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2023-09-16

エントロピーとは何か

エントロピー」という概念がよくわかりません。 - Mond

https://mond.how/ja/topics/25cvmio3xol00zd/t242v2yde410hdy

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/mond.how/ja/topics/25cvmio3xol00zd/t242v2yde410hdy


エントロピー」は名前自体比較的よく知られているものの、「何を意味しているのか今一つ分からない」という人の多い概念である。その理由の一つは、きちんと理解するためには一定レベル数学概念特に微積分と対数)の理解必要とされるからであろう。これらを避けて説明しようとしても、「結局何を言いたいのかすっきりしない」という印象になってしまやすい。

エントロピー」を理解し難いものにしているもう一つの理由は、「エントロピー」という概念が生まれ歴史的経緯だと思われる。

エントロピー提唱された時代は、物質構成する「原子」や「分子」の存在がまだ十分に立証されておらず、それらの存在を疑う物理学者も少なくなかった。エントロピー提唱クラウジウスは、「原子分子存在を前提しなくても支障がないように」熱力学理論を構築し、現象の可逆性と不可逆性の考察からエントロピー」という量を発見し、非常に巧妙な手法定義づけたのである

その手法は実にエレガントで、筆者はクラウジウスの天才性を感じずにはいられない。だが、その反面、熱力学における「エントロピー概念簡単イメージしづらい、初学者には敷居の高いものとなってしまったのだ。

その後、ボルマン分子存在を前提とした(よりイメージやすい)形で「エントロピー」を表現し直したのだが、分子存在を認めない物理学者達との間で論争となった。その論争は、アインシュタインブラウン運動理論確立して、分子実在が立証されるまで続いたのである





現代では、原子分子存在を疑う人はまず居ないため、ボルマンによる表現を心置きなく「エントロピー定義」として採用することができる。それは次のようなものである

「ある巨視的状態を実現しうる、微視的状態パターンの多さ」



例えば、容積が変わらない箱に入れられた、何らかの物質を考えて欲しい。

箱の中の物質の「体積」や「圧力」「物質量」などは具体的に測定することができる。また、箱の中の物質の「全エネルギー」は測定は難しいが、ある決まった値をとっているものと考えることができる。

これらの量を「巨視的状態量」または単に「状態量」と呼ぶ。


ここに、全く同じ箱をもう一つ用意し、全く同じ物質を同じ量入れて、圧力や全エネルギーも等しい状態にするとしよう。このとき、二つの箱の「巨視的状態」は同じであるでは、内部の状態は「完全に」同じだろうか?

そうではあるまい。箱の中の物質構成分子の、それぞれの位置運動状態は完全に同じにはならない。これらの「分子状態」は刻一刻と変化し、膨大なパターンをとりうるだろう。

このような分子レベル位置運動状態のことを「微視的状態と呼ぶ。


「微視的状態」のパターンの個数(場合の数)はあまりに多いので、普通に数えたのでは数値として表現するのも難しい。そこで「対数」を用いる。


例えば、巨視的状態Aがとりうる微視的状態の数を1000通り、巨視的状態Bがとりうる微視的状態の数を10000通りとする。このとき、Aの「パターンの多さ」を3、Bの「パターンの多さ」を4、というように、桁数をとったものを考えるのである

この考え方には、単に「とてつもなく大きな数を表現するための便宜的手法」という以上の意味がある。

先の例では、AとBを合わせた微視的状態の数は1000×10000=10000000通りであるが、「パターンの多さ」は7となり、両者それぞれの「パターンの多さ」の和になるのである


この「パターンの多さ」がすなわち「エントロピー」Sである

「微視的状態パターンの個数」をΩ通りとしたときエントロピーSは次のように表現できる。

S = k*logΩ

(ただし、kはボルマン定数と呼ばれる定数であり、対数logは常用対数ではなく自然対数を用いる。)

この「エントロピー」は、同じ巨視的状態に対して同じ数値をとるものであるから、「体積」や「圧力」などと同じく「状態量」の一つである





このような「目に見えない状態量」を考えることに、どのような意味があるのだろうか?

その疑問に答えるには、エントロピーエネルギー関係について考える必要がある。


再び箱に入った物質を考えよう。この箱に熱を加え、箱内の物質エネルギーを増加させると、エントロピーはどうなるだろうか?

まず、総エネルギーが増加することにより、各分子に対する「エネルギーの分配パターン」が増える。さらに、個々の分子の平均エネルギーが増えた分、可能運動パターンも増える。このため、エネルギーが増えるとエントロピーは増加すると考えていいだろう。

では、エントロピーの「上がり方」はどうか?

エントロピーは微視的状態パターンの「桁数」(対数をとった値)であるからエネルギー継続的に与え続けた場合エントロピーの増加の仕方はだんだん緩やかになっていくだろうと考えられる。


ここで、多くのエネルギーを与えた「熱い物質A」の入った箱と、少量のエネルギーしか与えていない「冷たい物質B」の入った箱を用意しよう。箱同士を接触させることで熱のやりとりが可能であるものとする。

物質Aには、熱を与えてもエントロピーがさほど増加しない(同様に、熱を奪ってもエントロピーがさほど減少しない)。言いかえると、エントロピー一定量増加させるのに多くのエネルギーを要する

物質Bは、熱を与えるとエントロピーが大きく増加する(同様に、熱を奪うとエントロピーが大きく減少する)。つまりエントロピー一定量増加させるのに必要エネルギーが少ない


箱を接触させたとき、AからBに熱が流入したとしよう。Aのエントロピーは下がり、Bのエントロピーは上がるが、「Aのエントロピー減少分」より「Bのエントロピー増加分」の方が多くなるので、全体のエントロピーは増加するだろう。

もし、逆にBからAに熱が流入したとするとどうか? Aのエントロピーは上がり、Bのエントロピーは下がるが、「Aのエントロピー増加分」より「Bのエントロピー減少分」の方が多いので、全体のエントロピーは減少することになる。


エントロピーが多いとは、微視的状態パターンが多いということである。従って、「AからBに熱が流入した」状態パターンと、「BからAに熱が流入した」状態パターンとでは、前者のパターンの方が圧倒的に多いエントロピーは微視的状態パターン数の対数なので、エントロピーの数値のわずかな差でも、微視的状態パターン数の違いは何十桁・何百桁にもなる)。これは、前者の方が「起こる確率が圧倒的に高い」ということを意味している。

これが、「熱は熱い物体から冷たい物体に移動する」という現象の、分子論的な理解である

冷たい物体から熱い物体へ熱が移動する確率は0ではないが、無視できるほど小さいのである


物体が「熱い」ほど、先程のエントロピー一定量増加させるのに必要エネルギーが多いといえる。そこで、この量を「絶対温度」Tとして定義する。

T = ⊿E/⊿S (体積・物質一定の条件で)

エントロピー定義ときに出て来た「ボルマン定数」kは、このTの温度目盛が、我々が普段使っているセルシウス温度(℃)の目盛と一致するように定められている。



さて、ここで用いたエントロピーが減少するような変化は、そうなる確率が非常に低いので現実的にはほぼ起こらない」という論法は、2物体間の熱のやりとりだけでなく、自然界のあらゆる現象適用することができる。

すなわち、「自然な(自発的な)変化ではエントロピーは常に増加する」と言うことができる。これが「エントロピー増大の法則である


ただし、外部との熱のやりとりがある場合は、そこまで含めて考える必要がある。

例えば、冷蔵庫プリンを入れておくと、プリン温度は「自然に」下がってエントロピーは減少する。

しかし、冷蔵庫が内部の熱を外部に排出し、さら冷蔵庫自身電気エネルギーを熱に変えながら動いているため、冷蔵庫の外の空気エントロピーは内部の減少分以上に増加しており、そこまで含めた全体のエントロピーは増加しているのである





最初に、「エントロピー理解には微積分と対数理解必要であると述べたが、なるべくそうした数学概念に馴染みがなくても読み進められるようにエントロピーの初歩的な話をまとめてみた。如何だったであろうか。

筆者は熱力学統計力学専門家でもなんでもないので、間違ったことを書いている可能性もある。誤りがあればご指摘いただけると幸いである。


クラウジウスによる「原子分子存在を前提としない」エントロピー定義については、筆者よりはるかに優秀な多くの方が解説記事を書かれているが、中でも「EMANの熱力学https://eman-physics.net/thermo/contents.html個人的にはおすすめである。興味ある方はご参照いただきたい。

続き

エンタルピーエントロピー関係について

https://anond.hatelabo.jp/20230917090022

2023-09-13

anond:20230913064854

ジャニーズ問題面白いところは、ジャニーズへの性加害よりも、アイドルグラビア女性タレントなど女性への性加害は噂としてもっと知名度があっただろうに(枕営業という専門用語すら知名度がある)

ジャニーズへの性加害の方が先に大事になったということ

酷いセクハラソングを半裸で歌わされてる若い女性なんか露骨存在もいたのにあれはセクハラとして大事にはなってない

女性枕営業は、女性が売り物になるのは当たり前とか、売れるための自発的営業とか、性加害ではなくて性を使った営業からって偏見があるという話よな

2023-09-12

anond:20230912114505

他人ブクマカ)の考えは分からんが、

ジャニーズ看板を掲げたままでは客や所属タレントに逃げられて商売を続けられない状況になり社名を変更するか、

他の芸能事務所に吸収されるか、

株主一族自発的解散を選ぶか、

ぐらいのことを指して「解体」と言ってるのでは?

しか企業広告に使わなくなってもジャニオタ相手ライブだけで余裕で生き残りそうではある。

anond:20230912180605

ユリ熊嵐を見終わったワイ「なんだか知らんがとてもつらい」

運命の2人が結ばれるのはいいとして、そいつらが結ばれることで外側の人間がどんな割を食うのかみたいな話をイクニ作品はよくするからワイはイク作品に対して苦手意識がある 面白いし好きだけどとてもつらい

るるに関してはるるにもるる個人ストーリーがあり一旦の決着があったことがわかったので(何より自発的な行動だったので)更なる他人として「納得するしかない」て感じだ

2023-09-11

頭Zの人が陰謀論を駆使しながら荒らして他ので、何でそんな事するのって聞いたんだよな。

そしたら、ロシア情報戦を助けるためにやってるって言ったのな。

それって誰かにまれてやってるの?って聞いたら

自発的にやってるって言われて目から鱗だった。

なんのメリットもないのにそんなことするなんて考えが俺には斬新だった。

それに誰に頼まれたわけでもないし実際に効果があるかで言ったら、ないだろう。

ネットで何書き込んだって一発の銃弾にもならないわけだし、頭Zの人はこんな報われないなんの意味のないことに人生を賭けててすごいと思った。

anond:20230911021604

テレビなんて見てないで株投資保険投資しろや、と思ってるのが金融業界の営業女だよな

あくまで「自発的に」投資させて巻き上げたいので、遠回しにガミガミ絡んで誘導しようとする

カルト思想は、統一教会会員以外にもけっこうあるで

2023-09-09

anond:20230909003731

今だと子供の居場所になれる家族という環境の整備と同時に承認には色んな種類があることをがっつり教え込むしかいかなと思う。

都合良く利用したいがために承認を与えるという輩なんてのはかわいいもんで、それによって自発的選択したという形にはめられた後はネットのおじさん達が己の存在肯定してくれるようになるのが凄まじい構造やなぁと思うところ。

2023-09-07

anond:20230906131111

ワット数と時間は実際に確認して推奨されるとして出された数字実証があった上での想定される効果にむけた指針

それに対して①ワット数を上げたら②時間は短くていいんじゃない

という第一検証効果実態を前提にした情報無視して

さら仮想状態①という実態もなにもわからない上に

②の仮想をのせて、同じ結果が得られると思っているのは

ひどく科学から外れた思考だし二階建てじゃん

得をするのは実質的提案者の時間だけになる可能性があるのは

ふつう自分を先に使わせろって言ってる並みに非論理的で横暴なので

しろ先につかわせろと言ってあとからちゃん規定使用方法をさせたほうが利がおおきいでしょ

同じ非論理的な横暴な無茶を言うなら「先に使わせろ」って言えばいいのに、なぜ言わないの?

なんで全員損する選択肢非科学的に提案してんの?

こっちとしては思いつかないけど、そうするほうがいいって理由があるなら良いのかもしれないけどどういう理由なんだろ

自分の横暴を相手が察して自発的同調してくれることを、なんかそれっぽい数字理由ねじ込めば期待できるとしたら

ほかの人が損するかどうかは知らないけど自分は得をした感が出るのがいいってこと?

難しい


スピードが違う人がいると難しい。

夏休みの宿題を早々に終わらせるタイプと、中盤になってから終わらせるタイプそもそも夏休みの宿題ラストにやるタイプ。一緒に生活していて合うわけがない。

ラストにやるタイプの私はなんでもギリギリでやるので、早々に終わらせるタイプ人間からしたらグズらしく「なんではやくにやらないの!ああもういい!」と怒鳴られ、そのままやっていってしまわれる。こうやって自分で何かをする機会を奪われていき、何かをやろうという自発的な気力されも多分持っていかれたんだと思う。私がやらなくてもやっていくんだろうな〜って。そのせいで時折というかまあほぼほぼ毎週のどこかしらで理不尽に怒られたりしている。あまり気にしなくなってまたこの人わからないで怒ってるな〜って思っている。直接的に言ったことはあるんだけれども、でも待とうとしてくれなかったし、私の段取りの悪さにイライラしちゃってすぐ手を出す。どうしようもなくて笑って過ごしていたらヘラヘラして!って言われてもうどうしようもない。まあ私が上手くできないのが悪い。何考えてるかわからないと言われるけども常に死にたいな〜って思ってるなんて言えない。どうしてこんな簡単なことができないの、いつも言われる。本当になんでだろうね。こんな何もできない私が生きていて申し訳ない。

2023-09-06

コミケかいくと青葉みたいな見た目のおじさん達がワイワイ楽しげにやってるが

結局自発的SOSを発することができるような認知能力が無いと助けることもできないわけで、

SOSに応える体制があったとしてもそう言う人たちまで包摂することは難しい

青葉の場合、生育環境にも問題があったらしいし、その時点で君にはこう言う引きこもりがちな傾向があって気をつけた方が良い、なんてアドバイスを与えるタイミング殆ど無いだろう

イケメンなら勝手に女が〜

と言う人もいるけどイケメン引きこもりも見たことがある

そういう人たちを責めたり福祉の人を責めたりしても意味がない問題だと思う

転職して転居したので職場被災時のルートを考えている

震災の時は神奈川県にいたから22時過ぎの最寄り路線運転再開を待ってかなりスカスカ電車帰宅できた

終電逃した時に歩いた限りだと革靴でも2時間からない程度だったからかなり近い範囲だと思われる

現在都内の自宅から会社までGoogleマップによると平坦でほぼ大通り沿いを歩くルートで15キロ

平日の無装備さや路上混雑を考えたら4、5時間かかるのかな

トレッキングとまではいかないけど旅先の散策なんかだと4〜5万歩くらい歩いても余裕だから時期さえ大丈夫なら体力的にはそこまで無謀ではないと思ってる

あとは最短ルートだと帰宅途中に神田川があるけど橋がおちたりしたら渡れないけど神田川を渡らないルートだとめちゃくちゃ遠回りになる気がする…都内土地勘があればまた別の判断ができるのかな

スニーカー通勤だし、会社配布の簡易防災リュック備蓄水があるから会社仕事中の被災仮定したら夕方5時前なら徒歩帰宅考慮に入ってくる気がする

会社建物エレベーターガックンガックン止まるようなボロい雑居ビルから会社待機は正直無理かもしれないと社員一同思っている

都内地下鉄震災の日はその日のうちに運転再開してるところがあったらしいから乗れるようなら良いけど、時間との判断で諦めて歩くのも手かな

なんでそんなに帰宅したいかって、一人暮らしで犬がいるから、遠隔カメラとかオートフィーダーとか使ってるけど安否確認できなかったら不安自分の心がもたないかもしれない

その点人間は安否確認自発的に発報してくれるからまだ安心できるし、乳幼児小児なら保護者や保育者がいるからその点は多少の猶予がありそう

高齢で自宅に体の悪い家族がいたりする人もやっぱり無理をおしてでも帰らなくちゃと思うよな

2023-09-05

国家存続のために自由恋愛が導入されたと思ってるバカ

居るわけないと思ってたけど、結構沢山いることが可視化されててびっくりしてる。

国が制度設計ミスった責任自由恋愛に背負わすなよ。

個人的には、お見合い制度結婚強制する空気がなくなってくれてほんとうれしい。

安心して孤独死できる。

強制的にパートナーあてがわれても迷惑なだけ。

子供をつくらない俺みたいなのをいくら罰しても強制的に子供作らせても無駄社会的コストが増えるだけだから

きちんと自発的子供作る意識のある人達を国が支援してあげてほしい。

それが真っ当な国の在りようだよ。

なんでか知らねぇけど、少子化対策になると「子供は生まれさえすればどうにでも育つ」みたいなバカな考えが

透けて見える意見が増えるんだよな。ただ産ませる事だけしか視界に入ってなくて、育成環境を全く考慮してない意見

子供の育成環境がいろんな点でクソだから少子化してるんであって、そこから目を逸らして自由恋愛文句言ってもどうにもならんのに。

子供の数を増やしたいなら、まず先に子供を作れるけど諦めてる人が諦めなくて済む環境を作れよ。

育児環境っていう入れ物を増やして、そこから内容物である子供を増やすんだよ。

入れ物を大きくする前に内容物を増やしたって問題が増えるだけだろ。

バカかよ。

anond:20230905174743

正鵠を得ながらも、ちょっとズレてて

学校クラスっていうのは、「友達ではない奴とチームを作る」訓練なんだぞ。 

仲が良くも悪くもない奴と一緒にやれ(当初の想定では軍隊舞台を)という。

 

かに、外からチームを用意されないと友達を作れない奴は、いるかもしれんが

なんつーか、それはどっちみち外れ値というか、別にそれをフォローするための共同体ではない。

積極的に自ら自発的に動く、なんて姿勢は、小学生以前に既に、身についていることになっている。

anond:20230905063312

男の意識問題とされてるうちは何も変わらなくて、

義務教育性教育で異性を人として扱う態度を教えない限り、どうしようもないと思う。

厳しいこと言って悪いけどさ。

男の自発的意識改革なんて期待するだけムダ。

オモコロ校正する』の校正ルール校閲する

オモコロを校正する|しゅかるか

[B! 校正] オモコロを校正する|しゅかるか

はてブのみなさんのなかに複数、「記事の指摘内容」自体は正しいもの鵜呑みにされている人がいることにやや危機感を覚えたので、逐一検証していきます

準拠する用字用語ルールブックは、記事内では残念ながら指定されていないので、現物を所持しているという点で増田に都合の良い、2016年3月24日発行の『記者ハンドブック 第13版第1刷』を使用します。

なお、2022年3月に「記者ハンドブック」は第14版が出ているのですが、スタイルガイド別に新しいもの日本語として正しいといった性質のものではなく、またたかが6年で様変わりするようなものでもないので、気にしないことにします。

厳密な話をするなら、増刷のたびに微妙改訂があったりしますしね。

なお敬語文法等の指摘は、表記である記者ハンドブックの範囲外だと思われるので無視します。

また、面倒なので「【誤字】_カテゴリ別」のシートのみを対象します。

追記】この増田が書かれた動機結論の要約

  1. 日本語スタイルガイドといえば定番は「記者ハンドブック」だが、校正ルールに「オモコロ校正する」とかなり相違があることを以下に示す。
  2. この相違点の数は、細かな正誤判ルールとは特定スタイルガイド世界の下でしか成立しえないことを表している。
  3. 現状「オモコロ校正する」では準拠したスタイルガイドが明示されていないので、採用されたルール集は著者のオレオレスタイルしか解釈できない。まるで日本語の正誤判ルールであるかのように理解するのは二重に不適当である

1. 偽ルール: 比喩表現として用いるときは『喩え/譬え』 仮定意味で用いるときは『仮令/縦令』 『例』を使うのは『例えば』のみ

誤用第1位として挙げられていますが、1位になるのも当然で偽ルールです。記者ハンドブックでは「比喩表現には「例え」、仮定表現には「たとえ」、「喩え/譬え/仮令/縦令」は常用漢字表外のため使用禁止」です。

2. 書き分け困難ルール: まぜても個々の判別がつく場合は『交じる』 溶けてほぼ1つになる場合は『混じる』

これは正しいルールですが一方で記者ハンドブックには「「まぜご飯」など書き分けが難しい場合には平仮名書き」とあります。必ずしも正誤判定を行えるルールではありません。

例えば

などは、「調べて区別を付ける」ことは可能だが、調べるまでは「混ざっていて区別のつかない」状態描写しています

判定は難しいですが、記者ハンドブックは「混じる」の用例に「異物が混じる」を挙げていることも踏まえると、誤りとは言えません。

3. 常用漢字ルール: 時間範囲が及ぶときに使うのは『亘る』 『渡る』は移動するときに使う

書き分け基準は正しいですが、『亘る』は常用漢字表外なので『わたる』と平仮名で書きます

4. 常用漢字ルール: 靴をはくときは『履く』 ズボンパンツをはくときは『穿く

同上。『穿く』は常用漢字表外なので『はく』と平仮名で書きます

5. 常用漢字ルール: 目上の人に意見を聞いたり訪問するときは『伺う』 感じ取ったり、様子を確認するときは『窺う』

同上。『窺う』は常用漢字表外なので『うかがう』と平仮名で書きます

6. 書き分け困難ルール: 自発的にの場合は『乗る』 積載、掲載する場合は『載せる』

記者ハンドブックには「「料理を皿にのせる」など使い分けに迷う場合平仮名書き」とあります。用例を見ても「猫を膝に乗せる」/ 「家畜列車に載せる」などは違いがわかりにくいです。

記者ハンドブックを超えて増田独自解釈を述べると、

  • 「のせるもの人格がある:猫には人格があるが、料理家畜にはない」
  • 「のせられるものに接する面がある:膝・皿には接する面があるが、列車にはない(接するのは床)」

の2点が揃えば「乗る」、2点に反すれば「載る」、片方だけ満たせば書き分け困難として「のる」とするのが妥当に思えます

そうすると、

は「載る」ではなく「のる」に校正するのが正しいでしょう。

7. 不正ルール: 物理的に圧迫する場合は『押さえる』 抑制などの物理的ではない場合は『抑える』

「押さえる」は「物理的圧迫」だけでなく、「確保する」「つかむ」も含みます。そうしないと「要点を押さえる」などが説明できません。

また「物理的圧迫」でも例外として柔道用語では「抑え込み」です。

要約すれば、「抑圧・弾圧柔道」が「抑える」、それ以外が「押さえる」とするのが正確でしょう。

また、

は「抑制」なので間違っていません。

8. 書き分け困難ルール機能する意味ときは『利く』 効果ある意味ときは『効く』

これも記者ハンドブックに「使い分けに迷う場合平仮名書き」とあるようにはっきりとは分けられません。

ただし、少なくとも誤用指摘をされている

等に関しては記者ハンドブック中に「冷・暖房が効いている」があることから誤用指摘のほうが間違っていると言えるでしょう。

9.ルール: 液体が浸透する場合は『染みる』 体や心に影響を与える場合は『沁みる』

「沁」は常用漢字表外であり使用禁止。すべて「染みる」で問題ないのが記者ハンドブックルールです。

10. 偽ルール:『お眼鏡に適う』の誤字で『敵う』と書かれている

記者ハンドブックルールでは「敵う」/「適う」を区別しませんが、そもそもどちらも常用漢字表内の読み方に「かなう」がありません。平仮名書きが正しいです。

11. 偽ルール『散りばめる』は誤字 正しくは『鏤める』

記者ハンドブックルールでは「散りばめる」/「鏤める」はどちらも誤用ではありませんが、「鏤」は常用漢字外なので使用禁止です。

表記統一ルールとしてひらがなで「ちりばめる」と書くのが正しいルールになっています

後書き

牡蠣」/「柿」は同音異義語です。牡蠣を柿と書いたら誤りです。しかし「かく」ならば、絵に対しても書に対しても両方に使える、ただの多義語です。「書く」「描く」という2単語があるわけではありません。

多義語も書き分けを行うことで、意味確定が楽になり読みやす文章にはなりますしかし、「絵を書く」と書いたところで日本語として間違いにはなりません。あくまプラスワンの基準と考えるのが妥当でしょう。

また、「書く / 描く」の書き分けルールくらい、多くの現代日本人の共通認識になっていれば、強い理由がない限り逸脱しないほうが良いといえるでしょうが

でも「湧く / 沸く」の違いならどうでしょうか。そんなもの日本人ほとんどは意識していませんし、言語感覚は人それぞれで多様です。何かしらの書き分けを行うことによる読みやすさの向上は、仮にあっても微々たるものしかありません。

共同通信配信文などはその性質個性を抑えた画一の文体が好まれますからルールを極めて細かいところまで定めることに意味が出てきます

一方でオモコロのような個性が売りの媒体では、時にはルールから逸脱することもあるライター言語感覚を反映させて、自由に書き分けることの方がよっぽど重要です。

記事の冒頭、

オモコロ記事もっとこうだと読みやすくなるんだけどな……」と

マジレスすると「メディアの違いを理解せよ」ってやつですね。

そして、フォーマルな画一文の校正として見ても、『オモコロ校正する』は、準拠するスタイルガイド用字用語集・辞書文法書が指定されていないこと、および常用漢字表外の漢字使用について明らかに無頓着であることがかなり気にかかります

記事の著者は「普段仕事小説を読んでいます」と主張していますが、この人に仕事校正してほしくないな……というのが本音です。

2023-09-03

anond:20230830104359

随意記憶とは

日常生活で遭遇する手がかりが意識的努力なしに過去記憶を呼び起こすときに生じる記憶の下位構成要素である

その対極にある自発的記憶は、過去を思い出そうと意図的努力することを特徴とする。

2023-08-30

俺の本質ニート

コロナに罹り久々に数日間の休みだった。

3日目にはもうすっかり身体も良くなっていたが、

5日目の今日までダラダラゴロゴロ日中YouTubeを見て過ごしていた。

今日も昼まで寝て、まだ昼食も食べてない。

ニート時代の俺の生活そのまんま。

仕事がなければ俺はニート同然の生活自発的にしてしまう。それをそこそこ楽しんでる。

立派な人間がこの生活を見たら眉をひそめるだろうな。

だって内心自分に引いてるよ。

引いてるのにだらけるのやめられねえよ。

これもう本能だろ。

俺の本質ニート

人間性なんて18歳までのもんだってのは本当だな。

大学受験真剣に取り組むべき時期にダラダラ怠けてたあの時、俺の人間性、かくして人生のあり方はもう決まってたんだ。

やり直したいとか死んでも思わねーけど。

anond:20230830123024

人口ピラミッド的にも経済的にも、もはや、高齢者高齢者介護しても十分な介護が行き渡らない現実があって、

誰にも介護されることなく、死ぬまで不自由な体で苦労しまくるくらいなら、自発的安楽死支援する制度があれば、

楽に死ねる人は増えるでしょうね。

2023-08-29

anond:20230829155327

そもそも乗らせてないものをさも彼ら自身自発的に望んで降りたかのような言い種だな

anond:20230829143458

中国人反日って言ってたネトウヨは正しかったよね。

しか政府じゃなくて個人自発的にやってる。

パウリナ・サラスロベルトミランダを殺したのか?(1)

 この度、岩波文庫からアリエルドルマン(昔は、英語風にドーフマン表記だった)の戯曲作品『死と乙女』が刊行された。90年代に一度、英語から日本語翻訳されたものが劇書房から刊行されたが、その後は長く絶版品切状態だった作品である

 「過去に読んだが岩波文庫から復刊したことは知らなかった」という人は、書店に急いで欲しい。

 読んだことの無い人も、やはり書店に急いで欲しい。

 もしかしたら、作品を読んだことは無くても、朴璐美真木よう子などが主演した舞台を、日本国内で観たという人もいるかも知れない。または、ポランスキーによる映画作品を観た人もいるかもしれない。

 ちなみに、これを書いている増田は、ど田舎生活低所得者なので、演劇文化とは縁が無いことから舞台を観たことはない。

 今回の岩波文庫版は、著者の母語であるスペイン語で書かれたバージョンから翻訳となる。翻訳者による詳細な解説があるので、作品執筆の背景となった70〜90年代チリ内外の政治事情を知ることも出来ることから、一読者として有り難い。

 これを目にしている貴方が、書店に赴いて『死と乙女』を入手して読んでくれるならば、もう以下の駄文を読む必要は無い。

 この増田が読むことを勧めている『死と乙女』とは、どのような作品なのか、読んだことは無いが少しだけ興味が有るという人に向けて、以下を記す。

 ただし『死と乙女』の結末に触れる部分があるので、未読で結末は自分で知りたいという人は、ここで一旦、この駄文を読むのをストップしてもらいたい。

 また、直接的ではないものの、性暴力言及する箇所もあるので、精神的な苦痛を喚び起こされる虞がある人は、ここで読むことを止めてもらいたい。

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 物語の大雑把な時代背景と、粗筋を述べる。

 1970年南米チリで、サルバドール・アジェンデ大統領とする政権誕生した。俗に、史上初の民主主義選挙により誕生した社会主義政権とされる。

 しかし、アジェンデ政権を皮切りに中南米地域社会主義国がドミノ倒し的に増加することを怖れた米国ニクソン政権は、チリへの介入を決定する。かくして、米国の後ろ楯を得たピノチェトが起こした軍事クーデターによって、チリ独裁国家となる。

 この独裁政権時代チリでは、多くのチリ国民政治犯として弾圧され、不当な身柄拘束、拷問虐殺対象となっている。

 チリ国外亡命した人間もいる(亡命はしたものチリ国外暗殺されたという人間もいる)。映画『イル・ポスティーノ』の主人公詩人も、そのような逃亡者であったことを、記憶している人もいるかもしれない。或いはまた、ヨーロッパ亡命していたチリ映画監督ミゲル・リティンが、ピノチェト支配下チリへ潜入して取材する姿を、コロンビア出身ノーベル文学賞受賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケスルポルタージュ戒厳令チリ潜入記』(邦訳岩波新書)として著したので、それを読んだ人もいるかもしれない。   

 本作『死と乙女』の著者アリエルドルマンも、チリ国外亡命した人間の一人である

 そして『死と乙女』の主人公パウリナ・サラスもまた、ピノチェト政権下で筆舌に尽くし難い苦痛を味わい、生還したチリ国民の一人である

 本戯曲題名は、音楽家シューベルトの曲に来する。

 パウリナの夫ヘラルド・エスコバルは、ピノチェト政権下で、弾圧されている人々をチリ国外亡命させる手助けをしていた。そのためにヘラルドは、ピノチェト政権当局から弾圧対象とされた。

 しかし、ヘラルドが当局の手を脱して逃亡したので、彼の居場所を吐かせるために秘密警察は、彼の妻であるパウリナの身柄を拘束し、彼女拷問した。その時、拷問者は、目隠しされたパウリナをレイプしながら、シューベルト作品『死と乙女』をBGMに流したのである

 時が流れて90年代に入ると、チリ民主主義国家へと移行する。ヘラルドが逃亡する必要も、パウリナが夫の隠れ場所を吐かずに耐える必要も無くなり、二人は夫婦として、堂々と暮らせるようになった。しかし、パウリナの心には、拷問による拭いきれない大きな傷が残り、それが二人の暮らしに暗い影を落とし続けていた。

 民主主義政権となったチリ政府は、ピノチェト独裁時代に行われた弾圧について、調査究明を行なう国民約束し、そのための調査委員会を任命する。今やパウリナの夫ヘラルドは、その調査委員会のメンバーの一人である。これが、物語の開始の時点で、主人公の置かれた状況である

 物語の冒頭、或る晩、ヘラルドは、パウリナの待つ自宅へと自動車で帰る途中、タイヤパンクにより立往生していたところを、通りがかった医師ロベルトミランダに助けられる。ロベルトミランダの車で自宅に送り届けられたヘラルドは、夜も遅いし助けてくれたお礼にと言って、ロベルトに自宅へ泊まっていくことを勧める。

 結局ロベルトミランダヘラルドの申し出に甘えることにし、ヘラルドが寝室に居るパウリナに声を掛けて、彼女にも客人を泊まらせることを了承させる。

 翌朝。

 ロベルトミランダは、椅子に縛られている。パウリナが、彼にリボルバー拳銃を突き付けている。

 それを見て驚く夫ヘラルドと、狼狽する医師ロベルトミランダに対して、主人公パウリナは告げる。

「昨夜、この男の声を聴いて気づいた。この男、ロベルトミランダこそが『死と乙女』をBGMとして流しながら、あたしを拷問し、レイプした人間だ」と。

 ロベルトミランダ拳銃を突き付けて「洗い浚い罪を吐かせる」と主張する主人公パウリナに対して、夫ヘラルドは思い止まるように説得する。

 チリピノチェト独裁体制を脱して民主主義国家となったとはいえ、いまだピノチェトを支持するチリ国民も決して少ないとは言えない(現実世界2023年現在でも、ピノチェト支持者が残っているのだから民主政権に移行したばかりの90年代前半を時代設定としている物語の中では、尚更である)。独裁政権時代弾圧活動に関与した人間たちの全てを、罪に問うて処罰しようとしたならば、親ピノチェト派の有権者からの反発を招き、まだ体制も盤石とは言い難い民主主義政権が倒れることになりかねない。最悪の場合内戦が勃発して、更に血で血を洗う国民同士の殺し合いともなりかねない。

 そのため、現実世界チリで行われた調査も、調査対象事件を「被害者殺害されたという重大なケース」に限定し、尚且つ、真実を綿密に明らかにした調査報告書を作成する代わりに、弾圧関与者の氏名公表や厳しい処罰免除するという、謂わば折衷案の形をとらざるを得なかった。

 処罰免除するという条件を餌にした、一種司法取引によって、ピノチェト独裁政権時代弾圧に関与した人間に、己の罪を自発的告白するように促したとも言える。

 しかし、もしも調査委員の一人であるヘラルドの妻パウリナが、ロベルトミランダ殺害してしまったとしたら、いや、殺害せずとも、拳銃を突き付けてロベルトミランダ自白強要したこと世間に知られたならば。

 民主化した政権も、真相究明も、全てが水泡に帰すことになりかねない。

 パウリナは、ロベルトミランダの命までは取らないことを条件にして、今ここにいるパウリナ、ヘラルド、ロベルトミランダの三人で"裁判"を行なうことを強引に承諾させる。かくして、現実チリで行われた真相究明の動きを追体験するような、緊迫の一夜が、舞台上で演じられることとなる。

 以下では、物語の結末に触れているので、未読の人は一旦ここで増田駄文を読むのを切り上げて、まず『死と乙女』を読んでもらいたい。

 ロベルトミランダに罪を告白させること(供述テープレコーダーに録音した上で、ロベルト自身の手で文字起こし原稿を書かせ、さらに「自発的真実を語った」と宣誓する署名までさせること)が出来たミランダは、ロベルト監禁する前に家から離れた場所へ移動させておいた彼の車を、返すために取りに行くようにと夫ヘラルドに頼む。

 そして夫ヘラルドが家を出て二人きりになると、パウリナはロベルトミランダ銃口を向け直す。

 「真実告白すれば命を助けると言ったのに、約束が違う!」と抗議するロベルトミランダに、銃口を向けるパウリナ。

 パウリナは、ロベルトミランダの語りを聞いて、心の底から反省や悔悛が彼には見られないと判断したのだ。

 ここで演出として、舞台には幕が降り始め、パウリナとロベルトミランダの姿を隠すとともに、その幕は鏡となっており、演劇『死と乙女』を観ている観客たち自身を映し出す手筈になっている。

 再び幕が上がると、物語ラスト場面であり、パウリナとヘラルドは、二人で連れ立って、音楽演奏会に出掛けている。演奏の休憩時間では、他の観客と、調査委員会による調査の成果について、夫ヘラルドは語り合っている。

 休憩が終わり、演奏が再開される。

 すると、その演奏会の会場にロベルトミランダが入って来て、主人公夫婦から離れた、ずっと後方の客席に彼は座る。

 夫ヘラルドは気づいていないが、パウリナはロベルトミランダ存在に気づいて、しばし後ろを振り返り、ロベルトミランダを見る。ロベルトミランダは、何も言葉を発すること無く、ただ、主人公パウリナに視線を向け続ける。やがてパウリナも、ロベルトミランダから視線を外し、前方(演奏会舞台があると設定されている方向)を向いて、物語は終わる。

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 パウリナ・サラスは、ロベルトミランダを殺したのだろうか?

 この増田は、殺したと考えている。(続く)

2023-08-28

anond:20230828093458

もっと合理的選択肢が、非婚になりやす社会に原因があるのであって、

誰も自発的レジスタンスになった訳じゃないと思う。

非婚は一人一人が自発的に始めたレジスタンスなんだろうか

2023-08-27

『花ちゃんみそ汁』を美談にしてはいけない

『花ちゃんみそ汁』というノンフィクション及びそれを題材としたドラマ映画美談として消費されている現状を、またしても目にすることになった。

これは本当に由々しき事態だと思う


『花ちゃんみそ汁』の問題点


本来保護者として家庭の事を担うべき父親義務放棄し、僅か5歳の娘に味噌汁を作らせる

これは娘が望んでやっている事だからいいとかい問題ではない

まだ僅か5歳の、小学生にすら達しない娘の意思表示に、果たしてどれだけの確実性があるのか

本来であれば父親は娘が如何に味噌汁を作ると言おうが止めるべきだった

母親味噌汁レシピを伝えるのであれば本来夫にであるべきだろうに、

何故かそれせずに娘に伝える意味不明さ。

夫を一人前の大人として認めていなかったとしか思えない(しかも恐ろしい事に、この夫婦は何と夫の方が11歳も年上!)

時代的に仕方のないかのように擁護する人も多いが、娘の誕生2003年母親が亡くなったのは2008年

男女平等が叫ばれるようになって久しい、とっくに21世紀出来事である

成長した当人味噌汁を作らされた過去肯定しているとしてもそれによって過去出来事正当化される訳がない

加えてさらなる問題はこの話が美談として流布される事によって、同様に家事押し付けられる幼い女の子が増えてもおかしくないという事。

女の子は幼い頃から家事要員としての意識を植え付けられて育つ。そこに当人自発的意思がどれだけあるのかなど分かりようもない。

少なくとも書籍化して全国に発信するからには個々の家庭の問題では済まされない


代替医療の賛美

こちらについては詳しい医学知識がないのでさて置くものの、

この母親結婚後に乳癌の診断を受け、手術は成功したものの再発のリスクから反対する医師に逆らって妊娠出産し、

出産後に乳癌が再発するも検査治療拒否して玄米食による代替医療固執した結果命を落としたという。

この一点だけを考えても到底美化していいような話ではないと思う。

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