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2017-02-26

たかうよ

職場で突然 理不尽が起こった

それは急に 起こった

早まるな

まてまて まずは 確認しろ

確認したら 確信に変わった

疑惑は 確信に変わった

ああ そうか

これがクソブラック企業というやつね

ヒトサマのカネと時間をかすめ取るクズ

あたしなんだか

はらわたが煮えくり返りましてよ

あたまが痛いのよ

あらあら手先が冷えてきて

足の指から汗ぽとり

そう 許すまじ あのクソブラック企業

ヒトサマの尊厳を踏みにじること

どれほどのことか 思い知れ

あたしは ここに いまここに

たかうことを 誓うのよ

あたしは 自分で取り戻す

あたしのカネと尊厳

くそやろうには わからない

あたしは たたかう たたかうよ

[]

さびさに中島敦山月記』を読んだら、だいぶ読み方が変わって驚いた。

以前は、強烈な自尊心ゆえに友人や先生に教えを請えないエリートが没落した様を描くことで、「つまらないプライドは捨てて生きていかないとロクなことにならないよ」という教訓を言う話だと思っていた。

が、この読みはどうも浅薄というか、人生の敗北者にとっては厳しすぎるのである。というか結論だけ抜き出せばそこらの自己啓発本と変わらないような気がしてきて、作品価値矮小化しているような気さえしてくる。

そこで、もう少し人生の慰めになるような読み方はないか。と考えていたら、これは「理不尽な世の中に自分を合わせられない不器用な男が、苛烈自己責任論で自分を裁いてしまい、自分を受け入れてくれる神も持たなかった結果、精神的な苦境に陥る話」じゃないか、と思い始めた。



中学生の頃に読んだときは、李徴は周囲に教えを請いたりできないプライドの高い男だな、と思ったが、(浅い)人生経験を積んだ今、改めて読むとそうでもない。

李徴が詩人を志したのは、(功名心もあっただろうが)第一には心を揺さぶる先人の詩があったからだろう。そうなると、そうした詩を書く者が周囲にいれば、これに師事したり教えを請いたりしたはずである

それにもかかわらずそうしなかったのは、自分の追い求める詩人像に値する者が周囲に居なかったからだろう。



自分の追い求める理想像と、②世で「名を成す」者とがズレることは、現実社会でもしばしばあることである

李徴は、このズレに気付かないまま自分理想像を追い求めていったことで、世で「名を成す」ことができなかったばかりか、周囲の人間と折り合いがつかなくなり、「努めて人との交を避けた」結果、「一匹の猛虎」となった。

他方、周囲にいた「己よりも遥かに乏しい才能であ」る者は、世で「名を成す」道を「専一に磨いたがために」、「堂々たる詩家」となった。



李徴は理不尽な世の中に自分を合わせられず、ひたすらに理想を追い求めた結果、社会的に失敗してしまったのである



これはカフカ『変身』で、社会の求める市民像──(ⅰ)家庭の善良な息子、(ⅱ)有能なセールスマン──を演じていたグレーゴルが、自己本来性の自覚を持ってしまった瞬間、褐色の虫に変身してしまったのと似ている。

現代社会ルールでは、人間自己自身本来性を保持することを許さないのである



そして、李徴が不幸であったのは、上述した社会ルールに、他ならぬ李徴自身支配されていた点にある。

李徴としては、徹底的に社会を突き放し、自分理想像を追求するという途もあった。

しかし、「元来詩人として名を成す積りでいた」李徴は、世で「名を成す」努力をできなかった自分を徹底的に断罪するのである

事実は、才能の不足を暴露するかも知れないとの卑怯危惧と、刻苦を厭う怠惰とが己の凡てだったのだ

李徴の詩を聴いた袁の評価によれば、李徴の詩は「長短凡およそ三十篇、格調高雅、意趣卓逸、一読して作者の才の非凡を思わせるものばかりであるとある

第一流の作品となるのには、何処どこか(非常に微妙な点に於いて)欠けるところがある」とは言え、この自己評価は言い過ぎである

それに、はっきり言って実社会でこんな話は”よくある”ことなである



ここで想起されるのは聖書の『ヨブ記である

神の手により不幸のどん底に落とされる義人ヨブを、自己責任論に基づいて徹底的にこき下ろす友人エリファズの話だが、どうも李徴の中にはヨブとエリファズが同居しているように思える。

ヨブはラストで「仲保者」(=キリスト?)の存在確信することで救われるわけだが、李徴にこのような仲保者は現れない。

ただ、「向うの山の頂の巖に上り、空谷に向って吼える。この胸を灼く悲しみを誰かに訴えたいのだ。己は昨夕も、彼処で月に向って咆えた。誰かにこの苦しみが分って貰えないかと。」というだけである



また、カミュ異邦人』も想起される。

これも社会ルールに合わせられないムルソーという男の不幸を描いた作品である

しかムルソー物語ラストで、このような自分排除せず「優しい無関心」を示す自然存在に気が付き、幸福を得る。

他方、李徴は「獣どもは己の声を聞いて、唯、懼れ、ひれ伏すばかり。山も樹も月も露も、一匹の虎が怒り狂って、哮っているとしか考えない。天に躍り地に伏して嘆いても、誰一人己の気持を分ってくれる者はない。ちょうど、人間だった頃、己の傷つき易い内心を誰も理解してくれなかったように。」というだけである



ここに来て、山月記という作品は「理不尽な世の中に自分を合わせられない不器用な男が、苛烈自己責任論で自分を裁いてしまい、自分を受け入れてくれる神も持たなかった結果、精神的な苦境に陥る話」じゃないかと思うのである

2017-02-25

やっぱさ人間結婚適齢期って12歳~20歳ぐらいだよ

ぱにぽに見て確信したね。

でもね、現代人の教育レベルだと親になるために必要教養人格形成するのには平均して30歳ぐらいまでかかるんだよね。

ヤバイ

現代バカすぎてヤバい

文明社会を形作るのに必要知識体系や道徳をようやく構築し始めたけど教育レベルが全く追いついてない。

肉体的な結婚適齢期教育効率性も大きく変わってないのに親に要求される知識水準だけが向上してる。

ヤバい

人類ヤバい

くだらねえ思想教育とか奴隷根性教育とかやってないで本気で物教えろ。

教育レベルを上げるとその過程で私達の世代が歳だけ食った無能に成り下がる可能性は大いにあるけど……人類のためなら犠牲になるよ。

自分より年下で優秀な人間だらけの世の中になってもそれで明るい未来を信じながら死ねるなら構わん。

2017-02-23

http://anond.hatelabo.jp/20170222172550

おごってもらうパターンの中に「経営者」って文字を見た瞬間ニートってことを確信した

世間知らずも甚だしいか経営者金持ちってイメージは捨てたほうがいいよ

感想垂れ流すだけ その1

http://www.tbsradio.jp/120844

>まあ、よくよく考えたら、ご自身の家がいくらで買いましたいうのは、あんまり近所の人に言わないでしょ? 言わないじゃないですか。だからそれと同じ感覚で、お国の方から「どうされますか?」って言われたときに、私自身はですよ、「それだったら言わんといてくださいね」というようなことでお伝えをした

→国の土地を買うのにそもそもそういうことが可能なのか?







荻上:籠池さんの方から財務局の方に電話をして、「やっぱり公開にしてください」と言ったんですか?

籠池:その辺は、私の方から言ったと、私が提案をした、ということになるんでしょうね。

荻上電話をした?

籠池:提案をしたと。

荻上:ということは籠池さんの方から連絡を取ったんですね。

籠池:・・・連絡を取ったというよりも、なんていうんですか、いろいろな朝日新聞の事がありましたからね、「これはどうなっているんでしょうね」「何が問題なんでしょうね」ということでしたから、まあ、お国と私の方は、なんとなく思いが通じた結果だったんじゃないですか。

荻上:思いが通じた?ということは担当の局の方から「こうなってますけど公開していいですか?」という問い合わせがあったということですか?

籠池:いやいや、そういうことでもないと思いますよ。私の方から「公開しましょう」ということにしたんですから

荻上:なるほど。じゃあ、籠池さんの方から提案されたんですね。

籠池:ということになりますね。

すごいなこれ。




この土地が、だいたいどれくらいの価格だというのは把握されていたわけですか?

籠池:わかりません

荻上:わからない?

籠池:うん、わからない。私はちょっとそういうところはあまり強くないというのか専門家でないのでわからないんですよ。

荻上いくらぐらいだという見積もりはなく、例えばこのあたりを取引したいという事で申請したということですか?

籠池:これは不動産会社の方が「国有地がありますけど、これは国の土地なので財務局のほうにいかれたらどうですか」ということのアドバイスがあって、行ったもんですから。その土地いくらするのかということはそこまでは考えていなかったんですね。

荻上いくらぐらいかという見積もりは聞いていた?

籠池:それはぜんぜん聞いていません。それはお国のほうも「ナンボですよ」ということはいってくれませんでしたので。でも借地だったらどうでしょうというような事で私がお聴きしたような事があったと思います

荻上自分から借りたいという事をいったということですね。

籠池:そうそうそう。借りるんならどうでしょうねと。

いくらになるか全くの見通しもなかった?



◇「借りる際にすら金額が分からいから買うなんてとんでもない」という発想だったのに、埋蔵ゴミがでてきた瞬間に「買います」と言い出す

埋蔵物が見つかってそのことを報告して、その後に購入を申し出たという事ですけれども、あまりこういった契約に詳しくないといっている籠池さんが、この期間でゴミが出てきたから安くなるだろうということで、金額はまだわからない段階だろうと思うんですけど、買いますといえたのはどうしてなんでしょう?

籠池:ちょっと安くしてくれるんじゃないかなという思いは当然なりませんか?

荻上:ということは金額がどれくらい安くなるかという確信なしに、買えるようになるだろうということで購入に変更したという事ですか?

籠池:気持ちというか第六感が働きまして、これはちょっと賃借料にしたらかなり安くなると。そうすると賃借料が安くなるということは購入させてもらえる金額に近づいてくるというのではないかということで、これも自分の第六感ですが、それだったらいくらになるかわからないけど国のほうが指し示してくれる金額で購入させていただきましょうかという風な感じを持ちました。

その答えは第六感! ぱない!

2017-02-22

人を信じたい

つの間にか人のことを信じられなくなっていた。

母親不倫して出ていったり、

出ていく直前に「何度も中絶した。(産んだのは)無理矢理された。」と言って

父親がなあなあの返事しかしていなかったこと、

当時中学生自分のもとに残ってくれた父親に対して、更に昔の浮気疑惑をさんざん言い残していったこと

それが主な原因だと思っている。

過去いた友人たちは、人付き合いがうまくない私に対しても比較的優しくしてくれていた。

にも関わらず、強い自分への劣等感と、加えて他人自分に害を与えてくるものだという思い込み

全ての友人と連絡を絶ってしまった。

何年か経ち、自分に大切な人が出来た。

しかし、結局どこかに行ってしまうという確信を持って動いてしまう。浮気されると確信を持っている。

そのくせ、離れられる事に耐性がない。大切なのに相手を信じられない自分が不甲斐ない。

そしてとうとう自分のもとに残ってくれた親にさえ、人を信じられないことを指摘された。

騙されるときは騙されるんだから、大切な人のことくらい信じたい。

どうしたら信じられるのだろう

2017-02-20

モンスター級?新卒2年目の理解力の低さ

初めて匿名で書きます

ただの愚痴です。

結論から言うと、お前本当のバカか?と首根っこ捕まえて壁ドンしてやりたい勢いだ。

モンスター第二新卒をAとする。

部署が異なるのだが仕事を通して初めてやり取りすることになり、とりあえず人となりを見るためにコミュニケーションを取る。

少しぼやぁ〜っとした奴だったけど真面目に仕事しているように見えた。


ちなみに営業


からどんな相談も細かく教えていた。


周りからもよくそこまで細かく教えるねって言われるほどだ。


しかし2ヶ月もすると疑問が確信に変わる。


教えたことを2度3度聞いてくる。


全く同じ内容だ。


まぁそんなのは他にもゴマンといるから気にはしない。


しかし最もやばいのがホウレンソウだ。


事前に共有しておくが

部署間が異なることもあり俺が資料をAに渡すのは2日かかる仕組み

※詳細は省く。


・依頼はチャットワークタスク付けの義務


①早く言えよ!!

アポ必要資料が欲しい(19時)

いつ欲しいの?

2日後の17時です。

ギリギリだな、わかった。詳細はタスク付けといてくれ。

分かりました。

2日後の午前中に渡す

あ、アポ飛んだんでいらないです。

早く言え!!


②早く言えよ!!パート2

狙っている案件があるのでミーティングを月曜に開いて欲しい(木曜日

良いよ、スケジュール会議室押さえておいてね。

分かりましたー(軽い)

月曜日会議室で待つこと15分。来ない。

急遽アポ入りまして明日に振替できますか?

いつ決まったの、そのアポは?

先週の金曜日です。

おい。ふざけんなよ。まぁ明日だな。

翌日そいつ風邪で休んだが、連絡なし。

良い加減にしろよ?


③事前に相談しろよ!!

明日17時に会議室を押さえました。

ミーティングお願いします。

その時間無理だな。重めの作業やってるから

困ります

は?

上司に俺さんの予定押さえてること伝えてるんで。

いや知らないよ、事前に共有ないだろ?

困ります。なんとかしてください。

俺どうにか調整する

そいつミーティングに現われない。

Aの上司と俺が会議室で会う

Aの上司は詳しい話は知らず、俺も内容知らず当の本人は忘れていたらしく帰ったそう。

大概にしろよ?



挙げたらキリがない。


他にも、アポ入れてたが風邪をひいて伺えないことを先方に連絡せず、逆に先方から来てないんですがーの連絡をもらった時は流石にヤベェ奴と感じた。


ぼやぁ〜っとしてたのは性格的なものもあるが勘違いだった。


こいつは仕事できない。


ぼやぁ〜っとしていたのは何も考えていなかったんだ。


親身になってやったがもう無理だ。


教え方にも問題があるとは思うが部署ちげーし、本人のやる気を上げてやるつもりはさらさらない。


世話役でも親でもないしな。


やる気は本人次第だ。


他の会社でも最近新卒〜3年目ってこうなの?


初めて見たよ、こんな出来ないやつ。

中途半端な貧しさ

長期休み以外は週に3、4回は会っていた、親友ともいえる友達がいる。仮にAとする。

Aの家は中途半端に貧しい。母子家庭だが上の子ふたり私大に入れられるし、本人はバイトをしていない。学費のためにバイトに追われるレベル貧乏ではないということだ。

しかし、寒がりなのにコートが買えず、ペラペラの服を重ね着している。それで凌げる訳もなく、いつも寒いと言っているし健康被害も出ている。

2000円のアクセサリーを「高い」と言う。700円を超えるランチも「高い」と言う。「8000円のコートって安いよね」という発言共感してくれない。些細なことだが、こういったことの積み重ねにより、確実に「違う」と分かっていた。

いちばん引っかかるのは、毎年ずっと1000円程度の誕生日プレゼントをくれていたことだ。私は、はじめはそのくらいで様子を見て、仲が深まってきたら金額を上げていくのが普通だと思っている。しかし、Aはそうではなかった。金額を隠す努力をしないので、容易に1000円程度だと分かってしまった。

からしかったナイキスニーカーをもらった、ディナーに行くとサプライズケーキが出てきた、といった友人たちの話を聞くと「そういうことだよなぁ」と思ってしまう。

お金が無いからではなく、上記のようなことを私にやる価値がないと思っているからかもしれない。「お互いに親友だと思っている」という確信が持てるほどの色々な出来事があったのに、プレゼントの内容だけでそんな風に疑ってしまう。


最近は別の友達とよく遊んでいるのだが、とにかく楽だ。バイトをしていないという点ではAと同じだが、上ふたり大学院に入れられるくらいの家庭で育っている。10000円を超える服を着こなし、当然暖かいコートも持っている。何にでも興味を示し、私が声をかければ交通費だけで15000円ほどかかる場所でも一緒に行ってくれる。海外旅行にも乗り気である

オシャレな店で1000円ほどのランチを食べ、ショッピングを楽しみ、疲れたカフェお茶する、という王道の遊び方ができるというだけでかなり楽しい都心に出ても食事ショッピングしか楽しめないようなところに住んでいるからだ。

交通費のかからない場所を探したり、高いと思っていなくても「まぁあそこは高いからね〜」と言ったり、持ち物の値段を言わないようにする努力をしなくてもいいのがこんなに楽だとは思わなかった。

Aはガチ貧乏ではないので、お金のかからない遊びを知っている訳ではなかった。こういうところが、中途半端貧乏の不幸だと思う。

成人しているのに100均や300均で買ったもの誕生日プレゼントに選ぶセンスお金のかかる遊びが制限される不便。新しいものに興味を示せない感性

これらが貧しさにより生み出されたものだと分かっていても、一緒にいる上でがっかりしたり、傷ついたりしてしまう。

誰にも相談できず困っていたが、いま、Aとは縁を切ることにした。

当たり前だけど、合わない人と無理に仲良くする必要はないよね。

NHKの集金業務応援したい

我が家にはアンテナがない。

その理由は、まだ独身マンション生活していた頃の話にある。

終電帰りが何十日と続いたデスマーチを終えてやっと手に入れた休日に、朝から玄関の呼び鈴が響いた。

インターフォン越しに画面を見ると、スーツ羽織った一応は身なりのいい人間が立っていた。

管理人か?先日警察官が問い合わせに来たことも合った。セールスならここで追い返せば良い。

そう思って呼び出しに応える。

すると先方はNHKの集金係だった。

前に住んでいた人が転居してから、この部屋の契約がまだ行われていないとのことらしい。

「ああ、テレビ見てませんから」その一言で終わらせようと思った。

しかしこれは事実でもある。

まず第一仕事で忙しくて見る暇などない。

そして第二に、テレビを付けたところで大して面白くもない内容を編集煽り文句だけでいたずらに引き伸ばし、それを知りたいと言う興味が煽られては裏切られるテレビの作りに、とうの昔に辟易していたからだ。

ところが相手は食い下がってきた。

「頻度の問題ではない。」「見られる状況にあれば払う必要性がある。」「とにかく一度玄関先まで出てきて欲しい。」

一体どんな権限を持っていたらそれほど偉そうなことが言えるのだろうか。

契約を取り付ける営業マンの中で、これほどまでに高圧的な人間がいてよいのだろうか。

人前に出るにははばかられる格好をしていたが、それほどまでに言う根拠を聞いてやろうとボサボサの頭で玄関先まで出向くことにした。

目の前に立っていたのはインターフォン越しよりはしっかりとした印象の細身の中年男性で、しかし、お役所のようなでもそれとは少し違うような気難しさを漂わせていた。

そこで改めてそもそも仕事が忙しくてほとんど家にいないこと、テレビ番組なんてものはつまらなくて全く見たいとも思わないことを告げる。

しかし細身の中年男性は更に質問で切り返す。

「見ないということはテレビは設置されているのですね?」

映画お笑いDVDを見る趣味が有るので言われる通りにテレビは設置されていた。

まらぬ嘘をつくつもりもなく、そうだと素直に答える。

「ならばいつでも見られる状況にあるのだから契約必要です。」とさらに食い下がってくる男性

食い下がるどころかむしろ勝利確信たかのように顎は少し上を向いていた。

せっかくの休日を見事に朝から台無しにする態度である

更に畳み掛けるように男性は口を開いた。

「それに受信料の支払いは国民義務ですから。」

その一言で完全に頭にきた。

この男の高圧的な態度は、全てがその一言に集約されていることがわかったからだ。

彼は自分職務義務を果たさぬ人間を罰するためにわざわざ出向いているつもりくらいに考えているのだ。

から玄関先まで出てくることを強要することに躊躇がないし、こちらのことを嘘をついて支払いを免れようとする悪人か何かだと思っているのだ。

頭にきた自分は無言で玄関先を離れると、テレビと壁を繋ぐアンテナ線を引き抜いて男の前に差し出した。

テレビを見ていないのでこれは必要ありません。契約書と一緒に持ち帰って下さい。」

そういうと、まだ何かいいたげな男性を尻目に玄関の扉を閉めて鍵をかけた。

扉の向こうから「こんなことされても困ります。これは置いていきますがまた来ますからね。」という声がかろうじて聞こえてきた。

その日以来、我が家にあるテレビにはアンテナ線と言われるものが一切繋げられることはなくなった。



それから10年ほどして、現在結婚もして幼稚園に入る年頃の子供も2人いる。

その頃のマンションでは手狭になり、郊外に小さな一戸建てを建てて数年になる。

どうやら僕が留守の間に何度か集金に来たらしいのだが、妻がいくら対応しても家主と話をする必要があると何度も訪ねてくるらしい。

それでとうとうこの土曜日に、午前中を見計らってか彼らがやってきた。

インターフォン越しに対応しようとすると、お決まりの「玄関先まで直接のご対応をお願いします」の一言

相変わらずのその偉そうな要求はどんな根拠のもとに行われるのだろうか。

見ると今回の担当者普段着若い男性で、耳にはbluetooth通話マイクが刺さったままだった。

「新居を建てられてからNHK登録がまだのようですが」

多少は言葉遣いを心得ているらしい。

しかしこの日、この瞬間を待ち焦がれていたのは僕だ。

満を持してこの言葉を言ってやろう。

「うちはテレビを見ていません。そもそもアンテナがありませんから。」

「えっ?」と驚きを隠せない職員

そこに畳みかねるように続ける僕。

「以前職員さんに、見てもないテレビに対する支払いを「義務」と言われたことがあり、あまりにも腹立たしかったのでそれ以来アンテナもつないでいないし、新居にはそもそもアンテナを付けませんでしたので。」

返す言葉を失いすごすごと引き返す職員



事実我が家にはアンテナがないし、当然テレビもつながれていない。

妻にはその時の話をしたら痛く同意してくれて、子供にもテレビ無駄時間を過ごさせたくないと同調してくれたからだ。

しかし、NHKに支払う受信料があれば映像オンデマンドサービスを2つ以上契約ができる。

こどもたちにはその中からアニメバラエティ番組を見せるようにしているが、内容も選べて時間差で同じものを見ることができて全くもって不満はないし、最近ではテレビよりYoutubeのほうが面白いテレビ離れは加速する一方だ。

他にも娯楽はいくらでもあるし、映像コンテンツ面白さだけで言えばオンデマンドサービスのほうが奥が深く種類が豊富だ。



職場テレビドラマ話題になることなんてここ最近であっただろうか。

テレビを見ていないことで世間ニュースから取り残されたことがあっただろうか。

しろテレビ情報源としている人間のほうが、視野見解限定されていることのほうがほとんどではないだろうか。

テレビがなくなって困るのは、テレビを見続けている人間だけだ。

そんな状況の中で、わざわざ人間が何度も出向いてまで集金した挙句に、ユーザー離れを加速させているコンテンツ未来がある訳がない。

テレビ未来を急激に破滅へを追い込んでくれるNHKの集金業務をこれから応援しています

2017-02-18

サーバルちゃんはパークのメインマスコットなのだろうか

サーバルキャットをモチーフにしたバス

・さばんなちほー以外のフレンズにも名前を知られている

・『サーバルキャットの“サーバル”だよ』という自己紹介


まあこれだと「噂通りかわいいスナネコ」とか「アライさん」も引っかかるが、それは各ちほー毎にマスコット存在する的なことでなんとかなるんじゃないか


かばんちゃんが自らの出自を探す中でサーバルちゃんも忘れていた自分の特異性に気づくような展開だったとしても、彼女には変わらず天真爛漫でい続けて欲しい。


最初電脳世界内の虚構のパークなのか?などと訝った観方をしていたが、太陽光発電システムだったり非常口だったり、色々と発見するうちに此処が確かに現実にある施設だという確信を得ることができて安心してきている。


最近仕事中も、けものフレンズのことしか考えてない。

俺も早くインパして、みんなのフレンズになりたい。

2017-02-16

http://anond.hatelabo.jp/20170215193247

記憶だと3年くらい前からどんどんブクマ数が増えてる感じ。

ちょっと炎上したり論争になってるエントリだとすぐに500行くようになった。

その中でちょっと気合入った記事とか時事ドンピシャだと1000超えてくる。

今この内容と影響力だったら確実に500〜800は行くと思われる2009年くらいのエントリブクマ数見ると100程度しかなかったり。

アフィ狙いの互助会も3年前あたりから増えてきたのと、それまでツイッターネットニュース文句言ったりバトったりしてただけの人たちがはてなブログ書き始めてツイッターに流す→話題になる→ブクマ増えるって現象があると思う。

投稿ブログ記事がいきなりブクマ500超えしてるしてるのとかここ3年で結構あるんだけど、ほとんどはツイッター特定界隈に知られてる(フォロワーがそこそこいる)アカウントが書いてる。

勘違いされてそうだけど、保育園落ちたより以前からこういう状態

逆に言えば、保育園落ちたの人ははてなブログ増田含む)-ブクマ-ツイッターブースト構造をすでに知ってて増田に書いたと思う(それが仕込みとかい意味ではない)

最近だと借金玉の人がそのあたりを分かりやす公言してたが、鶉まどかとかあのへんの人も最初から出版社に(多くは口約束で)ブログ書いてみて話題になれば本出すかもと言われて開設したんじゃないかと。

こういう、最初ツイッター存在感ゲットしてからはてなブログ開設→出版デビュー狙ってるっぽい人はかなり多くなってきた。

(くどいけど保育園落ちたの人がそうと言ってるわけではない。あれが2000超えるとはたぶん本人も予想しなかったはず。ただある程度バズらせてやるとの意気込み、計画はあったのでは)

ちょっと話ずれたけど、要するに最近ブクマ数増加はアフィ互助会だけの話というより、はてブ日本ネット上のバズに貢献する=ビジネスになると確信を得た勢力流入の影響が大きいと思う。

300超えるくらいになるとスパムとまでは言えないが明らかに個人の記録用じゃなさそうな無言ブクマが増えてくるので、話題になってるエントリにとりあえずブクマして目くらましっぽくしてる勢力もありそう。

互助会はてなブログしかブクマしない場合ほとんどなので、ニュース記事2chまとめやバズった個人ブログなど何でもかんでもブクマしてるこっちの勢力とは別な気がする。そもそもブログ持ってないアカウントも多い)

付け加えるなら、以前ならそれぞれブログトラバしあって言及してたものブクマツイッターで短文の反応を返すほうが楽だし注目を得られるとなってきたのもあるかなと。

はてなダイアリーからブログ正式版に移行した時期と被るので、はてな内で完結しがちなトラバ文化よりブクマ拡散を狙おうという社内の目論見もあったのかもしれんね。

2017-02-15

舞台「孤島の鬼―咲きにほふ花は炎のやうに―」(ネタバレ注意)

とんでもない作品だった。とんでもない体験をした一週間であった。




まず先に言うと、本作品は『ミステリー演劇』だった。

それは原作推理小説カテゴリーされているからとか、原作者江戸川乱歩だからとか、そういう理由じゃない。

私はその解説、および回答を以下に記すのだけど、それは完全なるネタバレです。



もう知らなかった頃には戻ってこられない、作品を殺す系のネタバレ



なので、未観劇の方には本当に読むことを勧めません。

本作は素晴らしい完成度の傑作だし、舞台演劇でここまでのミステリーを作り上げるのは絶対に容易じゃない。

また、私はエグいほど容赦なくネタバレしていますので、正直自分ももう二度とミステリー演劇は鑑賞できない脳になってしまったのでは…と震えております。

(なので、読んでほしい気持ちがあって増田に書いているものの、観劇済みの方も生半可な気持ちではネタバレを読んでほしくない。六道の辻で迷い不幸だと感じている方にだけ、光が届けば良い。)

まり未観劇でネタバレを読むということは、人生の楽しみを自らの手で一つ潰すということ。尋常じゃない損失です。



本作はDVDの発売が決定しています。

公式DVD予約サイトhttp://www.shop-ep.net/east_park/shopping/a04020102/iid/0000000001746/

(発送日未定。予約は3月末まで)

めちゃくちゃ好評だったので、あなたの周りにも購入している人が居るはず。そして恐らく「見せてほしい」と頼めば喜ばれるはず。布教したくなるタイプの作品なのです。なので数ヵ月後DVDを鑑賞してから、是非また読みに来てください。



「数ヵ月なんて待てねーよ!」って方は、妥協点として2015年に他の演出家さんで上演されたものを見ることができます。

こちらは未観劇のためなんとも言えませんが、おそらく2015年版は絶対解けない「超ハードモードの『ミステリー演劇』」か、『ミステリーではない普通演劇』の可能性が高いと予想しています。でもまぁ全く観ないでネタバレ読むよりは絶対良い。

たぶんDVD売ってるし、3月になれば我らがdアニメストア殿が配信してくれます。

https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/CP/CP00000660

高いチケット買って劇場に行くか高いDVD買うかしか選択肢がなかった時代を生きてきた作品の取捨選択にすごい苦しんできた勢なので、dアニさん月額400円でこんだけ見れるとかマジ神過ぎ。最初目を疑った。(WOWOWさんにも感謝していますが、うちTV無いから見れないんですよ…そもそも家にあんま居ないし。お金なら払うのでスマホでもWOWOW見れるようにしてください。)



原作「孤島の鬼」を読むのも手ですが、本作はある意味では『原作本質を描いている』けど、ある意味原作とは全くの別物』です。だから舞台版のネタバレは、舞台版を観てから読んでほしい。



そして、せっかく未来の楽しみを潰してまでネタバレを読んでしまうのだから、その前に『ミステリー演劇』の推理に挑戦してほしい。

一人で解くのは超ハードだと思うので、できれば仲を深めたい方と一緒に。(私が今回の回答に至るのに協力してもらった友人の数は4人です。内1人は原作を読み込み一緒に推理してくれました。)

ぼっちの方も安心してください。本作はめちゃくちゃ面白かったので『2017年版の感想』も、ネットの海に転がっています。そこから辿り着くことも不可能じゃないはず。鮮度のいい印象論の良さも、一晩寝かせた感想の良さもあるので、いろいろ漁ってみてください。

あと私は推理した一週間の思考ログをほぼすべて残しているので、トリックがわかってからログを読み返してみたら翻弄されている自分がめちゃくちゃ面白かった(当時は睡眠不足神経衰弱で瀕死でしたけどね)。間違ってはいないけど騙されている。そんな楽しさもあるので、ぜひ推理に挑戦してみてください。

そして私がまだ解いていない謎の答えを見つけられたら、ぜひ教えていただきたい。



また、運良く本作を劇場でご覧になられた皆さま。感想はもう書き残しまたか

公式がwebでアンケート回収もしています。送ると抽選で非売品舞台写真もらえます。私もとても欲しい。

本作は、『感想を残す』ところまでを含めて作品です。せっかく運良く観劇できたのだから、140字で良いから書き残しておきましょう。

できれば思いの丈をすべて書き出しておくと良いです。『他者に感想を伝えようとした人だけが、謎解きの後に得られる感動』があります。(※個人の感想ですが!)

この感動を、本作品が本当に素晴らしい江戸川乱歩原作舞台化であったことを伝えたくて、読んだら作品を殺すことになるようなネタバレを恥を忍んで書いています。

私はソワレ観劇後、徹夜で翌昼に感想書き上げました。これが私の沼への一歩だった訳ですけれども、これを書き残しておいたお陰で、謎が解けた時に私の回答を出すことができました。

一度ネタバレを読んでしまうと、もう観劇で感じた感想書けなくなると思いますので、本当に一言で良いから感想書き残しておいてください。ついでだから公式アンケートに答えて非売品写真当てましょう。当たったら私にも見せてください。



最後に公式各位。

ネタバレにあたる部分は私の個人的ミステリー体験なので、これが公式解とは主張断言しません。

と言うか、理由なき見落しと、自分の能力ではどうしても咀嚼できなかった部分(言葉スムーズに脳に入ってこなくて読解しながら観劇することができなかった原作には無いシーン)があったので、私のネタバレは不完全です。他にも拾い損ねている箇所がポロポロ出てくる。逆転する可能性が大いにある、お粗末な推理

ですが、キャストの皆さまが最後までネタバレに配慮されていたのに、ネタバレを公開し誰かに読んでほしいと願うことが、浅間しいようにも感じています。

ネタバレ注意喚起に約2000字程裂きましたので、どうか堪忍してください。

p.s.オリジナルマグボトル購入しました。作中に赤い色が無かったのでデザインも綺麗だし購入したのですが…紐解いてみるとなかなか意味深なグッズですね。とても良い記念品になりました。




それでははじめます。



導入


無人の屋敷に風が吹き込む

暗転

まったく光のない深い暗闇から男性の声が聞こえる

「不幸ということが、私にもよくよく分って来ました。本当に不幸という字が使えるのは、私だけだと思います。遠くの方に世界とか日本かいものがあって、誰でもその中に住んでいるそうですが、私は生れてから、その世界日本というものを見たことがありません。これは不幸という字に、よくよくあてはまると思います」

暗転明け

無人だった屋敷に白髪の男性が立っており、書物を音読していた。

彼は自身について取り止めなく独り言つ。

彼……『私』を語り部とした、物語がはじまる。




まず本作の初見の私の感想と回答は、下記増田で参照できる。

http://anond.hatelabo.jp/20170206104211

ミステリーとして解いた今読み返すと相当ブッ飛んだ納得の仕方をしている。自分の妙さについて今までなんとなく感じていた部分が浮き彫りになりすぎである。こわい。

当時も気持ち的にスッキリはしたけども、<もやもやした原因が『認知を歪められている感覚』だったのに、「それは作者の願いだよ!」という犯人動機の『妄想』では、『論理的解決』にまったくなっていない>ので、悶々とはしていた。

作り手側は演劇を魅せるプロだが、観客は演劇を観るプロだ。伊達や酔狂でやっているわけではない、こちとら真剣に観ている。

認知を歪められている感覚』なんて中途半端ものは見過ごせない。

ちゃんとトリックを暴きたかった。

そこからずるずると私は沼に嵌まっていき、推理のためにガチで眠れない一週間を過ごすことになる。



そもそも、舞台「孤島の鬼―咲きにほふ花は炎のやうに―」の何がミステリーなのか。

それは、本作品が叙述トリックを駆使し、とある真意』を隠しているということにある。



しかし私の目下の推理動機は、トリックを逆手に取った『簑浦も諸戸も幸せになれる最適解』にあった。どうしても二人を幸せにしたかった。

そのために以下のことを行った。

そしてひたすら二人が相思相愛ではないという可能性を潰し、相思相愛である可能性を見つけ出す作業




解説『簑浦も諸戸も幸せになれる最適解』①

箕浦の白髪

二人の愛の一番の障害は、箕浦の白髪化=「箕浦は同性愛を『生理的』に受け付けられない」という点。

これが諸戸が箕浦の前にあらわれることがなくなった原因だと思う。彼がどんなに誠意を尽くそうとも、これだけはどうにも覆すことができない。

しかし、実は原作では白髪化したタイミング=直接的な原因が諸戸に襲われたことのみだとは明記されていない。

そして舞台でも、実はめちゃくちゃぼやかされている。

冒頭、語り部である『私』が自身の体験した恐怖について語ろうとする。その時にまるでトラウマが呼び起こされるかのように喉元を掻く仕草をする。

後半井戸の奥、深い完全なる暗闇の中、水位が増して死の恐怖に襲われた時。『私』佐藤箕浦も、諸戸と石田箕浦と同じマイムを行って移動し、水位が増しだすと喉を掻いて苦しみ悶絶する。

これは、白髪化するほどの『生理的』な恐怖が、諸戸に襲われる前から強烈にあったという解釈にできる。

では逆に、諸戸に襲われた後の恐怖はどうだろう。助八さんの救助が来て、生死の恐怖は去った。丈五郎の恐怖も去った。では諸戸に犯される恐怖はなくなるか? 普通に考えれば、自分を襲ってきた相手が側に居るなんて恐怖しかない。第三者が居るから安心だなんて暢気になれる訳がない。(学術的根拠を略していることは恥じています)

箕浦は、諸戸に襲われた時にあれほど恐慌したのに、襲ってきた相手が側に居てもケロっとし過ぎなのである脱出できた時なんて笑いあっていたりする。

これらによって、「箕浦は同性愛を『生理的』に受け付けられない」ということを否定できる可能性が、十分にある。


同性愛への拒絶:あの夜まで

生理的』に受け付けられない訳じゃないのなら、箕浦の同性愛への拒絶はどこからくるのか。

実は学生時代の箕浦は、同性愛を拒絶していない。

諸戸が触れるままにさせ遊戯を楽しんでいたと言っているが、これってちょっとエッチではないですか? 私は『もてあそぶ』というよりも、遊廓でのお戯れみたいな印象の方が強かった。エロかった。

…脱線した。ともかく同性愛を否定する、拒絶する描写が無い。

ましてや「あつい手だね」というセリフは、諸戸と佐藤箕浦の両方が同時に口にする。

これは原作では諸戸が言い、簑浦も『私も同時に、火のような相手の掌を感じた』とある

あの夜、諸戸と箕浦は、本当は同じ気持ちであったのではないか。


同性愛への拒絶:あの夜から

しかし大人になった箕浦…いや『私』佐藤箕浦は、頻繁に同性愛を拒否する。

そして井戸の中、「今こそ、僕の願いを容れて、僕の愛を受けて」と請い願う諸戸を「あさましい!」とはね退ける『私』佐藤箕浦。

実はこのセリフ原作には無い。そして学生時代のあの夜は諸戸の方が言っていたセリフなのだ

「君は浅間しいと思うだろうね」と。

箕浦に『同性愛を持つ者は異人種』だと一番最初に植え付けたのは、他ならぬ諸戸であった。

そしてあの夜、「『私』は諸戸との関係はこれで終わったと思った」。

もし、もし諸戸が、自分で自分の気持ちを否定してしまわなければ、二人が結ばれていた可能性もあるのではないか?


『箕浦』の存在

あの夜の後、箕浦が大人になりSK商会に勤める場面から「過去の『私』」石田箕浦が登場する。

大人になった『私』佐藤箕浦は同性愛嫌悪感情を見せるが、石田箕浦は同性愛嫌悪していない。

諸戸が自分に恋していることを頭では理解しているが、そもそも同性愛をわかっていない。だから諸戸からの熱視線性愛アピール)をまったく感知できないし、諸戸からの接触に応えること・握手を求められた手を握り返すことができる。

スポットライトが当たらないところでの石田箕浦と諸戸は、まさしく「諸戸と簑浦は何か変だ」状態熱視線を送ったり触れようとしたり羞恥の色を見せたりする諸戸に、石田箕浦はまったく気付かない。A.T.フィールド固すぎ)

絶望的に脈ナシな究極のノンケ

原作の簑浦とはかなり印象が違うそう(私は一度推理完了するまで未読を貫く主義のため世論であるが)。

簑浦と箕浦、原作とは名前漢字が異なるし別人か? いや、そうじゃない。無意味な改変は絶対に起こらない。「虚偽の事柄を事実として書くことはアンフェア」だからだ。印象が違うなら、『変えた理由』と『変えても原作の簑浦を成立できる理由』がある。

石田箕浦が登場する前。佐藤箕浦が諸戸との関係は終わったと思ったあの夜。諸戸が泣きながら請うた内容は以下だ。

「君は分っていてくれるだろうね。分ってさえいてくれればいいのだよ。それ以上望むのは僕の無理かもしれないのだから 。だが、どうか僕から逃げないでくれたまえ。僕の話し相手になってくれたまえ。そして僕の友情だけなりとも受け入れてくてたまえ。僕が独りで想っている。せめてもそれだけの自由を僕に許してくれないだろうか。ねえ、簑浦くん、せめてそれだけの……」

諸戸が願った内容、これまんま石田箕浦じゃん……

石田箕浦は諸戸を友人として深く信頼しているし、井戸の中でなんて一緒に死ぬことすら受け入れている。諸戸の願いを、字面通りに叶えている。

しかし周知の通り、諸戸が心の内で望んでいたのは、彼の『死にもの狂いの恋』を受け入れてもらうことだった。


諸戸の望みと願い

諸戸は自身について怖れている描写が多々あった。それは自分の素性と性愛対象が『普通と違う』ことでもあったし、『父に命じられたから行っていたはずの不気味な研究にいつしか諸戸自身不思議な魅力を感じはじめていた』ことも大きいと思う。

強い劣等感を抱えた自意識と、強い罪悪感をもたらす超自我

我と我身を醜いと卑下すればするほど、美しいものを強烈に求め、美しくあるべきだという観念に囚われる。

諸戸の心の内の葛藤が『手記の秀ちゃんと吉ちゃん』そのものに見えた。諸戸の望み(イド)と願い(超自我)は大きく解離している。

箕浦が写し取ってしまった『同性愛を持つ者は異人種』という価値観、『親友という姿』は、諸戸が持つ美意識刷り込みだった。箕浦にとって諸戸は、本当に「美しい青年」だったのだ。


『私』と『箕浦』

石田箕浦は本当にクセのない、まっすぐな好青年だった。諸戸の理想とする『普通』がそこにあるように見えた。そして原作の簑浦とは印象が異なる存在

これはつまり、簑浦のイドと超自我のようなものが、『私』佐藤箕浦と石田箕浦に分かれて表現されているのではないか。一人の人間を二人で演じ、二つの存在(語り部の『私』と、簑浦のイド)を一人が演じているのではないか。

彼らの箕浦の分担は、紀州の孤島に着いてから大きく変動し反転してゆく。

井戸の中で諸戸に襲われ、完全に石田箕浦から佐藤箕浦に替わったのは、諸戸が望んだ存在が友人ではなく恋愛対象としての箕浦だったこと、そして諸戸の手によって「諸戸の理想とする『普通』」が壊されてしまったこと…『私』になった石田箕浦にも諸戸の姿は獣のようだと評されている。学生時代のあの夜に諸戸が否定をしてしまったこと、それの繰り返しだった。


『私』の恋心

そして秀ちゃんへの恋心を諸戸に恥ずかしいものと責められる場面。実はあれは原作だと簑浦のモノローグによる言い訳タイムとなっている。諸戸はそもそも丈五郎に捕まって、島に到着して以降会っていないというのだ。正確にセリフを覚えていないが、原作未読の私でも、最初に秀ちゃんから手紙を受け取ったシーンに諸戸が居ることに強い違和感を感じた(そして友人が原作では諸戸が居ないことを確認してくれた)。

よくよく考えれば変なのである。箕浦に恋慕を寄せる諸戸に責められる筋合いはない。初代に操を立てるなら諸戸の恋に応えることも恥ずべきことだし、諸戸に気を遣う必要だって本質的には無いのだ。(まるで『アイドル恋愛しちゃいけない』理論だ。)

ではなぜ超自我ポジションである石田箕浦ではなく、諸戸が責め立てるのか。

箕浦の美意識は諸戸の影響を強く受けているから諸戸の姿をしていたとも捉えられるが、それ以上に、常識的な葛藤だという以上に、箕浦の心の中に諸戸を慕う側面も幾ばくかあったから、秀ちゃんに恋する自分と、諸戸を慕う自分で対立したことを表現していないか。

佐藤箕浦はもちろん初代にも秀ちゃんにも惹かれているが、彼が箕浦のイドのポジションであるならば、諸戸のことも結構好きだった。(イドでなく単なる『私』なのだとしても、諸戸を見つめる視線に愛憎のような熱が込もっていたし、)諸戸との会話に深山木が入ってきたとき「早くないですか!?」と驚くのは二人の箕浦で、石田箕浦一人だけが言うと単純に時間が早かっただけに聞こえるが、佐藤箕浦も合わせて言うことで「諸戸との会話に邪魔をされた(もっと諸戸と話したかった)」かのような邪推ができてしまう。

海岸で諸戸を見付けるのも石田箕浦ではなく佐藤箕浦だ。

そして諸戸が握手のために差し出した手を『箕浦が握り返さなかった』時。諸戸は驚愕の表情で『私』を見る。見つける。実は、物語の始まりを告げる運命が廻りだすような音楽が流れて以降(犯人だと疑って諸戸の家を訪ねて以降)、諸戸が『私』を初めて見たのが、この『箕浦が握り返さなかった』時。

握り返さないのは、握り返すことに意味が生じてしまうから石田箕浦は諸戸の恋をまったく感知しない。そんな石田箕浦が握り返さないわけがない(実際に、諸戸に見つかってしまった『私』が顔を背けた瞬間、石田箕浦は手を握り返す)。つまり学生時代のあの箕浦が、心の中にまだ居たということ。

諸戸にとってはそりゃあ嬉しいことだろう。彼はそれ以降箕浦に話しかける時、佐藤箕浦を見てから石田箕浦を見る。ここからどんどん、『箕浦』の行動を表現するのが佐藤箕浦へ移行してゆく。


すれ違う二人

一度は友人として、諸戸と共に死ぬことも受け入れた箕浦。

しかしその結末を自らの手で潰す諸戸。

逃げながら箕浦は吼える。「死んでたまるか!」と。箕浦は白髪化するほどの生死の恐怖を体験したばかりだ。

諸戸に襲われるも未遂に終わり、命が助かることに深く絶望する諸戸。

井戸を出た二人は笑いあう。諸戸は箕浦が白髪化するほど生理的同性愛を受け付けないのだと認識したように、箕浦の白髪を見て泣いているように笑う。

そして箕浦の前に現れなくなった諸戸は、気持ちを遺して逝くことで最期にまた箕浦へ大きな傷を残す。




解説叙述トリックを駆使し隠された真意

先述の通り、私の推理動機叙述トリックを逆手に取った二人が相思相愛であったことの証明にある。

からくりが解ってみると、どうってことない・ただ上演されているものそのままに過ぎないのだけど、ここに辿り着くまで本当に一週間ひたすら睡眠時間を削って悩んだ。二回目に観劇した時などは、とにかく正確に推理するためにありのまま最前列からガン見してきたのに、どうあがいても悲恋という現実に心が折れそうになった。マジで。実は二回目に最前列観測した時よりも、初見H列サイドから観劇した時の方がイイ線いってたよな(納得の仕方はブッ飛んでるけど)と思う。

で、共に推理していた友人が先に原作叙述トリックに気付き、簑浦と諸戸のBLは成立しているという解を出してくれたので、二回目の絶望した記憶で観劇を終えるのもなんだし推理はやめて初見のつもりで観劇しようと思って向かったのが三回目の観劇。最後尾辺りの補助席。

しかし驚くほど新たな発見がまたどんどん出てきたうえ、深山木のセリフによって私は舞台も叙述トリックを使ったミステリーなのだ確信してしまう。

これは原作にもあるセリフらしいのだが、深山木がトリックについて思わせ振りなことを言うシーン。そのセリフが完全に『叙述トリック説明』になっていたのだ。聞いた瞬間、震えが走った。

本作がミステリーであると気付けるように、最初から以下の違和感と解法が提示されていた。

さて。ここで疑問に思われることがあるだろう。なぜ叙述トリックを使用しているのか? 隠したいものは何なのか?

この件について私は非常に貴重な体験をする。

本作の大好評っぷりと、推理に明け暮れ神経衰弱している私を心配して、友人が本作を観劇してくれた。三回目観劇の日、偶然スケジュールが合って友人2人(友人Aと友人Bとする)と一緒に観ることができた。終演後、私はわくわくしながら二人に感想を求めた。

友人A「箕浦殴りたい……不快過ぎて体調悪くなってきた……」(※意訳)

当時、箕浦殴りたい勢は最大勢力に感じた。過激箕浦擁護派も0ではないが、大多数が箕浦(おそらく『私』のみ)に不快感情を持っていた。冗談ではなくガチで友人Aが苦しそうにしており、私も初見後は物凄くモヤモヤしていて苦しみがよくわかるので、少しでも気が晴れないかと友人Aと対話することになる。



不快感を分解していく。

友人Aは非常に言いに難そうに、しかし押しかかる不快感から助かるため、意を決して打ち明けてくれる。

友人Aも不快の対象は『私』にあり、その根源を追ってゆくと友人自身が「『拒絶』されるのが本当に無理」だから、諸戸を拒絶しているのに側に居た『私』を悪だとした。

増田「拒絶することを『悪』だとするなら、今『拒絶を拒絶』している友人Aも悪だということになるでしょ? 友人Aは悪なの?」

結局友人Aには私の初見感想を読んでもらい、加えて私の心の闇()もひっかかった話をしたことで、とりあえず翌日出社できるレベルには不快感が晴れたと言ってもらえた。良かった。

さて、私は友人Aと対話して思った。「もしかして江戸川乱歩のやりたかったことってこれでは?」



感想を書いた方ならわかると思うのだが、感じたことや思ったことの根拠を話そうとすると、自身についての話、しかも心の闇()の部分を語らないとどうにも説明できなくなってしまう。

私も推理ログ含め大量に書き残したが、心の闇()を除いても、暗闇マジ怖い体験とか、無意識下の生理的拒絶は実在するよ体験とか(思えばこいつが二人の恋の一番の障害だった)、とにかくネガティブ体験談バンバン出てくる。

共に推理原作解読した友人も、舞台の感想を書こうとしたら闇にぶち当たって、書くのを控えようとしていた。(Permalink | トラックバック(0) | 22:47

2017-02-14

早く男の所有物になりたい

付き合って明日11ヶ月になる男がいる。

同じ会社の他部署の男。

私は昔からエロいことが好きで性に奔放だった。性癖も少し変だし。

セフレも取っかえ引っ変えしたり夜の店で小遣い稼ぎをしたこともある。

ひとりのセフレにハマってしまって心をおかしくした時期もあった。そこから立ち直るのは容易ではなく、病院にも通った。

店で働いたこと以外全て彼は知っている。

なのに私を突き放さないし、大事大事に、いちばん優先してくれている。どれだけメンヘラなことを言っても、PMSかいって我儘な態度を取ったりいきなり泣き始めたりクソみたいな発言をしても、だ。

全く頭がおかしいと思う、この男。

そんな男とは半同棲みたいな形で過ごしている。実家暮らしだった彼は必要洋服とか荷物一人暮らしのうちに持ってきて生活をしている。

そろそろちゃんと親にも話して同棲をしようという時期で、親に話してみたら籍入れないの?と真っ当なことを言われた。

しかにそうだ。そのほうが当たり前に安心だ。

それを男に話したら、引っ越す時には籍入れるかと言い出した。無論これをプロポーズだとは認めない、私はこれでももっとまともなプロポーズを受けたいと願っている人間から

入籍する方向で双方の意見は固まってるがプロポーズが一向にない。

先週末にそれなりに雰囲気のいいテーマパークに行ったにも関わらず(しか初デートした場所)なかった。

急かすものじゃないと分かっている。分かっているけど早くしてほしい。

私は親に愛された記憶があまりなく、見捨てられたことばかり覚えているのでどうにかして誰かに愛してほしいのだ。

そのためには男の所有物になるしかない、と疑わない。

自分第一優先してくれて、自分のことを最大限甘やかしてくれて、グズグズにしてくれる人。どうしてもその愛を受けたい、ずっと受け続けたい。

から早く男の所有物になりたい。

入籍の話が出てから毎日のように嫌な夢を見る。

縛り付けられて燃やされたり、喧嘩して男が家の鍵を置いて出ていったり、後輩と自分セックスする夢だったり。

散々だ。毎朝疲れて起きるし、出ていく夢を見た時は大声で泣いて起きた。最悪すぎる。

頼むから早く安心させてほしい。

この人はずっと私を離さない、離せないという確信をくれ。あなたをまだ信じきれていない私に、どうか。

他人の顔が覚えられない

家族特に付き合いの長い友人でもわからなくなることがある。

普通友達恋人はまず覚えられない。

大まかな傾向とか、雰囲気みたいなものはわかるんだけど、

その人が本人なのか単に似ている人なのか確信が持てないので待ち合わせの時なんかは向こうから見つけてもらう。



こんなんだけど就職するまでは自分は顔の区別が付かないって自覚がなくて、

多少物覚えが悪い、人の顔を覚えるのが苦手くらいの認識でいたんですよ。

それまで自分がどうやって他人判別していたかというと、

まずその人の所属、その人がどこにいるか区分する。

クラスにいればクラスメイトだしサークル室にいればサークルの人だしバイト先にいればバイト先の人。

にわかやすい見た目の特徴で同じ所属区分内に重複する人がいなくなるまでタグ付けしていく。

どの席に座っているか性別は、年下か同年代か年上か、背は高いかいか、あとは髪型ファッションの傾向とか。



例えば語学時間に前の方に座っている女性で小柄でメイクが濃ければ山下さんだし、

バイト先にいる中年男性、痩せていてメガネなのは大貫さん

先生なんかはその講義で教壇に立つか研究室いるかなので性別と大体の年齢くらいしか把握してない。

と言った感じ。

勿論こんな峻別方法だと困ることもあって、

休日私服コンタクト大貫さんと街中でバッタリ会う」みたいなシチュエーションだと大混乱に陥る。

あとは若手イケメン俳優とか美人女優鬼門で、若い、顔が整ってる、くらいしかタグ付け出来ないので区別のしようがない。



とこんな感じでそれなりになんとかやってきたりこれなかったりしてきたんですけど、

就職したらですね、周りの男性スーツピシっと着てシュっとしたサラリーマンばっかなんですよ。

社内の人は口調やら身振りやらでそれなりに判別出来るんだけど、社外の人で年代と体型被ってたら判別不可能

一年以上顔あわせてる人でもアポなしで来られたり社外で会うと誰だかわかんなくて怪訝な顔される。

いや覚えてる、間違いなくちゃんと覚えてるんですよ。ただ覚えてる人の中の一体誰だかわかんないだけなんです。



というわけで男性私服勤務が一般化してくれると助かる。



おわり

2017-02-13

夢は南海トラフ上野女史への反感―

本来、三大命題二つ目を書きたかったところだが、こちらの問題を先に論じさせてもらう。


この論考は以下のURLにたいする一人の若者から反論である

https://togetter.com/li/1080097

以上の新聞記事で、上野女史は「経済犠牲にしてでも、平和国家として衰退すればいい」と主張している。

この主張にたいする批判等は、本職の社会学者に任せるとして、ここでは私の純粋なる反感について述べていきたい。

平和国家という「ファンタジー

上野女史は無邪気にも、戦後日本を「平和国家」としてとらえている。

この考えはまったくの見識違いといわざるをえない。


そもそも、戦後日本社会体制1940年代の「総力戦体制を「経済最優先」の形として再編したものである

扶養控除、源泉徴収終身雇用制、護送船団方式のすべてが元々「戦争を想定して」造られたものだ。


社会実態についても、「平和」と呼ぶにはほど遠い。

1950~60年代には、「高度経済成長」の美称の裏で、世界でも稀にみる学生運動市民運動社会不安が吹き荒れていた。

70~90年代にかけては、家庭や企業社会体制のガタが入り、人々を「死へと誘う」システムへと変貌していった。

これが少年非行いじめ過労死などの狂気的な状況を引き起こした。


戦後日本とは、世界的にも稀にみるただの「ゆたか社会である

まったく「平和」でも「民主的」でも「自由」でもなかった。ただただ「ゆたか」だっただけである

後期近代―不確実な私、国家社会

しかも、「ゆたか社会」は90年代2011年にかけて完全に崩壊した。

まず、政府安全神話が崩れ、

企業身分制保障崩壊し、

最後に、原発事故とともに社会安全神話が吹き飛んでしまった。

この事実について語らない者はすべて、今の時代にたいして不誠実である


では、現在社会とはどのような社会なのか。

それはギデンズやバウマン、ジョッグ・ヤングなどを見てもらえば分かるが「流動的、効率的である

企業におけるセーフティーネットが「生産性自己実現神話」の名のもとに縮小され、

パートフリーターという不安定生活者が生まれた。

政府が担っていた安全保障は「構造改革」の名のもとに縮小され、

監視カメラSNS監視なしに、人々は安心して生きることができない。

不誠実な脳科学認知神経科学AI研究によって人間という「私」の特権性が失われ、

人々は常に失職と人間尊厳消失心配するようになっている。

そして、このような多様な人々が同じ町で同じように暮らしている。


このように、後期近代社会とは

当たり前だったものがすべて崩れ去り、人間永遠の虚無へと投げ出すのである

相対的剥奪感と存在論不安

このような状況では、人々は二つのレベル不安を抱えることになる。

一つは生活レベル不安相対的剥奪感―

もう一つは存在レベル不安存在論不安

である


私たち人生ほとんどを仕事をして、生きている。

しかし、その仕事価値が急速に低下してしまった。

人生の多くを占める活動である仕事にふさわしい「対価」が支払われなくなってしまった。

一方、ただ一日中パソコンを見つめて投資とやらというギャンブルをするだけでも「対価」を得られる人々もいる。

この二極化する現実は人々に

「不当な地位にいる!」

「ふさわしい金額、敬意をもらっていない!」

という相対的剥奪感を抱かせる。


また、後期近代社会はいわゆる「コミュ力」の高い人々が成功する。

軽薄に仕事にたいする敬意なく、強者追従する人々が「評価」され、グローバルエリートとして出世していく。

そして、仕事に真面目ながらも報われない弱者は常に「自己批判」と「変革」を迫られる。

二極化する現実に人々は「私は人間らしい扱いを受けていない」という存在論不安を抱かせる。


しかに、ここであげた例は極論である

しかし、似たような体験をする人は多いだろう。

そして、人々はつねに不平不満をもらすのだ。

「私はこうなれたのに……」

「私もこうしたかった……」

ここでは深く述べないが、この可能性としての私=‹他我›にたいする深い怒りの感情現代社会不安の核心にあるように思う。

上野女史は「みんな貧しくなる」ことによって、この怒りを無くせるなんて無邪気にも思っている。しかし、それは不可能である

この感情こそが永遠の虚無において、私を生きることのできる唯一の鍵だからである

夢は南海トラフ赤木理論の失効―

――常に人々に嫉妬を抱かせながら、その嫉妬を用いて欲望を加速させる。そして、その嫉妬を全身に受ける者は高笑いしつづける。


このような後期近代グロテスクさに最初に抗議をあげたのが赤木智弘だった。

彼はある論考で「夢は戦争」とドゥルーズ的な集団自殺理論を主張した。

しかし、私は「戦争」を夢にはできない。

今や「戦争」こそが「富裕層」を富ませ、「貧困層」を殺すことを知っているからだ。

今や「自殺」ですら「富裕層」を富ませる資本である

加藤智大植松聖などの社会的自殺者は、情報として処理され資本となる。

そして、情報となった「自殺」は「貧困層」による社会転覆不可能性を解き、

「後期近代」の隊列にから逸脱しないことを促進させる。

後期近代において、「自殺」こそが「富裕層」へのもっと積極的な「支援行為なのだ


私の夢は「南海トラフである

防ぎようのない「天災」によって、

嫉妬の中心地である太平洋ベルト東京

ありとあらゆる社会資本が壊され、嫉妬の根源が無化される。

私はベンヤミンのいう「法維持暴力」に立つ者であるが、

この瞬間を心の底から待ち望む。

私はそのとき、心の底から嗤うことができるだろう。

109崩壊し、秋葉原が灰塵に帰し、大手町サーバーがダウンし

白金の御婦人たちが焼け出され、お台場の子どもたちが押しつぶされるとき

後期近代はその柔らかな恥部を表出する。

私は笑顔でその恥部憎悪の限りをぶつけてやり、

後期近代を殺し、末期近代を出現させてやるのだ。


そのときに来るのが、

東のいう変質したファシズムなのか

笠井のいう生存のためのサンディカなのか

佐藤のいう無慈悲アナーキズムなのか

知ったことではない。

私が心の底から嗤いたいのである

相対的剥奪感や存在論不安に晒されることなく嗤いたいのである


そして、私は嗤いながら確信する。

東北の「土」と「血」が正しかったことを

東京の「コンクリート」と「鉄道」が虚妄であったことを


このような自己破滅願望について納得する解答を提示できない上野女史に

後期近代現代社会を語る権利はない。

彼女はせいぜい自らの理念後生大事に背負って、大学瓦礫に押しつぶされて死ぬのがお似合いだ。

2017-02-12

夢の実現方法について、現実的友達と語り合ってみたら盛り上がった

「こういうお店があったら自分なら行くのに。世間的にも需要があるのに。元手があったらやってみたいなあ。」

夢想していた事がある。


今日友人にその話をし、冗談でどんどんと実現するには…とあれこれなるべく現実的アイデアを出し合って盛り上がった。

二人とも頭はよくないし、経営知識経験は皆無だし、現実的な実現方法といえども恐らく妄想の粋を出ない机上の空論だったろうとおもう。

それでもこうして人脈を広げたら、とか、クラウドなんとかを使ってみたら、とか世間的な需要への確信とかとか。

一人で夢想していたものよりも人に話すことでほんのちょっと現実味が湧き、アドレナリンが出ているのがわかった。

まあ、出てきた結論パパ活で人脈と資金集めどちらも手に入れよう、という冗談でおわったのだけど。


こういう前向きで新しいことを考えるのは楽しい

話し合いの中でいいアイデアが浮かんでくる時間は最高だ。


ただ現実楽しいものではないことはわかっている。

実現への試行錯誤時間大金、体力、プライベート社会的信用など、いろんなもの犠牲にしなければならないのだから生半可なノリで事業なんか始められない。

クラウドなんとかについても、ノリだけの企画提案には土俵にあがる資格すらないだろう。


夢を語ることは、世間知らずだからこその楽しみ。

からきっと、一生はじめの一歩を踏み出すことは無いのだろうと、思う。

実現のために具体的に行動している人は、なんであろうと行動しているだけ、とてもすばらしい。


夢を叶えるために今努力している人、期待してます

動力尊敬します。

性は神聖尊いかい欺瞞

思春期がキレてると思って読んでほしい(17歳・恋愛経験なし)。

人間生殖ってほんとは理性より情動本位だし、人としての尊厳より動物本能の上に成り立つものでしょ。性は一方ではコンテンツ化・商品化された浅ましい娯楽で、他方では「愛する人のことが欲しい/満たされたい」という愛欲、情欲独占欲…?(いい感じの語彙がない)的なエゴの結果じゃん。

自体本来そういう性質のものなのに、建前上・教育上だけ変に神聖化して尊いことみたいに扱うのは欺瞞だと思う。自分と異性の身体大事にしなさい、なぜなら性は高潔特別ものから~~とか教えられても綺麗ごと言われてる感がハンパないし、小学校とき廊下に貼ってあった人権週間のポスターくらい心に響かない。本心じゃない言葉子どもに呑ませるのは大人としてすごく不誠実な態度だ。

性教育についてググったら「どう教えたらいいかからない」「できれば専門家に任せたい」って書いてる親がたくさんいた。我が子に対して胸張って性を語れないのって、本心では性に対して後ろめたさを抱いている証拠じゃないかと思う。子をつくる行為が人として自然かつ尊いことであって何も恥ずかしくないんだってきちんと確信していれば、君はこうして生まれてきたんだよってちゃんと自分言葉で話ができるはずだよね? そのへん自分のなかでちゃんと整理がつくより先に子どもをつくるのはどうなのかと思ってしまう。

神の目の女

高原ミユキの目には神が宿っているらしい。



部下の安川がそう訴える顔があまりに深刻だったので、おれは逆に安川の事が心配になり、ひとまずふたり社食を出て話に付き合ってやることにした。



2年前に入社してきた高原ミユキは、顔立ちだけでなくスタイルも抜群で、入社した当時から多くの男性社員アプローチが絶えなかったという。女子高生の頃から副社長愛人だったという下世話な噂さえ流れていた。

「そりゃ美人だけど、見つめられたら惚れるなんて話、今更だろう」

オフィスに向かうエレベータの中でおれが言うと、安川が声を荒げる。

「いやぜんっぜん違う!もっと恐ろしい目なんですって!もうぜんっぜん違う!ぜんっぜん違う!」

「じゃあ何なの」

安川は、一呼吸置いて話し始める。




広報課の同期で伊藤ってのがいるんす。いい奴なんだけどチンピラみたいな見た目の。知りません?」

「知らんけど」

高校時代高原の先輩だったらしいんですそいつ入学してきた高原一目惚れして、2年の夏休み告ったけど案の定フラれて。それでも伊藤はしつこく迫ったらしいんですんですけど、そしたら高原に『予告』されたんですって」

「予告?」

「『先輩はあと7年』って」

「なにそれ」

そこでエレベータの扉がするりと開き、まさか高原ミユキ当人が入ってくる。

「キュッ」と安川が小さく悲鳴をあげ、無理やり笑顔を作るも、五木ひろしモノマネしか見えない。

高原ミユキは安川には目もくれず「お疲れ様です」とおれに微笑みかける。かわいい

普段は横顔とかしか見たことなかったが、正面から見つめ返されると爆発的にかわいい。おれに惚れていると錯覚さえしてしまいそうな瞳に、思わず目をそらしたところで、安川が物凄い力でおれを外に引っ張り出す。おれは勢いで転げ、壁に頭を打ち付けてしまう。

ひとり逃げてゆく安川悲鳴が轟く中、頭をさすりながら見上げると、エレベータの扉が閉じてゆく。その間際に高原ミユキがこちらを見つめ何かを言っていたように見えたが、安川の絶叫がうるさくて聞き取ることはできなかった。



その三日後、仕事帰りにおれは高原ミユキに声をかけられる。

お話ししたいことがあるんです」

あの日以来安川が出社していないので、おれは正直そっちが心配だったし、私服がすっげえミニスカだし、目を合わせるとまた心がフワってなると思い「申し訳ないが…」と言いかけたところで目の前にヤクザが現れる。

スキンヘッドで顎髭を生やしたヤクザはおれの方をガン見する。怖い。

なんかしたっけ?と思う間も無く、ヤクザは怯えるように逃げ去っていく。ていうかヤクザじゃないのか?ネクタイしてたし。

「彼が安川さんの同僚の伊藤さんです。私の予言通りにハゲました」



下北沢のしょぼいバーのカウンターで、高原ミユキが語るところによると、彼女は目を合わせた相手の「頭頂が禿げる時期」がわかるという。最初父親ハゲ予言だった。

「4歳の頃だったそうです。父を見て、なんとなく思い浮かんだ数字を言っただけなんですけど」と俯き、長い髪を搔き上げる高原ミユキはやっぱりかわいい

彼女父親予言通り、19年後の昨年見事にハゲた。しかし、それ以前に父親上司教師になんとなく言った年数が、既に悉く的中していたという。やがて彼女は密かに「髪の眼」と呼ばれるようになった。

「『2年後』と言っても、『3日後』と言っても、どんなにフサフサでも、言った通りに髪の毛が一気に抜け落ちるんです。だからもう言いたくはないと思ってるんです。でも、男の人に迫られると、口が自然に動いて…」

高校時代伊藤にしつこくつきまとわれた彼女は、思わず「7年後だ」と言った。そして伊藤24歳の夏、頭髪が抜け始め翌月にはきれいな「頭頂ハゲ」になった。伊藤はいっそのことと、全ての頭髪を剃り、ブルース・ウィリスになることを選んだそうだ。

そして先日、自分告白してきた安川に対し、高原ミユキは「あと1ヶ月でハゲる」と言ってしまったという。そして今、安川会社を三日無断欠勤している。



「こんなに人を苦しめて生きていきたくないのに…」

こちらを見つめて泣きそうになっている高原ミユキは最高にかわいい。抱きしめたくなる。でもおれは言わなくてはいけない。

「それって、予言というよりは設定という気がする」

「えっ」

「君は、相手への好意や期待に比例した気持ちを、年数に替えて言っているんじゃないの?」

「……」

おれは尋ねる。

「お父さんのことは嫌い?」

別に

「禿げは嫌い?」

「嫌いじゃないです」

彼女が即答したのでおれは確信する。

「でもね、自分の事を好きだという男に対して『ハゲ宣告』をするのは、男からしたら正直恐怖に近い。好きな女性に顔を合わせられないと思うものなんだ」

「そうなんですか?」

「だから安川は引きこもってる。君に合わす顔がないと。だがそもそも君は彼をそんなに好きではない」

「まぁ…」

「その気持ちハゲる年数、期間に表れるんだ。君の言う年数は決して予言ではない。君の意思好意で設定する、いわば『宣告』なんだ」

「……」

「それは君の生存本能なのかもしれない。君のような、綺麗で魅力的な人には、放って置いても様々な男が寄ってくるだろう。中には下心だけの輩も寄り付くだろう。そこで君は即座にその人物評価を下し、ハゲタイムリミットを設定・宣告することで身を守る。是非はともかく威力は凄まじいよ」

高原ミユキは聞いているのかいないのか、空になったグラスをじっと見つめている。

「でもね、少しだけ考えてくれ。安川はそれなりにいい男だ。顔はそこそこかもしれないけど、あいつが他人に与える心遣いは人並みはずれている。営業畑だからだけじゃない。あいつは中学生の頃に兄と死別している。しか自殺だ。実家で首を吊られた。俺にだけ語ってくれたよ。それをあいつは誰にも言わず死ぬほど考えた挙句、多くの人を楽しませよう、目の前の人間絶対幸せにしよう、という志を10年以上貫いている。結果あいつが飲み会を開くと500人以上集まる。そしてあいつはその500人に愛情を注ごうとする。まあ当然注げない。でも注ごうとしたことは満遍なく伝わるんだ。そして次はもっと集まる。でも足りないんだ。あい自身は一切満たされてない。ずっと、心から愛したい、愛されたい相手を探していた。そして選んだのが君だった」

「………」

「君は安川のことがどこまで見えている?あいつの愛すべきところはもっと深いところにあるんじゃないのか?」



「私には…わかりません…」

長い沈黙の後、静かに高原ミユキが泣き出すが、おれは手を緩めない。

「君は男のことを見た目でしか判断していない。神の目?そんな立派なもんじゃない。結局は自分の身勝手な願望で男をハゲさせているだけだ。君の人を見る目がもっと優れていれば、被害は少なかったはずだよ。実際君はなにも見えてはいない。上っ面だけで24年生きてきた。控えめに言って人間のクズだよ。自分可愛いから調子に乗って男に恥をかかせ、挙句悲劇のヒロインぶって今は俺の同情すら買おうとしてる。しょうもな。考えが浅すぎる。そんなだから女友達いないんだろ」

遂に高原ミユキはカウンターに突っ伏して嗚咽を漏らし始める。計算通りだ。そこから劇的なフォローと愛の言葉で、おれは高原ミユキを射止めてやる。

「でも君はきっと」と言い始めたところで高原ミユキはおれを突き飛ばす。三日前と同じように床に転がる俺に歩み寄り、ほぼ直上から見下ろす高原ミユキの目が光ったように見えた。「2秒」とその口が呟いた直後、頭皮の急激な衰弱を感じ、おれは一瞬にして温水洋一になった。

ミニスカ高原ミユキは俺の顔に唾を吐き捨てると、身を翻しバーを出て行く。マジでクソ女。だがパンツは一瞬見えた。



1年後、高原ミユキは副社長を妻から略奪し結婚したと聞いた。

副社長は79歳にして今なおフサフサだという。

2017-02-11

母親にいい思い出が無いか結婚しない

http://anond.hatelabo.jp/20170211141746

見て思い出したけど、母親ヒステリックに怒る姿を何度も何度も見てしまった結果、

女とはそういう生き物であるという確信に至ってしまったので、結婚する気になれない。



どんなに気立てが良さそうな女性であっても、

経済的に厳しい状況が続いたり、家族障碍者が生まれる等して生活がつらくなると

ヒステリックな行動をするんだろうなぁと思ってる。

http://anond.hatelabo.jp/20170211193103

そうだね!

全然話の主旨もわからずとりあえず文句いいたがるバカが超高速で釣れてとっても楽しいね!!

あんまり反応が速すぎて、カマかけのつもりだった「コンプレックス」の下りが本当だって確信できたよ!ハッピー

江戸川乱歩 原作 舞台「孤島の鬼」をめぐる120時間

先週日曜、舞台を観てきた。江戸川乱歩原作の「孤島の鬼」。

感想増田投稿済みだし、最終考察投稿バリバリ編集なのだけど、

先ほど、ずっと一緒に推理に付き合ってくれていた友人が、《原作真相》に1つの答えを出してくれた。

「孤島の鬼」原作に対する現在の私の解釈について

※閲覧にはTwitter連携必要ですが、誰でも読めます



私はこの解釈を読んで、江戸川乱歩まじすげぇ人なんだな、と思ったし、

舞台感想を聞いて原作を読み返した」という超間接的な位置に居る友人にまで影響を与えたこの舞台まじやべぇな、と思った。



この話は、やれBLホモだと騒がれているが、こんなにも『人と人との愛の深い部分について書かれている』ことに萌えている感想は、まだ一度も見たことがない。

腐女子の皆さま、乱歩パイセンの名作は、想像を絶する至高のBL小説だったよ……(震え声)

次の新刊ネタにできるよ……



観劇してから120時間神経衰弱するほど友人と推理を重ねてきて、友人が辿り着いたこの結末に私は本当に感動したので、記念に最後にもう一度観劇しようと決めたのだけど、観劇前に今までのことを日記として残したいと思う。

(友人との推理使用した部分以外は原作未読をまだ貫いているし、私の主観での希望的観測は友人とは少し違うのだけど、それは最終考察とあわせて観劇後にまとめたい。)



どうせ同じ高いお金を支払って観劇するのなら、楽しめた方が絶対にいい。

私はもう「視点を変えれば、世界が変わる」=「つまんなかったものが最高に面白くなる」という瞬間を短くない観劇人生で知っていたので、本作初見では何か視点を歪められてるような印象にすごくもやもやした。

今思い返すと、色々なテクニック…いや、ヒントが散りばめられていた。

作中の探偵二人が言う「常識ではトリックを見落としてしまう、視点を変えるんだ」というようなセリフが印象に残っていたり(大事なことだから2回言いましたの法則。一度だけならスルーしていた)。

ストーリーテラーがやけに観客の目をガン見してくる→目を見るというのは語りかけてくるということで。しかしその眼差しに乗るメッセージは無く、視点誘導にも思えるのに最終的にストーリーテラー非難するような印象で終わる。この矛盾

原作では『簑浦』という名前主人公が『箕浦』であったり。同一人物に別の名前が与えられ『一人二役』であったり。

いかにも裏がある風で、どうしてもひっかけられてるような感覚があった。

「結局胸糞悪いだけだった」作品結構観てきたけど、それらは完全に私との解釈違い…美意識というよりもっと恣意的な『美学』の違いで、どうにも受け入れがたいという点からくる胸糞悪さだった。

でも本作では諸戸に感情移入できてしまったし、そもそも異形とは何かみたいな問題提起の要素もあり、そんな乱歩原作が『美学押し付け』には絶対にならないという妙な確信があって。私は謎解きに踏み出していた。

推理小説は読まないけど、リアル脱出ゲームとかは好きなんです。

(一晩明けて昨日、一緒に脱出できた経験のある頼れる別の友人が、私の沼りっぷりを気にかけて舞台を観に行ってくれた。そして私が完全に見落としていた最重要ヒントを見つけてきてくれた。優しすぎるし天才すぎる。)

(そう言えば原作解釈の友人も、私にとっては自明の理すぎて結構雑に扱っていたヒントが友人にとっては盲点で、そのヒントがあったからこの解釈に至ったと言ってくれた。嬉しかった。)

(そして、盲点とは必ず存在するし、それは本当に自分には見えないだけで、他人からたらこうも軽々と見えるものなのだなと、また一つ得難い経験をすることができた。人生って楽しい。)


終演後からすぐ調べ出して、最初のヒントには帰りの電車内でもう出会えていた。検索上位だった。有り難い。

からそのまま寝ずに感想を書き上げて翌昼増田投稿したのが初見感想

なんで増田に上げたかと言うと、これが《私》の感想であると、他の友人知人に知られるのが恥ずかしかたから。お陰で普段以上に壁打ち感ぱなくて孤独だった。それを全部友人との推理にぶつけていた。この五日間付き合ってくれて原作真相にまで辿り着いてくれた友人マジで有り難う。



自分感想の反応はサッパリだけど、各所に皆さまがどんどん感想を投下されるのでひたすら読み漁っていたのですが、どうにも自分の知りたい解がそこにはないように思えてきて。(感想拝読させていただいた皆さま、失礼な物言いになってしますみません。今回が異例だったのです。通常の演劇作品感想としてはとても楽しく面白拝読させていただきました。公開してくださったことを心から感謝しています。これからも是非よろしくお願いいたします。鍵、イクナイ。)

先述の私の盲点にあったヒントを見つけてきてくれた友人との会話でも判明したのですが、私が求めていたのはどうやら『感想』ではなく『印象』だったのです。

感想とは『事象対峙した発言者の想い』である。対して印象とは『事象対峙して発言者が捕捉できた部分』である

私は自分では見えなかった作品ありのままの姿を知りたかったみたいです。


その点では、原作を読んだけど舞台は見ていない友人と、舞台は観たけど原作を読んでいない私の探偵コンビはなかなか良いバランスだったのかも。

お互い違う表現を見ているか感想だけでは語れないけど、小説舞台作品本質が同じなら、印象と事実も一緒に突き合わせることで対話が成立する。


書いていた続きが寝落ちたら消えていたので、ちょいちょい追記していく。

2017-02-10

親に伝達

背景1

誕生
猪突猛進
高校二年生
現代文の授業の何かがきっかけ。物事をいろんな観点で見てみよう。何故そこにタンポポ? 種がとんできて成長したから。あらゆる物事には原因があるんだなぁ。まてよ、何故宇宙存在するんだ? 分からない。きっと人類の誰も分からない。ロマンだなーすごいなー。地球上にはロマンが残ってないかもだけど、他にも目を向ければロマンあるよジャイアン。あれ、自分は何で生きているんだ? 勉強とか大変なのに。楽しみよりも苦しみの方が多いのに。親に聞く。そんなことも分からないのか? 俺たちはこんな人間をつくっちまったのか。図書館行って調べてこい。分かるまで帰ってくるな。俺はダメ人間だったのか。図書館行って調べる。他の人が喜ぶことをすることで自分も嬉しい。他の人のために生きる、それが理由。報告。
数日後
取って付けた理由霧散していた
憂鬱
FF9を久々にプレイ
生きる理由を見つけることが、今の生きる理由でいいのか、なるほど
生きていればそのうち見つかるだろう
大学
友人なかなかできず。でも少ないながら良き友人できた
研究室配属
大学院
一人暮らし開始。素晴らしい解放感。研究室のみんな楽しい
でもいまだに生きる理由見つからない
楽しいこともあれど、ダメ人間にはなりたくないという斥力と惰性で生きてきている
就職
何か問題が起きた時は、その原因を特定し、それを排除すれば問題解決する、ということをようやく会得。
他の人のキーボードタイプ音が異常に気になりはじめる。超しんどい
タイプ問題なかなか解決できない
生きる理由最後希望、振られる
下降
音しんどい発狂しそう
強迫性障害 判明。しんどい事や違和感を感じた時に、自分は人と違うんじゃないか そのせいではないか、と思いはするが気のせいだろうと無視してきた。しかし今、自分はいくらか人と違うことが判明してしまった。かなり損をしてきたのだ。そして治らなければ今後もまた同様に辛いことが。
下降
強迫性障害 軽減の試み 奏功せず
下降
難しい仕事、そして割に合わないほどのクオリティを求めてしまう
下降
睡眠障害 アトピー 鬱病 休職
下降
鬱病を治すために、薬飲んだり適宜運動、が、不適切なほど運動。超悪化
下降
生きることは苦痛のもの幸せになっていく友人のことを素直に喜べなくなる日がいつか来る。生きても苦しみが増えるのみ。絶望自殺以外に救いは無い。ただ自殺すると、親が発狂してしまうのではなかろうか。自殺するのも容易でない。
下降
さら悪化自殺するにもいくばくかの気力、体力が必要だが、それすら無くなった。地獄とは死後にあるのではなく、現世にあり、そして今まさに地獄にいる
地獄
時間経過
少し良くなる。自分未来なんてもはやどうでもいい。地獄だけは勘弁。無理せずに歩き続ける。楽しいこと見つけよう。FGOおもしろす。
山あり谷あり
復職訓練
山あり谷あり
ゴーストのささやき、自分の心の声が存在することを明瞭に知覚できるようになる
声に従って行動すると、心のエンジンがかかる。シティハンターのあれはこういうことだったのか。
生きる理由は無いけど、自分本能が後押ししてくれる
声の導くままに。

世界無慈悲に進行する
なるようになる 悟り
全てを受け入れられる
未来は定まっており、それを知ることはできず、辿るのみ
客観的には無意味
主観 意味あり
全 単一 同じ
  ある量子に対して,他の量子が影響を与えている
  自分の脳を構成する量子も他から影響を受けている
  世界のある人間と,別のある人間とは,独立ではなく従属関係にある.完全な独立など存在しない
  世界や量子はすべて一通りしかない
因果律

地獄
  睡眠障害にしんどい 頭痛
  希望を抱くことは不可能 絶望しか見えない
  時間が経過すれば良くなるかも、といった希望すら見えない
  自殺以外に救いがないことを確信しているが、自殺することもできない
  永遠に続き、逃れること能わずな苦しみ
  地獄入りする直前には、自殺する計画を立てる決意までいった
  
超悪化の原因候補
  無理して運動
  甘いものを暴食
  栄養不足


背景2

以下の人タスクを達成できれば、良い人生になる気がする。
    人生タスク
        以下を継続的遂行できる状態にする
            適度に抑圧された、無意識衝動による活動
            タスク"生きる理由~する"の遂行活動
        生きる理由を見い出す、創り出す、あるいは気付いたら創られているという状態にする
同タスクを達成できるよう、計画必要だ。すなわち人生設計目的

自分人生設計する
    人生タスクを達成するための方法・手順を、筋道立てて企てる


方法

人生タスクの達成条件を定義する
人生タスク達成に必要方法・手順を考案する
得られた人生設計結果をまとめる


実行

人生タスクの達成条件を定義する
  人生タスク
    1. 以下を継続的遂行できる状態にする
      適度に抑圧された、無意識衝動による活動
      タスク"生きる理由~する"の遂行活動
    2. 生きる理由を見い出す、創り出す、あるいは気付いたら創られているという状態にする

  2の達成条件 定義
    生きる理由が見いだされた、創り出された状態になれば達成

  1の達成条件 定義
    タスク"生きる理由~する"の遂行活動継続遂行可能状態になれば達成
      どういう状態であれば継続遂行可能遂行活動の内容にもよるが…
        健康であればとりあえずおk
          肉体的
          精神曖昧だがひとまずなんとなくのままで

      まとめると?
        健康を維持できれば達成

    適度に抑圧された、無意識衝動による活動継続遂行可能状態になれば達成
      適度に抑圧とは?
        衝動だけでは逮捕される
        現実に折り合える形
          理想は実現できるとは限らない
        社会の中で活動できる程度に折り合う
          相互扶助ネットワークである社会の利用はきっとマストだろう

      無意識衝動による活動とは?
        無意識衝動
          人類普遍のもの
            ../読書メモ/
              史上最強図解よくわかる社会心理学
              生きづらさはどこから来るか 進化心理学で考える
              脳のしくみ
          自分固有のもの
            ./俺マインドマップ/*
          https://ja.wikipedia.org/wiki/生活
            生活とは基本的に、命をつなぎ活動することであり、また生きながらえるために行う様々な活動である。 人は生き続けるためには、少なくとも、何らかの栄養を取らなければならず、(一般に)身体に何かをまとうことで体温を保つ必要があり、また野の雨や風をしのげる場所で眠りをとることを必要とする。つまり食べること、着ること、住まうことである日本では、そうした生活の基本を漢字で簡潔に表現しようとする時は「衣食住」(いしょくじゅう)などと表現する[注 1]。「衣食住」の基本は、人が生活していく上で必要な、食(食事)、衣(衣服)、住(居住、雨風をしのげる寝場所)の確保である生活構成するもの
              基本、普遍
                食べる - 栄養をとること。食事。そのために食材を入手し調理をすること(あるいは食品を入手すること)。
                着る   - 身体が冷えないように衣類をまとう。
                住まう - 睡眠をとり身体に休養を与えるための場所を確保すること。居住。住居の確保。
                世界解釈し、その世界像のもと、上記のさまざまな活動を営み(食べ、住まい子供を産み育て)表象行為を行う。(もともと生きることと、世界解釈と一体化して生きることは不可分であった)現代風に言えば、「信仰生活」「宗教行為」「年中行事」など。
                子供をつくり、産み、育てる - (婚姻)、性生活出産子育て
                老人が孫の子育てを手伝い若い世代に知恵を授け、若い世代が老人の世話をする - 子育て扶養介護[注 4]
              近代化資本主義化以降
                (食糧を直接自分で狩る、採る、漁する代わりに)貨幣を得る - 貨幣を得られる仕事労働)をする。家計を成り立たせること。
              近年
                「生活」の原義にとどまらず、生活以上の何か、QOLに関わる様々なこと。例えば健康の維持・増進など[4]。 
          すなわち
            衣  体温維持
            食  栄養摂取
            住  休息、睡眠
            パートナー獲得  ただし子孫は現時点では欲していない
            自分とその周辺を,適度に,秩序だててかつコントロール下に置く
            好奇心を満たす、真理の探究
            世界に対して影響を与えつつ名誉を獲得する

      どういう状態であれば継続遂行可能?
        ./適度に抑圧された無意識衝動による活動継続遂行可能状態についてのマインドマップ/*
          概要
            衣  体温維持
              知識
              服
            食  栄養摂取
              栄養摂取知識
              食べ物
            住  休息、睡眠
              知識アトピー性皮膚炎 対策
            パートナー獲得  ただし子孫は現時点では欲していない
              肉体的、精神的に健康
            自分とその周辺を,適度に,秩序だててかつコントロール下に置く
              知識
              健康
            好奇心を満たす、真理の探究
              健康
              未知にアクセス可能環境
            世界に対して影響を与えつつ名誉を獲得する
              健康
              影響を受ける世界、すなわち人々の魂が、直接的間接的に手が届くところに存在する
              世界についての知識
              影響の与え方
            その他=適度に抑圧
              社会ルールについての知識
              常識
        深堀りする
          服や食べ物などを得るには、自分で作る/育てるか、お金を払って社会から得るか、のどちらか
          後者のほうが明らかに効率的社会依存することにはなるが。
          安定収入必要

      #まとめると?

    まとめると?
      人生タスク 1
        以下を継続的遂行できる状態にする
          適度に抑圧された、無意識衝動による活動
          タスク"生きる理由~する"の遂行活動
      適度に抑圧
        現実に折り合える形
      無意識衝動による活動
        衣  体温維持
        食  栄養摂取
        住  休息、睡眠
        パートナー獲得  ただし子孫は現時点では欲していない
        自分とその周辺を,適度に,秩序だててかつコントロール下に置く
        好奇心を満たす、真理の探究
        世界に対して影響を与えつつ名誉を獲得する
      継続遂行可能状態
        以下を有する状態
          健康
          知識(体温維持、栄養摂取、休息、睡眠整理整頓管理世界世界への影響の与え方、社会ルール常識)
          服
          食べ物アトピー対策
          未知にアクセス可能環境
          影響を受ける世界、すなわち人々の魂が、直接的間接的に手が届くところに存在する
          安定収入
      上記の状態が得られれば達成


人生タスク達成に必要方法・手順を考案する  を実行中

2017-02-09

童貞を殺す女を見た。

帰宅ラッシュJR車両でその女を見た。

彼女コートなのかワンピースなのか何なのかよくわからない物を着ていた。

それを見た瞬間、僕は彼女童貞殺しであることを確信した。



グレーを基調とした締まりのないモノトーン

セーラー服のように肩から背中に垂れ下がった布切れには両側の隅に十字架の切り抜きがなされていた。

素材はフェルト。そのモコモコ感を童貞ガーリッシュだと思い込む。



こんな不穏なオーラを発する服を着込んで街を闊歩する輩など童貞殺し以外にはいないだろう。

頭頂部から肩にかけて華厳の滝の如く真っ逆さまに降ろされた童貞殺しの髪は、

ベールのように彼女の顔を隠していた。

僕は漆黒のその髪からちらと見える顔から目が離せなくなっていた。



化粧っ気のない、地味な顔。

いや化粧をしていてもパッと目立つようなタイプではない。あっさりとした顔立ちである

だがしかし均整の取れた造形ではある。



僕はまじまじと彼女の顔を観察する自分に気がつき驚きおののく。

童貞殺しは童貞に飽き足らず素人童貞である僕まで魔の手にかけようとしているのか?!

駄目だ。このままこの人を見つめていては駄目だ。

そう言い聞かせ僕は目線を逸らして下車する駅まで待った。

視線の先には190cmはあろうという長身女子中学生のそれ程の大きさしかない頭部がのっかった、

頭髪の薄いおっさんらしきアンガールズもどきがいた。



アンガールズもどきと僕。

永久にかみ合うことのない精神の波長。




僕は無事に目的の駅にたどり着き、プラットホームに降り立つ。

それまで自分が乗っていた車両童貞殺しを乗せたまま隣町のほうへ発車してしまった。

童貞殺しは多分明日童貞を殺し、オタクどもが集ったサークルという名のまやかし崩壊させる。

Aesthetics of Destroy

僕のいない世界彼女は生きる。



そんなことを思いはせながら改札を通ろうとすると横から割り込む若い男が。

何だと舌打ちしてその姿を見て僕はこう思った。



「あ、Suchmosのボーカルに憧れてるけど結果として藤井隆なっちゃった奴だ。」

2017-02-08

教育困難校勤務の国語教員から(2/9追記)

以下の文章は、次年度いっぱい、つまり2018年3月で辞めようとしている方に向けて書いたものです。心身ともに変調を来して、すぐにでも辞めたいと言っている方を引き留めたものではありません。

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http://anond.hatelabo.jp/20170207224412

わかる。わかる。私も罵詈雑言を浴びせられていた。画鋲を投げられた。割れガラスも撒かれた。

でもまだ教員を続けている。

それは少しずつうまくやるコツを身につけてきたから。

年を重ねるだけで楽になることがたくさんあるから大丈夫。これから毎年楽になる。

以下にコツのようなものをあげていく。

学習に関すること

・「なぜ学ぶのか」説得力のある説明を頻繁にする

これは教員の年齢やキャラクターによって説得力が違うので、自分に合った言葉真摯に探そう。響く子がいないと適切な言葉選びとは言えないが響かなくてもそういうものかと思わせることができるから、心の底から思っている信念のようなものをしつこく言おう。

・教えるポイントをしぼる

社会人として必須事項、親になった時に必要事柄、将来の教養入試基礎事項など教える目的を細分化し、そのクラスや生徒に合わせて優先事項から教えていく。

簡単テストから始める

例 ページにある漢字10個ずつテストなど

多くの範囲から抜粋する形式テストはやめる。勉強したものは全部出るテストにしたほうが取り組む意欲が芽生え、正答率が高くなり、次の学習モチベーションが湧く。一度良い点数を取ると落としたくないと生徒は思うもの

定期試験範囲は具体的に配点まで提示する

1つ上と合わせて、「傍線部の漢字が全部出て15点!」などとと言うとなお良し。

定期試験問題はなるべく減らす

難易度を工夫して問題数を減らす。とにかく採点のしやすさを重視して作問しよう。採点しやすテストでも学力的に問題なかった。テストはたった1日のことだから、日々の授業の工夫のほうが重要だった。

□生徒との関係について

個別信頼関係の構築を図る

クラス全体として良好な関係を作ることはあきらめ、1人ひとりと良い関係を作ることに努めよう。

具体的にはまず変化に気付くこと。髪形、持ち物、顔色、傷、など目についたことを口に出そう。ほめなくても良い。「髪切った」、「いつもと違う」、「手の傷どうしたの?」で充分。

次に生徒の手に渡るもの、目につくものは大切に扱おう。回収した小テストの類いも折り目がつかないように、汚れがつかないように。その行動が、自分は大切にされているという気持ちにつながる。

最後に、生徒に対して日常的に感謝謝罪を口にすることも大事。対等な立場にいることを実感させる。

・生徒との約束事は必ず守る

上記と似ているけれど、大事ポイント

例え無くしたプリントをもう一度渡すといった約束だったとしても大事にする。「渡すの遅くなってごめんね」など。

あなたとの約束大事=あなた大事というメッセージにつながる。さら大人として約束を守る姿勢を見せることにつながる。

・年齢は言わない

女性教員は年齢を明かすメリットがない。

想定より老けていたら若作りと言われて、想定より若かったらなめられる。

保護者対応

子どもは変わるが、親は変えられないので注ぐエネルギーはそこそこ、を念頭に入れて粛々と対応する。

実際には親対応教員の責務ではないので、時間があればその辺を法律的説明している弁護士さんの話を探してみよう。

私たちは生徒と向き合っていれば良いのだ。生徒に影響を与える大きな存在であるから保護者相手をしているだけ。

最後に。

ババアとかブスとか死ねとか、ほんとうにつらいよね。

教員人間と思っていないのかと腹が立つし、毎日気持ちが削られていく様で苦しい。

ただ長く教員を続けていくと、子どもたちが、日々親や大人たちから同じように罵られ、脅かされていることに気付いた。

結局昔も今も変わらず、子どもはいたいけで、純情で、よりよくありたいと願っているものだとわかった。

から教員人生を賭けて情熱を傾けるに相応しい職業だと確信をもって言える。私は教員で良かった。泣きながら続けてきて良かったよ。すばらしいものをたくさん見たよ。

どうかあなたの疲れが癒え、子どもとの良好な関係が少しずつ生まれますように。

真摯に向き合えば、子どもが必ず助けてくれる。

あなたを見ている子が必ずいるよ。


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2/9追記

この文章を書いたのは、端的に言えば元増田先生に辞めて欲しくないからです。

教員にとって、生徒にあるべき大人像を見せることも仕事の一つだと認識しています

特に女性は、働くことにより経済的に自立して、それが精神的な自立につながっているところを見せる、という大事な責務があると思っています

教育困難校に通う生徒たちは特に質的な狭い世界で生きがちです。

その生徒たちに、結婚しても働き続ける女性である私たちを見せることは、非常に意味があること。

しかすると、学力以上に自立して働く女性像のほうが貧困再生から彼らを救ってくれるのでは、と最近思います

デマ屋の文芸 (31)

パイセンクエスト

作例31-1:

鏡の国は左を向いても右を向いても、フェイニュースデマツイート・裏返しのレトリック詭弁だらけ。

「どれが正しい言説? もうわたし何も信じられないわ」

歩き疲れたアリスは、ガラスでできた胸像にしなだれかかった。

するとガラスの胸像にチェシャ猫の顔が浮かび上がりおしゃべりを始めた。

へぇ~。何も信じられない、て信じているのは、どこのどなたさんかなぁ」

チェシャ猫は口の端を耳までつり上げ、肩をすくめておどけて見せた。

「疲れてるのにうるせぇな、猫の肩なんてどこだかわかんネーよ!」アリスは胸像を叩き割った。

くずれた胸像の下、台座には碑文が刻まれていた。

CONFIDENTIAL: Unbelievable untruths are unconvinced by untrustworthy unfaith.




子供のうちは身の回りの誰かや年長者に真実事実を求めに行く。事実にたどり着く地図の在りかをまだ知らないから。大人になっていくらか探し方がわかっても日頃は探究心が薄れる。なんたって忙しい。人生経験が豊かになれば、頼れるのは誰か、確信をもって見極められるというが、ただの自己過信だったりする。


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