はてなキーワード: 冗談とは
さすがに弟と間違うなんて失礼すぎる。
そりゃあ、もう焦った。
弟の友達だが、無口な子だったからマトモに話したことはない……くらいの印象だった。
その程度の間柄なのに、ちょっとフザけた感じで声をかけてしまったのも気まずい。
だが一度そう振舞ったなら、なかったことにはできなかった。
俺は気さくな対応を崩さず、徐々に軌道修正することにしたんだ。
「俺のこと覚えてるか? いつも弟が世話になってます、なんだが」
やや大袈裟に身振り手振りを交えながら、俺は一方的に世間話を始めた。
弟と呼んだのは冗談、もしくはあっちの聞き間違い。
そう遠まわしに思わせて、有耶無耶にしようとしたのさ。
「帰り道こっちなんだな。ご近所さんとは知らなかったぜー」
だけど俺は演劇部じゃあない。
「……お?」
その時、俺の顔に何か冷たいものが当たったのを感じた。
今まで中ぶらりんだった天気が、いよいよ本格的に傾こうとしていたんだ。
“天の恵み”なんていうけど、正にこういうことなんだと思ったね。
「ごめんな、引き止めて。お詫びと言っちゃなんだが、これ使えよ」
もしかしたら折りたたみ傘を持っていたかもしれないが、どちらでもいい。
「遠慮すんな。兄は弟を大事にするもんだ。弟の友達は、同じ弟みたいなもんだよ」
申し訳なさそうにするドッペルに、俺は気にするなと言いながら退散した。
「いま考えても、我ながら強引な対応だったな」
兄貴は気恥ずかしそうに、そう語った。
「そこは相合傘くらいしてほしかったな~」
まあ確かにマンガのように綺麗じゃないし、劇的なエピソードとは思えない。
それでも、ドッペルにとって何か感じ入るものがあったのだろう。
実際、俺の変装をし始めたのも、その頃だった気がする。
ご飯をおかわりしようとしたら「おかわりするの?またデブるよ」別に太ってないんですけど。
疲れたら目が一重になったり肌荒れする私に「目細くなってるよ」「肌汚いよ」知ってます。
冗談じゃん本気で思ってないよ〜って言うなら言わないでください。からかうことで親愛の情を表すって子供のコミュニケーションかよ。
ファイザーのコロナワクチン接種がUKで世界に先駆けてはじまった、というニュースに触れての冗談。
世界で二番目にワクチン接種した人の名前というのが「ウィリアム・シェイクスピア」という嘘みたいな本当のニュースがある。
この冗談を言った人というのはその前にこう言っている。
I guess he decided to be...
(思うに彼=シェイクスピア氏はこう考えた思うんだよ。「生きるべきか、それとも…」ってね)
Ham-letはシェイクスピアのハムレット(Hamlet)と「〜に〜させる」の let をかけたダジャレ。
ダジャレを無視した意味だけとるなら、"He let them give him the vaccine." とおけば実に素直に日本語になる。
「シェイクスピア氏は彼ら(たぶんNHSのスタッフのことを言ってるのではないかと思う)にワクチンを打たせようとしたんだ」
でもHam-letとletをかけたダジャレとかプロの翻訳家じゃあるまいし絶対に日本語にできないなって思いました。
とも同じ人が冗談で言っていた。
theyは上のHam-letの文と同じ意味で、it はワクチンと考えればいいか。でも in the Coriolanus の意味がわからない。
シェイクスピアの戯曲に「コリオレイナス」というのがあるというのはググったら秒でわかったけど、それがこの文でどういう冗談になっているのかが分からなかった。
それだけのぞけば「彼らがシェイクスピア氏にワクチンを与えてないことを願うよ」って意味になるけど、うまくコリオレイナスとつながらない。
ただ、字面だけみてみるとコロナウィルス(Coronavirus)とコリオレイナス(Coriolanus)はなんとなく似てるからそのあたり?
仮にそうだとしても in the Coronavirus ってなんかあんまり意味がわからない。コロナのなかにいる彼にワクチンを投入した的な意味になる? なんかおかしくない?
「コリオレイナスという劇をやってるなかで」みたいな意味として捉えられるかもしれない。それとコリオレイナスとコロナヴァイラスのひびき(つづり?)をかけたダジャレ?
まあよくわからないのです。
このような場で質問して得られる答えこそが「他人からの受け売り」なのだ。
自分に関することは自分で責任を負えるよう、自分の手で確実性の高い優良ソースから情報を得るべきだ。
この世に存在しうる全ての本が収められた、無限(?)に広がる図書館の世界が舞台。舞台つっても特になにが起きるわけでもなく、基本的に世界観の説明に終始する。たしか本棚がある六角形の部屋が無限に連なってるんだけど、その間に食事や排泄のための小さなスペースがある的な描写があり結構心をくすぐられた。
主人公の大学生が暮らす四畳半の部屋が無限に連なる四畳半宇宙、みたいなものが出てくる。それぞれの部屋はひとつのパラレルワールドに対応していて、置いてあるものなんかがちょっとずつ違っている。迷い込んだ主人公が出られなくなって長い時間を過ごすことになり、多くの部屋に共通して置いてある土産物のカステラを主食としてなんとか食い繋ぐという展開がかなりグッときた。
AI?ナノマシン?が暴走し、無限に自己増殖を続けた結果日本全土を覆うに至った横浜駅を冒険するという冗談みたいなスジの話。高低差があるところにはエスカレーターができるとか、そういう細かい設定がかなりいい感じだった。SUICA非所持者を追い出す自動改札ロボット、という設定は話を進めるために必要だったんだろうけど、個人的な好みとしては無限に広がる建造物の中に脅威はないほうが好きだな。
無限に広がるIKEAに迷い込んだある青年の冒険記のようなものがメイン。でかいモールに行ったときの「なんでもあるな、もう住めるじゃん!」という気持ちを膨らませたっぽい感じで、無人のレストランで食事をして夜は寝具コーナーで寝る、みたいな暮らしはかなりグッとくるものがある。でもこれにも店員と呼ばれる謎のバケモンがいるのがネックだな。いないとドラマ性出ないんだけども!
これのいいところはそれなりに住人がいてコミュニティができあがってることで、Exchangeコーナー周辺にできた"町"がそのままエクスチェンジと呼ばれている、みたいな設定は胸踊る。
ほかになんかない?
かなりそれっぽい!読んでみる!ありがとう!!
言われてみればそうだった!でもあれ1フロアの天井が高すぎてあんまし建物内って感じがせんくない?いいんだけども
ホームメイロ
食い物とかが中で自給自足できる感じであって欲しい(わがまま)
ーー
だといいよね
接客業の時も書いたけど向いてない上にやる気のない人はとっとと辞めた方がいいぞ
なんらかの事情でやめれないなら下記をご参考下さいまし
いちばんの解決方法は「いちいちツッコミが入るような自分が不得意な仕事には就かない」だけど、
なんらかの事情で不得意な職のままを過ごさないといけないなら、
「ご指導ありがとうございます。改善します」以外にないぞ。反論してどうするの
何を言われようが気にしていない風を装いこちらから積極的に元気に挨拶し話しかけよう
これでも態度が軟化しない誰構わず不機嫌な態度を撒き散らすタイプの人なら
たぶん増田以外の人にもロクでもないことを言っているだろうから
- 「いつもご指導ありがとうございます。ただ少し気が滅入ってしまうのでポジティブなフィードバックも頂けたらなって(笑)」と冗談っぽく言ってみる。
普通の人ならパワハラが騒がれる指導が入るご時世なので軟化する。- 残念ながら普通じゃなく全然改まらなかった場合は録音出来るものを隠し持って上司を個室に呼び出そう。
「XXXをやめてください。気が滅入って会社に行くのがシンドイです」とだけ言おう。
まともな労務知識がある人なら態度を改める。- 残念ながらまともな労務知識も無い人だったらおそらくトンデモ発言もすると思うので、発言を録音しつつ、
その場で「わたしは働く意思がある。XXXが辛いだけ。XXXをやめてください」とハッキリ言おうそれ以上はなにも言わなくていい。- 1から3の経緯を人事に伝え、配置換えをゴールに話し合おう
- 当然だが上記をやったら増田に対する会社の心証は最悪である。いちばんの解決方法は「いちいちツッコミが入るような自分が不得意な仕事には就かない」だが、
それが出来ない場合の延命処置でしか無いので、しっかり延命期間にお金を貯めたり向いている職の勉強や転職準備を頑張ろう
男子校で育った自分にとって、リアルな恋愛模様を目にしたのは大学に入ってからであった
それは、告白した瞬間から彼氏と彼女という役割を演じるロールプレイングゲームのようであった
女性は彼女になった瞬間から妙に依存的になったり自分勝手になったりし、男性は彼氏になった瞬間から妙に甲斐甲斐しくなった
それは、種々のイベントをステレオタイプにこなすことをチェックポイントにしたオリエンテーリングのようであった
みんな付き合ったら旅行に行き、クリスマスは一緒に過ごし(一緒じゃないと周囲が心配する)、夜になると長電話をする
付き合うまでのプロセスにしてもそう、どこでデートして、どんなものを食べて、どういうシチュエーションで告白して、と
そしてほとぼりが冷めたら別れて他人同士になり、近くにいる別の男女ととっかえひっかえ
恋愛には憧れがあった、というか純粋に異性のパートナーが欲しかった
ただオリエンテーリングで興味のないイベントまで回収しなきゃいけないのかということを面倒に感じ(みんな紋切り型だったからなおさらそう感じた)
ロールプレイングで「彼氏」という役割を演じきれなくなったら捨てられるんじゃないかという不安を感じ、よそ行きの仮面がとれた「彼女」を好きなままでいれる自信もなかった
何よりロールプレイングとオリエンテーリングの行きつく先に未来があるのか?積み上げても結局は他人同士に戻るのか?
向いてる人は楽しみながらゲームを進め、ゲームの先に未来を見出すのだろう
自分はそうじゃない、それだけ
ただ世間はそう思っちゃくれない
男なら彼女の一人くらいいて当たり前、童貞で成人を迎えたらヤラハタ、童貞で30歳を迎えたら魔法使い、そんな悪口が平気でまかり通っていたのだから
そして当時の自分は、うまく恋愛できない自分のことをひどく臆病で、価値がなく、人として欠陥があるのだと思い込んでいた
在学中運よく女性と交際することができたが、交際することそのものが目的となってしまい、当然うまくゲームをすすめることができなかった
その後社会人になり、親や周囲には見合い話があったら持ってきてほしいと言うようになったのだが、まともに相手をしてもらえなかった
幸いにしてそのうちに、過度なロールプレイングやオリエンテーリングを要求しない相手と巡り合い、結婚することができた
結婚した瞬間に浮かんだのは「これで恋愛しなくてもいい」というホッとした感情だった
振り返ってみると、最初から自分は恋愛したかったのではなく、配偶者が欲しかったんだと思う
もちろんいわゆる恋愛の先に結婚が待っているカップルだっているんだけど、そんな結婚は自分には想像がつかない
なぜ恋愛というゲームをプレイしないと異性のパートナーが得られないのか
いつまでそんな漫然としたゲームを続けなきゃいけないのか
ゲームを苦手とする者は劣っているのか
ゲームが苦手なのにプレイせざるを得ず、疲労している者もいるのではないか
じつは出生率の低下も恋愛下手が結婚できなくなったせいじゃないの?
みんな恋愛に毒されているんだよ
そして恋愛できないという事実をもって自己評価を著しく下げてしまった自分もまた恋愛に毒されていた…
そんな風に思うこの頃である
冗談ではなく、クレームも突き詰めれば「男性オタクが興奮"してそうな"絵を公共の場で目にする不快感」だったんで、性的消費とかいう高尚な話ではなかったんですよね。
※まずお願いがあります。この増田はブクマしないでください。ホッテントリ入りしてしまうと関係者の目に触れてしまうからです。コメントはトラバでもらえると嬉しいです。
半年前から好きな人がいる。はてブの婚活関係のブコメ経由で知り合った、同年代のエンジニア男性だ。
私の親友は同い年の女性起業家。Twitterで知り合った7年前からの友達だ。
私はITベンチャーでの営業職……だったけど、コロナでの業績悪化のため試用期間で契約終了に。ただの無職だ。
親友と好きな人、このふたりが知り合うきっかけとなったのは、私の親が暮らすタワマンの大会議室で開いた少人数でのパーティーだ(コロナ対策済み)。
パーティーから2週間後。私は好きな人とデートした際、話の流れで告白してしまった。どうやら親友が、煮えきらない私たち二人の関係をじれったく思い、好きな人に関係進展をせっついたようなのだ。
「なんか、親友さんがやたらと増田さんとの進展を推すんだけど、僕はこのままの関係が楽しいと思ってる」「私は、あなたが好きなんです」という具合に告白してしまった。
好きな人からは「しばらく考えさせてほしい」と言われた。理由としては、私が無職であることが大きいとのことだ。彼自身も実家も割と裕福なはずだけど、だからこそシビアに判断しているのかもしれない。
その日の夜、「本当はこのタイミングで言うつもりはなかったので、今夜の告白は聞かなかったことにしてほしい」と私から伝えた。
やがて親友にも、好きな人に告白した旨を伝えると、親友から意外なことを伝えられた。
私の好きな人から、「僕、親友さんとは付き合ってみたいと思ってるんだよね」と冗談っぽく言われていたらしい。そのやりとりも見せてもらった。彼が親友に興味を持った理由としては、起業家としてしっかり仕事を楽しんでいるところが好みなんだそうだ。
親友は別に好きな人がいることもあり、私の好きな人とはそもそも付き合う気はないらしい。
マジか……ショックだった。彼が親友を好きなのもだけど、「親友に負けた」事実がショックだった。
こう言ってしまうのはアレだけど、そもそも親友よりも私のほうが顔は良いほうだし、私のほうが胸も大きいし、私のほうがモテてきたと思っていた。私のことを好きな男性が私の親友に相談に来ることは何度かあったけど、その逆はなかった。
あと、私も好きな人もお互い実家の家柄が似ていて裕福だし、共通の趣味も多く、脈もあると思っていた。そもそも親友と彼はまだ二人で出掛けたことはない関係だし、この二人はあまり共通する趣味もないと思う。
私は、彼とのデートでは毎回奢ってもらっていた。はてブで炎上した際もかばってくれた。タワマンでのパーティーの際も、片付けを最後まで手伝ってくれた。イケると思っていた。
……でも、よく考えたらおかしくはないのかもしれない。彼はスリムな人が好きだということをブコメにも書いてたので、巨乳の私より、痩せてる親友を気に入っても不思議ではない。
彼と私が知り合ったタイミングは、私の仕事がうまくいってない時期だ。もしかしたら彼の目からは、私は「親にマイペースに甘えてばかりのお嬢様」に見えていたのかもしれない。全額奢られていたのもワガママに思われていたのかも……。
そして、これまで恋愛より仕事を頑張っていた彼にとっては、起業家の親友のほうが親近感があるのかもしれない。恋愛経験少ないエンジニア男性は落としやすい、なんて思っていた自分がバカみたいだ。
……でも、それらが分かったら改善策が見えてきた。
コロナを言い訳にせず、少しは痩せよう。自分では大きい胸は好きだから、胸は残して痩せたいな。
ショックで食欲が落ちてるのを上手い具合に使い、適切に食事量や間食を減らそう。
そして私も、昔からの夢だった店を出すために頑張ることにする。無職になったのも、新しいことに挑戦できるチャンスだと思えばいい。それでも親にお金を借りることにはなりそうだから、好きな人からは「甘えてる」って思われちゃうかもしれないけど、さっさと返済して経済回しちゃうくらい、大きな組織にしていくぞ。
仕事の努力が恋にも直結する可能性が高い、というのは、捉え方によっては良いことだ。「自分より稼ぐ女は嫌」とか「妻には家にいてほしい」というタイプの男性を狙うよりもいいはずだ。
そうだ、私も彼も、もともとの趣味も家柄も近い。夜の公園で終電ギリギリまでおしゃべりを楽しむくらいには話も合うのだし、「増田さんと一緒にいると、見聞が広がって楽しい」とは何度も言ってもらえてる。私も収入以外のスペックが決して悪いわけじゃない。そこで、今よりスタイル良く、仕事もできる私になったら最強じゃない? あぁ、なんだか人生楽しくなってきたぞ。
いちばんの解決方法は「いちいちツッコミが入るような自分が不得意な仕事には就かない」だけど、
なんらかの事情で不得意な職のままを過ごさないといけないなら、
「ご指導ありがとうございます。改善します」以外にないぞ。反論してどうするの
何を言われようが気にしていない風を装いこちらから積極的に元気に挨拶し話しかけよう
これでも態度が軟化しない誰構わず不機嫌な態度を撒き散らすタイプの人なら
たぶん増田以外の人にもロクでもないことを言っているだろうから
歳だから、本人は癌くらいなると強気で話してるけど、かける言葉が見つからない
ステージ3の癌
歳と言っても年金貰い始める年齢
「俺はもう死ぬんだ。葬式には来いよ。」って、笑って言うんだよ
最近、体調を崩しがちで病院に行って検査したら引っかかった時「癌だと思う。」と冗談交じりで話してたのが本当になってしまった
まだ、本人は笑って話してるけど笑えないし見ていて辛い
その同僚は親と歳が同じだから尚更親と重ねて見てしまうんだよね
これから治療を開始するとドンドン弱っていくのが目に見えるだろうから、いつか自分の親もこうなるのかとふと思って泣いてしまった
いなしていくのは偉いと思うけど、それってヘイトスピーチなのかね?本当にヘイトスピーチだったら「その言い方はマズいですよ」ってなると思うのだが。
どこまでがヘイトスピーチでどこからが諧謔とか冗談なのかって状況とか文脈にかなり依存するとは思うけど、「俺の中学校が〜」までめくじら立てるとかなり窮屈でない?というのが言いたかった。
読むと人生の何分かが無駄になる、本当にくだらないオタクの戯言である。
同じファンにはわかっちゃうと思うけど、一応固有名詞はイニシャルにする。
ちょうどオカ◯ラさんとコラボとかしていた頃にハマったから、グループ自体が大衆向けに認知を広めていったタイミングでファンになった大勢のうちの1人だった。いわゆる第二章からのファンだ。
忘れもしない、LOVEのアルバムのDVD映像。友達の家で見たそれには、サングラスに剃り込み頭のいかつい見た目で涙を流すAさんが映っていた。ギャップに弱い当時中学生のクソ単純娘、そこで即落ち。その後のオカ◯イル映像で見せられた無邪気な笑顔でさらなる沼にドボン。
その日から頭の中はEXのことばかり。CDを買いライブDVDを買い、ファンクラブに入会し新曲が発表されれば出演する歌番組を隈なくチェックし。録画して、それを比喩じゃなくテープが擦り切れるまで何度も見た。
そして、それだけ熱心に追いかけていればたどり着いてしまうのが第一章のこと。
私はもちろん、Tさんのことも大好きだった。Aさんの見た目がど刺さりしてるような嗜好の女だから、見た目に関しては別に「綺麗な顔やなあ」くらいの感想だったけど、彼の、グループに対する想いが一番好きだった。多分、彼も元ファンだったから、共感しやすいってのもあったと思う。メンバーをリスペクトして、Aさんに憧れて、少しでも追いつこうと懸命にもがく彼の姿に勝手に感情移入して、大好きになっていた。
でも一章の曲を聴いて、愕然とした。全然違う。こんな歌声には到底敵わない。
もちろん、勝ち負けじゃないと思う。どっちが上とか下とか、比べる必要もないと思う。というか、比べちゃいけないと思う。
でもさ、同じ曲を歌うんだもん。しかも何曲も。私が喜んで買ってたCD、再録祭りだったんだもん。
それを毎日毎日聴きこんだ状態で一章の曲を聴いたら気づいちゃうよ。どこがどう違うか。
正直、歌のうまさ云々だけの話じゃないと思う。世間の評価も、あまり関係ない。声の質の相性が、ライブで歌うときの彼ら2人の表情が、圧倒的に”良い”と思った。いや良い悪いじゃないからこの表現は正しくないね。圧倒的に、”私個人にぶっ刺さって”しまった。
Tさんが好きだし、Tさんと歌うAさんが好きだし、2人を見ていたいし応援したいという気持ちは嘘じゃない。絶対に本心だった。でも、それ以上にSさんの声と合わさるAさんの声に、100%の笑顔で心底楽しそうに歌うAさんに惹かれてしまった。
ちょうどその頃から、彼らを見るのが苦しくなってきた。(当時の)新生EXの7人でいる時の彼らを見るのは楽しかったけど、金◯マとかその他ドキュメンタリーで、ちょっとでもSさんの話をしようとするとすぐに涙をこぼすAさんや、バラエティの嘘発見機に座ったAさんに「正直僕のことが嫌いだ」と冗談めかして聞くTさんを見て、心が痛んだ。背景を知ってから彼らを見ると色々と気持ちがわかっちゃう気がしてこっちまで泣きそうになった。わかった気になってるだけだって言われたらそれまでなんだけど。
Sさんが脱退してから、Aさんはどこか寂しそうだと思っていた。それは、表情がとか声色が、とかじゃなくて、一章の時の映像と比較してなんとなく感じたこと。メンバーと笑いあってる時もふざけあってるときも、以前ほどテンションが高くないように見えた。年齢を重ねて大人になっているから、という見方もできるかもだけど、私にはなんとなくそれが、”好きな人たちと好きなことをする”時のテンションから”仕事”のテンションに変わったように見えたんだ。
で、その原因は、やりたいことをやれていないからなんじゃないかと思うようになった。彼は歌に対して狂っている人だと思う。これは褒め言葉で、歌うことが狂気的に好きだって意味なのだけど。ただの、その辺の、「歌が好き」という人とは比べものにならないほど、異常なレベルで歌を愛しているのだと思う。
そんな人が、当時のEXの環境を、「最高!絶対ずっとここにいたい!」と思っているとは思えなかった。
もちろん、「嫌だ、いますぐ抜けたい」と思っていたわけでもないと思う。でも多分彼はこの頃から、自分の好きな歌を自分のやり方で極めたくなってきていたんじゃないかと思う。そしてそれは、グループの方向性とは違うものだった。
その予想は、彼のソロライブを見に行ってより濃いものになった。本当に楽しそうなのだ。EXで歌っている時以上に。だからさ、近い未来Aさんが脱退することになっても仕方ないなと思ってたんだよ。だって、いちファンとして一番に願うのは彼の幸せだから。彼が心から楽しいと思って、本当にやりたいと思えることをやってくれるのが一番嬉しいから。
これが、2011年くらいに思ったこと。でも彼は、それから9年もグループにいてくれた。途中留学したりソロ活動が拡大したりはあったけど、いてくれた。グループに居続けたのは彼の希望というより、周りへの恩返しやいろいろな事情という側面が大きいんじゃないかという気がする。
だから本当に、ありがとうございましたとは思うんだ。EXというグループを背負って、引っ張って、守ってきてくれてありがとうって。
でもね、それなら。
勇退ライブくらいやってもよかったんじゃないの?って思う。小規模でも、ライブ配信で一、二曲でもいいから。全員に囲まれての勇退にしてもよかったんじゃないの?って気持ちが消えない。
彼は十分にやってくれたのに、これからやりたいことをやるのは素晴らしいことのはずなのに、なんでそんなに暗い雰囲気で伝えるんだろうって。言葉の端々に言い訳っぽさが滲むんだろうって。
Aさん、コロナというきっかけもあって色々考えて……みたいなこと言ってたけど、その直後に「Hさんがツアーやって組み立ててくって話もあったんですけど」って、それコロナ前に出てた話じゃん……とか。
ああ、でも、コロナ前にAさんはHさんに相談してて、ツアー組み立ててて、でもコロナでできなくなって、このまま後回しにしてたらどんどんソロの開始遅れちゃうからもう発表するしかないね、ってなったのかな……。でも年明けにライブやるよね?そこじゃダメだったの?とも思うしなあ。
それに自分の40歳じゃなくて、EXの20周年を節目にするってのはなかったの?みたいなことも思わんでもないし……うーん。
でもまあ、ソロ活動はいいんだ、別に。それで彼のやりたいことなら素晴らしいと思う。ただ、もっと明るく送り出してあげてよ……って思うだけで。(コロナ後に改めてツアーとか考えてるんだったら申し訳ないけども)
でも一個、どうしても気になっちゃうのはTさんのことなんだよなあ。
メンバーが倍増した2009年当時、個人的には本当にショックだったんだけど、「メンバー全員がそうしたいなら」と思って無理やり納得したんだよね。
Hさんの「EXというDNAを残していきたいから」という言い分には、「はあ!?私が好きなのはEXという名前でも、そういうテイストの服着た人でもそういうテイストの歌歌うひとでもなくて、この7人で構成されているグループが好きなだけなんですけど!?」って思ったけど。でも全員がそれで幸せならいいかと思ったんだ。無理やり。だってどうしようもなかったし。
でもさ、こないだのユーチューブのAとTの対談で、TさんがHさんから人数倍増させる計画を聞いたのは加入後半年も経ってない頃だって言ってたやん。
ええ……って。別にTさんだって、倍増がめちゃくちゃ嫌だとは思ってないはずだけど、そう信じたいけど、でもその状態でその立場の人間が、万が一嫌だと思っても言えるわけないじゃんって思っちゃって。それが「もうちょっと末っ子でいれると思ってた」ってセリフに全部詰まってる気がしちゃって。辛かったなあ。勝手に感情移入してるからなんだけどね。
なんか彼は、いやでも比べられる立ち位置にいて、しかもその比べられる相手はすごい人で、自分が世間からどう見られてるかとか、どう言われてるかとか全部わかっちゃう時代の中で、必死に頑張っていたわけじゃん。
スランプが10年くらいあったって言ってたけど、そんな状態で想像できないほどのプレッシャー背負って、でも酒に女にも薬にも走らず(そんなのわかんないだろって言われたら何も言えんけど、少なくともスキャンダルは出さず)、14年くらい頑張ってきてくれたわけじゃないですか。
その結果、憧れだった相方に、「一生一緒に歌ってく」って言ってくれた人に、やめられてしまうのはなあ。1万人の中から必死でその場所を勝ち取ったのになあ。
ていうか、
を決めるという名目で開かれたオーディションで1万人分の1を勝ち取ったのに、半年後に「あのオーディションで落ちた人もボーカルになるよ」って言われて、5年後くらいから相方がソロ活動に精を出し始め、最終的にその相方に卒業されるのヤバイな。これはほんとにTさんがなんとも思ってないことを祈るばかり。
結局Aさんも、Tさんと歌いながらずっとSさんが忘れられなかったんじゃないかなとか、もし相方がずっとSさんだったら、脱退なんて選択肢選ばなかったんじゃないのかなとか、そんな邪推はしたくないけど。
でも今後ソロになったAさんはSさんをまたライブに呼んで、ボロボロ泣きながらコラボとかしちゃうんだろうなあ。それを複雑に思う自分と、めちゃめちゃ見たい聴きたいと思う自分がいて頭が痛い。
せめてその時には、同時にTさんもゲストで呼んでくれないかなあ。3人で楽しそうに歌う姿が見れたら、この上なく幸せな気がする。はあ、情緒も文ぐちゃぐちゃ。おわり。
#story 2020/09/27
銃・鉄・病原菌で人が死ぬ。金や金の示す権威によって争いが起こる。宗教で戦争が起こる。人類はこれらを廃絶することで平和を保った。今や世界に野暮ったい文明はなく、人に上下関係と信心はない。あんまりにも肌の色や性別によって諍いが起こるので、それもなくそうとしている。
中央当局にとって目下課題は肌の色と性別の廃絶である。性別については既に直近のロットの基本種からは廃絶された。既存世代からは外科的切除によって廃絶が進みつつある。もちろん任意だがもちろん全員が受けるという前提である。統治種の性別廃絶は検討中だが廃絶したことになっており、直近ロットから、無性別ロットは識別接尾子"A"によって暗に識別される。
肌の色について、当局は「アルファ値を0に」というスローガンを掲げているものの具体策は何一つ建てられていない。軍用オプティカルパターンを全人類分調達するのにかかる予算が試算されたが、大変間抜けで、そもそもスローガンからしてくだらなく、非機関紙の42面、つまりはコメディ欄に載るのみであった。そんな中、淫売スパイだけが不本意であり皮肉にも当局の定める模範的最新人類になろうとしていた。
淫売スパイは肉布団の上で寝ていた。あるいは自分が肉布団であったかもしれない。いかんせん貨幣制度は廃絶されており、淫売には金が払われないのでまぐわいの後、どちらが何を売って買ったのか分からなくなる。だったら全員肉布団だろうか。重力から見て上か下かで自分が肉敷布団なのか肉掛布団なのか判断できそうなものだが、ここは無重力デリヘル用ホテルなのでそれすら分からない。「マッチ吸いたいからタバコ貸していただけないかしら?」淫売スパイは未だ混濁の中にいるというわけではない。単にタバコが規制されたのでマッチをタバコで吸うようになったのだ。タバコにはリンが入っておりマッチにはニコチンが入っている。8世代前もそうだったが4世代前には逆転し、最近また逆転したという2020世紀まで続く下らないいイタチごっこだ。肥満気味の客は無重力に捕われて居心地悪そうに踊りながら、歩くのを諦めてタバコを箱ごと投げつける。
淫売スパイのくゆらせたマッチの煙は銀のラインが縦に数本入った首筋と鮮やかな金のポニーテールを撫でる。吸い殻を部屋のベッドと靴入れの固定されている面に捨てて24cmのすべすべした素足で火を消すと、光学迷彩が施された体の表面は一瞬虹色に滲み足が黒くなった後に「肌色」に復旧した。淫売スパイの肉体は第3366世代であり当時のテーマ「都会・活発・旺盛」に沿って、すらっとした長身にしなやかな四肢を備えているが胸・肩・腰が骨ばっており冷たい印象を与える。当時も評されていたことだが生産担当が「活発」や「旺盛」の意味を履き違えており、その冷たい骨にすら興奮を誘発する滑らかさがあり、性的外見が過ぎる。その素体をベースに光学迷彩、強化骨格を備えた身体、性別を喪失させた換装可能な性器ジョイント、それが淫売スパイの持つ全てである。精神は改変していないが初期値は「放埒:255, 淫売:255, 知性:255, 冗談:000」を与えてある。
<別のとこで 精神の説明> 精神はいくら統制しても環境によって変わりやすく、イレギュラーである淫売にとって初期値など意味をなさなかった。淫売スパイから知性は消え去り、自虐にしろ風刺にしろ破滅的な冒涜を行い、淫売は数値換算で16の16乗ほどあった。
淫売スパイは徐に外部性器に火をつけたタバコを差し込み、太った客に向けた。客は<今後の展開に依る>大臣で、つまり欲望が旺盛だったため新しい遊びと思い近づいた。これが彼の精神の最後で、淫売スパイは笑いながら彼の口に外性器を挿入し小麦粉とペペローションの混合物を爆発的にぶっ放した。太った腹は膨らみに膨らみ、ついには破裂した。淫売スパイは「フォアグラと製造過程が一緒ね」と言いながら口についたフォアグラを吹き飛ばした。まったくそんなことはないのだが、そんな気がしたらしい。
下品なネタを好んで言うヤツ、冗談の趣味の合わないヤツ、そんなんと職場や自分のプライベートスペースやらで過ごすのはイヤやろ?ワイがオマエにその内心を明かして他人を傷つけんなや言うんはそういうことやで?