はてなキーワード: 早慶とは
普通の平社員だけどこのぐらいもらっています。こういうこと書くと「そんな企業、この時代にあるか!」とかツッコミを受けそうだけど、あるんです。少なくとも大手マスコミと呼ばれる新聞社やテレビ局、出版社とかはその水準。これらの企業はたとえ平社員でも30代後半ならそのぐらいもらっており、そして50過ぎまでゆっくりとではあるが確実に年収は上がっていく。不透明な時代ではあるけど、とりあえず現行制度のもとではそうなっている。そしてだからこそマスゴミと言われようが、就活での競争は激しく、高い倍率となっているのだと思う。
友人の中ではたぶんトップクラスの年収だと思う。統計的にも30代の年収1000万円超は上位3%とからしいし。
▼25歳の頃は年収226万円だった
「くそマスゴミが、高い給料もらって調子こいてんじゃねー」って思うだろうけどその通り。実際僕も20代のころ年収226万円からスタートしていて、その時は同じように大手マスゴミに対して劣等感や僻みがあった。でも実際は羨望もしていて、そのうち「文句言うくらいなら自分がそっち側に行けばいいのか」と思い直して、転職を2回繰り返し、今にいたっているわけです。
もともとはMarch在学中に就職活動に失敗してニート2~3年やってて、あれよあれよと20代半ばにさしかかり、実家の親のプレッシャーもそうだけど、自分でもこのままじゃヤバいと思っていた時に渋谷のヤングハローワークでたまたま社員6人の零細プロダクションを見つけ、メディアという仕事の内容に興味を持ち就職した。
ニートだったのにあっさり就職できて、母親と手を取り合って喜んだのもつかの間、月の給料は手取り18~19万円だったのにはがっかりした。でもそういう底辺の会社だったから就職できたんだと思う。3年間の源泉徴収票の平均年収は226万円。昇給は一度もなかった。いやこの水準であることは入社前からわかっていたんだけど、ニートしていたからとにかく給料が出れば良いと思っていた。弱者には常に選択肢が少ない。
そしてボーナスが出たのは3年間働いて2回だけ。1回目は10万円、2回目は5万円だった。それでもボーナスが出た時は正直嬉しかったしいつもは閉塞していた社内にゆとりが生まれた。その日のランチだけは松屋や吉野家でのワンコインランチではなく、1000円くらいするおしゃれカフェでオムライスを食べたものだ。
でもその零細事務所で1年、2年と働いていくうちに自分は社会の底辺だと嫌でも感じるようになる。会社の人は感じの良い人たちだったけれど、事業戦略など本質的に重要なことには目を向けず、「好きな仕事だから」と給料に対して直接不満を口に出さなかった。
しかし一人暮らしを始めていた自分にとっては家賃など固定費を払ったらほとんどお金が残らず、節約ゲームに明け暮れる毎日。当時付き合っていた彼女とそろそろ結婚しそうな雰囲気だったからだ。
しかしむこうも僕の年収が低いことには薄々気づいていて、若干の不安の感じているようだが、こちらのプライドを傷つけたくないのかはっきりとは聞いてこない。でもわかるよね。デートコースや会社の話とかたくさんしていれば、お互いの給料の水準なんて。むこうはメーカー勤務で年収400万円ぐらいの20代後半ではごくごく一般的な水準なのに対して、自分はその年収に対して怖れを抱くぐらいの、まったく甲斐性のない状態で、そんな自分に嫌気がさしていた。転職はずっと考えていたけれど、具体化はしていなかった。けれど零細プロダクションで給料の遅配が始まったことをきっかけに重い腰を上げた。
結局1回目の転職ではリクナビで同じ業界の年収500万円ぐらいのところに転職した。給料が倍になれば結婚ぐらいはできるだろう、という浅い考え。しかしあっさりと転職できたわけではなく、書類から含めると10社ぐらい受けた。履歴書が手書きだと本当に面倒で仕事中に隠れながら書いていた。そして通勤電車では筆記試験に備えSPIの勉強。学生時代にまともに就活していなかったら、エントリーシートから筆記試験、面接までほとんどノウハウがなく、何社にも落とされ、自信をなくし、それでもまた受ける、といったことを繰り返した。
当時一番入りたかった企業(年収800万)に対して書類が通り、筆記試験も何とかクリアし、一次面接を気合で通過した後の二次面接であっさり落とされた時は二日間ぐらい何もやる気が起こらなかった。食事の味もしなければ、性欲もわかない。だいたい二次面接ぐらいまで行くと、もう妄想の中ではその企業に勤務しているわけです。スーツを新調してバリバリその企業で働いている妄想が自分の中ではほぼ現実になりかけているのに、そこから落とされて底辺という現実に戻される。でも最終面接というわけではなかったので別に惜しかったというわけでもなかったのだけれど。
しかし転職活動を通してだんだんとコツをつかみ、最終的に2社から内定を受けて、給料は同じ年収500万くらいだったんだけど、規模の大きい中堅メディアに就職した。底辺にいるとその会社の雰囲気や仕事の細かい内容なんて正直二の次で、まずは倒産しない安定性、企業規模、そして将来性に注目する。それがすべて。勤務地とかどこでもいい。
そしてその中堅メディアで3年ぐらい働いて、31歳の時に最後の勝負とばかりに業界の最大手とそのライバル企業を受けることにした。ちょうどその時、2社とも中途求人を出していて、自分にとっては大きなチャンスだった。中途採用は頻繁にあるものではないし。
社会人用の転職活動の書籍なんか限られるので、その当時学生にバイブルとされていた就活本を学生に混ざって書店で購入し、何度も読み、SPIや新聞で試験対策を行い、そして奥さん(結婚しました)を面接官にしたてて、面接の練習をビデオに撮ってはチェックする。背筋、話し方、発言の内容をチェックしては修正する。これを繰り返した。
その結果、2社のうち1社に合格し、今にいたる。後日人事部の人から倍率は書類段階を含めると200倍を超えていたと聞いた。自分は仕事はできる方でもなければできない方でもないと思う。本当に普通なんです。でも大手マスコミの仕事って中に入っちゃえばITベンチャーより優しいと思う。まわりは早慶レベルがふつうで東大・京大も多く、たまにMarchだとコンプレックス的な感情を抱かなくはないけど、結局は仕事の中身で判断されるし、まじめに仕事していれば自分の立ち位置ぐらいは確保できる。そして普通に19時ぐらいには帰路についてます。
転職して年収が1000万円超え、今は1200万円。もちろん多少裕福にはなった。しかし底辺にいた当時、自分が想像していたよりは、家族をもったせいか、金持ちだとは思えない。いたって普通。けど飲み会を金銭面が理由で断ったり、スーパーやランチで節約しなくていい程度ではある。しかし自分にとってはこのちょっとした余裕がでかい。飲み会の後、財布を気にすることなくラーメン屋に寄れる。好きな雑誌や本を購入できる。底辺にいた時の自分はこの余裕を心底欲していただけに嬉しい。いや~小市民だなオレ。
起業したり、出世したりしている人にとっては、スケールの小さい話だろう。「お前は年収しかモノサシがないのか!」と言われたら言い返せない。だけど仕事の内容も大事だけど優先順位としては給料より低い。底辺にいたからお金の大事さはわかっている。お金がないと将来の展望が抱けないんだ。
自分なりに頑張ってここまできたという自負はあるし、人生に不安と不満を抱いていた底辺時代を思うとあのまま終わらずに良かったと素直に思う。いや努力は一生続くものだけれど、とりあえずニートからよくここまで来たと思う。
早稲田 慶應 名古屋大 大阪大 東北大 東京外語大 お茶の水女子大
マーチ下位
こんな感じかな。早慶は学部によるかも。政経法なら一橋未満の地方の国立には行かない気がするな。でも首都大法と早稲田スポ科なら正直迷うかな。あと外語大は英語や人気学科は早慶上位を蹴って行く人もいたし、侮れないイメージ。
残業のし過ぎで過労死というニュースについて、何度となく報じられるが、
例えば営業時間が設けられてるとして、それに準じた営業がなされるものだけど、
お客様によって営業時間が異なる、これを認める企業があるから残業になってしまうわけで。
要はこのような客の都合で営業時間が左右されるような会社はいくら残業代が満額支給されるといっても
一日当たりの時間外労働が標準レベルを超えた場合は、ブラック企業と言わざるを得ない。
ましてや、殆どの会社は残業代など出るはずもなくサービス残業なのだ。
また、会社がサービスを含む残業をすることが美徳であるとする風潮もいただけない。
終身雇用制度がなくなった今、会社に愛着が持てない。あるいは不信感すら抱かれている状況下で
新入社員や中途社員へのフォローやケアが全く為される事がないのは、結局残業を多くするだけであり、
結果的にサービス残業をさせられるに至るのであるから、この辺りの社員教育は徹底しなければならない。
勿論入社後の社員教育は当然で最低でも3か月程度は見て貰わなければひとり立ちする事は不可能だ。
普通は1か月以内に研修を経て、各部署に配属されるものだが、終身雇用制度が無くなり雇用の流動化が図られた今となっては
教育する事自体が無意味であると上層部が判断している事もあるだろう。
そうなれば、教育不十分のままに配属され右も左も分からないまま仕事に就く訳だから非効率的であるのは当然である。
問題は、それらの責任の所在を新卒が「ゆとり」だからとか「努力ややる気が足りない」せいだと決め付ける一部の人間だろう。
彼らは自分たちの世代が受けてきた研修を顧みることなく、やたら俺の時代はこんなものじゃなかったとでっち上げの武勇伝を掲げては
その中で、日経やダイヤモンドなどの仕事関係の新聞雑誌の類は、常に会社目線でしか物事を見ることが適わず、時折頓珍漢なニュースを提供してくれる。
若者の「クルマ離れ(免許を取らなくなっている事)」が深刻化しているのに、普免必須と謳う一部の企業や自動車業界と手を組んでステルスマーケティングを通じて
若者に「クルマ」に興味を持ってもらおうと必死に記事を書いていたりするのであるから、雇用のミスマッチなどが叫ばれる世の中で、新聞雑誌が前時代的であるのは如何なものか。
問題はまだある。
就活生の実情と謳いながら、実際には苦労知らずのブルジョア、学歴ならマーチや早慶、宮廷といった大卒のみに着目したり、大企業の現状にしか興味がないわけであり、
こういった新聞雑誌というのは、高卒などの低学歴や中小零細の実情についてあまりにも疎く、また関心がない。
ところで、ブラック企業は後者のような人材を多く集めては奴隷化する事に躍起である。
学歴不問を謳うのがそれで、ブラックの多くは人材募集に関して「不問」にしている箇所が多々見られる。
問題は、それを日経などは報じず、引く手あまたの業界特集という触れ込みでこういったブラック企業特有の「不問」事項も
自己流に解釈して、求人はたくさんあり、選好みするのは勿体ないといった記事をでっち上げるのである。
あるよ
東京に何でもかんでも集まっているから東京に行こうず( ^ω^)という短絡的な発想は10歳代20歳代の頃に持ちがちだが、
それならそもそも東京近郊に生まれてない時点で負けでしょ?
学歴ゲットして就活成功して東京近郊の大企業に勤務しても大阪や名古屋の実家から中小企業に通ってる人に可処分所得勝てないよ?
他の増田も言ってたけど大企業リーマンの住宅事情全然知らないな
こんなもん大学生の時にやる事だろ
それも知らないの?
地方の歴史ある会社、起業してパイを奪い取った会社はみんなそこから東京行ってるって知らないんだろ
早慶戦といえば、早稲田大学と慶應大学がおこなう野球の対抗戦であり、六大学野球のクライマックスとしてよく知られている。
だが、その裏側でもう一つの戦い、「珪藻戦」がおこなわれていることを知る人は少ない。
私がその存在を知ったのは、大学に入った年の五月、教授の下のごとき発言によってである。
小学校の理科で習ったように、珪藻は植物プランクトンの一種だ。
珪藻戦というからにはプランクトンが関係しているのだろうか……興味をひかれて調べてみると、この存在の極めて奇妙であることが、徐々にわかってきた。
慶應大学において、珪藻戦はまことに由緒正しきイベントということになっている。
実際、毎年五月の半ばになると、観戦チケットが中庭で売られるようになり、各種サークルの人間が行列を作る。
しかし、メディアが報道するのは早慶戦のことばかりで、珪藻戦についての記事はさっぱり見当たらない。
対戦相手である早稲田大学では、さすがに珪藻戦の名を知るものは多い。
それでも珪藻戦の話題に触れるものはバカにされるようだ。
早稲田大学の学生に、珪藻戦について知っているか、と聞いたことがある。
彼は失笑しながら、
と答えた。
早慶戦と珪藻戦の決定的な違いは、その応援の仕方にある。
早慶戦の応援は、全学をあげての大行事である。早慶それぞれの学生が肩をがっしりと組み、校歌を若々しく歌い上げる姿をテレビで見たことのある人は多いと思う。
それに対して珪藻戦の応援は気まぐれだ。慶應の学生は自分の大学を応援したりしなかったりする。
これには理由がある。
慶應大学では珪藻戦の日が休校になる。そして珪藻戦は土・日・月と行なわれ、二勝先取であるから、両者一勝ずつで三戦目にもつれこめば、学生は思わぬハッピーマンデーを手にし、自宅で珪藻のごとく光合成にはげむことができる。
だから、慶應生の多くはそれが早慶どちらであるかに関係なく、初日に負けた方を二日目には応援するようだ。
「天は人の上に人をつくらず」という一万円札の教えに従った結果かもしれない。
また、珪藻戦は異性との交友を深める場としても大きな期待を背負っている。
ある卒業生によると、肩を組んだ拍子に指先がおっぱいをかすめてしまう、というのはごく普通にあることで、おっぱいを鷲掴みにしてそのままホテルまで引き摺っていってしまうことすらあるのだという。
人間は珪藻とちがって有性生殖をする生物だから仕方ないのかもしれない。
早稲田には、近ごろ独自に万能細胞を開発している卒業生がいるということである。
これが珪藻戦における勝利を目指したものだ、というのは考えすぎだろうか。
大体小学校の頃は神童扱いだよ。俺東大到達しなかったけど、小学校なんて常にトップでオール5だったよ。
小5くらいまでは頭の良さというより成長の早さがモノを言うし。
お子さんがとても賢い可能性もゼロじゃないけど、
あなた自身が大学入試、せめて高校の序盤まで付きっ切りで勉強を教えられる
能力を持っているなら十分東京大学は可能性の中に入ってくるけれど
あなた自身に大学入試に対応する学力が無い上塾の費用もムリってんなら東大は不可能。
偏差値65くらいの高校の中で更に飛びぬけたやつが東大に入るわけで。
その中でただでさえ何のフォローもない、知識面のフォローも勉強のペースメイキングも
塾のフォローも無いあなたの子が東大に入るのはほぼ100%不可能。
少なくとも小2の段階で成績が良い程度で一足飛びに「東大」と考えるような人の子ではまず無理。
東大に限らずレベルの高い大学に行かせたいなら、必死こいてレベルの高い学習塾・家庭教師の費用を捻出すべきだね。
東大目指して早慶、最悪マーチ辺りに軟着地ってシナリオでもその条件なら上出来と言えると思う。
ちなみに、俺はやっぱりおたくのお子さんと全く同じ「大学受験なんて何にも知らないです」って
大企業を蹴って、ベンチャーに就職 するって?
「大企業だと先が見えてて自由がなくて面白くない、でも、ベンチャーだと会社と共に成長していけるから楽しそう」お前はそんなふうに思っているんだろう。
若者よ。気持ちはわかるぞ。そしてそれは全く正しい。
10年付き合った彼女が、おまえのとろうとしているキャリアパスをたどった。
一方、俺は逆のキャリアパスをたどることになったんだ。大卒で(名前がNから始まる)とある大手企業に入社し、数年後、仲間と共に小さな会社を興した。
新卒でいきなりベンチャーに入っちゃう若者は、残念なことに、結構いるらしい。
ベンチャー専門の就職説明会というのがある。ベンチャーに入りたい新卒を集めて、まだ名前が広まっていないベンチャー企業が集まって、彼らに自社を紹介する、そんな合同説明会だ。
説明会はビュッフェスタイルの豪華な食事とともに、ホテルのラウンジで盛大に執り行われる。参加する学生も熱意に満ち溢れている。一般的な説明会に参加する新卒とは、目つきのギラつきが違うらしい。企業の説明のために社長本人が繰り出してくることも多い。
企業の説明がひと通り終わって、担当者がフリーになると、学生は我先にと質問に押しかける。そして名刺を押し付けるんだ(学生が自分で名刺作ってるんだぜw びっくりだろ?)。
モチロン、名前を売るためだ。個人的に仲良くなって、入社の時にライバルに差を付けようとするのが、彼らの狙いなんだ。
「…へええ、実に、おめでたいねえ。俺が学生の時なんて、てめえの研究に夢中で、就職活動なんてろくすっぽやらなかったけどな。決められたレールで、用意されたステージでゲームすればいいやあ。俺ダメ人間だなーw って思ってたけどw」
「いや、違う。これは『バイオハザード』なんだよ」
つまり、『ゾンビ』は狩る気まんまんつもりで人間に群がるが、実は、狩られているのは『ゾンビ』の方なのさ。
学生側は自分で色々工夫して、積極的に就職活動しているつもりなんだけど、彼らの中にはモチロン東大京大早慶はいない。
そういう頭のいい連中は、まっさきに大手企業に内定決めちまってて、余った時間で、旅行先で女とパコパコしてるってワケ。
残ったボンクラ学生が、俺らを頼る。俺らは彼らに就職先を紹介してやる。『ベンチャー』の響きがいいから、彼らは、「あれ? 実は、俺らって勝ち組なんじゃね」とか「受け身で生きてる奴らに差をつける」とか考えちゃうけど、
そういうポジティブシンキングって、ただ単に、自分を騙してるだけなんだよね。選択肢がないって現実から目を逸らしてるだけさ。
まあそういう学生は実際に働く段になって、いろいろな不都合に目を瞑って頑張ってくれるから、企業側としてもありがたいんだろうけどね。
そういうのもある意味才能だよ。『セルフ・ブラックアウト』って俺は呼んでるw
それに加えて、目が眩むってのもあるだろうな。きらびやかな場所でパーティする機会なんて、今どきの学生はめったにしたことないだろうからさ。
でも実際は、『ホテルのラウンジ』は、『ハローワーク』なんだよ。
「まー結局は、いつの時代も、お金持ってる方とか、学歴持ってる方とか、もてるものが勝つんだよなーw そしてダメ人間は負ける」と軽口でシメようとした俺を横目に、友人は笑う。
「いや、中小企業も楽じゃないんだぜ。お前はわかってるだろう? 連中も東大京大とは言わずとも、早慶マーチあたりを取りたい。でも無理さ」
「カネがないからねえ」
「そう。でも大企業は金持ってるから、派手に募集をかけられるってわけ。リクルーTとかをつかってな。でも、そんな余裕のない企業様方もいっぱいいる。困ったなあ困ったなあ、でも学生ほしいよお。さあどうしよう?」
「そこにお前が現れるんだな」
友人はニヤリと笑って言う。
「その通り。俺らが中小企業たちに、『ベンチャー』ってラベルを付けて、魅力的に見せて、学生に紹介してやる。就職先が無くて意欲を失ってた学生も大喜び。Win-Winの関係。そういうマッチング商売なのさ。実にウマイw」
シワひとつ無いシャツの袖に、派手なカフスボタンをちらつかせて、ニヤニヤ笑う友人。
なるほど。ラウンジの貸し切り料金と豪華な食事代は、全部中小企業持ちか。それでもリクルーTの利用料金よりは安くつくってことか。なんだかなあ。
呆れた俺は、店の飲み代を彼のオゴリということにして、その場を後にしたんだ。
彼女はいきなりベンチャーに就職したが、俺はまず、(名前がNで終わる)大企業に就職することにした。
ことにしたって書いたけど、ちゃんと考えたわけではない。前述のとおり適当なノリで就職した。のんびりやってければいいと思っていたんだ。
けれども、周りを見ると優秀な連中ばかりで、そう甘くはいかなかった。
周りに流されやすいタイプだった俺は、せめて浮くまいとして、必死に仕事した。
いつしか気づくとデスクは光学関係の専門書で埋まっていた、仕事にかじりついて傷んだ腰を痛みを和らげるために、テンピュールのランバーサポートを買った。
社員は多いのに仕事は尽きること無く次々とやってきて、難しい問題に直面する度に、チームメンバーとの議論が白熱した。
少し暗いが音は優しい仲間たち。くせのある連中で、諍いを起こす度に俺は彼女に愚痴っていたが、振り返ってみると悪くない時間を過ごせたと思うんだ。
社食の味が薄味だったのが気にいらなかったけどね。
そうして、俺は経験をためていった。
村上春樹は自著で、”真の芸術が生み出されるためには、奴隷制度が必要不可欠”と述べているんだが、その理由は、奴隷が畑を耕したり、食事を作ったり、インフラ的なことをやってくれるからだ。その上で芸術家は好き勝手にやりたいことをやれる。研究開発でも同じだ。
安定した環境が確保されて初めて、知識や技術を会得できる。明日のおまんまを心配すること無く、目の前の仕事に集中できること。それが重要だ。
今、思いついたが、ベンチャーに就職した彼女がやつれていったのは、まともにメシを食っていなかったというのもあるかも知れないな。三食カロリーメイトとかザラ、等と言っていたので心配したこともあったんだった。
薄味の社食は物足りないかもしれないが、A定食→B定食→C定食→D定食→A定食... と繰り返していけば、飽きること無いし、栄養もつくし。
安定と関連するが、大企業は定時に帰れるってのも結構大事なんだ。
若いころこそ、”遊ぶ”イコール人生の無駄、的に考えていたが、今から振り返ってみると、本当によく遊べた奴が、得てして成功している。その傾向にあると思う。
俺の個人的な経験を拡大して一般化するのは無理があるかも知れないけどね。
”遊ぶ”ことは思考のかたよりを解消する効果がある。
とあるインドのジュニアスクールの休み時間は、授業一時間に対して、たっぷり30分取られる、という話を聞いたことがある(※ただし、その時間で自習している奴もいると思うけどね)。
俺も大企業時代で一番はかどってた時には、定時帰りで遊びまくっていたし。
每日のように街のダーツバーに行って、オネーチャン引っ掛けてよろしくやっていたんだ。
つまり俺が言いたいのは、”若くて技術がないうちは特に、大企業で力を蓄えるべし”ってこと。
そして、5年経ったら、独立する。
社会人のみんなはわかってると思うけど、どんな職場でも、5年も働くと飽きてくるんだ。
『飽き』っていうのは、仕事のパフォーマンスに絶大な影響を及ぼす。
「我々の先祖はジャングルに住んでいた。ジャングルでは意味のないものに注意を向ける人間はいなくなる宿命にある。
遠く流れる雲を数えたり、カブトムシを集めたり。のんびりと下らないことをしている人間は、背後から近づいてくる毒蛇や、ジャガーに、気づかない」
そうした性質が我々に遺伝した。すなわち、生き残るために、下らないことに注意を向けようとすると、やる気が無くなるようになっている、と。
そして、新卒の坊やが言うように、そうなったとき、好きに仕事を変えられる自由は、大企業では得難い。特に技術屋はそうだ。
時が来たのだ。技術は蓄えた。今こそ、真の自由に突入するタイミング!!
そう思って会社を興した俺。紆余曲折を得て、なんとかベンチャーを続けられてる。
ところで、入社したはじめはわからなかったが、エリートとその他大勢を見分けるのには、実はちょっとしたコツが有るんだ。
それは机をよく見る事だ。
いや、机のきれいな奴がエリートってわけじゃない。机の汚い奴にも仕事のできるやつはいる。というか多い。
営業とか、人材マネジメント関係の人は割と皆知っていると思うが、「机の片付け方に、そいつなりの秩序がある奴は、たいてい仕事できる」。
たくさん仕事している奴は、資料をちょっと振り返るのに、ガサゴソ書類の山を漁ってさがしたりしない。ちょっと考えればわかると思うけど、そういう作業には1分とか2分とか、細かく時間が掛かるし、脳内コンテキストをスイッチしなくてはならなくなる。
つまり、それまでの深い思考を一時的に、脳内のメモリからハードディスクに書き移して、退避させなきゃならないんだ。
脳みそのハードディスクは書き込みは速いが、読み込みは遅い。目的の書類を発見した後に、再び深い思考状態に戻るのは、かなり時間がかかる。そしてそういう行ったり来たりを繰り返していくうちに消耗して、いつしか深く考えるのをやめてしまう。
だから、デキるやつは、書類を探すのに時間を掛けない。たとえ机の上に山ができていても、目的の書類を即座に(1秒以内に、迷うこと無く)見つけてくることができる。
彼のシステムを発見するスキル。意識していると、いつの間にか身につく。
社内のいろんな部署にちょっと顔を出して、そういう机をしている奴を探して、声をかけるんだ。
で、連絡を取り合って、一緒にバーに行ったりするんだ(そしてオネーチャンたちに”自慢の友人”として紹介する)。
そうして仲良くなった数人を引き抜いて、自分で会社を起てるんだ。
おおまかに言うと、俺が会社を起てる際にやったことは、そういうことだ。
Yコンビネータっていう外国のベンチャーキャピタルの、ポール・グラハムっていう人がこんなかんじのことを言っていた。
ベンチャーが成功するかどうかを決めるのは、彼らのアイデアがどれだけすごいかは関係無く、ベンチャーを構成するメンバーの『人間』で決まる。
初期メンバーは今はいない人も多いが、会社を軌道に乗せるのにみんな役立ってくれた。
それ以後にも結構人を雇ったが、使えない奴はとことん使えない。単に役に立たないということじゃなく、仕事の邪魔になるんだ。かと言ってすぐに抜けてもらう訳にはいかないし。
のべ数時間程度の面接や試験だけで、そういった『人間の本質』を見分けるのは土台、不可能に決まっている。
前述の就職支援の友人も、同じようなことを言っていた。(働いた後に机を見ればわかるんだが。)
人を雇うのにはコストがかかるし、振り回されると更にコストがかかる。
だからこれが、ベンチャーを起業して上手くやるための、”唯一まともな”最短パス、なんだ。
え? まともじゃなくてもいいから、真の最短パスを教えて下さい??
一方で高校時代に付き合い始めた俺の彼女は、小説家になるのが夢で、文系の国立大学に通っていたんだが、結局プロにはならず、普通に就職することにした。
学外に知り合いの多いやつだった。
知人の紹介でとあるベンチャーにツバをつけていた一方で、大手の広告関連企業の就職試験も突破していた。
まだ就職が決まっていなくて多少不安だった俺は、安定した企業の方がいいんじゃないか、空いてる時間でおまえの好きな小説が書けるかも、とアドバイスしたが、
ベンチャーで一旗揚げて、いつかキミを養ってあげるのもいいじゃんw 等と言っていた。いや、別にいいよ。とスルーしたと思う。
ほどなくして、連絡があった。彼女はベンチャーの方にかじを切ることを決めた。
当時の俺は納得できなかったが、決断を否定することだけはしたくなかったので、それ以上何も言わなかった。
社会人になって、電話で度々、「忙しくて小説書けねぇw」と愚痴ってきたので、その度なだめていた俺だったんだが、
学生時代はデートのために休みになる度に電車に揺られていた。社会人になってからは真夜中に突然訪ねてくるようになった。
でも、ある雨の夜にドアベルに気づいた俺がいつものようにドアを開けると、泣いている彼女が立っていた。びっくりする俺。彼女のブラウスの上のボタンが外れていた。
社長と揉めたらしい。
「無理矢理犯されそうになった」彼女はそう言った。
社長と二人で会社に残っていると、おつかれさま、少し休んだほうがいい、と言って社長が背後に立つ。振り返ると、どうも様子がおかしい。怖くなった彼女は逃げようとした。
それで、なりふり構わず逃げてきたという。
そういうことはよくあるのか、と問いただすと、「いつもはおしりを触ってくる程度」と、まるで自分が悪いかのように、申し訳無さそうに言った。
気づかなくてごめん、と俺は謝った。それしかできなかった。
後でわかったことだが、その日社長は二徹していた。
社長からの謝罪があって、彼女は再び会社に通えるようになったが、心配した俺は、そういうことが次にあったら、まず俺に言うんだよ、と注意した。
だがその後、職場環境は悪化するばかりだった。仕事は積み重なり、彼女も部屋に帰れない日が多くなった。心配した俺は度々電話をかけたが、通じないことが多かった。
言うまでもなく、ベンチャーは仕事が多い。そして人間追い詰められると、判断がおかしくなることがある。
その社長はいくらなんでもクソだと思うだろうが、彼女の方にも問題がある。
働いて、職場の人達と話して、しばらくすると口座に自動的にお金が入ってくる。
そんな中で、例えば、おしりを触ってくることに関して社長に楯突くことが、どういう影響をおよぼすのかわからないのだ。
ちゃんと聞いてくれるのか、疲れた社長をノイローゼに陥らせて会社の機能を停止してしまうんじゃないか、そうすると仲間に迷惑をかけるんじゃないか、あるいは権力で押し切られて逆に会社でハブられることになるんじゃないか。もしかしたら辞めさせられてしまうんじゃないか。万が一辞めざるを得なくなったら、自分はどうやって生きていけばいいのか。キャリアもない、スキルもないのに、再就職先があるのか。路頭に迷うんじゃないのか。セクハラされたせいでやめたと、正直に再就職先に言っていいのか、再就職した先でその話が伝わっていじめられたりはしないか。
若者は、何も知らない。
まして、必要な激務で疲れている。そんな中でちゃんと判断を下すことが出来るはずもない。
セクハラの例は極端かも知れないが、あらゆる局面でそのような判断力の弱さは出てしまう。
どれだけ自分は働けるのか・働くべきなのか、業務で必要な知識を養うにはどうすればいいか、などなど。
大企業に就職した人は、そういった常識は、周りの人間のアドバイスを受けたり、会社が提供する教育を受けたり、社内の規律を学んだり、顧客の企業や、子会社との交流したり、そうして徐々に身につけていく。
知っていなければ。選択肢がなければ、選択できない。当たり前だ。
選択肢が無い。そして増えない。
若者よ、君たちは鳥だ。
社会に出て数年は確かに辛いかもしれない。でも巣の中で母鳥がくれる餌を兄弟と取り合うんだ。英気を養え。そのエネルギーはやがて力になる。すべては、巣を離れて大空を羽ばたく、その日のために。
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ところで彼女のことだが、事件があった日からしばらく働いていたんだが、やがて体調を崩し、ベンチャーを辞めてしまって実家に引っ込んだ(そうして、ようやく好きだった小説が書けるようになった)。
それでも何年かは交流は続いていたんだけど、ある日、些細なことで喧嘩して、それっきりになってしまった(確か彼女がネコを飼いたくってたまんない!ってしつこく訴えてきて、好きにすれば、って言ったらそっぽ向かれてしまった。それで俺も冷めたんだ)。
今は音信不通なんだが、風のうわさによると、最近結婚したらしい。どうやら幸せにやっているみたいだ。
相手の勤めている企業の名前こそ知らなかったが、良く日に焼けた、笑顔の似合う好青年だ。
元気な男の赤ちゃんの写真も見かけた。俺はタイミング的にデキ婚なんじゃね?等と下衆の勘ぐりをしてしまったけど(ひょっとすると俺の中にも未練が残っているのかもしれない)。元気でいてほしいと思う。
追記) げっ元増田の記事、よく読んだら、判断を下すのは今日中、ってことか?? さっさと投稿すべきだった… もう俺には、元増田がこのトラバに気づいてくれるように祈ることしかできない…
なお、ここまで読んでくれた読者で、全然参考にならなかった方、ゴメンナサイ。ダラダラと長くて、あなたの時間を奪ってしまって済みませんでした_ _。
人生は一生取り戻せないポイントがいくつかある。それを君らに教えてあげよう
1)
*それ以外は統計的に95%がどうしようもない人生でダメ人間としておわる
2)
官僚か、財閥系商社、メガバンク、外資系投資銀行のいずれかに入社する
*それ以外は統計的に95%がどうしようもない人生でダメ人間としておわる
3)
*それ以外は統計的に95%がどうしようもない人生でダメ人間としておわる
4)
30歳までに早慶以上の大学に進学した頭がよく、可愛い奥さんを貰う
*それ以外は統計的に95%がどうしようもない人生でダメ人間としておわる
5)
35までに2000万円貯金をする。
*それ以外は統計的に95%がどうしようもない人生でダメ人間としておわる
6)
徹底的にリサーチした上で、地方私立大学の近くに、学生用の賃貸アパートを立てる。
*自己資金2000万円と借入1000万円合わせて3000万円を使って、年間10%運用=年300万円収益をあげる
7)
早慶理工学部 2007年度の「合格者・入学者・辞退者」偏差値 - 能ない鳶は能ある鷹をうめるか
早稲田大学の入学者偏差値≒合格者偏差値の約91.4%、慶応義塾大学の入学者偏差値≒合格者偏差値の約91.2%
早慶理工学部 2007年度の「合格者・入学者・辞退者」偏差値
合格 辞退 辞退率
東京大学 3107 17 0.5%
京都大学 2928 16 0.5%
一橋大学 947 4 0.4%
慶應義塾 9995 5899 59.0%
早稲田大 18300 12640 69.1%
中央大学 15089 11403 75.6%