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2017-07-07

加藤一二三九段NHK番組タイトル

ちょっと前にあった

加藤一二三九段NHK番組

題名が「~~ありけり」で”けり”終わってて、

過去形にしやがってけしからん、みたいな増田があったの見掛けたけど、

たまたま番組最後だけ見たんだけど

「~~ありけり」の”けり”のところにバツ印が付いて

加藤一二三九段ここにあり!って意味現在形みたいな感じになってたので、

その増田相まって見てタイトルバツって付いたときちょっと笑ってしまった。

2017-07-01

続・藤井聡太四段で学ぶ「観る将」入門

こんにちは。ほんの思いつきで書いた「観る将」入門記事https://anond.hatelabo.jp/20170623083815 )が怒涛のブクマいただきましたこと、厚く御礼申し上げます増田で1000どころか20もついたことないのに!

なるべく平易に、軽く、それでいて軽薄にならないように書いたつもりでしたが、「本当にこれで分かりやすいか?」「飯の話しかウケないんじゃないか?」などの葛藤もあったのでこの反響は素直に嬉しく思います

Twitterを見ると将棋漫画の作者様や本職の将棋ライター観戦記者の皆さんに怒涛のごとくシェアされており、極度の緊張で1日8時間しか眠れません。

さて、29連勝ですね。何が何やら分かりませんが、ともかく未知の領域です。

対局の雑感や今後の展望を語るとともに、前回の記事にいただいた質問等、私に分かる範囲でお答えしたいと思います

対局雑感

仕事の合間に中継をチラチラ見ていました。夕方頃には増田四段が勝ちやすそうな局面に見えたのですが、その後の藤井四段の角と桂を生かした反撃が鮮やかでしたね。

私のへっぽこ棋力では増田優勢に見えても、プロ的にはまだまだ難しかったということなのでしょう。

増田四段も持ち味を見せましたが中終盤にかけて藤井四段の強さが際立ったといった印象です。はてなの皆さんはもちろん増田推しでしたよね?残念でした~。

Q.将棋ことなんてわかんねえよ!そんなことより飯はどうだったんだ飯は!

竜王戦本戦比較的持ち時間が長い(各5時間)ので、昼夜2回の出前チャンスがあります

藤井四段→昼:豚キムチうどん 夜:五目炒飯品切れのためわんたんめん変更

増田四段→昼:ミニとんかつ定食 夜:ヒレカツ定食ライト(+肝吸い)

不本意な注文変更を強いられた藤井四段に対し、増田四段が気合のカツ連投で藤井四段の作戦変更を咎めていく展開となりました。

しか藤井四段が得意の麺類に切り替えて頑強に抵抗したため、最終的には増田四段にミニ+ライトという軽い打撃のツケが回ってきた格好です。

歩は将棋で最も重要な駒だが、歩のみで勝つことはできない。同様に、ジャブだけで飯対決には勝てないのだ。

ちなみに私が確認した中で藤井四段は本対局を含めこれまでに出前を22回、うち15回麺類を含むメニューを注文しています特に多いのはうどん(6回)や日本そば(6回)などの和麺であり、みそ煮込みうどんなど熱々系の注文も辞さない構えです。

これは「鍋焼きうどんも好きなのですが、熱いので、冷めるまで待っていると15分ぐらいかかる」とうな重転向した加藤一二三 九段とは対照的ですね。

前回いただいたコメント

いつも対局料とか賞金見ると将棋界のお金の回り方がよくわからなくて、スポンサーってどのくらいいてスポンサードすることでどれだけ利益があるのだろう

これはプロスポーツにおけるスポンサーと似たような話ですね。

スポーツにも囲碁将棋にも言えることですが、競技へのスポンサードは広告だけでなく文化振興という意味合いも少なからずあるので、スポンサードすることでこれくらい利益がありますというような定量化が難しい側面があります

分かりやすい例としては出版関連事業でしょうか。報道各社は主催する棋戦の観戦記等を出版したり、本紙に棋譜掲載しています。またマイナビ女子オープン主催するマイナビも棋書を多く出版しています

このような事例はスポンサードしたことによって直接的な利益を得ているとも言えるでしょう。

ちなみに日本将棋連盟の「棋戦一覧」( https://www.shogi.or.jp/match/から各棋戦の「詳細情報」を見ると主催者スポンサー)が分かります

主要タイトル戦は全国紙主催地方紙の共催が多いですね。他には囲碁・将棋チャンネルNHKなどの放送局リコーなど民間企業加古川市倉敷市など自治体主催のものもあります

日本将棋連盟収益が実際どうなってるのか気になる!という方は財務諸表https://www.shogi.or.jp/about/information_disclosure.html )などを眺めてみるのも面白いかもしれませんね。

プロ入り28連勝の棋士を5敗もさせる3段リーグかい地獄があるのか」

「あまり注目されないけど、プロ無双している藤井くん奨励会ではそれなりに負けている」

「これほどの怪物に5敗も土を付ける三段リーグが如何に地獄の魔境かってことだよな」

そうなんですよね。前回もさらっと説明しましたが、三段リーグは年に2回開催され、奨励会三段たちが各18局を戦って上位2名が四段昇段・プロデビューを果たすという地獄リーグ戦です。

これまでに60回開催されたものの未だに全勝で突破した三段はおらず、現時点では16勝2敗(5名)が最高成績です。

中には11勝7敗で辛くも昇段した者(2名)もいれば、14勝4敗という好成績を挙げながら昇段を逃した者(4名)[注1]もおり、年齢制限と相まってこの辺りも地獄とされる所以でしょう。

三段リーグで5敗してるってことは、やっぱこの連勝中に飛躍的に強くなってるってことだろうか。それともいまの三段に化け物の卵がひしめいているのか。

これはどちらとも言えるかなと思います。前回の記事でも触れましたが、棋士の力のピークは30代半ばまでとされており、例えばそれを過ぎた棋士が絶賛修行中の三段とまみえれば敗れることもあるでしょう。

新人王戦では都成竜馬三段(現四段。イケメン)が奨励会員でありながら優勝を勝ち取った例もありますインターネット対局や棋譜データベースの発達で研究障壁が下がった点も無視できません。

このあたりは現役棋士大平武洋六段のブログhttp://oohira243.blogspot.jp/2017/06/blog-post_36.html )が現場の肌感覚として参考になる気がします。

ただ、その一方で藤井四段が急速に成長しているのもまた事実だと思います。ここで彼の奨励会時代の成績を見てみましょう。奨励会ウォッチャー情報の継ぎ接ぎなので多少ずれがあるかもしれませんがご了承ください。

段級位勝敗規定
6級○○○●○○●○○○○昇9勝2敗
5級○●○○○○○●○●●○○●○●●○●●○○●●○○○●○○●○○○●○昇9勝3敗
4級○●●○○○○○○昇6連勝
3級○●●○●●●●●●B○○○A●○○○○○○昇6連勝
2級●●○○●●○●○○○●●○○○●○○●○●○●●○○●○○○○○●○●○昇9勝3敗
1級○●●○○○○○○●○○○○○昇12勝3敗
初段○●○●○●○●●●○●●●○○○○○●●○○●○休○○○●○昇12勝4敗
二段●●○●○●●●○●○○●○○○○○○●○●●○●○○○●○○○昇14勝5敗
三段リーグ○●○○○○○●○●○○○●○○●○13勝5敗・1位

通算208局132勝76敗(.634)

ご覧の通り昇級・昇段ペースはかなり早い部類ですが、プロデビュー後の彼ほど圧倒的ではない、というのはお分かりいただけるでしょうか。

3級まではあっという間でしたがここで少し足踏みをします。6連敗してるんですよ!6連敗!【アルファベットの補足:成績が悪いと「B」を取り、Bを保持した状態で再びBを取ると降段級、という仕組みです。規定の成績でA(通常の状態)に復帰します。】

初段・二段あたりが顕著ですが、昇級・昇段直後に少し黒星を重ねたのち、ぐっと勝率を上げていますカテゴリが上がるごとに成長曲線を描いてきているというわけですね。

二段で白星を重ね始めた頃から新たな成長曲線を描き始め、その勢いのまま三段リーグ突破し、プロデビューしたとすれば…?今の大ブレイクも決して不思議ではないのかもしれません。いや十分不思議だけども。

"三浦弘行九段騒動で揺れる将棋界に一時の安寧をもたらしました。"三浦九段冤罪被害者である事を今や将棋連盟も認めているのでここだけ訂正して欲しい

この件に関しては記事の本題から外れていたので詳細への言及を避けただけであり、三浦九段嫌疑をかける意図がないことは当該段落から十分読み取っていただけると思っています

したがって文章自体の訂正はしませんが、三浦九段への処分は明確に不当であったという事実はこの場で申し添えておきます。(「訂正」ではなく「補足」してほしい、という趣旨ならば理解できます。)

連勝記録が28、24、22、20、18と全て偶数になってますが何故ですか

ほんとだ……え、ほんとだ!すごい!気づかなかった!ちなみに18の下は17連勝(佐藤天彦佐藤康光丸山忠久)なのでたぶん偶然です…たぶん…。

おやつがどうのこうのいわれるのってニコニコが乗り込んできてからって印象だったけどそんなことないのかな

これはニコニコドワンゴ)がというより、インターネット環境それ自体の普及がもたらした現象であると言えるでしょう。もともと観戦記などで棋士食事話題にあがることはありましたが、

ネット中継が始まると盤上・盤外問わずあらゆる情報コンテンツとして逐一伝えられるようになりました。中でも画像情報は非常に訴求力が大きい。その流れにぴったりハマったのが食事おやつではないでしょうか。

各々の将棋スキルが観戦の満足度を左右していた将棋中継において、初心者上級者も一緒になってあれが旨そう!これが旨そう!と楽しめるものができたということは、昨今のブーム形成にとって非常に大きかったと私は思います

このあたりは観戦記者松本博文氏の記事https://cakes.mu/posts/12986 https://cakes.mu/posts/16722 )が参考になります

羽生さんの、タイトル持ち22連勝が偉業すぎる」

羽生さんの四冠時18連勝の対戦相手空前絶後

どちらも圧巻の記録ですね。四冠時の18連勝(2005~2006)を例にすると

日付勝敗先後氏名棋戦
9月10日藤井猛第64期順位戦 A級 3回戦
9月12日佐藤康光第46期王位戦 タイトル戦 第6局
9月16日佐藤康光第53期王座戦 タイトル戦 第2局
9月21日佐藤康光第46期王位戦 タイトル戦 第7局
10月1日佐藤康光第53期王座戦 タイトル戦 第3局
10月6日鈴木大介第64期順位戦 A級 4回戦
11月25日谷川浩司第64期順位戦 A級 5回戦
12月2日井上慶太第77期棋聖戦 最終予選 1回戦
12月11日中村修第55回NHK杯本戦 3回戦
12月14日郷田真隆第64期順位戦 A級 6回戦
1月12日佐藤康光第55期王将戦 タイトル戦 第1局
1月16日久保利明第64期順位戦 A級 7回戦
1月19日佐藤康光第55期王将戦 タイトル戦 第2局
1月24日先崎学第19期竜王戦 1組 ランキング戦 1回戦
1月26日佐藤康光第55期王将戦 タイトル戦 第3局
1月30日村山慈明第77期棋聖戦 最終予選 2回戦
2月1日佐藤康光第64期順位戦 A級 8回戦
2月12日谷川浩司第55回NHK杯本戦 準々決勝

NHK杯戦の日付は放送日)

竜王戦1組(全棋士上位16名のクラス

順位戦A級(全棋士上位10名のクラス

王位戦王座戦王将戦(全棋士参加棋戦を勝ち抜いた1名とタイトル防衛戦)

以上の5棋戦で驚異の14勝(!)を挙げています。ちなみにそのうち8勝を挙げた相手佐藤康光ですが、当時の彼はA級に所属し、棋聖タイトルを保持し、王位王座王将の3棋戦全てを勝ち抜いて羽生四冠への挑戦権を得た強豪中の強豪です。

その他の棋士たちも皆当時の一線級ばかりです。もう何が何だかわかりません。一体何なんだよ。将棋星人かよ。

Q.で、藤井四段の次の相手は?

次の対局は前回と同じ竜王戦決勝トーナメント2回戦!勝てば77万円!

https://www.shogi.or.jp/match/ryuuou/30/hon.html

相手佐々木勇気五段(4組予選優勝)です。ジュネーブまれ埼玉育ち、ピュアで熱い好青年です。レーティングは1779で全棋士中14位。(2017/7/1)

昨年藤井四段が最年少(13歳2ヶ月)で奨励会三段となってちょっとした話題になりましたが、実はそれまでの最年少三段記録保持者(13歳8ヶ月)が彼、佐々木勇気です。

1回戦の増田四段と同じく16歳でプロデビュー竜王戦4~6組予選は若手の登竜門であり、若手有望株はやはりデビューが早い傾向にありますね。

そうした経緯もあってか、彼自身藤井四段に対しては胸に秘めたものがあるのかもしれません。

叡王戦藤井聡太四段vs梶浦宏孝四段)では定刻前の対局室に現れて並外れた存在感を放ち話題になりました。おそらく彼は秘めてもバレるタイプですね。(参考: http://www.nicozon.net/watch/sm31378949

そしてこの二人がいつ戦うのか?という話になるわけですが…なんと明日です!

https://www.shogi.or.jp/news/2017/06/72_12.html

将棋連盟ライブの他にもニコニコ生放送AbemaTVで中継されます日曜日なので視聴者数がすごいことになりそうですね。

いい機会なので将棋よく分からない…という方も少し覗いてみてはいかがでしょうか。おすすめ時間帯はお昼前と夕方です。昼前にはどういう戦いになるかがおおよそ定まり、昼食予想でコメント欄が賑わいます

また夕方以降は一手一手が形勢を左右するスリルがあり、飯だけでない真剣勝負の一面を垣間見ることができるでしょう。

土曜日ですね

本当は昨日書き上げるつもりでしたが、プレミアム残業フライデーで無理でした。

藤井四段の連勝はいずれ止まります。それは明日かもしれないし、ひょっとしたらあと何ヶ月も続くかもしれません。それまでの間、将棋界の外をも巻き込んだ狂騒を楽しみたいと思います

ちなみに私の今日の昼食はベーコンを大量に入れたペペロンチーノでした。シンプルで奥深い棒銀のような料理ですね。では。

[注1]14勝で昇段を逃した4名は全員その後のリーグで四段昇段を果たしているため、14勝できるほど強ければいずれは上がれるとも言えます。4名の中にはあの豊島将之八段も!

2017-06-30

佐々木勇気五段 対 藤井聡太四段 対局観戦ガイド

7月2日(日)に行われる 佐々木勇気五段 対 藤井聡太四段 の対局についてご案内します(将棋の内容には触れません)。

中継

映像中継)

ニコニコhttp://live.nicovideo.jp/watch/lv301153320

アベマ → https://abema.tv/channels/shogi/slots/9BWPPL1bc1x4CX

将棋プレミアムhttps://www.igoshogi.net/shogipremium/live/

囲碁将棋チャンネルCS) → http://www.igoshogi.net/shogi/special/30ryuou_sasakifujii.html

棋譜中継・ブログ

竜王戦中継サイトhttp://live.shogi.or.jp/ryuou/

将棋連盟ライブ中継(アプリ) → https://www.shogi.or.jp/lp/mr201704/

棋戦概要

竜王戦決勝トーナメント藤井四段にとっては勝ち上がりの2局目。このトーナメントで優勝すれば、渡辺明竜王への挑戦権を得ることになります。もし竜王挑戦となれば一気に「七段」へ飛びつき昇段します。

対局料

対局料(ファイトマネー)として、勝っても負けても藤井四段は52万円(佐々木五段は57万円)もらえます。勝てば次戦の対局料77万円が確定ということに。

(賞金や対局料がこれほど詳細に公開されているのは竜王戦だけ!)

https://www.shogi.or.jp/match/ryuuou/30/hon.html

対局場所

東京将棋会館

佐々木五段は関東所属藤井四段は関西所属と分かれています。この場合上位者所属で対局が組まれるのが原則

佐々木勇気五段

佐々木五段はジュネーヴまれ埼玉育ち(なお、金井六段はウィーンまれ埼玉育ち)。母校である都立白鴎高校将棋特別募集枠があり、三枚堂達也四段も卒業生です。

昨年12月には棋王戦の挑戦者決定戦まで駒を進めた、現在22歳の若手強豪。プロ入りは16歳1ヶ月という史上六番目の若さでした。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E3%80%85%E6%9C%A8%E5%8B%87%E6%B0%97

6月10日に行われた藤井四段 対 梶浦四段戦(叡王戦)では、対局開始の際に対局室の隅(藤井四段側)で見学していた結果、各局のニュース映像にことごとく映り込むという珍事も(開始1時間前には入室していたらしい)。ニコ生コメントでは「座敷童」「穴熊」などと呼ばれていました。

ある時、駅からスキップして会館に向かう姿を将棋連盟職員に目撃され、その話を聞いた森下九段ニコ生ゲスト出演した際にエピソードを明かすと、解説者の糸谷八段の笑いが止まらなくなったことも。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm31378949

対局時の服装

タイトル戦では和服、通常の対局ではスーツというのが一般的まれにノーネクタイ棋士もいる)。

しかし、挑戦者決定戦やテレビ対局など、勝負時の対局に和服を着る棋士もいます佐藤康光九段とか)。

佐々木五段もこれまでに棋王戦挑決やNHK杯などで和服を着ており、注目局であることから和服を着てくる可能性も?

駒並べ

上位者佐々木五段)が駒袋を開けます。そして、「王」「玉」のうち「王」を上位者が取り、交互に駒を取りながら並べていきます。なお、加藤一二三九段相手に目もくれずに高速で並べ終えます

終局後に駒を片付けるのも上位者です。

先手と後手

振り駒で決めます。先手の方がわずかに勝率が高く、得意戦法にもよりますが、先手を好む棋士が多いようです。

駒を一度きれいに並べ終えた後、上座佐々木五段)側から「歩」を5枚、記録係が取ります。5枚の歩を表→裏→表→裏→表というように交互に重ねて取る几帳面な記録係も中にはいます

激しくシェイクし、畳上に放り投げます

通常は対局者にも見えるように対局者の脇で振るのですが、前局は報道陣が多く、藤井四段の背後のスペースで振り駒をしていました。

上位者である佐々木先生の振り歩先(ふりふせん)」となり、「歩」が多ければ佐々木五段の先手。「と」が多ければ藤井四段の先手。立った駒や重なった駒はノーカウント。そのため同数となった場合は振り直します。

対局開始

午前10時の開始。タイトル戦は9時、それ以外は10時開始というのが基本。

対局開始の合図は記録係が告げます発声は「時間になりましたので~」と「定刻になりましたので~」の2パターンニコ生では「帝国」とコメントが流れます

対局者の周囲に報道陣が大勢いる映像写真を見て、対局中ずっと報道陣が側に張り付いていると勘違いする人も稀にいるようですが、報道陣の入室が許されるのは開始5分程度です。

食事注文

昼食注文は10時40分頃、夕食注文は16時40分頃。注文時に消費時間の計時は止まりません。対局中に出前メニューが渡され、その場で職員に注文し代金を支払います。注文の順番は上位者佐々木五段)から。両者同じ物を注文するのは避ける傾向にあります

藤井四段が持つ財布の一つはマジックテープ調で、その時ニコ生では「バリバリ」のコメントで埋め尽くされます。なお、食事代は各棋士の自腹(タイトル戦を除く)。

この日は日曜日藤井四段に配慮して日程が組まれたようです)。ふだん対局が行われることのない日曜日ですので、ちょっと注意が必要です。

というのも、会館のある千駄ヶ谷周辺は日曜日に定休の店が多いからです。おそらく「みろく庵」への注文になるでしょう。藤井四段は注文時に長考することが多いのですが、今回は選択肢が少なくノータイム可能性も。中華を頼もうという心づもりでいると、足をすくわれる恐れがあります

食事休憩

昼食休憩は12時~12時40分。夕食休憩は18時~18時40分。

対局者が席を離れるため、「ひふみんアイ(将棋用語で、相手の盤側から局面を眺めること)」のチャンスです。過去、休憩中に藤井四段の「ひふみんアイ」が多く見られています藤井四段は10分足らずで食事を終えて対局室に戻ることも多く、視聴者は目を離せません。

前局では、相手が着座している際に藤井四段が「ひふみんアイ」をして大きな話題となりました(真後ろではなく、斜め後ろから距離を取った上でのアイでした)。

終局時刻

持ち時間は各5時間です。時間を使い切ると1手60秒未満での着手。

各5時間+休憩(40分×2)=11時間20分。朝10時開始なので、両者が同じように時間を使えば21時20分頃から秒読み……となりそうですが、ちょっと違います

というのも、計時は60秒未満切り捨てだからです。3分59秒で指せば、3分で指したのと同じ事になります。60秒未満で指せば消費時間ゼロになり、持ち時間は減りません。

時間を使い切るまで両者合わせて120手を指し、1手につき平均30秒が切り捨てられると仮定すれば、1時間は違ってきます

また、残り10分ほどとなった際、最終盤に時間を残すため一手60秒未満での着手を繰り返していくことも多くあります。記録係が、残り10分前から「50秒~」と読むのはこのためです(読み上げの仕方は対局者が指示するので、この限りではない)。

一方、早指し棋戦は「チェスクロック(秒を切り捨てずにそのまま減らす)」の使用普通最近ではB級2組以下の順位戦チェスクロック使用になりました。棋戦の持ち時間は減る傾向にあります

前局の増田四段 対 藤井四段の終局時刻は21時24分。この時、両者の残り時間は合わせて42分でした。大熱戦であれば、秒読み将棋が続き、終局が23時を回る可能性もあります

当日はフジテレビMr.サンデー」(19時~23時09分)に加藤一二三九段が出演予定となっており、都議選速報と合わせて対局の速報もあるかと思われます

竜王戦トーナメントの次局以降

勝者は7月8日(土)に阿久津主税八段と対局。その勝ち上がり者は7月16日(日)に久保利明王将戦さらに、7月27日(木)に松尾歩八段戦となります

なお、藤井四段は7月6日(木)に中田功七段との対局(順位戦)も組まれています

以上、専門誌「将棋世界8月号が発売前に増刷決定というニュースに驚きながら、「観る」将棋ファン執筆いたしました。

2017-06-27

https://anond.hatelabo.jp/20170627105049

今年、三浦九段が前年、前々年並みの成績を残せたら

今年一年じゃなくて、長期的に見なきゃダメでしょ

毎年常に全く同程度の成績であり続けて調子上下が一切存在しないのが前提ってよくわからん

 

「今年」と限定する意味って何?

今年から何年もずっと下がりっぱなしのボロクソとかになったらまだわかるけど、今年だけ見るのは意味不明すぎる

2017-06-23

藤井聡太四段で学ぶ「観る将」入門

ついにやってしまいましたね。藤井聡太四段がプロデビューから負けなしの28連勝を飾ったことで将棋界のみならず大きな話題になっています

ここまでくるともう勝つ度にニュースとなり全国を駆け巡るので、嫌でも将棋話題を耳にする人も多いでしょう。

ただ将棋界・将棋プロ制度一般的にはあまり知られていない側面も多い業界です。

そこで将棋プロ制度を全くご存知ない人のためにFAQ形式で学んでいく増田を書きました。藤井四段のみならず将棋界がニュースになった時に一役買えたら何よりです。

Q.藤井くんってデビューしたてなのにもう「四段」なの?早くない?

A.

この疑問についてはプロへの道程から説明しなければなりません。

将棋プロ棋士になるには日本将棋連盟棋士養成機関・新進棋士奨励会通称奨励会」)に入会するのが最も一般的ルートです。

奨励会に入会すると、師匠推薦などで多少の上下はあります基本的には6級が与えられ、他の奨励会員たちと対局して昇級・昇段を目指していきます

ちなみに奨励会の6級はアマチュアの四段に相当すると言われています。これは地方アマ大会であれば上位を狙える棋力です。

そうして6級~1級~初段~二段と昇級昇段を繰り返し、三段に到達した奨励会員は同じく三段の奨励会員たちを集めた「三段リーグ」という地獄、もといリーグ戦に参加します。

半年をかけて行われるこの三段リーグの上位2名が「四段」に昇段し、晴れてプロデビューとなります

藤井聡太くんも上記のルートを辿って最年少で三段に到達し、三段リーグ初参加で1位(13勝5敗)となって四段昇段・プロデビューを果たしました。

まり将棋界では四段からプロ棋士キャリアの始まりなのです。

Q.っていうかそんな強いのにまだ四段なの?昇段の条件ってどうなってんの?

A.

プロ棋士の段位はレーティングのように上下しないので、確かに棋力を示すものではありますが、それと同時に積み重ねたキャリア・実績を示すものでもあるというのが私個人見解です。

したがって、今現在勝ち星を挙げているからといってすぐ段位に反映される類のものではありません。

プロ棋士の昇段規定については連盟サイトに詳しくまとめられています

https://www.shogi.or.jp/match/dan_provisions/

いきなりこんなん見せられてもよーわからんという方のために解説すると、昇段条件には大きく分けて2種類あります

【1】棋戦成績

棋戦(大会)での成績に伴う昇段です。

「〇〇戦×組昇級」「◎◎ランキング戦2回連続昇級または3回連続優勝」「全棋士参加棋戦優勝」「タイトル挑戦」などと書いてあるものです。

デビューしたての四段でも勝ち続けてタイトルマッチに挑戦すれば五段になれますし、

将棋最高峰タイトルの「竜王」に挑戦すれば七段、「竜王」奪取に成功すれば八段へジャンプアップすることも可能です。

これらの条件を達成すれば昇段に値するというのは、詳しくない方でもなんとなくお分かりいただけるかと思いますイメージとしては「J2だけど天皇杯で優勝したのでJ1に昇格!」みたいな感じです。違うか。

【2】勝数規定

段位への評価を難しくしているのがこの勝数規定存在ではないでしょうか。

「●段昇段後公式戦***勝」とあるのがそれです。

タイトルや優勝に縁がなくとも、公式戦で勝ち星を重ねればいずれは昇段が(理論上)可能です。

これはつまり勝率が.333の四段でも200敗して100勝すれば五段になれるということでもあり、純粋な強さを示しているとは言えないでしょう。

ただ、先日の加藤一二三 九段のように成績による強制引退制度がある以上、脚光を浴びることはなくとも安定して勝利を積み上げる棋士への評価軸として、勝数規定一定機能果たしていると私は考えます

ちなみに勝数規定のみで九段に達した棋士ゼロ、八段に達した棋士はこれまでにわずか6名しかいません。彼らは皆スターとなる機会は少なくとも、安定して長く勝ち続けてきた棋士たちです。

棋士の段位と実力は、上記2つの評価軸や勝率、現役生活の長さなどの要素をバランスよく取り入れたうえで語られるべきでしょう。

Q.段位については分かったが、もっと分かりやすい強さランキングとかないのか?

A.

有志のELOレーティングサイトがあります

http://kishi.a.la9.jp/

レーティング」→「棋士ランキング」と進み、現在トップ10を見てみましょう。(2017/6/22)

順位名前レート増減
1佐藤天彦名人18832
2羽生善治三冠棋聖王位王座186918
3豊島将之八段185513
4稲葉陽八段18412
5菅井竜也七段184137
6久保利明王将1834-4
7渡辺明竜王棋王1832-27
8永瀬拓矢六段1802-7
9斎藤慎太郎七段179930
10糸谷哲郎八段1784-14

このランキングであればおおよそ世間的な評価と近い結果が得られるのではないかと思います。ここ数年で羽生を除く羽生世代棋士たちが一斉に順位を下げ、若手強豪がトップ10に多く名乗りを挙げていますね。

いよいよ本格的な世代交代を感じさせるランキングです。

では藤井聡太四段のレーティング増減も見てみましょう。新人四段のレーティング初期値は1500です。

年月順位レート増減
2017年6月35169262
2017年5月49163035
2017年4月61159534
2017年3月77156125
2017年2月87153627
2017年1月9715096
2016年12月1041503-

わず半年で35位へジャンプアップしています。まあ公式通算28勝0敗なので当然ですが。

ちなみにこのサイト、対局情報のみならずレーティングに基づく期待勝率や両者の対戦成績(2001年度以降に限る)も見られるというデータ厨垂涎のサイトとなっています

盤面データを見ながら観戦するのも面白いのですが、このように棋士たち自身データを見ながら観戦するのも…こう…非常に…楽しい…です…フフ

「でもソフトには勝てないんでしょ?」とすぐ言いだす人にはこういう対人競技としての面白さがあまり理解されないのでちょっと寂しいですね…。

Q.藤井四段、強いのは分かるんだけどデビューから負けなし28連勝はちょっと話ができすぎじゃない?

A.

できすぎです。(断言)

はいえ、はてな推薦図書ヒカルの碁」をお読みになった皆さんならお分かりの通り、碁でも将棋でも各人の棋力がどの段階で成長するかはなかなか推し量りにくいものです。

碁会所巡りや洪秀英との戦いを経て短期間に急成長を遂げた進藤ヒカルのように、三段リーグからプロデビューにかけて藤井四段の棋力が更にワンランクアップしたと考えるのもさほど不自然ではないように思います

何より彼は奨励会時代から注目されていたので、先輩棋士からの教えを得る機会も多くあったのではないかと推測します。才能と環境バランス良く備わった結果が今こうして表れているのではないかなと、いちファンとしては感じています

Q.こんな大ニュースなっちゃった話題作りのために手を抜いてる棋士絶対いるでしょ…

A.

いるともいないとも断言できませんが、棋戦は基本的トーナメント方式であり、勝てば勝つほど収入(対局料)が入ります

また、藤井四段は新人なのでトーナメントの最下層からスタートです。

たとえ頂点まで勝ち進むことは難しくとも、目の前の予選1回戦・2回戦をわざわざ連盟話題作りのためにみすみす逃す棋士いるかというと…正直ちょっと考えにくいです。特に藤井四段と当たる可能性の高い若手棋士たちなら尚更です。

私も一部の棋譜をチェックしていますが、盤石な内容ばかりではないもの藤井四段自身の強さは疑いようがありません。

それに加えて本人の勢い、対局する両者へのプレッシャー、加熱する取材、それらの要素が何かしら組み合わさってこのような記録が生まれたと考える方がより自然です。

Q.羽生善治ってもっとたくさん連勝してるイメージあったわ。100連勝とか。

A.

さて、こちらは歴代連勝数ランキングです。

順位名前年齢肩書(当時)連勝数達成年
1神谷広志26五段281986~87
-藤井聡太14四段28(継続中)2016~17
3丸山忠久24五段241994
4塚田泰明22六段221986
-羽生善治21棋王221992
-山崎隆之22五段222002~03
7有吉道夫49九段201984
8羽生善治17五段181987~88
-中田宏26五段181991
-丸山忠久28八段181999
-羽生善治35四冠(!)182005
-永瀬拓矢18四段182010~11

ここから連勝記録が出やすい条件を見出していきましょう。

【条件その1】低段

上記ランカーたちの多くが四段ないし五段という低段時代に記録を達成しています

これはどういうことかというと、まあ身も蓋もないですが「強豪との対局が少ない」です。

裏を返せば「勝てば勝つほど強豪と当たる」という当たり前な事象があり、このあたりに羽生善治三冠の連勝記録が意外と伸びていない理由があるものと思われます

はいえそれでも歴代トップ10に3回もランクインしてたり、そのうち2回はタイトル保持者として強豪ばかりをなぎ倒して達成していたりと、十分ヤバい棋士ではあるんですけどね。

また、デビューから間もない低段棋士は対局相手にあまり研究されていないというアドバンテージもあるでしょう。

【条件その2】若い

合計12の連勝記録トップ10のうち、3つは10代、7つは20代で達成されています

将棋思考力を試されるゲームですが、プロとして対局を消化するのは体力勝負でもありますタイトル戦ともなれば「一人あたりの」持ち時間は3時間~6時間にも達します。

対局の度に盤の前で何時間も考え続けて勝利をもぎ取る体力、これを10何局20何局と積み重ねるためにはやはり若さが大切なのかもしれません。

実際、棋士の力のピークは20代から30代半ばであるとしばしば言われます。この数字だけ見るとアスリートに似ていますね。

そしてランキングに戻ると有吉道夫九段の49歳20連勝が光り輝いて見えます羽生四冠35歳18連勝はもはやチート

【条件その3】強い

当たり前のことですが、強くないとそもそも勝てません。以上です。

…というのもアレなので、連勝記録トップ10ランカーたちの通算勝率を並べてみました。(現役棋士のみ)

順位名前対局数勝数負数勝率最多連勝数
1藤井聡太四段282801.00028(継続中)
6羽生善治三冠191613705440.71622
11永瀬拓矢六段3372371000.70318
20山崎隆之八段8555582970.65322
29丸山忠久九段13468564900.63624
54中田宏樹八段12167224940.59418
88塚田泰明九段13207215990.54622
139神谷広志八段11645576070.47928

プロ将棋では通算勝率が6割あれば実力者とみなされることが多いです。この辺は通算対局数や個々人の主観によっても変わってきますが。

ちなみに対局数1000以上の棋士で7割勝ってるのは羽生善治三冠ただ一人です。恐ろしい恐ろしい

こうして見ると連勝記録ランカーたちは通算勝率もおおむね5割後半~7割をキープしており、また神谷八段と藤井四段を除く全員にタイトル挑戦ないしタイトル獲得経験があります

したがって、勝率の高い、強い棋士が連勝記録を出しやすいと言えるでしょう。まあそりゃあそうよね。

連勝記録が出やすい条件

【低段】【若い】【強い】

藤井四段はこの3つを兼ね備えているので、デビューから負けなし28連勝も当然の結果ですね!!(藤井連勝ストップ予想を書いた紙を破り捨てながら)

Q.テレビでやってたけど藤井くんが休憩中どんな飯食ったかとかどうでもよくない?

A.

どうでもよくないです。これはとても大切なことです。もちろん彼が出前を注文した店に殺到するような行為は厳として慎まなければなりません。

しか将棋ファンにとって「棋士食事」は一大コンテンツでもありますメインコンテンツとまで言うとさすがに過言です。

古来から将棋棋士たちは盤面のみならず食事面でもしのぎを削ってきました。その元祖と言えるのはかの加藤一二三 九段でしょう。

対局の度にうな重を平らげ、板チョコをまとめてボリボリ。近年もカキフライ定食チキンカツ定食ダブル注文で中継を沸かせ、故米長邦雄との"みかん対決"は今なお語り継がれています

上の連勝数ランキングに登場した丸山忠久九段も大食漢で知られています。一部のタイトル戦では1局に2日をかけて戦うのですが、緊迫感が最高潮に達する2日目の夕食にステーキを注文した鉄の胃を持つ男。

竜王戦の昼食ではカツカレー味噌ラーメンダブル注文を決めて健啖丸山を高らかに宣言し、三浦弘行九段騒動で揺れる将棋界に一時の安寧をもたらしました。

(一方、その裏では解説加藤一二三 九段麻婆豆腐+かに玉+中華粥を注文していた)

かの羽生善治タイトル戦で「寿司ジンジャーエール」という新手を残しています一見奇抜な組み合わせだが、ガリの生姜成分をジンジャーエールで補強しようという意欲的かつ独創的な指し回しだと話題になりました。

ちなみに、将棋棋士比較的しっかり食べる一方で、碁の棋士は少食派が多いのだとか。そういえば塔矢アキラも対局日は昼食をとらないキャラクターでしたね。

この辺はいずれどなたかにしっかりとしたデータを取っていただきたいものです。データ厨なので。

Q.次勝てば新記録なんでしょ?次の相手ってどんな人?

A.

やべーやつです。

増田康宏四段(19歳)。26歳以下・六段以下のプロ棋士三段リーグ上位者などが参加する「新人王戦」を昨年10代で優勝している期待の若手です。

プロデビューは16歳。彼も三段リーグ在籍時に藤井四段と同じ「現役中学生棋士」となるチャンスがありましたが、上位直接対決での黒星が響いて失敗。中学生棋士中学生棋士になりかけた男の対決です。

増田四段のELOレーティングは1712。藤井四段の期待勝率は47%ですがこの数字は現状あまり当てにはなりませんね。

先月単独インタビューが公開され、「矢倉(戦法)は終わりました」「("興味のある戦法は?")ないです」「("好きな将棋格言は?")特にないです」「(研究会は)行くのが面倒」「詰将棋意味ないです」

などの強烈なパンク発言話題を呼んでいます

https://book.mynavi.jp/shogi/detail/id=73003

彼はAbemaTV企画非公式戦ながら藤井四段に敗れ、「初めて年下に平手で負けた」と悔しさを露にしているため、次戦を増田四段のリベンジマッチとして観戦するのも面白いでしょう。

Q.藤井四段は次勝つとどうなるの?

A.

藤井vs増田の戦いが行われるのは将棋界で「名人」と並ぶ最高峰タイトル竜王」への挑戦権を争う竜王戦決勝トーナメントです。

https://www.shogi.or.jp/match/ryuuou/30/hon.html

から1組~6組のクラス別予選を勝ち抜いた棋士たちによる変則トーナメントで、藤井四段は一番下の6組予選で優勝、増田四段は5組予選で優勝しての参加です。

ちなみに竜王戦決勝Tは対局料が公開されていますトーナメント表に書いてある数字がそれです。

藤井四段は6組予選優勝で既に93万円を獲得しており、

決勝T初戦で増田四段に勝てば52万円を獲得します。

勝ち進んで挑戦者決定戦に進めば450万円。

挑戦者になればたとえ敗れても1,620万円、

竜王」のタイトルを奪取すれば4,320万円です。(将棋界最高額)

もう一つ言うと、竜王戦6組予選はアマチュアにも門戸が開かれています。夢がありますね。(なお、プロ並みに強いアマチュアに限る)

金曜日ですね

さて、天才たちのことばかり書き連ねていたら疲れました。

平日も残すところあと一日。われわれ凡人は今日も地に足をつけて、やっていきましょう。

2017-06-20

将棋で礼節を覚えるってどうにもうさんくさい

本日6/20加藤一二三九段現役引退が決定した。現役が最も長かった最年長棋士ということもあり、思うところはあるのだろうが、投了後駒の片付けもせず(駒の準備片付けは上位者が行うことになっている)帰ってしまった。マスコミに何も喋りたくない、撮られたくないといった気持ちもあったのかもしれない。感想戦がないのはよくあることだし、それも構わないが、最低限のやるべきことすら放棄してふてくされるのはいかがなものか。

将棋ファンの間では加藤九段レジェンドであり、この所作にも顕名で不平を言う者は見当たらない。私だって、何か言ったらフルボッコにされるだろうという恐怖すらあり、増田に書いている(なんて意地汚い!)。将棋ファンなんてこんなもの・・・

解決したとなっている三浦九段冤罪の件でも、渡辺竜王は一応は本人に謝罪したが、一番大元の発起人である久保九段王将奪取後に後日このことについて説明するといっているが、結局動き無し。恐らくこのまま何もしないのだろう。将棋ファンは都合の悪いことは時と共に忘れてくれる。投了で終わることすらできないのだ。

将棋が教えてくれることとは、一体。

2017-04-09

「私、シリコンバレーVCに抱かれました」について思いを馳せる(追記あり&追記大事

既に削除されたが、先月「私、シリコンバレーVCに抱かれました」という暴露記事が出た。

本当であれば許されざる行為だと思う。なぜかはてブ女性を叩いているコメント散見されたけど、個人的には理解できない。事実であればセクハラの最たるものだと思う。

ただ、このブログ記事が本当かどうかを第三者判断することはできなくて、それが怖い。

上記の記事では相当に踏み込んでいて、知識のある人であれば誰のことか特定出来る程であるようだ。もし自分が全く身に覚えの無いことをこのような形で書き立てられた場合、それを否定することはできない。悪魔の証明だ。そして残念ながら、世の中では噂が一度立ったらそれが明確に否定された後も信じ続ける人が存在する。将棋三浦九段事件で、いまだに三浦九段不正をしたと思っている人が一定数いるのが良い証拠だ。

なので本当に恐ろしい。どう対応すればいいのだろう。

…と考えながらWebをあさっていたら、上の記事に対しての反論と思われるFacebookポスト投稿されていた。

https://www.facebook.com/anis.uzzaman.37/posts/1224717764290413

怖い怖いと言ったけど、なんだこの低レベル反論は。これなら反論しない方がマシじゃないか

日米で外部の協力も得て調査した結果、この匿名ブログを発信された場所を含めた詳細が特定できました。それは、日本ではなくシリコンバレーのある場所でした。また、それを書いた人物女性ではなく男性だということ、シリコンバレー在住の日系のVC業界の方であることもわかりました。

そんな調査簡単に出来るはずない、というのが真っ当なエンジニア感覚だと思う。何らかの方法IPアドレスを割り出してそこから場所特定することまでは出来るかもしれない(どうやってIPアドレスを割り出すのかはさっぱりわからないが)。でも「それを書いた人物男性VC業界の方」と特定することは不可能に近い。

要するに、この「特定した」という発言は、現状だと嘘である可能性が極めて高いと言わざるを得ない。そうすると記事全体も嘘ではないかという疑念も極めて高くなる。

最初暴露記事を読んだ時は眉唾ものだな、自分ターゲットになったら怖いな、と思っていたのだが、この反論を読んで「う〜ん」となった。もし本当に訴訟検討しているならば是非するべきだと思うし(事実であるにせよ無いにせよ、特定出来る形で書いている以上名誉毀損は間違いないと思う)、別に訴訟をしないにしても「どうやって特定したのか」をはっきりさせた方が良いんじゃないかな、と思う。

しかし、こんなポスト投稿しなければ自分はこのVCにたどり着けなかったのになぁ。

追記

訴訟した模様

Lawsuit: Sexual harassment ‘victim’ was San Francisco business rival in disguise

http://www.mercurynews.com/2017/07/25/lawsuit-sexual-harassment-victim-was-biz-rival-disguise/

The author of the blog post, who appeared to be a female startup founder upset over being “pushed around and taken advantage of” by a powerful VC, is actually Brandon Katayama Hill, founder and CEO of San Francisco-based consulting business btrax

btraxのCEOである Brandon Katayama Hill による虚偽のブログである、と訴訟している。もし本当だったら、上記の自分の想定は間違いだった。そうであれば申し訳ないし、訴訟をしてくれたことに感謝している。

This spring, responding to an order from a Tokyo judge, Hatena released the IP address from which the blog was posted.

東京地裁の開示命令によりはてなIP提供した模様。そんな簡単に出るんだ!

2017-03-31

森内九段フリークラス宣言

ショックが大きい。まったく予想していなかった。

羽生の陰に隠れがちだが、名人八期を誇る大棋士順位戦を去ることとなった。永世名人としての矜持だろうか。

引退するわけではないが、それでも寂しさを感じてならない。今年度の将棋界は私にとって衝撃が大きすぎた。

2017-03-05

将棋片上大輔六段が嫌いだ

少しほとぼりも冷めただろうから書き殴らせてください。

三浦九段事件が起きる前から片上六段が嫌いだった。

いろいろな事情があって、あんまりいうと身バレしそうなので一つだけ。


数年前に電王戦リベンジというイベント大晦日にあった。

場所は当時原宿にあったニコニコ本社ビル

私はその観覧に当選し、朝9時に現地に向かったのだけれど、入場できなかった。

会場のキャパ以上の当選者を出していたからだ。

入場できたのは並んでいた人の半分ほど。

明らかに運営ミスだったと思う。

係員から説明では、帰る人がでれば入れるとのことだったので、待つことにした。

私の後ろに並んでいた人は金沢からこのために出てきたそうで、帰るに帰れず涙目になっていた。

コンビニに行って温かいコーヒーでも買いたかったのだけれど、

運営に「列を離れると最後尾に並びなおし」と言われて絶望

その日は特に寒い日で、手や足の先がかじかんで辛かったことを覚えている。

並び始めて一時間したときだった。

片上六段が会場の外に出てきたのだ。

彼は並んでいる私たち一瞥をくれたのみで、携帯を取り出し、ニコニコ本社の外観に貼られた電王戦ポスター写真を取り出した。

そして、ドワンゴ社員とニヤニヤしながら話をしていた。

(ごめんなさい、ニヤニヤという表現感情が入っています

そのまま私たちのことは無視し、そのまま会場に戻っていった。

あのにやけ面が忘れられない。

彼に怒るのは筋違いだとわかってる。

でも、あれだけ電王戦自分の手柄のように話していた彼が

運営の不備で入場できずに凍えていた私たち無視したことに

当時の私は怒りがおさまらなかった。

彼は人の気持ちが分からない人間だろうと思っている。

から今回の事件についても、何が私たち将棋ファンを怒らせているのかわかっていないのだろう。

から被害者のようにふるまえるのだろう。

彼のTwitterでのこれまでの発言で、あの大晦日ときに私が抱いた彼への印象は間違っていなかったと確信した。

願わくば私の好きな将棋世界をこれ以上踏みにじらないでほしい。

2017-02-28

http://tamarunoboru.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-3696.html

三浦九段不正をしたと、今でも思っているのか」というB棋士の厳しい質問には、渡辺竜王は何も答えませんでした。

2017-02-26

渡辺竜王への弁護を検証してみる

※追記 頑張って計算して書いた日記だけど、書いている間に元のページが消されたらしい(Webアーカイブ)。消されたということは取り下げたということだろうからおかしいと気づいたのかも知れない。

1.初めに

三浦九段不正疑惑について、渡辺明竜王を弁護するという記事を見た。

なにやら、観戦記者 小暮克洋氏(三浦九段から名指しで批判されていた、あの小暮克洋氏だ)から渡辺竜王を弁護してほしい、というよく分からない依頼を受けた弁護士が、裁判でもないのに勝手渡辺竜王を弁護しているらしい。

幸いにして、私はこれまで弁護士のお世話にならなければならない事態になったこともなく、この文章で本当に渡辺竜王が弁護できているのか判断するのは困難である

しかし、少なくとも、この中で取り上げられている計算を(具体的に数値が挙げられているところであれば)検証してみることはできるので、ちょっと考えてみようか、と思った。

2.一致率の検討

そもそもこの件に関しては、ソフトの一致率がやたらとフォーカスされていたが、それ以外の点でも重大な事実誤認があった。例えば、前出の弁護文においても、

対局中の離席については、そもそも証言の一つであった30分の離席といった事実がないことが確認された。また、離席の事実をもって、三浦九段への疑惑根拠付けることはできないとの判断がなされた。

と書かれている。

また、ソフトの一致率がいくら高くても、それが疑惑証拠となるわけではないことは第三者による調査によって既に示されている。

しかし、弁護文の中では主にこの一致率をもって、「渡辺竜王告発を行ったこともやむを得ないことであった」としているようなので、私もその点を検討する。

ソフトとの一致率とは、ある局面将棋ソフトに読み込ませて、その将棋ソフトが指した次の手と実際の手が一致した割合のことらしい。

それだけでなにやら本当に証拠とできるか怪しいと(普通なら)なりそうなものだが、

この違和感は、渡辺竜王要請で、名人竜王羽生三冠など、現代トップ棋士が数名がかりで検討したときにも、多くのトップ棋士たちが共有した違和感であった。

とのことらしいので、まあ色々私も違和感を覚えつつも、少なくとも棋界では説得力のある話だったということにしておこうかと思う。

この文章目的も、棋界の重鎮を糾弾しよう、というものではない。

さて、件の弁護文の中では、一致率を疑いの根拠とした理由が、以下の具体的な数値として書かれている。

三浦九段の4局の点数は、普段の彼の実力からすると、当方計算では、出現率でいえば、良くて10%程度である。そんな出来の良い将棋が、疑いをもたれた短期間に、4局もでてきている。

第三者委員会の報告は、三浦九段の「疑惑の4局」程度の一致率の将棋は、35局中9局あったと指摘している。つまり三浦九段にとっても、上位4分の1に入るような出来の良い将棋だったことになる。そのような出来の良い将棋が、疑いをもたれた短期間に、4局も出現していることになる。もちろん、そのような偶然があり得るというのは、第三者委員会の指摘する通りではあるが、常識的にはめったに生じない事態である

この主張から読み取れるのは、「10%以下の確率で起こる事象が、短期間(?)で4回出現した」ということだろうか。

第三者委員会の主張とは割合が異なっているようだが、算出方法が異なるようである。異なる理由はおそらく、上記弁護文の『10.「手の分かれる」局面での「技巧」との一致』あたりに書いてある手法によるためであろう。

ここでは、その手法の是非は問わない。

そうは言っても、この主張はどうにも曖昧である

短期間で、というのは一体どの期間で、その間に何回の対局があったのだろうか。

よくて10%というのは、一体実際は何%だったのだろうか。

ここらへんが解決できないと、正しい検証はできない気もするが、とりあえずここは簡単にするために、「10%の確率事象が4連続した」場合を考えてみる。

10ダイスを4回振ったら、毎回1が出た、ということだ。これは単純に1/10の4乗なので、1/10000の確率である。従って、「常識的にはめったに生じない」とする。

……本当にそうだろうか?

この結論には、重大な欠点がある。「試行回数は4回でない」ということを考慮していない。

正確には、「1/10確率で起こる事象Aをn回試行したら、そのうち4回はAが連続した」ということになる。

ここで、試行回数nはすなわち、三浦九段の対局数である。対局数は将棋連盟のWebページに載っているが、三浦九段場合は962回らしい。

さて、もう一度計算しなおそう。

「962回の試行の間に、1/10確率で起こる事象Aが4連続する確率である

これをざっと概算する方法は、以下のようになる。

n回の試行の中で事象Aが少なくとも一度は4連続する確率をP(n)、n回目の試行事象Aが初めて4連続する確率をQ(n)とする。

このとき、n≧5の場合において、

P(n) = P(n-1) + Q(n)

であり、

Q(n) = (1-P(n-5)) * 9 / 10000

となる。

また、P(4) = 1/10000, Q(4) = 1/10000であり、n<4のときは、P(n) = 0, Q(n) = 0となる。

この漸化式において、n=962の場合計算すると、P(962) ≒ 0.0827314となり、約8.3%であることが分かる。

なお、この計算横着をした。この計算ミスっていると私の主張が通らなくなるので、もしミスを見つけたら指摘をお願いしたい。

このようにして、三浦九段棋士としての経歴の中で、上位10%にあたる好対局が4回連続する確率は約8.3%であることが分かった。

これは確かにやや珍しいと言えるだろう。しかし、起こり得ないことではない。これは言い換えれば、12人に1人の棋士が同じような成績を残しているということであり、また、三浦九段を疑うなら、全棋士の8.3%が同じように疑われることになる、ということである

ちなみに、「良くて10%」という部分をもっと厳しめに見積もると、「あり得ない確率」と言うことができるレベルにすることは可能であるが、その場合はその確率をきっちり示さないといけない。例えば5%で見積もると、約0.57%という結果が現れる。

また、今回は「4回連続」という厳しい条件で計算したが、「短期間で4回」という条件だと、確率的には逆にもっと高くなる。

ちなみに、第三者委員会の言う「35回に9回」という結果を使うと、96%近い確率でこのような成績が出ることになり、珍しくもなんともない。

したがって、一致率を元に疑いの目を向けるということが妥当であるかというと、確率論的には全く妥当ではない、と言わざるをえない。もちろん、上記のように、計算の元となる事象Aの出現率が相当程度に低ければ、疑いを向けるに足るかも知れないが、その場合は「短期間で4回」「良くて10%」などといった、曖昧表現はいけないのである

3.終わりに

弁護文は、「三浦九段不正をした」ということを追及している訳でなく「このような理由から渡辺竜王が疑いを持ったのはおかしくない」という主張である

上記のような計算ができず(これを考えるのはそれなりに難しかった)、また弁護文に書かれているような誤った確率計算からおかしいと思い込んだ、という主張であるならば、確かにあり得ることである

少なくとも悪気はなかったのだ、という結論を出すことは可能であろう。

ただし、その結論を導くには、「渡辺竜王確率論に関して明らかに間違った計算を行った」という前提に立たなければならない。

三浦九段から名指しで批判された観戦記者勝手に弁護を依頼して、その結果、計算間違いを大々的に主張されてしまった渡辺竜王が、私はちょっと可哀想になってきた。

2017-02-07

三浦九段の剣はなんとなくゆうちゃんのときを思い出して推定無罪はいえあとあとになってやっぱりクロでしたってなる案件に思えて素直に祝福できない

2017-01-30

http://anond.hatelabo.jp/20170130202322

元増田トラバも全員報告書を読んでいるはずなのに、久保九段千田六段と後藤記者名前が一切出てこないのが気になる

http://anond.hatelabo.jp/20170130171515

だって竜王さ「文春に載っちゃうよ、ヤバイよ」って言いながら、がっつりインタビューに応じて三浦クロを煽ってるんだもん

http://shukan.bunshun.jp/articles/-/6688

 それを知らされた渡辺竜王過去三浦九段の対局も含めて調べ、指し手の一致、離席のタイミング感想戦での読み筋などから「間違いなく“クロ”だ」と確信したという。

http://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/e/1f691f8dcad02d9173e57e1699717db7

週刊文春掲載された記事内容は、個人的にはおおむね間違っていないように思いますが、

ttp://b.hatena.ne.jp/blueboy/20161019#bookmark-304243901

将棋連盟が本項と同趣旨の話を示した。→ http://shukan.bunshun.jp/articles/-/6688   ブコメで本項を批判した はてなーは全員、撃沈。 大破。

ttp://b.hatena.ne.jp/blueboy/20161020#bookmark-304986081

羽生さんが「疑わしきは罰せず」と発言したのは、「三浦はシロだ」という重要証拠が出てきたせいだよ。 → http://j.mp/2dNZ79w  これを見れば、「もはやクロだとは断言できない」とわかるのだから羽生発言は当然。

ttp://b.hatena.ne.jp/blueboy/20161102#bookmark-306388611

これは「何かを明かす文書」ではなく「誤解を是正する文書」だ。それ以上を求めるな。真実を知りたければ、別人の文書に求めよ。そこでは「三浦はクロ」とはっきり証明されている。→ http://j.mp/2eABEOn  http://j.mp/2eSAP1z

ttp://b.hatena.ne.jp/blueboy/20170102#bookmark-314395968

「完全に三浦九段は潔白です」→ 白だと証明されたわけじゃない。黒だという根拠が不足だ、というだけ。しかもその根拠自分自身調査論理的には「調査不足」しかありえない。では、どこが? → http://j.mp/2hZ88l3

ttp://b.hatena.ne.jp/blueboy/20170130#bookmark-318347940

他人事だと思っている人が多いだろうが、はてなーだって、私にすごい攻撃を仕掛ける人がいっぱいいる。やたらと粘着して中傷する人もいるし、それにスターを付けて同調する人もいる。twitter だけじゃない。はてなも。

2017-01-16

日本将棋連盟第三者調査委員会からの結果報告書の開示

http://www.shogi.or.jp/news/investigative_report_1.pdf

読んだ

第42期棋王戦は渡辺明竜王VS千田翔太六段

え、やるの?この二人で?中止か対局者変更しないの?

主催共同通信は怒りのコラム書いてたじゃん

竜王戦王将戦→棋王戦

この報告書を読んだ後では楽しめないな

三浦九段がんばれー

2016-12-29

九段の話

とあるイベントサイン会サインを書いていただいているときのこと。

緊張して黙って待っている私にイメージ通りの朴訥とした話し方ながら気さくに話しかけてくれました。

何を話したかは緊張してあまり覚えていませんが、最後

将棋に興味をもっていただいてありがとうございます。」

といって握手してくれました。

好きで趣味として将棋を指してイベントに足を運んでいるのに、プロ棋士からまさか御礼をいっていただけるとはなんていい人なんだろうとその時思い、それからずっと応援しています

もちろん騒動最中も、今もです。そしてこれからも。

2016-12-28

三浦九段将棋ソフト不正疑惑によせて

第三者委員会による調査不正を行っていないという結果になった。

事の発端は一部の棋士による、三浦九段の指し手が将棋ソフトと似てるや離席時間が不自然だという訴えだったと思う。

将棋連盟がくだした判断証拠はないにも関わらず出場停止処分といったものだった。

この調査結果が発表されたとき私が思ったのは芸能界引退発表をした成宮寛貴さんのことだ。

友人を名乗る人物より週刊誌に薬物を使用しているなどのタレコミがあり報道されたが、成宮氏は尿検査による鑑定を行い薬物の使用はしていないと否定していた。しかし、毛髪による検査も行わなければ十分ではないという指摘があり尿検査では無実は言えないとされ最終的に芸能界引退するという結果になった。

三浦九段と成宮氏の両方の事件の中で私が感じたのはなぜ疑惑をかけられた方が無実を証明しなければならないのかということだ。

三浦九段は一部の棋士証言のみで証拠もないままに出場停止処分をくだされ、成宮氏は報道された写真の白い粉が薬物である事の証拠もないまま尿検査では信用してもらえず芸能界引退するまでに追い込まれしまった。

両者とも疑惑否定しても無実であることの証明を求められそれができなければクロだという論調だった。

一般的刑事裁判では検察被告犯罪証明しなければならない。私はこれは一般社会にも通じると思っていて誰かを疑うなら合理的説明証拠必要だと思っている。それができないならそんなのはただの世迷いごとだ。

しか三浦九段出場停止処分をくだされ成宮氏は芸能界引退国内にいることさえも耐えられないのか海外に行ってしまった。

私が思うのは証拠がないにも関わらず、そんなに人を信じられないのか。 人を信じることはいことなのに。私たち社会がただ若いということなのだろうか。

三浦の代わりに竜王戦に出た丸山は早くから三浦擁護

http://www.asahi.com/articles/ASJBP4HL2JBPUCVL00N.html

繰り上がりで挑戦者になった丸山忠久九段(46)は「三浦九段との対局で不審に思うことはなかった。一連の経緯には今も疑問が残っている。七番勝負の対局には、全力を尽くしたい」と話した。

怪しいと言い出した渡辺と3勝4敗で棋力に大きな差があるわけでもない

http://anond.hatelabo.jp/20161228143845

後で確認したら証言されたような離席は無かったんだって

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161227-00000094-jij-soci

疑惑は今年7月三浦九段が約30分間離席したと対局相手から指摘があったことが発端だったが、調査委が映像分析した結果、その事実はなかったことが判明。谷川会長は「事実確認を怠ったことは痛恨。スタートの時点から正しくなかった」と苦渋をにじませた。

もう連盟側が詰んでるの。

三浦九段に思うこと

文春の報道を見る限り、三浦九段スマホ不正使用していたということの根拠は、「対局している棋士しかからない感覚・勘」というものだったと思う。

当たり前だが、そういう感覚・勘は第三者検証に馴染まない。

これを踏まえて第三者委員会の顔ぶれを見ると、弁護士検察官から構成されている。法曹判断基準は「立証責任を負う者が証明度を超える証明をしたかどうか」だ。

まり処分する側の将棋連盟が、三浦九段不正証拠をあげて、三浦九段不正をしていることの高度の蓋然性を立証できるかどうか。こういう戦いになってしまった。

そうなると結局、第三者委員会の手に裁定が委ねられた時点で三浦九段勝利は決まっていた。一応三浦九段批判する棋士にも聴取をしたらしいが、そういう「感覚・勘」が証拠になるはずがない。

結局、将棋連盟処分をするのに拙速すぎたし、処分後でも第三者委員会引退棋士ねじ込むなどの戦術を怠ってしまった。

いろんな意味で、お粗末な結果だった。

2016-12-26

将棋連盟三浦弘行九段問題についてニコ生記者会見してるぞ。ソフト指しの証拠は見つからなかったらしい。ただし期限付きの出場停止については当時の状態を鑑みて許容されるとさ。

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