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はてなキーワード: 童貞とは

2021-02-26

anond:20210226112959

女性差別に対しては女性達が訴える事で少しずつ変わってるし、(広告が気を遣うようになったり)弱者男性も訴えればいいのにと思うよ

メディア童貞いじりとか、鬼滅の「強くなければ男ではない」といった台詞とかどう考えてもセクハラ性差別不快に感じてる男性もいるのに誰も訴えないし

精々ブツブツ小声で文句言ったり、フェミ意見への反論に使う程度なのはおかし

2021-02-25

童貞女子高生だけど高級風俗に行こうと思う

誰か描いて

童貞大学生だけど、高級風俗に行こうと思う

 俺は非モテ童貞京都馬鹿大学に通っている。そんな俺が高級風俗に行きたいと思うようになった。理由は性欲ではない。劣等感だ。男というものは美醜の概念を知ってからずっと、テレビや町中で美人を見る度に「あ~いいな~」「もし、付き合えたらいいな」とか考える。それで自分が一切美人と縁が無いまま、一生を終えるのだと思うと虚しくなり、腹が立つようになってきた。今では美人の顔を見るだけで腹が立つほどだ。もちろん美人に対してではなく、美醜の概念があるのに、美人と無縁のまま終わるであろう人生に対してだ。例えるなら、予告編ばかり見せられて一度も本編を見せてもらえないようなもの。一度でいいか体験すれば、この悶々とした感情も収まるかもしれない。だから、いっちょ奮発して風俗に行きたいと思うのだが。風俗とか初めてなので不安なことばかりだ。そこで増田達にアドバイスをもらえたらうれしいなと思う。そもそも、高級風俗に行けば美人はいますか?世間一般基準美人と言える人はいるんですか?それが気になる。俺が得たいのは美人とやったという経験だ。それさえ満たせればいい

2021-02-24

腐女子になにされたん?

童貞切られたのに振られたん?

三十路童貞実家住まいなのでローンの組み方も株の買い方も保育園の探し方も知らない

anond:20210223224137

童貞叩くって言うが、やたらと被害者意識強いやつが童貞なだけなんで関わらんでほしい

2021-02-23

anond:20210223224137

色々な趣味あるの素敵だね。俺なんて休日ダラダラネット見て終わってしまったわ。でももう人に劣等感つのはやめたな。俺も童貞だし非正規だけどね。

モテないことが何故辛いのか

 俺は非モテ童貞モテないことが辛いと思うし、リア充が羨ましい。でも、なんで彼女が欲しいのか考えてみると辛いのはモテないことそのものというよりモテないことへの劣等感だと思う。そりゃ性欲もあるが、正直オ○ニーで事足りる。ムラムラして女体が恋しくなることもあるが、射精したら同じだ。ぼっちが寂しいかといわれればそこまででもない。むしろ、一人は気楽で楽しいと思う。多趣味だし、趣味一つとっても生涯楽しめそうだ。何ならぼっちなら趣味に費やす時間が増えて幸せなんじゃないかという気がする。そもそも孤独は犬でも飼ったら晴れるのでは。子どもが欲しいとは思わない。むしろ子ども作ったらストレス溜まるだろうし、俺みたいな奴に育てられる子ども可哀想だ。美人と話せたら楽しいかもしれない。でも、男同士で気兼ねなく付き合った方が楽しいだろう。じゃあ、なんでぼっちが辛いかというと、世間が女を作ることが幸福必須条件みたいに話してくるからだ。童貞人間じゃない。社会迷惑をかけたわけでもないのに、居ない方がいい害虫みたいに扱われる。女つくれば勝ち組、つくらなかったら負け組。そんなことは当たり前のこととされる。だからこそ、ぼっち自分が生きてはいけない存在みたいに思えくる。それが死ぬほど辛いんだ。本来なら、別にぼっちでも楽しく生きていけるはずなんだ。

 趣味や楽しみがあるのでまだ死ぬつもりはない。それに人として最低限のモラル良心はあるので、犯罪に走るのは絶対ダメだと思う。でも、妻子もいないのである意味失うものもない。俺から楽しみ、生き甲斐モラル良心を奪えばたちまち無敵の人の完成だ。だからあんまり童貞叩くの止めた方がいいぞ。それやると俺とは比べものにならない程の闇を抱えた童貞が追い詰められて犯罪行為に走るぞ。そこの童貞煽ってる君。明日、道ばたで刺されるのは君かも知れないぞ。

anond:20210223172316

友人は、非モテ童貞じゃないんだよ。子供怖い童貞なんだよ。

これからヤリチンになれるな。

童貞なのにパイプカットした友人

子供ほしくないんだと

けど面白すぎるよな

セックスしないと子供なんか出来んのに

セックスできないやつがパイプカットするという

こんなコントみたいな話初めて聞いたよ

anond:20210221221706

こちらのスター配布の方の当選者のIDを訳してみたよ。

全然からないもの飛ばしたよ。

教養に乏しくて訳せてないものがあると思う。

Aspe アスペ

zbata z端?

net_penis ネットペニス

bridgevierw ブリッジvierw

yealum

cwisp

xaither

DoubleKing ダブルキング

misogy_NEET ミソジーニート

virusave ウイルスave

Ero エロ

uniquen ユニークn

tigercrow 虎カラス

fortunethor フォーチュンソー(トール)

snowte スノーte

Grease グリース(油脂?)

Risk リスク

HIMOTE_no_MATSURO 非モテの末路

quenm キューnm

in_kya_hi_mote 陰キャ非モテ

pipend パイプnd

icecrunch アイスクランチ

opena オープンa

kourei_DouTei 高齢童貞

neuronium ニューロニウム

loun

miouoim 逆から読んでもmiouoim

afi_click アフィクリック

zeiter

Bounding バウンディング

Yon_yoN ヨンヨン

crybird クライバー

xidse

Den2_appi_JiminTo デン2_appi_自民党

wantedLovers ウォンテッドラバーズ

elisem

vockeneath

flyinglonery フライングlonery(lonelyじゃなくて?)

unkojisan ウンコ爺さん

GoTo_Ze-kin GoTo税金

tmissy

highdraft ハイドラフト

Swiften スイフトen

inmkn114514 淫夢くんいいよ来いよ

roley 役割y

JiminTou_NetSupporters 自民党ネットサポーター

Qurusimimas 苦しみます

KoDoKu_Si 孤独死

pliot (もしかしてpilot)

orangeannet オレンジアネット

LostFantasia ロストファンタジア

noyel

mentalost メンタロスト

arule aルール

zweiR ツヴァイR?

bicmb

Kimo_0ta キモオタ

cool_down クールダウン

meinow

yoshe

moych

XuiM

dishers ディッシャーズ

willace ウィルエース

EDDO エッド


これらをちょっと分類してみたよ。

悪口卑猥言葉など

大文字文字混じりでアンダーバーで区切ってるIDから特にある層への憎しみが見えてくるよね。

これらのIDフェミリベラル側の味方として現れることが多いらしいから、もしこれらを1人で動かしてるとしたらその正体は、単純に考えればネトウヨ男性にひどく傷つけられて男性に憎しみを抱いた女性か? 攻撃は常に弱い方に向かうので、強者男性を憎むことができずその矛先を弱者男性に向けて鬱憤を晴らす。

あるいはもう1つの可能性が考えられる。攻撃自分がやられると痛いところを突きがちだから攻撃とは弱点を晒すことにもなりうる。この人は自分弱者男性であることを気にしてて、そんな自分が嫌いな男性なのかもしれない。弱者男性を叩く側に回って鬱憤を晴らし(自分弱者男性なのだから弱点はよく知ってるよね)、ついでにフェミとは弱者男性攻撃する差別者であると見せかける。男女の分断が深まれば、たとえそれが悪影響でも何者にもなれなかった自分が世の中に何か爪痕を残したことになる。

まりこの人はアスペで、ネットペニス野郎で、ミソジニーニートで、非モテで、陰キャ非モテ(2回目)で、高齢童貞で、アフィ嫌いのケンモメンで、自民党支持者で、ウンコ爺さんで、GoTo税金をつぎ込むことに賛成(GoToはてなではほぼ全否定されることに反感を持つ)で、淫夢大好き侍で、自民党支持者(2回目)で、苦しんでて、孤独死未来が見えてて、キモオタであるといえる、かもしれない。

Aspe アスペ

net_penis ネットペニス

misogy_NEET ミソジーニート

HIMOTE_no_MATSURO 非モテの末路

in_kya_hi_mote 陰キャ非モテ

kourei_DouTei 高齢童貞

afi_click アフィクリック

Den2_appi_JiminTo デン2_appi_自民党

unkojisan ウンコ爺さん

GoTo_Ze-kin GoTo税金

inmkn114514 淫夢くんいいよ来いよ

JiminTou_NetSupporters 自民党ネットサポーター

Qurusimimas 苦しみます

KoDoKu_Si 孤独死

Kimo_0ta キモオタ

大文字まり一般名詞

エロというIDはてなで最も早く取得した人物だ。

Ero エロ

Grease グリース(油脂?)

Risk リスク

Bounding バウンディング

単語2つの組み合わせ

DoubleKing ダブルキング

tigercrow 虎カラス

fortunethor フォーチュンソー(トール)

icecrunch アイスクランチ

crybird クライバー

wantedLovers ウォンテッドラバーズ

highdraft ハイドラフト

orangeannet オレンジアネット

LostFantasia ロストファンタジア

cool_down クールダウン

willace ウィルエース

英語か何かっぽいけどよくわからない

bridgevierw ブリッジvierw

virusave ウイルスave

uniquen ユニークn

snowte スノーte

quenm キューnm

pipend パイプnd

opena オープンa

neuronium ニューロニウム

Swiften スイフトen

roley 役割y

mentalost メンタロスト

arule aルール

zweiR ツヴァイR?

dishers ディッシャーズ

anond:20210223093058

需要がない男46歳童貞からすりゃ、女というか、そいつらはイージーモード

あるいみ、手帳持ってるからおかしいから、助成金がでるけど、大切な仕事はまかせられない。そりゃしょうがない。

そんな人ばかりじゃないよ。

せやな

そんな人は数人だろう。1億人中数人ぐらいしょうがない。というひとが、国の大多数なのはしょうが無いとおもって12年生きてきた。

2021-02-22

anond:20210221191031

これを羨ましいと思うあたり俺は拗らせ童貞なんだな

anond:20210221191039

俺も非モテ童貞からほんとそう思うわ。ついでにロリコンなので尚更。

必読書コピペマジレスしてみる・哲学

日本文学編→anond:20210222080124

追補編→anond:20210218080224

プラトン饗宴

おっさん飲み会真実愛について延々語るだけなので、哲学書の入門編にいいんじゃないかな。楽しそうにしてるおっさんはいいぞ。

アリストテレス詩学

どうしてフィクションで人は感動するかについて述べた本の走りで、後半は散逸しているんだけど、カタルシスについてはなるほどなあ、とは思った。作家になりたいんだったら普通にハリウッドの三幕構成の本を買ったほうがいいかもしれないが、この読書リストを読んでいる人は実用的な知識よりも読んでいて楽しいかどうかを求めている気もする。

アウグスティヌス告白

読もうと思ったまま長い時間が過ぎてしまった本で、まだ読めてない。アウグスティヌス若いころややりたい放題やっていた時期のことも書いてあるらしいので、宗教書として以外にも楽しめるんじゃないだろうか。

マキァベッリ『君主論

塩野七海エッセイですごく推していたから読んでみたけれども、普通に面白い。例えば、中途半端に生かしておくと復讐されるから、いっそとどめを刺しておけ、みたいなことが書いてあって、優しいと人から言われてしま自分には大いに刺激になった。ところで「孫子」もそうだが、戦争政治学について書かれた本はたいてい「そもそも戦争は大悪手で、戦争になる時点で何かやらかしてる」という趣旨言葉があり、全くその通りだと思う。

モア『ユートピア

未読なんだけど、結婚とはある種の契約なんだから、まず処女童貞がお互いに裸を見せ合ってからだ、みたいなディストピア的な描写もあるらしく、ディストピア文学好きの人は楽しめるんじゃないかな。あとは非モテ界隈の人とか。実際、完全な平等社会を目指そうとするとどっかしら歪みが出るもので、それについて考えるのにも使えそう。

デカルト方法序説

自然科学的な考え方、ロジカルシンキングマニュアル。長くないのですぐ読める。得るものがあるかどうかはわからないけど、逆に普段している論理的思考そもそも存在しない時代があったことは、実感しておくと歴史を学ぶ上で面白いかも。

カント純粋理性批判

平凡社の上巻を読んで挫折純粋な理性っていうけれども、ヒトの心にはデフォルト時間とか空間とかの枠組み、基本的概念が組み込まれているよね? 的な話をやたら細かく述べていく内容だったように記憶している。長いので三行でまとめたくなる。

この本に限らず、いくつかの哲学書は「この本さえあればあらゆる哲学的論争をおしまいにできる」「この本からあらゆる結論が導き出せる」的なスタンスで書かれたものが多い印象。

キルケゴール死に至る病

エヴァヲタなら読まなきゃという謎の義務から読んだ本。要は、どうすれば自分を信じることができるか、について語った本であったような気がする。自分は救われないだろうという絶望から、それでも神を信じるという境地に至るまでの道筋を延々と語ったようなものだった、はず。

自分特定信仰を持たないが、どうせ自分なんてと己を見捨てた境地から、まあ自分自分だよね、的な気分に至った経験がある人が読むと楽しめるだろう。

ニーチェ道徳の系譜

善悪の彼岸」と「ツァラトゥストラはかく語りき」なら読んだ覚えが。自分カトリック中高一貫校出身であったせいかキリスト教思想にある欠点を指摘したこの本を面白く読んだ。キリスト教になじみがなくても、たとえば来世があると考えることで現在を生きることがおろそかになるといった指摘は、興味深く読めるんじゃないだろうか。あとは、増田で定期的に出てくるルサンチマンがどうこうとかいう話が好きな人にもおすすめマッチョぶってるところはあるが。

フロイト快感原則彼岸

新潮文庫の「夢判断」「精神分析入門」「トーテムとタブー」「一神教起源」なら読んだ。フロイト自身はヒトの心を脳から探りたかったらしいのだけれど、当時はMRIやら何やらはまだないので対話式の治療法を導入したらしい。

彼の理論は今となってはツッコミどころがたくさんあるのだろうけれど、クラインだとかビオンかについて触れるなら頭に入れておきたいし、心理学特にパーソナリティ障害について読むなら知っておきたい。自分フロイトアドラーよりもユング派だが。

ラカンについては新書を読んだがさすがについて行けなかった。

ブルトンシュルレアリスム宣言

ラブストーリーの「ナジャ」だけ読んだ。謎めいた女のあるある的な話だ。

ウィトゲンシュタイン哲学探求』

論理哲学論考」だけなら読んだ。これもカントみたいに「俺が哲学のくだらない争い全部終わらせてやる」的な立場で書かれている。定理がずらずら並んでいるだけで、余計な表現がなく、簡素

ただ、言語限界について今の人が持っている感覚ってのは大体この時代の人が言っていたことだった気がするし、そういう意味では面白いんじゃないかな。この辺は数学ともかかわっていて、ペアノとかゲーデルとかヒルベルトとかその辺興味があったらいかがでしょう。

ちなみにウィトゲンシュタインポパーとの議論でキレて火かき棒を振り回したヤバいやつだというのは哲学界隈では有名らしい。

レヴィ=ストロース野生の思考

シン・ウルトラマン予告編でちらっと映っていたので読んだらいいかもしれない。

この本そのものは未読で「悲しき熱帯」ともう一冊なんか専門書を読んだことは覚えている。面白かったエピソードの一つは、ある民族身分入れ墨にするんだけど、入れ墨のない人間白人たち)を見て面食らう。要するに身分証明書を持ってないようなものから

定期的に異民族と共に暮らすドキュメンタリーが読みたくなる性分なのだが、それはたぶん、自分のやり方や考え方が絶対じゃないってことをよく教えてくれるからで、これも本を読む効用の一つだろう。趣味なので効用なんて本当はどうでもいいが。

サイードオリエンタリズム

面白い。僕自身スタンスとしては、日本人海外で誤解されていることを批判するんだったら、自分外国に対する偏見無知を減らそうと努力するのが筋だと思っていて、それの理論的な補強をしてくれた本。身近に外国人の多い環境ではないが、すぐに役に立たないからと言って読まないというのはなんか違うんじゃなかろうか。自分イスラーム世界インドについて、どれほどわかっているのだろう?

上田秋成『胆大小心録』

雨月物語しか読んだことがない。「雨月物語はいいぞ。

九鬼周造『「いき」の構造

どっからがいきでどっからが野暮なのか、直方体を使った図があった気がするが忘れた。

柳田國男『木綿以前の事』

遠野物語しか読んだことがないし、それも「マヨヒガ」のことしか覚えていない。

おまけ:いしいひさいち現代思想遭難者たち

自分現代思想に出てくる名前がわからなすぎて最初に読んだ本の一つ。四コマ漫画だがかなり本質をとらえており、いしいひさいち本業は何だったのかよくわからなくなる。素直に笑っておきましょう。勉強ってのは楽しみながらするもんだ。

おまけ2:ローラン・ビネ「言語の第七の機能

上のリストでは省略した20世紀哲学者が実名で登場するミステリなんだけど、フーコーサウナ美青年イチャイチャしたり、七十年代音楽を聞きながら薬をキメたりしているので、現代思想だのポストモダンだのをかじったことがあるならおすすめ。著者がやりたかったのは、たぶん上の世代の脱神話化というか、強すぎる影響の破壊なんだろうけれども、ここも素直に笑っておくのがいい。


以上。

必読書コピペマジレスしてみる・日本文学

方針

森鴎外舞姫

留学先で女性妊娠させて見捨ててしまう話なので、近頃は評判が非常によろしくない。そのくせ、この文体のせいで美しいと感じてしま自分がいて、実はこれ、レトリック文体によって騙されることに注意しろっていう警告なんじゃないかって気もする。「自分おすすめ編」にも書くつもりなんだけど、ナボコフロリータ」もそういう自己正当化がとにかくうまい

余談だが、鴎外自身東洋人だったこともあり、留学先では写真を撮らせてくれと頼まれたことがあったという。それに対して、構わないけどもあなた写真も逆に撮らせてくれ、と言って、相手も満足させつつ日本人としての尊厳も守ったことがあって、これは割と好きなエピソードの一つ。まあ、漱石よりは世渡りうまいよな。

樋口一葉にごりえ

古風な文体挫折しかかるも何とか読破。これよりは幼馴染系の「たけくらべ」のほうが好きだったなあ。増田では古文いるかどうかで議論になったことがあったらしいが、古文がすらすら読めるほうがこういう趣味というか楽しみが増える気もするし、純粋実用面だけでいえば法律用語や古い公文書を読む必要がまだあるんじゃないのかな。

舞姫」の話の続きだけど、古典文学にもやっぱりクズエピソード結構あり、じゃあどれを教えてどれを教えないかは割と難しい。

泉鏡花高野聖

僧侶山間で美しい妖怪出会う話。文庫ちくま日本文学全集で読んだ。全集と銘打っているけど、このシリーズ日本の近現代文学作家ベスト盤みたいな感じで、チョイスはいいのだけれどときどき抄、つまりダイジェスト版みたいなのが紛れていて、コンプリートしようとは思わなかった。

話としては幻想的ですごく好き。幻想譚が好きな自分がどうして泉鏡花にどっぷりはまるまでいかなかったのかが不思議なほどだ。当時は、著名な作品をどんどん消化しようと思って乱読していたからかもしれない。そういう意味でも、課題図書読破することが自己目的化した読書には幾分害がある。

国木田独歩武蔵野

とても好き。小説が読めなくなったときには、文豪の書いたこうした随筆というか、風景描写の豊かな文章を読むことで、自分リズムを整えたくなる。外出の難しい昨今、こうして空想世界でだけでも豊かな自然のなかで過ごしたいものだ。五感が刺激される文章というのはなかなかない。

夏目漱石吾輩は猫である

我輩を吾輩に修正

ここ最近漱石の評判はあまりよろしくないと聞く。所詮は当時の欧米文学の輸入に過ぎないとか、結局は男社会文学だとか。言われてみれば確かにその通りなのだけれども、日本近代文学開拓者にそこまで求めちゃうのも酷でしょうと思わないでもないし、この作品からたったの十年で「明暗」にまでたどり着いたのだから、やっぱりすごい人ではないかと思う。五十になる前に亡くなったのが惜しまれる。

で、肝心の内容だが。基本的おっさんおっさんの家をたまり場にしてわいわいやる日常ものなので、当時の人にしか面白くないギャグを除けば、普通に笑える。最終回は突然後ろ向きになるが、もしかしたら漱石の本分はユーモアにあるのかもしれない。

余談だが漱石留学時代日記に付き合いのお茶会について「行カネバナラヌ。厭ダナー」とのコメントを残している。

島崎藤村破戒

素直に面白かった。若干のプロパガンダっぽさがなくはないが、読んだ当時は差別する側のねちっこさや意地の悪さが良く書けているように思われた。とはいえ、昨今は善意から来る差別についても考える時代であり、問題はより複雑になった。

被差別部落問題については気になっているのだがなかなか追えていない。日本史について読んでさまざまな地域実例について断片的にかじった程度だ。それでも、地域によって温度差やあったり、差別対象が全く異なっていたりすることがわかり、どこかで日本全体の実情について知りたく思っている。

田山花袋蒲団

女中の布団の残り香を嗅いで悶々とする話だってことは覚えているんだけれども、読んだときにはあまり印象に残らなかった。なぜだろう。自分が読んできた近代文学は、基本的ダメな奴がダメなままうだうだする話ばかりだったからかもしれない。その多くの一つとして処理してしまたか

で、自分が好きなのは飢え死にするほど悲惨じゃないくらいのダメさであり、親戚のちょっと困ったおじさんくらいのダメさなんだろうと思う。

有島武郎或る女

読んだことがない。ただ、ドナルド・キーンの「百代の過客〈続〉 日記に見る日本人」によればこんなことを書き残しているそうだ。「僕ハ是レカラ日記ハ僕ノ身ニ大事件ガ起ツタ時ノミ記ケルコトニ仕様ト思ツタガ、矢張夫レハ駄目な様デアル。日記ヲ記ケ慣レタ身ニハ日記ヲ一日惰ルコトハ一日ヲ全生涯カラ控除シタ様子ナ気ガスル。夫レ故是レカラ再ビ毎日日記ヲ始メ様ト思フ」(意訳。日記書かないとその日が無かったみたいで落ち着かない)。ここでツイッターに常駐している自分としては大いに共感したのである。そのうち読もう。

志賀直哉小僧の神様

読んだはずだが記憶にない。「暗夜行路」で娼婦の胸をもみながら「豊年だ! 豊年だ!」と叫ぶよくわからないシーンがあったが、そこばかり記憶に残っている。これを読んだ当時は、この小説のように自分がどれほど理想を抱いていたとしても、モテいからいつかソープランドに行くのだろうな、とぼんやり思ったことを覚えている。

ちなみに、自分が初めて関係を持った女性貧乳だった。だがそれがいい

お父さんとうまくいっていない人は子供の才能をつぶす話である清兵衛と瓢箪」が刺さるんじゃないかな。あとは少女誘拐視点の「児を盗む話」もよかった。

内田百閒『冥途・旅順入城式』

大学時代知り合った文学少女から薦められて読んだはずなのだが、覚えているのは「阿房列車」の何編かだけだ。それと、いつも金に困っていて給料を前借りしていて、そのことのまつわるドタバタを描いた作品日記もあって、そうした印象ばかり残っている。

関係ないけど就職活動中に、この文学少女から二次関数を教えてくれと言われ、片想いしていた自分はそのためだけに都内にまで足を延ばしたことがある。いいように使われていたなあ、自分あいつには二度と会いたくないが、元気にしているかどうかだけは気になる。

宮澤賢治銀河鉄道の夜

めんどくさいファンがいることで有名な作家全集には第三稿や第四原稿が収録されており、比較するのも楽しい。俺は〇〇は好きだが〇〇が好きだと言ってるやつは嫌いだ、の○○に入れたくなる作家の一人。○○には「ライ麦畑で捕まえて」「村上春樹」「新世紀エヴァンゲリオン」「東京事変」などが入る(註:この四つのものとその愛好家に対する歪んだ愛情から来る発言です。僕も全部好きです。すみません)。サブカル系にはこれがモチーフになっているものが数多くあり、その点では「不思議の国のアリス」と並ぶ。

思想に偏りはあるが、独特の言語感覚や観察眼は今でもすごく好きだ。余談だが新書の「童貞としての宮沢賢治」は面白い。

江戸川乱歩押絵と旅する男

知り合いにいつもぬいぐるみキーホルダーを持ち歩いてかわいがっていた男がいたが、それで本人が落ち着くのならいいと思う。不安の多い世の中で、人が何か具体的に触れるものにすがるってどういうことなんだろう、って、ってことをこの作品を思い出すといつも考える。どこで読んだか思い出せなかったが、これもちくま文庫全集でだった。

横光利一機械

狭いコミュニティの中でこじれていく人間関係の話ではあるけれども、新潮文庫場合表題作よりも他の話のほうが気に入った。印象に残っているのは十二人の旅芸人夜逃げする「時間」と、ナポレオンヨーロッパ征服に乗り出したのはタムシのせいだったという「ナポレオンと田虫」。

谷崎潤一郎春琴抄

実はこの作品は読めていない。谷崎作品は割と好きで、「痴人の愛」「刺青秘密」「猫と庄造と二人のおんな」「細雪」は読んだ。「痴人の愛」という美少女を育てようと思ったら逆に飼育される話は自分人生観に多大な影響を与えたし(例の文学少女気持ちをもてあそばれても怒らなくなってしまったのもこれが遠因だろう)、「細雪」はただ文章リズムにぷかぷかと浮くだけで心底気持ちがいい。ついでに、戦時中生活爆弾が実際に降ってくるまでは震災コロナでただよう自粛雰囲気そっくりだったこととよくわかる。

ところで、最近久しぶりに谷崎作品を読もうと思ったら、ヒロイン名前が母と同じだったのですっかり萎えしまった。というか、ここ最近趣味が「健全」になり始めていて、谷崎作品に魅力を感じられなくなっている。感覚がどんどん保守的になっていく。これはいかん。

夢野久作ドグラ・マグラ

ミステリ編参照。anond:20210215101500

川端康成雪国

高校生の頃に読んだのは確かに記憶に残っているのだけれど、高校生川端康成エロティシズムが理解できたかどうかはよくわからない。たぶんわかっていない。せいぜい伊豆の踊子の裸の少女を読んで、ロリコン発症させたことくらいだろう。

太宰治斜陽

太宰はいいぞ。自分は愛される値打ちがあるんだろうか、というテーマを本人の育った境遇パーソナリティの偏りや性的虐待疑惑に求める説は多いが、そういう心理普遍的ものでもあり、だから多感な時期に読むとわかったつもりになる。芸術に何歳までに読むべきという賞味期限原則としてないが、これもできるだけ若いうちに読んでおくといい。太宰の理解者ぶるつもりはないが。

もっとも、本ばかり読んで他の活動をないがしろにしていいものだとは全く思わない。あまりにもドマイナーな本を読んでマウンティングするくらいならバンジージャンプでもやったほうが話の種にもなるし人間的な厚みも出るというものだ。たぶん。

三島由紀夫仮面の告白

天才的。男性のあらゆる種類のコンプレックスとその拗らせ方を書かせたら彼の右に出るものは少なかろう。ただ、大学卒業してから突然読めなくなってしまった作家でもある。息苦しくなるまで端正に磨きこまれ文章のせいかもしれない。

武田泰淳ひかりごけ

極限状況下でのカニバリズムテーマにした小説なんだけれども、途中から戯曲になって、「食べちまう葬式ってえのは、あっかなあ」などとやけにのんびりした台詞が出てくるなんともユニーク小説。ただし、これは単なるブラックジョークではない。物語は序章、戯曲第一部、第二部と別れているのだけれども、その構成にきちんとした意味がある。

人類全体の原罪を問うようなラストは必見。あなたは、本当に人を食べたことがないと言えますか?

安部公房砂の女

祖父母の家から貰ってきた作品で、愛蔵版らしくカバーに入っていた。カフカにはまっていた時期だから楽しんだ。カフカ父親の影から逃れられない主人公とは別の種類の渦巻にとらわれてしまった主人公がだらだら、ぐだぐだしてしまうのだが、カフカ男性によって抑圧されているとしたら、こちらは女性に飲み込まれている文章だ。

大西巨人神聖喜劇

未読。不条理陸軍の中で、最強の記憶力を頼りにサバイブする話だと聞いて面白そうだと思い購入したのだが、ずっと積んだままだ。これに限らず、自分戦争もの小説漫画をあまり読んでない。戦争に関しては文学よりも歴史書からアプローチすることが多い。

これは自分の悪癖だが、戦争ものになると庶民よりも知識人にばかり感情移入してしまう。

大江健三郎万延元年のフットボール

大江健三郎は初期の作品をいくつかと、「燃え上がる緑の木」三部作を読んだきりで、どういう態度を取ればいいのかよくわかっていない作家の一人だ。狭い人間関係の中のいじめだとかそうした描写に病的に関心のあった時期に読んだせいで適切な評価ができていない。

燃え上がる緑の木」は新興宗教原子力発電といった(結果的には)非常に予言的であった作品であったが、癖が強くカトリック宗教教育を受けた自分であっても世界観に入り込むのに時間がかかった。「1Q84」よりもきつい。面白いが。

萩原朔太郎『月に吠える』

大学時代の友人に薦められて読んだ。「この家の主人は病気です」と、飢えて自分を食ってしまったタコの詩ばかりを覚えている。覚えているのはこれだけだが、この二つが読めたからいいか、と考えている。大体、詩集ってのはピンとくる表現ひとつでもあれば当たりなのだ。そして、それはあらゆる書物にも当てはまることである

福沢諭吉福翁自伝

祖父学生時代に送ってくれたのだけれども、ぱらぱらとしか読んでいない。

子供向けのものだった気もするし、近々原文にチャレンジするべきか。自助論西国立志編)なんかと合わせて、自己啓発書の歴史を知る意味でも興味深いかもしれない。

正岡子規歌よみに与ふる書

読もうと思って読めていないけれども、これまたドナルド・キーンの本で面白記述を見つけた。「墨汁一滴」の中に、つまらない俳句乱造しているやつの作品にはどうせ碌なもんなんてありゃしないんだから、そういう連中は糸瓜でも作ってるほうがマシだ、という趣旨のくだりがあるそうだ。創作する上でのこういう厳しさは、いい。

石川啄木時代閉塞の現状』

ローマ字日記しか読んだことがない。たぶん日本最初フィストファックが描写された文学かもしれない。春画はどうか知らないけど。

小林秀雄『様々なる意匠

詩集翻訳しか読んだことがない……。

坂口安吾堕落論

堕落と言いつつもある種の誠実さについて語った本だった気がするが、それよりも新潮文庫で同時に収録されていた、天智天皇天武天皇家系にまつわる謎についてのほうが印象に残っている。

哲学編に続く→anond:20210222080300

関係ないけど芥川が載ってないのは納得できないぞ。

anond:20210221173208

元の方のブコメから引用するけど

>eringix ネットじゃ長らく(未だに)自らを童貞無職だと挨拶し合ってる自称弱者男性がその口でとんでもない女叩きしてる空気が強かったわけでそりゃ同じくネットに入り浸るタイプの女は何が善良な弱者男性だよと失笑はする

これが答えなんじゃないの。つまり本当はお前の数倍の年収あったり新入生を酩酊させてレイプする経験もあるような奴がネットでは「俺弱者なんで」という姿勢で(現実でもあいつはブスだとか差別やりながら)ネットでも女叩きを繰り広げてる 当然ネット書き込みから女側もいちいち嘘だとか検証するとかなく「(現実で関わりのない)弱者男性ネット弱者女性叩きして憂さ晴らししてるんだろう」と想像する

ネット発言の多い奴は現実ではうるさくないんだろう」「現実でうるさい奴はネットでは発言が少ないだろう」という決めつけが広くあるために気づきにくいんだろうなこれ

anond:20210222002030

それな

そして風俗に行くのはもっぱらそういうことに抵抗のないおじさんである(既婚者のことも多い)

非モテ童貞は「行け」とアドバイスしても恐がって行かない

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