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はてなブックマーク - ピロリ菌と重粒子線の話 - 大場大のブログ "セカンドオピニオン"
この著者である「大場大」という人物について調べたところ、ネット上では悪評がいっぱい並んでいる。
http://bit.ly/2iLLbSJ (Google 検索)
ここから具体的にページを取ると、下記。
http://ameblo.jp/karasawa-hotaka/entry-12125483753.html
http://ameblo.jp/karasawa-hotaka/entry-12182264846.html
批判があるからといって、それを鵜呑みにする必要はないのだが、どうもあまり芳しからぬ状況のようだ。がんもどきの近藤誠医師とは、因縁の関係にあるようだが、端から素人が見ると、「二人とも対消滅してほしい」という感じに見える。
はてなには、医学系のニセ科学クラスタがあるのだから、集合知で、うまく判定してほしい。医学の門外漢にとっては、はてなの集合知の解説がほしい。
そもそも、上映開始10分後に入場したところから気に食わなかった。
最初は予告が流されるから、本編の時間にあわせて来たのだろう。既に着席し、鑑賞態勢を整えている他の客の前を平気で横切るその無神経さに腹が立った。彼らの席がよりにもよって列中央だったから更に質が悪い。せめて通路側の席を予約しておけばよいものを。しかし一方で、料金を支払った上で短くない予告を見せられることにうんざりする気持ちもまあ理解できるから、それだけならすぐに忘れていたはずだ。
彼らは着席するや否や携帯を操作し始めたのである。その時点で予告は終わり、本編が始まっていた。いまさら電源を切ろうとするのか? 遅らせて入場したくせになぜ先に落としておかない。苛々が募り、スクリーンから隣に視線を移した。彼らは男女のおそらくカップルであり、私の隣に座って携帯を取り出したのは男のほうだった。さっさと電源を落とせと忌々しく眺めていたが、一向に液晶のあかりは消えない。それどころか男はなにやら画面を操作している。私は、いいから早く落とせ、早く、早くと念じていた。
と、ひとつのアプリが起動した。そして奴はそのまま膝の上に携帯を載せると、スクリーンに目を向けたのである。それだけでもハア? と思ったが、暗闇で煌々と光る液晶画面を見てさらに驚いた。
画面中央に赤い丸が配置され、その上を波線が激しく上下していた。ちょうど、そう、録音アプリのそれのように。
「それ、止めてもらえます?」
咄嗟に言葉が出た。すぐに、もう少し様子を見てみれば良かったと後悔したが、つい出てしまったのだ。奴が隠し録りできたのは正味10秒もなかっただろう。
奴は小さくスミマセンと言ってアプリを止めた。そのまま鞄にしまったから、私もやっとスクリーンに視線を戻した。しかし苛立ちはなかなか収まらなかった。この後私はどうすべきかをぐるぐる考えていた。上映後に係員に伝えるべきだろうか。このチケットは前日時点で完売していたから、ネットの購入履歴から奴がどこのだれかなのかすぐに調べられる。しかし証拠はごく短い時間のもので、しっかり録れているのかも怪しい。もう少し泳がせるべきだった。
なぜ奴は隠し録りなどしようとしたのかも考えた。我々が見ていたのはドキュメンタリー映画だった。作品名を言えば「FAKE」だ。一時期、ゴーストライター問題で世間を賑わせた佐村河内氏が出演している。佐村河内氏には様々な疑惑があり、観客はそれぞれに知りたい真相があった。そしてこの作品には、おあつらえむきに「話してはいけない」ラストシーンが用意されていた。奴はその真相が真相であるか検証するために、あるいは重大場面を誰かに聞かせるために録っていたのだろうか。(ちなみに、この作品をみて検証云々などまったく無駄な行為だ)
こんなことを考えていたものだから、映画の冒頭はほとんど記憶にない。一週間前から楽しみにしていたから、本当に腹が立った。だからちょっとした意趣返しをしてやっても、責められることではないだろう。そう決めると怒りも静まり、また作品も評判通りの面白さで、その後は集中して問題のラストシーンまで観終えることができた。
場内にあかりが灯されると、観客たちは一斉に話しはじめた。観終えたら誰かと話し合いたくなる作品だった。そして隣の奴もまた、連れの女性と二言三言話し合っていた。女性の興奮した表情を見るに、彼女もこの作品を楽しんだのだろう。だから私は、あえて会話を遮るように、
「失礼ですけど、隠し録りされてませんよね?」
見ず知らずの人間に割り込まれ、彼女はぎょっとしていた。なんだこいつと言いたげな表情から、きっと奴と私のやりとりには気付いていたなかったのだと思う。奴はというと、またもや小さい声でしてませんと囁くと、彼女を押すようにして会場から出て行った。きっと外では聞かれているだろう。だれ、あれ。隠し録りってなんのこと?
奴が誤魔化すことなんて簡単だ。奴らはきっとすぐに忘れてしまうとも思う。でも、映画を観終えたあとの一番楽しいその瞬間に水を差してやったと思えば、私の気持ちもだいぶ収まるのだ。
【ぜんぶ実名】パナマ文書に出てくる「日本の億万長者」大公開! 国税よ、もっとちゃんと調べてくれ
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48745
エマ・ワトソン ソフトバンクグループ社長孫正義 楽天会長兼社長三木谷浩史 丸紅 伊藤忠商事 神戸の大富豪島田文六(シマブンコーポレーション前社長) 事務機器リース大手光通信創業者重田康光 生鮮食料品店「アルス」松下孝明 金沢医科大名誉教授・ベンチャー社長友杉直久 医師・久保伸夫 オーバスネイチメディカルジャパン代表大場剛 佐川印刷元役員・SGチャンギ社元会長村橋郁徳 宮本敏幸 日本企業がタックスヘイブンを「合法的」に活用してきた 影響もあって、'89年には19兆円あった法人税収入は、 '14年には11兆円にまで落ち込んだ。 一方で消費税収入は3.3兆円から16兆円へと激増している。 法人や富裕層が節税した分の税収をカバーするために、 海外へ資産を逃がすことなどできない庶民が、 税金を絞り取られているのである。
「パナマ文書」大公開! これが税金を払わない日本人「大金持ち」リストだ セコム創業者,UCC代表の他にもいた
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48640
UCCホールディングス社長・UCC上島珈琲グループCEO上島豪太 セコム創業者・最高顧問飯田亮 アイスランド前首相グンロイグソン キャメロン英国首相の父 プロゴルファーニック・ファルド ウクライナ大統領ポロシェンコ ロシアプーチン大統領の「友人」 中国国家主席習近平の義兄 元サッカー選手ブラティニ パキスタン首相シャリフの子 香港ジャッキー・チェン サッカー選手メッシ 伊藤忠商事 丸紅 スターバックス 米アップル
まだ人名「量」の不足感や単発感は否めない。
はてなブックマーク - 今の日本映画にもの申す…「レベルが本当に低い!」 英映画配給会社代表が苦言 (産経新聞) - Yahoo!ニュース
yingze 映画評論界隈は分からんけど、ネットで有名になった前田有一や春日太一以外の評論家は、新劇の巨人をどういう評価したのだろう。興味ある。
俺も気になったから調べてみた。
知らない人のために言っておくと『映画秘宝』は、『進撃の巨人』の脚本を担当した町山智浩氏が立ち上げた映画雑誌です。つまり、「身内」の雑誌。今も原稿書いてます。そのため、『映画雑誌』のライターや寄稿者はみな『進撃の巨人』に対して、難しい政治的判断を求められたわけです。
で、その結果をまとめてみた。ちなみに編集も巻末でその年のベストを発表してるけど、ワーストは出さない慣例。
参考資料:『映画秘宝 2016年3月号』「2015年度HIHOはくさいアワード」(知らない人のためにざっくりいうと、映画秘宝が主催するゴールデンラズベリー賞みたいなもの)
1. 『進撃の巨人 前編』
3. 『ギャラクシー街道』
4. 『進撃の巨人 後編』
以下、『進撃の巨人』に投票した人間とコメントの主旨(not 抜粋)。
會川昇(アニメ脚本家・小説家)「『大人向け怪獣映画』を作ろうと考えることが子供じみていて、それを乗り越えて『本物』を作ることができるのはほんの一握り」
大場しょう太(宣伝プロデューサー・映画祭ディレクター)「今更自分が呈すべき苦言は何もない」
岡本敦史(秘宝編集部所属ライター)「みんな『でも食人描写はいい』と擁護するけど、それすらどこがいいのかわからない」
尾崎一男(映画評論家)「前後編を一本とみなすとさほど悪くないけれど、前編を一本の映画として見た場合そうとう酷いでき。後編冒頭のダイジェストのほうがまだよく出来てる」
小野寺生哉(カナザワ映画祭ディレクター)「特撮は良かったけど、脚本とドラマ部分がヒドすぎる。本作を巡る場外乱闘も醜かった(おそらく春日太一の twitter のこと)」
キシオカタカシ「『マトリックス レボリューションズ』の再来」
佐々木浩久(映画監督・プロデューサー)「芝居を軽視しすぎ。こういうのを面白く撮れないと日本映画はダメになる」
ジャックハンター吉田(元プロレスラー・コラムニスト)「関係者には申し訳ないが、ピンとくるものがなかった。前後編スタイルは日本映画界の病巣」
中野貴雄(脚本家)「人喰い巨人の秘密なんて別に知りたくもない」
長野辰次(ライター)「マンガ実写化の功罪について考えさせられた」
丸五郎・あれは七年殺しだろう平山(平山夢明)「すべてに薄味。つくり手にキチガイが一人しかいなかったのが敗因」
藤原カクセイ(特殊メイクデザイナー)「お話も演技もなんら驚きがない」
プッチー・ミンミン(ライター)「前編は楽しめたのだが」
まぐれもの(マンガ編集者)「前編は尖っていたが、後編は『型にはめられたくない』という型にハマってしまっていた」
モリタタダシ(ライター)「期待を膨らませて見に行ったものの、時間と金を浪費した感覚だけをお持ち帰り」
山田誠二(プロデューサー・コミック脚本家)「キャラと結末の変更がファンにはちょっと受け入れがたかったよね」
番外編:
ダイノジ大谷(お笑い芸人)「感想を求められそうな状況がめんどくさくて観られなかった」
すぎむらしんいち(漫画家)「マッドマックス特赦によって今年のクソ映画はみんな無罪」(どうでもいいが、特赦になったからといって無罪にはならない)
髙橋ヨシキ(映画秘宝アートディレクター)「何かというとヴあああああと叫んでばかりの邦画全部。」(票にはなってないが、当然『進撃の巨人』も含まれる)
樋口毅宏(小説家)「『プレイボーイ』の映画評で毎月レビューしてると『日本映画は才能のない連中の巣窟か?』と思うことしばし」(『進撃の巨人』をレビューしたかどうかは不明)
株式会社トラストリッジ(東京都渋谷区)は嘘・デマ・噂等を提供するサイト「macaroni」を運営する日本の企業。
商号 :株式会社トラストリッジ(英文社名 TRUSTRIDGE Inc.)
資本金 :3,000,000円
macaroni は(本来の意味とはずれた)「キュレーター」と呼ばれる、記事を書く人がいる。この「キュレーター」は社員かどうかは不明だ。
「キュレーター」の書く記事をいくつか精査したところ、明らかに虚偽の情報が記載されている。つまり検閲機構が働いていない。にも関わらずその注意書きが書かれていないのは問題である。
macaroni の利用規約2条1項には次のように書かれている。
1. 利用者は、本サービスの利用に際して利用者ご本人に関する情報を当社に対して提供する場合、真実、正確かつ完全な情報を提供しなければなりません。
利用者(ウェブサイト、ソフトウェア、アプリケーション、プロダクト、ドキュメントその他一切の製品およびサービスを利用する客のこと)には「真実、正確かつ完全な情報」を要求しながら、自らは「真実、正確かつ完全な情報」とは真逆のものを提供している。
この報に接して,2004年,イラクにおいて日本人が人質となった事件を想起した.そこで,その際,わが国の異常なまでの「自己責任論」の跳梁が他国でどのように報ぜられたのか,あらためて確認してほしい.
大場祐香・大渕みほ子・岡田孝子・金澤哲也・越村格・沢野次郎・下井隆幸・深田結美・吉村由理(2004)「イラク日本人人質事件とメディア報道」『21世紀社会デザイン研究』3,143-165.
(http://www.rikkyo.ne.jp/web/z3000268/journalsd/no3/no3_note1.pdf)
上の文献にのべられているとおり,洋の東西を問わず,わが国の「自己責任論」はまったく是認されていなかった.たとえばカナダ人の人質は解放後に「大歓迎」をうけ,「英雄」として遇せられたが,日本人の人質は「囚人扱い」(カナダの報道)されたのである.そのようなありかたに対しては,「お上に楯突いたから非難?」(NYタイムズ),「恥辱と犠牲」(米CNN),「人質は日本人だが,その扱いは人間全体の侮辱」(英タイムズ),「メディアや政府が三人を殺そうとしている」(伊イル・マニフェスト),「人質批判は政府の責任回避?」(南ドイツ新聞),「人質への思いやりなし」(独公共テレビ第一放送),「ゆっくり右傾化する日本」(仏ル・モンド),「日本社会の不気味さ」(東亜日報)のように,もっぱら批判的な見方が大勢を占めた(大場ほか2004,p. 163).まさしく,わが国の「自己責任論」は「きわめて異質で,世界の常識から外れた議論」(米フォーブズ誌アジア太平洋支局長のベンジャミン・フルフォード;大場2004,p. 155)なのであったし,いまなおその状況に変化はないように思う.あるいは,近年の弱者バッシングをみるかぎりでは,むしろ悪化しているのかもしれない.
上の論文については,pp. 154-157において,特に海外メディアの報道がとりあげられているほか,ほかにも見るべき点が多いので,一度清覧をたまわりたい.
塩村文夏の経歴を見てみると都議として何故彼女を選んだかが疑問に残る。
高校在学中にスポーツ用品販売会社アルペンのイメージガールコンテストに応募し準グランプリ、翌年には「第8回ニューカレドニアプリンセス」審査員特別賞。写真集告知のため「熱湯コマーシャル」コーナーに水着で出演。「ミスヤングマガジン準グランプリ」になり多くのグラビアで活動。
一旦芸能活動を休止しイギリスに語学留学、帰国後に「恋のから騒ぎ」にて「不倫自慢女」として脚光を浴び、日本テレビの脚本・構成作家として活動。「日テレジェニックの穴」などで活躍。
2012年になり「維新政治塾の塾生」になるも、2013年に「みんなの党」に入党。
2013年6月23日東京都議会議員選挙、世田谷区にて14人中6人目(8人当選)にて当選。
塩村文夏の経歴だが、政治家としての活動はわずか1年だけという新人。
http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/107/788/790/d00127490.html
7 当 里吉 ゆみ 日本共産党 22,541
8 当 西崎 光子 東京・生活者ネットワーク 21,503
http://www.nhk.or.jp/bunken/yoron/political/2013.html
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/poll/201305/index.html
NHK世論調査では維新の会とみんなの党の指示はほぼ一緒、報道ステーションでは維新の会に投票するか?というアンケートでは19パーセント。
みんなの党は2013年5月21日に維新の会との連携を解消し、自民党寄りの政策に渡辺喜美党首が擦り寄っていた。
その結果、2013年7月第23回参議院議員通常選挙では8議席を獲得。
前回2009年東京都議会議員選挙では民主党圧勝から民主党惨敗に変わり共産党よりも議席数が少ない野党になった。
2013年に落選した山口氏、花輪氏、関口氏は前回の東京都議会議員選挙世田谷区民主党選出都議でトップ当選組で、正に自民復権で手のひら返しの結果。
わずか1年の政治家活動でアベノミクスに乗って都議に転向なんて凄いですね。
だから政治家活動前のツイッターではbotよりも酷い発言ばかり目立つのですね。
押尾のニュースを読んで気分が悪くなる。田中さんの両親、自分の娘の事は棚にあげすぎ。ニュースだけ読むと、一方的被害者のよう。助かってたら、一緒に犯罪者です。「普通の人なら
救急車を呼ぶ!」と主張したようですが、「普通の人なら、妻子ある男と役物不倫」しません。知るほどに気分が悪い。
https://twitter.com/shiomura/status/24161021159
使い続けるアレルギー持ちの被害者に問題がある気がするわ。「茶のしずく」被害提訴、240万円支払い求め - BIGLOBEニュース
https://twitter.com/shiomura/status/116314165982920704
大阪に向かう新幹線なう。 猛烈に咳&喉が痛痒く、これまでに風邪薬も抗生物質もアレルギーの薬も効かずに辛い。今朝はアレルギーの薬を飲みましたが、そのせいか全身倦怠。 困りました。
https://twitter.com/shiomura/status/239179104342134784
↓
スーパー銭湯のリクライニングチェア。隣は咳の酷い子供。周囲は感染するんじゃないかと不安な顔の人も。親は子供置いてお風呂かなと思っていたら来て「咳治らない?うつるといけないから、ここにいなさい」と。この部屋にいる人には感染っていいということ? 親の教育から必要だわ(´Д` )
https://twitter.com/shiomura/status/285709824472276992
一番酷いツイートはこれ。今回の騒動の平成26年第2回定例会の発言と真逆のツイートとは酷い。
「東京は都会であるが故に、周囲との関係が希薄で、女性が妊娠・出産・育児に関わる悩みを一人で抱えてしまうという弊害があります。こうした問題を抱える女性たちのサポートを東京都は積極的に進めていくべきで、特に、周囲に相談できる人がいない妊婦さんを支える仕組みはとても重要であり、私も所属をする厚生委員会で、この件についての充実をお願いしてきました。」で鈴木章浩都議に「早く結婚した方がいいんじゃないの?」とヤジられたが、塩村文夏氏は真逆のツイートに対して記者会見して謝罪すべきでは?
そう。私、倖田來未に同情しましたよ。羊水は腐らないけど、的外れでもないなと。@以前批判されたコウダクミさんの発言、あれは羊水でしたけど、生殖器全体ということなら、あながちウソではないということでしょうか??
https://twitter.com/shiomura/status/12931401590505472
最後に、大卒でバイトや無職は支持率の高い政党の地方議員にボランティアで奉仕して地方議員選挙に立候補すれば余裕に当選出来るんじゃね?お給料だってそこそこ良いんだし知名度アップでWin-Winだぞ。
2013.07.01
研究と報告96 自治体非正規雇用職員の働き方と賃金労働条件の実態と課題
印刷用PDF(364KB)
はじめに
私たちは1993年8月、自治体に直雇用されている非正規職員と、自治体業務を外部委託された職場で働く公益法人や民間企業労働者(=公務公共関係労働者)で「自治体関連労働組合協議会」(略称「関連協」)を結成しました。2009年の自治労連大会で、「自治労連非正規雇用・公務公共関係評議会」(略称「非正規公共評」)に名称変更し、今日に至っています。
病気にもなれない
非正規労働者にはほとんどの場合病気休暇はありません。病気になり有給休暇を使い果たすと欠勤になってしまいます。たとえば臨時職員(22条適用)がちょっと大病して休まなければならないとなると、6ヶ月で任期満了なので、病気であろうがなんであろうがそこで首を切られてしまいます。明日から働けない、仕事もない、身体もしっかり治ってない、そういう状況で放り出されてしまう人もいます。
私の地元の静岡でも清掃の臨時職員だったAさんは、自宅で脳幹出血で倒れてしまう。病院に運ばれてICUに入った。その後、かなり元気になられたけど言語障害があって職場復帰ができない。どんなに労働組合で運動して要求書を出しても、「臨時ですから…」ということで半年目に雇い止めになる。その後、その方は一時生活保護を受けたりしていましたが、いまはマヒが少しよくなり仕事を見つけられましたが月収が10万にも満たない。いま自治体の中で仕事をしている臨時職員はそういう状況の下で仕事をしているのです。
悲しみにも差
賃金も劣悪で、正規職員に比べると3分の1、ひどいところでは4分の1ぐらいの実態です。昔から村八分という言葉がありますが、火事とかお葬式のときは村八分にはしないといいますが、私たちは両親が亡くなったときとか、親族の悲しみにさえ差別があって、正規の方は配偶者が亡くなれば忌引休暇があると思うのですが、非正規職員に正規職員と同じように忌引休暇が付与されている自治体は稀です。悲しみにも差があってお葬式にさえ満足に休みが保障されていない。親が亡くなっても1日しか休みがない。あとは有給休暇を使うか、有給休暇さえもない労働基準法違反の自治体も少なくありませんが、有給休暇を使い果たすと欠勤になります。欠勤になると収入が減る。そのいたちごっこのような状況の下で自治体の業務を支えているというのが、いまの私たち自治体非正規労働者の実態です。
1、総務省「臨時・非常勤職員の実態調査結果」から何を読み取るのか
2013年3月29日に総務省が「臨時•非常勤職員に関する調査結果について」(2012年4月1日現在)を発表しました。自治労連は、自治体で働く非正規職員の数を含めた実態の公表を総務省に要請をしてきましたが、総務省がはじめて臨時•非常勤職員数を公表したのは2005年です。そのときは45万6千人。そして2008年にも調査をし、49万8千人と発表されました。
今回の調査では、60万3千人で、前回2008年調査より10万5千人も増えています。この間、総務省は「集中改革プラン」(2005年〜2009年の5年間)の作成を自治体に強要し、自治体は職員削減や民間委託を推進してきました。その結果、非正規労働者がどんどん増えているという実態が今回の数字に現れています。
20130524_001
調査対象/2012年は任用期間が6ヶ月以上、勤務時間が週19時間25分以上/2005年、2008年6ヶ月以上、勤務時間が週20時間以上/任期付短時間職員・再任用短時間勤務職員は除外
総務省は任期付短時間公務員制度の積極活用をすすめる「4・24通知」(2009年)を出していますが、昨年末の総務省調査では任期付短時間公務員は全国で3,745人です。この数字は、自治体の実情・実態に合わない制度であることを明白にしていると思います。
2.職種別
一般事務、保育士等、教員、講師、技能労務職員の順番で女性比率が74.2%を占めています。また、都道府県では看護師、給食調理員が前回より減少しています。
3.任用根拠別
特別職非常勤職員(3条3項3号適用)38.3%、一般職非常勤職員(17条適用)21.1%、臨時職員(22条2・5項適用)40.6%で、いずれの職種においてもわずかですが17条適用が増えていました。
今年3月15日の総務省交渉では、総務省は「任用根拠に関しては各地方の県なり市なりが独自に任用していることであり、各都道府県等に技術的な助言はしていません」と回答しています。しかし、各地方で交渉しますと、「総務省から非常に強い技術的な助言があり、非正規の任用に関しては本当に窮屈です。各市町村のみなさんが窮屈な思いをされているのはわかるのですが、総務省からきつい指導があり、改善をしていかなければいけないという実態はわかってはいますがなかなか改善できないのが実情です」という本音がポロッと出てきます。一方、市町村の担当の方との交渉の席上などで、「処遇を改善してほしい」等の要求をしていきますと、市町村の担当の方も「おっしゃっていることはよくわかるのですが、この任用制度の中ではいまの市町村のできる限界であって、やはり県からのご指導があるので非常に窮屈で難しいです」といわれます。
4.再度の任用の可否、任用期間の上限(雇い止め問題)
総務省は2009年1月23日、「地方公務員の短時間勤務のあり方に関する研究会報告」(以下、「研究会報告」)を公表しました。「研究会報告」は現行の臨時・非常勤職員の任用等のあり方について、ⅰ)任用の厳格化、ⅱ)任期の更新を期待させない、ⅲ)再度任用する際にも能力実証を経て新たな職への任用であることを強調し、ⅳ)一時金や経験加算を否定しています。
さらに同年4月24日、総務省は公務員課長通知「臨時・非常勤職員及び任期付短時間勤務職員の任用等について」を出し、「研究会報告」にそって、任用根拠の「明確化・厳格化」や任用の際に更新の期待を抱かせず、再度任用する場合にも任期ごとに能力実証に基づき「新たな職に改めて任用されたものと整理」するなど「更新への期待権」が発生しない任用管理を強調しています。
両者とも上限設定を強化する傾向になっており、今回の調査結果には、両者の影響があらわれています。
市町村の任用期間の上限を一般事務職でみた場合、「通算任用期間の上限あり」が特別職非常勤職員(3条3項3号)で215(前回214)団体、一般職非常勤職員(17条)で276(前回233)団体、臨時職員(22条2・5項)で466(前回447)団体と増えています。「通算任用期間の定めなし」が3条で483(525)団体、17条で512(554)団体、22条で881(962)団体と任用の厳格化が伺えます。
10年以上の更新を繰り返している団体についても調査しており、都道府県で12団体、政令市で6団体、市町村で444団体となっています。
2、自治労連の取り組みについて
1.「雇い止め阻止!誇りと怒りの大運動」-いっせい雇い止めを阻止しよう!雇用の安定と均等待遇で、より良い住民サービスをめざす
(1)自治労連第32回定期大会で「誇りと怒りの大運動」を提起(2010~2013)
私たちは自治体直雇用の非正規と公務公共関係の労働者の処遇を改善し、大きな運動にしていきたいと3年前から「雇い止め阻止!誇りと怒りの大運動」と名付けた運動を取り組みはじめました。
なぜ「誇りと怒りの大運動」なのかということですが、自治体の非正規・公務公共関係労働者の一番訴えたいところは何かといえば、任用の形態は非正規・公共関係労働者ですが、仕事に対する思いは正規労働者となんら変わりはない。仕事に対する思いや誇りはみんな同じではないか。その「誇り」を傷つけているのがいまの働かせ方の実態ではないかということで、これに対する「怒り」をきちんと打ち出していこうと、「誇りと怒りの大運動」という名前に決まりました。
(2)1年目、組合員の学習と意思統一、対話、労働実態の洗い出し等に重点を置き各地方組織、単組、支部の課題の明確化、総務省署名63,195筆を集める
1年目は自分たちのあり方を自分たち自身が確認し、職場の中にも自分たちはこうやっているんだということをキチンと訴えていこうということにしました。
非正規労働者というのはややもすると自分たちの置かれている立場、処遇は自分の責任なんだという気持ちがなかなかぬぐいきれない。当局から「あなた方はそういう労働条件で納得してこの仕事についたのでしょう。半年でおしまいという約束で仕事についたのになんでずっと働きたいと思うの?」といわれたときに、非正規という働き方についたのは自己責任なんだというところが払拭できないということがあります。
私たちは、なぜこういう雇用形態でしか働けないのかということをいろいろと学習するなかで、自分たちの雇用問題が、日本の国のあり方、自治体のあり方と深く関わっていることを学んできました。正規職員を削減し続けた結果、正規労働者がやるべき仕事を非正規労働者に行わせ、本来、自治体でしなければいけない業務をアウトソーシング(外部委託)する中でこんな矛盾が出てきているんだということがわかりはじめるのです。そうすると「これは自己責任ではないんだ」ということに気づくのです。
また当局がいうような「非正規のみなさんはそれがよくてそういう条件で入ったのだからそんな文句をいわないで働けばいい」ということを言う正規労働者も少なからずいます。「そうではない」ということを学習の中で深めていく。そして正規労働者の方にもそこは理解してもらう。
正規労働者と非正規労働者の溝を埋めていくのは労働組合の力で、要求を1つでも改善して前にすすんでいくような運動をつくっていく。その中で正規と非正規がなぜこんなふうに分断されなければいけないのか。そして民間と公務員がなぜこんなに分断されなければいけないのかということを学習し運動の中で距離を縮めていくというのが大事ではないかと思っています。
(3)2年目は1年目の取り組みを更に具体的な要求前進と組織化をすすめる―雇い止め・雇用中断の撤廃、通勤手当、特別休暇などの獲得、新たに39組織(13単組・8支部・18分会)確立と2地方組織で非正規公共評の立ち上げ、総務省署名70,790筆を集める
2.今後の課題
(1)「雇い止めをなくしたい」
労働契約法が改悪された中で、新しい雇い止めが起きてきていると思っています。これの法律は民間労働者が適用される法律ですが、民間が5年の有期雇用を入れれば、公務のところにも民間にならって有期雇用をどんどん入れてくることは懸念しなければいけないと思っています。とにかく雇い止めをなんとしてもはねのけたいというのは私たちの思いです。これを庁舎内や地域の中に広く打ってでていく。
自治労連は当初から均等待遇にもとづく任期の定めのない短時間公務員制度をつくるべきだという方針を持っています。当面、地方自治法203条、204条を改正し手当などが支給できるような環境をつくる。一方では均等待遇にもとづく短時間公務員制度もつくっていくことがいま私たちの運動の中の大きな柱になっています。
昨年まではこの運動の中で総務省に対して処遇改善を求める署名を取り組んできましたが、今年は最終年度ということで、署名を国会請願署名に切りかえて運動を大きくしていこうということでいま取り組んでいます。毎年、3月の春闘時期に提出していた署名ですが、今年は5月29日提出することとし、いま最後の追い込みの時期です。
2)組織内では、各地方組織や正規単組に「非正規はパ-トナ-」という意識と位置づけ(方針)の変化を作り上げてきています。この到達を踏まえ地域から公務に限らずワ-キングプアをなくす運動を継続しておこないます。
(3)地方組織での実態調査、自治体キャラバン等を積極的にすすめていく
いま自治労連の地方組織の中で、「憲法キャラバン」や「自治体キャラバン」の中で、自治体の非正規労働者の実態調査をさせてもらいたいと話をさせてもらう中で、「資料をおいておきますのでここに記入してください。そしてそれを是非返してもらいたい」という依頼すると、当局も「結構ですよ」と返してくれる。三重自治労連は、毎回、自治体の非正規の職種ごとの労働条件をつぶさに調査し、自治体当局との懇談のなかで、「おたくの自治体は隣の市町に比べると賃金がこんなに低い」と指摘し改善させています。静岡自治労連では昨年、23市に自治体の非正規の実態調査を依頼し、19市から回答が返ってきました。
自治体の非正規の任用根拠や、賃金水準、特別休暇がどうなっているのか、ということも含めて返してくれます。そういうことが非正規運動の処遇改善のための財産にもなるので、実態調査を各地方組織にお願いしたいと思っています。
現在12地方組織に非正規公共評(千葉、東京、神奈川、静岡、愛知、滋賀、京都、大阪、奈良、兵庫、広島、山口)が結成され活動を続けてきています。さらに発展させ、すべての地方組織に非正規公共評の確立をめざします。今年度から来年度にかけて岡山と埼玉で、非正規公共評の結成が予定されています。県内の横のつながりの中で運動をつくりあげて交流しながら、ここの町はこれが取れたのなら、隣の町ではこの条件を取っていこうという運動にできたらいいと思っています。
おわりに
女子高生との対話で
公務員バッシングがすごく強い中で、たとえば自治体のことを外で話すときはすごく勇気がいるんです。全労連のディーセントワークデーのときに私は地元静岡で街頭に立って道行く人たちに自治体非正規労働者の総務省署名をお願いしてきました。最初、道行く人たちはどういう反応をするのかと思っていたら、話し込んでいくと意外に「自治体で非正規の人がそんなふうに働いていて、そんなに賃金が低いのですか」という感じで話が盛り上がってくるのです。
正規職員に関してはどういう感触を持っているのかと思って、「正規もね、こういう働き方でね…」という話をすると、「そうよ、そうよ、公務員がたくさんお給料をもらっているって一概にいえないのよ」という意外な反応が返ってくるのです。最初は「公務員はお給料もらいすぎよ」という感じで石を投げられるのかと思っていましたが、対話して署名をお願いする中で「公務員はお給料もらいすぎよ」といった声は私は全く聞きませんでした。むしろ「そうですよね。自治体の仕事は大事な仕事だよね」という話のほうが多かった。「町役場や村役場や市役所にはこういう条件で働いている非正規がたくさんいるんです」という話をすると、「そうだったの、それは知らなかった」ということで快く署名に応じていただけました。
若い女子高校生たちはどうなのかと思って、たまたま試験が終わったあとだったのか集団で自転車で来て、私が署名行動をしていたら、「おばさん、おばさん、何をしているの?」といわれて、「おばさんは自治体でこういう働き方をしているから、働きやすいようにしてもらいたいと思って署名をとっているの」と話をすると、「エエッ、知らなかった」と。相手に話すときには「自治体の」といってもわかってもらえないので、市役所とか、町役場とか、村役場とか、相手に届くような言葉で話さないとわからない。「どこに住んでいるの」と聞いて、「そこに町役場があるでしょう。その中でこういうお仕事をしている人がいるでしょう。その人はこういう働き方をしているんだよ」という話をすると、高校生でも「そういう働かされ方はおかしいよね」というのが返ってきて非常に会話がすすむ。いまの若い子なので、「おばさんまだここで署名している?」というので「まだいるよ」っていうと「いま試験が終わったところで友だちが近くにいるから携帯でよんであげる」といってくれた。またある子は「いま署名というのをやっているんだけどさ、おいでよ」と声をかけてくれる。そうするとお店の中から女子高生たちがワァ~ッと出てきて、「何をやっているの?」って感じで人だかりになった。それで話をすると「ヘェ~」ということで署名してくれるのです。短時間だったのですが、女子高校生のお陰で30筆ぐらいあっという間に署名が集まった。話をしていくとこっちが思ったほどでもなく勇気を出して、ある意味ワクワクしながら街の中に出ていくというのは大事なことだと思いました。
補論
ILO要請団の思い出-「非正規問題は委員会審議に新たな視点をもたらす」と回答
ILO(国際労働機関)の「条約勧告適用専門家委員会」で、「同一価値労働男女同一報酬原則」をさだめた第100号条約にかかわり、日本のパート労働法の適用状況、男女の賃金格差や間接差別の改善状況などが審理されることにたいし、日本の自治体非正規労働者はパート労働法が適用除外とされ、関連労働者も含め均等待遇とは程遠い劣悪な待遇におかれている実情を訴えるため、6地方組織代表を含む総勢17人が、2008年10月、スイス・ジュネーブのILO本部を訪れ、要請しました。
自治労連の役員のほかに、地方組織からの参加者一人ひとりが職場レポートをもとに自治体で働く非正規・関連労働者の劣悪な賃金・労働条件等について涙ながらに訴えました。
私も代表団の1人として参加させてもらいましたが、非正規労働者の働き方をレポートしていこうということになり、現場で働く非正規の組合員に書いてもらいました。劣悪な働き方を競うような冊子ができました。
私はみんなのカンパでILOに行くわけですが、先ほどお話をしました脳幹出血で倒れたAさんも「大場さんカンパ」と言ってもってくれたものがあった