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2016-11-02

渡辺竜王の弁明と、まだ明らかになってないこと

http://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/e/776e356c508c722cdef73bf521b5a6df

ブコメでも書いたけど上記ブログエントリで『10月上旬の時点で放っておいても三浦九段に対する報道が出る可能性が高い』ってのがどうにも不可解。そもそも疑惑根拠となったのは、「不自然な離席」と「一致率」とされているのだけれど、報道関係者からその話が出ることが不自然なんだよね。

「不自然な離席」について、対局中の離席自体が記録に残るわけではないので、対局者か記録係、同室で対局してる棋士くらいしか指摘することが出来ない内容。そうなると、棋士または奨励会員がマスコミに対して「三浦九段が怪しい」とリークしていることになる。

「一致率」については、言われているように三浦九段の指し手だけが高いわけではないし、対象とした棋譜をどの観点抽出したのか不明で、わざわざ報道関係者三浦九段棋譜だけどソフトにかけ、不正断罪するということは普通に考えればありえないので、これが根拠であれば、これもやっぱり恣意的三浦九段棋譜の一致率を測ってマスコミリークした人間がいると考えざるを得ない。

上記、そう考えると一連の騒動の発端を作った人間(おそらく棋士)がいると思うのだけれど、その辺りの経緯がぼやかされているのが気になる。リーク先のメディアはおそらく文春だとは思うけど、そこに誰がリークしたかタイトル戦に傷をつける行為となるので、渡辺竜王連盟意図的リークした可能性は低いと思っているが、意図せずに喋ってしまったということはあるかもしれない。

これは予想だが、棋士内の内輪で(さしたる根拠もなく)「三浦九段挙動不審」を話題にすることがあって、たまたまそれを記者が拾うということがあったのかもしれないとは思う。

個人的には連盟渡辺竜王も「棋戦を守る」というか「スポンサー配慮する」ということに目が行き過ぎていて、三浦九段尊厳が踏みにじられていることに対しての配慮が薄いことにずっと憤っている。また、神聖であるはずの「棋譜」に対して、(不正棋譜というレッテルを貼ることで)結果として泥を塗っていることについて、どう思っているのかも聞いてみたい。色々と納得ができない。

↓まえに書いたやつ

http://anond.hatelabo.jp/20161019002831

2016-11-01

三浦九段不正疑惑で一番悪いのは誰か?

疑われるような指し方をした三浦九段だろうか?

→単なる息抜きなら何も問題ない。不正があったかどうかは、スマホPCを提出して一切洗い出せばそれで済む。

しかし、疑いをかけられた時点で棋士人生にはかなりの影響が出る。

未だに明確な白黒をつけられない将棋連盟か?

連盟は今年中の謹慎処分を既に三浦九段に科している。

→黒なら軽すぎ、白なら重すぎる処分である

→この疑惑解決しない限り延焼し続けるが、未だに有効調査結果は出ていない。

三浦九段処分を科すよう訴えた、とされる渡辺竜王か?

→「不正疑惑のある棋士とは、タイトルを奪われてもいいから、対局したくない」が発言のすべて。

三浦九段処分を科すように求めたというのは、その発言の印象から解釈しかない。

連盟が科した処分に、渡辺竜王は一切責任を負える立場にない。

千田率」を流行らせつつある千田五段か?

全然関係ない文脈で出してる棋譜ソフト手の一致率。

棋士同士が三浦九段について話し合う場に「将棋ソフトに詳しいから」として呼ばれていた。

→どのような発言をしていたのかは不明

上記の「話し合い」の裏でバックギャモンをしていた森内九段か?

自己最高レート更新

アヒルアカウント自身発言言及した羽生善治か?

→妻の甘辛チキンを事も無げに奪う鬼畜眼鏡

兎角世間の人々はリテラシーがないので「ソフトとの一致率が高い」という情報だけで不正疑惑を鵜吞みにする。

それなら対局室から出ていなくとも不正可能であるスマホを使わなくても可能である将棋が強ければ。

「離席したタイミングと指し手で判断せよ」という頭の弱い人もいる。離席したら最善手を諦めねばならないのか?

蓋然性問題にするなら、白黒で語るのはやめて、連盟側の対応は十分か、そちらに頭を使えばいい話だ。

今回一番頭が悪かったのは橋本だ。

「1億%クロだと思う」と発言した後、「三浦九段を黒と断定したことはない」と発言を翻している。

じゃあ今回一番悪いやつは誰だったのか?橋本をはじめとする、ネットテレビで印象だけで語りまくる無知蒙昧の人々である

最近では陰謀論めいた話までネット記事週刊誌掲載されている。

証拠がなければ白黒つけられないのは我々も同じなのだから大人しく黙っていればいいのだ。

信じたいものを信じ、語りたいだけ語る前に、その発言が誰を苦しめているのか少しは考えればいいのだ。

お陰でアヒルアカウントもお休みしてしまって、神のご様子が分からない。まことに残念だ。

田丸九段なんか自分引退記事の後半ずっと三浦九段の話しなくちゃいけなかったんだぞ?

憶測で語ってはいけない。それをどっかに書いた時点で、証拠もなく疑っているのと同じだ。

僕にはこの問題がどこで決着するのか分からないが、お前らにも分からないのだから、黙っていればいい。

それぐらいはわかる。

2016-10-30

http://d.hatena.ne.jp/essa/20161029/p1

ニュースを読んだだけのチラシの裏ですが

短期的な、この件単体については、このまま出場停止期間を終える可能性が高いのじゃないかと。

 金属探知導入、内部に収束週刊誌の影響を抑える…恐らく竜王にとって想定した状況をすでに回避した後のように思いますので。

将棋ソフト開発者の方々は、大会前の最後チューニング評価関数の作りこみになるため、

 「パラメータを変更」「変更前後で数千局ほど自己対戦」「有意な差があればパラメータを新バージョン更新

 をずっと繰り返すのがかなりきついという話をしていて、そのとき少しだけ、「この部分は自動化できないのかな」と思いました。

 ボナンザや技巧でいわれたようなメソッドの変化、駒関係などでの新たなパラメータ導入でない部分で、「将棋ソフトが強くなることを自動化できてしまう」可能性です。

 またこの自己対戦は勝率以外は確認しないので、開発者にも大会ときくらいしかアウトプットされた将棋は見られないそうです。(それが最適なので。)

 アウトプットされたその大会将棋は、プロ棋士がこういう意味の手ですとリアルタイム視聴者解説している。

 結局、将棋をする意味、に戻ってしまっているのではないか

将棋ソフト大会面白かったのは、逆転が起こる局では2つのソフト評価関数で「両方とも有利だと判断している」という状況があって

 そのときに「説得できた」「反省させられた」という言葉が使われていたことです。

 一つの局面をお互い有利だと読んでいて、でも進んでいくと片方がやっぱりこれは不利だったと「説得されて」「反省する」。

 勝ち負けと呼んでないのですね。すごい S・F・感 があった。

・「竜王」と呼ばれて通っているのは考えてみたらすごい話で、ドラクエ世界ですよね。

  でも竜王写真をみたら、「竜王だ」と思いますし。それを社会のある領域が認めている。

 人の営みの中で、将棋のようなパズルが最も強いことは価値がずっとあって、その「理の際」についた言葉が「名人」だと思います

 「竜王」は名人に伍する新たな名として考えられたそうで。将棋の駒は戦にある人や人の乗り物で、でも「竜」だけは人の枠外にある。

 ソフト連携の疑いを持った局をほぼ再現した上で、新規の手順で上回った竜王戦第一局は、プロ棋士ソフト将棋を取り込んでいく一つの形として凄みを感じました。

 理の外でも、そういうものがある、と知った時点でどうしようもなく理の内側になっていく。

・「棋譜や読み筋からソフトサポートを受けたか推定」したそうですけど、ソフトとの一致はあくまで補助の話で、

 「棋士単体」と「棋士ソフトサポート」 の間での棋力推定をしたように見えて…。会心の一局で説明できるか、特定局だけ強くなったとしか思えないか

しか将棋をして相手を「アマ二段くらい」というにはアマ二段の実力では無理ですよね? 今回疑いをもたれた棋士の方はここ数年レーティングでおよそ1020位。

 そのような人の実力の幅を把握し、棋譜の実力を推定して比較し、「説明がつきにくい。確定ではない。」という計測ができるのが、世の中に 3,4人しかいなかった…?。

 現役棋士の80%以上の人には説明できないわけで、合意形成できるはずが無い気がします…。一致率、離席のタイミング説明できますが。

2016-10-25

 渡辺竜王が語る。

竜王戦が始まってから疑惑が公になれば、シリーズは中断される可能性が高いと考えました。

それだけでなく、タイトル戦を開催する各新聞社が“不正”を理由スポンサー料の引き下げや、

タイトル戦の中止を決めたら連盟自体の存続さえも危うくなると思ったのです。

そんななかで最悪のシナリオは『疑惑を知りながら隠していたという事が発覚する事だ』と判断しました」

 10月7日渡辺竜王日本将棋連盟理事島朗九段(53)に事情説明

それを受けて10月10日羽生善治三冠(46)、佐藤天彦名人28)、

将棋連盟会長谷川浩司九段(54)らトップ棋士7人が集まり“極秘会合”が開かれた。

渡辺竜王から説明を受けた出席者たちからは「99.9%やってますね」という意見も出て、“シロ”を主張する棋士はいなかった。

 その翌日、将棋連盟の「常務会」による三浦九段ヒアリングが行われ、

三浦九段疑惑を完全否定したものの、結局、不出場が決まった。

一連の不正疑惑や“極秘会合”、「常務会」などの詳細については10月20日木曜日)発売の週刊文春が報じる。

連盟利益を守るという建前のもとに、渡辺竜王三浦を罠にはめたという構図なんだな。

2016-10-21

http://anond.hatelabo.jp/20161020151952

訴えるとしたらとりあえず出場停止撤回名誉回復なんじゃね?

出場撤回で言えば勝てる見込みは薄いと思う。休場届けを出さなかったというのがあるので。

ただ、三浦九段は辞退表明していないという主張なんでそこはどうかな。

裁判に出れば詳らかになるので分からないという感じか。

直接的にカンニングしたという形で処分されてなくても、渡辺竜王などのインタビュー名誉傷つけられた

かいうことで名誉毀損で文集と竜王を訴えることは可能だと思う。

正直この場合三浦九段が実際にやってたかどうかという話でも無くなるので。

逆に三浦九段が白か黒かは。連盟判断せずにいるのに(別件で出場停止にして)

一方で文春や竜王情況証拠だって言ったら、実際黒でも名誉毀損になるんじゃないかと。

個人的には将棋連盟公益財団法人なので、玉虫色の決着をするのは許されないんじゃないの?ってスタンス

将棋世界論理常識だけで済ますわけには行かないでしょう。相撲だって色々な封建的制度があったけど

公益財団法人として優遇制度がある中で、八百長イジメ問題では相撲界の論理だけでは許されなかった。

将棋界も一緒なのじゃないかな。

想像ですが、内偵していた週刊文春記事にすると圧力かけられて泡くって繕おうとしたのが

今回のわけわからん状況に発展していると思うんだが。

将棋ファンの一部に「渡辺竜王は自ら将棋界を守るために対応した」とか

将棋界のためには仕方なかった」とトップ棋士将棋連盟擁護する意見も多いけど

臭いものにフタをしただけで問題問題だと思うんだよね。

私としては三浦九段が白か黒かはっきりして、それをもってで名誉回復なり永久追放なりされることを願うし

ちゃんと外部の人も含めて改革する姿勢を見せて欲しいかなと。現時点では思います

2016-10-20

棋士スマホカンニング疑惑について

私のような棋力の低い将棋ファンにとって棋士の方々は雲の上の存在

三浦九段渡辺竜王羽生三冠橋本八段もみんな好きだし尊敬しています。(というか嫌いな棋士はいない)

それだけに今回の騒動はひたすら悲しい。ただただ悲しい。

クロかシロか、とか、

連盟対策がちゃんとしてなかったからだ、とか、

誰が悪いのか、とか、

色々あるけどもう自分の中ではそんなことどうでもいい。

どんな決着になるにせよ疑惑発覚以前のような純粋気持ちではもう見れない。

2016-10-19

http://anond.hatelabo.jp/20161019005505

デマかどうかは知らんのだけど、三浦九段聞き取りとき渡辺竜王がいたという話があるみたいで、

これが事実なら、連盟は正誤より身内の政治的正しさを優先したんだという風に見るしかないよね

スマホ使ってカンニングしてるかどうかが問題ではない。

三浦九段竜王戦に臨むことをカンニング抜きにしても許せない人がいたということ。

その思惑だけで連盟が動いたこと。

そういう業界なんだと思わざるをえない。

三浦九段心中

本当は色々と長々と説明書いてたんだけど、今日の展開を見て思ったことだけ書くね。関係者じゃないから全部憶測だけど。

あと、自分三浦九段はシロだと思ってるのでその前提。


竜王戦トーナメント。件の久保戦含め、かなり会心の出来だったんじゃないかと思うんだよね。棋譜を見てもそれしかないっていうか。

(ちなみに、あの対局は、久保九段の細い攻めを切らすかどうかで、変化に入ったら一直線って感じっぽいから一致率高いのもわりとわかる)


で、タイトル挑戦決めてから理事に呼び出されて、「お前、対局中変な離席多いけど、不正してるんじゃないの?」と。

で、正直に「横になってた」って言っても、「複数棋士がみんあ怪しいっていってるんだけど」って。


まずこの時点で三浦九段にとってショックなことが2つ。


ライバルはいえ同僚の棋士に「不正対局してる」って言われたこと

自分の会心譜がソフト指しだって言われたこと


特に三浦九段は(というか棋士はかなりの割合そうだけど)求道的っていうか、やっぱり棋士財産棋譜だと思っているわけで、

それはもう神聖かつ不可侵もので、やっぱりそれを貶められたらつらい。しかもそれの同じ棋士の先達(理事達)に言われる。

言うほうもそんなことわかってるのに、あえて言う。タイトル戦直前で。


で、しかも、その場には、タイトル戦の相手となる渡辺竜王が同席してて。


やってらんないっすよ。というか、このまま数日後のタイトル戦を平常心ではできないって思って、

「疑われたままでは対局できない」と。


でもそれは、タイトル戦前にちゃんと調べてくれ(潔白だから)ってことだったんじゃないかと。そう思うと反論の筋が通りそうな。


でも連盟はそれをしなかった。

あくまでも竜王戦の予定をずらす気はなかった。まあ、スポンサーの手前しょうがないと言えばしょうがないが、

連盟は、棋士や、棋士名誉を守る気はなかったってことだよね。


その答えが、「対局できないなら、辞退ってことで」という回答。

で、やっぱりスポンサーに対して仁義を通さないといけないから、「休場届出してね」と。

これは当然、休場届を出さなくてもその処罰として休場→丸山九段繰り上げとして、

予定通りタイトル戦を行うためのもの


まあ、連盟理事も好きでこんなことをしたわけでも無いと思うけど、

棋士から「あの不自然な離席はなんだ」って詰められて、

穏便に注意して済まそうとしたところで、下手打っただけのように思っている。


それにしても何故、渡辺竜王がその場にいたのかがとにかく疑問。

個人的にはそれがなければ、身内だけで済んでいた話だと思う。

2016-10-16

三浦弘行という棋士渡辺明という棋士

三浦弘行九段はどんな棋士か。

タイトル獲得経験者(通算1期)。羽生善治七冠王を崩した棋士である

顔つきは朴訥とした雰囲気が有るかもしれない。野武士という異名をとったこともある。なぜかニコ生で人気(だった?)。

棋風は攻め将棋。また研究家である

ソフト指しが疑われているA級順位戦三浦渡辺戦は角換わりの序盤早々にポンと▲4五桂を跳ねる将棋であった。前例はあって無いようなもの話題になったお陰で棋譜検索すれば簡単に見つかる。ちなみに将棋棋譜著作権は無い。素人目にはこの桂馬は、後手が△4四歩と伸ばせば簡単に取れそうであるプロから見てもそうであったらしく、順位戦渡辺はそう指した。その後は後手は期待通りに桂馬を取り、引き換えに先手は馬を作り2歩を得た。以降は10手ほど穏やかに進み、先手が戦端を開き一気に後手陣を攻め潰した。馬と歩得の時点で形勢は先手が良かったようだ。実際、今日竜王戦第一局(対丸山九段)で渡辺はほぼ同局面から△4四歩を見送りponanzaはこの選択をそんなに悪くないと評価した。

三浦の▲4五桂にはソフトによる研究が伺える。駒損して歩得と馬を主張するところがソフトっぽいと言われる。同時に三浦の棋風も伺える。端的に言えば研究将棋とはハメ手であり、毒饅頭を目の前にチラつかせる将棋なのだ渡辺はまんまと引っかかり、自然と思われる桂取りの△4四歩からほぼ一直線の流れで、気づけば形勢を損なった。

行方尚史八段は三浦を表して「局地戦になると異常に力を発揮する人」「狭いところでの三浦君の計算力はすごい」と評した*1。一見して選択肢の狭い局面誘導し、そこで相手を罠に嵌め、自身計算力を頼りに仕留めるのが得意である、というわけだ。そして三浦はこの棋風を維持するために、自身研究に加えて他の棋士研究をも吸い出してきた。圧倒的な研究量が三浦のウリなのだ

第68期名人戦(2010年)において三浦羽生善治名人(当時)に挑戦した。梅田望夫羽生善治現代」ではこのシリーズの第二局を通じて、三浦の棋風すなわち研究将棋極北について論じている。三浦はここでも羽生相手に罠を仕掛けた。当時流行横歩取り8五飛戦法の、その最新型に一撃必殺の罠を仕掛けた、のだが、この罠は関西有力若手棋士行方豊島将之現七段か糸谷哲郎現八段か、誰かは知らないが、と言う)を二晩ホテルに缶詰にして聞き出した研究の成果であると言われる。

ぶっちゃけ引く。プロから見ても引く行為であるようだ。

自分が出席しない研究会の成果をその日の夜に電話で聞き出したりもする。後日有力棋士に公に批判された。

三浦将棋脳の特性と、それを活かせる狭く罠を仕掛けやすい展開を収集する研究力・人脈、これによって三浦トップ棋士たりえた。

近年ではソフトが鬼強いので、誰でも棋力に関係なく高度な研究ができるハズだ。では三浦の強みが無くなったかというとさにあらず。現に順位戦渡辺三浦研究手▲4五桂に対応できず、自然な手に乗って形勢を損ねた。プロより強いソフトが行き渡った現代でも、三浦研究力は存分に発揮されている。

まりカンニングしなくても、三浦は十分強い。序盤は優秀な研究があるので仮にカンニングするとしたら中終盤だが、この将棋は優勢な局面から一方的な攻め将棋で終わった。カンニング必要とは、個人的には思えない。

ちなみに羽生との第68期名人戦三浦は4タコで無残に敗退した。形勢良しの将棋を勝ちきれず、善悪不明将棋手品のように負けた。

第二局で羽生三浦の罠を看破し、三浦研究の隙の隙を掻い潜り、見事勝利した。

渡辺明竜王はどんな棋士か。

中学生プロになった。20歳で棋界最高峰竜王を取った。タイトル通算17期、史上初の永世竜王資格保持者。名人挑戦者に未だなれない。

生え際は若くして後退した。歯に衣着せぬ実直な物言いも人気。

自玉を固めて細い攻めを繋げて一方的に殴るのが一般渡辺っぽいとされるが、最近はどんな将棋でも単純に強い。

研究家ソフト使用しているがソフト評価値はあんまり重用していないとも語る*2。

渡辺は単純に強い棋士である2000年以降、渡辺将棋界のトップ3以上の実力者でありつづけた。研究家であっても、三浦のような極端さは無い。

人望の厚さが伺われるエピソードも多い。佐藤天彦名人にも慕われている。

渡辺正義と公正の棋士である。ゆえに、三浦の若手搾取が許せないらしい。村山慈明現七段から三浦電話研究会の成果を根掘り葉掘り何時間も訊かれたと愚痴られた渡辺は、NHK将棋講座誌上で三浦を名指しで、質問三羽烏として痛烈に批判した。

とばっちりを受けた残り二羽の烏は深浦康市九段丸山忠久九段である深浦は「羽生善治現代」にて三浦研究将棋擁護し、丸山は今回の将棋連盟の決定に不服ととれるコメントを出した。前述の通り、丸山渡辺で開幕した今期竜王戦第一局の序盤は、件のA級順位戦三浦渡辺戦とほぼ同じ将棋であった。丸山意趣返しであるが、渡辺対策が良く封じ手時点では丸山苦戦の模様。

三浦カンニング疑惑聞き取りに、渡辺理事に混じって同席した。

5人前後三浦に負かされたと推察される棋士三浦告発したという。根拠はつまりプロ直感である正義棋士渡辺告発者の一人であり、卑劣カンニングを許せず、またタイトル戦の直接の対決者であるから聞き取りに同席したのだろう。

聞き取り聞き取りだけで終わり、証拠は一切示されないが、あるともないとも知れない。

三浦からしたら、タイトル戦の直前にタイトルホルダーが連盟を味方につけて、盤外戦術を仕掛けてきたようなものである

三浦カンニングしていたのなら、怖くて大舞台には出れないだろう。

三浦カンニングしていなくても、怖くて大舞台には出れないだろう。

まり三浦相手に連敗中の渡辺三浦竜王戦欠場に追いやったとも言える。

まさしく陣屋事件に勝るとも劣らぬ怪奇事件。なんと命名したらよいだろうか。

*1 2010年、第68期名人戦シリーズ後のインタビュー, 梅田望夫羽生善治現代」より

*2 2015年後半-2016年ごろのインタビュー大川慎太郎「不屈の棋士

2016-10-15

三浦九段意志を継ぐ竜王戦

将棋界を震撼させた三浦九段疑惑だが、将棋ファンの間には様々な憶測が飛び交っている。

三浦九段の替わりに竜王戦舞台に登場することになったのは、同じくトップ棋士のひとりである丸山九段だ。その丸山九段による「日本将棋連盟の決定には個人的には賛成しかますが」とのコメントは、三浦の潔白を信じての抵抗を意味するのか、それとも、年末までの公式出場停止処分が軽すぎるという意味なのか。

ネット上の棋士たちの多くの第一声には、どちらかといえば擁護の色が見られた一方で、橋本八段のような黒断定派も現れた。しばらくして連盟記者会見からの「告発者が5人ほどいる」という追加情報が流れると、三浦九段の直近の対局者リストや夏以降とされる告発の時期、対局の重要度などから竜王への挑戦をかけて三番勝負を戦った丸山九段告発者のひとりではないかとの憶測も生まれた。

仮に丸山九段告発者のひとりだとすれば、「日本将棋連盟の決定には個人的には賛成しかますが」という発言真意は、処分が軽すぎるという意味に受け取れる。


いっぽう、その丸山九段を迎え撃つことになった渡辺竜王も、当初はブログでの「詳細は各種報道に任せて、ここでは省略します。」と言葉少ないコメントけが発表されていたため、三浦九段に対してどのような思いでいるのか判然としなかった。しかし「三浦九段への聴取が行われたとされる常務会には、渡辺竜王も出席していた」という追加情報、そして渡辺竜王の「疑わしい要素がいくつか出ている状況で、やむを得ない措置ではないかと思う」というコメントがもたらされると、渡辺竜王こそが告発者の筆頭格だったのではないかと思われた。

その前提に立てば、今回の疑惑を語る上で、先に挙げた三浦九段丸山九段の三番勝負と同じくらい重要な一局として、三浦九段渡辺竜王A級順位戦での一局が俄然、注目を浴びることになる。

なにより対局が10月3日と直近であったこと、そして棋士人生に大きく影響する順位戦であること、極めつけに三浦九段が「驚愕」とも評された手を放った上で勝利したことから、この対局が決定打となって、渡辺竜王が「行動」したのではないかと思われた。


そして、本日竜王戦開幕である公式ニコニコ生放送も大きく荒れることなく、将棋ファン塚田親子によるほっこり解説を楽しんでいたが、対局開始からまだ間もない午前中、その心はにわかに揺さぶられることになった。

丸山九段が、直前の、そして「疑惑」の三浦vs渡辺戦をなぞるように手順を進め、1筋の歩の突き合いこそ省略したものの、ついには三浦の放った4五桂という「驚愕」の手までをも踏襲したのである

もちろん、前例のある手順を途中まで踏襲することは、プロの対局ではまったくめずらしいことではない。また、4五桂というのも某棋士によれば「先手の▲4五桂跳ねは昔指されていたんですが軽すぎるというので先手いいとは思われてませんでしたがここ半年位に研究されていた形です」とされ、決して想定外の手ということでもない。しかしその前例というのは、今回の大騒動当事者であり、いま自分がいる場所に座っているはずだった三浦九段が、いま目の前にいる渡辺竜王に対して指した手なのである竜王戦の大舞台で、指せば誰もが三浦戦を思い起こす。よほどの覚悟がないと、指せるものではない。

丸山九段は、三浦九段の思いを背負ってここに座っている——?

日本将棋連盟の決定には個人的には賛成しかますが」という発言真意は、やはり三浦九段処分に対する反抗だったのだ——


棋士は盤上で語る。

丸山三浦への思いはあくま憶測であるし、「純粋によい手だったから指しただけ」とする意見や、渡辺竜王心理的に動揺させるための狡獪な戦術とする向きもある。しかし、そのいずれにしても、丸山九段大勢将棋ファン棋士を前に、盤上で語ったのだ。

ニコ生も、2chも、ついったも、男、丸山の4五桂に沸き返った。


渡辺三浦丸山の間には、深い因縁がある。渡辺最初竜王位を獲得してまだ年の浅かった2006年NHK将棋講座のテキスト誌上にて渡辺竜王は、当時の三浦八段・丸山九段深浦八段の研究姿勢に対して「若手にメール電話で聞くのはA級棋士としての自覚に欠けると思います。そういう人たちの将棋は並べる気もおきませんね。目新しい手を指しても、どうせ誰かに聞いたんだろ、と思ってしまますので。こういう人には負けたくないです」とこき下ろした。将棋界に言う「質問三羽烏事件である

その直後にも渡辺は、NHK杯戦で丸山に対して初手3六歩という、プロの対局でめったに指されない手を指して丸山挑発し、局後に解説米長から相手相手からこのくらいでいいと」と水を向けられると「そうですね」と応じ、聞き手千葉女流を慌てさせている。

温厚で口数少ない丸山が、渡辺をどう見ていたかはわからないが、三浦に対しては、同じ「烏」として、ひょっとしたらシンパシーを感じていたかもしれない。


重苦しくなるかとみられた七番勝負竜王戦を、挑戦者丸山九段は、いきなりまさかの形で盛り上げてくれた。また、避けることもできた手順を受けて立った渡辺竜王もまた、堂々たるものである名勝負に期待したい。

2016-10-13

質問三羽烏

<「質問三羽烏」~渡辺竜王が先輩棋士を厳しく批判

 NHK杯準決勝観戦記(「NHK将棋講座」5月号64頁)の冒頭に記された渡辺明竜王の痛烈な三浦八段批判である

「若手にメール電話で聞くのはA級棋士としての自覚に欠けると思います。そういう人たちの将棋は並べる気もおきませんね。目新しい手を指しても、どうせ誰かに聞いたんだろ、と思ってしまますので。こういう人には負けたくないです」(渡辺)。                            

 三浦八段は、若手棋士から最新の序盤情報を入手しており、「三浦八段の得意な脇システムや相横歩取りは、実はすべて若手の研究なのです」(事情通)と言われるほどだ。こうしたことから渡辺竜王は、三浦八段の他、丸山九段深浦八段の3人を「質問三羽烏」と呼ぶなど、こうした行動をとる棋士を厳しく批判している。

 こうした最近渡辺竜王発言について、「先輩をなで斬りにする辛辣な口調は若き日の升田幸三のよう」と懐かしむオールファン声も。いずれにしても、「質問三羽烏」とは、なんともユニーク呼称であり、読んでいて微笑ましくなる。

 観戦記は、「現代将棋情報は切っても切り離せない。画一的な内容は面白味に欠けるというファンの声も少なくない。だから渡辺は棋界を代表する竜王として、序盤偏重の傾向に危惧を抱いている。冒頭の言葉はそういう観点から発せられたものだ。決して個人的中傷ではないことを断っておきたい」とこの話を結んでいる。

http://www.geocities.jp/zuruseko2000/singi39.html

プロ棋士(というか現竜王)が確信を持って告発しているのに

みうらなんとかを信じてるとか擁護とかしてるバカってなんなの?

三浦弘行九段竜王戦出場停止について

どうも、id:BigHopeClasicです。

本当はこんな内容、自分はてなブログ投稿したほうが見た目もきれいになるしいいんでしょうが、持続できないブログを作るのも気後れするので、増田を使います

さて、掲題の件、はびこりそうな誤解がいくつかありそうなのが将棋ファンとして気になったので書こうと思ったものです。

カンニングはあったの?

本稿投稿時段階での報道を元にする限りでは、

日本将棋連盟三浦九段に対して、カンニングをしていないという悪魔の証明を求めた」

しか解釈できません。つまり将棋連盟三浦九段に対して、決定的な物証などを何一つ押さえないまま

「疑われているので潔白を証明しろ

というに等しい要求を投げかけたことになります

この点については続報を待つ必要がありますが、あくまでも現段階での私個人の感想としては

「下策中の下策、愚の骨頂」

というコメントに尽きます

なるほど確かに、三浦九段が疑わしいとする複数棋士から申し立てはあったのでしょう。

連盟がそれを黙殺すれば、その疑惑文春砲などで火を噴いた可能性も否定できません。

しかしながら、決定的な物証がなければ、いくら週刊誌が書きたてようが大きなダメージにはならないのは日本相撲協会週刊ポスト週刊現代顛末を見れば明らかです。

大相撲八百長問題警察から情報提供で明らかになる前、週刊ポストは30年にわたって角界八百長告発する記事を書き続けてきましたが、その内容は元力士らの極めて具体的かつ迫真性のある証言に基づくものはいえ、決定的な物証をおさえたものではなく、大相撲はそれによってはなんら決定的ダメージを負うことはありませんでした。

週刊ポストに対しては、日本相撲協会は徹底的に無視をし続けることで対応したのです。

また、週刊現代八百長報道に関しては相撲協会と各力士は、週刊ポストとの対応とは一転して大量の名誉毀損訴訟を起こしそのことごとくに勝訴しています週刊現代八百長報道週刊ポスト比較してもあまりにお粗末だった)。

日本将棋連盟は、こうした大相撲八百長問題におけるリスク評価対策から何も学ぶことなく、あくまでも現段階の報道に基づくところからは、およそ愚劣な対応をしたと言わざるを得ません。

スマホ将棋カンニングに使えるわけないでしょ?

さて、上記とは別にこの問題が深刻なのは、自宅にあるパソコン遠隔操作するまでもなく、2016年7月におけるスマホ将棋アプリの棋力は、渡辺明竜王佐藤天彦名人羽生善治三冠といったトップ棋士の棋力をすでに上回っているという有力な推測があるからにほかなりません。

そのような推測があるからこそ、将棋連盟12月中旬から

「対局室へのスマホを含む電子機器の持ち込み禁止、昼食休憩時における将棋会館外への外出禁止

を定め、これに違反したものは除名を含む厳しい処分を課すことを決め、さらに今週末から開幕する竜王戦では、対局者に対し対局前に金属探知機で持ち物チェックをするという対応を決めていたわけです。

新聞報道ではこの金属探知機での調査については渡辺竜王三浦挑戦者双方の同意の下とされています

(なお、上記のルール12月中旬から適用とある通り、仮にこの時点で将棋連盟不正に関する動かぬ物証をつかんでいたとしても、それを三浦九段に対して遡及適用できないことは当然です)

この件を報じた朝日新聞記事についていたブコメからいくつか代表的な反応を取り上げます

b:id:temtex 仮に事実としてもだ、たかスマホアプリでどうにかなるものなのか…と思ったら、別のとこで走らせたソフトの結果さえ判れば良いのか(但し"スマホ搭載"と記事にはある)。プロに勝てる有力なソフトってどんなの?

b:id:namnchichi スマホアプリタイトル取れるのか?

b:id:symbioticworm 現時点でスマホで走らせられる将棋ソフトなんてたかが知れてるから不正があったとすれば外部との通信必要なはずだけど。現段階では情報が少なすぎる……。

b:id:buu さすがにスマホ搭載のアプリじゃ参考にならないだろうが、協力者と連携すればカンニング可能だろう。人間よりもソフトが強くなるとどういう将棋界になるのかと興味深かったのだが、こうきたか

b:id:l0x0l スマホ将棋ソフトレベルで、プロ棋士の対局の参考になるかは疑問

b:id:kaitoster 『対局中、スマートフォンなどに搭載された将棋ソフトを使って不正をした疑い』←スマホ将棋ゲームすでにプロタイトルホルダーより強いソフトあるのかな?

なるほど、確かにプロ棋士とコンピュータ将棋が戦う電王戦ではコンピュータ将棋が大きく勝ち越しているとは言え、最新の事情を詳しくご存知でなければ上記のような反応は出てくるのが自然かもしれません。また、今回の当事者である三浦九段電王戦に出場した際の対戦相手が、東大駒場情報基盤センター学生用iMac680台をクラスタリングしたGPS将棋であったことも、上記のような反応につながるかもしれません。そこで、これらの誤解を解消するため、コンピュータ将棋の現況について説明したいと思います

ここ3年のコンピュータ将棋の強さの推移

まず、上記の三浦vsGPS将棋が行われて以降、ドワンゴ主催電王戦では使用されるCPUが制限されています。この制限に基づき電王戦で使われたCPUは、2014年がcorei7 4960X(6コア12スレッド)、2015年がcorei7 5960X(8コア16スレッド)とここまではその時点で調達可能なcorei7シリーズエクストリームエディションを使用していますが、今年2016年世代こそ最新のskylakeとなったものの4コア8スレッドcore i7 6700K、そして来年2017年使用CPUは同じく4コア8スレッドのcorei7 6700と、使用するハードウェアの性能は年ごとに抑制されるフェーズに入りました。

ではそれによってコンピュータ将棋パフォーマンスの伸びに制約がかかっているかというと、全くそんなことはありません。将棋ソフトponanza開発者山本一成さんは、2016年電王戦開幕前に「corei7 6700K1台で動くponanzaは、iMac680台をクラスタリングしたGPS将棋より遥かに強くなった」と宣言しています。これは根拠のないことではありません。

現在フリーで入手できる将棋ソフトについては、有志が統計的有意手法を用いてその相互間の強さをeloレーティングを用いて計測しています。その一例として、こちらのウェブサイトがあります。eloレーティングの仕組みについては[wikipedia:イロレーティング]を参考にしていただくとして、目安としてはレート上位から見て下位に100差あれば期待勝率64%、以下同じく200差で75%、300差で85%、400差で91%、500差で95%、600差で97%、となります

ponanzaフリーで公開されていないため、上記のウェブサイトにはレートは計算されていません。しかし、2016年電王戦に出場したponanzaは、このウェブサイトで「Apery twig」として掲載されているソフトに対し勝率97%を上げていることが、電王戦に出場した山崎隆之八段をサポートした千田翔太五段の調査によりわかっています。つまりこのponanzaのレートは「Apery twig」の3250に600を足した3850前後であろうと推定できます(なお、上記のサイト検証に用いているハードウェアIvybridgeおよびskylake世代の4コア8スレッドメモリ16GBであり、これは2016年電王戦における使用ハードと大きな差はありません)。

一方、2013年電王戦に出場して三浦九段と対戦したGPS将棋は、この表に掲載されているGPSFish(レート2879)をスレーヴとしてこれを680台クラスタリングしたものでした(厳密に言えば電王戦に出場したGPSfishはこれより一つ前のエディションですが大きな棋力向上はないもの仮定します)。この680台クラスタリングした際の棋力向上幅については、GPS将棋開発チームの田中哲朗東大准教授が、根拠は全く無く経験に基づく推測にすぎないとしながらもレートにして400程度と語っており、これを採用します。

そうすると2013年電王戦GPS将棋推定レートは3279となり、2016年電王戦ponanzaとのレート差はおよそ570、ponanzaから見た期待勝率は96%となりますわずか3年の間に、コンピュータ将棋は1台のデスクトップPCで、680台のパソコンクラスタリングした将棋システムに96%勝利する成長を遂げたのです。

(なお、コンピュータ将棋がかくも異常な速度で成長したのは、ドワンゴ電王戦において「使用ハードウェア制限」と「提出後対局まで6ヶ月間一切のアップデート不可その間棋士研究し放題」という条件をつけてしまたからだと考えています。こんな条件をつけなければ開発者はここまでしゃかりきに強化はしなかったはずです。ドワンゴがコンピュータ将棋大会に出してる優勝賞金の300万円なんて開発費の元手にもなりゃしないし、強いコンピュータ将棋を作ったって売り物にはならないので、モティベーションはこんな厳しい条件のもとで恥をかかないためにはひたすら強くするしかない、ってとこだけなんですから

将棋ソフトプロ棋士の強さの関係予測

もうひとつ、これらの将棋ソフトプロ棋士の強さの関係はどうなのだということも前提として必要になります。まず、プロ棋士レーティングについては、こちらのウェブサイト現在最も信頼され参考にされています。eloレーティングは、基準となる値を何点に設定するかで絶対値はいくらにでも設定できますが、上記の点差と期待勝率関係基準値を何点にしようが変わらないので、異なる基準値をとる異なるレート表間での比較可能になります

さて、コンピュータ将棋の公開対局場として、GPS将棋の開発チームが開設しているfloodgateというサイトがあります。ここでも参加者の対戦成績に基づいてレーティングが計測されています。また、この対局場は、コンピュータ将棋だけでなく人間も参加することができます。このfloodgateに、一時期上記の千田五段が参戦されていました。その際に記録されたレートは2800ほどでした。千田五段が参戦されていた時期のプロ棋士レーティングにおける数値と、その当時の羽生三冠との数値の比較から羽生三冠がfloodgateに参戦した場合予測されるレートは3000から3100程度だろうと見込まれています。また、先に紹介したコンピュータ将棋レーティングサイトのレートは、floodgateのレートの数値と大きく変わらないようにする工夫がされています。なお、羽生三冠のここ数年のプロ棋士レーティングは時期による前後はあれど概ね1900プラスマイナス50程度であり、佐藤天彦名人渡辺竜王の棋力もほぼこの幅に安定していて、現時点ではこの3人が名実ともにほぼ拮抗した最高レベルの棋力といえます

ここから考えた際に、2016年電王戦ponanza羽生天彦渡辺といったトップ棋士の棋力差はおよそレート差800、ponanzaの期待勝率は99%超、という推測になります第2期叡王戦本戦PV千田五段が、羽生ponanzaに対する勝率を0.5%と仮定しているのは、まずこの推測に基づくものと考えて相違ないでしょう。もちろんすべての基準となるfloodgateでの千田五段の数値は、普通プロ棋士公式戦ではありえない短い持ち時間の下で行われたものであるため、実際の羽生ponanzaの実力差はこの通りではない、という反論は容易ですが、そもそも持ち時間が9時間に増えたからと言ってレート800の差は埋まるものではなく、コンピュータ将棋も持ち時間を長くすればそれだけ強くなることを考慮すれば本質的議論とは言い難いでしょう。

やっと本題、スマホにおける将棋アプリの強さ

ここまで長い前置きを置かないと、なかなかこの本題に説得力が出ないと思いましたが、いよいよここから現在スマホ将棋アプリ話題です。

これだけ強くなったコンピュータ将棋ではありますが、これまでは基本的パソコン上で動かすものでした。スマホ用の将棋アプリも多数出てはいましたが、プロ棋士最上位に匹敵すると見られているものはありませんでした。

ところが今年の7月、android用の将棋アプリとしてshogidroidがリリースされます。これ自体将棋ソフトのGUIであって思考エンジンはないのですが、このshogidroidの売りは、今年の6月に一般公開された当時の最強フリー将棋ソフト「技巧」をandroidスマホの上で動かせるようにしたことでした。技巧の強さは先のコンピュータ将棋レーティングサイトで4コア8スレッドで動かした際に3578。ponanzaの3850には及ばないとは言え、今年6月当時ではponanzaに次ぐ2番めに強いソフトで、人間から見れば驚異的な棋力です。

もちろん、この技巧といえど、その棋力がCPUの能力に依存することは言うまでもありません。しかし、スマホ今日日クァッドコアは当たり前、Huawei P9のようにオクタコアを搭載してGeekbenchを用いたベンチマークテストで高い数値を出すスマホもある時代です。第4回将棋電王トーナメントで3位になったやねうら王の開発者で、皆様もよくご存知のやねうらおさんは、2016年9月時点のハイスペックスマホに、一切のスマホ用のチューニングを行わず思考エンジンを搭載しても、レートの落ち幅は400程度推定しています。この推定を当てはめて技巧をshogidroidで動かした時のレートを推定すると3178。やはり羽生天彦渡辺を上回っていることになります。実際にはもちろんやってみないとわかりませんが、あくまでも推測上では、すでに電王戦プロ棋士スマホで十分に成立し、それでもプロ棋士の分が悪いことが予測される段階に突入しているのです。

※ちなみに、先の電王トーナメントで優勝し来年の電王戦に出場する最新のponanzaは、今年の電王戦に出場するponanzaに9割勝つとの開発者山本さんの発言がありました。これを信じるならponanzaのレートは4200となり、スマホに積んでも3800で、やはり羽生三冠の期待勝率は1%に満たないことになります

これが2016年10月における、スマホで動かすコンピュータ将棋の現状になります恐ろしいことには、shogidroidは無料アプリであり、その思考エンジンの技巧もフリーウェア。それを最高スペックで動かすHuawei P9は54000円で買える、というところにあります。この状況をどう考えるかは皆様のご想像におまかせします。

カンニングたか検証できる?

さて、お気づきの方もいるかもしれませんが、疑われた三浦九段の棋譜をソフト検証してみれば白黒はっきりするのでは?と思われるかもしれません。しかしそれは極めて困難であると申し上げましょう。

まず、Shogidroidの上で動かせるソフトは技巧に限りません。その他のソフトも動かすことが可能です。次に、同じ将棋ソフトであっても、ある局面検討させたときに導く最善手は、CPUの性能や検討させる時間によって異なります。そもそも将棋ソフトにはある特定局面において常に同じ結果とならないよう検討においては乱数使用されており、一局の将棋の棋譜からではその人がカンニングたかを導くのは容易ではありません。

さらに、将棋は二人零和有限確定完全情報ゲームである以上、ある局面における最善解というのが必ず存在します。ということは、その最善解を自力で導いたかカンニングたか区別は、着手から「だけ」では判定できないことになります

以上の理由からカンニングたか否かの実験第三者が行っても、その結果についてはいくらでも疑義をつけることができ、有効ではないと言えましょう。

取り急ぎ、私からは以上となります

2016-10-02

http://anond.hatelabo.jp/20161002112248

JSが押し掛け弟子に来てくれる、いわゆるオチモノ萌え作品の一面をとって、努力型だといわれる「りゅうおうのおしごと!」も大概よな。

しかも、主人公は16歳竜王なんだぜ。

2016-09-11

http://anond.hatelabo.jp/20160911194251

「極端な例」なんだから司法現実にどう処理するか考えてもあんうまみはないと思うが。

まあ中途半端元増田の例に似てたのが良くなかったのかもしれない。

もっと極端な例を出そう。

竜王勇者に、自分の命の対価に世界の半分をやると言った。

勇者同意したが、竜王勇者にくれてやったのは闇の世界だった。

勇者はブチ切れた。

竜王は「世界は光と闇でできていて、闇の世界はちょうど半分だから問題ない」と言った。

竜王ごまかしを行ったのか? たぶんそれはイエスだ。

竜王ごまかしたが、契約契約なのか?

こんなところかなあ。

2016-07-23

ポケモンgo

ついに竜王倒したのはいいけどなんか知らないけど将棋ソフトになってしまった

これってバグなのか

2016-03-03

の子供にはファミコンだけ与えたい

ゲームファミコンだけやらせる。

未就学年までは大丈夫だろう。

マリオブラザーズレッキングクルーファミスタ勝負したい。

そして、DQ1やらせる。

竜王の所で、世界の半分をやろう、というところで、はい、を選んだら。

そこですかさずドラクエビルダーズをもってくる。

30年のゲーム進化に度肝を抜かれるだろうなぁ。楽しみだなぁ。

2015-12-25

尊敬できる人は皆ブサメンだった

大量の知識を持ち、メンタルが強く、会話もレベルが高い。

学歴は様々だが、その分野では一家言ありる。

ブサメンチビデブハゲが多い。あと、離婚歴もバツ2,3くらいが多い。

  

決して人格的にオラオラしておらず、なだめるような話方。つか、話方も対人や場面によって変えている。

知的にコツコツと勉強し続けており、また実業研究などでも成果を出し続けている。

そのくせ、人間的なこともちゃんと分かっている。

  

これだけ、鍛えまくってる人間が、なぜチビデブハゲブサメンなのか。

ってか、こんだけそろってれば流石にチビデブハゲだろうがモテるんだろうか。

  

あれだな。

将棋で、森内って人いるだろ。元名人だか竜王の。あの人みたいな人が多い。

森内はちょっと髪の毛ありすぎだけどなw

  

あと、障碍者も多いな。内省することが多いからだろうか。

2015-09-08

肛門がかゆい時はなぜ湿っているのか?

肛門がかゆい時に、指先とりわけ中指で肛門を直にかくと、

得体の知れない液体で肛門が湿っていることがしばしばある。

このような事象は筆者だけに現れるのか、

それともここを読んでいる諸君経験をしているのか非常に気になる。

願わくばその液体の匂いも教えて欲しい。

筆者は大便の匂いを少々マイルドにした香りがするのである

 

by竜王はまだ生きていた

2014-07-09

木村一基史上最強へ挑戦

勝率クン、それが昔のアダ名であった。

長らく勝率七割をキープしていたのはただ二名、その一人が木村一基八段である。もう十年近く昔になるが、その彼が七大タイトルひとつである竜王へ挑戦する。相手は渡辺であった。

結果は四局全敗であった。あと一歩の対局もあったが、勝ち筋を逃してしまった。

少し時は経ち、いまから六年前から五年前。同じく七大タイトル一角である王座戦棋聖戦と挑戦に名乗りを上げた。相手はどちらも当時復調した羽生善治。もう一人の、そして現在勝率七割を誇り、かつて同時に七大タイトルを握った棋士である

まず、王座戦は三局全敗であった。木村タイトル戦では勝てないのか、そうささやかれ始めた。しかし五番勝負棋聖戦でようやく二勝一敗とリーチをかけた。その後二連敗で敗退したが、直後の王位戦にも挑戦権を獲得した。

深浦王位を相手にいきなり三連勝してリーチをかけた。しかしここから四連敗を喫してしまう。よほどこたえたのだろうか、木村は七大タイトル戦の舞台から五年も遠ざかってしまう。

時は流れ……

羽生は更に強くなった。棋士というもの普通、齢四十を過ぎればだんだんと勝てなくなっていくものである羽生はもう四十三であるにも関わらず、名人戦棋聖戦ライバルの森内に全七局を全勝で叩きのめした。

プロ棋士レーティングを算出しているサイトがあるのだが、もともと異様に高かった羽生レーティングは、今年更に急激に伸びて、前人未到の1999に達している。参入と引退のレート差があるので普通にしていれば上昇するものだ、という意見はあるが、二位から九位まで約50しか差がないのに、二位と羽生との差は150に届こうとしている。

木村も齢四十に達して、レートは1700台をいったりきたりしている。十強(専門的に言えばA級等)からも遠ざかっていた。

木村は粘りの棋風で知られている。(専門的には少し違うが)取られれば負けてしまう玉自身も果敢に守備へ参加する「顔面受け」は木村真骨頂である。また非常に解りやすい解説をすることでも知られ、解説名人との異名も持つ。

だが、それだけで終わってしまうのだろうか。

木村は再び、王位戦の挑戦権を獲得した。そして第一局、十一連勝中だった羽生王位相手に今日、実績差を打ち破るかのように勝利した。戦いが始まってからは、守りを固めるのではなく、攻めきって勝った一局だった。木村進化したのだろうか?

第二局は7/23~7/24に予定されている。

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注意:ド素人が見た印象で書いてるので内容は保証しません

2014-03-26

本当は○○なコブラ

ネットでは鬱ブレイカーだったりクリボー人気だったりするが、

原作ははっきり言ってトラウマメーカーである

SFらしくメカだけでなく出てくる生物もかなりコワイ。

初めて読んだのは幼稚園くらいの時(父親の蔵書だった)でそりゃ余計怖いわ。

トラウマ1「ピラニアマシーン」(だった…よな…)

スノウゴリラという女性ばかりの海賊基地に潜入したコブラ

そこで同じく警察が潜入捜査してたのがバレた時に処刑される際に登場した。

要するに殺人ルンバである

ギザギザした歯で女性たちをキレーに食った。

コワイからという理由でつけられたのであろうパッチリとした一つ目(絶対機能的にいらない)にトラウマである

多分コブラと戦うことはなく、出番はそんだけ。まさにビビらせるためだけに出てきた。

トラウマ2「ターベージ」

要するにベジタブルである。もちろんベジータより登場は十年以上早い。

分厚い鎧を纏った植物人間

鎧を脱ぐとハイエロファントグリーンのように筋の(血管?)浮いたグロイ肌に、

口がグロ触手になっててそこから人を操る種子を埋め込むというホラー映画顔負けのデザイン

文句なしトラウマである

アニメ版だと当然緑色なので逆にちょっと怖さ緩和。

トラウマ3「マーメイド

犯罪者がヤケになってセットした生物

真ん丸真珠のようなボディにうじゅうじゅるしたタコアシがくっついた顔がどくろのような生物

エネルギーを食って巨大化していく。

女性の首筋にとりついて殺すシーンがチビりそうなくらいコワイ。

トラウマ4「甲虫人間」(名前あったっけ?)

甲虫の集合体の殺し屋

集合して人間そっくりに化けることができる。

ばらけると撃ってもちょっとずつしか倒せないのでつよい。

そのゴキブリみたいなビジュアルと、

コブラに依頼を頼もうとした女性を襲う前に虫文字で窓ガラスに「KILL」とか書いて脅してくる精神攻撃に震え上がった。(でも今考えると結構お茶目だな)

トラウマ5「サボイラー

なんか全身超高熱発火してる全裸のお姉さん。超おっかけてくる。

その姿というより、その時のコブラパーティの一員だったドグが一瞬で燃やし殺されたという展開がトラウマである

コブラでは長編においてパーティを組んだ時の仲間って死なないことが多いのだが、

このエピで初めてパーティ組む展開の話だったので、えっ、仲間死ぬの?!って

余計びびった。ドグェ…。

しか全然本筋に関係ない部分で死ぬとか…

トラウマ6「ゴム人間お姉さん」

全身ゴムマリのようなボディのサイボーグ手術を受けたお姉さん。

要するにゴムゴムである

ポニテのみのスキンヘッドスキンヘッドの二人組。

名前忘れた。バルムとかそういう感じだったと思う。

空気を吸ってフワフワ飛べるわ、水道蛇口からポコンって尻から出てくるわ、

普通に強かったので怖かったである

最後は意外な展開になるのでちょっと怖さは緩和される。

トラウマ7「ロボットはいかが?に出てきたやつ」

封印されてたなんかすごい強いロボット兵器。

固めて集めて襲ってくる。

なんかロボットぽくない人間ポイでざいんに黒目がちなデザインクリーチャー気持ち悪い

トラウマ8「ローストにされたお姉さん」

コブラのあふれんばかりの才能にに嫉妬した人に間違って殺されたお姉さん。

コブラの部屋のシャワーに入った所で温度を上げられる操作をされ、

電子レンジされて焼き殺された。いやすぎというか危険すぎないかその風呂

アニメ版ではギリ助かってよかったである

逆にアニメではなんかもうすぐ死ぬとか設定を追加されちゃったベガかわいそす。

次点 まだたぶんいっぱいあるんだろう

「狂信家のお姉さん」

名前あったけど忘れた。

人工衛星都市中心部ででかいトゲに頭刺さって死んでる。

目をカッとあける様にトラウマ

魔女ゾーラ」

なんかエネルギー吸ったりそれを注入して操ったりする。

操られていたミミちゃん巨女結構トラウマ

巨女好きにはたまらない回なのか。

流刑星」

何日かに一回超放射線が発射され、

狂った生態系の生き物に変体させられる刑罰の星。

植物お姉さんきもちわるい。

「冬の魔神

なんか雪型のアリのような生物

凍らせて殺してくるので密室殺人みたくなって怖い。

女王は超でっかい雪の結晶型でギャーとか吠えてて冷静に考えるとバカっぽい。

「黒竜王編」

なんか逆らったら背中の龍の入れ墨に殺されるコワイ国。

首なし死体トラウマ

この話、ラスボスといい全体的にコワイ。

カゲロウ山」

存在を疑うと消える無茶な山。

ぴゅーって落ちてくの怖い上に殺人事件まで起こるから余計怖い。

ハンタースネーク

人間の体に入り込んで内臓を食い荒らすというひどい奴。

2回登場しました。

最後

冷静に考えるとちょっとブラックジャックに似てるなコブラって。

ちょっぴり哲学的に締める読後感とかが。

流石手塚先生弟子

完全デジタルになってからはそんなにトラウマないよーな。

まぁここら辺はリアルタイムで買っていた頃だし。

2013-11-29

このレベル竜王は倒せますか?

さっそくやってんだけど今こんな感じ↓

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4698822.png

ベホイミ覚えたところで、後はひたすら逃げ続けてここまで来た

装備はフル装備、薬草も6個持ってる

この状態で5回チャレンジしたけど変身前すら倒せなくって

いちおう攻略サイトでは17レベでイケるみたいに書いてんだけどホンマかい

諦めてレベル上げするか粘って頑張るかの岐路に立たされており迷ってるのでアドバイスください

一刻も早くこの世に光を取り戻したい

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