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はてなキーワード: ルポルタージュとは

2024-02-29

じゃあ俺だってめちゃくちゃ面白い本をみんなに薦めたいじゃん

20代のうちにこれ読んどけ」とか「本を読んでない俺が薦める本」とか、そんなの見てたら俺も本紹介したくなったからするわ。

桶川ストーカー殺人事件遺言清水潔

1999年埼玉県で発生した桶川ストーカー殺人事件を追った週刊誌記者ルポルタージュ事件事件だけにこういう言い方は不適切かもしれないが本当にとんでもなく面白い。こんな酷いことができる人間が本当に存在するのか、警察はここまで人間の命を軽んじるのか、マスコミ面白おかし報道できれば事実なんてどうでもいいのか……、とにかく最初から最後までずっと衝撃を受けっぱなし。この世界の見え方がぐわんぐわんと歪み、最終的に気持ち悪くなってくるほどの恐怖や憤りを覚えた。また、文庫あとがきにも言葉を失った。打ちのめされる読書体験がしたい人は読むべき。

LIFE 人間が知らない生き方麻生羽呂

人間って生き方下手すぎるだろ、ちょっと動物見習ってみろよ」みたいな本。半分漫画、半分解説文で猛烈に読みやすいから気軽に何度も読み返すうちに大好きになっていた。゛「生存戦略」がテーマビジネス書”と紹介されているが、バリバリビジネスマンから完全なる無職まで、老若男女誰もが普遍的に楽しめて勇気づけられる内容になっているのがすごい。

『私の嫌いな10の人びと』中島義道

世の中なんてクソくらえ、と思っている人にはこれを読んでほしい。世の中には「世の中なんてクソくらえ」と思っている人が割と大勢いて、その中でも哲学者中島義道はかなりクソくらえパワーが強い人間中島が嫌いなのは「常に感謝気持ちをわすれない人」や「自分仕事に誇りを持っている人」、「けじめを大切にする人」など。普通だったら良いこととされる考え方の中にある欺瞞や建前を丁寧にあぶりだしてすさまじく罵倒する。「わが人生に悔いはないと思っている人」に対して「ああ、そう思いたければそう思いなさい!そう思って、さっさと死んでいくがいい!」とブチギレまくっている。中学生の頃にこの本を読んで価値観根底からひっくり返されるような衝撃をうけた。

ナポレオン狂』阿刀田高

はいきました、直木賞作品小説には゛奇妙な味”という、まあ今ではほとんど死語になりつつあるジャンル?があって、阿刀田高はその名手。なんとも後味の苦いブラックユーモア満載の短編が13話入っているのだけれど、文章オチのキレがすごい。ありふれた日常風景から導入して途中に「おや?」と思い、その違和感がいつの間にかとんでもない事態になっている。やっぱり短編小説は読みやすいよね。作品世界に慣れて没入し始めた時に終わってしまうので物足りないこともあるけれど、これはどの作品も大体最後破局的な結末でスパっと終わるので読後感が爽やか。

宇宙人出会う前に読む本』高水裕一

めっちゃふざけたタイトルだが、中身はめっちゃ理系マジで想像以上に理系文系の私にはさっぱりわかりませんし、もはや何が書いてあったのかすら全然覚えておりません!しかし何というか、宇宙人出会った時に恥をかかないためにはどういう教養を身に着けどんな会話をすればよいのか、その会話の先に何が待ち受けているのか。そんな考えたこともないようなシチュエーション解説してくれる宇宙会話ハウツー本として不思議な魅力がある。講談社ブルーバックスという自然科学科学技術系の新書シリーズの中の一冊。

マノン・レスコー』プレヴォ

光文社古典新訳文庫。その名の通り『カラマーゾフの兄弟』とか『方丈記』とか古今東西古典的名著を、今生きている言葉でとても読みやす出版してる神シリーズがあり、その中から出会った一冊。一言でいえば若い男女が愛の炎に燃え駆け落ちする話、なのだがとにかくエネルギーがすさまじい。ああ、お互いのことが好きで好きで堪らないけどとにかく金がないから親から金借ります、その金使っちゃったので友人騙して金借ります、だめだ金足りないか詐欺します、どうやら彼女浮気してるぞこのビッチめ、ごめんやっぱり愛してるよチュッチュ♡、そうこうしてるうちにまた金なくなったか人殺します……、最初から最後までやりたい放題でものすごい疾走感、最高に面白い。驚くのはこれが300年前の小説だということ。

アタゴオルますむら・ひろし

小学生の頃図書館で読んで不思議気持ちになった漫画。猫と人間が同じことをしゃべる世界で、性格が終わってるデブヒデヨシとその友達テンプラパンツたちの日常の話。最近久しぶりに読み返しているがヤバい、毎回最後コマで泣きそうになる。降る雪の上を歩ける靴を履いて「ほんとうに・・・粉雪は冬の散歩身だね」って……(´;ω;`)別に感動的な話ってわけでは全くないんだけれど美しくて。余韻って言葉はこの漫画のためにあるんじゃないのかってくらい、毎話余韻がすごすぎる。

ものぐさ精神分析岸田秀

無人島に一冊だけ持っていくとしたらこの本を選ぶ。40年近く前の本だが、この本はそれだけ長い間日本全国津々浦々、大都会本屋で、片田舎図書館で、おじいちゃんちの本棚で、様々な人にひっそりとけれど強烈に衝撃を与えてきた名著。「ものぐさ精神分析が本当に面白くて」みたいな話を、全く別々の3人からいたことがある。日本人について、歴史について、性について、すさまじい筆力でぐいぐいと独自理論が展開されていく気持ちよさ。今読み直してもその理論社会ピタッと当てはまってしまうような鋭さ。今後もずっと読み続ける一冊。

2024-01-26

最近優生思想歴史の本みたいなのを何冊か読んだんだけどさ

どの本も共通して言えるのは国によって子供を作れなくさせられた方々の弱者性みたいなのを大きな主題として書いてるんだけど、

ちょっと思ったのは意思に反して子供を作れないということがそこまで大きな苦しみであるのなら、

単純に恋愛市場で戦えない弱者男性及び恋愛弱者とかも同列の弱者性を持っている、と言えるのでは?と思ったが、これに納得する人は少ない気がする。

意思に反して子孫を残せない」という結果が同じなら、その原因が国の優生思想政策によるものなのか、それとも単純に顔が悪く恋愛市場上の人間自由意思によって淘汰されたのか、

苦しみの種類の違いはあれど、苦しみの総量にそんな違いはないのでは?

まあ「Aさんは顔が悪くて頭が悪い故にモテ結婚できませんでした。」なんて主題ルポルタージュなんて描いても仕方ないとは思うんだけど、

俺はどっちかというと優秀な個人であれど子供を作ること自体に疑問な反出生主義的な考え方だから子供を作れないことをそこまで大きな苦しみだと感じている人が

「(理由はなんであれ)意思に反して子孫を残せない」人を生み出してしま可能性にあまりにも無頓着なのが、ちょっと不思議に思えてしまう。

2023-11-24

哺乳類をやめたくて仕方がない

人間の一生における最大のハードルが「出産」だと思う。

こわくてこわくてたまらない。

そう分かってるのに、Twitterで流れてきた出産ルポルタージュ漫画を読んで泣いてしまう。

少子化社会問題になって子育てが大変とか、女性の働き方とか、学費が高いとか、「子どもを作れ(ら)ない」理由をよく聞くようになった。

いやいや、育児っていうかその前に、出産がこわすぎる。わたしはどう頑張ってもこのハードルを乗り越えられる気がしない。

10ヶ月も内蔵圧迫されるだけでもこわいのに、陣痛から時間も(10時間とか!)激痛で叫び声をあげながら、うんこを垂らし、股を切られ、胎のなかのもの自力で出す。

Twitterにいくつもルポルタージュがあがってる。壮絶。同じ出産はなく、どれも戦場のように迫力がある。

人間出産はとりわけ身体への負担が大きいらしい。二足歩行とか、脳の巨大化とか、人間らしさをつくった進化の歪みが「出産にのしかかる。

人間デカくなった脳みそで早いところ出産負担テクノロジーでどうにかすべきだった。いまは全然間に合ってない。人工子宮もないしお産の大変さはほぼ変わってない。


妊娠出産に耐えきれず死ぬイメージがかなり明確にある。確定している痛みがこわすぎて自ら命を断つんじゃないかと思う。

そう話すと「そんなの一時的ものだよ」「こわがりすぎだよ」とさとされる。古くから案ずるより産むが易しと言われてきた。

でも、ちょっと考えてほしい。高所恐怖症バンジージャンプをこわがるひとや、閉所恐怖症エレベーターに乗れないひとに無理矢理すすめたりしないだろう。

こわいことや痛いことを避けるのは当たり前じゃないか

無痛分娩もあるにはあるが、日本の普及率は2割に留まる。そもそも麻酔科医師が足りていない。無痛分娩する予定だった友達は、破水がはじまった曜日先生がいなかったので麻酔を受けられなかった。そんなのギャンブルじゃん。


はやく妊娠できない年齢になりたい。出産可能ゼロになりたい。子宮の摘出とかは痛いから嫌だ。子宮避妊用の器具を入れるのも痛いから嫌だ。なんなら乳がん検診のマンモグラフィーも痛いから嫌だし、子宮頸がんのワクチンも痛いから嫌だ。

それを「甘え」だとか「痛いのは当たり前」と思うひともいる。子どもをもったり健診を受けたりするために、痛い思いをする男性いるか。どうして女性だけこんなに痛い思いをしなければいけないのか。

出産した女性を心の底から尊敬している。男性は命をかけなくても子どもが持ててよいですね。

育児休暇とかそれ以前に、女性けが妊娠出産授乳生理避妊もなにもかも辛すぎるのをやめてくれ。

進化したくなかった、卵生に戻りたい。

2023-10-05

anond:20230817115047

チョコレート戦争カカオ生産地をめぐって繰り広げられた帝国主義勢力による争奪戦。詳細は長い間不明であったが、大石真のルポルタージュにより広く世に知られることとなった。(詳細は大石真の著作チョコレート戦争』を参照)

2023-09-25

anond:20230925183840

誰もルポルタージュしないよな

ジャーナリズム()とかイキってるメディアなんか笑わせやがるぜほんと

2023-08-29

パウリナ・サラスロベルトミランダを殺したのか?(1)

 この度、岩波文庫からアリエルドルマン(昔は、英語風にドーフマン表記だった)の戯曲作品『死と乙女』が刊行された。90年代に一度、英語から日本語翻訳されたものが劇書房から刊行されたが、その後は長く絶版品切状態だった作品である

 「過去に読んだが岩波文庫から復刊したことは知らなかった」という人は、書店に急いで欲しい。

 読んだことの無い人も、やはり書店に急いで欲しい。

 もしかしたら、作品を読んだことは無くても、朴璐美真木よう子などが主演した舞台を、日本国内で観たという人もいるかも知れない。または、ポランスキーによる映画作品を観た人もいるかもしれない。

 ちなみに、これを書いている増田は、ど田舎生活低所得者なので、演劇文化とは縁が無いことから舞台を観たことはない。

 今回の岩波文庫版は、著者の母語であるスペイン語で書かれたバージョンから翻訳となる。翻訳者による詳細な解説があるので、作品執筆の背景となった70〜90年代チリ内外の政治事情を知ることも出来ることから、一読者として有り難い。

 これを目にしている貴方が、書店に赴いて『死と乙女』を入手して読んでくれるならば、もう以下の駄文を読む必要は無い。

 この増田が読むことを勧めている『死と乙女』とは、どのような作品なのか、読んだことは無いが少しだけ興味が有るという人に向けて、以下を記す。

 ただし『死と乙女』の結末に触れる部分があるので、未読で結末は自分で知りたいという人は、ここで一旦、この駄文を読むのをストップしてもらいたい。

 また、直接的ではないものの、性暴力言及する箇所もあるので、精神的な苦痛を喚び起こされる虞がある人は、ここで読むことを止めてもらいたい。

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 物語の大雑把な時代背景と、粗筋を述べる。

 1970年南米チリで、サルバドール・アジェンデ大統領とする政権誕生した。俗に、史上初の民主主義選挙により誕生した社会主義政権とされる。

 しかし、アジェンデ政権を皮切りに中南米地域社会主義国がドミノ倒し的に増加することを怖れた米国ニクソン政権は、チリへの介入を決定する。かくして、米国の後ろ楯を得たピノチェトが起こした軍事クーデターによって、チリ独裁国家となる。

 この独裁政権時代チリでは、多くのチリ国民政治犯として弾圧され、不当な身柄拘束、拷問虐殺対象となっている。

 チリ国外亡命した人間もいる(亡命はしたものチリ国外暗殺されたという人間もいる)。映画『イル・ポスティーノ』の主人公詩人も、そのような逃亡者であったことを、記憶している人もいるかもしれない。或いはまた、ヨーロッパ亡命していたチリ映画監督ミゲル・リティンが、ピノチェト支配下チリへ潜入して取材する姿を、コロンビア出身ノーベル文学賞受賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケスルポルタージュ戒厳令チリ潜入記』(邦訳岩波新書)として著したので、それを読んだ人もいるかもしれない。   

 本作『死と乙女』の著者アリエルドルマンも、チリ国外亡命した人間の一人である

 そして『死と乙女』の主人公パウリナ・サラスもまた、ピノチェト政権下で筆舌に尽くし難い苦痛を味わい、生還したチリ国民の一人である

 本戯曲題名は、音楽家シューベルトの曲に来する。

 パウリナの夫ヘラルド・エスコバルは、ピノチェト政権下で、弾圧されている人々をチリ国外亡命させる手助けをしていた。そのためにヘラルドは、ピノチェト政権当局から弾圧対象とされた。

 しかし、ヘラルドが当局の手を脱して逃亡したので、彼の居場所を吐かせるために秘密警察は、彼の妻であるパウリナの身柄を拘束し、彼女拷問した。その時、拷問者は、目隠しされたパウリナをレイプしながら、シューベルト作品『死と乙女』をBGMに流したのである

 時が流れて90年代に入ると、チリ民主主義国家へと移行する。ヘラルドが逃亡する必要も、パウリナが夫の隠れ場所を吐かずに耐える必要も無くなり、二人は夫婦として、堂々と暮らせるようになった。しかし、パウリナの心には、拷問による拭いきれない大きな傷が残り、それが二人の暮らしに暗い影を落とし続けていた。

 民主主義政権となったチリ政府は、ピノチェト独裁時代に行われた弾圧について、調査究明を行なう国民約束し、そのための調査委員会を任命する。今やパウリナの夫ヘラルドは、その調査委員会のメンバーの一人である。これが、物語の開始の時点で、主人公の置かれた状況である

 物語の冒頭、或る晩、ヘラルドは、パウリナの待つ自宅へと自動車で帰る途中、タイヤパンクにより立往生していたところを、通りがかった医師ロベルトミランダに助けられる。ロベルトミランダの車で自宅に送り届けられたヘラルドは、夜も遅いし助けてくれたお礼にと言って、ロベルトに自宅へ泊まっていくことを勧める。

 結局ロベルトミランダヘラルドの申し出に甘えることにし、ヘラルドが寝室に居るパウリナに声を掛けて、彼女にも客人を泊まらせることを了承させる。

 翌朝。

 ロベルトミランダは、椅子に縛られている。パウリナが、彼にリボルバー拳銃を突き付けている。

 それを見て驚く夫ヘラルドと、狼狽する医師ロベルトミランダに対して、主人公パウリナは告げる。

「昨夜、この男の声を聴いて気づいた。この男、ロベルトミランダこそが『死と乙女』をBGMとして流しながら、あたしを拷問し、レイプした人間だ」と。

 ロベルトミランダ拳銃を突き付けて「洗い浚い罪を吐かせる」と主張する主人公パウリナに対して、夫ヘラルドは思い止まるように説得する。

 チリピノチェト独裁体制を脱して民主主義国家となったとはいえ、いまだピノチェトを支持するチリ国民も決して少ないとは言えない(現実世界2023年現在でも、ピノチェト支持者が残っているのだから民主政権に移行したばかりの90年代前半を時代設定としている物語の中では、尚更である)。独裁政権時代弾圧活動に関与した人間たちの全てを、罪に問うて処罰しようとしたならば、親ピノチェト派の有権者からの反発を招き、まだ体制も盤石とは言い難い民主主義政権が倒れることになりかねない。最悪の場合内戦が勃発して、更に血で血を洗う国民同士の殺し合いともなりかねない。

 そのため、現実世界チリで行われた調査も、調査対象事件を「被害者殺害されたという重大なケース」に限定し、尚且つ、真実を綿密に明らかにした調査報告書を作成する代わりに、弾圧関与者の氏名公表や厳しい処罰免除するという、謂わば折衷案の形をとらざるを得なかった。

 処罰免除するという条件を餌にした、一種司法取引によって、ピノチェト独裁政権時代弾圧に関与した人間に、己の罪を自発的告白するように促したとも言える。

 しかし、もしも調査委員の一人であるヘラルドの妻パウリナが、ロベルトミランダ殺害してしまったとしたら、いや、殺害せずとも、拳銃を突き付けてロベルトミランダ自白強要したこと世間に知られたならば。

 民主化した政権も、真相究明も、全てが水泡に帰すことになりかねない。

 パウリナは、ロベルトミランダの命までは取らないことを条件にして、今ここにいるパウリナ、ヘラルド、ロベルトミランダの三人で"裁判"を行なうことを強引に承諾させる。かくして、現実チリで行われた真相究明の動きを追体験するような、緊迫の一夜が、舞台上で演じられることとなる。

 以下では、物語の結末に触れているので、未読の人は一旦ここで増田駄文を読むのを切り上げて、まず『死と乙女』を読んでもらいたい。

 ロベルトミランダに罪を告白させること(供述テープレコーダーに録音した上で、ロベルト自身の手で文字起こし原稿を書かせ、さらに「自発的真実を語った」と宣誓する署名までさせること)が出来たミランダは、ロベルト監禁する前に家から離れた場所へ移動させておいた彼の車を、返すために取りに行くようにと夫ヘラルドに頼む。

 そして夫ヘラルドが家を出て二人きりになると、パウリナはロベルトミランダ銃口を向け直す。

 「真実告白すれば命を助けると言ったのに、約束が違う!」と抗議するロベルトミランダに、銃口を向けるパウリナ。

 パウリナは、ロベルトミランダの語りを聞いて、心の底から反省や悔悛が彼には見られないと判断したのだ。

 ここで演出として、舞台には幕が降り始め、パウリナとロベルトミランダの姿を隠すとともに、その幕は鏡となっており、演劇『死と乙女』を観ている観客たち自身を映し出す手筈になっている。

 再び幕が上がると、物語ラスト場面であり、パウリナとヘラルドは、二人で連れ立って、音楽演奏会に出掛けている。演奏の休憩時間では、他の観客と、調査委員会による調査の成果について、夫ヘラルドは語り合っている。

 休憩が終わり、演奏が再開される。

 すると、その演奏会の会場にロベルトミランダが入って来て、主人公夫婦から離れた、ずっと後方の客席に彼は座る。

 夫ヘラルドは気づいていないが、パウリナはロベルトミランダ存在に気づいて、しばし後ろを振り返り、ロベルトミランダを見る。ロベルトミランダは、何も言葉を発すること無く、ただ、主人公パウリナに視線を向け続ける。やがてパウリナも、ロベルトミランダから視線を外し、前方(演奏会舞台があると設定されている方向)を向いて、物語は終わる。

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 パウリナ・サラスは、ロベルトミランダを殺したのだろうか?

 この増田は、殺したと考えている。(続く)

2023-05-19

【Colaboは休業】安田浩一は嘘つき確定、全て絶版しろクズ

安田浩一

@yasudakoichi

久しぶりに女性週刊誌記事を書きました。「週刊女性」(主婦と生活社)今週号。Colabo代表・仁藤夢乃さんの活動テーマとしたルポです。仁藤さんに対するバッシング行政の不可解な対応、Colabo設立に至る経緯などに触れたほか、保護された女性たちの声も集めました。全7ページ、約1万字の記事です

ノンフィクション作家の書いた記事大嘘でした。

https://twitter.com/yasudakoichi/status/1640555344199024640

著書に「ルポ 差別貧困外国人労働者」(光文社)「ネットと愛国」(講談社)「ヘイトスピーチ」(文藝春秋)、「沖縄新聞は本当に『偏向』しているのか」(朝日新聞出版)、「『右翼』の戦後史」 (講談社)、「団地移民」(KADOKAWA)、「戦争バスタオル」(亜紀書房)など

まりこれらのルポルタージュも事実ではなく創作だった。

それが結論です。

今後安田浩一は表に出てくることは許しがたい。

なぜなら自主事業になってもColaboは休んでばっかりです。

結局バスカフェは全く不要意味がないものでした。

高橋雄一

@kamatatylaw

もうバスカフェはやめたのかな。自主事業から外野文句をいう筋合いはないか自由にしたらいいと思う。そういえば、1ヶ月半前にはバスカフェによって救われる命があるというセリフ散見された。あのセリフを信じていた人もいたのかもしれないけど。

午前7:55 · 2023年5月19日

https://twitter.com/kamatatylaw/status/1659331861544583168?s=20

営業していないのだから安田浩一は嘘つきであり、読者を騙している。

女性ならいくらでも騙されると踏んでますね。

モデルプレスでウクナチプロパガンダやっているのと同じ。

こんなデタラメをよく書ける。

2023-04-29

お気持ち表明になるのだと思う。気持ちの整理に記します。

戦争は女の顔をしていない」は、スヴェトラーナアレクシエーヴィチによる、第二次世界大戦独ソ戦従軍した、戦争中の女性たちの声を集めたルポルタージュだ。500人を越える女性たちから集めた「声」は、さまざまな視点から当時の戦場を実感できる名著である

コミカライズもされており、小梅けいと氏の緻密で柔らかな筆致で描かれる彼女たちは、戦場での若く美しい姿と、戦後の歳を経た平和の中での姿も相まって、とても儚く美しく見える。

本書は最近コミカライズ版4巻が発売され、アキバblogに紹介記事掲載された。

小梅けいと氏のTwitterから18禁広告があるのでご注意ください」と案内がつけられた上で、記事に興味があった私はリンクを開いてしまった。

http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51633549.html

掲載された記事は丁寧で素晴らしいものだった。

しかし、「オナホ扱いされる胸の強調された女の子」の広告と交互に表示される「戦争は〜」の女性たちが、なんだかとても悲しいものに見えてしまった。こんな気持ちになるのは予想外で、自分でも驚いた。

アキバblog性質は知っていたし、記憶よりも際どい広告だったのは正直驚いたが、「戦争という社会の流れの中で犠牲になった女性たち視点物語」が、「現代男性の娯楽向けに描かれた女の子」と同時に存在するのが、グロテスク構造に見えてしまった。(広告のような作品否定するつもりはない。シナジーが悪かったという認識でいる)

可能ならば、「戦争は〜」のような記事掲載するページの広告は、全年齢に出来たらいいのかもしれないが、Webサイト運営的にもコストがかかるのは想像できる。私が繊細すぎるだけというのも承知している。

「そう感じた」ということだけ増田に記しておく。

2023-03-05

anond:20230305055731

鈴木大介氏の「老人喰い」という本を読んで、根本的にそれは減らないんだろうなぁと思ってしまったよ。

特殊詐欺強盗ターゲット若者ではなくて、それなりにお金がある老人たちだったりしないか

めざまし8で子ども支援についての老人たちの意見が流されていてTwitter炎上していたのを最近たか

「老人喰い」という本は特殊詐欺をする人たちを調べたルポルタージュで、

詐欺メンバー世間不公平さに強い憤りを感じる若者で、不公平さへの復讐心でやっているらしいことが描かれている。

そういうことを言うと判で押したように選挙に行けと言う人もいるけれど、世代人口の差を見れば、もう選挙ではどうにもならないということくらいわかると思う。

もちろん、詐欺犯罪から、やっている人は捕まるべきだとは思うけれど、やる側の事情について理解すると複雑な気持ちになる。

2023-03-04

ルポルタージュってなんでルポルタージュって言うんだろう

言いづらくない?ルポルタージュって

ルポルタージュルポルタージュ…って繰り返し言ってたら、一回くらいは、ルポタージュとか、ルポルポタージュって言ってしまいそうにならない?

ルポタージュ ルポルポタ-ジュ ルポタージュ

だけどホントは ルポルタージュ

2023-01-07

新聞赤旗コラボ虚偽報道確定

2023年1月7日(土)

olabo「バスカフェルポ

女性追う男性たち
嫌がらせ支援への攻撃

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2023-01-07/2023010701_04_0.html

 虐待性搾取に遭う若年女性に寄り添い活動する一般社団法人olabo。昨年、インターネット上の事実に基づかない投稿名誉毀損(きそん)されたとして、投稿者を相手取り東京地裁への提訴に踏み切りました。歓楽街路上活動を続けますが、続く嫌がらせ攻撃危機感が募ります現場を見ました。(取材班

 昨年12月下旬の夜、東京新宿駅近く。居酒屋風俗店が集まる歌舞伎町一角ピンク色のバスが止まりました。十数人のスタッフが約20席の机と椅子を運び出し、パック米飯カップ麺、温かい茶などを並べます暖房ネット接続も用意。テント道路側はピンクのシートで外から視線を遮ります

女性の列が

 午後10時の開始時間前には10人ほどの女性の列。始まると、思い思いにカップ麺を食べたり、両手の紙袋に食料を詰めたり。スタッフに「これは何?ユズですか?」と声をかける姿もありました。

 バス内には防寒着や日用品生理用品、避妊具なども用意。無償で利用できます

 「バスに来れない女性もいる」。女性スタッフが2~3人ずつ、バスを離れて街を歩き、若年女性に直接声掛けをします。

 取材班代表の仁藤夢乃さんと街を歩きました。中心部映画館前の広場に数十人の男性が間隔を空けて立ちます。「風俗業者関係者です。毎晩100人くらいいる」と仁藤さん。若年女性を追いかけ、声を掛ける姿があちこちに。10代とみられる女性2人、3人のグループ座り込み男性と話し込む様子もみられます

 少し離れた公園が、買春者が若年女性を探すポイントだといいますスマホを片手に手持ち無沙汰そうに立つ若い女性や、公園の周囲を歩き回る成人男性の姿がありました。仁藤さんは「警察は若年女性をよく補導するが、女性を買い、性搾取する男性こそ問題にするべきだ」と語ります

 Colaboが2018年から展開する「バスカフェ」です。虐待家出するなどし、寝場所がない若年女性買春者や風俗業者被害に遭う街で、「居場所」「気兼ねなく過ごせる場所」を準備し、支援必要とする女性とつながる場です。

 ホテルの手配もするほか、女性滞在するシェルター運営就労支援なども担います

でたらめな配り方をしているんですが、どうやってカウントしているんですかこれ。あと就労支援って日本共産党党員になることですか?そしてここで外に出てますよね?

ネット攻撃

 こうしたColaboの活動に、ネット上などで攻撃が強まりました。訴状によると、都内男性は今年、ツイッターなどに「10代女性タコ部屋に住まわせて生活保護受給させ、毎月現金徴収している」などの虚偽の投稿を少なくとも数百回しました。

 「現場での活動にも悪影響が出た」とスタッフが語ります誹謗(ひぼう)中傷が増えるにつれ、相談が減りました。この日、午前0時前ごろまでのバス訪問者は20人弱。「従来の半分以下」といいます

 嫌がらせとも思える行為も。開設準備中から、数人の男性が無言でバスの前に立っていました。活動中もバス脇に立ち様子をうかがう別の男性が。女性スタッフが「怖い。声掛けに出られない」とつぶやきます

 訴状によると、運営を支える寄付なども減ったといいます

 日本共産党ジェンダー平等委員会坂井事務局長は「Colaboへの嫌がらせは、女性支援のものへの攻撃。決して見過ごせない」と語ります

まず坂井希、この前もコラボの提灯を持っていたけど、何者なのかな。いずれにしろ嘘つき。

そもそも前半は外に出ているのに、なぜ後半は怖くて外に出られないんだ。ボランティアビビッてどうする。勝手に怖がっているけど、根拠がない。だったら最初からバスカフェやるなよ。怖がってでなければ差別かよ。差別って理解していないんじゃないか坂井池内さおりは。お前ら本当に嘘しか言わないんだな。反吐が出るわ。

ついでに写真がないでしょ。写真も撮れないよね。今だったら動画も撮ってあるよね。本当にルポルタージュならね。

どこがルポだ。こういうのはルポじゃない。ちゃん写真は撮るし、買春男性に話くらい聞くわ。

昔の赤旗って爆弾だったからそれこそ動かぬ証拠を載せてましたよ。そういう意味でもビビってました。

ところがいあでは朝鮮人井戸に毒を入れたレベル勝手買春者をでっちあげる。オタクらがいた時間にはそんな連中はいない。これは虚偽だ。SNSは虚偽だとかいうのはバカ。お前らが嘘ばかり書くからSNSが本当に満ち溢れているんじゃないか。いい加減にしろ

こういう明らかに日本人男性ヘイトスピーチをやって、どうして投票しろかいうのだろうか。無理だろ。立憲民主党もそう。

https://twitter.com/ShinjukuSokai/status/1611641470779523074

Z李 🇺🇦 NO WAR 🕊

@ShinjukuSokai

2時間

返信先: @ShinjukuSokaiさん

その日はコロアキがバスカフェに近づいて写真撮ってたから注意した日だからよく覚えてる。

「少し離れた公園スマホを片手に手持ち無沙汰そうに立つ若い女性や公園の周囲を歩き回る成人男性の姿がありました」ってあるけど仁藤さん公園来てないよね?

コロボが全開パトロールしてた日だぞ。

Z李 🇺🇦 NO WAR 🕊

@ShinjukuSokai

仁藤さん、そういえば1月8日のしんぶん赤旗でまた壊滅的な盛りをやっちゃったんだよな。

先月の歌舞伎町バスカフェの時に広場風俗キャッチ100人公園買春者多数って、その日年末警戒で警視総監が視察に来た直後よ。トー横一斉補導からの封鎖もあったし。正直が一番いいよ。

【みっちゃん】夜の街大好きです!

@3693000World

2時間

返信先: @ShinjukuSokaiさん

毎年視察の日は私服警官が数時間からつゆ払いで不審車輌排除キャッチ含め不審者への声掛けで胡散臭いの皆んな追い払うので歌舞伎町は瞬間綺麗になります

よこよこまんなかちゅうくらい

結論

よって、この赤旗ルポは全くの嘘。

書いたのは坂井希だろう。さら池内さおりが関与している。あとはにひそうへいか

この連中は東京をしらない。だから嘘を平気で書いている。

これはコラボの記録をもとにでっちあげただけ。事実関係を確認していない。

ここでいう12月下旬とはコラボバスが出ている時期が限定されるのでずれることがない。

デューク東郷

@miu_widearea43

2022.12/16(FRI)

年末年始特別警戒】

警視庁一斉警戒発令に伴い、警視総監新宿区歌舞伎町地区を視察

今年も、年に一度の歌舞伎町治安回復する日に立ち会えました。

トー横もホテル街も今日だけは平和です。

https://twitter.com/miu_widearea43/status/1603742832589619201

https://twitter.com/rengoku56771/status/1611654346286198787

煉獄コロアキ

@rengoku56771

しんぶん赤旗を読んだけど嘘はよくない!

12月21日は映画館前に数十人の男性は立っていなかったし風俗業者関係者100人もいなかった!公園にもコラボの人来なかったと思う。俺がバスカフェ行った間に来てた可能性はあるけど!

コロボと一緒に活動しましょう!

カウントは俺たちに任せてください!

このように複数の指摘、目撃証言もある。

よって新聞赤旗コラボは嘘をついている。坂井希は首にした方がいいよ。日本共産党

それにしてもジェンダーかいう連中は無能な嘘つきであることがまた証明されてしまった。どいつもこいつもみんな平気でうそをつく。誰か本当のことを書く女性はいないのだろうか。完全に党員をだましており、そういう意味でも恥というものはないのか?

国民から税金搾取するコラボ日本共産党

これでどうやって選挙に勝つつもりなのだろうか?

2023-01-03

被害者は意外と加害者を憎まない

最近被害者弱者はみんなが思ってるようなのじゃないんだぜ!」みたいなのが流行ってるから、もう一つ。

私達は、被害者加害者を憎むものだと思ってる。

いじめ虐待誘拐性犯罪殺人、全部許せない。

こんな恐ろしいひどい事件赤の他人である自分達ですら加害者が憎くて堪らないのに、被害者はきっと想像を絶するほど加害者が憎くて、苦しめて苦しめて殺したいに違いない!被害者に刑を決めさせればいい!

そう思いがちだ。

だけど、意外と加害者を憎まない被害者は多い。

たとえ重犯罪でも。

それは、汝の敵を愛せよという精神ではない。


一番有名なのはストックホルム症候群

誘拐監禁などにより拘束下にある被害者が、加害者時間場所を共有することによって、加害者好意共感さらには信頼や結束の感情まで抱くようになる現象

解放後に犯人かば証言を行う者や犯人恋愛感情を抱く者までいるという。

これは自分の心を守るための機能だ。

逃げられない状況下では、犯人を好きになるしかない。また、犯人の優しさや人間味に惹かれてしまう。


から虐待となるともっと根深

虐待すればするほど子供は親を慕うものになると小山晃弘も言っていた

酷い毒親虐待親でも慕う子供は山ほどいる。大人になっても洗脳が解けないことはザラにある。自分の親が毒親だなんて認めたくないことだから

家庭という閉鎖的な空間虐待に晒されているとそれが普通だと錯覚する。親との温かい思い出もある。親の機嫌をとるため、親のことを好きになる。虐待を受けても、自分が悪い子だからだと思い込む。

世間も親には感謝しろと唱えるから、尚更だ

大事にされるのに慣れなくて、優しい養親に反発したり、殴るパートナーを選んでしまったり、自分の子に同じことを繰り返したりもする

性的虐待も同じ。

性的虐待を受けても父親を嫌いになれない、あれを除けばいい父親だと言う少女女性は少なくない。

性的知識の無さから喜んでしまうこともある

自分から求めてしまった、快感を感じてしまったという体験談も…それが罪悪感を植え付ける

他の性被害だってそう。

自分の中のダメージを少なくするために、なかったことにしようとして被害後も加害者普通に接したり、あろうことが加害者好意を持ってしまう人もいる

レイプから始まる恋は実際ある、と小山晃弘も言っていた。まぁ関係ない人のコラ画像を使ったりしていて悪質だが。

学生時代痴漢にあって、最初怖かったけど快感に目覚めてしまった」と語る裏垢もあるし、それを見て勘違いしてしま痴漢野郎もいる。

ストックホルム症候群と同じく、ダメージを少なくするための防衛機能なのだろう

加害者好意を抱いたり、快感を感じたりはしなくても、加害者を憎まず「自分が悪いからだ」と自分を責めて終わってしまう人もいる。

他人ことなあなたは悪くないと言えるが、自分被害に対しては自分が悪いのだと思ってしまう」と語る性被害者は少なくない



いじめだって同じだ

ネットでは「いじめたやつ許せない!」的な声ばかりが大きいが、「いじめられたのは自分が悪いのだ」と結論付ける被害者は少なくない。

昔リア中の時に朝日中学生ウィークリーを読んでいたが、いじめ相談的な投書欄に「いじめられる方にも原因がある」的なのが殺到した時期があった。しかも、「いじめられた自分はこうやって乗り越えた。だからいじめられる方も変わるべきだ」的な投書もあった。

いじめた子に謝って今では親友です」「いじめてきた子に自分不愉快にさせたと謝って今では親友です」的な体験談複数見た。

そこに、ストックホルム症候群的な心理はないといえるのか。

レイプから始まる恋ならぬ、いじめからまれ友情

いじめられっ子を助けたら、そのせいで自分いじめターゲットになり、あろうことが助けられたいじめられっ子がいじめる側に回る

「鬼」とかい話題漫画でもあったよくあるケースだけど、これもいじめられっ子がいじめっ子を憎んでないからだと言える。憎んでないから媚びるし、一緒に恩人をいじめ



体罰もそう。

「悪い自分を殴ってくれた先生感謝してる。体罰必要だ」と語る大人は少なくない。

「言うこと聞かない奴は殴る。殴った子ほど後に慕ってくれる」とのたまった顧問もいた

暴力教師に親身になって支えてもらった感動話を見たこともある

暴力振るう男はモテるというが、男にも好かれる。


DV夫や彼氏から離れられない女などは、挙げるまでもない。


意外なことかもしれないが、加害者を憎むより、自分が悪いと思う方が楽なのだ。憎むのはエネルギーが要る上に、被害自己肯定感を失わせ、自責に向かわせる。

更に問題なのが、「被害に遭った自分が悪いのだ」を他人にも押し付ける奴がいることだ

山口達也に襲われた女子高生セカンドレイプしてた女性達のうち何人かが「私は電車痴漢されたことがあるけど自分が悪いと反省したのに」「セクハラキスなんて私もされる。よくあること」と言っていた。

「私はレイプされても我慢したんだから痴漢くらいで訴えるなんて甘えてる」

いじめられる方にも原因がある。自分いじめられて変わったようにお前も変われ」

「俺の時代体罰は当たり前だった。体罰が禁じられて甘えたガキが増えてる」

「今はなんでも毒親毒親と。私は暴力アル中etcの親にも感謝してるのに」

「今の女は甘えてるのよ。私は夫に殴られても我慢して尽くしたわ」

これ、全部見た。


人は自分の身に起こった事(幸福でも不幸でも)に理由付けをしたがる。

普通の人でも不幸が連続して降りかかった時に「俺は前世で悪いことをしたのか」と溢してしまう。

あなたが受けた虐待あなた前世で悪いことをしたからです。あなたがその体験をしたいと選んだのです」的なスピには、意外と虐待被害者がハマってしまう。自分の受けた不幸に理由付けをしてくれるからだろう

殺人事件被害者遺族なら犯人を憎みまくるはずだって?それが、そうでもない。

「心にナイフを忍ばせて」という、酒鬼薔薇事件被害者遺族を追った本(ブコメ見たので訂正。そっくりな別の事件被害者遺族を追った本)では、加害者に対して被害者遺族が同情的なコメントをするシーンがある

加害者についてあえて他人事のように思いたいから」らしい。

また、死刑賛成派のルポルタージュでは、死刑囚が被害者の兄と手紙交流し、被害者の兄が「彼を死刑にしないでください」と頼み込むエピソードがあった

死刑反対派の森達也氏も、死刑を望まない遺族は意外と多いと言っていた。遺族と言っても生前被害者と良い関係とは限らないが…


断っておくが、被害者に原因があるとか被害は大したことないとか言いたいわけではない

しろ、だからこそ虐待いじめ体罰性犯罪DV殺人も、許されないし痛ましいのだ。

憎むことすら封じられた被害者は、一層重傷である


もちろん、全ての被害者が憎まないわけではない

加害者が憎くて堪らない、殺したい、そんな人の方が自然だろう。

だが、加害者を憎まない、憎むことすらできない被害者は「意外と」いる。


そして、被害者加害者の代わりに自分の味方や同志を憎むことがある。

虐待を受けても親を慕う子供は、親から引き離そうとする大人を憎むだろう

発展途上国だかで性的虐待児童買春被害に遭っていた女の子保護された後、不自由に耐えきれず何度も施設から逃げ出して売春しようとしたって、その人の人生を綴った本に書いてあった。きっと、施設に連れ戻し不自由生活を強いる保護してくれた大人を憎んだのではなかろうか。

前に「九州田舎に嫁いだ語り手がレイプ未遂に遭って、姑に『みんなあの男に足入れされて我慢してるんだから』と説得されるも振り切って被害届を出したら、『未遂のくせにズルい』と被害を受けた女性から嫌がらせされるようになった」という地獄みたいな話を読んだ。

レイプ男には仕方ないと諦めて立ち向かわないが、「被害我慢しない裏切り者」は憎み、嫌がらせする。

弱者もまた、弱者いじめる。

子供が性被害などに遭った時に子供を責める親も多いという。

とんでもない毒親だと思ったが、加害者よりも、弱い立場であり目の前にいる子供を責める方が楽だからだろう。

子供被害=自分被害のように感じてしまい、でも子供自分の思い通りにはならない別個体なので、「自分が辛い目に遭ったのは子供のせいだ」という風になってしまうのだろう

被害に遭った彼女や妻を責める男にも、同じことがいえる。


ナチス政権下では、ユダヤ人を虐げる中にはユダヤ人もいた。他のユダヤ人と違って特別扱いをされていた。

そんなユダヤ人も、しまいには他のユダヤ人と同じように殺された。

ユダヤ人自身からも、「ユダヤ人が虐げられたのは自業自得」という意見は出ていたのだ

彼らは「あなたはいユダヤ人だ」と褒められていたのだろう。そして、「他の悪いユダヤ人いるから私達ユダヤ人差別されるんだ。本当に迷惑だ。許せない」と思っていたに違いない

追記

よく「被害者が叩くのはわかるけど第三者が口を出すのはよくない!」と言われたりする

だが、私は明らかな加害があれば第三者こそ叩くべきだと思う。何故なら散々述べたように、被害者被害者からこそ、意外と加害者を憎まないからだ

第三者が「それはおかしい」と言う事で、被害者も「そうかこれはおかしいんだ。おかしいと思っていいんだ」と目覚める事は多い。虐待でもいじめでもハラスメントでも。


って書くつもりだったが忘れていた


追記2

被害者加害者を憎まない一方で、加害者被害者を憎むこともよくある。憎んでるから加害する。

小田急サラダ油男が女性を憎んだように

虐待親が子供を憎んだように

いじめっ子が気に食わないいじめられっ子を憎んだように

DV夫が完璧家事してくれない妻を憎んだように

彼らの話だけ聞くと、加害者被害者を逆に認識してしまうこともあるかもしれない

2022-12-19

スーパーポリ袋問題ニュースでやるな!!!

スーパーポリ袋ガバガバ持ってくマナーの悪い客の問題

そんなのどうでもいいだろ…いや良くない、以前自分家族がこれやってたので不愉快だったし逮捕事例があると言って止めさせた。

…けどやっぱどうでもいいんだよこんなの。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/news.yahoo.co.jp/articles/53ce68ff885c04097de63c3ced07f95e9e29a31a

こんな舅ニュース放送するな!と強く言いたい。

 

増田TV見ないんだが、たまに夕方ニュース見るとこういうマナー的なもの糾弾するのが多くてうんざりする。

多分TVいつも見てる人は麻痺して気にならないかと思われるが、たまにしか見ないと異常性が際立って見える。

しか夕方ニュースではこの手のネタ比率が高い。その上政治経済国際といったニュースはあっさりしか触れないし詳細な解説を付けるでもない。見識が全くないのだ。

から「これ見てるのって脳みそが蕩けだしたオヤジとか働いたことがない主婦なの?」という印象が強くなる。大人の鑑賞に耐えられるレベルじゃねぇ。

 

で、舅小姑ネタルポルタージュやドキュメンタリ形式で15分ぐらい掛けてやる。ポリ袋持ってくのいけませんねぇキャベツ触って戻すのいけませんねぇと憤る為に15分掛けんなよ。そこまでの問題じゃないだろ。

大体、スーパーインタビューしたら取材者に阿って「べたべた触って不潔です」みたいな事を言うに決まってる。日本人なんだからフランスで同じことやってみろや。

ルポルタージュってのは表層的ニュースじゃ落ちてしまう深層を抉りだすための形式なのよ。小姑の為のものじゃない。

 

小姑ルポに並んで6時のニュースで人気なのがドライブレコーダーネタだ。

これが煽り運転事故のようなものなら世間アピールする価値はある。

だが単に危ない運転迷惑運転などを放送する理由ってあるのか?単に小さい憤りと小さい糾弾を集めて「バズるダメだけのものじゃないんか?

更に外国事故映像に至っては単に映像が衝撃的というだけで、「ザ・ショックス」みたいなモンド番組動機が同じだ。

6時のニュース番組アジェンダセッティング機能全然果たしていない。 

 

この最前線FNNフジTV)で、小姑ニュースドラレコ映像ばかりだ。

FNNは全国ニュースネット断トツ取材力と実力が無く、外信との提携もない。故に東欧崩壊時のニュース番組乱立時も箸にも棒にもかからずその後も質が断トツで低いまま。311取材力が無いので延々と被災者の涙を引き出そうとした映像を流して炎上した事もある。

そんな箸棒FNNが飛びついたのが小姑ドラレコ路線で、YoutubeFNN動画には脳みそが蕩けた舅小姑のコメばかりが並んでいる。

例えば、右折車が向こうから横断してくる歩行者を気付かず轢いてしまったとする。それをそのまま流せば脳トロ舅の「こんなやつから免許取り上げろ」のコメイイネ!500とかとなる。

でも「最近の車は衝撃安全性の為にAピラーが太くなっていてミニバン形式だとAピラーの全部が顔に近いので死角が大きい。右折時に歩行者が歩いてくるとこの死角に入った状態継続する」と説明すればニューバリューは上がる。ニュースアジェンダってこういうのだろ。

教習所免許更新のビデオでもこういう例を流す。これは「危険性の類型を覚えて考えて運転しろ」という事だ。

でもそんな建設的な事をやってしまうと脳トロジジイ達のキャパを超える。何よりアイツらの「考えずに刺激に反応して憤って気軽に気持ちよくなりたい」というガキみたいな欲求を挫いていしまう。

からFNNではそんな客層に冷や水を掛けるような残酷なことはしない。

そんなこんなでFNNYoutube動画には脳トロジジ達の失禁痕のようなくっさいコメントが今日も並ぶのであった。

 

こういうドラレコ憤りは今やFNNだけじゃなくてYoutubeで大流行ジャンルで、Youtube言語日本語アクセスするとレベルがぐっと下がる原因になっている。

コメントは大人のものか?と疑うような阿呆ものばかり。免許持ってるなら事故に至った原因を探求する見方すればいいはずだが、反射的なコメントが人気だ。

こういう人らが脳トロになった原因って、2chニュース速報→まとめブログと流れてきたせいじゃないの?

で、それらに迎合した6時のニュースやらFNNやらがああなってるんじゃねーのですかい

 

6時の小姑ニュースで最悪だと思ったのが数年前にあった、河原で誰かがガンダムの大きい彫刻作ってるってニュース

Twitterじゃ単に変人が居るらしいwって扱いだったが、それを6時のニュースで取り上げて、河川局に聞きに行った。

河川局としては河原にモノを設置しちゃダメって建前があるから「これは撤去するしか」って話になりますな。

それでユンボ破壊して費用製作者に請求って事になった。

でもこんなものどっかの変人のやる事で放っておけばいいし、河川局にカメラ持ち込んで聞いたら建前上ダメっていうしかない。

そこまで考えたらこんな取材すべきじゃなかったのだが、このニュースではそれが当然みたいな扱いだった。成り行きで大げさなことになったのでそれを肯定して製作者を断罪、みたいな構成にしたってのが見て取れる。

 

そういうわけで、はてなーポリ袋泥とか「あれクソだよな」という気持ちが刺激されても、そこで反応して書き込むとそういう記事PVが上がる原因を作って下らねぇ小姑ニュースが増える動機付けを形成する事になるし、自分も気が付きゃ脳トロジジババの仲間入りよ。はてな社が対処するまで痛ニュー毎日ホッテントリはいってた頃もあったのを忘れない方がいいよ。

健康人間にとってはFNNや小姑ニュース漬けなんてロボトミー手術と変わらんよ。

2022-11-17

anond:20221117062607

水に流す、仕方がないがある国民なのに言うほどか?

Shikata ga nai (仕方がない)」はサンノゼにも刻まれているが?

「仕方がない」は日本人自己犠牲的な悲観性を表す表現として、多くの外国著述家によって指摘されている。

 

また、太平洋戦争時のアメリカカナダで行われた日系人強制収容において、収容所での絶望感と虚無感を克服するべく、「Shikata ga nai」というフレーズを頻繁に用いりつつ、そのような苦しい状況の中でも、挫けることな希望を見出そうとし続けていたと言われており、その精神性は現在でも日系人社会において根強く残っているという[2]。

ピューリッツァー賞作家のジョン・ハーシー1946年ルポルタージュヒロシマ』で、広島住民はおおむね核爆弾使用道義的責任無頓着であったと記し、ある被爆者の、戦争だったのだから「仕方がない」(Shikata ga nai) という発言を紹介している

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%95%E6%96%B9%E3%81%8C%E3%81%AA%E3%81%84

2022-10-26

anond:20221026222245

こんなにダメでなんとかなってません、みたいな話は自己啓発じゃなくてノンフィクションルポルタージュの棚にあるよ。

2022-09-18

誰でもできる仕事は本当にしょうもない人間しかいないんでルポルタージュ書くんでもなければやめた方がいい

2022-03-03

anond:20220303100451

ブクマカみたいな日本ネットの最下層レベル日本標準的知的レベルだと勘違いして心配する必要性はない

 

ただ創作世界現実世界がごっちゃになってねーかな?な発言をしている政治家さんは純粋に困ったモンである

リメンバーパール・ハーバー

  or

Shikata ga nai (仕方がない)」

「仕方がない」は日本人の自己犠牲的な悲観性を表す表現として、多くの外国著述家によって指摘されている。

 

また、太平洋戦争時のアメリカカナダで行われた日系人強制収容において、収容所での絶望感と虚無感を克服するべく、「Shikata ga nai」というフレーズを頻繁に用いりつつ、そのような苦しい状況の中でも、挫けることな希望を見出そうとし続けていたと言われており、その精神性は現在でも日系人社会において根強く残っているという[2]。

ピューリッツァー賞作家のジョン・ハーシー1946年ルポルタージュヒロシマ』で、広島住民はおおむね核爆弾使用道義的責任無頓着であったと記し、ある被爆者の、戦争だったのだから「仕方がない」(Shikata ga nai) という発言を紹介している

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%95%E6%96%B9%E3%81%8C%E3%81%AA%E3%81%84

2021-10-07

読解力がないのは国語増田の方だと思うよ

これだが、何度も国語力でブクマカ揶揄するエントリ書いてる国語増田だろうが、この件では元増田の方が頭が悪い。これは国語問題じゃない。

 

麻生太郎の何倍も頭が悪いはてな民

https://anond.hatelabo.jp/20211006074457

 

この反応見て「また引っかかってる、頂きだ」と思ったのだろうが、そもそも麻生がやってる事って一般的国家政治家記者質疑応答じゃない。

映画の真似なんだよ。

「菅は顔が悪くて人気が無い。俺達喧嘩上等のワルだからな(ニヤリ)」っていうのをやってる。

かに論われてるブクマカ文章最後まで読んで(ニヤリ)の辺りで意味が転換されているのを読み取れていない。

だがそれより重要なのは高校以上の国語小説読解問題みたいな文章新聞に載っているという事だ。

それはつまり、なんで麻生氏が新聞記者の前でクライム映画ピカレスクロマンの真似をしてそれが新聞掲載されているかって事だ。

早稲田一文の文章みたいなのが新聞に載っててブクマカが読み取れてない!」で喜んでいたらそこで読解終了なんだよ。

 

新聞記事というのは「見出し-結論-本文-結論」と書かなければならない文章の筆頭だ。会社でこの記事フォーマット報告書を書いたらどうなるか考えてみたらいい。そこにはそもそも映画の真似をして良いという合意すらない。

一方、ルポルタージュなどはこの記事のような釣りタイトル→後半で意味の転換が許される。これは最初から腰を据えて読む長文だからだ。

だがこのような短文記事ではそんな余地があるはずがない。見出し結論を要約する惹句である必要がある。

 

なぜ麻生氏が映画等の真似をして答え、コメント最後意味が転換されるという構造のままに記事にされるかというと、そこに記者政治家合意があるからだ。

もっとはっきり言えば政治部記者連中と政治家癒着だ。

これが海外メディアであれば、「クライム映画のノリで最後台詞意味が転換されるよ」「麻生氏はマフィアのような服を好む人物だよ」という文脈記事を書いてくれただろうか?そのまま「顔が悪いと言った」でお仕舞だ。

紙幅があれば説明を付けるだろうが、それは「麻生氏はワルぶる事を好むナルシストとして有名だ」「日本には記者クラブ制度があり政治家顔馴染み記者ツーカーぬるま湯風土にいる」「日本政治部記者映画のワルのようなコメントをするとその舞台装置のままに記事を書いてくれる」というものになるだろう。

 

からあの記事を読んで得る情報というのは、「麻生氏は年の割には洒落た事が出来る」という事のほかに癒着舞台装置作ってそれを公器に載せてやがる」「朝日政治部バカ」というものだ。それがメディアリテラシーだ。

だが元増田早稲田一文現代文問題構造を見つけて喜んでしまっているのでそこで情報処理が遮断されているのだ。馬鹿である

 

日本移民社会に舵を切ったので、日本語の機智を持たない話者というものを考えていかねばならない。出版産業新聞というのは国民意識国民国家という想像の共同体の基盤である

リンガフランカとしての日本語」というのを意識していかないと永住権を持つ人間でも「ガイジン」のままなのだ

それなのに政治記事でこんな内輪ネタやっててどうすんだってことだ。結論要旨-本文-結論の順で書けよ。とんねるず業界ネタが今の若者に受けてるかとか類推しろよってことだ。

 

からこの記事はある問題意識惹起させる。それは「麻生朝日新聞政治部冷や水ぶっかけろ」だ。

上演されるべきでない場面で上演された舞台に疑問を抱かないでどうする。

サンデルトロッコ問題への回答で「そんな問題を提起する者を殺す」というソリューションがあっただろう。それでいいんだ。

それなのに早稲田一文入試問題構造を見つけてそこに固執してしまマウントを取ったつもりで情報処理停止してしま元増田愚鈍の極みである

 

2021-10-04

anond:20211004131560

新井 由己(あらい よしみ、1965年 - )は、日本ライターフォトグラファーおでん研究家神奈川県藤沢市まれ

1991年からアウトドア雑誌などに執筆を開始。田舎暮らし資金稼ぎのため、1993年から2年間、都内タクシー運転手をする。

1997年、「芝居小屋から飛び出した人形師」で「週刊金曜日ルポルタージュ大賞」の佳作入選を果たし、

その直後、新聞配達用のホンダ原付バイクプレスカブ)で、日本縦断おでんの食べ歩きをして、

1999年凱風社から『とことんおでん紀行』を初出版

2021-09-18

anond:20210918145426

ジャップ清濁併せ呑む詭弁)」

ジャップ「白黒つけない(逃避)」

ジャップ「水に流す(忘れろ?いいな?)」

ジャップShikata ga nai (仕方がない)」

サンノゼ日本人街にある石碑にも刻まれてる、責任追求を放棄する呪文 ↓

「仕方がない」は日本人自己犠牲的な悲観性を表す表現として、多くの外国著述家によって指摘されている。

 

また、太平洋戦争時のアメリカカナダで行われた日系人強制収容において、収容所での絶望感と虚無感を克服するべく、「Shikata ga nai」というフレーズを頻繁に用いりつつ、そのような苦しい状況の中でも、挫けることな希望を見出そうとし続けていたと言われており、その精神性は現在でも日系人社会において根強く残っているという[2]。

ピューリッツァー賞作家のジョン・ハーシー1946年ルポルタージュヒロシマ』で、広島住民はおおむね核爆弾使用道義的責任無頓着であったと記し、ある被爆者の、戦争だったのだから「仕方がない」(Shikata ga nai) という発言を紹介している

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%95%E6%96%B9%E3%81%8C%E3%81%AA%E3%81%84

2021-09-04

統合失調症患者への差別助長しないルックバック

anond:20210719195613

統合失調症当事者元増田です。

単行本で発売された『ルックバック』を購入して読みました。

結論から言えば、統合失調症やその他の精神疾患への差別偏見助長する表現修正されていました。

今発売されている「ルックバック」は差別助長する作品ではありません。

今の「ルックバック」は創作活動に取り組む青少年青春が、心のうちに秘めた熱い想いとともに表現された傑作になっていると思います

今回の修正点としては、当初の「絵から声がした」という幻聴と見られる表現が、「ネットに公開していた絵をパクられた」に変わっています

一方、犯人少女を殺すシーンでは、「俺のアイデアだったのに」「パクってんじゃねえ」と犯人が叫んでいて、修正前に寄せてきています

「絵から声がする」というのは、現実には有り得ないことで、それを主張する人については、精神疾患だと見なさざるを得ません。

幻聴は、シュナイダーの1級症状の一つであり、統合失調症に特徴的な症状です。

から声がするという「幻聴」のある人が、人を殺すシーンを描くことは、精神疾患への差別偏見助長するおそれがあります

一方、今回の修正後の「ネットに公開していた絵がパクられた」はどうでしょうか?

現実世界でも、盗作は十分に起こりえることです。

銭湯絵師ライブペインティングイベント盗作が発覚した事件記憶に新しい。

また芥川賞候補になった作品の、ルポルタージュから盗作騒動話題になったこともあった。

盗作という現象のものは、病的なものダイレクトには繋がっていない。

自分作品盗作されたと主張すること自体も、必ずしも病的とは言えません。

平野啓一郎氏や川上未映子氏の作品に対して、現役の作家らが自分作品盗作であると主張したことがあります

盗作されたと主張した作家らは、精神疾患ではないはずです。

創作活動をしていれば、特にネット作品を公開してれば、盗作されたと感じることはクリエイターなら珍しくない。

作中で犯人は、「この間の展示、俺の絵に似たのあっただろ」と被害者美大生に言います

美術の展示会に行って、「あ、俺がネットに公開している絵に似ているな~」と感じること自体別におかしなことではない。

ネットで公開していた絵が盗作されたと思いこんで人を殺す」という犯人は、極端な性格かもしれませんが、

上記のように、クリエイターなら少なくない人が感じる感情を極端にしただけとも言えます

そのような犯人に対して病名をつけることは可能かもしれませんが、精神疾患へのステレオタイプとまでは言えないでしょう。

少なくとも、統合失調症当事者にとって、偏見助長するとは言えないと思います

もちろんこれは個人の感想に過ぎませんが、最初期に「ルックバック」に抗議した精神疾患当事者として、

今発売されている「ルックバック」は「ただただ素晴らしい」とため息をもらす作品しかありません。

上から目線になりますが、作者の藤本タツキ氏には、精神疾患当事者悲鳴に対し、誠実に応答していただけたと思います

ありがとうございました。作品の質を落とさず、差別偏見助長しない修正感謝します。

2021-07-25

anond:20210725211720

日本固有魔法Shikata ga nai (仕方がない)」

サンノゼ日本人街にある石碑にも刻まれてる、責任追求を放棄する呪文

 

「仕方がない」は日本人の自己犠牲的な悲観性を表す表現として、多くの外国著述家によって指摘されている。

 

また、太平洋戦争時のアメリカカナダで行われた日系人強制収容において、収容所での絶望感と虚無感を克服するべく、「Shikata ga nai」というフレーズを頻繁に用いりつつ、そのような苦しい状況の中でも、挫けることな希望を見出そうとし続けていたと言われており、その精神性は現在でも日系人社会において根強く残っているという[2]。

ピューリッツァー賞作家のジョン・ハーシー1946年ルポルタージュヒロシマ』で、広島住民はおおむね核爆弾使用道義的責任無頓着であったと記し、ある被爆者の、戦争だったのだから「仕方がない」(Shikata ga nai) という発言を紹介している

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%95%E6%96%B9%E3%81%8C%E3%81%AA%E3%81%84

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