はてなキーワード: プロモーションとは
駅に近づくと、「ここはハロウィン会場ではありません」と書かれた横長の看板が見えた。20メートルほどの長さはあろうか。看板の前ではオレンジ色のウインドブレーカーを着た坊主頭の人々が立ち、ハンドスピーカーから「ここはハロウィン会場ではありません。立ち止まらないでください」と連呼していた。
その一人に「ハロウィン会場はどちらでしょうか」と訊いたが、男はこちらを見ない。もういちど「ハロウィン会場はどちらでしょうか」と訊くと、その人はハンドマイクのスイッチを切り、「ここはハロウィン会場ではないことを知らせる業務はハロウィン会場そのものを知らせる業務を含んでいません」と早口で喋った。
それも一理ある、と思い、今度は駅の改札から出て来る人々に片っ端から訊いてみた。やはり訊いてみるもので、「ハロウィン会場に私も今から行くところですから、一緒に行きましょうか」と声をかけてくれる男性が現れた。ひょろ長い身体つきをしたその人の頭部はきれいに剃り上げられていて、写実的なアライグマの入れ墨がほどこしてあった。頭頂部からアライグマが覆いかぶさるようなデザインで、ちょうどもみあげのあたりに前脚が片方ずつ垂れていた。
アライグマさんの後ろについて歩くと、雑多な飲み屋が並ぶガード下に来た。看板も出ていない入口の前に立ち止まると、アライグマさんはすりガラスの引き戸を開け、中へ入っていった。中華料理屋にありがちな赤いカウンターがあり、上には古新聞が乗っていた。私たちの他に客は一人だけだった。
「ハロウィンで」とアライグマさんが言うと、カウンターの奥に立つ店主は「ハァロウィン一丁」と答えた。同じのでいいですかとアライグマさんに訊かれたので、思わず、あ、はいと答えた。「ハァロウィン二丁」と店主も応える。
カウンターの上に丼が置かれた。オレンジがかった茶色い汁の中に、くたくたになった白い麺が入っていた。
うどん、ですかね。
「ほうとうですね」とアライグマさんは割り箸を割りながら答えた。
「かぼちゃをコーラと味噌で煮崩してスープにしてるんですよね、やっぱハロウィンはこれじゃないですか」
一口すすると、酸味とコクの入り混じった中に不思議なまろみがあった。野菜もたっぷり入っていて、今日はまだほとんど何も口にしていなかったせいか、すぐにたいらげてしまった。
店を出た後、これから仕事だというアライグマさんに礼を言って別れた。高架沿いに駅の改札へ向かって坂道を下っていくと、酔いつぶれた人々があちこちに倒れていた。スーツを着たまま駐車場でいびきをかいている人。自動販売機の間にはまりこんで俯いているセーラー服。失禁したのか、スカートの尻の部分を濡らしたまま、ゴミ袋の山に頭を突っ込んで動かない人もいた。
駅に近づくと、「ここはハロウィン会場ではありません」と書かれた看板が再び見えた。その前ではオレンジ色のウインドブレーカーを着た坊主頭の人々が、ハンドスピーカーから「ここはハロウィン会場ではありません。ただいまハロウィン限定ドリンクのサンプル無料配布中です」と連呼していた。その傍にある長机にはビールの小瓶のようなものがぎっしりと並んでおり、通り掛かる人々が次々に手にとっていった。どうみても中学生以下だろうと思われる男女も小瓶を取っていった。
自分も手にとって瓶のラベルを見ると、アルコール度数40と書かれていた。「ハロウィン会場でもないところでお酒を配ってよいのでしょうか」と訊くと、その人はハンドマイクのスイッチを切り、「ここはハロウィン会場ではないことを知らせる業務はハロウィン関連商品のプロモーション業務を排除しません」と早口で喋った。
駅の反対側のビルに設置された巨大なスクリーンにジャック・オー・ランタンが映ると、その上に大きな☓マークが入り、「ここはハロウィン会場ではありません」というメッセージが表示された。BGMのドュットゥクドュットゥクドュットゥクドュットゥクいう音に合わせて、小瓶を持った人たちがいっせいに頭を振りはじめた。
重曹ちゃんの子役としてのエピソードや容姿は元子役の春名風花さんをモデルにしている。
風花さん本人がそうツイートし、そのツイートを作者もリツイートしているのでこれは噂ではなくガチ。
芸能人としてよりも、はるかぜちゃんという愛称でのネット活動の方が有名だろう。
風花さんは都条例に物申したことでネット有名人となったが、実はその前から2ちゃんねるでは注目されていた。
このプロフィールページと、風花さん、柊夜さん(弟)のWikipediaを見比べると納得はいくだろう。
風花さんの母親はひとみさんという名前でネット上で活動し、しばしば2ちゃんねるに降臨してレスバなどしていた。
詳しい経緯をまとめている人は既にいるので、ひとみさんが2ちゃんねるでオモチャと化して消えた後で、風花さんが「2代目」になった流れは省く。
ひとみさんは十数年ほど表からは姿を消し、風花さんが「面白くて美人なママ」として語るのみとなった。
風花さんは2代目として10代をネット炎上に捧げ、そして20代になってからは大人しくなった。
炎上知らずの無風となった風花さんから、まるで弾き出されたかのようにひとみさんは再び表に出てくるようになった。
今度はリカちゃんアカウント「cherry」と、無名アーティストのマネージャー「いくり」という名前で。
cherryさんもいくりさんも、風花さんの名前を頻繁に出し、舞台を見に行くよう宣伝し、誰かが風花さんを悪く言おうものなら飛んで行って「私は母ですけどそれは違います」とレスバしている。
風花さんの弟の柊夜さんは先日、こうつぶやいて、すぐに削除した。
>先に出れるの羨ましいね、末っ子は最後まで取り残されて、崩壊する家族の後始末させられるんだぜ 母親のLINEブロックして実家に帰らん姉、ずるいな
前後を見るとなにかの物語の話をしているわけではなく、友達とお互いの家庭の事情を愚痴っているようだった。
柊夜さんの姉は風花さんだけなので、風花さんが母親のLINEをブロックして実家に帰らないのだろう。
>嫌いな人間と過ごすことを〝あなたのために今まで耐えてきたんだよ、もう十分でしょ〟と親たちが言うのなら、私が今まで家出も何もせずグレてこなかったことも、〝よく耐えた、もういいよ〟って言ってほしい
>ペットを責任もって〝最後まで〟飼うって、飼い主の最後じゃなくて、ペットの最期まででしょ???
>子供ってペットなんだな 一度飼われると自然界で餌を自力で取る方法がわかんないんだ、頭でわかっていても、知識じゃどうにもできないんだ
春名母はひとみさん時代、自分の本名は古臭いからと「ひとみ」に置き換える一方、子供と同じく夫の実名は出し、その上で夫妻の赤裸々な日常をマメに記していた。
ひとみさんは柊夜さんを妊娠中に夫にある裏切りを受け激しい喧嘩になり、夫に「お前にもう愛情はない。でも子供への責任があるから別れないだけだ」と言われたという。
子供二人が20をすぎたので、もう責任は果たした、ということだろうか。
柊夜さんは家庭環境への悩みから精神科に通院しており、大学の休学を考えているという。
>中井さんに少し似た子がいました。文章が上手く繊細でファンサも良く個性的で、自分の意見をしっかり持っていて。これは出せば売れる、確信がありました。でも良かれと思ってその子にプロモーションとしてSNSをやらせたことで、いくりはその子を世に出すことが出来ましたが、その子の貴重な芸能人生のうち10年もの月日も不意にしました。
>誹謗中傷に向き合い疲弊して、裁判して、告訴して、今やっとそのたたかいが終わって、警察の捜査が終わったところです。悔やんでも悔やみきれない。謝って済むことではないけれど、彼女には一生かけて詫びていきます。
※「中井さん」はいくりさんがマネージャーをしているアーティストの名前。
なぜ、一生かけて詫びることをインターネットにわざわざ書くのだろう。
家族なら直接言えばいい、遠距離なら電話でもLINEでもいい。第三者にプロモーションするように見せびらかす必要はない。
直接会うことを拒否され、電話もLINEもブロックされているからできないのか。
柊夜さんの言っていたことは、やはり何かの物語の話ではなく母と姉の間に起こっていることなのか。
「文章が上手く繊細でファンサも良く個性的で、自分の意見をしっかり持っていて」
この誉めそやされている人は、その文を本当に書いた人は、風花さんなんだろうか?
また、彼女が世に出れたのは本当にSNSのおかげなんだろうか?
「都条例ぷんすか」の頃のことは後追いで知ったのみで当時の空気感は知らないのだが、芸能人としてのピークは、グリコや第一生命や花王などの大手メーカーCMに出演していた、SNS開始以前に見える。
>実は颯汰くんがXを始めたと知ってから 彼の魅力を語りたい気持ちと
>元子役として”誰かの期待”の影響を受けすぎないでいて欲しい気持ちの狭間で揺れていた
>本当に素敵な少年
※「颯汰くん」とは、風花さんの舞台の共演者である子役の名前。
風花さんに期待をかけすぎた「誰か」とは?
才能と感性を自分自身のためではなく「誰」のために消費したのか。
重曹ちゃんは子役時代は売れていたが、今では伸び悩んだ売れない役者である。
だが売れないといっても深夜ドラマのヒロインをもらえているし、売れっ子時代の多額の貯金が残っている。
風花さんはといえば、芸能活動のピークであった役時代ですら、ドラマでも映画でも端役のみだった。
また春名家はお金に苦労しているようだ。短大の学費は払えず奨学金。柊夜さんも奨学金。
風花さんといえば、何年か前にネット上の中傷の書き込みを訴え、示談により300万円ほどを勝ち取っている。
春名母のリカちゃんアカウントcherryさんが生まれたのは、示談金を得た翌年から。
cherryさんは子供の頃にはリカちゃんを集めていたが、一度全てを手放し、最近になってまた集め始めたという。
リカちゃんと聞けばおもちゃ屋に売っている量販品を思い浮かべるだろう。
リカちゃんには、直売店やオンラインショップ限定で売られるマニア向けの、より精細で個性的なアイプリントが施され髪色やメイクのバリエーションが豊富なラインもある。
そういったリカちゃんは7000円以上、ものによっては1万円を超える。
cherryさんはリカちゃんを300体以上買い集め、ドールイベントに赴いては個人制作の衣装や関連グッズを購入した。
最近になって働きに出るまで専業主婦だったcherryさんが、子供が二人とも奨学金を抱えている経済環境のcherryさんが、一体どこからその費用を捻出したのだろう。
春名夫妻は離婚の危機にあるそうだが、いくりさんは新しい恋をしているらしい。
ポケカにおけるレアカード(高価なもの)はイラストが違ったり、光る加工がされているものになります。
カードの効果自体はレアカードもノーマルカードも同じものになるため、プレイには影響ありません。
ただし、一部のカードは特定のパックにしか収録されていなかったり、プロモーションカードとして入手機会が限られていたりして
いわゆるキラキラなレアじゃなくても1枚数千円~1万円となることもあります。ごく一部なので影響はあんまりないです。
実例出すと、女の子のキャラ絵のカードがあって、ノーマル、レア、トップレアの種類があります。先に書いたようにどのレアでもプレイにおける効果は一緒です。
(トップレア集めてテンション上がるからプレイに影響するという精神面は考慮しないものとします。)
ノーマル:1枚30円~100円(メルカリなら4枚300円とか)
レア:キラキラ加工、絵がカード1面でかわいい。1枚数千円~数万円
トップレア:キラキラ加工、絵がカード1面でかわいい。レアと絵が違ってレアより封入率が低い(流通数が少ない)。1枚1万円~ものによって10万円超
こんな感じ
XX年、ずーっと大好きだったゲームのリメイクが出ることになった!
……中国で……っ!
正直、とても複雑なきもちで、
「10年以上も経って、公式に動きがあってうれしい」っていう気持ちと、「もう原作は”母語”じゃなくなるんだ……」というガッカリがあります。
表では「うれしい」ということしか言えなくてしんどかったので
つらみのほうを吐き出すためのチラシの裏です。
(これだけでジャンルがわかる人にはわかっちゃうと思うんですが、それでもいいかなーと思っています。)
公式も、開発の人も、ファンにも一切悪いところはないんですが、
どこそこの国が嫌いとか、
そういうものではなく、
単純に中心地が地元から遠ざかったのでくそーっと思っています。
補足すると作中の世界観的には、日本も中国も関係ないと思います。
日本人じゃないと「誰がわかるんだよ」ってパロディはたくさんあるけれども……。
当然のことながら、SNSで回ってくる情報がぜんぶ中国語となりました。
開発をチラ見せする進捗のスクリーンショットとともに、説明文は中国語です。
もちろんこんな時代ですから翻訳ボタン一つで翻訳できるわけですが、
「さて、〇〇はどうなったでしょうか? 今後の開発に乞うご期待!」
しんどーい!
丁寧に原作を拾ってくれる様子が見られていい感じです。
それでも、それでも!
それでもなお、
それでもなおだぞ!
「クイズです!」って(日本語ではあんまり)ピンとこないクイズにされて、
プロモーションPVでは性別を確定させる人称になってて(彼とか彼女とか)
で、いったん「いや、そんなつもりはなかった」
それは、ぜんぜん、大丈夫!
そういうこともあると思う!
仕事が雑とかではないと思う!
ただ、その流れが、プロセスが、
思ってた以上にしんどかった……。
一番力を持つ公式な原典がある→日本語への翻訳→どうしても読み落とすニュアンスが発生する
の流れが本当につらかった~~~~~~!
これからたぶん
零れ落ちてくんだと思うと、つらい。
とか、
日本語だといまいちピンとこない謎解きとか追加されないでくれーっ!
とか、
変なパロディ入らないでくれーーーっ!
例えば日本製のゲームにスラムダンクの「諦めたらそこで試合終了ですよ」
みたいな有名なセリフが出てくるとして
まあ、それはぜんぜんわかるし……
(好きってわけでもないけど/世代が違いすぎるとわからなくなるかもだけど)
もとから海外製のゲームに、なんだ。海外のミームが入ってても気にならないけど、
リメイクでこっちじゃ通じないパロディを付け足されたりしたら、
いや……いやだなあ。
実はUndertaleのSwitchの追加のおまけちょっとわけわかんなくで、
ちょっと毛色の違うおふざけをされたらくぅう~っとなるかも。
なるだけなんだけどね。
10年以上を経て作中の悪童と同じ年齢だったクソガキもなりに大人になりました。
そもそも日本で作る余力がないから海外になってるんだろというのもすげーわかる。
でも、
本音を言えば、
私の好きなゲームの原典は、ずーっと日本語であってほしかった!
どうしてかってーと、
っていう主張ではありません。
せっかく中国だし、
人たくさんいそうだしさ、
たくさん売れたらいいなー。
それで、おいといて、
どれかというと、良質なコンテンツのチャンスなのに、
国内でつくれない状況が
一番のしんどさかもしれない。
8bitくらいのCPUは書籍もあるし、作れるが、DirectX対応のGPUあたりから日本はコケた認識だ。
何が足りてなかったのか。
中国、スイス、インドの大学では高性能半導体チップのアーキテクチャの講義がある(教授や研究者がいる)。
日本でコンピューターサイエンスというと、コンピューターアーキテクチャもソフト寄りだ。
中国産CPU、GPUが出てきているが、元インテル、元AMD、元NVIDIAといった略歴で、全く違う土壌から出てきたというものではない。
論文は一部しか説明してないし、各社のプロモーションになっているので、読めばチップを設計出来るようになるわけではない。
最初に言っておきたいのが、私はうたプリにもうたプリの運営(ブロッコリーとか)に対しても何の不満も持ってないこと、何にも怒ってないこと。
2013年の春、高校入学とともにiponeを手に入れた私は、当時2000%がドッカンドッカン来ていたうたプリアニメ一期を暇つぶしのために見始めた。それがきっかけだった。
トンデモすぎるシナリオ、無駄にキラキラしているイケメンたち、やたら上手い歌、でもやっぱり意味がわからない演出に笑いまくって、面白い作品は数あれど心を楽しいという気持ちでいっぱいにしてくれる作品は私にとってうたプリが初めてだった。
そのあとはニコニコ動画を検索し、さまざまなキーワードでググりまくって、ドキドキしながらpixivを覗いたり、バイト代を握って初めてアニメイトに行って、金額の高さに卒倒しながら中古ショップでPSPとソフトを買った。
ゲームのうたプリはアニメよりさらにエキセントリックで、どいつもこいつも理解できない、なんでそんなことするの!?と攻略対象にもヒロインにもキレながら全てのエピソードを集めて全てのエンドを回収して、金額に卒倒しながら続編のソフトを注文した。
アニメやゲームだけでなく、プリンスたちが本当にこの世にいるかのようなプロモーションにも私は夢中になった。プリツイ(公式のキャラアカウント)のために毎秒TLを更新して、東京の駅に広告が出されているのをTwitterのレポで見てドキドキし、ポップアップストア(シャニストと言う)に行くために人生で初めて竹下通りに行った。
当時の私は実家との関係が最悪で、とにかく孤独と怒りを持て余して、バイトをギリギリまでしないと携帯代や定期代や食費を賄えないし、まあそういうアレでとんでもなく荒んでいた。うたプリの楽曲は2013年当時でも結構な数があって、少しずつ履修していたころにwelcome to UTA☆PRI worldを聴いて、私の孤独に今1番寄り添ってくれているのはうたプリなんだと感じて、あまりにも優しくてキラキラしている歌に涙が溢れた。
年末年始に風邪を拗らせて、でも掛け持ちで詰め込みまくったバイトは休みたくなくて、お金がなくて食パンを齧っていた年明け、プリツイの更新が急に来て、自担(音也くん)の呟きを目にした時も熱に浮かされながらボロボロ泣いた。あの年って、うたプリアイランドの再リリースは今年中と言っておきながら全然音沙汰ないからもうこのまま来ないんじゃ?と思ってたら大晦日に滑り込みリリースしたよね。みんな覚えてる?
思い出は書ききれないくらい(なんせ10年だから)沢山ある。人生初めてのライブで横アリに行ったこと、学校の校外行事が終わったあとその足でアニメイトに行ってASASを受け取ったこと、ライブのために一人でホテルを取ったこと、専門学校の入学式に向かう電車で緊張を慰めるためにマジラブレボリューションズをえんえんと聴いたこと、社会人になってから社用車で運転する時にひたすらうたプリのプレイリストを流すのが楽しかったこと。
本当に色々な思い出があって、うたプリを通じてたくさんの初めてを経験した。その日々の中で、うたプリはしょっちゅう炎上していたけど(在庫とかグループ不遇とか色々あったよね)、私自身はコンテンツや運営に怒りを抱いたことはなくて、ずっとずっと大好きだった。ライブ物販のために真冬のたまアリを始発から6時間並んだ結果ペンライトが売り切れで買えなかったとか、入場がごたついて会場入りできないままライブが始まってしまい泣きながら歓声が漏れ聞こえる西武ドームを見上げたこともあった(これぞうたプリって感じ)。けどそんなことよりも、ライブの楽しさとか、夕日がドームの中に差し込んですごく綺麗だったこととか、うたプリが好きで胸が苦しいと思った記憶の方がずっと強い。
今年の4月に、10年間オタクをやっていた中でも1番なんじゃないかぐらいの炎上ネタがあって、さすがの私も苦笑いというか、脱力感を強く感じたけど、でもやっぱりうたプリのことも運営のこともちっとも嫌いになれない。
ちっとも嫌いじゃないのに、怒りも失望もないのに、去年の映画だって本当に素晴らしかったのに、蝋燭の火が消えるみたいにうたプリに対する関心が消えてるのが分かる。
前のように夢中になれない。心がいっぱいになれない。うたプリのために働いたお金を全て費やすなんてことは今の私には出来なくて、将来のための貯金がしたいし、休日はゲームをしたりイベントに行くよりも、家のことをして資格の勉強をして本を読みたい。
あんなにも大好きで、人生を捧げたいくらい大切で、何よりも夢中だった作品に対する心の動きを「飽き」の一言で纏めたくない。けれどそういうことなのかもしれない。好きという気持ちを一心に燃やして、燃やし続けた結果もう焦げついてしまったのかもしれない。
うたプリのことは本当に好きで、大切で、世間ではいろいろ言われていたけど、この作品を作るための、表には出てこないたくさんのスタッフさんの努力やキャストさんの愛があるのを知っているし、怒る気持ちも失望する気持ちも少しもない。けれど、私の心はもう昔のようには動かなくて、もう私はうたプリのオタクではないし、さよならを言うタイミングが来たのだと思った。
当時15歳だったころから社会人数年目の今まで、うたプリのことが大好きだった。あんまり沢山のコンテンツに触れるのには向いてなかったので、本当にアニオタでもゲームオタクでもなくうたプリのオタクだった。
うたプリのおかげで知らない場所に沢山行けたし、子どもなりに苦しんでいた10代でも楽しい気持ちが沢山残っているのはうたプリのおかげだし、数えきれないくらい沢山幸せな時間を過ごすことができて、心から感謝している。
今後も、きっとたまにうたプリのプレイリストを再生して、当時この曲を聴きながらどんな気持ちで生きていたか、どんなことがあったのか、曲を聴きながらどんな景色を見ていたのか思い出すと思う。
たかだか作品に飽きたというだけの話でこんなに長くなるか?と今自分で書いてても思うけど、本当にそれくらい大切で、10年間思い切りうたプリに触れながら生きてきた。ありがとうございました。
うたプリにいつか飽きて興味がなくなるくらいなら大好きすぎていっぱいな今この瞬間に死にたいと思っていた10代の私が読んだら本当に憤死するかもしれない。ごめん。あんなに好きだったのに薄情だよね。でも大切な気持ちは今でも本当に変わらないんだよ。
バービー×オッペンハイマーの件、宣伝担当の問題であって監督のクリストファーノーランや主演のマーゴットロビーたちは関係ないみたいな擁護が目につく。
私もノーランはほとんど見てるしマーゴット主演作も複数見てて今回も観るつもりだったから気持ちはめっちゃわかる。
これがもし人種問題やホロコーストでもネタにしてたらどうなってたか映画ファンの人ならよく知っているはず。
即座に配給が声明を発表、監督や主演俳優もSNSでコメントしてファンを窘める、不支持を表明する、そういうムーブメントが起こる。
残念だけど今回そんな動きはない。
昨日今日起きたばかりの話ではないしもちろん期間的に全米俳優組合のストも関係ない。
つまり彼らはこれをまったく問題だなんて思ってないということ。
だから抗議するならノーランもマーゴットも対象であるべきだし、「やられた側」が安易に「やった側」を擁護するような動きは慎むべきだと思う。
何を当たり前なと言われそうだけど、来日した彼らの「日本大好きです!リスペクトしてます!」みたいなリップサービスを聞いているとつい勘違いしてしまう。
こちらのことをよく理解してくれてる、味方になってくれるような気がしてしまう。
でも実際には住む国が違いバックボーンが違い価値観がまったく違う。
たとえファンでも迎合したり一体化してしまうのではなく、時に毅然と要望も伝えられるような適切な距離感は忘れないようにしたい。
ハリウッド映画は世界にアメリカを売り込むプロモーションとして機能している。
そこで描かれる戦争は勇ましいものが基本だし原爆や水爆描写というと単なるストーリー中の派手なアトラクションでしかないことが多い。
アメリカのコンテンツが輸出されることでそうしたアメリカの考える戦争観や原爆観が世界に広まってしまう。
幸い日本には自国の豊富なアニメ漫画ゲームのようなコンテンツがあり世界に輸出されて人気が高まっている。
戦争や原爆を直接描いていなくとも、日本人が作るものには戦争は悲劇で原爆のような兵器は悪という価値観が根底にある。
そういう価値観がコンテンツと共に世界に知られ浸透していくことは日本の平和の維持にも世界の平和にも資すると思う。
バービー配給のワーナージャパンはアメリカの本社に対応を求めているという。
どうなるか見守りたい。