はてなキーワード: 震災とは
端的に言って、新海誠の映画の中に自分が出てこなかったのが一番の不満だ。
新海誠の主人公ってのは、独り善がりと被害者意識と自己陶酔で生きてるような、普通に見れば気持ち悪いものを持っているのが魅力だった。ああいうキモさ、自分を、許容してくれるのが新海誠作品だったのだ。ほら、新海誠好きな男なんて大抵キモいだろ。俺もそうだ。
すずめの戸締まりでは、そういう気持ち悪いキャラが出てこない。ダイジンはキモかったが、見た目が猫なので許されている。あれおっさんだったらみんな勘違いストーカー野郎だと罵倒するだろ。まあ、おっさんだったらすずめにうちのこになる?なんて言われないけど。
新海誠の描く相手キャラってのは非常に都合の良い、もっと言えば自我がないキャラとして描かれるから、そうたは想定内だった。
しかし、主人公であるすずめも、きれいすぎた。被災者であり地震の悲惨さを実感しているからこそ、母の形見を取り戻すため、そうたを元に戻すために戸締まりの旅をする。なんだそのキレイすぎる推進力は!!最初イケメンだからって惹かれたところが新海誠っぽいけどな!
あと、なんだあの芹澤って男は、いいヤツすぎるだろ。メンタル化け物かよ。自分と対比したら彼岸にいるよ。
あー、もしかしたら環が芹澤と寝てれば、岡部稔のBSSで共感できていたかもしれない。それもなかったけど。
結局のところ、自分持っているものを描写してくれるのが新海誠だったのに、それがなくなってしまったのが寂しいわけ。
新海誠は俺のことわかってくれてるんだって思ってたのに、変わっちまったな誠。でも、いいんだ。俺はお前と通じ合えてた思い出を胸に、お前のいない現実を生きていくよ。誰とも分かち合えない苦しみが、お前との思い出を輝かせる。
だから、この苦しみは俺の誇りなんだ。だろ?誠。
ふぅ・・・
わかるか?新海誠。今、俺はお前の主人公より新海誠の主人公だぞ。
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まあ、それはさておき、すずめの戸締まりはそこそこ面白かった。
すずめの自己救済の話としてよくできていたと思う。
いいところは沢山あるが、どうせ沢山語られるので不満点を書き出す。
1.閉じ師の存在
はじめ、現実にあった震災をファンタジーにしてよかったのか?とも思わなくもなかったが、まあロー・ファンタジーだし、こんなもんかなという気持ちに落ち着いた。
どちらかというと、閉じ師の存在が納得いかない。あんなに大事な仕事なのに、あの映画ではそうたとその祖父しか出てこない。それこそ、各地に人員を配置していたり、東京では他の閉じ師が寄ってきてもいいはず。そうたがこういうのは知られないくらいでいい、みたいなことを言っていたが、何を舐めたこと言っているんだ。周知徹底して人員増やせ。閉じ師の必死さが全く見えてこないので、大学生がカジュアルにやってる仕事にしか見えない。あってもなくてもいい存在ってことなのか?
愛媛のシーンが中途半端すぎる。すずめはあそこで何を得た?他の土地に比べて、薄味すぎる。他で入れるとくどくなりすぎる要素をまとめて配置したようなとてっつけた感。東京に行くまでで、神戸だけじゃさみしいし、愛媛あたりでも入れとく?みたいな。みかん女の親も何家出少女を普通に受け入れてるんだ。
ただ、道中でどんどん衣服をGETして自分が変わっていくってのは面白い要素だった。東京でそうたを失ったあと、ただのすずめとして元の制服を身にまとい行動する。歩む足にはそうたの靴。いいね。
3つめ、書こうと思ってたけど、明確に出てこなかったので、これでおしまいにする。
これから観るつもりの人は回れ右!!観るつもりない人もこれだけ読んでもおもんないし回れ右!!観た人だけスクロールしてくれ!!!
すずめの戸締まりを観てきた。ネットでネタバレを踏みたくないのと、たまーにレイトショーで映画を観ると気分が良くなるので公開初日にレイトショーで。感想としては「すずめちゃんカッコイイな」とか「やっぱ映像綺麗だな」とか「今回はPV演出やらなかったんだな」とか「ドライブしてるあたりが一番面白かったな~」とかそんなところ。個人的には君の名は。と天気の子には及ばないけどなかなかいい映画だった。ネットでもいくつか既視聴者の感想を検索してみたが、刺さった部分の感想は人それぞれでありつつ、それなりに好意的な評価が多かったように思う。また、劇中でははっきり名前こそ出さないものの、「東日本大震災」が起こった世界を正面から描き、主人公の追悼と成長を描いている点も、今のところはおおむね評価されていた。一方で、事前の予告では東日本大震災を直接的に取り扱った物語であることは示されておらず(私の知る限りでは、緊急地震速報の流れるシーンがあるとかその程度の周知だったと思う。小説読めばわかったらしいけどまぁ読まないよね)、物語後半に割と不意打ち的に311の描写があることへのある種の懸念と、個人的な嫌悪感を示す人も多少見られたと思う。これらのレビューについて、皆それなりに首肯できる部分もあり、個人の感想と照らしあわせながら楽しく読ませてもらった。でも、これらの世に出てきたレビューを読みつつ、個人的に気になった点が一つある。
みんな「世界観と設定」について、全然話題にしてないな?ということ。この映画の最大の瑕疵、というか問題点になりえるとしたらこの世界設定の部分だと感じていたので。
あまりにみんな何も言わないので、匿名ブログを書いてしまった。匿名なのは卑怯といわれるかもしれないが、そもそもブログやってないので…。
すずめの戸締まりの世界観と設定について、私が映画をみた限りでの理解を以下に記す。あくまで私の理解なので、誤っていたらご指摘ください。
どうだろうか。列記すると滅茶苦茶カルトな設定だなと思う。作中ではもう少し自然に描いているのは確かだ。でもそもそもこの映画を観たら、「映画として面白かったかどうか」とは別に「この設定が受け入れられるか否か」がかなり心に引っかかるのではないだろうか。個人的にはちょっとウェッという感じで、この設定使うなら311じゃなくて君の名はのように架空の災害として扱うか、もしくは311はミミズ由来のものじゃなかったことを明示しとくべきじゃないかと思った。福島で地震に遭遇するシーンでミミズが現れないことから、「あぁ、すべての地震がミミズ由来ってわけじゃないのね…」と少し安心したら、そのあとの「草太さんが抑えてくれてるんだ!」というセリフでずっこけた。ほんとにカルトだよ。
「結局創作なんだからいいじゃん、現実と創作は別だよ」という意見もあるかもしれないが、311は実際に起こった災害であり、それを作中で扱ったにも関わらず原因ミミズなんです、はちょっとなんか、私はイヤですね、という感じ。
ちなみに「作中では311は止められなかったのか?」という至極当然の問いに対しては作中では特に答えはないが、ファンコミュニティ間では「そもそも震源地が海だから無理だった」とか「草太の父世代の閉じ師が出てこないことから察せる」とか色々考察があるようである。まぁ書いててむなしくなるような話題である。
なお、現実世界の話をすると阪神淡路大震災は震源淡路島南部の直下型地震、関東大震災は神奈川県西部、東京湾北部、山梨県東部が震源の三つ子地震だったといわれている。作中でもふたつの震災は起こっているっぽいので付記する。
上のような設定について、私は「みんな特に何も違和感をもたなかった」とはあまり思えない。みんな「違和感があるけど口にだしていないだけ」なんじゃないか……と、他人の心中を勝手に想像している。ツイッターやインスタ等の短文SNSだったら確かに「面白かった!芹澤いいわ~」で終わりだろうけど、ブログやレビューサイトで長文のレビューかいててこの世界設定に触れないとかあるの?と思っている。ただ一方で、確かに語りにくいよなと感じる部分もあって、これもその理由を列記する。
1について、実際の被災者の方はどう思っただろうか。上記の不意打ち的な311描写も含めて、東北の劇場では結構トラウマえぐられた人も多いのではと勝手な心配をしている。ちなみ当時東京に住んでいて被災といえば計画停電くらいだった私でも、日記のシーンと燃え盛る瓦礫のシーンはちょっと心にきた。
2については皮肉抜きに新海誠を尊敬する。「シン・ゴジラ」も「君の名は。」もアフター311の映画ではあったが、東日本大震災そのものとしては取り扱わなかった。押しも押されぬ超人気監督として、期待のかかった商業映画で東日本大震災をメインテーマのひとつに据えた心意気は本当に見上げたものであると思う。扱い方は個人的にはうーんではあるが。また、ここで難しいのが、すずめの戸締まりにおいて311はメインテーマの「ひとつ」でしかないところである。311の映画ではない。
3については、これからファン層以外にリーチしたときにどうなるのか気になるところ。例えば金ローで放送したときとかさ。
現在ネット上で閲覧できるレビューはほぼファンによるもので、おおむね好意的なものが多い。これから本職の映画評論家や、メディアによるレビューが始まるだろう。彼らはおそらくこの世界設定について、ファンレビューのように目をつむることはできないのではないかと思う。上記1のような問題もあり、どのような評価がされるのか気になるところである。
ちなみに、IGNJapanの11月12日(公開翌日)付レビューでは以下のような一文がある。
>> しかし僕が気になったのは別のことだ。3.11後の物語性や震災の歴史、そして天災を鎮める世界観として神道を引っ張ってくる意図についてはこれから他メディアでの評論やレビューで嫌になるほど言及されるだろう。そこに自分の関心はあまりない。 <<
この筆者本人は関心がないそうだが、記載の通りよくもわるくも嫌になるほど言及されるだろう。
みんなどう思った?俺はめっちゃ違和感あった。映画のできそのものを否定するわけじゃないけど、世界設定については滅茶苦茶やんけって思った。気にならないって人のほうが多いのかな?
ミミズの…じゃなくてすずめの戸締まりの感想だのなんだのが飛び交う中、うっかり人災で震災起こってみんなバタバタ死ぬ話でミミズが出てきて、てな断片だけ聞いてるととあるアニメを思い出した。マクロスの監督が作った強烈なオカルトスピアニメ、地球少女アルジュナ。みんな見てた?
主人公(女子高生)がなんかしらんけど地球少女アルジュナに変身して災厄と戦うんだが、途中で阪神淡路大震災(名前出してないけどどう見ても阪神淡路大震災がモチーフ)が起こり、それは自然を忘れた人間にミミズみたいな蛇が怒って起こしたものでにんげんがわるい、しぜんおもいだそ?とミミズ食って「いただきます」と終わる話だった気がする。震災は天罰だ、と311の後に政治家が言って被災地の人を怒らせてたけど、当時見た感想はそんな感じだった。震災は自然を忘れた傲慢な人間たちへの罰なんだー、ふーん。みたいな。
多分このアニメ、序盤からスピ電波ゆんゆん、疑似科学素晴らしい〜ってしてたので大半が視聴やめてると思う。なので今でも「覚えてる!見てた!」って人は大体面白いと思って見てた人ばかりだろうから、今ネット検索して感想読んでも「大傑作!」しか出てこなさそう。
それでも聞くけど、すずめの戸締まりってアルジュナと似てる?あらすじだけ聞いてるとアルジュナ思い出すから見る気にはならないんだけど、しかしこんなにモチーフ似てるのに誰も言及してないとこを見ると似てないのかね?それともアルジュナを誰も覚えてないだけか?
当時のオフィスがタワマンの上層階にあって本当に死を覚悟するくらい揺れたのがトラウマなのと
子供の頃通ってた通学路が津波に浸かっていくのとか原発の爆発をドキドキしながらニュースで見てた経験がやっぱりすごく鮮明だったし
もう諦めて遺体無しで葬式が済んでしまった知り合いもちょいちょいいる
俺は直接の被害者じゃないけどそんな事もあって今でも地震速報が聞こえるとちょっとドキドキするんだよね、ちょっとだけどさ
今回、映画館であのアラーム音が鳴ったときも正直緊張が走ったし
震災跡の描写とか黒い日記帳とか大量の「いってきます」には感情がハチャメチャになって鳥肌が止まんなかった
それと同時に「これをエンタメにしちゃうのかよ」っていう気持ちが生まれなかったと言えば嘘になる
別に嘘で塗り固めてなかったし、優しい人達が優しい世界を構成していて、俺たち生きてる人間が受け取れるメッセージとしては総じてポジティブなものだったから
「警報音を鳴らさない」「津波を想起させる描写を控える」みたいなピンポイントの配慮じゃなくて、トータルでみたときにポジティブで優しい作品にするってことが、あの災害をエンタメ作品で扱う条件だったんじゃないかと思うし、それがちゃんと実現されていたと思う
俺はそう受け取った
それなのに猫に対してはとても厳しい
どうして…
すずめの設定が雑なんだよね
居なくなった母を想って塞ぎ込むシーンがあるでないし
看護師を目指してるのは実母の影響だろうけれど
それを叔母と話し合うでもなければ、何かの伏線という事もない
おもちゃの椅子が母親の形見であることは強調されまくるが、これが何かと繋がるでもない
日記を黒く塗りつぶす程のショックがトラウマとして残ってる風でもない
別にそれで衝突が起こるわけでもない
そういう風に、作品中で殊更大丈夫だと描かれたすずめが、大丈夫だよと4歳の子に語り掛け大団円
あれ、震災にあった人はどう受け止めるんだろう?
とかモヤモヤしたよ
すずめの戸締り
登校時にすれ違ったイケメンの草太に一目ぼれ
草太はこの世と常世(あの世)を繋ぐ扉を閉じて回る「閉じ師」だった
扉(裏戸)が開けばあふれ出たミミズが災害(地震)を起こしてしまう
様々な出来事に遭遇し成長していくが
みたいな話で
扉から溢れたみみずが暴れると現実では地震が起こりアラートがなる
このアラートにスズメは全く反応しないし、地震が起こっても怖がらない
一つ一つのパーツ(塗りつぶされた日記)とかはクルものがあるんだが
(全米が泣いたみたいにならない)
震災の描写があってもすずめは一切ひるむこともなく突き進んでいく
で、最後4歳の自分に高校生の自分が常世であっていたという描写が入るのだが
震災で親を失った4歳の子供に、超然とした今の自分がメッセージを送るシーンを見ながら
それじゃ救えんだろう?という描写で終わってしまうのだ(個人の感想です)
と、疑問符を付けざるを得ない出来
叔母との確執も、震災に纏わるアレコレも、東北への旅も、徹頭徹尾、「ための演出」舞台装置としか感じられない
思春期の少女が惚れた腫れたをしながら自分探しの冒険活劇とした方が全然よかった
親は交通事故かなんかで死んでればいいのだし
あれでPTSDとか繊細過ぎって感じだし
( ゚Д゚)ハァ? って感じ
記名で書いたら規約違反で叱られたので匿名で。俺の自己顕示欲がどんどんフラストレーションしていきますよ!
つーか、 いつもと違う文体で書きなさいとか言う前に、ナイフで刺殺してはいけませんとか呼び掛けるべきじゃないっすかねー
ダイジンからしてもすずめは自分を要石の役目から解放してくれた運命の人で、御飯くれたし相思相愛と誤解してた節があるんだよな。すずめが邪魔!な要椅子大事にしてるのも封印に使うためで、人間に戻せってのも椅子がごねてるだけって考えで。自分が主人公ですずめがヒロイン、要椅子はマスコット。で、封印の旅も要石の引き継ぎも無事終わってハッピーエンド!めでたしめでたし!ってヒロインに会いに行ったら殺意を含んだ憎悪ぶつけられて、すずめが好きだったのは椅子の方で邪魔!者は自分の方だったという事実に気づかされて…NTRやんけ~!
芹沢、普通に80年代リバイバルだし懐メロが趣味なんだな~と思ってたけど、おばさんへの気配りじゃねーかって言われてて、そう言われたら確かに。
あと、きれいなとこだよな~、ってのは好意的に捉えてたけど、当事者からすれば無神経ってのは言われれば確かに。昔帰宅困難区域の辺りに旅行した時、結構復興進んでるな~なんて考えてたし、たまたま機会がなかっただけで、現地の人と話してたら、よかれと思ってそう言う事言っちゃってたと思う
おばさんの暴言は、サダイジンが干渉して思ってること素直に吐き出させたって説も、聞いて成程と思った。単に見守ってたけど流石に言い過ぎやぞ!で気絶させた可能性もあるが。登場の仕方がゾーフィっぽくて不気味。
幼すずめが帰る世界が雪なの、見てる時はキレイだなーくらいに考えてたが、実際に311でも震災発生から72時間以内の夜に雪が降り始めたと知って、感動じゃなくて悲しくて泣きそうになった。事前警告とか過保護すぎんだろ…と思ってスマソ
KOUSHIROUスク
単なる事故なんだろうけど、会話の流れを思い返すと突然興奮する患者すぎる…エンドロール見る前は普通にシリアスなシーンとしか思えないのも芸術点高い。
草太といい芹沢といいイケメンばっかで女子なって見てえ〜と思ったのが第一印象ですはい。
先祖代々家業を継いで全国歩き回る旅人か?と思いきや普通に東京の大学生で教師志望って固えなオイ〜
鈴芽の安全な位置にいさせたいから躊躇なく危険に飛び込むから自己犠牲タイプかな?と思ったけど普通に生に執着してるから人間味があっていいキャラに仕上がってる。愛媛で泊まる時後ろ向いて大人しくしてたのも紳士的で良い。
しかしまあ鈴芽が恋に落ちるのは分かるけどお前相手は一応高校生だからな〜?条例〜?そんなに踏まれたのが良かったんか〜オイ?
芹沢と草太が並ぶシーンはほぼ無かったけど、見なくてもこの二人なら間違いなく仲良いいだろうな〜というキャラだった。チャラそうに見えるけどかなり草太のこと真剣に心配してるのが分かったし、選曲が昭和なのは実はおばさんに合わせるためだとしたら気遣いもできるいいやつだ(でも多分おばさん小室くらいの世代だぞ)。草太が閉じ師の都合で芹沢に迷惑かけることもあっただろうけど、芹沢はまたかよ〜仕方ねえな〜で簡単に許してくれそう。助手席に草太乗せてドライブとかしてそうだよね〜。彼女もいるだろうけど、草太乗せた回数の方が多い(確信)
今回はだいぶ作風をファンタジーに寄せてきたな〜というのが全体を通しての印象。
廃墟に出現する後ろ戸は常世に繋がっていて、それを閉じる閉じ師と彼が持つ特別な鍵、要石は神様で姿を変えて猫になる、日本の地下にはみみずがいて、昔から震災を起こす元凶で、後ろ戸をくぐったことある人だけが姿が見える…まだ挙げられるけどファンタジーのパーツがかなり多い作品だったと思う。
あと、日本を縦断する道中に会う人々がみんな鈴芽のことを肯定したのはジブリ的だなと思った(ジブリは大きく二つにわけて人間美と肯定感を意識した作風だと思ってる)。「異なる世界に迷い込んだ少女が道中出会う人に祝福を受けながら目的のために前に進む」話は自分の中では千と千尋が特に印象強いんだけど、新海誠は今回のは魔女の宅急便を意識してると感じた。作中BGMはもちろん、最後に男の子を救うところとか、おばちゃんキャラの立ち位置とか、途中で同世代の女子と出会うとか、小さい相棒連れてったりとか
あとダイジンとみみずがまどマギだなあとか、天災と祝詞が天気の子と君の名はだなあとか、ちょっと鈴芽の心象変化が早いなあとか
後ろ戸には災害の元凶という役割が当てられているけど、廃墟にそれは存在してるという設定から、自分は忘却されつつある過去を象徴してるのだと思った。
3.11から10年経って、ようやくこういう映画が世に出せるというのは、傷が癒えてきたという証左であり、それはつまり悲しみを忘れつつあるということでもあるのだろう。
ひょっとして、将来の自分の顔と自分の母を勘違いしてるあたり、鈴芽は母親の顔を忘れかけてるのではないか?震災後に残ったのは形見の椅子だけで、写真すら残ってない可能性がある。作中でも最後まで母の顔は出てこなかったのはそういうことかもしれない。いやでも流石におばさんとか親類が出産とか結婚とかの写真を持ってるか…。
めっちゃ野暮だけど、この話、結局はダイジンが逃げ出さずすぐ要石に戻れば良かったって話じゃね?なんで最後に「開く扉の場所を教えてくれたのね…」っていいことをしてたみたいなことになってんの。西の要石が無くなったのが全ての原因じゃないの?あれ?なんか違う?
おばさんが鈴芽に言いすぎたのって左大臣の影響?乗り移られたから?なんで?ちょっと突拍子なかった展開なので疑問。
好きなシーンは船の中で「歩く椅子見た?」に対して平然と「知りません」って答えたところとJKに乗られて足踏みされてるところと尻に敷かれてる(物理)の3点です
糸守高校とK&AのBGM全くわからんかった。多分クラブの店内BGMとかかな?
タイムループものという見方もあるみたいだけど、単純に扉の中で過去と現在が交差しただけで、ループものとは違うのではないかなあ。先に触れた通り、扉は過去の象徴であって、この話は「過去の閉じ方」を描いたものだと思う。
過去の閉じ方を描いた作品として、鑑賞中は緑のルーペの青春のアフターを思い出していた。あれほど過去の後始末に苦心する話はない。
あと、天気の子の好きな人>世界に対して次作で世界>好きな人のアンサーをしたのが、こいのことばの待ち続けて戻ってきた人に対する青春のアフターの待ち続けて戻って来なかった人のアンサーだった点も
ところで無くなった椅子の脚がキーになると思ったけど全く出てこなかったな。喪失は事実として残り続けるという示唆かな。
2周目からどっかで分岐して草太を助け出すのを一旦諦めてダイジンと一緒に閉じ師として全国を周りながら草太を救う方法を探し、草太と同い年くらいになってから皇居地下の扉に戻ってくる…みたいな
映画「すずめの戸締まり」で震災の想起が云々と話題になっているけど、モチーフとして使ったとかイメージを想起させるとかそれもあるけど、一番の肝は「これが起きたら地震が起きる」っていう演出だったと思うんだ。
作中のキーになる表現なんだけど、それのスケールアップのやり方がすごく訴えかけてくるのね。繰り返しながら徐々に盛り上げていくわけ。想起というよりは追体験にも取れるくらい臨場感はあったよ。そこをどう評価するかじゃない?
震災の映像を描画する上でアレルギー表記の様に記載されるべきなのだろうか
私は全く被災しなかったし、ボランティアとかで救助に行った訳でもないので悲惨な状況はほとんど目撃していないし
何となくテレビで見た衝撃的な映像が頭に残っているだけで、今は3月11日になっても特に黙とうをすることもなく普通に生活しているけれど
今回の映画を見た際にはPTSDになった人に対して、多少の配慮はあってもいいんじゃないかと思った
既に震災から10年以上経過してるし、すずめと同じくらいの高校生だと当時のことを覚えていない人もいると思けどそれでも映画を見て
ふとした瞬間に思い返すかもしれないし、中には周りで人が亡くなったことを時を覚えている人にはつらい過去を思い出させてしまうんじゃないかな
すずめが震災の被災者でそれを乗り越えるっていう設定は結構なネタバレになるし、事前に地震や地震アラート表現がありますと制作側が告知していながら
震災そのものの表現があると言うことには触れなかった点から、制作側はあえて今回の映画内で震災の表現があることを告知しないことを選択したんだと思うんだけど
すずめの日記の3月11日が黒塗りされてるシーンを見て震災をテーマ(?)にしたんじゃなくて、実際に描いたんだと分かると映画の冒頭で子供のすずめが彷徨っているシーンと
後半でお母さんを探す子供のすずめを見て受ける感覚が違ったし、日常生活の何気ない「行ってきます。」の一言があそこまで心を揺さぶられるとは思わなかった
被災していない自分でもそこそこ、来るものあったから実際に被災した人の中には結構、堪える人もいるんじゃないかと思う
被災者ではない第三者が勝手に被災の代弁をするのは余計なお世話だと思うけど、それでも震災表現があることを伝えた上で見るかどうかの判断を選択させてもいいんじゃないだろうか
隠し味に卵や牛乳を入れている事を本当に隠して食べさせないように、同じくらい配慮があってもいいんじゃないかな
ただ、そうなると震災表現を描く度に注意喚起が必要になるから、どこまで(いつまで)必要なのかが分からなくなってくる
とりあえず一度の視聴じゃ全てを見れていないので後日、改めて見直しに行く予定
ちなみに見ていて一番辛かったシーンはサービスエリアで鈴芽と環さんが言い争いをしている場面だった
津波の被害がなかった東北の出身で当時も東北にいたけど、あの映画内の描写で当時の事思い出して身震いしたよ
見る前まではいつまでも震災震災言ってんなよって自分も思ってたよ
でも見たら違った
地震描写、震災描写でPTSD発症する!とかオタクが過剰に大騒ぎしてるんだが、実際どうなのかというと・・・。
実際地震やら緊急速報音やらの直接描写もあるんだがそれは大したことない。(シンゴジラの津波を連想させるシーンの方が100万倍ヤバかった)
あの震災当時の被災者の心情を追体験させるようなシーンがある。
心が苦しくなって涙がボロボロ出てきて体が震える。
アニメのキャラに感情移入するどころか、アニメのキャラの先にいる現実の被災者に感情移入してしまってとんでもないことになる。
では感想(劇場から帰宅して勢いのままに書いてるのでパンフも絵本も小説も未見)。
ネタバレは避けてたんだけど、震災被害者はPTSDに注意みたいなまとめタイトル見ちゃってショックでPTSDになった
後ろ戸が開くとミミズが出る
クソ猫やんけ…
クソ猫がよ…
オアアアァ!!クソ猫オァァァ!!!
あれ、クソ猫…?
クソ猫はクソ猫じゃなかった…いや呪い押し付けてたしやっぱクソ猫だわ
まとめ
その上でエンタメとして傑作
こっから長文垂れ流し
オッサンになると中学生と高校生は無条件で怖い。不良が怖いんじゃなくて集団に対する根源的恐怖っつーか…小学生と大学生は大丈夫なんですけど…
で、ネタバレも昔は大丈夫だったんだけど年取ったらダメになった。真っ白な状態で見て不意打ち食らいたいんだよね。呪術の死滅回游が好きなんだけど、週刊で読んでてそうきたかー!って気持ちよさがあるから。私鉄純愛列車とか相撲だぁー!刀ぁー!とか最高で…まぁ、二週目の面白さもあるけど、初見の面白さは一回切りだし大事にしたい。
で、3.11ね。震災後5年だか7年後だかに、立入禁止区域の近くまで行こうとした事があるんだけど、道路脇に土を集めたり草刈りしてる作業員が大勢いて、いわゆる汚染土がコンテナか何かに積まれて(結構記憶が曖昧)、互いに見て見ぬふりしながら、この人達はどこに住んでるんだろう?と考えていたことを思いだした。立入禁止区域は当然バリケードされて近付けず、それより帰りのバスで乗り合わせる女学生が美人揃いだったことが印象に残っている。
まぁ、当時ですら震災は終わった扱いで、PTSDのネタバレ食らった時も、数年振りに震災を思いだしたくらいだった
そう考えると、神戸に行ったことで阪神淡路大震災も思い出したりして。関東大震災もな~。はよ南海トラフ起きて都民全員死ね!とかあんま言わないようにします(浄化)
懐メロについて、吉幾三流れてたっけ?と思いながら、シンエヴァの吉田拓郎を思いだしたりとか。しかし考えると芹沢って俺より若いのに年上として見てたな…俺は幼稚なジジイなんやなって…
エンドロールのKOUSHIROUさんは不意打ちだった。考えると突然興奮する患者なんだよな…すずめの戸締まりはナイフの行方の後日談だった…?
結局東京行くのはいいんだけど面白い。君の名を見た時、新海は地方出身者に違いない、と何となく確信したんだけど、地方の(元)若者にとって東京ってのは一種の聖地で、一方地元への愛憎はすさまじく、進撃の地ならしとかチェンソーマンの銃の悪魔みたいな虐殺も地方への復讐なのでは…みたいな、まぁ、これも「作者の意図」とやらを勝手に読みとってる訳で、
そういう当て嵌めで正しい読みとやらを考察するバカを嘲笑してたりもしたんだけど、ワイはそのアンチテーゼ(この言い方も…)としてロランバルトのテクスト論を持ち出したりする。ただ、実は大学の講義で聞き齧ったことを断片で吐いてるだけで、実はバルトの著作なんて読んだことも無いんだもんね~。結局
「ロランバルト」知ってる?知らない?というマウンティングをしたいだけなんだよな~。エセインテリとしてのコンプレックスだよな~
あと、天気の子の世界より一人が大事ってテーマ、半水没くらいなら大丈夫じゃね?みたいに、ポジティブな所と相殺されちゃってた感じもあったが、いざどっちか選べってなると無理だよねそら…
でもまぁハッピーエンドで終わるわけで、珍しくストレートにセリフで語ったりもする。個人的な事を言えば、盲目的な楽観論は好きじゃない。感染増加中のピークアウトするはずとか、景気は緩やかに回復基調とか、精神の安定のためにネガティブな情報から目を逸らしてる感じがどうも…だからって黙らせたところでしょうがないんだけども。
シンエヴァもだけど、人との繋がりがテーマになってる感じっすね。社会に出ろ、みたいにネガティブに受けとる人もいたりするけど、コミュニケーションは大事って話ですよね結局。
@_Lu
すずめの戸締り観に行ったけど、手汗とか動悸とかちょっとやばかったから途中退場した。
トラウマがフラッシュバックしたと言うか…注意喚起は見てたけど、そこまで酷くないやろ!って軽い気持ちだったから余計に…あの注意喚起だけじゃ少し伝わりにくいんじゃないかな…?
@dai
すずめの戸締り観てきました。3.11の震災に関係するシーンが出てくるので、被災地に実際足を運んであの場の空気感とか臭いとか凄惨な光景を目の当たりにしている自分には当時の事がフラッシュバックしてきてそれで気が付いたら涙が出てた。
@ccd
すずめの戸締りをなんの予備知識もなく観たのだが、震災当時がフラッシュバックしてしまい辛かった。震災に加えて3年前の台風で地元が壊滅的な被害を受け、実家を失っている身としてこれをエンタメとして観ていいのか狼狽えてしまった。温かく前向きで美しいメッセージが眩しくて目を瞑りたくなった。
@oco
すずめの戸締まり見終わった~
所々で東日本大震災がフラッシュバックしてきて、涙が止まらなくなって、もう立ち直ったつもりだったけど、思った以上に心に傷がついたままなんだなと、改めて感じた
@ayh
夫がどうしても行きたいと言うので、すずめの戸締まり見てきた。
311の被災者や、あの地震と津波の恐ろしさを知ってる人、トラウマ化している人は見るのを控えた方がいいかもしれない。
ストーリーがどうとかじゃないんだよね。