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はてなキーワード: 常用漢字表とは

2023-12-21

anond:20231221114934

漢字とは意味が反対②読み違いかどうか判然としない③漢字意味や読み方からはおよそ連想できない――といった読みは許容しない方向で、具体的には「高(ヒクシ)」「太郎ジロウ)」などは認められない見込み。常用漢字表辞書掲載がない読み方の場合も、届け出人に説明を求めた上で判断する。


からキラキラネーム自体はいけるんちゃうの?

金星ビーナス)」はOKだけど「金星マーズ)」はNGって感じ?

2023-09-05

オモコロ校正する』の校正ルール校閲する

オモコロを校正する|しゅかるか

[B! 校正] オモコロを校正する|しゅかるか

はてブのみなさんのなかに複数、「記事の指摘内容」自体は正しいもの鵜呑みにされている人がいることにやや危機感を覚えたので、逐一検証していきます

準拠する用字用語ルールブックは、記事内では残念ながら指定されていないので、現物を所持しているという点で増田に都合の良い、2016年3月24日発行の『記者ハンドブック 第13版第1刷』を使用します。

なお、2022年3月に「記者ハンドブック」は第14版が出ているのですが、スタイルガイド別に新しいもの日本語として正しいといった性質のものではなく、またたかが6年で様変わりするようなものでもないので、気にしないことにします。

厳密な話をするなら、増刷のたびに微妙改訂があったりしますしね。

なお敬語文法等の指摘は、表記である記者ハンドブックの範囲外だと思われるので無視します。

また、面倒なので「【誤字】_カテゴリ別」のシートのみを対象します。

追記】この増田が書かれた動機結論の要約

  1. 日本語スタイルガイドといえば定番は「記者ハンドブック」だが、校正ルールに「オモコロ校正する」とかなり相違があることを以下に示す。
  2. この相違点の数は、細かな正誤判ルールとは特定スタイルガイド世界の下でしか成立しえないことを表している。
  3. 現状「オモコロ校正する」では準拠したスタイルガイドが明示されていないので、採用されたルール集は著者のオレオレスタイルしか解釈できない。まるで日本語の正誤判ルールであるかのように理解するのは二重に不適当である

1. 偽ルール: 比喩表現として用いるときは『喩え/譬え』 仮定意味で用いるときは『仮令/縦令』 『例』を使うのは『例えば』のみ

誤用第1位として挙げられていますが、1位になるのも当然で偽ルールです。記者ハンドブックでは「比喩表現には「例え」、仮定表現には「たとえ」、「喩え/譬え/仮令/縦令」は常用漢字表外のため使用禁止」です。

2. 書き分け困難ルール: まぜても個々の判別がつく場合は『交じる』 溶けてほぼ1つになる場合は『混じる』

これは正しいルールですが一方で記者ハンドブックには「「まぜご飯」など書き分けが難しい場合には平仮名書き」とあります。必ずしも正誤判定を行えるルールではありません。

例えば

などは、「調べて区別を付ける」ことは可能だが、調べるまでは「混ざっていて区別のつかない」状態描写しています

判定は難しいですが、記者ハンドブックは「混じる」の用例に「異物が混じる」を挙げていることも踏まえると、誤りとは言えません。

3. 常用漢字ルール: 時間範囲が及ぶときに使うのは『亘る』 『渡る』は移動するときに使う

書き分け基準は正しいですが、『亘る』は常用漢字表外なので『わたる』と平仮名で書きます

4. 常用漢字ルール: 靴をはくときは『履く』 ズボンパンツをはくときは『穿く

同上。『穿く』は常用漢字表外なので『はく』と平仮名で書きます

5. 常用漢字ルール: 目上の人に意見を聞いたり訪問するときは『伺う』 感じ取ったり、様子を確認するときは『窺う』

同上。『窺う』は常用漢字表外なので『うかがう』と平仮名で書きます

6. 書き分け困難ルール: 自発的にの場合は『乗る』 積載、掲載する場合は『載せる』

記者ハンドブックには「「料理を皿にのせる」など使い分けに迷う場合平仮名書き」とあります。用例を見ても「猫を膝に乗せる」/ 「家畜列車に載せる」などは違いがわかりにくいです。

記者ハンドブックを超えて増田独自解釈を述べると、

  • 「のせるもの人格がある:猫には人格があるが、料理家畜にはない」
  • 「のせられるものに接する面がある:膝・皿には接する面があるが、列車にはない(接するのは床)」

の2点が揃えば「乗る」、2点に反すれば「載る」、片方だけ満たせば書き分け困難として「のる」とするのが妥当に思えます

そうすると、

は「載る」ではなく「のる」に校正するのが正しいでしょう。

7. 不正ルール: 物理的に圧迫する場合は『押さえる』 抑制などの物理的ではない場合は『抑える』

「押さえる」は「物理的圧迫」だけでなく、「確保する」「つかむ」も含みます。そうしないと「要点を押さえる」などが説明できません。

また「物理的圧迫」でも例外として柔道用語では「抑え込み」です。

要約すれば、「抑圧・弾圧柔道」が「抑える」、それ以外が「押さえる」とするのが正確でしょう。

また、

は「抑制」なので間違っていません。

8. 書き分け困難ルール機能する意味ときは『利く』 効果ある意味ときは『効く』

これも記者ハンドブックに「使い分けに迷う場合平仮名書き」とあるようにはっきりとは分けられません。

ただし、少なくとも誤用指摘をされている

等に関しては記者ハンドブック中に「冷・暖房が効いている」があることから誤用指摘のほうが間違っていると言えるでしょう。

9.ルール: 液体が浸透する場合は『染みる』 体や心に影響を与える場合は『沁みる』

「沁」は常用漢字表外であり使用禁止。すべて「染みる」で問題ないのが記者ハンドブックルールです。

10. 偽ルール:『お眼鏡に適う』の誤字で『敵う』と書かれている

記者ハンドブックルールでは「敵う」/「適う」を区別しませんが、そもそもどちらも常用漢字表内の読み方に「かなう」がありません。平仮名書きが正しいです。

11. 偽ルール『散りばめる』は誤字 正しくは『鏤める』

記者ハンドブックルールでは「散りばめる」/「鏤める」はどちらも誤用ではありませんが、「鏤」は常用漢字外なので使用禁止です。

表記統一ルールとしてひらがなで「ちりばめる」と書くのが正しいルールになっています

後書き

牡蠣」/「柿」は同音異義語です。牡蠣を柿と書いたら誤りです。しかし「かく」ならば、絵に対しても書に対しても両方に使える、ただの多義語です。「書く」「描く」という2単語があるわけではありません。

多義語も書き分けを行うことで、意味確定が楽になり読みやす文章にはなりますしかし、「絵を書く」と書いたところで日本語として間違いにはなりません。あくまプラスワンの基準と考えるのが妥当でしょう。

また、「書く / 描く」の書き分けルールくらい、多くの現代日本人の共通認識になっていれば、強い理由がない限り逸脱しないほうが良いといえるでしょうが

でも「湧く / 沸く」の違いならどうでしょうか。そんなもの日本人ほとんどは意識していませんし、言語感覚は人それぞれで多様です。何かしらの書き分けを行うことによる読みやすさの向上は、仮にあっても微々たるものしかありません。

共同通信配信文などはその性質個性を抑えた画一の文体が好まれますからルールを極めて細かいところまで定めることに意味が出てきます

一方でオモコロのような個性が売りの媒体では、時にはルールから逸脱することもあるライター言語感覚を反映させて、自由に書き分けることの方がよっぽど重要です。

記事の冒頭、

オモコロ記事もっとこうだと読みやすくなるんだけどな……」と

マジレスすると「メディアの違いを理解せよ」ってやつですね。

そして、フォーマルな画一文の校正として見ても、『オモコロ校正する』は、準拠するスタイルガイド用字用語集・辞書文法書が指定されていないこと、および常用漢字表外の漢字使用について明らかに無頓着であることがかなり気にかかります

記事の著者は「普段仕事小説を読んでいます」と主張していますが、この人に仕事校正してほしくないな……というのが本音です。

2023-06-12

anond:20230612112444

昔は「人込み」と表記してたんだけどね。

平成22年に「混」に「こむ」という訓読みが常用漢字表に追加されてから「人混み」と呼ぶようになった。

2023-05-11

「斉」「斎」は同じ字ではない

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.taro.org/2023/05/%E6%96%87%E5%AD%97%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89.php

このブコメ異体字は「斉斎などの異体字統合すべきだ」というようなブコメがいくつかある。異体字への認識根本的に欠けていると言わざるをえない。

この日経新聞校閲アカウント説明が簡潔にまとまっているが、「斉」「斎」ともに常用漢字表にある別字なのだから斎を斉にしろという主張はめちゃくちゃなのである

「『希ガス』が『貴ガス』に変更されたし『貴重品』も『希少品』も似たようなものから貴族』を『希族』と書き換えても問題ないだろう」とか主張したらめちゃくちゃ言うなと思うだろう。「斎の字を斉に統合しろ」というのはそのくらい無茶苦茶な主張だ。

同じにするべきだと主張するならば、ひとまず「斎場」「書斎」を「斉場」「書斉」などと表記するようにして広く一般に同じ字だとみなされる状況を作るところから始めるべきだ。

2022-10-04

公用文作成の要領

I 表記原則

4 数字を使う際は、次の点に留意する

カ 語を構成する数や常用漢字表の訓による数え方などは、漢数字を使う。

丁目の漢数字アラビア数字について

東京都住民基本台帳事務質疑応答集63には以下のことが書かれてあります

住民登録法のもとでの先例である住居表示に関する法律施行に伴う住民登録の取扱い」(昭37 ・5・29 民事甲1448 号通達)による住民票上の横書の場合記載例は,アラビア数字となっている。

これは,横書の場合は,そうした表記が慣習であり,能率的であることから取られた措置であると考えられる。

したがって,固有名詞という概念からすれば,漢数字による表記をすることが適当と考えるが,便宜上アラビア数字による表記をしても差し支えない(参考:昭38 ・7・9民事甲1947 号回答)

https://oreooreooreo.seesaa.net/article/201303article_11.html

"第一三共ビル"

約 1,110 件 (0.59 秒)

"第1三共ビル"

約 2,650 件 (0.41 秒)

建物名は固有名詞なので、「第一三共ビル」が適当ではあるが

通達により、便宜上「第1三共ビル」とされている場合もあるので、

第一三共ビル」と「第1三共ビル」は同等として扱わなければならない。

これを住所不一致として再申請要求する楽天法令理解していない。

2021-04-29

anond:20210428234415

常用漢字表の前書き1に「この表は,法令,公⽤⽂書,新聞雑誌放送など,⼀般の社会⽣活において,現代国語を書き表す場合漢字使⽤の⽬安を⽰すものである。」って書かれてるから、国にいろいろ握られてるNHKなんかは素直に従うしかないと思う。新聞雑誌なんかはけっこう自分たちルール自由に書いてる。

2021-04-28

anond:20210428232715

常用漢字表にないから使わないってのは言わばマスコミローカルルールじゃん。

そこがおかしいって思うんよ。

熟語として必要ならルビふってでも使うべし。

2021-04-16

なんで「蔓防」って書かないの?

いつまで常用漢字表義理立てしてるの?

2020-11-20

夫婦別姓からどんどん選択肢を増やしていこう

夫婦別姓選択肢を増やすだけで別姓にする選択肢を選ばない人には無害だとする論がある。選択肢は多ければ多いほど良いのだと。現在ある制約を緩くして選択肢を増やしていく思考実験をしてみよう。

夫婦は姓を夫妻どちらかから選ばなければならない

これにチャレンジするのが現行の夫婦別姓案。

夫婦の姓は別姓としても元のものから選ばなければならない

選択夫婦別姓が達成された世界であっても田中さん鈴木さんが結婚した時には田中さん田中さん鈴木さんは鈴木さんに留まるだけであり新たな姓を作ることはできない。新たな姓を作ることができる世界だとどうなるだろう。田中さん鈴木さんが結婚して同じ超合金という姓を名乗ることも、田中さん鈴木さんがそれぞれ超合金さんと木材さんになることだってできる。選択肢を増やすのは良いことだ。多様な名前楽しい世界になるだろう。

新たな姓を自由に設定できる世界では更にややこしい制約が発生することだろう。どんな文字を使えるのかという制約だ。現行法では子供名前に使われる文字に関して戸籍法が定めている。

戸籍法第五十条には

1 子の名には、常用平易な文字を用いなければならない。

2 常用平易な文字範囲は、法務省令でこれを定める。

とあり、この常用平易な文字というのは戸籍法十条において以下のように定められている。

戸籍法第五十条第二項の常用平易な文字は、次に掲げるものとする。

一  常用漢字表平成二十二年内閣告示第二号)に掲げる漢字(括弧書きが添えられているものについては、括弧の外のものに限る。)

二  別表第二に掲げる漢字

三  片仮名又は平仮名変体仮名を除く。)

これを鑑みるに、姓が自由に決められる世界では次のような制約が発生するだろう。

新姓には常用平易な文字を用いなければならない

新姓を設置できる新たな世界は素晴らしいが現状では常用漢字プラスアルファカタカナひらがなしか使えない。これは不便だ。新姓をつくる際に使えない文字存在するのは不便だ。外国人結婚した際にその外国人の姓を名乗ることを決めた場合であれば発音が違うのに無理矢理カタカナを使うことを強制される。不便だしアイデンティティー喪失につながるだろう。

文字制約を緩めるのは非常に難しい問題だ。どこまでの緩和を認めるのか。ローマ字も良いのか、漢字簡体字も含めるのか、アラビア文字も許すのか。現状世界中の文字を一手に扱え最も普及しているものとしてはUnicodeがある。最新のUnicodeに含まれ文字は全て許すとすれば制約はかなり緩まると考えられる。新姓も子の名もUnicodeに含まれ文字なら許されるというように変えれば自由度は格段に上がるし選択肢も増える。選択肢の多い世界は素晴らしい。例えば㍻㍍くんという名前合法だ。人種配慮した名前の付け方もできる。👋🏿くんも👋🏻ちゃん存在可能だ。多様性配慮選択肢の広まった素晴らしい世界だ。

姓の変更には家庭裁判所許可必要であり裁判では日本語使用必要である

夫婦別姓、新姓の自由を手に入れ、文字選択肢自由も手に入った世界になったは良いが未だに問題は残っている。別姓を名乗っていたのに同姓にした場合、またはその逆、または新姓を名乗りたくなった場合はどうするのだろうか。現状の世界では戸籍上の氏の変更には家庭裁判所許可必要だ。そして裁判所法第七十四条には「裁判所では、日本語を用いる」とある。せっかく文字自由を手に入れたのに日本語以外の文字だと問題が起きてしまう。より選択肢の多い自由世界を手に入れるためには家庭裁判所許可要請廃止するか、裁判所法を改正する必要があるだろう。

面倒なのでこの際どちらも変えてしまおう。戸籍の氏の変更に家庭裁判所許可必要ないし、裁判では日本語を使う必要もない。素晴らしい世界だ。選択肢が増え世界は良くなった。

2020-09-16

漢字にまつわるあれこれにイライラする理由に気付いた。

俺に無断で俺を含めたみんなの物事勝手に決めるんじゃない______。

学校でよくある話だが、声のデカい奴らの意見クラスの総意のように扱われることがある。

わかったわかった。お前らが団結したのはわかった。B組の絆もわかった。だけど、それを俺にも押し付けるな。

そんな感覚。あ、ちょっと違うかも。

とにかく、私には嫌いなことがある。

1つは、花言葉を“語られる”こと。

もう1つは、今日は〇〇の日だという“話題を振られる”ことだ。

花言葉は嫌いじゃない。〇〇の日という記念日も嫌いじゃない。

だが、さも当然、私もそれに納得するものだという前提を持ったまま、その話題を振られるのがなによりも嫌いだ。

当然だが、花は誰のものではないと同時に、誰のものでもある。

例えば、日本園芸協会みたいな、とにかく花言葉管理している団体(知らんけど)が、バラ花言葉が“愛”や“美”であると決める。そうか。勝手にやっていてくれ。

だが、誰かが私に対して「バラ花言葉は“愛”なんだよ」と話しかけてくる。

私はそれに同意していないし、私がバラに対して持っている権利、否、すべての人間バラに対して等しく持っている権利を、団体という一部の人間によって侵害された気分になる。

私にそれを押し付けるな。

〇〇の日も同様だ。例えば2月22日ネコの日として盛り上がる。いいじゃないか

だが、私に対して「今日ネコの日なんだよ」と2月22日に話しかけてくる。馬鹿言え。私がネコに対して持っている権利侵害するな。私はそれを認めていない。

「みんなのもの」に対して「一部」が定めたルールを「みんな」に適用することが、非常に苦手なのである

前置きが長かった。本題に入る。

私は塾でアルバイト講師をしていたことがあった。基本的になんでも教えるのだが、特に国語の授業を担当することが多かった。

そうすると生徒に漢字に関するアレコレを言われることがある。

「ねぇ先生、一番読み方が多い漢字って知ってる?」

答えは、“生”もしくは“下”だ。純粋質問なら答えるし、自慢したい風ならば、わざと知らないふりをして生徒に言わせる。

だが、それは限定的な話だ。

これは「常用漢字表」に載っている漢字の話である

そして常用漢字表の“生”の音読みは「ショウ」と「セイ」が、“下”の音読みは「カ」と「ゲ」が載っているだけであり、ほかの漢字と大差ない。

まり、こいつらは「訓読みで読みの数を稼いでいる」のである

例えば“生”は、「苔生(む)す」と読めるが、これは常用漢字表にはないし、“下”は「ひく(し)」など、おおよそ“低”のような感じで読むことがしばしばある。

そして“生”や“下”以外にもそのように色々な読み方(特に訓読み)をできる漢字は無数にあるわけである

訓読みは「漢字日本語での意味」を出発点としているから、どこまでが訓読みでどこからが意読かは判然としない。

したがって、どの字が一番読み方が多いか、などというのは、そもそも成立しない質問なのである

多様な読み方ができるはずの漢字に対して、「文科省が設定した常用漢字」が、唯一絶対真実かのように、私に向かってくる。

これが嫌なのである

また、筆順の話もしておきたい。

筆順なんてもの文部省(当時)が設定したものであり、しかも、文部省ですら、参考であって絶対基準でないと明言している。

そもそも現代の筆順があるのは、単に「そういう順番で書くと伝わってきた」からである

字というよりも図のニュアンスが強い甲骨文や金文などから当時の筆順を判別することは難しく、また、仮に史料から筆順を解析できたとしても、一定基準があったかもわからない。

完全に推測なので根拠はないが、当時の人は特定の筆順を持たずに、その場その場で書き(描き)やすい順番で書いていたのではなかろうか。

日本において文部省(当時)が国語を教える上での筆順を策定する際には、流派によって筆順が違う字も多く論争があったというし、日中で筆順が違う漢字も多い。

また、常用漢字以外には筆順が設定されていないという現実もある。

もちろん、私は筆順が不要という論者ではない。

漢字を書く際の大原則(上から下、左から右、など)を理論でなく体で体得することは非常に重要で、それこそ教育漢字の筆順を習得することでその後の漢字自然な筆順で書くようになることができると思うし、

整った漢字を書く際には筆順は非常に重要な要素となってくる。

しかし、筆順の問題を出題するような学校や塾のテスト特にテレビクイズ番組本末転倒であり、無意味と言わざるを得ない。

多様であるはずの筆順に対して、「文科省が設定した基準」が、唯一絶対真実かのように、私に向かってくる。

これが嫌なのである

他、おまけのような話だが、字形問題もある。

漢字字形は思っているよりもはるかに“揺れる”。

いわゆる異体字というやつで、現代活字文化で目にすることは少なくなってしまったが、手書きではよく見られるものである

当然だが、文字絶対的に必要要件は、“意味を伝えること”である私たち本質的意味を伝えたくて文字を紡いでいるはずである

したがって、字形も当然“同じ字として認識できる範囲で”揺れていいはずである

もちろん、学校漢字の書き取りで異体字を書くのは勘弁してほしい。そこは国の定めた基準に従ってほしい。しかし、それ以外の場面で漢字基準と違ったとしても、とやかく言うのはどうにかしてほしい。

伝わることに意義があり、伝わったから正しい字形を指摘できるのだろう。じゃあいいじゃないか

文科省(ry

当然だが漢字漢字を使う皆のものであり、文科省が完全に管轄できる存在ではない。

しかし、子供たち(否、塾で対面するのが子供というだけで、大人の大部分もそうだろう)はそれを唯一絶対の真理として内面化している。

子供のうちはそれでいいだろう。一度型に嵌めて教えたほうが色々考えやすい(それでも筆順を徒に問うようなテストには反対だが)。

しょーもない漢字雑学本やら、漢字クイズやら、最近だと特にバラエティ系Youtuberクイズ企画/学力テスト企画に顕著だが、大人たちが無意識的にこの基準を唯一絶対の真理かのように誤解しているさまは、見ていて虫唾が走る

11月11日ポッキーの日これはいいポッキーグリコが完全に管轄しているから。

ながらくイライラしてるだけで理由について考えたことなかったけど、花言葉とか〇〇の日と同じなんだなって気づいた、だいたいそういうお話

ーーー追記あれこれーーー

〇その1

当たり前だが私は瞬間湯沸かし器ではないので、他人花言葉/〇〇の日の話題を振られたからと言ってブチ切れるわけがないし、たぶん不愉快な表情一つせず、無難な会話を続けることができる。

日常生活思想は別の問題

〇その2

誤読してほしくないが、常用漢字教育漢字否定をしたいわけではない。それが必要から存在していることはわかっている。ただ、それを“ただ一つの真実”かのようにすること、

まり“それ以外を誤りである”とするような態度に対して非常にイラついているのである。多数の正解を認められないことにうんざりしているのだ。

〇その3

花言葉は例が悪かった。バラが美の象徴であることは(記事矛盾しているが)私は実は了承している。漢字という伝統を受け継ごうという意欲を見せている私がバラ花言葉(というか花のもつイメージ)に反対しているわけがない。

もっとこう、バラがn本の時はこれこれこういう意味で~、とか、〇〇は色によって意味が変わってX色では~、とか、明らかにその品種伝統”がないよな?みたいな花とか、そういうタイプ花言葉を私は了承していないのである

了承していないだけなら問題がないが、そうした“話題を振ってくる”のが苦手なのだ

〇その4

この話題は、誰もが経験したことがある「お前の普通を俺に押し付けるな」という話題に決着する。

子供に顕著だが、自分常識他人にとっても常識だと思ってしまうことがある。子供は平気で友達名前代表される固有名詞説明なしに会話にぶち込んでくる。

これには理由がある。ピアジェの発達理論に従えば2~7歳の子供は自他の認識区別がつかないらしい。

からかくれんぼで目をつむれば他人から自分の姿が見えていないと思うし、自分の知っている友達は当然会話の相手も知っていると思っている。

子供ならかわいらしいが、大人にこれをやられると「自分への配慮蔑ろにされた」気がして腹が立つだろう。

界隈のスラングをさも当然かのように使ってくる奴にイラつくのと同じだ。

それと同じかもしれないし、漢字話題はまたちょっと別の話題かもしれない。

2018-12-18

anond:20181218111855

http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/shoiinkai/iinkai_21/pdf/shiryo_3.pdf

重いが、この文化庁資料の8ページには下が点三つの「糸」を「いろいろな書き方があるもの」の例として上げている。

増田が筆書に色んなパターンがあるのを知らないのに、まるで他人無知かのように言うのは良くない。

追記:こっちも重いが常用漢字表の8ページを上げた方が良かったな。http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/naikaku/pdf/joyokanjihyo_20101130.pdf

あいずれにせよ糸偏の下を点三つで書くことは、国もごく一般的なこととして認めてるんだよ。

増田がどう書くか、何を美しいと思うかは勝手だが、点三つの糸偏が間違っているなどということはない。

2018-11-15

小学校の時のあの先生に言いたい

「改」っていう字さ、「己」の最後はねなくてもいいらしいよ

あと別に「木」の二画目ってはねても大丈夫らしいし、「女」の二画目が飛び出ても大丈夫らしいし、「牧」の「牛」もはねていいんだって

しかし,当用漢字字体表常用漢字表が60年以上にわたって示してきた字体字形に 関する考え方は,十分に理解されているとは言い難い。現在社会生活においては,この 考え方が理解されていないことによって,本来問題とする必要のない漢字の形状における細部の差異にまで必要以上に注意が向けられ,それが正誤の基準とされたり,漢字を手 書きするときの習慣と印刷文字の習慣とが理解されず,どちらかの字形が誤ったものであ るとみなされたりするなどの状況が生じている。”

http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/shoiinkai/iinkai_16/pdf/shiryo_3.pdf

だって

あの時の漢字テストもみんな正解だったんじゃん…

2018-05-21

anond:20180521124915

十分を「じゅっぷん」と読まず「じっぷん」と読む理由は、常用漢字表の読みになかったから。それだけ。「じゅっぷん」が日本語として間違いということではない。

読みになかったから間違いじゃないんなら、「金星(まあず)」「翠玉(さふぁいあ)」とか読んでも日本語としては間違いじゃないことになるの?

anond:20180519214814

十分を「じゅっぷん」と読まず「じっぷん」と読む理由は、常用漢字表の読みになかったから。それだけ。「じゅっぷん」が日本語として間違いということではない。

女王を「じょうおう」と読むのは別の問題で、Jo+ouという語において、母音連続を避ける意識が働いた結果であろう。誰かが指摘しているように、おうは「わう」だからJo+wouからJow+ou となった、という説もおもしろい。いずれにせよ母音連続忌避されたのである

2018-02-26

anond:20180226062543

この問題はすでに決着がついている。と理解している。

結論から言えば、「令」の字の下は「ア」「マ」どちらでもよい。

両者は同じ字だ。

「令」は、活字では「ア」のようになるが、

手書きでは「マ」と書く。

もともと手書き「マ」だったのだが、

活字「ア」を目にすることが増えたため、

「ア」(だけ)が正しいと思って(誤解して)いる人が多い、

というのが現状。

従って手書きでは「マ」と書いて当然。それが本来正しい。

それを「ア」と直す役所おかしい。

もちろん「活字では「ア」になっちゃうけど、同じ字ですから

同じ字なんですよ。ご了承くださいね」というならわかる。

手書きで「ア」と書いている人は本来おかしい。

「ア」は活字のための字形から

でも別に間違いではない。趣味問題。そう書きたいなら書けばよい。

ただ、手書き「ア」派の人が、賞状とかの手書き名前

「「マ」は間違い」と言い出すと面倒。

戸籍は「ア」になってる」とか言い出す。

今の戸籍活字なので、確かに戸籍は「ア」になっている。

だが、手書きで「ア」と書くのは間違いではないし、本来「ア」が正しい。

まあ、当人が言うんだから、と筆耕の先生手書きで「ア」と書くことになる。

それで間違いではないし。

ただ、そうこだわる時点で「ア」「マ」を別字だと思ってるわけで

その人は誤解をしている。

わかった上で「ウチの字は「ア/マ」だ」と言っているならいいんだけど。

●参考

常用漢字表字体字形に関する指針(報告)」(文化審議会国語分科会)の概要

http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/__icsFiles/afieldfile/2017/08/10/2016022902_besshi01.pdf

上記文化庁の報告だけど、

ずっと前に文科省から漢字指導について通達が出ているはず。

間違いがあったら指摘よろしく。

2017-07-26

[] 洞道

洞道(とうどう、英語: cable tunnel/英語: service tunnel)とは、通信ケーブル・ガス管・送電線などの専用管路トンネルのうち、

特に敷設・撤去保守作業用に人が立ち入れる管径のものを指す。常用漢字表外の訓読みのため、とう道との表記一般的

  

1925年東京都中央区に開削式で作られた電信通信線管が日本最初期の洞道とされている。

地上に影響を与えないシールド工法式としては1963年東京都港区白金に作られた電話線用管が最初とされている。

  

インフラを支える施設だが、NTT(旧電電公社)が敷設したものだけでも総延長は600kmにもおよび、うち40%が敷設から40年近く

経過し老朽化し、劣化が進んでいることから施設改修が進められている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%9E%E9%81%93

2017-03-11

http://anond.hatelabo.jp/20170311134701

もともと「かわゆし」という古語があり、

そこからかわいい」あるいは「かわいそう」という言葉(もちろん和語)が生まれました。

可愛い」や「可哀相」という表記はいずれも当て字です。

よって、どう書くのが正しいのかという規範はありません。

常用漢字表などの現代正書法に従えば、「かわいい」「かわいそう」と仮名で書くのが正しい、

ということになります

よって、公用文学校教育新聞などでは「可愛い」「可哀相」という表記法は用いられません。

ただ、個人言語活動でにおいては、この場合どのような表記法を用いても非難はされません。

漢字意味にこだわって、「かわいい」を「可愛い」、「かわいそう」を「可哀相」と書き分けても

いいでしょう。

なお「可哀相」は「可哀想とも書きます。どちらも当て字ですから、好きな方を使えばいいでしょう。

2017-01-15

http://anond.hatelabo.jp/20170113224251

「よろしくお願いいたします」にする人は常用漢字表基準漢字平仮名を使い分けている可能性あり。

俺も仕事文章を書くときに変換がずれないようにメールのやり取りでも意識してる。

2010-04-30

http://anond.hatelabo.jp/20100424141250

現在制度では「常用漢字表」や「現代仮名遣い」が正式な内容のものとして告示されてます。其の為、歴史的仮名遣や正漢字や表音的な表記等の日本語表記は非公式な書き方として悪く言って排除されてるわけなんです。告示が撤廃されればみんな同等になります。其処から本当の意味での夫々の優劣を語る事が出来る様になるんだと思ってます。

2010-04-24

http://anond.hatelabo.jp/20100424021130

あなたの案で「常用漢字表」と「現代仮名遣い」とが総て廃止になるのなら賛成です。

2009-12-21

パブコメ

http://www.bunka.go.jp/oshirase_koubo_saiyou/2009/kaitei_kanji_ikenboshu.html

今日文化庁文化部国語課宛に「改定常用漢字表試案への意見」を送つてやつた。此の意見を受入れるかどうかは知らんが、世の中にはこんな意見を持つた奴も居るつて事を知つて頂きたい。そんな心持で送附してやつた。まあ精々検討して呉れ。

2009-12-05

期限は12月24日

http://members.jcom.home.ne.jp/w3c/omake/diary.html - 平成二十一年十一月二十八日

漢字表作りなんてものも仕分けの對象にされて潰されればいい。あんなの、それこそ、やつても何の意味もないものだ。今さら国語弄りなんてやつて、それで何うしようと言ふのか。敗戰直後に國語はぐだぐだに破壞されてゐるので、今、何う弄つたところで、何うなると言ふものでもない。破壞される前に元に戻すのなら意味はあるが、今やつてゐるのは、破壞した後でがらくたを積んだり崩したりして遊んでゐるやうなものだ。新漢字表には何の意味もない。存在する價値もない。

引用先はかの「闇黒日記」だ。若しも万が一真剣引用の通りに思ってるのならば、現在、「新常用漢字表」に対するパブリックコメントを募集中だから意見を書いて提出してやれ。因みに引用の文章、俺としても全く同感だ。

http://www.bunka.go.jp/oshirase_koubo_saiyou/2009/kaitei_kanji_ikenboshu.html

「なお,今回は,「「新常用漢字表(仮称)」に関する試案」からの変更点に関連する御意見を中心に募集いたします。」だとよ。巫山戯てやがる。

2009-12-04

http://anond.hatelabo.jp/20091203010157

ymScott イデオロギー, ネタ <表現の多様性を維持することの価値が、読み書きのハードルを下げることの価値を越えていることを証明してほしい。&gt; つーか、何で「漢字禁止が読み書きのハードルを下げる」が自明なんだ。まずそこからだろ。 2009/12/03

はいはい、元記事の引用先も確認して下さいね。

http://d.hatena.ne.jp/lever_building/20080517#p1

役所が規制*1(常用漢字表新聞社出版社などに対しては強制力はもたないものの、これにもとづいて小中学校学習強要する漢字がさだめられているわけですから、事実上の「規制」と言えるでしょう。)するにせよ、われわれのようなブロガーもふくめた日本語の書き手たちが自主的に判断するにせよ、漢字の使用はなるべく減らすべきだとかんがえています。

上記引用必要十分条件は満たせる。取分け「常用漢字表」が「漢字使用の強要」として認識されてる点にも注目すべきですね。

追記:

もっと深い意味では、漢字を使用しなかったとしても、様々な語彙が適切に使用できなければ文意は伝達できませんし、幾らかな文と雖も書かれた語彙が認識できなければ、読み手は読解できません。

2009-09-14

http://anond.hatelabo.jp/20090909012935

はてなブックマークに捕捉された様なので、少し補足しておく。

常用漢字表」は現時点として「一般の社会生活において現代の国語を書き表すための漢字使用の目安」として位置附けられた存在である。だが併し、其の前身である処の「当用漢字表」は、「目安」ではなく「現代國語を書きあらわすために、日常使用する漢字の範囲」として、詰り漢字制限を実行させる為の根拠として、告示されたものだったのである。当然、漢字制限としての性質は「当用漢字表」から「常用漢字表」へと移った現在でも受継がれて居り、其の結果、「覚せい剤(覚醒剤)」とか「ぼう然(呆然)」とか「漏えい(漏洩)」とか混ぜ書きが公然となされるわけである。「常用漢字表」に載ってない漢字は誰も読めないから使用できない、そんな感覚で混ぜ書きをする本人は自己正当化してるのかも知れない。

漢字を書くのは、自己記憶の中から捻り出さなければならない部分がある。言葉を知ってる場合でも、漢字が導き出せない場合もある。純粋自己記憶依存する為、非常に労力の掛かる事も無きにしもあらず。併し乍、書かれた漢字を読む場合、対比させる為の漢字は既に眼前に存在するので、後は自分記憶と照し合せて行けばいいだけである。書く時の労力と比較したら遥かに軽いものだ。現在仮名漢字変換も基本は此の原理を利用して居る。若し解らない漢字にぶち当っても、文脈で読む事が出来る場合もある。其れでも駄目なら字引の出番だ。別に「常用漢字表」の様な枠に縛り附けなくとも問題はないと主張したい。逆に書く必要のある漢字に関しては此れは教育の問題として処理されるべきかも知れない。でも其れは「教育で必要な漢字」ではあっても決して「常用漢字表」では在り得ない。

2009-01-20

石井一漢字テスト

石井一氏による麻生首相への漢字テスト

問題は下から。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090120/plc0901201439005-n1.htm

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090120-00000565-san-pol

答え。

ここで大辞林第二版をもとに常用漢字かどうか載せておく。

凡例の通り

常用漢字表」にないものには「▼」、その漢字が「常用漢字表」にはあるが見出しに相当する音訓が示されていないものには「▽」を漢字の右肩に付した

きっと、常用漢字表にある(2)(6)(8)(10)(12)程度が読めれば、政府として問題ないはず。

(1)▽就▽中 なかんずく

(2)唯唯諾諾 いいだくだく

(3)▼揶▼揄 やゆ

(4)▼畢▼竟 ひっきょう

(5)▼叱▼咤激励 しったげきれい

(6)中興の祖 ちゅうこうのそ

(7)▼窶し やつし

(8)朝令暮改 ちょうれいぼかい

(9)愚▼弄 ぐろう

(10)合従連衡 がっしょうれんこう

(11)▽乾▼坤一▼擲 けんこんいってき

(12)面目躍如 めんぼ(も)くやくじょ

教えないことになってるのは、別に政府人間が読めなくてもいいんじゃないか?

ホントかな。

新聞なんかでは、難読漢字を平気でひらがなにしているが(見苦しい混じり書きだったりする)、国会で間違えて読むと糾弾されるという。

ちなみに、例のは【未▼曾有】。

なので、

http://anond.hatelabo.jp/20090120170437

小学生に読めるのかなぁ、と言ってみる。

自分も暇だな。

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