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2024-10-31

にわかれて 尾崎翠

 かごが白い柔らかいつばさをひろげて波の上を飛んでいつてから幾日たつたであらう。いつ迄も黙して続いてゆくと思はれた冬の逝かうとする日、珍らしくその鳥の飲む水を見た。何処か冬のさみしさはひそんでゐたけれど沖から渡つて来る鳥らは、繊細なつばさに春を持つて来たのである。冬にわかれて、移りゆく私の心は美しい動揺のうちに冬と親んでゐた。沈黙のうちに何をかさゝやいた冬であつた。荒れ狂ふ波のひまにも何か私を育んでくれるやうになつかしさを持つた冬であつた。

 冬にわかれて春に帰つてゆかう。

 さう思ふとき、終りの冬はぢつと私の心を抱いて呉れた。さうして、その夜、浪にくれゆく海にむかつて、波に漂ふ白いつばさにむかつて長いあひだ冬を思つた。住みわびた冬だつたけれど。

 その夜から長い雨がつゞいた。宵から夜へ、夜から黎明へと降りつゞく雨に私は清い寂しさに取り巻かれて入江の波の静けさを見つめてゐた。細いあめの糸はひとすぢひとすぢにあをい浪の上に吸はれて行つた。只ひとり此の雨の中をかさをさして、みぎわを行つたら、どんなに淋しいことであらうか。なかにも、かごのぬれつばさは白く渡つて行つた。何処ともない淋しさに疲れてからだを臥床に横たへるとき、夜のなみのひゞきは雨のひまにもかすかに伝わつてきた。そのひびきのひまに私の眠りは安らかな夜へとひろげられていつたのである。寂しい思ひのうちに来たねむりののちに、私が目覚めた時、長い雨からのがれた美くしい朝がよみがへつてゐた。

明日も斯うしてさびしう雨に降り込められて一日を送ることであらう」

 さう思つた宵のこゝろは朝の美しいそらに限りないようにふるへた。その朝私は久々ぶりに柔かい砂の肌ざはりを味はつた。広い浜には若い漁夫がすこやかに肌を見せて、網の目から魚をはづしてゐた。銀色に光る新らしい魚はひとつひとつ砂の上へと落されていつた。目をあけて沖を眺めたとき青谷の岬が濃い水色に海を隈取つてとほくかげを引いてゐた。雪に閉されてたゞ寂しさをのみ語つてゐたみさきが何といふうつくしさに目覚めたことであらう。その朝は、しづかな浪の上をかん槽をこいでいく人が多かつたけれど私はつばさの美しいかごを一羽も見なかつた。冬の終りの極みじかいあひだ此の海にあらはれて、波が春のあたゝかさを湛へるころには、又何処へか移つてしまふ鳥と聞いたけれど、わたしはその見得ぬかなしみに閉ぢられて、渚に立つてゐた。

 冬と共に移つた鳥。その群は今、何処の海を渡つて行くのであらう。冬にわかれるかなしみをのみ渡して再び翼をみせないのか。

 冬にわかれて――私の春に住まなければならない。淋しい冬の追憶に私はいつまでも砂を歩んで、春はもう私の周囲すべてにみちてゐた。

モノづくりで負けることは名誉ことなのでは

かつて自慢だったもの外国に行ってしまうというのは、たしかにつらい

そういうつらさを、どうにかしろと言うのもわからんでもない

しかし、現実日本でモノづくりが元気だった時から

工場と言えば地方にあるものだった

結局のところ、賃金の安さがすべてだというわけだ


https://x.com/whitebea40/status/1851477699941826741

種別平均年収

電気ガス熱水道 747万円

金融保険   615万円

情報通信   599万円

学術研究教育 510万円

製造業    507万円

御覧のように、メイドインジャパンとか言っても所詮底辺

いたことあるだろ?工場勤務月20万円、手取り15万みたいな話

もちろんなかに工場勤務で良い給料もらえてる特別仕事もあるんだけど

まぁそういう特別な答えをだして全体を否定してもね

給料は多少ましでも月80時間サービス残業だったりするしな

自慢のMADE IN JAPANなんてこんなもんだよ


中国田舎じゃ月8万円で週6日労働

そら日本メーカーの1/3みたいなわけのわからない値段でものが作れるよな

まぁこれでも給料の値上がりで厳しいっていうんで、もっと内陸に行くとか言う話が出ているみたいだけど

なのよりも規模がでかい。14億人の市場前提の生産ができるから

規制もゆるいし、TEMUの商品から基準値を超える有害物質が検出とかな

まぁそういうのも中国人の意識向上で10年後解決するかもしれない

ただそのとき中国人の給料も増えて、競争力は無くなってると思うよ

そんで今度は東南アジアに主役は移ってるだろうな

問題アメリカがモノづくりをさっさと捨てITにいたのに

日本のじいいさん連中はモノづくりモノづくり言ってるのが滑稽なんだよな

そしたらITですら中国に抜かれるっていうねw

これが一番問題

モノづくり事態を嘆くのはどうでもいいか

まぁそりゃ経済安保とかどうするんだとか、モノづくりにしても半導体みたいなIT支える重要もの例外的に重視するべきとか

答えは一つではないんだけどね

2024-10-30

ゆとり世代だがゆとり世代気質を語ってみる

勉強がどうだったかっていうのはあんまり意味がない。

おそらく一世代上より塾に行ってた人が多い世代から勉強時間は前の世代よりプラス可能性もある。

逆に部活動などを伸ばす人も増えてスポーツ業界の躍進はおそらくこのあたりにある。

社会に出てからの話だが、これだから若い子はと言われるのはいつの時代でも同じだと思う。

だがゆとり時代はその風当たりが大体「このゆとり世代が」という言葉と共にあった。

そしてゆとり世代迎合しよう、みたいなムードは一切なかった。Z世代は逆に「迎合しなければ!汗汗」みたいにオッサンたちが必死になっているがゆとりは「入ってくんな」レベルだった気がする。

上の世代は総じて「ゆとり世代」「平成生まれ(ギリ昭和〜っていうギャグを含む)」でくくってきたし、断絶をされた。

一世代上に関しては氷河期真っ只中で(ゆとりだって氷河期と言われる経済影響受けてるが)人が少ないし、少ない上に冷たい。下の世代に対して自己責任論がある気がする。

でもその世代本来もう一つ上の世代との架け橋になってほしい。

氷河期より上の世代はわりと面倒みがいい。けどセクハラパワハラがやばすぎて同じ人間とは思えない。宇宙人と喋ってる感覚になる。Z世代の後輩は「何を喋っているかからないんです」と言っていたが気持ちはわかる。

からこそ氷河期世代の「一つ上の世代と会話できるコミュ能力」が必要なのにひとがいない。そして現役バリバリなのに年上の部下を持つ管理職ゆとり世代。やりにくいが、やるしかない。そして病む。

氷河期世代の人はパワハラセクハラをする人はそんなに多くはないと思う。だから宇宙人ではなく人として接することができる。

でも「しない」だけで「拒否」しない。セクハラは甘んじて受け入れる。パワハラは耐えるしかないと思っている。

そこに強く「NO」を覚えるのがゆとり世代で、考えてみれば物心ついたときにはセクハラという言葉が生まれていて、家庭科教育も男女一緒にしていたし、男女共に遊ぶのも普通のことだった(どうやら氷河期世代は男女分かれるのが普通だったらしいね)。漫画アニメでも自然同性愛が描かれていたのでおそらくそのあたりの感覚も上の世代とは違う。

体罰はされた記憶はあるが、それが大問題になったりして、このあたりがゆとり教育根本にあったのではないかと思う。まともに育てば「まじで暴力無理」側の人間になったはずだ。

しか氷河期世代は「甘え」と取るだろう。まあ確かに上の世代比較したらメンタル弱いと思うわ、ゆとり

でもNOを覚えるのは同じ世代からその下であって、上の世代は一緒に戦ってはくれない。

氷河期世代は人が少ないと言ったが、それは「正社員で上がった人が少ない」という意味で、ゆとり世代少子化突入して「分母が少ない」。

少数で戦えばどうなるか?疲れる。

大勢の上世代に戦える人が少ない。それはきっとゆとり老害になったら年下から同じように言われるのだろうし、少子化弊害なのだろう。

まれから今まで景気が良かったこともないし頑張っても意味がないというムードはおそらくこういう部分にある。

ゆとり理想論の発展のなかに育ったと思う。若者は少ないか大事で夢を持って良くて男女平等である。そう教わって大人になったが、理想論の中の発展途上すぎて社会は何も変わってなくて、理想とは違いどこにも行けない閉塞感で絶望を感じ続けてきた。

まぁ自分観測範囲の話ではある。

ゆとりでも自由に羽ばたけた人もいるだろう。

世代論はある種、世界情勢や政治の中だけで見た場合シュミレーションというだけだ。

個を大事しろ教育ゆとりは教わったはずだから、ま、世代論はここまでです。

えっ、Z世代以下に何を思うかって?

ネットで顔出しすんの怖すぎ。

anond:20241030111349

相談したいという女に限って、既に心のなかに結論はでていて、

ただ、その後押しをしてほしいだけなんだよ。

anond:20241030004503

ラブライブキズナアイみたいな半架空・半実在芸能活動家がすでに成し遂げてきた道の延長にある感覚だな

そして同じようなリアルタイムでの成功物語の並走感覚はべつにVtuberでなくとも運営型の覇権ゲームとかでも体験できる

そうしたものと比べると個人を核として展開されるアイドル芸能の「伏線」のたぐいは割とファン以外には響かない幼稚かつ私的相互グルーミング主体パフォーマンスにすぎない

そのことが気になりはじめたあたりでだんだんと疎遠になっていくもの

もちろん熱中しているうちはその幼稚さを受け入れられるくらいの愛着があるものだし褒めそやしもお約束的なものとして咀嚼できるのだが

よりスケールデカい立派なことをやっているオタクコンテンツを見つけると色褪せて見えてしまうという寸法

アイドル系というのはその規模ゆえにファン商売に終始せざるを得ない構造から抜け出せず(その閉じコン感を打破するために○○大使だの社会的権威側に進出しようとはするが)

小さい籠のなかに籠もっていながら大海を語りたがるキラキラ感、そういう拗れた独善性の発露のイメージを拭いきれないもの

一度その外側から見てしまうと美しく愛らしい籠がむしろファンを閉じ込める檻にみえしまものでもある

2024-10-29

人嫌いな人、どうやって仕事してる?

今日は、対人関係絡みで嫌なことがあったんで、ほんとに衝動的に書いてしまうんだけど

しょうもない愚痴です



完全に甘えなんだけど、人と関わるの苦手だし、嫌いなんだよね

若干、対人恐怖気味なのかも?

診断は下りたことはないけど、人が怖いという気持ち全然ある


仕事だと思って割り切って!とか、仕事用の人格で!みたいなアドバイスもあるけど

頭ではこの考えは理解できるし、仕事スマイルなんかを使う、みたいな風に実行も問題なくできるんだけど、なんかふとしたタイミングで、素の自分が出てきちゃう

それで気づいたら落ち込んじゃったり、暗いこと考えてたりするし

1人で閉じ籠りたい、1人で全部できたらいいのに、ほっとかれたい、人が信用できない、傷つきたくない、誰にも会いたくない、会話のラリーを避けたい、人と、人との関係の中で生じる諸々が怖い、人の会話を聞きたくない

みたいな気持ちが常に嵐みたいに自分なかにある


仲良い人は職場にもプライベートにも全然いるんだけどね

身近な同僚との対人関係がなかなかうまくいかなくて




なんでこんなことを書いたかというと、

この人は、まあ仲良いかな〜話しやすいな〜という同僚が、自分のことを(悪めに)言ってるのを、偶然聞いてしまたからで。

ひっさしぶりに落ち込んでる〜〜 ひ〜〜

いつもは、まあ仕事の人だし、そこまで仲良くするつもりもないからなあ、で受け流してるんだけど、なぜか今日は不覚にもダメージ喰らってしまった〜〜

たぶん気圧のせい〜〜と信じたい〜〜

いい大人が、なんでこんな子供みたいなことで、子供みたいに傷ついているんだか、わからなくてさらに落ち込む〜〜

ハア〜〜〜、休職してえ〜〜〜




結局は自分のこと考えすぎってことなんだろうけどね

なかなか自分と同じような人が周りにいなくて。

そういう悩みを持ってる人、どうやって過ごしてる?

1人でできる仕事ってある?なんか対策とかある?

勢いで辞めちまいそうなんだが

明日以降、まともにその人と接せなさそうなんだが



対人関係でうまくいかないことがあると、仲良い人も疑心暗鬼になってしまうんよね〜〜

あと、人のことを、自分に対して優しいかどうか、みたいなちょっとうがった(?)視点で見てしまうんよね〜〜








ちょっとしばらく立ち直れなさそう

誰でもいいから慰めてほしい

1人でいることを望むくせに、孤独感がやばくて震えてる

2024-10-28

anond:20241028135444

普段与党支持という人のなかに積極的白票を入れた人もいると思うのよね。

その人たちがちゃん自民党に入れずに白票を投じるなり棄権してくれたおかげで野党躍進につながっている。

本来入るべき組織票がゴソッとなくなっているわけだからやっぱり自民党には大ダメージになったと思う。

 

そもそも白票入れるな勢って「白票を入れる代わりに社民共産に入れろ。立民や国民ではなく。」だからねー。

まり注目されてないが日共中核派に負けたぞ

今回の選挙れい新撰組10議席日本共産党が8議席

皆さんご存じの通り、れい新選組中核派と呼ばれる一派からまれ政党公然活動団体である

元々の出自戦前から日本共産党のやり方に不満…もっと暴力などを含む急進的な革命を望む層が分離し、内ゲバ(≒暴力を伴う内乱)を繰り返した末に残ったのがこの中核派

なので、同一視されることが多いが、日本共産党とこの中核派は、公明党共産党ぐらい仲が悪いのである


そして今回の選挙。なんと共産党が8議席中核派公然活動団体れい新選組10議席と、なんと議席で逆転してしまった。

共産党傀儡委員長田村が、インタビューで何を聞かれてもひたすら「非公認候補にも2000万円を暴いたのは我が共産党から過半数割れを引きおこしたから実質勝利」と発言する人口無能botみたいな勝ち組を演じていて滑稽だったが、それよりも、お前中核派にまけてや~んの、やーいやーいばーかばーか、と言う方が響いているのではないかと思われる。


真面目に分析すると、潜在的極左支持層が支持する可能性がある政党は、社会民主党日本共産党れい新選組の三つがある。

組織のでかさで言うと日本共産党が圧倒的で、その後社会民主党が細々とあり、れい新選組が続く。

政策は似たり寄ったりであると言え、最近はどんどんフェミニスト政策表現規制推進(不快もの掲示するな)と言う方向に傾いて言っているのは間違い無いのだが、それでもれい新選組はその中で比較脱臭成功している・・・逆に言うとまだ知られていないと言う感じがあり、それで潜在的極左の票を取り込んだのではないかと思われる。


さて、振り返って共産党であるが、結局田村日和って地方組織を抑えきれなかったことと、勝ち戦を想定できず戦略を間違えたと言う事の二つに尽きる。

前回の選挙大敗したものの、数字分析すると野党共闘比較的成果を出していたと言えた。しかし、数字ではなくイメージ責任逃れを図る国民民主玉木らによるスケープゴートにされ、今回は野党共闘路線をとれなかった。

それに対して今回である

田村日和ってしま地方組織を抑えきれず、60台後半の自民党現職に70台のおじいちゃん共産党支部長候補としてぶつけた結果、若手の立民候補と共に落選とか地獄の様な状況がいくつも見られている。

立民の言う事を聞いていれば良いと言うことではない。これは何かと言うと、今回勝てると思って戦略を立てていなかったという事だ。

勝てると思ってもう少し現実的選挙戦略を立てて、政策を整えて、マスに切り込める戦略を立てられていたら勝てていた。例えば週休3日制の導入を目指すというのはなかなかに良かったが、その周辺がカスカスでさっぱりだっただろう。労働問題フォーカスし、労働貴族連合とは別の道を示す事ができていれば、つまり、まっとうに社会主義革命と言う「手段」によって何を得ようとしていたか?と言う所の本懐に立ち戻って、政策を立て直すべきだったのである

そうすれば、手段目的化の権化であるれい新選組に負けることはなかったのではないだろうか。

ということで、共産党はこの敗退を認め、それを名目に早く腐ったジジイ共を切り捨て、何をするべきかやらないといくらやっても中核派に勝てないし、下手すりゃ乗っ取られるという事を認識してほしい。

確かな野党必要です! はどこいったのか。

2024-10-27

anond:20241027183159

オシャレというのはダサいもんなんや

かっこよさとかオシャレとかを追求していくとある段階で反転して

ものすごくかっこ悪くなったりダサくなったりするもんなんや

Suchmos音楽とかなカッコよくてオシャレなはずなのにある瞬間にいっきに反転するやろ?クッサってなるやろ?

そういうものなんやオシャレを追求するってことは。

でもな、そんななかに本当に普遍性のあるカッコよさがときおり生まれる。

カッコよさ、オシャレを追求していったものである閾値を超えた瞬間にいっきに格好悪くならない普遍性のあるものが生まれる時がある。

ひとはそういうものアート芸術と呼ぶのだと思う。

2024-10-25

名探偵コナン史上最も重要事件10選(ではなくて)

流行に乗る。

名探偵コナンに追い付くために読んでいたほうがいいエピソードは既にいろんな所でまとまっているし、10エピソードどころではおさまらない。

なので読んでほしい回を下記に書く。(傑作集とでも言うべきか)

というのもコナンの人気エピソード投票はよくしているのだが、どうしてもキャラクター活躍する回とか、話が大きく動いて流れが変わる回とか、幼少期のアニメ視聴者が絵的インパクトのみで記憶に残ってるとか、妙にネットでこすられた回がピックアップされてしまうのだ。

今回はそういうの無しで行きたいと思う。

順不同だ。あと見るなら原作おすすめする。アニメ原作からちょっといじってるし、漫画の絵が良いんだよコナンは。

ミステリー作家失踪事件

19巻に収録された3話構成エピソードだ。

行方不明推理小説家を探すというもの。鍵は作家が残した原稿にある暗号ミステリーである。この暗号を解くまでのコナンが良い。あまり知られていない蝶ネクタイ変声機の弱点も知れる。推理小説好きは好き。

奇術愛好家殺人事件

20巻に収録された5話構成エピソード

原作で読んでほしいと先に書いたが、これはトリック漫画ならではの構図の絵が美しいのが特徴だ。

雪山山荘燃えさかる吊り橋、何も起きないわけがないと知ったあの頃を思い出す。

天狗伝説殺人事件

11巻に収録された3話構成エピソード

これは初期作品でなかなかにインパクトが強い絵面が楽しめる事件だが、これがあるから名探偵コナン国民的になれたのではないかと感じる。こんなん誰が思いつくねん、という事件

殺人犯工藤新一/新一の正体に蘭の涙

62巻に収録された6話構成エピソード

この辺は入れとかないと誰かに刺されるかなと思った。コナンの設定を生かした事件で本当に唯一無二だと思うが、その中でも特に驚きが強く展開が読めないので面白い

県警の黒い闇

86巻~87巻に収録された5話構成エピソード

まぁこれはなんというか来年映画のために見とけよってかんじではあるのだが、好評だったからメインに長野県警が選ばれたわけで、それは大事なことだろう?

コナン唐突にくるグロ回が好きなのだが、長野県警が出ると大体グロいので良い。コナングロなら平気~って人もこの回はヒェッとなるかも。多分作中ベスト3に入るグロさ。

36マスの完全犯罪パーフェクトゲーム

97巻に収録された5話構成エピソード

まぁこれもなんというか来年映画のために見とけよってかんじでは(以下同文)

97巻ともなると人物相関図がややこしくなるが、かなり緊張感があったのでそういう楽しみ方もできるし、出てくる暗号コナンを読んでいればいるほどミスリード的なお遊びがあり、ほどよい難易度だった。ぜひ一旦解読してみてから進んでほしい。

殺意コーヒー香り

60巻に収録された3話構成エピソード

地味な話ながら地味にファン人気があるエピソード。地味なファンに人気があるエピソードとも言おうか。地味に面白くて地味に残るものがあるシンプルで良い回だ。結構悲しい話。

黒の組織と真っ向勝負 満月の夜二元ミステリー

42巻に収録された6話構成エピソード、だがベルモット編の終結とも言えるのでそこまでの流れを見ている方が良い。

とにかくここまでの流れの完成度が高く、すべてがうまく行っている。ある種の名探偵コナン一部完結といった感じもあり、おそらくここまでを読み込めば名探偵コナンラストが予想できるのではないか…といった考察もある。もちろん80巻以降毎回のように重要情報を出すようになったので全巻読まないといけない仕組みなのだが…。

正直この事件が入っていない人気投票系のエピソードランキングは信用していない。これは必ず入っておくべき、と思う二元厄介オタク

毒と幻のデザイン

74巻~75巻に収録されている6話構成エピソード

一回読んだだけだと理解できず、何度も見返して「なるほど」となったので印象深い。謎一つ一つはクイズ番組であるようなものなのだが、それを事件に繋げて複雑化していくのでなかなか読めない。

あ、これも長野県警出てるから来年映画のために…いや、これは読まなくていい。

大体このエピソードライト層におすすめしてくるファンとは関わらない方が良い。

でもこの場はそういうのを書いていい場所だと聞いたので。

二十年目の殺意 シンフォニー連続殺人事件

23巻に収録されている6話構成エピソード

お札を見せるやつねって言ったら覚えてる人多いかな。

毒と幻のデザインと同じくコナンと平次の共闘と言っても、上の話と違ってこれをおすすめしてくるコナンファンはとても優しい。大事にした方が良いと思う。このエピソードは完成度が高く、映画を見たかのような満足度がある。


1000話超えてるのであれが入ってないとかこれが入ってないとかあると思うけど、まあそういうのは各自おすすめしてください。

2024-10-23

白票投票運動目的について解説する

選挙が近づくと白票意味はない、いや意味はあるという議論が毎回のように起きるが、そもそも白票運動が何を目的としているのかを理解していない者が散見されるので

白票運動が誰を対象として、何を目的とした運動なのかを書いておく。

忙しい人のための要約

白票運動選挙に行かない人を家から引っ張り出し投票所に行かせるための運動

若者投票率向上によって、政治家若者向けの政策を打ち出すことを期待している

白票運動ターゲット

白票運動第一ターゲットは「選挙に行く気のない人」 その中でも「選挙に興味はあるが、誰に投票すればいいかからないので投票に行かない」人だ。

有権者なかには「選挙に行こうとは思うが、掲げている政策や実績を知らないのに投票して選挙結果を左右してしまうのは良くないから…」という生真面目さゆえに投票を控える人が一定存在する。

それらの人に「だれに投票して良いのかわからなくて投票しないぐらいなら、白票を投じませんか」という呼びかけだ。

第二のターゲットは「選挙に行く気がないし、調べる気もない」人だ。つまり政治に全くの無関心と言い換えてもいい。

誰にも投票しなくてもいいから、とりあえず投票所に足を運べという誘いでもある。

白票運動目的

続いて白票運動目的について解説する

投票行動へのハードルを下げる

1つ目は有権者への効果を狙ったものだ。

投票のためには①候補者の掲げる政策を調べる ②どの候補者投票するか決意する ③実際に投票所に足を運び、票を投じる の3ステップ必要になる

このうち①②のステップを飛ばすことで投票行動へのハードルを下げようというのが白票運動の1つ目の目的だ。

ただ時間を使って無効票を投じるだけでは意味がないという人もいるだろうが、「休みの日に有権者を家から引っ張り出し、投票所に足を向かわせる」ことがどれだけ大変かを知っていればこれがどれだけの偉業かわかるであろう。

加えて、投票所まで来させてしまえば「せっかく来たんだから誰かの名前書いてみようか」、「前回は白票だったけど今回はちょっと政策を調べてみようか」というように、『次』のステップへの足掛かりとなる可能性も期待できる

投票率特に若年層の投票率)の改善

2つ目の目的は、若年層の投票率の向上だ。

知っての通り、選挙投票率高齢者ほど高く、若年層ほど低い傾向にある。

このせいで政治家はより得票の見込める高齢者に向けた政策を重視し、ますます若者政治離れが加速するという負の循環が起きている。

白票無効票)は選挙結果への影響はないものの、投票率にはカウントされるので統計上の投票率は高くなる。

投票率を見て、政治家が「おや、若者投票率無視できないほど高くなっているな。なら若者向けの政策もやらないとな…」と思ってくれれば儲けものである

これは若者が投じた票が白票であることを見透かされたとしても効果があるのがポイントだ。

政治家にとって、選挙に来ない有権者は屁でもないが、選挙に来る有権者は怖いものだ。今回白票を投じた人が次回対立候補名前を書く可能性は、選挙に来ない人が次回選挙にやってくる可能性よりずっと高い。

候補者の人気が拮抗している選挙区などで「今回は僅差で勝てたが、白票を投じている人が対立候補に流れたらヤバいな…」と思わせることができたら万々歳であろう。

白票運動反対論者への再反論

せっかくなので、白票運動へのよくある批判への反論を書いておく

白票を投じても抗議の意思を示したことにならない

これまで解説したように、白票運動は「選挙に行かない人に投票へ行かせる」、「投票率の向上によって、政策決定を変えさせる」ことが目的であり、そもそも「抗議の意思を示す」などということを目的としていない。

白票を投じることで『投票したい候補者が居ない』という抗議の意思を示そう!」などと吹聴する者がいるが、あれは白票運動目的勘違いした馬鹿なので無視してほしい

白票はただの無効票から選挙結果になんの影響もないぞ

そうだが?

上で言った通り、有権者の行動変容によってじわりと政策に影響を与えようという運動なので、目先の選挙結果をどうこうする影響力はないしそのつもりもない。

白票運動与野党関係なく全政治家若者の方を向かせることが目的なので、「与野党対決!」、「自民党過半数割れ政権交代!」といった対決構造に持っていきたい人にとっては水を差されるようで気分が悪いだろうとは思うが、そういう単純な図式に乗るつもりはないので諦めて欲しい。

やろうとしていることが遠回りな上に効果が薄くない?

これはその通り

各党の政策をしっかり見て、自分利益になる政治家判断して投票するのが最も効果があるに決まっている。

しかし、そういう「理想的な行動」を求め過ぎたせいで投票へのハードルが上がり「そこまで面倒なことしてられないよ」となった結果が現状なのではないか

千里の道も一歩から

効果はあまり見込めないがそんなに手間でもないところから始めようよ、というのが白票運動の意義だと私は思っている。

anond:20241023104825

「n番煎じじゃなくて必修科目って言おう!」もなかなかにキモイ

オタク用語の「履修」がキモい

読んだ、見た、ではなく履修

なぜ履修がキモいのか

履修という用語なかに優生思想が見え隠れするから

学科に使われる用語を使うことでただの娯楽を高尚なことであるかのように自己陶酔する

学問を修めたかのように一つ上のステージに到達した雰囲気を出そうとする

そうして履修していないものを見下す下地を作っている

オタク用語一つにこんなにキモい思想をこめちゃってる

ほんとキモいキモキモ



次回「お迎えしましたがキモい」をお送りしま

2024-10-22

25歳、初めて恋の始まりを感じる(?)

先日初めて、多様な性の人が集まるマルシェに誘われて参加した。

性について考えたいから参加したわけではなく、単に面白い人がいるかも~っていう軽い感じで参加した。

私は体も性自認女性で、恋愛感情性的感情を持ったことがない人間だ。

これから持つかもしれないので、セクシャルマイノリティ呼称簡単に使わないようにしている。

それもあるので、参加した というのもあると思う。

そこには色んな人がいたが、見た感じの男女比は2:8って感じで女性が多く見えた。

その女性の中にも色んな性感覚の人がいるのかな~と思いながら見ていた。

なかにペアルックを着ていて、パートナーシップを結んでいる人もいた。

女装している人は見受けられず、2の男性は見た限り男性だった。

その男性うち1人と話すことができた。

するとどこか中性的雰囲気を感じた。

やっぱりそっちよりの人なんだな、と思うと同時に、すごく安心感と温かさを感じた。

普段、初対面の人と話す時は緊張して逃げ出したくなるのだが、その時は緊張もしたけど「この人のことをもっと知りたい」  「「この温かさをずっと感じていたい」と思った。

その日以降、毎朝その人のことを考えてしまうようになった。

「何か趣味はあるのかな...」 「「介護職って言ってたけど体調とか大丈夫なのかな...」」 「ああいイベントには結構来るのかな...」」 「恋愛対象はやっぱり男性なのかな...」とか。



え、、あの、もしかして、これが恋なんですか?

それとも人間に興味が出ているだけですか?

この程度で恋とは言えないものですか?恋はもっと大きな感情が出るものですか?

恋の感覚を知らないので分からない。

友達が少なく、コミュニケーション経験も浅いので、

この感覚が何を示すのか分からない。

自分性的指向はもしかすると「体は男性、心は中性or女性」なのかもしれない。

ややこしいなっっっって思った。

BLは好まないし、その人の恋愛対象は知らないけど、

自分腐女子になったみたいで何かザワっと嫌な感じがした。

でも、この感覚恋愛感情ならば、新しい感情を得れて嬉しいと思う。

少し世の中が知れた気がして。

あっオチはないです。

良ければ、皆さんが恋愛感情を初めて感じた瞬間を教えてください。

2024-10-20

不思議職業

広報キャスティング的なこと(ぼかし)やってる自分が、気をつけてること。

XとかSNSプロフィール欄に書いてあったら関わりを注意する。

単位で見てるとなにかしらやらかしているのでそれなりに意味がある予防線だと思っている。

年収年商、株で〜〜

金をアイキャッチにしている人物には気を付ける。

情報商材詐欺じゃないにしても興味が"成功した絵面"に寄っているため仕事相手として不適切場合が多い。

起業家

社名や業種じゃなくまず起業家と書いてある場合に注意。

社名を調べて1人会社だったり、売却の実績等もない場合は気を付ける。

特に事業についてではなく「何買った、どこ行った、どこに泊まった」のバブリ情報だけの人には注意。

フリーメンターコーチング

ほぼ確で関わらない。

単位でみると何かしらやらかしいるか消えているかプロ意識責任感もない人が多い。(例外の人ごめんね

・〇〇コンサルタント、〇〇ディレクター

これは難しいが、何のプロで何をしているのか不明場合は気を付ける。

たとえば聞いたこともない造語コンサルタントだったり、クリエイティブディレクターと言っているが下積みが不明自称しているだけだったりする場合は注意。

造語コンサルタントなかには一部超有名になったりする方もいるが、たいていは出自大手所属だったりして裏が取れるのでその場合検討余地あり。

・〇〇デザイナー

最近WEB系を中心にやたらこ自称が多い。

〇〇に入るのは媒体だけじゃなくママとか何々する〜とかいろいろだが自分成果物ではなくハックやビジネス論に依っている場合は即切り。

以上。

[]

きのうのごはんは1食で2000キロカロリーオーバー

もちづきさんかよ

きのうの昼過ぎに、おととい夜かって常温放置してたのり弁当1つとスナック菓子スコーンバーベキュー味を4袋くった

もうあすけんはつけるのをやめてアンインストールした

2日坊主だった

健康になるために食事管理するつもりなんかさらさらいから、つけるだけ無駄だと思ったか

お菓子はほんまあかん

あったらある分だけ全部くっちまう

とうぶん買わないようにしよう

あと店もいかないようにしよう

いったら買ってしまうから

からかいしゃいく平日は帰りによってしまってかってまうんだ

つーか最近なんかおなかの調子っつか空腹感センサーみたいなのが変な感じする

朝おなかすかないのはこれまでとかわんないけど昼もそこまでおなかすかないんだ

食ったら食えるしおなかいっぱいになった感じはあるんだけど

それから夕方、夜までおなかがすかない

夜もそこまでおなかすかないしなんか食いたい感がわかない

でもくえば食べれるしおなかにたまる感覚はある

野菜食わな過ぎてることが原因のような気もするからもうちょい野菜食うかなあ

健康死ぬだろうからもうほんと早くしごとやめて好きなことだけして暮らしたい

整然像世保険を解約すれば1000万あるし、

凍死解約すれば1000万あるし

2000万あれば10年は余裕でもつだろう

10年たてば親もどっちか死ぬだろうから遺産もらって無職延長できるだろうし

あああああああああ

もうほんと死んだ方がいいよ

2024-10-19

日本底辺階級は終わりつつある

自身底辺所属しているので底辺階級と触れ合う機会が非常に多い。

一緒に働く仲間、取引先の労働者、みんな底辺ばかりだ。

その僕がしばしば感じることがある。

最近底辺たちは本当に仕事をしなくなったな、ということである

もちろん基本的作業はする。

やれと言われたことの最低限は実行する。

でもそこから仕事をする意欲がある人がすっかりと減ってしまった。

作業に対して創意工夫をしてよりよい成果を上げる。

そんな意識のある人がほとほと絶滅しつつある。

もちろん、もちろんだけれど、それが嘆かわしい、とかいってるわけでは「ない」。

安い給料で雇われているのだし、その雇用保証されているわけではない。

そんな会社に対して身を粉にして働く必要なんて無い。

ただ、ただなんだけど事実として以前はそうではなかった。

特に民主党政権を担っていた辺りの日本経済が底の時期、リーマンショック以後の数年間。

ブラック企業大手を振って跋扈していたあの時期の底辺たちは自分雇用を守るためにクソみたいな環境文字通り必死気持ちで働いていた。

もちろん、もちろんだけれど、それが理想状態である、言っているわけでは「ない」。

そんなこと、これっぽっちも思わない。

自身、あの頃のことを思い出すと、あの時あの状況あの時のアイツラの態度、この恨み晴らさずに置くものか……、、、と暗い気持ちに囚われかねないこともままある。

から、これは単なる事実としての記述なんだけれど、日本底辺社会労働レベルがとても下がっている、ということは現実に起こっている。

今は人手不足だ。

どれだけやる気がない素振り労働者でも戦力として使っていかないといけない。

そのことは底辺労働者自身が肌で実感している。

なかにはそういう状況だから、と開き直って堂々とまともな仕事をしようとしないものも多い。

妙な理屈をまくし立てて得意先で考えられないような問題を起こすものもいる。

最早、まともに働く気がある底辺労働者絶滅したのか?と思うときすらある。

これが現場の状況だ。

果たして、この事実日本社会にどういった影響を与えるのかはわからない。

ただ事実としてそこに存在するのは確かなことだ。

今、電車ホラーな会話を盗み聞きしてしまった

オリジナルファニーゲームはね、ほんっとにやばいよ」

心を漂わせながら電車に乗っていると、BGMだった環境音が突如として鋭利情報をもって脳を揺らしてくることがある。

吊り革を持った僕の向かいに立つ、マスクをした中年男性(以下おっさん)が、友人であろう斜め向かいに立つ同じく中年男性(以下友人)に放った”ファニーゲーム”とは、きっと映画史上最も不快作品と謳われているホラー映画のあれのことだろう。10年ほど前に鑑賞した記憶大脳から引っ張り出されてきた。

ところでファニーゲームオリジナルリメイクがあったことを知らなかった。僕が観たのはどちらだったんだろう。いずれにせよ、確かに記憶ではファニーゲームはなかなかに癖の強い映画だった。主人公に一切の救いがなく、作中大半は虐待行為構成された終始バイオレンス描写。あれはひどく人を選ぶような作品だろう。

おっさんリメイクもまあまあなんだけどさ、オリジナルはほんっとにやばいよ」

おっさんマスク越しに強く、しかし控えめに放つ言葉は、不特定多数空間を共有するー車両内にも関わらず、この三人の耳にしか届いていない。他の人からは、3分前の僕と同じようにBGMとして処理されている環境なのだろう。

この事実が、今いる空間限定性をより一層と深めていく。コトラーはこれを述べたかったんだなと近代マーケティングの父の顔が頭をよぎる。

しかし、僕が当時に観たものオリジナルなのかリメイクなのか気になって仕方なくなってきた。正直なところ、たしかに癖は強かった内容だが、僕の中ではそこまでの衝撃を残した作品というわけではなかった。

おっさん感受性がよほど豊かなのか。または、僕が観たものリメイクで、オリジナルは本当に脳裏に焼き付くほどの衝撃作なのか。

話を盗んで聞いているだなんて決して察せられないように、客観的には次の予定を確認するような素振りで、ポケットからiPhoneを取り出してファニーゲーム検索する。顧客本心をそう簡単には見せない。

そうやって二人にiPhoneの背を向けるようにしてリサーチをしてみると、二つの事実を入手することができた。

一つは、僕が当時観たファニーゲームリメイク版であったこと。

もう一つは、ファニーゲームは、オリジナルリメイクも、どうやら大して内容が変わらないようであること。

なんだそういうことか。つまりこの話は、おっさん感受性がよほど豊かだったというだけだったようだ。

こんな刹那的他人と偶然的に感性マッチすることなんて、そう簡単にあるわけがない。マーケティングがいつ何事にも通用する銀の弾丸だなんて勘違いしてはいけない。

iPhoneポケットしまい、活性化した脳を落ち着かせ、また心を漂わせる姿勢に戻ろうとする。

おっさんネットで調べると、リメイクオリジナルほとんど変わらないと出てくるんだけど、それは台本の話。オリジナルは、全然違う部分でほんっとにやばいよ」

驚くべきこのコトラーものの見事に僕の懸念払拭してきた。漂おうとしていた心は銀の弾丸によりぶちのめされた。

友人の相槌はとても控えめで、それは話の主導権を委ねることに決めたことを意味している。この山手線内回り3両目2扉前は、いつの間にか彼の手のひらで転がされていた。

なんならマスクをしているのも、口元が見えない為になんか謎めいているように見えて特別感を感じてきた。右手に付けたでかい数珠魔術師みたいでかっこいい。

全然違う部分って一体どこだ。それは自分の目で確かめろという示唆であろう、僕の考察力への期待さえ込めてくれている。

コトラーリメイクを観たことあるなら、なおさらオリジナルを観た方がいいよ、ほんっとにやばいよ」

その言葉最後に受け電車を降りた僕は今、ゲオの会員カードを握り締め、108分のファニーな冒険に出向こうとしている。

2024-10-17

月刊アフタヌーン史上、最重要漫画10

週刊少年ジャンプ史上最も重要マンガ20選  https://anond.hatelabo.jp/20241012181121

週刊ビッグコミックスピリッツ史上最も重要マンガ5選 https://anond.hatelabo.jp/20241014232424

週刊ヤングマガジン史上、最重要漫画10選 https://anond.hatelabo.jp/20241016182953

なんか流れにのって「誰かアフタヌーンやらないのかな?」とか言ってたら、「自分でやっては…?」と言われたので、

そこまで詳しい自信もないが、知らんわけでもないぐらいのところなので、とりあえず書いた

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ああっ女神さまっ藤島康介

アフタヌーン初期の重要作品は、明らかにこれ。Wikipediaにも「看板作家であった藤島康介以外はほとんど無名新人作家作品掲載」と書かれているように、初期のアフタヌーンはこの作品で支えていたという状況だったと理解している。

ブコメで「初期の核はモーニング作家や、園田健一とかあさりよしとおとか方面作家」とのコメントいただいた。あと、トニーたけざきも。

寄生獣岩明均

これは満場一致になると信じている。作品としてのクオリティはもちろん、知名度評価の高さ含めて、総合的に日本漫画史上の傑作の一つでしょう。『ヒストリエ』も入れたいところだが。一人一作ということで。

無限の住人沙村広明

オタクマーケットにおける、90年代後半のアフタヌーンイメージは『ああっ女神さまっ』『無限の住人』の2つが強かったという記憶がある。次作、『波よ聞いてくれ』もむろん快作で、個人的には『波よ聞いてくれ』のほうが好きだがアフタヌーンという雑誌にとっての重要度という話だと、まあ、順当に『無限の住人』かな、と。

げんしけん木尾士目

げんしけん』がベスト10に入るかどうかは評価基準次第というところがあると思う。ヒット作以外のところで、「アフタヌーン雑誌ブランドのコアとは何かと考えると、サブカル系マンガ表現開拓者ですよね、ということだと思う(四季賞含めて)。そのブランドが熱心な雑誌購読者を育んできた雑誌であることは明らかで、その基準で考えると、本作は順当に重要作品かと思っている。

おおきく振りかぶってひぐちアサ

ひぐちアサは、『おお振り』の前はもっと人間関係がたいへんそうな話を書いていて、ある意味そのときのほうが「いかにもアフタヌーンらしいマンガ」だったが、路線転換をしたのかなと思われた、本作がその後ここまで大きくヒットするのは連載がはじまったときちょっと想像していなかった。

ヴィンランド・サガ幸村誠

少年マガジンで連載がはじまったが、ほとんどの連載はアフタヌーン。幸村先生は『プラネテス』(モーニング連載)も代表作とする人もいるとは思うが、順当に考えたら、もう20年近く連載している『ヴィンランド・サガ』だろうかと思う。まあ、この作品ベスト10に入るも、まあ順当か。

百舌谷さん逆上する篠房六郎

この作品ベスト10かというのも、やや判断割れるとは思うが、基本的には木尾士目げんしけん』とほぼ同じ観点から篠房六郎作品であれば、個人的には他の作品も全部入って良いと思っているが、一つ選ぶなら、ヒット作の『百舌谷さん』になるだろうという判断

茄子黒田硫黄

黒田硫黄存在自体が、若い漫画読みから忘れられつつある印象があるが、2000年前後アフタヌーンを毎月買っていた人間にとって、黒田硫黄存在感が圧倒的だったのは確かなことだったと思う。捻くれたサブカルだったら「黒田硫黄が好き」とか言うのは、ぜんぜん捻くれてないチョイス過ぎて、言うと恥ずかしいぐらいの存在感だった。宮崎駿御大まで「このおもしろさが判る奴は本物だ」とか、はずかしい推薦の言葉を帯に捧げ、ジブリ系のアニメーターである高坂希太郎監督によって作品の一部がアニメ化もされた(制作マッドハウス)。『大日本天狗党絵詞』も衝撃的な作品だったが、黒田硫黄存在感もっとも強かった時期の作品ということで挙げればこれかと、思う。

宝石の国市川春子

個人的市川春子はそんなにハマっていないのだけれども、客観的に見て、支持の厚さ、連載期間、メディア化、受賞状況などから鑑みて、この作品を入れないわけにはいかないだろうということで。

ブルーピリオド山口つばさ

近年の作品から一つ選ぶなら、まずこれですかね、という感がある。作品自体も登場時に衝撃を受けたが、その後のヒットまでうまく繋がり、人気作に育って本当に良かった。

次点

蟲師漆原友紀) 人によっては、こっちを10選にいれる人はけっこういるとは思う。筆頭候補

ラブやん田丸浩史

BLAME!弐瓶勉弐瓶作品10本縛りがなければ、どっちかを入れたいところ。個人的に『BLAME!』はアフタヌーンイメージが強い。

シドニアの騎士弐瓶勉)同上

・ハックス!(今井哲也) 今井作品も一つは入れたいところだが…。

なるたる鬼頭莫宏) 鬼頭作品なら『ぼくらの』(IKKI)の方が一般重要作か、ということで除外

メダリスト(つるまいかだ) 最近作品ブルーピリオド以外にいれるならこれが筆頭か。

スキップローファー高松美咲) 最近作品での上位候補

勇午赤名修/真刈信二) 個人的には大好き。塩漬けなど、ミームになるパワーがある作品だと思う。

Spirit of Wonder(鶴田謙二) 重要作品だとの認識はある

EDEN遠藤浩輝) EDEN入れる人もいるとは思うが、だいぶ意見分かれるかな、という印象。

臨死!!江古田ちゃん瀧波ユカリ

砲神エグザクソン園田健一

GUN SMITH CATS園田健一

青野くんに触りたいから死にたい椎名うみ) 

ヨコハマ買い出し紀行芦奈野ひとし

天国大魔境(石黒正数) 

フラジャイル 病理医岸京一郎の所見恵三朗/草水 敏)

・あっかんべェ一休坂口尚

越後荒川堂夜話(石坂和道)

黄色い本高野文子

・来世は他人がいい(小西明日翔

ハトのおよめさんハグキ

同一作家の別作品を入れたので除外

ヒストリエ岩明均) ごく順当に重要作品だとは思う。

波よ聞いてくれ沙村広明) 同上。

大日本天狗党絵詞黒田硫黄

・あたらしい朝(黒田硫黄

四年生木尾士目

・五年生(木尾士目

ぢごぷり木尾士目

空談師(篠房六郎

 

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まとめる作業してて思ったが、

「あれ、これアフタヌーンじゃなくて、IKKIなんだっけ?」っていう記憶の間違いがけっこうあった。

2024-10-18追記ブコメ対応):

・『アンダーカレントふつう意識の外だったけど、雑誌買ってなかった時期に、単行本で読んだので、アフタヌーンという認識ぜんぜんなかった。大変失礼いたしました。位置付け的に確かに入っておかしくない作品だと思う。

「・「ガロからアックス」の境目だったから、ああいテイスト避難地になってた印象。」とのコメントも、なるほどと思ったので確認したら、ガロがほぼ休刊になったのが、97年7月で、アックスが98年なので、97年~98年スタート作品ということかな?ちょっとよくわかってない。

植芝理一ディスコミュニケーション』が魅力のある作品だとは個人的にも思うが、周囲でこの作品の話してた人ほぼいなかったんだよね。観測範囲問題かとは思う。

・『大合作』について複数コメントあり、扱いどうすればいいんですかね…

・『神戸在住』もコメント多めで、ここらへんも確かに好きな人多いですよね。

・『地雷震』(髙橋ツトム)の適切な位置付けはあまりよくわかってない。読んではいた。

・『カラスヤサトシ』『ワッハマン』も同様。

・『菫画報』はふつうに好きだけど、こういう選のなかに入るような層の厚い評価文脈ってあるの…?

・『ワンダンス』を次点ぐらいには入れてほしいとのこと。ちなみに、個人的に好きというだけだけで言うと、次点にも入れなかったけど、『リンガフランカ』(滝沢 麻耶)は好き。個人的気持ちとしては清家雪子とかも、もっと売れてほしいなと思っている。

五十嵐大介は、代表作は『リトル・フォレスト』より、『海獣の子供』(IKKI)のほうなのかな?とぼんやり認識なので、入れなかったけど、認識ぼんやりしてる

とよ田みのるは、『『これ描いて死ね』』(ゲッサン)のほうが代表作になるかなと思って、いれてない。

・冬目 景は四季賞デビューアフタヌーン作品複数あるが、『羊のうた』(コミックバーガーコミックバーズ)『『イエスタデイをうたって』』(ビジネスジャンプグランドジャンプ)いずれも他誌

四季賞受賞したデビュー作の衝撃がすごかったという人が、けっこういるのは完全に同意四季賞は、他誌の新人作家向けの賞とは明らかに位置けが異なる賞だと思う。

あらためて思ったが、アフタヌーン作品評価文脈はいろいろあって複雑だな、と感じる。ブコメでも書いていただいたが、アフタヌーンは、他の雑誌よりも10選とかやったら、合意とりづらいのはそうだと思う。「これがヒット作です」的な基準の外側に「この文脈ではすげー評価されてるし…!」というような文脈が、いろんな形で存在しているので、合意とりづらいところが、アフタヌーンの良さなんじゃないかとは思っている。

西田敏行さんが死んだわけだけどなんだろ?心のなかにポッカリと穴があく、というと言い過ぎだけれど、なにか痛みのようなものを感じているのは本当のことだ。

別段西田さんの大ファンだったとかそういうわけでもない。

それでもその存在は大きい。

これは私が歳をとったということなんだろうか。

子供の頃から活躍してきた俳優さんやタレントさん、こういう人たちは私の中で決して小さな存在ではないのだ。

大げさに言えば、私の中の私が生きている世界の一部であるからだ。

もしもiPhoneがこの世になかったら、もしもインターネットがこの世の中になかったら。

私が生きている、この世界は随分と様相が違うものとなっていただろう。

それと同じように西田敏行さんがいなかった世界で生きていたなら、確実に私が今生きているこの世界は私にとって違う存在となっていたはずだ。

そういう決して小さくない存在として西田さんはいる。

ぐりとぐら西田敏行の 大冒険

ある日、ぐりとぐらはいものようにおおきななべをかつぎながら、もりのなかを歩いていました。

「きょうはおおきなパンケーキをつくるよ!」

「でも、ざいりょうがなかなかみつからいね……。」

ふたりがざいりょうをさがしていると、もりの奥からにこにこした顔の男のひとが歩いてきました。なんと、それは西田敏行さん!

「やあ、君たち、なにをしてるんだい?」

パンケーキをつくりたいんだけど、ざいりょうがなくてこまってるんです。」

西田さんはちょっと考えてから、にっこりといいました。

「まあまあ、そんなにせっかちにならなくてもいいさ。人生、なかなかうまくいかないもんだよ。ときには、ざいりょうがなくてもどうにかなるもんだ。」

ふたりはきょとんとしましたが、西田さんのやさしい声に少し安心しました。

「さあ、こまったときこそ、笑っておこう!どっちみち、うまくいかないなら、笑ってたほうがましだろ?」

ぐりとぐらは思わず笑ってしまいました。

「さてと、まずはざいりょうをさがさないとな……いや、ちょっとまてよ、だれかがもってるかもしれないぞ。」

西田さんはひとりごとのように言いながら、もりのなかに大きな声で呼びかけました。

「おーい、パンケーキをつくるざいりょうがほしいんだけど、だれかもってるやついないかー?」

すると、もりのあちらこちからどうぶつたちが集まってきて、ざいりょうをもってきてくれました。おおきな卵やミルクバターまでそろって、ぐりとぐらはびっくり。

「すごい!これでパンケーキがつくれる!」

「ざいりょうがそろったなら、あとは気合いだよ!何事もね、『努力して失敗するのと、何もしないで失敗するのは大違いだ!』」

西田さんは卵を割りながら、手際よくきじをまぜまぜ。

「ほら、できたぞ。さあ、焼き上げるだけだ!」

パンケーキを大きなフライパンにのせ、じゅうじゅうと焼いている間も、西田さんはおもしろい話をしてふたりを笑わせ続けました。

「むかしな、友だちと釣りにいったときにさ、ぜんぜん魚がかからなくてな。そんときの友だちが『おいおい、魚がいないのか、釣りが下手なのか、どっちだ?』って聞かれて、『そんなこと俺に聞くなよ!俺もわからん!』って言っちゃったんだよ。」

ぐりとぐらは大笑い。西田さんも楽しそうに笑いました。

パンケーキが焼きあがると、ふんわりとしたいいにおいがもりじゅうにひろがりました。

「さあ、できあがりだ。人生パンケーキは焼き加減が大事だぞ。ちょっと焦げても、それもまた味だ!」

みんなで大きなパンケーキを食べながら、にこにこ笑いが止まりません。

「やっぱりみんなで食べるとおいしいね!」

「そうだね、ひとりで食べるより、みんなで食べたほうがうまいってもんさ。『何事も、分ければ分けるほど楽しくなるもんだ』ってね。」

そして、西田さんはさいごにふかくうなずきながらこう言いました。

「でも、あれだな。パンケーキを食べたら、今度は何か釣りにいきたくなってきたな……うーん、パンケーキの後に魚っていうのも変だけど、どうだい、次は一緒に釣りにでもいかいか?」

ぐりとぐらは目を輝かせました。

「それはいいね!次は魚のごちそうをつくろう!」

こうして、ぐりとぐら西田敏行さんは、もりのなかで笑い声を響かせながら、次の大冒険に向かって歩いていきました。

2024-10-16

長年投資してる増田だが、反投資増田を見てるとメシが美味い

投資関連エントリホッテントリに入ると、5〜7番目ぐらいにあって、一定スター集めてるブコメね。

 

概ね「投資ギャンブルと同じ」「アベノミクスor量的緩和で1ドル500円になる」「日本経済は終わった。ハイパーインフレは近い」「NISAは国の陰謀」的なブコメなかには「投資で儲かっているヤツらがムカつく。メシウマしたいか暴落しろ」みたいなのも。

 

このブコメのような方々が色々言っている間に、私は投資勉強して、リスクを取ってコツコツと売買した結果、「投資20年で資産1億突破して、配当だけで年収500万超えたけど、ねぇどんな気持ち」って聞きたくなる。株関係税金だけで年間200万〜300万ぐらい払ってるから、国にも貢献してますし。

 

しか資本主義社会に生きていながら、投資否定するってのは全く分からん。中露ですら(擬似)資本主義やってるんだから、これを否定したら地球上で生きていけるところなどほとんど無いというのに。

anond:20241016201533

家んなかに土足で入ってきて冷蔵庫と棚を荒らされた後で殺される前に一発ぶち込めたらいいよねって話

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