結婚しよう、と。
恋人から夫婦になるという新しい事に、とても嬉しい気持ちになった。
ありがとう、これからも宜しくね、なんて言って電話切った後、ちょっとだけ考えてしまった。
はて、私にとって幸せな家庭とは何なんだろう?
私の育った家庭を紹介しようと思う。
お金が無いことも無かったし、両親は穏やかで、何も不自由なかった(何も知らなかったのも1つかもしれないけれど)
高学年にあがる頃、両親は離婚。
母に手を挙げる父の姿を見た。
中学生にあがる前、2番目の父になる人が来た。
急に見ず知らずの男性を父の代わりにと言われても、理解も納得も出来なくて。
生まれた場所で暮らしたい。祖父母のそばにいたいって言ったら叩かれた。
ここの中学校に、お前の座る席は無いと怒鳴られ、そのまま遠くへ飛行機で行った。
祖父母と一緒に暮らすも、母は荒れていた。
ちょうど私も中学生。荒れてた。
包丁突き立てられてお前を殺して私も死ぬなんて言ってたけど、今思えばそうしてくれてた方が良かったのに。
しばらく何もなくて、高校生になった頃3番目の父が出来た。
そして、大学に入った頃。4番目の父が現れる。
ここまでが、私の生活歴。
この話をすると大体の人が「お母さんはモテるのね」「若いのね」「すごい!」と言う。
ああ、すごいね確かに。すげーよほんとに。
わんだほー
「いやいや、世の中もっと辛い人もいるよ」って簡単に言うけれど、私にとってはこれが辛いんだ。
誰かと辛さ比べをするためにこんな思いしてるんじゃあないんだよ私は。
よく彼にも言われます。
分かってるんだけど、やっぱり辛い言葉です。
血のつながった両親と暮らしている人を見ると泣きそうになる。
私にふつうは無いのか。
スーザン・フォワードの毒になる親という本と出会ったとき、読みながら号泣したことを覚えている。
ここ(http://www.winpal.net/~jiro/h/doku.html)にある項目でほとんどが当てはまる。
昔から学校の集金は、母が酔っている時にしか言い出せなかった。
しらふの時に集金袋を出せば「金金って私の顔見たら言いやがって!」なんて始まるから。
文字で改めて表現された母の「ふつう」を見て、ああはなるまいと思い、生活態度は改めたし、頑張ってみてる。
ただ今回、結婚という全く初めてのことに直面して、「母のようにならない」がちゃんと出来るのか自信がない。
きっと毒になる親に育てられた子供は、親のようにならないために色んな事を考えていると思う。
そういう親の子供として育ってきたことが「ふつう」だから、それしか出来ない。
そういう悩みを抱えて生きなきゃならない人間が、少なからずいる。
どうか、その事を「ふつう」に育ってきた人にも知っていてほしいなあ。
いざ自分が親と同じ立場になったとき、自分ならどうするだろう。
自分の子供に同じ思いをさせたくないあまり、また「ふつう」とかけ離れるかもしれない。
でも、それでも。
毒になる親から生まれた自分が、自分らしく幸せだと思える家庭が築けたらいい。
そんな風に思って、こうして文字を書いてみました。
私自身、未だに平和だった頃の両親像が抜けなくて、自分にはそんな幸せになる価値なんてないというふうにも考えます。
ふつうじゃない人間なのは変わらないんだったら、そういう生き物らしく生きればいいのかな、なんて。
相手の両親にもいつかはちゃんと全部話さなきゃいけない日もくるし。
とりあえず、変わろう、変えようとしてる。
幸せな家庭、築いてみせようじゃないか。
彼となら大丈夫。
毒親の語源になったともいわれるtoxic parentをつい最近知りました。 英語だとかなりの情報があります。 動画まであります。 英語ができれば・・・
うちはアル中で犬のようになってしまった実父がいるんだけれど、 反面教師としてだけ見ていると、自分が同じ過ちを繰り返すのではないかと恐怖してる。 なぜ誘惑に逆らえなかった...
確か「毒になる親」ではそうは言ってないはず。 相手を変える為ではなく、自分が変わるために親に立ち向かう。 親の不安定さの為に子供は大人びてしまう。 すなわちアダルトチルド...