はてなキーワード: 通勤とは
オッス! オラ1歳半の子を持つ母でIT企業勤務の正社員!今年の4月に育休から復帰して時短は使わずにフルタイムで働いてるぞ!
子供は運よく保育園に預けられたけど、家から早歩きでも10分くらいかかるところでちょっとだけ遠いかな…と思ってる!
でも今の保活の難易度とか考えたらそれでも全然めちゃめちゃ良い条件だ!会社は家からDoor to Doorで1時間くらいのところにあって電車で通勤!9時から始業で、17時半が定時だ!土日休みの完全週休2日制だ!
夫は朝家を出るのがだいたい9時半よりちょっと前くらいで、帰ってくるのは21時ごろ!平日休みで土日仕事!平日休みの日の保育園のお迎えだけはかろうじてやってくれるが月に2回くらいだ!
夫の「朝は起きられない」という謎の申告により、保育園に送るのは母である私だ!夫は帰りが遅いのでもちろんお迎えも基本的に私だ!保育園は基本ウィークデーのみ子供を預かってくれるので、土日は私一人で子供の相手をする!保育園預けてる間は保育士さんが全部やってくれるけど、それ以外の時間は基本私が全部お世話しているといっても過言ではない!
子供が生まれて仕事に復帰してからというもの、自分の時間が一切持てず、趣味は死んだ。漫画とか読むの好きだったしゲームも好きで生まれる前はそれこそ寝食忘れるほどにやってたけど、今はそんな時間あったら寝たい。子供が夜寝るのは21時ごろだからそのあと好きなことなんでもできるじゃん!って思ってた。思ってたけど、子供が寝たあとやらなきゃいけないことってすごく多い。次の日の保育園の準備とか、洗濯とか、皿洗いとか、そもそも子供の相手って神経使うからそのあとわーい!遊ぶぞー!ってなれないのよな…疲れすぎてて…
夫に関しては育児と家事の参加数が少なすぎて戦力にならない。頼めることがあんまりない。頼めても全部こちらが指示出さなきゃいけないししんどい。仕事で全然できない部下に指示出す感じに似てる。指示出すのと同時に起こりうる失敗を想定してフォロー案を頭の中で考えなきゃいけないあの感じ。家事のタスクを見える化して話し合って再分配して、とかもやってみたけど、タスク消化をマストと思ってない人にそもそもマストなんだよって思わせるところから始まるなんて思いもしなかった。タスクをわざわざウィークリーのToDoにまで落とし込んで共有したのに、全然消化されない。結果私がしりぬぐいしてる。しんどい。
これで夫の方が給料高くて家計を助けてるなら諦めもつくけど、私の方が稼いでるし私の方が多く家にお金入れてるから、最近は離婚したほうが良くね?と思うようになってきた。夫はジム行ったり夜遅くまでゲームしたり休みの日に一人でラーメン食べに行ったりして楽しそうでいいなと思う。
私が休みの日に一人でラーメン食べに行けるのはいつなんだろう。
この生活を続けて8ヶ月経ったけど、体調不良で2回倒れた。救急車呼ぶレベルだったし2日間歩けないくらいの体力消耗だったりしたけど、そういうことがあっても私の負担を軽くしようとは思わない配偶者を選んでしまったと思うと本当にやべえなと思う。
平日はだいたい以下のルーティン。
5時30分:起床
6時00分:朝食
6時30分:通勤電車に乗車
8時00分:会社最寄り駅到着(道中は寝てる)
8時15分:会社到着
8時45分:始業
17時30分:定時、残業開始
20時30分:残業終了
21時00分:最寄り駅で乗車
22時45分:帰宅
23時00分:夕食
23時30分:風呂
24時00分:ネットサーフィン
01時30分:就寝
休日出勤も月に1回はある。
職場近くに住みたいが、独身は一人暮らし禁止という謎の社内規定がある。(結婚願望は全くない)
上司や同僚は職場に近い人が多くて、通勤の負担を理解してくれる人がいない。
自分で言うのも何だが、人より仕事はできるので、周りの2倍以上の仕事量をこなしてる。
ただ、正直疲れた。
クソ弊社は死んでくれないので自分が死ぬしかねーんだよな。それで死んでたら10年死にたい死にたいって日記書いてねーよ馬鹿。8時は定時じゃなくて強制残業の終わり時間なワケ、わかるか?いや定時で即帰って何が悪いんだフツーに関係無かったわごめん。9時まで伸ばすのが良いわけではないがこんな匿名ダイアリーでしか文句言えないゴミだから9時までやれって言われたら唯々諾々するよ。問題は残業増やすなら先に言えってところだろ。5分前でも10分前でもいいけどその時点で決定できんことあるか?優柔不断か?その時の気分で決めまーーーーす8時になったら決めるね!!!か???部活動かよオメーが学生気分だろ8時になって帰っていいのかな……でも9時まであるかもとか言ってたよ……とかグダグダ仕事するわけでもなく周りキョロキョロ見てとなりとヒソヒソ言ってる時間が無駄。帰るわそもそも帰っていいって言われたから帰るんだよなんでこっちが非難されなきゃならん勝手に言われてもなおキョロキョロしてるやつら先に急き立てて帰らせてからじゃないといけませんってか?なんだこれ。
自分のキャパシティと上司の求める当たり前の努力が合致しないので死ぬのが一番早い。まともな人間にならなくていいから早く殺してくれ。まともな人間になれば人生楽しいのか?仕事が楽しくなるのか?死にてぇなって思いながら毎日過ごさずに済むのか?いやそうなったとしても今の自分がそういうの要らないんで……って思考なので要らないですね。突発的かつ不運などうしようもない事故で死なねーかな。全部死ねって思っても全部死ぬより自分が死ぬ方が早いし手軽。外に死ねって殺意があるだけ精神は健康だよ。怒ることにもエネルギー使うっていうしな。結局高校生の時駐車場の屋上から飛び降り自殺出来なかったのと同じで人生やめたい人間生活もう嫌だって思っても飛び降りを図ったりしないで駐車場を見上げながらクソ弊社に通勤してるんだろうな。ハーーーーーーー人生クソだな早く死にたい。
こりゃ辛いわ。
新幹線以外ありえんわ。
山手線なんか乗れる気がしない。
かといって、車が楽かというと、30分がリミット。
子供が2人いたら2つ、3人いたら3つ付けるんだろ?
ミニバン以外無理だわ。
とりあえずミニバン買うわ。
でもミニバンでも無理くさい。
チャイルドシートは7歳までだから、7歳以上歳離せばいいのか?
1組の夫婦から3人子供が生まれないと人口増えんのだが、そりゃ人口減るよ。無理だもん。
飛んだり跳ねたり始まるから一階じゃないとキツいだろ。
ダサい玉くさい玉田舎臭い玉あたりに家買って、ミニバン買って、遠距離通勤するしか道はないんかよ!
クソが!
なんやかんや、今年だけで数千万の買い物になんのに、妻が全く金を出してくんなそうのなのもイライラ。
産んでから無職だし、しょうがないんだけど、家と車なんか一気に買ったら貯金全部パーだよ。
今年の大きな買い物はアルファードと一軒家とスマホとパソコンとテレビ。
貯めるのに何年かかったと思うんだよクソ!
三十代で4000万貯めたのって、中小企業のサラリーマンにしちゃ頑張ったほうなのに、一瞬でゼロ!
fuck!
はてブで稀によく見る田舎マウントがよくわからない。というかそれがマウントになるの?ということもしばしば。
実家が都心部で、多分4駅くらいは徒歩圏内にあったはず。この徒歩圏内とは大体歩いて20分くらいのことを指し、歩いて行けるだけとなるともうちょい増える。
初乗り運賃でターミナル駅まで行けてしまうので遠出という感覚はちっともなかった。なお金のない学生時代は自転車で行ってた。それくらいの距離。
今は実家を離れて一人暮らしをしているが、駅からスーパーはすぐの立地だ。通勤定期券内にターミナル駅があるので娯楽はそこで済む。気分は寄り道程度。
自慢というよりもテレビを禁止されていた子が成長して同年代の思い出話に混ざれない気持ちに似ている。なにそれ?そうなの?と。
「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」
衣:仕事着、通勤着、冠婚葬祭用、部屋着、就寝用、外出用、水泳用、運動用で各4シーズン用で各2~3着ずつ、衛生的で清潔で快適に洗い替えできる環境で意匠は流行と実用面から極端に離れていないもの
住:災害に合わず職場や親しい人達から遠からず買い物先と交通機関から徒歩で近く人間関係に悩まされず体力的精神的に確実に休息できて所有物も収まりつつ手狭ではなく清潔で快適でプライバシーの保たれること
健康:先天的や後天的な疾患あれば直ちに手厚い治療と生活上の補償を負担を伴わず受けられ、職務やそれ以外でも健康を損なわない配慮や環境整備が為されていること
文化的:先人の積み上げてきた知識的および文明的な物質的で精神的な遺産を全て無償で容易く利用活用できて、なおかつそこに自分の意志で継ぎ足したり、また誰にも咎められずに全く生産性の皆無な娯楽活動に勤しむことができること、そしてこれらは内心の内で有る限り自分以外のどんな存在にも明らかにしなくてよい権利を持つこと
・・・みんなはどう?
・ノクターンノベルズでは、ブックマーク外で新しい作品が観測される導線が、基本的には更新時間での「新着順」の検索しかない。キーワードで絞って検索することも出来る
・その為、ゼロの状態からたくさんの人に読んでもらいたいなら、ある程度お話を細かく区切って、何度も投下して新着で表示されるタイミングを多くした方が有利なんだろうなーと思った。
・俺が書いたのはあんまり細かく区切ってていない(ちゃんと話の区切りで区切りたいと思った、あとエロシーンが細切れになるのが嫌)のでその点は不利だったかも知れない
・投下時間を色々工夫してみたが、基本的には22時頃に投下するのが一番読まれる可能性が高いように思った。幾つかアクセスの波があって、それが大体22時~1時、6時~9時、11時~13時で3か所くらいある。恐らく寝る前、通勤・通学中、昼休みなんだろう
だから話細切れの毎日更新しか伸びないし、だから細切れでも読めるくらい小さくまとまってる話になっていくし、だから内容が単純な勧善懲悪になりがちだし、
電車には色々な人が乗っていますので、それを避けるために乗る位置を変えてみたり、身体の位置をずらしたり、とにかく対応に追われます。
往復2時間通勤を1年間続けると(2時間x20日/月x12ヶ月)、480時間電車に乗っている事になる。つまり、1年間のうち、20日間電車に乗っている計算だ。38年間勤務とすると760日だ。2年間だ。
ジャンルは三人称視点ファンタジー世界観で、触手・異種姦ものとレズものをミックスしたような感じ。
エロ無し回も含めると、平均4,000文字から5,000文字くらいのエントリを、2週間毎日投下した。
・ノクターンノベルズでエロ小説を読んで、「これ俺の方が上手く書ける気がする」と何回か思った
・けど「上手く書ける気がする」だけだと口だけ妄想野郎だし、何より自分の創作を勇気をもって公開してる人に失礼だよなーと思った
・エロ小説であっても、実際に自分で書いてみることで何か新しい知見が得られるかも知れないと思った
・全体的に、一人称視点のチート・異世界転生ものか、三人称視点だとダークで女の子が可哀そうな感じになる作品が支配的で、俺が読みたかった、三人称視点でかつ女の子が可哀そうじゃない異種姦もの、というのがあまり見つからなかった(観測が足りないだけで、ないわけではないと思う)
・どうせやるならある程度ちゃんと分量揃ったコンテンツにしたいと思った
・ごめんなさい正直よくわかりません
・一応数値で言うと、これを書いている時点でブックマーク数が139、総合評価が429pt、評価してくれた人は16人、(文章評価:ストーリー評価)は5pt満点で平均(4.8pt:4.7pt)で、観測した限り、同じ時期に始まった、かつ他に作品がない新人の作品の中ではそこそこの数値である、ような気がする。日次ランキングは最高で35位くらいになった筈(これ書いてる時点では80位くらい)
・けどあんまり客観的な指標とは言い難いし、当然上には上がいる
・エロって実際自分で書いてみると本当難しいなーと思った。それが分かっただけでも収穫だったと思う
・というか、エロとか関係なく、ゼロからストーリーを構築し続けること自体が凄い。これはラノベ他、創作全般に言えると思う
・ノクターンノベルズでは、ブックマーク外で新しい作品が観測される導線が、基本的には更新時間での「新着順」の検索しかない。キーワードで絞って検索することも出来る
・その為、ゼロの状態からたくさんの人に読んでもらいたいなら、ある程度お話を細かく区切って、何度も投下して新着で表示されるタイミングを多くした方が有利なんだろうなーと思った。
・俺が書いたのはあんまり細かく区切ってていない(ちゃんと話の区切りで区切りたいと思った、あとエロシーンが細切れになるのが嫌)のでその点は不利だったかも知れない
・投下時間を色々工夫してみたが、基本的には22時頃に投下するのが一番読まれる可能性が高いように思った。幾つかアクセスの波があって、それが大体22時~1時、6時~9時、11時~13時で3か所くらいある。恐らく寝る前、通勤・通学中、昼休みなんだろう
・キーワードタグには検索されやすいキーワード、検索されにくいキーワードがあるようで、(俺にとっては)意外なことに「男主人公」「女主人公」「現代」「学園」など、具体的な性癖ワードではなく、作品の舞台立てについてのキーワードの方がよく検索されるようだった。「触手」「異種姦」なんて上位50位にも入っていない。触手ってマイナー趣味だったのか…。古来からの伝統ジャンルなのに…
・キーワード検索での流入はそれなりの数あるようなので、作品をきちんと説明できる範囲で適切なキーワードを設定するのが大事そうだと思った
・エロシーンしか読まれないだろうと思っていたら、案外エロ無し回でも読んでくれる人はたくさんいるようだった。必ずしもエロ目的の人ばかりでもないんだな、というか「エロもあるストーリー」を読みたい人って意外に多いんだなーと思った
・感想はマジで嬉しい。もし好みの作品があったら、一言「面白かった」だけでもいいから感想書いてやってくれ。書いている側からすると暗闇に向かって独り言を言っているようなもので、「あ、誰か人間が読んでるんだ」と分かるだけで本当にモチベになる
ここまで書いたら晒せって言われると思うので一応リンクだけ貼っておく。当たり前だけど18禁だしエロ注意。
https://novel18.syosetu.com/n0408fw/
以上です
多分俺がそうなる。学生時代の友人連中もことごとくこれ。
親はなぜか優秀なんだよ。しょせんはサラリーマンだけどどう計算しても生涯賃金10億は稼いでる。ついでに東大卒。
友人たちの親も同じようなもんで、2代目開業医だの朝日新聞だの三菱重工だのそんなん当たり前。当然、高学歴だし裕福だった。
家はデカいし別荘持ちだし何よりどの家も教育に対する投資を惜しまなかった。
で、俺達がどうなったかというと万引きもせず普通に楽しくゆるく学生生活を過ごして一浪マーチとかニッコマ。
マジ。ネットだと「教育投資を惜しまない裕福な家に生まれ育ったのに早慶行けない奴は障害者」とか切り捨てられるけど、全然そんなことはない。同じ境遇で俺ら程度の大学行くハメになった奴なんてむしろマジョリティ(女の子なら偏差値50程度だけどなんかちゃんとしてそうな名前の女子大に現役進学してお茶濁したり)。
でも悲壮感は特になくて、親も親で「受かってよかったなおめでとう」なんてニコニコ笑ってるだけだから、資格取得で頑張ろうとか全然思わなかった。友人連中もやはり同じ。
案の定、大学入ってからも留年しない程度に講義をサボってアニメ見てシコシコしてラーメン食べてヌルいバイトを趣味程度にやってたら3年経ってた。
これでもまだ危機感は覚えない。
なにせ都心通勤可能圏に実家があり、そこには金融資産たんまりの親が住んでいる。「生きるために無心になって働く」なんて境地には到底至れない。会社辞めてえ〜とかアホ面下げて猫背で働いてなんとなく時間がすぎる毎日。幸いにも、俺も友人連中もバイト以下のクソ意識が許される環境だった。会社ではニヤニヤチンタラしてる。眠くなったら便所で寝てる。これなら勤まるはずだよ。
さて、そんなふうにして俺たちは昨年30歳になった。俺や友達連中の半分くらいは結婚予定がある。ただ、みんな年収400万〜450万程度。もう10年勤め続けても500万くらいで頭打ちじゃないかと思う。
これじゃあ結婚するにしても共働きマストで、子供なんか絶対無理だ。
でもまだ焦らない。焦れない。
なぜなら、住宅ローンの頭金や自分の老後資金はどうせ親が全部なんとかしてくれるだろうとわかっているからだ。
それでもなおお金は余るだろう。薄給ながら意識低く適当が許される会社で働きながら、マイホームを手に入れ、嫁と面白おかしく遊びながら余暇を満喫する。
最後には何も残らない。
親が40年以上かけて築いてきたあらゆるモノを子供が綺麗に費消して最期は全部無に帰する。
やや裕福な家に生まれた男で俺らみたいな奴は多いぞ。
ずーっと学生気分なのよ。
でも努力や能力以上に良い思いさせて貰えてるから克己心も芽生えない。
ガチの田舎なんかによくいるらしいけど、高校卒業して即地元の零細企業勤めて結婚して子供3人生んで何台も車持っててチューニングに金かけまくってて家族旅行もしまくってて〜、みたいな元ヤンに凄く感情移入する。
それと同時に俺らみたいな家に生まれてちゃんと難関大に受かって日経225企業とかに就職して高スペ女と結婚して子供作ってお受験させて〜みたいな満点ルートをまんまと歩んでる同年代は本気で尊敬する。そのモチベーションはなんだよ。
声かけてくるのやめてください。
「あんた昨日何時にここ通ったよね!」
「そんときこうしよったよね!」
「今日は遅いんじゃね!」
最初はフレンドリーなおじいさんなんだなと思ってたけど次第に気持ち悪くなってきた。だってほかの通行人には声かけてないじゃん。最近はすんなり無視できなくて気持ち悪さとあの舐め腐った態度にイライラしてる。
悪意があろうとなかろうとやめてください。
わたしとあなたは赤の他人ですよ。そしてわたしもあなたの常連のスナックのホステスじゃないし。
恒例の「別に出なくてもいいんだよ? 飲み会」にて、いつも大人しくて可愛がられていた経理が遂に爆発した。
「経理ちゃんは美人で得してるねえ」そうですね「経理ちゃんは肩凝りひどそうだねえ」そうですね「妹さんもそうなのお」
バチコーンの音が三回続いた果てにチーフと副社長の「まあまあ」が飛び交い、さらに小一時間たった後、経理はこっちにやってきた。
いつになく顔が真っ赤で、酒臭い。これはアルコール限定解除したっぽいな。
これから話すのはこの経理に関する顛末だ。長くなるが大丈夫な人は聞いていってほしい。主に俺のために。
翌日マグカップに不審なポストイットが貼ってあった。「実はカタチから入るタイプなんで一緒についてきてもらってもいいですか」
謎の距離感に戸惑いつつも俺は、週末に”しまうら”に連行されることになった。
「RPGでも町についたらまず装備を揃えるタイプなんで」誰だってそうだが。
というか経理ってこんなやつだっけ。職場では昼休みとかに話す仲だが、基本無口でイワユルおっとりさんの印象があった。例の宣言が効いてきているのだろうか。
いままでは、タイトなジーンズ・カカトがあまり高くないパンプス。上半身フワリを下半身で締める。フェミニンな見た目だったが窮屈だ。まずはここらを改善していく。
”しまうら”は近年ではラインナップがかなり充実してきているみたいだった。petit price でも大人の全身が問題なく揃うのだ。
昔のユニクロのようにシャツだけはヤメトケみたいなのは無いし、縫製も下手な若者向けブランドよりはよほどシッカリしていて、何より値段が安い。
安すぎて不安が頭をもたげてくるくらいだ。
ねえ、いい大人がスリッポン・アンダー二千円で通勤は流石にどうかと思うし、せいぜい紐靴にしようよ、スニーカーはニューバランスが大正義だよ、革との混合もあるよ。などと申し上げた。
「徹頭徹尾ラクでいいじゃん。ベジータの戦闘服みたいでさ」旧型の肩のないアレか。
やがて試着室から出てきた経理を見て唸らざるを得なかった。なるほど。これはパーフェクトに過ごしやすそうな格好だ。カジュアルコーデに擬態したジャージみたいだ。
実際あまりにも楽チンだったらしく、経理は服のタグを切ってもらい、礼をくれたあと、そのまま着て帰った。
面白いので次の日は早めに出社して、経理の出社を観察することにした。
しまうら装備で全身を固めた経理はさらにサングラスを重ねてやってきた。頭部の強化もバッチリだね。
はたして、モーセが海を割るように、様子をうかがっていた有象無象は散っていった。先週の三連撃が効いているのか、マネージャー界隈も文句は言えないようだった。
ギョッとしたので忘れられないのだが、この朝の経理は仕事の手始めに机の上を、散らかし始めたのだ。書類の束をひっくり返していた。
後にこれについて、経理はまず原則論を説く。「片付いた机は美的見地からみると、良い」環境が美しく整っていれば、それは周りの人間の生産性を向上させる。へえ。
俺などは誰かに片付けろと言ったことも言われたこともないけれど、なんとなく散らかすのが気が引けて、備品の山からくすねてきたブックシェルフやらトレイやらで書類を整頓し、ティッシュボックスを磁石バーで机の天板の裏に貼り付けていた。部署内では割と褒められた。増田クンのとこもキレイだね。となりで仕事してて気持ちいいよ。エヘヘ。
しかし経理は原則を完全に無視した。「個人の効率性の観点からは結論は、全く異なる」いま必要な書類を最も手近な場所に文字通りぶち撒ける。好き放題スペースの許す限り広げる。物理的に距離が近いんだから、アクセス速度は最速になる。
俺の部署にはデジタル管理派も多いのだが、経理は紙の書類を愛した。いわく「紙は縦引きができないが、代わりに解像度が最高で、レスポンスも最速のデバイス」らしい。
不要になったらそのタイミングでガッとまとめる。付けやすく取り出しやすいクリップで留めて雑にボックスにブチ込む。経理はクリップの役目をプラスチックの洗濯バサミに負わせていた。
「もう手段は選ばないことにしましたから」全体が下がったぶんを突出した誰かが補えば、まあ帳尻は合う。
経理は化粧もそこそこに、ときには髪を振り乱して仕事と格闘していた。明確に差が出てきたのは三ヶ月後だった。
チーフを通して噂話として聞いたのだが、解き放たれた経理は旧版の実に二倍の速度で稼働しているだけでなく、こっちの部署からも進んで雑務を引き受けているということだ。俺はこれは咎める必要があると思った。
なあ、華を拒絶だの女を捨てるだの言ってたけどさ、もともとそんな役割みたいなのを経理が背負う理由はないんだし、だから捨てた分を仕事でカバーしなきゃ舐められるみたいなことは考えなくていいんだよ。
無理しなくていいんだよ。
このようなことを赤坂のバーにて弥勒菩薩の表情で述べショットグラスをあおったところ、直ちに喉にチョップを食らった。
ゴッ ゴホッゴホッ な、なにすんねん
「増田のそういうとこ、言うなれば気の抜けたコーラだと思われます。ワンペナね」ペナルティを食らってしまった。
フォローしてくれる気持ちは嬉しいけれども、と断った上で、いまの自分は仕事が純粋に楽しいからやっているのだと打ち明けてくれた。
もはや制限はない。邪魔は入らない。前よりはるかにペースが速い。成果が目に見えて現れる。能力の向上を実感する。成長している感覚が身に染みてわかる。
化粧の省略やら洗濯バサミの工夫やらハードディスクをSSDに変えた話やら完全栄養食の検討やら、エンボディチェア導入の話やら。エンボディチェア?
話には聞いたことのある椅子だ。経理いわく発売日はちょっと古いが、めちゃめちゃ背中にフィットして、時折ぶり返す腰痛のために良いだろうとのこと。
しかしその椅子、とにもかくにも値段が張るはず。ひょっとして十万超えるんじゃないの?
「近所の人同士で直接売り買いできるサイトがあるんですよ。そこで中古を買えば送料込みでもっと安くなる」
うーん、それって経費で落ちるの。っていうかそもそもそこまでやる?
真剣な目だった。
経理はただただ自分の為だけを考えてる。考えればそれは仕事人として当然のあり方である。そんな経理を上から目線で慰めんとした俺は、なるほど気の抜けたコーラである。しつこく粘り気のある苦さが残る(いや無理やりの解釈だこれ。真意不明ナリ)。
酔いでボンヤリとした脳が、まれな顧客との会合のために十万円のセミオーダースーツを注文していたのを思い出していた。もちろん言えなかった。
「増田もわたしも、一日の時間の大半を会社の椅子で過ごすじゃないですか。だったらそこにカネ掛けるのが最もコスパがいい」
気の抜けたコーラを脇目に、拘束具を脱ぎ捨てた経理はすでに周回差をつけつつあるようだ。
夜がふけて、経理は俺の背中にしがみついていた。類人猿ゲーム「Ancestors」で子供のお猿が親のお猿にしがみついてたみたいに。飲みすぎですよ経理さん。
タクシーまで担いでって運ちゃんにドン引きされたあと、マンションに辿り着いた。エレベーターまでが意外に長くて、経理の意識はすでに朦朧としていた。
経理いわく「アルコールが眠気に変換される体質・眠り上戸」らしい。そういうのがあるんだ。
「すみませんねえ…」
キミ体重重いよ。
「一理あるっすねえ… もってくれよぉ! お前のカラダぁ!!」
不意打ちを食らい、よろけてしまった。急に笑かすなや。
経理の部屋の内装は、むしろ男っぽかった。木製の棚板のアイアンのシェルフ。自然色をベースにしたモノトーンに寄せた家具。経理はもともとはこういう奴なのだ。
無印良品と思しき匿名的なベッドに経理を押し込んで、覚悟を決めた。終電は既に消え失せていた。
ある程度以上酔っていると、体質次第では急性アルコール中毒になりかねない。寝ているうちに吐瀉物が喉に詰まって呼吸ができなくなるケースを聞いたことがある。
今夜、この部屋を離れる訳にはいかない。
「ごめんなさいねえ… 増田、男性なのに」そっちにワンペナ、これでチャラな。
応答を聞かず寝入ってしまった経理を尻目に、タバコをくゆらせて一服し、冷蔵庫から引っこ抜いたコーラ缶(150ml増量)をカラにして灰皿とした。これくらいはいいだろうと思ったんだが、これが完全に裏目に出て翌朝こっぴどく叱られてしまう。息つく暇もない、情け容赦なきフルボッコだった。
長くなったが、以上が経理に関するレポートである。俺は考え直さなければならなかった。会社には経理以外も女性がいる。そして俺たち男性についてはどうだろう。
ここに断っておかなければならない。俺は、経理の女性を捨てる観念が必ずしも妥当なものだとは考えていない。相互作用的に周りを巻き込むのは良いが、そもそも捨てずに済むなら越したことはない。
経理なりのリミッター解除の方法が、ただそこにあったんだと思う。
先に述べた顛末のあと俺は海外に飛ばされた。連日ケチャップとマスタードの濃い味ファストフードを食みながら、自らを振り返った。結果、男性であることはむしろ自分自身をブーストする効果があるという結論に至った。
カフェインのような働き。
ギリギリに追い詰められた状況で「おれは男だ!」の考えが、必要なエネルギーを強制的に絞り出す。たちの悪いことには、深いレベルに刷り込まれた思考の習慣は常時起動型の特性なので、都合の良いときにだけ発揮させるのは、たぶん、難しい。
ならば捨てるか。あの人のように。
迷いを残したまま、つい先日、俺は再び日本に舞い戻ってきた。さてじゃあもう一度、元の職場で頑張りますかという矢先に、懐かしの経理から久々のラインが来たんだ。
皮を被り直したみたいに、経理ははじめ、煮え切らないスタンプでごにょごにょ言っていた。
そういうのいいから、さっさと用件を言ってくれと頼むと、
結婚が決まった、とのこと。
おめでとう。間髪をいれずにクラッカーを打ち鳴らすスタンプを出すことができた。職場の外では女性である。解っていたことだ。もちろん。
ここ三年で知り合いの女性の八割(八人)もが結婚した。良いことだろう。人生を前に進めた、という言い方はペナルティを食らうかもしれないが。
でも正直にぶちまけるとこのとき瞳は高速でサッカード運動を繰り広げていた。お・お・お・め・め・め・ででで
これからどうしよう。
何もかも押し殺して「割と仲の良い社員ふたり」の関係に落ち着く?
この世界で誰も彼もがやってきたように。自分の気持ちに蓋をして「男女の友情はあるんだ」学派に転向したフリをする。
生活を、やっていく。
みんながやっているように。それが男… いや人間の強さである。これこそが真の勇気である。
そんな振る舞いができるだろうか。
「できる」んだなあ。
どうしようもなく「可能」なんだよなあ。そういうのはさあ。