はてなキーワード: 青春とは
自分だったら違う教え方するかなあと思ったり、あー、あるあると思ったり、観てるとあるあると思うのが多いなあ
ミュートとカッティングが混ざってるのって、Van Halenとか弾いてみるとかどうよ?と思ったり
というか、アコースティックの前に興味なくてもエレキギター試すのがいい気がする
フォークギターにエレキの弦を張るとか、とにかく弦を柔らかいのに変えるべき
どれだけ手の力を使わずに弾くか、
というのはライブやコンサートを最後まで弾ききる体力とも関係するので、
力を抜いてどれだけ弾けるようになるか、みたいな考え方は大事な気がする
どれだけ楽にちゃんとやるかみたいな
ローコードを先に覚えない方がいい気がする
単音でルートを弾くことで、ベースギターみたいな弾き方から音の感覚を学ぶのも大事な気がする
TAB譜通りにまずは好きな曲を1曲選んでちゃんと弾くのも大事な通過点だけど、
そこからTAB譜なんて買わなくてもなんとなく弾けるようになっていく方が、
会話するように楽器を弾けるようになっていく、というのは楽しい
何にしてもちゃんとやろうと思うのは意外と良くない
なんとなくギターなり、やらなければならない個人的な仕事を手に取って、
ちょっとやってみて、なんか違うんだよなあ、と思ったらやめていい、
ぐらい軽い気持ちでやるのがいい
何か音が鳴ったらその音を当ててみるとか、音あてゲームしてみるとか
そのうち、知らない曲がかかっても、すぐに合わせて弾けるようになると思う
まあ、難しい曲はプロでも難しいと思うけど、
ジャムりやすい、途中参加しやすい曲を敢えてやるという文化はあるわけで、
それはジャズとかよく知らないけど、
各楽器がかわりばんこに演奏する、みたいなのはそういう文化だと思う
子供の頃のゴム飛びとか、複数人数でやる縄跳びみたいなものである
ジャムりやすい、セッションしやすい単純な曲からやるべきというのもあるんだろうか
しかし、アラフォーになってギターが弾けるようになっても青春は取り戻せないので、
女の子とイチャイチャパラダイスした方がいいってばよ、と思うのだった
あと、福山雅治のギター講座でうっかりミュートでハーモニクス弾いてしまう話は面白かった
あんまり意識してなかったけど、あー、そうなるよなー、と思った
アンプ通すと余計汚く聴こえるだろうなあ
嫌いなものへの呪詛ばかり書いていても不健康な感じがするから、好きなもののことも書こう
愛してはいないなあ そもそも愛ってなんだ?みたいな話は置いておくとしても、どんな定義だろうと愛してるってほどではない気がする
でも嫌いでもねえんだな むしろ好きではある
何が好きか
やっぱ桜島が好きだな
あれ、多分もうちょい近くに住んでたら灰に悩まされてかなり嫌になってた気がするんだけど、俺のいたところではちょうどいい青春のフレーバーくらいに収まってくれていた
風向き次第でときどき灰が降って、髪がゴワゴワするとか机がザラザラすると言って笑う 掃除の時間に集めたゴミが灰まみれでびっくりする そのくらいだった
野球部がいいとこまでいって鴨池の球場まで全校応援に行ったとき、ちょうどメチャクチャ噴火してたんだよな
砂嵐が来てるときの中東の街ってこんな感じなのかなってくらい町中が黄土色に染まっていて、視界もそこそこ悪かった あれは興奮したなあ
応援中も灰は降り続けるもんだから、家に帰ってシャンプーをしたらもうまったく泡が立たない これが桜島の洗礼か、と思ったっけ
やっぱぼんやり好きな程度だから、ビミョーな話しか出てこない 鹿児島に対する強い情動がない
いっそ好きなTwitterの人の話とかしようかな いいのか?それ 別に罵るわけじゃねえからいいか
でも俺だったら増田で自分のアカウントが誉められてたらすげー気持ち悪いしくたばれと思うな やめておこう
弁慶外伝はSFCのソフトで、Wiiのバーチャルコンソールを通じて小学生〜中学生のころに遊んだ
和風ドラクエ みたいな感じのゲーム性で、日本全国に一応行けるのが印象的だったな
なかでも好きだったのが鳥取のエピソード トトリっていうすげー適当な名前の村があって、拡がり続ける砂漠に呑まれそうになってるのを助けるって話だった
鳥取に一切興味ない人が適当に砂丘のイメージで作った雑なエピソードって感じがバリバリ出ててメチャクチャ良かったんだよな
鹿児島なんかたしか火山っぽいのがおざなりに置かれてて、人間は一人もいなかったな
なかなかひでーゲームだったけど、なんか好きだった
なんなんだこれは 俺は好きなものについて語りえないことがわかってきた
あ、来世も結婚って書き忘れてた…
駄目じゃん、俺無理じゃん結婚
本当に面白くて、アレ関係の記事を読んでるとすげー口角が上がるんだよな 健康にいい
まじで最高ですよ
頑張ってる女性が肉体の差でアッサリ負けて、しかしトランスジェンダーを大っぴらに罵倒するとポリコレに殺されるので必死に言葉を選んでる感じ、最高!
俺はスポーツが嫌いなので、スポーツマンが理不尽に苦しんでるのを見るのが大好きなんだ(甲子園中止のニュースもかなり良かった)
トランスジェンダー、ポリコレ性がほぼ最強なので誰も太刀打ちできないのが本当にいい
「本当は完全に男のやつが、女を僭称して賞を盗んでいる」って構造だったらアッサリカタがつくんだけど、さすがにそんなことはないだろう
本当にトランスジェンダーの人が、制度の穴をついて得してるだけだ
トランスジェンダーって普段はいろいろ大変なんだし、そのくらい許してやんなよwと完全な部外者としては思うんだけど、まあ真っ当に頑張ってる女性たちからしてみりゃズルに他ならないよな
普段TERF批判してる人がモゴモゴしてたりするのも本当にいい
ポリコレ界のホコタテなんだよな
勝つのはどっちだ?
目が離せねえ〜っw
巷では早いものなら10代で遅くとも20代くらいには恋愛教習所に行って恋愛仮免を経て恋愛免許を取得するのだが、
私のところには役所の手違いで案内が送付されてこず。結果、恋愛免許を取得しようと思ったときには手遅れだった。
恋愛講習では、男女別に分かれていい雰囲気の判別方法や友達を紹介してしてもらう方法、ちょっと無理目の変態プレイをゴリ押しする方法などを教えてもらえるようだ。
下校途中の恋愛中のカップルを見ていると眩しく思う。「アァ、彼彼女らは無事に恋愛試験に合格したのに、我のこの体たらくはなんだ」と鬱になる。
巷では恋愛免許を取得していない者もおり、違法恋愛で相手の心を傷つけたり、損害賠償問題になったり、望まぬ妊娠もあるらしいが、私にとっては預かり知らぬことだ。
寒い寒いと言いながら、三時のおやつでも食べようかとリビングに降りてきた私に、キッチンから父がボソッと声をかけた。
「エアコンなら、母さんが業者呼んで清掃してからじゃなきゃ使わん言ってたから、つけたら怒られるぞ」
はぁ?という顔をしている私に、いらんといったのが聞こえなかったのか、みかんを手渡しながら父が言う。
「なんで寒くなる前にやっとかんかったんだって話よな。そんなこと言ったら、怒られるから絶対言わんけど」
からからと笑う父。手に持つマグカップには湯気の立つコーヒー。テーブルに目をやると、みかんの皮が散乱している。
ソファの背もたれにかかっていたひざ掛けを腰に巻いて、リビングのテーブルにつく。渡されたみかんを揉みながら、
頼むより先に父はグラインダーに豆を入れていた。ブィーンという無機質な音が部屋に響く。
「みさちゃん、昨日の夜酔っぱらって、そこまで聞けんかったけど。この後どうすんの。そこらへん、母さんとは話したんか?」
「うーん」
どうしたものかと私は少し考えた。昨夜、久々に帰省した私のために、自宅ではささやかな歓迎会が催された(とはいっても少し豪華な寿司の出前をとったくらいだが)。食事を終えて、家族三人テレビを見ながらダラダラとお酒を飲んでいたのだが、父は早々かつ静かにリビングのソファに沈んだ。腹に猫を乗せて、スマホのバイブほどの小さな音量でいびきをかきながら寝る父をそのままに、母とは今後の話をある程度した。正味二時間ほどかかったその話を、今父にするにはまだ話をまとめ切れていない。母からは同姓として理解は得られても、父にはこの冗長な割に何も決まっていない私の現状を伝えても、ただ心配を駆り立てるだけではと不安になったのだ。
「まぁ暫くは休むよ。貯金もあるし。今はまだ動けん気がするし、何より少し疲れたわ」
みかんの皮をむきながら、はぐらかすようにそう答えると、コーヒーを入れる父の手に視線を移した。暫く見ない間にまた年季が入ったなぁと、ふとそんなことを考えた。
ここ数年、私(輝く三十代独身)はアメリカ西海岸の小さな広告代理店で仕事をしていた。小資本の飲食店や小売店なんかがメイン顧客だったので、今回のコロナによる各種制限後はほどんと仕事がなく、一部制限解除後もほとんどの店はコマーシャルを打つ余力はなかった。片手間に作っていた無料情報誌なんかは、コロナ対策のコラム等を差し込みつつほそぼそと発行を続けていたけれど、いつしかそれも限界に。結果、私はあえなく「状況が良くなったらまた声をかけるから、必ず戻ってきて」とお決まりのコメントと共にレイオフの網にかかったのである。こんな状況ですら私を限界まで雇い続けてくれた会社には感謝しかないが。
解雇後「とりあえず一旦リセットだな」と考えた私は、実家に帰ることにした。異性関係は、現地で交際していた男性と二年ほど前に別れた後はパッタリだったし、行きつけのチャイニーズレストランもコロナで潰れたので、かの地に私を繋ぎ止めるものはもう何もなかった。大卒後から今までずっと海外でもがいてきたこともあり、このひっくり返った世界を口実に、このタイミングで実家でゴロゴロしてやろうと、そういうことである。しかし状況が状況なので、帰国を決断した後も、やれ渡航制限だ、やれチケットの予約だと色んなことがうまく繋がらず、なかなか出国することができなかった。ようやく帰国の日取りが決まったころ、
「帰るで」
ポッと送ったLINEに、
「車で迎え行く!楽しみ!おめかししてく!」
と還暦も半分過ぎた母はノリノリで返信したにも関わらず、当日派手に寝坊した。私が期待していた、到着ロビーでの感動の再会(BGM:青春の輝き/The carpenters)は叶わず。実に四年ぶりの帰国はなんとも味気のなく、一人公共交通機関でと相成ったのである。
「あれな、『コロナだし、やっぱ行かん方がいいと思って』って言い訳しとった」
私の分のコーヒーを手渡しながら、けらけらと父は笑った。
「ほんと昔から適当な人。あんなんと結婚した意味が分からん。初恋の人とか言わんでよ?」
私が次のみかんに手を伸ばしながら言うと、
「初恋かぁ……」
ギリギリ聞き取れるくらいの声でボソッと言った後、父は一人モジモジしながら下を向いた。思えば父と母がイギリスで出会ったという話は聞いたことがあるが、初恋話となると聞いたことがない。恐らくこの人の初恋は母とは別の人と思うが、どうせ時間もあるし、掘れば面白い話が聞けるかも知れないと思った私は、
「そしたら、父さんの初恋っていつよ?」
別に話したくなければいいですよ、ええ。と二個目のみかんの皮をむきながら、興味なさげに聞いてみた。暫く返答がないので視線を上げると、相変わらずモジモジしながら、父は照れくさそうに顔を上げた。
「お墓に持っていくほどのものでもないし、話してもいいか。母さんには内緒だぞ?」
言うと父はテーブルの上のみかんの皮をまとめてゴミ箱に入れると、ゆっくりと向かいの席に着いた。
(結局話したいんでしょうに……)
「みさちゃんも墓参りの時に行った叔父さんの家、まぁあれは父さんの実家でもあるわけだけど、裏手に階段あったやろ。急なやつ。あそこを登ると昔図書館があったんよ。市立だか県立だか忘れたけど、そこそこ立派なやつがね。父さんは大学の受験勉強を毎日そこでしてたんだ。家だと兄弟たちがうるさいから」
父の実家は西日本の某所。坂の多い海辺の町だった。遠方であることもあり、私は小学校高学年の時に祖父母の墓参りに行ったのが最後、以来そこには行っていない。
「そこの自習室がさ、海に向かって大きな窓があって。部屋にストーブがあったけど、やっぱり窓が大きかったせいかな。冬場はすごい寒かった。でもそのおかげで利用者が少なくてね。少し寒いくらいの方が頭も冴えるし、父さんはそこを好んで使ったんだ。あともう一つ、別の理由もあったんだけど」
父はそわそわと立ち上がると、コーヒーのおかわりだろうか、電気ケトルに水を入れて沸かし始めた。ケトルがお湯を沸かし始める音が、私の想像の中の自習室のストーブの音と重なる。父はそのままケトルのそばから離れず、窓の外に目をやりながら続けた。
「父さんともう一人、その自習室を使う女の子がいたんだ。とても綺麗な、束ねた長い髪が印象的な子だったよ」
突如文学的な表現をし始めた父をみて(これはキモイな……)と思った。初恋話を聞くのにある程度の覚悟はしていたものの、父の口から語られるそれは、なんとも中途半端な恋愛小説のようで、
(これは、脳内でキレイどころの女優さんでもキャスティングして、程よく補完しながらでないと聞くに堪えないな)
そんなことを考えながら、みかんを口に放り込んで聞いた。
「それが初恋の人?思ったよりチープな感じ」
「最後まで聞けよ。みさちゃんが聞いたんだし、父さんにとっては大切な青春の1ページだぞっ!」
父はムッとした表情で言った。
「隣の高校の女の子だったんだ。同じく受験生だった。頭のいい子でね。その部屋で一緒になった最初の数回は会話がなかったんだけど、ある時勇気を出して話かけたんだ。『どこの大学を目指してるんですか』ってね」
「ほうほう。で?」
「目指してる大学が一緒だったんだ。まぁ、彼女は余裕の合格圏内。父さんは相当な努力を要するくらいの差はあったけれどね。彼女は英語系の学部に進みたいと言っていた。将来は海外に行きたいと。当時ボーっと生きていた父さんと違って、明確な夢を持っていた彼女はとても輝いていてね。ほら、男って単純だから、一発で惚れちゃったんだ。同じ大学を目指す二人。一緒に勉強する自習室。これは、もう、そういうことだろうってね」
「馬鹿なのではなかろうか」
「いや、馬鹿でなくて!」
父は鼻息荒く私を遮り、
「たしかに最初は一方的なものだったさ。けれど、一緒に勉強……というかほぼ父さんが教わるだけだったけれど、毎日のように、約束して、同じ時間を過ごして、そういう感じになったんだ。『一緒に合格しようね』とか『一人暮らしする時は、近くに住もう』とか、これはっ!もうっ!そういうことでしょうがっ!」
若干の金八先生口調になりながらまくし立てた。
「彼女の教え方が本当にうまいもんだから、ギリギリの成績だった父さんも合格圏内に入るくらいになったんだ。夢の大学生活は目の前だった。ある雪の積もった日、勉強を教えてくれたお礼に、図書館の近くでラーメンを奢ったんだ。温かいものでも食べようってね。その帰り道、初めて手を繋いだんだ。女の子と手を繋いだのは、その時が初めてだ。さっき食べたラーメンが胃から飛び出そうだった。家まで送ると言ったんだけど、ここまででいいと。途中で分かれたんだ。次の日も、いつも通り会えると思った。でもなぁ……」
突然、演技派女優のようにうなだれる父。いや、でもこれは結構シリアスな展開なのでは。私は我慢できず、恐らく一番ビンビンに立っていたフラグを掴むと、
「……し……死んだとか?その才色兼備さんは……事故に遭ったとかで……」
ゴクリと唾を飲みながら聞いた。少しの間、静寂がリビングを包む。父は顔を上げると、
「あっ、忘れてた」
と言って、電気ケトルのスイッチを入れ直した。ズッコケる私を一瞥しながら続ける。
「いや、死んでない」
「おい」
「死んでないんだけど、消えた」
は?という私の顔に腕を組みながらうんうんと頷くと父。
「次の日から、もう試験も近いのにパッタリと来なくなった。いなくなって三日後くらいかな、その子の高校に行ったんだ。名前は知っていたけれど、家は知らなかったし、当時は携帯なんてないからな。それしか方法がなかった。今ほど個人情報にうるさくないからな、聞いたらサラッと教えてくれたよ」
ケトルからサーっとお湯の沸く音がする。部屋が寒いからか、注ぎ口から湯気が濃く立ち上る。
「夜逃げしたらしい。母親がいない家庭で、親父さんがあまり真面目な人じゃなかったようでな。突然いなくなったってことだった。仕事で失敗したんだか、博打なのか知らんが……。家の前にも行ったんだけどな。バラック小屋ってわかるかな?そこまで酷くはないけれども、それに近いような、貧相な家だった。当然、明かりもついてないし、扉を叩いても誰も出てこなかった。家の前には、彼女が図書館まで来るのに使っていた、見覚えのある自転車がそのまま置き去りにされてたよ」
そこまで言い切ると、父は黙りこくった。そのまま暫く何も言わず、再び沸騰したケトルのお湯でコーヒーを入れ始める。
私は恐る恐る聞いた。父はいつの間に私のコーヒーが空になっているのに気付いたのだろうか。二人分入れていたコーヒーの片方を私に差し出しながら、
「父さんは合格したよ?」
知ってるだろ?と言わんばかりのとぼけた顔で答えた。
「いや、父さんでなくて、才色兼備さんは?合格発表で奇跡の再会をしたとか」
興奮する私とは対照的に、父は再び、一人冷静にモノローグに入る。
「あの日、合格発表の日。始発で発表を見に行ったよ。大学は遠かったからな。張り出された番号より先にまず彼女を探した。どこにもいなかった。一通り探した後、掲示板を見た。自分の受験番号があった。でも全く喜ぶことができず、父さん、そこでずっと立ってた」
(ヤバイ、泣きそうだ)
目の前でセンチメンタルに語られるオジさんのモノローグに、不覚にも目頭が熱くなる。
「当然彼女の番号はおろか、受験したかどうかさえ知らないからね。その日は大学の門が閉まるまでそこにいたよ。掲示板は何日張り出されてたんだっけな、もう覚えてないけど、もしかしたら今日これなかっただけで、明日見に来るのかも知れない。そう思った父さんはなけなしの金をはたいて近くの民宿に泊まって、翌日も一日中待ってたんだ」
「……でも、来なかったんでしょ」
ティッシュで目頭を押さえながら私が聞く。指先についたみかんの酸が目に染みる。
「うん。来なかった。そして大学に入ってからも、彼女の姿を見ることはなかった」
自分の話なのに、ウルウルとなく娘にもらい泣きでもしたのだろうか。ズビッと鼻を一度ならすと、
「きっと、受験できなかったんだなぁ。だって受験してたら、彼女なら絶対受かってるもの。あんなに行きたがってた大学だったんだから」
父はしみじみそういうとコーヒーをスッとすすり、一つ残ったみかんを、テーブルの上のカゴから取り出した。
(なんて切ない話だ……)
還暦もとうに過ぎたオジサンのコイバナに、悔しいけれど胸を打たれた私は、鼻水をかみながら劇場を退席しようとした。脳内で有村架純あたりを勝手にキャスティングしていた才色兼備の不憫さも去ることながら、そこにいない初恋の人を必死に探す父の哀れさを思うと、今はすっかり禿げ上がった父にも、そこそこかっこいい俳優をキャスティングしてやらねば。そう思いながら、ソファで眠る猫を抱えて二階に上がろうとした。その時。
「でも、この話には続きがあってな」
ニヤニヤとしたり顔で笑いながら、父は私を引き止めるように言った。
「父さん結婚前にイギリスで単身赴任したことあるって言ったろ。そこで彼女と再会したんだ」
私は慌てて猫をソファに戻すと、前のめりになりながら席に戻った。と同時に私は焦った。父と母はイギリスで出会ったという話を思い出したからだ。そうすると、有村架純をキャスティングした才色兼備の役を再考しなければならない。あの母親は……明らかな才色不備だ。
「あ、母さんじゃないぞ」
私の焦りを察したのか、落ち着かせるように父は釘をさした。
「日本人の駐在員が集まるパブがあってな。仕事終わりにそこで飲んでいたら、隣に二人組の日本人女性が来たんだ。その片方が彼女だった。一目でわかったよ。向こうもそうだったと思う。『もしかして、○○さん?』って聞かれた時、夢でも見てるんじゃないかと思ったよ」
「うわぁ、本当にそんなことってあるんだ。もうそこから話が止まらなかったでしょ」
「いや、お互いとても驚きつつも、一言二言交わしてその日は別れたんだ。向こうは連れがいたしね。翌日は休みだったから、また明日改めて会いましょうと、向こうから番号を渡された。その番号を見て色々悟って、嬉しくなったね」
「なにを悟ったん?」
「電話番号だけで、ホテルの名前とか部屋番号とかは書いてなかった。つまり定住しているってこと。ちゃんと夢を叶えたんだと」
「なるほどねぇ」
そんなに長いこと話したつもりはなかったが、いつの間にか部屋は薄っすらと暗くなっていた。父がパチッと部屋の明かりをつけると、猫が呼応するように二階へ駆けていった。
「でもさ、そんな感動の再会したら、もうそれは運命の人じゃないの?どうしてその人と結婚しなかったのさ」
話が一周して戻ってきたが、単純にそう思ったので聞いてみた。そりゃあ、今の母と結婚したから私がいてとか、そういう御託はあれど、普通ならそこでくっつくだろうと、そう思ったからだ。
「あら、そういうパターン」
「あの後、働きながら勉強して、渡英して、仕事についたと言っていた。そこで出会った人と結婚したそうだ」
それを聞いて、世の中うまくはいかないのだなと思ったのはもちろんだけれど、ふとその時父は何を思ったのかが気になった。初恋の人との運命的な再会と同時に、自分の恋が終わった時、悲しかったのだろうか。悔しかったのだろうか。私だったらグシャグシャになってしまうかも知れない。しかし、そんな私の疑問は、次の父の言葉ですぐに解消した。
「心から嬉しかった。父さん、みっともないけど、そこで泣いちゃったんだよ」
照れくさそうに笑いながら父は続けた。
「良かった。良かったってね。ずっと心につっかえていたものが取れたような気がした。『ありがとう』っていう父さんに、あの人は『なんで?』とは聞き返さなかった。わかってくれたんだろうね。『こちらこそありがとう』と」
「どういうこと?」
今までの話の中で、父がその人に感謝することはあっても、父が感謝されるようなことがあっただろうか。
「『君が海外に行ったら、そこに僕も必ず行くから、その時はバッチリの英語で観光案内してほしい。約束しよう』父さん、そう言ったんだと。全く覚えてなかったけどね」
「そんな約束してたんだ」
「『私が海外に行くことに、きちんと意味を持たせてくれたのはあなただった。約束を守るために、頑張ったから今ここにいるの』と言われた。父さんも、彼女の役に立ててたんだ」
一昔前のトレンディ俳優のようにフッと小さく笑うと、そのまま父はトイレへと消えた。
(お前はすっかり忘れてたわけだけどな)
父の背中に心の中で柔らかく突っ込みながら、私もニッコリ笑った。
「ああ。会ってない。連絡先も特に交換しなかったんだ。まぁ色々あってね」
キメ顔で答える父に、久方ぶりに(気持ち悪い)という素直な感情が戻ってくる。
「ただいまぁ」
「あら。何仲良く話てるの珍しい」
リビングに入ってきた母は、そう言いながら、みっちり膨らんだエコバックをキッチンに置いた。それを見て、先ほどまでの話題のせいで居心地が悪いのか、父が二階へ避難しようとする。
「なになに?なんの話してたん?」
トイレに行こうとする有村架純とは程遠い母が、リビングの出口で父に聞く。
「いや?たわいもない話だよ」
父は道を譲りながら誤魔化した。訝しげな視線を投げながら、母がトイレに入ったのを見計らって、
「ちなみにな」
父は私の耳元に口を寄せると最後にコソッっと
「彼女と再会したとき、パブに彼女と一緒に来てたのが母さんだ」
そう付け足して、ニヤニヤしながら駆け足でリビングを後にした。
「えぇー!?なにそれぇ!」
「ねぇー!何の話なのー?」
あの人との馴れ初め話は、また後日みかんでコーヒーを飲みながらでも聞こうと思う。
夕方のニュースで、ヨアソビの群青をBGMにした文化祭のコーナーを見た
もし今高校生とかしてたらこれが青春ソングになるのか、ちょっとうらやましいなと思ったけど、自分の高校生の頃は三木道三がヒットしていて、自分は三木道三を聞きながら愛のあるセックスとか言いながら大学生の彼女とセックスに励んでいたので、まぁ俺の勝ちかなという気持ちに落ち着いた
ここでフェミ論議してるやつらNetflixドラマのセックスエデュケーション見てくれ
登場人物みんな青春しててすれ違うシーンではヤキモキするもののめちゃくちゃおもしろい
シーズン2あたりではフェミ関連のシーンもあるけど、ネットでツイフェミばっかりみててアンチフェミみたいだった自分でもすんなり入ってきた
なんかムラムラするな〜とか、
たまには思いっきりオシャレして全力で女女した女の皮被りたいな〜とか、
そんな一時的な性欲の盛り上がりに突き動かされて入れるんだけど、
(この後メッセージのやり取りして、相性良さそうな人を見極めて、約束取り付けて、当日身支度して出かけて……金も結構かかるだろうし、正直めんどくせぇ……
大体誰かとLINEすんの嫌いだし、そもそも人と話すの嫌いだし……
インターネット年増なのでプロフに写真載せるの抵抗あるしな……
待てよ。じゃあ何のためにマッチングアプリやるの?
今から時間と金かけてわざわざ嫌いなことやろうとしてるのか自分は?)
と考えてしまい、冷静になって15分後にはアンインストールしている
そんなのの繰り返し
女性風俗は一回行ったけど、払った金に見合った価値を感じられなかったし
「趣味があれば他はいいや」という価値観、過去に持っていた。趣味以外に楽しいと思えることがなかったのだ。
真面目に学生生活を送りすぎて青春なんてこれっぽっちもなかった。厳しくて過保護な親に育てられたことで、洋服1枚買うだけでも親の顔色を伺っていた。
人間関係も趣味も勉強もバイトも、全て親が喜ぶことを考えて生きていた。
そんな環境で育ち、大学生~社会人になった私は「趣味」を知ったのだ。好きなことを好きに楽しめる幸せを生まれて初めて知った。
相変わらず人間関係と仕事関係は親の顔色伺い。趣味だけが生きる意味だった。趣味の楽しさを知らなかった頃は、大人になった死ぬつもりだった。だって生きることは楽しくなかったから。
人にこの価値観を押し付けることはなかったが、趣味のない人はなぜ生きている?という疑問は常々ある状態。
今は親の顔色伺いをやめ、恋愛を楽しみ、結婚もし、子どももいて、普通の人の幸せな日々を過ごしている。
「趣味があれば他はいいや」という価値観、確かに異常だった。傍にそんな人がいたら声をかけてみてほしい。普通の家庭で育てば知れる幸せの感情が欠けている可能性がある。
ハロオタからつんくがクリエイターとして信仰されている理由がピンとこない。
ハロープロジェクトの象徴的な存在としてなら、わかる。始祖として、崇めるなら分かる。
ずば抜けてるのか?
全然起き上がれない〜のなんだよバカ子ちゃんって。マツコミジメックスのいとこか?
人生Bluesだって、スルメ曲って言われてるけど 初見じゃクソつまらんってことだよ?
オタクは、次のモーニング娘のニューシングルがつんく曲であることに歓喜しているが、純エビの意味のわからなさ。
普通アイドルが歌う「純情」って言ったら、邪な心なしに相手を思う恋心だと思うだろ。
ライナーノーツを読んだら、
この歌詞に出てくる「純情」とは「新鮮味」「ピュアな心」という意味でもあって。
無心にモーニング娘。に入りたい!
歌手になりたい!
有名になりたい!
というような気持ちで飛び込んできたあの気持ち、つまり「純情」は今も持っているわという宣言なのです。
信じられないならどうぞ、検証してみてください。
とこういうことを叫んでいます。
いやいやいやー、それを歌われてもなぁ、、、
その辺は歌でつんくの言葉を使うんじゃなくて、インタビューとかパフォーマンスとか、メンバーの言葉で聞きたかったじゃん?それに、その辺りを知らずに聴いた人、置いてけぼりだよね?
「五線譜のたすき」なんて、受け継いでいきます♡みたいな歌を児玉雨子作詞でリリースさせておきながら、『あんなん過去のもんだから』みたいな歌詞をお前が書くんか!!!!
過去に縛られるなと言いたいのかもしれないが、もっと言いようがあったんじゃないのか。
泡沫サタデーナイトからのファンだがセトリを知るためにも過去曲は聴くし、否応にも 作詞作曲が誰かを知ることになる。
恋ならはじまってるって、「当時のアンジュルム」の曲か?? ※スマイレージからのメンバーである田村の卒業シングルなので、餞としてスマイレージらしさがあるという解釈もある。
鬼滅がめちゃくちゃ流行っていたのでここいらで流行に乗っとくかと見たのが早数ヶ月前
青春をアニメに捧げた身からいえば鬼滅がガンダムやらハガレンやらのあそこら辺よりすごく面白いかと言われると
それにしても鬼滅はアニメで見ていたのだがずっっと違和感があった
”鬼滅のキャラクターって全部説明してくれるんだな?”と言うこと
炭次郎もなんたらの柱の人たちも天狗の人もお母さんもみんなみんなぜーーーーーーーんぶご説明くださる
xxはxxxだからxxxなのよ
こいつ、xxxだからxxxと判断してxxxしたと思ったらxxx!?!?
みたいなこう 読者に想像の隙を一切与えないような切羽詰まった感がイマイチ入り込めない理由な気がした
大体は
「あっこのキャラはこの時あれを言おうとしたのかな?」
こんな感じの想像力で保管させるものが一般的なのに対して、鬼滅はもう全部言う
想像の余地を与えてくれないので物語の幅が小さいような感覚すら覚えてしまう
加えてこんな人現実にいたらなかなか怖い
寒冷前線が来ていて、暖気の下にもぐりこんだ寒気は暖気を急激に押し上げながら進むから寒いんだ!!!!!
みたいに寒さを表現するような
それ言わないといけないんか??みたいな冗長性と作者の読者への信頼のなさみたいなものが
自分がなんとなくハマれない要因なのかなと思った
まあこれ自体はもやっとが晴れていいんだが、そのあと鬼滅を見ちゃうとこの説明が面白くて仕方ない
ご説明ありがとうございますっっっっ!!!!!!みたいな合いの手を入れながら見ないと