はてなキーワード: 村上春樹とは
有力候補予想ってのはブックメーカー社が賭けを開催するために勝手に出してるだけのものだよ
ノーベル賞のスウェーデンアカデミーはノミネート人物を公表してない。
で、なんで村上春樹が受賞するかもって言うと、2006年に「海辺のカフカ」でカフカ賞を受賞したかららしい
というのも、カフカ賞の受賞者が2004、05年にノーベル賞も受賞したんだと
年によって有力候補扱いされたりされなかったりするのは、他にもっと受賞しそうな作家が現れるかどうかの問題。
で、村上春樹は実際世界中で大人気なんだけど、ノーベル文学賞は人気投票じゃないから果たして選考基準に合致するかどうかは何とも言えない。
ノーベル賞の理念上、社会的な意義がある程度重視されてて、村上春樹も社会派作品書いてるけど評価されてるポイントはそこじゃない気がするし。
たしか、三年ほど前に最有力候補といわれながら受賞せずにここまできている。
それまでにも度々、受賞するのでは?と予想されて
英国のブックメーカーなんかでオッズが一番低かったりしてたと思う。
それはまあいいんだけど、
どうしてある年には有力候補になって、
ある年には対象外でしょ、
って雰囲気になるんだろ?
まあいずれは受賞することになるのだとは思う。
いや、サラッと読んだでしょ?
日本でいちばん有名な文学者であると日本人に認知されているにも関わらず、
このことはわりと重要。
さらにネット民に至っては課長島耕作と同じジャンルに位置する小説だとか本気で思われてたりして、
そこはとても愉快で面白いんだけどね。
間にもう一個改行入れてたんだけど、投稿したら消えちゃったっぽい?
「羊をめぐる冒険」では「羊」と「羊憑き」は別物で、
みたいな事らしい。
元の小説どころか村上春樹ほとんど読んでないから違うかもだけど。
どうでもいいけど映画のドライブ・マイ・カーは結構楽しんだ。
みたいな事を考えていて、それらに文句を言いたいんだと思う。
例のテロリストは「安倍元総理は手先に過ぎない。俺がこれからやる事の影響は計り知れないけど、もう金がなくて考える余裕がない」と書いていたらしい。
でもだからって●していい理由はどこにも無いし、政治家なんてみんな神輿に過ぎないのが当たり前。
逆にガチガチの思想を持ってたらそれはそれで問題がありそうでしょ。それこそ現実と乖離した宗教的な思想とか、一般常識と乖離した官僚的法律論とか。
安倍元総理がアベノミクス(俺はそれなりの成果を挙げたと思ってる)についてちゃんと勉強したのは第一次政権と第二次政権の間と聞いている。
近代経済学とか新自由主義は、「金や権力への欲は存在するし、そうそう消す事ができない」というのを前提に、より多くの人や弱い立場の人を助ける方向へ導く方法論だ。
「羊をめぐる冒険」の作中で最終的にどういう結論に至ってるのか、ググっただけではよく分からなかったけど、羊や羊憑きを悪や悪の手先とバカにしているだけでは、オウム真理教と同類の善悪二元論に陥るだけだと思う。
「安倍元総理は学生時代に大した思想を持っていなかった」的な内容の青木理の記事を掲げて「羊憑きだ」と言っているツイートを見た。
なんのこっちゃと思って調べたら、村上春樹の「羊をめぐる冒険」に登場するワードで、「金や権力への欲に溺れて思考力を失った人」みたいな、ようするに「資本主義の犬」ぐらいの意味らしい。
「新自由主義」を定義無しで「悪いやつ」の意味で使ってる連中みたいだな、と思いながらググってたら、「羊とは根源的な悪の象徴です」とか書いてる記事を見つけて吹いた。
「安倍元総理は○○の手先に過ぎない」って、例のテロリストが言ってた事と同じじゃん、まあでもそれはそれでそんなもんかもなと思いながら、ライムスターの「余計なお世話だバカヤロウ」をぐるぐると聴き直している。
同棲し始めて数週間。
キレる原因は、食洗機のお皿の並べ方、コーヒーメーカーの使い方、お風呂の蓋の置き方、下着干すやつのたたみ方、などなど。生活の細々した習慣だ。自分の気に入らないものを見ると、いつも「なんで!?」ってめちゃくちゃ声を荒げてくる。「考えればわかるのに」ってすごく機嫌悪く怒ってくる。
彼氏の家に私が引っ越してくる形で同棲し始めたから、とりあえず彼のルールに従ってる。だからもちろんそのルールに従えなかった私が悪い。食洗機のお皿を斜めじゃなくて平らに置かなかったり、コーヒーメーカーの豆が少ないことに気づかなかった私が悪い。だから怒られるたび、次は同じこと繰り返さないようにしよう、っていつも思う。
でもそういうのって、「あ、それはね」ってサラッと教えてくれたらそれで済むのにな…とも思う。なんでキレる必要があるのかな。
そりゃ3回教えて3回ともできてなかったらキレていいと思うんだけど、初めて教えることに「考えたらわかるのになんでできないんだ」って声を荒げるの、なんなんだ…と呆れる。
仕事で疲れてるのかなと思うけど、でもだからといってキレ散らかされるのは辛い。なんですっきり起きた朝一番に人に怒鳴られなきゃいけないんだ。私も彼に怒りたいとこあるけどそれよりストレスなくお互い暮らしたいから何も言わない。
そろそろなんか言ったほうがいいのかなあ。この先子供とかできてもキレてるときつい。キレて一番きついのって結局本人じゃない?とも思うし。キレてない時にはめちゃ優しい人なんだけど。
村上春樹がむかし「女性は怒る原因があるから怒ってるのではなく、怒りたいから怒っているのだ」ってエッセイに書いてたけど。いやいや、男性の方がそれじゃん、って今にして思う。
最近DALL・E2やmidjourneyなどの高性能お絵描きAIが一般公開されて「AIと創作」というトピックがかなりTLを賑わせている。
一方ニコニコでは、去年の暮れ頃から「AI拓也」という淫夢派生のコンテンツが安定した人気を得ている。
扱っている題材がガチで倫理的に終わっているので気になる人は勝手に調べてくれって感じだが、簡単に言うとAIのべりすとを活用して、拓也というAV男優のブログの特徴的な文体を模倣しつつ様々な短編を生成するコンテンツだ。
この最悪なコンテンツは「AIと創作」というトピックに関してそこそこの知見を与えてくれるような気がするので、現在AI拓也界隈で使われている手法について簡単にだがまとめてみる。
なお、俺はAI技術に関しては完全に門外漢なので技術のところは信用しないで欲しい。
AIが参照する学習データを偏らせることで、文体を模倣することが出来る。
これはAIのべりすとではMOD機能として実装されており、太宰治や村上春樹などがプリセットとして用意されている。
お絵描きAIでも「油画風」とすればそれっぽいのが出てくる。AI拓也ではブログを大量に学習させたMODを使用することが半ばデファクトスタンダードになっている。
AIの文章生成は、多分人間が理解している意味内容からの推論ではないのだと思う。そのため、突飛な表現が頻出する。これは多分緊張と緩和みたいな話?(よく知らん)
文章の意味は理解できるが内容の意味がわからんという齟齬が面白いんだと思う。
AIのべりすとは数字が本当に苦手らしい。そのため、〜なもの3選!とか言って平気で4とか5とか続けてくる。
これと突飛な表現を掛け合わせることで意味は分かるが脈絡のない項目が無限に生成できる。これはAI拓也界隈では「松本人志現象」という謎の名称が当てられていてかなりウケている。
AIが望み通りの結果を出力してくれることは稀である。そのために数をこなすことで望みの結果を得ようとしている。恐らくAI拓也もバズってるAIイラストもそれなりの試行回数を重ねた上でのものだと思う。
また、リセマラの過程自体が突飛で面白いものもある。何度やっても主人公が死ぬ結末になる天丼ネタなど、不謹慎ではあるが面白い。
そこで、より望みの結果を出力するためにAIに与える情報を上手くコントロールすることでより望みの結果に近づける確率が上がる。
AI拓也界隈では、語尾の設定を霧雨魔理沙にすることで元ブログに特有の〜だぜ口調を導入するとか、「Wikipediaより」と記入することで地の文を真面目にしつつ内容を突飛なものにすることでより面白い文章を生成している。
また、適宜人力による修正を加えることで方向性を調整することもある。(更には、人力による修正をAIのボケに対するツッコミと捉えて1つのウケに昇華しているものもある。こういう発想できる人がAIを使うのが上手い人だと思う)
先日「AAAゲームのスクショの方が母数が多いからそっち指定した方がより雰囲気似るよね」という趣旨のツイートがバズってたが、多分仕組みとしては同じ。
AI生成コンテンツはここが1番作者のセンスによる部分が大きい。黎明期である現在では、小技は知見として広く共有されているが、時代が下るにつれ属人性が高まったり、小技の価値が高まって情報商材としてやりとりされたりするんじゃないかなと思ってる。
ここも作者の手による部分がかなり大きい。
AI拓也は画面には基本的に文字しか表示されない。そのため、視聴者は読み上げボイスを無視して先を読むことが出来る。
適当な作者は生成した文章をそのまま貼り付けて音声をあてて投稿していることが多いが、再生数の多い動画では笑いどころとなる部分を意図的に表示させなかったり、読み上げ直前で文章を変えるなど、見せ方に創意工夫が見られる。
お絵描き界隈にはまだ見られないが、展示とかインスタレーションみたいなより規模がでかい話になるとこの辺の話も大事になってきそう。
未だにニコニコで淫夢動画を見ているやつなんて本当にひと握りなので、コミュニティがかなりクローズドなものになっている。
そして投稿される動画はさらに少ないので、伸びてる動画はみんな見ているのが前提になっている。
そのため、動画Aでの面白要素が別の投稿者による動画Bでも参照されることが多々ある。「松本人志現象」のような語録の形成はまさにコミュニティの形成によるものだ。
コンテンツの多様化みたいな話があるが、AIは無限にコンテンツを作ってくれるのでさらに多様化が進むと思う。例えばマイナーCPのBL創作界隈とかで、界隈の小説を参照させることで理論上は無限の供給が可能になる。お絵描きAIでも、特定のモチーフによるコミュニティが形成されたりするかもしれない。
以上簡単に述べた。多分もうちょっと丁寧に検討したらよりAI創作一般に拡張できる理論みたいなものが見えてくるのかもしれないが、俺にその能力は無いので誰かに任せる。
注目エントリに前川の名があったもんで思い出した(内容は全然関係ないよ)大学の友人が住んでたので時たまに行ってた。前川喜平さん自体は関わりは多分ないんだけど、かなり特殊な寮だったのでまあ思い出話ってことで。
なんで前川?って思うかもだけど敷地のど真ん中に創設者ってことで前川喜作って人の銅像が立ってる。前川製作所の創業者で前川喜平の祖父にあたる人らしい。
立地は早稲田大学のそばで、田中角栄邸が隣にある。東京の超一等地に急に鬱蒼と茂った森が出てきて度肝抜かれた記憶。理系の俺でもひしひしと文学的な趣きが感じられるんだけど、実際に村上春樹が「ノルウェイの森」の舞台にしてたらしい。早稲田の側だけど住んでる人は大学生ならどこでも良いっぽかった(名簿が貼ってあったけど早稲田が一番多くて、東大からFランまでみんないた)
敷地には文化財?の建物と東西南北乾巽の6つの寮があってそれぞれの寮で個性があったらしい。ただ共通してるのは体育会系ってことで上下関係がメチャクチャ厳しそうだった。新入生は徹底的にシゴかれる時期があるらしく、その時期に何人もやめてくらしい。先輩とすれ違う度に「こんにちは!」「失礼します!」って絶叫してたもんだから、なんかそういう雰囲気になって俺もやってたw
一番の特徴は大学生なのに体育祭があるってとこ。9月頃に友人と連絡が全然取れなくて、暫くぶりに会ったらムキムキになってた。なんでも1ヶ月毎日何らかの競技をやってて、集大成に騎馬戦をやるらしい。その騎馬戦を見に行ったことがあるんだけど迫力が半端ない。大将戦で帽子を取るんじゃなくて騎手を地面に叩き落とすルールだった。もちろん毎年怪我人が続出するらしいんだけど、大の男が勝利して咆哮し、負けたら号泣する真剣な姿がめちゃくちゃカッコよかった。その友人は普段イジられキャラだったんだけど、その時ばかりは惚れたw
他にも色々エピソードを聞いたけど、コンプラ的な面で割愛。まあこんな感じでかなりヘンな寮だった。もうその友人もその寮で仲良くなった人も暫く会ってないけど、元気にしてるかな。体育会ノリなんて今じゃ(というか当時から)毛嫌いされてると思うけど、みんな商社とかそういうとこ行ってたから今でも多少そのノリをやってるかもねw
普段うちのパートナーはねえ、大手有名企業のマネージャーやってて仕事はできるし社内外で評価も高い
よく喋るタイプではないけど、もともとプレーヤーだったのもあって的確に指示ができてリカバリも早くてそつなくこなす感じ
プライベートは割と品がよくて美術館や博物館とか好きなタイプ、教養があって会話のレベルが高い、でもそれなりに流行というか世の流れはきちんと把握してる
漫画やアニメ、映画とかも嗜んでて読書もする、村上春樹が好きらしい、ギターも弾けて音楽もよく知ってる、少し歴史オタクで大河ドラマは毎シーズン見てる
お洒落だし清潔感あるし楽しい人だよ、行動力もあって美味しいものが好き
でも多分根底に女性蔑視みたいな支配欲みたいなのが透けて見えるときがある
あのアナウンサーさん可愛いねとか私が言うと、でもおっぱいないぜ?とか、この女優さん素敵だねと言うと、うーんでも抱けないなあとか
女性のことを性的な定規でしか見れてないんだと思う、同じ人間としてとらえることが難しいみたい
口では自立した女性がよい、意見を言える君が好きとは言うけれど、ナチュラルにセカンドレイプ的な自罰的発言をするときもあって
その度に指摘するけど本人はあまりピンと来ていない
異端審問で数百数千単位の人間が処刑されることに言及しないのも、片手落ちである。
そもそも論になるが、歴史小説や歴史マンガは「実際の歴史」が10あったとして、
記録がなかったり抹消されたりして1の骨組みしか残らないところを
想像力で9を足して、あるいは1にも風味づけして、
だから「実際の歴史」とちがうぞと批判するのは無粋きわまりない。
フィクションにおける歴史改変・創作は、つまるところバランスの問題だ。
今の大河ドラマでいえば、北条義時の肖像画に似ているわけでもない小栗旬、
その他の美男美女が役を演じることにケチをつけるひとはいない。
資料に残っていない会話を創作するのも、ドラマの都合上、当然必要だ。
一方、スーパーアサシン善児が要人を都合よく片付けるプロットについては
承久の乱で後鳥羽上皇が勝っちゃったら、平均的な大河ドラマの視聴者は怒るだろう。
フィクションでどこまで歴史改変を行うかは、作り手自身が線引きして当たり前。
村上春樹によれば作家は「嘘つきのプロ」(professional spinner of lies)らしいが、
https://anond.hatelabo.jp/20220713203406
ただ輪るピングドラムは完全ネタバレしていくともう少しいろんな事象を混ぜている。
視聴者層が若かったのではないか。今年開かれた原画イベントに行くと当時十代後半だった層が殆どだったので…多分見終わってから調べた層が殆どではないかと。
しかし2021年になってしまい、新規視聴者が増えても、時代背景からの作品理解がどんどん難しくなっていて、当時のブログや考察もなかなかたどり着きにくいなと感じている。
一応ピンドラ考察代表例としてだされている「ピンドラがモチーフにしたもの」についていくつか触れておくので、全くわからなかった人はこのあたりをヒントにしたらいいと思う。
■95というモチーフ
1995年のことだ。バブルは崩壊したが残り香がある時期。世間は2022年のように混沌としている。当時の混沌から勢力を拡大したのがオウムとする意見が主流だ。
モデルの事件として地下鉄サリン事件、は勿論なのだが、この年にはその前に「阪神淡路大震災」が起こっている。
村上春樹の「かえるくん、東京を救う」が劇中に出てくるが、これは短編集「地震のあとで」に収録されているその震災の話だ。
同じく村上春樹の「アンダーグラウンド」というサリン事件被害者インタビューの本がある。
この2冊は作品構造とも密接に関わっているので、考察するには要チェックだ。
作中で出てくるキーワードだ。
これは神戸児童連続殺傷事件(1997年)の犯人が出した犯行声明に書かれていたキーワードだ。
この件に関しては同監督作品の「ユリ熊嵐」の方が直球で投げていたかも。
■カレー
98年に起きた和歌山毒物カレー事件について思わせるシーンがいくつかある。
アニメ冒頭から語られる話であり、ピンドラを考察するならまずこれを読めというものでもある。
登場人物の名前から、関係性、台詞などアニメの構成自体のベースにあるものだ。
ただもう一つ踏み込むと、宮沢賢治が宗教観で父親と対立していたこと、岩手に「ユートピア」を作ろうとしていたこと、病弱な妹を溺愛していたことなど、彼の人生も重なる部分があるので調べてみてほしい。「自己犠牲」についても同じくだ。
聖書などを匂わせる描写もあるが、それも宮沢賢治の独特な宗教ルーツから連想したと思われる。
幾原監督の根本的な怒りの部分がここにある思われる。1964年生まれの監督なので、そのあたりを踏まえてみるともっと考察が生まれるはずだ。むしろその世代に語ってほしいとさえ思う。
■南極物語
銀河鉄道の夜と並行してこのストーリーが組み込まれている。こちらも登場人物に名前に注目してみてほしい。
■リンゴの受け渡し
この辺は有名な考察なのだが今から視聴する人がこの考察にたどり着けるか心配なので、一応触れておく。検索したら出てきます。最終回後にどうぞ。
まあまだ考察は山ほどある作品だが、このあたりを検索していけば他の考察も目にするだろう。youtubeとかにもあがってたりするので。
本作の見方で個人的におすすめなのは「分からなければ一旦ネット上で溢れている考察を鵜呑みにして見直すこと」で、その上で「それは違うんじゃないかなー」ってなっていくから…
やっぱ「生存戦略ー!ハイレグ!」で釣られて気軽に見れる作品ではないなという印象はずっとあります。導入すげー軽いんだけどな。怖いんだよなそこが。愛の話で片付けちゃうと宗教っぽいよね。総括すると愛の話なんだけどね。
あと総集編の新録パートがまたどう転ぶのか難しくて、そのへんも考察を待っている。この記事見るのはこのアニメのファンだろうから「それは違うよ」という意見ならどうぞ語ってほしい。議論こそピンドラだ。
うちも母親が熱心な会員だったけど、ここに書いてる事ちょっとライト過ぎない?
熱心に通ってたのは30年も前になるから今は変わったのか知らんけど、今回の容疑者が体験したのも当時だと思うので追記させてもらう。
あと数ヶ月に一回の大きい大会と、元朝に九段下に集まる元朝式があった。
「捨て育て」の主戦場。午前中のこれのために、子供がいても置いていく。子供が泣いて追いすがっても置いていく。でもうちの親はなんだかんだ甘い気質だったからたまに連れて行ってくれた。でも迷惑な個別訪問ピンポンしまくって「うちは宗教ではなくて社団法人の認可を頂いていて〜」って語りまくって、文字通り門前払いをくらう母親を見てるのは辛かった。でも置いてかれるよりマシだった。(村上春樹の1Q84を読んでて、あの頃の嫌な気持ちが蘇った。NHKの集金のあたりだったかな。)
朝起き会は5時からだからって5時起きみたいな感覚のブコメも多いけど、なめてもらっちゃ困る。5時に会は始まるんだから、それよりもっとずっと前から掃除と会場の準備があるから、熱心な会員の起きる時間は3時30分です。
たまにわたしも連れて行かれていたけど、退屈で外をウロウロしてたら不気味な男が10円玉を無言で差し出してきた。走って逃げたけど、まだ暗い早朝に子供が一人でウロウロしてたらまあ危ないよね。
天皇陛下です⭐︎創始者の上廣えいじって人がいた時はその人がかなり崇められてたけど、基本宗教っていうより、保守的な政治活動団体なので、壇上には日の丸と共に
「朝起きは お国を興す 第一歩」みたいな標語がババーーンと掲げられてる。本当国防婦人会みたいな。三つ指ついて夫を迎えるとかそういう教え。
保守系の政治家(市議会議員から国会議員まで)はよく来てた。大事な集票活動のひとつだったと思う。
こんな感じだったので、熱心にやる人だと会誌を毎月買いまくったり親戚縁者みんなこっそり会員にして会費自腹で負担するとか、他のトラバでもあったけど学校の先生にも勧誘するとか、結構家族はキツかったんじゃないかな。早起きが素晴らしい事ってのに対してのアレルギーは私もある。
2011年に発表された幾原邦彦監督の深夜アニメ「輪るピングドラム」について、どうしても触れなくてはならないタイミングになってしまった。
この作品を知っていたら理解してもらえるだろうが、基本的にネタバレ厳禁アニメなので、なかなか触れにくい部分が多い作品だ。
純粋に良作アニメとしてみたいだとか、来週公開の後編までネタバレを踏みたくない人は以下読まなくていい。
今作はオウ厶(をモデルとした)信者の子どもたち。つまり二世である三兄妹が主人公であり、彼らの親は地下鉄サリン事件(らしき事件)を起こした実行犯であったのだ。(ここまでが劇場版前編の内容)
とんでもない作品だ。少女漫画風の絵に耽美要素と行き過ぎのギャグを混ぜ込み、詩的な感情描写を丁寧に描いて、ピクトグラムのモブたちが背景にうつしだされ、視聴者を中盤まで騙し、後半の答え合わせから伏線を一気に回収する。
村上春樹や宮沢賢治をモチーフにしてるので好きな人は見てほしい。
説明すると不思議だが、ベテラン監督がやるものだからしっかりまとまっていたのだ。後にも先にもこんなアニメが無い(同監督作品を除いて)
この時期と切っても切れないのが東日本大震災。ピンドラは震災の影響でキャッチコピーや脚本を「書き換えた」らしい。
その後まあ円盤が謎に延期したりはあったが、深夜アニメがここまで一般化してなかったので、知る人ぞ知る系に落ち着いたと思う。(再放送のたび話題にはなっている)
それから7年後。
・2018年7月6日、オウム真理教教祖の松本智津夫の死刑が執行される。
その翌年、十周年としてピンドラの劇場版企画があがる。クラウドファンディングで一億円以上集まる。
コロナで色々ずれ込んだのか?
11周年の今年、新シーンを含んだ総集編が劇場公開されることになった。
・2022年4月29日 劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編]君の列車は生存戦略 公開
悲しいことに公開前4月13日、ロシア軍がウクライナにサリンを撒いたとの報道が出る。
そして……。
・2022年7月22日劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [後編]僕は君を愛してる
安倍氏暗殺の犯人はカルト宗教の二世だ。家庭は崩壊していた。三人兄妹らしい。
アニメの三兄妹のうち一人は病気の妹を救う金のために組織と縁を切れずにいた。そしてラスト、テロに加担する。
タイミングは完全に偶然だと思う。でもあの事件以来ずっと考えている。ピンドラの監督はオウムの「世代」が抱えた闇をその子世代に向けて作った。
きっと今回の事件は監督が想像できたように、いつか違う形でも運命として起きていた問題であり、救わなければならない対象を見過ごしてきた結果でもあるのではないかと。
おそらく劇場公開時期までだろうが各種配信サービスに現在ピンドラがアマプラなどで全話配信されている。興味を持った人は元気なときに見てみたらいいと思う。
最近、後編の公開を危惧する声があがっている。みんな見たいという声であり、上映はやめたほうがという意見はない。
今こそ向き合うべきだと思う。