はてなキーワード: 魔法陣グルグルとは
おまえらがまたアニソンの話してるからよく上がるやつをまとめといた。
https://www.youtube.com/watch?v=9fH6rMLsjfo
心のPhotograph(ミスター味っ子 1987)
https://www.youtube.com/watch?v=i904m2siJcY
STILL LOVE HER(シティーハンター2 1988)
https://www.youtube.com/watch?v=-5fyUdoSZRE
夢を信じて(ドラゴンクエスト 勇者アベル伝説 1989)
https://www.youtube.com/watch?v=mqnru7bLd9M
Yes, I will...(ふしぎの海のナディア 1990)
https://www.youtube.com/watch?v=u8QHFy5pDPs
いつもそこに君がいた(YAWARA! 1992)
https://www.youtube.com/watch?v=ig7Py_WE01o
https://www.youtube.com/watch?v=8jvGQuprP-w
Wind Climbing~風にあそばれて(魔法陣グルグル 1994)
https://www.youtube.com/watch?v=lRa95E0TdkQ
https://www.youtube.com/watch?v=jqYnbuwsk7s
あと一つは?
【訃報】劇場版艦これのCM、魔法陣グルグル内でも確認(´・ω・`)
ヤマトタケル、空想科学世界ガリバーボーイ「俺たちのCSでの再放送ではこいつのCMは流すなよ!」
ああ、スクエニ漫画原作ならドラクエ・FFの課金ゲーや勇者ヨシヒコのCMとか流せよ
※光のお父さんはTBSが映像版権、音羽グループが書籍版権持ってるため円盤CM他局では難しい(*_*)
BSジャパン異世界食堂、提供クレジット後に殺伐としたドラマ番宣垂れ流す
恥を知れよ、グルグルやNewgame内で艦これ流すような事と同じレベルだ
メイドインアビス最新話
DMMよ、KADOKAWAよ、これが劇場版艦これ円盤CM流すのに相応しい番組だ
結局BS11はバンナム忖度枠かシリアスか腐女子かダーク系の事しか気にしてねえんだろ?
特に14夏はKADOKAWAに対して要らんことで尻尾ふりやがった
あの某ノンケのために…
先日のNewgameは話も安心して見れて
(問題箇所のため削除)
なんせ腐女子忖度のBS11だからこの男子…バカ一代なんだろ?
日本芸能界に反逆した愚か者が出ている実写東京喰種の宣伝に貴重な30分を半年も使って
18日
さっき異世界食堂の録画データ調べてたら本編終了後の提供クレジットの後に発砲シーンから始まるドラマや映画の番宣流れてて気分が悪くなった。
おそ松さん二期ではこんなことはしないで欲しいわ
そりゃあこの二つの番組終了後に殺伐とした映画やドラマの番宣CMはOKでしょう。
BS11が一昨年9月に当時の癒し枠であるUSAT15夏スタート直前に刺々しい鬱な映画のCM流したという大馬鹿なことをしたさ。
なんせけもフレ再放送最終回がL字だった南関東組への救済が何も無いんだもん
キッズステーション入れとでも?
マジ何考えてんだよBS11は
でも魔法陣グルグルは大好きでしたよね?
ミミズの…じゃなくてすずめの戸締まりの感想だのなんだのが飛び交う中、うっかり人災で震災起こってみんなバタバタ死ぬ話でミミズが出てきて、てな断片だけ聞いてるととあるアニメを思い出した。マクロスの監督が作った強烈なオカルトスピアニメ、地球少女アルジュナ。みんな見てた?
主人公(女子高生)がなんかしらんけど地球少女アルジュナに変身して災厄と戦うんだが、途中で阪神淡路大震災(名前出してないけどどう見ても阪神淡路大震災がモチーフ)が起こり、それは自然を忘れた人間にミミズみたいな蛇が怒って起こしたものでにんげんがわるい、しぜんおもいだそ?とミミズ食って「いただきます」と終わる話だった気がする。震災は天罰だ、と311の後に政治家が言って被災地の人を怒らせてたけど、当時見た感想はそんな感じだった。震災は自然を忘れた傲慢な人間たちへの罰なんだー、ふーん。みたいな。
多分このアニメ、序盤からスピ電波ゆんゆん、疑似科学素晴らしい〜ってしてたので大半が視聴やめてると思う。なので今でも「覚えてる!見てた!」って人は大体面白いと思って見てた人ばかりだろうから、今ネット検索して感想読んでも「大傑作!」しか出てこなさそう。
それでも聞くけど、すずめの戸締まりってアルジュナと似てる?あらすじだけ聞いてるとアルジュナ思い出すから見る気にはならないんだけど、しかしこんなにモチーフ似てるのに誰も言及してないとこを見ると似てないのかね?それともアルジュナを誰も覚えてないだけか?
というか荒らされてるという感じやね。
なーにが培われてきたイメージがあるだ。
二十数年新作が公開されてない作品のキャスト交代なんてなんの不思議でもねえよ。
てめえらは陵南の池上の声が緑川光じゃなきゃ嫌だ!って、ジメジメした暗闇で一生喚いてろ!
るろうに剣心やうる星やつらとかでも騒いでいたのと同類なんだろうが、
こいつらゲゲゲの鬼太郎とか聖闘士星矢とか魔法陣グルグルとか、そのあたりの長寿コンテンツでも同じこと言ってたのかね。
絶対言ってないよね。あ、聖闘士星矢では騒がれたか。あとルパン。まあそんくらいだよね。
そこ指摘されたら、良い声優交代と悪い声優交代がある!くらいのこと言いそうで怖えよ。
本当ダブスタクソオタクのゴミみたいなお気持ちコメントがネットのあらゆるところで流れてるの、
新キャスト引き受けてくれた役者勢に迷惑この上ないから、一生ネットで物を言わないでほしいね。
と、ひとしきり暴言を吐いてみたが、同じ東映のドラゴンボールがリメイクでも同じキャストだから、スラムダンクでもそうはできんかったのか?という気持ちはわからんでもない。
声優交代するって発表が前売り券売りだした後ってのも、ひょっとして交代発表したら売り上げ落ちると思ったのか?なんて邪推するわな。
一番食いつくとすれば①なんだろうけど、声優交代は①の一部が猛烈に嫌うやつなんよね。
追記・ご丁寧に返信なさってて偉いけど、オレへの返信は要らないよ。トラバへの返信は読まぬ主義なのです。誰かの助けになれる事自体が喜びだ。It's my pleasureってやつさ。
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オレとやや似てる部分がある。お陰でほしいものリストが充実しそう。
非日常的日常で、ピンチになり過ぎない、ハードな恋愛やトラブルのない、ライトな作品が好み。
①
石黒正数は気にいるかもしれない。ミステリ+日常でたまにゾクッとする怖さがある。
「外天楼」「それでも街は廻っている」
怖さといえば他にはこれ。ほのぼの日常と微かな狂気の危ういバランス。
衿沢世衣子も増田にはオススメ。カラッとしたキャラクターたちがクセになる。
テガミバチが日常に入るなら、軽快な泥棒コンビのファンタジー世界の紀行ものはいかがかな。
ファンタジー紀行なら、ほんわかした感じの世界観が独特の古典も薦めたい。
幌倉さと「ふくよも」
②
ゲームなら、日常ものではないが、穏やかな雰囲気が印象に残る傑作の探索SF
「OuterWilds」
iPodがなくなるときいて当時作ったプレイリストなどを懐かしみつつ選んでみました。
1人1曲で選んでみたものの、上位は曲を選ぶのがとても難しかった。
自分の中では、一番この曲が好きというより、この人の歌が全般的に好きという感じで、なんとなく聞いている。
ラジオか何かで聞いて、上手い!って思った。
こんな感じで生きていきたい
でも、ほんとは、ほんとはfourty-five
Electro Swingみたいな古い雰囲気の曲を今風にというジャンルを、この頃好きになったのかもしれない。
アニメ自体はそれほどでもなかったが、エンディングの曲が好きで見てた。
経緯を何も覚えてないけど、なぜかアルバム1枚持っていて好きな曲。
関西弁の曲として有名?
チュチュッチュ〜。
当時好きだった人がこれ良いよって贈ってくれたCD。
失恋した時、こんな感じだった。
あの人みたいになりたい、ではなく、自分なりの方法で辿り着いたって歌詞が好き。
2000年代になって藤川球児が使ったことでリバイバルした記憶があるが、ポップな曲の方が好き。
この曲で知って、これが一番好きなままだった。バンド解散後のボーカルYUKIのソロも好きな曲が多い。
魔法陣グルグルで使われた曲のメロディで歌詞が結婚式バージョンのもの。最近も曲を出していて、Wakaiiという曲が良かった。
ラジオで聞いて好きになった。何年か後に、ゴブリンに苦戦する冒険者のアニメの音楽で同じ声をきいた時は驚いた。
「待ち合わせたレストランはもうつぶれてなかった」を実感するのは東京に出てきた後だった。
Crystal Sceneryという一人アカペラの多重録音のCDに入ってるバージョンが好き。
ギリギリ平成。買ったCDを取り込む際の曲名に、間違ってこのアーティスト名が出てきたのを検索して知った。
当時は共感した歌詞だが、最近は惰性で生きるのも悪くないなと思ってる。
メジャーデビューの頃から、大きく路線変更してインディーズで出た曲が名曲だった。
アルバムの中の一曲で特に有名でもないと思うが、Bonnie Pinkがピンク色を冠した曲。
川本真琴は1990年台が有名だけど、2010年代の曲もとても良いです。
3拍子の曲。迷走から脱したとても良いアルバムだと思ったら最後になってしまった。
初めて買ったCDはZARDの『TODAY IS ANOTHER DAY』だった。
https://anond.hatelabo.jp/20220510105802
個人的にショッキングだった唸らされた作者は天才だと感じた作品を列挙する。
発想が凄い作品と完成度が凄い作品と両方が凄い作品がごちゃまぜ。
なお偏食なので、有名どころでも読んでない漫画が多いのであしからず。
30 もやしもん
29 フルーツバスケット
27 B.B.Joker
26 魔法陣グルグル
25 ギャグマンガ日和
22 苺ましまろ
21 20世紀少年
19 バクマン。
18 かってに改蔵
16 動物のお医者さん
15 ふおんコネクト
14 沈黙の艦隊
13 魔法少女リリカルなのはMOVIE1st THE COMICS
9 よつばと。
8 げんしけん
5 プラネテス
4 昴
3 最終兵器彼女
2 レベルE
多分「風の谷のナウシカ」とか「攻殻機動隊」とか「この世界の片隅に」なんかは本来ランクインするんだろうけど、単純に自分が読んでないので入れていない。
他にもまだまだまだまだすごい作品はいっぱいあるはずなので、適当にブラッシュアップしてくれ。
フラワー・オブ・ライフの感想(ネタバレあり)
「プリキュア」「ワンピース」など、東映アニメーション4作品の通常放送再開が発表 「お待たせをして申し訳ございません」
https://animeanime.jp/article/2022/04/06/68680.html
約十年前、曇りだったあの日。新卒で入った会社で人材営業をする日々に疲弊していた頃、新宿駅構内で、あるエンタメ企業の求人ポスターを見かけた。
アニメを作る仕事をしたことはなかったが、興味を感じて応募したところ、あれよあれよという間に内定をいただいた。役員面接はパスだった。
それからの私は、『アニメを作る仕事』に邁進する日々を過ごすことになる。長い時間だった。毎日が修業だった。
数年前、無理がたたって病院送りになった。心も体も限界だったのだ。大したレベルではないが後遺症も残った。退院後も結局、心身の調子は回復しなかった。
それで、退職を申し出て、東京から遠く離れた田舎に帰った(のんのんびよりの聖地が近くにある)。今はお堅い仕事に就いている。
十分な時間が過ぎた。そろそろ、当時を振り返ってもよいのではないか。あの日々への整理を付けられるはずだ。今から、エンタメ企業のアニメ部門で○年の時を過ごした男の話をする。
この記事で述べたいのは、シンプルに2点(5/4 以前はシンプリーでした。ブクマでご指摘いただきありがとうございます)。エンターテイメント業界で働いて面白かったことと、つまらなかったことだ。直情的に言うと、『心と体の奥底から感動できたこと』と、『エンタメ業界のほの暗いところ(要するに、こいつらマジでクソだなと思ったこと)』だ。どちらもけっこうな数がある。
それでは、さっそく説明していく。
子どもの頃はアニメが好きだった。一番ハマったのは、『魔法陣グルグル』だった気がする。衛星放送では『白鯨伝説』やCLAMP作品を見ていた。
だが、小学校生活の終わり頃から学習塾に通うようになり、夕方以降にやっているアニメを見れなくなった。中学で勉強漬けの日々を過ごしていた私は、いつの間にやらアニメのことを一切忘れてしまった。
いや、違う。大学の時は、深夜にやっているアニメをたまに見ていた。「コードギアス」「DARKER THAN BLACK -黒の契約者-」「蟲師」「夏目友人帳」あたりは確実に見ていた。
人材営業の会社で働くようになってからは、金曜日の深夜に自宅に帰った時、疲れ切った頭でテレビを点けて「こんなアニメあったっけ」と、ボンヤリした気分で視聴することがあった。
私はたぶん、アニメが好きだったんだろう。なぜ見なくなったのかと言えば、十分楽しめるだけの精神的余裕がなかったからだ。ならばいっそ、見ない方がいい。中途半端に楽しむのは嫌だ。中学生になった時も、そんな動機でアニメを一切見なくなったのだ。きっと。
そんな私が、アニメーション作品などを作る会社(以下「弊社」という。)に入社した後は、これまたどっぷりと『世界』に浸かることになった。入社から退職まで人事異動はなく、ずっとアニメ製作部門だった。
最初の頃は、アニメ雑誌のインタビュー記事に出るようなプロデューサーその他の足もとで働いた。雑用はもちろんのこと、小さい企画を考案したり、経理その他の事務や、各関係者とのスケジュール調整などを担っていた。ホワイトカラーに毛が生えたような業務内容だ。
ところで、人生で一番最初に携わったアニメは、某少女コミックでそこそこ人気を博した作品だった。タイトルは言わないが、雰囲気は『隣の怪物くん』に似ている。私が入社する半年前から企画が始まっており、当初の担当者から引継ぎを受けた。携わったといっても、スタッフロールに名前が載るわけでもない端役としてだが。実際、大したことはしなかった。やはりホワイトカラーの枠内に納まる仕事だ。
しかし、これは実際に私の世界を拡げてくれた。方々の兵が集まる企画会議に、必要とあらば関係各所を訪問して説得交渉にあたり、お金の雲行きが怪しくなればどうにかやり繰りをする(ダメなら追加出資か企画削減)。ごく稀に、スタジオ等の収録現場では声優の本気と、半面その悲哀を目の当たりにし(ここらへんは後述)、成功した作品の打ち上げ会では、自分達が作った数字を眺めて溜飲を下げる。
長い月日が経って、エンタメ業界に慣れてきた頃だと、新作の立ち上げに、利害関係者間の調整(交渉)に、プロジェクト全体の損益見通しの皮算用に、イベントの企画運営に、ホームページの管理に……とにかく、アニメを見ない日はなかった。
面白かったのは、いろんな業界の人に会えることだ。クリエイターには当然会えるし、経営者にも会えるし、事務屋とも話をするし、現場労働で身を焦がす人も間近で観られる。特に印象に残っているのは、漫画家と声優だ。アニメーターとは、あまり交流の機会がなかった……。
とあるアニメの原作者が一番印象に残っている。つまりは作品の神だ。例の人と呼ばせていただく。
例の人は、ほかの漫画家とは一線を画していた。私がいっぱしに携わったと公言できるアニメは計20本近くになるのだが、その半数は漫画原作である。私達は、最低でも一度は彼ら彼女ら(作品の神)の姿を拝むことになる。機会は少ないが。
原作とシナリオを変える時には事前に伺いを立てるし(ex.某鬼狩りアニメの敵役の台詞である「禍福は糾える縄の如しだろ~」は改変が検討されたらしい。彼が難しい言葉を知っている境遇ではないため)、重要な放送回だと制作現場に来てもらうし、打ち上げその他のパーティーがあれば楽しんでもらえるように最大限配慮する。
自作がアニメ化されるレベルの漫画家や小説家というのは、揃いも揃って個性派だ。めちゃくちゃに大騒ぎをする人もいれば、ひたすら黙って沈思黙考の人もいれば、なんかもう色々とはっちゃける人もいれば、欲望丸出しで悪い意味で子どもみたいな人もいれば、一般企業でも通用しそうな思考や行動の持ち主もいる。
例の人は、漫画家として優れているだけでなく、人格も見識も申し分なかった。落ち着いた性格で、人柄がよくて、教養もあった。話のやり取りすべてが学びに繋がり、励みになった。初めて会った時の吾峠呼世晴さんは、とにかく、これまで出会った数多の創造者の中で抜きん出ていた。
普通、ラスボスの人格の根底を太平洋戦争末期の日本の政治指導者(所謂ファシスト)に置くなど、誰が考えつくだろうか。私は、鬼舞辻無惨の例の粛清の場面を読んだ時、丸山真男の「現代政治の思想と行動」が真っ先に頭に浮かんだ。あの時、脳に痺れを感じたのを覚えている。
この類の書物を読んで、無惨様のキャラクターを作ったのは間違いないのだ。自らを善とするためであれば、どんな言辞をも取り入れ、どんな諫言も亡きものにする。
例として、あの粛清の時に魘夢が助かったのは、「無惨様を肯定したから」だ。「下弦の鬼を解体する」というトップが決めた戦略方針が、たったの一言で撤回された――常なる無謬性がファシズムの基本である。
あの時、「無惨様のキャラ付けは旧日本軍を意識したのですか」と聞いておけばよかった。残りの人生で聞くことができる機会は二度とない。無念だ。
しかも彼等はみな、何物か見えざる力に駆り立てられ、失敗の恐しさにわななきながら目をつぶって突き進んだのである。彼等は戦争を欲したかといえば然りであり、彼等は戦争を避けようとしたかといえばこれまた然りということになる。戦争を欲したにも拘らず戦争を避けようとし、戦争を避けようとしたにも拘らず戦争の道を敢て選んだのが事の実相であった。政治権力のあらゆる非計画性と非組織性にも拘らずそれはまぎれもなく戦争へと方向づけられていた。
この業界で働いていて、「この感じ、苦手だな」「マジでクソだな」と感じたことは当然ある。字数の関係もあるが、何点かに分けて述べていく。声優の悲哀とか、人間の嫉妬やねたみの話になる。
TVアニメ「CUE!」 [Amazon prime video]
https://www.amazon.co.jp/dp/B09PNVWC8S
まだ新人だった頃、先輩(兼上司)に連れられて現場を見ることがあった。現場というのは、アニメ制作会社とか、編集スタジオとか、音声の収録現場などだ。
そのためだけに現場に行くのではなく、何かの機会のついでに現場作業の見学を申し出るのだ。それで、不思議に思って聞いたことがある。
「(私達は)技術的なことはわからないのに、どうして現場に行くんですか?」
と。それに対して、彼はこう言っていたはずだ。
「確かに分からない。仮に、目の前で手抜きをされたとしても見抜けないだろう。でも、企画側である俺達が現場に行くことで、『あなたの仕事を見ている』というメッセージを伝えることができる。俺達はこの作品に熱をもっていて、いいコンテンツを作れる未来を目指してる。そういう想いを行動で伝えるんだ」
みたいな回答だった。
これは今の私が大事にしていることでもある。要は、発注側が受注側の実仕事をどこまで見るべきかという話だ。今現在の私は、受注側の失敗が社会的に許されない類の仕事をしている。転職後に大きな失敗をしでかさなかったのは、あの先輩のお陰だ。
さて。私が二十代後半の頃だ。例の先輩と一緒に、声優がいる収録現場に初めて音連れたのは。スタジオに入ってしばらく進むと、小ホールみたいな広い空間(座椅子が並んでいる待合スペース。十数人はいた。ほぼ声優+マネージャー)に出た。その奥に、マイクが並んでいる部屋が映った。木目調で温もりを感じる、しっとりとした空間なのだが、当時の私に予想できるはずもなく。カラオケみたいだなー、とテキトーに想念していた。
私と先輩が小ホールに入るなり、セミフォーマルな恰好の何人かが寄ってきて、隣にいる先輩に挨拶していた。私も混ぜてもらい、名刺を交換した。
雑談が終わって斜め後ろを振り向くと、女の子と淑女が1人ずつ、あとは男の子が1人、まごつくように並んで私を見ていた――人生で初めて見た声優だった。後で知ったが、攻めのある挨拶活動で知られる声優事務所だった。
ひとりずつ私達の前に出てきて、「~~と申します。(簡単な自己紹介)よろしくお願いいたします!」と、ハキハキした声でアピールをやってのけた。そのうちの淑女は、私の着ていた衣服(お気に入りのやつ)と指輪を褒めるとともに、香水をつけていることを見抜いた(やるな……と感じた)。男の子は謎の一発ギャグを仕掛けてきたのを覚えている。
※かなり昔のことだが、内容は一応伏せる。当日記では、声優個人の名前を出すことはない。
私も「よろしくお願いします」と返したものの、微妙な気分になった。たとえ私がどれだけ昇進しようと、彼女たちのキャスティングに関わる可能性は皆無だからだ。まったくゼロではないが……。
例えば、アナウンサーになりたい女子大生は、いろんなイベントにコンパニオンとして参加することで武者修行をするわけだろう。それらのイベントでは、今後関わり合いになる人だろうと、これっきりの人だろうと、あの子達は全力で挨拶活動をしていた。熱意は感じるのだが、やはり私には引っかかるものがある。
こんなことを思っている時点で、私はそういう職業には縁がないのかもしれない。今、私は『効率』という観点で物を考えた。あの声優の子が私に挨拶をしても報われる可能性はないのに、と考えた。夢中になっている人間は効率のことは考えない。やれることをすべてやる。それだけだ。
何かに心をとらえられ、たちまち熱中してしまうのは、謎にみちた不思議なことだが、それは子どももおとなと変わらない。そういう情熱のとりこになってしまった者にはどうしてなのか説明することができないし、そういう経験をしたことのない者には理解することができない。山の頂を征服することに命を賭ける者がいるが、なぜそんなことをするのか、だれ一人、その当人さえもほんとうに説明することはできないものだ。
はてしない物語(1982) 上田 真而子 (翻訳), 佐藤 真理子 (翻訳), Michael Ende (原著) P.17
あの子達は本気だった。報われようが報われまいが、声優として活躍すると決めたからには、生き残るために何でもやる。上でURLを貼ったアマゾンのレビューにもあるが、声優は堅気の仕事ではない。勝った負けたで全部決まる。精一杯頑張っても生き残れる保証はない。選ばれた者だけが生き残る――余談だが、あの時の淑女と男の子は今でも活躍している。女の子はだめだった。
さて。淑女と男の子は、実力があるうえに、礼儀正しく、サービス精神も豊富だった。それが生き残った理由だ。しかし、声優全般が行う営業活動には後ろ暗いものも当然ある。5ちゃんねるとかで、たまにアニメ業界の出身者がスレッドを立てて降臨することがあるだろう。
それで、やり取りの中で、誰かが「枕営業ってあるの?」と質問をする。スレ主は「そんなのないよ」「聞いたことない」と応えるのが定番だ。
これは、私個人の日記だ。この際だからはっきり言う。枕営業をしている声優はいるし、やらさせている声優もいる。重要なフォローをさせてもらうが、芸能界の表舞台――ひとつの契約で何百万もの金が動く――に比べれば圧倒的に数は少ない。声優関係のギャラというのは、例えば女性タレントが出るCM撮影や、青年誌のグラビアや、全国各所での公演活動と比べても相当に廉価だ。1回の収録につき数万円以内で呼べてしまう。表舞台に比べると利権は少ない。
それでも、そういうことはある。パターンは簡単に分けて2つ。いっぱしの声優になりたい、もしくは声優であり続けたい者が、キャスティング権がありそうな人に近づいて配役を得ようとする。
スタジオでの雑談や、小さい贈り物や、二人きりでの食事くらいで留めておけばいいものを、一線を超えてしまう場合もある。私が30才を過ぎた頃、例の収録現場で、声優に「よかったらご飯行きましょう」などと声をかけられたことがある(最終的な内訳:男性が2人、女性が5人)。
その際、はっきりと「ごめんね。私にキャスティング権はないんだ」と答えた場合、彼ら彼女らを傷つけてしまう可能性が高い。いや、はっきりいって『侮辱』である。なので断り方が難しかった。「帰って社内会議があるので」みたいな返答をしていた。
これはまだいい。声優個人or事務所の意思の問題だ。「あの役がほしい」とどうしても思っていて、そのためなら何でもやるという覚悟と責任さえあれば、枕営業は罪ではないと私個人は感じる。「この業界は堅気じゃない」とはそういうことだ。
(追記)正直に言うと、私の妻が声優だった頃に食事に行ったことがある。私から誘ったので上の内訳には入れていない。
以上、「この感じ、苦手だな」と思ったことを述べた。以下に語るのは「マジでクソだな」と思ったことになる。すなわち、個人が望んでいる保証のない枕営業のことだ。アニメ業界に限ったことではなく、エンタメ業界には先日話題になった映画監督のような『畜生』が何人もいる。結果を出している人間の一部がやりたい放題やっているのだ。
まだエンタメ業界にいた頃、そんな人間に捕まったと思われる(主に女性)声優の話を聞くたびに胸が痛くなった。このような話題が、どうして私などの塵芥の耳に届いているのか……? そう考えると、さらに心が抉られる思いがした。
おそらくは、やった本人または関係者が面白がって吹聴している。私のところまで噂が届くということは、そういうことだ。いろんな声優の姿が脳裏をよぎった。「あの子は大丈夫だろうか」といらぬ心配をしてしまうほど、当時の私には『噂』がグッサリと刺さった。
さて。エンタメ業界に恩があるのも事実だ。下種な話題はこれくらいに留めておこう。気が付けば字数がない。前後に分けることにする。
【後編】