はてなキーワード: 唐揚げとは
○ご飯
朝:袋ラーメン。昼:カレーパン。唐揚げ。夜:豚肉、白菜、にんじん、しめじの鍋。たまごおじや。沢庵。間食:チョコ。柿の種。アイス。
○調子
腹ペコな上に眠くて眠くて仕方ない。
○幽限御界堂探偵社 1章
ロケットスタジオが開発したコマンド選択式アドベンチャーゲームで、死相を見ることが出来る御界堂守丸が同級生の巫女神桜子が取り憑かれていることを知り、彼女を助けるために調査を始めるあらすじ。
幽霊や怪異が実在する設定で、主人公の守丸は高校生ながらそれら専門の怪異探偵として活躍しているので、話はかなりスムーズに進む。
相棒のフェレットの大善も元人間で、それなりに優秀な怪異探偵であるため、事件捜査も怪異との対峙パートもお手のものだ。
オカルト的な導入だが、怪異と立ち向かうために図書館で資料を読んだり、街の人に聞き込みをして情報を収集する流れはオーソドックスな探偵が登場するアドベンチャーでお馴染みの流れ。
怪異と対峙するくだりが容疑者に証拠や矛盾を叩きつけるパートと対応しているのも、特殊な設定のミステリ系ADVらしい展開。
低価格かつボリュームも短いが、勘所は抑えられており、特殊な設定を利用した“サプライズ”的な展開もあって小さいながらもシッカリなくまとまっている。
資料探しや、怪異の正体にアタリをつけるのが早いのは怪異探偵としての実力の高さを表現していて、工数の兼ね合いを感じさせない良い展開だった。
謎解きパートも読んでいれば大体の想像は付くが、怪異探偵らしくオカルトの知識を踏まえた補足が入るのが、この作品らしさがある興味深い部分。
ただ、流石に道中の捜査パートのテンポが良すぎる上に、そのテンポの良さに探偵としての技量があまり関係ないシーンもあるのが気になるところ。
アタリを付けた後の捜査では、たまたま近くに落ちていたとか、たまたま遊び道具にしていた子供に聞き込みを行えたとか、流石に話が早すぎた。
キーアイテムの一つが実は開幕から言及されているくだりなどは“伏線”として無理のない範囲かつ、テンポの良さが面白味に繋がるから良かったので、ボリュームに工数をかけれないなりの工夫をしたい気持ちは伝わってくる部分もあった。
それだけに、工夫が薄い箇所は投げやりな偶然を強く感じてしまった。
また、ヒロインと主人公のボーイミーツガールな描写も、例えば主人公の方が背が低いところや、ヒロインは友達が多い陽キャだけど主人公は友達がいるシーンがないところなど、掘り下げると味がしそうな部分は多そうだが全部あっさり目。
シリーズ1作目をうたっているので、この辺は後にとっているのかもしれない。
なにかジャンキーなものが食べたいぜーー!と発起して食べたのが「今日の昼食」。
冷たいまま食べるタレザンギ(税込321.84円)、ロースかつ丼(税込648円)セブンイレブンにて購入。お箸とスプーンは自動で付いた。
でも高かった。コーヒー用のスティックシュガーと夜に食べる予定の金のマルゲリータも一緒に買ったら合計で1700円もした。たまげた。びっくらこいた。コンビニランチおそるべしだ。
ロースかつ丼はもちろん高いのだが「おすすめ!」というポップが付いていて心が動いた。
タレザンギは北海道グルメフェア。北海道に興味はないのだが以前食べた「冷たいまま食べるチキン南蛮」が美味しかったので無駄に期待が込められているのだ。タレザンギの意味はよく知らない。慚愧とは関係がないらしい。慚愧は自らの行いを深く反省して恥じること。
さてまずはタレザンギから。フタを開ける。香ばしい匂いだ。いや、香ばしすぎる。タレの他にかかっているのは小葱と、…にんにくか、これは。しまった、やられた。去年からにんにくは食べないことに決めていたのに。まあいいや。あと、匂いがやおきんの蒲焼さん太郎の匂いだ。たとえが貧相だ。味は、タレが絡んだ鶏肉の唐揚げ。これはいい。それ以上にやはり何と言ってもにんにくがくる。仕方ない、にんにくが入っているからだ。にんにく、にんにく、にんにく、と岸田首相がこだまする。にんにくだ。ああ、くそ。部屋が臭う。
どれ、かつ丼は、この二段式のパックの扱い難さには目をつむろう、味は、うまい。タレがやさしい甘さだ。これだよこれ。にんにくなどという過剰な味付けは不要なのだ。ロースは衣がザクザクしていた。肉はふつう。素晴らしい。満点だ。うむ、うまい。
とはいってもある程度の物は自炊できると思うがコスパ、タイパを考えると一定の物しか食卓に上がらない
唐揚げ、野菜炒め、焼きそば、ハンバーグ、八宝菜、焼き魚、煮魚、焼豚等が多いかな
一人暮らししてる民は飯どうしてんの?
よかったらよく作るメニューを教えてほしい
・煮込む系は食材入れて沸騰させたら火を止めて調味料入れて放置 食べる前に温め直してかき混ぜれば出来上がり って結構楽にいけるのも多いぞ
これは焼豚でよくやる、あと手羽元とゆで卵のさっぱり煮みたいなの
1500万円家庭だけど旅行先でよくコンビニやどこにでもあるイオンのフードコート、あとは普通のスーパーのお惣菜コーナーを利用する。
というのもうちは家族の食嗜好がばらっばらすぎるので。
ホテルのコースだと5割は無理食材なので下げてもらってあとでどこかで別のもの買ってむさぼることになる。
食べ放題ビュッフェでごまかしてた時期があったけど結局無理がでてきた。
その無理がつづいてた時期は一人が8割だめになってた(洋食ってなんにでもタマネギかニンニクをいれるよね。和食もごてごて霜降り和牛にネギだのシソだのゴボウだの白飯に五穀だのぶちこんでくるよね。胃腸で何度も入院してた)。
お惣菜コーナーでお年寄り向け小さめサラダパックと温玉と唐揚げととさとうのご飯とか和スイーツとか洋スイーツとか脈絡のない買いかたするのが選択できる人生の幸せなんよ。
あ、フードコートだとケンタ一人、マクド2人(ご希望によりディッパーダンか31アイス追加)とか、
https://anond.hatelabo.jp/20240110180819
4月に転勤が決まったので部屋を探しているんだけど、色々見すぎて疲れてしまい、もうここでいっかー⋯と適当に決めたくなっている。
でもここで頑張らないとのちのち後悔するのは明らかなのでどなたかアドバイスください。
・30代前半の夫婦
・夫 正社員、年収1400万(手取り月収65万?)くらい、唐揚げが好き
・妻 正社員(短日数and時短勤務)、昨年の年収300万くらい。もうすぐ妊娠9ヶ月で、現在は2月からの産休前の有給消化で自宅警備に徹している
・毎月の支出の内訳
NISA 30万
食費 5万(外食費込)
・現在は都心まで電車で1時間の関東圏賃貸マンション在住、家賃11万の1LDK(55m2)、オール電化
・夫婦それぞれの実家は公共交通機関で3時間程度で応援を頼めなくもない距離にあるが基本的に静岡県に知り合いはいない
・赤子誕生予定なので今より広い家がいい。収納がしっかりある2LDKか、3LDKが希望
・お風呂好きなのと、夫婦で風呂に入る時間が大幅に異なりそうなので追焚きは欲しい。プロパンは高いと聞くのでオール電化か都市ガスがいい?
・向こう5年、下手したら10年は大規模な異動はないのである程度治安が良くて災害に強いところ
[できれば付けたい条件]
・エアコンやガスコンロは持ってないので出来ればついてて欲しい
・インターネット契約が面倒、4月は工事が混むのでできればネット付きのところ
・水周りが新しめ
・木造ではない
[あれば嬉しい条件]
・二重窓
・広めの玄関
[気にしない項目]
・築年数
・オートロックの有無
①家賃15万(駐車場込)、オール電化、築8年、4LDKの一軒家
懸念点 家賃ちょっと高い、ネット無料じゃない、こんなに部屋たくさん要らない?
②家賃13万(駐車場込)、都市ガス、築35年、3LDKのマンション
懸念点 2階だけどエレベーターなし、近くにスーパーやコンビニなし
③家賃11万(駐車場込)、都市ガス、築10年、3LDKのマンション
①の家賃高い?
部屋が多すぎる気もするけど少ないよりいいし、周辺環境もいいから①がいいかなー、とは思っているけど家賃がちょっと高いのが気になる。
節約の基本は固定費を下げる事というのが頭にあるので、家賃補助5万の自己負担10万かぁ⋯。更にネット契約もしないといけないとなると他の②③と比べると3~5万円も固定費が高くなってしまう。
これから子どもが産まれる予定でどれくらい出費がかさむのか不明だし、産休に入るしなぁ。
②のエレベーターなしの2階
食材や日用品は週末に車でまとめ買いしたりネットスーパーや宅配を利用するとして、平日妻と子どもがお散歩などで外出して帰ってきた時に妻はベビーカーと子どもと荷物を階段で昇降しなくてはいけなくなる。妻は何回かに分けてやるから2階ならギリ大丈夫!とは言っているけど、実際毎日となったらしんどいよなぁ。①との差が2万かー、絶妙な差だ
③の軽量鉄骨
どんな材質でも結局は周辺住民によるだろうけど、やはり泣き声とか足音は子育てトラブルでよく聞くし工夫次第でどうにかなるもんじゃないから避けておいた方が無難か。でも①と比べると月5万安くなる。月5万浮けば国内旅行なら年2回できるやんけ。うぬぬ、沖縄行きたい⋯
こんな感じで決めるに決めきれず、かといって早い者勝ちの世界なのでいつ募集が終了するか分からず焦ってしまう。
2人とも最初はキャッキャいいながら物件を見ていたのに、今ではそんな雰囲気はなく、どこでもいいからそっちで決めてなどと物件探しを放棄しつつあり全然楽しくない。
こういう時ってどうやって決めたらいいの?教えてください。、
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夜中の1時に目がバキバキに覚めて、しばし悶々としてから無性に鶏皮を食いたくなった。コンビニのホットスナックも深夜は枯れてるし、といって冷食で妥協したくもなかった。おれは鶏皮のパリパリ感が好きだ。
もう今じゃなきゃいけない、どうしようもなく鶏皮の口だったんでGoogleマップを開いてみた。駅前のトリキが5時までやってるらしい。あと10分だけスマホポチポチしてダラダラしようとタイマーをつけて、30分くらい経ってから家を出た。
友達いない上に飲めないから居酒屋なんて入ることはなくて少し緊張したけれど、数グループの団体以外に会社員風の男や学生っぽい若者の一人客もまばらにいた。騒がしすぎないし、静かすぎる事もなくて程よい。
オーダーがタブレットなのがかまいたちの動画で学んだ鳥貴族の美点だ。今はどこもそうなんだろうか。なんだか口にするのが恥ずかしいような頼み方でも、機械越しならそれもやわらぐ。と思っていたら席に通されて一杯目の飲み物は口頭で聞かれた。見栄を張ってアルコールにするか、0.5秒の間に悩みまくってジンジャーエールにした。坊や、ここにミルクはないぜギャハハハみたいな西部劇の酒場の画が浮かんだ。
当初の目的を思えば鶏皮チップスに大量の鶏皮串だけ頼めば良かったのだけど、それも何だか気恥ずかしかった。夜中に陰気なガキが一人で来てソフトドリンクを頼む。どうせ変な客だろうし、これ以上人目を気にすることもない。そもそも店員だって一々気に留めないと思う。せいぜいアイツウケると2秒間の話題になって終わりだろう。それでも居酒屋エアプなりにバランスを考えて一応キャベツとか頼んでみる。おかわりする予定もないのに。
タレのモモや一度も食べたことのなかったぼんじりを適当に放り込んでフィニッシュ。鶏皮は材料の不足で一人5皿までとなっていて、なんだ10本までしか食えないのかと落胆した。が、他にも割と頼んでいたので様子見で3皿にしておいた。
早々に来たキャベツと鶏皮チップスをボリボリ食いながら注文履歴を見ると、8品で3000円弱くらいだった。安いと言いつつそんくらいはすんだなと思った。それともおれが食いすぎなのか。学生の夜食には贅沢だ。
鶏皮チップスは結構硬くて、風味もおれの思い描いていた鶏皮と何かニアピンですれ違うような感じがした。衣の味が強く、といって塩味は控えめで片栗粉?の主張が強めな気がした。まあでも控え目にやってくる鶏皮の味は確かに喜ばしかった。キャベツもゴマ油っぽい感じを想定していたら割とサッパリした感じだった。想像とのギャップに戸惑いつつ、これも悪くないなと思った。おかわりするなら特に。
話し相手もおらず、と言ってバクバク食い続けても一瞬で手持ち無沙汰になりそうだったので、ややポリシーに反するがスマホポチポチしながら食うことにした。
呟きもまばらなTLを何度も更新したり、頭に浮かんだ言葉を検索してはタブを閉じる。片手間に鶏皮チップスをセーブしつつキャベツを平らげ、焼き鳥が届いた頃にジンジャーエールが無くなりかけた。
二杯目をどうするかぼんじりを食いながら考える。なるほど、ぼんじりとは骨が混じっているのか。イヤ異物混入か?と不安になってスマホで調べる。そういものなのか。まあこれならももでいいかなという感じだった。勉強にはなった。安チェーンのぼんじりなんて脂っこいだけと耳にしたことがあったがそんな印象はさほどなかった。
あとはごく普通のタレももをごく普通に平らげ、残すは鶏皮だけだ。他のもので腹を満たし、最後に好物を残すことで好きなもので腹一杯になった感を出す。よくやる戦法だ。
さてドリンクをどうするか。6串の鶏皮(塩)を見て、不意にこれはアルコールなんじゃないかと思った。
唐揚げにビール、刺身に日本酒、焼き鳥だってアルコールだろう。現物を目前にして、借り物の感覚が肉薄してくる。
一杯目はソフトドリンクで、腹にモノも溜まってる。過去何度かの経験から、これはまだ大丈夫なパターンではないかと思った。
メニューを開いてみる。どれもアルコールの含有量が書いてある親切設計だ。メガジョッキに向かう好奇心を抑えて富美男のレモンサワーを選んだ。
レモンサワーの素のおまけでついてそうなタンブラーがすぐさま運ばれてくる。そして念願の鶏皮串を頬張る。
恐る恐るレモンサワーで流し込んでみる。妙にしっくりくる感じがした。
キンキンに冷えてるからだろうか。塩味で舌がやられているのだろうか。はたまた馴染んでいるのか。あのアルコールのツンとしたイヤな風味を感じない。口の中のアルコール感が不快感に到達する手前で喉に流れていく。ゴクッと飲み下せる。
これならイケるからと言われて99.99もほろよいもバドのシャンディガフも上善如水も飲んで騙されてきたけれど、こんな事は初めてかもしれない。
別にジュースでいいといえばそんな気もした。そっちの方が美味しく食べられるような気もした。
美味しさとはまた別に、ジュースよりもしっくり来る感じもした。
腹も膨れてきて、最後の一串をほぼ水まで薄まったレモンサワーの残滓で流し込む。3皿にしておいて良かった。
1時間経たないくらいだろうか。喋る訳でもなく、チビチビやる訳でもなく、一人でただ食べるだけだと早い。寂しさはなくて、ただただ一瞬だったなとだけ思った。
会計を済ませると、ドアが開かない。押戸なのか引き戸なのか、はたまた出入り口を間違っているのか。軽く脳内で慌てていると店員が少し手こずりつつ開けてくれた。立て付けが悪いようだ。最後の最後で少し気恥ずかしかった。
帰り道の一服が妙にうまかった。くどいラーメンを食った後と良い勝負だ。キャッチのオニサンマッサージドに少し水を差されたような気になった。でも鶏皮は食えた。
前 https://anond.hatelabo.jp/20231231221401
あれは、F君が福祉課2年目の時だった。課内で飲み会があったのだ。肝心のお店だけど、和風か洋風かどっちつかずの、食い倒れ的な意味で名店と呼ばれるところを予約した。課のほぼ全員が参加する、夏場の納涼飲み会だった。
あの頃の俺は……異動した先輩の跡を継いで苦戦中だったけど、ようやくマトモに業務を進めることができるようになり、調子に乗ってた。後輩にもマウント取ってたかな。まだ当時は、マウントを取るというネットスラングは一般的ではなかった。
しかしまあ、俺はやはり調子に乗っていた。当時は、市内に軽く十以上はある社会福祉法人の指導や監査をする立場だった。会計報告も読み解かないといけない。その業務担当者になったのは、俺が史上最年少だった。
でも、仕事の負担はどんどん重くなった。特に、人間関係のトラブルとか、犯罪性のある監査事案になると実力が追い付かなかった。年を経るごとに消耗していった。躁鬱的な症状だ。
年を経るごとに、冒頭あたりで説明したような、よくない先輩方に近づいている感覚が出てきた。
飲み会の話に戻るけど、自分と若手複数名が幹事役だった。予算を考えるとか、お店を押さえるとか、当日の司会進行とか、みんなの注文を伺うとか、二次会の手配とか、上司のタクシーを呼ぶとか――増田社員のみんなもやったことがあるような飲み会の仕事だ。
納涼会にはF君も参加していた。こういう会だと奥の方で大人しくしてることが多い。協調性がないキャラだったから、どの上司もF君に幹事を任せようとしなかった。彼も任されそうになると断っていた。
予約した居酒屋は、料金に比して料理がたくさん出ることで有名だった。部屋に案内されると……広い客間の中に、テーブルをいくつも合体させたうえで純白のクロスが掛けてあった。みんなゾロゾロと椅子に腰かけて、料理を楽しみに待っていた。いや、サランラップがかかった刺身はすでにあったかもしれない。
食卓の見た目は洋風で、床はカーペットだったけど、部屋の造りは伝統的和風スタイルだった。参加人数は、三十人ほど。
飲み会スタートから数十分後のテーブルの上には、刺身の盛り合わせとか、おしゃれな豆腐とか、唐揚げとかポテトとか天ぷらとかフランクフルトとか、なんかもういろいろと並んでいた(高そうな料理もあったが名前がわからない)。食事的な意味で皿を片付けるのも難しかった。
俺と同年代の職員は幹事役で手一杯だった。注文の多い上司や先輩が多かった。福祉課長もその1人だ。毎回違うお酒を注文する。飲み放題メニューにないお酒の注文は、もはや基本だった。
そのうち、飲めや歌えやの大騒ぎになった。カラオケはなかったが、大声で民謡を歌う人はけっこういた。フローリングの上に敷いてあったカーペットが柔らかかったな~。もう長らく行ってないけど、今度地元に帰った時に行ってみよう。
F君は、端の方で大人しくしていた。たまに会話に混ざったりしてたかな。俺は参加者全員の様子を見てたけど、F君は基本こぢんまりと黙食していた。お酒は飲んでなかった。烏龍茶か緑茶のどっちかだ。
覚えてるのは、F君が年配の職員とか、臨時職員さんとおしゃべりしてたのと、あとは女性職員がおそるおそる彼に話しかけていたのを見た。会話の内容はわからなかったが。
F君は、隣の人の空になったビールグラスをサーバー(※樽の方だ。基幹システムの方じゃない)まで持って行って、注いであげてた。
うるさい飲み会だったけど、若いから気にならなかった。でも、嫌なことが数点あった。こういうのが、数年後に市役所を辞めたきっかけになる。
早い話、この福祉課全体の飲み会でひと悶着あった。ひとつはF君案件だ。その飲み会で片隅に座っていたF君が、近くにいた福祉課長や直属のグループリーダーその他先輩がいた席まで呼ばれた。「おい、ちょっと来い」と呼ばれてた。なんか最近、彼が失敗したことがあったらしい。
ところが、F君はストレートに断った。「行きません」だって。周りの空気が冷たくなったのを感じた。要は突っぱねたのだ。
それで、上司や先輩方と口論になった。周りは雑談してたけど、やっぱり気にしていた。俺達幹事はどうしようかって感じだった。そしたら、先輩方の態度が軟化してきて、F君のところに行って「まあ一杯飲めや」と勧めたのだ。そしたら、それも断ってしまって、また険悪な雰囲気になった。
でも、そのうち優しめの年配職員がF君の隣の席に移ってきて、「まあ飲みなよ」とお酒を注ごうとした。「グッジョブ!!」と心の中で感じたけど、F君は「帰りが~」と言っていた。聞き取れなかったけど、そんなことを言ってた。※F君は自転車かバイクで通勤していた。飲酒運転を気にしてたのではないか。
それで、そういう態度に憤った福祉課長その他数名が、F君のところに詰め寄ってお酒を飲ませようとしていた。下は、ほぼ福祉課長のセリフだ。印象的なやつだけを抜粋してる。
「帰りがバイクでもいいだろう。一杯だけでいい。飲め」
「ここは呑んでおく場面だ。呑まなかったら男じゃない」
「上の人から酒を勧められたら飲まないと。法律とかいう問題じゃなくて、社会の常識だ」
「お前。結婚してるか、する予定があるのか……ない? だったら、増田君の方が『上』の存在だよ。婚約者いるんだからな」※当時、俺は婚約中だった。
「結婚できない人間は、お前みたいに人間性に問題があるやつが多いんだよ」
といった、福祉課長その他の発言が心に残ってる。それでも断固とした態度のF君に、彼らは声を荒らげて、ついにグループリーダーがF君の胸襟のあたりを掴んだところで、「やめてください!!」と彼が拒否して……。
隣の客間にも聞こえていたと思う。はっきりいって大声だった。店員数名が「どうしました!?」と客間に入ってきたことで、それでようやく騒ぎは収まった。
かくいう自分は、どっちもどっちだと感じていた。双方とも行動に問題があった。まず、F君は協調性がない。お酒の一杯くらい飲んでもいいじゃん。限りなく透明に近い酎ハイとか作ってもらってさ。
上司や先輩方だって、アルハラなる言葉はまだ世間に浸透してなかったけど、さすがに飲酒運転容認はまずいだろう。
それからも、俺にとっては歯がゆいというか、嫌な飲み会風景が続いた。大体こんなところか。これでもだいぶ端折ってる。
※公務員の原則たる身分保障が働かないから、首を切られないように気を遣ってる
・女子職員がキャバ嬢扱い。女の子の場合、全員の席を周ってお酌は基本だった
・酔いつぶれて動けなくなった職員を店の駐車場に放置して帰ったこと
あんなことがあったが、F君は堂々としてたよ。その後にあった余興(参加者がひとりずつ挨拶と抱負を述べる。やりたい人は芸とかする)でも、超然として仕事の抱負を述べていた。「自分、まだまだだけどフツーに頑張ります」みたいな感じか。
堂々としていた。自分が正常な人間みたいに振る舞っている……微妙に笑いも取っていた。それを見てる人達は「おー」みたいな雰囲気になってた。
さすがに一発芸はしなかったけど、F君には芸があった。中学生の頃、ムジナ(アナグマ)の物まねをして剣道部の先輩連中に気に入られてた。「ムジナってなんやねん!!」て感じで。ムジナが身を低めながら、スウェーバックで後ろに下がって、また出てきて、身を起こして威嚇するポーズだった。
※ようつべで野生のムジナ(アナグマ)を見ることができる。「アナグマ ムジナ」で検索してみよう。
別に、そこまでF君に興味があったわけじゃない。ただ、あまりに珍しいというか。学校・公務員・民間を通じて、これまでに見たことのない存在だった。
その飲み会でも、確かにF君は浮いてたけど、でも完全ボッチチェリというわけではなかった。年配の職員とも、中年の職員とも、同年代とも、若い職員とも、数は少ないけどコミュニケーションは取ってた。料理の取り分けとか、空いたグラスや皿の片付けもやってた。もしかすると、発達障害とかパーソナリティ障害の人がする『擬態』みたいなやつかもしれないが。
飲み会が終わった後は、手配したタクシーに上司や先輩を乗っけて二次会まで連れていく仕事が待っていた。帰ろうとするF君を見ると、なんと杜甫ではないか!! 今日はバイクに乗ってないみたいだ。
帰り際に呼び止めて、F君とちょっと話をした。「今日は災難だったね」と言うと、「まあ、こんなもんでしょ。次に期待。料理うまかったし、無事に終わって神に感謝」という答えが返ってきた。ひどい目にあったのに他人事みたいだった。キャラクターが読めない。
それからF君は、上司や先輩から姿を隠すように、公道に出ずに駐車場のフェンスを飛び越えて(笹食ってる場合じゃねぇ!のやつ)、店の裏側にあった河川管理道に躍り出ると――そそくさと帰って行った。
まあ、問題職員(モンスター社員)のことばっかり書いてるけど、実際なんであいつらは発生するんだろうな。普通のイメージだと、モンスター社員が採用試験で間違えて採用される、といったところだろうか。
いや、でもわからない。もしかして、モンスター社員は採用試験を受ける時はまともな人間なのかもしれない。それが、組織の環境に当てられることでモンスターに変化してしまう――そういう見方はできないだろうか?
こんなことを書いてたら、とある書籍の記述を思い出した。書棚から引っ張り出して引用してみる。
組織の成員を変えようとするよりも、創造や革新を阻む組織内の要因を探った方がよいのではないだろうか。「現在の環境で、なぜ人びとは創造したり革新したりしないのか」という問題を提起すれば、正しい方向に一歩踏み出したと言えるだろう。ここで思い出されるのが、もはや伝説的存在となった著述家であり、いまなお精力的に啓蒙活動を続けるピーター・ドラッカーの逸話である。彼は企業の上級管理職向けの講演会で、社内に「無用の長物」を大勢抱えていると思うひとは挙手するよう求めた。多くの手が挙がったところで、ドラッカーは次のように尋ねた。「そのひとたちは、皆さんが面接を行い、採用を決定した時点から無用の長物だったのですか。それとも、入社後に無用の長物と化してしまったのですか」 P19 完全なる経営(2001) P.19 A.H.マズロー (著), 大川 修二 (翻訳)
25の誕生日からちょうど1ヶ月が経った日に初めて胃もたれした。原因は分かってる、ガリバタスタミナ丼とエビフライとイカの唐揚げと春巻きを
同じ食事で食べたからだろう。なぜそんな事をしたかって?知らないよ、プレモル飲んだけど
しかし、胃もたれとは想像以上に苦しかった。胃のあたりにまるで石でも入ってるのかと思うぐらい重いし、じくじく痛い。今まで母や兄弟の胃もたれを鼻で笑っていたが、こんなにも辛いとは思わなかった。ごめんよ、家族
仕方ないので横になって寝ながら、母親と話をする。そこで私はずっと感じていた疑問を母に聞いてみた「バブル期って貧乏人いたの?」と
母は笑って「いたよ、当たり前でしょ」と返す
とは驚かないが、私にとってそれは興味深いことだった。なぜならネット上の人間はやたらバブル期を「未来に期待できた」とか「日本が世界一だった」とか持ち上げまくるからである。
「そっか」
私はそのまま、目を閉じて はち きゅう じゅうでゆめのくにへ旅に出たのだった