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2020-02-21

新型肺炎で怖いこと

新型肺炎で怖いのは、新型肺炎にかかること自体ではない。かかった後が怖い。

  

新型肺炎は、かかっても症状が軽い人もいる。重篤化するのは、高齢者や持病がある人と言われている。

新型肺炎重症化しやすい人は?https://www.asahi.com/articles/ASN2D6KN7N2DULBJ00W.html )

自分は30代で持病もないため、発症しても重篤化はしないだろうと思っている。なので、重篤化や死亡することへの不安は一切ない。

ここで、新型肺炎にかかることが前提なっているが、もはや新型肺炎発症するかどうかではなく、いつ発症するかの問題だと思っている。

まり時間問題にすぎない。

   

社会会社は、新型肺炎にかかった場合に備えて様々な対応に出ている。

会社セミナーを中止するのは、もし仮にセミナー感染者が出た場合には、なぜ中止しなかったのか批判されることが明らかだからだ。

個人向けセミナーの中止相次ぐ https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL17HZZ_X10C20A2000000/ )

新型肺炎 感染拡大に警戒  https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202002/CK2020022102000122.html )

  

勤務先では、通勤中と仕事中も含めて常時のマスク着用指示が出た。企業マスク有効かどうかの議論に興味はない。

その上、毎日同居の家族も含めて毎日体温を測れとという指示まで出た。

従業員本人はともかく、家族にどうやって強制させられるのか、よくよく考えればすぐ分かることだが、そんなことお構いなしだ。

まさに、新型肺炎への恐怖でパニック寸前な状態にある。

  

ここで私が一番心配なのは地域社会組織最初の方の患者にはなりたくないということだ。

地域社会最初にかかる人は、とても注目を浴びる。

差別する意図はなくても、かかりたくない一心患者がいる地域には行かないし、

タクシー運転手がかかったと聞けば、タクシーに乗らないようにする。それが単純な防衛策だからだ。

  

会社ならどうか? まだ自分の勤務先では患者は出ていないが、出た時は緊張が走り、どこの部署の誰か特定が始まると思う。

また、その部署は全員が濃厚接触者となり、自宅待機扱いになる可能性がある。収益に与える影響は重大だ。

回復後、会社に戻ったとき、その人はどういう扱いを受けるのだろうか。ずっと最初にかかった人という扱いになるだろう。

  

こんな心配を抱えた時、人はどういう行動に出るか。おそらく、発熱はないと嘘をつくだろう。

見つかるとひどい目に合いそうだからだ。こうなると、その組織ではどんどん発症例が拡大していくことになる。

こういう時、会社はどう対処するだろう。

出勤する人の体温をサーモメーターで測り、体温の高い人は強制隔離されるのだろうか。それとも、社員同士の新型肺炎密告制度が始まるのだろうか。

いずれにしても、ひどい世界が待っているように思う。

anond:20200221121206

自閉症児の男女比が 4:1で男性が多い。

とくに知的障碍をともなわないASDになると、8:1くらいで男性が多いという統計があるよ。

自閉症男子に多いのは?

http://www.nise.go.jp/cms/6,4134,13,257.html

 自閉症発症に関連する可能性のある遺伝子は、現在までに100以上が報告され、それらはX染色体及びY染色体を含む全ての染色体上に存在しています。このことは、自閉症の症状が多様でスペクトラムを成していることと関連していると考えられています

 この中で、X染色体上に存在している遺伝子が、直接自閉症発症に関わっている場合や他の自閉症発症に関わる遺伝子機能発現に関係がある可能性を考えれば、男性においてよりはっきりした自閉症として表れると考えられ、男性に多い理由の一部を説明できると考えられます


要は XXでXを2つもつ女性ASDが少なくなるというわけですな。

anond:20200221113742

???王様は裸だけど、腹が寒くないですかとか穏便な言いようがあっただろうに!!!!」

ってか、偽陰性で船から降りた患者オーストラリア発症し始めてますよ。あーあ。

岩田教授が潜り込んであれぐらいの手荒いことをしなければ「ダイヤモンドプリンセスの検疫は万全なので他の感染経路に違いない!」とお偉方言ってただろうね。

厚労省民間検査使わなかったのって、隠蔽できないからだよね

最初の数日を除いて、きちんと個室に出来ていたチャーター便組は全員検査しか複数回)して、感染シャットアウト。一方、全く隔離できていないクルーズ船組はチョロチョロしか検査せず、船内パンデミックに。

報道によると民間検査会社使えば一日十万人単位検査ができるらしいのに、厚労省国立感染症研究所地方衛生研究所での検査固執して 結果的クルーズ船での感染拡大を防げなかった。何故 全員検査しないのか、ずっと不思議に思っていた。

でも厚労省クルーズ船での感染拡大は2月5日で終わっていたという非現実的なことを言い出して、その論拠として発症者が減ってきているというデータをあげてきた。このデータは全数ではなく、部分的憶測だが、恣意的に前半部分のデータだけを使って、「発症者が減ってきている」ように見えるグラフを作ったのだろう。

民間検査会社を使うと、こういう恣意的データ作りや隠蔽をした時に マスコミリークされることが怖いか及び腰だったのだと、ようやく厚労省意図が分かった。渋々契約した民間五社というのも、機密保持契約かなんかを結んでいて、箝口令がしけるようになっているんだろう。

安倍政権のこれまでの隠蔽改竄を見て、それを上手くサポート出来るように官僚は動くから、こんなことになってるんだろうね。

ウィルス厚労省を一番の味方だと思っているだろうなあ。どうやったら泥沼から抜け出せるんだろう?

2020-02-20

怪文書でも書かなきゃ落ち着かない

2/5,政治主導の旗の下,憂国の志士達からなる対策会議は,14日間の隔離と称する行動制限を開始した。動かしやすく命知らずな災害救助隊を派遣し,慣れ親しんだトリアージで緊急性の高い患者を救助し,それ以外の乗員乗客も2/19に開放する。輝かしい戦果が予定されたのである

2/11とある感染症専門家が,仲間とともに現地に入った。彼らは「空気感染エロゾル感染経路を想定し、PAPRを持ち込」む,常識的に万全の準備をした。

しかし,そこは実際には「ベッドマップラインリストもエピカーブも作れない世界」であり,「間接的接触感染概念すら誰も理解してい」なかった。

このような状況で14日間行動制限を課したところで,行動制限開始以降に感染した者についての非感染担保されない。したがって本来は,この時点からでも名ばかりではない隔離を開始し,「14日間」の終点を固定しなければならない。それには船内のリソースでは足りない。十分な空間のある地上の設備を用意したいし,「その際、国籍別の移送隔離現実的選択である。」

しかし,そのような手段を採ることはできなかった。

隔離の新たな始点を設定することは,それまでの隔離と称する行動制限の失敗を世に晒すことになる。外国人無意味身体拘束した点で外交問題となるか。いや,それ以上に,これを主導した愛国者達の名声を貶めるものとなりかねなかった。愛国者の輝かしい軌跡が2/5から始まっている以上,その終点は2/19しかありえない。

彼は「PCRの結果を要求する力が混沌事象律速要素になっていることに驚き、その方針決定プロセスの解明は」彼「の職責ではないものの、少なくとも臨床疫学者の視点ではないと直感し」た。「我が国移送手段提供してでも国際共同オペレーション実施」するというのは,もはや彼の「個人的な夢」に留めるほか無かったのである

2/12,「船での作戦は既に破綻していました。」

彼は,もはや「予防衛生的なニュアンス」が通用しないと悟り,「ミリタリーオペレーション」的な「感染制御」に舵を切ることにした。

じきに,具体的には2/19に,感染者が解放される。否,そもそも本船以外から流入を阻止できているとは思われない。そうであれば,「新型インフルエンザ対策概念」を「何も変える必要はない」。市中感染は不可避であるという前提に立ち,「医療への過剰な期待や欲求」を捨て,感染拡大を抑制ピークを下げる戦略をとるべきなのである。なぁに,「大方の若者にとっては悪性の風邪程度に過ぎない。卵酒を飲み、体量のおばん茶でも飲みながら家で寝ていれば良いのだ。」

目標は定まった。感染の阻止ではなく抑制。2/19に下船する3000人の感染者予備軍において,感染者が一人でも少なくなるようにすべきなのだ

2/13,彼はそこで見てきた光景大衆に伝える役割を任された。しかし,第一に「厚労省の許しがないと全てを話すことはできない」。すなわち,愛国者の面目を潰すような,船内感染が止まっていないことをあからさまに述べてはならず,むしろ対策がうまく行っていると述べなければならない。実際のところ,トリアージそれ自体必要なことでもあった。

彼は「厚生労働省重症リスクの高い高齢者らを優先的に下船させる方針を示したことについて「判断は正しい」と評価した。」

行動制限効果は覿面である新規感染は,それ以前に比べれば大幅に減少している。スタッフにも多少の発症者が出ているが,想定の範疇だ。

2/18,珍入者が,船内での隔離が為されていないことを暴露した。なるほど御説によれば,いまからでも隔離を開始し,今から14日後に下船させよということなのだろう。もう1週間も前に捨てたアイデアである

しかし,感染を防ぐ手立てが不十分な中,現場感染覚悟して頑張ってきた。すなわちスタッフ全員が感染者予備軍である。今からグリーンゾーン形成しようとすればスタッフ全員を入れ替えなければならず,それはまったくもって非現実的である。「現場にいなかった者にはただのカオスに見えたのでしょう」が,船には「多くの意思決定プロセスがあります。」

また,隔離現実的に行えないということは,船全体が培養シャーレと言って良い状態である。「どうやら船の中の感染率は5-6%のレベルにあり、武漢市内に匹敵するレベルにある。もちろん日本国内より遥かに高く、クルーでは更に感染率が高いだろう。」したがって「いかなる理由でも下船を躊躇すれば、全員を危険晒す事になるであろう。全員下船を急がねばならない。」

下船を中止させかねない世論が突発的に生じてはならない。下船者が感染者予備軍であることを明かしてはならない。

2/19,感染者予備軍の下船が始まった。

本来であれば彼らは「自宅で自己検疫(self quarantine)を行うことが必要です。実際には、検温や不要不急の外出自粛、なるべく人に会わずに14日間を過ごすなどです。」

もっとも,自己検疫の推奨は2/5に始まった隔離と称する行動制限無意味であったことを宣伝することに他ならない。つまり,下船者は完全に解放されなければならず,公に自己検疫を勧めるようなことはあってはならないのであった。

恐れることはない。3月上旬頃には既に感染ルート不明患者だらけになるのだから愛国措置が失敗であったことを証明する手立てはない。いや,仮にそれが失敗だと断じられたところで,失敗したのは2/11以降に関与したにもかかわらず正しい手を打てなかった専門家集団である。極初期においてトリアージ船舶自体隔離が正しかった以上,愛国者判断は間違いではない。

さいわい,諸外国自己検疫ではなく自国で検疫を行うようだ。海外への感染拡大を防ぐべく,英語での発信を優先したのは間違いでは無かった。

病院クルーズ船の大きな違い

病院には病気になった人と、医療の人の2種類しか居ない。

からレッドゾーングリーンゾーン簡単に分けることができる。

手頃な事務室を徹底除菌してしまえば、そこがグリーンゾーンになる。

クルーズ船では、基本的感染しているかどうか分からない人と医療の人の2種類が居て、

発症した人がでるたびに、その人が使った部屋と歩いた通路レッドゾーンに変わる。

まり、船内全体は暫定グリーンゾーンであり、

発症者がでるたびにレッドゾーンが増えてゆく。

船内では感染者がでるたびに、レッドゾーンを辿って船外に運び出す。

感染者と同室だった人間は、レッドゾーンとなった部屋に残される。

感染者の出ていない部屋の人間は、暫定グリーンゾーンの部屋のままだが、両隣の部屋から感染者が出たら

もはや扉の向こうはレッドゾーンという、孤立した暫定グリーンゾーンになる。

14日間、ゾーンの状況を刻々と変化させながら、感染者が増えないように

頑張っていたんじゃないかなぁと思ったり。

新型コロナ

もともと昔っから肺炎ってのは感染力高くて、キャリアの多い病気だよな

その上で、インフルなどの発症抵抗力落ちると、重篤化して表面化

高齢者発症が多いのも、やはり抵抗力の低下で、長年キャリアだった肺炎が表面化するケースだったり


インフルで死亡してる人、それなりに人口抱えた国なら、どこも万単位だけどさ

本当にインフルで死んでるのか?的な

スペインかぜ(インフルエンザ)も肺炎球菌とのコンボで死んでるしな


世界に見るコロナ感染者数は、積極的に検疫してるところほど高くなる

中国言わずもがなシンガポールなどもそうだろう

日本検査積極的になったし、無料検査できるから、これから感染者数は増えるだろう

では、アメリカはどうなのかね?

調べなければ数は0だからなぁ・・・

その人の部屋やモノの置き方で「人格」がある程度わかるよな

これはかなり高い確率で当たるし根拠もあるんだけど

部屋が散らかっているor机が散らかっているが、モノの置き方に規則性があり

ある一つの置き方に対して平行・直角が多い人(モノが極端に少ない人も含む)

こういう人は

基本的にだらしない性格に見える

・根はまじめで責任感が強く、一部分に対して強いこだわりを持つ。頑固。それ以外の事に関しては興味が無いので、↑のようになる。

コミュニケーションは一応できるが、どこかズレている。異性のパートナーを作るのが苦手。結果的孤独を好む。

職人気質で、研究者などに適正が見られる。大体の事は平均か平均以下だが、一つだけ飛びぬけて上手いものがあったりする。

もっと言うと

強迫性障害気質があり、強いストレスさらされると鬱状態若しくは強迫性障害発症する

・多動性の集中力不足に該当する場合が多い。多動自体は見られないが、せっかちで貧乏ゆすりや咳をしがち

こういう人はある程度自分性格に折り合いをつけているが、

「モノが沢山あるが綺麗に整頓されていて、かつ物の置き方が平行・直角、若しくは規則性がある」人は一番ヤバイ(鬱や強迫性障害リスクが高く、堕ちた時の落差が激しい)

ので、一番気を付けるべき。

anond:20200220114052

ちゃん隔離できてないから、これから発症する検査に引っかかってない可能性を大いに含んだ500人だって問題やで

無症状患者とかそういう話ではないで

anond:20200220110558

CNNで様子見れるぞ?

喧嘩越しじゃなきゃ死んでも海外ニュース見たくない人には意味あったのでは?

日本報道機関はロクなこと伝えないからな

役に立つの発症地域発症病院などのローカル情報だけ

anond:20200220101318

ボトムアップ的な見方をするかトップダウン的な見方をするかで今回の件は相当見方が変わるよね。

何を最も求めるかって、情報公開の仕組みかな。

ぶっちゃけレッドグリーンがごちゃごちゃでもいいんだよ。俺的には。

重症率も死傷率も高くないんだから、関わった人みんな後で隔離します。重傷者を先に対応します。検査できる人数は限られてるから毎日増えるように見えるけど、みんなとっくに発症してます

そういうことが事前にわかってたら特に心配ない。

けどそうじゃなかった。で、疑念不安ピークに達した時に、センセーショナル告発があった。

そりゃ火がつくよね。

あるべき姿として、最初からそれをしっかり構築できていれば問題なかったし、それは最初感染科の専門医の指示に十全に従わなかったことが問題

それはまぁきっと現場を任された人の判断なんだろう。

重症率が高くないから、多少感染してもまぁ大丈夫なんじゃない?的な空気にもなっていったとおもっても不思議ではないし。



なんにせよ、日本にもCDCがほしい。

anond:20200220064925

いや、感染した人が市中にでたほうが余計日本経済落ちるでしょ。

COVID発症しても普通に仕事に出てこい?それならば店舗普通に開ける?

ビバ日本精神論

 新型コロナウイルス中国感染状況を調べている中国疾病予防コントロールセンターは、昨年末の時点で100人を超える感染者が発症し、湖北省武漢市などが「封鎖」される以前の1月中旬までに感染は6千人以上に拡大していたとの分析結果を発表した。

 同センター17日、4万4千人以上の感染者の臨床データ分析結果を公表した。熱やせきなどの症状が出始めた時期を分類した結果、武漢市が「原因不明肺炎患者存在公表した昨年12月31日以前に発症していた人が104人いたという。

今回は中国政府はわりとまともな対応をしている気がする

anond:20200220014203

誰が信用できそうとかないぞ

全員税金で何やってるの?って感じ

報道海外の方が知りたいことが知れるし

国内報道はせいぜい何々病院発症確認したとか

そんなのしか拾えんし使えんわ

2020-02-19

中国在住です。

新型コロナウイルスですが、ここ2,3日は私が住んでいる地域発症者数も0で落ち着いてきました。

よくニュースで「新規感染者数千人」という見出しが出ますが、あれはほとんど湖北省、というか武漢です。

https://m.medsci.cn/wh.do

湖北省以外の省の新規感染者数は一桁です。

おそらくあと1,2週間したらほとんどの省での新規感染者数は0に収束するんじゃないでしょうか。

たまに“中国から渡航者を規制すべき”といったコメントを見かけますが、

既に渡航規制ほとんど無意味湖北省中国内部でも移動禁止)ですよ。

岩田教授の言う通りの状況だとして

それでも大して広がってないし感染した人も大して発症しない、しても大して重症化してない事を考えると

実は感染力も病原性もかなり弱いんじゃないか?と思えて来た

閉鎖された環境で、無防備感染者が歩き回って他者に触れまくってたんだろ?それでもあの程度

【書き起こし】岩田健太郎さんのYouTube動画ダイヤモンドプリンセスはCOVID-19製造機。なぜ船に入って一日で追い出されたのか。」の書き起こし

 岩田健太郎さんのYouTube動画ダイヤモンドプリンセスはCOVID-19製造機。なぜ船に入って一日で追い出されたのか。」(https://www.youtube.com/watch?v=W3X3RSmf7ds)の書き起こしです。「ダイヤモンドプリンセス」を「プリンセスダイヤモンド」と言い間違えたりするなど、単純なミス修正しています。間違いなどがあれば、ご指摘ください。

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 岩田健太郎です。神戸大学病院感染内科教授をしておりますが、今からお話しする内容は神戸大学ないし所属する機関と一切関係なく、私個人見解です。あらかじめ申し上げておきます

 今日2月18日ダイヤモンドプリンセスに入ったのですが、1日で追い出されてしまいました。「なぜそういうことが起きたのか」について簡単お話ししようと思います

 もともとダイヤモンドプリンセスはすごくCOVID-19の感染症(新型コロナウイルス感染症)がどんどん増えていくということで、「感染対策がすごくうまくいってないんじゃないか」という懸念がありました。(日本環境感染学会が入り、FETP(国立感染症研究所の実地疫学専門家)が入り、行ったんですけど、あっという間に出て行ってしまって、中がどうなってるかよく分からないという状態でした。

 中の方からいくつかメッセージをいただいて、「すごく怖い」と。「感染が広がっていくんじゃないか」ということで、私に助けを求めてきたので、いろんな筋を通じて「何とか入れないか」という風に打診してたんですね。

 そしたら昨日2月17日厚労省で働いている某氏から電話が来て、「入ってもいいよ」と。「やり方を考えましょう」ということでした。

 最初環境感染学会の人として入るという話だったのですが、環境感染学会は「もう中に人を入れない」という決まりを作ったので、「岩田1人を例外にできない」とお断りをされて、結局、「災害対策DMAT災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム)のメンバーとして入ったらどうか」ということで、厚労省の方からいただいたので、「分かりました」ということで、18日の朝に新神戸から新横浜に向かったんです。

 そしたら途中で電話がかかってきて、「誰とは言えないが非常に反対している人がいる」と。「入ってもらっては困る」ということで、DMATメンバーで入るという話が立ち消えになりそうになりました。

 すごく困ったのですが、「何とか方法を考える」ということで、しばらく、新横浜で待っていたら、またもう一回電話がかかってきて、「DMAT職員の下で感染対策専門家ではなくて、DMATの一員として、DMAT仕事をただやるだけだったら入れてあげる」という非常に奇妙な電話いただきました。

 なぜそういう結論が出たのか分からないですが、「とにかく言うことを聞いて、DMATの中で仕事をしていて、だんだん顔が割れてきたら感染のこともできるかもしれないから、それでやってもらえないか」という非常に奇妙な依頼を受けたのですが、他に入る方法がないものですから「分かりました」と言って、現場に行きました。そして、ダイヤモンドプリンセスに入ったわけです。

 入って、ご挨拶をして、最初は「この人の下につけと言われた方にずっと従っているのかな」と思ったら、DMATチーフドクターお話をして、そうすると、「お前にDMAT仕事は何も期待していない」と。「どうせ専門じゃないし」ということで、「お前、感染仕事だろう」と。「だったら感染仕事をやるべきだ」という風に助言をいただきました。これDMATトップの方ですね。現場トップ

 「そうなんですか」と。私はとにかく言うことを聞くという風に約束してましたので、「感染のことをやれと言われた以上はやりましょう」ということで、現場の案内をしていただきながら、いろんな問題点というもの確認していったわけです。

 それはもうひどいものでした。もうこの仕事20年以上やっていてですね、アフリカエボラ出血熱)とか中国SARSとか、いろんな感染症と立ち向かってきました。もちろん身の危険も感じることも多々あったのですが、自分感染症にかかる恐怖っていうのはそんなに感じたことはないです。

 どうしてかというと、僕はプロなので自分エボラにかからない方法自分SARSにかからない方法というのは知ってるわけです。あるいは他の人をエボラにしない、他の人をSARSにしない方法とか、施設の中でどういう風にすれば感染さらに広がらないかということも熟知しているからです。それが分かっているから、ど真ん中にいても怖くない。アフリカにいても中国にいても怖くなかったわけですが、ダイヤモンドプリンセスの中はものすごい悲惨状態で、心の底から「怖い」と思いました。「これはもうCOVID-19に感染してもしょうがないんじゃないか」と本気で思いました。

 レッドゾーングリーンゾーンと言うのですが、ウイルスが全くない安全ゾーンと、ウイルスいるかもしれない危ないゾーンというのをきちっと分けて、そしてレッドゾーンでは完全にPPEという防護服をつけ、グリーンゾーンでは何もしなくていいと。こういう風にきちっと区別することによって、ウイルスから身を守るっていうのは我々の世界の鉄則なんです。

 ところがダイヤモンドプリンセスの中はですね、グリーンレッドもぐちゃぐちゃになっていて、どこが危なくて、どこが危なくないのか全く区別がつかない。どこにウイルスが……ウイルスって目に見えないですから、完全なそういう区分けをすることで初めて自分の身を守れるのですが、もうどこの手すりとどこのじゅうたん、どこにウイルスがいるのかさっぱり分からない状態で、いろんな人がアドホック限定的)にPPEをつけてみたり、手袋をはめてみたり、マスクをつけてみたり、つけなかったりするわけです。で、クルーの方もN95マスク)をつけてみたり、つけなかったり。あるいは熱のある方がですね。自分の部屋から歩いていって、医務室に行ったりするというのが、通常で行われているということです。

 私が聞いた限りでは、DMAT職員それから厚労省の方、検疫機関の方がPCR陽性になったという話を聞いていたのですが、「それはもうむべなるかな」と思いました。

※参照記事:「クルーズ船 検疫官1人も感染 4人が重症日テレNEWS24)」(http://www.news24.jp/articles/2020/02/12/07593980.html

 中の方に聞いたら、「いやー、我々もう自分たちが感染するものと思ってますよ」という風に言われて、びっくりしたわけです。

 どうしてかというと、我々がこういう感染症のミッションに出るときは必ず自分たち、医療従事者の身を守るというのが大前提で、自分たちの感染リスクをほったらかしにして、患者さんとか一般の方々に立ち向かうのはご法度ルール違反なわけです。

 環境感染学会やFETPが入って数日で出ていったという話を聞いた時に、「どうしてだろう」と思ったのですが、中の方は「自分たちが感染するのが怖かったんじゃない」という風におっしゃっていた人もいたのですが、それは気持ちはよく分かります

 なぜなら感染症のプロだったら、あん環境にいたら、ものすごく怖くてしょうがいからです。で、僕も怖かったです。もうこれは感染……今、某ちょっと言えない部屋にいますけど、自分自身隔離して、診療も休んで、家族とも会わずに、やばいんじゃないか個人的にもすごく思っています

 今、私がCOVID-19、ウイルス感染を起こしていても全く不思議はない。どんなにPPEとかですね、手袋とかあってもですね、安全安全じゃないところというのをちゃん区別できていないと、そんなもの何の役にも立たないんですね。レッドゾーンでだけPPEをきちっとつけて、それを安全に脱ぐということを順守して初めて、自らの安全を守れる。自らの安全保障できない時、他の人の安全なんか守れない。

 もう今日藤田医科大学の人を送ったり、搬送したりというのを、みなさんすごく忙しくしていたのですが、そうすると研究所の方と一緒に歩いていて、ふっと患者さんとすれ違ったりするんです。「今、患者さんとすれ違っちゃう」と、笑顔で検疫所の職員の方が言ってるんですね。この我々的には超非常識なことを平気でみなさんやっていて、みんなそれについて何も思っていないと。

 聞いたら、そもそも常駐しているプロ感染対策専門家が一人もいない。時々いらっしゃる方がいるのですが、彼らも結局「ヤバいな」と思っているのですが、誰も進言できない。進言しても聞いてもらえない。やっているのは厚労省官僚たちで、私も厚労省トップの方に相談しました、話をしましたけど、ものすごく嫌な顔をされました。聞く耳持つ気ないと。「何でお前こんなとこにいるんだ」「何でお前がそんなこと言うんだ」みたいな感じで、知らん顔するということです。非常に冷たい態度をとられました。

 DMATの方にも「そのようなことで夕方カンファレンスで何か提言申し上げてもよろしいですか」と聞いて、「いいですよ」という話をしていたのですが、突如として夕方5時ぐらいに電話がかかってきて、「お前は出ていきなさい」と。「検疫の許可は与えない」と。

 臨時の検疫官として入っていたのですが、その許可を取り消すということで、資格をとられて、研究所の方に連れられて、当初電話をくれた厚労省にいる人に会って、「何でDMATの下でDMAT仕事をしなかったんだ」と。「感染管理仕事をするなと言ったじゃないか」と言われました。「DMATの方にそもそも感染管理してくれと言われたんですよ」と話をしたのですが、「とにかく岩田に対してすごくムカついた人がいる」と。「誰とは言えないけどムカついた」と。「だから、もうお前は出ていくしかないんだ」という話をしました。

 「でも、僕がいなくなったら、今度感染対策をするプロが一人もいなくなっちゃますよ」という話をしたのですが、「それは構わないんですか」と聞いたんです。それからこのままだともっと何百人という感染者が起きて、DMATの方を責める気はさらさらなくて、あの方々はまったく感染プロではないですから、どうも環境感染学会の方が入った時にいろいろ言われて、DMATの方が感染プロたちにすごく嫌な思いをしていたらしいんですね。それは「申しわけないな」と思うのですが、別に「彼らが悪い」と全然思わない。専門領域が違いますから

 しかしながら、彼ら(DMAT)が実はリスク状態にいるわけです。自分たちが感染するという。それを防ぐこともできるわけです。方法ちゃんとありますから。ところがその方法すら知らされずに、自分たちをリスク下に置いている、と。そして、そのチャンスを奪い取ってしまうという状態です。

 彼らは医療従事者ですから、帰ると自分たちの病院仕事するわけで、今度はそこからまた院内感染が広がってしまいかねない。で、もうこれは大変なことで、アフリカ中国なんかに比べると全然ひどい感染対策をしている。シエラレオネなんかの方がよっぽどましでした。

 日本CDC(疾病予防管理センター)がないとはいえまさかここまでひどいとは思ってなくて、もうちょっと専門家が入って、専門家責任を取って、リーダーシップをとって、ちゃん感染対策についてのルールを決めて、やってるんだろうと思ったのですが、まったくそんなことはないわけです。とんでもないことなわけです。

 これつたない英語でも収録させていただきましたが(https://www.youtube.com/watch?v=vtHYZkLuKcI)、とにかく多くの方にダイヤモンドプリンセスで起きていることというのを、ちゃんと知っていただきたいと思います。で、できるならば学術界とかあるいは国際的団体たちに日本に変わるようにうながしていただきたいと思います。彼らは残念ながら……

携帯の呼び出し音でいったん中断)

 編集が下手で、ちょっと変なつながりになったと思いますが、考えてみると、2003年のSARSの時に僕も北京にいて、すごく大変だったのですが、特に大変だったのは中国情報公開を十分してくれなかったというのがすごくつらくて、何が起きてるのかよく分からないというので、北京にいて本当に怖かったんです。

 でも、その時ですらもうちょっときちっと情報は入ってきたし、少なくとも対策の仕方は明確で、自分自身感染するリスクSARSは死亡率10%で怖かったですけども、しかしながら今回のCOVID-19、少なくともダイヤモンドプリンセスの中のカオス状態よりははるかに楽でした。

 で、思い出していただきたいのは、COVID-19が中国武漢流行りだしたときに、警鐘を鳴らしたドクターソーシャルネットワークを使って、「これはやばい」ということを勇気を持って言ったわけです。昔の中国だったら、ああいメッセージが外に出るのは絶対さなかったはずですが、中国は今、BBCニュースなんかを聞くと、オープンネストランスペアレンスを大事にしているとアピールしています

※参照記事:「新型ウイルス、早期警鐘中国医師が死亡 自身感染BBCニュース)」(https://www.bbc.com/japanese/51409970

 それがどこまで正しいのか、僕は知りませんけど、少なくとも「透明性があること、情報公開ちゃんとやることが国際的な信用を勝ち得る上で大事なんだ」ということは理解しているらしい。中国世界大国になろうとしていますから、そこをしっかりやろうとしている。

 ところが日本は、ダイヤモンドプリンセンスの中で起きていることは全然情報を出していない。それから院内感染が起きているかどうかは、発熱オンセット(発症日時)をちゃんと記録して、それからカーブを作っていくという統計手法、エピカーブというのがあるのですが、そのデータ全然とっていないということを今日、教えてもらいました。PCR検査をした日をカウントしても感染状態は分からないわけです。

 このことも実は厚労省の方にすでに申し上げていたのですが、何日も前に。全然されていないということで、要は院内感染がどんどん起きていても、それにまったく気づかなければ、気付いてもいないわけで対応すらできない。で、専門家もいないと。ぐちゃぐちゃな状態になったままでいるわけです。

 このことを日本のみなさん、あるいは世界のみなさんが知らぬままになっていて、特に外国のみなさんなんかはそうやって、悪いマネージメントでずっとクルーズ船なんかで感染リスクに耐えなきゃいけなかったということですね。

 やはりそれは日本の失敗なわけですが、それを隠すともっと失敗なわけです。確かにまずい対応であるとバレるということは恥ずかしいことかもしれないですけど、これを隠蔽するともっと恥ずかしいわけです。やはり情報公開大事なんですね。誰も情報公開しない以上はここでやるしかないわけです。

 ぜひこの悲惨現実を知っていただきたいということと、ダイヤモンドプリンセンスの中の方々、それからDMATDPAT災害派遣精神医療チーム)や厚労省の方々がですね。あるいは検疫所の方がもっとちゃんプロフェッショナルのプロテクションを受けて、安全仕事ができるように、「彼ら本当にお気の毒でした」ということで、「まったく役に立てなくて非常に申しわけないな」という思いと、僕の大きな問題意識をみなさんと共有したくて、この動画をあげさせていただきました。岩田健太郎でした。

※エピカーブについてはこちらの資料も参考にしていただければ→国立感染症研究所危機管理研修会「感染アウトブレイク調査の基本ステップhttps://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/kikikanri/H26/20141016-08.pdf)」

※※岩田健太郎さんは読売新聞コラム「Dr.イワケンの「感染症のリアル」」を連載しています

2020-02-18

anond:20200218095011

言いたいことはよく分かる。論文を読まずにニセ科学・・とかね。

そういう人にはなりたくないんだけど、もれなく論文なりを理解もできないので、増田つぶやくしかない事情も分かってくれ。

ちょっと気になる点もあって

食事中は外すから」 発症後も食事中は外すよね。とすればもし研究結果が「常時付けた場合」だったら現実使用には合わない。

まあ「セキが出るとき付けてれば飛散しない」ってことだろうけど、予防のマスクだって常に飛沫感染リスクがある環境なら、食事中は外すにしてもなるだけ長い時間付けていた方が良いってことになる。付けても付けなくても一緒とはならないんじゃないのか。

anond:20200218093816

隔離とは、部屋単位隔離と船ごとの隔離、どちらを指しますか?

船内で感染率が高まったのは、発症者が出たにも関わらず、レストラン会場などで繰り返し濃厚接触がなされたからでは無いでしょうか。

 

チャーター便帰国者ホテル官舎隔離されていましたが、そこでの感染率は上がっていない、つまり部屋ごとの隔離有効であることが証明されています

2020-02-17

コロナウイルス安楽死

いつ感染たか不明潜伏期間不明発症したら高齢者の死亡率が高いんだろ

日本人の大好きな安楽死ウイルスなのになんで予防するんだ

弱者安楽死したいんだろ?

コロナウイルス安楽死しろよw

仮病のためのライフハック見つけた

 6日前、慢性化している扁桃炎を半年ぶりに発症し、いつものように40℃まで熱が上がった。扁桃炎とは、喉にある扁桃腺という組織病原体によって腫れ上がり、様々な症状が引き起こされる病気だ。そもそも免疫役割を担う部位なので、その症状は正しい反応ではあるが、僕のそれは大きすぎて、過敏に反応してしまうらしい。

 扁桃炎を初めて発症したのは大学2年生の夏頃で、それから2年半が経つ。合計で6回ぐらいは発症しているだろうか。今までの発症時期から推測すると、台風が近づく等の理由で気圧が変化したときと、気が抜けたとき発症するらしく、今回はおそらく後者だ。大学最後テストが終わり、バイト先の塾で担当していた生徒の受験が終わったことは、今までの緊張を一気に和らげたのだろう。

 そんなわけで発症した扁桃炎だが、これがめちゃくちゃつらい。基本的に40℃前後の熱が3日ほど続いて、そのあと2、3日かけて徐々に熱が下がっていく。その間、なんの生産活動知的活動もできないのでストレスは溜まるし、何より体力的に厳しい。今回も5日目まではこのルートを辿っていったのだが、6日目の今日、初めてそこから逸れた出来事が起こった。

 体温が40℃になっていた。「あれ?」と思って再度測り直しても同じ体温を示す。全く意味がわからなかった。いまだに体調は優れないものの、明らかに症状は軽くなっている。もしかしたら、高熱に対して自分感覚がマヒしてるのかもしれない。とりあえず長期戦に備え、後輩に買い物を頼む。冷蔵庫おかゆポカリでいっぱいだ。新型コロナも疑った。厚労省相談窓口に電話すると、「3つの条件のうち1つでも当てはまったら各自治体の相談センターに連絡しろ」とのことだった。全く当てはまらなかったので、相談対象者ではないらしい。

 やることがなくなり、落ち着きを取り戻してきたので、一旦ゆっくり考えてみる。なぜ体温計は体調に見合わない高熱を示すのか。体温計の故障をまず疑ったが、実際に脇を触るとめちゃくちゃ熱い。というか、脇だけがやけに熱を発しているようだ。「なんか変なことしたかな…?」と思い今日1日の行動を振り返ると、一つだけ心当たりがあった。

 朝、脇にデオナチュレを塗ったのだ。恥ずかしながら私はワキガ体質で、ワキガ用の手術はしたものの、今でも臭いが少し残っている。デオナチュレはミョウバンを主原料とした消臭剤で、良く効くので愛用していた。「ミョウバンって発熱反応なかったっけ?」と思い、調べてみると、水を加えると発熱するらしい。そこで左脇を丹念に洗い、水気を良く拭き取り、再度体温を測ってみる。

 ビンゴだった。体温計は37.8℃を示し、それは今の症状の度合いとちょうど釣り合っていた。4日後の旅行に行ける安堵感と、たくさんの買い物をさせてしまった後輩に対する若干の罪悪感を覚えながら、こんなことを思いついた。

 「これ仮病に使えるやん!」

最高の名案だと思った。ネットを調べてもこのライフハックを知る人はいない。この度が過ぎた情報社会で、こんな有用ライフハック自分が発案したという事実に震えた。ただ、よく考えてみると「高熱を示す体温計を提示することによって、休むことが認められる」という状況は実は少ないのかもしれない。社会人が会社を休むとき、わざわざ体温計を見せるのだろうか?色々と考えた結果、上記の状況が確実に成立するのは、「小中学生時代において学校習い事等を休むとき」だと考えた。

 そしてそれを考えついたとき自分中学校時代が頭に浮かんで離れなくなった。あのときに使えたなあ…と考えだすと止まらなくなってしまった。


 私の生まれ育った町は、地理的孤立しており、独自に発展を遂げたタイプ田舎だった。いわゆるムラ社会だったので、うまく周りと同調する必要があり、地理的特性故に逃げ道が全く見えない環境だった。

 小学校とき、少しいじめられた。いじめっ子に同調した言動に変えることでいじめはなくなった。3年生から野球を始めた。理由ひとつ上の兄がやっていたからという一点。家系的に代々運動神経は良かった。私だけ少し悪く、特に足は遅かったが、世間の平均と比べれば明らかに上だった。実際、高校の体育の成績は3年間続けて10点満点だった。ただ、レギュラーには一度もなれなかった。ミスが多発する少年野球性質的に、足が速くてかき回せる選手が好まれからだ。一度レギュラーの一人が怪我離脱したとき代理で2週間ファーストを務めた。めちゃくちゃ活躍した。打率は5割を超えてたと思う。でもその子怪我が治った途端、すぐベンチに座らされて、たまに代打で出る程度に戻った。ここまで層の厚いチームはめずらしいと言われたが、どうすることもできず、ただ悔しいだけだった。

 地元公立中に進んだ。Fランではない大学に進んだ人が200人中20人くらいの、いわゆる低学歴の世界だった。続けて当然、という雰囲気に合わせて野球部に入部した。同級生がグレ始めるだけでなく、既にグレている先輩との付き合いも始まった。部活顧問勝利至上主義者だった。教育的な観点は全く持っておらず、ただ自分の願望を叶えるためにやっていたような人だった。そのために、最初の段階で完全にレギュラーを固定し、補欠には何の機会も与えない。公式戦はおろか、練習試合にもまともに出さない。出すとしても2軍試合のような形だったので、相手がかなり弱く、活躍しても何の評価もされない。ただ恥をかかされているだけだった。平日全てに朝練と午後練があるだけでなく、土日も休み基本的に無いため、疲労はかなり溜まっていた。当然、授業は睡眠時間となる。

 公式戦には1秒たりとも出させてくれなかった。練習試合でも、他の上手いメンバーと一緒にプレーをしたり強い相手と対戦することはなかった。一生懸命に見える、という理由で明らかに自分より下手な奴の出場機会が多かった。片道4時間をかけて泊まりがけで遠征したとき、たくさんの練習試合が組まれていたにも関わらず、自分だけ出場機会がなかった。チームは結局、最後大会で全国まで進んだが、ずっと「早く負けろ」と思っていた。最後全国大会背番号さえもらえず、観客席に放り込まれた。やる気がないように見えるからと言われた。全国大会なので色んな人が見に来ていた。チームメイト保護者はもちろん、先生同級生も来ていた。ベンチにも入れなかったことを悟られないよう1番前の席に陣取り、一切振り向かないようにした。

 

 ずっと辞めたかった。でも辞められなかった。裏切り者烙印を押されたくなかった。唯一の社会であった学校が、自分の居てはいけない場所になってしまう。

 月に1日だけでいいから、憂鬱気持ちを抱かなくていい日が欲しかった。周りを納得させられる、部活から逃げる術が欲しかった。

 たまにズル休みをするだけなら、根本的には何も解決されてないかもしれない。現代感覚から言えば、さっさと部活をやめて他のコミュニティ持て、という解決策になると思う。でも、やっぱり中学生当時の自分にそれは難しい。あのとき、目の前で高熱を示す体温計を見せることができたら、どれだけ気分が楽になっただろうか。

 

[]2020年2月16日日曜日増田

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