「ダンピング」を含む日記 RSS

はてなキーワード: ダンピングとは

2013-03-03

http://anond.hatelabo.jp/20130303084659

報酬デザイナー公園管理ボランティアとの違いは何なのでしょうか?

http://www.city.kobe.lg.jp/life/town/flower/volunteer/miryokuka.html

報酬デザイナーを否定する人は、公園管理ボランティアも否定するのでしょうか?(専門性の違い?)

素直に分からないので教えてください。(デザイナーの方のやるせなさは理解できます

個人的にNPOHP管理無償で行っているけど、これも批判の対象? ダンピング? やりがい搾取?(これはそうかも)

2013-02-16

生活保護バッシングを考える

生活保護「受給者バッシング」の正体---年間支払額3.3兆円、受給者210万人の「世界」を徹底検証 【第1回】(現代ビジネス

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33620

生活保護「受給者バッシング」の正体---年間支払額3.3兆円、受給者210万人の「世界」を徹底検証 【第2回】(現代ビジネス

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33621

不正受給のないようにっていう議論は理解できる。

しかし、

自分達が苦しい思いをして働いているのに楽しやがって」

みたいな主張をしている人達が本当に的外れだと思う。

だってまともな収入があって人間的に暮らせる仕事に就けないのに、

仕事なんかいくらでもある!!どんなとこで働いてでも受給するな!!』

って本末転倒でしょ?

なぜなら、

ブラック企業で働いて労働力をより安く提供しても、

得するのは経営者あるいは大元仕事を請けた企業だけ。

で、儲かった分を社員給料に回すわけでもなく、

企業内部留保だけ増加している現状がある。

まり労働力ダンピング経済的な損失ですらある。

受給者を叩くくらいなら、

ブラック企業下請けしわ寄せして不当に設けている大企業を叩くのが筋なんじゃないの?

言いたいことは、

「働けど働けど なお我が暮らし 楽にならざり じっと手を見る」

なのは受給者のせいじゃなくって、

労働力を買い叩いてるヤツらのせいだろってこと。

ブラック企業大企業下請けで安く労働力提供するのは、

大企業内部留保を増やすだけでむしろ経済的損失!!

からまともな収入のある仕事につけないからといって労働力不当廉売するくらいなら、

生活保護受給するほうが経済的には正しいはずなんじゃないかなって思うんですが、どうでしょうか?

受給することを恥と感じる人が多かったり、

なかなか申請を通そうとしない行政も悪いよね。

なぜ、今さらマルクスの『資本論』なのか?①──現代日本こそ、革命前夜である

http://www.mikasashobo.co.jp/column/tahara/20110428.html

なぜ、今さらマルクスの『資本論』なのか?②──「100年先の未来を見通す」眼力

http://www.mikasashobo.co.jp/column/tahara/20110601.html

なぜ、今さらマルクスの『資本論』なのか?③──「新興国」vs「先進国」という新しい階級闘争

http://www.mikasashobo.co.jp/column/tahara/20110615.html

なぜ、今さらマルクスの『資本論』なのか?④──資本主義を、これほどわかりやすく説明した本はない

http://www.mikasashobo.co.jp/column/tahara/20110701.html

なぜ、今さらマルクスの『資本論』なのか?⑤──僕たちの「働きがい」はどこへ行った?

http://www.mikasashobo.co.jp/column/tahara/20110719.html

なぜ、今さらマルクスの『資本論』なのか?⑥──福島第一原発マルクス格差社会

http://www.mikasashobo.co.jp/column/tahara/20110802.html

ガマンするのは仕事じゃないよ。(デマこいてんじゃねえ!)

http://d.hatena.ne.jp/Rootport/20130110/1357821583

そんな仕事じゃメシは食えない(デマこいてんじゃねえ!)

http://d.hatena.ne.jp/Rootport/20130212/1360680430

2013-02-12

SIerのみなさま

みなさん仕事してください

繰り返します、みなさん仕事してください

▼この1年で出会った愉快なSIerの皆様、多分何社かは推測できる人もいると思う。

ユーザ部にマジレスしてすぐ喧嘩するマジレス厨のSIer(一番まし)

ユーザ企業システム部門に丸投げのSIer(いや、そこを自分でやる意思があったら外注せんよ)

見積もりからライセンス費用漏れてたので何とかならないかとか言い出すSIer(なお10桁円の模様)

・そもそも仕様書を読まないSIer(読んでください)

・提案書が仕様書コピペSIer(確かに誤った内容を提案するよりはマシだが・・・

ユーザ企業技術トークであしらわれるクラウド営業のSIer(せめて基本情報レベルの知識は持ってください)

ダンピングしてくるSIer なお国企業だが日本語は通じない模様

絵師が偉いかって全然そんなことねーよ

よく絵師は他の業種と比べて天狗とかふっかけてくるとかいうけど

全然そんなことないよ

売れてる作家漫画家ワガママでも許されるのと一緒で

売れてる絵師も同じように出来るけど、あくまで商業的に売れてる第一線の人だけ。

絵師ってかなり人口が多いの

下手っぴも多いけど、それなりに描ける人がわんさかいるの

漫画アニメ文化としてあるんだから、当然クリエイタの数も多くなるわな

供給が多いと、当然ふっかけても「じゃあ別の人使うわ」ってなって

賃金は安くなる

絵は兼業する人も多いし、ダンピングは容易なんだよね。

そうなると、真ん中くらいの絵師はどうするかって

エロ同人にはしる。

案件を請け負うよりもエロ同人やってたほうが儲かるし好き勝手出来るから

結果、ソシャゲー界隈とかでロクな報酬を出せないところが絵師不足と騒ぐ

絵師を捕まえても、彼らは同人で好き勝手やってるからワガママでリテイク拒否とか描きたくないとか言い出す。

結果、やっぱり彼らは同人に戻っていく。

絵師別に偉くない

ただ、同人という好きにやれて儲かる場所がある以上

描ける絵師ワガママなことが多いってこった

絵師はリテイクを一番嫌う

それだけは覚えておいて。

常識なんて通用しない。彼らには逃げ道があるから

2013-02-02

http://anond.hatelabo.jp/20130202214356

セフレ風俗は穢れというより、ダンピングイメージがある

セフレ風俗経験者≒不法入国者最低賃金以下で雇う雇い主 

汚いってのもなくはないけど、モラルがないから信頼できない

2012-12-27

プログラマを底辺職にしてるのはプログラマ自身のせい

よくプログラマ自分たちの待遇が悪いのを「元請けが悪い」「上流が悪い」「営業が悪い」って言い訳してるけど、

そう思ってるなら各々で待遇改善交渉したり同業者団体作るなりしろよ。

コミュ力いからできません?あのなあ・・・

ネットでうだうだ文句言ってても本当に何も変わらんぞ。

で、社畜批判しながら自分たちは技術勉強会とか自己研鑽とか積極的に賞賛してるのな。

自分から労働ダンピングしてるようなもんだぜ、それ。

2012-12-05

http://anond.hatelabo.jp/20121205114200

そんな暢気な社会じゃないんで。

年金暮らしのおばあさんが、お金のためじゃなく自己実現(笑)のために

マックジョブを安い賃金で請け負う=労働ダンピングされたら

若い世代はたまったもんじゃない。

お金に困っていないお年寄りはおとなしく趣味に生きてください。

お金持ちのお年寄りはたくさん消費してください。

2012-11-13

1975年頃の「第一次キャッシュレス革命」と、今進んでいる「第二次キャッシュレス革命」、そして迫り来る「第三次キャッシュレス革命

 「造幣局バングラ硬貨鋳造を受注」というニュースが流れている。

 要は、「電子マネー普及で鋳造量が激減してリストラ危機の造幣局が、

 存在感アピール、組織防衛のために、赤字を承知でダンピング受注した」というのが真相で、

 形を変えたバングラへのODAの一種である

 こんな姑息なことをせず、正々堂々とバングラODA供与して、造幣局リストラするのが王道である

 

 ところで、硬貨流通量のピークは1974年で、今の7~8倍も流通していたらしい。

 そのことが「造幣局黄金時代」で、あとは凋落の一途だが、なぜ1974年がピークだったのか?

 なぜ1975年以降減少したのか?

 推察できる理由は2つ。

 1)この頃から現金払い」から「口座振込」へ時代が進んでいった。

   1974年頃は、まだサラリーマン給与も「現金」で支払う会社が多数だったのだ。

   その分、オヤジの威厳も保たれていた訳だ。

   あるいは、アパート大家さんに家賃を払う、学校給食代を払う、

   電気水道公共料金を払う、そういう局面でも、結構現金払いが主流だった。

   なので、「集金人」なんて職業も、成立していた。

   現金払いの主役は紙幣ではあるが、端数分は硬貨が使われていたから、硬貨流通量も増えていった訳だ。

  しかし、1975年頃から生活の中に、徐々に「口座振替」「振込」「ATM」が普及し始め、

  「自動口座引き落とし」とかで、わざわざ銀行に出向く必要もなくなる便利な社会になった。

  今までだとリアル紙幣リアル硬貨の出番だったのに、銀行内のバーチャル電子データ移動で

  決済が完了するようになったので、そりゃ硬貨流通も減る訳だ。

  同時にサラリーも口座に振込まれるようになった。

  総務部仕事はラクになったが、オヤジ権威の源泉は喪失された。

 2)口座振替の普及とほぼ同時期に、クレジットカード、いわゆるVISAマスターJCBが普及した。

   今までなら、デパートで買い物、レストランで食事、となると、1万円札数枚に千円札数枚、

   100円玉や10円玉・・・となっていたのが、カード決済だと紙幣硬貨もいらなくなった。

 ということで、1974年をピークに、貨幣硬貨流通が減少したのは

 「第一次キャッシュレス革命」と呼べる現象じゃないか、と思っている。

 その後のキャッシュレス革命の進展は緩慢で、

 徐々に「公共料金の支払いにカード使えます」「電車乗るのにカード使えます

 「病院の支払いにカード使えます」「コンビニATM置きました」てな程度でしか進まなかったが、

 2007年前後電子マネーの普及は、一気に少額決済のキャッシュレス化をもたらした。

 その結果「一円玉の鋳造停止」にまで造幣局は追い込まれた。

 電子マネー普及による少額貨幣流通量激減、これを「第二次キャッシュレス革命」と呼びたい。

 この革命特に大都市圏、いわゆる「SUICA経済圏」で進行中である

 第一次、第二次、と来れば、次は第三次である

 ただ、第三次キャッシュレス革命は、法律の手助けも必要かもしれない。

 第三次キャッシュレス革命とは、電子マネーを法定通貨とみなし、全店舗、全個人に電子マネーと読み取り装置を配布し、

 紙幣貨幣を全廃する、という「資本主義血液の総交換作業」である

 今から見れば第三次キャッシュレス革命は「絵空事」のように見えるだろうが、

 第一次キャッシュレス革命時代(1975)から現代を眺めれば、

 「SUICA自動販売機ジュースを買えるなんて、SF世界に見える」だろう。

 それと同じで、第三次キャッシュレス革命、つまり貨幣硬貨全廃は、決して絵空事じゃない。

 第三次キャッシュレス革命、つまりオール電子マネー化」のメリットはこちら

 ↓

 http://d.hatena.ne.jp/itarumurayama/19700215

 

2012-07-23

http://anond.hatelabo.jp/20120722175422

「線量が減ると生活していけない」=下請け会社ブラックで、適正な価格労働者労働力を購入していない。更に言えば、下請けは不当に安い価格東電に入札している。要するに、二重のダンピングが行われているということ。(もっと言えば、つまり、「原発が安い」という宣伝は、細部に至るまでこういう嘘に支えられているということ。)

これは、「サビ残なんてみんなしてる。そうしないと仕事取れねえだろ」と、言い放ち、労働力ダンピング購入しダンピングして商品を販売することを正当化するその辺の会社と同じ。今の日本にたくさんいる奴隷農場の農場主であり、「よくあるブラック会社の構図」というだけで、ブラックでないという話ではないと思う。ちなみに、ウチの会社もその意味でかなりブラックです。ありがとうございま(略

ちなみに、ダンピングは「市場経済」に対する破壊行為であり、資本主義根底破壊する悪そのもの日本人は、ダンピングを「滅私奉公」と読み替えて勝手正当化する傾向があるけど、サービス残業もそれに付随する商品価格も、歴とした不正競争であり社会根底を揺るがす犯罪という認識を、みんなもつべき。

2012-06-19

ギリシャ20人と話しました

今年に入ってからフェイスブックであたって、スカイプメールを通して、ギリシャ20人と話しました。実際に話した人数はもっと多かったのですが、相手の身元がはっきりしているのがそれくらいということです。

使用言語は英語、ひとりだけ1970年から1985年にかけて日本に在住していたと言う人がいたので、その人とは日本語で話しました(その人は英語よりも日本語で話す方が楽だと言っていたので)。

高校生から年金生活者まで、多岐にわたります経済学者も含まれています


私がこれを行った理由は、日本にいるとどうしてもギリシャ人に対して辛辣見方になってしまうので、もし自分ギリシャ人だったらどう感じるだろう、そこにはまた別の感じ方があるのではないかと思ったからです。


大雑把に言うと、おおむねこんな感じ方が主流でした。

自分たちは今までと同じ生活を送っていただけで、特別贅沢をしたわけではない。きちんと働いてもいる。にもかかわらず突然こういう状況になってとまどっている。これが自分たちの責任だと言われてもしっくりこない。

ユーロ加入後、融資ダイレクトメールがうるさいほどにくるようになった。金融機関はどこも「借りろ、借りろ」の大号令で、要りもしない融資を押し売りのように押し付けることもあった。その大本外国資本のはず。そういうことをしておきながら、今になって銀行犠牲者みたいに振る舞うのは釈然としない。連中は金儲けでやっていただけ。

政府は確かに腐敗し、虚偽の報告をしていたが、ギリシャは弱い統治力を外国資本に付け込まれた。政府はずっと腐敗していたのだから、今になって急に腐敗したわけではない。腐敗しているなりにそれなに回っていたものを、外国資本に介入されてこういうことになってしまった。弱いことは問題かも知れないが、こうなったそもそもの原因は政府の腐敗ではなく、外国資本の行動にある。


そういうのを聞いていて、うーん、私もギリシャ人だったらそう感じるかもしれないな、と私は思いました。日本だって膨大な借金があるわけですが、それを私個人の責任にされても困ると、思いますし。仕事もない、あっても給与は遅配している、病院はやっていない、福祉は崩壊しているというような状況の時に、「お前が悪い」と言われてもこれ以上どうしろと?となるのは無理からぬことだと思いました。

腐敗なり、税捕捉率の低さなり、問題はあるにしてもドラクマ時代ギリシャギリシャなりに安定してやっていたわけですよ。これがユーロになって、言ってみれば生態系が崩れた。

そういうことだと思います

先進国医療援助「だけ」が入ってきて、途上国人口爆発が起きて更に貧困化が生じているのを、「計画性がなく産むのが悪い」と批判しているようなものです。計画性というのは時間をかけて、生態系の中で最適が練り上げられているわけで、何かの要素だけが外部からもたらされると生態系全部が破壊されてしまう、ギリシャはそれが金融で生じたということです。

ドイツ感情も、こういう事情を踏まえて起きているわけで、ただの感情的な反発ではありません。

そのあたりをお話を伺った人のうちのひとり、経済学者男性はこう指摘しました。

ユーロ統合は、ユーロ圏内の低開発諸国産業の発展をもたらす可能性もあった。だから南欧諸国ユーロに加盟したのだが、ドイツ年金支給開始年齢を67歳に引き上げるなど、いわば社会保障ダンピングを行ってそれに対抗した。ギリシャの開始年齢61歳は現状から言えば早すぎるかも知れないが、ドイツは遅すぎる。ドイツギリシャが対抗しようとすれば開始年齢を75歳程度にしなければならず、それでは高齢者はが餓死してしまう。ドイツでは高齢者にも職があるかも知れないが、ギリシャにはない。ドイツの行動がユーロ圏全体の利益無視したものであったことは確かなことだ」

こういう事情があるからドイツ感情もあるようです。

2012-05-11

http://anond.hatelabo.jp/20120511152526

ダンピングにしろ、株の板操作にしろ、

供給量と需要にズレ』があって、価格が変化することは合法だが

意図的に『供給量と需要にズレ』を作ることは合法じゃない場合が多いよ。

買い占めて、供給を不足させ、値段を釣り上げる行為はたいてい どの資本主義でも 不正競争防止法 で 是正勧告食らうと思うけど

 

圧倒的に売れてなかった、チケットを買って、何がしかプレミアを付けて売ることは問題ないけど

買い占めることによって、『供給量と需要にズレ』を作って 価格操作したら ダメ。 だから禁止されるんでしょ。

2012-04-21

イラストレーターのギャラと街の写真屋さん

イラストレーターのギャラの話をいまさら読み返してて、

「そういやデジカメや家庭用PCプリンタの普及で写真プリントのお店って激減したよな~、

おまけにセルフプリント機械が置かれたりコンビニプリントもできたりして、プロ仕事奪いすぎ。ダンピングってレベルじゃない」

って思った。

 

 

 

 

いや、思うわけがない。プロに頼んで質のいいプリントを頼まなくても高性能な機械

それなりに高画質に安くプリントしてくれる世の中になったんだからしょうがない。

ならイラストレーターも同じだ。プロに頼んで質のいいイラストを買わなくてもちょっと絵が上手いレベルの専門学生

それなりに見栄えのする絵を安く描いてくれる世の中になったんだからしょうがない。

 

 

 

 

発注者が悪いという奴らはデジカメで撮った写真PCで眺めるだけでプリントすらしてなさそうだが・・・

2012-04-13

なぜイラストレーターは業者に買い叩かれ続けるのか

はじめに

PEGGSという専門学校生安価イラスト作成を依頼できるサービス炎上しています

Twitterはてブやら、facebookやらで「単価が低すぎる。クリエイターなめるな」と騒がれているのです。

でも、このサイトの何が問題なのかわからないのですね。

このPEGGS問題を起点に、定期的に話題になる「絵描きの単価が安すぎる問題」を検証してみましょう。

目次

  1. PEGGSはウィン×ウィンでしかない
  2. 本当に単価が安すぎるなら、取引は成立しない
  3. なぜ「イラストの単価が安すぎる問題」は炎上するのか
  4. 神の手には逆らえない
  5. イラストレーターの単価が今後下がり続ける理由
  6. 絵描きの地位を向上させる、たったひとつの冴えたやり方

PEGGSはウィン×ウィンでしかない

まず、このサイトって全員が得をしてますよね。

依頼するクライアント安価目的イラストが手に入る。専門学校生だって仕事経験お小遣いが手に入る。牛丼屋でバイトをしてお金を稼ぐよりも、絵を書いてお金を得る方が専門学校生にとっても楽しいはずです。独立して仕事がないときは、このサイトダンピングをして凌ぐこともできる。要するに、ウィン×ウィンですよね。

当事者でもないのに「許せない」って騒ぐ人以外は、みんなが得をしています

本当に単価が安すぎるなら、取引は成立しない

 で、この問題について、BUTA、豚共がわやわや騒いでいます。彼らの主張を要約すると、こうです。

『単価として、一枚絵8000円は安すぎる。これはやりがい搾取で買い叩きだ。許せない」

この主張って、どうしようもなくバカだと思います。なぜなら、専門学校生立場で『不当に安い』と感じたら、仕事を受けなければいいだけだからです。

その値段で仕事を受ける学生は、その値段に納得して仕事受託するのですね。だから外野ブヒブヒ言っても、彼らが満足している限り問題にならない。

仮に「不当に安い」が本当ならサイト自体の存続が不可能になります。それはそれでオーライですよね。

もし、サイトが続くとしたら、その価格妥当イラストレーターも納得しているということになります

なぜ「イラストの単価が安すぎる問題」は炎上するのか

「業者がイラストレーターに払う金が少なすぎる問題」って、わりと定期的に炎上する問題ですよね。でも、もっと待遇の悪い仕事はあまり話題にならない。

では、なぜイラスト単価問題だけが、これほど炎上するのかというと

  1. 絵を描くというのは、クリエイティブ行為である 
  2. クリエイティブ行為には、高い対価が払われるものである
  3. したがって、イラストレーターの絵には高い対価が払われるべきである


こういう前提があるからです。『高い対価が払われるべきイラストレーターを安く使い倒す業者は許せんよ』という論理ですね。

でも、この前提ってほんとうに正しいのでしょうか。クリエイティブ行為はしかるべき対価が払われるべきなのでしょうか。

神の手には逆らえない

正直、クリエイティブさとか、つくるための労力って、価格には関係ないのですよ。値段というのは、需要供給で決まります

どれだけ絵を描くことがクリエイティブな作業だろうと、「そこそこの絵を描ける人がたくさんいる」現状では、値段が安くなるのって、当たり前すぎます。「それの持っている本質的価値」では、値段は決まりません。ゴッホの絵が牛丼より安く買われたのですから

イラストレーターの単価は今後、下がり続ける

日本イラストレーターレベルは抜群に高いです。プロでない人でも、お金になる絵を描ける人が増えていますね。

なぜイラストレーターの平均レベルが上がったのか?それは、インターネットによって、学習高速道路がひかれたからです。

インターネットなら、レベルの高い絵を見れるし、先駆者ノウハウものっている。良いノウハウソーシャルネットワークで共有されてすぐに伝わってくる。その潮流をPixivさらに推し進めています

Pixivコミュニティはどんどん広まっているので、これからますます絵描きは増える。すると、供給が増えて、価格に下方圧力がかかります既存市場にいるプレーヤーが「安くてやってられん」という値段で喜んでやる腕のたつ素人ガンガン生産される仕組みが出来上がっているんですね。結果、買い叩きが慢性的になっていきます

絵描きの地位を向上させる、たったひとつの冴えたやり方

このように、神の手に任せていると、絵描きの地位というのは、どんどん下がっていきます。絵で飯を喰う難易度が高くなる。参入障壁の低い仕事というのは、みんなそうですよね。

外野で「この値段は安すぎる』と批判をしても無駄です。なぜなら、安い値段でも仕事を受ける人達はいつも存在するからです。騒いでも、自分仕事がなくなるだけで、損をします。

バラバラのままで交渉をしていると、神の手にさからえません。したがって、このままいけば、イラストレーター最低賃金以下の待遇デフォルトになります

また、絵描き仕事は時給ベース換算がしづらい。イラストレーター自営業者から最低賃金法適用しにくい。取引形態もバラバラだから規制は著しく困難です。ゆえに、神の手が幅を利かせる。

から、もし絵描きの地位を向上させようというなら、労働組合的なものをつくるべきです。『適性価格』ってのを設定して、業界ルールを作りあげる必要があります絵描きを統一する組織なんて無いから、無理かもしれないけど、労組をつくるのが効果的な方法です。

確かに、この方法時代遅れかもしれません。

けれど、Twitterで騒いだところで、何も改善されないのですね。

つぶやくよりも、ゲバ棒をかかげましょう。

http://anond.hatelabo.jp/20120413010555

http://anond.hatelabo.jp/20120412174011

イラスト発注料金についてのやりとり

を見てるとやたら目につく発注者側に対する揶揄皮肉

 

でもさ、発注者を叩いて叩いて叩きつぶせば謎の適正価格とやらですべての絵描きが受注できるわけもないわけで、

ぶっちゃけ供給が過多すぎるんだからタダでも描きたい!っていうダンピング絵描きの方をなんとかするしかないと思うんだけど、どうよそのへん。

供給需要の何倍もある世界適正価格を維持できないのは需要側が悪い、ってのは無理すぎるよ。

2012-01-22

http://anond.hatelabo.jp/20120122211636

その「別問題」を一緒くたにして語ってるのは君の方じゃないの?

皮肉がわからないの?

社畜」は、労働力という商品をダンピングして売ってる悪質な取引業者だ、という自覚があんの?

自分ダンピングしてないから自覚があるはずもない

http://anond.hatelabo.jp/20120122173548

労働三権とストすれば状況が改善するかは別問題だろ

その通りだよ。そう言うそばから

地区罵倒してたら失業倒産なくなるの?

その「別問題」を一緒くたにして語ってるのは君の方じゃないの?

社畜」は、労働力という商品をダンピングして売ってる悪質な取引業者だ、という自覚があんの? キレイゴトにくるみながら平気な顔で市場経済ルール破壊してる社畜とかそいつ洗脳してるブラック会社には、会社のことも社会のことも語る資格はないと思うがね。そういう悪質なプレイヤーには退場して貰う、それがこの社会を守る道だろ。

2011-12-04

いかなる理由があろうとも残業禁止」という強引な圧力もアリかも

残業は好きでやってるわけじゃない」はおそらく半分うそ。ノー残業デーとかあっても、

なんだかんだと、「帰れない理由」を作りだしてみんな残るもの

から、「猫も杓子も禁止」ってやって無い袖は振れない状況をつくってやんなきゃダメ

お金がなければある範囲で何とかしようとするだろ?時間だっておんなじなんだよ。


残業しないと終わらないから仕方ないじゃない」って言ってる人の何割かはコスト意識がないんだと思う。

経営者ならともかく、あんたが残ることで割高な人件費が発生しているわけだよね?

だったらそもそもそんな儲かんない仕事を発生させてる時点でそれはむしろ会社の害なんじゃないの?

逆に「残業代なんかもらってないから!」ってのもそれはそれで、人件費に対するダンピング行為なわけで、今度は社会への害だよ。


残業見越してスケジュール立てるとか論外だし、定時に仕事を終われないというのは時間を守れなかったって言う自覚は必要だと思う。

17:30までにお届けしますっていってんのに、21:00に荷物が届く運送はおかしいだろ?

ここまで書いておいてちょっと違うのは、残業がなくなれってわけじゃないんだ。定時後は自分仕事をしたいんだよ。

有給とるために前倒しで進めたい仕事とかさ、ルーチンでまわしてる仕事のほかに、仕事を生み出すための仕込みとかさ、

どーしても終わんなかった自分仕事邪魔されずにやるとかさ、そういう時間に当てたいの。

「みんなが確実に会社にいる約束」は定時までなんだから、みんなでやらなきゃいけない仕事はせめてそれまでに終わらそうぜ。

2011-11-27

http://anond.hatelabo.jp/20111127234257

そういう意味じゃぁ最低賃金の引き上げと外国人労働への実効性ある規制も有効かなと。

最低賃金以下で不法就労させてる雇用者への罰則と被雇用者への支払い強制。

なんかこれやるだけで日本場合インフレ発生しそうな気もしないでもないが。

労働に対する対価がダンピングされてる状態を是正すればインフレになる。

2011-11-13

スマートフォンゲーム専用機に勝てないいくつかの理由

要するに、ソーシャルがうんたらかんたらという話は所詮一過性のブームで、そのうちゲーム専用機への回帰が始まるよって話。

でもって、アプリケーション開発の中でもゲームソフト開発はかなり特殊なので、一朝一夕でどうにかなるわけじゃないから、この業界ゲーム真剣に生き残りたければ今のうちに準備しといた方がいいよ、みたいな。

大雑把な今後の流れとして二点
この二点を踏まえてどうなるか?
しかゲーム専用機市場を食う前に頭打ちになるだろう、なぜなら

まりスマフォは、「いつでも遊べる」というカードのみで、今後ゲーム専用機と戦い続けなければならないことになる。携帯ゲーム専用機に関してはそれさえもカードとしては強力とは言いがたい。

しかしそんな不毛な戦いを挑むゲームソフトメーカーなど現れないだろうからゲーム専用機とは別のカテゴリの娯楽として存在することになるだろう。それは既存ゲーム専用機の領域を「多少は」食うだろうが、果物にたとえるならば皮の部分程度で、芯に到達することはないはずだ。

何より重大な点は

AppleにとってもGoogleにとっても、ゲーム機能は自社製品を普及させるための付加価値の一部でしかない。だから万が一ゲーム部分と他の付加価値が競合する事態になった場合、前者を優先することは絶対にありえない。対するゲーム専用機メーカーは、自社製品ゲーム機として普及させるためにあらゆる選択肢模索するだろう。高価すぎるという批判に対応するためにPS2ソフト互換機能をオミットしたPS3の例や、販売不振を挽回すべく発売からわず半年で1万円の値下げ(実質4割引)を実行したニンテンドー3DSといった事例もある。

そもそも、「何でも出来る」がうたい文句のハードOSが、ゲーム専用機にゲーム分野で太刀打ちできるはずがない。

それは「何でも出来る」はずのWindowsゲーム分野で主導的なポジションを作り上げながら、その市場の小ささゆえにわざわざゲーム機を発売したマイクロソフト証明してくれている。

WindowsインストールされているPCなど、世界中に何億台、下手をすれば十億台以上は存在しているはずなのに、ゲームソフトの売上や販売本数ではゲーム機に完全に負けてしまっているのだから

これらが今後のスマートフォンにも当てはまることは自明だろう。

他にも、スマフォが抱える構造的な部分として、

といったものがある。

2011-11-01

電子出版を巡る出版社立場(続お金編)

http://anond.hatelabo.jp/20111029232710

の続きね。結構気になっている人が多いのだなと思ったので、さらに追加解説を。

最初に書いておくと、Amazonアコギだけど、ユーザーには(短期的に)歓迎される可能性が高い。

それ故に対応を間違えると、日本電子書店太刀打ちできずに壊滅するだろう、

それはAmazon世界最大級の小売りで十分利益を上げているからだ、という話。

出版社に同情的なコメントが少ないなと思ったので、

(あくまでも友人が出版社につとめていてその話を聞いた中から)さらに説明しようと思う。

迷惑かからないようにぼかして書いてあるし、版面権や絶版DRM市ヶ谷方面の話題は煩雑すぎるので割愛している。

一ツ橋出版社の全てみたいな話をするな!とか気になる人も居ると思うけれども、大枠で読んで欲しい。

(それに、これがググらずに判る人は、たぶん説明は不要で十分判ってると思うので)

最初に「経費圧縮による分は、安く出来るはずだ」というところから

取り分は、作者(10%)→出版社(60%)→取次(8%)→書店(22%)→読者

例えば講談社がOnline書店を新たに作ったとして、取り扱いの本が講談社だけなら、取次8%分は削れる。

なぜなら、取次とは「多数の出版社と多数の書店を繋ぐ役割」だから

ここで「多数の出版社と、講談社Onlineを繋ぐ役割」だと、0%ではできない。

利益ゼロにしても経費がかかるから

そして、経費が削れても、利益を上乗せする方向にいっちゃいけないって事はない。

ネットでの課金徴収、データ管理バックアップサーバ管理で、コレぐらいの値付けはしても使ってもらえるだろう」

という見込みがあってやってしまっても悪くはない。

それは「そこは消費者還元しろよ」という感情はわかるけれども、商売としては別。

元々「電子出版なら安くなるはず」と圧力のある状況で売っても、一冊あたりの利益は薄い。

倍売っても紙の出版と儲けが同じなら、敢えてやる意味が無い。

すると、その面倒なところ(他の出版社への声かけ、販売対応サーバ管理等々)を、既存出版の割合でやってくれるなら、ギリギリなくはないかな、

といくつかの出版社は考えてもおかしくない、というのが前回のお話

まずは、お金の流れの一般論として再販制度の仕組みについて触れておこう。

(矢印がお金の流れ、その逆向きが本の流れ)

判り難いので、具体例で列挙すると以下のような感じになる。

ある本を、1000円で1万部出版し、5千部売れたとする。

  1. 出版社が、作者に 1000円x10%x1万部=100万円 支払う。
  2. 取次が、出版社1000円x1万部x70%=700万円 支払う。
  3. 取次が、本屋群に 1万部 を卸す。
  4. 読者群が、すぐに 5千冊 買う。(読者群が、本屋群に 1000円x5千部=500万 支払う)
  5. 本屋群が、取次に 1000円x5千部x78%=390万円 支払う。+5千部返本する。
  6. 取次が、出版社に 5千部 返本する。
  7. 出版社が、取次に 1000円x5千部x70%=350万円 支払う。

出版の70%は作者の10%含み。本屋群の78%は、本屋の取り分の22%を引いたもの

これに月末締めの翌月払い、条件返本相殺締日とかが絡むけども、胃が痛くなるので割愛した。

……ついてきているだろうか?

差し引きで見てみよう。

  • 作者:+100万円
  • 出版:ー100万円+700万円ー350万円 = 250万円
  • 取次:ー700万円+390万円+350万円 = 40万円
  • 本屋:+500万円ー390万円 = 110万円

ほぼノーリスクで作者は100万円を手にするのに対して、本屋は頑張って110万、出版社も250万。

クリエイターに対する印税10%が低すぎると思っている人は、少しだけで良い。お金の流れを追って欲しい。

(ただ、返本率は、実際には4割程度だろう)

また、取次の集金機能にも着目して欲しい。

配本流通集金と、色々やってるのが取り次ぎだ。

さあ、管理煩雑、処理も大変、もはや本が札束に見えてくると言う悲惨な状況下の中、Amazonが提示したのが55%という数字だ。

さて、例のリーク記事のAmazonが提示した契約書とされている部分、実はあの式にはちょっとしたポイントがある。

Amazonは当月中の各本件電子書籍顧客による購入の完了につき、希望小売価格から以下に定める金額を差し引いた正味価格出版社に対して支払うものとする。

推奨フォーマット提供された本件電子書籍については、希望小売価格に[55%](100%-正味)を乗じた金額

先ほどの金額の流れを見た後だと、気がつくことがないだろうか?

そう、これは「出版社に対してAmazonが支払う金額」についての式なのだ。

具体的に見てみよう。

1500円のハードカバーを、出版社が「電子版だから、じゃあ1000円にするよ」と希望小売価格を決めたとする。

Amazon.com でのKindle版の価格から鑑みるに、おそらく、500円で売るだろう。つまり50%OFFだ。

すると、希望小売価格 1000円x55%=550円差し引いた金額、450円Amazon出版社に支払う事になる。

希望小売価格出版社が決められるが、紙の本より高くは出来ない。

そして、Amazon希望小売価格から55%を引いた額を出版社に払えば良い。

50%OFFで売れば、Amazonの儲けは、一冊あたり5%になる。

どういうことになるか、火を見るよりも明らかだろう。

Kindleが8000円、Kindle Touchが1万円ぐらいで発売されてしまったら、どうなるだろうか。

紙の本には手に取れる書き込みできる、そして所有する喜びがある。

しかし、紙の本 1500円 vs kindle本 500円 ならどちらを選ぶだろうか。

10冊買えば本体代の元がとれると思った時に、Kindleデバイスを買わない自信があるだろうか。

なぜAmazonがそんな赤字まっしぐら路線をとるのか?

Kindleデバイスを売る為だとか、ロングテールで値下げせずとも良い本から利益を回収する為だとか、色んな理由があるだろう。

でもきっとAmazonは、市場で無視できないサイズとなって十分利益が回収できるようになるまで、じっくりゆっくり粘り強く低調に成長を続けるだろう。

なぜなら、オンライン小売の巨人は、他で利益を出せば良いからだ。

そんな真似が、日本のどの出版社なら出来るだろうか。

もちろん出版社は、1500円の本を、他の電子書店には1000円で卸して、Amazonには1500円で卸すことだって出来る。

Amazonは50% OFFの750円で売るわけだ。

忘れてならないのは、Amazonは1500円x45%=675円を出版社に払うことだ。

他の電子書店は、1000円で卸された本から20%だけとって800円払うこともできる。売れればだが。

そして、Amazon対抗のためだけに他の電子書店に750円で卸したとして、電子書店側も決意の10%として675円を出版社に払っても良い。

1万冊売って75万円利益電子書店しかも様々なフォーマットデバイスも様々で、本当に継続できるだろうか。

読者が安い本を買うことは止められない。非難も当然出来ない。

安いKindle版を出さずに独自の電子書籍を出す出版社に、文句を言わないだけの理性があるだろうか。

そして、(アメリカペーパーバックがでかくて重いという理由があるにせよ)電子版が紙の本を売り上げを上回る世界で、

Amazonを無視して自己流を貫く事での機会損失を、オーナー株主は許容できるだろうか。

流石にアマゾン、(アメリカ市場からの推測でしかないが)相当にえげつないことをする。

出版社は、既存電子書店に卸してもAmazonに卸してもそう代わりはないが、消費者は安い方から買う。

そして、Amazon限界まで値引きをして売るだろう。ダンピングにならないように5%程度の利益を抑えた上で。

黒船Amazonが、日本電子書店と違う点は、既に成功したネット上の小売業である点だ。

赤字ものともせず待ち続けられるのは、アメリカ市場証明済みだ。

商売なんだからきちんと儲けてくれよ、金なら払うから経費圧縮分は利益にしてくれよ、

そう消費者が言ってくれないことは判ってる。

でも、電子書籍は安くて当たり前、デジタルなんだから薄利多売で消費者還元してくれ、

そういう意見一辺倒だと、現状ではAmazonは無視できる存在ではない。

そしてこれは、Amazonの用意したハードルを乗り越えて契約できる出版社が増えれば増えるほど、

残りの出版社には世間圧力が重くのしかかってくる。

既存制度が良いとは決して思わないが、Amazonの50%OFFは夢物語ではなくて既に見えている脅威だ。

それが現在出版社立場で、太平の眠りを覚ます蒸気船は、もうそこまで来ている。

2011-09-22

赤本からみる大学の格

書店赤本が並び始める時期である

赤本といえば大学過去問集として受験生バイブルとなっているので知らない人はいないだろう。

しかし近年は大学競争に晒されている時代、人気のない大学では赤本廃刊になった例も珍しくないようだ。

進学校出身で東京私立大学を受けた人は「赤本学部ごとに買う」というのは常識だろう。私もそうだった。

しか最近では一学部ごとに赤本を刊行している大学は少ない。

「○○大学赤本」として一冊にすべて収録されているものほとんどだ。もちろん価格帯は同じままである

これは不人気校のダンピングだと考えられる。いわゆる「福袋商法」だ。

そこまでしないと売れないのである

早稲田大学 慶応義塾大学 上智大学 明治大学 青山大学 立教大学 中央大学 法政大学 日本大学 学習院大学 成蹊大学 成城大学

驚くことに一学部ごとに赤本が出されているのは上記の大学だけであった。

早慶上智マーチ日大を加えたNMARCH学習院を加えたGMARCH含む)、良家御用達として有名な成蹊成城など「名門大学」だけが意地を見せている。

関西の名門とされる各大学でさえも軒並み「福袋」で叩き売りしている現状で、これらの大学には今後のリーディングユニバーシティーとして大学淘汰の時代を代表する存在となってもらいたい。

2011-09-07

韓国ドラマの輸入、相殺関税をかけろよ

■相殺関税

輸出国が輸出奨励金の交付やダンピング輸出を行なって輸出価格を不当に引き下げた場合、輸入国がその効果を相殺するためにかける関税

(関税定率法第7条)

に思いっきり該当するだろ。

2011-08-16

世の中の仕事の絶対量に対して人が多すぎるのか

http://anond.hatelabo.jp/20110816014625 を書いた増田だよ。

昔は書いたような会社にいたけど、今はまともなところにいる。

ブラックの時は、タイムカードを定時でおしてから残業があたりまえだった。そしてひたすら効率化されない仕事無駄仕事している古い社員、何をやるにもガタガタになった残骸との後方互換性。枯れた安定したものをやってるなら全然いいんだけど、そうじゃなくて、長年のスパゲッティが降り積もった突付いたら倒れるような残骸の山を引き摺ってるから。だからなおさら新しいことをやるリスクが高く改善できないという悪循環だったな。

今まともなところにいて満足してるけど、ここが広い意味ベンチャーに近い会社で、会社に入れる人間バイトスタッフ含めてかなり慎重に選んでいるというのはあると思う。誰かがネックになってやり方を変えられないということが殆ど無い。まるで別世界だ。

そりゃだれだって万能ではないから、誰かの言うことを僕が理解できなかったり、僕のいうアイデアを誰かが理解できないこともあるけど、「それでもとりあえずそれをやってみよう、やれば良さがわかるかもしれない」という雰囲気が会社にあって、多少のリスクは折り込めるフットワークの軽さがある。皆得意なことは違うし、だれが何を得意なのかわかっていて、自分のできない事を他人ができるのを嫉妬するような人もいない。

とまあ僕の現状はさておき、色々ブコメを読んで最後に思い浮かんだのは "世の中の仕事の絶対量に対して人が多すぎるのか" という疑問だ。

既存仕事を水増しするような "仕事を増やす仕事" は労働力の単価を下げるしかなくなる。縦割りの中で、その悪循環の一部分しか見えていないと、限定された範囲では利益を伴った仕事が増えているように見える。でも全体では労働力の単価が下がっているだけなんだよね。

今の会社で「こういう新しいアイデアがあってマネタイズもできそうなんだけどちょっと人足りなくね?」ということはあるけど、既存仕事を水増しする "仕事を増やす仕事" とは全く別のものだ。水増しではなく利益需要が伴った仕事が新たに生まれる、そういうのがもっと増えていかないと "世の中の仕事の絶対量に対して人が多すぎる" 状態はいつまでたっても改善されないのだろう。

んー、僕は経済についてはうといし、いい意味でも悪い意味でも技術者畑の人間から、見当違いのことを言っているかもしれない。

それでもなんとなく、"利益需要が伴った仕事を生み出せる" 会社ホワイトで、"既存仕事を水増しするしかない" 会社ブラックだというのはわかる。生み出せない限り、技術によって既存仕事は減って行き、人はあぶれ労働力ダンピングをするしかなくなる。

ブコメに "ラッダイト" という言葉があって色々調べてみた。ネオ・ラッダイト運動か。今の社会全体がゆるやかにそういう過程にいるのかもしれないね。そこからあぶれる人たちをどうするかだよな。

善良で空気の読める人たちがブラック企業をつくる

自分子どもや親戚に、自分の勤めている会社を勧められるか?」

この質問の答えを考えた時、答えは明らかにNOだ。

http://anond.hatelabo.jp/20110813184706

を書いた元増田だが、話が発散するので書かなかったけど、もう一つ言っておきたいことがある。

「善良で空気の読める人たちがブラック企業をつくる」ってことだ。

ブラック企業をつくるのは、

・私利私欲を肥やしたいおっさん

既得権益を手放さない老害

・話の全く通じない上司

労働者を大切にしない社長

だけではない。こういういかにも悪そうな連中がブラック化の原因ならば解決は見えている。

近づかない、関わらなければ良い。(仕事上、そうはいかない人ごめん!)

だけど身の回りをみると、こんなわかりやすい連中、はっきり言って少数派ではないだろうか?

私利私欲を肥やすことに一生懸命部長とか、見たことあるだろうか? 俺は正直ない。

なのにこんなに日本中にブラック企業が溢れ帰っているのはなぜだろうか?

それは、いち平社員である我々がブラック企業化の根本原因であり、日本中そんな連中で溢れているからだ。

善良で空気の読める我々がブラック企業をつくっているのだ。

なぜ我々がブラック企業をつくるか

から晩まで我々は一生懸命仕事をする。

突然メール仕事がふられても、すぐやっとかなきゃ忘れるからといって、メインタスクを中断してまで対応する。

上司から「悪いけどこれやっといて」と言われたら、「いいですよ」なんて気軽に返答する。

気がつけば、夕飯を食うタイミングを逸して、空調の切られた熱帯雨林のような居室でパソコンを叩いている。

仕事の進みが悪ければ「すみません休日出勤させてください」って謝りながら申請しに行く。

みんな引き受けすぎているんだ。

基本的に頼み頼まれたら断らない。丸抱えする。

できなければ、一人で悩み、自分能力が低いせいだと絶望する(特に若いやつは)。

これは上司だって同じだ。上司上司に対して「できない」なんて言えない。

「いいですよ」なんて気軽に答えて、部下に仕事をふると「いいですよ」なんて答えてもらえる。

悪いなと思いつつも、できるって言ってるんだからやらせてみるか、と思っているはずだ。

こうやって善良な人々は、抱える荷物の大きさに疑問を持ちながらも

「仕方ないよな」って具合に荷物を増やしていく。

人事からコンプライアンスだ、なんて言われれば遵守を証明する書類を書き、

情報から情報セキリティの審査だ、なんて言われれば、セキリティソフトPCを使いづらくし、

総務から節電だなんて言われれば、5時以降の暑さを耐え忍び、

知財から特許ノルマだと言われれば、絶対使えないだろう特許でもなんとかひねり出し、

エンジニアなのに、肝心の技術開発の使う時間がガシガシ削られる。

その技術開発も納期が厳しく、ほとんど最小限の手間でやっている状態だ。試行錯誤なんて夢のまた夢だ。

おかしいな、と日々感じている。

けれど、みんな我慢しているから俺も我慢しないと。

日本人の9割は考えているんじゃないか? 我慢大会の参加率9割だ。

みんな空気を読んで、休みたいのに休まず、誰かの期待に応えようと健気に仕事をする。

……これがブラック化だ。

ブラック化の根本

悪いやつはそんなにいないんだ。

でも俺らはシステマティックに、実に見事に会社ブラック化しているのだ。

総務だって知財だって上司だって鬼じゃない。人件費をけちって人を増やせないのではない。

上司上司の期待に応えるために、人件費の増額を打診できないのだ。

無理そうなんだけどなんとかやりくりしてみよう! と無限努力を試みているだけだ。

無限努力を示してくれる善良な人々が、悪意なきダンピングを9割の参加率で行っている。

それが日本社会における、ブラック企業育成システム根本だ。

自分子どものために幸せ社会を築く、という視点に立ってみる

今、自分が置かれている会社なり立場というものが、やがて自分子どもに引き継がれるとしたらどうだろうか?

日が変わらなければ帰ってこれない会社で働いてもらいたいだろうか?

夕食を一緒に食べない日が家族が当たり前で良いだろうか?

善良な私たちの子どもは、親の世代が我慢したのだから私たちも我慢しないと! とブラックシステム歯車になってしまわないだろうか?

それが嫌ならば、やり方を変えないといけないだろう。

空気を読むことに労力を割いている場合ではない。

蛇足

そしてやっかいなことに、今の俺らはバブリーな時代ではなく

人口が減って経済活動が縮小していくような閉塞感のある先進社会に生きている。

バブリーな頃はあらゆる矛盾や我慢が、お金の力によって解消されてきた面がある。

英国暴動ではないが、閉塞感のある社会ではそういった矛盾が一気に顕在化し、俺らをさらに苦しめかねない。

やり方を変えないといけないと書いたが、滅私奉公しても給料上がんない、あんまり景気の良い時代じゃないよねってことも念頭にやり方を考えないと。

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