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はてなキーワード: ちゃらんぽらんとは

2024-10-03

男、女をつまらないことにしたいやつ多すぎ

女の話はつまらない、とか言うが男も大概じゃないか

気が合ってるだけでは?

会社で考えても話が面白い人、ちゃらんぽらんのおじさんが1人いるくらいで他は別に面白い!と言うほどではない

一方女は楽しそうに話を聞いてくれる割合が高いから話してて楽しいのは女の人の方が多い

男の話は面白いっていうやつは友達以外で考えてみろ

気が合えば面白いのは当たり前だから

それでいえば女は女友達の方が面白いっていってるやつが多い

2024-10-01

人間観る眼がヘボすぎる。

ひとりの人間と共同生活程度で良いなら、同棲経験のある独身とか、現在進行形同棲してる独身とかもいるだろ。

子ども作って数人所帯で暮らしてたって、結局その家族破綻させるやつもけっこういるし。

仕事漬けで家庭をかえりみないやつもいるし、家族第一仕事ちゃらんぽらんなやつもいる。

独身には管理職やらないでほしい。1人の他人と共同生活する器量のない奴が組織運営をできるはずがない。

anond:20241001232236

2024-07-27

ハーレム系以外をもとめてたはずだったのに

主人公は誠実風。戦いの中でいろんなヒロイン候補と絆を深めつつ、最後は正ヒロインと結ばれたた…。しかし結局正ヒロインがほかのヒロインを許容してハーレム形成→𝓗𝓪𝓹𝓹𝔂 𝓔𝓷𝓭…

というのを読了した。

そのあと、ハーレムにならないぽいやつを読み始めたんだ。

主人公が憧れている関係値の低い正ヒロインらしき子との描写が濃くなる前に、冒険先で出会った新しい子との数々の事件を通じて関係値が高まり、その新しい子と主人公が付き合う…という展開が長々と続く。二人は清く正しく、共に成長していくが、新しいヒロインは若干依存気質で束縛がひどいため、読み手としての好感度は低い。

それでも主人公はそんな彼女の一面も「可愛い」と思っているので、「恋愛は二人のものだもんな」という温度感で読んでいた。ところが、唐突に(いや伏線はあったけど)主人公病気により物語の始まりまで飛んでしまい、これまで読んできた関係値が主人公の中でリセットされてしまった。

依存気質の新ヒロインは真っ青。主人公は好きな子が正ヒロインらしい子になり、性格も今までの努力を忘れてしまい、急に力を手に入れた感覚なので「え?俺ってすごいんです(ドヤ)」とまでは行かないが…少々ちゃらんぽらんになってしまっている。

依存気質で束縛系のヒロインをあまり好きではなかったものの、支援してトラウマを克服してきた経緯があったので、「うそだろ」と感じている。

さらにこの後どのヒロインちゃんとでも、関係値を高めていけるようになってるので「あれ?結局ハーレム系??」という気持ち

ハーレム系を見抜く力が欲しい…。

完結から読むしかいか〜。

2024-07-01

anond:20240630151830

30になってもちゃらんぽらんに生きてるワイよりはやってるだけマシだから安心しろ

2024-06-29

anond:20240629181333

ここまで子供奴隷にならなきゃいけないなんて知らなかった、という感じの人が子供持っているように見える

バカ無知な人をどうやって騙して子育てしてもらうかみたいな話が多いよな、ネット議論って

でも子育ていかに大変か知ったら欲しくなくなるもんなのかもしれん

後は多産の地域はある程度大人ちゃらんぽらん地域が多いように感じる

でもそれは人のマインド変えるってことになるし、ルールをきっちり守らせることで過密を乗り越えてる東京とかでできるわけがない

まあどう考えても詰んでる

2024-05-20

恋愛的に無風の人生

言い寄られたこととかマジでないし、自分も驚くほど興味がなかった故に言いよったこともない

よく食べよく飲み仕事にも前向きだったのでそっちはそこそこ成功し、いま年収1000万くらいなんだけど、すべてにおいて驚くほど無風で平和なんだよね

それで貶されたこともないし

色んな人の話聴きながら、みんな苦労してんだなあと思うと共にそもそも機会を作りにいける社会性があるんだから自信を持っていいんじゃないかな……と思ったりもしている

まりにもちゃらんぽらんすぎてむ風ならそれはそれで楽しめばいっか!って思考だよこっちは

2024-03-21

anond:20240321170255

慶應中退して東大に入った身からすると、慶應東大の間には大きな隔たりがあるから、迷うことはおかしいと思う。頭が悪いなら慶應に行けばいいし、東大に行ける学力があるなら、特に理由がない限りは、行けば方がいい。高校生の頭でどう考えたところで、結婚とか彼氏とかベンチャーとか頭ちゃらんぽらん価値観しかないけど、自分価値観大学出るころには大きく変わる。割とがんばらないといけない時点で、東大通ればラッキー、滑り止めで慶應ってところか。

実際、東大青天井で、天才っぽいのがたまにいる。慶應より授業のスピードも二倍ほど違う。

2024-01-18

anond:20240116194927

FallenAngel2 オタクちゃらんぽらんフランス人留学生高校レベル)を世話したことがあるが潜在スペック日本の同学年同レベル男子の数倍だった。この差はなんだ?と驚いた経験がある(n=1だが)

未だ顕在化していない、隠れた能力である「潜在スペック」を計測するスカウターを所持しているブクマカ

ドラゴンボール世界からやってきたらしい。

2023-10-21

anond:20231017005537

マジな話、今の30代中盤くらいまでの戦後一番他責指向の強いちゃらんぽらんかつ人口がまだ多めかつ弱者が多い世代が全滅したら上向くと思う

最後の胡座をかいてる、かつ手遅れな世代

2023-09-26

anond:20230926171409

結構前に書いたものに反応がついていて嬉しい。

これを書いた増田雑魚PGだったので雑魚範囲しか書けないことは許して欲しい。

それでも噂でIBMから派遣されるエンジニアは単価200万超えだってみたいな下世話な噂は聞いたことはある。

増田のように人生ちゃらんぽらんに生きてきたのと違ってしっかり教育体制整っているんだろうなぁ、見てみたいなぁという願望はありますね。

そういう世界からは今後もお呼ばれすることは絶対に無いですから悲しいですね。

2023-09-01

anond:20230901192120

最近若い子はしっかりしてる子多め、してなくても危機感は持ってるし、無駄人口が多い上にまだギリギリなんとかなるんじゃねの精神が骨の髄まで染み込んだちゃらんぽらんだらけの世代現在アラフォー以上がさっさとくたばればもう一度やり直せる

沢山税金収めて死んで社会貢献していけ

2023-08-11

anond:20230811214801

ほんとこれ

多分責任を取る=自死っていう切腹文化も合わさって責任感のある人間は死んで、ちゃらんぽらん遺伝子だけ強化されてるのが日本人なんだわ

2023-05-01

男性助産師やめろのやつ

産んだ人間だが男性助産師絶対ヤダの感覚全然からないし男性ってだけで無理無理言ってるママぶっちゃけキショいな〜〜〜〜て思ってるTwitterママ垢やってる増田です。

名誉男性って言われるんだろハイハイそう思いたい奴はそう思っといたらいいよ。

助産師仕事直接目の当たりにしてんなら当たり前に分かる筈なんだがあんなキツい仕事そうないでしょ。訴訟リスクやばいし体力使うし「お客様」は人生MAXに気が立ってる奴らで。自分なら年収1億円でも絶対やりたくないね

そんな仕事マン合法的にいじりてぇ〜とか若い女乳首いじりてぇ〜ウンコ出てるとこ見てぇ〜て思って続けられるってそれどんだけ強靭性癖なんだよ。それを仮にリターンと思って仕事してるとしてもだよ、そのためにかける苦労がデカすぎるだろ。イメクラとかやった方が絶対コスパいいでしょ。

男性ってだけで上記みたいな奴と思われる助産師がいたら気の毒すぎると思うんだが?

自分だってなぁ助産師にそりゃ身体弄られたよ。マンコに手入れられるし指で膣の奥グリィ!てやられて「まだ硬いですね〜」「やわらかくなってきましたよ〜がんばって〜」とか言われたしさ身体の上に乗られたり、ケツ穴も腰もバンバン触られるし、下半身丸出しでウンコも出たし爆音おならも聞かれたしさ(男性医師もいる中)

マッサージでもそりゃギャンギャン乳房触られたし、乳首乳輪も世間一般の産婦と同じようにグイーーン!バキバキバキバキ!てギャグ漫画みたいにねじり弄り倒されたよ。

マンから出る様々な体液の話も普通に聞かれたし答えたよ。でもそれをさぁ男の人にやられたらもっと傷つくかってそんなもんで傷つかねぇよ。

私のとき助産師さんはたまたま女性だったけど膣奥指でグリィ!は男性にされたこともある。産婦人科医は最初から最後まで男性だった。自分は4人の男性マンコ見られてるよハッハッハ。

でもそんなもんどっちでもいいわ。向こうも真面目にやってんだから。逆に医療従事者ってすげぇと思ったよ。

自分もさぁお客さんの持ち物とか弄らせてもらう仕事してて、まぁ実際は全然違うモンだけど例えていうならAV満載のHDDやハメ撮りデータ入ってるビデオカメラとか、そういうお客さんからしたら弄られたくないレベルのもん弄る時もあるんだけど弄る人間は内容に関してはマジで感情なわけ。そんなちゃらんぽらんな方向に意識向かないんだわ。仕事から

から属性だけで気持ち悪い無理無理無理て言うやつ何様のつもりなんだよって腹立つよな。逆に貴女の方が助産師性的目線を少しおっ被せて過剰反応してんじゃねぇの〜キショ、て思ってしまう。

まぁ女性助産師に触られるのも嫌でした…てお気持ちはそうかいうかいそりゃ大変だったなぁとも思わないでもないがそも彼女達は触るのが仕事なんだから「嫌でした…」て思われる助産師からしたらじゃあどうしたらいいんだよって話だよね。

.

一番腹立つのは時々報道される、仕事中にガチ性癖満たそうとして逮捕された奴。強靭性癖持ちでさぞ苦労されたことでしょう。かわいそうですね。最初からまれなかったら良かったのにね。

あんな奴らがいるか女性お気持ちが止まらなくなるんだよマジであいう奴らは死ね。生まれてくんな。

2023-03-09

娘が大学合格した。

我が子ながらお世辞にも賢いとは言えない子で、優しく健康にさえ育ってくれれば、と思いながら子育てをしてきた。

娘が中学生の頃、東大王というテレビ番組をよく観るようになった。学校流行っていたらしい。

娘はその番組に出ている鈴木光さんという東大生の女の子のことが特に大好きだった。

彼女の出ている番組雑誌は必ずチェックし、今日光ちゃん可愛かった!あの難しい問題も正解してて凄かった!と嬉しそうにしていた。

彼女は常に学業を優先していたようで、試験勉強のためにとしばしば番組を欠席していた。

そんな姿も娘の目にはカッコ良く映ったのだろう。娘は彼女に憧れてか、よく勉強をするようになった。

最初こそカラフルペンノート作りをするだけの効率の悪い勉強をしているようで大変もどかしかったが、やっていくうちに要領を得ていったようで徐々に学校の成績は好転していった。

何年か前、鈴木光さんは大学卒業に伴い番組卒業芸能界引退した。その日、娘はテレビの前で声を出して泣いていた。

そんな様子を見て、勉強モチベーションが続かなくなるのではと少し心配をしたのだが、杞憂だったようで娘は引き続き毎日勉強に励んでいた。

最近YouTube等で自身勉強風景ライブ配信している人がいるようで、塾に行かない日の娘はよくそれを流しながらリビング勉強をしていた。一人でやるより集中できるらしい。

最近若い子は色々工夫しているんだなと感心した。

模試志望校評定にはいつも、第一志望の大学と、いくつかの滑り止めと、東京大学名前があった。本人は、他に書く大学もないからだとか言っていたが、本心ではずっと憧れていたのだと思う。

東大を受けることこそかなわなかったが、受験事情に疎い私でも知っているような難関大学を娘は受験し、合格した。

受験勉強をしていく中で、将来の目標ややりたいこともできてきたみたいだ。

少しちゃらんぽらんで、明るく元気なことだけが取り柄だった小中学生時代の娘から想像もできないことだった。

大学に受かったことはもちろんだが、目標に向かって懸命に励み努力の仕方を学んだこと、勉強を習慣づけ将来の可能性が広がったこと、それらを一人で成し遂げたことが何よりも嬉しく、誇らしい。

娘ひとりの努力の結果でしかないが、その大きなきっかけを与えてくれた鈴木光さんにもとても感謝している。憧れの存在になってくれてありがとう

娘のこれから人生はまだまだ長いが、この成功体験が大きな糧になると信じている。

週末は娘のリクエストで、焼肉フルーツパフェを食べに行く予定だ。

10代は胃袋のことを何も考えなくて良いから羨ましいな。

ママはパパの分までソルマックを用意しておくよ……。

追記 3/10

伸びててびっくりしました。

たくさんのお祝いの言葉ありがとうございます。

母まで褒められてしまい嬉しさひとしおです。

2023-02-28

警察密着24時のススメ

3行で

警察密着24時には色々な犯罪者が出てくる。

彼らを見ることで自分全然マシだなと思えて自己肯定感が高まり精神が安定する。

皆様も警察密着24時を見て精神を安定させよう。

警察密着24時とは

知らん人も少ないだろうが、一応説明しておく。

警察密着24時とは、警察パトロール交通取締、ガサ入れなどに同行して取材し、その様子をお茶の間にお届けするテレビ番組総称である

全ての民放キー局がこのフォーマット番組不定期の特番として19時ごろから2時間程度放送しており、お茶の間需要の高さが窺える。

番組に登場する犯罪者たち

番組に登場する犯罪者は、スリこそ泥痴漢、薬物常習者、飲酒運転者、違法風俗スタッフなど。

犯罪者とまではいかないが、泥酔者や軽微な交通違反者なども登場する。

彼らの見せる反応はさまざまで、逃走する、立て篭もる、証拠隠滅する、警察恫喝する、勝手なな理屈を並べ立てて追及を逃れようとするなどだが、その姿は概して無様で、こっけいで、哀れみすら覚えるものだ。

はてなに巣食う高学歴な皆様[要出典]の住む世界とは違う異次元ワンダーランドがそこにはあり、もし皆様がこれを見れば、動物園で世にも珍しい珍獣を見た気持ちになるだろう。

警察密着24時の効能

ところで、皆様はスポーツ選手が「自分プレーを通して元気を与えたい」などと言っているのを耳にしたことがあるだろう。

しかし、皆様の心は煤けてささくれているので、それをちょっと小馬鹿にした感じで受け取ったはずだ。

そう、皆様はすでに闇堕ちして魔女化しているので、そんなことでは救われない。

だが安心してほしい。

そんな皆様こそ、警察密着24時を見ていただきたい。

そこにあるのは無様で、こっけいで、哀れな世界で、皆様はそこに登場する珍獣自分と同じ人間だとはとても信じられないだろうが、それでも、何と彼らは皆様と同じ人間であり、困難な彼らの過去現在未来を精一杯、健気に生きている。

こんなめちゃくちゃで、ちゃらんぽらんで、意味不明人間でも、生きている。

そのことに気づいたとき、皆様の心は慄え、目がはっきりと覚める。

皆様は雄叫びを上げながら自分が上等な人間、生きるに足る人間であることを知るだろう。

気持ちが凪ぎ、前を向いて歩けるようになる。

貴様それでも人間

はっきり言うまでもなく、これは警察密着24時に登場する犯罪者を見下した考え方である

下衆下衆下衆の下衆ぴっぴな考え方であり、とてもじゃないが公にはできない。

しかしその効能は本物である

ここで皆様の人生には選択肢が現れる。

超えられもしないハードル自分に課し続けるか、立っている者は親でも使うか。

疲れたときに、見つめ直してみるのもよいだろう。

注意事項

・薬と毒は匙加減。用法用量を守ること。添付文書?ないよ。

ワンダーランドの住人にはおすすめできない。別の方法を探すこと。真面目な話、宗教かいいと思う。

2023-02-12

私の中の呪縛

人は自分で思った自分しかなれない、とか。

自分のことを卑下しているならばいつまでも自分は成長できず、思い描いた未来になんかなれない、みじめなそのままだって、よく言いますよね。

私、自分は楽観的だと思っていました。ちゃらんぽらん結構生きてきたと思っていました。でも違ったんですね。

今日ね、たまたま駅で女性浮浪者の方を見かけたんですよね。その時、ふと思ったんですよね。

「ああ、あれが私の未来の姿だ」

そう思った瞬間、頭の中であれ??なんで??って疑問符がいっぱいになりましたね。

私、一応ちゃんと働いて納税して、社会人しています。そんな中、起業するなんていう夢も出来たから、休みの日も起業に向けて頑張ってるんですよね。

プライベート時間結構費やして、がんばっているんですよ。

自分の中では、バラ色のウハウハな未来しかないと思っていたんですよ、そう思っていたから頑張っているんですよ。

なのになんで?????

今別無職じゃないし、滅茶苦茶お金持ちじゃないかもしれないけれど、お金持ちになろうと野心を持って頑張っているのに。

なんでそう思っちゃうわけ??????

ふと、頭に浮かんだのが「自分の中の呪縛」と言う言葉でした。

ストンと納得しました。

全然楽観的じゃないじゃん、めっちゃ悲観的だったんだ……。

自分人生を思い返すと、なんかそれらしいことはありました。ことお金に関しては。

まず両親が、贅沢をあまり良いことだと思っていなくて、別にお金に困っていないのに、学校とか洋服とか、結構いろいろなものに対して「できるだけお金がかからないように」というのをよく言われたこと。

お年玉を使い切ってしまう私と、貯金する妹とを比べて、母親からは「あんたは妹と違って貯金ができない、きっと苦労する」って言われてきたし。

社会人になって最初にうっかり入ってしまったブラック企業を辞める時には「そんな調子で逃げていたら君はいつまでたっても成長できない」なんて言われたし。

全部間違ってはいないのかもしれないけれど、私の中の何かを確実に削っている。

他にもいろいろあったな。思い返すときりがないけれど。

なんかね、多分一個一個は大したことないけれど、ちょっとしたことが積み重なって自分の中が削られて、呪縛になっている。

どうやったら自分の中の呪縛、というか自分無意識卑下しているのを解消できるか、ちょっと今考え中。

でもこれ、しっかり解消しといたほうが良いような気がする。

とりあえず自分の中に呪縛があることに気づいただけで上出来かな。

2023-01-10

修士中退して三十路になった今でもどうすればよかったのか悪夢のように蘇ってくる

anond:20230110094530

修論の話を見るたびに思い出す。

修士を25で中退した。一度留年させてもらって、それでも論文が手に付かず結局中退した。

今でもどうすればよかったのか、多いときで3日に一回は悪夢のように蘇ってくる。特に風呂の中で考えることが多い。

テーマ自由に決めていいから、勝手にやっててね、ただしダメ出しできる範囲ダメ出しするよというタイプ研究室だった。

そして自分研究者になりたいという野心があった。

修論でも大きいことをやりたいと思っていた。

でもそれがダメだったのかもしれない。

テーマ選びをし、ダメ出しされ、テーマ選びをし、ダメ出しされ、なにか新しいテーマを考えるもなにがわからないのかわからなくなり、、、

結局教員にも相談できず先輩同期にも相談できず、一人で悩んでるうちに病的にに論文が手に付かなくなり最後半年くらいはPCを見るのも怖くなっていた。

プライドがあったのか、そもそも何を相談すればよかったのかわからなかったのか、なにもわからないなにがわからいかがわからないと叫ぶのが惨めだったのか。

もっと教官を頼ればよかった、もっと先輩に頼ればよかった、惨めな思いをしながら泣きついてでも苦しんでいることを相談すればよかった。今ではそう思う。

死なない程度の大怪我をして入院しながら大義名分で休めるようになって研究したいと思っていた。

それくらい錯乱していた。今思うとうつ病だったのかもしれない。

もう研究者になりたいという野心は捨てたし、研究者への夢をじっくり3年かけて諦めただけに圧倒的な劣等感に苛まれながらなんとか生きている。

よく東大出身なのに謙虚だねと言われるけれど、謙虚どころか圧倒的な劣等感を感じざるを得ないというのが本当のところ。

ちゃらんぽらんでも修士卒業する人がいるなか3年かけて中退したのだから

でもまだどこかでアカデミックへの憧れとか捨てきれておらず、修士の3年間を悪夢のように思い出す。

研究で飯を食っている自分をたまに夢想する。

このサイトを見て当時熟読してればまだ少しは救われたのかなと思う。

https://next49.hatenadiary.jp/entry/20130217/p1

2022-12-19

anond:20221219230325

地方小学校ちゃらんぽらんな子でも小5までには検索エンジンデータマイニングリレーショナルデータベースに関する論文とか雑誌読破してるし、OracleMicrosoftGoogle夏休み有給インターンは当たり前。それができてないとネグレクト疑われるな。それが最近小学校

2022-09-24

娘のブラを買いに行く。

 次女の誕生日のあと、長女の誕生日があって、その直近の祝日、二人に誕生日プレゼントと服を買ってやるために買い物に出た。トータルで三万円くらいかかった。はぁ。

 服を買う時に、ついでに長女に今のうちに生理用品とかブラを買っとこうぜ、と言うと、長女は思いの外喜んだ。

 長女は11歳になったのだが、最近爆速身長が伸びると共に体型も大人に近づきつつある。彼女は小さい頃から今に至るまで安定の痩せ体型だ。身長に合わせてズボンを買うとウエストブカブカだったのが、今は150のズボンを履いてもずり落ちなくなった。痩せているなりに身体の厚みは増しているのだ。

 最近の長女は胸が急に育って来ているのが悩みらしい。そういう事をぽつぽつ言うのだが、ブラが欲しいと自ら言う事がないので、親であるこちから提案した方がいいんだろうなあと思った。

 長女を子供下着売り場に連れて行くと、彼女は種類の多さに圧倒されていたが、ぼくが

ステップ1とか2とか3とかタグがついてるな。まずはステップ1でいいんじゃないか?」

 と言うと、それらを物色しはじめた。

「すごーい、いっぱいあるー。こんなのが欲しかったの!」

 などと言うから可愛い色のやつを買うのかな? と背後で見ていたら、スタンダードな感じの、キャミソールと一体型の白いのを二枚選んだ。黒や紫もあるし、ブラだけ独立していて、同色のショーツとセットになったものもあるよとぼくが言っても、「絶対これがいい!」と長女は譲らなかった。まあ、白無地はアウターに響かなくていいよな。もし、ぼくがユニクロの白のエアリズムばかり着てることに影響されたのだとしたら、なんかすまないなと思うけれど。

 今時の小学生女子は、他の子がどんな下着を着けているのか、気になりはしないのだろうか? ぼくが子供の頃は、女子はそういう事についてはかなり煩かった。白い「初めてのブラ」なんか着けていると、露骨馬鹿にされたものだ。

 ぼくが子供の頃、ぼくの母親はどういう訳か我が子の二次性徴について捻れた考えを持っていた。だからぼくはなかなかブラを買ってもらえなくて、確か中学に上がってしばらくはノーブラで過ごしていた。部活の時以外は胸が目立たないよう猫背で下を向いて歩きがちだったように思う。

 当時はぼくの母親だけでなく、世の母親達の考えは大抵いい加減かつバラバラだったので、胸が既にかなり大きいのに「子供から」という理由ノーブラ女子というのはしばしばいた。ぼくはそれが好きじゃなくて、自分はそうはなりたくないと思ったのだが、無駄に性に対して厳格な家庭でしかも鈍感な母親にブラが欲しいなんて強請るのはあり得ないと思って我慢していた。ただ、ぼくの場合は胸が発育しかけだとしても限りなく俎板に近い胸をしていたので、ブラを着けていないことを誤魔化すのはそんなに難しいことではなかった。

 だが、体育の授業や部活の授業の前後更衣室で着替える際だけは誤魔化しなどは利かない。

 体育の時の着替えはまさに針の莚に座るような心地だったが、部活の時はそうでもなかった。更衣室では先輩達が下着姿で悪ふざけをしていたし、彼女達の下着はみなカラフルでまるで見せるためのもののようだった。たった一、二学年違うだけでどうしてこんなにも文化が違うのか不思議だった。ぼく達の学年はいつまで経っても白いペラペラ下着で、誰が一番先に「色気づいて」大人のようなブラを使い始めるのか、監視し合い足を引っ張り合っているのに。

 先輩の一人が日曜日に買ったばかりだというグリーンのチェックのブラを見せびらかしている時、ぼくはホワイトボードの下にレイジと二人で潜り込んでぴったりと身を寄せ合って先輩達の馬鹿騒ぎを眺めたり、今週のジャンプの話したりしていた。ブラの自慢をしていた先輩がぼくらの所にやってきて、

今日も二人、異様に仲がいいよね」

 といい、ぼくはそこに含みがある事に素で気づかず、

はい、ぼくとレイジ友達なんです」

 と答えた。

 レイジとは中学に上がってすぐの部活見学期間のある日に出会った。レイジ武道館の片隅に一人で体育座りをして、先輩達の稽古の様子を眺めるでもなく膝の上に顔を伏せていた。最初レイジがぼくを見たが、話しかけたのはぼくの方からだ。当時のぼくは既にはみ出者気質を全開にしていたが、今よりは社交性があったのかもしれない。

 レイジ第一印象は、大人しそうな男子、といった感じだった。目が合って、一言二言交わしただけですぐに気が合いそうだと思ったのと、ぼくと同性である事に気づいたのとは、どっちが先だったろうか。立ち上がれば性別を間違いようはない。レイジはぼくよりずっと背が高く、正面から相対すると迫力のある胸が視界を圧倒してくる。まるでモデルのように手足が長く、メリハリのある体型をしていた。

 そんなレイジだが、ほとんど大人同然の背格好をしていたにも拘わらず、ぼくと同じくまだ「子供」というカテゴリーに押し込められていた。つまり中学に上がってもしばらくはノーブラで過ごした。その点でぼくにとっては類友でもあった。

 いつだったか、先輩の一人がそんなぼくらを見かねて声をかけてきた。ブラをしないと恥ずかしいとか乳が垂れるぞとか、そんなことを言われ、ぼくらは「はーい」と返事をしたが、すぐに他愛ない雑談に戻った。レイジは先輩に言われたことなど全く意に介していないようだったけれど、ぼくは内心かなり気にしていて、やはり母親にブラが欲しいとお願いしなくてはならないのだろうか? と考え、まだ何も行動しないうちから屈辱に打ち負かされたような気になっていた。

 記憶に間違いがなければ、ぼくらは少なくとも一年夏休みまでは「子供カテゴリーのままでい続け、それぞれ親の方針通りに子供肌着制服の下に着続けていたと思う。そのことによってレイジがどんなデメリットを被ったかはぼくは知らないが、ぼくの方には人には言えないようなデメリットがあった。

 ある日、竹刀を振った瞬間に身体の内側から「ぶちっ」と音がした。腕のつけ根辺りがヒリヒリと痛くなった。家に帰ってから服を脱いで見てみると、鎖骨のすぐ下辺りに赤い皹が入っていた。まるで鋭利刃物でひと突きしたような傷は薄い表皮で繋がっていて、出血はない。どうやら急に大きくなった胸の重さに皮下の肉が負けて裂けてしまったようだった。奇妙な傷はその後いくつも増えていき、白い痕になって残った。

 肌にいくつもの傷が残るほどに、ぼくの胸はお荷物になりかけていたのだが、だからといって目立って大きいのかというと全くそんな事はなく、服を着ている限りは相変わらずの俎板に見えるほどだった。なのに、ただ普通に生活していくだけで服の下に隠れた部分が傷だらけになっていく。その原因がさして膨らんでいるようには見えない胸であるなど、親に相談出来る訳もなく、ぼくはひた隠しにした。

 その件はレイジにも話した事はない。そもそもぼくとレイジは「親友」だと言い合っていたのにも拘わらず、お互いに相手内面には踏み込もうとしなかった。ぼくらは校舎の内外を、ひとの目も気にせず手を繋いで歩き、座る時にはスズメきょうだいのように身体をくっつけた。部活の合間の休憩時間には互いの背中を背もたれにしたり、膝枕をしあったりした。

 ぼくがレイジの太ももを枕にしている時、ぼくの鼻先にはレイジの胸があるのに、そのぼくの胸の何倍も大きな肉の塊はレイジにどんなダメージを与えたのか与えなかったのかなんて知らなかったし、レイジレイジで、ふざけて指でつついたぼくの貧相な胸がぼくにとってはけっこうな凶器だった事など知らないままだった。

 レイジに対してのぼくの隠し事なんて大した数はないが、ぼくにとってレイジは謎の多い奴であり続けた。真面目そうに見えてちゃらんぽらんで、部活だって、ぼくとレイジとはたった二人だけの新入部員なのに、レイジはよくサボり、ぼくを一人にした。夏休み部活に、レイジは半分も顔を出さなかった。なのに試合に出ればそれなりに勝つの不思議だ。何故レイジはそんなに休むのか、ぼくはしばしば先輩達から聞かれたが、わかりませんと首を振るしかない。

 親友の癖にぼくはレイジ個人的な事をほとんど知らない。そのことが気にならない訳ではなかったのだが、いざレイジと顔を合わせると、数々の謎の解明などどうでもよくなってしまう。レイジとする話は好きな漫画アニメの話ばかりで、端からみればそれは終始うわべだけの話をしつづけているだけで、それのどこが親友なのか不思議だったかもしれない。

 ぼくとレイジは心が遠くにあるのを補うかのようにスキンシップだけは過剰に行った。一日の中で最初に会ったときは、相手存在を視認したらどんなに遠く離れたところからも全力で駆け寄り、

「カーラミーア!」

「モンシェ!」

 と叫ぶとひっしと抱擁し合う。隙あらば、学校内のどのカップルよりも密着して過ごした。

 夏の間、ぼくはろくに飲食をせずに部活でしごかれていた。これ以上身体無駄な肉がつくのを止めたかったし、生理出血をなんとか止めたいと思って行った無謀なダイエットだったが、消耗したわりに効果はいまいちだった。ひと夏で顔だけげっそりしたぼくだったが、片やレイジ夏休み前と少しも変わらず飄々としており、健康のものに見えた。実際、心ない男子がぼくらに対して目障りだ死ね罵倒を浴びせるやそいつを蹴り倒しプロレス技をかけて泣かせるなどワイルドに暴れることもあった。

 ぼくは安心した。実はぼくの母親がぼくとレイジが仲良くなったのを知り、ぼくの同級生母親達の情報網を使ってレイジ個人情報仕入れており、聞いてもいないのにぼくにそれを話したのだ。ママ友ネットワークをもってしてもレイジの事で確かな情報は得られず、噂程度のことしか仕入れられなかったようだ。それによれば、レイジは何らかの病気で定期的に通院しているという。だがその病気が何であるのかは誰も知らないらしい。

 ぼくが知っているレイジ個人的なことといえば、レイジには兄が一人いて両親も健在で、四人家族で仲良く暮らしているということくらいだった。

「ねえレイジ、どうしてレイジレイジなの?」

 ある日、ぼくが何気なく訊いたら、レイジはこう答えた。

「うん? うちは兄と俺との二人きょうだいから

レイジのジは二番目のジってこと?」

「そそ」

「納得した」

 きょうだいの二番目だからレイジ」と名乗るレイジとぼくとは部活つながりの親友クラス出身小学校が違うせいでお互い相手の事で知らないことが多いかもしれないが、そんな事は関係なく、ぼくらはとても仲がいい。

 秋になった。ある日、学校から帰るとぼくの部屋に大きな買い物袋が置かれていた。母親が開けてみろというので中身を見たら、「はじめてのブラ」と書かれた厚紙つきの白いブラが三着ほどと、その他下着類が入っていた。母親によれば、「ぼくに必要から買った」というより「みんなが必要だと言うから買った」ようだ。母親他人の言う事になにかと流される。

 しかし、断られる可能性が高いと思いつつこちらから羞恥心を堪えつつ頭を下げてお願いすることもなしに、必要ものが手に入ったのは良いことだ。ぼくは「はじめてのブラ」を着けてみた。ところがサイズ全然合っていなかった。それはAカップだがアンダーが85cmもあって、上半身だけは骨の浮くほどガリガリだったぼくにはユルかった。

 翌日から「はじめてのブラ」を着けて登校したが、いざ日常生活を送ってみると、ユルすぎるブラはぼくの助けになるどころか邪魔邪魔で仕方のないものだとわかった。ちょっと身体を動かしただけで背中ホックが外れる。これまでの習慣通りに猫背にしていると外れるし、かといって背筋を伸ばしてもまた外れる。走るとどんどんブラが浮いてきて胸の上までずり上がってくる。それを狼狽しながらも誰にも気づかないよう適正な位置に引き下ろさなければならない。

 なんなんだこれ……。母親に苦情を言うべきではないかと思わなくもなかったが、母親がぼくにブラを買い与えた時、牽制するように「デブで胸のないお前にはサイズがそれしかない」と言ったから、解決策は何もないとぼくは思い込んだ。デブ言いがかりだ。ぼくはチビの癖に肩幅と腰幅があり、脚も太かったから、セーラー服を着るとずんぐりむっくりに見えたが、上半身ガリガリに痩せていたのだ。

 何でぼくだけこんな事に……と思いつつ、部活の際に先輩達がふざけながら着替えている間は、いつもの様にぼくは部室の隅っこにレイジとぴったりくっついて体育座りで待っていた。先輩達は相変わらず可愛いブラを着けていて、それらはぼくの「はじめてのブラ」のようにズレたりホックが外れたりはしない。どうしてぼくの「はじめてのブラ」はこんなにも役に立たないのか、すぐそこに何事にもあけすけな先輩達がいるにも拘わらず、ぼくは誰にも打ち明けられない気がして、勝手孤独に浸っていた。隣のレイジは、元からそういう話をすべき相手ではない。

 その時、ツンツンと脇腹をつつかれた。隣を見れば、レイジが膝の上に半分顔を埋めたまま、いやーな顔で笑っていた。

「お前、これなんなの?」

 レイジはニヤニヤしながら、ぼくのTシャツの上からブラのバックベルトを引っ張った。

「何でもいいだろ!」

 ぼくは小声で身をよじりながら言った。その反応がレイジには面白かったらしく、レイジは「なんなの、なんなの」と言いながらぼくのブラのあちこちを引っ張り、脇を擽ってきた。そんなぼくらの攻防戦を先輩達はいものじゃれ合いだと思ったらしく、「今日も二人は仲良いよねー」と言った。

 その日以来、レイジはぼくがブラを着けているのを面白がり、やがて服の上からブラのホックを外すという技を会得した。レイジ通りすがりにぼくの背中を叩くと、ホックが外れる。とんでもない悪戯だが、ぼくのホック悪戯をされなくてもしばしば外れるし、ぼくとレイジクラスが違うので、被害を受けたところで大した事にはならない。それでぼくとレイジの仲が決裂するという事もなかった。

 ただ、レイジがぼくをブラのことでイジッてくるのは意外だと思った。同級生女子の中には、他の女子が「色気づく」のを嫌って意地悪をしたり他人の足を引っ張るような事をする奴が何人もいたが、レイジはそんな陰湿女子どもとは最も遠い存在のような気がしていた。でも、その頃レイジはまだ「子供カテゴリーの内にいて、それをぼくなんかみたいな貧乳の方がイチ抜けしたのだから、変に執着されるのはおかしい事ではないような気もした。

 人の心理としてレイジの反応は特におかしものではない。が、ぼくらの関係性の絶妙バランスをレイジの方から崩して来ようとするのは……逆にぼくの方から壊しにかかるなら自業自得なのでまだしも……どうしていいのかわからない。わからなさすぎたので、ぼくは何事もなかったかのように過ごす事を選んだ。

 二年からはぼくとレイジは同じクラスになった。一緒に過ごす時間は益々増えた。レイジ休み時間教室ですれ違いざまにぼくのブラを外して遊ぶ事もあったが、ぼくは責任を取ってホックを元に戻せとレイジ要求し、レイジは「はいはい」と言ってぼくの制服背中に手を突っ込んでホックを掛け直した。

 いつの間にかレイジはその遊びをしなくなった。

 その頃にはレイジは既に「子供カテゴリーを脱していたのだと思うが、ぼくにはその件については全然記憶がない。少なくとも、ぼくはレイジからされたようにレイジがブラを着け始めた事をからかうことはなかった。

 教室が一緒だと、友達同士なら休み時間ごとにお互いの机のところを行来するものだ。ぼくは授業が終わってもすぐに教科書しまって離席することがないから、レイジの方からぼくの席にやって来がちだった。ふとぼくが顔を上げると、視界の全面をレイジの胸が塞いでいる。よく、胸の大きな女性が「(男は)私じゃなくて私の胸に挨拶をする」と言うが、レイジ場合はぼくに胸から挨拶して来るようなものだ。ぼくはレイジに知られないよう視線を外した。だからレイジの胸がしょっちゅうぼくの目と鼻の先にあったのに、ぼくはレイジのブラ事情など全く知らない。一方レイジはといえば、ぼくをからかえるだけからかって恥ずかしい思いをさせたのに。

 レイジは狡いと思ったが、他の女子といがみ合うようにレイジと争うのは嫌だった。レイジ喧嘩する事があるとしたら、それとは全く関係のない、取るに足らない事が原因だ。そしてベッタリと仲がいい分喧嘩するのもわりとしょっちゅうだった。大体はぼくの方から吹っ掛ける。そこにレイジは狡いという思いがなかったとは言えないと、当時を振り返って思う。

 レイジは胸が大きくて手足が長くてモデルのような体型をしていたが、女としてはある意味で無敵だった。ぼくはといえば、自分身体がなにかとコンプレックスで、わざと身体に合わないダボダボな格好ばかりしているから、本当はガリガリに痩せていたのにすんぐりむっくりのデブだと思われがちだったうえに、貧相な体つきのわりにはきっちりと女であることのデメリットを受けた。すなわち生理が異常に重くて一月のうち絶好調なのは三日ほどしかなく、あとは瀕死

 レイジは不調知らずで常に元気いっぱい走り回っていた。何かの病気で通院しているという噂はデマに過ぎないのではないかとぼくには思われた。だがレイジはよく部活をサボった。同じクラス親友のぼくにも何も言わず放課後になるといつの間にか姿を消している。ぼくは既にレイジはそんなものだと思っていた。部活顧問から来年女子部長は消去法でぼくに決まりだと聞いて軽く絶望した。レイジの方がぼくよりもずっと強いのに、部長は実力よりも真面目さが大事だと顧問は言う。だがぼくは顧問が思うほど真面目ではない。絶不調ながら毎日律儀に部活に出ているのはほとんど、稽古カロリーを消費しつくせば生理にかけるエネルギーが少なくなり、来月こそは体調がましになるのでは? と期待していただけに過ぎない。

 そんな馬鹿な事をしていたせいで、ぼくはある日、体育の授業中に具合が悪くなった。その日のメニューは1000メートル走だったが、ぼくは運動神経がない癖に中距離を走るのが大好きで得意だったので、生理中だというのに無理をした。酷い目眩がして手足が冷たくなり、震えが止まらなくなった。爪が真っ青になり、顔色も青を通り越して真っ白だと、ぼくを見た体育教師が言った。体育教師は厳しい人で滅多な事では生徒を休ませないのだが、ぼくが芝生に座っても一向に回復しないので、保健室に行って休めと言った。ぼくは保健委員に付き添われて保健室へ行った。ベッドに寝かされた途端に意識が落ちた。

 気がついたらベッドの側にレイジがいた。

「おはよー。今どんな気分?」

「どんなって、最悪だけど。でもさっきよりはましな気がする」

「ははっ、体育の時はヤバかったな。こいつマジで死ぬんじゃね? って感じの顔してて、先生がさすがに焦ってた」

 そう言うとレイジはぼくのほっぺたをつまんで引っ張った。

「ほっぺぷにぷにー。すべすべで真っ白ー。でもさっきよりはましー」

 レイジはぼくの肌をすべすべで真っ白だとよく言う。小学校時代は徒歩通学で、中学に上がってから自転車通学で、それなりに日に焼けていたから、ぼくの肌も黒くて荒れているはずだと自分では思い込んでいたが、レイジに指摘されてはじめて、ぼくは色白で肌質がいいのだと知った。少なくともレイジのほっぺたよりはぼくのほっぺたの方がすべすべで白い。

「今どんな気分?」

「君が血色が戻ったというなら、思ったよりもいいんじゃないだろうか。確かに吐き気はしないし、頭痛もしない」

「ふーん。俺にはそういうのが無いからわからないけど、まあ無理すんなよ」

はいはい

 レイジはいいな。ぼくと性別が同じでもぼくのような思いはしないんだ。でもぼくみたいにひ弱なのはレイジには似合わないから、それでよいのだと思った。

トラバに続く。

2022-07-07

旦那秘密貯金してる

今は内緒だけど旦那秘密貯金してる。

元々奨学金若い家族に作らされた借金とか色々あって旦那おんぶにだっこ生活していた。

仕事は1年前まで辞めていた。突発性難聴になって上京してずっと続けてたコールセンター休職して、気まずくなって辞めた。その後すぐ適応障害だと診断された。ラリって死のうかなって思ってたボロボロときに家でいいならおいでって言ってくれたのが旦那だった。

今は家でたまにご飯作ったり掃除したりゲームしながら気ままに生活させて貰ってる。

旦那昇給したし、ちょうどいいからって家を買った。そろそろ車も欲しいと言われた。

ここでタイトル回収だ。

昨年祖父が亡くなって、遺産が貰えることを知った。

私に直接の相続権は無かったが、祖父が私名義で貯めてくれていた200万が手元に入った。祖父の家に掃除植木の手入れをしに行ってた時の駄賃だと言われた。

そう言えばなんか税金対策貯金を小分けにしたいって書類に毎年サインさせられていた。連帯保証人じゃないからいいやと思って適当サインしてたけど祖父銀行員だったからかとても賢かったようだ。孫がこんなにちゃらんぽらん申し訳ない。よく分からなかったが渡してくれた母が言うには書類があったか相続金?は取られないとのことだった。不思議

祖父が私に教えてくれたことは赤ワインポリフェノールたっぷりなことと、みのもんたが勧めたからと何でも食べると肝心の夕飯が入らなくなることくらいだと思っていた。遺産とかそういうのは祖母母親叔父にやるものだと思っていた。信じられないことに兄弟兄弟全員分あった。母は墓参りで長いこと拝んでた。

有難く頂戴したその200万を元手にやりたかった在宅の仕事を始めた。祖父お金無駄にしないようにきちんと節約しながら1年頑張った。服薬や通院は行っているけど、途中で投げ出すことなく続けられている。仕事を始めて今年の夏でようやく1年になる。稼げているかは分からないが、自分の服や生活用品を自分で買えるようになった。旦那が飲む発泡酒ビールに、焼酎ランクちょっと上げられた。

来年税金対策も既に行っている。私は祖父みたいに賢くないので人に頼むことにした。経費だ。

私の小遣いは元々要らないと言ってたけど、給与家計に入れてなかったのをふと思い出した。今まで散々ゆっくりさせてもらったのに。

内緒貯金が少しあるんだけど、カーナビハンディ掃除機代くらいにはなるかな?

今日ビールとツマミだけじゃなくて、通帳を手渡すのが楽しみだ。

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