2023-08-27

『花ちゃんみそ汁』を美談にしてはいけない

『花ちゃんみそ汁』というノンフィクション及びそれを題材としたドラマ映画美談として消費されている現状を、またしても目にすることになった。

これは本当に由々しき事態だと思う


『花ちゃんみそ汁』の問題点


本来保護者として家庭の事を担うべき父親義務放棄し、僅か5歳の娘に味噌汁を作らせる

これは娘が望んでやっている事だからいいとかい問題ではない

まだ僅か5歳の、小学生にすら達しない娘の意思表示に、果たしてどれだけの確実性があるのか

本来であれば父親は娘が如何に味噌汁を作ると言おうが止めるべきだった

母親味噌汁レシピを伝えるのであれば本来夫にであるべきだろうに、

何故かそれせずに娘に伝える意味不明さ。

夫を一人前の大人として認めていなかったとしか思えない(しかも恐ろしい事に、この夫婦は何と夫の方が11歳も年上!)

時代的に仕方のないかのように擁護する人も多いが、娘の誕生2003年母親が亡くなったのは2008年

男女平等が叫ばれるようになって久しい、とっくに21世紀出来事である

成長した当人味噌汁を作らされた過去肯定しているとしてもそれによって過去出来事正当化される訳がない

加えてさらなる問題はこの話が美談として流布される事によって、同様に家事押し付けられる幼い女の子が増えてもおかしくないという事。

女の子は幼い頃から家事要員としての意識を植え付けられて育つ。そこに当人自発的意思がどれだけあるのかなど分かりようもない。

少なくとも書籍化して全国に発信するからには個々の家庭の問題では済まされない


代替医療の賛美

こちらについては詳しい医学知識がないのでさて置くものの、

この母親結婚後に乳癌の診断を受け、手術は成功したものの再発のリスクから反対する医師に逆らって妊娠出産し、

出産後に乳癌が再発するも検査治療拒否して玄米食による代替医療固執した結果命を落としたという。

この一点だけを考えても到底美化していいような話ではないと思う。

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