はてなキーワード: 旅行記とは
今日、本屋に行って、平出隆の『猫の客』を買おうとしたら売り切れだった
日本であまり知られていないような気がするのに、世界22か国で翻訳されているという不思議な小説だ
数年前に読んだけど、手放してしまったので、もう一度買って文体とかを見たいなと思ったの
一軒家に住む夫婦のもとにどこからか猫が毎日訪ねてくるという「飼ってない猫についての小説」だった気がする
夫婦が住む一軒家は住宅街にあって、その猫が塀を沿って、路地裏から訪ねてくるルートを幾何学的に説明していたのを覚えている
小説の地の文で風景描写や位置関係を説明するときって大体のことをぼかして書くことが多いけど、『猫の客』は路地の形状を数学の図形問題の説明文みたいに理路整然と詳しく書いてたと思う
「円の中心Oから2㎝離れたところにある点P」とまではいかないけど、誰の頭にも順序だてて考えれば同じ配置図になるように設計された文だった
昔、『猫の客』を読んだ時はその文章のくだりは想像するのが面倒で適当に読み飛ばしたんだけど、今読んだら頭に路地を浮かべることができるもんなんかねえと気になって年末で余裕があるときに試したかったんだ
だけど、売ってなかったから仕方なしに同じ平出隆著の『葉書でドナルド・エヴァンズに』を買って帰った
夭折したドナルド・エヴァンズという芸術家あてに著者がはがきサイズに収まる日記を送り続けるという変わった創りの本だった
既に亡くなっている会ったこともない芸術家宛の一方的な書簡まとめみたいな感じ
僕はドナルド・エヴァンズなんて知らんし、こういう洒落めいた文って大体つまらんもんって期待してなかったんだけど、今半分くらい読んで、かなり楽しめてしまっている
ドナルド・エヴァンズは架空の国の気候や政治を想像しながら切手を水彩画で描いて作品にしてた人なんだってさ
著者は実際にドナルド・エヴァンズの母国たるアメリカを旅しながら、生前親しかった人を訪ねて話を聞いたり、著者自身のドナルド・エヴァンズへの思いをしたためたりしているわけよ
こうやって説明する文を僕なんかが書いても面白くなさそうなのに、読んでるとなんでかわからんけどおもろい
小出しにされるドナルド・エヴァンズという人物の肖像と人生、旅行記としての楽しさ、短文の読みやすさ、ドナルド・エヴァンズをめぐる人々を追うドキュメンタリーみたいな進行がうまく絡み合ってよくまとまっていて、ページをめくる手が進んでしまう
こういう頭のよさそうな人がやっているおしゃれな文を褒めたくないけど、面白いし、どんどんドナルド・エヴァンズが好きになっていくんよ
少年時代に切手収集が共通の趣味だった親友の切手が誰かに盗まれてしまって、ドナルド・エヴァンズが親友のために切手を盗まれた記念の切手を作成してプレゼントしたエピソードとか最高かよって思っちまった
皮肉めいた冗談みたいなプレゼントを気軽に送って笑いあう関係を書かれてもないのに勝手に想像していいな、うらやましいなとか思った
こういうのを洒脱な文って言うんだろうか
なんか『葉書でドナルド・エヴァンズに』が妙に面白くて、平出隆の才能というか文がうらやましくて、増田に書きなぐっちまった
主にオタクコンテンツが性的とかジェンダー的に問題ありとして批判を受けた騒動について
印象に残っているやつをピックアップして当時の感想と、自分の中の印象や立ち位置がどう変化していったかをメモする。
自分用なので読まなくていいです。長いので。
○筆者
30代女。子供の頃から家にネット環境がありオタク文化と親和性のあるコミュニティに触れたのと、
何故かニチアサ番組だったギャラクシーエンジェルの影響から美少女系コンテンツを中心にしたオタクになる。
オタク的な表現を非オタクの人の目に触れるところに出すことに対して、否定派とはいかないまでも
程度によっては少し居心地が悪くなる感じ。
オタク差別と言える程のものはほとんど無かったけれどまだまだオタクは隠すものという価値観の中で育ってきたせいもあり、
とはいえ下の世代に急速にオタクコンテンツが浸透してきているのは感じており、
こういうものが忌避される価値観も古いものになっていくんだろうなとは感じていた。
性的な表現をそれを好まない人の目に触れる場所に置くことについては明確に否定派。
コンビニのエロ本は無くなるべきだと思っていたし、コミケのエロ紙袋なんかが問題視されていたのも
同じオタクとして本当に勘弁してくれと思っていた。
R-18指定されるものに限らず、「性」を連想させる表現をそれを求めない人の目に触れさせることは極力控えるべきというスタンス。
特に問題がある表現には見えないしさすがに難癖付けてる人達頭おかしいな…という感想。
コンビニのレジで店員に無理筋のクレームを付けてる人を見た時と同じ感覚で、
世の中には変な人も居るもんだなという感じ。
言うほどオタク臭のする絵柄でもないしオタクが批判の矢面に立たされている感じも受けなかった。
そこまで過激なデザインには見えないが、当の海女さん達から拒否反応が出ているのであれば公認撤回は妥当という判断。
ネット越しにワイワイ言う人達よりもリアルに関わりのある当事者性の高い人達の声を重視するべきだと思っていて、
この点は今に至るまであまり変わっていない。
実在の人物を扱った表現とそうでないものの場合前者には後者とは違った種類の
(主にモデルの人物に対する)配慮が求められるべきであり、本件にはそれが大きく欠けていたなという感想。
というか絵師が道行く女子中学生に反応してほしくてクラクションを鳴らすといった迷惑行為をしており、
イラストの製作過程でも不躾にジロジロ見るなどの迷惑行為が行われていたのでは…と懸念されたのが個人的に一番でかい。
実在人物に関わる表現は慎重になるべき、というのは2017年5月のpixiv小説論文騒動などでも同じ感想。
ぱっと見の印象としてはこれは非オタクの人が見たらぎょっとするんじゃないかという感じで、
関わらず赤面して嫌がっているっぽい表情(無理矢理やらされている感)、煽り文にハートマークの部分。
ただし実際は小さな紙一枚が特に目立たない場所に貼ってあったのみという証言もあったりして
当の市民から批判の声が上がっているわけじゃないのなら外野がごちゃごちゃ言うことでは無いかもとも。
というかのうりんに関しては全裸(に見える)オイルまみれM字開脚シーンがある
第一話を市民に向けて上映した件の方がだいぶ引く(今も引いてる)
性的表現に関わることではないので本題からずれるが、無関係のゲーム会社や声優に嘆願書を送るなどの
行きすぎたムーブをしていた人がフェミニストとして有名(と私が記憶していた)人だったので関連付けて印象に残っている。
この人こんな人だったんや、オタクのことめちゃくちゃ嫌いなんだな…という感じ。
騒動についてはゲーマーの発言はよくないけれど知人間でのリプライだし、
最初に指摘した人の指摘の仕方がまずかった(変な人がなんか突然いちゃもん付けてきたようにしか見えない)し、
大勢でスパム報告して凍結させるのはやりすぎだし、ゲーム会社や声優はマジで無関係だし批判側がやり過ぎという感想。
というのも、最初に話題になったツイートに「公共交通機関の公式キャラ絵としてのOKライン」との一文があり、
そこから巻き起こった批判も「公共交通機関の公式キャラ」であることを基準にしていたはずだったのだが
「公式キャラのイラストが置き換わるわけではなく、コラボ用イラストである」と誤解が解かれた後も、批判側の勢いが全く緩まなかったから。
○○であるなら××であるべき、の○○の部分が間違っていたのだから××の部分も変わるべき、もっと基準が緩くなるべきでは…?
ここで、前述のアイヌ騒動の時オタク憎しからとしか思えない行動を取っていた人を思い返しつつ、
もしかしてこの人達オタクコンテンツ嫌いというのが先にあってそれっぽい理屈をくっつけて叩いてるだけなのでは…という疑念が脳裏を過ぎる。
批判した側に同意できる点が一つもなかった。その割に名だたる研究者の方々とかが次々乗っかってきてすげーな…と思った。
美少女コンテンツ好き女オタクにも流れ弾がガンガンぶち当たってきて随分酷いことを言われたな、という思い出。
当時は腸を煮えさせながら過ごしていた。
全く性的でない、とは思わないけれども献血ポスターを取り下げるレベルのものだとは感じない。
とはいえ前述の騒動まででコンテンツ批判側への印象が最悪になっていたので自分の見る目も偏っているかもしれない。
のうりんポスターをまずいと感じた頃の自分が見たらなんて言うか気になる。
献血ボイコット発言なんかもあり批判側への印象は最悪を更新し続けたけどそれも片方の嫌な点ばかり見てしまった結果かもしれない。
マジで駄目だと思いました。
ただ、看板自体はR-18では無いわけで(千代田区の条例に引っかかるという説もあるが)
宇崎ちゃん献血ポスターとの明確な違いってなんだろうなと少し考え込む。
私個人の意見としては、社会的合意でラインを決めること自体には反対ではなくて、
賛否両論あるものを自分たちの側が正しいと決めつけて押し通そうとする態度に反発していたんだなと思う。
なるべくあらゆる表現が存在していてほしいけど、町行く人の目に否応なく入るレベルのものには
やっぱりある程度の配慮が必要で、そのラインについては双方聞く耳を持って穏当に話し合いをしたい、という感じです。
そういう意味では自分達の基準を押し通して表現を取り下げさせようとする人達と同程度に
法に触れなければセーフと言わんばかりの看板掲示側も対話する気が感じられなくて嫌いだなと思いました。
趣味で絵を描く人間としては、スカートって普通に描くと情報量が少なくてのっぺりした印象になりがちなので、
動きを付けるためにあの皺を描きたかった側の気持ちは正直わかる。
制服のスカートの生地の厚さだとあんな皺は現実ではできないという指摘も頷ける。
パンツが透けてるように見せようという意図は描いた側には多分なかったと思うけど
見ようと思えばパンツの位置に線あるように見えなくもないし不幸な事故だったね…
無根拠な「性犯罪を誘発」呼ばわり、自分達は警察へ回答を求める書面を送りつけておきながら
動画自体も特に問題があるとは感じない。胸揺れは次のコラボがあるならパージしてもいいかもね、くらい。
「服を着替えればいい」って軽々しく言う人にも腹が立った。Vが着替えるの、生身の人間が着替えるのとはかかるコストが違うんですが…
表現を批判する人達の一部(だと思いたい)、表現を見て傷付く側にはめちゃくちゃ配慮を求めるのに
フェミ議連の同じ方法でやり返されたら無視するところもそうですが、
相手にばかり求めて自分は何もするつもりがない人の言うことは聞きたくない。
スカートめくりは、されて嫌な気持ちになる側の人物が出てきてしまうので
リアル温泉とのコラボを前提とした企画なら避けるべき設定だと思う。
全体的に地域と関わっていくにしては危うい設定が散見されるのは頷ける。
内容はともかく指摘してる人が他人を傷付けておいて向き合わず放置してるので
そんな姿勢の人が他者にだけ背筋を正すことを求めても全く説得力が無いと思いました。
オタクコンテンツ、別にそんな大っぴらにさらけ出すようなものでもないじゃないよね…という感じだったのが、
「オタクコンテンツ、別にそこまで言われなきゃいけないもんでもなくない?」っていう感情に変わってきた。
性的表現については当初から大きく方針転換したわけではないし、見たくない人の目には触れないのが一番だよなと思いつつも
「性的」の範囲が私が想定しているラインよりだいぶ広く取られることが多くて
「そこまで(掲示アウトレベルの)性的扱いされるとちょっと…」となる。
ただ、「そこまで…」っていうのはあくまで私個人の感覚なわけで、ラインを決めるための議論自体は継続してやっていくべきだと思う。
議論を建設的にするためには双方相手の話に耳を傾けることが大事で、ここまでこじれるとだいぶ難しそうな気がして頭が痛いけど…
コンビニのエロ本については、当初は深く考えずに撤去賛成だったけど
改めて調べるともともとコンビニに置かれるものは色々表現に気を使っていたのもわかって、うーんという感じ。
振り返ってみて、騒動の内容によって批判側に立つことも擁護側に立つこともあったけれど
全体的にコンテンツ批判側に居る人達に対して強い憤りを感じることが多かった。
これは一旦株が下がった相手のことは最初からマイナス評価で見てしまい、
更に嫌な点が目に付く悪循環のせいもあるのかもしれないなと思わなくもない。
温泉むすめの件、指摘した人が直前に酷いムーブしてたのもあって開く前から「うわっまたかよ…」と思ったし。
反対側からすればコンテンツ擁護側に対して同じように低評価の悪循環に陥ってるんだと思う。
党派性で判断せず一つ一つの内容に向き合っていきたいですね。難しいことだけど。
一方でコンテンツ擁護側も頑なになりすぎて「配慮したら後退・負け」みたいな認識になりかけてる人が居る気がするので危うさを感じる。
配慮できるところでしていくこと、なるべく不快になる人を減らそうとする努力をすること自体は悪ではないはず。
もちろん表現する上で不快になる人をゼロにすることは不可能だし、
誰かを不快にすることを承知でこの表現は譲れないんだ、というものはあって当然だけど。
穏当寄りに倒しても構わない部分はそうする、くらいの意識はあってもいいんじゃないだろうか。
いや、一歩譲歩すると無限に踏み込まれるという危機感はわかるし、それだけのことはされてきたと思うけど…
早く見たいコンテンツ以外は全てシャットアウトできるスマートグラスとかが普及して技術で解決できる世の中になるといいですね。
就寝前に風俗旅行記を読むのが好きで、昨日はブルーシャトーという熊本のソープランドの話を読みながら眠りについた
ブルーシャトーは吉原『ピカソ』、雄琴温泉『フォーナイン』に並ぶ日本三大ソープの一つで、調べてみると一見さんお断りの会員制らしい
夢はバスに乗っているところから始まり、同志と思われる方に続いて降車すると、そこには先ほどまで調べていたブルーシャトーがあった
ただ財布には千円しか入っていなかったので諦めて帰ろうとすると、山本舞香と浜辺美波似のギャル二人が一緒に写真を撮らないかと声をかけてきた
ソファーに挟まれるように座って写真を撮っていると、山本が僕の股間をまさぐってきた
すぐにチンコはビンビン
浜辺は隣で微笑みながら背中をさすってくれている
いつの間にか全裸になった山本に「じゃあ入れてあげる」と言われ挿入
リズミカルに動く山本の腰を見ながら、冷静になった自分は千円しか持っていないことを伝える
山本は「チッ」と舌打ちし、チンコを抜いてどこかへ行ってしまった
「ごめん」と伝えると浜辺に「私は大丈夫だよ」と言われる
すごい!匿名ダイアリーでこんなに優しく丁寧に帰ってくるとは思わんかった
コロナで旅行いけなくて旅行欲求高まってたから旅行記分野本当に助かる!
あげてくれた本の中だとチベット旅行記と行かずに死ねるかが楽しそうだから、そこから読み始めようと思います!本当ありがとう!
【旅行記】
数ヶ月アジアを旅したことがあり、旅の前後に何冊も読んだ。その中から。
深夜特急/沢木耕太郎:ベタだがそれでも外せない。文庫でいうと3巻くらいまでが面白い。
漂蕩の自由/檀一雄:たしか上記の本経由で知った。この人、どうやら人格はかなりアレ。しかし話は味わい深い。メシの描写も良い。
チベット旅行記/河口慧海:読みかけ。坊さん大冒険。RPGかと思うレベルの体験の連続。
いつも旅のなか/角田光代:色んな国での話を少しずつ。次は何が出てくるのかな?とサクマ式ドロップスでも舐めるように気軽に読める。
行かずに死ねるか!/石田ゆうすけ:チャリで何年もかけて世界一周した人の。段々たくましくなっていく。
人生の100のリスト/ロバート・ハリス:好き嫌いが分かれそう。ヒッピー?旅とドラッグとセックスと本が好きなオッサンの旅行記というか半生記というか。
【自己啓発/似非科学/特定の政党の考えを強く押したもの、これら以外】
新書のくくり無し。ここ数年で読んだ比較的カッチリした本の中からおすすめの著者を挙げる。
仏教:魚川祐司
投資:ウィリアム・オニール、マーク・ミネルヴィニ、ジム・ロジャーズ
【エッセイ】
現代転生もの。芸能界アイドルの話。サスペンスっぽさもある。話が面白い。
「俺は全てを【パリイ】する ~逆勘違いの世界最強は冒険者の夢をみる~」
無自覚無双系主人公のなろうコミカライズ。無自覚の中でも嫌な感じがないので好き。
「2.5次元の誘惑」
ほのぼのラブコメ異世界もの。絵が丁寧で好き。つらくならないので好き。
おっかない陛下の心のデレが皇妃にだけ聞こえるラブコメ。絵が好き。つらくならない。
異世界転生もの。女主人公のちょいエロ。絵が好き。つらくならない。
「杖と剣のウィストリア」
魔法>剣の世界で魔法が使えない主人公が剣でのし上がる(これから)話。今後の展開に期待している。
美少女になっちゃってネトゲする話。錬金術とか調合とかの話が好き。
無自覚無双系主人公の話。エロコメ寄り。おっさんの無自覚は好き。
タイムリープもの。タイトルは気持ち悪い。読まず嫌いはよくない。話が好き。ミカさん好き。絵は好みが分かれる。
「シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~」
VRMMO話。主人公がゲームプレイスキルを駆使して話進める。勢いがあって絵が丁寧で好き。
転生なろうもののコミカライズ。絵がすごく好き。主人公強すぎて良い。
「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる~弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になってた~」
鑑定スキルで優秀な仲間集める話。ゲームっぽくて好き。つらくない。
「難攻不落の魔王城へようこそ ~デバフは不要と勇者パーティーを追い出された黒魔導士、魔王軍の最高幹部に迎えられる~」
優秀な奴がクビから始まる系の話。つらくない。優しくてよい。
やる気ない系の優秀な王子が結果出す話。政治外交がよい。絵が好き。
戦記物。没落、汚名を被るところか上がってく話。熱い。好き。読んでてつらいときはある。
「ホリミヤ」
ラブコメ。すごく好き。絵がいい。何も考えなくてよい。
思い出してどうしても書きたくなったので書く。
ベストセラー「十二国記」シリーズのエピソード0なのだけれど、独立して読めるのでこれにした。
この作品に魅了された理由は二つある。一つは、二つの異世界が出会うことで起きる惨劇がSF的に面白いということ。こちらの常識が向こうには全く通じず、逆もまたしかり。ホラーではあるが、コミュニケーション不全の悲しみもある。作中の大量死の原因は、たった一つの誤解が原因なのだ。
もう一つは、主人公の未熟さが残酷なほど明らかになっていくことだ。ある意味、ファンタジーに逃避しようとする読者に喧嘩を売る態度で、後述するが僕は作者に喧嘩を売られるのが好きである。
貧困による家族との別離、恋愛のもつれや政治的立場の相違によってばらばらになっていく幼なじみ、人妻による少年の誘惑、昔の知人との思いがけぬ場所での劇的な再会などなど、個人的に好きな要素が濃密に詰め込まれている。それは安易な娯楽に堕しそうでいて、何とか踏みとどまっている。
カミュの小説では背景に過ぎなかった人々を主役にしているのもいい。「異邦人」のアラブ人はまったくの他者というか、理解できない原理で動く人格を描かれない、あるいはそもそも持たない存在だったように記憶している。
同著者の「カブールの燕たち」も面白かった。イスラーム原理主義者により公衆の面前で恥をかかされたことで、妻は夫を軽蔑し、憎むようになる。タリバン政権下の苛烈な描写は読んでいて苦しく、告発の書としても読めるのだが、同時に、ストーリー自体はオペラのように派手なのだ。わざとだろうか?
壮大な時間と空間の中で行われる追跡劇で、歴史改変やタイムパラドックス、進化の階梯など、テーマのスケールが大きすぎてこの長さでそれをやろうとするのは完全な蛮勇なんだけど、でもたぶん小松左京の作品では一番好き。この作品にはエピローグが二つあり、そのうちの片方は比較的序盤に現れる。失踪していたある登場人物が帰ってくる場面だ。これを、小説の最後まで読んでからもう一度読むと、深いため息が出る。本当に果てしない旅を経て、帰ってきたのだなあと。
扱われた科学技術は古びるかもしれない。未来世界の女性観や社会の描写も今では受け入れられないかもしれない。でも、表現しようとしたテーマは古びていない。SFはいつだって宇宙と時間の果てに手を伸ばそうと愚直なまでの試みなのだ。
冒頭で、パリのどこを歩いていてもお互いに出会ってしまう恋人の話で始まったので、どんなロマンチックな話になるのかな、と期待したのだが、友人が服毒自死未遂したり恋人の赤ちゃんが死んだりしてもひたすらマテ茶や酒で飲んだくれている、こじらせ芸術家(ワナビを含む)たちのお話だった。
しかし、この作品には仕掛けがある。通常の順番通りに読む「第一の書」という方法と、著者に指定された順番で、巻末にまとめられた付録の章を挟みながら読む「第二の書」という方法、この二通りで読めるのだ。第二の書では章の番号が飛び飛びになり、まさに石蹴り遊びのようになる。そこでは第一の書で省かれていたいくつかの事実や、登場人物の秘めた行動原理が明かされる。そればかりか新聞からの脈絡ない切り抜きや、この本の著者と思しき人物の晦渋な文学論を含んだ独白が含まれ、そこでは一貫性を過剰に求め、受動的にしか読もうとしない者が批判される。要するに読者に喧嘩を売ってくるわけだ。
読者に喧嘩を売る芸術が好きだ。なぜなら偉大な作家と同じ土俵に立てた錯覚を持てるから。
「ダフニスとクロエー」並にこっぱずかしいイチャラブもの。誰だって一緒に育ってきた少年少女が迎える性の目覚め的なシチュエーションに萌えてしまう時期があるのだと思う。もっとも、村上春樹作品の場合、一緒に育ってきた幼馴染の男女は不幸な結末を迎えるのが常套なのだけれど。
少年が人妻に誘惑され先に性体験をするというのも、王道でいい気もする。とはいえ、昨今は少女が先に目覚めるパターンも読んでみたいと思うのである。
北杜夫の「どくとるマンボウ航海記」とか妹尾河童のインド旅行記にしようかとも思ったが、終着地のロンドンについてからのオチが笑えたのでこれにした(興味があったらこの二つも読んでください)。
元々はデリーからロンドンまでバスで行けるかどうかという賭けが旅のきっかけだが、「一人旅の海外は二十六歳くらいがちょうどいい、それよりも若いと経験値が少なすぎて、あまりにもすべてを吸収してしまおうとする」なんて趣旨のくだりがあり、初めての一人旅を読んでそうかもしれないとうなずいた。
少し前の時代の旅行記は面白い。今では身近なフォーやケバブがすごく珍しいものとして書かれているし、天然痘が根絶されていない時代の怖さもある。一方、アフガニスタンもイランが今ほど物騒ではなく書かれており、政変を身近な危険として感じることができる。
それはさておき、ほんと、スマホができて一人旅はずいぶんと楽になった。
強くてかっこいいことや、くじけずに挑むことに背を向けていた自分が気に入った数少ない強い人間の物語。「星の王子様」が気に入った人は、ぜひぜひこちらを読んでほしい。いや、星の王子様が子供向けに感じられた人や、表現が簡潔すぎたり抽象的過ぎたりしていると感じた人にこそ読んでほしい。あの物語の背後にあった、サンテグジュペリの飛行機乗りとしての経験がそこにある。
はるか未来の、中国の影響下にあるロシア。そこでは文豪のクローンに物語を執筆させることで、謎の空色の物質を生成する、錬金術的プロジェクトが稼働していた! この神秘の物質をめぐって繰り広げられる陰謀の周囲には、ロシアの文豪の文体のパロディあり、フルシチョフ×スターリンのイチャラブセックスあり、ナチスと同盟を結んだ並行宇宙のソ連あり。
筒井康隆と高橋源一郎と矢作俊彦を足して三で割らずに、ロシアの権威と文学を暴力とセックスでぶっ飛ばす。ちなみにラストは爆発オチ&ループオチだ。
章が進むごとに使える文字を一つずつ減らしていく趣向で、たとえば最初の章から「あ」の含まれる言葉を使えなくなっている。表現の自由と不自由について体を張って考える作品であり、使えない文字が増えるにつれ、新しい表現を開拓しなければならない。その中で語られる文学論や自伝は、片言だからこそ重い。また、使える文字制限がある中での官能表現も、表現の自由について鋭く問う。
筒井康隆のすごいところは、狂っているように見える文章を書く才能だ。それがなんですごいのかっていうと、正気を失った人をそれらしく演じるのがとても難しいからだ。というのも、精神を病んだ人のなかにも、本人の中では一貫した理屈があり、全くのでたらめではないからだ。また、倫理観の壊れた人間を書くのがめちゃくちゃうまい。かなりグロ耐性のある自分も「問題外科」だけは気持ち悪くて読めなかった。これも、人間の常識についてかなり深く考えないとできないことだ。
ちなみに、ジョルジュ・ペレックの「煙滅」はイ段の文字を一回も使わないで翻訳された小説で、これもただの遊びにとどまらない。語りえないホロコーストという事件をモチーフにしていて、あるべきものが不在なのにそれが何かわからない居心地の悪さをテーマにしている。これが気に入ったらオススメしたい。
ドストエフスキーはヤバいやつだが、トルストイもそれ以上にヤバいやつだ。家庭を顧みずに財産を国に残そうとする狂信者だ。正直、妻や子供たちがかわいそうだ。後期の「光あるうち光の中を歩め」もはっきり言って宗教の勧誘パンフレットであり、読んでいて内容が完全に予想できる。ヤバい新興宗教のパンフレットのほうが何が書いてあるか予想できなくてある意味でまだ興味深い。
しかし、そんな将来そこまで頭の固くなる人間が不倫の話を書いたのだから面白い。確かに、清純な愛を貫くいい子ちゃんなカップルと不倫カップルの対比はわざとらしい。けれども、まじめカップルの愛情の細やかさと、一時の感情に負けた罪のあるカップル、どちらも美しい文章で書かれている。物事は正しくあるべきと考えている人間が、罪を犯してしまう悲しみを描いているのがいい。
これは、プロットを道徳に完全に屈従させてしまう前のトルストイのすばらしさが詰まっている(そういうわけで好きな長篇の順番は年代順に「アンナ・カレーニナ」、「戦争と平和」、「復活」)。
あ、今思い出したけど、ソルジェニーツィンも好きだったんだった。
作品の根底には人間性への諦念が横たわっているのだけれども、初期の頃はそれが明確な暴力となって描かれていた。表現は淡々としているが、殺人や人類滅亡なんてよくある話だった。けれども、このころになるともっと表現が静かになっていった。悟りを開いた、というのとは違う。間違いなく諦念はある。けれども、苦い絶望とはまた別の感情がこもっている気もする。非SF風のものが多いのも面白いので、星新一の芸風に飽きた頃に改めて手に取ってほしい。
河口慧海のチベット旅行記がKindleで無料だったので読んでいたら、
ふと慧海の言動や思想が非常に失礼とは思いつつも若干拗らせた同人女ぽく、ついつい同人女の感情を思い出してしまい、
そして連鎖的に、あの話ほとんど仏教エピソードでも似た感じあるんじゃないか、などと思い至ってしまった。
初めての訳経地獄
素晴らしき過疎宗派
空海が悟った日
原作(釈迦)じゃないのに神扱いされて解釈が準公式みたいに崇められまくってるのマジで無理というご意見もなども空海なら満たしてる気がする。
他には仏教でもないけどシー◯派(ム子孫原理主義)と敵対しているスン◯派のサ◯イド(ム子孫)ほど複雑な心境の方々はおるまい、と思ってしまう(厳格なム◯リムの方には怒られてしまいそうだが……)
(前編 anond:20201231031127 より)
行きと同じように、出発24時間前にハワイ州の健康情報登録サイトに離島→ホノルルのフライトに搭乗出来るように健康状態を登録。後で分かるけれど米国内で空港の外に出ることはないのでこれはあまり意味がなかった。
同時に厚生労働省から指示されている入国時の質問票Web(https://arqs-qa.followup.mhlw.go.jp/#/)という手続きも実施。
12月中旬の時点ではGoogleから検索ではこのサイトにたどり着けず(今はたどり着ける)、成田で配られた紙に書かれたURLを打ち込んでアクセス。アンケートに答えてQRコード発行。
これがハワイ州の手続きのサイトと比べてかなり貧相。スマートフォンからのアクセスしか想定してない作りになっているし、質問項目の設定も前項目で該当しないはずのものを聞いてきたりと、使っていて不安を感じる作りになっていた。
発行したQRコードもハワイ州のサイトとは違ってメールで送ってくれず、仕方ないのでPCで画像保存したのを転送した。
なお、帰国の搭乗前はPCRの検査は不要。(米国本土から乗り継ぐ場合は必要らしい)
恋人と出来るだけ早く収まるといいね、早く日本に帰ったりまた遊びにこれるといいね、と話しながら空港でチェックイン。
そもそも飛行機に乗る人が少ないので空港スタッフが凄い暇そう。
日本に帰るとわかると、日本からきたの!へえ!こちらの方はこちらにお住まい!それは寂しいね!二人の写真を撮ってあげるわ!と写真を撮ってくれた。ハワイの人いい人だ。
見送りが見えなくなって飛行機に乗り込んで半泣き。ホノルル行きの機内のお客さんは乗っている間もしっかりマスクをつけていた。本当に意識が変わったよアメリカ人。
成田行きの機内は前後3列誰もおらず、横もはるか向こうの窓際に一人いるだけ。二重に付けたマスクは食事以外は外さずに過ごした。
こんなに空いている国際線初めて乗った。前方の座席は少し混んでた模様。
入国前の成田に到着する飛行機では「健康カード」と書かれた紙が配られました。厚生労働省の検疫所と署名があり上部に「入国される方へ検疫所よりおしらせ」とタイトルがふられていて14日間以内に新型コロナウイルス感染症が特に流行している地域から入国する人が必要な手続きについて書かれていました。
以下内容要旨の抜粋
1.特に流行している地域から聞いたことを必ず検疫官にお申し出ください。
2.入国した次の日から起算して14日間は指定された場所で待機し、外出せず、人との接触を控え、公共交通機関を利用せず滞在場所を記載して検疫官に共有し、健康状態を毎日チェックして、熱や咳や出たら指定医療機関にて受信してください。
というものでした。また同居の家族の人も十分に配慮するようにとか、相談センターや窓口の電話番号、外国語での医療機関の案内などのQRコードが記載されていました。
成田に到着。降機した後、速やかに専用の待合室(エリア?)に全員通されて検査をしました。
壁や柱のあちらこちらに
と書かれた紙が貼られてて、記されていた翻訳が
と丁寧さも礼儀正しさも30分という情報も含まれないものだったので、公式の場の翻訳の適当さに日本に帰ってきた感じがしました。
本当は写真を取りたかったのだけど完全に撮影禁止エリアだったので我慢。
健康状況の対面確認 → 検体取得 → 書類確認・結果通達 → 入国
の順番で行われました。
非接触型の体温計で体温測られながら、どこから帰ってきたか、咳はないか、熱はないか、などの質問をうけました。コロナが特に流行っているとされる国と地域(ほとんど全世界)だと抗原検査にまわされます。(回されない場合があるのだろうか)
検体とは唾液。事前の待列の案内に、唾液腺を刺激するマッサージの方法が書かれていました。こちらは日本語でも英語でも正しく書かれているようでした。
順番が来ると管理番号が発行されて、番号の貼られた検査キット(プラで出来てる漏斗とシリンダーの簡易セット。大体10ccくらい?の唾液の量のあたりに黒い線が引かれている)が渡され、唾液を入れるために選挙の投票用紙を書くような広さのブースに入って、漏斗に向かって唾を垂らす方法。ブースには酸っぱいものを思い浮かべましょうと梅干しとレモンの写真が貼られてたけど、「クエン酸」とか「ビタミンC」とか「アスコルピン酸」とか書かれている方が垂涎ものだと思う。元々唾液量は非常に多いと歯科医でお墨付きをもらっているので、ブースの後ろをウロウロしていた唾液量を確認する係の人に光を当てながら確認してもらってOKを貰い、出口で検査員に渡しシリンダー立てに立ててもらう。
出発24時間前に登録したアンケートが発行したQRコードと、パスポート、入国前に配られた前述の健康カードを確認してもらい、厚生労働省からのご連絡、と書かれた紙を渡されます。
二週間の健康状態の確認を行うのに、LINEアプリか電話番号の登録方法についての案内について書かれています。
(前のQRコード発行時にどちらかを選ぶ。)LINE使ってないので電話番号で登録できるのはよかった。ここで次の待機列で座る場所を番号で指定されます。
廊下に二列にソーシャルディスタンスを保った状態で並んだ番号のついたパイプ椅子に着席。この座席は空いても再利用されないようになっていました、
フライト自体人数が少なく、列に並んだ人も91人。ウロウロと歩き回る人や、マスクしてる以上に具合が悪そうな人もいたりして、周りで咳をする人がいると、みんなが振り返ってその人を見るという状況で気分は罪人。なんとなくバツ悪い感じで待っていると、館内放送で管理番号の下4桁が日本語と英語でそれぞれ読み上げられて検査室で結果を聞くスタイルで、ドキドキしながら40分程待機。
結果は陰性。
陰性だと信じていても、嫌疑かけられて証明する迄の間はやはり嫌なもので、結果を聞いてホッとした。
陰性だとわかると、健康カードにネガティブを表す(-)が貼られて、不思議なデザインの模様が入ったオレンジ色の紙を渡されます。(青い紙もあるらしい)
この紙を見せてやっと入国手続き→荷物受け取り→税関申告(犬が頑張ってた)→ゲートの外へ!
待機列に並んだのが20:04で結果を受け取ったのが20:50だからやはり実質1時間前後はかかるみたい。
成田空港の入国や出国手続きのエリアは2年前より明るく綺麗にハイテクになってて、
2020のイベントに向けてこんなに頑張って整えてたのになぁって思うととても寂しい。
早くコロナが収まってなんの障壁もなくこの場所が使われる日が来て欲しい。
陰性証明は貰ったものの、トランジットのホノルル空港や機内で感染してても未だ結果には現れないので14日間は公共交通機関は使えません。
それにも関わらず。 待機列で前にいた同じ便で帰国したはずの女性は1階の京成線のホームへ向かうエスカレーターに消えていくし、(どうなったか知らない)この日予約していた空港のホテル(陰性証明があると泊まれる)は若干遠いので行き方を空港にいたお巡りさん(複数)に聞いたら「遠いからそこのタクシー使っていけばいいですよーっ」て笑顔(マスク付き)で言い出す始末。タクシーって公共交通機関ですよね?ダメじゃない?帰国者だよ?と言い返したらお巡りさんが全員黙ってしまった。千葉県警察署大丈夫か。日本の水際対策の効果について不安を覚えつつ、40キロの荷物をガラガラ引っ張ってホテル迄歩いて行きました。
何故成田に一泊したかというと自力でレンタカーで帰るためでした。
成田のレンタカーショップが時短営業で軒並み到着便と同時刻に閉店してたので、次の日に出直して車を借りるため。
レンタカーも調べてみたら大手のトヨタレンタカーは乗り捨てに対応していなかったけど、タイムズのレンタカーが系列店舗への乗り捨てだったら陰性証明書の提示で利用出来るとのことで予約しました。
が、ここで待ったがかかります。
朝の京葉道は危ないんじゃないかとか、普段ペーパードライバーなのに大丈夫かとか、アメリカの道路ルールを見た次の日に日本のルールにすぐに戻るのか、などなど言われてても意に介してなかったのですが、親から書留が送られてきて、事故に遭って千葉県の医療従事者に迷惑かけるようなことがあってはいけないと現金が入っていました。散々悩んで帰国者用のタクシーサービス(成田から定額)に3日前で申し込みました。同時にキャンセルしたタイムズさんごめんなさい。成田から東京都23区外、大体25000円から40000円が相場。レンタカーが乗り捨て代金込みで16000円だったので送金がなかったら無理でした。
既に成田に一泊していたので、自宅に帰ってから14日間が自宅退避になります。
外に不要にでてはいけないし、お店にも入るのは憚られるし、公共交通機関は使わないでくださいとのことです。
予めこの14日に備えて買い置きしていた食材や、ネットスーパー、宅配便で食事はまかない、ゴミ捨てだけは敷地内なのでOKということにして、ベランダで仕事の合間に日光浴と宅配の受け渡し以外は一切外に出ていません。
帰国後14日間は保健所から連絡を行って健康状態を確認しているとのことでしたが、自動音声の電話かLINEに切り替わったとのことで、次の日から電話を待ちわびてました。が、かかってきたのは帰国後3日後からでした。内容は毎日かわらず、厚生労働省から海外から帰国した方への電話であること、14日以内の健康状態を確認していること、熱はないか、家族も熱はないか。せき、喉の痛み、鼻詰まり、鼻水、強いだるさ、息苦しさ、その他の風邪症状は無いか。という質問と、出来るだけ安静にして不要不急の外出を控えて手洗いと消毒を徹底してください、という内容を毎日大体お昼ごろにかかってきて言われました。一回出られなくて毎日かかってくる番号に折り返して登録しようとしたら、折返しでは受け付けられません、と冷たく言われました。電話に出なかったことでどんな罰則がくるのかビクビクしていますが今の所何も言われてないです。
昨日でやっと自宅退避が終了して大晦日の今日から外に出られます。14日間で合計歩数が20000歩行ってなくて本当運動不足が怖い。正月から散歩します。
恋人に会いに行くなんていうと聞こえはいいかもしれないけれど、今この時期には褒められた行動では全然ないです。バカかと思う。
この時期に移動する人は、やむに止まれぬ家庭の事情があるか、やっとハワイに行けるぜヒャッハー!!SNS!!映え!!という、やむに止まれぬ病な人のどちらしか居ない印象だし。
恋人は現地で在宅勤務やりつつ元気そうで、久しぶりに一緒にご飯を食べ庭を散歩してゲームをして、この一年が無かったかのように普通に過ごせました。すごい安心しました。
出来たら毎日一緒にいたいけど、今のところはいつでも話せる・文字や画面を共有できる技術の発達に本当に感謝しつつもう暫く我慢できそう。令和万歳。
そんな感じの数多にある遠距離の恋人に会いに行く旅行記の一つでした。
ここまで読んでくれた皆さんありがとう。
そろそろ、どのギルド職員のねーちゃんがどの作品だか分からなくなってきた。
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転生したら悪い国の娘でした
万葬不踏の欺神迷宮
村人ですが何か?
公爵令嬢の嗜み
駆除人
神眼の勇者
賢者の孫
えっ?平凡ですよ??
続く
お金稼いで, そのお金で, ヨーロッパ行きたい, 南米行きたいと答えます.
そう答えます.
今はね, こんな状況ですけどね, Googleストリートビュウ見ますとね, ヨーロッパの美しい街が見られるんです, これで我慢です, でも次には実際に見てみたいです, 答えます.
世界の広いを見て, それで満足したら, しないかもしれないですが, そしたらそれで本を一冊書きたいです. 旅行記です.
これが答えです. 真実じゃなくてもいいです. そう答えると大体納得します. ハンガリーとか, モラビア行きたいと述べると, 日本人は大体よく知らないんだから, それ以上会話続きません.
もっと聞かれたら, 実は何があるか知らないんです, ノイマンの故郷ですとか, メンデルの故郷ですとか言いますね. 何があるかは, 行って見てくればいいんですから, 知らないです, でも興味がありますと答えるとフムフムとなってOKです.
鉄腕アトム「透明巨人の巻」という話がある。若き天才である花房博士が物質伝送機のせいで、ウサギ、魚、ロボットの融合した怪物になってしまうエピソードで、「ハエ男の恐怖」が元になっている。その最終部で、博士が悪党を罰するために物質伝送機であちこちに飛ばしてヒーヒー言わせるドタバタがあるが、その中でラインダンスの真っただ中に飛ばす。悪党どもが冷や汗をかきながら一緒に踊ってごまかす横で、レオタード姿の女性が並んでいる。
また、これはどこで読んだのか忘れたのだが、手塚治虫が宝塚劇場を訪れ、レオタードというか舞台衣装の女性に囲まれて興奮のあまり卒倒しているコマのある漫画があったと記憶している。
つまるところ、こういうスカートやレオタードのラインダンスは宝塚が起源なのだろうか?
まずは基礎的な情報を手に入れるために、ウィキペディアで「ラインダンス」を検索した。すると、意外な事実に行きあたった。
ラインダンス(Line Dance)とは、ダンスフロアに整列し、全員が一斉に同じステップを踏むダンス。主にカントリー・ミュージックやポップスなどの曲で踊られることが多いが、音楽ジャンルに特に限定は無い。
また日本ではポンキッキーズという番組で知名度を上げている。本番組の場合では、主に小中学生の女子は椅子を一列に並べた状態で、ポンキッキーズれていた[ママ]曲や洋楽を流しながら座ったり立ったりしてラインダンスを行う形だった。それに加えて普通のダンスを混ぜて行う為に非常に難易度が高かったが、成功すると非常に見た目がよく、放送当時はこのダンスを学芸会や体育祭で取りあげる学校も多かった。
ひらけ! ポンキッキ!から視聴していた自分のような人間からすると非常に懐かしい。しかし、あの女子たちの踊りは確かに脚を上げるものではなかった。
それならば、あの踊りの名前は何か? 散々探し回った結果、次のことが分かった。横に並んで脚を上げる踊りはロケットダンスと呼ぶそうだ。なるほど、このキーワードで探すとたくさん見つかる。リンクが多いと投稿できないので、冒頭のhを抜く。
ttps://www.youtube.com/watch?v=4i7y6XE7sz8
ttps://www.nicovideo.jp/watch/sm31659056
ttps://www.youtube.com/watch?v=fVewBno93RA&list=RDfVewBno93RA&start_radio=1&t=137
名称は、米国のダンスカンパニーロケッツからだろうか?(後ろの男性諸君の笑顔がいい)
ロケッツは、1925年にセントルイスで、「ミズーリ・ロケッツ (Missouri Rockets)」として結成された。創設者のラッセル・マーカートは、1922年にブロードウェイの「ジーグフェルド・フォリーズ」で見た「the John Tiller Girls」(英国のダンス・グループ)にヒントを得て、「もし、もっと背が高くてもっと脚が長いアメリカ人の女の子たちに、複雑なタップダンスと目の高さのハイキックをさせることができたら...イチコロだ!」と確信した。
だが、ここから名前が来ているとすれば、ラインダンスはフレンチ・カンカンではなくアメリカ起源ということになる。
第二次世界大戦終結後の1946年に、宝塚音楽舞踊学校を宝塚音楽学校と改称し、4月22日から宝塚大劇場で公演を再開した。再開第1作は『カルメン』『春のおどり』の二本立てで、大戦中に入団した計3期69名がラインダンスを披露した。
とある。ここまでは想像がついた。宝塚ではなく松竹のであるが、おおよそ同時代の写真がある。
1927年、岸田辰彌が欧米遊学から帰国。岸田はこの経験を活かして、日本初のレビュー『モン・パリ 〜吾が巴里よ!〜』を日本人の世界旅行記をテーマにして制作する。同年9月1日から上演され、画期的な内容で大ヒットを記録した。主題歌レコードがヒット、当時としては露出の高い豪華な衣装も話題となった。ラインダンスを初めて演目に取り入れ、16段ながら(現在は26段)大階段も登場した。以後、少女歌劇のレビューに欠かせないものとして定着する。
つまり、ラインダンスは1927年にまでさかのぼるのだ! 実際問題、当時としては露出の高いと書かれているが、それがどの程度かはよくわからない。ウィキペディアに写真はあるが不鮮明だからだ。歯がゆい!
しかし、1930年の「パリゼット」の写真はあった。確実なことは言えないが、ほぼレオタードだ。日本国内で初めてバレエが演じられたのは1911年の帝国劇場であり、レオタード的なものに対する抵抗は、わずかながらも減っていた可能性がある。
今まで、同じ少女歌劇団としてこの二者を併記したが、それぞれカラーは大きく異なる。長くなるが、「松竹歌劇団」の項から引用する。
宝塚歌劇との比較では、松竹歌劇の方がよりスピード感と大人の男性の嗜好(色香)を優先した演出を行っていた。これは片や下町の浅草、片や山の手の日比谷(東京宝塚劇場)という、両者が拠点とした土地柄の違いによるものともされるが、前述のように、東京松竹が発足する以前から、松竹レビューの基本要素には「エロティシズム」が含まれていた。青地晨は次のように述べている。「昔はズカファンにとっては松竹は下品でみられなかったし、SKDファンには宝塚は気取って鼻もちならなかった。だが、二派に分れてシノギを削るほど、本質的な違いはなかったにせよ、宝塚と松竹と、それぞれのカラアと伝統があったことはいうまでもない」。戦後の占領期には松竹・宝塚両方を取り上げる雑誌が複数刊行されており、ある程度観客層の重複もあったとみられるが、戦前からのファンには、両方を愛好するファンを「節操がない」と批判する向きもあったという。
こうした説を補強する、次のような画像がある。
1932年、松竹の「らぶ・ぱれいど」公演の様子。 明確にレオタードを確認できる。
スポーツ新聞ではラインダンスを撮影するとき、たいてい脚を上げているところを映しており、これってどうなのか、と思わなくもない。最近、女子スポーツの写真をことさら性的に撮影することを阻むため、JOCが対策に乗り出すことにしたそうだ。いいことだと思う。女性がスポーツを思い切り楽しむとともに、写真を撮る楽しみも守られるよう明確なガイドラインを望む。それと同時に、スポーツ新聞のこういうチアのアンスコばっかり撮っちゃう傾向にも一定の歯止めがあってしかるべきだろう。ついでにノーバン始球式という表現もギャグが滑っている気がする。
しかし、自分も同罪かもしれない。ある程度読んでもらうためにはタイトルを工夫せねばならず、レオタードで読者を釣ってしまっている。
上記の松竹歌劇団の動画が含まれているリストをたどっていると、驚くべきものを見つけた。
https://www.youtube.com/watch?v=BVKkNAf1ruI&list=RDfVewBno93RA/
なんと、1940年代にはすでにチアの見せパンのようなものが存在していた! こうなると、見せパンの歴史はサーカスの衣装などにまでその調査を広げないといけない。もっとも、これは見せパンなのかスカート付きレオタードなのか判然としない。一瞬お腹は見えてるけど……。
英語版ウィキペディアのshortの項には、bun huggers(ショーツみたいなブルマー)について次の記載があった。
In 2008 it was noted that the International Volleyball Federation used to require that female volleyball players wear such garments while playing.
なんと、ブルマータイプの衣装の強制が21世紀になっても行われていたのである。にわかには信じがたい。以前にはビーチバレーの衣装の強制について調べたが、問題はここにもあったのである。
さいわい、こうしたことは昨今になって改善され、好きなものを着ていいことになった。動きやすいようにショートパンツが多いが、ブルマーが強制されなくて本当に良かった。
僕はブルマーが好きだ。だが、強制は大嫌いだ。ブルマーが好きなら嫌がる女性にはかせて喜ぶなどもってのほかだ。
それとは別に「Short shorts」と呼ばれる短パンがあることも知った。自分が以前の記事で1930年の The Women’s League of Health And Beauty=The Woman’s League of Health and Beautyのブルマー風のものやナチス時代にブルマーにカウントしていたのはこれだったかもしれない。やはり写真だけではわからないことが多いが、念のため訂正しておく。ブルマーの世界的な分布についても、再考を要する。
今回は、フレンチ・カンカンへの興味から派生して、ラインダンスについて調べた。1930年代にまでさかのぼることが分かったが、それがフレンチ・カンカンからの影響を受けているとはっきり示すには至っていない。彼がパリにいたのは名高いMistinguettが活躍した時期のことで年代に矛盾はないが、証拠は不十分である。
また、追加調査により、ブルマーや見せパンの広がりの年代がかなりずれる可能性が見つかった。今後も調査に役立ちそうなキーワードが見つかり次第、記録していきたい。
https://b.hatena.ne.jp/entry/4692774563473918562/comment/yoppymodel
ライターのコンテンツ力で記事を面白くすることで成果を出してきたヨッピーっぽい、根本的に勘違い甚だしいコメントで笑ってしまいました。
ヨッピーが面白がられてるのは彼があの作風で結果を出してることから見てまあ客観的に認めていい事実でしょう。それでも、読み手が求める情報を与えない記事がフラストレーション溜めるの当たり前じゃないですか。
ヨッピーなんか勘違いしてません?? 読者が求めてるのはあなたじゃなくてあなたの発信する情報なんですよ。あなたは情報の添え物なんです。だってあなたの記事は面白くてもあなたは特に顔のきれいな訳じゃないおっさんなんだもの。
キュレーションサイトへのヘイトを原動力に書いた大阪旅行記事は面白かったです。スパワールドをまず挙げるところが信用できた。
https://travel.spot-app.jp/osaka_yoppy/
サウナ記事もあなたの趣味や嗜好を存分に活かした情報が満載。あなただからかけた記事だった。
https://srdk.rakuten.jp/entry/2018/09/29/150000
でもその反面、Twitterでフォロワーに全国の名産を教えてって募集して記事にしてたりとか結構「手抜き」もやってるんですよね、ヨッピー。
http://r.gnavi.co.jp/g-interview/entry/yoppy/5054
それあなたが大嫌いなキュレーションサイトとやってること大差なくないですか? いやもちろん、中身のクオリティは段違いだし、それで集まった情報はあなたがこれまで培ってきた人気で集められたものってことで、まあヨッピーだからできた記事って点では一応あなたの成果だとは言えるんですが、あなたこの記事だとほとんど食べてないですよね?
まあわかるんですよ。そんだけ集まったら全部食べてらんないですよね? 仕方ないですよ。でもね、同じフォロワーから情報募集して集めた東京のたこ焼き屋さん20店舗全部食べ歩いた上で書いたおすすめ6選記事と比べたら、「ヨッピーもここまで落ちたのか」とは思いますよ。
まああんだけコタツ記事嫌ってたヨッピーがコタツ記事の温床であるクラウドソーシングサービスにインタビュー記事書いてる時点で、個人的にはお察しなんですけど。
https://hatenanews.com/articles/2019/06/20/103000
まあ商業でやるってのはそういうことだとは思いますよ。予算のでる範囲でできることをやるしかない。そしてライターの作る記事にクオリティの差が生まれるのは仕方がない。
https://lounge.dmm.com/detail/2162/
そのスポットではね、あなたよりもずーーーーっと身体を張って体当たり記事を書いてきた、patoさんっていう偉人がいるんですけど、ご存じですか? あの人が書くものって、「patoさんしかやれない(普通はやらない)ことを実際にやった体験談」だから、面白いんですよね。普通18きっぷで日本縦断しないですよ。千葉県境歩かないですよ。そういうことを体当たりでやってる人がいる横たにあなたが並んだとき、個人的には、あなたの取り柄って顔芸くらいしかないんですよね。だって体当たりしてないもん。雄山の鱧を食べた京極さんみたいな気持ちになりますよ。
「【魔改造】サッポロ一番を世界のシェフが料理したらすごいことになった」
「色々な世界のシェフが料理した「サッポロ一番」のレシピが見れます!」
って冒頭に書かれた記事みたら読者は何を求めると思いますか? 少なくとも、ヨッピーの顔芸じゃないですよ。あくまでサッポロ一番のレシピや料理じゃないですか? だって料理の記事だと思って開いたらおっさんの顔がみせられるんですよ? その前に完成品のきれいな写真の1枚や2枚くらい見せてくれて良いと思いません? いや、もしかしたら炎上商法なのかもしれませんが。それなら文句は言いません。お仕事なのでヘイト稼いでPV得ようという方策は批判しませんよ。お仕事ですからね。
でもね、お仕事として雑な仕事して批判受けたら「はてブのコメント、最近本当に辛辣過ぎない?」みたいな他責コメント言い始める前に、改善すべき仕事ぶりは山ほどある気がするんですが、どう思いますか?id:yoppymodel
何かコンテンツがあったら、それに付随してコメント欄があることを期待してしまうようになった
増田ならトラバとかブコメがコメント、Twitterならリプライ…は質が低いから特徴的なワードで検索をかけて出てくる反応ツイート群、ヤフコメなんかはそのまんまコメントだし、YouTubeもコメント欄は絶対に見てしまう
ニュース以外のテレビを見るときは5chなりTwitterなりで実況がないか探すし、映画とかドラマを見た後は映画評論サイトだったり、これまたTwitterだったり、5chのまとめだったりを探す
何を見るにしてもたくさんの人の反応が知りたい、知れて当然、知れないのは嫌だ、という気分がすっかり自分に根付いてしまった気がする
なんなら観光地なんかもそうだな 絶景に感動!では終わらず、グーグルマップのクチコミとか個人ブログの旅行記とかを読み漁るまでが観光となっているところがある
近所の飯屋ですらそうかも とにかく、なんでもかんでも他人の反応・コメントを見たいという欲求がある
ある種の知的好奇心といえば聞こえはいいし、別にあらゆるコメントを真に受けてコロコロ意見を変えるってこともないんで時間を無駄にする以外に実害はないんだけど、ときどき我に返ってなんだか浅ましいことをしているような気分になる
・【小説】ライ麦畑でつかまえて / J・D・サリンジャー
・【映画】スタンド・バイ・ミー /
追記: コメントで教えてもらった創作物を追加しました。 まだまだ募集中
・【クラシック】ラプソディ・イン・ブルー / ジョージ・ガーシュウィン
・【クラシック】ローマの松 アッピア街道 / オットリーノ・レスピーギ
・【音楽】1001のバイオリン / ブルーハーツ
・【映画】最高の人生の見つけ方 / ジャスティン・ザッカム
・【小説】マルコポーロの見えない都市 / イタロ・カルヴィーノ
・【映画】プリシラ / ステファン・エリオット
・【TV】ドキュメント72時間 / NHK
・【映画】グランド・ブダペスト・ホテル / ウェス・アンダーソン
・【映画/小説】モーターサイクル・ダイアリーズ / エルネスト・チェ・ゲバラ
・【映画/小説】イントゥザワイルド(荒野へ) / ジョン・クラカワー
・【音楽】My Favorite Things / オスカー・ハマースタイン2世 とリチャード・ロジャース
・【音楽】AMBITIOUS JAPAN! / TOKIO
コロナで休日の予定がなく、撮りためた写真を整理していたら思い出がよみがえってきたので備忘録的に書く。
今じゃ考えられないが、ここ数年中国のLCCの春秋航空が片道\1,980とか異常に安い値段でセールを連発していたので土日+有給1日つけて中国旅行に行きまくっていた。
訪れた都市は上海・合肥・蘇州・南京・広州・深圳・西安・敦煌・ウルムチ・カシュガル・成都・東チベット・天津・青島・大連・丹東・ハルビン・瀋陽・香港・マカオ。
その中でも印象的だった4つのエリアについて、思い出話を書きたいと思う。
■ 丹東
国境の町。大河鴨緑江を渡るとそこは北朝鮮。中朝貿易の拠点として知られていて北朝鮮とのヒト・モノ・カネの連結点になっていると聞いていたのだが...
2019年に訪問した時には経済制裁の影響かほとんど人の往来が見られなかった。2つの国を結ぶ道路を歩いているのは巡回の兵士のみ、鉄道も全然動いていなかった。
北朝鮮レストランはまだ営業していたが、客足はまばら。冷やかしで入り口まで入ったが店員さんは塩対応。英語は話せるっぽい。
結局、中国人経営と思われる店で冷麺を食べて北朝鮮のビール、大同江ビールを飲んでみた。冷麺の味は可もなく不可もなくというところで、ビールは普通にまずかった。
大同江ビールは北朝鮮の主要な輸出品目らしいが、東南アジアのビールのように暑くて湿気の高い日に合いそうといったこともなく、無個性でただひたすらにまずいという印象だった。
ウイグル自治区。少数民族の弾圧が報道されている昨今だが、外国人の俺でも普通に自由旅行ができた。ただし、公安の警備の目は他の町よりも厳しい。
中国では地下鉄に乗るときにセキュリティチェックがあるのが普通だが、ウルムチではこれに加えてホテルやショッピングセンターの入り口でもセキュリティチェックがあった。
地元住民は中国の他の町と比べて彫の深い顔立ちで、ウイグル語表記の看板と合わせて異国情緒が強い。
町の中心部は中国語の建物が立ち並んでいるが、バスで郊外に向かうと昔ながらのバザールや家畜市場も残っており、意外に少数民族の文化が温存されているように思われた。中国政府としても(国内向けの)観光資源として金になると踏んでいるのかもしれない。
余談だが、ウイグル人のタクシードライバーは普通にぼったくってきた。この3年間、中国旅行でぼられたのはこの一度だけ。抑圧されているマイノリティといえど、常に善良というわけではないのだ。
ウイグルと違って、チベットエリアはガチで少数民族の抑圧が強い。最大都市のラサは一人旅で入ることができないため(政府公認のツアー参加必須)、成都からバスで10時間以上かかるという東チベットエリアに潜入した。
時期によって外国人の入境が出来たりできなかったりするので、ネットの旅行記を見て行けたという報告の上がった翌週に1週間休みを確保して飛んだ。多分今はもう行けない。
東チベットは山がちで人口も少ないため発展著しい都市部に比べるとインフラ整備は遅れているのだが、ここにも開発の手が及んでいるようで、日本の首都圏で言うと圏央道くらいの規模の立派な道路が建設中だった。
果たして採算は取れるのだろうか? それとも採算無視で鉄鋼の過剰生産解消のためにオーバースペックなインフラ整備をしているのだろうか?
現地の町ではヤクが放し飼いにされており、そのバターを使ったチベット料理を堪能した。いたるところでマ二車が回され、宗教が生活に根付いているような地域だった。
途中タクシーで修行僧と乗り合わせたが、日本人とわかるとフレンドリーになった。ネットで調べておいた簡単なチベット語のあいさつをすると上機嫌になり飲み物をごちそうしてくれた。
同じタクシーには家族連れも乗っており、小学生くらいの子供が、おもちゃのガラガラのようなマニ車を回していたのがとても新鮮だった。面白そうなのでお土産に1つ買って帰った。
いつか政治的抑圧がなくなって、自由に旅行に行けるようになると嬉しい。
■ 香港
デモの渦中の2019年に訪問。公安とデモ隊の衝突に巻き込まれないか不安だったが、twitterでデモ情報を見ながら移動したので幸か不幸かデモに巻き込まれることはなかった。
主要道路沿いにはデモ隊の落書きが残っており生々しさを感じた。こんな情勢でも地下鉄や船等の公共交通のセキュリティチェックは無く、ネットの接続制限も体験した限りでは見られなかった。
Google, Twitter, Facebook, Line, Fanza。すべて問題ない。アメリカや日本のWebサービスを自由に使える。なんて開放的なんだ。素敵!最高。今後もどうか香港の自由が保たれますように。