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2024-08-26

進撃の巨人が好きじゃない

ファンが好きじゃない

自分は内容は途中まで読んで飽きて、完結してからストーリーネタバレだけ読んだ口。巨人が実はスパイだったというあたりで陳腐さを感じて飽きてしまった。

しかし飽きただけでそれまでは好き嫌いとかそういう気持ちはなかった。また、内容についてはほとんど詳しくない。

ただしばらくしてミーム化された進撃の巨人の語録を使う人のことを生理的に受け付けなくなった。

ネットミーム日常ドヤ顔で使う人が気持ち悪いのもあるし、バカの一つ覚えのように使っているのが印籠のひけらかしのように見えて権威主義的なところがあるなあと思うからかもしれない。

ファン層についての観察

こう言うと偏見だが進撃の巨人が好きな層は現実トラップされている人間たちが多いのではないか

行き場のない牢獄の中で暮らしていて、何者かわからない人間たち(巨人マーレ人)に支配されているような感覚

から解放される瞬間は、陰謀論見出した瞬間に近いはずだ。「そうか!そうだったのか」のような。

そうしたファンは、操られていた自分主人公たちに投影して、不思議な力・眠っていたすごい力を喚び起こし世界蹂躙するところにカタルシスを覚えていそうだ。

日常生活に大きな不満がある層に見える。物語構造追放系やルサンチマンなのかなと思う。

いわゆるアニオタへの偏見

とはいえ自分意見が非常に偏っていることは十分承知している。

ただ今のところ進撃の巨人が好きという人間や、そのセリフを使う人間でまともな人間を見たことがない。

自分もけっこう昔はアニオタだったから多少の理解はできるが、アニメ世界のすべて・日本のすべてのように話されるとげんなりする。

排除したいとかそういうわけではないが、大人同士なら話題のチョイスとしてはちょっと勘弁してもらいたいなと思う。

進撃の巨人という存在のものが嫌いになった

おそらくこれは坊主憎けりゃ袈裟まで憎いなんだろうが、進撃の巨人という作品まで嫌いになってしまった。

嫌悪感がある。「進撃の巨人が好き」という人を見ると好感度マイナススタートになる。理性で抑えているがたぶん隠しきれていない。

作者の諫山さんのこと(今始めてググって知った)は別に嫌いではないが、出身を見て「あぁ、さす九か。納得」と思うぐらいには進撃の巨人に対していい印象がない。

おわりに

何かプラスの印象になるような要素があればおしえてください。

たぶん作品自体は悪くないし、ファンも全員が全員酷いわけではないと思うので。

2024-08-25

anond:20240825074850

ついにバレる時が来たか……ってちょっとクワクしてる

有名どころだと例えば進撃の巨人ではエレンミカサエレンアルミンみたいな本来ヒロイン親友同士じゃなくてリヴァイエレンカップリング流行ってたし、呪術でも友達同士じゃなくて五条先生と虎杖のカップリング流行っている

ほとんどの作品で「作中屈指の強キャラ(年上で何らかの役職持ち)のイケメンに愛される主人公」のBLが一番人気で主人公原作と違う無力でふわふわはわわ系に魔改造されている

BLじゃなくて男女カップルでもそう、二次創作じゃなくてオリジナル作品でもそう、少年誌青年誌原作作品じゃなくてpixivコミックとかピッコマとかコミックシーモアとかああいうところにありそうな少女漫画寄りの女性向け作品でもそう

百合だってそうなる

Xのおすすめトレンドは何回「このポストに興味がない」を押しても男女の権力勾配にキレ散らかしてるフェミニストがわいて出てくるけど

実際は「権力者に一方的に愛される可愛いだけのふわふわのアタシ」がいつだって覇権を取っているんだよね

裏では「モラハライケメンに強引に迫られて愛される」レディースコミックを楽しんでいるフェミニストは多いと思うよ、ほんとはみんな受け身で楽したいんだよ

読んだエッセイマンガ登場人物違和感

家事が得意な20代女子バー出会った男と交際結婚

相手20も上の40代半ば

しかしこの男が家事は女の仕事という前時代モラハラ男だった!ひどい!

みたいな話

この主人公キャラ付けがどうも掴みづらい

幼少期から家の手伝いをやってて料理が大得意

交際はいいとこみせようと相手の40男に弁当甲斐甲斐しく作ったり

40男がスマートに金を出してくれるところにも好感持つ描写

が、結婚したのち、共働き自分も忙しいのだから相手の男に不満

男は男で昭和遺物ってくらいの亭主関白的な発言

風呂は夫が一番に入るものだろ、俺の方が圧倒的に稼いでいるのだし家計に金を入れてる、分担だというのなら金を分担しろ、ほれみろできないだろ、と

テンプレの前時代である

男ヒドイ!と読者に読ませたい意図は分かるのだが、妻の行動が読んでて腹落ちしない

なんで20も上のオッサンと付き合って、交際中に飯作って、デートは金出させておいて

結婚したら家事は女(自分)の仕事アピールしているかのような振る舞いで

いざ結婚したらまるで家事やらない亭主関白20も上の夫に不満って、筋が通らなくないか?と

バーでの出会いのエピソードでは、それぞれ30代くらいだと思っていたと会話を交わすシーンがある

決して金持ってるオッサンに養われたいと好きになったわけではなく、年こそ離れていたが純粋恋愛だったと主張するためのエピソードなんだろうが

腑には落ちない

アサクリ問題 個人的問題だと思う点

黒人侍の弥助が主人公めっちゃ良いじゃん!

と思ったけど、採用の経緯聞いてアウト

感情移入出来ないので「私達の侍、私達の目となる存在を、探していた」(ファミ通インタビュー記事より:サイレント削除、魚拓スクショ証拠あり)

弥助が侍かどうかの議論はもうどうでも良いんだよ。

◾︎

日本では史実と思われてる、

信長人身売買してたポルトガルから奴隷の弥助を解放したのでは無く、

弥助はエリート傭兵パートナーとして日本にやってきて信長に雇われ、たった15ヶ月で重臣になり、本能寺の変では代々仕えてきた森蘭丸差し置いて、信長の首と刀を託されたストーリー

(蘭丸始め他の武将バカにしすぎ)

日本での史実では、その後弥助は獣扱いされて見逃されているが…

海外では弥助が元奴隷、という認識が無いので、日本人の常識を話した時点でレイシスト扱いされてる。

実際、UBIソフト社長日本人をレイシストと呼び、その発言現在でも撤回されていない。

ゲームの話では無いよ?ゲーム関連の話題から勘違いしちゃった?

日本左翼は本当に馬鹿なので、

未だに「弥助は侍なのか?侍じゃないのか?」と定義のないもの国内議論して言葉遊びしているが、

弥助が侍であったかどうかは、もうどうでもいい。

◾︎

公開されたゲームプレイムービーを見ると、

弥助が単独福知山(明智領地に来て)

圧政を敷いている武士を斬り殺して村人に感謝されてる。

日本歴史だと福知山善政を敷いていたのにね。

慣れてる人には普通ゴア描写だけど、個人的にはめっちゃ不愉快だった。

首を跳ね飛ばすシーンとかね。

黒人日本人を殺して回る動画みて不快感を感じるのは、差別意識かもしれないけど。

感じるものは感じるわ。

日本人が日本人殺すのはええんか?と言われそうだけど、感情はね。

動画みたら分かるよ。

https://youtu.be/n4eNqdf2HZw?si=2ZlDRQYqmZRyEV-d

からないのはケツの穴まで黒人ちんぽに堀り抜かれたリベラルだけだね。

あと、何度も言われてるけど、歴代ゲームが現地の架空人間主人公だったのに、

日本だけ「私達の侍」を求めてんのは完全に差別だろ。

ゲームから好きにしていい、って問題か?

まぁゲームから善政を敷いてた明智悪党にして配下武将を殺し回るのは別に良いけど。俺は差別意識あるからさ。

日本に来て数ヶ月の黒人福知山で偉そうに正義ぶって日本人殺してたら不愉快にはなるよ。絵面みてもね。

トートロジーでは、

表現の自由戦士は弥助擁護しろ!ってのが左翼の言い分なんだけど、だから左翼バカだって言われるんだよ。

さんざん左翼の言い分でゲーム規制しようとしてきた流れがあって、そこに不快ゲームが出てきたら

「お前ら、これは素晴らしいゲームだ。黒人日本人を殺し回ってもフィクションだしなんの問題も無いだろ」って左翼に言われたら

表現の自由戦士だってダブスタ反論して当然だわ。

そんな表現の自由、守りたくないわ!

って。

もし本気でこれが理解でき無いなら左翼はやっぱりキチガイ

で、外人はこのゲームして、圧政から黒人侍弥助が「日本人を救う」ストーリーを楽しむわけだ。

(発売前の話なので、ストーリー内容は妄想)

スタート黒人奴隷じゃなくて、エリート傭兵なんよ。

日本人が盛んに奴隷売買していたという、トーマスロック・リー歴史観に基くゲームからね。

◾︎

日本には黒人奴隷なんて居なかった』って日本人なら普通に信じ込んでいる常識だけど、

東京国立博物館アンバサダー菅総理のブレーンだったデービッドアトキンソン氏が、一般人に「エビデンスは?」って絡みに行くくらい

外国人にとっては、日本人が黒人奴隷を売買してたのは常識

◾︎

【どの武将も優秀な黒人奴隷をこぞって求めた】

から世界的大ヒットドラマSHOGUN黒人が1人も出ていなかった事について、クレームが寄せられた。本当の話だよ?

◾︎

世間知らずで無知馬鹿左翼は、

所詮ゲームの話だろ?」とまだ妄想世界から帰ってこない。

ネトウヨが頑張って発信するけど、もちろん反論する日本人はレイシストか、bot呼ばわり。

本当の日本人は「礼儀正しく謙虚」だから過去の罪は認めてるし、過去黒人奴隷売買をしていたとしても、今はしてないんだから良いじゃないか、という扱いをされてる。

アメリカとかヨーロッパ黒人奴隷を使ってたのに日本人だけを責めるな、って位置にいる。

左翼の言うところの、世界に恥を晒している日本ゲーマー活動はそんなに恥ずかしい?

恥知らずゲーマー達が居なかった未来想像出来た?

いや、居てももう無理かもね。

そんな馬鹿な?と思うなら、外人レスバしてきなよ。

redditでは弥助は侍である、という事で運営から議論すら禁止されたけどね。

弥助は侍で確定だよ。

日本ではまだ議論が許されてるけど。海外では(redditでは)確定。モデレーターが次話題にしたら荒らしとみなしてBANするって。

日本歴史日本人以外のものなんだよ。

実際「日本人は自国歴史を知らない」と欧米人どころか中国人にまで言われるよ。

日本人は驚くほど自国歴史を知りません、と。外人日本歴史を学ばされる。

からアトキンソン氏も一般人を「啓蒙してやろう」と絡んで行ったんだよね。

日本黒人奴隷が居なかったエビデンスは?」

と。

おや?バカ左翼そっくり仕草ですね(笑)

泳ぐひとをみた

議論の作法とか過去議論からの流れとかは例のにわか氏のほうがあかんのだろうけど、ダーティハリーみたけどつまらんかったわ!って文章よりもアメリカンニューシネおもしろいねん!って話の方が好みだったので、そこらへんに乗っかって紹介されてた中で特にオチが知りたくなった「泳ぐひと」を見た。

単になにも解説みないで見てもまあなんか主人公がいろいろとイキリ散らかしてて最終的にその報いを受けることになる・・・っていうなんか仏教説話というかクリスマスキャロルとかああいう系の話なんだろうなってみてたのだけど、あとで解説みたらおおよそそんな感じなんだけど当時のアメリカ世間の状況(広告業界が猛烈に景気よくてやりたい放題やってたとか。)に対する批判かになっているとかあってその辺は全然からなくてなるほどなあ・・・と思った。アメリカンサイコかに繋がる流れの映画ってことなのかな。

当初は陽気なムキムキのイケメンだったのがプール渡り歩きいろいろなことが明らかになっていくにつれてだんだんみじめな実情があからさまになっていく、というストーリーを主に演出撮影技術で見せていくというのが面白くてよくわからないなりに退屈せずに見ることが出来た。

露骨エロバイオレンスもおおよそなかったと思う。こういうのもアメリカンニューシネなんやね。

リファーってホラー映画を見た

プラッタ表現かなり攻めてておーいいじゃんって思いながら最後まで見たんだけど

最後に主役?というかメインヴィラン?の殺人ピエロが息を吹き返してさも続編ありそうな感じで終わってさ


なんで生き返ったんだろうな〜って調べてみたら、“悪魔に取り憑かれて不死身になった”って結果が出てきて急転直下でクソだなって感じてしまった




ホラー映画ではあるけど、それまで人間人間レベルでやってたのに急に悪魔とか霊的な要素ブチ込まれるとクッソ萎え



ヘレディタリー/継承最後ガッカリだったな

序盤で主人公の娘が亡くなるシーンとかそれが発覚するくだりとかはよかったのに、最後カルト全開で“はい悪魔復活しました!”で終わりなのグダグダすぎて意味不明だった

いや悪魔復活のわりにやってることスケールちっさすぎだろ

そんな矮小悪魔世界征服とかできるんか??


設定とか世界観が飛躍しすぎて良いことなんて何もないわ

anond:20240825140247

でも無色透明主人公って創作家なら誰でも一度は作ってみたいと望むもんじゃいかな。

これはもちろん無色透明主人公だと感じるくらいに感情移入やす主人公という意味だけど

夏物語読んだ。

川上未映子の「夏物語」がなにやら海外でも賞を取ってておもしろいと聞いて読んだわけ。分厚かったよ。

感想としては面白いというか、これ結構卑怯くさくない?っていう感想しか出なかったんだけど同じ気持ちの人おらんの?

読書メーターで同じような意見の人見たからまあいることはいるのか…って感じだけど。


子ども産まなかった女性病気急逝、性虐待を受けまくったことで子どもを持ちたいと思えない女性彼氏にはそういうやつといるとしんどいと言う空気出されたから別れてあげて(結局主人公と良い仲になる)、さらに性被害あいかけた主人公心配してあげたけどその後彼女人生好転たかどうか分からんままほったらかし。

そんで最後子どもを産んだ人だけが固まってうちら連帯してハッピーになりまーす!(子ども産まないめんどくさいこと言う人らは知らんけど)の終わり方

そりゃ著者も子どもいるか出産が悪!にはできんだろうし(自分の子供の手前)、正義で至高の判断にしたいのかもだけど、途中で急逝する女性の扱いにしてもすげえ露悪的で、子なしや反出生的な人は意地悪な悪人!それかひどい目に遭わされたかわいそー(笑)な人!って感じで男が読んでもなんかあからさまで引いたしなんか、嫌な気持ちになったんだけど女の人(とくに子どももてないor持つつもりない人)からしたらもっと嫌な気持ちになるのではって感じなんだけどどうなんですかねこれ。

最近のなろう系アニメ主人公顔面、特徴無さ過ぎでしょ

特徴無いっていうかモブ顔なんだよな

新米オッサン冒険者、最強パーティ死ぬほど鍛えられて無敵になる。』リック・グラディアートル

『俺は全てを【パリイ】する〜逆勘違い世界最強は冒険者になりたい〜』ノール

『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』久世政近

『ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで』三森灯河

『Lv2からチートだった元勇者候補まったり異世界ライフフリオ

『実は俺、最強でした?』ハルト・ゼンフィス

おしなべてモブみたいな顔してる

主人公っぽいオーラもないし

推しの子』のガキみたいに目に星入れろとは言わんが何かしら特徴出せよ

マジでみんなモブ顔になってておかしいよ?最近アニメ大丈夫

北村紗衣と須藤にわか論点はずれているが、共通問題あぶり出している

太田出版Webマガジンにおける北村紗衣氏の連載に対して、須藤にわか氏という映画ブロガーが異議を唱え、それに対して北村紗衣が反論してホッテントリ入りしている。

私は須藤にわか氏のように映画を多く見ているわけではないし、北村紗衣氏のように多数の先行研究に実際にあたったわけではないが、発端となった連載と二人のやり取りをみて、話の主眼がずれていると感じた。同時に、二人とも結局、「ニュー・ハリウッド」という批評の枠組みに問題があることを浮き彫りにしているとも思った。

発端となった元連載の内容

まず連載の企画趣旨は以下の通り

映画を見た後に「なんかよかった」「つまらなかった」という感想しか思い浮かばない人のために、フェミニスト批評家・北村紗衣さんが、初めて見る映画感想を話しながら注目してほしいポイントを紹介する連載

北村紗衣氏の主な論点は以下の通り

①初めて見た『ダーティハリー』はサスペンスとして全然面白くなかった

自分アメリカン・ニュー・シネマが好きではない

60年代後半から70年代に、アメリカン・ニュー・シネマ英語ではニュー・ハリウッド)という潮流があった

④ニュー・ハリウッド反体制的な要素と、あからさまな暴力セックス表現が主な特徴として挙げられる

アメリカン・ニュー・シネマはかなり男性中心的な潮流

⑥『ダーティハリー』はニュー・シネマの影響下にある警察映画

北村紗衣氏の素朴な感想は、末尾にある「名作と言われてみんなに愛されている作品でも今見て面白くなかったらけなしていい!」と結びつくが、③~⑥の知識を持っていると『「なんかよかった」「つまらなかった」という感想しか思い浮かばない人』でも理解が深まる、というのがこの連載の趣旨みえる。

須藤にわか氏の異議

これに対して、須藤にわか氏の主張は以下の通り。

①「あからさまな暴力セックス表現が主な特徴」という認識は実際のアメリカン・ニューシネマからズレている

アメリカン・ニューシネマフィルム・ノワールと同様に映画批評家らによって作られた映画分類のカテゴリー

アメリカン・ニューシネマは「ヌーベルヴァーグ」や「ドグマ’95」のような映画運動ではない

④「アメリカン・ニューシネマ」と「ニュー・ハリウッド」は分けて考える

⑤ニューシネマは「暴力セックス」の映画ではない

⑥「ニュー・ハリウッド」もしくは「アメリカン・ニューシネマ」というカテゴリーは(白人の)批評のために作られた作為的カテゴリー

⑦「アメリカン・ニューシネマ」もしくは「ニュー・ハリウッド」が差別的に見えるとすれば、それはそもそも批評カテゴリー自体差別的

北村氏の反論

須藤にわか氏の異議に対する北村氏の反論は、目次にわかやすくまとまっている

①New Hollywoodの特徴のひとつセックス暴力があげられるのは当たり前

②New Hollywoodが男性中心的であるということは1970年代からずーっと言われている

③広く使われているジャンル用語勝手に変更しない

論点のズレ

須藤にわか氏の明確な誤り

須藤にわか氏は

例の著者は自分で決めた「これがニューシネマ」というカテゴリー自分で見て「このカテゴリーには黒人映画女性主人公映画が入ってないか差別的」だと言っている

と述べているが、これは明らかに違っていて、

北村氏がいうように、

決めたのは私じゃなくて今までの批評

まり北村氏は一般的な「New Hollywood」解釈を述べているだけなのだ

ただし、須藤にわか氏が本当に主張したいところは上記にあるのではなく、「New Hollywood」というカテゴライズのものに反発している。

北村氏は出典をたくさん挙げているが、須藤にわか氏の主張であるそもそも『ニュー・ハリウッド』が作為的カテゴリー」への反証ではない。須藤氏のいう北村氏本人への批判、「知ったかぶりして、しか知ったかぶりした上でこれは差別的だとかなんとか非難」への反証である

(「たくさんの出典があってすごい!」的なブコメの反応は、ただマウント取りたいだけのリアクションに見える)

さらなる食い違い

須藤氏は北村氏の姿勢について、

「ニュー・ハリウッド」もしくは「アメリカン・ニューシネマ」というカテゴリーが(白人の)批評のために作られた作為的カテゴリーであることを度外視した上でそれを非難している。

と言っており、

北村氏は

「(白人の)批評のために作られた作為的カテゴリー」なんだから批判されて当然ですよね?

という。ここは互いに噛みついていながら二人とも同じことを言っているように見えて混乱したが、批判対象範囲が違うようだ。

須藤にわか氏はそもそも、「ニュー・ハリウッド」というカテゴリーのものが、当時の映画作品群を評価するのに適切ではないと主張している。一方の北村氏がいう「批判されて当然」の対象は、須藤氏と同様にカテゴリーのものであると同時に、カテゴリーに含まれ作品群も含まれると私は解釈した。

須藤にわか氏の論の本質と、北村紗衣氏の指摘

須藤にわか氏の論で一番重要なのは、元の北村紗衣氏の連載にあった以下の部分への反論ではないだろうか。

60年代後半から70年代の潮流であるニュー・シネマは、それ以前にあったいろいろな制約が外れ、暴力セックス描写ができるようになり、そしてアメリカの秩序を問うような映画がたくさん作られた時代です。

そのくせに、結局は男性というか、主に白人男性が中心であることは問い直してないんですよ。

これに対して須藤氏は、

だいたいニューシネマは映画運動ではないのだから「問い直していない」って誰に対して言っているんだろうか?運動実態がないもの運動責任を問うたところで、まるで意味がないと思うのだが。

アメリカン・ニューシネマ」もしくは「ニュー・ハリウッド」が差別的に見えるとすれば、それはそもそもそうした批評カテゴリー自体差別的

この点、北村氏も、

>>New Hollywoodを決定づける作家主義的な監督の大半が白人男性であり、白人男性主人公にした物語代表作として受容され、研究白人男性監督だけを対象としてきたこはいたるところで指摘されています<<

と述べているように、「ニューシネマ」というカテゴリーのもの問題があることは認識しているように見える。

まり、二人とも、「ニュー・ハリウッド」というカテゴライズ問題があるという点では、共通認識がある。そのうえで、北村氏は、「須藤氏のニューシネ解釈一般的ではないから、私を嘘つき呼ばわりするのではなく、自分で論を立ててね」としている。

しかし、「ニューシネマ」というカテゴリーのもの問題があるなら、北村氏の連載における「『ダーティハリー』はニュー・シネマの影響下にある警察映画」という紹介の仕方も、「ニュー・シネマが男性中心的だ」というのも、安易に見える。元の連載において、ミステリサスペンス的にいまいちという北村氏の感想にはうなずけるが、「ニュー・シネマ」という潮流の紹介は片手落ちで、「研究白人男性監督だけを対象としてきた」ことも含めて紹介すべきだったのではないだろうか。

なお、北村氏のいう「問い直してない」というのは文系学問によくあるレトリックで、須藤にわか氏の「運動実態がないもの運動責任を問う」ているように見えるというのは、本質を突いていると感じた。

「問い直してない」論法は、レッテル貼りに使いやすい。

ダーティハリー』含む「ニュー・シネマ」と呼ばれる作品群は、「男性白人中心主義」的であることを「問い直せていない」からダメ作品だという、作品ファンが反発を覚えるのも無理はないだろう素人批評を容易に生み出す。(なお、これは北村氏の主張ではない。北村氏はあくまでニュー・シネマが好きではないだけだ)

須藤にわか氏が作品擁護する姿勢理解できる。

増田感想

文系学問特に文学社会学)においてありがちな、世の中の傾向や潮流を仮構して、ミクロ作品人間を論じるスタンスは、使い方を間違えると、色々なことを損なう。その作品人間もつ、複雑さや豊かさが捨象されるし、俗流に応用されれば簡単差別につながる。「この時代に生まれ人間は●●である」と決めつける世代論などを見ればわかりやすい。もちろん社会を論じるなら、そういう傾向を仮定して話を進めざるを得ないが、学者でもない人間が個々の作品人間評価するのであれば、マクロ的な枠組みでは拾えない面白さや豊かさにも目を向けるべきだろう。

少なくとも発端となった連載は素人映画をより深く鑑賞する視点提供するものだったはずだ。北村紗衣氏の視点須藤にわか氏の視点を踏まえて、もっと映画を楽しみ人生を豊かにしたり、世の中を考え直すきっかけを得たりするのが、私のような素人にとってはいいのではないだろうか。

たとえば北村紗衣氏がいうように、

「やっぱり、この映画ハリーのことをどう捉えているのかの解釈が難しい」

というところが、「ダーティハリー」を考える上でおもしろそうな部分で、北村紗衣氏は第一印象がつまらなかったため深堀りすることはないだろうが、「ダーティハリー」をこれから見て逆に「面白い!」と感じた場合には、ハリーを起点に「ニューシネマの影響下に本当にあるのか」などを考えるとまたおもしろそうだ。

あるいは、須藤にわか氏のいうように

そういう自分の知らないものとたくさん出会えるのがニューシネマの面白さで、あえて一時代アメリカ映画をニューシネマとして括る意味があるとすれば、それはその作品群がこうした「新しさ」を観客に与えてくれるから

ということを踏まえて、様々な作品に触れれば見えてくるものもあるだろう。

須藤にわか氏のエントリについたクソブコメ

serio フェミニストはありとあらゆる事象フェミニスト視点から語ってしまうので、たまにホームランを打つことがあっても、バットキャッチャーを殴って三塁に走り出すみたいな大外しをすることがよくある。

→元連載は「フェミニスト批評家・北村紗衣さんが、初めて見る映画感想を話しながら注目してほしいポイントを紹介する連載」なので、北村紗衣氏が好きに「ありとあらゆる事象フェミニスト視点から語ってしまう」わけではなく、そういう企画趣旨に基づいて仕事としてやっている

hazlitt アメリカン・ニューシネマってカテゴリーとして昔からよくわからんなとは思っている。わりとどうでもいいが野次馬的には町山某が反応すべき話題だな

→「わりとどうでもいい」と保険かけながら野次馬根性さらけ出しているのがキモい

jassmaz 文学理論批評理論を知らないオタクの見当はずれな批判。この時代アメリカ価値観完膚なきまでに破壊したことは十二分に暴力である。87年出版アラン・ブルームアメリカン・マインド終焉』を読もう。

→「この時代アメリカ価値観完膚なきまでに破壊したことは十二分に暴力的」北村紗衣氏も須藤にわか氏も言っていない新たな論点。見当はずれはこのブコメでは

北村紗衣氏のエントリについたクソブコメ

tokuniimihanai あちらの記事批判相手職業を間違えている時点で無知あるいは礼儀知らずなので読む価値がないと判断したが、やはり読まなくてよかったな。引用部分だけでも論外とわかる

→読まずに断じているゴミ

takeda25 こういうの、詳しくなければとりあえず態度を保留するのが賢明なはずだけど(現にこちらのブコメはそういうのが多い)、女性叩き側のブコメでは調子に乗って叩く人間大量発生するのが歪み

→態度を保留するって、どういう立場後出しジャンケンに勝ちたいだけの姿勢が見えてキモい

ponkotsupon 須藤氏の批判記事は出典やら参考文献やら先行批評への言及が何もなかったのに対し、北村氏は複数の出典と研究史を出してるので、学術的には(須藤氏が再反論で論拠となる文献を示せなければ)これで勝負ありよなぁ

そもそも商業媒体ブログ応酬で、学術的な議論ではない。かつ、出典と研究史さえ出せば「勝ち」というのは学術的でもないだろう。

どちらのブコメにも共通していえること

二人に対するクソブコメの数々は

権威主義的で映画のものにも映画史にも興味がなく、自分では頭を使わず他人が貶されるのを娯楽として消費するだけを生きがいとする、野次馬根性と異常マウント欲、ハエ以下の精神性で駆動する人工低能

ではないか、ということを己に“問い直して”みてはいかがだろうか。

anond:20240825131304

あー、何も知らない奴だこれ赤ちゃんドローンもあるぞ

それに主人公自分を同一視する系じゃないんだよ今どきはね

2024夏アニメ ここまでの感想

個人勝手感想です


前期参考


挫折

終末トレインどこへいく?

WIND BREAKER

花野井くんと恋の病

アストロノオト

夜桜さんちの大作戦

Unnamed Memory


完走

ガールズバンドクライ △ ハマらんかった

バーテンダー 神のグラス ◎ キザな話が多いが、酒のウンチク面白い

ゆるキャン△ SEASON3 ◎ 背景がキレイになった

オーイ!とんぼ ○ 子ども面白いと思えるのか?

夜のクラゲは泳げない ◎◎ 惜しい

無職転生 Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~ 第2クール ◎ ルディ不幸になれ

響け!ユーフォニアム3 ◎◎◎ 文句なし

忘却バッテリー △

怪獣8号 ◎◎ ベタだけど、テンポ良し 金かかってる

鬼滅の刃稽古編 ◎ 続きは劇場やめてー


継続

狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF まとめて見る

転生したらスライムだった件 第3期 まとめて見る 前期までは△

ザ・ファブル ○

烏は主を選ばない ◎ 叙述トリック 悪くない


さて今期


挫折

時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん

異世界スーサイド・スクワッド

2.5次元の誘惑(リリサ)

現代誤訳

小市民シリーズ 主人公達ウザい。小市民連呼ウザい。アニメとして完成度高いのに。

しかのこのこのここしたんたん

菜なれ花なれ

異世界失格


見てる 途中評価

僕の妻は感情がない ○ ある意味ホラー 期待

推しの子】 第2期 ○ テンポ悪い 回想多い 後付け的展開

ラーメン赤猫 ○

ダンジョンの中のひと ○ ユルい 嫌いじゃない

この世界は不完全すぎる △ 微妙 雑?

〈物語〉シリーズ オフモンスターシーズン[愚物語撫物語] △

天穂のサクナヒメ △ 今のところ、面白くない 当落線上

逃げ上手の若君 まとめて見る

真夜中ぱんチ ○ テンポ良し 期待

かつて魔法少女と悪は敵対していた。 △ 当落線上

負けヒロインが多すぎる! ○ テンポキャラ良し アニメとして良い 話微妙 期待


今のところ、

僕の妻は感情がない

真夜中ぱんチ

負けヒロインが多すぎる!

が、割と良い。

挫折の原因は、続きが気にならない、いろいろ雑、見てて真顔になることが多い等。

anond:20240824134111

石黒正数は、男性作家の中では「美人でない(普通の)女の子」を個性かに描き分けられる珍しい作家なので、この流れで名前が挙がることに違和感があるな。

たいていの少年青年漫画だと、主人公まわりの女性は全員(不自然に)美人特に恋愛がらみの話がストーリーに絡む場合はそう。逆に主人公から遠い女性はほぼ無個性モブで、恋愛がらみの話は全く描かれない、というのがありがちなパターンで、絵柄で描き分けるかどうかは別として、厳然とした差のある描き方がなされている。

anond:20240824134111

石黒正数は、男性作家の中では「美人でない(普通の)女の子」を個性かに描き分けられる珍しい作家なので、この流れで名前が挙がることに違和感があるな。

たいていの少年青年漫画だと、主人公まわりの女性は全員(不自然に)美人特に恋愛がらみの話がストーリーに絡む場合はそう。逆に主人公から遠い女性はほぼ無個性モブで、恋愛がらみの話は全く描かれない、というのがありがちなパターンで、絵柄で描き分けるかどうかは別として、厳然とした差のある描き方がなされている。

anond:20240825004951

わかる。氷菓はあの雰囲気とかが良くて半ばくらいまでは見た

これは同系統なんだろうけど、台詞回しとかが気持ち悪すぎるんだよね

あと、とにかく主人公の女が気持ち悪いなあ

原作好きはこの後の話もお薦めするんだろうか?

世間一般評価はどうなってんだろ

2024-08-24

読んだ心理ホラーマンガオチいまいちスッキリせず満足感が低い

娯楽なんだから勧善懲悪スカッと系のオチでいいのに

自分なりすまし戸籍を奪おうとした女と共謀たかつての夫を許してそいつらに殺された母の遺産を半分分けようとする主人公

いや、さすがにないわ

漫画としてのオチなりすまし女だけが警察に出頭するとある

いや、元夫も義実家家族もまるっと共犯だろうが

この話だけじゃなく、どの話も悪人が裁かれない

男に横恋慕してた女、カップルが崖で薬飲んで心中してるのを偶然見つけ、女の方をさっさと崖から突き落として男の方だけ助ける その後女は生き残った男と連れ添う この殺人横恋慕女の女将もお咎めなし

あーモヤモヤする

anond:20240824024007

夏の葬列とか読んで呑気に主人公の罪悪感とか観賞してるのに違和感があったけど

あれ自然災害で死んでるんじゃなく軍人虐殺されてるんだよな

anond:20240824111812

芦原妃名子は、たぶん背が高く割と美人だったと思うよね

漫画主人公作家に似ているもの

田中さんの感じだろう

増田も、まともな写真映像は世に出させてもらえない女の一人なんで

ターゲット可能性が大きい

気をつけよう

anond:20240824113604

からその「ひたすら耐え忍ぶパート」は冗長やねん

結局コンテンツの鑑賞者が見たいのはその後の見返してやるパート

から短縮or省略された

シンデレラも全体の文量からすると姉継母にいじめられるパートは一瞬で終わる

 

「ひたすら苦しんでる主人公」なんてものを長々と見たいやつはそれがメインの鬱系胸糞系に行った

2001年宇宙の旅ってエヴァからロボと美少女ホモを除いた虚無じゃん

格好つけてクラシックを流す

ストーリーはセリフで進めていく(映像説明しきるには金が足りないから)

ジオラマ特殊撮影でなんか凄いことしてる感を演出

マジでこのループ

演劇でコレやったら凄いと感じただろうけど、生憎これは映画なのでこの程度ではな。

ぶっちゃけアイディアめっちゃ凄い学芸会レベルなんだよね映像自体は。

カメラの方を回転させて無重力演出とか、ただのサンドイッチ宇宙食と言い張るとか、映像コンクールで出てきたらスゲーって感動するだろうけど、映画館でコレ見ててスゲーはちょっとレベルが低すぎないか

あとひたすらクラシック流して高尚ぶるのもなんかダセーなって。

全体としてはエヴァから人形巨大の迫力満点なバトルを抜いて、学芸会レベル映像トリック宇宙ぽい単語による誤魔化しを加えまくり、更には美少年美少女を抜きジュブナイルも抜き世界陰謀にも挑まず主人公も成長せずときた。

古典の割には見れる作品って程度だなあ。

コレに対して「面白すぎて2時間ずっと画面にかぶりついてた」と言ってる人は普段どんだけ浅いものを見てるねん。

朝ドラとかしか見てないのかな?

2024-08-23

海辺のカフカ読んで、主人公トレーニングするくだりかっこいいな〜ってなって、万年文化部運動なんてしたことないのにとりあえず区営ジム行ってトレッドミルやった 20代も半ばなのにまだ中二病治ってない

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