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はてなキーワード: 宗教学とは

2021-11-28

anond:20211128165123

俺は、教会コミュニティを気にしているキリスト教徒と、"世間"を気にしているとされる日本人との差は、20世紀議論が強調してきたほどには大きくないと思う。

 

外国人は、神の論理を気にしていると、言葉面ではいうだろうけど。

宗教とは教義ではなくコミュニティであることを、人類学宗教学が明らかにしてきた。

2021-09-01

anond:20210828224231

そういうのを調べるというか研究している人っているんだろうか。やっぱり宗教学とか社会学とか文化人類学とか、そんなところ? 『菊と刀』くらいしか思いつかないよ。

2021-06-07

anond:20210607121528

パーリ語となんとか語で訛り方がちょっと違う

ガウタマ・シッダールタ

ゴータマ・シッダーターがそれぞれ正しいんだったか

もし坊さんか宗教学部の友達がいたらきいてくれ

地方しかない学部だけど

2021-04-06

宗教はいいぞ!

女性の権利運動っていってもさ、社会構造から変えるべきこと、周りの意識から変えるべきこと、個人問題として受け止めるべきこと、いろいろあるじゃん

いわゆる弱者男性問題って後半二つの問題系だと思うのよ

あと多くの場合実存問題だと思うのよ

そこでなんだけど、結局ある個人に対する「救い」なんてのは宗教しか扱えないと思うのよ

宗教学の本で「すべての宗教共通するのは、現状を救いを必要とする状況と考えること」みたいな文章を読んだ記憶があるんだけど、つまりそういうことよ

から「認められたい」とかそういう個人的かつ実存的な意味で「弱者」と自覚する人はマジで大手のそこそこ古い宗教が一番と思うよ

皮肉じゃなくてマジで

自分メンタル死にそうなとき教会神父さんの話を聞いてバザーを手伝ったらなんかみんな親切で久々に「ここにいていいんだ」感を味わったわ

結局宗教って人類が受け継いできた自己肯定のための集合知なわけよ

2021-04-05

anond:20210405100531

客観的に見たらそうかもしれないけど、あい自分の中では一貫した信念に基づいて議論をしているという認識だったからな

それに付き合ってやるつもりで発言を追えば、ちゃんとした「論」はなくても「ん?おまえ昨日と反対のこと言ってねえ?」くらいの指摘はできるもんだよ

「頭が良くて一貫性ある自分」というアイデンティティを持っているあいつにとっては罵倒よりもそういう指摘の方がダメージ大きいみたいだった

 

あと、普段はそうやって「論」を出さずに他人否定ばかりしてたあいつも、ごくまれながら自分なりの言葉をひねり出すことがあって

(覚えているのは偽科学批判批判をしたくて「科学とは宗教にすぎないぞ低能w」みたいなことを言い出すパターン

そういう時には俺もポパー定義では、クーンは、宗教学の方もいろいろで、だからそんな単純化はできなくて、とかちょっとまじめに返答をしたんだけど

意外と他の人達もこの議論に乗ってきて面白かった中、あい自身からは「知らねーよ自分言葉で語れよ低能」くらいの返答しかこなくて

今思えばこのあたりで「本気出してないだけで、専攻分野ならばお前らよりずっと頭良い自分」という心の拠り所が崩れて致命傷になったんじゃないかなと思っている

2021-03-19

anond:20210319162417

一口学歴というが

学士修士博士か?

②どこの大学か?

③何を専攻したか

この三つの層がある。学部受験時代重要なのは②だが、社会に出てから重要なのはしろである。「旧帝で宗教学をやりました」という人より「無名大で医学をやりました」「駅弁大で情報工学をやりました」という人のほうが食うに困らない。

①は専攻分野や就職先によって意味があったりなかったりする。

2021-02-05

図書館で働きながらこっそりメモ帳に書き留めた気になる本と作家(うろ覚え)

タイトルと表紙だけ見て判断したので悪しからず。モノによってはキーワードだけ

ならまち冒険: まんとくんと小さな陰陽師

十二支お節料理

現代語裏辞典

ひみつのカレーライス

水鏡推理

セザンヌスーラ

私を食い止めて

ウイグル無頼

笑韓でいきましょう

質屋探偵

水ってなんじゃ

かんどうかんくろう

にしかわたく

魔女カフェ幸せメニュー

創竜伝

僕僕先生

ニャン氏の事件簿

どんぶりアンソロジー

独りでできるもん

常連めし

新型ウイルスサバイバル

日本不思議建築物

描かれた歯痛

前野ひろみ

あやかし算法帳

マンガでわかる猫背は治る

アキカン!

空き家

あるかしら書店

海の百階建ての家

不思議ナイフ

アルデラミン

闇と暮らす

365まいにちペンギン

ベストオブ谷根千

フローラとパウラ妖精の森

オラクルブック

宗教学事典

マツリカ・マハリタ

フェイブルの海

時間整理術

ミカサフミフトマニ

近松よろず始末処

旦那FBI

もし富士山噴火したら

ジャップ・ン・ロール・ヒーロー

英雄達の食卓

包丁

ルート66

静おばあちゃんにおまかせ

陰陽課

ハナモゲラ

ぴんとこなーす

べてるな人々

黒い報告書

三人にせ金作り

怪盗レッド

ピカソになりきった男

ヤクーバとライオン

おおきな木(絵本)

愛しき駄文

一日昔話

コナン 無重力

ものぐさドラゴン

動くな、死ね、よみがえれ!

おばけのパン屋さん

やだ!!(絵本)

マイケルディラン百人一首

世にも奇妙なマラソン物語

グレッグの駄目日記

バラダ門

まどかは神かもしれない

ID-0

ゆうれいコレクター

獺祭(野口卓)

すべてはモテるためである

イギリスうえだまり

押し絵と旅する男

明和義人

うそうそ(畠中)

ガタスタ屋の矜持

日常の偶然の確率

小道モコ

精霊の王

金枝篇

グリーンマン

特上添乗員

ウチら特権

ボクらの消えた学校

マンガ解析学超入門

焼き上がり五分前

深淵のガランス

いみちぇん

ぼくらのデスゲーム

タフタ研修医

デパ地下激戦区で働いています

世界が認めたニッポンの居眠り

マンガ実践資産運用

変形菌図鑑

ドラゴンスレイヤーアカデミー

あやかし

陰陽課

どこいったん(絵本)

岡本

深い闇

薬売りの独り言

子育て戦線

猫とエトワレ

元気に�なるシカ

銀河不動産

地図に無い駅

笑う回文教室

%(このはなさくら)

悪ガキ7(セブン)

一日なぞの生き物

ポチ小屋

入れ子の水

サノマリナ

しないことリスト

みやたけ外骨

数学ガール

かわなべきょうさい

キルリスト

コンピューターのふしぎ

唯識の読み方

怪盗レッド

マジックツリーハウス

フランス料理エスコフィエ

チームガリレオ

雑草ルデラル

ウスケバローロボーイズ

ニンジントロイア戦争に勝つ

うつまま日記

幻都廻楼

かまってちゃん社員の上手なかまいか

天国に一番近い会社

ドル

聖なる怠け者

ハラコカレー

ひだごはん

ヒラマツオ

投書狂

中国開城

もう一つのMONSTER

スノーデンファイル

ゴリラのけいこく

スタープレイヤー

地球生きものアドベンチャー

サバイバルレース

ヘッテルとフェーテル

ピカソになりきった男

こしょう息子

つ村きく子

リンカーンとさまよえる亡霊

記憶破綻

江戸奇品解題

ヘンテコノミクス

ぽよぽよザウルス

のら犬とりで

スズメ事務所

十才までに平家物語

1年1組(DVD)

南河物語

おばけのラーバン

築地の門出

ジーヴスの世界

ちび竜と魔法の家

絶滅危急季語辞典

金色機械

怪盗探偵山猫

ぼくはイエローホワイトで、ちょっとブルー

うみの100かいだてのいえ

かまどねこ

アイヌ人物

就活の神さま

から森が降ってくる

ファミアンドリー※1

きのこリウム

ローマンウィリアムス

夢もまた青し

世界クラブ

IQ探偵ムー

緑色ウサギ

でしょ115%

無言館

星から来た船

マガーク探偵

ナノハテノガタ

本棚探偵

エグチヒサシ step

手話で生きたい

南の島※2

チオベン※3

マンキ漫画を完成させる力

絵でわかる感染症

やさしくわかるアサーション

ふしぎな出前

宇宙に期待しない

早朝始発の殺風景

世界ピクニック

くどうなおこ 「いる」じゃん

バウハウス

夏のうた

フューチャー

挫折しない微分積分

世界一優しい会議教科書

世界の夢の動物園

オシャレ泥棒

言葉のぷれぜんと

なんでも見てやろう

三枚のカード

日本世間噺体系

戦う姫、働く少女

distance 今日マチ子

26文字ラブレター

粘菌ロンと楠公少年

鬼の跫音

~~~~~~~~~~~~~~~

※1詳細不明

※2島田紳助

※3詳細不明弁当屋の本?どの本かはわからない

2021-02-01

anond:20210201123845

宗教学警察です。

宗教研究するのは神学です。宗教学は「なんか宗教かいものを信じている人」について研究する学問です。

anond:20210201080612

たとえば宗教学とか産まれた時からscience of religionだったわけだけど

なんでscience名乗ってるかっていうと神学が先に「学問(-ology)」を名乗りやがったからアレみたいなやり方はしねーぞという意味

2021-01-11

anond:20210111005013

フェミニズム科学じゃないと思うが、社会科学科学だろう。宗教科学じゃなくとも科学的な宗教学の研究はありうるだろう。

2020-12-29

anond:20201229071059

まあたとえば生物学でいうと魚類は痛覚があるかないかという点で議論されているし、

農耕・宗教学から日本ケガレ概念とかアニミズム議論だな

もちろんすべての分野で専門なんて人間はいないわけだが、

菜食主義とか動物福祉の話をするときには、少なくとも現代法学倫理学観点だけで語るのは不可能だと伝えたかったわけだ

人間近代以降定義したロジックだけで判断できる問題じゃないってことだけわかってくれればよい

また、それで判断しようとすれば肉食の肯定になるのは自明であるから議論意味がない

2020-12-09

ムリヤリ親に日曜日宗教学校通わされ

毎週大事日曜日をつぶされ(略)

(ある人の12月9日水曜15:59:12ツイートの冒頭の要旨:引用じゃないよ:削除済み)

2020-10-18

anond:20201018191420

9章5節を読み違えてる時点で全く読めてないやん

読み直すなり宗教学ちゃんと学べばいいのに

2020-10-08

学術会議理系中心の組織だったら批判は少なかったんじゃないか

哲学とか人文学とか社会学とか宗教学とか正直「必要?」「提言する能力あんの?」って思っちゃうもの

こっちが想像する学者じゃないんだよねあの人ら

学問の自由がどうのこうの言ってるけど人文学とかやって教授とかなれて生きれてる時点で学問の自由感謝するべきだと思うわ

正直ニートと同レベルだろ…

2020-10-02

学術会議から外された学者

芦名定道・京都教授宗教学

宇野重規東京大教授政治思想史)

岡田正則・早稲田大教授行政法学)

小沢隆一・東京慈恵会医科大教授憲法学

加藤陽子東京大教授日本近代史

松宮孝明立命館大教授刑事法学

いやもう、専攻分野みるだけでいろいろ分かり安過ぎる。

カモフラージュのために理系一人くらい入れとくとか、そういうのもないんだな。

2020-08-16

ワールドエンドヒーローズ舐める

スクエニ女性向けに製作したアプリゲームワールドエンドヒーローズ」が2020年8月20日サービス終了する。それに伴ってメインストリー、サイドストリーキャラクター15人の過去や心情にフォーカスした物語)が全話解放された。

私が主張することはただ一つ。

 

オフライン版でもいいかワールドエンドヒーローズを読んでください。お願いします。

 

私もかつて友人に勧められた時、「女性向けゲームかあ…」とか「どうせ今流行りの乙女ゲームみたいなキャラ萌えストーリーなんだろうな」とか、完全に舐め切っていた。最初の数ヶ月はログインだけしていた。

 

舐め切ってた。面白すぎる。

 

今までやったゲームで一番面白ストーリーだし、一番キャラクター人間として魅力的だった。

「名作」と呼ばれるアニメ作品などにも全く引けを取らない面白さだった。友人には本当に感謝している。

作品名前を挙げて「これが好きな人には絶対刺さる」と言えばきっと理解されやすいが、それはネタバレになりそうなので言えないのが心苦しい。

 

様々な理由が重なり、ユーザーの力及ばずサービスは終了するが、ワヒロを知らない人は是非ストーリーを読んで欲しい。

知っている人は、ただの女性向けだと思って舐めないでください。

 特に 下記に複数当てはまる人。

絶対読んでください。

 

ヒーロー=圧倒的力を持つスーパーマンではなく「特別な力を手に入れた人間であることが好き

・「ヒーローはみんなを守ってくれるけど、ヒーローのことは誰が守ってくれるの?」というテーマが描かれる物語が気になる

キャラに人気や出演の格差がなく、全員の背景や心情がしっかり描かれる

・最強ではないヒーロー能力を駆使して戦うのが好き

・人の葛藤や闇がしっかりと描れるのが好き

軽率な設定でゴリ押しせず、納得のいくSFが読みたい

・観察、考察必要とする表現を読み解きたい

伏線回収がすごい話を読みたい

 

ワヒロは女性向けと称されてサービス開始したものの、本当の魅力は上記にある。

インキャラに女性が1人もいないので、その点に関しては女性向けと言っていい。だがユーザー視点である指揮官」とのイチャイチャゼロ。むしろほとんどのキャラ指揮官に対し「お前いたの」くらいの扱いなので、男性も是非プレイして欲しい。

 

詳しい内容はネタバレになるので、公式サイトを前情報としていただきたいが、少しでも「読んでみたい」と思ってくれた方へ向けて簡単なあらすじを以下に記す。

 

勢いに任せて書いた拙い文章をここまで読んでいただき、本当に本当にありがとうございました

 

--------

1世紀前、隕石と共に出現した喰核(しょっかく)生命体「イーター」。星の核を蝕むイーターに対抗するため、地球人間に「血性」という力を与えた。

血性を持ち最も力が発揮される年代である少年たちはやがて「ヒーロー」と呼ばれるようになり、対イーター機関であるALIVE」がヒーロー活動教育支援する学校をいくつか指定した。

都内23校のうち、5校が特に優秀とされ、そこに所属するヒーローストーリーのメインキャラとなる。

 

変わり者が集まる「崖縁工業高校

優秀なヒーロー校「白星第一学園」

豪華絢爛な「ラ・クロワ学苑」

不良たちが集う「風雲児高校

怪しい宗教学校「愛教学院」

 

15人のヒーローがそれぞれの信念、それぞれの想いを抱きながら「世界の終わりのヒーロー」として立ち向かっていく物語

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2020-06-21

anond:20200621093607

楽と聞いたか心理学を取ったけど、普通に生理学の部分しかやらなかったので、生物選択じゃなかったら死んでた

同じく楽と聞いて取った宗教学はもう最初から何言ってるのかわからんかった

社会学はどっちかと言うと後者寄りだろう

2020-02-04

anond:20200204163830

ちょっと前にアメリカでの用例見て思ったのは金にならない学問リベラルアーツとくくられてるんじゃないかなということ。

今どきは金の臭いがプンプンする統計学はもちろん、数学全般入れてもらえ無さそうだし、物理も除外される。語学も入らない。

リベラルアーツに入れてもらえてるのは文学などの芸術宗教学ソーシャルサイエンス全般あたりみたい。

Wikipediaで答え合わせしたらまた別の分別がされていて、人により、場合により境界はブレてるのかなと思った。

https://en.wikipedia.org/wiki/Liberal_arts_education#Modern_usage

2019-11-24

キメラって…

新しいポケモン化石ポケモン話題になっていて、ずばりギリシャ神話キマイラのことではなくて、普段からよく話題になる想像上の生き物で「複数動物の特徴を掛け合わせているやつがいたなぁ」って思ったりしてたんですよ。

そいつドラゴン」とか「龍」とかい呼び名でよばれているんですけど。

個人的な分類なのでそれが常識ということは全然ないので構えずに聞いていただければ幸いなんですが、ドラゴンって呼ぶ時は西洋伝承の竜、「龍」って呼ぶ時は東洋伝承リュウ意識しています西洋伝承との比較話題ときにはわざわざ東洋龍をドラゴンとかよんだりして自分からルールを破るので、本当にそこは私事ですよね。

ちょっと前にNHK特集ドラゴン伝説に関する番組があったりしたんです。

テロップに「人類学者」「歴史学者」「宗教学者」って表示される人の他には、古生物学者さんとか比較生物学者さん、気象学者さんなんかもコメントしていたのが印象に残ってます。あと世間話ドラゴンって話題に出すときには、地理学勉強している知人と話していることが個人的に多かったりもしますね。結構、色んな分野からドラゴン伝承というもの話題にすることができるってのは面白いなと思います

生物学的な知見から語るドラゴンとはずばり恐竜化石の話でした。僕たちの世代ともなると人間何人ぶんくらいの恐竜化石が見つかったとして、それは人類が成立する前の時代の、大昔の生き物の痕跡であって「こんな生き物がいまも生きて闊歩している」とは咄嗟にも思わない訳ですが、それは今日に至るまでの研究成果とそれを知識として普及できる教育の賜物であって、それがなかった時代の人たちはそうは思えなかったって話です。

番組ではルーマニアで有名な翼竜化石が見つかっていると言及されていましたが、ルーマニアドラキュラ伝承の元になったヴラド・ドラクル公の故郷ですよね。「ドラクル」という別名は彼の自称で「悪魔の子」って意味だとよく言われますが、本当は「竜の子」とかそういう自称だそうです。言語には明るくないのでもっと正確な意訳ができず恐縮でありますが、無知身上なので「音が似てますもんね」とか言います。どうしてそれが「悪魔の子」だなんて受け取られ方をしたかと言えば後述したいと思いますが「ドラゴンは当時の人々にとっておそろしい敵役で、悪魔に連なるキャラクター」だったからです。竜の子なんて自称するのはその宗教的事情考慮するならば自ら悪魔敵役を名乗る型破りなことだった訳ですね。かなり話が脱線しましたが、竜の子ヴラドの伝説的な話が根付ルーマニアで、空を飛ぶ恐竜化石が見つかっているという話がなんだか面白いなと僕は思う訳です。「無関係とは言えないだろう」とか僕なら思っちゃうし言いたいですし、当時の文献記録に化石の発掘らしき出来事記述とかあるならそれは想像捗るので素敵な話だと思います

比較生物学的な見地からはいまも生きている生き物、特に蛇が槍玉に挙がっていました。ずばりって感じがします。番組では「何故ドラゴンは火を吐く?」という疑問に対して、蛇がちろちろと舌を出す様子に触れつつ、この蛇の習性が「誤った情報伝達の仕方をして」ドラゴンに火を吐かせるようにしたのではないかという話をしていたのでこれが面白かったですね。

まずドラゴンという想像上の生き物が成立する。次に「ドラゴン想像上の生き物で、実物を人前に持ってきて伝えることができないから」人間想像を絵に描いて伝えようとします。この間に、ドラゴンというのは実在しない生物なので、かわりに実在する他の生き物の特徴を取り込んでイラストとして出力されてしまう訳です。無いものを描くことはできないので、かわりに実際に有るものの特徴を代用して想像を膨らませていく。会話で比喩表現を使うようなもんですよね、「奴は蛇のようにずる賢い性格なんだ」とか「鳩が鉄砲で撃たれたような顔してるぜ」とか。

それで番組に出てきた絵なんですけど、たぶん火を吐いてなかったんですよ。イラストの横に難しいラテン語でびっしり説明文書かれていましたが、「これは火を吐いている絵ではなく、蛇のように舌をちろちろさせているドラゴンイラストです」って言われたら僕はそれで納得してしまます。そんな絵でした。

ところで遠い土地に住んでいる人に自分の描いた絵はこういうものだと事細かく説明できますか? 僕はそういうのが得意ではないので、しばしば伝言ゲームみたいになっちゃうんですよ。これが誰もが当たり前にまだラテン語を読めなかった時代で、聖書記述すら読み書きの技術を持つ教会神父様に読み聞かせていただかなればならなかった時代となると、もっと大変だったと思います。もちろん、そういう誤解が広がらない為にバチカンの偉い司祭様たちは色んな対策を立てたと思いますが、果たして悪魔の姿形まで全員の意見を一致させようと手を回す余裕があったのか」はわかりません。イラストというのは文字言葉より強烈です、写真の無かった時代ならそれは写真の代わりすらつとまったほどに。それでもやはり限界はありますよね。実際にあるものを観察して正確に描いたものなら兎も角、空想風景自分が見たことのある風景に喩えながら暗中模索で描きあげたらしいドラゴンイラストですから尚更。もちろんそれを見せる相手が目の前にいたなら言葉にして説明できたでしょうが、その絵が本に載って遠い土地にいる人たちの手に渡った時、そして彼らが字を読み書きできないとかそもそも違う言葉を喋っている人たちだったりしたら、蛇の舌の絵が火を吐いているように受け取られたりしても即座に訂正したりできないのでそのまま広がってしまますよね。

ここでちょっと本旨に触れていますが、空想上の生き物は実際にはいないのでそれが絵や銅像といった形にされる際、実在する動物の特徴をつぎはぎにして成立する時がある、というのが比較生物学的な知見で言いたかたこであるように思います

恐竜化石にしたって、伝説に語られるファブニールヒドラのものしか見えない代物が発掘されている訳じゃありませんからそもそも恐竜化石から想定した想像図が最近すこしずつ変わっているらしくて、僕が映画で見たティラノサウルスコモドドラゴンじみた堅そうなウロコに覆われた姿でしたが、いまは鳥のように羽毛が生えていたのではないかと言われているそうです。ここはもう少し言及すると、恐竜末裔はいまも空を飛んでいる鳥、特に渡り鳥である、なんて話にも波及していきそうですが、僕はそのへん浅学なので触るだけで容赦していただきたく思います

最後歴史学人類学宗教学、あとすごく恐縮なんですが地理学から見たドラゴンの話をしたいな、と思います。ここがすごく自分が興味ある分野になるので話が長くなりそうなんですが、そのほとんどが他の人から受け売り知識・聞きかじりの知識であることを先に明言してから話したいと思います。この話を僕にしてくださった皆様に限りない御礼と尊敬を。

まず、先程までドラゴンが火を吐くのは、蛇の舌の特徴を取り込んで描いた想像図を見た別の人が、その絵の様子を「火を吐いている」と誤解して広がったからではないのか、と話題にしていました。さらにここを掘り下げて「何故火を吐いている姿に見えた(誤解した)んだろう?」という話をしようかと思います

ラクル公の話にも戻りますが、西洋ドラゴン悪魔に連なる存在であり、人々にとっておそろしい敵役だったと言います。これは特に難しい理由がある訳ではなくて、人間より大きく、翼を持っていたり、人間の頭を咥え込める大きな口にずらりと牙が並んでいたり、ずばり「人間に噛みついて攻撃してくる蛇という生き物が人間よりでかかったら食べられそうで怖い」という恐怖心が、当時の宗教的道徳観で形成されている独特の恐怖心とつよく結びついた結果だと思います恐竜人間を食べそうだから怖い、ドラゴン人間を食べるから怖い、悪魔地獄にいて人間に悪いことをするから怖い、というのが全部同じ話になってしまった時、「ドラゴン悪魔の手先である」という話になるんですね。そこにバチカン神父様まで話を合わせはじめるともう誰も待ったをかける人間がいなくなる。恐怖とは使い方があるのです。「食べ物を粗末にすると目が潰れるからしてはいけない」なんて言い回し日本にはありますが、本当にそうなのか?といえば絶対にそんなことないですよね。それが本当の話になってしまうと、目が見えない障がいと向き合って生きている人たちはみんな「食べ物を粗末にした」罰でそうなったという理屈が通じてしまうので大変失礼な話になりますぶっちゃけこの言い回し、嘘か本当かで言えば嘘の話ですよね。でもいま食卓に並んでいる食べ物を、少なくないお金を支払い、少なくない労力を駆使して調理し、なんとか苦労して食卓提供し続けている親からすれば、それを子供台無しにされるのはひどくつらいことであるしその悪癖を矯正しないまま大人になっても子供のためにはならないからなんとかやめさせたいと思うのは当然なわけです。しかし、突然の家不景気に陥れば金銭交換ままならず明日にでもご飯が食べられなくなるという話を、お金単位すら知らない無知の子供に納得してもらうまで言い聞かせるのは大変な交渉スキル言語センス必要とされます。これが「何故人が人を殺してはいけないのか?」「何故人が人から物を強奪してはいけないのか?」というレベルから説明しなければならないとなれば途方もない気分になってきますよね。なのでそれを説明する側は、悪いことをしてはならないという理由として「悪いことをすれば怖い目に遭う」と方便…つまり一種の嘘を用いるという苦肉の策を導入することにしました。これが日本で言えば「目が潰れる」とか「人攫いにあう」とかで、キリスト教国教である場所では「悪いことをすれば悪魔のいる地獄に落ちるぞ」とか言われるようになる訳です。ドラゴンに食べられるのは誰だって嫌ですよね、僕はジュラシックパークティラノサウルスに食べられるレベルから嫌ですしサメだって怖いですから、悪行に対する応報としての悪魔地獄で罪人を責め苛む悪魔ドラゴンを操るなら当時の人たちにとって2倍の怖さになる訳で、時の宗教家たちはおそろしいドラゴン悪魔に与えることでみんなが神の御言葉もっと信じて慎ましく穏やかに生活する世界(=悪人悪魔ドラゴンをおそれて悪行を思いとどまったり、間違えてからでもそれを悪いことだったと反省して償いをする世界)が形成されることを期待したわけです。なので実は違う種類の複数の恐怖が、宗教道徳という枠組みの中で融合するのは全然難しい話ではないってことですね。ドラゴン英雄に退治される話が多いのも似たような理由です。人間勇者が悪いドラゴンを退治して財宝と美しい伴侶を獲得して幸せに暮らす…というのは敵が強いぶん本当にそれを乗り越えられるならば素晴らしい成功であるように思える訳ですね。実際に、ドラゴン退治の伝説宗教に組み込まれた結果、聖ジョージドラゴン退治など、有名な宗教説話としてたくさんの人々に親しまれています。強いドラゴンが悪であったほうが都合がよかった時代場所があったということです。

この長い前提があって、ドラゴンが火を吐く話が続きます。まず多くの宗教において死者の国・地獄とは地下世界に想定されます。そして程度の差はあれど、地獄とは炎の世界で、罪をおかして死んだ者はその炎に焼かれてずっと苦しむと説かれます。これはキリスト教例外ではないというか、悪魔が住む地獄とはその典型であるように思いますね。何故地獄燃えいるかと言えば、人間が火に焼かれる痛みを強烈に忌避する話の他に、古い時代の街並みが火災に弱いというのが挙げられます日本でも江戸時代の平屋づくりなんか想像してくだされば分かりますが、木材を含む家屋が道の両脇にずらりと並んでいるのは火災脆弱なんですよ。火災の真の恐ろしさとは「燃え移る」「燃え広がる」ことです。デマゴーグが人々の間であっという間に拡散して個人名誉毀損の度合いがもう取り返しがつかなくなってしまう様子を「燎原の火」などと喩えますが、あれは草原に火を放つと一瞬で更地になるほどの規模の火災になることのようだと言っています。この草が家に置き換わったようなことが頻発しやす都市計画というのが密集した家屋群にあたります。隣の家同士の距離が近ければ近いほど深刻だという認識で間違いないと言えます対岸の火事なんて言い回しもあるんですが、実は一つの川を挟んだ対岸で火事が起こっているとしても、風向きと風速次第では火の粉が飛び火してきて火事になることも珍しくないらしいです。キリスト教地獄の話をしているのでその圏内にある国の歴史話題にするなら、ロンドンテムズ川を挟んだ両岸の街々が飛び火が原因の大火事被害に見舞われたことがあるそうです(これはNHKドラゴン特集受け売りです)。時代が昔に遡れば遡るほど消火技術というのが未熟なので、燃え盛る地獄イメージが成立したほどの大昔となると一度家に火がつけば街一つ灰になるのも特に珍しくなくて、それが冬越し前ともなれば家の壁と屋根なしで厳しいヨーロッパの冬を耐えなければなりません。みじめなんてものではなくて、死にます火事から助かったとしても家も財産食べ物燃えしまっていて、最悪の場合助けてくれる隣人の家まで飛び火で火事になってて誰も助ける余裕なんかないとなれば、そういうのを「地獄のような風景だ」と言うのでしょう。これを避ける為に毎晩高台に見張りを立てるなどの習慣が根づいたそうです。ファンタジーでやぐらに立つ見張りといえば敵国の侵略者瀬戸際発見するだとか怪物が村や街に侵入しないようにする為だとかいイメージで、もちろんそういう意味での見張りもありますが、一番怖かったのは火事だそうです。というか、敵国の兵士に火付けされることだってあります火攻めとか言われる戦法で、この場合侵略者火事が同時にやってきます侵略者は火で街の財産がすべて灰になる前に大急ぎで火事場泥棒をはたらくので容赦する時間的余裕はありませんし、火をつけられた街の住人だって火に焼かれるか人に殺されるかの極限状態ですから狂乱しています。ただの火事より、もっと大勢死ぬでしょう。侵略者はまさに地獄からやってきた悪魔や化け物に見えたでしょうね。そうやって実際にあった大火災惨事記憶が、架空風景である地獄イメージを補強して、いまの地獄絵図というものがあるそうです。だから悪魔の手先であるドラゴンが火を吐く(操る)のは当然だ。地獄からやってきたのだから」と言われれば、なんだかすごく話の筋が通っているように思いませんかね?

その上で更に別の解釈を交えます地獄は地下世界にあると先述しましたが、地下にあると言えば何を想像するでしょうか。道具や芸術品の材料や貴重品そのものとして今でも生活の身近にある鉱石宝石も地面の下から採掘される資源です。しばしばドラゴンは財宝と関連づけられることを思い出させられますね。化石も地下から現れることが多いです。ドラゴン地獄に住まう悪魔ペットであることと、ドラゴンイメージ形成するのにひと役買ったらしい恐竜化石とがつよく関連づけられるような気がしますね。それで、マグマも地下には流れていますね? マグマによる火災被害、つまり火山噴火というのはそれほど頻繁に起こる訳ではありません。少なくとも、毎日地球のどこでも火山噴火しているともなれば人間生存圏はもっと狭くて、地球人間には住みづらい星だったでしょう。将来的にそうなるかもしれませんけどね。それはそれとして、噴火は頻繁に起こらないので毎日人間マグマに殺されているというほどではないと思いますが、それ故に今でも予測して対策が立てづらく一度起こってしまえばおそろしい被害規模となる天災でもある。邦画にもなった漫画テルマエロマエ舞台くらい昔のローマにおいては、伝説的な火山噴火によって当時の大国が大打撃を受けたらしい…そしてそれはただの伝説という訳ではなく、地質学考古学的な研究からも実際に大災害が起こっているという史実的な話だそうです。ところでテルマエロマエという作品に触れましたが、これはお風呂テーマにした漫画です。日本でも観光地各地が抱える温泉施設というのは間欠泉という自然現象を利用したお風呂であることは周知ですね。この間欠泉温泉というのが、地下の水源がマグマによってあたためられて地表に噴き出す現象で、多くの温泉はそのまま人間が入浴するには適さないほど高熱だったりします、死ぬような大火傷を負うほど熱いこともあります(程度の差はあり、中には最適な Permalink | 記事への反応(1) | 14:56

2019-10-01

anond:20191001070848

から思えば宗教学校にでも通って個性を身につけておけばよかったよ

普通高校に行くんじゃなかった

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