2024-06-28

Macは正しい色が見られる←間違い

はしょって書くので正確性の観点ではツッコミどころのある文章になりますがざっくり

デバイス依存カラーと非依存カラー

RGBCMYK:実際の見た目の色を表すものではない。色材の出力値を表したもの。同じRGB値・CMYK値でも異なるモニタープリンタで出力すると色が異なる。

CIEXYZやLab:この値が同じであれば見た目の色が同じと言える物差し的な値(Labは光源も定める必要があったり、発展的なCIECAMの話もあるけど省略)

異なるデバイスで色を近づける仕組み(カラーマネジメント)

モニター機種Aの色をモニター機種Bで似た色で再現したいとする

1)モニターAであるRGB値を表示した時、CIEXYZやLabでは何の色なのか

2)1)のCIEXYZをモニターBで表示するには(もともとのRGB値でなく)どんなRGB値で表示すればいいのか

要は機種AとBで色々なRGB値で表示した際の実際の色(CIEXYZやLab)がわかれば良い。

この様にデバイス依存カラーと非依存カラー対応けができるものプロファイルといい、規格化されている(いわゆるICCプロファイル

対応付けは線形計算する場合と、ルックアップテーブルを使う場合がある

用途として1)はターゲットプロファイル/ソースプロファイル、2)はデバイスプロファイル/ディスティネーションプロファイルなどと呼ばれる

CMM

1)2)は色を近づけるために入力RGBを異なるRGBに変換し出力する操作であり、色変換・カラー変換などと言う。

これが行われるモジュールCMMMacはColorSync、WinはICM/WCS/ACM3rdパーティCMMとしてAdobeCMMがある(Adobeアプリで見るときはこれが使われる)

Mac基本的に常にOSレベルでColorSyncが働いている状態Winアプリによって入力RGBをそのまま表示するものやICMが働くものがある

これが「Macで見る色は正しい」と捉えられることがある一因だと思うけど、同じプロファイルでもCMMにより変換結果が異なるし、プロファイルが適切でなければ色は合って見えないので片手落ち未満。

色変換に関していうと、Adobeツールを使っていればAdobeCMMで変換・表示されるのでOS間の色の差は少ない。

まとめ

MacWinワークフローでは混在しており実質Adobeアプリでの表示が標準=OSによる変換差は極小

・正しい色を見るのにはそもそも正しいプロファイル必要モニター場合は基本キャリブレーションすれば同時に作られる)で、かつアプリで適切に設定されている必要がある

 Macから正しく見え、Winでは正しく見えない訳では無い

・色評価用光源の導入

・それでも分光値が一致する訳ではないので、突き詰めるとCIEXYZやLabが同じでも見た目の色は違う…という世界になってくる

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