はてなキーワード: スティーヴン・バクスターとは
もしかすると増田が好きなのは壁そのものじゃなくて、「世界の秘密」や「外世界の探索」じゃないかと思ってそういうのを挙げたい。いくつかには実際に物理的な壁も出てくる。
既に挙がってる『都市と星』が典型だ。大人たちはみんな世界ってのはこういうものだと思っているけど、好奇心・冒険心に富む主人公はそれに飽き足らずに何かを求めていたり、ある日その限界の外から漂流者がやってきたりして、世界はみんなが思っていたのとは違うということが次第に明らかになる。今まで世界の全てだと思っていた狭い領域の外にある豊かさや危険に触れながら冒険していく過程は、主人公の人間としての成長あるいは救済や贖罪とリンクする。そういうやつ。
グレッグ・イーガンは好きだけどリチャード・モーガンは読んだことないなぁ。
最近のSFはイーガン筆頭に量子力学と認識の世界に旅立ってしまった感があるけど、自分はどちらかと言うともっとマクロなレベルの話に留まっていたい。J.P.ホーガンの巨人3部作とか。
イーガン好きなら(国内ものだけど)飛浩隆はどうだろう。量子力学は絡んでこないけど、組み立てる世界はどことなく近いものがある。ただしこっちはかなり暗いけど。
「エンダーのゲーム」は読んでる最中ずっと「面白いけど、なんでそんなに高い評価を得たんだろう?」と思ってた。単なる少年の成長もので、SFとしてはちっともハードじゃない。でもラストで唐突に吹っ飛ばされた。
結構翻訳ものを読んでるつもりだったんだけど、今記録を確認したらほとんど国内ものだった。最近で読んだのはイーガンの「ひとりっ子」、その前は1年ぐらい前のニール・スティーヴンスン「ダイヤモンド・エイジ」、その前のスティーヴン・バクスターはもう2年近く前か。どうも最近、情報チャネルが狭くなってるもんだから偏っちゃうんだよな。
まあでも、国内作家もかなり力を付けてきてるから。野尻抱介とか小川一水とか、ハードSFとして相当な力量だ。あれを英訳して輸出すべきなんじゃないか。
んんんんー。スマンけどそういうのは読みたくないなあ。
SFとかミステリーとかゴシックとかハードボイルドとか、別にそれを楽しむのに入門書とか不要だしねえ。これは追記を兼ねるんだけど、ライトノベルもなんかそれ自体を総体として一つのカルチャーと捉え、楽しむ/否定するモノだという流れは日頃感じていて、そこになんか違和感を覚えてたのね。そこで増田での話題を機にとりあえず飛び込んでみたわけ。
で、元々自分は濫読の傾向があるからかもしれないけど、別に十把一絡げに「小説群」として楽しむなら、ラノベも面白いものは面白くて、つまんないモノはつまんないだけじゃないかなという気はした。さっきは色々読み辛さについて触れておいて何だけど、この読み辛さは他のジャンルでもたまに当たる読み辛さと「度合い」においてはそんなに違いはないし。
ただ、ラノベに「特有の共通した」読み辛さってのは確かに感じたので、その辺はジャンル傾向として注意した方が&注意して買えるような仕組みが合った方が読み手は嬉しいかもな、と思ったわけです。その辺は先の人が挙げたように作家別が一番かもしれない。SF知らない人にいきなりスティーヴン・バクスターやグレッグ・イーガンとか読ませたら多分泣くけど、別にレーベルでそれが回避できるわけじゃないしね。