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はてなキーワード: 取材とは

2024-02-21

anond:20240221183301

新潮真実相当性で勝負出来るんだよ

真実相当性ってのは、事実がどうかは置いといてちゃん取材してたら、名誉毀損にはなりませんよという筋

けど、女側との勝負になると、刑事起訴民事伊東の勝ちとなると間接的に記事は間違いでしたと認めなきゃいけなくなる

2024-02-20

体がなまったから自宅で筋トレやろうと思って筋トレYoutube見てたら

レコメンド蘇民祭若い男がふんどしで走り回る祭り動画

水球チームや高校生水泳取材した動画

底辺YouTuberが体張った企画で脱ぐ動画など明らかにゲイが観てそうな動画ばかりになってしまった

文春記者(25)、仕事もせずスポーツ紙と、宮崎観光満喫する。

山川選手、やっぱスゲェ~なあ」

画像森友哉頓宮裕真、香月一也と焼肉をともにした山川穂高

 編集部で〈山川キャンプで柵越え連発〉と書かれたスポーツ紙を読んで油を売っていたのが、デスクの目に留まった小誌記者(25)。

福岡ソフトバンクホークスキャンプ地で、山川穂高選手(32)の現状を取材することに――。



 6日の早朝、練習場に向かう山川発見

――おはようございます

 無言でうなずく。

――週刊文春です。チームに馴染めていますか。

一瞬ギョッとしたあと、時折、充血気味の目でこちらを見るも、終始無言。迎えの車に乗り込んでいった。

 練習山川は、足の付け根を叩くようなしぐさを見せながらも、またもや快音を連発。

 小誌記者には無言でも、ファンの声援にはしっかり応えていたのだった。

anond:20240220075940

そりゃあ謝礼貰って文春の取材受けてるんだから裁判になったら逃げ出しますなんて言わないだろw

そのぐらいわかったりーや

あんたもてないやろ?

増田がしている告発活動取材されても話題にならないのだが、類似事件はとても話題になる

しろビッグモーターミネルヴァ神戸徳洲会など「類似事件でやや穏便な事件が、あとから発生して発覚し、話題になる」ことが多い

まり増田告発内容は、元大倉財閥あたりが絶対記事化されたくない話なのだろう(たぶん損保ジャパンどころではないから)

増田たまたま遠戚に米軍関係者弁護士団体幹部もおり、自衛隊ある練馬に住んでいる家族もいて、組織的監視を感じなくもない

弁護士相談すれば足を引っ張られることが多い

文春があれだけ連載して、その裏に膨大な数の取材があっただろうけど、結局やれずにキレてることしか出てきてないのが印象深いんだよな。

anond:20240220123234

よく見たら引用部分が改変されてるじゃねぇかクソ

J-CASTニュースは16日にすき家運営する「ゼンショーホールディングス」の広報室に「ネット上で『これを食べている人は、こういう人だ』といった表現として、『チー牛』という言葉を多く見かけるが、認知しているか」と取材した。

ハッキリ聞いてるやんこれ

ネットリテラシー検定落第だ、腹立つ

SNS私刑蔓延している今、旧来メディア保護必要だと思う。

具体的には

・良質な報道を維持する為の、主張不問・用途不問・会社規模不問の潤沢な財政支援

記者の氏名と所属を隠しての取材権利補償

SNSでの批判的な引用刑事罰

くらいは必要じゃないか

とにかく、旧来メディアもっと力を持って政権監視をして貰わないといけないし、

それをSNSブレーキを掛ける構図は阻止しないといけない。

それで得するのは自民だけだ。

2024-02-19

anond:20240219201613

すき家はチー牛を認知してる、らしい。

『チー牛』という言葉を多く見かけるが、認知しているか」と取材した。

担当者

「『チー牛』という言葉については、広報室としては認知しております。人気ナンバーワントッピング商品である『とろ~り3種のチーズ牛丼』ですが、幅広いお客様に今後とも継続してお召し上がりいただければと存じます。また、17からちょうど『チーズカルビ丼』というメニューが登場するので、ぜひお召し上がりください」

https://www.j-cast.com/2020/06/18388228.html?p=all

迷惑がっている、とまでは言えないような?

紀藤正樹 MasakiKito @masaki_kito

メディア取材源のみを訴える訴訟典型的スラップ類型訴訟です。

事実を見抜くプロであるメディア掲載しなければ表面化しなかった事案ですから市民だけを提訴する訴訟取材源とメディアを分断させる戦略が見え隠れし今後の同種の市民活動を萎縮させる懸念があります

https://twitter.com/masaki_kito/status/1759464928317178093

倉重公太朗(KKM法律事務所代表弁護士) @kurage4444

流石にそれはない。紀藤先生就活行ったこともある好きな先生ですが、本件ばかりは伊東選手サイドに私は立ちます

これが許されれば、国際試合中のスポーツ選手を狙った告訴脅迫の類いが成立することになりかねず、安易に裏取りしない雑誌社が一番の問題ですが、警鐘をを鳴らす意味では良い選択肢

https://twitter.com/kurage4444/status/1759491888858685565

山森貴司(元「月刊Will常務執行役員、元Jスポーツ、元群馬テレビアナウンサー記者) @Takajikkyo

紀藤さんは弁護士ですが、私メディア立場で言うとメディアは「事実を見抜くプロ」ではありません。

また「このような市民活動を萎縮させる恐れ」は、メディアを巻き込み世論を味方に付けて、知名度のある人間と戦うという方法ですか?

これは弁護士としての主張でなく、紀藤さん個人の主張ですね。

https://twitter.com/Takajikkyo/status/1759522080742400296

アニメイト放火予告(と暇空が1人で主張してる)事件、続報一切なし

コタツ記事ばっか書いてるゴミメディアアニメイトに直接取材しろ

2024-02-18

anond:20240218112400

誰でも取材できそうな、大学ものにすれば良いのに

anond:20240218112400

なお学園もの流行っているときは「ファンタジーを書くための想像力知識がないか取材しなくても書ける学園ものに逃げている」と言われる模様

今どきの学生がなにやってるのか分からなすぎて学園モノが書けない

から異世界にいくお。

異世界学園モノの世界観加齢臭ヤベーのは、現実の学園モノかけなくなったジジババの溜まり場だからなんだろうな。

の子供に何が流行ってるのかも分からんし、そもそも夏休みがいつからいつまでなのかも知らんもん。

学習指導要領どころかホームルーム総合学習があるのかないのかも分からん

ぶっちゃけ高校は「うちは私立生徒会が最高権力のプチ異世界なんだよ」で押し通せるけど、公立小学校とか舞台になると完全に意味分からん感じになりそう。

ストーリーに絡んできた小学生キャラには極力学校の話はさせないし、なんなら不登校にさせて小学校との関係を完全に絶たせるまである

ラノベ作家若い人間が有利ってこういうことなんだなあ。

でも出版社契約してたらそっからコネ資料とかもらえそうだけどな。

ゆーて「小学生の間で流行ってるYoutuber動画見るぜ!流し見でいいか仕事中ずっとつけっぱにするぜ!」とかやったら頭おかしくなりそうではある。

かい声で意味不明なこと言ってりゃ受けるみたいなノリについてけねーわ。

まあオッサン流行ってるVでもそんな所がないわけではないんだが……。

異世界マジでそういうの考えなくていいから最高だぜ。

俺の異世界では苦泥血っていうスポーツ流行っていて皆それに夢中だぜ!とか言っておけばそれでもう学生趣味とか私生活考えなくていいからな。

異世界は設定考えるの大変みたいな意見もあるが、現実世界舞台にすでに存在する法律行事ちゃん取材して作品に落とし込むのに比べたら全然楽勝ですわ。

多少間違えたってキャラが嘘ついてたことにすればいいだけだしな。

マジでヌルいね

2024-02-17

松本人志氏の裁判予想

女性が出廷せず、松本氏が勝って終わると思う。

出版社側も「取材源の秘匿」を理由女性は出廷しないはず。

というか、出版社側も少額の慰謝料払って雑誌が売れればいいと思っているだろうから始めからその路線でしょう。

運転免許保険証マイナ携帯していなかった?本名は?anond:20240217143229

https://www.sankei.com/article/20240216-KZ7YOH3WYFLZRHZA235AXGLESY/

若年女性支援する一般社団法人「Colabo(コラボ)」に対して、自身ブログサイト名誉を傷つけたとして、

警視庁新宿署名誉毀損の疑いで、「暇空茜」を名乗る自称ユーチューバー(41)を書類送検したこと

16日、捜査関係者への取材で分かった。検察刑事処分判断を委ねる「相当処分」の意見を付けた。




書類送検容疑は、令和4年9月、自身ブログサイトで「Colaboは10代の女の子タコ部屋に住まわせて生活保護受給させ、

毎月一人6万5千円ずつ徴収している」と書き込み

コラボ名誉毀損したとしている。男性は「ブログにそのように書きこんだが、ホームページを見て論評を書いただけ」などと話しているという。



コラボは昨年11月、交流サイトSNS)上の発言風評被害が出たなどとして、この男性刑事告訴していた。

2024-02-16

anond:20240216160109

ヤパ裏金か。

ドラフト指名されるとサッカーみたいに育成費が入るんやろうか?

 花巻東佐々木太郎内野手(18)が、米スタンフォード大にフルスカシップという全額奨学金で進学することが分かった。

デービッドエスカー監督(58)が15日(日本時間16日)、日本報道陣に取材対応

「彼はフルスカシップ学費も寮費も100%大学負担する」と明かした。
同大奨学金なしで4年間通った場合、約5000万円の学費がかかる。

ジャーナリストかい架空職業

んお!クリスマスケーキが崩れたンゴねぇ!www取材取材!!

え?原作者自殺?はぁ…まあ同業者ですけど。まぁいいんじゃない?w

2024-02-13

anond:20240213131221

それは結局、週刊誌レベル取材もせず、お気持ちと決めつけだけで人を炎上させるSNSインフルエンサー増長させるだけ

必要なのは一般人SNSでの、少なくとも社会に影響を与える発言拡散制限して、情報発信者を限定することだよ

週刊誌新聞テレビラジオ等の旧来のメディア揶揄される組織情報発信の中心にならないと、

ネット上の混乱と憎悪拡散していくだけ

週刊誌権力を削ぐにはリポスト厳罰化しかない

SNSでお手軽拡散できる時代になって週刊誌が巨大な権力を持ってしまっている

昔なら証拠全然無いような週刊誌報道はテレビスルーしてたし誰も気にとめなかったのに

今やクソみたいな記事でも報じられた側が真摯対応しないと大炎上するようになってしまった

当然ながらまともな検証や追加取材をしない週刊誌なんかがこんな権力を持ってしまうと法治国家が成り立たない

この権力を削ぐ方法はいくつか提案されていて「懲罰的罰金」「実名報道」あたりがよく議論に上がるけれど

そもそもSNS拡散力が週刊誌拡散力の源泉であることを考えればSNS側を対応するべきだと考える

そこでSNSのリポスト情報発信と同じだけの価値責任を認め

仮に誤報であった場合はリポストした側にも賠償責任を求めるようにしてほしい

この方法なら言論規制であったりスラップ裁判のような副作用なく進めることができる

週刊誌側も本当に自信がある内容ならちゃん証拠を明示した上で記事投稿すれば良いし

ポスト側もそれをきちんと検証してからポストすれば良い

いいねボタンを押したことによる賠償責任が認められるなら、リポストした人にデマ拡散責任を求めるのもおかしなことではない

2024-02-11

結局TV側はそうなんだね

「こうだから仕方ない」って話しか結局見かけない。

これも結局アレとかコレとかと同じで現状から変わりはしないんだな。

自分は今回の流れで実写化でも原作を素材扱いしないようになっていくのかと期待したんだよ、でも結局そんな気配はまるでなくて、原作通り作らない理由説明ばっかり。

理解しろって? 受け入れろって? 烏滸がましいだよ。

しか制作側は炎上が収まるまでダンマリで、マスコミもそっちへの取材はしない。「原作尊重した実写化を行えるよう努力します」とかの言質取ってくれない。

もうがっかりだ。ひたすら悲しい。

自分は改めて実写化アンチを続けます

anond:20240203014734

当時フジと揉めてたのは「原作の改変」じゃなくてアポ無し取材についてなんだが

アポ無し取材で揉めたことで「フジから実写化権利を引き上げる」となってフジ一方的謝罪して次回作から契約金アップで妥結

海猿サイン色紙騒動について

からはてなブックマークをやってた人なら流れをうろ覚えしているだろうけど、漫画海猿』というのは昔は「原作小森陽一」とか紹介されていて、ドラマ映画がヒットしてる最中佐藤秀峰先生小学館と揉めて、原稿を引き上げて権利を取り戻したって経緯がある。

小森陽一先生海保海自などをテーマにした海洋漫画をいくつも手掛けてる漫画原作者で、『海猿』では立ち上げ時にちょっとだけ関わりあったけど原作者といえる仕事はしていないでしょって揉めた。「漫画原作者」の定義って普通は「原作小説の作者」か「ネーム脚本執筆者」かだけど、アイデア資料提供程度の仕事だったんだろうと。

映画2作目の時に主演俳優が会った「原作者」というのは小森陽一先生のほうだったのではないか。その時に編集者も帯同して「これは漫画からです」って事前に描かせてたサイン色紙を渡した光景想像できる。

その後、佐藤先生出版社と決裂し、フジテレビとも突撃取材問題トラブルとなる中で、交渉の結果、映画3作目と4作目の制作契約が結ばれ、原作者として「初めての」撮影見学に行った際に雑な対応をされて嫌な記憶を残してしまったと。

 

過去ブクマ探してたら佐藤本人がサバサバと「海猿」と小森関係を語ってる昔の記事見つかったわ。戯画化されてる「描くえもん」よりかはわかりやすい。

そもそも海猿』は「ヤングサンデー」の編集者が、当時、映像制作会社に所属していた小森陽一(『海猿』には原案取材としてクレジット)さんと知り合いになって、お互い海が好きということで、海上保安庁の話を描こうとしていた。そこで小森さんが原作文章で書いて企画会議に出して、「原作としては使えないけど、海上保安庁というのは珍しい」ということで、企画けが残っていたんです。それを編集者が「佐藤君、描いてみないか」と持ってきて、話を受けたんです。なので、僕は小森さんの書いた原作を読んでいないのですが、小森さんは自分原作者だと思っていらっしゃるようで、そこからお互い齟齬があったんですよね。

https://www.cyzo.com/2010/06/post_4787_entry.html

原案」って原作者至上主義はてなー的にはどういう位置

海猿佐藤秀峰先生が「ドラマ原作」の作者だから原作者の扱いが酷いって話になってるけど、マンガ海猿」は取材して原案を作った人が他にいて、佐藤先生はそれを翻案して漫画化した翻案者なわけじゃん。

原案とどのくらい離れたのか、もしかしたら桃太郎芥川龍之介桃太郎海底2万マイル不思議の海のナディア魔女の宅急便魔女の宅急便くらい違うかもしれないけど、もしかしたら「いいひと。」とドラマいいひと。」くらいの感じかもしれないじゃん。海保取材の労力とか考えたらわりと原案の0→1度が高そうな素材の気がする。

映像化も原案クレジットされ続けて、たぶん映画版シナリオ書くにあたっての取材元とかもけっこう原案者が寄与してそうな感じもするし、あの作品、作者と原案者の関係性(仲の良し悪しもあるけど、それ以上に、作品への寄与度)が客観的分からんとよう分からん

2024-02-10

漫画編集者の端くれだったことがある


青年向け漫画編集者をしていた。といっても若い頃の話だ。都内にある編集プロダクションを辞めて田舎に帰ったのが36の時だから、おじさんの入り口に立った頃か。今では完全なるおじさんである

本日記は『セクシー田中さん』の件とは関係ありません。

働いていた会社というのは、講談社とか小学館とか秋田書店とか、そういう大手出版社ではない。あくま編集プロダクションである出版社編プロがどう違うのかって……ざっくり言うと元請け下請けだ。出版社出版事業(今回だと青少年向けの漫画作りや商業展開)の企画をして、漫画家が作品のものを作って、編プロ雑誌本体を作って、その制作過程印刷所やデザイン事務所といった専門集団関係することになる。

イマイチ説明になってしまった。一般社会の例で説明する。民法でいうところの委託(準委任契約)に当たる。公共建築の分野でいうと、公共機関の建築技師が新しい建築物のマンガ絵を作り、建築事務所が基本設計~詳細(実施)設計をして、出てきた成果物を元に大手建設会社施工監理し、地元にある中小事業者が実際の土木建築作業をする。

自分が勤めていたのは、この例でいうところの建築事務所だ。受益者(国民=漫画読者)の希望に応えたい組織があって、そこから依頼を受けて動いている関係会社ひとつ。そういうアナロジーだ。

出版社との役割分担は、そこまで分離しているわけでもない。漫画編集者といえば、昔の手塚治虫ほかの自伝みたいに、漫画家とアツいやり取りをしているイメージがある。ああいう、企画経営制作現場の間にあるような仕事は、出版社社員が直接することもあれば、編プロ出版社(編集部)のオフィスを間借りして行うこともある。

前者の例だと、マガジンサンデーチャンピオンなどだ。コンビニ書店にほぼ必ず置いてあるレベル漫画誌。大手出版社総合職コース入社した人が、(編集取材制作、資材、宣伝マーケティング、総務経理人事その他事務)といった多くの部門ひとつである漫画編集部に割り振られて其処に居る。

後者の例だと、大手出版社が出している漫画誌でも、あなたが聞いたことのないやつもけっこうあると思う。そういうのは、編プロ出版社(編集部)の仕事を丸ごと請けて実施していることが多い。自分は、そういう会社で働いていた。職場自体大手出版社の中にあるが、いわゆる委託先の社員だった。別の言い方をすると、親雑誌に対する子雑誌関係

ほかの長文増田記事を見るに、あまりたくさん書けない仕様のようである。何文字までかは知らないが、文字制限があると思う。本当は何万字でも書きたいのだが、あくま自分が書きたいだけであって、あなたが読みたいとは限らない。一万字以内になるよう心掛ける。以下に、自分が関わった漫画家を2人だけ紹介しよう。最後に所感を述べて終わりにする。

その2人(A先生とB先生。どちらも若手)と私は、分水嶺のような関係追記;わかりにくい表現ですいません。ブクマカのBuchicatさんコメントのとおりです)だった。ある日、私が担当していた漫画家のA先生が新作の企画提案に来ていて、同じタイミングで別の編集者のところに持ち込みをしたのがB先生だった。その別の編集者が不得手なジャンルだったこともあり、A先生との話が終わった後で、私も一緒にB先生作品を読んだ。

その後、編集部責任者を交えた会議で、私が引き続きA先生の新作の担当者に決まった。新人であるB先生担当になる可能性もあったが、そうならなかったのは、今の漫画界の一界隈にとって幸運なことだった。



A先生について

A先生は、雰囲気が暗めだった。人間性まで暗いというわけではなく、心を開くと明け透けになるタイプだった。モードに入ると饒舌になる。

弊誌では、読み切りを何度か掲載したことがあった。アシスタント経験あり。小さい賞を取ったことがある。ヒット作はないが、若き漫画家としてはキャリアがあった。

画力が抜群だった。小学校中学校で、学習ノートフシギダネの絵とかをソラでゲームパッケージそのまんまに描く子がいただろう。とにかく天賦の才を持っていた。最小限の画量で、それでいて迫力と感情に溢れた1枚1枚を描く。そういう人だった。

難点は、マジメすぎるところか。少し前にやっていたアニメだと、チェンソーマンに登場するアキくんか(少し前……?)。とにかくマジメだった。いや、やはり『直向き』に訂正する。

A先生は、少年誌に見合わない重たいテーマに挑むことがあった。今でもそうだ。彼のマンガには『緩さ』がない。それもいいところなのだが。私は好きだった。はっきりいって。が、読者の傾向に合っているか微妙だった。

子どもの頃から漫画が好きだったらしい。中学生の頃のイラストを見せてもらうと、俄然キャラクターへの愛に溢れる作画を見ることができた。中学生らしい、プロには程遠いクオリティなのだが、しかし見ていて違和感がないというか、自然にくっきり入ってくる。

私という人間は、具体例で物事説明する癖がある。上の「中学生らしいイラスト」を別の事例で表現すると……「うるせ~!!知らね~!!FINALFANT ASY」(短縮URLhttps://x.gd/L5cc4)だろうか。以前、いつぞやかのid=pptppc2さんのブックマークコメントきっかけで元ネタを知ることになった。

あの時のA先生イラストは、ベルセルクセルピコだったと思うが、力強い表現だったのを覚えている。セルピコファルネーゼを抱きかかえて、

申し訳ありません 道案内を頼まれまして 少し席を外していましたもので」

と言うシーンの模写だった。

さて、そんなA先生だったが、ある時これまた重量級のテーマで描きたいものがあるという。先ほどの、編集部での新企画提案の話だ。

その際、A先生からプロットをもらい、私のデスクで拝見させてもらったところ……うちの雑誌では持て余しそうだった。作品の質が低ければ普通に打ち切りになりそうで、作品の質が高くても――弊誌の売上規模だと会社グループ全体の機会損失になりそうだった。私の前でパイプ椅子にかけているA先生は、不安げな面持ちだった。

内部の話で悪いが、例えば「甲」という雑誌亜流「乙」という雑誌があるとする。ビッグコミック(オリジナルスピリッツスペリオール)みたいな感じだ。この時、甲と乙に明確な上下関係があった場合、乙誌に掲載された漫画が甲誌に引き抜かれることがある。その際、甲誌の編集部から言われるのが、

「なぜうちの編集部に見せなかった?」

という意見だ。これは、ストレートに言われる場合もあれば、暗に言われる場合もある。だが、事前に上流の雑誌に見せていたとして、多くの場合玉虫色の返事があるだけだったりする。

話を戻そう。この時の自分は、編集部自分デスクのあたりでA先生次回作を見せてもらっている。確か缶コーヒーを飲んでいた。

自分としては、A先生マンガを弊誌に載せたいと思っていたが、先ほど述べたとおり、後ろ髪を引かれる思いもあった。社会派少年漫画というのは扱いが難しい。その作品が「あしたのジョー」の影響を受けているのは明白だった。「A先生であれば、きっと面白い作品にしてくれるのだろうな」という期待はあった。

うーん、大いに悩むところだ。どうしよう。思いあぐねていたところで、別の編集者から声がかかった。要約するとこんなところか。

「持ち込みに来た人がいる。私の専門じゃないので判断が難しい。門前払いにするレベルではないので、あなた判断を仰ぎたい。上の人間は今出かけている」

要するに、自分の専門外なので判断できないよ、と言っている。ここも会社なので、編集者の上には当然上司がいる。その人達がいなければ同輩に相談するのが基本だ(余談だが私は後輩だった)。こういう原則一般会社と変わらない。

その『別の編集者』というのは、儚い感じの純文系が得意なタイプだった。一番わかりやすい喩えは……『はちみつクローバー』みたいなやつだ。ああいうのが得意な人だった。

その時は、A先生との話が終わったら行くと告げた。それで、しばらくそのまま話を続けた。

「この作品はい意味で重たいねちょっと考える時間がほしい」

と言って、その日は解散した。A先生は、「お願いします!」と言ってパイプ椅子を立ち、そのまま帰っていった。いつもだったら喫茶店ご飯をおごっている。

A先生は、『いい子』だった。あまり感情は出さないけれど、人間に対する愛を持っている。そういう子だった。私が当時、A先生ご飯を奢って、彼がおいしそうな表情で食べている時、私は幸せだった。A先生幸福だと、自分幸福だと思えた。A先生漫画という手段で自らを表現している時、まるで自分もそれに劣らぬような喜びを得ていた。

ヘンな表現かもしれないが、例えば読者がA先生を褒めている時、自分A先生との区別がなくなっているというか。彼のことが、自分ことみたいに嬉しかった。これは愛なのだろうか。



○ B先生について

持ち込み部屋に行くと、別の編集者と、持ち込みに来た子が対面で座っていた(ちょこんと挨拶をしてくれた)。自分が座る席には作品が置いてあった。綴じられていない原稿用紙がある。ページ数にして30枚ほどだった。もっと多かったかもしれない。記憶あやしい

実際、B先生作品面白かった。コテコテの学園ものかと思いきや、登場人物それぞれに適度な制約があって、キャラクターも立っていた。これまでのキャリアを聞き取ったところ、作品雑誌掲載されたことがあるようだ。アシスタント経験もある。

絵の方は、自分がこういうのも大変失礼だが、上手な方ではなかった。どちらかというと、脚本や設定、キャラ作りが得手のように映った。当人情熱を注いでいる箇所はすぐにわかる。キャラ絵が有名漫画家の影響を受けているとか、キャラクター台詞回しがハリウッド映画風とか、背景や小物を手を抜くことなく全部描いているとか、そんな具合に。

光るものがある作家だった。これを見抜けないようなのはモグリ――そんなレベルで輝いていた。

私は作品を読み終えた後で、「ちょっと待ってね」と自席に戻り、少し残っていた缶コーヒーを飲み干して、思案を重ねつつ持ち込み部屋に戻った(どうするのが最良かわからないケースだった……)。

それで、テーブルではこういうやりとりをした。

私「イイ作品だと思います特にセリフ回しにセンスを感じます掲載ができるとかここでは言えないけど、話は通してみますね」

B「ありがとうございます

私「それで、担当はね……縁なので。あなたがするのがいいのでは?」

編「私よりもほかの人がいいと思いますもっと才能を引き出せる人が……」※小さい声で

私「いや、でも恋愛描いてるよ。エンタメだけどいいんじゃない」(こいつ、作家の前でアホなこと抜かしよって)

編「難しいです」

私「でもこれ、縁だよ」(意識が低すぎる……)

編「ほかの作家さんも抱えてるので。いっぱいいっぱいです」

私「わかりました」(トラブル回避のため後で編集長に説明しとこう)

B「すいません。僕の作品はどうなるんですか?」

私「後日連絡しますね。必ずしまから、それまでは他誌への持ち込みは待っていただけますか」

B「あの、はい。できればですが、早めでお願いします。一週間くらいでなんとかなりますか」

私「なんとかしてみます

作品のものと、作家プロフィールと、付属資料コピーを取らせてもらって、彼には外で缶コーヒーを奢った。ビル入り口まで送ったところまではいい気分だったが、正直、身に余る事態だった。

持ち込み作家の才能がありすぎるのも考えものだ。嬉しい悲鳴というやつ。誰が担当に付くかで今後の雑誌の売り上げに影響がある。重大な意思決定ということになる。

最悪、『進撃の巨人』の時みたいに優れた作家を逃してしま可能性がある。あれも、実際は諌山先生門前払いではなく、週刊少年ジャンプ担当が付くか付かないか微妙ラインだったらしい。それで、誰が担当になるかを押し付けあっている間に諌山先生が他雑誌に持ち込んでしまった、という話が業界団体公的飲み会で囁かれていた。



○ その後~

B先生についてだが、一週間後に担当編集が決まった。「別の編集者」でもなく私でもない。当時、若手のひとりだった20代の子が任されることになった。編集部トップを交えてB先生原稿コピーを読んだのだが、「若い感性が光る。年齢が同じくらいの人と組ませる方がいいのでは?」という結論になった。

その20代の子は、上の組織からこっちに出向してきている子で、いわば武者修行の身だった。一流大学出で、本社プロパー社員。いわゆる総合職である

最初は、私に選択権があった。B先生担当になる道もあった。だが当時の私は多忙であり、月に何度も会社に寝泊まりするレベルだった。新人は抱えるべきではない。しかし、才能のある子だから迷いがある。

A先生のこともあった。彼のあの作品を世に出してやりたい。もっと有名にしてあげたい。そんな想いがあった。

私が悩んでいるうちに、例の20代の子が手を挙げたのだ。私としても、彼のやる気と知性と直向きさは買っている。諸手を上げて賛成した。

今思えば、正しい選択だった。もし私がB先生担当になっていたら、面白い恋愛エンタメを楽しめる読者の数は減っていただろう。これでよかったのだ。

以後のB先生は、例の持込漫画ブラッシュアップを続けた。翌年には、晴れて弊誌に第一話が掲載されることになった。さらに以後は、担当編集とともに二人三脚で躍進を続け、イケイドンドンの勢いを保ったまま、一度も息切れすることなスターダム上り詰めた。今では漫画家として世に知られている。

一方で、私が担当を続けたA先生は地道な努力を続けた。

上で挙げたA先生の意欲作は、読者層に合っていなかった。それでも、高い画力シナリオ構成の上手さがあったのだろう。その意欲作は、連載期間を積み重ねる度にファンの数が増えていった(業界的には、Amazon第一巻のレビュー数が人気の代替変数になることが知られている)。

今では、A先生は親雑誌で連載を勝ち取るまでになった。去年だったか。彼の作品コンビニ立ち読みする機会があったのだが、やはり突き抜けた画力だった。週刊連載であそこまでの画力というのはまずない。



2024年現在、私は東京を離れて田舎暮らしている。地元町役場Uターン就職して、実家農業を手伝いながらスローライフに近い生活を送っている。

実は、編集者だった当時、働きすぎて病気になった。ある日、下腹部の辺りに違和感を覚えて、血の塊のようなものが血管を這っている感覚があった。病院に行くと、「遅くても明日中に入院しなさい」という医者から指導があった。

それなりに重い病気にかかってしまった。一応は死亡リスクもある。数か月ほど入院した後、どうしようかと考えて、考えて、考えて……編集部に復帰後は、労働を最小限にしつつ転職活動スタートした。

A先生については、幸いだった。彼の意欲作とは最終回まで付き合うことができた。私が退院した後、無事完結を迎えることができた。あしたのジョーに比べればハッピーエンドだった。

入院中に、A先生とB先生がお見舞いに来てくれたのを覚えている。ほかの編集仲間も来てくれた。A先生は、テンションが低めで、何を考えているのかわからないこともあるのだが、人間への基本的な愛というか、思いやりがある人だった。

もう40才を過ぎている。はてなユーザーの中では平均的な年齢か。思えば齢を重ねたものだが、当時の日々は今でも夢の中に出てくる。

若いから編集者をやってきた。身体を壊さなければ続けていたのかというと、多分そうだろう。でも、今の生活も悪くないと感じている。自分語りはここまでにして、締めにしよう。

もしあなたが、Webでも紙媒体でもいい。気になる漫画作品を見つけたとする。面白いものを見つけたと感じたら、ひとまず買ってみるのがいい。Webだと1話単位で売っている。

ひとかどの漫画家というのは、自らが産み出すモノを本気で高めにいっている。あなたフィーリングが合ったのなら、ひとまず1巻だけでも読んでみる方がQOL高まると思う。ハズレを引くことはあるだろうが、アタリだってちゃんとある人生は運試しである

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