既に削除されたが、先月「私、シリコンバレーのVCに抱かれました」という暴露記事が出た。
本当であれば許されざる行為だと思う。なぜかはてブで女性を叩いているコメントが散見されたけど、個人的には理解できない。事実であればセクハラの最たるものだと思う。
ただ、このブログ記事が本当かどうかを第三者が判断することはできなくて、それが怖い。
上記の記事では相当に踏み込んでいて、知識のある人であれば誰のことか特定出来る程であるようだ。もし自分が全く身に覚えの無いことをこのような形で書き立てられた場合、それを否定することはできない。悪魔の証明だ。そして残念ながら、世の中では噂が一度立ったらそれが明確に否定された後も信じ続ける人が存在する。将棋の三浦九段事件で、いまだに三浦九段が不正をしたと思っている人が一定数いるのが良い証拠だ。
なので本当に恐ろしい。どう対応すればいいのだろう。
…と考えながらWebをあさっていたら、上の記事に対しての反論と思われるFacebookのポストが投稿されていた。
https://www.facebook.com/anis.uzzaman.37/posts/1224717764290413
怖い怖いと言ったけど、なんだこの低レベルの反論は。これなら反論しない方がマシじゃないか?
日米で外部の協力も得て調査した結果、この匿名のブログを発信された場所を含めた詳細が特定できました。それは、日本ではなくシリコンバレーのある場所でした。また、それを書いた人物は女性ではなく男性だということ、シリコンバレー在住の日系のVC業界の方であることもわかりました。
そんな調査が簡単に出来るはずない、というのが真っ当なエンジニアの感覚だと思う。何らかの方法でIPアドレスを割り出してそこから場所を特定することまでは出来るかもしれない(どうやってIPアドレスを割り出すのかはさっぱりわからないが)。でも「それを書いた人物は男性、VC業界の方」と特定することは不可能に近い。
要するに、この「特定した」という発言は、現状だと嘘である可能性が極めて高いと言わざるを得ない。そうすると記事全体も嘘ではないかという疑念も極めて高くなる。
最初の暴露記事を読んだ時は眉唾ものだな、自分がターゲットになったら怖いな、と思っていたのだが、この反論を読んで「う〜ん」となった。もし本当に訴訟を検討しているならば是非するべきだと思うし(事実であるにせよ無いにせよ、特定出来る形で書いている以上名誉毀損は間違いないと思う)、別に訴訟をしないにしても「どうやって特定したのか」をはっきりさせた方が良いんじゃないかな、と思う。
しかし、こんなポストを投稿しなければ自分はこのVCにたどり着けなかったのになぁ。
訴訟した模様
Lawsuit: Sexual harassment ‘victim’ was San Francisco business rival in disguise
http://www.mercurynews.com/2017/07/25/lawsuit-sexual-harassment-victim-was-biz-rival-disguise/
The author of the blog post, who appeared to be a female startup founder upset over being “pushed around and taken advantage of” by a powerful VC, is actually Brandon Katayama Hill, founder and CEO of San Francisco-based consulting business btrax
btraxのCEOである Brandon Katayama Hill による虚偽のブログである、と訴訟している。もし本当だったら、上記の自分の想定は間違いだった。そうであれば申し訳ないし、訴訟をしてくれたことに感謝している。
This spring, responding to an order from a Tokyo judge, Hatena released the IP address from which the blog was posted.
特定できる形なのかこれ? むしろ自分から勝手に飛び込んできた感が否めないけど。 しかも他にもインターンの無給問題とかやらかしてるらしいしなぁ