[感想]映画「借りぐらしのアリエッティ」

★★★☆☆

あらすじ

人のものを借りて生きている小人の種族がいた。

ある日小人アリエッティは男の子に見つかってしまう。

人間に見つかったら引っ越さなければならない。

だからアリエッティ一家は引っ越した。

感想

初見。

公開時に4コマで大体あってるあらすじとして↑みたいな4コマがあったけど、まあ確かに大体合ってる。

でも言うまでもなく、それだけで作品の感想を語るなんて無意味。

例えば秒速5センチメートルで少年が少女とリア充的な恋愛するけど結局破局するなんてあらすじだけが重要じゃないのと同じように。

最初にゲスいことを書いとこう。

自分の借りぐらしのアリエッティのイメージは、アリエッティがペニスにかぶりついてるエロ画像しかなかった。

タイトルも「カリ」暮らしだし。

おっさんでごめん。

借りぐらしっつうか借りパク暮らし、家政婦が言ってた「泥棒」って表現がぴったりだよね。
家政婦の醜さがすごく印象的だった
でもうざいオバサンの典型例って感じで、まあこういう人よくいるよねって感じ
小さい視点からの、大きなもののゆったりした動作で巨大感を見せるみたいなことやってるよね。地味にすげーなーと思った。
男の子が「君たちは絶滅する種族なんだよ」ってナチュラルにぐう畜なこと言い出して笑った。ビジュアル的には正義のヒーローの立ち位置だと思ってたのに。
まあ本人が心臓の病気で悲観的になってたってのもあるだろうけど。
植物だらけでそれらが全部書き込まれて動いてるの見てウヒーってなった。こんなんジブリしかやれんな
小人の冒険的な描写はすごく面白かったし、音楽もよかった。
- 音楽はちょっと主張しすぎな感じがする場面も結構あったけど。
このままするする終わるのかなと思ったらアリエッティの母親がさらわれたりしてそれなりに展開があってドキドキした。
とにかく美術がすげーわ。
家にたどり着くまでの森の小道が、カメラワークも手伝ってトトロとそっくりだなあと思った。
この男の子、サイズフェチに目覚めそう
全体的になんでもないようなことを丁寧にアニメでやってる映画だった。
アニメでやってるからこそ映えるんだろうな。実写だったら、制作費とかはめちゃくちゃ低そうだけど、地味すぎてつまんないと思う。
普段深夜アニメばっか見てると、ギャップにすごく食傷気味になる感がある。映画の2時間足らずのボリュームでお腹いっぱい。
声優は俳優多かったみたいだけどまったく違和感なし。ちょっと男の子が棒読みっぽいかなって思ったけど立花隆よりはうまいし、普通のジブリ映画レベルではある。
よかれと思っていろんなことをやった男の子も、ワイドショー的な家政婦も、ともに根っこのとこでは人間のエゴが汚く描かれてたのが印象的だった。
- 男の子は反省してたけど。

amazon レビュー見た。

家政婦が邪悪すぎる
- 確かにそうね。まあウワサ話好きな田舎のオバチャンなんてこんなもんでしょ。ただジブリっぽくない俗っぽい汚さ、悪人っぷりは見てて不快でしかなかったのは同意。
- ただ恐怖を覚えるとまで書かれててワロタ。言われてみれば貴志祐介の黒い家っぽさがなくも無い気もする。
舞台日本なのになんでアリエッティたちが欧米的なの？
- 確かに（笑）言われるまで気づかなかった。まあ日本要素なんて男の子の名前と最初にちらっとうつる町並みくらいだし。