「感情移入」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 感情移入とは

2015-07-20

無知自分非実在家族


とある監督映画が放映される度に、やたらと批判に近いツイートが回ってくる。

「こんな田舎存在しない」「男尊女卑だ」「女性軽視だ」「家族間の意思疎通ができてなさすぎる」「家族美を描きたいのならもっと女性立ち位置を考えるべきでは」「母親信仰も大概にしろ」「こんな自分勝手母親が居るのか」「子供の情操教育に悪い」とかそう言った主張であった。

そう言った感想自体はいい、いいのだけれど。なぜそれを「アニメとして割り切る」ことができないのか。現実アニメがすべてリンクしているかのように考えて怒り口調の批判ができるのか。そこが何度考えてもわからないのだ。

映画の中で何か気に入らないことが起こったとしてもそれは「アニメの中の出来事」ではないのか。

自分経験した事と同じ不遇を受けているか不快だ」という主張は良く分かる。自分の不幸を抉られるようでとても面白くない。しかし、言ってしまえばそれだってアニメの中の出来事」であり「実際にその不遇を受けた現実女性は居ない」のだし、その不遇を受けているのは自分ではないのである意見を見てから何度かアニメを見返してみたが、やはりあれは画面の中の話で現実に出てくるわけではなかったのだ。画面の中で女性をそういうように描いていたからと言って、監督自身女性の扱いがそうである確証などどこにもないというのに監督自身の人柄にまで批判が及ぶのだから、いっそ恐ろしさまで感じてしまう。

考えてもわからないというのは自分経験不足がそうさせるのかもしれないし、または自分がそういう女性が台所から出られない世界を当然だと思って生きてきているからかもしれない。あるいは、感情移入をできない冷たい人間からなのかもしれない、何度主張を聞けども理解が及ばない自分が悪いのかもしれない。だが、わからないものはわからないのであり、それゆえに断定に近い話を聞かされるのにもほとほと疲れるたのであるSNSで見るくらいならまだいいがリアルでも相手が同じように思っている、と思いながら話すのはどうかやめてほしいとおもう今日この頃である

余談だが「子供の情操教育に悪い」とはいったい何なのだろうなぁ。子供の情操を育てるのは親であるし、親の言葉アニメよりも効果が薄いと言う自己主張なのだろうか。自分にはわからないことばかりである

http://anond.hatelabo.jp/20150719235002

いわゆる夢と現実がごっちゃになった状態ってのにも細かくみれば色々あると思うんだよな。

テレビドラマ等における個別的出来事現実に起こった出来事だと基本的には信じる。

テレビドラマ等における世界観価値観現実でも通用している世界観価値観だと基本的には信じる。

テレビドラマ等における世界観価値観現実でも通用している世界観価値観でないことをおかしいと感じる。

歴史ネタにしたドラマとかで、おおまかな流れだけではなく、

詳細でドラマティックなところまで現実歴史だと思っている人はけっこういそうな気がする。

ドラマにおける人々の世界観価値観が、現実の当時の人々の世界観価値観だったとか思ってる人も。

一般にその人がよく知らない領域ネタにしたドラマ等で、

ドラマ等での出来事世界観価値観がどれくらい現実に基づいているかについての製作から情報等を参照してない状態で、

ドラマにおける出来事現実のその領域で起こりがちな出来事であるとか、

ドラマ登場人物が抱いている世界観価値観を、

現実のその領域で抱かれがちな世界観価値観だとデフォルトで思いやすい人はけっこういるかもしれない。

逆に、ドラマ等での登場人物の心情や行動が自分がとりがちな行動ではないと、

感情移入共感個人的にはしにくいと思うだけに止まらず、一般にリアリティとか迫真性の度合いが弱めなのだとか思う人も気になる。

現実で、自分とは類似度が低い他人の心情については迫真性を感じないかのように振る舞う人々もそれなりにいるだろうが、そういう人々なのだろうか。

狭義の精神病で起こりがちなこと。

・次々にイメージや考えが思い浮かんで検討することなくそれらを事実だと信じる。

・夢の中での「行動」のように、現実での行動にまとまりがない。

2015-07-19

物に感情移入してしま

子供の頃から、なんかやたらと物に感情移入してしまう。

壁を蹴ったり殴ったりしてる人見ると「壁かわいそう……」って思うし、

食べ残しとか賞味期限切れ食材が捨てられてるのを見ると未だに悲しい気持ちでいっぱいになる。

物に当たるくらいなら自分に当たったほうがマシだ、くらいに思ってる。

こういうこと言うとドン引きされる気がして、リアルでは言えない。

2015-07-07

今期のアニメ

すごくおもしろい続きが気になるアニメ

うしおととら

作画は古臭い女の子かわいい

原作が人気作なので期待

六花の勇者

作画がすごい、ヒロインかわいい

描画が丁寧で引き込まれ

話の流れもいい

GANGSTA. (ギャングスタ)

ハードボイルド

銃社会日本刀という組み合わせがイカス

Charlotte (シャーロット)

主人公間抜けルルーシュ

出だしがすごく興味を引かれる話の作り方でおもしろそう

GATE 自衛隊、彼の地にて斯く戦えり

現代日本ファンタジーの組み合わせが巧い

リアリティがあって世界観に引き込まれ

主人公オタク設定の必要性については疑問

赤髪の白雪姫

王道ファンタジーアトリエシリーズっぽさある

話の最後ヒーローが登場してきれいに決着がつく展開に好印象

世界観キャラ名のミスマッチ感はちょっと微妙

てーきゅう5期

安定

しょっぱなからぶっ飛んでておもしろい話

そこそこおもしろい、今後に期待したいアニメ

ドラゴンボール超

しばらくgdgd日常パートが続きそう

子供騙し

本当にストーリー鳥山明か?という感じ

Classroom☆Crisis

キャプテンアースっぽい

森久保祥太郎ミニ四ファイターっぽくて好印象

乱歩奇譚 Game of Laplace

良くも悪くもにじみ出るノイタミナ

クールで頭のいい主人公に好印象、ウザい同級生には悪印象

まだ最初事件が解決していないので様子見

下ネタという概念が存在しない退屈な世界

いい意味で頭の悪い作品

ここからどういう感じになるのか、不安しかない

ナるどマ

わかりやすい、よくある FLASHアニメ

ワカコ酒

なんかい

うーん・・・?なアニメ

ガッチャマン クラウズ インサイト

1期は主人公に馴染めず1話で切ったが・・・

WORKING!!!

展開がイライラする

城下町のダンデライオン

謎の超能力もの意味不明

わかば*ガール

よくある日常モノでどうということはない

To LOVEる-とらぶる- ダークネス 2nd

エロアニメ

光が眩しい

がっかりアニメ

ケイオスドラゴン

程度の低い不条理ファンタジー

当たると思ってるのだろうか

アクエリオンロゴス

キャラデザメカニックデザインが受け付けない

主人公感情移入ができない

ミリオンドール

OP (ライブパート) のクオリティが低すぎてヤバイ

青春×機関銃

痛々しい

まだ見てないアニメ

戦姫絶唱シンフォギアGX

1期に3話くらいで切ったのでそれっきり

デュラララ!!x2転

1期から興味湧かなかったのでそのまま

実は私は

よくわからないけど録画されてたのであとで見る


まだ放映されていない監獄学園が早く見たいが、PV作画微妙だったので不安

シュタゲ再放送見ると安心する

2015-06-24

じぶんだらけ

90年代とかのメイドブームや妹ブーム

あれは、「属性」が主人公をちやほやしてくれることを表現しているのが重要だったのではないかと。

メイドであれば主人公はご主人様だし、妹ならお兄ちゃん。

その前提であれば、主人公不細工でもバカでもひきこもりでもOKだったわけです。

しかし、そのわずかな前提により、ご主人様は金持ちだったり、お兄ちゃんは妹に頼られる存在だったりと、多少、主人公の位置づけにベクトルが生まれしまう。

汎用性が低いのと、完全な感情移入が難しくなりがち。

そこで、次にちょっと流行ったのが姉。

これなら主人公がどれだけダメでもOK!

ただし、妹と姉の致命的な弱点があって、実際に姉や妹がいるといないとで感じ方がちょっと変わってしまう。

完全な普及は難しそう。

誰にでも共通的な存在で、主人公を無条件にちやほやしてくれる存在がいないだろうか?

というわけで最近母親ブームになっているのではないだろうか。

母親熟女ものにならざるを得ないし、近親相姦ものに抵抗感がある人もいるでしょう。

で、個人的にはさらに次のブームが来つつあると思っている。

母親ではない、主人公を無条件に愛してくれる存在

そう、「自分自身である

何を無茶な、と聞こえてきそうだが、TSものや入れ替わりものが目立ちつつあるのは

その兆候なのではないだろうか。

きっと近いうちに「男女入り乱れた大量の自分」が出てくる作品が出てくるぞ!

2015-06-22

ハッピーエンド大好き王道至上主義の皆様へ愛をこめて

王道から外れたもの、どちらかというと暗くて救いようがない話が好き。寝取られ三角関係、良かれと思った行動で破滅していく話が好き。訳がわからないのが好き。演出をこってこって話が破綻している話が好き。

そういうと「信じられない」「玄人ぶってる」「王道から外れたものが好きな俺KAKKEEEEEEEなんでしょ?」「なんでそんなスレてるの」と、よく言われます

なんでじゃあああああああああああああうあうああうあうあうああうあうあ!!!!!!!!!

王道素晴らしいね!!友情努力勝利!人に夢を与えてくれる作品は勿論素晴らしい。

努力して報われる話は、心をぽっかぽかにしてくれます

人を幸せにする技術は高度なもので、一言王道といえど、そこには製作者の血の滲むような考え抜かれた構成演出があると存じています

だけどぅ!!!!!!!!!!それでも私は!!!!!!捻くれた話が好きなんだ!!!!!!!!玄人ぶってる? 違う!!!!!俺かっけー? 違う!!!!!!

ぶっちゃけていうと、性癖!!!!!!画面の向こうの可愛らしいキャラ現実自分と同じぐらいの苦痛を味わっている姿を見て、安心感を覚えるんだ!!感情移入できるんだ!!ゾクゾクゾクソクってするんだ!!

王道でかつ明るい話ってのは、私のなかではポップソングみたいなもので、捻くれた話はピアノ曲のようなものなんだ。聞いていて安心する。流しておきたい。聞いていると深くふかく眠れそうな気がする。

から好きなんだ。悔しいぐらいに。

最近感動が無くなった

感情論的な意見ネットだと見る価値が無いし、合理性こそ至高とか考えていたら

どんなものでもあまり感動しなくなった。「ふーん」って感じ

ブコメとかでも怒りを露わにしたり、かわいそうとか言ったり、感動しました!シェアさせていただきますとかあるけど

全然同感できないし、よく感情移入できるなーと思う

2015-06-13

はてな民って○○だよね」

時々増田なんかで「はてな民」(はてブ民、はてなー等)の言動について批判的だったり疑問を呈するようなエントリがあると、まあ釣られるというか、あっという間に反論やら揶揄やら集めてホッテントリ入りするじゃないですか。あれ見るたびに、はてなに集う人々はどれだけ煽り耐性ないんだろうと思ってた。

同じようなネットユーザに関するデカ主語だと「ねらー」とか「なんJ民」とか「ツイッタラー」とかあるけど、こっちが反論されるのはあまり見ないような気がする。ツイッタラー馬鹿にされていても「それは自分のことじゃないや」とスルーできるんだとしたら、なぜ「はてな民」が馬鹿にされたときだけ怒るのか?

はてブをやってる人って、少なからず「自分はてなユーザである」っていう思い入れがあるんじゃないかな。だからはてな民」について語られる内容が自分に当てはまらないと、「自分(というはてなユーザ)は違う」と反論したり、「(自分の周囲のはてなユーザは違うのに)どこのはてブを見てるのかな?」みたいな茶化しで返すのかな、って。はてブトップに載るようなホッテントリをいくつか開いて、それぞれに付いたブコメを見れば、個別ユーザはともかく集合体としての傾向は間違いなくあると思うんだけど、それすら否定されがちなのが凄い。

あとは全体的な傾向として、「はてな」という場について語りたいユーザが多いような気がする(こんな増田を書いてる自分もその一人ですが)。それだけ感情移入させるサービスってすごいよね。はてな怖いわ。

おめでとう

うちはアル中で犬のようになってしまった実父がいるんだけれど、

反面教師としてだけ見ていると、自分が同じ過ちを繰り返すのではないかと恐怖してる。

なぜ誘惑に逆らえなかったのか?

なぜ溺れたのか?

そういう精密な心のエミュレーションをしないで、「ああいう風にはなりたくない」とだけ考えていると

自分が同じ事繰り返すんじゃないだろうか。

お母さんが何故何度も離婚したのか?

感情移入するくらい想像しまくってあげてほしい。

あなた文章からは心の弱さを見つめることから逃げているように感じた。

親は加害者自分被害者なんて意識は棄てよう。

お母さん弱さを自分自身の弱さだと思って一生懸命考えれば、おのずと幸せになるんじゃないかな。

2015-06-10

http://anond.hatelabo.jp/20150609204616

申し訳ないが、ニートに困った親が、子供を出て行かせるために必死でいろんなことをしている状況しか思い浮かばないんだが、もし違うなら違うと言ってほしい。その先入観のせいで全く感情移入できない。

2015-06-09

http://anond.hatelabo.jp/20150609225412

世間知らずとは思わなかった。

小学生痴漢にあうとは思いたくない、けど現実はそうだよね、想像してみたけどやっぱムリムリムリ、こんな現実見てられない、そんな感じに受け取った。

あえて小学生を狙うのもわかるけどわかりたくないというか、知識として知ってはいるけど理解したくないというか、死と太陽は見つめられないというけど人の悪意も見つめようとすると拒否反応を起こす感じ。

殺人ニュースなんかも他人事としてなら見てられるけど、一件一件に感情移入してたら見てられないじゃない?

ちょっと前の増田でもあったけど殺人犯を多くの場合理解しようとはしない。

異常な犯人の行った自分とは全く縁のない異常な感情、異常な事件として処理しようとする。

この世の理不尽を咀嚼するのは重すぎる。

物語主人公努力

エンタメ物語アニメとかラノベとかマンガとか)において主人公特別ユニークであることがやはり求められるんだよ。「他でもないその人物を主人公にした意味」ってやつが要請されるから。そしてこれらの物語ではやはり最終的に勝利が期待されるので、逆説的に主人公強者であったことになる。勝ったと言うことは強かったんだろう、少なくとも最終的には強くなったんだろう――という構造

※余談だけどこの構造に対するアンチが「ラッキーマン」とかだよね。

しかし一方でこれらの物語主人公は、読者の感情移入点、アバターとしての機能ももとめられる。「まるで自分のようだ」みたいなポイントがあれば作中世界に入り込みやすいし読書体験は盛り上がる。でも当然読者は「勝者になるべき特別存在」じゃないのでそこで乖離が生じる。

この乖離を穴埋めするために、主人公は作中で努力なり修行なりをして「読者である自分はやらないけれど、もし実際やったとすれば、これくらいの成果は手に入れられるんだろう」みたいな納得を読者に与える事になる。説得力があれば納得が高まるのは言うまでもないんだけど、しかしそれでも優先されるのは「納得」であって、その努力をちゃんとすれば本当にその成果が手に入るという実証研究ではない。

※この「納得」に対して別方面で行われるアプローチが「血筋」だ。優れた親の子が優れてるとは限らないんだけど、物語的にはかなり説得力のある論理として扱われる。DBの悟空もそうだし、NARUTOもそうだし。

「この主人公努力してないように見える」ってのは作中の事実描写)に対する否定じゃなくて、「読者である俺には納得が不足している」って言うことを言い換えただけなんだよ。

2015-06-02

赤の他人に怒れるということ

私が思う、たいていのネット民が好きな話題と言えば、刑法厳罰化だ。

殺人・過失致死事件において死刑未満の判決が下されれば「死刑しろ」と騒ぎ、少年法はすぐに廃止するか、厳罰化すべきであると思っている。

死刑未満の判決には、被害者感情という当事者以外にはわかるはずもないものにしがみついて、今回の判決では到底満たされるものではない、と騒ぐ。

死刑の是非や抑止力など、専門的なことについては良書に譲るとして、今回私が主張したいのは、なぜ赤の他人についてこれほどまで怒れるのか、というものである

赤の他人が殺し、赤の他人が殺されただけであるのに、ついさっきそのニュース容疑者または被告名前(と簡単なプロフィール)を知っただけなのに、なぜそこまで怒れるのか、感情移入ができるのか、私にはわからない。

殺人の罪に問われても、被告は例え死刑でなくても10年以上は懲役を受けることが多く、服役が終わるまで私たちが生きている保障はない。そんな被告が、次は自分の命を襲うというミクロの可能性を信じるあまり死刑にしてほしいと思う側面もあるのだろうが、私はそんなことは思わない。出くわす可能性が低すぎる。

私には生憎日常生活以外で起こる事柄に対して激しい感情を持てるほどの気力はないし、私が気が狂って殺人してしまったときには、なるべく受ける罰は軽い方がいいと思っているので、できれば死刑はなくしていただきたいと思っているし、刑法39条心神喪失の不処罰を定めた規定は残してほしいと思っている。

厳罰化を求めるネット民は、そもそも「私は未来永劫犯罪を起こすことはない」と決めつけてかかっていることが理解できない。だから厳罰化を訴えるのだ。これについては、生活保護バッシングについても同じことが言える。「私は未来永劫生活保護を受ける境遇に落ちることはない」と決めつけてかかるから生活保護拠出される税金無駄に思えるのだ。私はその自信が羨ましいくらいだ。

2015-05-12

大人の遊び場はいつも子供に潰されてる

ネットがつまらなくなったのは子供大勢でつまらない情報を発信するようになったからだ

動画サイトがくだらないコメントで溢れかえるのは子供のちょうどいい暇つぶし場所になってしまたからだ

アニメの主役が高校生ばかりで表現の幅が狭くなったのはそれくらいの年代視聴者層ばかりになったか感情移入やすくするためだ

アニメに限らずエログロ規制を入れなきゃいけないのは子供も見るようになったからだ

子供情報発信して大人にプラスになることは何一つない

子供が発信する情報なんて何の役にも立たないし面白くもない

子供は大人が整えた場所を好きなだけメチャクチャにして去っていく

いや去っていくならまだよかった、そのまま居座る

居るだけならまだいい、しょんべん撒き散らして後始末は大人の仕事

「(面白い|価値のある)場所」が「(つまらない|無価値な)場所」になるのはいつも子供のせいだ

精神的な意味も含めて

2015-05-04

復讐心原動力の人

V for Vendettaという死ぬほど有名なアメコミ作品がある。

主人公のVは復讐心で生きている。

最終的に復讐を達成して死ぬ

で、最近V for Vendettaの映画版をみて思ったんだけど復讐心原動力の人って復讐をし終わったら人生目標を失うんじゃないかな。

筒井康隆小説で「我が良き狼」という超絶名作があって、これは文字通りの好敵手、なんていうかアンパンマンバイキンマンみたいな感じでお互いで存在意義を維持しているみたいな関係小説があって、マジで泣けるんだけど、これを読んでも思ったことでもある。

「我が良き狼」の場合別に敵として描かれる狼の方がそんなに極悪非道じゃないからこそ感情移入できちゃうからちょっと話がぶれるんだけど、V for Vendettaみたいない復讐する相手が極悪非道の度合いが高ければ高いほどその復讐を終えた後の虚無感というか、生きる意味喪失ってのがすさまじいのではないかな。

それってでもお前を殺して俺も死ぬ的な相打ちを前提にしているのかもしれないんだけど人って目標がなくなったくらいで死なねえだろうなと思う。

なんとなく、もぬけのから状態で半分呆けた状態でなんとなく生きてしまうのかな。

そこで思ったのは、復讐心原動力として生きてる人って、復讐した瞬間に死ぬべきで、もしもそこで死ねないのならまた復讐心を生み出すために自分から沼に飛び込むしかないのではないかな。

なんか、悲しいなと思う。

2015-04-10

さんかれあ感想

 『さんかれあ』という漫画がある。とても面白かった。面白い物を読んだら、その面白さについて語り合いたい。だけど俺にはそんな気の利いた友達は居ないから、いつもはネットで他の人の感想文を読んで満足することにしている。だけど、『さんかれあ』については、ちょっと検索した程度では語っている人が見つからない。だから俺が書くことにした。増田に。この感想文を読んで、一人でも多くの人が、この作品を手に取ってくれたらいいな。

 では早速『さんかれあ』の魅力を語って行きたいのだが、ネタバレなしで語ることはできないので、そういうのが気になる人は先に『さんかれあ』を読み終わってから続きを読んで欲しい。

 などと言うだけで本当に本が売れるなら苦労はないので、まずは立ち読み感覚でこの物語を紹介をしようと思う。

 主人公ゾンビが大好きな男子高校生。死んだ飼い猫を生き返らせようと、廃墟で夜な夜な怪しい書物を元に蘇生薬を調合していた。その夜も薬の調合に精を出していると、同じく人に言えない秘密を抱えたヒロインと出くわす。ヒロインは良家のお嬢様なのだが、父親の偏狭的な愛から来る過度な束縛と、性的虐待ともとれる行為に打ちひしがれ、しかし誰にも相談できずに、ただ古井戸に向かって内心を叫ぶことで心のバランスを保っていた。彼女主人公の作っている蘇生薬に惹かれ、二人は薬を作るため深夜に密会するようになる。それを知ったヒロインの父は二人の仲を引き裂こうとするが、逆に不慮の事故から彼女を死なせてしまう。だがなんと、主人公の作った蘇生薬を飲んでいたおかげで、彼女ゾンビとして生き返ったのだった。これは人の道を外れ、やがて腐り果てる体となりながらも、ゾンビとして刹那人生を楽しもうとするヒロインと、その期望を叶えながらも、彼女を救う道を模索する主人公が織りなす、ボーイ・ミーツ・ガールな、ちょっとラブコメで、だいたい妖艶にエロくて、けどちょっと物悲しい、そんな青春物語──

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 では、以降は『さんかれあ』を読み終わったことを前提にして語っていこうか。この物語難病系の一種であるサナトリウム文学って奴である。俺は『世界の中心で、愛をさけぶ』とか『イリヤの空、UFOの夏』とかも好きだ。我ながら分かりやすい消費傾向であるパターン一緒じゃん。けど好きなのだから仕方がない。

 しかしその二つと違って、『さんかれあ』は読んで号泣してしまうような物語ではなかった。端的な表現をするならば、読めば自然に目に涙が滲んで、でも流れない。そんな物語だった。思うに、これは登場人物感情移入できないことが理由ではないか。だって俺はゾンビっ娘に萌えないし、好きな人を食いたくなって葛藤することもないし、千紘にも礼弥にも感情移入は難しい。だから自分事ではなく他人事として物語を眺めることになるし、きっとどこか遠い世界でこんな美しい物語があったのだろうかと思うと、憧れや寂しさが複雑に混ざり合って、心臓の裏側と背骨の間にシンシンとした冷たい痛みを感じるのである。ああ、たまらない。

 ひとまずは物語の全体の流れを振り返ってみることにする。『さんかれあ』は全11巻の物語で、展開はわりとはっきりしている。序盤はヒロインの家庭関係における悩みが原動力になって物語が進み、一応の決着を得る。中盤はいよいよ難病物の顔が現れてきて、主人公たちの奔走も虚しく終盤に悲劇が訪れる。

 各巻ごとにもうちょっと詳しく展開を追うと、1巻目は起承転結の起で、千紘と礼弥の出会い、礼弥のゾンビ化という物語の中核を担う事件が起こり、暗に陽に物語の今後の方向性が示される。2巻目ではこの作品におけるゾンビの設定を読者に紹介しつつ、ヒロインの父親と対決し、勝利する。3巻目ではダリからゾンビ運命が告知される。4巻目で礼弥に症状が発症し、5巻目で奇跡的な回復から小康状態を楽しみ、呑気にラブコメなんてやって、ずっとこのままでいられるかと思わせておきながら、6巻目ではばーぶを使って、千紘に生な体験としてゾンビ宿命と礼弥の未来の姿を見せつける。7巻目から8巻目でZoMAに出向いて謎の巨大な組織との戦いを経験しつつ、新たな希望提示して、9巻目から10巻目で残っていた謎に説明を着け、その間にも礼弥の病状は深刻化し、ついに日常崩壊し、11巻目でバッド・エンドかと思わせながら、どんでん返しハッピー過ぎないハッピーエンド、となっている。

 俺は何かと戦う姿を書いた物語が好きである。戦うとは、今の自分境遇を少しでも良くしようともがき苦しむことである。結果として自分も人も傷つくかもしれない。だが止めるわけにはいかない。そういう、どうしようもない衝動の事である

 『さんかれあ』には主に二種類の戦いを描いた物語である。一つは自分を取り巻く周囲の人間関係との戦い、そしてもう一つは死別という生命にとって避けられない運命との戦いである。物語の始めから終わりまで、一貫して千紘は死別と戦っている。普通難病物では、死にゆく人を死なせないために戦うのであるが、この物語では既に死んだ人を取り戻すために戦うのが、オリジナリティであり哀愁を誘う仕掛けである。一度死んだ者に仮初の生を与え、やがて失う事の決まっている仮初を、どうにか逃すまいともがくのである。生きる者は全て死ぬ。その絶対的運命を一度回避してしまった代償に、二度目の死別はより悲劇的で凄惨な物として描かれている。

 この戦いの周囲を彩るように登場人物の様々な戦いが描かれる。礼弥は父の強すぎる愛情と戦い、わんこは恋敵と戦い、ダリンは父の気を引くために戦い、じーちゃんはあらゆる死別と戦い、戦い、戦い疲れて引退している。

 面白いのはこの物語に描かれたぞれぞれの戦いは、全部バラバラに並列に起こっている戦いであり、基本的に全員が自分の戦いは自分でケリを着けているところである。千紘は他の登場人物の戦いに巻き込まれはするものの、せいぜい手を貸すといった程度で、最終的な幕引きは必ず本人が行っている。例えば序盤に大きなウェイトを占める礼弥とその父との戦いだが、千紘は父側に拉致されたために巻き込まれる形になったが、本人が積極的散華邸に乗り込むようなことは無かった上に、父の妄執を断ち切ったのは礼弥自身である。千紘が能動的に行動するのは、自分ゾンビにしてしまったばーぶや礼弥に関してのみである。これらの戦いがその時々で出たり引っ込んだりして、作品全体の緊張感を一定に保ちながら物語は進行する。

 分析してみると、俺はこういう、死別と戦う話が好きなんだなぁと改めて思った。

 さて、物語の骨格を分析してみたけれど、ちょっと理屈っぽくて退屈な感じになってしまたから、今度は物語の肉にあたる部分を見ていこう。いくらご大層なテーマがあっても、作品に魅力が無ければ読まれやしない。この物語を読者に読み進めさせる魅力は、やはりヒロイン散華礼弥がとびっきりかわいいからだ。壮絶に色気を醸している。まじやべえ。

 彼女は死のメタファーである。第1話の1ページ目からして腹から腸はみ出させている。まじやべえ。次の登校中の登場シーンではありきたりな、つまらない美少女キャラかな? と思うが、千紘が蘇生薬の調合なんつー怪しい作業をしている雰囲気の中で再び現れ、傘から死んだような顔をのぞかせて、何をするのかと思えば井戸に向かって大声で愚痴叫びだす。この落差にくらくらする。静から動の変化。死から生への変化でもある。しかも、実の父親に裸の写真を撮られているらしい。アブノーマル背徳的で、ひたすらエロいエロいが見た目は清純キャラだ。というか彼女エロくない、ただの被害者だ。同情すべきだ。だがしかし、劣情をかきたてられるのは、いたしかたない。

 そんで、胸チラしながら千紘と一緒に蘇生薬を作りたいとか言い出す。死体ゾンビとして生き返らせる薬なんて、イケナイ物を作る作業を、一緒にやりたいとか言うわけだ。背徳的だ。こんなの絶対に二人だけの秘密だ。美少女誰にも言えない秘密を共有? たまらんがな。優越感と自己肯定感をかきたてられる。羨ましいな!

 そしてこの短いやり取りの中に「死んで別の人間に生まれ変わりたい」「実験台になってくれよ」「私がゾンビになったら」などと不穏なセリフが散りばめられている。第1話の最後のページも、可憐笑顔と不吉なモノローグが対比して、どえらい色気なのである。なぜだろう。スイカに塩をかけると甘くなるのと似た原理かもしれない。うん、やっぱ影のある美少女っていいよね!

 もーこれだけでもノックアウトなのに、第2話もエロかわいい姿を見せてくれる。特に千紘にゾンビとして生き返らせてくれと頼む時の表情はたまらない。何かを思いつめているわけだが、一度死んでゾンビとして生き返る、なんて眉唾であまり気分の良い話じゃないもの真剣に頼む様子に、やはり死のイメージを感じる。紫陽花で作った蘇生薬をばーぶに飲ませるが、生き返らなかった。そこには静かな、ただただ静かな死が表現されている。そして夜出歩いていたのを父に見つかり、自宅での軟禁生活が決まった彼女は、その夜、涙を流しながら紫陽花の毒で自殺を試みるのだ。なんともいじらしい。

 そしてついに事は起こり、彼女は崖から転落死する。そのシーンがまた凄い。彼女は落下の途中に腹部を木の枝に引き裂かれ、血まみれになりながらも立ち上がり「責任取って…下さいね…」と来るのである。言うまでもなくこれはセックスを暗示する。しか処女喪失である。暗示されているのはセックスなのに、しかし実際に描写されているのは腸のはみ出た死体である。ここで脳の認識野が多少の混乱をきたす。この混乱の結果生まれるのが、ゾクゾクするような壮絶な色気である。今まで丁寧に積み上げられてきた描写が、この血まみれの満面の笑みに集約して、散華礼弥というキャラクターを固定する。読者は完全に恋に落ち、もはや彼女から目が離せなくなる。

 こうして『さんかれあ』という作品の最大の魅力が作られたというわけであるゾンビになった彼女はむしろ生き生きとして、短くてもいいからささやか幸せを楽しみたいと言う。いい娘すぎる。いじらしい。かわいい。それでいて、意識の混濁したゾンビとして、欲求に素直な妖艶な姿を見せたりする。たまらない。また、この表現楽しい時間が限られている事を否応なく読者に思い知らせ、切なさを一層かきたてる。この思いは彼女の体に、癒えることのない傷が増えていくに従って強くなる。彼女は必ず失われるのだ。ああ、悲しい。切ない。彼女と一緒にいる、今この時が尊い。

 もちろん魅力的なキャラクター彼女だけではない。千紘の幼なじみにして姉さん女房役のわんこは、生のメタファーであるゾンビとなった礼弥とは対称的な存在である。生きた生身の女なのだから当然である。それだけでなく彼女は千紘や礼弥が落ち込んでいたり、物語分岐点で、彼らを引っ張り上げる役割をする。死の世界から救い出してくれるのである

 ダリンは患者に病状をつきつける医者役割をする。甘い事を一切言わない恨まれ役でもある。だが間違った事も言わない筋の通った人間である

 じーちゃんもまた、いい味を出すキャラクターである最初蘇生丸を調合し、全ての物語の元凶となった人物。一番最初に礼弥を見た時、彼女を貞と呼び、「わしが悪かった」と謝っているが、後になってこのような細かな伏線がきちんと回収されるのが心地よい。普段はボケているのに時折見せる鋭い視線にも魅せられる。いくつもの死別を乗り越え、傷つかなくなっているのではなく、傷を飲み込み共に生きる事を覚えた成熟した男を思わせる。最期に元妻のゾンビと一緒に逝くシーンは思わず涙ぐむ。

 書ききれないが他にも魅力的なキャラクターが満載である。このキャラクター達が魅力的な物語を作っているのである

 さて、長々と語ってかなり満足した。『さんかれあ面白いからみんな読むといいよ! ああきっと、紫陽花を見る度にこの物語思い出すんだろうなぁ。

2015-04-09

理想でないものを描くのは難しい

女性作家の描く…という話題があったが、要するに不憫な目にあってる男の子に惹かれる嗜好があるんだと思う。

鬱展開嫌いな人がそれを許せないだけで、それは作家理想であり、男性漫画家だって理想女性を描いている。理想が噛み合わなかっただけだ。漫画映画のようにいっぺんに見るものではないから、そうした輩が集まるのも無理はないが、そういった人間は全てにおいて感情移入ものを見るんだろうか?娯楽として楽しんでるわけではないのだろうか?漫画の中の登場人物が不幸になって何がかなしいんだろうか?(笑)からわりと、この人絵が上手いから好き〜(笑)で選んでた私にとってはよくわからない

想像でモノを言うが、そういう山あり谷ありストーリー系の漫画家ナンセンスものを描くのが苦手だと思うんだ。

自分に関連付けていないと描けない、自分と切り離したものが描けない。漫画世界依存しているからだ。

かといってエッセイにするほど面白い人生は送っていないんだろう(笑)ていうか、自分人生面白おかしく書く余裕がないんだろう

それが単に、同性主人公で描くとなんか癪だし、感情移入したくないし、男のがかわいいしってだけだと思う。

女性読者が、男性漫画家による女性主人公ラブコメ漫画をあまり好まないから叩かれてることがあっても目立たないというだけだと思う。

結局、悲しい話は作者自身が酔うためにあり、読む人間は浅はかで漫画世界理想的でなくなった時に読めなくなるだけだ。

では全く感情移入すらできないものを描く人間はいるのだろうか…?

一昔前のギャグ漫画家なんかは、ジャンルがそもそも違うがそんなものを描いている。

ギャグ漫画家は、どんなに哲学的なことを描いてる漫画家より、悲しいストーリーを描いてる漫画家より、よほど精神がいかれてると思うんだ

2015-03-26

ルミネCM炎上した理由女優ブサイクから

もちろんブサイクからというのは言い過ぎだけど、あの女優さん美人じゃなかったよね。

真に受けた人が大勢いたんだね。

もし名の通った女優を使っていたら、炎上は防げたと思う。

美人すぎる感情移入できなくなるからね。

美人美男子って言うのは妬みでもあるけど、妬みの防波堤でもあるんだよなと思った次第。

ワクチンみたいなものか。

2015-03-24

登場人物が苦しんでいるときには共感だか感情移入だかできてるような気がするが、

しろばこの23話とか小公女セーラの結末とかレインボーライブとか、

いわばよい結末にはふーん、よかったねえくらいにしか思えない感じ。

起こる出来事の内容に関わらず温厚で幸福そうな登場人物や、

日常些細な出来事を楽しめる登場人物には、憧れるというか、

自分みたいなのは淘汰されてこういう人々が増えればいいんだよな、とか思ってしまう。

優生学(?)っぽいが。

芸能人に全く興味がない

なんでみんな芸能人みたいな人種に興味があるのかさっぱりわからん

テレビに映ってるだけで視聴者から見たらドラえもんと同じでしかないと思うんだよ

アニメ映画のほうがまだ画面にストーリーがあるから感情移入やすいがテレビで何か言っている芸能人って他人しかないわけじゃん

なんでみんなそんな芸能人の話とかしてくるのかさっぱり意味がわからない

2015-03-19

Jワード使う人が増えてはてな見るの嫌になってきた

昔は2chのいかに不謹慎なことを言うかって雰囲気面白かったけど、おっさんになったせいか、執拗にJワード連呼するような人に耐えられなくなってだんだん見なくなってきたんだわ。

最近はてなでもうっかり政治とか世の中のカテゴリブコメを見るとJワードが目に入るようになって、見るの辛くなってきた。

しか黎明期2chって、あえて不謹慎なことを言って面白がるって雰囲気だったけど、最近のJワード連呼する人って本当に世の中を憎んでるようで見ていて痛さが刺さってくる。

あいうのに感情移入してもしかたないんだけどさ。

2chは早く没落して影響力なくして、ああい文化ネットに広めないようになってほしい。

2015-03-03

http://anond.hatelabo.jp/20150303211013

ラノベに登場する大人って何かと秘密を持っていて軽々しく自分を明かさないもんねえ。

それに引き換え純文学の大人は登場したそのページで長々と自分語り

そりゃ大人はみんな後者の方に自己投影して感情移入するよなあ。

世界の両親へ

別にさ、無償の愛を注げとかは言わんよ

マザーテレサじゃあるまいし

だって人間だもん、見返りが無きゃ愛せないってのは正論だよ、多分

不慮で出来た子供とかさ

育ててみれば可愛げが無いとかさ

色々不備不満はあるとおもうんだけどさ

多少さ、出来たって分かって産もうって思ったくらいの情があったらさ

子供の事、褒めてあげてください

あと、時々抱きしめてやるといいかもしれない

当然な事言ってんじゃねぇよ馬鹿毎日褒めちぎっとるわって奴はもう読まなくていいよ

多分クソ長いしくだんねーから

そうじゃないなくて時間があるならまぁ付き合えや

お前がどんな風にどんな親に育てられたかとか知らないし、考慮できないから言及しないけど

子供ってさ、親にされたこととか言われた事、思ったより覚えてるんだよね

お前に覚えがあるか無いかは知らないよ

少なくとも俺は覚えてるし、なんでか案外忘れられないんだよ

転んだ時に泣かなかった偉いねーって褒められたこととか

代わりに作ってって言われたカレー良くできたねって褒められたこととか

無言で首絞められかけたこととか

悪いけど何もないならあんたのことなんて愛してあげられないって言われたこととか

お前も俺の事を馬鹿にしてるのかって怒鳴られたこととか

あんたが居るからお母さんはこの家にいるのよって言われたこととか

合格おめでとうってカレー作ってくれたこととか

小学校天体観測で、なんでか一人だけノートパソコン持ってきて星座サイトみせてくれたこととか

庭で煙草吸ってた時の匂いとか

ゲームなんて買って来たら蹴り壊すって怒鳴られたこととか

結構親としてどうなのって疑問が尽きない感じの親ではあるんだけど、なんでか嫌いになれないし

どっかで野垂れ死にしちまえなんて、間違っても思わないし

暖かいところでのんびり幸せ暮らして欲しいって思うし

もしも自分の何かを差し出せばそれを保証してやるって言われたら、多分俺は大体の物を差し出せるんだと思う

腕とか足とか、金とか、まぁ命とか言われても困るけど

それで家族が納得してるなら、いいかなって思うのよ

でもね、時々ものすごく憎いと思うことがないって言えばうそになる

俺さ、あんまりまともに褒めて貰った事が無いのね

覚えてないだけかもしれないし、だとしたら物凄い失礼な話なんだけどさ

上に書いたみたいに、転んで泣かなかった時とか、カレー上手に出来たとか、

手放しで褒められたことって十回くらいしかないのよ

ふと気づいて、すげー死にたくなった

俺、褒める価値も無い奴なんだー

衝撃だよね

思春期まっただ中 変な万能感でたぷたぷしてたところに、驚愕事実

俺は親に褒められる程の価値も無い奴らしい

まじかよー 超ショックだよー 自己崩壊の危機だよー

それまでは成績などという数字では表わせない価値自分にはあるはずだとか考えてたのに

両親っていう恐らく最も身近な存在ですらその価値見出してくれていないよー

しょうがないから褒めてくれって言ったんだよ、親に

丁度受験前で親もカリカリしてた時期にそんなこと言ったの今となってはホント馬鹿だなって感じなんだけど

俺もその受験当事者だったし 自信とか自認とか承認欲求とかあった訳ですよ

親の回答がこちらです

「褒めろって言うけど、お前は褒められるだけのことをしていない」

まじかよー 確かに数学3点だけどナイーブになってる受験生にそんなズンバラバッサリ言うんじゃねぇよー

流石に更なるショックを隠せなかったよね

そっか つまり俺は今までの人生、ずっとずっと、褒められるだけのことをしてこなかったのか

十数年 そこそこ手を抜いてはいたけど、それなりに人並みでやれることはやっていたつもりだったが

そんなのは全然、褒められることじゃなかったのか

ちなみにそのあと現代文と古文で学年一位取っても褒められなかったからね

「それよりお前数学やべーな」って言われたからね

知ってるよ数学23点だよ 20点アップを褒めてくれよ

まぁ褒めて貰えねぇわけですよ 23点とかやべぇしな

流石にその辺りで、「あ、うちの親褒めるの無理な人なんだな」って気づいたんだけど

別に愛して貰ってないとか言うつもりはないのよ

ちゃんとそれなりに大事にしてもらってるよ

産んでもらったし飯も食わせて貰ったり一杯世話掛けたし一人部屋も貰ったし学校にも行かせて貰ったし

習い事もいくつかさせてもらったし本や漫画も買って貰ったし下らん映画に付き合って貰ったりもしたし

服や布団で困ったことはないし文房具ノートだって切らしたことはないし今だって沢山心配して貰ってる

でもさー 今の世の中の何が世知辛いってさ

ちょっと辺りを見回すと「模範的家族」みたいのがいっぱいあってさ

どんな家にもそりゃ大小ほころびや至らないところはあるんでしょうが

家族はどんな時でも助け合うとか

親は身を挺してでも子を守るとか いつくしむとか 愛するとか

なんかそういう綺麗なものが当然みたいに転がっててさ

映画とかでも何かすぐ「真実の親子の愛」みたいに言い出すしさ

それと自分を見比べてみて、あれってなる子供がどれくらいいるんだろう

あれっ、もしかしてオレんち何か変じゃね?

いつくしむとかあんまり無くね?

「お前は最高の息子だ」とか

えっその台詞で救われるの?

じゃあ多分一生そんなことは言って貰えない俺は一生救われないの?

そっかー救われねぇのかー

じゃあ生きてる意味あんのかなー? なんて子供は思ったりするわけだよ

別にね、親に認められなきゃ生きてけないとかそんな甘ったれたこと言ってるわけじゃないよ

成人してんのにいつまで親の昔の事をって言われたらぶっちゃけぐうの音もでねぇし

でも、少なくとも俺は親にとっとと死ねとか縁切ってくれとか言えないしさ

じゃあ親が死ぬまでどうやってもそこそこ付き合ってかなきゃいけないわけでさ

はいいのよ もう何か慣れたし

でも俺が慣れてたって親は俺に慣れてくれないしさ

残念ながらあなたの子供はあかん奴ですつったってそんなん認められないのまぁ分からんでもないし

何でお前はそんななんだって言われても俺はどうしようもないし

そんなに育てたのアンタらじゃねぇかとはちょっと言えないし

大学行って、単位取って、一人暮らしして、自分で飯食って、

稼ぎはまだ無いけど、そこそこ自活できるように頑張ってる、つもりで

それだけじゃダメなのかよ無茶振りすんな とか、さすがに畏れ多くて言えないし

残念ながら俺は頭が悪いのね 厨二こじらせてるともいうんだけど

人の顔は覚えられないし、便所掃除方法も覚えられないし、指示語を読み取れないし

冗談意味がわかんねぇし、応用が効かないし、いまいち他人感情移入が出来ないし

文字にしないと長い指示は分からないし、口約束はすぐ忘れるし

そんなだから実家帰ってきてもあまり上手に家事の手伝いやらは出来ないのよ

多分店先に立つようなバイトも無理だなってんでそれなりに仕事を選んでんのよ

親はお前それやべぇよって思ってるみたいなんだけど

俺はそんな深刻な事だとは思ってなくてさ

だって親にもまともに褒めて貰えなくったって俺はこの歳まで生きてきた訳で

今更他人にどう思われても別に死にはしないって分かっちゃってるわけですよ

そんなだから、時々なんでアンタはそんななんだと泣かれては申し訳ねぇなぁと思うんだけどさ

長くなってきたし何言いたいか分かんなくなってきたか纏めるんだけど

もしもここまで読んでくれた人で、

親になろうとしてたり、今進行形で親やってるよって奴いたら、

子供をちゃんと褒めてやってください

何にも無くても、多分探せば一個くらいはあると思うから

些細な事でもいいよ 案外覚えてるから

転んで泣かなかったとか、ちゃんとドアが閉められたとか

ちょっとでも成績が上がったとか、嫌いなもの頑張って食べたとか

ごめんちょっと思いつかないんだけど

何でもいいから、褒めてやってください

多分それがお子さんの何かをちゃんと築きます

別に叱るなっていう訳じゃないし、猫かわいがりしろとも言わんよ

変に増長するような褒め方も良くないんだろうし

その辺お前らの良心に任せとく

でも褒められるところを探すのは止めないでください

褒められなかったガキは多分、俺みたいになるし、そういうガキは親を泣かしま

お前らも泣きたくはないと思うから

後、どんなに身体が大きくなっても、子供が嫌がらないなら抱きしめてやってください

親に抱きしめられた記憶が無いのって結構つらいから

もしも「俺も全然親に褒められなかったし、お前よりずっとヤバかったけど子供はきちんと育った」みたいな奴がいたら

お前相当ヤバいから、その自覚だけ持った方がいいと思うよ

ヤバい奴に育てられた奴は大体ヤバいんだよ

残念ながらお前もヤバいんだよそれは そして子供ヤバい

お前ら家族地球ヤバい

俺はさ、多分子供は作らないつもりなのね

まぁ恋人もいないうちに何言ってんだって話なんだけど

褒め方がね分からないのよ

もしも子供が出来たら、俺みたいな奴には勿論なってほしくないから

きちんと褒めてやって、駄目なことはちゃんと叱って、どうしても駄目なことはきちんと受け入れてやって、

ってすっげぇ妄想したんだけどさ

どうやって褒めてやればいいんだろう、何て言ってやればいいんだろう

褒めて、でも一言付け足して、みたいなことをしてしまって傷つけてしまったらどうしよう、とかね

虐待は繰り返すって言うけどアレマジなんだなってびっくりしたわ

これは駄目だ 時代が回るだわこれって思って

から

もしも子供がいるならさ、もしもその子にちゃんとした子に育ってほしいなって思うならさ

一杯褒めてやってください

もしもお前が褒められないなら、お前の代わりに褒めてやれる人を探してください

旦那さんでも、奥さんでも、義母でも義父でもお前の両親でも、兄妹でも

出来れば家族が良いけど、無理なら近所のおばちゃんとかでもまぁ、いいから

お前はちゃんとそこそこ生きてていいんだぜって教えてあげてください

ここまで読んでくれてありがとう

暇なの?

追記

なんかすげー反応色々ありがとう

予想以上に一杯あって正直どんびきしてるんだけど、暇な奴多いみたいで俺はちょっとしかったです

長いのはほんとすまんな

あと障害とか病気とかアドバイスとか有難いけど俺のことより自分の事に専念してくれていいよ

こっちはこっちでなんとかやってくんでそっちもがんばれ

2015-03-01

http://anond.hatelabo.jp/20150301183841

昔、悲劇的なクライマックスから何事もなかったようにドタバタハッピーエンドで〆る映画を見た。当時は感情移入ながら見たから混乱したし、人が死んでんねんで!?と憤ったりしたけど今思うといつもの堤幸彦ソ映画なだけだった

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