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はてなキーワード: ケンカとは

2022-01-17

anond:20220117213701

言葉定義とか文章の書き方って、正解がないか永久議論できるのよ

まりケンカ売るのに最適ってわけだね

難癖つけたかったら言葉尻つかむのが一番だよ

正月早々両親がケンカしていた

鬼滅のキャラが「死んでる!」だの「死んでない!」だの

しょーもない理由でモメていた模様


ケンカするほど仲が良いってことで

にぎやかで何より

2022-01-15

anond:20220115124220

オトナのケンカは闇討ちが基本でしょ。

死体アスファルトと一緒に道路に固めちゃうの。

オトナのケンカって弁護士雇わないとできないよなあ

急に思い立ってよし雇うかってなっても誰に声をかければいいんだろうなあ

2022-01-14

初心者男性だけどここに書いてあるのは難しくて読めないのばかりだったんだけど?

初心者の男性でも楽しめる!少女漫画名作・傑作50選+1。 - Something Orange

クソリプごめんだけど、これがインターネットなんでね。

存在するってことが当たり判定を持つってことなのよ。

なんかねーここにある作品の多くが「少年漫画脳には何が面白いのか分からなくて難しいから楽しく読めなかった」作品なのよね。

ゆーてワシ初心者なんで半分も読んでねーので読んだのだけ反応するわ。

山田くんとLV999の恋をする

まさに俺が楽しめない少女漫画典型

イケメンと偶然であって繊細さ爆発な会話を繰り返しながらご都合主義的なトロフィー彼氏自慢をムーブし続けることの何が楽しい

ガラスの仮面 エースをねらえ

流石にこれは面白い

でもエースをねらえよりベイビーステップテニプリの方が上だと思うが後続作品との比較はズルだから言わぬが花だったかな。

大奥

これマジでまらんかった。

男女を逆転しただけの話をさも面白そうに語る文化がよく分からん

やってることはキン肉マンレディーのレベルなのになぜそんなさも高尚なことをしているような態度が出来るのか理解不能だった。

つうか俺、男だけど単にハーレム作ってるニタニタしてるだけみたいな作品終末のハーレムみたいなの)刺さらねえのよね。

オタクに恋は難しい

なんか少女漫画って「恋愛大喜利」みたいなの多くね?

そもそも基本が恋愛で構築されているか恋愛至上主義じゃないとそもそも面白くないというか。

まあそもそもこの漫画オタク描写が雑すぎクソザコなんで評価に値しないっすね。

こういう方面なら電車男痴漢男とかの方がまだいいかな。

坂道のアポロン

これは理解できた。

基本的には主人公女の「キャー私を取り合わないで~~~」のハーレムなんやけど、その間で男が単なるトロフィーバトルするトロフィーベイブレードにならずちゃんキャラクターとして呼吸してたのがよかったね。

まあやっぱ真に尊い感情ってのは粘膜をこすり合いたいだけの心からは生まれんのよ。

秘密トップシークレットー

少年漫画青年漫画劣化コピーに見えるんだよなこのジャンル

ハチミツとクローバー

青春の中で自分探しに戸惑う天才共(最高のダイヤを磨くためのダイヤモンドカッターダイヤみたいな表現だっけ作中だと)の葛藤は楽しかった。

恋愛に関しては「なるほど~~そういう方向性で戦えば反論できなくて勝ちになるのか~~~」って感じ。

一休さんのトンチを聞いて「理屈コネ方が上手いねえ」と感心するような?

最後の名ゼリフについては「お前の言いたい気持ちは分かるが、俺はまだそう感じられるような出会いしたことがねえから理屈や似た事象経験の応用で分かるとしか言えんのよ」って気分で読んだ。

ぶっちゃけこれは面白かったよ。

BANANA FISH

無意味エッチ的な描写入れる必要ってやっぱねーんだよなと思ってしまった作品

男性向け作品でも無意味パンチラしまくるのに時間食われると「感情移入度が下がるんだよ。そういうのはエロ漫画でやってね」と冷めてしまうので、こういう作品だと尚更辛かった。

まあ少女漫画読みなれると感覚麻痺して気にならないレベルなんだと思うよ。

俺もジャンプおっぱいモミモミしようが冴羽獠モッコリ連呼しようが完全スルー出来るようになってるし.

ちはやふる

バトルが軸のパート→たのし

恋愛が軸のパート→いいからバトルに話を戻せ

やっぱ俺バトル脳すぎるんだろうな。

固有能力考察とか勝利のための戦略構築みたいな嘘喰いとかでみるようなパートが好きなんだよマジで

そういう比率が高いからコレは好きだぜ。

のだめ

これも割と近いよな。

アスペ女が理解のあるイケメンを捕まえて人生大逆転みたいな部分については全然楽しめなかったがな。

ミステリと言う勿れ

これ少女漫画なのか?

良い悪いよりまずそこを論じ直す必要がある気が。

うさぎドロップ

オチ気持ち悪いは完全同意

どこかリアル湿度みたいのを感じられるのは少女漫画特有で好きなんだけどな。

フルーツバスケット

うーん……これは最後まで読んだがマジでさらんかった。

お家騒動みたいなのとかカーストに対するアレコレとかがまさに少女漫画特有価値観で作られていて飛んでくる角度的に自分に綺麗にささらず弾かれていく感じ。

やりてーことは分かるのよ、こういうのエモいよねって必死アピールしてくれるからさ。

でもあれよね好みじゃない相手から言い寄られても嬉しくないような感じのイマイチさらなさよね。

男同士だと「貧乳好きが巨乳アピールおっぱいばかり写すいAV見ても「いいから顔と下半身を写してくれよ」となるあの感覚だわ」で通じるんだが女さんにどう説明すればいいやら……

NANA

俺BOY(初めて買ったギターは真っ白なフライングVで買ったその日にケンカで叩き壊しましたのアレ)とかもいまいちさらんのでこれもアカンかった。

バンド系男女漫画合わせて10作ぐらいトライして刺さったのは「ハレルヤオーバードライブ」ぐらいだったぜ。

ぼくの地球を守って

守るべき大事なモノを「たま」表現する大切なものプロテクトマイボール精神共感して読んだが、なんだか全体的に女性的な繊細対人関係至上主義世界でキツかったぜ。

伏線オチを知りたくて最後まで読んだんだが、伏線の美しさよりも「うおおおお面倒くさいこと考えてるやつがおおすぎ理解ができなくなってきたぞおおおおお」が加速し続けたんだわ。

彼氏彼女の事情

やっぱこれも「トロフィーゲットだぜ!俺たちマジすげーからな」の人脈カースト上り詰めたがる作品なんだんだよなと最後で答え合わせを見た気持ちになったぞ。

誰もが認める凄い奴と友だちになったかじゃなくて「コイツ凄さは俺が認める。いっそ俺だけが認めればいいんだ!」みたいな暑苦しいライバル関係みたいのが好きすぎるんだろうな俺が。僕が悪いレッツファイティング

悪役令嬢

ゲーム世界未来を知っていることを利用して勝利するという話はね、自分コントローラー握ってれば楽しめるんだが他人がやってると冷めた目で見てしまうんだ。

これも僕が悪い。レッツファイティングラブ。


さて、思ったより読んでないな。

想像以上に初心者だ。

そんな俺に刺さった作品を上げていくぜ。

ベルばら

やはり強いぜ。

カースト爆上げ合戦あほくせーと思ってしまう俺もここまでインフレされた上に「俺の知り合いマジ凄いぜ」じゃなくて一国で権力争いするのがメインになると普通に楽しい

最終的にブチぎれた連中が全部ぶっ壊すのもデビルマンじみたヒャッハーオチ楽しい

やっぱ漫画恋愛だの人間関係だのといったリアルでも出来ることじゃなくて安全から血生臭い地獄を眺めるようなのが面白いのよ。

さばげぶっ

結局少女漫画って根っこは面の皮が厚いのを薄く見せたくてしょうがない心の化粧が分厚いゲス同士の足の引っ張り合いだろ?

それをいっそ徹底的に思いっきり堂々とやってみせりゃー面白くなるってことよ。

あれ?

2作ぐらいしか思いつかねえ。

男が読みそうな少女漫画は大体網羅されてんな。

なんだ結構やるじゃん。

つうか俺が読まなすぎてるんだけどな。

2022-01-09

anond:20220108120316

ケンカは同レベルしか発生しない。つまり馬鹿馬鹿と言われても傷つかない。プロのVはリスナーのことをお金をくれるカオナシだと思って見下してるから平気なんだよ。逆に言えばそれぐらいのメンタルじゃないと有名人世界では生き残っていけない。だからプロのVはみんなクズなんだよ。

2022-01-01

寂しく苦しい正月

正月は好きじゃない。

亡き両親と過ごした幸せだった頃を思い出したり、正月過ぎに亡くなった母の事を思い出す。

今は一人で暮らしててボッチで引きこもりから寂しい。

故郷から離れて20年以上。

実家は売却され帰る場所もない。兄弟とは骨肉の争いをしたので会いたくもないし、拳ぶちこんでやりたい位だ。

実家売却時、既に地元を離れていた自分兄弟遺産分割協議作成を頼んだが、不動産屋に今じゃないとダメだと言われてると脅され、後で金やるからと言われしぶしぶ捺印してしまった。やっぱり金はもらえなかった。その後兄弟はどこかへ行きどうなった知らない。

遺産分割協議書は必ず作れ。でないと後悔するぞ。

兄弟連れ合いが失敗した事業の尻拭いの支払の為に親父は家を建てたんじゃない。

そもそも勝手リフォームしやがって!

いろいろ考えて親父と大工さんなどが設計したものリフォームバランス崩した!

元々家相的にパーフェクトではなかったがそれでもなんとかなってたのに。

家相なんて信じてやがんの、ばーかばーか」と言う人もいるが信じる信じないは人それぞれだ。自分は信じてる。

 

ああもう、正月は苦しいよ。

だけどそんな正月自分だけでいい。

多少ケンカしたりしても、家族そろって正月を迎えている世帯に幸あれ。そして幸せが出来るだけ続くように……

2021-12-31

問題職員の正しい辞めさせ方 3/10

case2.B子さん

二人目のB子さんは、ある意味で私と同期だった。私がK市に採用された年に、高校を出たばかりの彼女が入庁してきた。

K市に入ってからの私というのは、せっせと新人公務員として基本的事柄勉強したり、各庁舎をぐるぐると見回って雰囲気を掴んだり(大抵は職員への挨拶を兼ねている)、K市が主催するイベントスタッフとして十数回と参加したり、多くの自治体職員が集まる研修に出席したり、ほかの幹部がまとめた人事政策に対してフィードバックを述べたり……あっという間に5ヵ月が過ぎていった。

その頃だった。B子さんについての苦情が寄せられたのは。毎年9月にある新人職員への人事面談の折に、B子さんのいる課から上がってきた。一応、直属の上司事実であると認めた苦情ということで、今度はB子さんと面談室で話をすることになった。指導的な色合いが強い内容になる。

今でも思い出す。あの女は人生をナメていた。なめ猫なんて甘っちょろいものではない。すでに組織を蝕む害獣となりかけていた。

面談室に入ってきた彼女を見て衝撃を受けた。髪の毛は脱色しているし、恰好女性向けファッション誌に出てくるそのものだったし、朱色のスカートの丈は相当な短さだったし、口紅は真っ赤だったし、ピアスをしていたし、首に〇〇〇〇〇もついていたし……どこから突っ込んでいいのかわからない。

私も、世間一般では活発で知られた営業会社で働いていたが、彼女ほど派手な恰好女子社員はさすがに見たことがない。せいぜい茶髪や控えめなチークだった。多くのお客様の前に出ないといけないからだ。

A夫さんの時と同じく、面談室の両側のソファにお互いに座った。こちらには人事課長が、向こうにはB子さんの直属の上司がいる。

面談が始まった。初めに私の方から、「B子さんですね。お仕事で忙しいところすいません。まずは事実確認ですが、今着用しているような衣服を先輩に注意されたことはありますか」と尋ねた。

以下、大まかなやりとりになる。

「あります。年のいった人から注意されました」

「その先輩には、なんて言って答えましたか

「私の自由です、と何度言ってもわかってもらえないんで、『ハラスメントです、やめてください、気持ち悪いです。これ以上は親に話します』と伝えました」

「それは、先輩があなたのことを思って言ってくれたのではないですか?」

「違います

「では、どんな気持ちだったと思う?」

「ムカついたから言ってきたんだと思います

ほかの行動、例えば自分が気に入らない職員無視するとか、夜の窓口勤務中にチョコレートを食べながらほかの女性職員雑談していたとか、勤務時間中に携帯をいじって過ごしていたことなど、色々と聞いていったが、終始ブスッとした調子で返答するのみだった。最後に、だるそうな口調で「何とかやってみます」とだけ告げた。

面談中、私はB子さんの履歴書採用試験時の成績を見ていた。偏差値50くらいの公立高校を出ていて、英検漢検の初級程度を持っていて、採用試験筆記試験)ではほぼ満点を取っていて、性格適性検査ではやや嘘つきと出ていて、肝心の面接試験では、「明るくハキハキしていて、利発な印象を受ける」とあった――採用試験でわかることなど、この程度のものだ。

いったん話は逸れる。私が採用された背景(どんな目的を叶えたくて私を採用したのか)、当時の市長から受けた勅命を述べる。

「優れた職員を残し、不要人間は残さない」「次世代に残すべき職員採用する」「そうした職員が辞めない環境を作る」といったものだ。

冒頭に述べたように、このK市の新規採用職員の3年以内離職率について、十数年前は1割未満だったものが、私が市長からスカウトされた年には約35%まで悪化していた。20採用したら、3年以内に7人が辞めていることになる。3年超えになると、もう数パーセント上昇する。

辞めた者の中には、将来を嘱望される人材が何人も含まれていた。ボリュームゾーンは30才手前で、これまで将来を期待されて県庁や国の機関に出向したり、エース級の職員が配属される部署で頑張っていた職員らが退職を選んでいた。この状況を正すことが、私に課せられた任務だ。

市長の談によると、人事課が収集した退職理由の中でトップだったのが、「将来、昇進しても幸せになる未来が見えない」で、肉薄して2番目だったのが、「異常な言動を取る職員が多いうえ、上の人が彼らに何の対策もしない。働いているのがばかばかしい」というものだった。

このうち、私が解決に役立ちそうなのは二番目の課題だった。一番目の課題は、プロパー職員が自ら考えて実行すべきことである。外部の人間である私が考えるのはお門違いだ。アドバイスはさせてもらうが……。

話を戻す。

これらを踏まえて、B子さんへの対応を考えることになる。面談を終えて、私はその場で人事課長に目配せをして問いかけた。

「B子さんを切りましょう」

「試用期間とはいえ、難しいのでは。やめておきましょう。あの子はまだ若い。立ち直るかもしれない」

ツッコミが入った。想定どおりだ。

試用期間中分限免職処分は、K市はもちろん、県内他市町でもほとんど例がない。が、私はそれに成功した市町村のいくつかを研究していた。

「試用期間での成績が不良である場合正式採用しないことができます判例を調べましたが、いくつかの市町村では実際に行われているようです」

「うん……考えるべきところではある。あの子は、ちょっとひどいとも思います。ただ、私の権限ではちょっと決めかねます

権限は置いといて、あなた個人判断は?」

「わかりません。市長にも副市長にも総務部長にも伺ってみないと。これは全庁的な問題なので、もっと、いろいろと議論を重ねてみるべきかと」

市長問題ないでしょう。ほかの人は私が説得してみますしかし、第一には人事課長であるあなたの職分ではないですか」

「それはそうですが、職員の進退そのもの判断することはできません。それを言うなら、私さんの役職は一応は部長級なんですし、私らと違って一流の会社にいましたし、市長の元部下なんでしょう。私よりもやりやすいんじゃないですか。とにかく、私にはどうすべきかわかりません。例年であれば、あの子はそのまま正式採用されます

人事課長は乗り気でないようだった。

それから面談室を出て、人事課に戻って、課内の奥野須美に着席した。

私の机と椅子は人事課の奥にある。

2022/01/02 追記 奥野須美さんには着席していません。奥の隅の誤りです。

その後も何度か討論を重ねた後、B子さんへの対応が決まった――退職勧告だ。

後日、総務部長の口頭での承認を得た。市長は、「お前の好きにやれ。判は押す。証拠絶対に固めるように」とのこと。副市長は猛反対だった。予想どおりの瞬殺だった。

そして、不安そうにする人事課の職員らに対して私は、「市長からは、現場判断していいとの答えをもらっています。何かあれば私が責任を取りますあなた達に迷惑はかけません。協力を求めます」と答えた。

責任など取りたいはずもない。が、ここはレイズの場面だ。攻めるのだ。戦え。今しかない。ここで勝てれば、私の信用は外部登用組の管理職(※当時、国や県や民間から計4人の出向を受け入れていた)の中でも相当に高くなる。ここは何としても取りたい。

方針が決まったとなれば、後は実行だ。

今回のメンバーは、人事課長と私だった。前回は私が面談を主導したので、今回は課長が行うことになった。こういう貴重な経験は、多くの人間シェアすべきという考えによる。

人事課長は、不安そうな顔つきだった――この人は将来を嘱望されている。当時は50代半ばで、順当に上の人間の席が空けば総務部長にもなると言われていた。

安心してください。上の人間は『方針』を認めていますあくま方針だけですが。今後のK市のためにも、ぜひあなた実施すべきです」

私が激すると、彼はしぶしぶ動き出した。

そして、いよいよ始まった面談は、思ったよりも淡々としていた。B子さんが面談室に1人で入ってきた時、人事課長ソファ中央腰掛けていた。話の最中は、私が脇にある椅子で見守っていた。

さて、Bさんとのちょっとしたやりとりの後、人事課長は「あなたを本採用できません」と告げた。それから理由などの説明が終わると――B子さんは顔を一瞬だけ歪ませて、また元の顔に戻ると、「わかりました」とだけ告げた。面談後は、泣きそうな表情でその場を後にした。抵抗はなかった。

あっけないほどすぐに終わった。時間にして5、6分だった。もっと抵抗されると思っていた。本人もわかっていたのではないだろうか。自分がこうなることを。

「〇〇課長、やりましたね。苦しかったでしょうが、これが新しい一歩なんですよ。踏み出せたじゃないですか」

私は、片方の拳で人事課長の脇腹を貫いた。彼はちょっと痛がるようにしてから、拳を額に当ててソファの上で態勢を沈ませる。

神妙な面持ちで、「B子さんは何とかなるんですかね。これは脅しの一種ですよね。反省すれば、クビにはならないんですよね?」と呟くように述べた。

「お前みたいな悪いお人好しが組織を腐らせるんだよ。もっと組織のために悪者になってみろ」

という言葉を飲み込んで私は、その場の片付けを始めた。

B子さんの退職の話を聞いた副市長が、再び私と総務部長を呼び出した。やはり逆鱗に触れたようだった。今回は稟議書(※B子さんの聴取記録のこと。A夫さんは犯罪関係市長までそれを回す必要があった)を回すほどの案件ではなかったのに、なぜわかったのだろうか。私だってB子さんの今後を考えている。分限免職だが、形式上は年度末での通常の退職という形にしていた。

副市長とは激しい議論になった。彼が退職するまで、少なくとも5回は苛烈な論戦をした思い出がある。私は何度も説明した。これから公務員業界が厳しくなっていく中で、これまでの人事政策を変えていく必要があることを。勤務成績が極端に悪い職員を追い出すことの合理性を説いた。

が、わかってもらえることはなかった。副市長は、人事課の主導で職員を辞めさせるのを避けたいようだった。最後に、こういうやり取りがあった。

市長が「それでいい」と、どうしても言うなら私は反対しない。一番に重い責任を取るのは市長なんだからしかし……こうした案件について私は承認しない。法令上は、市長意思さえあれば有効意思決定だ。やりたいなら好きにやれ。もうこういった件は私のところに持ってくるな。不愉快だ。いいね?」

「いえ、それでも副市長に話は持っていきます。ここのルールですからね」

数日後、B子さんの母親から人事課に電話がかかってきた。電話を受けたのは私だった。「B子の母です」と名乗る声を聞いた時、私はB子さんに関係する資料を手元に手繰り寄せた。

「この度は、娘が申し訳ないことをしました。本当にすいません」

開口一番がそれだった。

B子さんが本採用にならなかった理由は本人に説明したが、母親再確認をしたかったようだ。

理由はB子さんが述べたとおりです。公務員、いや社会人としてよくない面が多すぎました。もちろん、いきなり職場に来るなということではなく、来年3月末までは在籍できます給料ボーナスも満額払われます。その間に、また就職活動の方をしていただいて~」

「本当にすいませんでした……お給料までお支払いいただいて。今回はご迷惑をかけましたが、何かあったらまたよろしくお願いします」

終始謝りっぱなしだった。この子にしてこの親あり、という俗諺の例外を今まさに見ていた。

「この親からの子が育ったのか!?」とその時は何となく考えていたのだが、後日、答えのようなものが見つかった。申し訳ないが、ここで公表することはできない。一線を越えていると判断する。

その時、私の中に罪悪感のようなものが込み上げてきた。世の中には、どうしようもない事情というものがあって、それに翻弄され続ける人間も当然に存在する。B子さんも、その1人だった。

少しだけ話そう。あの後、総務部長が、「せっかくだからもっとの子を調べてみたら」と助言してくれた。指示されるがまま、市民課(住基ネット)や税務課(税務情報システム)や福祉課(福祉情報システム)でB子さんの情報を集めてみた。すると……。

今の私が、当時の私にアドバイスをするとしたら、「あと1年は様子を見てもいい」(地方公務員法には試用期間延長のルールがある)と告げるに違いない。

いかに私が民間企業で人事責任者をやっていたとしても、人にはその数だけ事情がある。即座にすべてを把握する力はない。結果的に、私はそれを汲み取ることができなかった。もっと、深く細かくB子さんに寄り添っていたらよかった。

[追記]

ここまでの描写だと、まるで私と副市長犬猿の仲だったように映るが、実際には違う。仕事で一緒になることがあれば、普通に冗談などを言い合っていた。

例えば、遠方にある他市町の児童福祉施設を視察していた時だった。市長副市長と私その他は、保育の現場を見た後に自由見学していたのだが、やがて2階の大きな吹き抜けになったフロアの隅に辿り着いた。そこには、「幼児 プレイコーナー」と看板に書かれたスペースがあって、どうやら小さい子ども向けの遊び場のようだった。プラ素材の小さい滑り台から小学校低学年向けのジャングルジムまで、様々な遊具が置いてある。

副市長は、「あの名前は気に入らない」と呟いた。文書のインデントが0.5文字ズレているだけで不機嫌になる人だ。例えば、いま私は、上の「幼児 プレイコーナー」を半角スペースとしたが、K市で働いている時なら公務員業界慣行に従って全角スペースにしただろう。

私は、「一般的な名称だと思いますが……どこかおかしいところが?」と意見したところ、「色々ある」とだけ返ってきた。

夜になって、視察終了祝いの一次会があった。さあ次はどこで飲もうかと、市長副市長その他と歓楽街をうろついていた。このレベル役職の人はK市内で飲めないため、こういった視察が貴重な機会になる。

「××君。ほら、あれ見てみろ! 幼児プレイだ」

と、酔っぱらった副市長が私の襟ぐりを掴んだ。風俗街の一角を指さしている。

幼児プレイあります」「ママに甘えたい!」「授乳OK」などと書かれた看板のぼりが立ち並んでいた。

「後で行ってみるか。おごるぞ」と意気込む副市長に対し、市長が「昼もやってるみたいだ。なあ副市長、視察の前に(以下自主規制)」とツッコミを入れていた。

それで私は、「もしかして副市長はあのとき風俗のことを考えてたんですか!? あの真剣な顔で、さっき現場で見たどの先生がよかったとか? ねえ副市長

「ふざけているのかお前はッ!! 真面目にやれ!」

副市長は激昂していた。

仕事馬鹿にするのも大概にしろ!」

歓楽街一角で怒鳴られる私を尻目に、市長とほかの幹部はどこかに行き始めていた。

「お前、幼児意味がわかってんのか!?」

「わからないです」

法律では満1歳から就学前の子どもを幼児と言うんだろうが!! あそこには小学生も遊べる立体遊具があっただろうが!! 矛盾に気づけッ!」

「すいませんでした」

年に一度は視察などで副市長と飲む機会があったが、普段が真面目すぎるだけで、面白い顔もちゃんとある

人間基本的にそうだ。あなたにとって好きな面も嫌いな面も、両方ちゃんと澄んだ目で見ることができるのなら、ケンカになっても関係が壊れることはない。

あなたは、自分が嫌いな人間のことを認めることができるだろうか。人のいいところを見つけることができるだろうか? 自分でも今、何を書いているのかわからなくなってきた……。

https://anond.hatelabo.jp/20211231220517

クリスマス死刑議論をして、大晦日天皇制についてケンカする

俺たち一生不幸だろうな!

これから死ぬまで仲良くケンカしような?

2021-12-30

今年遊んだ面白いゲーム

何がある?

メタスコアがどうとか、なんかの賞を受章したとか、Amazonレビューがどうとか、他者評価をキョロキョロ気にするやつじゃなくて、熱く語りたい面白いゲームの話を聞かせてほしいな。

自分は今年だと、断然「うみねこのなく頃に咲 ~猫箱と夢想交響曲~」だな。Switch版の方。

昔、同人版の方で遊んだことがあるけど、ラストで急にプレイヤーケンカを売る展開だったから、なんじゃこりゃと怒り狂ったわけよ。

それから10年以上経って、改めて最初から遊んでみると、真相をすべて知っている状態だと最初から伏線が貼りまくり面白いのよ。話のメインは金持ち親族相続争いで、登場人物の大半が大人から、当時はふーんと読み流していた部分でも大人になった今遊びなおしてみると各キャラへの主張が理解できるようになってる。

当時怒り狂った最終章も、真相を知った状態で、かつ大人になった今だと物語の言いたいこともよくわかってくる。

追加シナリオラストで、追加キャラネタっぽく「真実はいつも2つ!愛がなければ見えない」と発言するけども、これこそが言いたいことだったんだなと。

全8章+追加シナリオで130時間くらい掛かって、クリアするまで二ヶ月くらい掛かったけども、そこはSwitchからスキマ時間に遊びやすくて良かった。

そこらへんは同人版やかつて発売されたPS3版とは違う。それに全編フルボイスだから面倒臭くなったらオートにして眺めてるだけでも楽しめるしね。

anond:20211230105445

モテるモテないでこき下ろしケンカを売り、売られたケンカを買ってくる人が出てくる。っていうよく見かける構図ですけど、そもそも表現の自由ってモテ問題じゃないんですよね。

そのケンカを売る側も買う側も、問題本質を見誤ってるんじゃないんですかね。

論点ずらしなんですよね、ディベート作法的にアウトなやつ。というか、その議論の場におけるルールでは修辞学がOKか否か、という問題か。

修辞学って民主主義的に強力なスキルなんで悪徳為政者詐欺師積極的に使いたがると思うんですけども、行きつく先ってアレなんですよね・・・

2021-12-29

anond:20211229004808

ネットはバトルを楽しむためのものなのに。

実力ある好敵手をブロックしてしまうと楽しみがほぼなくなってしまう。

ゆとり世代の子なんかは打たれ弱いのかな。

「仲良くしようよ」「共生」と教えられすぎてケンカ=良くないものと考えてるのか。

2021-12-27

anond:20211226170258

死にたい人がいることもわかる」とも書いてあるのは目に入らなかった?

まともに話し合いがしたいのではなくて、ケンカがしたいだけなの?

2021-12-23

今日読んだBLじゃないみたいなBLと、ついでに韓国BL

 一見BLには見えないけれども、ちゃんBL。何故なられっきとしたBLレーベル作品から。そう、BLと非BLの違いは、単にレーベルの違いでしかないのだ……。

同棲ヤンキー赤松セブン』1巻(原作 SHOOWA/作画 奥嶋ひろまさ

 作画担当奥嶋ひろまさ先生ガチヤンキー漫画家。だが、原作のSHOOWA先生ガチBL漫画家だ。タイトル作画担当者の名前を見てから「SHOOWA」の六文字を見ると、すごくヤンキーっぽいというか、「SHOW-YA」と空目してしまうけれども。

あらすじ

 不良高校生赤松愛将(あかまつあいすけ)は、公園に住み着くカレーパン男(初対面の時カレーパンを食っていたのでカレーパン男とあだ名をつけた。)にケンカを挑むのが最近日課だった。ところがある日、カレーパン男の住まいだった土管公園から撤去されてしまう。住処を無くしたカレーパン男こと神崎七焚(かんざきセブン)を、赤松自分の部屋に招き入れるが……。


増田感想

 表紙絵からしてガチヤンキー漫画以外の何物でもないのだが、中身を見たらやっぱりヤンキー漫画以外の何物でもない。ただ、ひょんな事からなし崩し的に一緒に住むことになっただけの二人のヤンキーが、単に生活用品を揃えに休日ショッピングモールに出掛けたところ、同棲準備に浮かれる恋人同士の絵面になってしまうという、しょうもないギャグ漫画の体がしばらく続く。

 そして、これは本当にBLになるのか? という疑念をどっかに忘れてひたすらヤンキーギャグに笑い転げていたら、突然すごく強引にBLっぽい展開に突入。本作が商業BL作品であることを思い出しつつも、それ以前のノリの余韻があるので唐突BL展開もギャグとして笑えてしまうんだが、なんか、正統派ヤンキー漫画の画風そのままでえっちなことを始められると、見てはいけないものを見てしまった感がわいてくるw 青年向けヤンキー漫画らしい裸体絵で、やけにリアルなチン毛の下からライトセーバー電子書籍修正。何故ただの白抜きにされなかったのか。)が生えているの、とってもシュール一般漫画だったらチン毛までは描かれていても、ライトセーバーまでは描かれないもんな。ヤンキー漫画BLの融合……は、していないような、絶妙な感じの取ってつけた感のエロシーンw でも後半に行くにしたがって、エロシーン以外の部分でガッツリBLらしい表現になってくるのが面白かった。なのに、いかにも商業BLっぽいような湿気った恋愛模様ではなく、友情と恋のあわいくらいの関係性というのが、小ざっぱりとしていて読みやすかった。

 本当にヤンキー漫画を描いている人の描いた漫画なので、ケンカのシーンがリアルで迫力がある。動きの美麗さとかカッコよさより体重移動リアルさに重きを置いているアクション。サラリと台詞に出る、格闘技マニアっぽい蘊蓄。こういうアクション表現は、商業BLにはあまり見られないので、新鮮だった。

 商業BLを読んだことのない人にも読みやすいっちゃ読みやすいけど、ここから入るとBL王道を後から知って愕然としそうなので、読みやすさの割にはBL上級者向けなのかも。

 シーモアで、1月1日まで1巻丸ごと無料で読める。

 

こんな人におすすめ




『夜画帳』(Byeonduck)をちょっとだけ読んでみたよ!

 韓国BL。なんかすごい人気がある。本屋に行ったら2巻まで置いてあったなあ。

あらすじ

 娼館で生まれ育ったナミンは男同士のまぐわう春画絵師として知られていたが、現在絵師を辞め、飲んだくれている。そんなナミンを名家長男スンホは探し出させて拐い、彼の為に再び春画を描けと迫る。スンホはナミンの描く春画の虜なのだ。ナミンはスンホの暴虐な気質に恐れをなし、しぶしぶ筆を取る。



増田感想

 な、なんか韓国BLまじこわいんですけど……。何でこんなに愛とバイオレンスが分かち難い感じなのかな。といって、私の読んだことのある韓国BLはほんの少しなので、たまたまこわい作風の物だけに当たっただけなのかもしれないけれど。韓国フェミニズム小説のヒリつき感と似たような空気を、ほんのり感じた。

 歴史物の韓ドラをちゃんと観たことがないので、伝統的韓服とか物珍しくてわくわくした。半端に服を脱いでいるシーンを見て、へぇ、こういう構造になってるのかあ……と感心してしまった。でも、漫画だし全部を真に受けてはいけないかな?

 昼ドラのようにねっちりとしたストーリー人物描写なので、ついつい続きが気になってしまうけど、読むとメンタルやられそうな気がする。

 

2021-12-20

ちょっとはてブ女王強制非表示にされてない?

はてブ代表格といえば誰でも3、4人は思い浮かぶと思う。

その上位陣の中でも双璧をなす人が強制非表示になってるぽいんだけど。

敵対勢力通報にやられたんだろうか?

多様性に富んだ百家争鳴のブコメの華こそケンカだった中で、はてな版切り込み隊長の一人を潰す運営は本気かよ…。

何が楽しくてみんなはてブを見にきてると思ってんの…?

2021-12-18

水飲み場

動物水飲み場ではケンカしないというのは本当なのか?

人間は酒飲み場でよくケンカしてるけど

2021-12-16

anond:20211216232856

信者から

ちなえらい人らはケンカしとるから創価学会名前が出るだけでも嫌がるけどな

ワイに言わせりゃ外から見りゃ大差ないっちゅーねん

anond:20211216232600

日蓮正宗ケンカしなかったほうの創価学会やと思ってくれればそれで大体正しい

2021-12-07

anond:20211207230101

体力ついたの良かったね!それくらいのいいことなきゃね。

いやな奴ってどこにでもいるのですね。しんどい。一緒にやらなくていいならいいけど、そうもいかないし。

いやなタイプばかりまとめて同じ地域せ住まわせれば、大人しくなるかなぁ。あるいはケンカしてしまうのかしら。

2021-12-04

anond:20211204081214

サルケンカ相手を威嚇する時口元を引いて歯を見せる表情をする、これが人の笑いの原点と言われている。笑いというのは攻撃性の象徴であって対象にされた者が心理的苦痛を感じる構造がもう我々のDNAに埋め込まれているのだ。「人を傷付けない笑い」がいかに難しいか理解しないで笑わせようとする奴は包丁持って暴れている奴とおんなじだ。

2021-11-30

「今は時期が悪い!」ってそのセコさは国民から見抜かれてるぞ

いやね、本当のところみんなそんな出たくないんじゃないかって、そういう本音はわかるんですよ。

負け戦の後のリーダーなんてやろうと思えば誰だって覚悟が要る。

まあ同盟相手は「負けてないんだ、追い詰めたんだ」とか好き勝手言ってますけど。

しか野党共闘をこの先どうするんだという本当に大きな課題もそのまま。

だいたい派手にケンカして、また分裂再編とかしたくないですもんね。そりゃ馴れ合いにもなるってもんでしょう。

でもそういう小ズルさって、国民ちゃんと見てると思いますよ。


だいたいね、「貧乏くじ引きたくない」って言うなら、アベスガの後だって嫌に決まってるでしょう。

岸田さんにしても、こないだの選挙惨敗してたら、それこそ就任即下ろされる可能だってあった。

そんな中でも自民党は特色ある候補を出して議論らしきものをし、戦い終われば一致団結して選挙に臨んだ。

実際あの党が本当に変わるかと言ったらまあ大概疑わしいわけですが、とにかく「変わる感」を演出して生き残ったわけです。

今の立民にそれができるのかって話なんですよ。


かにこういうのはスポーツチームの監督とかと一緒で、運やタイミングの要素も大きいと思います

若手が育ってる状態から引き継いでもらって、前の監督の手柄まで全部俺のものみたいな顔できるような監督もいれば、

逆に成績が悪すぎて前任がクビになって、どこから立て直していいやらわからんみたいな、もう散々なケースだってある。

党代表にしても政権にしても、みんながみんな理想状態バトン渡してもらえるわけじゃない。

でも立民の皆さんなんて日頃与党政治はひどいひどいと非難してばっかりなんだから、その程度のことは覚悟してるもんだと思ってましたけどね。

仮にも野党第一党がそんなヘタレの集まりじゃあ、もう永遠に政権交代なんかできゃしませんよ。

そもそもやる気もないのかもしれませんが。


anond:20211129175744

ソースとかデータが無いとか根拠を言えとか言う奴は9割ケンカしたいだけのクソレス野郎から無視して良いよ

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