はてなキーワード: 源氏名とは
子供には話せないから墓場まで持って行く系の話なのだが、うちの親も孫の名前候補を出してくる親だったわー。
「〇〇が素晴らしい」みたいなことをずっと言っていて、その理由を聞いたら親父お気に入りの飲み屋のねーちゃんの源氏名らしい。
「お父さん、飲み屋のねーちゃんでもちゃんとしてないと評価しない云々」みたいなことを言っておふくろも擁護していたが、俺的には「( ゚Д゚)ハァ?」って思って呆れてた。
あるいは「〇〇がいいよね。親戚にそういう名前の人がいてかわいらしいと思った」とか言っていて、それも「( ゚Д゚)ハァ?」って思ってた。
その親戚、何かを自慢したいときだけ年賀状を送ってきたり、自分の出張費を浮かすために人んちに泊まろうとしたりと人として全く尊敬できないので。
まあ、そんな自分勝手を言う親を説得する理由がつくようにと考えて子供の名前を選んだな。
親には親の出してくれた候補を参考にして選んだんだよーという体を保てるようにそれなりに妥協した。
まあ、あえて親に感謝するとすれば、ブコメにより、膨大なる名前の探索空間の中から、探索範囲を強制的に絞られることになり、名づけの期限に間に合う時間に役所に名前を提出できたことかな。
名前を決めるときには、親に説明する理由付けのほかに、本人に説明する理由付けも一応用意してから決めてあるので、本人に名前の由来を聞かれても困らないけど。
品出しとかしていると影からずーっと見てきてレジに着くとすぐ飛んでくる30代くらいの男性客が1ヶ月ほど前から必ず勤務日にいる。(固定シフト制)
自意識過剰かもしれないけど毎回同じお酒1本を買っていて、それを持ってずっと私の近くをウロウロしている。長いときは30分くらいそんな感じだった。
特に実害はないけど怖いものは怖い、家も近いし深夜に帰るので苗字を知られるのがなんとなく嫌で名札の紙を裏返してバイトをしてる。
↑で、毎回店長に名札を裏返すなと怒られている。
店長いわく「まだなにもないし考えすぎ、名前が見えないとお客様にも迷惑がかかるので辞めてください」
まあ考えすぎの部分にめちゃくちゃキレてるけどそれはともかくとして、店員の名前がわからなくてお客さんに迷惑がかかるって具体的に何?クレームいれる時くらいしか使わなくない?アパレルとかならまだわかるけど、こんな片田舎のスーパーで名前をでかでかと首から下げる意味が本当に分からない。レジ担当がどうとかならもう偽名、源氏名じゃだめなの?みんなそんな店員の名前見る?
人減ってめちゃくちゃ大変そうだけどさっさと辞めてやろ〜の気持ち、早くバイトなんかしなくていい富と財産をもった屈強な黒人男性になりたいぜദ്ദി´._.`)
その頃は新型コロナウイルスなんてものは存在していなかったし、私の年齢も20代前半から20代後半へと大きく変化した。
時々ツイッターで復縁を目指すアカウントを拝見したりするが、皆別れて数ヶ月ほど、長くても1年前後だ。
ここまで拗らせている人はまず見ない。
恋愛および復縁ノウハウには必ずと言っていいほど「女から追うな、男に追わせろ」といったことが書かれている。
だがこちらの場合、いつまで待っていてもあちらから連絡が来ることはない。
おそらく寿命の方が先に来る。
意を決してこちらからお誘いLINEを送り、先日約1年半ぶりに2人きりで会ってきた。
いっそのこと冷たい対応をしてくれたら、容姿が著しく崩れていたら、諦めがつくと思った。
解散後「とても楽しかった、また誘って」というLINEが届き、お礼と共に次回のお誘いをしてしまった。もう3日ほど無視されている。
断ることすら面倒なのだろうか?
会ってる時はせっかく楽しいと思ってもらえたのに、それすらも台無しにしてしまうレベルの文言だったのだろうか?
まさにはてなダイアリー。
愛情なのか執着なのか、復縁したいのか友達になりたいのか、自分自身でももうよくわからない。
この人相手には「追わせる女」にはとてもなれそうにない。
Pから始まるマッチングアプリでは登録後半日経たずでいいねがカンストしたし、Wから始まるマッチングアプリでは約8000いいねを獲得した。
元カレを忘れたく何人もの男性とお会いしたが、必ずご馳走してくれたし、必ず連絡先を聞かれたし、必ず2回目のお誘いを受けた。
また、副業でライト風俗をしているが、唯一出勤前に予約完売するし、出勤すれば必ず何人もの本指名(リピーター)の方が来てくれる。
その気になれば彼氏なんて1日で作れるであろう。
私と付き合える男性なんてそれこそ星の数ほどいるであろう。
マッチングアプリで大量のいいねを頂いても、優しくて穏やかな人に出会っても、溺愛してくれる人と付き合ってみても、予約完売してそこそこのお金を手に入れても、お客様方にたくさん褒めて頂いても、何も満たされない。
むしろ「モテるでしょ」「こんな子と付き合えたら幸せだろうなぁ」といったような言葉を頂くたび、いえいえ。私は袖にされてるような女ですよ。と空虚な気持ちに苛まれる。
20代後半、結婚適齢期の私はこれからどうなっていくのだろう。
これからどんどん歳をとっていった時に、後悔しない生き方ができるのだろうか。
こんなに強い想いを抱ける人に出会えたのは、幸せなのだろうか。はたまた不幸せなのだろうか。
お誕生日おめでとう。
幸せになってね。
法律的に売春は存在してはいけないことになっているので、建付け上、現行の法律で本番行為にコンドームを義務付けることもできない。法律が売春を認める見通しも今のところない。
店側も法律の存在を意識するなら売春の仕方に関する指導ができないので、キャストが自衛するしかない。
でも、キャストの中にもコンドームなしのリスクがある営業をかける人がいて、他のキャストはサービス面では対抗が難しいので、最後は客のモラルにゆだねられる、という話なんだろうか。
最後、コンドームなしで風俗で遊ぼうっていうやつがいるのが、もうあんまり理解できねえよ。
仮に、そういう客が少ないなら生でセックスするのがもっとアンダーグラウンドなサービスになるんだろうけど、実際は一定数の需要があるんだろうから、それで避妊具つけて遊ぶように客の倫理観に期待するのっても、あんまり見込みなさそうだよな、と思った。
最近ならSNSとかで、法律じゃなくもっとファジーな部分でモラルの向上が図れたりするのかなあ。それこそ、この増田がそうなのか。
これ、店側はキャストにコンドームなしで仕事してほしいのかしてほしくないのか、どっちなんだろう。
記事読んだら避妊具なしのヒントが源氏名についてるパターンもあるみたいだから、営業の一環にしてる店もあるんだろうし、そもそも生で本番やってるかどうかは店とスタッフ側でもわかんない、ってことなんだろうけど、どっちかというとやって欲しくないのだろうか。
あんまり考えたくないけど、本番行為はコンドームあり、って水準を作りたいなら、避妊具なしの営業してるキャストをどんどん追放するとか、そういう実態のある店の広告を情報サイトに載せないようにするとか、とにかくコンドームなしの本番を経営的に割りに合わないものにするしかないんじゃないのか?(もうしてるのかもしれないけど)
考えたくないっていうのは、締め付けが厳しくなると、たぶん、あぶれたキャストがリスクの高いおかしなところに捕まって不幸になる、って想像できるからだけど。
でも、それもコンドームありでないと困る、って店が多数派で合意を形成できたら、の話だもんな。店舗側の多数が、別に避妊具なしでいい、そもそも指導しようがないし、ってスタンスなら厳しいよな。
ども。110分6万円台の吉原S着高級でまんこ売ってる風の者なんだけど。お陰様で1月までは出勤を減らした関係もあって完売続きだったのに、流石にオミクロンの状況から完売は難しいということで実家に帰って長期休暇に入った。待機の時間があると気分が悪くなるから。その暇潰し。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1838463
風の人間にゴムつけろっていうのは簡単だけど、それは中々に難しい。増田はSWASHの人間というわけではないのだが、要さんの主張というのは現行の法規制を前提とする限りは明らかに正しい。「べき」論としてはよくわからない。事業として売春を認めるなら、性病検査は義務化してもいいのかなと思うので。で、本来これはスタッフであるらしいid:wuzukiなんかが書くべきと思うけど、なんか他人事でそのつもり無さそうだから自分で書くことにした。
最初に一つだけ指摘しておくと、現状の売春業者なりスカウトなりが売春合法化に賛成するかどうかは極めて怪しいと思う。それは箱にも新規参入を認めることになるだろうし、当局は次のターゲットとして職安法フル回転させてスカウト壊滅させることになると思うので、多分そんなロビイングみたいな真似しないんじゃないかと思った。単なる想像だけど。
で、増田は高校中退なので間違いがあったら訂正してね。内容は自信あるけど。
風の者にゴムを付けろという人々は、かんなみ新地が潰されたときは「いや〜潰れてスッキリですね、住みよい街になりそうです」みたいな感じだったんじゃないの。関西の新地はGフェラS着キスNGという粘膜接触ナッシングな皆様の理想郷なのに、そのときのブコメでは誰一人だって取り潰しに反対していなかったと記憶してるんだけど?
尼崎の女市長が潰すと言って女性票を集めて当選したので潰れることになったらしいけど、実際そこんとこどう考えてるんだろうね。「女の敵は女」というのが正解かどうかは分からないけど「売春婦の敵は普通の女」というのは間違いなくあると思う。
温泉むすめ騒動でも当初の問題について口を挟もうとは思わないけれども、「温泉街からコンパニオンが消えてみんながハッピーになった」という言説の登場には呆れた。「みんな」の中に温泉コンパニオンが含まれていないのは全く市民扱いされてないなと思う。
これは箱とデリでは箱の方が安全だし、新地はその最たるものなのに、法制度や現実の行政はデリやP活に誘導しているのと同じ現象がここにあると思う。本当は風の人間がどうなろうが知ったことではなくて、社会から存在が消えて(見えなくなって)ほしいという要求ってところが同じなのだ。
このブコメで安全性がどうとか言ってる奴も、保健所が数えた性病のカウントが上がることを嫌っているだけで、その先の風俗嬢がどうなるかなんて知ったことじゃないでしょ?
クラ淋は抗生物質飲むだけだし、梅も注射一本になった時代に何を言ってんだかね。性病の蔓延が全く問題ないとはいわないけれど、明らかに恐怖を煽って風の者を攻撃する材料に使ってるだろ。そういうのヘイトスピーチって言うんじゃないの?
で、前々から思ってるんだけど普通の女さんの特権階級ぶりって凄いよな。ちょっと怪我したくらいでフェミサイドでポストイットをペタペタとか一体どういうことなんだか意味分かんない。
大宮で風俗嬢が大量に焼け死んだときにそんな言葉どこからも聞かなかったんだけど。あれは風営法上の問題で建て替えが事実上不可能だからあんなオンボロビルで働かなきゃいけなかった結果なんだけど。風俗嬢が火事で焼け死ぬなり地震で壊れて下敷きになれば街が浄化されるだろうって考えの下に風営法があって、その結果として死人出したんだよ。これって国家によるジェノサイドそのものじゃない?未必の故意による虐殺でしょ。
あのとき誰もフェミサイドだなんて言わなかったよね。だから、まんこ売りにフェミニズムは百年早いってことで、別の主義主張が必要なのかなと思った。
はてな村では誰も知らない衝撃の事実なんだけど、ソープランドには保健所による立ち入り検査がある。この検査ってのが全くの無意味(遮蔽がどーたら水質がどーたら意味分からん)で、個室にゴム置いてあったら最悪の場合は営業停止になる。だから検査があると用意しているゴムは隠す。風呂屋は風呂屋なんだから売春は行われていないはずなのに、コンドーム置いてるのはおかしいよな?という理屈なんだけど、売防法的には全く正しいので反論のしようもない。
逆に、あくまで売春は行われていないのだから、保健所がセックスについて何かを指導することも出来ない。これが重要。
売防法を維持しながらコンドーム義務化というアクロバットをどうやって達成できるのか、誰か教えてくんない?売春なんてしていない自由恋愛のセックスなのに、その内容をどうやって規制できると考えるわけ?自由恋愛という建前がある限りGフェラか生フェラか、NSかS着かを法によって規制することはできない。スタッフすら命じることが出来ないので(命じたら管理売春だから)風の民の一人一人が経済的にどうとか健康的にどうとか考えながらゴムをどうするかについて選択しなければならんのは単なる現実。それが嫌なら売防法は改正しなきゃいけない。
売防法に文句つけたついでだから書いとくんだけど写メ日記に写り込んではいけないものが沢山あって(たとえばマット)、写り込んだものを見つけるとヘブンのパトロールが削除する。写メだけではなくて、そもそもマットとかイスとかチンコとか書いてもNGワードとして処理されるという中国のプーさん笑えないような規制があって、増田も部屋の中で撮ったなんでもない写メ日記を削除されたりする。これは削除しないようだとヘブンか店が摘発されることになるんで仕方なくやってる自主規制ね。
ネットでBBA学者いじめてる暇あるんだったら浅草警察に突撃した方がよっぽど表現の自由に資すると思うんだけど、何考えてんだか。どいつもこいつも全く使えないクズばかり。
売防法を改正して自由恋愛と売春のセックスを区分したとして、コンドームの着用を規制できるという考えもまた成立しない。たとえば、現行法でデリヘルではやってはいけないはずの本番行為をDC店はやってるんだけど、セックスはオープンに行うわけではないのだから規制・監視できていないので摘発なんてのは滅多にない。本番やったかやってないかを調べる方法なんかないし、店のスタッフがキャストにそういう指導したという証拠がなかったら摘発はできないから。逆に本デリが摘発されてるのはそういう証拠なり証言なりがあったということになる。というわけで、繰り返すけど滅多に摘発されないために成立してる。
で、今ですらNSってのは源氏名の前に☆が付いてるかどうかが違ったりするだけで、誰もゴムなしでセックスしろなんて命じてないって建前があるわけよね。今は客とのセックスを命じたら売防法に引っかかるんだけど、それをNSを命じることを禁止するようにラインを引き直したら何が変わるの?変わんなくね?
だからセックスの内容を法的には規制するってことはできないんだよ。増田はS着店にいるけど、客層が荒れるために店で禁止されている(もちろん明示的に禁止はしてないという建前だよ!売春してないからね!)NS営業をしている子は稀によくいる。うちの店の場合は義理風呂でスパイ入れて監視したりしてるらしいけど、それを法的に義務付けでもするわけ?使用済みコンドームを数える義務でも作る?部屋に監視カメラでも取り付けて客や嬢を処罰する?
するかどうかじゃなくて、できないんだよ。それを分かんなきゃ。だから法ではなく「掟」や「常識」で縛るしかないんだよ。新地がそうでしょ?
金持って来いっての。客としてS着店に行って、流行らせてやれば誰もNS店なんかじゃ働かないよ。Gフェラも自分から要求すればいいのに、なんでそうしないの?断らないよ。
とりあえず客になろうよ。そして、できれば良い客になろうよ。そうなってから他人に説教しようよ。
wuzukiはクソ客が風俗嬢最大の悩みだと書いてたけど、それは違うと思う。程度にもよるけど、本当に嫌なのは誰だって待機と茶なんだと思う。だからクソ客を受け入れるべきか悩むわけで。そしてスタッフもなるべくNGにしたがらない店があるわけでしょ?結局スタッフが客集められないからクソ客でも受け入れざるを得なくなってるわけで、そういう客に責任転嫁するところはスタッフやってますという人間としてどうなのよと思うわけでして。
そんで、ぶっちゃけ吉原ってNS店の増え方ヤバくない?もう半分くらいNSじゃないの?コロナ前から増えていたのは確かなんだけど、それが一段と加速してて怖いなと思う。大衆なんかでもやってて安売りが凄まじい。混合店もNSの子しか回転しないようで、厳しい時代だよね。私自身はS着で今の単価を下げることになったら引退するつもりだけど、どこまで下げずに済むのかな?と不安になってきた。
というわけで、四の五の言わずに来て頂いて、不安を解消するところから始めていただけませんか。そこんとこ、どうですか皆さん。
沖縄在住シンママの現役キャバ嬢ライター・上原由佳子氏(Twitter:@yukakouehary)の紹介で取材に応じてもらったのが、池袋の某人妻系デリヘルに勤務している、ことみさん(仮名31歳)である。セックスワーカーとしてはキャリア8年目のベテランだ。
本人の話によれば、彼女は大学卒業を控えた年に東日本大震災による就職難に巻き込まれ、新卒での就職に失敗。やがて非正規雇用を経て正社員になったものの、職場がブラック企業でメンタルを壊して退職し、夜の仕事に就いた。武器はFカップのバストで、現在の仕事については、なんと2歳年上の夫も公認である。
以下、ことみさんへのインタビュー形式で、池袋の人妻デリヘル嬢の目から見たコロナ・パニックについて語ってもらうことにしよう。
――まず、コロナ流行前後の売上の変化について教えてください。
ことみ:うちの店は最短で40分10000円からコースがあるんですが、コロナ流行以前は70~90分くらいのコースを選ぶお客さんが多くて、120分という人もちらほらいました。
私、事情があって、限られた日数しか働けないんですが、月に10日間の出勤で、1日あたり2~3人のお客さんがつく。なので、たとえば昨年11月時点の月収は25万円くらいでした。待機時間も含めて換算して、時給で約3900円くらいでしたね。
「守るべきもの」がある客は来なくなった
ことみ:悲惨ですよ。祝日ですら、お茶をひく(1人も客が来ない)日が出ていますし、お客さんが1人だけという日も多い。3月は時給換算で約2400円まで下がりました。4月はもっとひどいはずです。コロナ減収者向けの緊急小口貸付の申請を検討しているのですが、通るかなあ……。
――お客が減った以外の違いはありますか?
ことみ:奥さんや子どもがいて、安定した普通の会社で働いていて、それでもたまに遊びたい、みたいな“ちゃんとしたタイプ”の人が、コロナ流行後は一切来なくなりました。まともにコミュニケーションが取れる場合が多いので、私の基準ではこういう人は“良い客”なんです。遊び方もきれいで、禁止事項や乱暴なこともしないことが多いですし。
ことみ:確実に悪くなりました。失うものがない感じの人が増えたんです。で、“ガッつき系”が増えました。ショート40分で会話も全然しないで、「カネ払ってるんだから」と焦って、あれもこれも要求する的な。
――働く側は、体力的にも精神的にもすり減りそうですね……。
ことみ:お客さんの年齢層も変わりましたね。コロナ以前は、年上の女性が好きな若い男の子から70代のおじいちゃんまで幅広かったんですが、いま、あえて来る人は、ほぼ40代。独身かバツイチです。
――コロナ流行後に来店した、いちばんヤバい客について教えてください。
ことみ:去年の9月から指名で月1回入っていた人なんですが、コロナ流行後の2月半ばにも指名してくれました。そのとき、なぜか20年前くらいに流行っていたような小学生女児向けの自己紹介カードを「次回これ書いてきてね」って渡してきました。
「カード男」がことみさんにプレゼントした自己紹介カード。しんどいものがある。(撮影・安田峰俊)
「カード男」がことみさんにプレゼントした自己紹介カード。しんどいものがある。(撮影・安田峰俊)(他の写真を見る)
――うわあ……。あえて彼の心の内を想像すれば、異性と接した体験が小学生で止まっていて、その当時にウケていたものをプレゼントすれば喜ばれると思ったのかもしれませんね。
ことみ:ですね。性風俗店のキャストに本気で恋愛感情を持つ、“ガチ恋系”だったのは確かです。女児向け自己紹介カード以外のプレゼントとしては、「一緒にポケモンやろう」って言って『ポケットモンスター ソード』をくれました。とりあえず、家で旦那とプレイしているんですが。
――“ガチ恋”相手の夫へのプレゼントになってるじゃないですか。ちなみに、彼は性格や外見的には、どういう人だったんですか?
ことみ:30代後半で、なぜか上顎の前歯がなかったです。仕事は工場勤務だって言っていたかな。秋葉原によく行くらしく、音ゲーでハイスコア出したとか言って、動画を見せてくれました。
――『電車男』みたいなステレオタイプなアキバ系が、令和の時代にまだ生息していた。
ことみ:はい。めちゃくちゃ早口で、ポケモンとか音ゲーとか、自分の喋りたい話題だけをワーッと喋る人でした。コミュニケーションを取るのに、ちょっと忍耐力が必要になるというか。
――まあ、個性的でこだわりの強いお客さんだからこそ、コロナ蔓延下でも来てくれるわけですね。
ことみ:そうなんですよね。「カード男」は私の前にも他の店でお気に入りのキャストがいたみたいなんですが、出禁(出入り禁止)を食らったそうなんですよ。で、そのことを「あいつとは“別れた”」って言っていて。うーん、となりました。
ちなみに私は、3月になってから事情あって他の店に移って源氏名も変えたので、この人とはそれっきりになりました。
ことみ:4月上旬に「俺、テレビ出たんだ」って写真見せてくださったお客さんがいたんです。それが、森三中のメンバーの1人と写した写真で。数日後に、森三中の黒沢(かずこ)さんのコロナ陽性ニュースを聞いて驚きました。
――それは冗談抜きで危ない話では……。
ことみ:はい。ただ、よく思い出してみると、たしか写真を撮ったのは2月末だとおっしゃっていたので、このお客さんはセーフだとは思うんです。もっとも、この件に限らず、私たちが知らない間に濃厚接触者になっている可能性はありますよね。
お店のほうも、ホームページでは「コロナ対策をしています」とか書いていますが、実際は手洗い用の消毒液を置いていれば“まだしも良心的”という程度ですし。対策はほぼゼロですから。
――コロナ以来、お客さんが相当減っているみたいですが、つなぎとめる作戦は考えていますか?
ことみ:「この人は絶対に無理だ」と思う相手でも、ちゃんと名刺を渡すようになりましたね。ちょっとでも指名を増やさないと死活問題なので……。正直、最近は基準をかなり下げていて、相当ヤバいお客さんでも指名してくれるならOKだと思いはじめています。
――「カード男」や「森三中男」よりヤバい人でも、営業をかけるわけですか。
ことみ:たとえば、スーツの下にパンツがわりにブルマを着用している60歳前後のおじさんが来たんですよ。で、自分が持参した別のブルマを私に履けと。しかも新品じゃなくて、なんだか布地に使用感があるんです。
ことみ:他にも気持ちの悪いことがいろいろあって、もう次回は絶対NGだと思ったんです。しかも、おじさんはなぜか右翼? なんですよ。部屋でテレビのニュースを見ながら「日本はもう1回、戦争をしたほうがいい」と演説を始めて。
ことみ:でも、現在の状況だと、こういうおじさんでも営業をかけるしかないですね。指名をもらうために、バンバンかけると思います。
昔、子供の頃に観ていたビートたけしの正月特番テレビで、様々な業界からメンバーを呼んで大喜利をするという企画をやっていた。
老人俳優業界からは小松方正その他の面子を招いた、老人大喜利のパートでは「正月にちなんだ謎掛けをやって下さい」とお題を出した。しかし、当時の老人俳優は、お笑い芸人が主役のテレビ番組に慣れていない人ばかりだったせいか「『正月』と掛けて『お餅』と解く。そのココロは『老人の喉に詰まる』」と、単なる事実を羅列する回答しか出て来なかった。
また、新宿二丁目の夜の業界で働く現在の言葉で言うところのドラァグクイーンの人たち(源氏名が『ジュゴンちゃん』とか)を面子に招いたオカマ大喜利パートでは、テレビで放送困難なシモネタばかりをガンガン連発していたからなのか、途中で画面が停止して「企画に無理がありました」と字幕が出て画面が切り替わった。
そして、元プロボクサータレント業界からガッツ、具志堅、輪島、たこ八郎という錚々たる面子を招いて、ボクシング大喜利パートが始まった。ガッツたちに対しては「現代の政治について、何かコメントをお願いします」というお題が出され、各自が思い思いの言葉をフリップに書いて一斉に出した。
「アンドロメダ」
とだけ書いたフリップを出した。以下は、進行役ビートたけしと回答者たこ八郎の会話である。
たけし「たこさん、それは……?」
たこ「偉い人……」
たけし「……?」
たけし「そりゃアンドロポフ書記長だろ!」
正月が来る度に、これを思い出す。