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はてなキーワード: 無責任とは

2021-08-02

anond:20210802003638

性のあり方は人それぞれ。

「首しめ」だけを求めるのも何も問題ないし、セットでセックスまで付いてくると確認なしに思い込むのこそ無責任。その2人がバカモラルが欠落してるんだと思う。合意なく一方的最後までさせられたなら、それどころかそれはもう、レイプだよ。

首しめられ欲求がどこから来るのかは解らないけど、自尊心の低さが根底にあるのなら、それは考えを変えるべきだと思う。好きなプレイを楽しみつつ、自分を大切にする方法を探ろう。

赤の他人から押し付けアドバイス申し訳ないが…

2021-08-01

anond:20210801201036

自分責任取れないことすんなっつの

自分の子自分で育てろアホ

育てられないのに生ませるな無責任

COVIDからフロリダに愛をこめて

ニューヨークからフロリダへとヒッチハイクの旅はトラックを経由した。光り輝くフロリダオレンジ太陽が私の帽子を貫く。木漏れ日に目を細めるとトラック運転手は荷台へ向かって大声を張り上げた。

「おまえさん、こんななにもない場所へどうしたんだい!」

私のうまく起こせない上体はトラックの端にある紐で結ばれている。少し前運転手バスケットコートカメラから見るボールみたいに目を大きくした。私の身体は動かず、車椅子に支えられていたからだ。あんたそんなのでどうして遠出しようってんだ、と運転手は感嘆の声を上げた。それが二時間ほど前のことだ。

私は運転手家族集会があることを伝え、その用事バーベキューであることを教えた。それからフロリダ州の看板が見えたので、コントラストを強く投射する景色を風に流しながら、私の名前を伝える。そうかい、メグっていうのかい、と運転手は陽気に答えた。林立するビルを縫って突き抜ける青が歯科医に飛び込んでくる。フロリダオレンジの国じゃない。避暑地だ。だからバーベキューには都合がいいのだ。多分そうだし、そういうことにしよう。うちの家族に振り回されたことは忘れて。<溶け出しそうな>夏の頃が思い出されたとしても。そういえばあの日もこんな風に感想した風が髪の毛をさらっていったものだ。サングラスが反射する光のその先に目的地があった。





「どうしてそんな事を言うの」

電話の向こう側でケンがなにかの言い訳をしている。言い訳の仕方はまるで父そっくりだ。もうそんなところばかりだ。わたしときたらそんなケンに向かっていつもは冷静なのだけど、彼が父のように逃げ続けるさまを見ていると、どうしても声を張り上げてしまう。ケンはそんな時に決まって「メグはママそっくりだよ」と吐き捨てるようにいう。全く美味しくないチリソースアスファルトにぶちまけるようにだ。理由はこうだ。本当はここで開催される予定だったバーベキュー大会が、父の会社の都合で大きな話になり、他企業を巻き込んだバーベキュー大会に発展したらしい。それも開催地は何故か日本。私はケンに、肉よりも寿司日本でなぜバーベキューなのかと問い詰めたが、頭に血が上っているのかケン日本だって神戸牛があるし、開催地としてアメリカとは違った面白さが出せるんだといい始めた。違う、そういうことじゃない。少なくとも久しぶりの家族バーベキューが行われ、とってもプライベートものだって聞いていたのに、どうしてそれがお父さんの会社と関わっているのか聴きたいのだ。しかケンはこれは日本米国の絆を結ぶためのものなのだ、と主張してやまない。ALS-CoVζ+が未だ収まっていない時期になぜそんなに話を大きくしてしまうのだろうか。そんなことはどうだっていい。それよりも、家族の一致団結できる機会が失われた事実が私にとってショックだった。素晴らしい日差しの下でトロピカルフルーツソーダの飲みながら、サンオイル日焼けをしている人達もいるのに。





「やあケン。今回は会社から大会趣旨が発表されてね。ぜひ神戸牛アンガス牛の対抗戦をという事になったんだ」

「それで、勝った方には?」

「純金製のメダルが贈呈されるだけだよ」

「だけ?」というケンの声がスマートフォン不協和音とともに響いた。父のノキア製は日本ではマイナーだと聞かされて、その音質に少しだけ疑いを持ち始めたばかりだ。父はケン懸念事項がバーベキューの開催予定地のことばかりだと思っていたが、どうやらそのノキアで聞く限りそうではないらしいことが理解された。ケンは明らかに家族集会が壊されたことを怒っており、主催は誰だと問い詰めてきたのだ。父はやむなくドビュッシー会長という人物だと述べたが、俺はクラシック名曲よりも古いラップが好きなんだと皮肉交じりに父の言葉を投げ捨てた。まるでそれじゃあ、ダディはまたしても「お山」の大将「だ」ろうとまでいう。ダディーはクールじゃないとまで言い放った。それは一体何のジョークだいというと、日本版の4chのセリフさ、と返すばかりだった。ゼータ株はあの頃の僕たちのキャンプを奪ったが、父は僕たちから家族の有り様を奪おうとしているのではないか、そんな懸念ケンの頭をもたげた。そのくせゼータ株は活発に人々を結びつけようとしていやがる。ニューヨークからメグを追いかけるケンハンドルを回しながらそうつぶやいた。





ケンがメグと合流して数時間後、隔離完了して未感染者のみが利用できるビーチで突然人が溶けた。その液体は灰色と真っ黒な血をビーチに滴らせ、バーベキューの肉のようにビーチの砂を汚した。それとは関係なく海鳥は通り過ぎ、メグは声にならない声とともにジーザスという単語ピンク色のリップを塗った唇から漏らした。到着したばかりのケンは目の前で人々が弾けて溶けてゆくさまを見て、エボラか何かかと目を疑い、それが数年前に起こった悪夢の再来であることを知覚した。フロリダ州に緊急事態宣言が敷かれ、州知事政府圧力によって州ごと隔離されたことを発表した。通信網は途絶え、父との国際連絡も取れなくなったメグとケンは、暴徒鎮圧用のゴム弾を装備したSWATたちに誘導されて収容施設へと向かった。発電の電源はかろうじて発電機型のバッテリーとして供給され、被災地には水が運び込まれた。しかしそのどれもが決死覚悟で運ばれてくるものであり、運転手は全身防護用の白い服を着て入念な消毒を経た後にフロリダへと入り、そして出てゆく際にも消毒を行わなければならなかった。ひとまずイントラネットとして暫定的に繋がれた外との通信によりニュースだけを見ることができた。

そうして避難所での生活が進む中、ウィルス隔離された人々の間に奇妙な一体感が生まれようとしていた。それはヒステリックな怒りであったり、それを鎮めようとするものであったり、また話し合いによって解決しようとする者達や、殴り合ったあとで肩を組み合うレッドネックたちなどによってだ。彼等はお互いをファミリーと呼び合い、外にいる連中をウォーキング・デッドだと笑いとばした。正気が保てない人々は、普段忌み嫌っている低所得層レッドネックたちの話をよく聞いた。富裕層たちは臨時学校を開いて塾を作り、黒人たちは放課後と称して子どもたちにバスケットボールを教えた。そうして閉鎖空間は小さな社会になった。ケンもメグもよく話し合った。とりわけ、ゼータ株のことについてだ。彼等は先日の家族のことを思い出して悲憤慷慨し、やがてウィルスによって僕たちの絆が深また奇妙さと、ウィルスによって人々がばらばらになった悲劇を語り合った。

その頃からメグの夢枕には、なくなった叔父の姿が映るようになった。叔父家族の異事で何かをいいかけていたが、そのたびに消えてしまう。そんな夜が繰り返された後のある朝、フロリダ海岸にある変化が起こった。その変化はイントラネットTVに映し出されると、やがて通信の全てが回復した。日本企業ソフトバンク提供する緊急ブロードバンド回線につながったメグたちのスマートフォンは、あるものものしい人物たちを映し出した。それは水陸両用車両のようにも見え、中から防護服をつけた人が降りてくるのが見えた。車両には見慣れない文字が書かれており、不意にケンがそれを見て叫んだ。まるでパーティーが始まったかのような喜びようだった。見なよ、あれは"セルフディフェンスフォース"だぜ! ケンの指差す画像の向こうにあったもの。それは自衛隊揚陸艇であった。第十七小隊、フタマルマルこれより状況開始。という声とともに彼等は海岸に落ちた血や散らかった廃棄物、まるでタイフーンにやられた風に映るカビの生えた建築物撤去し始めた。そんな作業が一週間もつづくと避難場所衛星問題はすっかり快適になり、自衛隊の面々と記念写真すら取れるまでに改善した。ケンはその時彼等にどうして来たのが十七小隊なんだいと問いかけたが、ある隊員は、十七小隊は俺達のメダルみたいなもんさ。と笑って返すのみだった。ケンはそれを聞いて、じゃあ俺たちはあんたたちに助けられたから十六小隊でいいさ、と破顔した(筆者注:2021/08/01)。





日本にいる無責任な父は流石に心配な顔をして息子たちを迎えた。ただし父は両名が無事であることを確認すると1、バーベキュー大会玉石混交パトルロワイヤルでありジャパニーズヤキニクとチンギスハーン、バーベキューの三つ巴の戦いだったと熱く語り始めた。勝敗の決し方があまり不透明競技だが、メグにとってそんな話はもはやどうでも良かった。怪しげなバー審査員のことにも興味がなかった。父がミヤゲに持って帰ったネギマをケンは頬張っていたが、メグはどうしたって騙されることはなかった。クールビューティーと目される荒川静香イナバウアーが見たかったというわけの分からい答弁を無視して、メグは今回の隔離事件顛末を事細かに語った。父はそんな事知ってるさと遮ろうとするが、メグは人差し指を父の唇に当てると子供を諭すように父と目を合わせた。彼女は、「それで今回の事件でとっても頼もしいステディな人ができたのよ。自衛隊員の人なの」、という。父は喋りかけていた口を閉じると、目を白黒させた。あのフロリダオレンジの目を見開いたトラック運転手のようにである

しかしやはり父は普通人間と少し違った。それなら早く紹介しなさい。次のバーベキュー大会があるんだ、と彼を巻き込もうとし始めたのだ。メグは両手を上げて首を横に振ると、やはりちょっと前の出来事を少しだけ回想しながらジーザス、と小声でつぶやいた。

ケンはそんな様子を見て、口の中のネギをすっかり胃袋の中に押し込めながら、こいつにケチャップをかけると日本人とも仲良くできるかもね、と一人で口角を上げた。ゼータ株が運んだ全ての問題は、まるでその性質のように全てを溶かして人々をつなぎ、父子は空港で呆れながら仲良く語り合った。避難所メンバーメール着信がなり響いてメグがその知らせに目配せする。

ちょっぴり滅茶苦茶なナリタに醤油匂いが少しだけ香った。


※別作者です。おしまい

2021-07-31

anond:20210731223733

あのさー

みんな気持ち悪い障害者は表に出てくるな死ねと思ってるんだよ?

24時間テレビを叩くのだって気持ちの悪い障害者に死んでほしいからだよ?

いちいち説明させないでくれよ

スリストライクバッターアウト

anond:20210731164833

「菅やめろー」「やめろー」「一刻も早くやめろ」

「辞任いたしま・・・

「逃げた」「無責任だ」「どうせ投げ出すと思ってたんだ」

連中はいつもこうさ

休日なのに電車の人少ない

結構がちでみんな家でオリンピック見てるんだな

来週にはオリンピックのおかげでコロナ結構すくなくなってるはず

毎日同じ時間電車のってる俺が言うんだから間違いない

財産かけれる

お前らも無責任なこと言ってないで、そのくらいリスクとって物事訴えなよ

俺と勝負するか?

来週にはコロナ感染者は減ってるに全財産

逆に全財産かけられるやつ名乗り出ろよ

anond:20210731130257

無観客の時点で感染抑止はできてるだろ

それにワクチン接種スピードもめちゃ上がってる

何言ってるんだか

こんなに自分の愚行を人のせいにしたい無責任な輩が増えたんだな

そりゃ感染も爆発するわ

anond:20210731124529

心理的な影響が言いがかりだろ

無観客なんだぞ

政府が信用できないか緊急事態宣言無視します〜、オリンピック心理的な影響が〜、とか他人のせいにして自分の愚行を正当化してるだけじゃん

そう言う無責任に愚行を正当化する人たちを許さず批判すべきだろ

2021-07-30

じむじむじむじむうっせーな

そんなにじむがいいなら連邦就職しとけ

お前らの思い描いてるGMなんて存在してねーんだよ

フワフワしすぎなんだよ。なんだ事務がやりたいですって。製造業でモノ作りがしたいです並みにフワフワしてんだよ。夜店のわたあめ

電話応対もパートのおばちゃん愚痴聞く係もファイリング作業備品管理も振替入力給与計算も他の社員が帰らねえから仕方なく残業とか色々やっとるわ

お前らの言う事務職ってなんだ。8時間パソコンに向かってカチャカチャ ッターン! 定時なのであがりまーす。って感じで土日祝日はお休みプライベートが充実(笑)か?

そんで手取り20万以上あって、基本給は高めで、賞与は基本給ベース6か月分で、1年に1回自分へのご褒美(笑)があるのか?


そんなところねえよ

なんでお前ら経験ナシ資格ナシの分際でそんなに偉そうなんだ。30代が同じこと言ったらぶっ飛ばされるぞ


あと無責任簿記取っておけば?とか言う奴は経理職の倍率の高さを調べてから出直してこい

年齢が高いと簿記1級wはないとダメだよwとか言うやつはまず日商全商と全経の違いを調べてこい

2021-07-29

anond:20210729124903

いや、自分無責任立場にあぐらをかい匿名から石を投げる方がよっぽど卑怯だと思う。

それに氏の言い方は好き嫌いじゃない。作者への批判でもない。"勇次郎への批判" だよ。

2021-07-28

anond:20210728174610

こういうありとあらゆる無責任感が積み重なって3177人になったんだろうな

2021-07-27

いや別に自粛素晴らしかった!ワクチン素晴らしい!」でいいんですよ??

個人的には無責任医療関係者医療関係者気取りの人嫌いだけど、

別に自粛効果バッチリだったね!緊急事態宣言効果あったね!やっぱり飲食店閉じさせて良かったね!ワクチンすごいね!」ってことにしてもいいですよ。

でもじゃあこうやってコロナの死亡者がほぼ0になった今、どうやって経済復活にシフトしていくんですか?ってことを教えてほしいんだよねぇ。

不当解雇で訴えた場合、「転売法律違反か」が論点になるか?

転売違法なら違法行為の助長ということになるが、違法でなかったら「お気持ち」に過ぎないような気がする。

 

まり、「俺は人混みでタバコを吸うのは問題ないと思っている」「いいや、それはモラル的にけしからん」と主張するのと同じで、単なる意見のぶつかり合いに過ぎない。

 

 

そうすると、いくら取引先に怒られた(可能性がある)とはいえ個人Twitterで呟いたぐらいで懲戒解雇や諭旨退職は行き過ぎだろう。もしかしたら、処罰すらしてはいけない可能性もある。

 

取引先に怒られて社に迷惑をかけたという理由もあるかもしれないが、それは「やらかしたこと」と「それについて取引先が怒ったこと」を切り分けて考えるべきである。下手をすると、取引先のほうが優越的地位濫用している可能性もある。

 

 

という訳で、どんな判例になるのか知りたいので、一部外者としては、ぜひ場外乱闘をしていただきたい(無責任

 

https://anond.hatelabo.jp/20210726205004

 

 

追記 

当該社としては、当該社員退職まで含めて社外に告知したのは良くない手だったと思う。あっちこっち労働問題にまで飛び火してるし。

社外告知としては、当該社員上司規則に従って処分する、とだけ記して、迷惑かけた取引先にだけ処分内容を記した謝罪報告を持って行けば良いと思う。

anond:20210727021706

何が起きるかわからないのが人生だし、そもそも世の親に対してどうこう言うつもりはない

でも私自身が親になることを考えると、「すべてを与える準備もできていない状態子供を生むのは無責任」に思えてならない

2021-07-26

anond:20200123091017

だとするとシンプルに「未成年との性交を禁ず」とすればいい。正確なデータがないが、現代では性交初体験の二割程度が未成年時のようだ。リスクを伴う性行為を決定能力が未熟な未成年同士が行うなら、行為者を罰することはできなくても性行為自体被害体験と考えられるはず。ならば監督すべき親や教育機関無責任さが責められるべきで、彼らがお咎めなしでは二割の被害者はこの先も発生し続ける。

しか現実未成年同士は問題なしとする向きが多い。未成年による酒・タバコNG ってキャンペーンはありふれているがコンドームの購入を白眼視する人はいない。彼彼女らを被害者扱いしないのは奇妙な理屈ねじれに思える。被害者を救う名目は羊頭で、実際は加害者を罰するという狗肉を売るのが目的ではないかロリコンは異常だから気持ち悪い、その思いを正義に載せて殴りたいだけならば、法律改変後に人々の胸の内に芽生えるモラル差別的な色合いを持つだろう。

ホビージャパンの件

社内処分の内容を読んでいたんだけど、たった一人の無責任発言がここまで大事になるってすげえよね。

本人が退職するだけで済まないで、他の人も巻き添え食うとか。

とんでもない事をやらかしてんなあって。

anond:20210726190351

しょぼいオリンピックなのに東京五輪は、史上最も高額な大会になることが確実視されている

増税は避けられないだろう

というかガースーは増税すればいいとしか思っていない

自分のことじゃないからな

無責任過ぎる自民党

anond:20210726190141

アスリート杜撰運営に振り回された被害者だろ。

無責任責任者から話を逸らして被害者同士の罵り合いに持っていくの止めろ。

今更緊急事態宣言なんか意味ない

伝家の宝刀のはずが、雑に振り回され続けた結果ボロボロだ。

無責任責任者スルーして被害者同士の罵り合いが加速するだけだ。

IOC/JOC批判」を「アスリート批判」にすり替えるな

アスリート無責任IOC/JOCに振り回されてる被害者

責任者への批判被害者同士の罵り合いにすり替えようとするな

無責任責任者責任逃れを助長するな

五輪運営の末端労働者ボランティアにも責任者責任転嫁するのも違うぞ

末端をいくら叩いても責任者責任逃れを助長するだけだからな。

個々にクソなことやってるヤツ末端の連中がいたとしても、そんなの後回しだ。

無責任責任者責任逃れさせるな

それを今まで政治で許し続けてきたから、みんなタガが外れてんだぞ。

念のため書いておくが、「人殺しの顔をしろ」とかアスリートを直接批判してるクズ擁護する気は一切無いのでそこを勘違いしないで欲しい。

2021-07-25

ごめんなさい、オリンピック見てます

今回の開催にはコロナ禍という意味でも招致の経緯からも反対してきた。何なら現時点でも反対。

首相森喜朗橋本聖子バッハ発言にも頭に血が上るほど腹が立っている。

自分たちには何もできない、と言っているアスリートたちの無責任ぶりにも顔をしかめている。

でも、こうして水泳柔道といった前から好きな競技が始まると、見ずにはいられない。

サッカーも見たい。テニスも見たい。

来週から始まる陸上なんか、今から楽しみで仕方ない。

分かってる、どれだけ上で書いたことと矛盾した態度かというのも理解している。

俺みたいなのがオリンピックの開催を後押しして、結果感染拡大して命が失われる可能性があるというのも、言われなくても分かっている。

でも、でも。

今、ここ日本に、そんじょそこらスポーツ万能さんが束になっても敵わないような才能と、部活動で有名な学校の生徒全員を合わせても足りないような努力量と、周囲にどんな誘惑や雑音があろうとひたむきに目標に向かって命を削る勢いで取り組むような精神力の持ち主が世界中から集まって、現時点での(下手したら歴史上の)実力世界ナンバーワンを決めようとしているわけだ。

そんなことが時差もないおかげでテレビチャンネルを合わせればすぐにでも見られる状況にある。

そう考えただけで、もう見ずにはいられないんだ。興味を持たずにはいられないんだ。

見なくても死なない、誰が金メダルとろうと日常生活には関係ない、日本人が勝ったところでお前が何か達成したわけではない、そういう言説は死ぬほど聞いてきたし、理解もしている。

でも、選手たちの全力を出す姿を見て、未踏領域に挑もうとする様子を見て、これまでの人生を賭けるその直前の表情を見て、つまらない自分が少しでも生きる希望を持てたのも事実なんだ。

頑張る力くらい人に頼らず自分で捻り出せ、って言われそうだけどさ、俺みたいに自分の力が信じられなくて、限界自分で決めてしまって、結果いつまでも伸び悩んでいる人間からすると、極限まで自分を追い詰めて今この瞬間に爆発させている選手たちの姿はこれ以上なく輝いて見えるんだ。

腹の立つ政治ニュースを見てるとこの世からさらばしたくなるけど、選手たちの姿を見ていると生きる力が湧いてくるんだ。

こんな話を聞くと腹が立つんだろ?

こんなオリンピックを楽しめるなんて呑気で馬鹿だと思うんだろう?

こういう奴がいるかオリンピックは変わらないし、日本も変わらないんだって思うんだろう?

たぶん君らの言ってることが正しいんだよ。自分オリンピックに興味を持てない人間だったらどんなにか楽だったかと思うよ。

でも俺はスポーツに、アスリートに興味を持ってしまったんだよ。見るなと言われても無理なんだよ。それはつまらない日々を生きろと言われてるのと同じなんだよ。

から約束する。

オリンピックのことをSNSでつぶやかない。つぶやいたらそれはこのオリンピックを盛り上げることに繋がるから

同じ理由職場でも話題に出さない。ネット記事にもアクセスしない。

ただ、テレビを見て家族内で盛り上がるだけに徹する。それくらいは許してもらえないかな。

ごめんよ、でもどうしても見たいんだ。


追記

> ここに巣食ってスポーツ選手呪詛ふりまいてるのなんて一般社会からみたらごく一部のやべえ変わり者でしかないんでそんな奴らの意見を主流派だって勘違いしないように。十分にオリンピック楽しんだらいい

ありがとう。でも俺の考え方はあなたとはちょっと違うと思う。

俺は、今回の五輪騒動スポーツ選手に対する世間の印象は少なからず悪くなったと思っている。

このコロナ禍の最中にさまざまな特権を得ながら自分たちが主役の祭典を行うって、逼迫している医療現場の人たちや苦しいのに入院できないでいる患者およびその家族自粛要請されている飲食店からすれば、憎悪対象しかないと思う。

彼らの思いがやべえとか極端だとも思わない。それを知りつつオリンピックを観戦する自分の方がむしろどうかしているのかも、とすら思っている。

蓮舫と同じ考え方と言うのは自覚しておいた方が良い

読んだ。ほぼ同じだと思うけど、蓮舫氏は選手への祝福の言葉をつぶやいてしまっているのがまずいと思う。

俺も書いたけど、そういう行為オリンピックを間接的に盛り上げるのに貢献してしまっている。

こういう隙を見せてしまうところが立憲民主党の悪いところだよな…と思いながら見てた。

家族を巻き込まないでいただきたい

家族スポーツ好きであれが見たいこれが見たいと言い合いながら楽しんでいるんだが、これは巻き込んでいるということになるのか?

テレビで見るだけならそれ全部「日本でやる」かどうかは全く関係無いよね。今までの他国でのオリンピックと同じ。何がいいたいかよくわからん。見たけりゃ見りゃいいじゃん。俺は今までの五十余年と同じく一切無視

そう、今までの他国オリンピックと同じく今回も見るという話。日本でやることがどう関係しているかというと上にも書いたけど「時差がない」こと。

これが日本時間で真夜中にやっているみたいな状況だと諦めもつくんだけど、今回は生活時間内に見ることが可能。なので見てしまうんだ。

何が言いたいかこれで分かった?

無題

これは本当はどこかに公開するような話題ではないし、「匿名性を保ちながら人目に触れる場所に置き捨てたい」と思うこと自体が甘えであるとは自覚している。

それでも自分以外誰の目にも触れないハードディスク封印して、後でパソコンごと破壊するよりも、インターネットの海に流しておきたいと思った。共感コメントも望んではいないが、それでもどこかに言葉を残したかった。まあすぐ消えるかもしれないけれど。

匿名ダイアリーを選んだのは偶々知っていた媒体の中でちょうど良かったからです。見逃してください。



時限爆弾が動き出したかのように、  たい衝動に襲われる。

これまで築き上げてきた信用や成果や立場を、ものすごい勢いで壊してゆく。ここまで登ってきた道を、平気で転がり落ちていく。まだ間に合うから、立ち上がって、もう一回元来た道を登って、落としたものを拾い集めて、と自分に言い聞かせるけれど、ちっとも言うことを聞いてくれない。

「落とした信用も、まだ努力すれば回収できる範囲から」と言い聞かせて、自分落ち着けようとするけれど、無駄努力をしたくない。もう十分努力した。その結果がこれだ。これ以上、一切合切努力を私はしたくない。

私は焦っているのだろうか。落とした信用や遅れた仕事を取り戻せないと焦っていて、投げやりになっているのだろうか。

でもそもそも、取り戻したいのだろうか?

私は捨てたいのではないだろうか。手元にあったものを次々捨てていく不安や焦りと同じくらい、この手にあるものを憎らしく思っているのではないだろうか。

「こんなものいらない」と、ずっと思ってきた。

私が欲しいものは他に確かにあって、でもどれだけ努力しても私の手には入らなかったから、自分スペックでも手に入るものに無理やり価値見出し、「自分にふさわしい範囲で」生き方を決めようとしてきた。しかしこれは自己欺瞞だった。私は手に入るものに無理やり価値を見出そうとしてきたが、私が価値を感じるもの最初から他にあった。そしてそれは手が届かなかった。だから自己欺瞞しょうもない自分プライドを守るように、手が届く方向に向かった。しかしそれも中途半端だ。

自己欺瞞でも間違った道でも、いっそのこと極められれば良かったのかもしれない。だが残念ながら、私にそこまでの能力はない。適正も熱量もないものに、一定以上の成果を出し続けられるほどの高いスペックは持ち合わせていない。「欲しいもの」には最初から手が届かず、「手が届きそうなもの」も完璧には極められない。私はつくづく中途半端だ。

歳をとってしまった。

さら無責任希望を持てない。現在から不連続未来妄想できない。

この先、1年後、5年後、10年後、「現在から連続した延長線上の未来しか想像できない。

まだ若かった頃、当時の「現在」がどれほどみっともなくとも惨めでも不幸でも、数年先の将来に何か突発的な事件が起きて、その先の「未来」は不連続な何かになるかもしれない、なんて思えた。逆説的に幸せだった、不幸で愚かで惨めな若かった私。

今の年老いた私には、そんな無責任幸せは残っていない。現実的に、今現在自分から想定しうる、「最良の未来」と「最悪の未来」が見えている。おそらく、このまま生き続ければ、現実はその間のどこかに落ち着くんだろう。そして非常に残念なことに、現実的に想定しうる「最良の未来」さえも私にはちっとも良いものには思えない。

こんな未来しか残されていない。歳をとったから。

これまでずっと夢を見ていたようだ。現実に引き戻されてしまった。目覚めたくなかったけれど、一度目覚めてしまえば、同じ夢には戻れない。


から、私のこれはきっと  ではない。私には  が来たんだ。ひとより早く。

私はこの先の「未来」を生きるビジョンを持ち合わせていない。ビジョンもないまま生きられるほど世の中は私に甘くはないし、茫然自失でも歩き続けられるほど私はハイスペックでもない。だから、詰みなんだ。遂に時間が来てしまった。随分前から、時限爆弾は仕掛けられていたのは分かっていた。それを解くことが出来ないまま、見て見ぬ振りをし続けていたせいで、遂に動き出したんだ。

おしまいなんだ。残念だけど。寂しいけれど。これは  だから、仕方のないことなんだ。

anond:20200712004324

わかるなぁ

思ってること大体書いてくれてた

趣味もあるしつるんでて楽しい友達もいるけど、それと人生で降り掛かってくるであろう苦難(主に労働)を差し引きしたら圧倒的にマイナスなんだよね

苦労してまで生き延びたくないし、そんなにしてまでこの世界で生きようと思えなくなってきた。

もう疲れたわ。この程度で疲れてるようじゃこの先もダメだろうし。

生きてりゃ何とかなる論ってホント無責任馬鹿じゃねーの。こっちにだってプライドとかポリシーあるわ。

働きたくないか死ぬなんて甘えとか言ってる人って、結局自分も働きたくないから逃げようとしてる人が許せないだけなんでしょ?

自分の生き死にぐらい好きにさせろや生きるための金出すわけでもねぇのによぉ

でも死ぬのって難しい。

意外と人って丈夫だから

死にきれないかもしれないという恐れがある以上自殺は出来ない。

植物状態で一生親に迷惑かけるのはもっと最悪だから

2021-07-23

消されたかな?

小林賢太郎氏の解任と、わたし責任

8,674

岸田 奈美

2021/07/22 15:29

※身近な読者さんに聞いてほしいだけなので、気が済んだらマガジンに入れて、そのあと消します。

21:26追記

過去ラーメンズを紹介する記事を読んでくださった読者さん、彼らのファンの方々に届いてほしいと書いた文章でしたが、わたし説明の至らなさ、思考の未熟さゆえに、どんどん違う捉え方が広がっており、傷つく人を無闇に増やしてしまっているやもしれないので、22時で非公開にします。すみません

ラーメンズが好きだ。

小林賢太郎氏が好きだ。

父を亡くし、友人を失くし、誰とも笑えない鬱屈とした子どもであったわたしに、笑いという光をくれたのが彼らのコントだった。絶妙にわかりづらく、複雑に絡みあう、壮大な世界観のもとに成り立つそのコントは、誰かと語りたくなる衝動をくれた。天才なんよ。これはわたしの圧なので、異論は認める

父が「お前の友人はこの箱の向こうにもおる」と残してくれたmacキーボードを叩き、ラーメンズの、小林賢太郎氏のコントについて語り合うときわたし孤独であったけれども、孤独でよかったと思えた。

孤独から出会えた笑いで、孤独からつながれた笑いだった。

その小林賢太氏郎が、東京オリンピックパラリンピックの開閉会式のショーディレクターに着任したときわたしの頭では「マジか小林賢太郎…」と「マジか小林賢太郎!」が同時に鳴り響いた。

こう、なんか、ものすんごく無責任オタクとして言うと、彼らのコントはもともと知る人ぞ知る、当時のお笑い界のメインストリームを堂々と外れて宣戦布告しながら飄々と笑い転げるという位置にあったと思うので、一抹の不安があった。しかしその不安をコーナー鋭角でまくってくるのは「オイオイ、これでみんな小林賢太郎の魅力に気づいちまうんじゃねえの〜?まっ、わたし芸能界引退前に舞台で見たけど〜?」というオタク特有の愚かなドヤりである

わたしはドヤりドヤりしながら、孫の七五三を見るような迷惑かつ気色悪い心地で、彼が手がける開閉会式を心から楽しみにしていた。ここまでの前置きがすでに早口気味なのはお察しの通りである。とても気色悪い。

その小林賢太郎氏が、今日をもって当該職を解任された。

実はさっきまでテレビ局での生配信に参加していたので、解任にいたる経緯も、解任された結果も、成り行きを見守ることなくひとまとめにして見知った。

情報の石つぶてに襲われ、小林賢太郎氏の謝罪文最後「先ほど、組織委員会から、ショーディレクター解任のご連絡をいただきました。ここまで、この式典に関わらせていただけたことに感謝いたします」まで読み終え、涙が出た。

京都に向かう新幹線でなければ嗚咽していた。頼む、車掌さん、止めてくれ。三河安城でこの新幹線を止めてくれ。しかのぞみ163号は止まってはくれないので、静かに泣きながらこれを書いている。

解任の理由1998年に彼が演じたコントのなかで、「ユダヤ人大量惨殺ごっこ」というセリフがあり、肯定する文脈でなくとも、笑いの演出に使われていたからだ。これが人権を著しく侵害しているとされた。

その決定に、わたしは反対しない。

五輪憲章ではあらゆる差別への反対が定められているし、たくさんの人々の命を不当に奪った歴史を、今もなお魂を傷つけられている人々がいる事実侮辱されてはならない。

なのでこの文章は、オタクわたしわたしに宛てた、ただの戒めである

小林賢太郎氏は、責任をとるために、当職を解任された。

というかもう、ここ最近責任をとる人が多すぎてなにがなんだかわからん責任をとっては去り、責任をとっては潜り、責任をとってはキングギドラに車一台で爆走して挑む。

内田樹氏は自著「困難な成熟」で述べた。

責任を取るということは、不可能です。以上、おしまい

シンプルすぎる。

シンプルすぎて二度聞きしたくなるようなこの結論にいたるまで、内田樹氏は懇切丁寧に筆を尽くしておられるので、ここではわたしの雑なあらすじで勘弁していただきたいのだが、

要は

「ごめん、で済む話はない」

ということだ。

人が傷つけたり、人が大切にしているものを傷つけた場合、それを元どおりに復元するということは不可能だ。医学がド発達したとして「いったん殺したけど、きれいに元通りにしといたから、これでチャラね」と殺人犯から言われても、きっと誰も許せん。

体だけじゃない、心だって死ぬのだ。

あってはならないことだけど、学校いじめにあった子ども自殺して「一億円の損害賠償請求した」とニュースで報じられたとしてそれは「一億円払ったら許してやる」というわけではない。相手の一生を台無しにできるくらいの金額を求めて、「わたしはお前らを絶対に許さない」と告げている。

責任をとれという言葉は、「なぜなら、お前には責任をとることはできない」という意味を常に伴っている。めっちゃわかる。

ここまであらすじですけど、このド下手なアレで間違ってないですかね、内田先生。こんなところで引用してごめんなさい。

まさに今。

そんな世界で心穏やかに過ごすには、どうすればいいのか。

ここから内田樹先生がね、答えをくれるんですけど。その答えはどうも、ひとつだけらしくて。

「我々が考えることができるのは、ただひとつ。どうすれば責任をとることを求められるような立場に立たないか

勘違いしてはいけない。

これは、わたしは知らん、わたし関係ない、わたしには責任がない、と言い訳をしスタコラサッサするわけではない。そんな言い訳が平気でまかり通ったら、なんか起きたらすぐさま電気は消えるわ、水道は止まるわの大惨事だ。

それは「わたし責任を持つよ」と、言うことだ。

なんかまずいことが起こったとき責任他人なすりつける社会と、自分の手が届く範囲のことでみんなが「あ、じゃあ責任を持つよ」とさらっと言ってくれる社会なら、後者の方が「誰かが責任をとらんとあかんようなヤバイこと」が起こりにくい。

「誰の責任だ、誰の責任だ!」と犯人探しをしてる間に、最悪の状況に陥るのを、わたしたちは何度もこの目で見てきた。もちろん、例外はあれど。

責任は、誰もとれない。

誰もとれないから、人に押しつけられるものでもない。だが、最初から自分で引き受けることができる。引き受ける人が多いほど、人間幸福に、豊かに安全に生き延びることができる。

だって大切なのは、同じことを未来で二度起こさないためには、どうしたらいいかから

さて。

長くなったので、わたしオタク語りに戻ろう。

小林賢太郎氏が過去発言で解任されたのであれば、その責任は、気持ち悪いオタクわたしにもある。今をもってわたしが引き受ける。

ユダヤ人大量惨殺ごっこ」の発言がなされたコントは、わたしも見たことがある。記憶は定かではないが、中学生になったばかりの頃だったと思う。

映像に映っている観客と同じく、わたしは笑った。

ユダヤ人大量惨殺ごっこ」の意味を深く考えることなく「なんか真面目そうな教育番組MC役なのに、やばいこと言ってんのがシュールだな」というふわっとした文脈だけで笑った。未熟なわたしは、笑ってしまったのだ。

小林賢太郎氏がそれを「浅はかに人の気を惹こうとしていた」のであれば、わたしも「浅はかに彼らの笑いを受け取っていた」に過ぎない。

今では、その文脈で笑っていたことが、どれほど罪深く、どれほど愚かなことであったかわたしはわかる。

それは、中学生の後半で、ホロコーストについて学んだから中学生の授業の範囲なんて、教科書での字面だけなので、そこまで深く知ることはできない。本格的に背筋が凍るほどの恐怖がわきあがったのは高校生世界史の授業を受け、終戦のローレライを観て、アンネの日記を読み、作家になって編集者から勧められた「夜と霧」を読んでからである

道徳観は、自然に身につくものではない。

教えてくれる人がいて、咎めてくれる人がいて、対話をしてくれる人がいたからだ。

道徳観が歴史の積み重ねであるならば、わたしたちもまた、人生という歴史を積み重ねながら、ここに生きる人としてあるべき姿を学んでいく。大人になればなるほど、聡くなればなるほど、わたしたちは過去の行いを恥じ、己を正すことができる。

小林賢太郎氏は、彼の頭のなかをのぞける自著「僕がコント演劇のために考えていること」で語る内容をみれば一目瞭然だが、ストイック創作であるストイックすぎて芸能界引退したようなもんだとわたしは思う。

年々、彼の思考作品は、目を見張るようなアップデートを重ねていた。

世間でまだ誰も言葉にしていない「時代感」を読み、言葉パントマイムに落として、笑いに変えるやんごとなき天才であった。近年は特に、誰も傷つけない笑いなんてあるわけがないことを悟りながら、その状態になるべくして茨の道を歩みながら近こうと試行錯誤する、戯曲に取り憑かれた化け物であった。その背中に憧れて、わたしもここへ来た。

そういう男であるからこそ、こんな時が迫るまでに、ファンわたしたちは話さなければならなかった。

ユダヤ人大量惨殺ごっこで笑うのは、アカンかったね」と。

彼に直接言うのは叶わなくても、ラーメンズについて語るたびに、記事を書くたびに、言葉にするチャンスはどこにでもあった。あれはアカンのやと。

今もさ、たぶん「いやあれってそこまでダメかな?」って思うファンもいると思う。わかるよ。わかる。でもね、ダメなんだ。気づかないといけなかったんだよ、わたしたちは。彼をいつか、日本の大舞台に送り出すつもりでいるならば。

20数年前のコントをいまさら、なのではない。20数年間、いままで、なにも言わなかっただけなのだ

そして小林賢太郎氏は、そういう社会の奥底に埋もれてしまいそうなわたしたちの言葉を、目ざとく掘り出し、両手ですくいとって、なんらかの形で応えてくれる、いい戯曲のためなら見栄も地位も何を犠牲にしても厭わない、そういう男だと、わたしたちは、知っていた。知っていたのに何もしなかった。

しろ批判されているコントできるかな」は、DVDには収録されていない。ラーメンズがあれだけ太っ腹に公開している動画の中にもない。VHS以降、公式の手で誰にも見せないという選択をとっていた小林賢太郎氏は、わたしたちより先に、気づいていたかもしれない。

時代が未熟すぎるがゆえに許してしまった、愚かな笑いというのは、どこにでもある。

からこそ、今さらなんてなかった。遅すぎることなんてなかった。彼が責任をとれと言われる前に、彼に存分笑わせてもらったわたしたちが、責任をとらなければならなかった。

そうしていれば、明日には、小林賢太郎氏の舞台を、わたしたちは、テレビで、観れたはずなのに。なんでいまわたしは、テレビの前じゃなくて、新幹線で、どこの誰ともわからんサラリーマンが首を65度に曲げなから爆睡している前方座席を見ながら、泣いてるんだ。もうすぐ新幹線はわが京都に着く。

つらい。こんな形で、小林賢太郎氏の名が知れ渡っていくのがつらい。彼のコントを、世界を、観たことがない人も彼のことをボコボコに言うのがつらい。おもしろおかし揶揄されるのがつらい。

しかし、それもまた、気色悪いわたし責任なのである。彼らより、彼女らより、先に、先に語りたかった。

推しは、推せるときに、推せ。

誰が作ったかわからんが、至言だと思う。推せるときに推せ。いいから推せ。ともかく推せ。しかし、時代は変わった。怒りや悲しみが容易に世界へ届くようになった。誰かの笑いは、誰かの悲しみになる。

行き過ぎた悲しみに気づいたときわたしたちは、立ち止まり、振り返り、それを受け止めなければならない。そして語る。

「その世界を作ってしまったのには、わたしたちにも、責任がある」

推し世界に魅了され、推し世界に生きてきたわたしは、いまここで誓う。気色悪いと言われようとも、恩着せがましいと言われようとも、その世界を終わらせないために、人知れず責任をとっていく。

それもまた、推すという行為なのだと、信じて。

そして、なにかが燃えて、燃えて、燃えて、燃え過ぎた焼け野原で、責任をとりながら両足をつける。そこからなにかを芽吹かせていく。作家という仕事に就いたなら、その責任も伴う。

最後に、蛇足だけど、これだけは。

10年、企業広報を務めた立場からえらそうに語ると、重役や有名になればなるほど、謝罪文はすぐに出せない。すぐに書くことはできる。でも関わる人が多すぎて、ありとあらゆるチェックが必要になる。「チェックするための事前チェックに回す前の念のためチェック」みたいなバグった概念普通に存在する。

完ぺきを畏れる社会で、人は、簡単に謝れない。

しか小林賢太郎氏は、解任の連絡があって、すぐにコメント自分で出した。前述のとおり、彼と彼の発言かば余地はないが、なかなかできることではない。

ついていくぞ、どこまでも。

(当初ここに、オリンピックパラリンピックについての表記がありましたが、本文の趣旨には関係ないのと、開催についてはいろんな思いで受け止められている方がいるので、削除しました)

anond:20210722225029

バイデン曰く反ワクチン人殺しらしいのでワクチン懐疑的だった人たちも人殺しの顔をして欲しいね

まあ現代人はそんな風に何気ない言動無責任拡散することで普段から人を殺していると思うし皆人殺しの顔をしておけばいいんじゃないかな。

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