はてなキーワード: お手振りとは
原作厨なら突然アイドルノリされても〜っていうのもわかるが、俳優の追っかけやってんなら今さらアイドルと何ら変わりなくない?
そもそも推しって言葉もアイドル文化からの輸入だし、接触イベ行ってんのになんでお手振り・ファンサ・サイリウムとかのいわゆるアイドルの形式を取られた瞬間アレルギー出る人がいるんだろう
2.5とアイドル文化なんか相性良いに決まってるし三次元芸能人の消費方法としてあれほど洗練されたテンプレを使わない手はないでしょ
思うに、アイドル形式を拒絶する.5のオタクってアイドルを馬鹿にしてないか?「アイドル=実力がない」みたいな偏見を持ってるから推しにアイドル風をされると狼狽えるのでは。
実態はアイドルと何ら変わらない代物を推してる癖に“アイドルとは違います”ヅラしてんのが気に食わない。アイドルに実力がないならドル売りだって等しくそうであるはずだろ。
自分はアニメも漫画もアイドルも演劇も2.5も好きだけど全てにおいて原典主義なので、ドル売りしてる運営とそのオタクは本家本元であるアイドルに敬意を払えと思う。引用元へのリスペクトのない引用ほどダサいものはない。
昨日の音楽の日、とにかく最高だった。
と言うのもここ最近、テレビやネット配信でそこそこ長い尺のメドレーをやってくれることは確かに増えたんだが、基本Love so sweetやhappinessと言った認知度の高い曲。
つまりは万人受け狙いの定番曲を含んだメドレーが多く、別に嫌いなわけじゃないんだけど、ファンとしてはなんだかなぁと言う気持ちが否めないまま12/31へ向かっていた。
そんな中、昨日大トリで出てきた嵐。
どうせ定番曲とReborn、そしてカイトだろうなぁ…と勝手に予測を立ててたんだが、それが良い意味で裏切られた。
「ハダシの未来」「PIKA★★NCHI DOUBLE」「カイト」
思わず声が出た。
え、PIKA★★NCHI DOUBLEやってくれるんですか?マジですか?え?
こんなとこに常駐してる人間だから涙腺なんてものは枯れ果て、年中水不足のような状態なんだけど、女がむやみやたらに発狂したりする感情がこの時初めて理解出来た。
PIKA★★NCHI DOUBLEはファン人気が非常に高いシングル曲。
しかし同時に嵐の中で一番″売れなかった″暗黒時代の象徴でもある曲(それでも14万枚売れてるんだけど)
勿論ファン人気が高いだけあってライブでもそこそこやってくれた曲ではあるんだけど、外周回ってお手振りやファンサ用の曲にほぼなっていて、まともなパフォーマンスを見れる機会は少なくなっていた。
そんな″名曲″をまさかこの2020年にテレビで、しかもダンスパフォ付きでやってくれるとは…
ファン向けの曲であればYouTubeとかのネットでやるのが主流なんだろうけど、ここに来てテレビで、しかも一音楽番組の大トリでやってくれることに本当に感動した。
なんかもうそれだけで最近あった嫌なこととか全部吹っ飛んだし、一曲が齎すパワーってすげぇんだなぁと。
「限られた愛と時間を両手に抱きしめる」
「せめて今日だけは消えないで」
こんなの今歌われたらグッと来ちゃうよね。
淡く儚い青春を歌った曲が、今はこうして活動休止へのカウントダウンとリンクする。
なんて良い曲なんだろうと再認識出来たと共に、コロナ禍だろうと最後までグループとしての「嵐」を応援しようと心に決めた。
たとえ今だけと分かっていてもね。
50をとうに過ぎたおじさんが何故やまポンに出会ったのか。
やまポンとの出会いは偶然だった。
先週のことである。近所のモールに家族で行き、妻子の買い物が終わるのを広場で待っていたところ、若い女の子たちが集まってきたのだ。何かイベントがあるのだろう、折角だからと見ることにした。
正直に言うと、私はBee Boysのことをこの時までよく知らなかった。もちろん地元なので、そういうグループがあるということは知っていたが、実際に見るのは初めてだった。
たくさんのファンが待つ中、ステージに出てきた男性たちの中に、ファンの目を見ながら各方向にブンブンポーズ(名乗りの時にするポーズ)をする人がいた。それがやまポンだった。ステージ上のやまポンはなんと、少し離れたところから見ている私に笑顔で手を振ってくれたのだ。若い女の子たちに手を振るべきであろうイベント会場で、当時まだファンでもない、今後ファンになるかも分からないくたびれたおじさんにだ。なんだこの子は、と思った。何故こんなおじさんにも笑顔で手を振ってくれるのだろうか。思わず手を振り返した私を見た彼は、一層目を細めて笑い、視線を外した。私の手はしばらくそのままだった。あまりにも可愛かったからだ。ステージの最中、私の目線はやまポンに釘付けだった。
ステージの後は握手会があるらしい。CDを買うと参加できるとのことで、少し迷ったがやまポンと握手をすることにした。列に並んでいると、意外と男性がいることが分かる。場違いな空気を感じていた私はここで少し安心した。
目の前の人が終わり、いよいよ自分の番が来る。一歩前に出た私は、私だけを見ているやまポンの笑顔に恥ずかしながらノックアウトされてしまった。「初めてだったが楽しかった」「手を振ってくれて嬉しかった」「また来たい」。目映い笑顔にドギマギしながらもなんとか伝えると、やまポンはニカッと笑ってこう言った。「ありがとう、またきてね」と。
テーマカラーは銀、特技は盗塁、そして本名は山本龍臣。山本龍臣、という名前だけを聞けば確かに野球部にいそうだ(これは偏見かもしれないが)。しかし彼は笑顔がとても可愛い青年なのである。あの日から私は毎日やまポンのことを調べてしまっている。すっかりやまポンの虜だ。あの時は「ファンになるかも分からないのに」と思ったが、あのお手振りはなかなか効果があったらしい。
そして「またきてね」というあの優しい声を聞くために、私は今週も何の用もないショッピングモールへ行ってしまうのだろう。趣味もなく枯れた人生だったが、やまポンに出会えたお陰で週末の楽しみができた。ありがとう、やまポン。これからよろしくね。そして私のようなおじさんたちも、一度Bee Boysに会いに行って見てほしい。きっと良さが分かるだろう。
ファンサービスについて。私は某事務所のオタクである。事務所は基本的には握手会だのハイタッチだのの接触イベントはないしコンサートだって毎月毎週のようにやっている訳では無い。と思う。
そんな中でたまに自担と会えるコンサート、ライブで、ファンサービスを貰えればその回は自分の中で最高の公演になると私は思う。
馬鹿みたいに沢山の女がいて、自分より美人な同担が近くにいて、同担じゃなくても美人の他担がいて、それなのに私にファンサービスをしてくれるなんて自担くんはなんてできた子なんだろうか。
ファンサなんていらないとしきりに言ってるフォロワーも居るけど、個人的には貰えるに越したことはないぞ!タダだしね。
もちろんルールをあまりに逸脱したサイズのうちわとか嬌声とか、邪魔になるものを多用してまでファンサを強請るのは気持ち悪い。けどファンサ欲しい!!わかる
貰えるためなら頑張って良い席良い番号って思うし(近いと自分からも見やすいしという免罪符)多ステ多ステってなる量も質も頑張りたい
オタクによっては狭い箱で飛び交うファンサにはなんの価値もない、とかお手振りはファンサじゃない、とか色々あるけど、でも貰ってしまったらそれはもう自担くんと私の世界だし?
お手振りだろうと指ハートだろうともっと特別ななにかだろうと、おこぼれと確実って何となく分かるし、その場の空気が時間が止まる。一瞬のはずなのに永遠のような二人の世界に感じられてしまう。
そんなおめでたい頭なのでその数秒で今まで溶かしたン万円ン公演はちゃらになるし頑張って良かったって思うしこれからもその姿見ていたいって思うし明日からも頑張ろうって思える。
ファンサ関連の記事見て、今までジャニーズとかEXILE系とか普通の邦楽バンドとかしかライブに行ったことなくて
私が応援してたのはもうメジャーになって会場もアリーナかドームクラスの人たちばかりだったのと
席運が悪くて遠いかなんか端のほうかばっかりだったということもあり
ファンサっていうのは無縁のものでそもそもそういうの目当てじゃないしと思っていた
なんだあれは…すごいな…目があったりお手振りもらったり投げチューされたり
そりゃあれにどハマりする人がいるわけだわ…別世界過ぎてビックリした
だってめちゃくちゃ男前な人に構ってもらえるってすごくない?!
若手俳優とか売り出し中俳優が多いからなのかなんかそういう文化なのかよく分からんけど
あと10歳若かったらまんまと沼に落ちてたなぁと思いました
また行きたい…
私は前方列。席の後ろが通路。
トロッコが通った。私の方を向かない。私、ここにいるよ。私のことオキニならこっち見るはずだよね?あ、オキニじゃなかったんだ私。
十分顔が見える位置。
なんでこっち見ないの?あ、干されてるからか。
100%ではない。でも、3年ほどイベントに通い詰め、最前〜5列目に入ったのが30〜40回。接近も全部行った(それでも2回だけど)。
さすがに顔は覚えられたはず。むしろこれで覚えられてなかったら驚きなレベル。
ここ最近目を合わせようとしてくれない。
お手振りが、私の前の人で終わる。
今日のライブは前から3列目、ほぼドセン。センターのお客さん一人一人をにこにこ笑顔でなぞるように見ながら、他のメンバーを推してるお客さんまでにも丁寧にお手振り。
別のタイミングで、同じく1〜3列目のセンターの人の顔を眺めるシーンがあった。
私の隣の人で終わった。
私の姿を見つけてちょっと驚いた顔をした後にUターンして行った。
こんなことが続く。これはたぶん干されてるんだろうなあ
推しに凝ったメッセージカードを毎回作って渡していたから重いって思われた?
それなら前の接近の時にテンパっていつもありがとう、大好きですって言ったのが悪かったの?
他は何も悪いことをした記憶はないのだけど
美少女ではないけどブスではないしおしゃれしてるし服も可愛いのを着てる。イベントでは大人しくしとやかに応援しているし同担の間でも私の話が出たことはないくらいまともな応援をしている。
何がいけなかったの。なんで私を無視するの。
今私が離れたところで推しはなんとも思わないだろうね。
だったら確実に認知されてるって思えるまで追いかけてやろうか。手紙をしつこく送りつけてやろうか。
こんなメンタルで行けない。しにたい。
9月までイベントが決まっててチケットも取ってる。どうしよう。
周りがファンサもらったって話ししてるのを聞いて「私は前から3列目なのに目すら合わなかった」って落ち込むのはもはや爆笑。
これを書いてたら確実に干されてるなって確信持ててきたよ。
せめて理由を教えてよ
唐突ではありますが11/23にパシフィコ横浜で開催されたMX祭 Vol.1「ARSMAGNA SPECIAL X'mas LIVE ~Several Winter Story~」に行ってきました。
いえ、参戦してきました。
きっかけは数年前他ジャンルにて知り合ったフォロワーさんの押しに負けて
…すいません言い方が悪かったですね。
フォロワーさんからの熱いお誘いを受けて行かせていただきました。
実は前々から行ってみたいなぁタツキくんかわいいな~~~とは思っていたのですが、私自身ジャニーズ大好き遠征ピーポーでしてなかなか予定が空いている月がありませんでした。
しかし今回は偶然にも何の現場もなく、場所は横浜、初現場としてはハードルの低い場所!
有難くお誘いを受けることにしたのです。
はてさて、アルスマグナとはなんぞや。
そこらへんの詳しい設定(設定っていうと怒られることもあるらしいけど他になんて言い方すりゃいいか知らんから突き通す)は公式サイト(アルスマグナ 公式サイト 九瓏ノ主学園)だったり読んでもらえれば分かると思います。
私も深くまではまだわかりません。
ただ、にわかの私がにわかのみなさんに伝えられるのは「とある学園の男の子たちと先生(とぬいぐるみ)」って思っとけばとりあえず大丈夫だと思います。
というわけで、初めてアルスマグナのライブに行ってみた感想を備忘録程度に箇条書きしていきたいと思います。
~物販~
・FC会員はAとBに分けられてそれぞれの時間に買う。それ以外は一般枠で買う。
→FCのA枠の時間帯から物販眺めていたけど、混雑改善のための組み分けの意味を成していないような…
物販出口付近で溜まっていたファンの方々は出口からまた会場内に入っていったりしていたので、そりゃ結局ロビー内の混雑は解消されていないよね。
スタッフの人数が少ないから裁ききれない→グッズが何があるか大きなボードなのに表示していれば事前に何を買うか、いくら用意しておけばいいかが分かるので会計の時間短縮になるよね。これはジャニ方式。
そもそも物販への案内が不自然。パシフィコ着いてもどこで物販を行っているか案内表示がないため分からない。
~入場~
・S席とA席に分かれての列形成
→列形成下手くそすぎる~~~!!!柵もなにもないところで折り返し作っても、早く入りたい気持ちでどんどん折り返し距離短くなるのなんてわかってることでしょう!?!??
スタッフも最後尾に一人は少なすぎる。どれだけファンへ厚い信頼を置いているんだ。
→ここはスムーズ。問題なし。むしろジャニーズにも見習ってほしいくらいスムーズでした。
(ただ何にでも言えることだけどデジチケってさみしいよね。私紙チケ保管したい人だからさ。)
~ライブ~
・オープニング
→会場後方から登場。座席中央通路でパクがおしりフリフリしてて可愛かった。近くで見るタツキが可愛すぎて死ぬかと思った。
・ひみつをちょーだい
→アルスマグナの曲で一番好きな曲だったから単純に嬉しかったしテンション上がった。
落ちサビ「最後聞いて恋のひみつ~」が大好きなのでもう普通に泣きそうになった。
・ボカロメドレー
→おねシンのタツキたまに雄の顔しててしんどかった。腰ぬけるかと思った。あとポジが0ズレで双眼鏡の中でずっと目が合ってた。好き。
ぴんこすてぃっく(?)のときにパクがしてた顔が面白すぎた。はわわ~~~みたいな顔してた。(は?)
・MC
→自己紹介の一人終わるごとに「アキラーーー!!!」って名前呼ぶシステムに驚いた。
→タツキがいちいち舌足らずでかわいい
→アキラ「そろそろ俺行かなきゃ!」時計を見る仕草 タツキ「時計もないし予定もないでしょ。ボッチマス。」 突然の辛辣
→パク「それじゃ俺はヒュードロンします!」くるくる回りながら退場かわいい
ここのMCの一人ずつ捌けるスタイルはもうちょっと改善した方がいい気がする。可愛いけどグダグダ感否めない。どうせダンサーさんがいるんだから一通りMCしたあとinterでも入れてダンサーと入れ替わりながら抜けていけば自然では?
・アキラ
→席が中央より左寄りだったからか左のスピーカーの音の悪さが気になる。
→タツキのキーが安定してなくてオケのハモと合ってなくてちょっと気持ちわるい。
・泉兄弟
→最初のダンサーさんの舞踏会パート、なんでクリスマスなのにベネチアンマスクのようなものつけているんだろう。ハロウィンっぽさ出てる。
→泉のピアノなぜグランドピアノじゃない。なぜ。一気にチープさ出てる。当て弾きだと思うけど譜面で隠すくらいなら舞台装飾上段にピアノ置いて、もうちょっと情緒的に弾き真似させてもよかったんじゃ?あれじゃ近くの席の人には見えてるよね。
→なんで手袋外してるのか初見にはわかりにくい。以前の舞台のストーリーの続き?
→それにしたって泉のビジュ強い。踊ってるときの指先が好きすぎる。
・パク
→花占い「へいわ~へいわじゃない~」いや、花でけぇよ!!いつおわるん!?!?!
・タツキ
→ずttttttttttttttttttっと舌足らず。可愛い。七面鳥狩り#とは。
→夢路が好きすぎるからタイムリープしてピューロお茶会に行きたい。
→正直泣いた。コンちゃん「これで僕がぬいぐるみの時もずっとそばにいれるでしょ」泣いた。ちなみにライブ終わりに設定集読んでさらに泣いた。
→二人とも歌うまい~~。後半転調したところはキー甘いかな~~~。
・心わーるど
→そーきゃん(?)みたいな合いの手の時に兵隊さんの帽子を叩くタツキが可愛すぎた。
・先生
→なにがおきているの
・みかんじゅく
→え、好き
→え、好き
→青春アミーゴじゃんこれ。え、好き
→私のメモにはすごく大きな字で「揺るぎないシンメ感」と書いてあります。現場からは以上です。
・恋の容量∞
→ワイ「おっけー。抱いて。」
ちょっとこのあとからメモが消えているので覚えているところあげると
・新曲好きな感じです
・曲と曲の間のファンからの声がすごい。会話しようとしてるの?そういうのアリなの?私的にはアリエナイ。
全体的なイメージとしては申し訳ない「初見には難しいグループ」ってイメージでした。
私はなんとなく設定やらは知っていたけどそれでも今までの現場に入っていないと、情報追っていないと分からないような設定が盛り込まれすぎててちょっと置いてけぼり感はあったかな。
ただ、ダンスのレベルはやっぱりすごい~~。ずっと動画で見てきたけど生で汗かきながら踊っているところ見ると感じ方がこうも違うかって衝撃。
私が彼を初めて認識したのは、彼がまだジャニーズJr.に入りたての頃だった。
違うメンバーを目当てに見ていた番組に突如「今日からこの子が参加します〜」と先輩ジャニーズに紹介され出て来たのが彼だったのだ。
テレビ慣れしていない彼は小学生だったにも関わらず、少しハスキーな声で一生懸命喋っていた。しかし当時の私は何故だかは分からないのだが彼に対し、生意気な子だなぁ と言う印象を持っていた。
私が初めて彼を見た日以降彼の露出はメキメキと増え、ジャニーズJr.が歌って踊る番組では早々にユニットに入り、マイクを持って歌っていたし先輩ジャニーズが出ているドラマに弟役で出演していたり、はたまた彼を主人公にしたドラマなどがちょくちょく放送された。
今で言うなら彼の当時の状況は 推されている の一言だったと思う。
そんな彼の目覚ましい活躍を特に興味もなく、生暖かい目で見ていた頃、彼を中心にしたグループがデビューした。
それにはさすがに驚いたし、知らないメンバーもいたので少しネットで検索したり、軽く歌番組を追い掛けるようにもなった。
ただし、その時に見ていた子は彼とは違う子でファンとまでは行かず可愛いなぁ、ぐらいの目線で見ていただけだった。
そうしてそのグループはその後人数を増やし、正式的にジャニーズの新グループとして大々的にデビューを果たした。
デビュー後も私は違うグループを追い掛けていて、特に彼の所属するグループにも興味なく、たまに あ、この歌好きかも!くらいのテンションで好きな歌を歌っている時期だけ歌番組を見たりしていた。
ジャニーズのグループにハマると、長時間の歌番組では目当てのグループが出て来るまでその歌番組を見ている事が多く、デビューしたてのグループは歌う順番が早いので、彼が所属するグループを見る事も少なくなかった。
すると、小さかった彼はグングンと身長が伸び、見る度に素敵な男性へと変貌していった。こんなにカッコいいのに年下なんだなぁ、と不思議な感覚に見舞われたりもした。
そうして最近、彼がまたドラマに出演した。そのドラマでは彼が女性に好意を寄せ必死に彼女を振り向かせようと奮闘していた。優しくて結婚して欲しくて彼女が大好きで。初めてのデートでは彼女に似合う服をキラキラな笑顔でプレゼントしてくれ、具合が悪くなった彼女を責めもせず、家まで送り届け大丈夫?と言う優しい連絡まで寄越してくれる、そんな少女漫画から出て来たような素敵な役柄だったのだ。
劇中で彼は所謂当て馬のような存在だったのだけど、そのあまりにも素敵な役柄に私は間違いなくときめいていた。
それからアイドルをする彼を歌番組でまた見るようになった。昔はセンターだった彼も徐々に後ろへ行く事が多くなっていたが、彼だけに重きを置いて見てみると、いつでも彼はキラキラとした王子様のような笑顔で、楽しそうに全力でそれはそれはシャカリキにダンスをして自分のソロパートを歌っていた。
そんな姿を見てしまえば、ジャニーズオタクの血が騒ぐのは、思春期をジャニーズに捧げた業の深さだろう。
そして彼の事ばかりを考え、元は違う目的で作ったTwitterのアカウントに彼の事ばかりを呟くようになった私は、彼のグループで特に好きだったCDを中古で購入する事にした。それと同時に彼らのグループのコンサートをDVD化した物も購入した。
思えばそこが分岐点だったのかもしれない。
CDについていたMVとメイキングは私の心を満たし、あぁ…やっぱりジャニーズって素晴らしい……なんて如何にもオタクな事を思っていた。
アイドルの一番いい姿が出ると思っているのが私はコンサートだと思っている。しかし再生したそのDVDには彼らのいい所があまり活かされていないような気がしたのだ。
歌も歌う、ダンスも踊っている。しかし、それ以上に目立っていたのが彼達の執拗なファンサービスだった。
元々ファンサービスというものを執拗にするグループを好きになった事がなく、ファンサービスと言っても所謂お手振りだったり、ピースをしてくれたり、と言うのが普通だと思っていた私に彼達のファンサービスは衝撃を与えた
自らがファンに寄って行き、握手をしファンが持っているぬいぐるみを撫でたりするのだ。
開いた口が塞がらないとはまさしくこの事で、彼達のグループのファンがマナーが悪いと言われているのはそのせいなんだな、と思った。
どれだけしてはいけないと分かっていても、近くに自分の好きな担当が来れば手を伸ばすし、触れたいと思うのがファンなのではないだろうか。
それを自制する為にも私はアイドルには手の届かない気高い存在でいて欲しいと常々思っている。
けれど彼達のように自らが寄って行き、ファンサービスをすればそのアイドル自身の希少価値が下がるのではないか、と思うのだ。ファンサービス目当てで来るようなファンは、長くは続かないと思っていて、グループが節目を迎える10年20年までガッチリとファンをついて来させるには、ファンサービスではなく、自分達のパフォーマンスで引っ張っていかなければならないと思うからだ。
もっと力をつければ、もっと歌唱力を上げれば、全員のダンスをもっと揃えれば 人数が多い分その時の迫力は国民的アイドルだと銘打たれている先輩達をも凌駕出来るのではないか。
私が好きだった他グループのパフォーマンスと演出に比べればまだまだで、歌唱力もダンスも先輩達と比べれば全然稚拙なのだけど、その成長過程を見守りたいと言う厄介な感情が生まれてしまったのだ。
彼の所属するグループが、先輩達のように国民的アイドルになれると思っているから、彼の所属するグループの正統派アイドルとしてのキラキラ具合はどのグループよりも圧倒的だから、きっと彼達は素晴らしいグループになる。
その予感を確信に変えたくて、私は彼のファンになってしまった。
今までは完成されたアイドルしか見て来なかったのだが、これからは今から完成されていくアイドルを見られる事に期待と不安を寄せながら、彼を、彼のグループを応援したいと思ったのだ。
そうして私は気付く。こんな感情は初めてで、恐らく今まで自分が一番嫌いだったタイプの、モンペみたいなファンになって行くのだろうな、と。
私が好きなジャニーズのアイドルが出演するコンサートには「ファンサ」という文化がある。
それは「ファンサービス」の略で、ステージ上のアイドルがファンに、例えば手を振ったり、指差したり、投げキスしたり等の"サービス"を行うことを言う。
(ちなみに、この「ファンサ」は特定の個人に向けられる仕草を指す言葉で、辺り一帯のファンに向けたお手振りなどは「空気ファンサ」「エアファンサ」などと呼ばれ、ありがたみが一段どころか十段くらい落ちたものとされている。)
ジャニーズのコンサートと言ってもベテランから若手まで色々だけれど、このファンサ文化は色濃いものらしく、どのグループにも必ずと言っていいほどファンサをするための時間がセットリストに組み込まれている。
それは大体アイドルがトロッコに乗って会場のファンの座席近くを移動する曲のときで、トロッコに乗ったアイドルは目の前を流れるファンに、手を振ったり、指差したり、投げキスしたりする。
ツアー名に自分たちのグループ名を冠したデビュー組は、会場全部のファンを楽しませなくてはいけない(という建前)に対し、先輩グループの後ろで踊るジャニーズJr.は、自分のファンを増やすきっかけの一つとして積極的にファンサを行う。
…と言うのが、本題に入る前の「ファンサ」のざっくりとした説明。
本題は、「アイドルにファンサを求めるファンを心底バカにしていた自分がファンサを求めるようになってしまう」までの心境の変化だ。
これまで私は、コンサートにファンサを求めるファン(いわゆる「ファンサ厨」)に対して、
構ってもらえれば誰でも良くて大してそのアイドルのこと好きじゃないんだろ、
他のJr.に手厚いファンサもらったらさっさとファン鞍替えするんだろ、
薄情なやつらめ、と思ってバカにしていた。
コンサートでファンサを第一に求めるなんて彼らのパフォーマンスの足引っ張ってるようなものじゃないか、なんて憎々しくも思っていた。
自分は、ファンサなんてもらえなくても良い、ステージで精一杯ダンスしてるアイドルを見ているだけで充分幸せだし、誰かにファンサ貰ったからってサクッとファン止めるとか絶対ない。自分こそが"正しい"ファンだと思っていた。
だから、私はコンサートでもアイドルの名前が書いてある団扇は持つけど、「○○して」という要望を書いた「ファンサ団扇」的なものは持たなかった。
そんな私が変わったのは今年の春。
好きなアイドル、ジャニヲタ的に言うと自分の担当するアイドル=自担、が出演するコンサートツアーが始まった。
今まではチケットが当たった席でコンサートを観ていたけれど、せっかくのコンサートツアーなんだから自担がよく見える席に座りたい!と決意を新たにして、ここぞと思う場所を選んでチケットを手に入れるようになった。(チケットを定価以上で買っている時点で一般社会を生きる人間として一線堕ちたとも言える。)
自担がよく見える席とは、すなわち自担の視界に入ることのできる席でもあるので、だいたい公演の度に自担が私の団扇を見つけると、「あ、気づいてくれてる」と私が実感することのできる反応が貰えた。もちろん、それは私個人を認識しているわけではなくて、自分の名前団扇を持ったファンがいるな、という反応だけれども。
でもこれまでのコンサートでは、自担に気づいてもらうなんて発想はまったく無かったから、「こっち見てる!!!」って実感する衝撃はとても大きかった。
ファンサが手厚いアイドルはお手振り指差し投げキスに留まらず、エアハグとかエア壁ドンとかファンと2人で指でハート作ったりとかetc、もはやファンサ自体も一つの見せ場であるかのように張り切って色々見せてくれるので、そういうのに慣れている人から見れば私が喜んだ自担のファンサなんてファンサとも言えない仕草かもしれないけれど、でも喩えようのない嬉しさだった。
それは華やかなステージ上のパフォーマンスと同等か、それ以上の興奮で。
全国に何万人いるか分からないファンの一人でしかない私だけど、自担に私が応援しているということを知ってもらえる嬉しさ、あなたのファンがここにいると分かってもらえる喜びは、自己満足だけど抜け出せない快感で。
そのおかげで、今春のコンサートツアーの概要はほとんど覚えていない。
いつ自担が私の方を見てくれるか分からないから自担の視線から目を離せない。○○くんがバク転したというレポートを読んでも、そのバク転が会場の視線を集めている内にもしかしたら自担はこっち見てるかもしれないなんて思ったらよそ見なんてできない。豪華なステージセットも、今話題のJr.の活躍も、迫力ある大人数でのダンスも、全部観れてない。自担の視線しか追ってない。
これは"正しいファン"と言えるのか?と疑問が浮かぶようになった頃。
自担に干された。
「干され」とは、わざと自担にファンサしてもらえなかったの意で、私のように自担が私個人を認識していない状況ではわざとも何もないので、厳密に言えば「干され」と言うより、きっとただ単に気づいてもらえなかっただけなのだが、福岡も横浜もほぼ同じ席入って反応くれていたことを踏まえるとショックだった。
そして、自担に反応貰えたかどうかがコンサートの満足度に影響するようになったことを自覚した。
ただ平穏にパフォーマンスを観て自担のかっこよさに感動していた今までの自分とは違ってしまっていた。
もう"正しいファン"ではなくなっていた。
自担も、コンサートに出演している皆も、一回一回の公演に全力で臨んでる。
その努力と熱意のステージを目の当たりにしてもなお、自担が私に気づいてくれなかっただけで、そのコンサートは色褪せてしまう。
自担の気まぐれとサービスである「ファンサ」を何よりも望んでしまう。
これは、自分が何より馬鹿にしていた「ファンサ厨」ではないのか。
「○○して」というファンサ団扇を持たないことで自分はファンサばかり求めるファンとは違うと自負していたが、心の中では誰よりも「自担こっち見て!気づいて!何かファンサして!」と念じて会場に突っ立っている自分は立派な「ファンサ厨」ではないのか。
「アイドルがグループとしてどんなステージを魅せてくれるのか」よりも「自担が私にどんな反応をくれるのか」なんていう些細でちっぽけなことが自分の中で重要になっていく。
アイドルヲタクなんて、アイドルの夢に乗っかってばかりの自己満足でしかないけど、それにしても自己満足、自己完結過ぎる。私のファンサ欲を満たした所で自担の道はどこにも繋がらない。自担の道はファンサとは別の場所にあるべきだ。でも、私はファンサが欲しい…。
というファンサ沼に腰まで浸かったところで、ファンサに溺れて初めて気づいた悩みの種がもう一つ。
コンサートツアーで今まで反応を貰えてたのに初めて干されたことで、「応援すれば自担は喜んでくれる」という今まで信じてきたことが揺らいでしまった。もしかしたら、毎公演の様に視界にねじ込まれる私の団扇は自担にとって気持ち悪いものではないのか。自信を持って作り上げるコンサートは一人でも多くのファンに観てもらいたいのに、なんで同じ奴ばっかなんだよ!って憤っていないとも限らない…そう思うと、足がすくんだ。
もし次の公演でまた反応もらえれば「毎回同じような反応を求めるのは贅沢だし、スルーされる時もあるよね」と前向きに思えるけど、次も干されたら、「やっぱり私の応援は必要とされてないんだ!」って気持ちがメキメキ大きくなって、これまで通りに自担を応援できなくなってしまう。
コンサートで披露されるパフォーマンスも、自担の視線という局所的にしか楽しめなくなってしまうと同時に、自担に干されたら即ち自担は私の応援なんて必要としていないんだぁぁぁわぁぁぁん的な袋小路に突っ走ってしまう私は、きっとファンサなんて知らなかった頃より地雷が多いし、コンサートを楽しめてない。"正しいファン"が聞いて呆れる。
たった半年前までは、ファンサ厨は自分の幸せしか考えてないからファンとしての質が低い、くらい思って見下していたのに、自分がファンサを貰ったらその魅力にあっさり堕ちた。
そんな自分をとても情けなく思うし、この先ファンサを貰えなければすぐ「自担にウザがられてるかも...」と疑心暗鬼になってしまうし、何より自担に気づいてもらえる席を買い続けるお金のことを考えると頭が痛い。ファンサ厨なんて自縄自縛の沼だ。
でも、もう戻れない。自分がいることを担当が気づかない席でコンサートなんか観たくない。
時間は不可逆で、自分がいることを気づいてもらえた瞬間の興奮を味わってしまったら、その瞬間が無いコンサートなんて気の抜けた炭酸だ。
こうしてファンサ厨が一人できあがりました。