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はてなキーワード: 3部作とは

2016-10-08

映画ジェイソンボーン感想

あ、ネタバレあります

 

9年ぶりのボーンシリーズだったけど、ボーン役のマットデイモンが全然変わってなくてびっくりした

やっぱりいろいろ映画出てるから体系とか変わらないように気を付けてんのかね

 

それと引き換えニッキー役のジュリア・スタイルズが「役者さん変わった?」ってくらい別人になっててそっちもびっくりした

女は変わるんかぁ…今までの陰鬱雰囲気も無くなってたのでそれも影響してるかも

アルティメイタムで髪をばっさり切っていたのが印象的だったのに、今作ではさっらさら金髪ロングヘア―で登場

やはり35歳超えると役で髪は切りたくないのか

 

あと今作の敵役?CIA長官ボストミーリージョーンズ

よくよく考えるとMIB缶コーヒーCMしか知らない…

最後、部下の進言「ボーンCIAに戻ってきたいはず」って戯言を真に受けたのか知らないが

人丸腰で自分の部屋で待機し、やってきたボーンになんか言った後(覚えてない)、特に説得できたわけでもなく結局死ぬネタバレ

なんやったんやこいつ…やっぱりネタキャラ

 

CMでやってるボーン真実ってのは

ボーン工作員になった最初動機父親テロで死んだことだったのだが、実はそれもCIA仕業でしたというチープな内容

そもそも父親テロで死んだってのが今作初出のエピソードなので「そうだったの!?」と言えるほど驚きがない

3部作で完結しているので、今更「実はこうでした」を作れる隙がないのか…ちょっと残念

 

3部作全てが「勘違いからボーンが主犯とされ追われる」という展開だったのを逆手に取り、

ボーンは本当は愛国者なので、本当はCIAに戻ってきたいんでしょ?」という問いに持っていったのはありだと思った(小並感

 

今更だが本作を見るにあたって、前3部作は見ておかないときいかもしれない

アマゾンプライムだと無料で見れるので、プライム会員の人は見ておいてほしい

ボーン・アイデンティティー

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ボーン・スプレマシー

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ボーン・アルティメイタム

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2016-08-07

amazon プライムで見れる良作ドキュメンタリー2

その他

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近代戦争

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WW2

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WW1

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amazon プライムで見れる良作ドキュメンタリー1

事故

[メーデー!:航空機事故真実真相 (吹替版)](http://www.amazon.co.jp/dp/B018RKCWCS)
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技術

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[ザ・ムーン (字幕版) 15+](http://www.amazon.co.jp/dp/B00FNI4U6Y)
[古代巨大建造物](http://www.amazon.co.jp/dp/B017TGVM7M)

http://anond.hatelabo.jp/20160807164901

2016-05-11

森博嗣の「Χの悲劇」のやばいところ

2016-02-13

蛸壺屋同人雑感

蛸氏の艦これ同人を読んだので感想を書いておく。

けいおん3部作を読んで熱狂した私にとって、あのころの蛸氏はもう居ないんだなあと、しみじみと悲しい気持ちでいっぱいになる。「まんがでわかる太平洋戦争」とでも言いたくなるような単調な進行と、取って付けたようなエログロ。まったく実用性もストーリーとしての作用も皆無なエロシーンが唐突に挿入されていたのを目にしたときには「はいノルマ達成」という消化試合感覚を感じた。

ストーリーと言えるものはなく、淡々太平洋戦争海軍)の戦史を追っていくだけなので、特定キャラにつよくフォーカスを当てることもなく、物語主題として何がいいたいのかわからない。もっと読者を感情移入させて叩き落とすような、激情を揺さぶるような漫画を読めることを期待したい。

2016-01-02

http://anond.hatelabo.jp/20160102035018

山本太郎と同世代だけど、スター・ウォーズは初期3部作映画見る習慣なかったし

123の頃はロード・オブ・ザ・リングマトリックスのが印象強いので

今回の退屈な4の焼き直しの7を楽しめるコアはもう少し上の世代なんじゃね

山谷のドヤにいる貧困層安倍世代かもしれないけど、山本写真ツイートした雨宮処凛しろ

山本と同世代ロスジェネ山谷のドヤに明日の我が身を感じて注目する構図はありそう

と、山谷でググったら上位にイケハヤブロゴス記事が来て少し笑う

2015-08-04

メニューがあるようでないレストラン。 /フィフス・ウィール

http://anond.hatelabo.jp/20150717162140

「……どうも」

「いらっしゃい」

「今度は何のフェアだ」

「当ててみてください、まずは『エイリアン4』」

「……う~ん」

「さすがに、これだけだと難しいですかね。では『ターミネーター3』もどうぞ」

「またC級グルメとか言わないだろうな」

まさか。では大ヒント、『ホーム・アローン4』」

「自信ないけど……駄作フェア?」

「惜しい。正解は蛇足フェアです」

「……それ、美味いの?」

「食べられますよ」

「ビミョーな表現だな……」

「でも、需要に応えるという意味では役目を果たしてます

「だからって蛇足が食いたいわけじゃないんだぞ。リブート系はファンにそっぽを向かれていたりするしな。『スター・ウォーズ』みたいに」

「新説系は好みじゃありませんか。では『ロード・オブ・ザ・リング』の前日譚にあたる『ホビットはいかがでしょう」

スピンオフものだが、軽くないのか?」

「『ロード・オブ・ザ・リング』と同じく3部作になっております

「胃もたれするわ」

「『ホビット』できついとなると、『トワイライトサーガ』系も無理そうですね」

「『トワイライトサーガ!? 勘弁してくれ……続きが出るたびに姪っ子に無理やり連れて行かれて、いい思い出がないんだ。あの時は糖尿病になるかと思った……」

「では数を少し減らして……『シンデレラ3』はいかがでしょう」

「まず、『2』があることにも驚きなんだが」

和食がお好み? では実写版映画『デス・ノート』の続編スピンオフであるL change the WorLd』」

「和洋中とか、そういう問題じゃない」

「ふぅむ……では『パラノーマル・アクティビティ』シリーズはいかがでしょう」

「……食べ進めるたびに味気がなくなって飽きるんだが……」

モキュメントというアイデアがウリでしたからね。アイデアでウケたものは、どうしてもマンネリ感が漂いますが、ちゃんと食べられますよ。『ソウ』シリーズとか」

「『ソウ』シリーズグロさだけが増していって、もはや悪ふざけだ。そういうのじゃなくて、もっとしっかりしたものが欲しいんだよ」

「でしたら『ライオン・キング2』で決まりですね」

「まあ……うん……まさか、これもシンデレラみたく『3』があったりしないだろうな」

「……では『ターザン2』で。あ、ナンバリングは『2』ですが、話はターザンの子時代の話です」

「げふっ……」

「『ムーラン2』」

「やめろ、もういい」

「飽きていない人だっているのに……例えば『ノートルダムの鐘2』は恋愛面でも主人公の救済があって、私も間接的に救われました」

「わざわざ続編まで作ってやることか。『ポカホンタス2』も……いや、これは1作目から素材選びも調理も無神経だったが、ディズニー魔法子供は黙って食うことしかできない……」

「C級グルメときと違って、今日はお客さん厳しいなあ。そういえばマイケル・ベイの『トランスフォーマー』も、3作目が出たあたりで『いい加減にしろ』って怒っていましたね」

「俺は観るのを諦めたが、いま何作くらい出てるんだろうな。どうせ今でもゴチャゴチャしたバトルシーンとか、セクシー女性とか、過剰な爆破シーンとか、一作目と全く同じことやってんだろ」

お約束ってやつじゃないですか。それに続編やスピンオフ最初のを越えるって大変なんですよ。偉大な先人を超えようと果敢に挑み、敗れたものだって少なくないんです。だったらせめて、手堅くいこうとするのは作り手としておかしくないでしょう?」

「同じことはやればやるほど退屈になるんだよ。繰り返し自体が悪いとは言わないし、飽きないやつがいるのも否定しないが」

「何度も観ることで、新たな発見が得られることもあるんですよ。或いは、『変わらないこと』が良いという人だっているんです」

「……うぷっ、ディズニー蛇足が腹に溜まってきた。まさかこんなにあったとは……」

「むしろディズニー蛇足界隈を牽引しているところです。『アラジン完結編』や『ピーターパン2』とか……全部揚げたらお客さん腹下すかもしれませんね」

「『トイ・ストーリー3』や『ゴールデン・イーグルを救え!』みたいなのを食べたかった……」

「ごめんなさい。お客さんもお腹が膨れてきたようですし、これでシメしましょうか」

「ん?……これC級グルメフェアのときに見たような……」

タイタニック事件を題材にしたアニメLa leggenda del Titanic』、その続編の『Tentacolino』です」

こうして今日も夜が更けていく。

2015-06-23

「最終的に主人公側が負ける結末になるので面白い作品まとめ

はてなブックマーク - 最終的に主人公側が勝つ展開もお腹いっぱい 「どうせ勝つんだろ」と思った..

増田だけど,参考になりそうなのでブコメに挙がっている作品メモ.未完は除いたつもり(“結末”か分からないもんね).多分ネタバレ

小説
ノンフィクション
マンガ
映画
ドラマ
アニメ
ゲーム


サンキュー元増田

2015-04-15

今度のゴールデンウィークロト3部作で決まり

まあドラクエ直撃世代だったオッサンの懐古趣味なんだけど・・・実は、自分ロト3部作を友人がプレイしているのを見たことはあっても、自身は全くの未プレイだったりするのだ。

当時を知っている読者なら「ウチはファミコン禁止」なんていう奴がクラスに一人二人はいたのを覚えているだろう。

自分の家もそれに含まれる。オマケにビデオも禁止、食事中のテレビも禁止と来たもんだ。

どういう教育効果を期待した方針だったのか今もって全く意味不明だし、かといって今更親に聞く気も無い。

結果、友人のプレイ遊んだ気になり、そのまま視力が急降下したのも今となっては良い思い出。


しかしそんな自分が昨年、趣味楽器ドラクエ音楽演奏する機会があり、そこから少しずつ、あの頃の未練がぶり返してきてしまったと。

そこへ

「今年のGWどうすっかなー、艦これイベントやるらしいけど、ぶっちゃけ先行入手のためだけにオール丙でサクッと終わらすか」

「でも余った時間でどっか行こうにも、GWじゃどこ行っても混んでて当たり前だし」

というわけで、今年のGW自宅警備員しつつロト3部作で行こうと。


はいえ、当時のファミコンカセットも売っているわけがない、当たり前だけど。

そうなるとリメイク版の中から可能な限りオリジナルに近い仕様のモノを、合法的手段で入手することになるのだが、どうしたものか。

正直言ってスマホプレイするのは癪というか、絶対に、何があってもやりたくない。

今更据え置き機とは言わないが、やはりこういうゲームゲーム専用ハード、百歩譲って例のコントローラもどきで遊びたいのだ。

そもそもスマホ版の1・2はSFCリメイクベースなので、コレジャナイ感半端ない

結局、Wii Uセンサーバーと、25周年記念のやつを一式どーんと買う以外に選択肢がないけど、結構な値段になる。

でもDSで出る可能性は限りなくゼロだろうし。

またエミュレータを使う場合ROMの吸い出しが問題になる。

うーん、もっと良い手段はないだろうか。


とにかく、調べれば調べるほどハードルの高さに愕然とする。

あーもっと若い時に、思い切って遊んどきゃ良かった。

本当にこういう乗り遅れって罪深い。

2013-12-11

[HMJM ]HMJM 10th Anniversary Nights Vol.2『ハマジムだよ!全員集合 ~主要監督と共に振り返るハマジムの10年』というイベントに行って来ました。

HMJM ハマジム 10th Anniversary Nights - イベント | UPLINK

 イベントの内容はタイトルにある通り、HMJMの10年を振り返るという事で各監督の代表作を紹介していくというモノだったのですが、これがあまりAVを見ない人やHMJMを知らない人に魅力を伝えるにはとても良い内容だったので書き残しておきます。

 この日の司会はエッセイ集「女子をこじらせて」などで有名なライター雨宮まみさんとHMJMの社員監督広報のKENSAKU監督雨宮さんは胸元が開いたちょっとセクシー目なドレスで登場。やっぱ美人だなー。そしてKENSAKU監督シルバーに光り輝く、一体どういった場面で着る事を想定してデザインされたのだろうかと思うようなド派手なスーツで登場。思わず笑ってしまう。ちなみにこのスーツホスト向けのお店で購入されたそうです。ホストってこんなスーツ着てんのか。ってかKENSAKU監督は何故この場で着る衣装ホスト向けのお店に買いに行ったのだろう…普段絶対ホスト向けの服なんて着てないハズなのに。

 司会のお二人の挨拶が終わり、まず上映されたのはHMJMの歴史を紹介する映像。こちらは最初CSで放送されただけでDVD化はされなかった(けど現在ソクミルで配信されているので見れます)カンパニー松尾スペシャル ハ●撮りの夜明け ~AV会社設立への道 1 【アダルト動画 ソクミル】という作品を元に、KENSAKU監督がこの日の為に編集した映像との事。

 HMJMの成り立ち(浜田社長や松尾監督がお金を出し合って会社設立)から紙ジャケDVDを7枚発売(この作品群はオリジナル7と呼ばれていました)→全く売れずにDVDリリースが出来なくなる→アダルトサイトポルノグラフを始めたらそれが当たり、お金が貯まったので再びDVDを発売出来る様に→今田監督、KENSAKU監督、梁井監督がHMJMに参加する所までが解りやすく紹介されていました。

 あと、アキヒト監督についてもこちらの映像の中で紹介されていました。会社設立してしばらくして参加→コスプレ番長としてポルノグラフで活躍(本格的な神主の衣装でハメ撮りしている作品が紹介され、この衣装女優さんの衣装より高かった事がバレて「どっちが主役だ」と会社の人に怒られて泣いたエピソードが印象深いw)→メインで取引をしていた問屋さんが倒産し、監督業を休業して営業職に…という事で、現在はHMJMで営業のお仕事をされてらっしゃいます。AV屋さんでたまにやってるHMJM主催のAV女優さんのイベントなどでお仕事されている姿を見る事が出来たりしますよー。

 VTRが終わった後に梁井監督松尾監督、今田監督が登場。先ほどのHMJMの歴史のVTRを振り返ってのトークコーナー

 初っ端から「こいつは根っからのオタクで…」というようなKENSAKU監督イジリwKENSAKU監督アイドルオタで千葉県柏市のアイドルを応援していたそうです。誰やろう。千葉アイドルいうたらC-ZONEくらいしか思いつかない。

 一通りKENSAKU監督イジリが終わった所でHMJMという会社について。小さい会社なので色々大変みたいです。景気が悪くなると会議が開かれ、「みんなで会社を潰さないように頑張ろう!」みたいな事をやっている様子はSODクリエイトという大きな会社から移籍して来られた梁井監督には奇異に映るようです。

 そのまま各監督の作品紹介コーナーに突入。このコーナーはHMJMサイトでも公開されている予告編の映像を流しながら喋っていくという形式でしたのでリンクも貼っていきます。

タートル今田① 初恋 愛里ひな | SHOP | HMJM | 面白いAVはここにある | ハマジム

 今田監督のAV初監督作品。予告編を見終わって感想を聞かれて「…胸がいっぱいになりました」と答えておられ、また、初めて会う人などにお勧めの作品を聞かれたら今でもこの作品を挙げる位にお気に入りの作品だそうです。今田監督とのハメ撮り以外にも松尾監督がハメ撮りしているパートやKENSAKU監督が飲尿しているパート(嬉しそうにゴックゴクおしっこを飲んでる姿がスクリーンで大写しになっている横でド派手なスーツを着て司会者然としているKENSAKU監督を見るのはナンダ不思議な気分でした)もあり、当時のHMJMオールスター総出演的な作品でもあります。

 この作品の続編的な位置づけで恋愛という作品を撮ったがお蔵入りになったという例の謹慎期間に触れるような話もちょっとしてはりました。

 松尾監督と同じ会社で同じカメラを使って同じようなハメ撮り作品を撮っているとビデオワールドなどで(ここで思いっきり雑誌名を挙げておられたのがちょっと面白かった)カンパニー松尾のニセモノだ、みたいな事を書かれたりの意地悪をされたので松尾監督と違う事をしたいという事でロリ作品を撮ったりしてスタイルを模索していたという話から2つめの作品へ。

タートル今田② ゆうあ ふたたび | SHOP | HMJM | 面白いAVはここにある | ハマジム

 元々年上の女性が好きだという所から人妻熟女を撮り出して、その中の代表作。雨宮さんも「この作品は傑作と言われている作品ですよね」とおっしゃってました。 

 このゆうあさんとは最初、光夜蝶で今日、あなたの妻が浮気します。日帰り温泉旅行 25歳〜あさみの場合 - アダルトDVD通販 - DMM.R18という作品を撮って知り合い、その作品が大ヒット。今度はHMJMで撮ろうという事で出来た作品。

 光夜蝶からは今田監督だけじゃなくて松尾監督も結構作品をリリースしてはるんですが、HMJMで何本か撮ったお気に入りらしい女優さんを撮ってらっしゃったりするのでちょくちょく買ってます。余裕のある方はチェックしておきましょう。

 「今田さんは女優さんと恋に落ちるギリギリの所まで行きますよね」というKENSAKU監督のフリから、「浜田社長から女の子を一番綺麗に撮る方法を知ってるか?それは女の子を好きになる事だという事を最初に教えられた」という話。そこから少し浜田社長について。浜田社長はHMJMのお父さんで松尾監督はお母さんみたいな位置づけだそうです。

タートル今田③ 美熟女ドキュメント 風間ゆみのすべて | SHOP | HMJM | 面白いAVはここにある | ハマジム

 設定や役柄を与えられてそれを演じる事が多い熟女女優さんの素顔を撮ろうというシリーズ・美熟女ドキュメントの1作目。風間さんもこちらの作品がお気に入りで、一時期毎晩この予告編を見ながら寝ていたそうです。

 ちなみに、この作品、確か例の謹慎明けの1作品目ですよね。やっぱ謹慎前と後で何となく作品の作り方というか雰囲気が変わったので今の今田監督の代表作という位置づけでしょうか。

 初監督作、他社から出した大ヒット作に関連する中期の名作、そして現在の今田監督の作品の流れの元になる復帰1作目、というタートル今田というAV監督はこういう人ですよ、というのがよく解るラインナップでした。

梁井一① 私はニューハーフ リオン | SHOP | HMJM | 面白いAVはここにある | ハマジム

 梁井監督ニューハーフが好きだという話をしていたらじゃあ撮ってみろと松尾監督に言われて撮った作品。いきなりこの作品から?!とちょっとびっくり。ニューハーフ女装子ノンケと…と出演者が全員男性という異色作。梁井監督がソッチ方面もイケるクチなので女装順子とお散歩に行ったらエスカレートして、というエピソードなどを披露されてました。

 イベントでは触れられてませんでしたが、この作品中にKENSAKU監督インタビュー(というか撮影中の雑談勝手に撮ってたような映像)があって、そこで語られている「男性にお金を払ってフェラしてもらった話」がナカナカ酷いのでKENSAKU監督が気になっている人は是非この作品もチェックしてみて下さい。

梁井一② PRIVACY MIKI | SHOP | HMJM | 面白いAVはここにある | ハマジム

 先ほどのリオンでも順子として活躍していた男優の保坂順さんが活躍している作品という事で紹介。砧公園撮影していたら趣味でノゾキをしていた人達と遭遇。その人達は数百メートル先から軍隊で使うような物凄い装備でノゾいていたらしいのですが、その事に何も装備をしていない素の状態で気付いた保坂さんが一番凄いというお話。

梁井一③ 18歳、ジュン | SHOP | HMJM | 面白いAVはここにある | ハマジム

 梁井監督HMJM一作目。今までSODに居た頃はこういう作品を撮る環境に無かったそうです。先ほどの今田監督のコーナーでも語られていたように梁井監督松尾監督という存在がいる会社でハメ撮りを撮るということは…という話をしていた所で松尾監督から「もうこの時点(HMJMに入ったばっかり)で、梁井の場合女優さんとの立ち位置が横に立っている。ヤイヤイ言う人が居るけれども最初からみんな全然違う」というお話。今田監督も「俺が一番見たいと思ってるのは若いヤツが若いヤツを撮ってる青春ビデオ。そういう意味ではこの作品は梁井の作品の中では1番好き」とコメントされてました。

 ジュンはHMJMに入って最初の作品、リオンもMIKIそれから1年以内位の期間にリリースされてたはずなので、2~3年前の作品から全部選んではるのが少し気になりました。この頃の作品と最近の梁井監督の作品とは傾向というか撮り方というか、何というか根底に流れているモノが微妙に違うなぁと個人的には感じていたんですが、監督ご本人が気に入ってる、もしくは代表作として紹介するとなるとやっぱ初期の作品になっちゃうんですかね。

 続いて松尾監督の作品。松尾監督は「今まで沢山の作品を撮ったので今回紹介する3本はシリーズで纏めてみました」という事で、海外までロケに行った作品を紹介されてました。

カンパニー松尾① 僕の愛人を紹介します | SHOP | HMJM | 面白いAVはここにある | ハマジム

 こちらの作品は最初配信で発表されていてDVD化する予定はなく、その時のタイトルは「ヨーロッパ不倫特急」だったそうです。主演の女優さんが以前フィンランドに留学していて、そこに忘れ物をしていると言う話を聞いて「じゃあ撮影フィンランドまで行って、その忘れ物を取りに行こう」という話から出来た作品。

 今田監督の「松尾さんはちょっとイタイ女性が好き」というコメントが印象的。

カンパニー松尾② YOGA | SHOP | HMJM | 面白いAVはここにある | ハマジム

 松尾監督の代表作として挙げられてるのをたまに見かける作品ですね。この作品で初めてインドに行き、女優さんにヨガを教えてもらってから痩せて今の体型になったそうです。

 この女優さんは本格的なヨガの人で、行く前から色々不安な事があったそうですが、その不安は的中、初日にケンカをしてしまい、そのままずーっとブルーな気持ちのままで撮影したとの事。「そのせいでハメ撮りが異様にあっさりしていて見やすい」という今田監督意見に笑いが起こる。

 松尾監督は今でも毎朝会社でヨガマットを敷いてヨガをやってらっしゃるそうです。

カンパニー松尾③ 世界弾丸ハメドラー TANGO 地球の裏側で愛を踊る 真奈美 | SHOP | HMJM | 面白いAVはここにある | ハマジム

 会社のお金を使ってお気に入り女優さんを地球の裏側まで連れて行き、大好きなウォン・カーウァイ映画っぽい音楽もわざわざ作って、挙句の果てには監督タンゴを踊るシーンまであるという松尾監督が好き放題やらかしている作品。今まで自分の作品のタイトルに「愛」という言葉を使った事はなかったそうですが、今回初めて使ったとの事。

 「今まで自分が撮ってきたビデオ女優さんを好きになるという形のモノも色々あったが、だんだん歳も取ってきてそういう事が毎回毎回出来なくなってきた。でもその中で、真奈美さんだけは、愛してるって程の大げさな事ではないけど、それ位まで真奈美さん個人に対する感情があって…」というような話を語る松尾監督

 この作品を見たKENSAKU監督感想は「正直、ちょっと気持ちが悪いな、って…」というコメント。KENSAKU監督酷いwでも松尾監督は「気持ち悪がられてもいいやって思いながら編集してました」と返してらっしゃいました。

 世界弾丸ハメドラーはウォン・カーウァイ映画に出てきた世界中の色々な国を回っているというお話から、「会社のお金を使ってやるから楽しいし、思い切った事が出来る。失敗して売り上げが悪くても給料が減る訳ではない。これがサラリーマンの特権だ」という話。

KENSAKU 巨乳スカウトキャラバン オッパイ見ぃ〜せて♡ 東京、名古屋 梅雨の陣 | SHOP | HMJM | 面白いAVはここにある | ハマジム

 KENSAKU監督は1作品だけの紹介。しかも、この作品はKENSAKU監督の作品ではなく梁井監督の作品なんですよ。広報監督って言っても毎月のように作品をリリースしてらっしゃるので数はあるし、成宮ルリの3部作のような最近のヒット作もあるのに何故自分の作品ではなく梁井監督の作品を?確かにこの作品はHMJMの4監督が揃って出演している唯一の作品だし、KENSAKU監督のハメ撮りというとても珍しいシーンが入っているので紹介したいという気持ちも解るのですが。

 ってかもしかしてKENSAKU監督キャノンボールに出場したかったというメッセージなのかな(キャノンボール2013ではスタッフとしてメインカメラ担当されてます)。こんな感じで一緒にやれてたんで僕も出来ますよ、という地味なアピール?謎は深まります。

 KENSAKU監督のコーナーはさらっと流す感じですぐ終わり、休憩に。休憩が終わり、出演者が舞台に揃った所でこの日の司会の雨宮さんのお勧め作品紹介コーナーへ。最初のVTRなどで一通りの作品が紹介されたけどまだ出てきていない作品中心に紹介されてました。

雨宮まみ① 私を女優にして下さい AGAIN 11 駒込・春日井・尾道 ヤセムチ純白極楽往生編 | SHOP | HMJM | 面白いAVはここにある | ハマジム

 雨宮さんも「松尾さんの歴史から外せない作品。」という風に紹介されてましたが、これホント凄いんですよ。AVなのに松尾監督のお父様が病に倒れ、自宅で介護して、最期を看取るまでが描かれているというとんでもない作品です。

 その上、そんなシリアスな事が描かれているのにエロい部分はむちゃくちゃエロいってのがすさまじい。雨宮さんも最初に出てくるやせぎす子さんが公園で露出プレイをしているパートが良いとおっしゃってました。

雨宮まみ② 恥ずかしいカラダ DOCUMENT 愛咲れいら | SHOP | HMJM | 面白いAVはここにある | ハマジム

 予告編が終わるか終わらないかの所で今田監督が「親が死のうが3.11が起ころうが、松尾さんはAVを撮っている、という所が良かったのかな?」とおっしゃってましたが、この作品は仙台に縁のある愛咲れいらさんが震災から数ヶ月しか経っていない仙台を訪れるという内容。思い出の土地が大変な事になっているのを見てパニック状態になっているれいらさんをホテルに連れ込んでバンバンやっちゃったりしてます。

 松尾監督は「地震のシーンを入れてしまったので解りづらくなってしまったが、本当は彼女の今までの人生で起こった個人の心の災い的なモノを撮りたかった」と仰られてましたが、作品の中に出てくる被災地風景が結構ショッキングだったのでそういう部分はあんまり印象に残ってないです…すいません。

雨宮まみ③ カンパニー松尾 監督25周年特別企画 輝け!日本ハメ撮り大賞 2013 part.1 | SHOP | HMJM | 面白いAVはここにある | ハマジム カンパニー松尾 監督25周年特別企画 輝け!日本ハメ撮り大賞 2013 part.2 | SHOP | HMJM | 面白いAVはここにある | ハマジム

 「最後は最近の軽めの作品を」という事で今年発売になったこちらの作品。雨宮さん曰く「HMJMと愉快な仲間達的なメンバーのアットホームな作品。出ている女優さんも凄く良いので見ごたえがある」との事でしたが、松尾監督は「個人的にはちょっとどうかなぁと思っているのですが、25周年の企画と言う事でやってみました」なんて事を仰ってました。

 「この作品では春原(未来)さんに会えたのが一番デカい」とも仰ってたのですが、ホント春原さん凄かった。相手がワルツを踊れば私もワルツを踊りジルバを踊れば私もジルバを踊る、的な感じで各監督さんに合わせて色々な表情を見せておられました。あと、このイベントでは触れられてなかったんですけど、原千草さんも凄かったんですよ。part.2の一番最初ちびっこ男優・中山さんとの対戦はいいレスラーはホウキを相手にしてもプロレスができる、という言葉実践されてるような状態でした。

 雨宮さんのコーナーが終わった所で梁井監督と今田監督は一旦舞台を降り、ゲストバクシーシ山下監督平野勝之監督が登場。

平野勝之① 淑女 | SHOP | HMJM | 面白いAVはここにある | ハマジム

 子供の時にいとこが自殺して、その遺体の第一発見者になったというショッキングな話を語っている場面から始まり、どう見てもホラーにしか見えない予告編平野監督曰く「ホラーを作ろうと思ってホントホラーになった」。

 この作品が発売された後、HMJM脳外科医の方からこの作品に描かれている事は本当なのかという問い合わせがあったそうです。多重人格の人の症状が収められた映像というのが大変珍しく、この作品が本当の事なら貴重な資料であるとの事。山下監督は「詐病ですよ」みたいな反応でした。

平野勝之② 近親相姦 変態姉貴に生中出し 吉岡奈々子 | SHOP | HMJM | 面白いAVはここにある | ハマジム

 他のメーカー撮影出会った吉岡さんという女優さんが近親相姦をした事があるという話をしていて、これは面白いから記録しておきたい、という事でHMJMに企画を持ち込んだ作品。

 女優さんとの打ち合わせの時にも「面白いから記録したい」と言ってしまって怒らせてしまい、打ち合わせの後、所属事務所からHMJM宛に「企画はOKだがあの平野って男を外して欲しい」という連絡があり、ナント平野監督監督を外されて代わりに山下監督撮影したそうです。

 実はこの作品の前に最初に会った撮影の際、平野監督ボロボロアパート撮影し、その時に家にあったお餅ストーブで焼いて食べさせたりしていたのでその時点から嫌われていたとの事でした。

バクシーシ山下 裸の部屋 | SHOP | HMJM | 面白いAVはここにある | ハマジム

 山下監督一人暮らしの女性の部屋を訪れ、ハメ撮りをしていくという作品。「AVで話聞いても嘘ばっか言うじゃん、でも実際部屋は嘘つかないから」という事で撮られたそうです。

 その流れで山下監督は『お泊りルポ「ひとり暮らし」の女たち』という本も出版されている、という話から、山下監督が書かれた『私も女優にしてください』という本が素晴らしいという話を平野監督が熱く語っておられました。

 ゲストのお二人が舞台を降りられた後、テレクラキャノンボール2013コーナー。今回の作品のボールガールの新山かえでさんが登場。今回ボールガールになるまで色々な話がある、という話から、実は2012年にキャノンボール撮影する予定だったのが松尾監督バイクで事故ってお流れになった話が描かれている恥ずかしいカラダ 奇跡のボイン かえで | SHOP | HMJM | 面白いAVはここにある | ハマジムを紹介。から生着替えコーナー。着ていた服を脱ぎ、テレクラキャノンボールボールガール衣装に。

 そしてここでテレクラキャノンボール2013の予告編が初めて公開!うぉー超カッコいい!面白そう!けど出てくるの男ばっかりw

 予告編の上映が終わった後、新山さんがキャノンボールに賭ける意気込みを語っておられて嬉しくなりました。

 続いて松尾監督コメント。今回のキャノンボール最後だという思いで作った、そのせいで色々詰め込み過ぎて、人間模様などが壮大になってしまい大変だというお話など。

 最後今日出演者が壇上に上がり、客席から浜田社長が呼び出され、挨拶。「今は少し苦しい時期ではありますが、10年後、20年後にこういう場を設けられる会社に必ずします。どうか皆さんその時までHMJMのファンでいて下さい、裏切らないような作品を作ってみせます」という心強いコメント。一番最後にお客さんを含めた全員で一本締めで終わりました。


この前の日のイベントにも行ってました→

HMJM 10th Anniversary Nights Vol.1 カンパニー松尾非AV上映会 『男達の挽歌~豊田道倫と大橋仁と安達かおる』というイベントに行って来ました。

2012-12-03

鈴木敏夫ジブリ汗まみれ 2010年1月12日 庵野秀明ゲスト回その2

第1回

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ナレーション

 

鈴木:ひどいこと言うんだもん、色々(笑)。『もののけ(姫)』のときもねえ……。『もののけ』どうだったって聞いたら、「レイアウトダメになった」って(笑)

庵野ダメでしたね。よく宮さん(宮崎駿)、このレイアウト通したなというくらいダメでしたね。

鈴木(笑)。かなり自分で描いてんだけど。

庵野:いやー、ダメでしたね、レイアウトはかなりね。レイアウト世界一の人だと思ってるんで。

鈴木はいレイアウトマンだもんね。

庵野:ええ。あの空間の取り方のなさっていうのは、ちょっと、あれは歳取ったのかなって思っちゃいました。

鈴木空間がなくなっちゃったんだよね。

庵野はい。すごく平面的になってて。

鈴木:すごくフラットなっちゃったんだ。だからすごいのはお話のほうで、画のほうはどっちかっていうと結構サラッとしてるっていう。

庵野:サラッとしてます。あれが『(崖の上の)ポニョ』でまた粘りが出ててよかったなっていう。

 

ナレーション

 

鈴木:『ポニョ』の前にね、宮さん、ディズニーチャンネル見まくったんだよね。そしたら「動きすぎだ」って最初言ってたのが、途中から「いや、動き過ぎだと思ってたけどそうじゃない、動くことに意味はある」って。それで突然「世界は動いてるんだから、やっぱり動かすべきだ」って。それをテーマにやりはじめた『ポニョ』はどうでした? なんて今頃聞くのもあれなんだけど(笑)

庵野:Bパート、いや、Cの途中まではすごい好きでしたね。

鈴木:Cの途中ってどこ(笑)。ばあちゃん話になる前?

庵野:うん。いまの尺でも僕は長いと思いますけどね。

鈴木:いまでも。

庵野:うん、いまでも長いと思いますね。お母さんが宗介を置いて車で行っちゃうじゃないですか。それで二人っきりになるあたりからは、あんまりノレない感じですね。それまではすごいよかったですね。

 

ナレーション

 

庵野特にあのお母さんがいい。

鈴木:えっ。

庵野:お母さんがいいです、もう。

鈴木:お母さんが。

庵野:うん、近藤(勝也)さんがすごくうまい

鈴木:「色気がありすぎるんじゃないですか」って――

庵野:いや、それがいいですよね。いままで宮さんになかったものじゃないですか。

鈴木:そうしたら宮さんがね、「あれは勝也がやってて俺じゃないから」って(笑)

庵野:そうそうそうそう、それがいいんですよ。いままでの宮さんにはできなかったこと。

鈴木:だから、すっごい色気があるんだよね。

庵野:いいですよね。線だけでそれ出すんですよ。

鈴木:だから俺びっくりしちゃったんですよ。

庵野:宮さんが手を入れてないってのがまた良かったんですね。

鈴木(笑)

庵野:あれにまた入れ直したらもうブチ壊しだったのを、それをグッと抑えてるのが大人になったというか――

鈴木:いやいや歳取ったのよ(笑)

庵野:歳を取ったというか。

鈴木:さすがだなあ、よく見てるね(笑)

 

ナレーション

 

鈴木:僕ね、すごい覚えてるのは、スタジオ……あれは(スタジオ・)グラビトン

庵野はい

鈴木:あの、もりやまゆうじ森山雄治)がいて。そこで初めて(鈴木庵野に)会ったの覚えてるんですよ。

庵野:それは(スタジオMINなんですけど、細かく言うと。

鈴木MIN

庵野MINっていうところですね、スタジオMIN

鈴木:あ、そっか。

庵野:桜田にあった、フリーアニメーターが寄り集まってるスタジオ界隈ですね。

鈴木:あのとき自己紹介されたの覚えてるんだよ、俺。順番がちょっとぐちゃぐちゃなんですけどね。ただ、当時もりやまゆうじっていう人と一緒に押井守原作漫画をやってたんですよ、『とどのつまり』っていう。それで、そこのスタジオ漫画原稿取るっていうんで1ヵ月に一回行って。押井守原作を書いて、彼が画を描いてたんですけど。そこで(庵野が)登場して、あの「住所不定なんです」って。

庵野:ええ、家なかったです。

鈴木:だから、ここに居候してるって。あれいくつくらい?

庵野24……ぐらい。

鈴木:えっ、そんななってんの、もう。

庵野:ええ。24、5じゃないですか。

鈴木:あ、なってんの。そうなんだ。

庵野:ええ、23、4。24くらいだったと思いますね。『(風の谷の)ナウシカ』のあとですもんね。

鈴木:あれ『ナウシカ』の直後?

庵野:『ナウシカ』のときも家なかったですから

鈴木:そうだよね。

庵野:ええ。大阪アパート引き払って、とにかくカバンだけ持って――

鈴木東京へ出て。

庵野:ええ、宮さんのとこ行って。で、家はないのかって言われてありませんって。そのときは高校時代友達のところに荷物だけ置かせてもらって。トップクラフトで寝てましたね、寝泊まりは。

鈴木:ああ、あそこで寝てたんですか。あの応接で?

庵野:いえ、応接なんかで寝ないですよ。机の下ですよ。机の下か、隙間。壁と動画机の隙間が60センチぐらいあって。そこで寝てましたね。

鈴木:とにかく『ナウシカ』始まったときに、やらせろっつって。当時トップクラフトってところで『ナウシカ』作ってたんですけど、現れて。なんか原画持って来たんだよね。

庵野:ああ、自主制作やってたやつですね。

鈴木:それで宮さんが気に入って。その画を見て、多分ここがいいだろうっていうんで巨神兵を。

庵野:いきなりですよね。めちゃくちゃです。ズブの素人ですよ(笑)

鈴木:それで粘りのある画面を描いてくれるだろうって。

庵野:いやあ。

鈴木:でも描いてくれたじゃない。

庵野:まあ出来てよかったですけど。でもよく任せましたよね。

鈴木:宮さんの独特の勘だよね。あまり給料払えなかったよね、多分。

庵野:いえいえ! あれは貰えましたよ。

鈴木:あ、本当?

庵野:それまで安かったですから。『(超時空要塞マクロス』のテレビ大学ときアルバイトでやったんですけど、1カット1800円でしたから。

鈴木:1800円!?

庵野:ええ。まあテレビシリーズですから、そんなもんです。1800円です。

鈴木:はあ。でも、あの巨神兵は凄かったよね。粘っこいでしょ。だってあれだけやるのに、あれ秒数どれくらいあったの。

庵野:長いのが十何秒ですか。普通6秒か8秒で、でも伸びてやっぱり10秒になってたと思いますね。

鈴木:それをどのぐらいの期間でやってたんですか。

庵野:1番長いのは2週間ぐらいですね。

鈴木:ああ、でも当時だとそれぐらい、それでもすごいよね。

庵野:んー、まあ巨神兵については一個悔しいのは、中(動画の中割り)を7枚にするべきだったと思いますね。宮さんはあのとき「中5でいいんだ!」って言ってて。でも中5は速いんじゃないですか……って。でも中7にすると枚数が増える上に尺も延びるから間に合わないって、中5でいいって。そして影も2色つけなくていい、1色でいいって。「ええっ~!」というやつですね。あのときは影は2色……まあ、それでも2色は許してくれたんですけど、「3色つけたら殺す」という風にメモがありますよね。

鈴木:やっぱり影を付けたくない人なんですよ。

庵野:ええ、でも大きさはやっぱり影で出せるものがあるじゃないですか。

鈴木:でも、あれは記号から――

庵野:いや、記号からこそ、ですね。でも色々教えてもらったのは、本当に板野一郎宮崎駿、この二人ですね。アニメ技術だけじゃなく、作り方みたいなものも横で見てて。だから僕の師匠はこのふたりですね。実際色々教えてくれましたからね、手取り足取り。

鈴木:いや、ジブリ、西ジブリって作ったでしょ? だからいまトヨタのなかで若い人、22人やってるわけですよ。そういうとこ行って、ちょっと特別講義を……。

庵野(笑)

鈴木:みんな喜ぶよね。でも喋るだけじゃなくて、実際のね、なんかやってくれるといいんじゃないかって。

庵野:昔、宮さんが塾を二馬力でやってたときに、一回行きましたね。でも宮さんって自分が好きか、こいつはいけるっていう人じゃないと教えないじゃないですか

鈴木:そう。やっぱり……依怙贔屓なんだよね(笑)

庵野:依怙贔屓と、やっぱり自分下駄が欲しいので。自分の役に立ちそうな奴しか労力を使わないですよね。

鈴木(笑)

庵野:僕が『ナウシカ』のときに色々教えてもらったのはそれだなあって。巨神兵をこいつにやらせとけば、自分はそれを直す手間の分、ほかのことやれるっていう。それだと思いますね。

鈴木:でも、だってアレやってくれるだけですごいホッとするんだもん。

庵野:うーん、でしょうね。だったと思います、いま考えれば。

鈴木:でも、ラストシーンは『ナウシカ』よかったんですかね、あれで。

庵野映画はあれでよかったと思いますけど。

鈴木:宮さんの最初の案は、とにかく王蟲が突進してきて、そこへ降り立つナウシカ、それでいきなりエンドマーク。それて王蟲の突進は止まると。……これは困ったんですよ。

庵野:いやー、引かれないと困るでしょうね。

鈴木:だから延々、僕ね、それこそ最後のほうコンテが出来たとき高畑さんとふたり阿佐ヶ谷喫茶店で8時間ぐらい、色々話したんですよ。これで行くのか行かないのかって(笑)。それでとにかく現状はいまある案。2つ目がナウシカが死んで、伝説の人になる。で、3つ目がね、死んだあと甦るっていう。それで最後さ、高畑さんがね、「鈴木さんどれが好きですか」って(笑)

内藤:好き嫌いになるんですか。

鈴木:そりゃやっぱ甦ったらいいんじゃないですかねえって。じゃあ、つってふたりで宮さんのとこに言いに行くんですよね。いやー、判断が早くて。「ふたりで決めたんでしょ、じゃあそうします」って。考えないんだよね。

庵野:あのとき見せてもらったのは、巨神兵王蟲が戦うのは、見たかったですね。

鈴木(笑)

庵野:あれかっこよかったですよね。まあ巨神兵は大変でした。僕は全然描けなかったと思いますよ、あのコンテのままだったら。

鈴木:でも――

庵野:見たかったですけどね。

鈴木:でも、あの巨神兵はすごかったよね。

庵野:まあ、宮さんだったら出来たんですね。『ナウシカ』の途中で、最初面接でお会いしたときにはすごく緊張したんですけど、段々それが解けてただのオヤジになっていったんで。普段アニメ作ると、宮さんってフィルターかけちゃうじゃないですか。

鈴木バランスとるんだよね。

庵野:ええ、いい人っぽく。

鈴木:そうそうそうそうそうそう。

庵野:本当はそうじゃないじゃないですか

鈴木:そうそうそう、悪い奴だもんね。

庵野:『ナウシカ』の打ち上げときに言ってたんですよ宮さんが、「人間滅びてもいいじゃん」っていうの。

鈴木:そうそうそう。

庵野:『ナウシカ』の打ち上げときに、最後のほうの相当宮さんも飲んでたときに、スタッフアニメーター若い女の子がひとり食って掛かってて。「人間が滅びてしまうじゃないですか、そんなの作っていいんですか」みたいなことを言ったときに「人間なんてね、滅びたっていいんだよ!! とにかくこの惑星に生き物が残ってれば、人間という種なんていなくなっても全然いいんだ!」っていうのを怒鳴ってるのを僕は横で聞いてて、この人すごいとそのとき思ったんですね。クリエイターとして宮さんが好きになった瞬間でしたね。人そのものに執着してないってのが根っこにあって、あれはすごくいいですよね。

鈴木:「もしかしたら私達そのものが汚れかも知れない」、いやー、もうそセリフ読んだときにね、ああこの人、人間よりあっちのほうが好きなんだって

庵野:『ナウシカ』の7巻は宮さんの最高傑作だと思いますね。まあ巨神兵のくだりは別にしてですね、宮さんの持ってるテーマ性っていうのが、あれに、すごくこう――

鈴木:集約されてる?

庵野:集約されてるっていうか、もう原液のまま出してるわけですよね。本当に、本当はすごくアレな人なんですけど。

鈴木:あの、負の部分っていうのか。

庵野:それがストレートに7巻には出ててよかったですね。『ナウシカ』の漫画にも色々出てますけども、7巻は特にそれが凝縮していていいですね。

鈴木:『ナウシカ』の『2』やらせろって言ったのはいつなの?

庵野:あれは……『ラピュタ』のころだったと思いますけど。吉祥寺で言った覚えがあります最初にね。

鈴木:あれはだけど俺、宮さんに真剣庵野がやるならいいんじゃないですかって。俺はこう説得したんですよ、宮さんを。「3部作にしたらどうだ」って。そうするとね、多分2本目は、宮さんが書いてるように、ある種、殺戮映画だと。第2部はそういうことでいうと、さあ、このあとどうなるんだろうという、そういう映画を作ればいいわけから庵野がやれば絶対面白くなると。で、その締め括りをね、宮さんが第3部でやったらいいんじゃないかって。いい説得でしょ。

庵野(笑)

鈴木:そしたら怒っちゃって。やめて下さいって(笑)

庵野:僕がやりたいのは7巻ですけどね。

鈴木最後じゃない。

庵野:ええ。

鈴木:未完だもんね、一応、あれで。

庵野:未完……いや、もうあれで十分だと思います

鈴木:十分(笑)。本人は未完なんだよね?

庵野:まあ、あのあとも語りたいです。

鈴木:いやかくね、宮崎駿に関して語らせたら一言も二言も、一家言も二家言もあるっていう。

庵野:いやいや、そんなことないです(笑)

鈴木:いや、ずっと一所懸命見てるじゃない。

庵野だって一応師匠ですから

鈴木:『ナウシカ』でどれくらいの期間いたの。

庵野:2ヵ月半くらいですかね。

鈴木:そしたらさっきの、もりやまゆうじのところに居たってことなのね。そしてしばらく経ったら、また『火垂るの墓』のときに現れたんだよね。

庵野:ええ、そうですね、就職活動ですね、仕事がなかったんで。宮さんのとこ行ってなんか仕事ないですかって。『トトロ』のオープニングをやるか、高畑さんのほうでなんか戦艦を描くのがいないっていうんで、じゃあそっちをやるかどっちだって。宮さんは前にやったんで僕は高畑さんと仕事ときたいですって。

鈴木:そうだよね、覚えてる。それで戦艦イルミネーションと――

庵野:ええ、イルミネーション花火の。実際には重巡ですけどね、戦艦じゃないですね。

鈴木:で、やってもらったら、なんかのときに話したら、よく覚えてるんだけど「二人のこともよくわかったんで」って(笑)

庵野:ああ。とりあえず一度仕事すれば、だいたいわかります

鈴木:で、終わったらいなくなっちゃったのよ。

内藤:そうなんですか。それでひたすらそれを、超えるために。

庵野:超えよう超えようと。

内藤:それで超えたときに人はどうするんですかね。なんか達成しちゃうじゃないですか。

庵野:ああ、でも次の敵が来ます。次の仮想敵が出るだけです。

鈴木富野由悠季)さんなんかはそう言ってたね。

庵野富野さんはそれでずっとやってる人です。

鈴木:はっきりしてる。

庵野:ええ、必ず敵作ってやってますね。

鈴木:……そうだよね。

内藤鈴木さんは仮想的とは違うんですけど、高畑さんの話をするときに――昨日もそうなんですけど――毎回高畑さんの話するときに、その当時の怒りが込み上げてくるみたいで……。

鈴木:いや、そりゃ色々ね。高畑さんって……曖昧じゃないからね。昔、押井守雑誌で対談したときに、押井守が『赤毛のアン』の第1話、これが僕がアニメーションをやるときに非常に大きな影響を与えられた。簡単に言うと、30分の話を30分でやっていた。こんなことテレビシリーズでやっていいのか。それで勇気づけられた思い出がある。そこに描かれていたのは日常を描くっていうことで……って言った瞬間、高畑さんがね(語気を強めて)「あなたが使ってるその『日常』っていうのはどういう意味なんですか」って言ったのよ。そしたら押井さんがね、黙りこくったんだよね。

庵野押井さんを黙らせるっていうのすごいですよね。

内藤:やっぱり高畑さんにはありますよね、そういうの。

鈴木:仮想的ではないんだけど、ねえ。

庵野:「ねえ」とか言われても僕知らないですよ(笑)

鈴木:うーん、甦るんだよね。

 

ナレーション

 

鈴木:宮さんにとっての仮想敵は? わかりやすいよね、高畑勲だよね、やっぱりね。

庵野:ずうっとそうですよね。

鈴木:そう。いまだに毎日喋ってて、誇張すれば半分は高畑さんの話だもの

庵野:いや、そうだと思いますよ。

鈴木高畑さんがいるから作ってる。高畑さんが作ろうとするから作る。おまけに高畑さんに作ってもらいたい。それが変わってないもんね。この期におよんでね、画コンテ描きながらね、「こういう画コンテ描いたらパクさん(高畑)に叱られる」って(笑)。なんちゅー純粋な人だろうと、そこは。

庵野:何回も挑戦してますよね、高畑さんを超えようと。そのたびに思い知ってるような気がします。

鈴木:やっぱり宮さんはね、高畑さんという大きな存在に包まれてる、と自分で思ってるんだよね。面白いんだよ。

??:(聞き取れず)

鈴木:やっぱり、ありますよね。まったく宮さんは宮さんの道行け、だから俺は勝手に行く、じゃないんですよね。やっぱり宮さんという人と一緒に作って来たわけでしょ。それで作ってきた人が、こうやって世間から認められて。それでいま作ってるものに対して、誰よりも関心が深い。誰よりもその内容を見返して、内容を把握して、それを自分のなかで整理しようとする。気を許すわけにはいかないよね。それが自分にある種の緊張をもたらしてるのは確か。それは高畑さんすごいですよね。だからそういう人が、誰かがいるから俺もやるみたいなことは大きいですよね。だから押井守もそうだったね。もし宮さんがいなかったら、宮さんみたいな映画作りたかったって。同時代に宮さんがいるから、俺はこんな変な映画作るんだと。自分で言ってましたけど、「変な映画」って(笑)

庵野:いいですね。

鈴木:『スカイ・クロラ』見た?

庵野:あ、見ました見ました。

鈴木:どうだった。

庵野:僕はまあ、面白いかなと。

鈴木:そうなんだ。「かな?」。

庵野:かな、と。

鈴木:どういう意味それ、「かな?」って(笑)

庵野:とりあえず寝ないで最後まで見れた(笑)

鈴木(笑)

 

(以下に続く)

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2010-08-15

CASSHERN~なぜキャシャーンは人を激怒させるのか?

 なぜキャシャーンは人を激怒させるのか?

 単に、紀里谷和明監督への嫉妬か、妬み・嫉み・恨みなのか。

 しかし、例えば僕などは日記をみてもらえれば判るようにキリキリ監督尋常ではないレベルの妬み・嫉み・恨みを抱いているが、それとこれとは別で、「CASSHERN」という映画じたいは素晴らしく面白い!と手放しで絶賛してるし、一発目でいきなりこんな凄い映画を作れてしまう紀里谷監督リアルに天才なのでこれからも凄い映画を作り続けてほしいです!と応援してしまうのである。

 つまり嫉妬の要素というのは、この際、さほど重要ではない。

  CASSHERNは、人間感情の、何かこうクリティカルな部分を直撃する映画なのだ。それゆえに、そのクリティカル・ヒットを受容できる人はハマるし、受容できない人は切れるのだろう。(受容はできるけど、もうこの手の話は飽きた、という人もいるだろう。しかしそのような人は、呆れ果てることはあっても、切れたりはしない)

 CASSHERNクリティカルさというのは、そう、ブライセリフに集約されている。

「つまり、憎しみとは、人間也!」

 さらに、キャシャーンキャシャーンで、「人間が生きていることじたいが、人を傷つけることになる」という意味モノローグを語っている。

人間の性は、悪だ(人間性悪説

人間は、生きていることそれじたいが罪悪だ(原罪論)

 これはキリスト教的な「罪」の論理であり、無神論が主流の日本では受け入れられる余地の少ないテーマといえる。性善説ベースとなっている日本でいきなり「お前の存在じたいが罪だ」といわれれば、切れる人が多いのも当然だろう。しかもこれ、漫画映画である。「敦煌」とか「砂の器」じゃないのである。アニメだよ、キャシャーンだよ。なんで漫画映画で、そんな説教されんといかんねん!という人もたくさんいるはずだ。

 しかも、紀里谷は、これらの作品のテーマを、役者にセリフとして語らせてしまうのである。これがまた、この類のテーマを受容したくない人にとっては、許しがたい行為なのである。セリフで語りさえしなければ、スルーできたはずだからだ。人間は、自分の見たいものしか認識しない。従って、通常、映画を観ていても自我を脅かすようなテーマが提出されても、その部分を認識せずにフィルターをかけて消してしまうことができる。しかし、「言葉」で投げつけられてしまうと、そうはいかない。紀里谷は確信犯的にこの映画を観た全ての人間

「憎しみとは、人間也!」

 というテーマを強制的に植えつけることによって、この映画テーマを曲解される可能性をふさいでいるわけだ。

 このテーマを容認できない人にとっては、監督独善、ということになるのだろう。

 

 さて、この映画は、キリスト教的な救世主の受難を描いている。

 伊勢谷友介が演じる東鉄也は、一度死ぬが、LCLのようでもあり命のワインのようでもある赤いプールに肉体を沈められることにより、再び復活する。この赤いプールの中で行われる復活劇は、あたかもパプテスマのヨハネによる洗礼儀式のようでもある。この復活により、鉄也は自らを救世主キャシャーンと名乗ることになる。もちろん、上月博士三橋達也演じる老医師、鉄也の母みどりの幻影などが、復活した鉄也に「君の復活には、何か意味があるはずだ」「この街を守れるのか」「人々の争いを止めるのです」と、鉄也を救世主の道へと導こうとアシストするわけである。

 しかし、鉄也は救世主キャシャーンとなっても、奇跡を起こすことはできず、人々はみな挫折して死ぬ。そして鉄也自身も傷つき、血まみれとなっていく。鋼鉄の扉の隙間からバラシンに刀で心臓あたりを抉られるシーンは、あたかも十字架にかけられたイエスのごとくだ。

 しかもキャシャーン抽象的に人類の業を贖罪するという存在ではない。鉄也自身が生前、殺人という罪悪を犯しているのだ。「反戦映画」ともうけとられがちなこ映画は、実は、戦争だけに反対している映画ではない。「人間存在そのものが罪だ」というテーマをもっとも端的に表現できる場こそが戦争という極限状態なので、戦場における戦闘の結果としての殺人という光景が何度も繰り返されるのだ。

 最後に鉄也は戦場で犯した自らの罪業を認識して、懺悔する。

 が、この映画の恐ろしいというか念入りなところは、懺悔したはずの鉄也がさらにダメ押しともいうべき父殺しという罪を背負うことである。母親を寝取り、父を殺すというのは、いうまでもなくエディプス・コンプレックスなのだが、鉄也は最終的に父殺しを達成することによって、人類の原罪をことごとく背負って自殺することになる。

 では、鉄也の懺悔無駄だったのか? そう、無駄だったのだ。この映画テーマは「憎しみとは、人間也!」なのだから。従って、鉄也は、キリストの如く原罪を背負って血に塗れ、死んでいくしかないのだ。キリストと違う点は、人類の原罪を肩代わりしたのではなく、自ら原罪を犯して死んでいくという点だけだろう。もちろん鉄也は単なる殺人犯というわけではなく、「戦争」や「愛する人を殺した殺人犯への復讐」といったどうしようもない事情がある。決して、悪意で殺人を犯したわけではない。人間存在そのものが悪なのだから、生きる限り、どうにもならない、どうしようもないのだ…したがって、救世主になるべくして復活させられた鉄也の地獄巡りは、ドアーズ「The End」の如く、母を寝取り、父を殺して完結する。「地獄の黙示録」を参照するまでもなく、フロイトの絶対的な影響下にある現代のキリストは、エディプス・コンプレックスの持ち主でなければならない。フロイトによれば、エディプス・コンプレックスこそが、人類の原罪意識の大本にあるのだから。

 さらに、鉄也の父親・東博士が下層階級の出身であったことも最後に明らかになる。東博士は下層階級出身でありながら、政府側について少数民族を抑圧する側にまわり、最終的には鉄也の最大の敵となる。このあたりも、なにやらイエスキリスト物語を髣髴とさせる。

 だから、キリスト教圏では、この映画日本からやってきた現代の救世主譚として評価されるかもしれない。

 過去に、日本アニメ映画では似たようなテーマが何度も描かれている。いうまでもなく「イデオン」と「エヴァ」がそれだが、エヴァでは、主人公のシンジ救世主となるべく人類の原罪を背負う……という流れの物語だったはずが、最後にシンジ人類の原罪を背負わずに話が途切れてしまった。「エヴァ」は、「人間の性は、悪だ」という自らのテーマに向き合うことができなかったのである。キャシャーンは、エヴァと非常に似た構造映画であるが、主人公の手を父親の血に染めさせることによって、エヴァが途中で放棄したテーマを完結させた作品であるといえる。

 もう一つ、近作で似たような映画がある。それは「マトリックス」だ。この作品は3部作だが、それぞれ救世主ネオ誕生・生・そして死を描いている。ネオもまたキリストの如く、一度死んで復活する。だが、最後には人類の原罪を背負って死ぬ道を選ぶのだ。終盤、ネオは目を焼かれて失明し、エディプス王の如く盲目となる。機械触手に支えられて死んでゆくシーンは、やはり十字架にかけられたイエスを髣髴とさせる。

 ただ、マトリックスは「何も語らない」「観客に考えさせる」というスタイルを貫いたのに対して、キャシャーンは「全てをセリフで語りつくす」「観客に議論の余地を与えない」というまったく逆のスタイルで作られている。このスタイルこそが、一種の押し付けがましさ・説教臭さ・青臭さ・傲慢さと受け取られ、反発される一因になっているのだろうと思う。だが、この説教臭さ、愚直なまでの必死さこそが、かつての邦画ひとつの魅力だったのではないだろうか。邦画黄金時代には、説教映画が多数製作されていた。「新幹線大爆破」の宇津井健のウェットな説教や、「ノストラダムスの大予言」や「人間革命」で丹波哲郎が繰り出す強引極まりないオレ流説教。かつて、日本人はこれらの説教映画で感動して泣いていたはずである。みんな、かつては馬鹿だったのだ。

 80年代以後、邦画から泥臭さが消えていくとともに、邦画の魅力は失われていった。特に、角川春樹逮捕ホイチョイ・プロダクション的なテレビ局誘導の企画映画のブーム化以後は、有能な監督には集客力が無く、大作はどれも質を伴わない、という状況が長らく続いていた。例えば、世界レベルで評価されている黒澤清三池崇史が、「デビルマン」を監督させてもらえないのである。宇多田ヒカルの夫であるということ以外、ほとんど映画界では実績が無く、世間にもあまり知られていなかったPV監督が従来の邦画システムとはまったく無関係なところで突然作り出した「CASSHERN」は、そういう硬直した邦画とりまく閉塞構造をいきなり破壊した作品といえるのだ。

 無論、システムの面だけではなく、愚直なまでに真剣かつ本気というそ姿勢もまた、古くて新しいスタイルではないかと思われる。むしろこちら(熱さ)のほうが重要で、80年代から長らく続いていたシラケ世代は2001年あたりを境に終息しつつあり、70年代を最後に滅んでいたはずの愚直な熱さが求められる時代が復活しているのだ。アントニオ猪木が「馬鹿になれ」というフレーズカリスマ化したのも単にジャイアント馬場がいなくなったからというだけではない(主にプロレスと関係ない人たちに猪木が評価されているのだから。むしろ保守的プロレスファンは旧来のプロレスシステム破壊する存在である猪木を嫌っている。このあたり、CASSHERNの評価とも重なってみえる)。「馬鹿になれ」という熱くて愚かで泥臭い姿勢こそが、閉塞しつつあった日本の気分にマッチしていたのではないか。

 従来なら「大人げのない幼稚な愚直さ」と嘲笑のネタにされるような熱いキャラクターカリスマ化していく作品としては、「最強伝説黒沢」というコミックもある。この漫画の主人公の黒沢は、中学生と本気で決闘するようなどうしようもない中年なのだが、その必死さ、熱さが、周囲の人間(主に、シラケきった若者世代)の心をわしづかみにしていく、というストーリーのようだ。

 すでに我々には、冷笑や嘲笑で生きていけるほどの余裕が無いのだろう。すべてから距離を置き、自我を脅かすものすべてを嘲笑して生きていくライフスタイルは、「勝ち組」「負け組」が明確化されてしまった現代日本ではもう限界なのだ。そうなれば、道は二つ。「感動など、無い」「自分には何の値打ちもない」という悲惨な現状に気づいて、馬鹿になり、泥にまみれて足掻く道。もう一つは、「自分がこうなったのは、すべて、外部に責任がある」と犯人探しの旅に出る道だ。

 僕がCASSHERNを支持するのは、紀里谷監督製作姿勢そのものが、前者の道を示しているからだ。紀里谷の才能を持ってすれば、もっとソツなく、映像美とアクションに徹した娯楽映画を作ることだって可能だったはずだ。だが、あえてこんな熱くて泥臭くて人に嫌がられる映画を作ってしまった。というより、作らざるを得なかったのだろう。その過剰ともいえる熱さが、CASSHERN賛否両論喧々諤々と騒がれる原動力となっていることは疑いない。こんな熱い邦画は、しばらく見なかった。いったい、いつ以来なのだろうか。

 そしてこの映画テーマもまた、後者の道…「犯人探しの旅に出る道」を遮断するべくして設定されている。そして紀里谷は、それでも「犯人探しの旅に出る道」への抜け道を探そうとする人間に、抜け道すら与えない。テーマをそのままセリフとして喋らせることによって。つまり紀里谷にとっては、作品の映画としての完成度よりも、テーマを訴えることのほうが重要だったわけで、紀里谷はここでも熱い。

 このCASSHERNがどうしようもなく発散させている愚直さ、熱さこそが、実は人々に求めらていたのではないか、と思われるのだ。この映画は、冷笑させることを観た人間に許さない出鱈目な熱さを持っている。いやまあ突っ込みどころはあまりにも満載なんですが…あちこち破綻しまくってるし。だが、それだけでは絶対に済まされない映画なのだ。だからこそ、嘲笑で片付けられる人間よりもマジ切れする人間のほうが圧倒的に多いわけなのだ。僕は紀里谷監督に、もっともっと熱い映画を作り倒してもらいたい。僕自身は、熱さは持っていても、作品を作る社会的能力が皆無なので……。

(04/5/1 本田

2010-03-25

http://anond.hatelabo.jp/20100325163033

横になってしまうが、マトリクス3部作の最後で、

嘘じゃないわよね?という預言者言葉

自分機械だ!と怒るアーキテクトの言葉が今でも耳に残る。

様々な種族の後を継いで、この位置にいる人類だけど、機械生命体という種族としての子供にこの座を譲る日が来るといいな。

争いも無く、不平等も無く、ただ、機械のように淡々と美しい世界が続けばいい。

2010-02-13

まぁ仕方ないよね…

劇場版の評判はあまりよくないみたい。

 

ホントは3部作ぐらいにするって聞いてたのに、気がついたらその後一つにまとめちゃってて。

そりゃストーリー追うだけで精一杯になっちゃうよなぁ。

 

空の境界は上手く行ったんだから、そこで引いてどうする。

 

 

って思うけど、あれかなぁ…作りたくても不況だしねー。

お金集められなかったのかなぁ。

2010-01-24

http://anond.hatelabo.jp/20091210130114

結局エヴァの方が話題が大きくなるという。ぐぬぬ

エヴァの影響が大きすぎたんだろうな。

エヴァ自体が優れた作品だったことに加えて、90年代終盤にはエヴァの対抗馬が軒並み没落し

気が付いたら(萌えアニメが台頭するまで)エヴァ一人勝ちだった。

エヴァと同時期に流行したラノベ原作アニメは、スレイヤーズ3部作終了後からハルヒまでは空白期に等しかった。

アニメ版スレイヤーズ事実上の後継作であるロストユニバースヤシガニ事件と呼ばれる重大な作画崩壊を起こして

アニメ製作会社の信用問題にまで発展し、また角川でスレイヤーズライバルと目されていたオーフェンアニメ版

J-POPやトレンディドラマを好むような層に媚びたような内容で本来のファンからはそっぽ向かれて黒歴史扱い。

(角川オタク作品なのに放送会社テレビ東京でなくTBSだったこと自体が根本的な誤算)

そうしてラノベファンがアニメから離れてしまったところで萌えアニメにとって代わられた感がある。

2010-01-19

大槻ケンヂ清春の哀しい思い出

大槻ケンヂの名を聞くと、必ず思い出す話がある。

SADS清春黒夢を名乗り、まだばりばりのビジュアル系デビューもしていないころの話だ。音楽雑誌リレー企画で、対談相手を指名する機会を得た清春は、かつてから大ファンだったという大槻ケンヂを指名する。当時のアーティストとしての格は大槻の方がはるかに上。デビュー前の黒夢とは雲泥の差があった。大槻には、得体の知れないインディーズバンドからの指名を断る自由があっただろう。それでもなお快く指名に応じた理由を、大槻は対談記事冒頭で述べている。

その理由はざっくりまとめると、「アルバムタイトルを聞いて、こんな類い希なるギャグセンスを持っている人に会いたくなった」だったと思う。

それは黒夢インディーズリリースした「中絶」「生きていた中絶児」「亡骸を…」3部作のことなのだが、この大槻の発言の後、つまり挨拶直後の冒頭から清春言葉が重くなり、テンションが目に見えてダダ下がりしていくのである。

そう、清春はこれらのタイトルを至極大真面目につけていたのだ。当時の清春は「歌詞は全て体験談」と常日頃から言っており、3部作タイトルも別れた恋人に「あなたには本当なら×歳になる子供がいたはず」と報告されたことに端を発すると公言していた。そんな若さも手伝って耽美まっただ中であった清春にとって、尊敬する大槻からギャグ扱いされたショックは察するに余りある。記事からにじみ出る清春の狼狽ぶりに、私たち読者は「天然の人って怖いなあ」という恐怖にうち震えたものだ。

それ以来、大槻ケンヂを見かけるたびに、問答無用清春とのこの哀しい思い出を蘇えらせてしまう。おそらく私の脳内で、最もどうでもいい記憶のうちのひとつなのだろうと思うが、ここまで覚えているということはきっと一生忘れないだろう。清春ごめん。

2009-08-05

ああああ胸糞悪いよ

不愉快だよ

ジュイス記憶消してほしいよ

半年前に振られた彼女

ここ数ヶ月はとくに音沙汰がない

よく一緒に映画を見に行った

別れても見に行った

最近3部作が多い

二人で見た第1部もたくさんあった

エヴァもそう

2部を一緒に見に行かないか、誘った

もう見た

という返答を得た

俺との思い出を勝手に上書きするんじゃないよ!!!!

俺はもう2度とエヴァ2部見られじゃないかよ!!!!

アスカの登場、どんだけ楽しみにしてたと思ってんだよ!!!!

俺はこれから何を大切にしていけばいいんだよ

半年経ってなお辛いよ

まったく胸糞悪いよ

2009-03-12

ドラゴンクエスト4(FC版)がどれだけこの法則に従って作られているか

http://anond.hatelabo.jp/20090308024639

あるある!全てのロールプレイングゲームが従う30の法則

http://gs.inside-games.jp/news/181/18110.html

が、ロト3部作にはあまり当てはまらないことを前回はチェックしました。

ファミコンではドラゴンクエストはもう1作作られています。天空三部作の1作目、ドラクエ4(DQ4)。

デモシーンが作れるようになるくらい容量が増えたら、どうなるか、というのが、この作品ロト三部作と比べればわかりそうです。

まあ、ロト三部作と違って主人公が少なくとも5人、もしかしたら8人いるから、という要素もあるのだと思うのですけどね。

1.主人公寝坊する。

「あなた いつまで ねてるの? はやく おみせに いかないと また おやかたに しかられるわよ。

ねえ あなたったら……。」

第3章、トルネコは妻のネネに起こされるところから始まります。

2.助けを望む老人。

「ほんに いつ みても りっぱな おしろじゃのう。

わしも おしろの せんしに なってみたいものじゃ。 どうじゃろう? つれてってくれぬか?

第1章でライアンは戦士になりたいという老人を連れて歩くことになります。また、

「おお トルネコ! このトムじいも としとったせいか あしこしが よわくなってのう。

おれいをするから このわしを きょうかいまで おしていってくれんか?

第3章の、たぶん一番最初のクエストはこれ。

○x2

3.幼なじみと協力することに。

幼なじみは5章で出てきます。2組。一つは主人公エルフのシンシア。もう一組は馬車を持っているホフマンとその友達。便宜上ここでは勇者は男、ということにしましょう。

x3

4.幼なじみ少女である場合。

エンディングで一応シンシアは生き返ります。が、あれは主人公がみた幻、という説も捨てきれないですよね。

x3

5.幼なじみ男の子である場合。

確かに、ホフマンは手ひどく裏切られます。

「オレも むかしは あんたみたいに たびを していたさ。

あるとき せかいで 1ばん たいせつな たからものが かくされているという どうくつの うわさを きいたんだ。

オレは ともだち ふたりと その どうくつに はいったよ。

でも 1ばんのともだちと おもってたのに とつぜん オレを うらぎって……。 ちくしょう

もう だれも しんじない! さあ かえってくれ!」

なにせ、入ったのが「裏切り洞窟」という入ったものに幻を見せる洞窟でしたから。

x3 △x2

6.引退した冒険者があなたに最初の剣を与えます。

剣はもらえないのですが、ひとりぼっちになった5章の勇者に、近くに住むきこり

「ちょっと まった! なんだ おめえの かっこうは!? それじゃ たびは できねえぞ!

あっちのへやの つぼのなかに いろいろ はいっているから もっていきやがれ!」

と言って装備を与えます。このきこり、おそらく

「そのむかし きたの もりのなかに きこりの おやこが すんでおった。

きこりのむすこは もりのなかで うつくしいむすめと であって けっこんまでしたのじゃが……。

きこりのむすこは あるひ かみなりに うたれて しんでしまったのじゃ。

むすこは しんだが おやじのほうは いまも ひとりで きこりをしておるそうじゃ。」

と伝えられる、勇者の祖父でしょうね。

また、3章では最初の装備を自分の勤めている武器屋から買うのがセオリーですが、やっぱりみんな「はじゃのつるぎ」が買えるだけの金とその在庫が出来てから店を辞めましたよね、たぶん。

○x4 △x2

7.なぜか全ての噂は真実です。

「うわさでは トルネコという おとこが キャラバンたいを やとって ひがしの さばくを こえたそうだ。」

に代表させるまでもなく、ほぼ全ての噂は真実なのですが、そこはそれ。

「ずいぶん まえ くろいくもが ひがしのそらに ながれていったんです。

そして しばらくして せかいをすくうはずの ゆうしゃさまが しんだという うわさを ききました。」

いや、勇者生きてるから。

ええ、まさに

「どの うわさが ほんとうなのか けんとうが つきませんね……。」

という状態です。

x5 △x2

8.最初のパーティメンバーは強力なヒーラーです。

確かに、第1章で

「ぼく ホイミン。 いまは ホイミスライムだけど にんげんになるのが ゆめなんだ。

ねえ にんげんの なかまに なったら にんげんに なれるかなあ……? ぼくを なかまにしてよっ。

仲間になるホイミンは、ライアンと比べれば強力なヒーラーでした。

そして、第5章でも勇者の最初の仲間となるミネアは、ヒーラーでもあります。

○x6 △x2

9.大きな権力争いに巻き込まれます。

「おじちゃん たすけて! ぼくのことを ゆうしゃだろうって いじめるんだ!」

第1章で子供が消える事件は、伝説勇者を幼いうちに殺しておこうとするピサロ陰謀でした。これをはじめ、各章にはデスピサロとの絡みが少しずつ出てきます。

第3章では、エンドールに攻め込もうとするボンモール王に

「ええい! ドン ガアデは まだか!? いったい どこで みちくさを くっているのだっ!

はやく はしをなおさねば エンドールのくにに せめこむことが できぬわ!」

こんな手紙

「しんあいなる ボンモールのおうよ。 とつぜんだが わしの はなしを きいてほしい。

どうやら わしのむすめモニカと そなたの むすこリックとが あいしあっているらしいのじゃ。

すぐに とはいわぬが ふたりを けっこんさせたいと おもうのだが……。 エンドールのおう より」

届けることで戦をとめることになります。

「いずれ わがむすこリックが エンドールおうの むすめむこに なるなら リックが つぎの エンドールおう じゃ!

なにも せめこまずとも エンドールは てにはいるではないか!」

○x7 △x2

10.教会と戦うことに。

第2章で教会がでてきますが、狼の生け贄になろうと籠に乗ったアリーナ姫に

神父「おお カミの ごかごが ありますように!」

みたいなことを言うような人で、まあ影響力はありません。レイクナバシスター結婚しちゃうし、

「わたしは カミにつかえるみ ですが このひとを あいしてしまって……。 ぽっ。」

年の差なんてかんけいないって口説く神父はいるし、

「あいが あれば としのさ なんて など そんなことを ほんとうに カミさまが おっしゃるのかしら……。」

「な なんですか あなたは? わ わたしは かのじょに カミのおしえを といていただけですぞ。」

なんていうか、DQ4の教会空気ですね。

11.悪の政府と戦うことに。

第4章は

「たびの とちゅう ふきつな うわさを きいた。

このむらの はるか きた キングレオの あたらしい おうさまは あくまに たましいを うったとか……。」

という感じで、まさに悪の政府です。

○x8 △x2

なお、第2章のエンドール王は

「ここの おうさまは かるはずみで おもったことを すぐに じっこう しちゃうんです。 こまったもんだ。」

「ぶじゅつたいかいの ゆうしょうしゃは ここの おひめさまと けっこんできるんですよ。

おひめさまも かわいそうに……。」

「ちかごろ このエンドールにも まものが でるようになりましてな。

おうさまは つよいものを あつめるつもりで ぶじゅつたいかいを ひらくようになったのじゃが……。」

「まったく なんにんの せんしたちが デスピサロに ころされたことか……。

これでは まるで つよいものを あつめて ほうむっているようなものですよ。」

「おとうさまが みなに やくそくをしたため わたしは ゆうしょうしゃと けっこん しなくてはなりません……。

まあずいぶん軽はずみみたいです。悪の政府ではないのですが困ったことです。

12.生まれ育った村が!

「つ ついに このむらが まものたちに みつかったんです! やつらは むらの すぐそばまで きてて!」

第5章の始まりがまさにこれですね。また、第2章の終わりではサントハイム城が無人になってしまいます。

アリーナひめさま! すぐに サントハイムのおしろに おもどりください! ぐ ぐふっ!」

○x9 △x2

13.いよいよ本当の敵と遭遇、ただし不意打ち。

デスピサロは各章で出てきます。特に第2章。まあ

「なに!? どこを さがしても デスピサロが いないとっ!? うーむ………………。

ということで、不意打ち以前に、戦いになることはないのです。

また、5章でエスタークを倒した直後に、エスタークに会いに探していたデスピサロとばったり会うのですが、

デスピサロ「な なんということだ! エスタークていおうが たおされてしまうとはっ!

しかし よげんでは ていおうを たおせるものは てんくうの ちをひく ゆうしゃのみ!

まさか おまえたちは……!?」

ミニデーモン「たいへんです デスピサロさま!

エルフロザリーさまが にんげんたちの てに!

デスピサロ「なにっ!?

うぬぬぬぬ! みなのもの! とにかく ひきあげじゃあ!」

ということで、こちらでも戦いにはなりません。

○x9 △x3

14.その後、友情を学ぶ(Lvアップ)ためのクエストなど。

5章、先述の裏切り洞窟をはじめ、大灯台、パデキアのねっこ、キングレオの敵討ちと、仲間との合流、Lvアップのためのクエストには事欠きません。

○x10 △x2

15.海上で巨大生物から攻撃される。

ランダムエンカウントで攻撃はされますが、こういうイベントはなかったりします。

○x10 △x3

16.渦へ巻き込まれるか、または難船します。

これも自分たちのイベントとしては存在しません。ただ、かわきのいしがあるところでは水が渦を巻いているんですよね。

また、大灯台のあるコナンベリーでは船を沈められた人がいます。

「おお! わたしの ふねがっ! こんなことに なったのも すべては ひがしの とうだいの せいです。

とうだいに まものが すみついてから じゃあくな ひかりを だして ふねを しずめてしまうんです!」

○x10 △x4

17.寺へ……

寺がありません。ありませんが、ガーデンブルグの城では教会からなくなった十字架を取り戻して信用を得るイベントがあります。

18.予言者に会う。

岬のお告げ所には占い師がいます。

「ここは おつげじょ かみの おつげがくだる せいなるほこら。

バトランドのせんし ライアンが ゆうしゃを さがしもとめて やってきたのです。

カミの しめされた ゆうしゃの すがたを ライアンに つたえて おきました。

ひかりが いちだんと かがやきを ましています。 やがて であいのときが くるでしょう。」

この人はそれなりに先が見えているようです。また、ミネア勇者と会ったときのイベントも、占いに近いものでした。

x11 △x4

19.封印されていた古代の獣とかが復活してますorしそう。

「しょくん! たったいま こうざんのまち アッテムトで たいへんな じたいが おこった!

じごくの ていおう エスタークが よみがえったらしい!

どうやら にんげんどもは じごくのせかいを ほりあてて しまったらしいのだ。

とにかく アッテムトだ! エスタークていおうを わがしろに おむかえするのだ!」

伝説魔王エスタークが、人間の手で掘り当てられ、復活しそうになりました。

○x12 △x4

20.なんと最初に邪悪な何かを封印したのはあなたのご先祖様。

「おおむかし われら まぞくの ていおう エスタークさまは しんかの きゅうきょくを きわめた!

しかし そのそんざいに おそれをなした てんくうのカミによって ちのそこに ふうじこめられたのだ。」

勇者は天空人の子孫ですからたしかにそうですね。

○x13 △x4

21.遙か昔、この世界には今はもう滅んでしまった古い種族が住んでいました。

「かのち ブランカでは きこりの わかものに こいをした てんにょが いたとか。

てんにょとは てんくうを すみかとする おんな。

しかし てんくうに ひとなど すんでいるのでしょうか……。」

滅んだわけではないですが、地上世界からは姿を消しました。

○x14 △x4

22.古代文明自分達が作った強力すぎる兵器で自滅。

自滅はしてないです。

23.飛行船をゲット!

エスタークを倒すタイミングでガスを手に入れ、

「やあ きてくれたね! ついに そらとぶ ききゅうが かんせいしたんだ!

だい1ごうは あんたたちに しんていしよう! そとに でてみるといいよ!」

気球が完成します。

○x15 △x4

24.パーティーメンバーの1人は滅んだ古代文明の生き残り。

勇者が。

「そのむかし ちじょうに おちて きこりのわかものと こいをした むすめが おりました。

しかし てんくうびとと にんげんは ふうふに なれぬのが さだめ。

きこりのわかものは かみなりに うたれ むすめは かなしみに うちひしがれたまま つれもどされたのでした。

しかし むすめは どんなときでも ちじょうに のこしてきた こどものことを わすれたことは ありません。

もし いまの えにくすを みれば きっと なみだに くれることでしょう。 うっうっ……。」

○x16 △x4

25.ライバルクラスの強敵古代文明の生き残り。

「かつて このむらに ピサロという まぞくの わかものが すんでいました。

せかいを しはいするなどという やぼうを いだいて むらを でていきましたが

そのピサロも ロザリーにだけは やさしい えがおを みせていたものです。」

そういうわけでもなさそうですが。微妙ですね。

○x16 △x5

26.父親は単身で敵の秘密を探っていました。

実の父は自分が生まれる前に死にましたが、育ての父は悪の帝王の復活を予感していて、勇者を村ぐるみで育てていました。

27.強敵はあなたの血を分けた兄弟。

兄弟はいません。

28.異世界を訪れなければなりません。

天空城に行ってからの最後の戦いは確かにそれっぽいです。

○x17 △x5

29.幼なじみキス

エンディングキスですか?この判断は各自に願います。

○x17 △x6

30.最終ボスは少なくとも3連戦以上。

確かにしんかのひほうでデスピサロ、数段階に変形するんですよね。

○x18 △x6

と、DQ4、一気に該当項目が増えます。

ストーリー重視、と言われるようになったのもこの辺からでしょうか。

以上、ドラクエJRPGとして扱われるのは4から、ということでお願いします。

2009-03-08

ドラゴンクエスト(FC版)がどれだけこの法則に従って作られているか

http://anond.hatelabo.jp/20090308005458

あるある!全てのロールプレイングゲームが従う30の法則

http://gs.inside-games.jp/news/181/18110.html

は、日本製RPG(JRPG)のあるあるとして書かれているものらしい、とブクマコメントで読んだ。

そこで、JRPGの元祖たるドラゴンクエストロト三部作でどれだけそれが守られているのかを見てみたい。

1.主人公寝坊する。

DQ1ではいきなり王様の前。DQ2では玉座に座っている。DQ3は寝坊こそしていないが母親に起こされるから、まあ近いか。

DQ3 △

2.助けを望む老人。

DQ1ではいない。というか老人のほとんどが命令口調。DQ2でもいない。少し優しくなった感はある。DQ3ではロマリア王様が金のかんむりを取り戻すよう頼んだり、ノアニールで夢みるルビーを取り戻すよう頼んだり、アメリカ東海岸に街が作りたくなったりと頼みっぱなし。でも、序盤じゃないけどね。

DQ3 △x2

3.幼なじみと協力することに。

DQ1はパーティなし。DQ2はおそらくいとこ(風味)同士だが、幼なじみでもなさそう。DQ3は脳内でそういう設定をすれば。

4.幼なじみ少女である場合。

5.幼なじみ男の子である場合。

DQ3のみ、脳内でそういう設定をすれば。わざわざ作ってパーティーアタックとか、手のこんだ妄想だなしかし。

6.引退した冒険者があなたに最初の剣を与えます。

DQ1は金だけ渡されて。DQ2は一応どうのつるぎが入ってたな。DQ3は「世界の危機なのにまともなサポートがない」ってツッコミが入ってるくらいで。

DQ2 ○

DQ3 △x2

7.なぜか全ての噂は真実です。

これはどれもそうだね。というか、DQでは「名のない者からの伝聞」のことを全て「うわさ」の3文字で片付けてたから、これはある意味文字数の圧縮なんだろうね。

DQ1 ○

DQ2 ○x2

DQ3 ○△X2

8.最初のパーティメンバーは強力なヒーラーです。

DQ1は単独行動。DQ2のサマルトリア王子も強力なヒーラーとは言い難い。DQ3では自分次第だけど、Lv1そうりょって別に強力なヒーラーじゃないよね。

9.大きな権力争いに巻き込まれます。

DQ1に権力争いなどないよね。DQ2にもなさそう。DQ3も微妙。人とモンスターの争いで、人同士の争いがほとんどないからなあ。

DQ1 ○

DQ2 ○x2

DQ3 ○△X3

10.教会と戦うことに。

DQ1に教会はない。DQ2はまあ一応邪宗との戦いか。でも教会相手とは言えなさそう。むしろ輸出の際に表現をいろいろ変えたよね。DQ3も教会はあるけど、ただの生き返し所以上の存在ではないよね。

11.悪の政府と戦うことに。

DQ1,DQ2はないか。デルコンダル王様って決闘が好きなだけだよね。DQ3のロマリア王は悪の政府ですか?サマンオサ王様は悪の政府ですか?と言われるとそうと言えるような、言えないような。まあ、悪の政府ってことにしておくか。

DQ1 ○

DQ2 ○x2

DQ3 ○x2△X3

12.生まれ育った村が!

DQ1には生家がありません。DQ2ではムーンブルク城が最初から燃え尽きてます。DQ3は……序盤の話じゃないよね。

DQ1 ○

DQ2 ○x3

DQ3 ○x2△X3

13.いよいよ本当の敵と遭遇、ただし不意打ち。

DQ1にはありません。DQ2はデモシーンでムーンブルクの話としてやるつもりだったらしいですね。DQ3もなし。

DQ1 ○

DQ2 ○x3

DQ3 ○x2△X3

14.その後、友情を学ぶ(Lvアップ)ためのクエストなど。

DQ1は単独行ですから。DQ2の王子探しはありゃ友情を学ぶためのものなんでしょうか?よくわかりませんがそういうことにしておきましょう。DQ3は脳内でそういう設定をすれば。

DQ1 ○

DQ2 ○x4△

DQ3 ○x2△X3

15.海上で巨大生物から攻撃される。

DQ1は海に出られないので……。DQ2はまあデカめのモンスターはいるけどイベントじゃないですね。DQ3もイベントとしては存在しないか。

DQ1 ○

DQ2 ○x4△x2

DQ3 ○x2△X4

16.渦へ巻き込まれるか、または難船します。

DQ1は(ry DQ2ではザハンの村の漁師たちがまものに襲われてるのですよね。DQ3にも幽霊船は出ますが。本人らのイベントとして難破はないですね、結局。

DQ1 ○

DQ2 ○x4△x3

DQ3 ○x2△X5

17.寺へ……

DQ1,DQ2にはないですね。DQ3でも特にはないけど、ダーマの神殿とさとりの書の絡みは少しだけあるかな。

DQ1 ○

DQ2 ○x4△x3

DQ3 ○x2△X6

18.予言者に会う。

DQ1,DQ2には会うたびに適当な方向の予言をする人がいますね。DQ3にはいないか。へんげのつえが欲しいまほうつかいはいるけど。

DQ1 ○x2

DQ2 ○x5x3

DQ3 ○x2△X6

19.封印されていた古代の獣とかが復活してますorしそう。

DQ1,DQ2にはでないですね。まあ、DQ2ではハーゴンが死ぬ前に邪神をよみがえらせたのか。DQ3のひとくいばこってのは封印されてたんでしょうかね?

DQ1 ○x2

DQ2 ○x5△x4

DQ3 ○x2△X7

20.なんと最初に邪悪な何かを封印したのはあなたのご先祖様。

ロト三部作ってのは主人公に血のつながりがありますから、まあ関係あると言えばあるけど、敵は毎回別の人ですね。りゅうおうのひまごなんて、敵倒すの手伝ってくれるし。

DQ1 ○x2△

DQ2 ○x5x5

DQ3 ○x2△X7

21.遙か昔、この世界には今はもう滅んでしまった古い種族が住んでいました。

DQ1は(ry,DQ2のルビスってのは一応昔からいた人だけど種族とは言いにくい。DQ3ではマイナーになりつつも、エルフは滅んでないですね。

22.古代文明自分達が作った強力すぎる兵器で自滅。

ロト3部作古代文明って概念がないので……。

23.飛行船をゲット!

DQ3になって、やっと「ラーミア」が手に入れられるようになります。

DQ1 ○x2△

DQ2 ○x5x5

DQ3 ○x3△X7

24.パーティーメンバーの1人は滅んだ古代文明の生き残り。

DQ3で好きなだけ脳内で遊んで下さい。想像力は無限です。

25.ライバルクラスの強敵古代文明の生き残り。

DQ1の竜王城は古代文明と言えなくもないか。なんにせよかなり難しいあてはめです。

DQ1 ○x2△x2

DQ2 ○x5x5

DQ3 ○x3△X7

26.父親は単身で敵の秘密を探っていました。

DQ1は独り身ですから。DQ2の父親は最後まで城にこもりっぱなし。DQ3でやっと出会えたと思ったらパンツ一丁で……。

DQ1 ○x2△x2

DQ2 ○x5x5

DQ3 ○x4△X7

27.強敵はあなたの血を分けた兄弟。

DQ2には妹がいますが、あれに萌えた人はいるんでしょうか。最初のシナリオではサマルトリア王子が死んで妹がローレシア王子エンディングで刺し殺したらしいですね。さすがに兄弟ですとDQ3でも妄想は厳しいですね。

DQ1 ○x2△x2

DQ2 ○x5x5

DQ3 ○x4△X7

28.異世界を訪れなければなりません。

DQ3では確かに異世界でした。

DQ1 ○x2△x2

DQ2 ○x5x5

DQ3 ○x5△X7

29.幼なじみキス

DQ3で好きなだけ(ry

30.最終ボスは少なくとも3連戦以上。

実は、ロト3部作では変形はどれも1回だけなんですよね。ハーゴン神殿ゾーマ城には四天王っぽいのがいますが連戦じゃないし。

結果、30個のうち、

DQ1 ○x2△x2

DQ2 ○x5x5

DQ3 ○x5△X7

と、無理矢理他人の話までいれても半分以下、ということになりました。

こうしてみると、なかなか当てはまらないものだな、というか、こういう設定は容量の増加で作られてきたものなんだと思いますね、本当に。

参考:

http://nasu-b.nsf.jp/DQ/word.html ドラクエせりふ集

http://www.d-navi.info/ ドラゴンクエスト攻略サイト

2008-08-10

ぱふゅオタが非オタ彼女Perfume世界を軽く紹介するための10本

まあ、どのくらいの数のPerfumeオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、

 その上で全く知らないPerfume世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、Perfumeヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、Perfumeのことを

紹介するために見せるべきyoutube 10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女Perfume布教するのではなく 

相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、内容的に誤解を招く危険を伴うアイマスもの、IKUZOものは避けたい。

できればライブ映像、長くとも1曲にとどめたい。

あと、いくらPerfume的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。

Perfume好きが『OMAJINAI★ペロリ』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

Perfume知識はいわゆるバラエティ出演を除けば、歌番組でみたことはある

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

畳二畳のエレクトロ・ワールド

http://jp.youtube.com/watch?v=c0zf7Ci56sk

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「3部作以前」を濃縮しきっていて、「3部作以後」を決定づけたという曲では

外せないんだよなあ。ダンスもキレキレだし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多なアイドルについて、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

Baby crusing Loveマカロニ

http://jp.youtube.com/watch?v=OB_0AemQhMY

http://jp.youtube.com/watch?v=gU0N86kEKPI

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうなPerfume(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには

一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

Perfumeオタとしてはこの二つは“曲”がいいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

東京オートサロン Twinkle Snow Powdery Snow

http://jp.youtube.com/watch?v=JdSpQ2AM5gI

ある種のPerfumeオタが持ってるダンスへの憧憬と、ちはるパパのオヤジ的なかしゆかへのこだわり

彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもPerfume

の二点をはじめとして、オタ好きのする「振り付け全身」が動画

ちりばめられているのが、紹介してみたい理由。

ポリリズム

http://jp.youtube.com/watch?v=RwQsuiWZXXg

たぶんこれを見た彼女は「エコCMだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

ポリループの構成では滅多にTVで披露されないこと、そのあまりの希少さにループ突入でファンが歓喜すること、

そのポリループリリース当初と振り付けが進化しつつあること、

なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

キューティーハニー

http://jp.youtube.com/watch?v=N4_aP_OGaNA

「やっぱりはPerfumeダンスが売りで歌は苦手なんだよね」という話になったときに、

そこで選ぶのは「BEE-HIVEライブカメラ」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、

この動画におけるかしゆかの声が好きだから。

曲のキーが低いのにそれでも曲に合わせて、っていう声量の弱い歌声が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、

「3人を比べてしまうこと」ということへのファンの禁忌がいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

かしゆかを俺自身は歌が下手とは思わないし、やっぱり歌番組では口パクのほうがいいだろうとは思うけれど、

一方であ??ちゃん や のっち はきっちりと歌いあげている。

なのに、かしゆかは自分はPerfumeには必要ないんじゃないかと悩んだ時期もあった、と

いうエピソードを鑑みると、どうしても「『3人あわせて! Perfumeです!』を見るたびにニヤニヤするオタク」としては、

たとえ かしゆか がそういうキャラでなかったとしても、涙を禁じ得ない。

あ??ちゃんのディーヴァっぷりと合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

ジェニーはご機嫌ななめ

http://jp.youtube.com/watch?v=eT9ayLkREoM

今のPerfumeオタで旧コールを生で見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

GAMEツアーよりも前の段階で、コールを煽る等のファンとの掛け合いとかはこのライブで頂点に達していたとも言えて、

こういうクオリティライブがこの時代に行なわれていたんだよ、というのは、

別に俺自身が新参でも、なんとなくPerfume好きとしては不思議に誇らしいし、

いわゆる「ヤスタカ サウンド」しかPerfumeを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

スミレ16歳 ED (セラミックガール)

http://jp.youtube.com/watch?v=lJdjILV894M

Perfumeの「女子高生姿」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「架空の学校祭のライブ」的な感覚映像にはあるのかなということを感じていて、

だからこそTV版『スミレ16歳』最終話Perfume出演以外はあり得なかったとも思う。(注意:出演してません)

Perfumeのほうがスミレより人形っぽくね?」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の

源はセラミックガールという曲名にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、

単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。


道夏大陸 Perfume 編 ??20分でわかるPerfume

http://jp.youtube.com/watch?v=9uPi55RLaMI

http://jp.youtube.com/watch?v=OH09AFdbETM

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう煽り気味の苦労譚をこういうかたちで映像化して、それが非オタに受け入れられるか

気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

Perfect star Perfect Style

http://jp.youtube.com/watch?v=-uo3U3vbg0w

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にPSPSを選んだ。

コンピュータシティから始まってPSPSで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、解散危機(?)以降のブレイクに至る先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

2008-05-25

桜庭一樹3部作荒野の恋シリーズが完結するらしいんだが

直木賞受賞後第一作の『荒野(こうや)』は、以前ファミ通文庫で刊行された『荒野の恋第一部』『荒野の恋第二部』の二冊に、第三部を新たに書きおろして、一冊の本にまとめられました。

インタビュースペシャル桜庭一樹『荒野』特設サイト文藝春秋 http://www.bunshun.co.jp/kouya/special/interview.html

ファンとしては無事完結させてくれたというのはありがたい。

でも同時に、ラノベ作家から一般作家へというのが鮮明になり寂しいとも感じる。

で話は変わるのですが、この本はラノベなんですかね?それとも一般書になるんですかね。

以前どなたかがレーベルラノベを判断しているとのことでしたので

一般書になると、内蔵される1部2部はどうなるんでしょう。

私は面白ければラノベであろうがなかろうがどちらもいいです。楽しい本が読めればそれで。

2008-05-14

http://anond.hatelabo.jp/20080513132239

ファンとして、おおむね同じような気持ちなんだけど、私の場合は広く一般の皆さんに読んでいただきたい…と思っているわけではなくて、とにかく絶版が早いのをどうにかしてほしい。私は幸いにもほぼリアルタイムで読めているから支障はないけど、新しく好きになった人たちが古い作品を読めないのは可哀想だし色々な意味で惜しい。せっかく力のある独特な作風の作家さんなのだから、もうちょっと耐久性のある出版社から本を出してもらえればいいのになあ。

できたら保存に適したハードカバーの愛憎版に3部作をまとめるとか…。無理ってわかってるけどさ…。

2008-01-12

Re: anond:20080112002247

俺も冬の巨人はあまり気に入らなかった。

前半のじっくりペースでラストまでゆっくり導いてくれれば良かったのにー。ばっさりといそいでラストシーン、みたいなのがもったいなかった。たとえるなら「ラピュタ本当にあったんdヴァルス!」ぐらいの早さ。

しかしシスマゲドンは何を急いでるんだってぐらい急展開だったがすげー大好き。

なんか、バイオレンスケイオスヘキサものからの脱却をしたいのかなってのはわかるんだ。何かいてもそこそこうまくて面白いし。難点は「完結してないシリーズが心残りすぎる」ぐらいだ。


というわけで古橋秀之先生のものを読みはじめたひとは

を読むとよいと思うんだ。ノウェムとかソリッドファイターとかタツモリ家の食卓とかで始めるな。面白いけど、続かないから。飢えに乾きたいなら止めないが。

ああ、バルシシア・ギルガガガントス嬢は今何をしているのだろう。今日も元気に宇宙船の砲口から打ち出されているのだろうか。

2007-06-30

Re:anond:20070630134516

グレッグ・イーガンは好きだけどリチャード・モーガンは読んだことないなぁ。

最近SFイーガン筆頭に量子力学認識の世界に旅立ってしまった感があるけど、自分はどちらかと言うともっとマクロレベルの話に留まっていたい。J.P.ホーガン巨人3部作とか。

イーガン好きなら(国内ものだけど)飛浩隆はどうだろう。量子力学は絡んでこないけど、組み立てる世界はどことなく近いものがある。ただしこっちはかなり暗いけど。

「エンダーのゲーム」は読んでる最中ずっと「面白いけど、なんでそんなに高い評価を得たんだろう?」と思ってた。単なる少年の成長もので、SFとしてはちっともハードじゃない。でもラストで唐突に吹っ飛ばされた。

結構翻訳ものを読んでるつもりだったんだけど、今記録を確認したらほとんど国内ものだった。最近で読んだのはイーガンの「ひとりっ子」、その前は1年ぐらい前のニール・スティーヴンスンダイヤモンド・エイジ」、その前のスティーヴン・バクスターはもう2年近く前か。どうも最近情報チャネルが狭くなってるもんだから偏っちゃうんだよな。

まあでも、国内作家もかなり力を付けてきてるから。野尻抱介とか小川一水とか、ハードSFとして相当な力量だ。あれを英訳して輸出すべきなんじゃないか。

2007-02-20

民名書某

建築白兵戦」鳴河崎揚陸 著

筆者がサバゲー時にふと思いついた観点から、

全国津々浦々の公共施設からFPSに最適な建物ベスト10を選出。

また、モダニズム風校舎裏のファサードが集団リンチに与える影響などを比較検証する。

著者は本作をはじめとする、「建築とサバイバルホラー」「建築香港映画」の建築3部作を刊行予定。

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