「熊本」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 熊本とは

2024-09-30

三  学年は九月十一日に始まった。三四郎は正直に午前十時半ごろ学校へ行ってみたが、玄関前の掲示場に講義時間割りがあるばかりで学生は一人もいない。自分の聞くべき分だけを手帳に書きとめて、それから事務室へ寄ったら、さすがに事務員だけは出ていた。講義はいからまりますかと聞くと、九月十一日から始まると言っている。すましたものである。でも、どの部屋を見ても講義がないようですがと尋ねると、それは先生がいないからだと答えた。三四郎はなるほどと思って事務室を出た。裏へ回って、大きな欅の下から高い空をのぞいたら、普通の空よりも明らかに見えた。熊笹の中を水ぎわへおりて、例の椎の木の所まで来て、またしゃがんだ。あの女がもう一ぺん通ればいいくらいに考えて、たびたび丘の上をながめたが、丘の上には人影もしなかった。三四郎はそれが当然だと考えた。けれどもやはりしゃがんでいた。すると、午砲が鳴ったんで驚いて下宿へ帰った。  翌日は正八時に学校へ行った。正門をはいると、とっつきの大通りの左右に植えてある銀杏並木が目についた。銀杏が向こうの方で尽きるあたりから、だらだら坂に下がって、正門のきわに立った三四郎から見ると、坂の向こうにある理科大学は二階の一部しか出ていない。その屋根のうしろ朝日を受けた上野の森が遠く輝いている。日は正面にある。三四郎はこの奥行のある景色を愉快に感じた。  銀杏並木こちら側で尽きる右手には法文科大学がある。左手には少しさがって博物の教室がある。建築は双方ともに同じで、細長い窓の上に、三角にとがった屋根突き出している。その三角の縁に当る赤煉瓦と黒い屋根のつぎめの所が細い石の直線でできている。そうしてその石の色が少し青味を帯びて、すぐ下にくるはでな赤煉瓦一種の趣を添えている。そうしてこの長い窓と、高い三角が横にいくつも続いている。三四郎はこのあいだ野々宮君の説を聞いてから以来、急にこの建物をありがたく思っていたが、けさは、この意見が野々宮君の意見でなくって、初手から自分の持説であるような気がしだした。ことに博物室が法文科と一直線に並んでいないで、少し奥へ引っ込んでいるところが不規則で妙だと思った。こんど野々宮君に会ったら自分発明としてこの説を持ち出そうと考えた。  法文科の右のはずれから半町ほど前へ突き出している図書館にも感服した。よくわからないがなんでも同じ建築だろうと考えられる。その赤い壁につけて、大きな棕櫚の木を五、六本植えたところが大いにいい。左手のずっと奥にある工科大学封建時代西洋のお城から割り出したように見えた。まっ四角にできあがっている。窓も四角である。ただ四すみと入口が丸い。これは櫓を形取ったんだろう。お城だけにしっかりしている。法文科みたように倒れそうでない。なんだか背の低い相撲取りに似ている。  三四郎は見渡すかぎり見渡して、このほかにもまだ目に入らない建物がたくさんあることを勘定に入れて、どことな雄大な感じを起こした。「学問の府はこうなくってはならない。こういう構えがあればこそ研究もできる。えらいものだ」――三四郎大学者になったような心持ちがした。  けれども教室はいってみたら、鐘は鳴っても先生は来なかった。その代り学生も出て来ない。次の時間もそのとおりであった。三四郎は癇癪を起こして教場を出た。そうして念のために池の周囲を二へんばかり回って下宿へ帰った。  それから約十日ばかりたってから、ようやく講義が始まった。三四郎がはじめて教室はいって、ほかの学生といっしょに先生の来るのを待っていた時の心持ちはじつに殊勝なものであった。神主が装束を着けて、これから祭典でも行なおうとするまぎわには、こういう気分がするだろうと、三四郎自分自分の了見を推定した。じっさい学問の威厳に打たれたに違いない。それのみならず、先生ベルが鳴って十五分立っても出て来ないのでますます予期から生ずる敬畏の念を増した。そのうち人品のいいおじいさんの西洋人が戸をあけてはいってきて、流暢な英語講義を始めた。三四郎はその時 answer という字はアングロ・サクソン語の and-swaru から出たんだということを覚えた。それからスコットの通った小学校の村の名を覚えた。いずれも大切に筆記帳にしるしておいた。その次には文学論の講義に出た。この先生教室はいって、ちょっと黒板をながめていたが、黒板の上に書いてある Geschehen という字と Nachbild という字を見て、はあドイツ語かと言って、笑いながらさっさと消してしまった。三四郎はこれがためにドイツ語に対する敬意を少し失ったように感じた。先生は、それから古来文学者が文学に対して下した定義をおよそ二十ばかり並べた。三四郎はこれも大事手帳に筆記しておいた。午後は大教室に出た。その教室には約七、八十人ほどの聴講者がいた。したがって先生演説口調であった。砲声一発浦賀の夢を破ってという冒頭であったから、三四郎おもしろがって聞いていると、しまいにはドイツ哲学者の名がたくさん出てきてはなはだ解しにくくなった。机の上を見ると、落第という字がみごとに彫ってある。よほど暇に任せて仕上げたものみえて、堅い樫の板をきれいに切り込んだてぎわは素人とは思われない。深刻のできである。隣の男は感心に根気よく筆記をつづけている。のぞいて見ると筆記ではない。遠くから先生の似顔をポンチにかいていたのである三四郎のぞくやいなや隣の男はノート三四郎の方に出して見せた。絵はうまくできているが、そばに久方の雲井の空の子規と書いてあるのは、なんのことだか判じかねた。  講義が終ってから三四郎はなんとなく疲労したような気味で、二階の窓から頬杖を突いて、正門内の庭を見おろしていた。ただ大きな松や桜を植えてそのあいだに砂利を敷いた広い道をつけたばかりであるが、手を入れすぎていないだけに、見ていて心持ちがいい。野々宮君の話によるとここは昔はこうきれいではなかった。野々宮君の先生のなんとかいう人が、学生の時分馬に乗って、ここを乗り回すうち、馬がいうことを聞かないで、意地を悪くわざと木の下を通るので、帽子が松の枝に引っかかる。下駄の歯が鐙にはさまる。先生はたいへん困っていると、正門前喜多床という髪結床の職人がおおぜい出てきて、おもしろがって笑っていたそうである。その時分には有志の者が醵金して構内に厩をこしらえて、三頭の馬と、馬の先生とを飼っておいた。ところが先生がたいへんな酒飲みで、とうとう三頭のうちのいちばんいい白い馬を売って飲んでしまった。それはナポレオン三世時代の老馬であったそうだ。まさかナポレオン三世時代でもなかろう。しかのん気な時代もあったものだと考えていると、さっきポンチ絵かいた男が来て、 「大学講義はつまらんなあ」と言った。三四郎はいいかげんな返事をした。じつはつまるかつまらいか三四郎にはちっとも判断ができないのであるしかしこの時からこの男と口をきくようになった。  その日はなんとなく気が鬱して、おもしろくなかったので、池の周囲を回ることは見合わせて家へ帰った。晩食後筆記を繰り返して読んでみたが、べつに愉快にも不愉快にもならなかった。母に言文一致手紙を書いた。――学校は始まった。これから毎日出る。学校はたいへん広いいい場所で、建物もたいへん美しい。まん中に池がある。池の周囲を散歩するのが楽しみだ。電車には近ごろようやく乗り馴れた。何か買ってあげたいが、何がいいかからいから、買ってあげない。ほしければそっちから言ってきてくれ。今年の米はいまに価が出るから、売らずにおくほうが得だろう。三輪田のお光さんにはあまり愛想よくしないほうがよかろう。東京へ来てみると人はいくらでもいる。男も多いが女も多い。というような事をごたごた並べたものであった。  手紙を書いて、英語の本を六、七ページ読んだらいやになった。こんな本を一冊ぐらい読んでもだめだと思いだした。床を取って寝ることにしたが、寝つかれない。不眠症になったらはやく病院に行って見てもらおうなどと考えているうちに寝てしまった。  あくる日も例刻に学校へ行って講義を聞いた。講義あいだに今年の卒業生がどこそこへいくらで売れたという話を耳にした。だれとだれがまだ残っていて、それがある官立学校地位競争している噂だなどと話している者があった。三四郎漠然と、未来が遠くから眼前に押し寄せるようなにぶい圧迫を感じたが、それはすぐ忘れてしまった。むしろ昇之助がなんとかしたというほうの話がおもしろかった。そこで廊下熊本出の同級生をつかまえて、昇之助とはなんだと聞いたら、寄席へ出る娘義太夫だと教えてくれた。それから寄席看板はこんなもので、本郷のどこにあるということまで言って聞かせたうえ、今度の土曜にいっしょに行こうと誘ってくれた。よく知ってると思ったら、この男はゆうべはじめて、寄席へ、はいったのだそうだ。三四郎はなんだか寄席へ行って昇之助が見たくなった。  昼飯を食いに下宿へ帰ろうと思ったら、きのうポンチ絵かいた男が来て、おいおいと言いながら、本郷の通りの淀見軒という所に引っ張って行って、ライスカレーを食わした。淀見軒という所は店で果物を売っている。新しい普請であった。ポンチ絵かいた男はこの建築の表を指さして、これがヌーボー式だと教えた。三四郎建築にもヌーボー式があるものとはじめて悟った。帰り道に青木堂も教わった。やはり大学生のよく行く所だそうである赤門はいって、二人で池の周囲を散歩した。その時ポンチ絵の男は、死んだ小泉八雲先生教員控室へはいるのがきらいで講義がすむといつでもこの周囲をぐるぐる回って歩いたんだと、あたか小泉先生に教わったようなことを言った。なぜ控室へはいらなかったのだろうかと三四郎が尋ねたら、 「そりゃあたりまえださ。第一彼らの講義を聞いてもわかるじゃないか。話せるものは一人もいやしない」と手ひどいことを平気で言ったには三四郎も驚いた。この男は佐々木与次郎といって、専門学校卒業して、今年また選科へはいったのだそうだ。東片町の五番地の広田という家にいるから、遊びに来いと言う。下宿かと聞くと、なに高等学校先生の家だと答えた。  それから当分のあい三四郎毎日学校へ通って、律義に講義を聞いた。必修課目以外のものへも時々出席してみた。それでも、まだもの足りない。そこでついには専攻課目にまるで縁故のないものまでへもおりおりは顔を出した。しかしたいていは二度か三度でやめてしまった。一か月と続いたのは少しもなかった。それでも平均一週に約四十時間ほどになる。いかな勤勉な三四郎にも四十時間はちと多すぎる。三四郎はたえず一種の圧迫を感じていた。しかるにもの足りない。三四郎は楽しまなくなった。  ある日佐々木与次郎に会ってその話をすると、与次郎は四十時間と聞いて、目を丸くして、「ばかばか」と言ったが、「下宿屋のまずい飯を一日に十ぺん食ったらもの足りるようになるか考えてみろ」といきなり警句でもって三四郎をどやしつけた。三四郎はすぐさま恐れ入って、「どうしたらよかろう」と相談をかけた。 「電車に乗るがいい」と与次郎が言った。三四郎は何か寓意でもあることと思って、しばらく考えてみたが、べつにこれという思案も浮かばないので、 「本当の電車か」と聞き直した。その時与次郎はげらげら笑って、 「電車に乗って、東京を十五、六ぺん乗り回しているうちにはおのずからもの足りるようになるさ」と言う。 「なぜ」 「なぜって、そう、生きてる頭を、死んだ講義で封じ込めちゃ、助からない。外へ出て風を入れるさ。その上にもの足りる工夫はいくらでもあるが、まあ電車が一番の初歩でかつもっとも軽便だ」  その日の夕方与次郎三四郎を拉して、四丁目から電車に乗って、新橋へ行って、新橋からまた引き返して、日本橋へ来て、そこで降りて、 「どうだ」と聞いた。  次に大通りから細い横町へ曲がって、平の家という看板のある料理屋へ上がって、晩飯を食って酒を飲んだ。そこの下女はみんな京都弁を使う。はなはだ纏綿している。表へ出た与次郎は赤い顔をして、また 「どうだ」と聞いた。  次に本場の寄席へ連れて行ってやると言って、また細い横町はいって、木原店という寄席を上がった。ここで小さんという落語家を聞いた。十時過ぎ通りへ出た与次郎は、また 「どうだ」と聞いた。  三四郎は物足りたとは答えなかった。しかしまんざらもの足りない心持ちもしなかった。すると与次郎は大いに小さん論を始めた。  小さんは天才であるあん芸術家はめったに出るものじゃない。いつでも聞けると思うから安っぽい感じがして、はなはだ気の毒だ。じつは彼と時を同じゅうして生きている我々はたいへんなしあわせである。今からしまえに生まれても小さんは聞けない。少しおくれても同様だ。――円遊もうまいしかし小さんとは趣が違っている。円遊のふんした太鼓持は、太鼓持になった円遊だからおもしろいので、小さんのやる太鼓持は、小さんを離れた太鼓持だからおもしろい。円遊の演ずる人物から円遊を隠せば、人物がまるで消滅してしまう。小さんの演ずる人物からいくら小さんを隠したって、人物は活発溌地に躍動するばかりだ。そこがえらい。  与次郎はこんなことを言って、また 「どうだ」と聞いた。実をいうと三四郎には小さんの味わいがよくわからなかった。そのうえ円遊なるものはいまだかつて聞いたことがない。したがって与次郎の説の当否は判定しにくい。しかしその比較ほとんど文学的といいうるほどに要領を得たには感服した。  高等学校の前で別れる時、三四郎は、 「ありがとう、大いにもの足りた」と礼を述べた。すると与次郎は、 「これからさきは図書館でなくっちゃもの足りない」と言って片町の方へ曲がってしまった。この一言三四郎ははじめて図書館はいることを知った。  その翌日から三四郎は四十時間講義ほとんど半分に減らしてしまった。そうして図書館はいった。広く、長く、天井が高く、左右に窓のたくさんある建物であった。書庫入口しか見えない。こっちの正面からのぞくと奥には、書物いくらでも備えつけてあるように思われる。立って見ていると、書庫の中から、厚い本を二、三冊かかえて、出口へ来て左へ折れて行く者がある。職員閲覧室へ行く人であるなかに必要の本を書棚からとりおろして、胸いっぱいにひろげて、立ちながら調べている人もある。三四郎はうらやましくなった。奥まで行って二階へ上がって、それから三階へ上がって、本郷より高い所で、生きたものを近づけずに、紙のにおいをかぎながら、――読んでみたい。けれども何を読むかにいたっては、べつにはっきりした考えがない。読んでみなければわからないが、何かあの奥にたくさんありそうに思う。  三四郎一年生だから書庫はい権利がない。しかたなしに、大きな箱入りの札目録を、こごんで一枚一枚調べてゆくと、いくらめくってもあとから新しい本の名が出てくる。しまいに肩が痛くなった。顔を上げて、中休みに、館内を見回すと、さすがに図書館だけあって静かなものであるしかも人がたくさんいる。そうして向こうのはずれにいる人の頭が黒く見える。目口ははっきりしない。高い窓の外から所々に木が見える。空も少し見える。遠くから町の音がする。三四郎は立ちながら、学者生活は静かで深いものだと考えた。それでその日はそのまま帰った。  次の日は空想をやめて、はいるとさっそく本を借りた。しかし借りそくなったので、すぐ返した。あとから借りた本はむずかしすぎて読めなかったからまた返した。三四郎はこういうふうにして毎日本を八、九冊ずつは必ず借りた。もっともたまにはすこし読んだのもある。三四郎が驚いたのは、どんな本を借りても、きっとだれか一度は目を通しているという事実発見した時であった。それは書中ここかしこに見える鉛筆のあとでたしかである。ある時三四郎は念のため、アフラベーンという作家小説を借りてみた。あけるまでは、よもやと思ったが、見るとやはり鉛筆で丁寧にしるしがつけてあった。この時三四郎はこれはとうていやりきれないと思った。ところへ窓の外を楽隊が通ったんで、つい散歩に出る気になって、通りへ出て、とうとう青木堂へはいった。  はいってみると客が二組あって、いずれも学生であったが、向こうのすみにたった一人離れて茶を飲んでいた男がある。三四郎がふとその横顔を見ると、どうも上京の節汽車の中で水蜜桃をたくさん食った人のようである。向こうは気がつかない。茶を一口飲んでは煙草を一吸いすって、たいへんゆっくり構えている。きょうは白地の浴衣をやめて、背広を着ている。しかしけっしてりっぱなものじゃない。光線の圧力の野々宮君より白シャツけがましなくらいなものである三四郎は様子を見ているうちにたしか水蜜桃だと物色した。大学講義を聞いてから以来、汽車の中でこの男の話したことがなんだか急に意義のあるように思われだしたところなので、三四郎そばへ行って挨拶をしようかと思った。けれども先方は正面を見たなり、茶を飲んでは煙草をふかし、煙草をふかしては茶を飲んでいる。手の出しようがない。

anond:20240930173301

二  三四郎東京で驚いたものはたくさんある。第一電車ちんちん鳴るので驚いた。それからそのちんちん鳴るあいだに、非常に多くの人間が乗ったり降りたりするので驚いた。次に丸の内で驚いた。もっとも驚いたのは、どこまで行っても東京がなくならないということであった。しかもどこをどう歩いても、材木がほうり出してある、石が積んである、新しい家が往来から二、三間引っ込んでいる、古い蔵が半分とりくずされて心細く前の方に残っている。すべての物が破壊されつつあるようにみえる。そうしてすべての物がまた同時に建設されつつあるようにみえる。たいへんな動き方である。  三四郎はまったく驚いた。要するに普通のいなか者がはじめて都のまん中に立って驚くと同じ程度に、また同じ性質において大いに驚いてしまった。今までの学問はこの驚きを予防するうえにおいて、売薬ほどの効能もなかった。三四郎の自信はこの驚きとともに四割がた減却した。不愉快でたまらない。  この劇烈な活動のものがとりもなおさず現実世界だとすると、自分今日までの生活現実世界に毫も接触していないことになる。洞が峠で昼寝をしたと同然である。それではきょうかぎり昼寝をやめて、活動の割り前が払えるかというと、それは困難である自分は今活動の中心に立っている。けれども自分はただ自分の左右前後に起こる活動を見なければならない地位に置きかえられたというまでで、学生としての生活は以前と変るわけはない。世界はかように動揺する。自分はこの動揺を見ている。けれどもそれに加わることはできない。自分世界現実世界は、一つ平面に並んでおりながら、どこも接触していない。そうして現実世界は、かように動揺して、自分を置き去りにして行ってしまう。はなはだ不安である。  三四郎東京のまん中に立って電車と、汽車と、白い着物を着た人と、黒い着物を着た人との活動を見て、こう感じた。けれども学生生活の裏面に横たわる思想界の活動には毫も気がつかなかった。――明治思想西洋歴史にあらわれた三百年の活動を四十年で繰り返している。  三四郎が動く東京のまん中に閉じ込められて、一人でふさぎこんでいるうちに、国元の母から手紙が来た。東京で受け取った最初のものである。見るといろいろ書いてある。まず今年は豊作でめでたいというところから始まって、からだを大事にしなくってはいけないという注意があって、東京の者はみんな利口で人が悪いから用心しろと書いて、学資は毎月月末に届くようにするから安心しろとあって、勝田の政さんの従弟に当る人が大学校卒業して、理科大学とかに出ているそうだから、尋ねて行って、万事よろしく頼むがいいで結んである。肝心の名前を忘れたとみえて、欄外というようなところに野々宮宗八どのと書いてあった。この欄外にはそのほか二、三件ある。作の青馬が急病で死んだんで、作は大弱りである三輪田のお光さんが鮎をくれたけれども、東京へ送ると途中で腐ってしまうから家内で食べてしまった、等である。  三四郎はこの手紙を見て、なんだか古ぼけた昔から届いたような気がした。母にはすまないが、こんなものを読んでいる暇はないとまで考えた。それにもかかわらず繰り返して二へん読んだ。要するに自分がもし現実世界接触しているならば、今のところ母よりほかにないのだろう。その母は古い人で古いいなかにおる。そのほかに汽車の中で乗り合わした女がいる。あれは現実世界稲妻である接触したというには、あまりに短くってかつあまりに鋭すぎた。――三四郎は母の言いつけどおり野々宮宗八を尋ねることにした。  あくる日は平生よりも暑い日であった。休暇中だから理科大学を尋ねても野々宮君はおるまいと思ったが、母が宿所を知らせてこないから、聞き合わせかたがた行ってみようという気になって、午後四時ごろ、高等学校の横を通って弥生町の門からはいった。往来は埃が二寸も積もっていて、その上に下駄の歯や、靴の底や、草鞋の裏がきれいにできあがってる。車の輪と自転車のあとは幾筋だかわからない。むっとするほどたまらない道だったが、構内へはいるとさすがに木の多いだけに気分がせいせいした。とっつきの戸をあたってみたら錠が下りている。裏へ回ってもだめであった。しまいに横へ出た。念のためと思って押してみたら、うまいあいあいた。廊下の四つ角に小使が一人居眠りをしていた。来意を通じると、しばらくのあいだは、正気回復するために、上野の森をながめていたが、突然「おいでかもしれません」と言って奥へはいって行った。すこぶる閑静である。やがてまた出て来た。 「おいででやす。おはいんなさい」と友だちみたように言う。小使にくっついて行くと四つ角を曲がって和土の廊下を下へ降りた。世界が急に暗くなる。炎天で目がくらんだ時のようであったがしばらくすると瞳がようやくおちついて、あたりが見えるようになった。穴倉だから比較涼しい。左の方に戸があって、その戸があけ放してある。そこから顔が出た。額の広い目の大きな仏教に縁のある相である。縮みのシャツの上へ背広を着ているが、背広はところどころにしみがある。背はすこぶる高い。やせているところが暑さに釣り合っている。頭と背中を一直線に前の方へ延ばしてお辞儀をした。 「こっちへ」と言ったまま、顔を部屋の中へ入れてしまった。三四郎は戸の前まで来て部屋の中をのぞいた。すると野々宮君はもう椅子へ腰をかけている。もう一ぺん「こっちへ」と言った。こっちへと言うところに台がある。四角な棒を四本立てて、その上を板で張ったものである三四郎は台の上へ腰をかけて初対面の挨拶をする。それからなにぶんよろしく願いますと言った。野々宮君はただはあ、はあと言って聞いている。その様子がいくぶんか汽車の中で水蜜桃を食った男に似ている。ひととおり口上を述べた三四郎はもう何も言う事がなくなってしまった。野々宮君もはあ、はあ言わなくなった。  部屋の中を見回すとまん中に大きな長い樫のテーブルが置いてある。その上にはなんだかこみいった、太い針金だらけの器械が乗っかって、そのわきに大きなガラスの鉢に水が入れてある。そのほかにやすりとナイフと襟飾りが一つ落ちている。最後に向こうのすみを見ると、三尺ぐらいの花崗石の台の上に、福神漬の缶ほどな複雑な器械が乗せてある。三四郎はこの缶の横っ腹にあいている二つの穴に目をつけた。穴が蟒蛇の目玉のように光っている。野々宮君は笑いながら光るでしょうと言った。そうして、こういう説明をしてくれた。 「昼間のうちに、あんな準備をしておいて、夜になって、交通その他の活動が鈍くなるころに、この静かな暗い穴倉で、望遠鏡の中から、あの目玉のようなもののぞくのです。そうして光線の圧力試験する。今年の正月ごろからとりかかったが、装置がなかなかめんどうなのでまだ思うような結果が出てきません。夏は比較的こらえやすいが、寒夜になると、たいへんしのぎにくい。外套を着て襟巻をしても冷たくてやりきれない。……」  三四郎は大いに驚いた。驚くとともに光線にどんな圧力があって、その圧力がどんな役に立つんだか、まったく要領を得るに苦しんだ。  その時野々宮君は三四郎に、「のぞいてごらんなさい」と勧めた。三四郎おもしろ半分、石の台の二、三間手前にある望遠鏡そばへ行って右の目をあてがったが、なんにも見えない。野々宮君は「どうです、見えますか」と聞く。「いっこう見えません」と答えると、「うんまだ蓋が取らずにあった」と言いながら、椅子を立って望遠鏡の先にかぶせてあるものを除けてくれた。  見ると、ただ輪郭ぼんやりした明るいなかに物差しの度盛りがある。下に2の字が出た。野々宮君がまた「どうです」と聞いた。「2の字が見えます」と言うと、「いまに動きます」と言いながら向こうへ回って何かしているようであった。  やがて度盛りが明るいなかで動きだした。2が消えた。あとから3が出る。そのあとから4が出る。5が出る。とうとう10まで出た。すると度盛りがまた逆に動きだした。10が消え、9が消え、8から7、7から6と順々に1まで来てとまった。野々宮君はまた「どうです」と言う。三四郎は驚いて、望遠鏡から目を放してしまった。度盛りの意味を聞く気にもならない。  丁寧に礼を述べて穴倉を上がって、人の通る所へ出て見ると世の中はまだかんかんしている。暑いけれども深い息をした。西の方へ傾いた日が斜めに広い坂を照らして、坂の上の両側にある工科の建築ガラス窓が燃えるように輝いている。空は深く澄んで、澄んだなかに、西の果から焼ける火の炎が、薄赤く吹き返してきて、三四郎の頭の上までほてっているように思われた。横に照りつける日を半分背中に受けて、三四郎は左の森の中へはいった。その森も同じ夕日を半分背中に受けている。黒ずんだ青い葉と葉のあいだは染めたように赤い。太い欅の幹で日暮らしが鳴いている。三四郎は池のそばへ来てしゃがんだ。  非常に静かである電車の音もしない。赤門の前を通るはずの電車は、大学の抗議で小石川を回ることになったと国にいる時分新聞で見たことがある。三四郎は池のはたにしゃがみながら、ふとこの事件を思い出した。電車さえ通さないという大学はよほど社会と離れている。  たまたまその中にはいってみると、穴倉の下で半年余りも光線の圧力試験をしている野々宮君のような人もいる。野々宮君はすこぶる質素服装をして、外で会えば電燈会社の技手くらいな格である。それで穴倉の底を根拠地として欣然とたゆまずに研究を専念にやっているから偉い。しか望遠鏡の中の度盛りがいくら動いたって現実世界交渉のないのは明らかである。野々宮君は生涯現実世界接触する気がないのかもしれない。要するにこの静かな空気を呼吸するから、おのずからあいう気分にもなれるのだろう。自分もいっそのこと気を散らさずに、生きた世の中と関係のない生涯を送ってみようかしらん。  三四郎がじっとして池の面を見つめていると、大きな木が、幾本となく水の底に映って、そのまた底に青い空が見える。三四郎はこの時電車よりも、東京よりも、日本よりも、遠くかつはるか心持ちがした。しかししばらくすると、その心持ちのうちに薄雲のような寂しさがいちめんに広がってきた。そうして、野々宮君の穴倉にはいって、たった一人ですわっているかと思われるほどな寂寞を覚えた。熊本高等学校にいる時分もこれより静かな竜田山に上ったり、月見草ばかりはえている運動場に寝たりして、まったく世の中を忘れた気になったことは幾度となくある、けれどもこの孤独の感じは今はじめて起こった。  活動の激しい東京を見たためだろうか。あるいは――三四郎はこの時赤くなった。汽車で乗り合わした女の事を思い出したかである。――現実世界はどうも自分必要らしい。けれども現実世界はあぶなくて近寄れない気がする。三四郎は早く下宿に帰って母に手紙を書いてやろうと思った。

anond:20240930171147

 浜松で二人とも申し合わせたように弁当を食った。食ってしまっても汽車は容易に出ない。窓から見ると、西洋人が四、五人列車の前を行ったり来たりしている。そのうちの一組は夫婦みえて、暑いのに手を組み合わせている。女は上下ともまっ白な着物で、たいへん美しい。三四郎は生まれから今日に至るまで西洋人というものを五、六人しかたことがない。そのうちの二人は熊本高等学校教師で、その二人のうちの一人は運悪くせむしであった。女では宣教師を一人知っている。ずいぶんとんがった顔で、鱚または※(「魚+師のつくり」、第4水準2-93-37)に類していた。だから、こういう派手なきれいな西洋人は珍しいばかりではない。すこぶる上等に見える。三四郎一生懸命にみとれていた。これではいばるのももっともだと思った。自分西洋へ行って、こんな人のなかにはいったらさだめし肩身の狭いことだろうとまで考えた。窓の前を通る時二人の話を熱心に聞いてみたがちっともわからない。熊本教師とはまるで発音が違うようだった。  ところへ例の男が首を後から出して、 「まだ出そうもないのですかね」と言いながら、今行き過ぎた西洋夫婦をちょいと見て、 「ああ美しい」と小声に言って、すぐに生欠伸をした。三四郎自分いかにもいなか者らしいのに気がついて、さっそく首を引き込めて、着座した。男もつづいて席に返った。そうして、 「どうも西洋人は美しいですね」と言った。  三四郎はべつだんの答も出ないのでただはあと受けて笑っていた。すると髭の男は、 「お互いは哀れだなあ」と言い出した。「こんな顔をして、こんなに弱っていては、いくら日露戦争に勝って、一等国になってもだめですね。もっと建物を見ても、庭園を見ても、いずれも顔相応のところだが、――あなた東京がはじめてなら、まだ富士山を見たことがないでしょう。今に見えるから御覧なさい。あれが日本一名物だ。あれよりほかに自慢するものは何もない。ところがその富士山は天然自然に昔からあったものなんだからしかたがない。我々がこしらえたものじゃない」と言ってまたにやにや笑っている。三四郎日露戦争以後こんな人間出会うとは思いもよらなかった。どうも日本人じゃないような気がする。 「しかしこれから日本だんだん発展するでしょう」と弁護した。すると、かの男は、すましたもので、 「滅びるね」と言った。――熊本でこんなことを口に出せば、すぐなぐられる。悪くすると国賊取り扱いにされる。三四郎は頭の中のどこのすみにもこういう思想を入れる余裕はないような空気のうちで生長した。だからことによると自分の年の若いのに乗じて、ひとを愚弄するのではなかろうかとも考えた。男は例のごとく、にやにや笑っている。そのくせ言葉つきはどこまでもおちついている。どうも見当がつかないから、相手になるのをやめて黙ってしまった。すると男が、こう言った。 「熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より……」でちょっと切ったが、三四郎の顔を見ると耳を傾けている。 「日本より頭の中のほうが広いでしょう」と言った。「とらわれちゃだめだ。いくら日本のためを思ったって贔屓の引き倒しになるばかりだ」  この言葉を聞いた時、三四郎真実熊本を出たような心持ちがした。同時に熊本にいた時の自分は非常に卑怯であったと悟った。  その晩三四郎東京に着いた。髭の男は別れる時まで名前を明かさなかった。三四郎東京へ着きさえすれば、このくらいの男は到るところにいるものと信じて、べつに姓名を尋ねようともしなかった。

https://anond.hatelabo.jp/20240930170249

 元来あの女はなんだろう。あんな女が世の中にいるものだろうか。女というものは、ああおちついて平気でいられるものだろうか。無教育なのだろうか、大胆なのだろうか。それとも無邪気なのだろうか。要するにいけるところまでいってみなかったから、見当がつかない。思いきってもう少しいってみるとよかった。けれども恐ろしい。別れぎわにあなたは度胸のないかただと言われた時には、びっくりした。二十三年の弱点が一度に露見したような心持ちであった。親でもああうまく言いあてるものではない。――  三四郎はここまで来て、さらにしょげてしまった。どこの馬の骨だかわからない者に、頭の上がらないくらいどやされたような気がした。ベーコン二十三ページに対しても、はなはだ申し訳がないくらいに感じた。  どうも、ああ狼狽しちゃだめだ。学問大学生もあったものじゃない。はなはだ人格関係してくる。もう少しはしようがあったろう。けれども相手がいつでもああ出るとすると、教育を受けた自分には、あれよりほかに受けようがないとも思われる。するとむやみに女に近づいてはならないというわけになる。なんだか意気地がない。非常に窮屈だ。まるで不具にでも生まれたようなものである。けれども……  三四郎は急に気をかえて、別の世界のことを思い出した。――これから東京に行く。大学はいる。有名な学者接触する。趣味品性の備わった学生交際する。図書館研究をする。著作をやる。世間喝采する。母がうれしがる。というような未来をだらしなく考えて、大いに元気を回復してみると、べつに二十三ページのなかに顔を埋めている必要がなくなった。そこでひょいと頭を上げた。すると筋向こうにいたさっきの男がまた三四郎の方を見ていた。今度は三四郎のほうでもこの男を見返した。  髭を濃くはやしている。面長のやせぎすの、どことな神主じみた男であった。ただ鼻筋がまっすぐに通っているところだけが西洋らしい。学校教育を受けつつある三四郎は、こんな男を見るときっと教師にしてしまう。男は白地の絣の下に、鄭重に白い襦袢を重ねて、紺足袋はいていた。この服装からおして、三四郎は先方を中学校教師と鑑定した。大きな未来を控えている自分からみると、なんだかくだらなく感ぜられる。男はもう四十だろう。これよりさきもう発展しそうにもない。  男はしきりに煙草をふかしている。長い煙を鼻の穴から吹き出して、腕組をしたところはたいへん悠長にみえる。そうかと思うとむやみに便所か何かに立つ。立つ時にうんと伸びをすることがある。さも退屈そうである。隣に乗り合わせた人が、新聞の読みがらをそばに置くのに借りてみる気も出さない。三四郎はおのずから妙になって、ベーコン論文集を伏せてしまった。ほかの小説でも出して、本気に読んでみようとも考えたが、面倒だからやめにした。それよりは前にいる人の新聞を借りたくなった。あいにく前の人はぐうぐう寝ている。三四郎は手を延ばして新聞に手をかけながら、わざと「おあきですか」と髭のある男に聞いた。男は平気な顔で「あいてるでしょう。お読みなさい」と言った。新聞を手に取った三四郎のほうはかえって平気でなかった。  あけてみると新聞にはべつに見るほどの事ものっていない。一、二分で通読してしまった。律義に畳んでもとの場所へ返しながら、ちょっと会釈すると、向こうでも軽く挨拶をして、 「君は高等学校の生徒ですか」と聞いた。  三四郎は、かぶっている古帽子の徽章の痕が、この男の目に映ったのをうれしく感じた。 「ええ」と答えた。 「東京の?」と聞き返した時、はじめて、 「いえ、熊本です。……しかし……」と言ったなり黙ってしまった。大学生だと言いたかったけれども、言うほどの必要がないからと思って遠慮した。相手も「はあ、そう」と言ったなり煙草を吹かしている。なぜ熊本の生徒が今ごろ東京へ行くんだともなんとも聞いてくれない。熊本の生徒には興味がないらしい。この時三四郎の前に寝ていた男が「うん、なるほど」と言った。それでいてたしかに寝ている。ひとりごとでもなんでもない。髭のある人は三四郎を見てにやにやと笑った。三四郎はそれを機会に、 「あなたはどちらへ」と聞いた。 「東京」ゆっくり言ったぎりである。なんだか中学校先生らしくなくなってきた。けれども三等へ乗っているくらいだからたいしたものでないことは明らかである三四郎はそれで談話を切り上げた。髭のある男は腕組をしたまま、時々下駄の前歯で、拍子を取って、床を鳴らしたりしている。よほど退屈にみえる。しかしこの男の退屈は話したがらない退屈である。  汽車豊橋へ着いた時、寝ていた男がむっくり起きて目をこすりながら降りて行った。よくあんなにつごうよく目をさますことができるものだと思った。ことによると寝ぼけて停車場を間違えたんだろうと気づかいながら、窓からながめていると、けっしてそうでない。無事に改札場を通過して、正気人間のように出て行った。三四郎安心して席を向こう側へ移した。これで髭のある人と隣り合わせになった。髭のある人は入れ代って、窓から首を出して、水蜜桃を買っている。  やがて二人のあいだに果物を置いて、 「食べませんか」と言った。  三四郎は礼を言って、一つ食べた。髭のある人は好きとみえて、むやみに食べた。三四郎もっと食べろと言う。三四郎はまた一つ食べた。二人が水蜜桃を食べているうちにだいぶ親密になっていろいろな話を始めた。  その男の説によると、桃は果物のうちでいちばん仙人めいている。なんだか馬鹿みたような味がする。第一核子恰好が無器用だ。かつ穴だらけでたいへんおもしろくできあがっていると言う。三四郎ははじめて聞く説だが、ずいぶんつまらないことを言う人だと思った。  次にその男がこんなことを言いだした。子規は果物がたいへん好きだった。かついくらでも食える男だった。ある時大きな樽柿を十六食ったことがある。それでなんともなかった。自分などはとても子規のまねはできない。――三四郎は笑って聞いていた。けれども子規の話だけには興味があるような気がした。もう少し子規のことでも話そうかと思っていると、 「どうも好きなものにはしぜんと手が出るものでね。しかたがない。豚などは手が出ない代りに鼻が出る。豚をね、縛って動けないようにしておいて、その鼻の先へ、ごちそうを並べて置くと、動けないものから、鼻の先がだんだん延びてくるそうだ。ごちそうに届くまでは延びるそうです。どうも一念ほど恐ろしいものはない」と言って、にやにや笑っている。まじめだか冗談だか、判然と区別しにくいような話し方である。 「まあお互に豚でなくってしあわせだ。そうほしいものの方へむやみに鼻が延びていったら、今ごろは汽車にも乗れないくらい長くなって困るに違いない」  三四郎吹き出した。けれども相手は存外静かである。 「じっさいあぶない。レオナルド・ダ・ヴィンチという人は桃の幹に砒石を注射してね、その実へも毒が回るものだろうか、どうだろうかという試験したことがある。ところがその桃を食って死んだ人がある。あぶない。気をつけないとあぶない」と言いながら、さんざん食い散らした水蜜桃核子やら皮やらを、ひとまとめに新聞にくるんで、窓の外へなげ出した。  今度は三四郎も笑う気が起こらなかった。レオナルド・ダ・ヴィンチという名を聞いて少しく辟易したうえに、なんだかゆうべの女のことを考え出して、妙に不愉快になったから、謹んで黙ってしまった。けれども相手はそんなことにいっこう気がつかないらしい。やがて、 「東京はどこへ」と聞きだした。 「じつははじめてで様子がよくわからんのですが……さしあたり国の寄宿舎へでも行こうかと思っています」と言う。 「じゃ熊本はもう……」 「今度卒業したのです」 「はあ、そりゃ」と言ったがおめでたいとも結構だともつけなかった。ただ「するとこれから大学はいるのですね」といかにも平凡であるかのごとく聞いた。  三四郎はいささか物足りなかった。その代り、 「ええ」という二字で挨拶を片づけた。 「科は?」とまた聞かれる。 「一部です」 「法科ですか」 「いいえ文科です」 「はあ、そりゃ」とまた言った。三四郎はこのはあ、そりゃを聞くたびに妙になる。向こうが大いに偉いか、大いに人を踏み倒しているか、そうでなければ大学にまったく縁故も同情もない男に違いない。しかしそのうちのどっちだか見当がつかないので、この男に対する態度もきわめて不明瞭であった。

anond:20240930165106

2024-09-29

ヒロシのひとりキャンプのすすめ、次回「ぼっちキャンプ(駅前食堂風味)完コピ企画

大期待

真っ昼間に見てても寝落ちしそうになる癒やしの番組を、アニオタ再現出来るのか

リアル蟲師みたいなあの映像を、御手洗・坂本カメラマン再現出来るのか

(もう、蟲師続章のopをずっと流して林間に宿るヒロシを撮っとけばいいんじゃない?黄砂が舞ってるような色合いのフィルターかけて

あと、opヒロシの顎のラインが綺麗に見える煽りVを使うこと)

それにしても今回は類を見ないほどの迷走っぷりで笑った

グルトと海苔馬肉ジャーキー(犬の餌)が出てきたときの気まずさたるや

この番組は常に迷走しているけれども(褒め言葉)、今回は本当に迷走を極めていた

ブレないのはまゆたんのアニメ音楽好きだけ

(ぼっちざろっくとかガールズバンドものは全く見ないので、まゆたんが大絶賛しているその声優さんは存じ上げないが、いつか呼べるといいね)

それにしてもまゆたんは40代だろうに、番組で取り上げるアニメがやたら古いのは何故なんだ

もしかして熊本ではすごく古いアニメ再放送ばかりされていたのだろうか

2024-09-28

anond:20240928113746

北海道 旭川いのちの電話 0166-23-4343

北海道 北海道いのちの電話 011-231-4343

青森県 あおもりいのちの電話 0172-33-7830

秋田県 秋田いのちの電話 018-865-4343

岩手県 盛岡いのちの電話 019-654-7575

宮城県 仙台いのちの電話 022-718-4343

山形県 山形いのちの電話 023-645-4343

福島県 福島いのちの電話 024-536-4343

新潟県 新潟いのちの電話 025-288-4343

福井県 坂井西警察署(東尋坊) 0776-82-0110

富山県 こころ電話 076-428-0606

石川県 こころ相談ダイヤル 076-237ー2700

長野県 長野いのちの電話 026-223-4343

長野県 松本いのちの電話 0263-88-8776

群馬県 群馬いのちの電話 027-221-0783

栃木県 栃木いのちの電話 028-643-7830

栃木県 足利いのちの電話 0284-44-0783

茨城県 茨城いのちの電話 029-855-1000

茨城県 水戸いのちの電話 029-350-1000

埼玉県 埼玉いのちの電話 048-645-4343

千葉県 千葉いのちの電話 043-227-3900

東京都 東京いのちの電話 03-3264-4343

東京都 多摩いのちの電話 042-327-4343

東京都 英語いのちの電話 03-5774-0992

神奈川県 川崎いのちの電話 044-733-4343

神奈川県 横浜いのちの電話 045-335-4343

山梨県 山梨いのちの電話 055-221-4343

静岡県 静岡いのちの電話 054-272-4343

静岡県 浜松いのちの電話 053-473-6222

岐阜県 岐阜いのちの電話 058-277-4343

愛知県 名古屋いのちの電話 052-931-4343

三重県 三重いのちの電話 059-221-2525

滋賀県 滋賀いのちの電話 077-553-7387

京都府 京都いのちの電話 075-864-4343

奈良県 奈良いのちの電話 0742-35-1000

大阪府 関西いのちの電話 06-6309-1121

兵庫県 神戸いのちの電話 078-371-4343

兵庫県 はりまいのちの電話 079-222-4343

和歌山県 和歌山いのちの電話 073-424-5000

鳥取県 鳥取いのちの電話 0857-21-4343

島根県 島根いのちの電話 0852-26-7575

岡山県 岡山いのちの電話 086-245-4343

広島県 広島いのちの電話 082-221-4343

山口県 山口いのちの電話 0836-22-4343

香川県 香川いのちの電話 087-833-7830

愛媛県 愛媛いのちの電話 089-958-1111

徳島県 いのち希望 088-623-0444

高知県 高知いのちの電話 088-824-6300

福岡県 北九州いのちの電話 093-653-4343

福岡県 福岡いのちの電話 092-741-4343

佐賀県 佐賀いのちの電話 0952-34-4343

長崎県 長崎いのちの電話 095-842-4343

熊本県 熊本いのちの電話 096-353-4343

大分県 大分いのちの電話 097-536-4343

宮崎県 宮崎いのちの電話 0570-783-556

鹿児島県 鹿児島いのちの電話 099-250-7000

沖縄県 沖縄いのちの電話 098-888-4343

2024-09-17

子どもの数に対して大学数が充足している都道府県ランキング

都道府県の「大学数(国立私立公立の合算)」で「各都道府県1014歳人口(2022年人口統計)」を割った値。

調査の次の年齢階層が15~19歳で進路等でばらつくことから1014歳の値を使用あくまでも各地域の子もの人口の目安。

人/校、この数字が小さいほど子ども地元を離れずに大学に通うことができる。

逆に大きい場合子どもの数に対して地元大学数が少なく、大学に通うには他の都道府県に出ていく必要がある。

結果を見ると近隣の都道府県に吸収されている印象。

順位都道府県|人/校|( )は大学

01 京都 3059 (34)

02 石川 3500 (14)

03 東京  3625 (144)

04 新潟  4045 (22)

05 岡山  4556 (18)

06 青森  4700 (10

07 山梨  4714 (7)

08 秋田  4857 (7)

09 北海道 5378 (37)

10 高知  5400 (5)

11 群馬  5467 (15)

12 奈良  5600 (10

13 山口  5600 (10

14 福井  5667 (6)

15 広島  6000 (21)

16 山形  6143 (7)

17 大阪  6224 (58)

18 愛知  6615 (52)

19 福岡  6686 (35)

20 岐阜  6769 (13)

21 兵庫  6800 (35)

22 宮城  6857 (14)

23 徳島  7000 (4)

24 宮崎  7143 (7)

25 長崎  7250 (8)

26 滋賀  7556 (9)

27 和歌山 7600 (5)

28 岩手 8000 (6)

29 長野  800011

30 鳥取  8000 (3)

31 富山  8400 (5)

32 熊本  9000 (9)

33 栃木  9111 (9)

34 福島  9125 (8)

35 千葉  9704 (27)

36 大分  9800 (5)

37 香川  10250 (4)

38 沖縄  10500 (8)

39 茨城  11000 (11

40 埼玉  11000 (28

41 三重  11000 (7)

42 愛媛  11200 (5)

43 静岡  11357 (14)

44 神奈川 11576 (33

45 鹿児島 12333 (6)

46 島根  14500 (2)

47 佐賀  19500 (2)

個人的感想

1位と最下位子どもの数に対して6倍ほど大学数に差があるので、

大学を通じた社会底上げというならこの差を小さくする必要があるんじゃないか

ただ、見方によっては下位は大学に行かずとも地域経済が回っているところなのかもしれない?

2024-09-15

anond:20240915102418

上京して驚いたのは下品であってもまわしはたまにしかやらないことだった

飲み会の後でたむろしてたら可愛いちゃんが一人で歩いて行くのが見えても、みんな口笛吹いて「姉ちゃんかわいいね〜」とか言うだけ

下っ端の俺の役割かなーと思って「あいつ連れてますね」って言ったら止められて白けた

地元熊本だと女連れてきてまわすのが普通だったから都会の人はやっぱわきまえてるんだなって感心したけど

熊本は女も慣れてるから大人しいけど東京の女は殺されるとばかりに大騒ぎするし通報もするからめんどいんだろうな

2024-09-11

東北第二の都市」、誰も答えられない、、、

関東横浜

東海岐阜

北陸=どこか

関西京都

中国岡山

九州熊本


東北???

どうして、、、

2024-09-04

anond:20240904141957

能登震災熊本とか広島と比べんのイミフだよな

新聞左派ジジババの棄民政策かいう声を拾ってるが

現地ではちゃんと道が開通していったりするのに希望見出してる

2024-08-28

anond:20240826122320

熊本出身現在東京暮らし20代女だけど熊本男性東京男性は同じだよ。

明治大正時代なら価値観地域で違ったかもしれないけど今は同じ時代に同じ情報価値観ネットテレビで共有して生きてるんだから日本全国価値観は変わらないよ

2024-08-27

政府アホでは?

東京一極集中なんとかしなければ!

そうだ!東京23区から地方婚した女に六十万支給しよ!

意味わからん

何で若い女東京行くかというと、地方仕事がないからなんだから企業地方バラけさせる政策とかすりゃいいのに

六十万のためにわざわざ東京仕事捨てて地方移住地方結婚する女あんまいないって。

せいぜい彼氏が転勤になったか仕事辞めてついていって結婚かに60万ボーナス支給程度にしかならんって。

女だけに支給なのに、女尊男卑だー男も騒がないし女も喜んでないしで、政府焼け石に水にもならん真似してやる気あんのか。

この前は若者流出対策として熊本知事高校普通科事務職なんていらない、介護土木建築などのエッセンシャルワーカーを育てる的なこと言ってたけど、それやりたがる人がどれだけいるかなんで考えないのかな。

anond:20240826122320

熊本帰省中のわいが親戚に聞いてみたぞ


事実

男尊女卑はある

逆に東京の女はきつそう


現場からは以上です

熊本ヤバい

普通科廃止して熊本介護土木とか底辺収入職につく高層若者量産したいってこと?

https://news.yahoo.co.jp/articles/90269c6f6250c00a514fb54c52e39217dcb12394

就職を選んだ高校生のうち66.1%しか熊本就職せず若者が県外流出し、建築土木・測量技術者介護サービス職など、幅広い分野で人材不足

熊本県知事

「私の心の中の長年の持論が証明された。逆をみると足りていてどうしようもないのが、一般事務とかは、要はいらないんですよ。そういう若者を育てちゃいけないんですよ、僕らは。教育長過激な言い方だけど、普通科なんかいらないと僕は思っているのね」

一般事務は全部AIが代行する。これから必要なのはエッセンシャルワーカーだ」

「これから時代に本当に必要産業を、今の求職者希望していない。非常に未来を見据えたうえでのミスマッチ事務職はもういらないですよ。すぐに解消できる話にはならないかもしれないですけど、 一つでも多くの良い事例を見つけて、熊本で働こうという気運を高めていきたい」

2024-08-24

そりゃ高校野球ファン京都国際のことを叩くのは当たり前だろうよ

普段から青森やら熊本高校レギュラー大阪兵庫出身だってだけで「外国人部隊」だの「傭兵」だの呼ばわりしてぶっ叩いてるんだから

高校所在地選手出身地が違うってだけで18歳のガキ共を誹謗中傷してもいいと思ってる猿達が高校ルーツ他所ちょっと違うって理由があって暴れない方がおかしいんだよ。

自分の小さい脳味噌理解できないことは全部悪者に見えちゃう可哀想人達なのあいつらは。

まぁでもどいつもこいつも例年通り月末までには全部忘れてるんだろうけどな。

そんなに長い間記憶を保てるほど上等な脳味噌してないんだから

2024-08-21

anond:20240821001137

北海道 旭川いのちの電話 0166-23-4343

北海道 北海道いのちの電話 011-231-4343

青森県 あおもりいのちの電話 0172-33-7830

秋田県 秋田いのちの電話 018-865-4343

岩手県 盛岡いのちの電話 019-654-7575

宮城県 仙台いのちの電話 022-718-4343

山形県 山形いのちの電話 023-645-4343

福島県 福島いのちの電話 024-536-4343

新潟県 新潟いのちの電話 025-288-4343

福井県 坂井西警察署(東尋坊) 0776-82-0110

富山県 こころ電話 076-428-0606

石川県 こころ相談ダイヤル 076-237ー2700

長野県 長野いのちの電話 026-223-4343

長野県 松本いのちの電話 0263-88-8776

群馬県 群馬いのちの電話 027-221-0783

栃木県 栃木いのちの電話 028-643-7830

栃木県 足利いのちの電話 0284-44-0783

茨城県 茨城いのちの電話 029-855-1000

茨城県 水戸いのちの電話 029-350-1000

埼玉県 埼玉いのちの電話 048-645-4343

千葉県 千葉いのちの電話 043-227-3900

東京都 東京いのちの電話 03-3264-4343

東京都 多摩いのちの電話 042-327-4343

東京都 英語いのちの電話 03-5774-0992

神奈川県 川崎いのちの電話 044-733-4343

神奈川県 横浜いのちの電話 045-335-4343

山梨県 山梨いのちの電話 055-221-4343

静岡県 静岡いのちの電話 054-272-4343

静岡県 浜松いのちの電話 053-473-6222

岐阜県 岐阜いのちの電話 058-277-4343

愛知県 名古屋いのちの電話 052-931-4343

三重県 三重いのちの電話 059-221-2525

滋賀県 滋賀いのちの電話 077-553-7387

京都府 京都いのちの電話 075-864-4343

奈良県 奈良いのちの電話 0742-35-1000

大阪府 関西いのちの電話 06-6309-1121

兵庫県 神戸いのちの電話 078-371-4343

兵庫県 はりまいのちの電話 079-222-4343

和歌山県 和歌山いのちの電話 073-424-5000

鳥取県 鳥取いのちの電話 0857-21-4343

島根県 島根いのちの電話 0852-26-7575

岡山県 岡山いのちの電話 086-245-4343

広島県 広島いのちの電話 082-221-4343

山口県 山口いのちの電話 0836-22-4343

香川県 香川いのちの電話 087-833-7830

愛媛県 愛媛いのちの電話 089-958-1111

徳島県 いのち希望 088-623-0444

高知県 高知いのちの電話 088-824-6300

福岡県 北九州いのちの電話 093-653-4343

福岡県 福岡いのちの電話 092-741-4343

佐賀県 佐賀いのちの電話 0952-34-4343

長崎県 長崎いのちの電話 095-842-4343

熊本県 熊本いのちの電話 096-353-4343

大分県 大分いのちの電話 097-536-4343

宮崎県 宮崎いのちの電話 0570-783-556

鹿児島県 鹿児島いのちの電話 099-250-7000

沖縄県 沖縄いのちの電話 098-888-4343

2024-08-19

県境をまたぐ施設、意外と多い説

宿泊施設

スキー場

グルメ&フード

コンビニエンスストア

商業施設

商店

クリーニング店

遊園地・遊び場

学校法人

工場

駐屯地

研修機関

集合住宅

ゴルフ場

神社

寺院

パーキングエリア駐車場

博物館

情報

キャリアショップ

100円ショップ

ディーラー

空港

温泉

2024-08-17

anond:20240814130834

初代の社長近鉄を参考にしてて、近鉄を軸に近ツリ、近鉄百貨店、近鉄不動産ってあるのをみて、民営化してからビートル駅ビルマンション分譲、ブルーボトルコーヒーとか手がけた。売っちゃったけどドラッグイレブンも持っていた。

博多駅を筆頭に熊本鹿児島宮崎長崎駅ビルがあって、その駅ビル鉄道集客する前提で、四十年以上かけて元を取る計算で、駅ビル第三者に売らない限りは鉄道事業の縮小というのは無いんじゃないかな。

ただ車両お金をかけないのはほんとどうにかならんかな、とは私も思う。西鉄バス運転手不足で減便することが予想されるなか、対小倉とか攻めどきだと思うのだけどね。

anond:20240817134327

北海道 旭川いのちの電話 0166-23-4343

北海道 北海道いのちの電話 011-231-4343

青森県 あおもりいのちの電話 0172-33-7830

秋田県 秋田いのちの電話 018-865-4343

岩手県 盛岡いのちの電話 019-654-7575

宮城県 仙台いのちの電話 022-718-4343

山形県 山形いのちの電話 023-645-4343

福島県 福島いのちの電話 024-536-4343

新潟県 新潟いのちの電話 025-288-4343

福井県 坂井西警察署(東尋坊) 0776-82-0110

富山県 こころ電話 076-428-0606

石川県 こころ相談ダイヤル 076-237ー2700

長野県 長野いのちの電話 026-223-4343

長野県 松本いのちの電話 0263-88-8776

群馬県 群馬いのちの電話 027-221-0783

栃木県 栃木いのちの電話 028-643-7830

栃木県 足利いのちの電話 0284-44-0783

茨城県 茨城いのちの電話 029-855-1000

茨城県 水戸いのちの電話 029-350-1000

埼玉県 埼玉いのちの電話 048-645-4343

千葉県 千葉いのちの電話 043-227-3900

東京都 東京いのちの電話 03-3264-4343

東京都 多摩いのちの電話 042-327-4343

東京都 英語いのちの電話 03-5774-0992

神奈川県 川崎いのちの電話 044-733-4343

神奈川県 横浜いのちの電話 045-335-4343

山梨県 山梨いのちの電話 055-221-4343

静岡県 静岡いのちの電話 054-272-4343

静岡県 浜松いのちの電話 053-473-6222

岐阜県 岐阜いのちの電話 058-277-4343

愛知県 名古屋いのちの電話 052-931-4343

三重県 三重いのちの電話 059-221-2525

滋賀県 滋賀いのちの電話 077-553-7387

京都府 京都いのちの電話 075-864-4343

奈良県 奈良いのちの電話 0742-35-1000

大阪府 関西いのちの電話 06-6309-1121

兵庫県 神戸いのちの電話 078-371-4343

兵庫県 はりまいのちの電話 079-222-4343

和歌山県 和歌山いのちの電話 073-424-5000

鳥取県 鳥取いのちの電話 0857-21-4343

島根県 島根いのちの電話 0852-26-7575

岡山県 岡山いのちの電話 086-245-4343

広島県 広島いのちの電話 082-221-4343

山口県 山口いのちの電話 0836-22-4343

香川県 香川いのちの電話 087-833-7830

愛媛県 愛媛いのちの電話 089-958-1111

徳島県 いのち希望 088-623-0444

高知県 高知いのちの電話 088-824-6300

福岡県 北九州いのちの電話 093-653-4343

福岡県 福岡いのちの電話 092-741-4343

佐賀県 佐賀いのちの電話 0952-34-4343

長崎県 長崎いのちの電話 095-842-4343

熊本県 熊本いのちの電話 096-353-4343

大分県 大分いのちの電話 097-536-4343

宮崎県 宮崎いのちの電話 0570-783-556

鹿児島県 鹿児島いのちの電話 099-250-7000

沖縄県 沖縄いのちの電話 098-888-4343

2024-08-16

anond:20240816171202

北海道 旭川いのちの電話 0166-23-4343

北海道 北海道いのちの電話 011-231-4343

青森県 あおもりいのちの電話 0172-33-7830

秋田県 秋田いのちの電話 018-865-4343

岩手県 盛岡いのちの電話 019-654-7575

宮城県 仙台いのちの電話 022-718-4343

山形県 山形いのちの電話 023-645-4343

福島県 福島いのちの電話 024-536-4343

新潟県 新潟いのちの電話 025-288-4343

福井県 坂井西警察署(東尋坊) 0776-82-0110

富山県 こころ電話 076-428-0606

石川県 こころ相談ダイヤル 076-237ー2700

長野県 長野いのちの電話 026-223-4343

長野県 松本いのちの電話 0263-88-8776

群馬県 群馬いのちの電話 027-221-0783

栃木県 栃木いのちの電話 028-643-7830

栃木県 足利いのちの電話 0284-44-0783

茨城県 茨城いのちの電話 029-855-1000

茨城県 水戸いのちの電話 029-350-1000

埼玉県 埼玉いのちの電話 048-645-4343

千葉県 千葉いのちの電話 043-227-3900

東京都 東京いのちの電話 03-3264-4343

東京都 多摩いのちの電話 042-327-4343

東京都 英語いのちの電話 03-5774-0992

神奈川県 川崎いのちの電話 044-733-4343

神奈川県 横浜いのちの電話 045-335-4343

山梨県 山梨いのちの電話 055-221-4343

静岡県 静岡いのちの電話 054-272-4343

静岡県 浜松いのちの電話 053-473-6222

岐阜県 岐阜いのちの電話 058-277-4343

愛知県 名古屋いのちの電話 052-931-4343

三重県 三重いのちの電話 059-221-2525

滋賀県 滋賀いのちの電話 077-553-7387

京都府 京都いのちの電話 075-864-4343

奈良県 奈良いのちの電話 0742-35-1000

大阪府 関西いのちの電話 06-6309-1121

兵庫県 神戸いのちの電話 078-371-4343

兵庫県 はりまいのちの電話 079-222-4343

和歌山県 和歌山いのちの電話 073-424-5000

鳥取県 鳥取いのちの電話 0857-21-4343

島根県 島根いのちの電話 0852-26-7575

岡山県 岡山いのちの電話 086-245-4343

広島県 広島いのちの電話 082-221-4343

山口県 山口いのちの電話 0836-22-4343

香川県 香川いのちの電話 087-833-7830

愛媛県 愛媛いのちの電話 089-958-1111

徳島県 いのち希望 088-623-0444

高知県 高知いのちの電話 088-824-6300

福岡県 北九州いのちの電話 093-653-4343

福岡県 福岡いのちの電話 092-741-4343

佐賀県 佐賀いのちの電話 0952-34-4343

長崎県 長崎いのちの電話 095-842-4343

熊本県 熊本いのちの電話 096-353-4343

大分県 大分いのちの電話 097-536-4343

宮崎県 宮崎いのちの電話 0570-783-556

鹿児島県 鹿児島いのちの電話 099-250-7000

沖縄県 沖縄いのちの電話 098-888-4343

2024-08-14

九州都市って都会多すぎでビックリした

東北の某県庁所在地出身で、現在東京在住だけど、あまりにも旅行に行った九州が都会すぎてビックリした

博多北九州が都会なのは勿論だが、熊本長崎鹿児島とかも充分都会だよな……

正直、仙台に住んでたこともあるけどそこよりも都会な気がする

人口仙台よりも小さい街多いけど、中心部の賑わい&人口密度が全然違う

沖縄旅行したけど超都会だった……

他の街もそうだけど佐世保とかも中心部に纏まってて都会度高い

東北の各県庁所在地には全て行ったけど、同じ県庁所在地なのにこうも違うとは

その他の大きめの街(弘前八戸横手一関鶴岡酒田石巻郡山いわき)も九州同人口の都市と比べて全然発展度が違う

まりにも東北の衰退を感じて悲しくなった

2024-08-13

建築現場の人不足

https://togetter.com/li/2417354

これ、いろいろはてなブックマーカーも語ってるけど、一番腑に落ちたのは

東京熊本あたりの人足を剥がすのに掛かるカネが高い、というコメだった

ちょっと前の関西でのライブコンサート興行の「無理ぽ」レポートとかもあったじゃん?

興行現場音響さんとかの人材首都圏に集中してて、その人らを地方に呼ぶために掛かってる交通費宿泊費(特に宿泊費)がクソ高くなってるので

首都圏開催のほうが割がいいすぎてやれない、って

アレと似た現象なんではないか

発注側に提示するカネは、大需要地に集中してる人足を移動させて工期中は定着させる交通費宿泊費込みで

その全体費用の中での割合では人材獲得のためのちんぎん割増は微々たるモン、ということなのではないか

地方が負えるキャパ(≒人足数)を超えた建築を着工しようとしたらヨソから引っ張ってくるしかないわけだから、3,4倍の多くがそこに吸われてるというのは腑に落ちる話

人口減少社会ってこういうところにも効いてくるのだね

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん