はてなキーワード: 金融業とは
みなさん、はじめまして。
本日記では、現在大学院生である私が2021年から脱毛症を抱えながら過ごした日々を時系列に沿って述べたいと思う。
私が脱毛症を発症した時期は2021年8月で、当時は大学4年生の21歳だった。学部時代の最終課題である卒業論文の執筆に取り組む中で、ふと自分の髪の毛の一部が抜けていることに気づいた。歳を取ればいつか髪の毛が無くなるだろうという覚悟はあったが、まさか21歳で無くなり始めたことは予見しておらず、非常に衝撃を受けたことを覚えている。なぜ急に髪が抜けたのだろうかと考えると、1ヶ月前の2021年7月にCOVID19のワクチンを接種したことを思い出した。COVID19のワクチン接種に伴って生じる副反応は当時よく分かっておらず、自分は脱毛の副反応が生じたのかもしれないと推定していた。しかし、その因果関係を示すことが難しい上に、因果関係が示せたところで結局何の解決にもならないと思ったため、脱毛が起きた理由を深掘りすることは止めた。また、当時は世界的にワクチン賛成派と反対派の派閥があり、ワクチン反対派 (通称: 反ワク) は社会的に陰謀論者とみなされる傾向があった。上記の仮説は反ワクと捉えられて、批判される可能性が高いセンシティブな話題だったため、結局理由の深掘りをする気にはならなかった。それよりも、脱毛症であることを他人に知られたくないという思いの方が圧倒的に強かった。そのため、どうしたら脱毛部分をうまく隠せるだろうかと色々と試行錯誤した。しかし、脱毛範囲が広がるにつれて、綺麗に隠すことに限界を感じ始めてきた上に、そもそも隠せているか気にすることが鬱陶しく感じていた。そのため、髪の毛の3割ほどが抜けた2022年3月頃、もはや隠し切ることは不可能であると潔く諦めた。友人との北海道旅行中にふと脱毛症であることを告白したが、特に気にしていない様子だった。それどころか大変だっただろうと伝えてくれた。このとき、自分は救われたような気分になったことを覚えている。友人の言葉によって勇気づけられた私は、帽子を被る日課を捨て、宿泊していたホテルの大浴場に向かった。そのとき、自分の後方を歩くカップルが「ねえ、あの人見て!」と言い、小声で話し始めたことに私は気づいた。当時、その場にいた人は自分とそのカップルだけだから自分について話していることは明白だった。恐らく私の脱毛症について話していたのだろう。このとき、私は自信を一気に無くし、やはり脱毛症は隠さないと馬鹿にされてしまうのかと非常に悲しい気分になった。同時に世の中に絶望した。大袈裟に聞こえるかもしれないが、北海道旅行中に知らない人に脱毛症を馬鹿にされたことは私を長く苦しめた。脱毛症は隠さなければならないという気持ちを強くし、何よりも自己肯定感が低くなったからだ。
旅行から帰ってきた後、私は良いバリカンとシェーバーを買い揃え、丸刈りのスキンヘッドにした。髪自体を全て無くしてしまえば、部分的に抜けた髪の範囲が目立ちにくくなると考えたからだ。その考えは概ね正しく、確かに脱毛部位は目立ちにくくなった。また、2日に1回ほどスキンヘッドにする作業が必要だが、これは慣れてしまえば約10分でできる。なによりスキンヘッドは爽快だ。髪を隠せているかどうか気にする必要が無くなるから。
2022年4月、私は学部教育を終えて大学院に進学した。大学院では3年間で国内大学院と海外大学院の2つの修士号を取得する特別なプログラムに参加することにした。志望する職業に就くための強力なカードになると考えたからだ。
さて、2022年4月頃は世界中が脱毛症について意識したはずだ。当時、第94回アカデミー賞の授賞式において司会者のChris Rockが、Will Smithの妻であるJada Pinkett Smithの脱毛症をネタにしたところ、Will SmithがChris Rockに強烈なビンタを放ったからだ。私の率直な感想は、Will Smithって奴は最高じゃないか!である。なぜならば、毛が無いことを馬鹿にする世の中の風潮に私は絶望していて、Will Smithがその風潮に反抗する意思を示したように見えたからだ。この事件は様々な議論を呼び、最終的にWill Smith側により厳しい罰を下されたが、私は彼の勇気ある行動を讃えたいと思う。
それから4ヶ月後の2022年8月、私は大学院入学のためにスウェーデンに渡航した。スウェーデンは優しい人が多く、多様性を認める素晴らしい国であり、私はその国で過ごせた時間に感謝している。さて、スウェーデン到着まもなく、家具を揃えるために寮の近くのIKEAに行った。IKEAでは店内にいた推定7歳の少年が記憶に残っている。彼は恐らく何らかの病気で髪の毛が一切なかったが、全く隠している様子は無かった。彼の姿は私に大きな勇気を与えたと同時に、スウェーデンでは毛が無いことを馬鹿にされない社会であることを感じ、非常に安心した記憶がある。また、2022年9月には留学先で(スウェーデン人ではない)彼女が出来たことも自己肯定感を向上させた。しかし、私の生活は常に大学院の膨大な課題に追われており、彼女のことを疎かにした結果、3ヶ月も持たずに振られてしまった。特に喧嘩して別れたというわけでは無かったので、別れた後も彼女と出かけることは多かった。彼女は酒癖が悪いという部分もあるが、スウェーデンに移住するために大学院留学するなど主体的に行動している部分もあり、総合的に見て優秀で素晴らしい人だ。そんな彼女でも、外国人としてスウェーデンで仕事を見つけることには苦戦していた。しかし、先週ついに仕事が見つかったという連絡が来て、私は胸が熱くなった。彼女がスウェーデンで今後の人生を謳歌できることを心から祈る。さて、私はスウェーデンでは脱毛症のことを意識することがほとんど無かった。アジア系の友人には髪が無い理由を聞かれることは時々あったが、素直に脱毛症だと伝えていた。アジア系の人は髪に厳しいのかもしれない(笑)。
2023年8月、私はスウェーデン生活2年目に突入する。1年目は大学院の課題にずっと追われていて、常にプレッシャーを感じていたが、2023年6月から2ヶ月にわたって夏休みを楽しむことで十分にリラックスできた。夏休みには日本に一時帰国したり、ヨーロッパを周遊したり様々な興味深い体験ができた。ちなみに一番おすすめの旅先はスペインのサンセバスチャンである。
2年目となると学業にも余裕が出てくるが、学業以外に需要なイベントがあった。それは就職活動である。私は日本で働きたいと思っていたため、バイリンガル向けの就活イベントであるBoston Career Forum (BCF) に参加することにした。BCFは例年11月頃にアメリカで行われるが、9月頃からZoom等を用いて企業とオンライン面接をすることがほとんどだ。このとき、私の脱毛症はほとんど治りかけていた。2年間ともにした脱毛症とついにオサラバかと思っていたが、急に症状が悪化し出す。このとき、日本での脱毛症に関する嫌な経験をふと思い出した。脱毛症によって就職活動に悪影響が出ないか急に心配になり、「脱毛症 就職活動 不利」などとGoogle検索した。その結果、ほとんどの人はウィッグを被って脱毛症であることを隠して就職活動を行うことが分かった。そして、特に私が希望していた金融業界ではスキンヘッドという外見は一般的に避けるべきだと述べるコメントを見つけた。海外にいた私はウィッグを調達することが非常に難しく、私の就職活動は詰んだのではないかと絶望した。半ば自暴自棄に当たって砕けようと金融業界の数社に応募したところ、スキンヘッドが不利だとは特に感じなかった。むしろ面接官に強烈な印象を与えられるため、就職活動が有利になるのではないかとすら感じた。結果、私は第一志望の会社に内定を頂き、無事に就職活動を終えることができた。
2024年4月、私はスウェーデンを離れ、日本に帰国した。スウェーデンにいた1年半はあっという間だった。久しぶりの日本は不思議な気分だ。スウェーデンで様々な文化に触れた結果、今まで普通だと思っていた日本の文化が興味深く感じるようになった。しかし、日本の文化で一つ許容できないものがある。それは外見に関するコンプレックス広告が至る所に蔓延していることだ。特に電車の広告は酷い。四方八方に「脱毛」「薄毛」「痩せる」「二重整形」などと書かれていてウンザリする。そのため、電車内の広告は極力見ないように気をつけている。また、ネット上の広告も酷いものが多いが、VPNを用いてアメリカのサーバーを経由することでそのような劣悪な広告は回避できる。そう、アメリカは広告の審査基準が非常に厳しいのだ。日本もコンプレックス広告をはじめとする劣悪な広告の規制を強化してくれないだろうか。なお、スウェーデンで脱毛症を隠さない自信を獲得した私には、薄毛煽りなどの広告は無意味である。そのような広告を見ても、そこまでして金儲けがしたいのかと広告主が哀れにすら感じる。
なお、大学院3年目は順調である。取り組んでいる研究の成果が出てきたため、何らかの形で外部に発表できないか検討している。
本日記が脱毛症である皆様を勇気づけることができれば幸いである。また、脱毛症で苦しむ人を支援し、外見の多様性を認める日本社会に変革することを強く希望する。
https://note.com/nu2_jp/n/nac8c7e2f20ab
これ
書かずにはおれない。
https://note.com/nu2_jp/n/nac8c7e2f20ab
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人工知能(AI)は、現代社会において急速に進化している技術である。AIは、データ解析、機械学習、自然言語処理などの分野で多岐にわたる応用が可能であり、その影響力は日々増大している。特に、ビッグデータの解析においては、AIのアルゴリズムが膨大なデータセットから有用な情報を抽出し、意思決定を支援する役割を果たしている。
AIの進化は、医療、金融、製造業など、さまざまな産業においても顕著である。医療分野では、AIが診断支援システムとして活用され、早期発見や治療計画の策定に貢献している。例えば、画像認識技術を用いたAIは、X線やMRI画像から異常を検出する能力を持ち、医師の診断を補助する。また、金融業界では、AIがリスク管理や市場予測に利用され、投資戦略の最適化に寄与している。製造業においても、AIは生産ラインの自動化や品質管理の向上に役立っている。
さらに、AIの発展は社会全体にも大きな影響を与えている。例えば、スマートシティの実現に向けた取り組みでは、AIが交通管理やエネルギー効率の最適化に活用されている。これにより、都市の生活環境が改善され、持続可能な社会の構築が進められている。また、教育分野においても、AIは個別学習支援システムとして活用され、生徒一人ひとりの学習進度に合わせたカリキュラムの提供が可能となっている。
しかし、AIの急速な発展には課題も存在する。プライバシーの保護や倫理的な問題、労働市場への影響などが挙げられる。AIが収集するデータの管理や利用方法については、厳格な規制が求められている。また、AIの導入により一部の職業が自動化されることで、雇用の喪失が懸念されている。これらの課題に対処するためには、技術の進化とともに社会全体での議論と対応が必要である。
総じて、AIは現代社会において不可欠な技術であり、その応用範囲は広がり続けている。今後もAIの進化が続く中で、技術の利点を最大限に活用しつつ、課題に対する適切な対応が求められるであろう。
“女性起業家の半数がセクハラ被害” スタートアップ業界で何が - 性暴力を考える - NHK みんなでプラス
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.nhk.or.jp/minplus/0026/topic132.html
本件、一部ブコメの知らないっぷりが割とすごくてで驚いたので、知ってることだけだけど注釈を。
【追記があります→https://anond.hatelabo.jp/20240830160254】
会社を新しく作ってその運転資金の一部を銀行などの金融機関から借りるというのは一般的で、最低限のお金なら今時はどこの銀行も貸してくれる。しかし一方で、幅広く新規開発をしたい、広く実証実験したい、事業を拡大したいなど、そこそこ大きい資金が必要になった時に、担保もなしに新しい会社にノンリコースローン付けてくれる金融機関はあんまりほとんどない。
これは一つには、都市銀行などには「その新規事業の事業計画が成功を期待できるものかどうか」を判断する能力がないから、という理由が大きい。銀行は30年間で事業の質や領域がシュリンクし続けていて「これまで取引のある企業へ手堅い資金融資しかできない」状態が長く続いている。不動産などの分かり易い担保があれば別だがスタートアップに億を超える融資はまずしてくれない。失われた20年はデカかった。
ryun_ryun なんで謎の投資家にみんな頼るのだろう?金融機関に頼ればいいのに。博打にリスクは当然では
tikuwa_ore 真っ当なトコからお金を借りられない人が、個人投資家の懐を当てにしたら代価を要求されたってだけの話。そも借りた後で要求されたのならセクハラだが、借りる前ならセクハラ成立してねえだろ。アホか。 繊細チンピラ これはひどい 社会 企業 うーん
上の2つのブコメ(代表して目についた2つだけ、ごめんね)は、この辺の資金調達の基本的なところが見えてない感じがある。まぁ調達や銀行との折衝なんて、それなりの会社でサラリーマンでお勤めだと全然見えないところなので、まぁ仕方ない。悪くないよ君たちは!知らなかっただけ!あ、でもid:tikuwa_ore さんのやつはちょっとあれだなセクハラは借りる前でもセクハラじゃないかな?「黙ってサせないと金出せないよ」って脅されるケースも有り得るわけで。
doroyamada 「○○業界のスタートアップ」はあっても「スタートアップ業界」というのはないのでは(金融業界内のサブ業界としてはあるかも)
miscmisc 正直どうでもいい。辞めて正解。おっさんに頼らなければいいだけの話。それにしても「スタートアップ業界」って何だよ。何の業界のスタートアップなんだよ。
2010年代までは孫さんや、ホリエモンさんや、ZOZO澤さんや、そういう「ひと財産築いた人」が投資家として、お気に入りの起業家や気になる業界好きな界隈などに投資していた時代。その流れを汲んで色んなスタートアップ企業が生まれたりジュっと消えたりしていったのだが、その波の中から「新しい事業を作る人や会社をサポートする」というショーバイが生まれた。銀行が不良債権をひーひー言いながら貸し剥がしたり税金で補填したり、貸し先に困って投資信託や保険商品を売らされて疲弊してた間に、「新しい事業が成功するかどうかを見極めつつ金を出す」仕事をする人は別の場所で別のショーバイクラスタ「スタートアップ業界」を作っていたというわけだ。
その人たちの内訳は、「成功した元スタートアップの実業家」だったり「コンサルファーム出身のやり手」 「コンサルファームのスタートアップ部門」だったり「大企業で何やら良く仕事ができていて独立したおじさん」だったり「元経産省の官僚」だったり「大企業の新規事業部門」だったり、まぁそういう人や企業たちだ。
id:miscmiscさんの「何の業界のスタートアップなんだよ」という問いはちょっと外れていて、どんな業界にもその業界から生まれるスタートアップがあるのだ。多くの場合、彼らは自分たちにとって明るい業界(孫さんならイットやDX、とか)の周りで、新しいビジネスを思いついた人に、お金を貸したり、事業がうまく行くように人脈を使って有益な会社を紹介したりといった「伴走業務」をする。金を貸したからには成功してもらわないと困るので「伴走業務」をする。この「金を貸しつつ事業成功に向けて伴走もする」ビジネスが要するにベンチャーキャピタル(VC)業である。本当は銀行の仕事のはずなのだが、前述のとおり銀行にもうそんな人材はいない。銀行に事業計画書を出しても収支表の足し算引き算が合ってるか確認する程度しかできない行員がほとんどなんだよね…。
id:doroyamadaさんの「金融業界のサブ業界」というのは割と合っているんだけど、今やもう少し複雑になっていて「ベンチャーキャピタルに金を出すファンド」があるのが一般的。銀行はスタートアップには直接の融資はせず、ベンチャーキャピタルに金を貸すわけでもなく、「ベンチャーキャピタルの資金をプールしてるファンド」に出資をする。銀行→ファンド→ベンチャーキャピタル→スタートアップ、という順番で金を調達するケースが増えている。
VCには、まぁ基本は専門色の強い人や成功者がいたり協力体制があったりするので、銀行は金を貸しやすい(実績があると稟議が通りやすいから)。またこの「VCの資金プールファンド」には銀行以外にも「そのギョーカイの老舗企業の新規事業部門が出資」とか、「その事業が成功すると潤う自治体が出資」ということも起こる。だからこそ「資金プールファンド」を作る意義があるとも言える。多様な人がステークホルダーになれるから。あとファンドを作っとくと資金使途の透明性が担保されやすくなるというメリットもある。
「スタートアップ業界」はこの5、6年で政策にもすっかり取り込まれていて「スタートアップを支援する場を作りました!」みたいなことを国や自治体や大学や大企業がやっている。
例えばこんなの
「内閣官房 スタートアップ育成ポータルサイト https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/su-portal/index.html」
「東京都スタートアップ・国際金融都市戦略室 https://www.startupandglobalfinancialcity.metro.tokyo.lg.jp/」
「起業・大学発ベンチャー支援 - 東京大学 産学協創推進本部 https://www.ducr.u-tokyo.ac.jp/activity/venture/index.html」」
このように、ベンチャーキャピタルは銀行などから金を調達し、「どのスタートアップに金を貸そうかな」というセレクションを行う。この辺でハラスメントが発生しやすくなるんじゃないかと思う。選ぶvs選ばれるの構図でスタートアップ側からしたら生殺与奪権を握られてるから。あとは、「新しいことに金を出す余裕があるのはおっさんだけ、それも過剰にバイタリティが有り余ってる(結果セクハラする人も混じっている)おっさんしかいない」というのも、まぁ遠因ではあるかもしれない。社会の構造はそんな簡単に変わらない。おっさんに頼らなきゃいいじゃんと言うが、おっさんしか金持ってる人間がいないのが現代の日本なのだから仕方ない。おっさんからは調達しなきゃいいというなら、おばはんに金を預けてくれよな!おばはんも人によってはセクハラするかもしれんけどな!
SanadaSatoshi スタートアップ界隈に顔を出す自称投資家は山師ペテン師も紛れてる。投資家ヅラしてるけど金持ってない奴もいる。そういう様子がおかしい奴の目的なんか分かったもんじゃないし、残念ながら排除する仕組みもない。
sionsou 陽キャがバンドマンやるのは女にモテてセックスしたいからって理由が9割と一緒で、陰キャもそうなれる可能性があるスタートアップも結局金儲けて権力と金でマウントしたいだけっていう。世の中のためなんて嘘だよ
この辺は、まぁ中にはそういう人はいるかなぁ…というのは正直あるけど、そんな屑ばっかりでも全然ない。多くのスタートアップは理系分野における新しい発見などがシーズになっていることも多く、そのシーズの研究の確実さや「稼げそうさ」をスーパーバイズしたり伴走したりできるのは、かなり深めの専門家、大学の先生や企業の研究所をあちこち渡り歩いてるスーパーマンだったりもする。更に「金勘定もできる人」なのだからもう頭が下がる。そういうデキオジたちはめっちゃ面白い人だらけだし、私の知ってる限りだけど皆さん愛妻家だったりすることが多いね。
knzm_img 意識の高そうなスタートアップやリベラルの連中も、金と権力を持った途端に性欲と支配欲に抗えないのは人間って感じがする。
これまで述べた通りで、スタートアップ界隈は「賢くて生臭い(稼ぎたい)」人たちの集まりなのは確かなので、むしろリベラルとは真逆な人がほとんど。
スタートアップ側がゆるふわSDGsな題目を唱えてたら鼻で笑いつつ「まぁゆるふわな方が話題にはなるかもねhahaha」って感じである。そしてスタートアップ側も意識の高さよりは稼ぎたさの方が大きい人の方が多いです。そりゃそうだよリスク取って稼ぎたいんだから。
■じゃあ起業家はどうしたらいいのか
一つは、上に上げたような、比較的公的セクターに近かったり堅そうな大企業が参画してるような「スタートアップコミュニティ」にコミットする、というのは大事だと思う。変なのにあたる確率を少しは下げられる。前述した通りシゴデキすぎて愉快おじさんたちもいるし、女性の伴走者も少数ながらいる。なによりも「コミュニティ」なので、それが大きいコミュニティなほど周囲の視線が気になるものなので。
あとはシンプルに「一人で誰かに会いに行かない」のも実は大事。たった一人でやってるんです、ということであれば、スタートアップコミュニティにはだいたいマネジャーなどの相談できる人がいるので、そういう悩みごと相談してもいいと思う。あとはたった一人ではできることは限られるから仲間を作ろう。
「変なのに近寄るから悪いんだ」的なブコメは完全なセカンドレイプで本当なら許せる発言ではないのだけれど、起業するというのは危険やリスクを取ってでもやりたいことがある・稼ぎたいネタがあるからなので、その勇気やパワーをセカンドレイプを糾弾に向けるなんてもったいないから、若い人はああいうのは無視しよう。
最近、客先常駐から社内SEに転職することが決まった。忘れないうちにこの転職に関する備忘録を残しておきたい。
この理由に至った現職の内容を話そう。
なってしまった、とネガティブに書いているが全否定するつもりはない。新卒で入った会社は客先常駐であることだけが悪かった。COBOLも別に悪い言語とか思っているわけじゃあない。
ただし『客先常駐とCOBOL』という組み合わせは、将来の展望を描けなかった。これから新卒の人にはあまりお勧めできない。
なぜか。
まず、『客先常駐』。
これは全くもって良くない。責任が少ない仕事で十分で、人間関係を適度にリセットしたい人には向いていると思う。もしくは、よっぽどのニッチかつ高スキル保持者くらいだろうか。
問題点を述べていこう。
問題点そのいち。
常駐先ガチャが待っている。どんな地獄の案件が待っているか行かないと分からない。しかも、客先と戦わない営業マンの方が給料が高いなんてやっていられない。最近はSier側が強気に出られるパターンも小耳に挟むが、まだ稀な印象である。
問題点そのに。
上流工程に携われるかは運である。そもそも要件定義とか予算とかを他所から来た人間に任せることは難しい。底辺下請けにはもってのほかである。よって、下流工程のみの経験でスキルは身につかないまま、30代に突入する可能性すらある。
問題点そのさん。
契約形態によるが1ヶ月の勤務時間が決まっている。1ヶ月最低〇〇時間以上勤務となっている。これがネックとなり連休を取ることが非常に難しい。さらに、GWや年末年始休暇があると残業必須になる月が発生する。勤務時間縛りプレイ未経験者は大したことではないと思うかもしれないが、ワークライフバランスにおいてストレスになる。
次に、『COBOL』。
先ほども書いたが悪い言語だとは思っていない。
ただし、大型新規開発は今後ないと思えと言いたい。必然的にCOBOLを書き書きしていた時代のおじさま方には、技術の点で一生勝つことはない。彼らがくたばるまでは。
それと、たまに聞く「コボラーはこれからずっと需要があるし、新規参入者も減っているから将来安定だよ」なんて話。この嘘、ほんと?
確かにCOBOLは自分が死んだ後も生き残るだろうが、それほど大きなパイが残るだろうか。元請けか自社の社員にしか仕事が残らないのではないか。あったとしても金がどの程度分配されるというのだ。
個人的には、将来の選択肢を増やすためにCOBOL以外"も"経験した方がいいのではないかと思った。加えて、COBOLしか経験がないと求人が少なく30代以降の転職のハードルが高いため、その前に一度足抜けした方が安牌だと判断した。まあ、逃げ切れる世代には関係ございませんけれども。
悪魔合体させるといけない。
まず、COBOLはほぼ金融業界でのみ生き残っておりコボラーの生息範囲は限られることとなる。結果的に、客先常駐していると別の常駐先で出会った人かその関係者とかち合う可能性が非常に高くなる。個人情報や噂が一気に広まってしまうわけであり、一回でも社会からすってんころりんしたら戻りにくい。
なにより、両者ともに揃うと別業界や別ポジションに転職しにくくなる。客先常駐コボラーから客先常駐コボラーに転職する人が結構いるのが現実。コボラーになりたいなら最初からIT土方ピラミッドの頂点コボラーにならなければならない。
という様々な思いがあって、
客先常駐の働き方はこの先これ以上は無理だなとなり、COBOLだけではない肩書きを持ちたいと思って転職を決意したわけである。
現職の忙しさで心も身体もすり減っており、スケジュール管理や企業とのやり取りなんてとても無理だったからである。
さて、ステマなし・エージェント会社名無記載の個人的なエージェントの印象を述べていく。
まず、当初は大手のエージェントに登録していたが、こいつは全く使えなかった。自社開発か社内SEを希望しても、客先常駐とずっと求人出している営業職と介護職の求人票を寄越してくる。
最終的には、客先常駐コボラーは美味しくないため全くフォローされなくなり、ついにはエージェントの気配が消えた。
経歴に自信がある人か自主的に転職活動を進められる人以外は、大手向きではない。
次に中規模のエージェントに登録した。疲れて自主的に動けない自分向きであった。
エージェントの対応としては、大手より転職希望者が少ないためか連絡が頻繁かつ口調が砕けたものであり、転職活動の並走者感を演出することを意識されていたように感じた。
そのため、マメに連絡欲しくない人には向いていないと思う。
なお、結果的にこちらで内定まで到達したが、登録してから内定まで平均より1ヶ月ほど長かったようである。これも客先常駐コボラーの呪いか。
面接対策については、2つ目の中規模エージェントで書類添削及び面接対策の申し出があって実施していただいた。それに従えばおよそ間違いないと思うが、参考として面接経験を書き残す。
面接での質問は、これまでの仕事のことを深掘りされることが多かった。
一問一答で準備しておけるようなものではないため、成功したこと・失敗したこと・仕事中に心がけていることなどを整理しておくことが必須である。新卒からコボラーの人間に技術は期待されないから、アピールできるところが仕事の進め方や考え方だけだからだ。
また、気になるITの話題や自己研鑽の質問への回答をそれぞれ2〜3くらい用意しておくとベスト。
志望理由は、表向きの転職理由と求人票の職務内容を結びつけて言えばいい。ここを起点に他の話に発展していくことも多く、嘘の理由であっても結びつきをブレさせない意識を持つといいだろう。
企業研究はインターネットで調べて、事業内容と今後数年の計画を口で語れれば十分かと思われる。新卒と違って会社説明会なんてものはなかったが、面接担当者が面接中にどのような会社か親切に語ってくれるから、そこから志望動機にも繋げていくことができた。
そして、自分と同じく経歴がクソだと思う転職希望者たちには次のことを言いたい。
たとえ転職先で希望のキャリアや待遇が手に入れられなくても足がかりになるような経験が得られるか、でエントリーしていくといいと思う。
もしかしたら、転職した後に「失敗した」「隣の芝生が青いだけだった」なんてことになっているかもしれないが、そのときはまた転職活動を頑張る所存。
採用と教育のコストを考えろよというご意見には、退職されないように経営しろと回答させていただく。
ここまで来て一点大きな訂正をさせて欲しい。
コボラーを名乗っているが、実際はCOBOLよりJCLに触る時間の方が多かった。なんなら、JCLで一番動かしたものは読めないアセンブラのツールだったかもしれない。汎用機バンザイ。