はてなキーワード: 四苦八苦とは
外国人労働者の教育費用が日本人の2割増しだということが話題になっている。
正直言ってたった2割かと思ってしまった。
せめて永住権取るまではそうやって搾取していくのがどこの国でも定石ですよと。
ただ、よくよく考えると我が国は今絶賛斜陽中であり、英語や中国語といった潰しの効く言語を第一言語ともしていない。
その為、日本に住みたいという外国人が今の所オタクや情弱だけという惨状。
だから本件もちゃんと問題にして、日本が住みやすい国だとちゃんと外国人にアピールできるようにしておかなければならないんだと思う。
追記:教育費用の件、大学とかかなと思ったら全然違った。新人教育にかかる費用だった。まあ日本語使えないんだから四苦八苦してそうなるよね。そして企業はそれでも前向きとのこと。すまんな。
長いようで短かった院生生活も終わりを告げようとしている. 昨日論文を提出した.
この大学のことはあまり知らないままだった.学部の時通っていた大学の院試に失敗し,地元の大学の院を選んだからだ.研究生になる道もあったはずだが,まともに研究成果を出していなかったため,教授に断られた.
入学当初はサークルでもやろうかと思ったりもしたが,高校時代の愛すべき悪友たちと別荘を借り始めた(駅から徒歩8分の1LDK)おかげで手持ちが怪しくなり,紹介された居酒屋で働き始め,四苦八苦している内に2年経った.
指示を聞き直しても同じことを繰り返すコックと,アルバイトが辞めるほどパワハラを繰り返す社員,早口で指示する割に聞き返すと怒り出す店長とまともな人間のほうが少ない場所だったが,白血病を既往歴として持つ快活な元高校球児や巨乳のギャルなどと仲良くなれた側面もある.
だがそういう生活を送っている内,やはり何度やっても過ちを繰り返すうちにまともな人との付き合い方に自信を失った.少しずつ自分の内側の感情を司る何かが,固くなりつつあるのを感じる.
この先もまともな大人にはなれそうもない.
少なくともここに一人
中学時代にパソコンに興味を持ち高校で理系コースを選択し地方国立大学で情報工学を専攻した
そのままIT企業に入りSEになったが結果としてまったくプログラミングは向いてなかった
趣味でサイトを作ったり(HTMLとCSSだけじゃなくて多少scriptも書いていた)
高校の授業で簡単なプログラミングをやったりしたときはあんまり気づいていなかったけど
大学の授業で本格的にプログラミング言語やったりアルゴリズムやったりしたときに
基本問題に四苦八苦している自分を尻目にさーっと応用まで解いていく友人
数学も物理もそこまで得意じゃなかったせいで大学の授業は結構しんどかった
これはな、多分同程度の罪状で事例比較して一般化しようとしても理解しにくい話なんだよ。
もっと軽い話、例えばクラスで隣に座ってる奴がお前の消しゴムを借りパクしたとする。お前は当然そいつの借りパクを責めるし、そいつは弁解する。弁明の結果、もしかしたらそいつはそんなに悪いヤツじゃないかもしれないから、今回だけは許してやるかもしれない。そいつは借りパクを反省して二度とやらなくなるかもしれないし、懲りずにまた誰かの消しゴムを借りパクするかもしれない。
こうやって考えると、「どの程度の罪状ならどのくらい酌量の余地があるか」という話が本質なんだろうと見えてくる。どの国の刑法でも民法でも大体そういう基準で書かれてるし、そういう話で物議をかもす状況があるって事は、法的にも社会常識的にもその「程度」の合意がないって事に他ならない。だからそこから個人の自由を制限するに足る理由として必要最低限の法的義務と照らし合わせると、最も最低限の罰則を課すというところに着地する。
こういう枠組みが既に出来上がってるのは世界中のオッサンが四苦八苦して培ったこの世界のモアベターなルールなんでね、そう簡単に揺るがしようがないんだよ。その先は個別に訴訟なりでネゴシエーションするしかないんだよ。
ふとしたきっかけで、昔の女友達と遊ぶようになった。相手は少し年上で10年前は片思いしていた。だけど、その時は別の男性と彼女は交際していたのでその恋は実らず、彼女が数年後破局した時には少し疎遠になっていたのでアプローチすることもなく、年月だけが経った
あれから10年、歳はとったものの相変わらず綺麗な彼女。正直な話、浮気・不倫の気持ちがこちらにはあったが、彼女側は既婚者の自分に対してその気持ちはなく、清い友人関係のまま数年続いた
だが、その間に新たに分かった事があった。
美しさと引き換えに全てを投げ売ったロックな彼女だが、既婚者の自分がこれ以上深入りしてはいけないのは容易に判断できた。まだ若かった自分は、見た目だけに惹かれていた。別れた元彼は同年代だったが、もし自分が付き合っていて、この本性を知った時、年下の自分は別れられただろうか?
老いと金に日々四苦八苦している彼女を金の力で抱くことは容易そうだが、それは見える地雷を踏むような物
こればかりは自分の運に感謝したい。あの時彼女がフリーじゃなくて良かった。今なら美人の彼女が破局した理由が分かる。彼女は結婚願望の高い事故物件だった。出来ることなら、この事故物件がどうなっていくかを見届けていきたいが、怖いので静かに去るとする
趣味でピアノ始めたんだが、初心者用の楽譜でもかなり難しい。でも2ヶ月ほど四苦八苦しながらようやく楽譜通りには弾けるようになった。
ただ、その後、自分が弾いてみたいと思った曲の弾いてみた動画とか見たんだが、自分より若い子がめちゃくちゃ上手に弾いてると死ぬ程落ち込む
そりゃ初めたての自分と多分小さい頃から練習してたであろう子を比べる時点で間違ってるどころか相手に対して失礼なレベルだが、昔から何事も継続しなかった自分へのコンプレックスをより強く感じる
でもきっと、仮に相手が目の前に居たとしたとき、たとえ自分が年上でも頭を下げて教えてもらうってのができたら人間として成長できるんだろうとは思う
お前こそ何寝ぼけたこと言ってんの? 自分の狭いテーマに関連する先行研究は読める範囲で全部読むでしょ? まあ、「微妙に関連はあるけど、外国の紀要論文でネット公開もしてない」レベルなら諦めるし、「そこそこ関連性はあるけど、スペイン語読めないしなあ……」みたいなやつなら別に読まなくてもいいけど、自分の研究テーマにクリーンヒットしているタイトルのものだったら手を尽くして入手を試みるし(留学してる知り合いにコピー頼んだり)イタリア語だろうがドイツ語だろうが読めるものは全部読むんだよ。当たり前だろ。
(単発の論文じゃなくて「よく知らない外国語で書かれた大量の重要な先行研究が存在する」場合は、その場しのぎじゃなくて本格的にその言語を読めるようにならないといけない。このテーマを扱うなら○○語は読めないとねえ、みたいな言語が分野ごとにある)
読む前に必要性の重み付けはもちろんするけど(他の先行研究でどれだけ扱われているかとか、研究動向を読むとか)、歴史や古典文学と違って現在進行系の事象を扱っている場合は判断材料が少ないから片っ端から読みますわな。習ったことない外国語を四苦八苦しながら読んでたらむっちゃ重要な内容だったとか、そういう経験したことないです? 気楽でいいですねえ。
和文雑誌では基本的にインパクトファクターとか気にしてないですわ。質が高い論文を継続して掲載している雑誌の格が高いのは当然だけど、それをはかる指標はIFじゃない。少なくとも今のところは。雑誌の格付けがないわけないだろと。そりゃ、有名な雑誌は逐一チェックしてるけどそのへんの大学紀要なんざいちいちチェックしないっすわ。
子どもに優しくしろよ。電車で騒いでもいいじゃん。子どもは子どもらしく楽しく生きさせろよ。
キーキー声がうるさいとか知らん。子どもを黙らせることはできないけど、お前が耳栓をすることはできるだろ。
海外に頻繁に行くと、この国(特に首都圏)のクソっぷりがよく分かる。どこの国も子ども第一主義だよ。日本死ね。
親が申し訳なさそうにしてたら許してやるっていう謎の上から目線オジサン(松本人志とかね)も日本と一緒に死んでほしい。
国の将来を担う子どもを大人しくさせて、もはやゴミ同然の中高年の不快感をなくしてあげることに意味ある?無いよね?
特に中高年男性はひどいので、やってTRY!みたいに、子育てを妻に丸投げしていた中高年男性が2歳前後のイヤイヤ期に四苦八苦するテレビ番組作って欲しい。
そういえば自分の周りに親権を押しつけて離婚した母親がいたなあと、元増田を読んでいて思い出した。
もう20年近く前の話だし、元増田の元家庭とはずいぶん環境も違う。
記憶も定かでは無いけれど、「親権押しつけて離婚した母親」がどう見えたか、息子の立場の思い出で自分語りする。
私と弟が学童保育から帰ってきて一息ついたあと、入れ替わりで母親は家を出ていって、そのまま帰ってこなくなった。
私と弟がどこにいくのか尋ねたところ、
「ちょっと買い物に出かけてくる、あんたたちも来る?」と母親は応えた。留守番をしている、と返したと思う。
まだ日が落ちる前で外は暑かったし、エアコンが効いた部屋から出たくなかった。
母がいっこうに帰ってこないから、勝手にレトルトのカレーを食べるか迷っていたところだった。
そこからは記憶があいまいで、「お母さんは買い物に出かけている」と父親に伝えたこと、その日は結局帰ってこなかったこと、
翌日の夜に「お母さんはもう戻らないんだってさ」と父親に伝えられたことは覚えている。
数日経ってから改めて、「お前たちはどうする?お母さんについてくる?」と父親に聞かれた。父と母だけで子供に見えないところでやり取りをしていたんだろう。
私と弟は、間髪入れずに「父親についていく」と伝えた。
子供ながらに、「父親は家に住んでいる、母親は家を出た」「父親は仕事をしている、母親はパートタイムで働いている」「母親と一緒になるのは不安でしかない」と思ったから。
その日からしばらくは子供部屋ではなく、父と母親の部屋で寝ることになった。
父親には「お父さんが寂しいだろうから」なんて言ったけど、たぶん怖かったんだと思う。寝ている間に父親もいなくなったら、とかたぶんそういうことを考えてたんじゃないか。
正直なところ、離婚の前後の夫婦関係や母親の状況について、父親に聞いたことはない。父の浮気のようなわかりやすい理由があったのかも分からない。
当時は、父親の機嫌を損ねたくなかったから、そんなの聞けるわけがなかった。
私も弟も父親も、母親がいなくなって、各々で新しい日々を送ろうと四苦八苦していたし、そのうちに聞くタイミングを失ってしまった。
というかよく考えたら、父と母親の馴れ初めについてすら詳しく知らない。なにしろ私がそんなものに興味を持つ前に離婚してしまったから。
父の年齢から離婚時点の年齢を考えると33~4歳前後になるから、彼らはおそらく大学を出てすぐに結婚したんだと思う。
父は普通のサラリーマンで帰宅は20時前後、母親も、私が幼稚園の頃からパート勤務をしてて18時頃の帰宅が多かった。
なにしろ大学を出てすぐ私たちを生んだわけだから、我が家にも給料的には余裕が無かったはずだ。
共働きということもあって、私と弟は小学校に入るとすぐに学童保育に預けられた。
周りの友人たちの母親は専業主婦ばかりだったし、いま思えばマイホームを持った落ち着いた家庭が多かった。
記憶にある限りでは、私の母親はPTAなどにもほとんど参加していなかったと思う。地域での友人関係というのも無かったんじゃないか。
当時は家の鍵を渡されてなかったから、学童保育から帰ったあとは玄関の前に座って、母親の帰りをぼうっと待っていたのを覚えている。
離婚の経緯に関しては唯一、母親の祖父母から「あの子はあんたたちを育てるのを投げ出した、だから勘当をした」という趣旨の話を聞いたことがある。
そのため、母が家を出て行った理由は、私と弟の世話に嫌気がさしたからだと思っている。
実際、当時の私と弟は問題児で、小学校でも幼稚園でも喧嘩や忘れ物などの問題行動をよく起こしていた。
あまり詳しく覚えていないけど、家庭でも似たような状態だったのだと思う。酷く手のかかる子供だったと思う。
そんな状態である上に、私と弟は昔から比較的父になついていた。母親から見れば「男3人と自分」という対立構造に見えるときも多かったんじゃないだろうか。
上に書いたように、父と母親のどちらにつくかのやり取りもあったから、子供目線だと「母は親権を押し付けて出て行った」のではなく「僕たちは自分で父親を選んだ」という意識を持っていた。
でも、こうして書いていると、やはり母親は私たちと居ることが耐えられなかったんだと思う。
「買い物」に出ていく際の「あんたたちも来る?」という問いは、きっとそんな耐えられない息子たちと自分の関係を確かめる意味の言葉だったんだろう。
ごめんね、お母さんよりも冷房を選ぶような息子たちで。あの日は暑かったからなあ。
断片的な記憶だけど、父親が離婚届を書いているところ、書類を返送する際に「こんな男と10年以上いてくれて~~~」という趣旨の手紙を添えていたことを覚えている。
父は「本当にお母さんと連絡したいと思ったら、この携帯番号にかけたらいいから」といって、母の連絡先が書かれたメモを電話機のわきに残してくれた。
何度か電話をかけた記憶はあるが、そのとき何を話したかはもう覚えていない。
しばらくは祖父母が手伝いに来てくれていたこともあり、私も弟もすぐに母親がいない生活に順応した。メモはしばらく壁に貼ってあったけど、どこかにいってしまった。
もっとも、何年かに一度は連絡がある、ないしは帰ってきていたこともあるらしいので、本当のところは知らない。
私が二十歳を過ぎたころぐらいに、祖母から「母親と会うつもりはないか」と聞かれたこともあった。
ただ、そのときにはもう私も大学生だったし、妙な蒸し返し方をされるのが不気味で会うのを拒んでしまった。「会わなかったぶんのお小遣いをくれるなら考えるよ」とかなんとか適当なことを言って。
小遣い自体は実際にもらった。
あとから聞いた話によると、これは母から祖父母に「息子のために使ってほしい」とあずけられたお金から出されたものとのことだった。
祖父から「残りは、いつかお前たちがいい人を見つけて結婚式をするときに渡したい」と言われた。
父と母親の間で、慰謝料だか養育費だかの金銭のやりとりがあったかについては、知らない。たぶんもう知ることもないと思う。
離婚してすぐに一家4人ですごしていた家からは引っ越すことになった。
学校が変わったことがきっかけで、無自覚な問題児から自覚のある問題児に変わった。
父親との関係とは紆余曲折あったものの、大学までは出してもらった。
その間、母親がいないことで不便した記憶というのはほとんどない。保護者参観に親が来ないことにもすぐに慣れた。
中高生のときから料理をするようになったし、親が家にいないおかげでのびのびと生活していたから、むしろ恩恵のほうが大きい。
「いつ結婚するのか?」と尋ねられること。
これは母親がいなくなったこととは直接関係とは思うけど、異性と生活を共にして、家庭を持つイメージがどうしても持つことができない。
おじいちゃん、お母さん、ごめんなさい。どうも僕はあのお金をもらう気にはなれません。
今になって思うと、ひどく気の毒に感じている。
母親が私を生んだ年齢をすぎて数年が経つ。もし今の私が、私のような子どもを持っていたとしたら、おそらく私だって投げ出すと思う。
もっとも、母親が買い物に出かけた理由が、本当に私たちだったのかは知るよしもないんだけど。
本当にお疲れ様でした。
自分語りをしながら、もしかしたら私も元増田の書いてるような「隠し通された子供」なのかもしれないのかなあ、なんて考えてしまいました。
ただ、いずれにせよ元増田さんの体験は元増田さんだけのものですし、好き放題に増田で叩かれたり、長文で自分語りする父子家庭出身者が現れても、あまり気に病まないでください。
どうにかいろいろと上手くいくようになって、元増田にとってもお子さんたちにとっても一番傷が少ない結果になるように、祈ってます。
目の前の串カツを頬張りながら口に出てしまった。こんな事言えてしまうのは彼女との空気感ゆえだ。
そう言いながら彼女は揚げナスを頬張る。サクッとした音が小気味いい。
「揚げナスがこの世で1番美味しい揚げ物だと思うわ?唐揚げはkings of 揚げ物だしカキフライは揚げ物女王だけど、ナスは別格よ」
ナスが含んだ油とソースが云々という揚げナス評を毎回言うこの子。でも僕も異論はない。揚げナスは美味しい。でも揚げたては熱すぎない?
僕たちの出会いは別に大したことのないきっかけだった。道を聞いただけだ。それがこんな所まで来てしまった。あれだけ女性と出会おうと四苦八苦したのに、こんなことで、という拍子抜け半分、降ってきた幸運にただただ感謝しかない(でもなにに?)。
「恋愛ってなんなんだろう。昔は遠くから眺める恋や対象の一挙手一投足に胸焦がすようなことがあった。でも20代後半あたりからそんな事がなくなってしまった。僕はそれがセックスのせいのように思える」
「セックス」
「恋とは結局セックスを求めるものなんだろうか。今は胸焦がす事なく、いや、そりゃ多少は焦がれるんだけど、昔みたいに何かよくわからないものを茫漠とイメージを膨らませ、よくわかないまま何かを煌めかせるような、うまく言えない」
「性的欲求がもたらす誇大妄想あるいは陶酔。ラベリングするとそんな感じ?」
そうかもしれない。でも
「そうかもしれない」
帰路の途中、すごい光景が目に映った。
その時間、辺りは暗くなり始めていたのだが、あまりにも暗すぎた。
どうやら停電はあの施設だけじゃなく、町全体の規模でなっていたらしい。
「すっげえ、こんなに真っ暗な町は初めて見た」
ここまで大規模となると俺たちの充電のせいというより、もっと別の理由だな、これは。
実際の所どうかは分からないが、そう思うことにしよう。
「ああ、あそこのスーパー見てよ! あいつら停電に乗じて盗みをするつもりだ!」
そう言って弟が指差す。
その先を見ると、数人が商品らしきものを大量に抱えて店から出て行くのが分かった。
「いや、恐らく店員が商品を避難させてるだけだろ。電気が切れて、冷蔵庫が使えないから……」
「でも、あの人たち店員に見えなかったよ」
「あー、控え室にいた係の人たちとかだろう。まあ仮に盗みだったとして、予備電源とかで監視カメラは動いているだろうからすぐにバレるだろうさ」
「もし予備電源とか、監視カメラがちゃんと動いてなかったら?」
さっき『システム側で対処すべきってのが、この社会での模範解答』と言った手前、俺はそう返さざるを得なかった。
「やっぱり、それって大した理屈じゃないよな。対策する側に落ち度があったとしても、盗みが正当化されるかは別の話だと思うんだけど」
「“盗み”じゃない。“略奪”だ」
俺も内心そう思っているが、マジックワードだと思い込むしかなかった。
「急ぐぞ、父さんと母さんが待ってる」
俺たちは何かを振り切るように、自転車を漕ぐスピードを上げた。
何はともあれ、こうして母は修理され、余った電気で俺たちは暑さをしのぐことができた。
飼っている猫も、いつも通り俺の足元に寄ってくる。
弟も最初のうちは罪悪感に苛まれていたが、クーラーの前では無力だったことを思い知ったらしい。
人はまず自分自身にゆとりがなければ、自分以外を、綺麗事を優先できないんだ。
真夏に汗をダラダラ流しながら、他人に優しくする余裕を持つのは難しい。
もしも無理をして優しくしようとすれば、母のようにブっ倒れてしまうだろう。
そういった優しさをアテにするような社会が、本当に生きやすいかって話だ。
「市長は『資源を大切に』だとか『地球に優しく』だとか言ってたけど、結局クーラーを使わない分、他のエネルギーを大量に使っていたら本末転倒だよ」
「それに、俺たちが地球に優しくしようが、地球は俺たちに優しくないしな」
余談だが、停電事件から察しの通り、今度は隣の市が電気不足に陥っていた。
「我々は資源の再分配について、もっと考えるべきです。飽食の国は、飢えに苦しむ国へ食物を分け与えるように。電気だって余っているなら、足りないところへ送るべきでしょう」
そう言って市長は、テレビを通じて如何にもな理屈を並べていた。
その姿は、綺麗なスーツに覆われており、汗は一滴も流れていない。
「それに余らせるように作るから、使い方も雑になるんです。本当に資源を大切に思っているのなら、それこそ有効に活用すべきです」
普段なら政治家特有のええカッコしいで済ませるのだが、今回は事情が違う。
そもそも分け与えられるだけの電気が、俺たちの町にはないはずなんだ。
どこにそんな余裕が……まあ、あるけど。
俺たちは、そしてこの町の住人は、その理由を何となく分かっている。
特に病弱とかではないけど、基本的に残業に耐えられない。…とか言いながら今日は20時ぐらいまで職場にいたけど、半分ぐらいは仕事というのかどうか微妙な作業をしていた。多分身体的な問題ではなく、モチベーションの問題。ここしばらく、不規則勤務で上司と一緒に働く時間が短かったり、シフトの都合で肩書き的には自分が一番上とかいうシチュエーションが多く、誰も私に「頑張って働け!」と言えない状況が多かったからだろうか。
特に意識しなくても勝手に身体が覚えているような単純な作業はできるけど、いろいろ考えて新しく作り出さないといけないとか、今までのやり方を見直さないといけないみたいな仕事がダメ。クリエイティビティとか全然ないし、今の仕事の現状改善とかそういうのは全く思いつかない。おかげで前の職場から異動するときに大幅な見直しをしないといけなかった書類をちまちまっと明らかにこのままじゃな使えないところだけ直して置いてきてしまった。優秀なる後任くん、よろしく頼んだよ。(たぶんかなり迷惑だと思う…。)
普通の人は自分の仕事の進捗をみて、「このままではやばい!」と分かっていればある程度残業すると思うけど、私は明らかにやばくてもなかなか残業する気になれない。今日はたまたま打ち合わせをしていた上司のハンコほしさに残っていたけど、結局ハンコはもらえずじまい。定時までの時間でもあまり集中力はないけど、さらにだらだらした状態で無駄に職場に残ってしまった。いろいろ電話がかかってきたり来客が来たりしない残業タイムの方が、その気になれば集中できるはずだけど、私の場合睡魔に襲われるだけであまり効果がない。
別に定時に帰ってもそんなにすることがあるわけではなく、結局ドトールとかでコーヒー飲んで一休みしてから帰ったりしてる。どうしても「頑張れば報われる」と思えないし、「1日あたりこのぐらい頑張ればどうにかなるはず」という計算がきちんとできない。一個片付けたと思えば拷問のように次の仕事が何個も来るだけだ。下手をすると一つの仕事を片付けようとしていると、他の仕事も降ってきて、不器用な私はいっぺんに何種類もの仕事を抱えて四苦八苦する羽目になる。
「今日はここまでやる!」と決めたらそこまで終わらないと帰らない人や、仕事の計画をきちんと立ててその通りに進められる人を尊敬する。だれか私の仕事も進捗管理してくれないかな。スケジュールどおりに進まなかった場合に備えて、案1~3ぐらいまで考えてくれると嬉しい。忙しい人がどうやって仕事をさばいて、おまけに机のうえにキレイに片付けておけるのかさっぱり分からない。
※この増田では、「常識」=「その業界にいるなら絶対に知っていなければいけない知識である」と定義します。
その業界にいるなら常識を知っていなければいけないと言いましたが、外からやってきたばかりの人間が常識を網羅している可能性はほとんど0です。
たとえば、日本語がネイティブレベルで出来る人間しか認めない人間の集団の中で働くには日本語を母国語レベルで習得しているのが必須であり、いわば「常識」となります。そして、その中に翻訳アプリ片手に四苦八苦する外国人が来れば、その人物は「常識に欠けた部分がある」と評価されてしまいます。
さて、こういった場合、1つの対策として「常識を知らないやつは最初から完全に排除する」という道があります。
「日本語を母国語にする」という比較的ゆるい条件を満たせば乗り切れるようなものを「常識」とするならこれでも問題はありません。
ですが、「我が社のマイナールールを習熟する」を「常識」とし、それと同時に「常識知らずは全員排除する」という道を選べば、そこに未来はありません。
絶滅危惧種の動物が全員ホモになったようなものです。たった一回の世代交代を乗り切れることなく死滅します。
一世代で畳むから問題ないというコンセプトの組織であるならそれでもいいでしょう。
実際、そういった「すでにある程度知っている人間のためだけの」コミュニティは点在していますしそれなりの需要があります。
ですが、それでは問題があると言うのならば、「誰かが常識を教える」という道を選ぶしかありません。
人類が存続しているのも、赤ん坊という常識知らずに頑張って人類の常識を叩き込んできたからに他なりません。
断言してしまいますが、全ての企業や行政機関には「ただのローカルルールでしかないが構成員に習熟を要求している常識」が存在します。
そして、全ての組織が「誰が新人に常識を教えるか」で喧嘩しています。
考えてみれば当然です。
「常識知らずとなんて口を聞きたくない」と考えるのが普通なのですから。
2ch(5ch)でメ欄に「sage」を入れない人にレスをしたいですか?
私はゴメンです。
とりあえず警戒します。
遠くから眺めているだけならいいですが、自分がレスをしたくないです。
2chのメ欄sageルールはちゃんとした観察力があれば自然と身につきます。
ですが、多くの社内ルールや官庁ルールは観察力だけで習熟するのには無理があるほどに膨大で複雑でなにより根拠に乏しいです。
「理屈と膏薬はどこへでもつく」という言葉をご存知でしょうか?(ご存じない方、ググる必要はありません。「軟膏≒オロナインやボラギノールのようなものがどこにでもベッチャリくっつくように、屁理屈をこねてさも筋が通っているかのように見せかけるだけならいくらでも理屈のこねようはある」という意味です)
世の中はよく出来た論理パズルのように頭をひねれば答が1つに絞れるようなものばかりではありません。
出来損ないの推理小説のようなガバガバな思いつきが積み上げっているだけのようなものをさも「これこそが私のロジック」だと言い張って提供してくる輩はあとを立ちません。
それ故に新入りが自力で「常識」を学ぼうとするとそれは分の悪い「脳内あてゲーム」にしかならないことがままあります。
となれば、誰も「常識」を教えること無く新入りが「常識」をマスターするのはほぼありえないことになります。(メ欄sageのようなよっぽど簡単なものの場合は除きます)
つまり、誰かが新入りに「常識」を教えるまで新入りは「常識知らず」としてその組織で振る舞うことになるのです。
そして組織は「常識知らず」というストレス源を抱え、新入りはそのレッテルに苦しめられていつしか嫌になって組織を抜けるか、組織に残るも全ての気力を使い果たしたフヌケになりヤケを起こしながら適当に日々を過ごすようになるでしょう。
それを防ぐには誰かが「常識」を教えねばなりません。
ではそれが誰なのか?
とはいえそれを解決しないことにはその組織に未来はありません。
誰かがやらねばならない。
では誰が?
身内が教職に就いている
日々相手をしている生徒達はさすがに流行にめざとく、バーチャルユーチューバーの話題もよくあがるらしい
身内自身はこの手のコンテンツにあまり好意的ではないのだが、それを態度で読み取った一人の女子生徒がにこう言ったという
「キズナアイのおかげで、女子もゲームを遊んでいいんだという空気が出てきてるんだよ」
その生徒曰く、女子生徒の中にも少なからずゲームに興じる者はいるのだが、それを公言できる状況は今までなかったという
せいぜいがスマートフォンのパズルが主体のゲームくらいしか「女子が遊べる(遊ぶことが許される)ゲーム」はなかったという
しかし最近の、可愛らしい女の子(のCG)が、男性向けの印象をもたれがちなゲーム(銃を撃ち合うゲーム、高いアクション性、暴力性を含むもの)を四苦八苦しながら遊ぶ姿が受け入れられつつあることで「実は私あのゲーム得意なんだよね」とカミングアウトできる空気がようやく生まれ始めているそうだ
身内もまた学生時代、同年代の同性があまり興味を持たない、ちょっと「渋い趣味」をひた隠しにし、案の定バレてクラスメートから嫌な思いをさせられた経験があった
「あの子達は、私と同じ苦労をせずに済むかも知れない」
身内はそう言って、涙をぬぐっていた