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2016-04-24

富士通退職して思うこと

筆者は、新卒入社した富士通を三年で退職した。

退職から一年が経過し、新しい職場(WEBベンチャー企業)での仕事に慣れたこと、

また、富士通の同期入社の友人から頻繁に転職の相談を受けるようになったこともあり、本エントリ執筆する。

はじめに、筆者の退職理由を簡単に述べると、富士通という会社未来を感じなかったことと、やりたい仕事はできないだろうと判断したためである

参考までに、筆者は公共機関向けのシステム開発部門所属していた。

担当していた業務は様々で、小規模なシステム開発や、子会社・下請企業管理であった。


1.成果主義を謳いながら実態は年功序列主義

富士通には、人材キャリアフレームワークという社員評価制度があり、現場には、入社何年目はこのレベル仕事、といった暗黙の了解がある。

本人の能力や意欲とは全く無関係に、入社後の経過年数で、仕事裁量の幅が大きく制限される。

このことはいわば、学習指導要領ならぬ、業務指導要領があるようなものだ。

このような枠組みや暗黙の了解存在すること自体問題なのではなく、その枠組から逸脱した人材を想定しない・評価しないことが問題なのである

筆者がお世話になった優秀な先輩方は、この業務指導要領の要件を満たして手に余った人、

いわば天井にぶつかった人から先に、より大きな仕事がしたいという理由で辞めていった。

筆者もその一人である

既存産業の大きな成長が望めなく、社員個々の多様性重要視される昨今の経済情勢において、

高度成長期における横並び思想をもとの作られたやり方が未だに社内を謳歌しているのは時代錯誤というほかない。

富士通への提言として、これから時代は、年齢も在籍年数も関係ない人材評価制度を作っていくべきである

そして重要なのは会社既存事業でいかに利益を上げたかについての評価ウェイトを下げ、

いかに新しい発想で新しい事業を提案したか・実現したかという評価項目を設立するべきである

なお、富士通には社内ベンチャー制度があるが、これはうまくいかない可能性が高い。

なぜなら、社内ベンチャー承認するのは旧式の人材の典型である高齢経営であるからだ。

いままで数十の社内ベンチャー審査結果を見てきたが、彼ら経営層に事業の将来性を判断する能力はないと痛感した。

また、他の理由としては、富士通既存事業と衝突すると社内ベンチャーが潰されるということがある。

将来性のない既存事業を残して、将来を託すべき社内ベンチャーを潰すという企業風土なのだ


2.社内既得権益集団が絶対に損をしないルール

富士通という会社には多数の既得権益集団がいる。そして、社内のルールは彼らが決して不利にならないように作られている。

なぜなら、ルールを作る権限は、先頭を走る集団、1980年代大成功を収めた既得権益層がガッチリ握っているからだ。

いわば、前を走る人を抜かしてはいけないレースのようなものだ。

このような出来レースで若手社員モチベーションが続くはずはないことは明らかだ。

筆者は、決して年功序列主義を批判したいのではない。

既得権益層が年功序列悪用して、部下の手柄を自分の手柄にし、部下の失敗を部下に押し付けている実態に対する批判である

ノブレスブリージュ、権利を有するものには義務がある、という思想がある。

富士通既得権益集団には会社技術力や社員を率先することで、企業としての地位を向上させていく義務がある。

実態は、社内の後進に抜かされることを恐れるあまり、後進の他社に抜かされている。

これでは既得権益集団が義務果たしていないことは明らかだ。

ちなみに、この既得権益集団に有利なルールが生み出した現状については、

同じく富士通OBである城繁幸氏の著書「若者はなぜ3年で辞めるのか?」(光文社新書)が詳しい。


3.企業ビジョンを失った社員たち

経営学において「ヴィジョナリーカンパニー」という名著がある。

この本によると、会社が永続的に成長・発展していくためには企業理念ビジョン)を社員ひとりひとりが持つことが必要不可欠であると指摘している。

富士通企業理念は、変革に挑戦し続ける姿勢や、よりよいICT社会づくりに貢献することを掲げている。

しかし、富士通という会社の現状として、このヴィジョンを失っている社員、とくに管理職がとても多い。

30代を過ぎて会社に定住することを決めた社員に変革に挑戦しようという熱意ある人物はひとりもいなかった、

そういう人々にとってICTで社会づくりなどどうでもいいのだ。

ただ顧客要求を聞いて、それを子会社下請けに作らせて予算や利益を達成することにしか興味がない管理職が大半であった。

これでは富士通企業理念など誇大広告もいいところである

元GEのCEOであるジャック・ウェルチ氏は、たとえ成果を出していようと企業ビジョンを共有しないものはクビにしろと自著で語っている。

このポリシーを導入したら、富士通管理職の80%はクビになるであろう。そのくらいに富士通管理職は夢や熱意のない人物ばかりであった。

そのような人材が将来的に会社破壊する、というウェルチ氏の指摘の正当性を、富士通という会社惨状が示しているのは皮肉という他ない。

富士通への提言として、ウェルチ氏のやり方を実行すればよいのだ。

成果によって管理職のクビを決めるのではなく、ヴィジョンを共有できているかでクビを決めるのだ。

このやり方を実行すると既得権益を握って離さな経営層や管理職が一掃される。

既得権益にしがみつくだけの人物こそ、ヴィジョンを持たない人物である割合がとても多かったことを付け加えておく。


4.発展途上国レベル業務標準化の原因

経営コンサルタント大前研一氏は、日本生産性アメリカの半分しかなく、もはや発展途上国にすら負けていると指摘している。

その原因について、日本では業務標準化が全く進んでいないためであると述べている。

このことについてITベンダに勤めていた経験から詳解したい。

まず、マイナンバー関連のシステムを例に挙げる。

自分の住む自治体と異なる自治体マイナンバーのITシステム比較してみてほしい。

ここで、自治体が異なればITシステムも異なることに気づくはずである

はたして自治体ごとに個別マイナンバーシステムを作る必要があるのだろうか?

答えはもちろんノーである。全国どこでも一律の業務であるべきであり、同じITシステムを導入するべきである

なぜ、各自治体ごとにITシステムがバラバラなのか。

その理由業務標準化がなされていないためである

自治体ごとに業務フローが異なるために、別のITシステム使用した時に業務がこなせないという事態が発生する。

そのため各自治体が個別にITシステムをITベンダー発注することになる。

そこでITベンダー各自治体ごとに個別のITシステムを作ることになる。

ITベンダーからすると一度作ったことがあるものカスタマイズして、業務の順番を入れ替えたり、扱うデータを多少変更するだけで済む。

それなのに膨大な金額を請求するわけだ、ITベンダーとしてはボロ儲けである

(なお、主要ITベンダー決算書を見ていただくとわかるが、ITベンダー利益率が高いわけではない)

特に自治体のITシステムは国民の税金で作られているわけである

各自治体は、このような現状を放置していて、国民に申し訳ないと思わないのであろうか?

このことは、決してITベンダーにの責任があるわけではない。

総務省が陣頭指揮をとって各自治体の業務標準化統一化を進めなくてはいけないのに、それが全くなされていないのは監督官庁としての責任放棄である

このように業務標準化が全く進んでいない現状は自治体に限らず、民間企業においても同様である

会計パッケージにおいて、世界デファクトスタンダードになりつつあるSAP導入に失敗する事例を数多く見てきた。

失敗する理由は、個々の企業業務に合わせてSAPをカスタマイズしており、そのカスタマイズでは対応できない業務フロー存在するからである

問題なのは、そのような業務フローは、決して必然的業務ではなく、過去の慣習から存在しているだけであることがとても多い。

ここにおいて、ITシステム業務に合わせるのではなく、ITシステムに合わせて業務の方を変えていかなくてはいけないのだ。

日本サービス流通業生産性特に低い。

このことは、サービス流通業顧客からSAPのカスタマイズ無理難題があがってくることが特に多いことと無関係ではないであろう。

富士通は、既存顧客業務標準化およびデファクト・スタンダードとなるITシステムの開発の陣頭指揮をとる役割を果たすべきだが、その望みは期待できない。

なぜなら関係が深い企業において、業務効率化すると大量の社内失業者を出すことになるからだ。

そのような"顧客との良い関係"を崩すようなことはやらない会社である

日本という国のあるべき姿を長期的に考えた際に必然的なことであるにもかかわらずである

富士通企業理念である、よりよい社会づくりに貢献するとは、まさにこの業務標準化を推し進めることなのではないのか。


5.時代に取り残されたガラパゴス化した閉鎖社会

富士通には外国籍社員が相当数在籍している。しかし、彼らに求められる日本人への"帰化圧力"がとても強い。

同期入社中国籍の友人は、対外発表会のために完璧日本語発音の練習をさせられていた。

完璧日本語発音日本人に任せるべきで、中国精通しているというメリットを活かせる部署配置転換するべきである

この現状に直面した外国籍社員は数年で辞めていく。

なお、残った外国籍社員をみると、小学生から日本にいるなど、生まれたのが海外というだけのほぼ日本人だったりする。

外国籍社員離職率が高いことに対して、本部長が提示した対策が、

長く働きたい会社とはどのような会社か、というテーマ外国籍社員を集めランチタイムディスカッションさせるというものだった。

この話を聞いたとき、筆者は絶句してしまった。

この席で「無能な人が本部長にならない会社で長く働きたい」という大喜利でもすればいいのだろうか。

富士通グローバル企業を表明しているが、このような組織海外進出などできるはずもない。

なぜならば富士通利益構造では、海外において利益を上げられないからだ。

このカラクリ解説大前研一氏が詳解されているので、参考にしていただきたい。※1


6.富士通の良いところ

ここまで富士通に対する批判と改善提言を述べてきたが、富士通の良いところについても触れておきたい。

まず、個々の社員仕事力や組織力といった点では、他の大企業比較して遜色ない。ただし、富士通の主要グループ企業に限るが。

数十を超える大企業および中小企業仕事をしたが、やはり大企業は個々の社員レベルが高く、組織力も高い傾向にある。

顧客として他社と仕事を進めていくうえで、大企業の方が優秀な担当者に遭遇することが多く、仕事がとても進みやすかった。

この理由について、大企業社員育成能力が高いことはもちろん、社内チェック体制が整っているからではないかと思う。

社内で質の悪いものは弾いており、社外に出さないようにしているのだろう。

また、富士通顧客主義がきちんと徹底されている会社であると感じた。

筆者と富士通顧客主義が異なっていた点はあるものの、顧客起点に立つという考え方は大事なことである

これは、筆者が富士通入社して良かったと感じることである

人間関係について、他社と比較して良好な会社であると感じた。

柔らかい人が多く、職場雰囲気はとても良かった。お世話になった直属の上司や先輩方は、優しく丁寧なご指導をいただいたことに感謝している。


7.おわりに

最後に、立花隆氏の著書「東大生はバカになったか」(文春文庫から名文を引用したい。※2

「いま、この辞めたい気持ちを逃したら、この会社に骨を埋めて、あそこにいる連中と同じになってしまうと思った。」

結局、筆者の退職理由は、偉そうな顔をしているがロクなビジョンも打ち出せない富士通上層部のような人間になりたくなかったからである

富士通という会社必要なのは、優秀な若手の育成などではなく、無用老害排除である

筆者には、富士通という会社は、沈みゆく泥船にしか思えなかった。


※1「産業突然死」の時代人生論、第44回 談合をなくす二つの妙案-"便利なゼネコン"はいじめの温床

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/a/46/

(この記事ゼネコンITゼネコン(ITベンダー)に置き換えていただきたい。)

※2 引用にあたり、語尾を改めた。


補足1.城繁幸氏の著書「内側から見た富士通」(光文社)についてのコメント

この本は富士通が先んじて導入した成果主義が、名ばかりで社員のやる気を奪う結果に終わったという実態を告発した本である

この本について、いくつか述べたい。

まず、本題である成果主義経営層のご都合で導入されて、社員モチベーションを奪うという最悪の結果に終わったという指摘はまさにその通りである

また、この本が出版されてから10年以上経つが、実態は改善されていないし、する気もないのだろう。

(そもそも経営者のご都合成果主義の導入を失敗だと気づく能力が欠如しているのかも知れない)

富士通では、そもそも「成果」などを評価されていない。

管理職仕事は、部下の成果を評価することではなく、予算内におさまるように部下の評価を調整することであった。

なお、成果主義の導入を評価している現場社員は誰もいなかった。

成果主義を批判する幹部社員はいなかった。おそらく批判すると何らかのペナルティがあるのではないかと邪推している。)


補足2.転職について

筆者の転職について、考慮したことをいくつか述べる。

まず、次の会社仕事の選び方および交渉の進め方については、山崎元氏の著書「会社は二年で辞めていい」(幻冬舎新書)を大いに参考にした。

転職は考えていなくとも、今の時代を働く考え方、人材価値セルフマネジメントなどは一読の価値がある。

富士通という大手を辞めたはいいが、次の会社で苦労している人が多いという意見についてコメントしたい。

筆者に言わせれば、それは転職のツメが甘いのだ。

現職のどこに不満を持っていて、そのうち、どこが改善余地があり、妥協するべきであり、次の職で改善を期待するのか、についての思慮が浅い。

社会ルールをわかっていないで転職したとしか思えないケースもある。

そもそも富士通という会社に勤めているにもかかわらずITゼネコン生態系を理解していない社員がとても多い。

下請け企業にいけばもっとやりがいのある仕事ができる、などという浅い考えで転職する人はいる。

ITゼネコン下請け生業とする会社社長は、中間管理職と何一つ違いはない。

上の指示(元請け発注)を受けて下に伝達するだけであって、自身で新しい事業を生み出す能力のない企業である

筆者はITゼネコン生態系から離れた企業を選んだ。

新しい会社は、自社で新しい事業を生み出す能力があり、きちんと利益を上げている。

転職において改善したかったこと、専門的な業務ができること、自分アイディア事業に活かすことができること、それらがすべて達成できた。

なお、富士通からWEBベンチャーに転職する人が多いと思われがちであるが、一番多いのは地方公務員である

2015-12-30

[]映画借りぐらしのアリエッティ

★★★☆☆

あらすじ

のものを借りて生きている小人種族がいた。

ある日小人アリエッティ男の子に見つかってしまう。

人間に見つかったら引っ越さなければならない。

からアリエッティ一家は引っ越した。

感想

初見

公開時に4コマで大体あってるあらすじとして↑みたいな4コマがあったけど、まあ確かに大体合ってる。

でも言うまでもなく、それだけで作品感想を語るなんて無意味

例えば秒速5センチメートル少年少女リア充的な恋愛するけど結局破局するなんてあらすじだけが重要じゃないのと同じように。

最初ゲスいことを書いとこう。

自分借りぐらしのアリエッティイメージは、アリエッティペニスかぶりついてるエロ画像しかなかった。

タイトル「カリ」暮らしだし。

おっさんでごめん。

amazonレビュー見た。



個人的には、アリエッティ男の子を通じて人間も必ずしも悪者ばかりじゃないってことを知って、アリエッティ男の子がそれぞれの種族架け橋になって共存していく的な、

ダイナミックな展開のほうがすっきりした気はするけど、さすがに都合よすぎるし、映画の限られた時間じゃナウシカ並に中途半端しか描ききれないだろうし、

妙にリアリティのあるサバサバ感、でも絶望ばかりじゃない、お互いそれぞれの道をがんばっていきていこうねっていうまとめ方は、

つの落とし所として十分ありだと思う。

2015-08-11

誰が新刊本を買っているのか?

私は月に20冊以上本を読む。

だが新刊書籍はまず買わない。

近所の区立図書館東京)でたいていの本は借りられるからだ。

人文科学系のマニアックな専門書も、初版が4桁に届かないような本も所蔵されているので困らない。

人気図書(東野圭吾宮部みゆき村上春樹三浦しをん等)は長いこと予約待ちを強いられるが、借りられないわけではない。

図書館にない本、時々手にとって参照するような本はAmazonマーケットプレイス中古を買う。

新品、Kindle版より安い。

状態も良く、帯まで付いていることが珍しくない。"新品"だった不良在庫を買い叩いたものだろう。

読み終わってBOOKOFFへ売る時も、綺麗だから悪くない値段(100~200円)で買い取ってもらえる。1020円で召し上げられることは少ない。

雑誌もまた、図書館やdストアで読める。

ただ、雑誌のような「広く浅い情報」を扱う媒体存在意義のものが危うい。

「広く浅い情報」はネットで手に入ってしまうからだ。

インターネット普及期、真っ先に廃刊したのはコンピューター関連の雑誌であった。ITリテラシーの高い者がまず最初雑誌を買わなくなった。

もうこうなると新刊書籍ダイエット本と宗教の本しか売れないのではないか。

それと、いち早く話題キャッチアップしたい人が買うような本(足の早いタレント本とか)

あるいは荒俣宏先生のようなビブリオマニア、美装本や書棚に並ぶ背表紙を見て満足するような御仁なら"新品"にこだわるかも分からない。でもそんな人ほとんどいないよね。

しかしどういうわけかAmazonにも書店にも新刊書籍はある。いったい誰が買うのだろうか。

追記:図書館を利用すると結果的にたくさんの本が読める

懐を気にする必要がないから大量に読める。

「1200円損したわ!」ってブチ切れる心配がないから冒険できるのね。

ブコメへのレス

◯本をたくさん読む人と、年間でそんなに買わない人では、購入の意識が違うのでは。

 YES!

購入者ブコメのような寄付感覚の高貴な人ではなくて大多数は衝動買い

 ピース又吉「呼んだ? ちげぇ、読んだ?」

漫画はひたすらに新刊で買う

 既刊セット購入→読破→まとめて売る。のコンボは懐に優しい。

 それにコミック場所取るよね。

◯使える(蔵書数や読書スペースなどが充実した)図書館がない!

 同じ自治体内の他館から取り寄せれば良いのでは?

 あと、図書館で本読むのは無理。

 暇なオッサンとホームレスの溜まり場になってる。今頃だと夏休み中のガキがうるさい。

  ・図書館を占拠するホームレスにブチ切れている話 http://anond.hatelabo.jp/20150727174606

◯ふと参照したいときに持っておくと便利

 立花隆宮崎哲弥みたいに、何件もマンション買って書庫代わりにすると便利(無理)

ニッチ雑誌、とかかなあ、買うのは

 ニッチ雑誌買う気持ち、分かり過ぎて困る。

 新刊買い逃がすと、古本屋マケプレで高騰した既刊買うハメになるんだよな。

◯専門分野は近所の公立図書館じゃ全然足りないから買わざるを得ない

 海外出版社から取り寄せたり、大学図書館で大量の論文コピーしたり。

人柱人材が意外といる

 イノベーター(横文字)

◯年を取ると相応の対価を払わないと気持ち悪くなるから

 ま~た、バブル新人類世代以上の説教か。

 時計や車にカネ溶かす老害は、若年層の経済的現実を知るべき。

◯昔から古本屋をよく利用するのだが、著作者に直接還元できる方法がないものかと、いつも思う

 もしカスラック古本の"マネタイズ"を考えたら(もしカス

◯蔵書の多い図書館の近くに住むというライフハック

 ネズミの国のおかげで、浦安市図書館は蔵書が充実しているらしい。

大学図書館にどっぷりだと近所の図書館なんてちょっとなあ

 大学図書館は最強だよな。

◯初読は基本的に全て図書館

 賢明

 いきなり新品買っちゃうのは情弱

図書館って返却期限あるから、買うよりも逆に読書が捗ったりすることもある

 知的ライフハック

◯沢山本を読む人は極小

 それな。

◯そんなに突き詰めて考えることじゃない

 読書社会よりも大切です。

◯最も高くつくのは読んでいる間の「時間

 時間が貴重だからこそ、図書館を利用するのです。

「この本ダメだな……」と思ったら、すぐ読むのをやめる。

 買った本だともったいない気がして、最後まで読んじゃうよね。

◯身銭切ってないので真剣味が足りない

 分かる。

 なら、密林で古本買おうず。ベゾスとせどらーお布施

ブックオフにないものは新刊で買うことが多い

 BOOKOFFせどらーにかっさらわれていて、品揃えがショボイ。

 もっぱら売りに行く場所だね、あそこは。

23区内と、23区外(多摩横浜大阪福岡も)とでは、図書館密度が5~10倍違う

 ダウト

 日本図書館 蔵書数ランキング TOP100(2012年http://10rank.blog.fc2.com/blog-entry-231.html

 ※訂正とお詫び

  図書『館』密度のことか。すまん。

クリエイターお金が行くように行動したほうが良いと思う

 分かる。

 でも税金納めてるし、カネがない人はある程度文化的献金免除されても良いと思うんだ。ほら、貧困層無料オペラ開放してたのと同じだよ。

図書館に足を運んで千円程度浮かすというのは、割に合わん

 ネット1020冊予約してカウンターでまとめて借りる。書店で買うより楽だし速い。

図書館という言葉は知ってるけど図書館を知らない人はけっこういる

 ……え? そんな人いるの?

エロ本を忘れてるよ

 コンビニ店長が「エロ本買うのは年長者」って言ってたな……

◯待つコスト考えたら買った方が安いのでは?

 待っている間に他の本読んだり、別のタスクをこなせば良いかと。

 どうしても早く読みたいなら買えば良いと思う。

◯「人文科学マニアックな専門書も」って、逆に一番新刊で手に入らないジャンルじゃないですか

 完全に盲点だったわ。

キンドルでも買います

 Kindle PaperwhiteUXには絶望した。

  ・絶望した! Kindle Paperwhiteの出来の悪さに絶望した! http://b.hatena.ne.jp/entry/anond.hatelabo.jp/20140722235006

 他方、液晶タイプFireiOS,Android,Windows,MacKindleアプリ)は目が疲れる。

 それと、Kindleを含む電子書籍サービスの終了が怖い。

◯街の本屋にも残っててほしい

 実店舗利用する動機分からん

 ネットに勝る点って、立ち読みできることくらいだよな……

 品揃え圧倒的だし、本の評判チェックできるし、検索かければ一発で本見つかるし、まとめて借りられる(買える)し。

◯手元に置いときたい

 所有欲理解できない。

 本そのものはただの紙とインクの染みじゃないか。

 重要なのは書いてあることというか、情報

 むしろ場所を取るっていう意味で本は『負債』だよ。

◯いきなり中古本になるわけじゃないよ

 潰れた本屋在庫書店から返本された在庫の一部はいきなり"中古本"になりますね……

図書館で借りた本を読まずに返す率の高さよ

 2週間で読めないの?

 期限決まってるとノルマ課せられたような気分になって、否が応でも読まない?

 っていうか読めよ(押しつけがましい教養主義

お金に余裕がある人じゃない?

 禿同

図書館が買ってるんじゃないのか

 五大文芸誌発行部数各約1万(全国の書店数は1万3千強)

 本屋一軒に対して1冊ない計算になる。ネット経由の販売加味するとさらに減る。

 しかも1万部のうち大半は図書館に納品されてるから本屋の取り扱いはもっと少ない。

 ちなみに文芸誌の主な読者層は『小説家になりたいなぁと思っている専業主婦

 文芸誌以外の書籍? 想像するだに恐ろしいわ。数万部でも『よく売れた』とか言われる業界からな……

◯読み返すから買うよ

 私も一部の本は読み返す。

 でもせいぜい三ヶ月、半年程度のスパンで読むだけだから、その都度借りれば良い。

 週一とかで読むの? 暇なの?

◯2週間借りただけで中身が消化できるなんてすごいね

 一度読めば内容理解できるでしょ……

 それともスルメ本のこと言ってるの?

2014-08-08

知識人読書量・知識量ランキング

SSクラス 江藤淳柄谷行人、廣松歩、栗本慎一郎谷沢永一村上泰亮中村元

クラス 小室直樹浅田彰福田和也渡部昇一、呉英智蓮實重彦永井陽之助中村雄二郎すが秀実佐伯啓思高澤秀次筒井康隆小谷野敦菅野覚明養老孟司 見田宗介佐藤誠三郎大森荘蔵西部邁

クラス 丸山眞男吉本隆明長谷川三千子丸山圭三郎橋本治村上陽一郎佐藤優松岡正剛伊藤貫、猪木武徳坂部恵坂本多加雄大澤真幸中川八洋永井均野矢茂樹小浜逸郎飯田隆河合隼雄片岡鉄哉鎌田東二梅棹忠夫竹内洋山本夏彦山口昌哉、入江隆則

クラス 猪瀬直樹坪内祐三中沢新一御厨貴橋爪大三郎鷲田清一北岡伸一池田清彦中西輝政立花隆山本七平宮台真司桶谷秀昭宮崎哲弥司馬遼太郎古田博司市川浩東谷暁苅谷剛彦秋山駿関岡英之加藤尚武浅羽通明松原隆一郎東浩紀

クラス 中島岳志鎌田哲哉兵頭二十八内田樹森本敏村上龍西尾幹二仲正昌樹大江健三郎齋藤孝森岡正博富岡幸一郎小泉義之井沢元彦、桝添要一、中西寛中島義道鄭大均山内昌之村田晃嗣山形浩生林道義松本健一

クラス 斎藤環福岡伸一副島隆彦榊原英資梅原猛寺島実郎佐藤健志大塚英志五木寛之笠井潔潮匡人高橋源一郎岸田秀山田昌弘竹中平蔵池田信夫萱野稔人大川隆寛、大森望櫻田淳上田紀行手嶋龍一和田秀樹藤原正彦、中野剛志

クラス 佐々木中村上春樹三橋貴明田原総一郎木村太郎池上彰竹田恒泰切通理作島田雅彦酒井信、夏野剛苫米地英人上野千鶴子姜尚中、鷲田小爾太、竹田青嗣小阪修平佐藤亜紀

クラス 糸井重里加藤典洋中上健次勢古浩爾北田暁大藤原和博小熊英二佐々木俊尚西條剛央玄田有史城繁幸茂木健一郎岩田温千葉雅也、岡田斗司夫

クラス 小林よしのり宇野常寛勝谷誠彦荻上チキ鈴木謙介勝間和代伊坂幸太郎濱野智史赤木智弘坂本龍一いとうせいこう上杉隆酒井順子

クラス みのもんた久米宏古舘伊知郎ハマコー太田光水道橋博士テリー伊藤、リリー・フランキー、コシミズ、香山リカ森永卓郎、ホリエモン、津田大介ひろゆき中村うさぎ雨宮処凛桜井誠

異論がある人は修正版をトラバでどうぞ

2014-02-01

http://anond.hatelabo.jp/20140201094107

日本学習って、学校でも職場でも基本は

「見りゃ解るだろ!」で、観察ではないことが問題。

物理的に見て、内容はさっぱり解らないから視覚に栄える物を持ってくるしかない。

見ることと観察することの違いは、シャーロックホームズコナン・ドイル)が的確に書いていて、

ワトソンも住んでいる家の階段毎日見ているけど、それが何段あるかは知らない。考えたこともない。

現代日本人の何人が、自分の家の扉を見ないで絵に描けるかどうか。

立花隆も今ではいろんな批判が向けられている人だけど、

2008年ノーベル物理学賞小林、益川がもらったとき

「なんで研究内容を報道しないで人柄ばかり報道するんだ!」

激怒していたけど、翌年にはもう何も言わなくなった。

言っても無駄だと思い知らされたんだろう。

2012-10-23

http://anond.hatelabo.jp/20121023070526

佐野はそういう風には書いていないだろう。ただし橋下がそのように攻撃するのも、戦術上は当然の話。

そこの理論武装が出来ていないから、叩かれればひっこめざるを得なくなっただけ。

角栄は、何が書かれようが、公人ならば仕方がないと割り切っていた。角栄失脚の原因となった立花隆レポートにしても、反論はしても立花自身には敬意を示していた。

いわば前世代のそうした政治家の度量、言ってみれば「品格」に頼り切ってルポルタージュ作家仕事をしていたわけで、「品格?そんなものは知らん」とちゃぶ台をひっくり返す恥も外聞もない橋下のような政治家が出てくると簡単に手玉にとられてしまう。

それは、結局、佐野を含むルポ作家が、何を書くべきか、どこまでを書くべきか、どう書くべきか、きちんと理論武装考察を重ねることを怠ってきたから。

から橋下のような態度をとられると、「品格がない」とかどうしたとか、自分が批判した相手に自分に対して配慮を示すことを求めるような、感情論的な無様な批判しかできない。

それが問題の本質

2011-02-27

http://anond.hatelabo.jp/20110227174718

うそう、それに近い。

最近読んだ本にあったけど、養老孟司だか立花隆だか岡田斗司夫だかも人に話しながらだと考えがよりまとまるとか言ってた。

俺のもそういう人たちと似てる。ただし、考えがよりまとまっているかは疑問

2010-08-15

経験値主義から脱却しよう!! 無駄アウトプットが身を滅ぼす

ライフハックの類を読むと必ずといっていいほど「インプットだけでなくアウトプットも」という主張が折り込まれている。アウトプットすればするほど、思考が研磨されてされ視野が広がり物事に対する捉え方が深まっていくのだ、という過激な主張をする人間も中にはいる。とても甘美な考え方だ。今の自分に満足していない人間ほどこの思想に転んでしまうだろう。

しかし、よく考えてみてほしい。果たして「成長」とはそんな単純なものだろうか。「アウトプットすればするほど」は素朴な「経験値主義」に基づいている。「経験値主義」とは何か。ファミコンゲームドラゴンクエスト』の主人公を思い浮かべてほしい。彼は王さまの特命を受け、世の中を悪に染めようとする竜王を倒さんと旅に出る。しかし、旅立つ時点で彼は完璧な「超人」ではない。武器は何も持っておらず、レベルは1。下手をすると城の周りをうろついている最弱モンスターにすら撲殺されてしまう。それを防ぎ、竜王を討伐するために彼はいったい何をするか。モンスターをひたすら倒し、経験値を得てレベルアップを計っていくのだ。ここではどのような戦術を取るか、どうやって鍛えあげるかといった内容は問われない。ただ数をこなしてモンスターを倒すことが成長へのロードマップなのである。このように「超人」になるには「数をこなすだけでいい」という「成長」を極めて単純化した思想を「経験値主義」と呼ぶ。『新書ベスト』の「とにかく新書を読みまくれ」という小飼弾の主張もこの範疇の中に入る。

だが、現実は成長をこのように単純化できない。ただ素振りをしまくるだけではイチローは生まれないし、本を読みまくっただけでは立花隆にはなれない。アウトプットも同様だ。現代の女子高生は毎日何通も携帯メールを用いてアウトプットをしている。しかし、彼女らの国語力が上がったなんて話は出てこない。むしろ、事態は逆の方向に向かっている。彼女らの打つ文面はどんどん奇形化し、普遍性をなくし、当人らでしか読み解けない内容へと進化を続けている。アウトプットの仕方によって人はどんどん劣化していくという一つの事例である。

現在ブログの登場によって容易にアウトプットする場を手に入れることができる。経験主義者たちもブログでのアウトプットを称揚する。勝間和代がその一人である。彼女ブログ名はずばり『私的な事柄を記録しよう』である。タイトルからして素朴な経験値主義が顔をのぞかせている。日々、インプットをしたものを咀嚼し、ブログという場所に発表することによって考え方が整理され、思考が洗練されていくというものだ。気をつけろ、これは罠だ。考えを文章に落としこむことは整理とイコールではない。「私はこう考えた」と思考を凝り固めることだ。「私はこう書いたんだからこういう考え方でこういう人間である」と視野を狭くし、新たな扉を閉ざしていく。あとからの修正ができなくなってしまう。様々な視点を取り入れ、ごちゃまぜにし、意外な繋がりを持って発展を見せる……それこそが思考の洗練である。アウトプットをしてしまうとそこで思考が停止する。

小飼弾勝間和代ブログアウトプットをしたから今の地位があるのではない。彼らの経歴を見ればわかるが、今の豊穣なアウトプットに繋がる下地をせっせと作る時期が存在している。果たして彼らが下地を作っていく時期に、アウトプットにも時間をかけていたら今のような地位を手に入れていただろうか。例えばブログが注目され、そこから書籍を出すような広がりを見せる人たちがいる。しかし、彼らは往々にして長い社会人経験を経たあと、今までのインプットを有機的に結合させ、それをもって視点を提示し、そのユニークさに注目が集まっているのである。アウトプットが斬新な視点を生み出すのではない。むしろ、逆だ。

経験値主義に踊らされ、愚直なまでにアウトプットをしている人間はどこか窮屈で可哀相だ。井戸を枯らしているようにしか見えない。毎日せっせと書評映画アニメ感想を書いている、そう、そこのあなた。まずはブログを閉じることから始めよう。あなたは経験値主義に毒されている。アウトプットすればするほど、あなたは自分の井戸を枯らし、ユニークさをなくしている。経験値主義から脱却し、真実の成長を果たそう。

2010-04-25

インターネットという場所がどんどん狭くなっている件

昔、個人のウェブサイトホームページと呼んでいた頃に、

「Sorry, this page is Japanese only」というフレーズをよく見かけた。

これは「このページは日本語だけです」というお断りの言葉だ。

もちろん、この言葉日本人ではなく、迷い込んできた非・日本語圏の人間に対して発せられている。

このようにホームページは「世界」に開かれているということを意識して作られていた。

昔、ネットサービス会社はこんなCMをよく打っていた。

ニューヨークの兄と簡単に連絡がとれる」「オーストラリアの友人とチャットができる」

このころのネット世界と繋がれることを思考していた。

ホームページにはよく「English」というリンクがあり、海外向けにもコンテンツを置いていた。

この頃、評論家立花隆は「インターネットグローバルブレイン」と言って、海外サイトの紹介をしていた。

それがいつしか、日本人日本人だけの目を気にするのが普通になった。

海外サイトを見るのは、英語のお勉強をする人だけになった。

ブログには「日本語だけですみません」という断りの言葉はない。

私の家の本棚には「海外有名人メールリスト」を延々と載せてるだけの本がある。

発行は96年だ。それだけの本にこの頃は需要があったのである。今はどうだろうか?

海外有名人に、メールを送るような日本ネットユーザーはいるのだろうか?

ミクシィは数十人(多くても千人が限度だ)向けだけに日記を書くようになり、

ツイッター構造的にフォローした人間、された人間としか交流できない。

数百人にフォローされたとしても、その時全員が見てるとは限らないから、

実質的に発言を見ているのは数十人に限られると思う。これを少ないと思うかどうかは、人による。

一番最初に出した「Sorry~」というフレーズは次第に消えていった。

英語的に間違っている」という嘲笑の的に晒されたからだ。

Eメールという通信手段に機敏性がなくなったのは、世界中SPAMが溢れたからだ。

ミクシィハンドルネーム日記非公開になった原因はなんだろう?

ファイル共有ソフトにおける個人情報流出事件が発端だ。

先にあげたメールリストの本には別の意味も見て取れる。

その頃のネットはごく普通一般人有名人と気軽にコンタクトがとれて、

有名人の方も気軽に返信をしていたということがわかる。

今はそんなこと、あり得るだろうか?ツイッターでだったら、あり得るかも知れない。

しかし、今流行りのツイッターにもメールに対するSPAM

ミクシィに対する個人情報流出のような「外部の攻撃」に晒される時がいつかくるだろう。

そしてその時、ツイッターよりも便利なように見えるホットなサービスが現れるんだと思う。

それはたぶん、ツイッターをさらに閉鎖的にしたものじゃないかと思う。

その光景を見て、「インターネットグローバルブレイン」とはたして言えるだろうか?

ネットはどんどん狭くなっている。そんな気が最近している。

2010-02-04

http://anond.hatelabo.jp/20100204212922

全く趣旨それるけど、立花隆ってもうダメだよね

適当なことばっか言って、いつかの名声はどこへいったのやら

立花隆が緊急寄稿(2)

小沢起訴」の先を読む

ttp://g2.kodansha.co.jp/?p=3545

いまから予言してもよいが、小沢はもう終りなのである。小沢が不起訴で枕を高くして寝られるようになったと思ったら大間違いである。

 逆にこれから一歩一歩逮捕の日に向けて詰めの動きが着実にはじまったのである。

 それが水谷建設の一件でくるか、税金の問題でくるか、あるいは政党交付金の問題でくるか入り口はまだ定かでないし、多分幾つかの「合わせ技」でくるのだろうがどれとどれを合わせてくるかなど、まだまだ定かでない点が多い。逮捕の日も予算があがる日か、別の重要法案があがるのを待つのか、あるいは別の重要政治スケジュールがあがるのを待つのか、その辺もまだわからない。しかし、事件は、金丸事件になぞらえていえば、「黄色いペンキ事件の日」から「突然の金丸逮捕の日」の間の「いつ何が起こるかわからない危険地帯」に入ったのである。

 そして、小沢にもそれがわかっているのだろうから、そして小沢もバカではないから、おそらく予算があがる直前など、いよいよヤバイことがわかった時点で、あるいは自分マイナスイメージ民主党支持率をどんどん下げだすのが明きらかになるなどの時点で、小沢幹事長を辞任するだろう。

2010-01-19

295 :自民党の方がよかった:2010/01/17(日) 09:50:17 ID:/g8AfoEU0

麻生太郎は、尊大だけど、脱税収賄とかしなかったよ。

議員立法を禁止したり、陳情を自分の所へ一元化したり、

内閣法制局の発言を封じたりしなかった。

病気天皇陛下を動かしたり、質問する記者恫喝する

こともしなかった。

麻生が組んだ概算要求は、86.1兆円だけど、鳩山の概算要求は、

95兆円に膨れ上がった。麻生国債発行は33兆円だが、鳩山国債発行は44兆円

だよ。自民党がやっていたアフガニスタン支援(インド洋沖の給油)は8年間で、

244億円だった。民主党が予定しているアフガニスタン支援は、

5年で4500億円もかかるよ。

立花隆小沢一郎国家主席になったのか」異様な権力構造、無力な鳩山総理

ttp://gendai.ismedia.jp/articles/-/67?page=2

で、鳩山政権とは何かというと、官僚を誹謗(ひぼう)することに忙しくて官僚

使いこなせず、その結果、国家を機能不全状態にしてしまった政権である。

立花隆小沢一郎国家主席になったのか」

ttp://gendai.ismedia.jp/articles/-/67

あの派手なショーで、実際にどれだけ削れたかというと、9兆円削る(前年なみにおさえる)といいながら、わずか7000億円程度だった。目的を全く達せられなかった。あんなショーをやらずに、官僚組織の筋目に従って的確な命令を流していれば必ず目的を達せられたはずなのにそうはならなかった。要するにあれは、自転車にしか乗ったことがないアマチュアF1レーシングカーに乗せて運転させようとしたら車がエンコして動かなくなったというに近い光景だったのである。それくらい見た目と実質は全くちがっていた。

2009-09-21

http://anond.hatelabo.jp/20090921030748

学問を極めようと思って学士から再入学する例は昔からちょくちょくあるよね(例えば立花隆理系志望→色弱で諦め→T大仏文→文春→T大哲学→文春から仕事をもらいつつフリーに)

あと広く浅い学問を修める気ならアルバイトでも派遣でも雇用形態自体は構わないけれどもいちど「ちゃんとした(何かのスキルと金のある事業との縁のつく)仕事」をどっかでやっといたほうがいいと思う(問題は不景気のせいでアルバイトどころか正社員でもちゃんとした仕事が少ないこと)

あと理系なら応用数学統計文系なら哲学語学はちゃんとやっとけってのと、論文サーベイは学部のうちにできるようになっとくとハッピーになれると思う

2009-05-30

日本文系、とりわけ法学部教養がない。

(この手の本を読んでいる人が、読んでそうな本を他にも挙げてほしい)


日本文系、とりわけ法学部教養がない。


理系学生書斎安藤忠雄建築事務所研究所)みたいな資料の山だとしたら、

文系(特に法)学生書斎立花隆ネコビルwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


規模だけでなく質でも文系(特に法)は見劣りがするね。

何度か連中の自宅に招かれたから、ちょっと参与観察してみたんだ。

冗談半分でさ。

仔細に文系 (特に法)学生本棚とか見てみると、これがもう滑稽なんだwwwwwww


面白いから蔵書タイトルを全部メモしたんだけど、

まずいきなり机の上に開いた状態の宮台真司権力の予期理論』!(笑)

プゲラを抑えるのに必死だったぜ。


続いて 何度も読んだ形跡のある伊藤柴田司法試験論文対策即席要点集(笑)。

お前サル かよ、それでも人間かよ、って問い詰めたくなったね(苦笑)。


他にもオママゴトみたいな社会学大辞典(笑)

カントマルクスをはじめとする岩波文庫300冊程度(笑)(日本語であって原文ではない)

オクスフォード英英辞典シソーラス(笑)

小林康夫『光のオペラ』(笑)

我妻民法(笑)佐藤憲法(笑)前田刑法商法(笑)新堂民訴法(笑)

山本国際法(←物凄い日本語w)

○○学がわかるシリーズ(プッ)

ソシュール言語学講義』(笑)

ダンスマガジン(お前ホモかよww)

スティグリッツ経済学 (笑)(しかも原文じゃなくて翻訳

ウィトゲンシュタイン論理哲学(笑)

アリストテレス詩学(笑)(せめてギリシャ語で読めよな)

フーコー『知の考古学』(笑)(「パンのように売れた」ベストセラー

三島由紀夫文庫(笑)

仏露独蘭伊中国語辞典(笑)

トクヴィル(笑)大江 健三郎(笑)コーポレート・ファイナンス(笑)ドストエフスキー文庫(笑)西尾行政学(笑)

柄谷行人文庫(笑)フロイトの技法(笑)Yale Law Journal(笑)ハンナ・アーレント(笑)浅田彰(笑)『構造と力』(笑)

別冊ジュリスト判例百選(笑)大前研一ワラシェイクスピア文庫(笑)

田中行政法(笑)中公『世界歴史』(お前高校生かよw)マンデル貨幣理論、(笑)

岩井克人ヴェニスの商人資本論』(プッ)


女子大生(特に法)が読む雑誌と大差ないMarie Claire(笑)

magazine litteraire(笑) Cosmopolitan(笑)Critical Inquiry(笑)

Le Monde(笑)The London Economist(笑) American Economic Review(笑)

Fortune(笑)Foreign Affairs(笑)Yale Law & Policy Review(笑)

The New England Journal of Medicine、Michelin(笑)


これだもんねぇ。

他にも数百冊 持っていたようだがあとは推して知るべし。

で、トドメ


ピーター・ドラッカー(笑)


ピエール・ブルデュー(笑)


フォーリン・アフェアーズ(笑)


ハーバードビジネス・ レヴュー(笑)


知の論理!!(笑)


もう俺その場で大爆笑。

プゲラー止まらなかったぜwww



参考までに連中の持ってた理系テキスト挙げようか。


ま、予想通りだけど、杉浦・ 解析入門(高校4年生の一般教養にはいいかもね)

岩波講座・現代数学の展開 (なぜかモジュライ理論、Lie環、Weil予想、コホモロジーw)

リーマン・アティヤー・岩澤・シュバレーヴェイユセールブルバキ・ウィーナーなど書店で目につくもの(持ってるだけね、知的ファッション

The Cell教育ママに 買わされた赤い電話帳ね)

東京化学同人分子細胞生物学』(ゲノム解析ブームの名残だろうな)

岩波数学辞典第3版(お前、万引きしたヤツだろ?これ)、

ノイマンゲーム理論経済行動』(笑)

プリゴジーヌ『散逸構造』(笑)

ファインマン 物理学講義(笑)


これだもんねぇ。

他にも何十冊か持っていたようだがあとは推して知るべし。


で、トドメ


日経サイエンス(笑)


ニュートン(笑)


大学受験過去問東大京大理系)(笑)


数学セミナー!!(笑)


もう俺、こんな連中と面識あるなんて、恥ずかしいね。

あいつらよく平気で外を歩いてるもんだ。

せめてNatureくらい読めよな、

文系(特に法)なんだからさwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww



2009-01-03

http://anond.hatelabo.jp/20090103125210

経営学教授会社経営する能力ある訳ではないし、文学部教授が大作家な訳ではない。彼らは研究するのが仕事。逆に、変な学生の方が将来偉い作家になったりしかねないので、そこは放任する空気教授の方にもあった、というようなことを、立花隆が言っていたのを思い出した。

2008-10-11

http://anond.hatelabo.jp/20081010201626

党員の息子です。

元増田エントリと順序を変えてしまいますがまずは以下からお答えします。

あと先のトラックバックではちょっと文体が失礼だったように思えましたので、今回は改めました。真剣にご批判頂けているのが伝わってきますので。

悪いけど、それは「共産党性善説」に依りすぎていると思う。

「『共産党性善説』に依りすぎ」については、やはり共産党サイドからの視点なので客観性に疑問を持たれて当然かもしれません。これは今回の僕のエントリすべてに言えることだと思います。僕のエントリには甘目に見ても「主観的で共産党的な」客観性しかないのです。そして補足のこの説明にも疑問を持たれてしまうかもしれません。それが元増田をはじめとする世間と共産党の差なのだと思います。

弁解がましく申し訳ないのですが、以上を前置きとさせてください。

そうかも知れないし、トヨタ特有の問題かも知れない。これが個人ブログの論戦なら「一件だけ取り上げて一般化するなよ統計資料とかソースも付けろソースを」というレベルだよな。

ソースに関して内部告発ですのではっきりとは出ないかと思います。内部告発に関連して公益通報者保護法というものがあります。

内部告発 - Wikipedia

公益通報者保護法 - ikipedia

公益通報者保護法は、労働者である告発者を守る法律です。どこから得たソースかは漏洩すると守秘義務違反になります。守秘義務違反についての罰則は僕にはちょっとわかりませんが。

ソースらしきものといえるのは赤旗Web版くらいしかないですね。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-09-15/2006091503_01_0.html

共産党のこの手の調査力については否定する気は無いが、この件で共産党が党利党略のために恣意的な調査をしていないという保証がどこにも無い。

という批判をまま繰り返し頂いてしまいそうで恐縮しています。国土交通省調べと愛知労働局調べからある種の仮説、もしくは補説を立てているのだとは思います。ただ、"恣意的"でない調査は存在しないとも思うのですがいかがでしょうか。党利党略のため調査をしない政党は無いのではと思います。

これは受け取る側、あなたをはじめとした<国民>の問題であります。<国民>それぞれの主観的な問題なのです。そこで考えるべきは、共産党の党利党略をここから読み取ることなのではないでしょうか。僕はここから、弱者である労働者サイドの視点で対大企業の姿勢、という読み取り方をしました。

ですので僕自身が弱者である一労働者である間は、ツールとしてこの政党を利用しようと思っているのです。もちろん元増田には不満があると思います。これについては先述しました、「元増田をはじめとする世間と共産党の差」なのだと思います。

上記とは別の角度からお話しさせていただきますと、単純に「恣意的な調査」というのは、あり得る話ではあります。だけれども「恣意的」と自覚しながらも出したのだとしたら反駁を待つために質問したのだと思います。そしてその反駁こそ共産党の望むところなのではないかと思います。この反駁が与党なり、他の政党からでてくるでしょうか。おそらく出てこないでしょう。トヨタアンタッチャブルなんです。下手に刺激して証人喚問等々は避けたいのではないでしょうか。

それに「そこはとらせなきゃ」と言っても、他の政党同様、共産党にだって取るべき責任から逃げてきた前科はあるわけで、特定の政党シンパシーを持ってない俺には「きっと○○議員責任を取ってくれる」という希望的観測は持てない。世論が強制的に志位に責任を取らせる具体的な方法があるなら話は別だが。

前科」とはおそらく、


の等々かと想像します。他にもありますでしょうか。

共産党側の反駁をhttp://www.jcp.or.jp/faq_box/index.htmlで探してみました。

以下の該当無しというのは、先に挙げた記事に関連するものが無かった、という意味です。


この検索結果を受けて思うのは、この体質というのは変えていくべき重大な問題なのだと思います。

代々木側(あえてこう言わせて頂きます)にも、トヨタにふれられて困る与党自民党と同じ部分がある、ということです。

宮本顕治リンチ殺人事件の審議についておそらく代々木側はこういうでしょう。「この件に関しては解決したこと」「共産党と敵対する団体のデマゴーグ」と。しかし、これらがまだ話題として上がり続けていることをどれだけ重大にとらえ、いつまでも反駁し続けなければ意味がありません。

この点は僕が積極的に共産党を支援できない理由の二つ目と言えそうです。

して、「(責任を)とらせなきゃ」の真意ですが、一番効果的なのはやはり選挙なのです。国民がこの大嘘つきめ、と選挙落選させないといけないわけです。1952年5月1日に起きた血のメーデー事件発生から5ヵ月後に行われた総選挙では、事件のあおりをもろに受け共産党は全議席を失ったそうです。当時は分裂気味であった共産党にとってはよい薬だったのではないでしょうか。「世論の強制力」に該当するものは選挙以外残念ながらありません。不逮捕特権というものもありますから。

発端になってるトヨタやらキヤノンの事案が曖昧なまま事実認定されてる点が釈然としないな。自民党を倒すための手段くらいはきっちり選ばないと、結局自分たちに跳ね返ってくるだけな気が。

や、

実際、過去拉致問題をいち早く取り上げていながら、いざ北の将軍様拉致を認めたら社民党とセットで共産党は落ちぶれたわけだし。昭和時代の共産党議席数とか今見返すと信じられんよ。

などは、マスコミとの関連性も考えられそうです。今でこそ露出は増えはしましたが、結局赤旗や、党員や民青によるビラまきでしか広報活動ができないのが問題なのかもしれません。常に共産党側からのフィルタを通してでしかものが言えないのですよね。信用されていない人の言説を誰が信じるでしょうか。たとえそれらが真実であったとしても、その真実が皆の真実になるとは限りません。共産党側の人間にはマイノリティである自覚が無いのかもしれませんね。

あくまでも「国会内限定の情報戦」だろうな。本当の意味での情報戦に強かったら議席支持率はもう少しマシになってるはず。

これもまさにその通りです。あくまでも共産党の肩を持つ身としましては、選挙のための選挙運動を彼らはしていない、ということくらいでしょうか。しかし、これはこれで全然政党の役割を果たしていないような気もします。

元増田とのエントリを通して思ったことは、やはり共産党をはじめとする政党はツールでしかない、ということです。国会議員勝手に運営しているように見えますが、僕らはそれに期待し実行させる権利も、ふざけるなと抑止する権利も持ち合わせているのです。元増田も他の皆さんも選挙権を小さな権利だと思わないでください。一党のみを支持する考えはもはや危険なのかもしれません。時勢ごとに支持政党は変えてもかまわないし、それが国会に反映するよう、僕らは僕らの持っている選挙権の強さを被選挙権を行使する者達へ知らしめなければなりません。

非常に長くなってしまいました。レイアウトに難があり読みづらいかもしれません。申し訳ありません。

一般的に共産党の批判されている点等々、改めて考える機会を与えてくれました元増田感謝いたします。

2008-08-02

ルポオタが非オタ彼女ノンフィクション世界を軽く紹介するための9冊+1本

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

アニオタ非オタ彼女アニメ世界を軽く紹介するための10本

まあ、どのくらいの数のルポオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、
 その上で全く知らないジャーナリズム世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持って
る」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、日本ノンフィクションのこと

を紹介するために見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女ルポルタージュ布教する

のではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、財布的に過大な負担を伴う単行本で2000円超えるようなのは避け

たい。

できれば文庫、単行本でもブックオフでよく見かける程度にとどめたい。

あと、いくらジャーナリズム的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

社会派映画好きが「『市民ケーン』は外せない」「『アラバマ物語』ぐらい見とけ」と言っ

ても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

   報道知識はいわゆる「噂の真相」的なものを除けば、毎週週刊文春程度は見ている

    サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

中核vs核マル(立花隆講談社文庫

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「立花隆以前」を濃縮しきっていて、「立花隆

後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。児玉隆也は手に入らないし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要

最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」

試験としてはいいタスクだろうと思う。

東電OL殺人事件(佐野眞一新潮文庫)、東電OL症候群佐野眞一新潮文庫

アレって典型的な「記者が考える一般人に受け入れられそうな事件(そうオッサンが思い込

んでいるだけ。実際は著者が暴走しすぎ)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「ジャナオタとしてはこの二つは“妄想”として片付けていいと思うんだけど、率直に言っ

てどう?」って。

まあ佐野さんは『巨怪伝正力松太郎影武者たちの一世紀』(文春文庫)『カリスマ─中

内功とダイエーの「戦後」』(新潮文庫)が格段に出来がいいのだが、長すぎるんで。

テロル決算沢木耕太郎文春文庫

ある種のウヨが持ってる犯人山口二矢への憧憬と、「あーだこーだ言っても要するにロマン

は欠かせないのよ」的なナンバーをはじめとする文春ノンフィクション彼女に紹介する

いう意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも沢木耕太郎

「愚直なヒーロー」を体現する山口二矢

「庶民的なオヤジ」を体現する浅沼稲次郎

の二人をはじめとして、著者好みキャラ世界にちりばめてしまっているのが、紹介して

みたい理由。

沈黙ファイル―「瀬島龍三」とは何だったのか(共同通信社社会部:新潮文庫

たぶんこれを読んだ彼女は「魚住昭だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いと

いえば狙い。

この系譜の作品が何故か読売批判に繋がったこと、これが何故か日本推理作家協会賞を受賞

したこと、本当ならデヴィ夫人批判に繋がって、さっさと退場してもいいのに日本国内でそういった動

きがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

ワンダゾーン(福本博文:文藝春秋

「やっぱりスピリチュアルとか怪しいよね」という話になったときに、そこで選ぶのは『カ

ルト資本主義』(斎藤貴男文春文庫)でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、

この作品における福本さんのスタンスが好きだから。

怪しいところに自ら入り込んでそれで結局ばっさり斬る、っていう行為が、どうしても俺の

心をつかんでしまうのは、その「人を信じる」ということへの諦めきれなさがいかにもこの

人だなあと思えてしまうから。

精神世界自己啓発批判についての第一人者だしだからこそこの本に信憑性があるとは思う

けれど、一方でこれが斎藤さんなら罵詈雑言ばかりで題材にする量も半端じゃなくなるし、

死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う』(朝日出版社)の森達也さん

だったらきっちり40分のドキュメンタリーにしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて一冊の単行本を作ってしまう、というあたり、どうして

も「「人を信じる」ということを諦めきれない一個人」としては、たとえ福本さんがそうい

キャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。

作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

絶対音感最相葉月新潮文庫

今の若年層で『のだめ』を見たことのない人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹

介してみたい。

音楽という身近でありながら遠く感じてしまう題材をどうやって料理するか。その一つの解

答が本書だと思う。主張に一貫性がないとかエピソードの取捨選択を誤っているなどの批判

も多いのだが、分かっているようで分からない主題にどうやって近づいていくか、そのアプ

ローチの仕方は単純にすごいと思うし、そこらへんを彼女に感じてもらいたくはある。

コリアン世界の旅(野村進講談社プラスアルファ文庫

在日外国人としての「目」あるいはレヴィ・ストロース的な「世界観」をオタとして教えた

い、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない日常を疑ってみる」的な感覚ジャーナリズムには共通してあるのかなという

ことを感じていて、だからこそ在日というか朝鮮半島の問題が竹島をはじめとして今でも話

題に上るのだろうと思う。

世界の中の日本人」という感覚今日さらに強まっているとするなら、その「気分」の源

在日問題にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に読ん

でもらえるかどうかを見てみたい。

宿命―「よど号」亡命者たちの秘密工作(高沢皓司:新潮文庫

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう現在進行形の重大事件を当事者との近距離にいるというかたちでノンフィクション

化して、それが常識として受け入れられるか、気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみ

たい。

ゆきゆきて、神軍原一男監督

9本まで決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に奥崎を選んだ。

立花隆から始まって原一男で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、映像ドキュメント時代の先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

ちなみに、あえて当事者による実録ノンフィクションははずした。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

というか、増田初めてで記法が分からんのは堪忍な。

2008-03-27

http://anond.hatelabo.jp/20080327102115

立花隆が、哲学をやるにはこれがないと、ってラテン語だかギリシャ語だか

ずいぶん没頭して勉強した話をどっかで読んだが、やっぱり道楽だったんじゃなかろうか。

アメリカなんかだと、ラテン語SAT対策にもなるというので、高校で履修してるやつが珍しくない。

ギリシャ語はさすがに、ほとんどないだろうな、今は。

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