「グローバル化」を含む日記 RSS

はてなキーワード: グローバル化とは

2013-09-15

いや・・・あの・・・よぅ

基本的に人口が増えると考えるなら(つか世界人口は増えていく)

ついでに、文明も発達して、世界グローバル化していくと考えるなら

1 資源は高沸していく。

2 日本の支えである自動車産業は、電気自動車の登場により長期的には危機状態にある

3 日本家電産業は、すでに危機状態にある

4 日本資源国ではない

 

この状況を、とくに経済規模が縮小すれば資源が高沸していく。という状況を人口でどうしようっていうんだ?

そもそも、日本から工場がなくなれば人口増やしても仕事が無い。

どんだけ、金を刷ってばら撒こうとも、すればするほど1の資源が高くなっていく。最終的にはハイパーインフレ突入する。

人口の話以前に、次の産業をどうするのか?増やした人間はどんな仕事をするのか?という事を考えずに人口の議論をしても無意味だ。

高度経済成長期のように、人口が増えれば産業活性化するという時代ではない。

 

若者が新しい産業を!切り開いて!って切り開く若者はみんな高い給料アメリカにヘッドハントされる。

2013-09-11

コミケは何故世界SF大会のようなものにならなかったのか

コミックマーケットは何故世界SF大会ヒューゴー賞ネビュラ賞)のようなワールドコン化ができなかったのか


レコードチャイナ中国作家SFの最高賞を受賞、小説の背景は日本文化中国紙

http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=76500

世界SF大会ワールドコン)とはどのようなものかはWiki参照。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%B3%E3%83%B3

世界SF大会コミケは「はじまりの動機や」「運営方針」はほぼ同じと言っていいのだが、何故か現在のありようは似て非なるものになっている。

どこが違うのかというと、コミケは非常に閉鎖的で、権威的な賞を廃し、またディスカッションの場では無い、コミケワールドコンと比べて特化させた部分はあくまで同人誌即売会であるという点である

何故そうなったのか。

Wikiによると、実はコミケの前身となる「日本漫画大会」というもの1970年代にあったという。名前のとおり世界SF大会ワールドコン)を模したものだったと思われるが、コミケとはそもそも「日本漫画大会」のようなワールドコンの批判から生まれた訳だ。そして勝ち残ったのがコミケだった、という事になる。

日本漫画大会

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%BC%AB%E7%94%BB%E5%A4%A7%E4%BC%9A

これ、今だったどうなんだろう、と思うのだが。

今、日本漫画大会のようなワールドコン方式のイベントがあればいいのになあ、なんで無いんだろう、と思ってこの記事を書いている。

グローバル化に向いているのは明らかにワールドコン方式だと思うのだが、と思って調べてみるとやはりアメリカにはコミコンというものがすでにある。

というか世界各地の同人誌即売会はどちらかというと、日本コミケ模倣しているというよりも、ワールドコン漫画アニメ版というものが多いと思われる。

大友克洋さんが米国コミック殿堂入り 日本人で4人目 コミコンで発表 - 10814 - | アニメアニメ

http://animeanime.jp/article/2012/07/15/10814.html

さて、2020年のオリンピック東京で開催されるそうだが、日本人スポーツにおける理解というのは素晴らしいなと思う、今やスポーツに対してはほとんどの人が権威がどうとか、順位を付ける是非について言わない、オリンピックというイベントを通して「スポーツとはそういうもの」という最低限必要な共通認識ができている。

まりイベントのありようというのは、その文化と非常に関係している。

別にマンガアニメ文化ワールドコンのようなもの日本がやらなくても、きっとマンガアニメ文化は続いていくのだろうけど、そんで海外コミコンでたまに日本人が賞を貰って、それをありがたがる。映画のように、アメリカフランスとか、もしくは中国韓国で、そういう授賞式がBSスカパーとかで生中継されるんだろう。

おそらく2020年以降、そうなって行くと思う。

クールジャパンとかについて、ワールドコンのようなイベントを国が援助して作ってほしいとは全然思わない。日本文化海外に輸出する援助というのも必要ないと思う。

逆で、海外文化を輸入すべき。ファンサブワールドコン文化日本人ほとんど知らない。それを知って、じゃあ日本はそれらと比べてどういう事をやっていくかという基準ができるから

具体的にあげるなら、やはり言葉の壁問題が大きい。ファンサブの中には天才的な翻訳家がたくさんいる、そういう人達ほとんどが日本に来たがっている訳だが、そういう人達の来日を援助して、日本オタクとの交流の場を作る、それも文化解釈議論や言語翻訳に特化した場として。そんで交流が進んだところで、出版社等が作品の輸出輸入の際の翻訳マーケティング人材登用に対して、上手くマッチングできるような窓口となる組織を作る。

クールジャパンの人がやることはそこだと思うんだけど、もしすでにそういう事業があるのなら教えていただきたい。

最後に試みとして、twitterアカウント晒してみる

https://twitter.com/yu_siki

2013-09-10

僕が 思うことを 聞いてはくれないだろうか? そして、率直な意見感想をもらえるとありがたい。

 

オリンピックにはまず、賛成したと仮定しよう。反対意見だと思わないでほしい。

 

しかし、オリンピックが行われたとして(東京じゃなくても世界中どこでもいい)

日本iPhoneを超えるものが作れるようになるわけでも、Googleを超える会社を作れるわけでも、世界に対して新商品を提供できるようになるわけでも、トヨタ製品開発力が上がるわけでも、製薬メーカーが新しい薬を作れるようになるわけでもない。

 

スポーツ選手がどれだけ努力しても、どんなにパワー溢れる姿を見せても、それは、実業界の僕らには影響をおよぼすわけではなない。

ストレス発散や、ガス抜き効果はあるだろう。イベント楽しい

しかし、『オリンピック』と『世界に対して新商品を提供できるようになる』ということの間には、明確な関連性がない。

今僕らが求めているのは、『世界に対して新商品を提供できるようになる』グローバル化された強い企業や、開発体制、その他、 『外貨を稼ぐ仕組み』だと思っている。

 

ようするに、アベノミクス構造改革なのだが、 それがいまだ出てこない。(すくなくとも僕らサラリーマン層にとっては)オリンピックなんかよりもよほど重大な問題ではないのだろうか?

2013-09-03

安倍内閣教育再生実行会議がやはり超面白い


八木秀次委員

義務教育高校段階で育んだ「我が国と郷土を愛する態度」をいっそう確かなものにし、

大学教育で育成される高い個人的な能力を、我が国と郷土のために使おうとする意志へと結びつける必要がある。」

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/dai11/s5.pdf

「無批判な欧米基準への追随経済的利益の追求に警戒心を抱きつつ、日本文明幸福基準を明確に自覚し、その上で外国人と対等に交流競争できる能力をもった人材養成目標とする。」

日本語しかアクセスできない有用情報・知識を確保し、日本語の国際的な地位を高める。」(その発想はなかったわ)

大学にも「日本文明」について学ぶ講座を必置する。その内容について有識者ガイドライン検討する。」(日本文明ってなんでしょう。)

外国語能力理系経済能力は、日本文明を防衛するための重要な手段と位置づけ、すでに提案されている様々な手段を用いて強化する。」

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/dai7/s10.pdf

理系経済に焦点が当てられているために、文明論的な視点、すなわち、S・ハンチントンのいう「文明の衝突」(あるいは「新帝国時代」)という世界認識が欠落している。」

グローバル化の捉え方を 180 度転換させ、日本が如何にして世界対応するかではなく、如何にして世界日本を理解させ、日本人生き方を受け入れさせるかという発想に切り替え、

単なる大学の生き残り策ではなく、国家的な文化戦略の一翼を担う政策として大学改革を位置付け直す必要がある。

その意味日本文化世界に売り出す「クール・ジャパン戦略との連携を考えるべきである。」

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/dai6/s5.pdf

曽野綾子委員

体罰暴力はともに言語表現の貧しさの結果でございます。これは相手をやっつけたいなら舌戦罵倒したりするのが一番よろしいのでございます

これは今の学校教育が作文教育におそろしく力を入れていない、そして読書力がない、本も読まない、そういうことだろうと思います。」

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/dai4/gijiroku.pdf

「一生に一度も幾何代数英語も使わなくていいという日本人が立派にたくさんおりますので、その人たちを解放してやっていただきたい。

他の人たちも、そのことでTOEFLなどが楽になります高校から英語必要ありません。」

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/dai7/gijiroku.pdf

マラリアと同じように、現世にはほぼ解決できないと思われる負の状況が必ずある。病気、死別、歪んだ性欲、などがそれに当たるだろうか。」

マラリアに対してはめいめいが持つ免疫によって発症しないように用心するのと同様に、苛めに対しても、自ら対抗する精神の強さを持つ以外にほんとうの解決策はないだろうと思う。」

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/dai2/sankou09_2.pdf

「全ての若者たちが大学安心して行けるような、安心して生きられるようになりましたら、どんどん人間堕落すると思います。」

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/dai9/gijiroku.pdf


曽野氏のニヒリズム八木氏の教育万能論は対称的で面白い。こうしたユニーク意見果たして政策に反映されるだろうか。

2013-08-26

女が輝かなくてもバレない日本へ 総理を応援するパワハラの会

 

女が輝く日本

 

待機児童の解消

5年で40万人分の保育の受け皿を確保する待機児童解消加速化プランで、平成29年度末までに待機児童の解消を目指します。

「私は、待機児童の早期解消に向けて、このいわば「横浜方式」を全国に横展開していきたいと考えています。」(平成25年5月21日安倍総理)

「全上場企業おいて、積極的に役員管理職女性を登用していただきたい。まずは、役員に、一人は女性を登用していただきたい。」

子育て経験を生かし、この機に自分会社を立ち上げようという方には、起業・創業時に要する資金援助も用意します。」

http://www.kantei.go.jp/jp/headline/women2013.html

 

子育てするので会社休みますと言った女社員への解雇事件で、企業側敗訴の判決がさくたん出されてしまった。

民主党のせいだ。子育てする人の解雇ができなくなってしまったのは。

だけど政権交代安倍さん総理になり、育児社員解雇するためのルールとして、待機児童解消加速化プランが作り出された。

国民解雇ルール展開政策を支持し、参議院自民党圧勝した。

われわれ男尊女卑グループの勝利だ!

子どもは施設にでも入れておけ!休むな!働け!

休職するやつはいらないから出て行け! 退職金一円も払わん。

これでOK。

 

さすが冷酷無慈悲安倍総理

女性差別主義者で、子どもをいたぶり、鬼畜三昧の汚い大悪党の男。ス・テ・キ!

 

働く「なでしこ」大作戦!

 

働く意欲はあるのに埋もれてしまっている女性の力を活用することは、女性本人にメリットがあるだけではなく、有用労働力を確保でき、グローバル化の中で企業の戦力アップにつながるなど、企業社会活性化につながります

女性もっと活躍やす社会にするために、政府は、「働く『なでしこ』大作戦」の一環として、社会特に男性意識改革や、男女間の格差解消に向けた企業ポジティブ・アクションの支援を進めています

ポジティブ・アクションとは、女性採用拡大・職域拡大・管理職登用の拡大など、個々の企業が進める自主的かつ積極的な取組です。

http://dl.gov-online.go.jp/public_html/gov/pdf/magazine/ad/ph271b.pdf

http://www.gov-online.go.jp/pr/media/magazine/ad/271.html

 

実態は、女の尻をなでまわし放題のパワハラ企業だらけ。

だけど「我が社は女性にやさしい会社です」って言わなければならない。

ポジティブアクションは、あくまでも政府の政策で、法律じゃない。

まり、なんの義務もないってこと。じゃあ放っておけ。

安倍総理お墨付きだ。男尊女卑企業ども! パワハラやって大いに楽しめ!

あとはオレたちの安倍総理がなんとかしてくれる。

 

反対多数で情報公開中止

 

有価証券報告書における情報開示については積極・慎重のそれぞれの立場から様々な意見が述べられました。

開示を求める意見が多く出される一方、企業の実務への影響を懸念する強い反対意見があり、これら企業に一律の開示を求める方法について一定の結論を得るには至りませんでした。

http://dl.gov-online.go.jp/public_html/gov/pdf/magazine/ad/ph271b.pdf

 

女性役員登用の報告義務があるって聞いて焦ったぜ。

から根回しして、情報公開は時期尚早で問題があるって組織票政府に出しておいたんだ。

オレたちの安倍総理がうまくやってくれたので、結局、報告義務は無くなった。

さすがだぜ安倍総理総理になっても男尊女卑の信念を貫き通している。

今日パワハラ楽しもう!

 

──────────

安倍総理を応援するパワハラの会より転載

http://tinyurl.com/k2mvgjz

2013-07-31

http://anond.hatelabo.jp/20130731220001

誤解しないで欲しいのは、君の考え方に興味があるからディベートしたいだけで、悪気はないんだ。まず、その前提で意見交換させてくれ。

ビジネスニーズが高まれば増えると思うよ。これは門外漢の俺でも断言できる。ビジネスニーズが高まれば間違いないです。

ビジネスニーズは既に高まっているんだよ。グローバル化が叫ばれて何年立つと思う?英語関連の商材も豊富だ。にも関わらず、日本人英語ができない。もうこれは認めざる負えないよ。

これはね、日本人に出すと40万かかる仕事が、英語代行に1案件8万、中国制作会社12万、合計20万で済むんじゃないかとか、そういう話を俺はしてる。

俺もそういう話をしているよ。でだ、英語代行の人は1案件8万だと食えないよね?独身者でも最低3案件は毎月確保しなきゃいけない。それでも24万だわな。

さて。英語が話せて中国制作会社連携できるコミュ力のある人が、果たしてその金額で満足できるだろうか?「もっと仕事取ればいいじゃん」って思うだろうけど、時間は有限だ。1人でカバーできる要領にも限りがある。

毎月、定期的に仕事を取りつつ、クライアントと打ち合わせして、制作会社へのフォローもしなきゃいけない。君はフリーランスとのことだけど、クライアントを月3件かかえつつ、外注に細かく要点を伝えてサイトを完成させる。おまけに経理も自分でやらないといけない。これって日本でやってても大変だと思わない?

あと、中国でもインドでも外注に出したとして、彼らが作ったものを全くチェックもせずにクライアントに納品することは有り得ない。少なくともテストはするよね?特に中国なんかはいい加減だから、確認しないとあとで困るよね。と言うことは、確認する時間必要なわけだ。

さて。君は英語ペラペラ中国人と交渉できるコミュ力があって、Web制作の知識もあるとする。この仕事を月24万~32万(経費抜き)でやりたいと思う?

2013-07-24

http://anond.hatelabo.jp/20130724212330

そういう意味では、そのやり方で庶民が恩恵をこうむるには2−300年かかると思う。

経済グローバル化が完了して、経済格差による価格差が解消されない限り、労働に対する格差が大きすぎてどんどん単価は下がり続ける。

2013-07-18

http://anond.hatelabo.jp/20130718171159

まぁ今は他所の国から頭のいい人材を取ってこれるからな。

自前で育成する必要が薄くなってる。

そもそも企業自体がグローバル化してるので、大卒で頭いいのがいてもアメリカ会社に勤めたら

別に日本国はどうもこうもない。

教育に金を!ってのは学校ビジネスしてるとこが補助金欲しいだけで。

別に後先は考えてないだろう。

2013-07-10

ワタミを批判しながら、震災直後にフクシマ産を避ける人間を批判した奴

http://anond.hatelabo.jp/20130709133434

いるかどうか知らないが、そんなのを思い出した。

から思えば、あの時点でのリスク評価が、

どれだけ信頼できないものだったか分かるけど、

それでも、「政府安全と言っているのに、被災者がかわいそう、社会混乱の元凶」と非難された。

基本的に、同調圧力>>>(超えられない壁)>>>多様性の尊重

日本人メンタリティから

ワタミはなくならないし、

グローバル化によって

雇用が失われているという現実度外視した無味乾燥ワタミ批判もなくならない。

同性愛であることを公表したら就職できないし、

リスク評価が不明なものでも、食わないといけない雰囲気にさせられる。

そんな美しい国日本

2013-06-17

マイノリティが国を動かしてる

ネットニュース関連の仕事を6〜7年やってる。

で、仕事の一環として、毎日毎日、数多くの新聞社やその他の媒体の記事を読んでいるわけだけど、気づいたことがある。それは、この日本という国(日本に限らないかもしれないけど)を動かしているのは、全てマイノリティの人たちだってこと。凶悪事件を起こして世間を騒がせたりする連中はマイノリティ政治を動かしてるのは、「政治」というとても特殊な仕事をしたがる人々だからマイノリティ財界会社社長さんなんかは、それこそ仕事が大好きで仕事キ○ガイの人だけがなれるわけだからマイノリティスポーツ選手は、ものすげー努力と才能と運にも恵まれた人だけがなれるわけだからマイノリティ芸能人も同じことが言えるからマイノリティ。そもそもマスコミ自体も、その仕事につきたがる特殊な人たちがやっているわけだからマイノリティ

というわけで、少なくとも新聞社的な見方として、この世を動かしこ世界ニュースを作っている人たちはみんなマイノリティ。「マジョリティ」はどこにも出る幕がない。選挙とき投票するくらいだけど、選挙制度もいろんな問題を抱えてるし、第一、投票率が4割って時点で投票している人たちもマイノリティ

じゃあ、そのマイノリティマジョリティあいだの境目の人たちはいないのか、その境目の人たちをもっと取り上げるべきじゃないのか、って話になってくると思うんだけど、残念ながらマスコミはそういう方向には行けないらしい。そりゃ少し成功した人より大成功した人の方がニュースバリューがあるし、普通の人たちの普通のおしゃべりにニュースバリューはない。まあそんなの今更、って話だし、マスコミ報道は話半分に聞いた方がいいよ、ってだけだけど。

ただ怖いのは、そのマイノリティの人たちが、どれだけマジョリティのことを考えてるかな、わかってるかな、っていう点。ユニクロ社長年収150万円時代とか言ってるけど、普通に考えてそんな年収で生きていたい人、そんなにいないだろ。安倍さんが「美しい国」とか言ってるのも個人的には気持ち悪い。たとえば美しい絵っていうのは醜い部分がない絵のことで、それと同じとらえ方をすると、「美しい国」ってのは、努力できない人、人生うまく行かなかった人、平々凡々な人間、を切り捨てて顧みない国かもしれない。俺は100万人のエリートしか生きられない国より、馬鹿クズもできない人も含めて1億人が生きられる、生存できる、そういう国の方がいい国だと思うのだが(というかそれが真の意味での「人権」の観点からして当たり前だと思うのだが)。そういえば生活保護規制を強める法案も通っちゃったしね。

なんかグローバル化ってんで、日本少子高齢化だし、なし崩し的に新興国からどんどん日本人より意欲がある(=安く働ける)人たちや日本人より能力のある人たちが入ってきて、日本人立場がどんどん辛くなっていて、自殺者が年間30万人とかいうことになるかもなー、みたいなディストピアを思い描いてしまうことがある。日本の中で日本人マイノリティになってしまう、みたいな。新大久保が本物の韓国人街になってしまって逆に日本人に向けてヘイトスピーチされるとか。

論点が散逸しているけど、まとめずに寝ます

2013-06-14

http://anond.hatelabo.jp/20130614092609

でもサヨク自虐的かつ身内に厳しいのってそういう考えが根底にあるからじゃないの。

グローバル化とか言うのも「他所様に我が家を見られても恥ずかしくないように」ってやつでしょ。

2013-06-09

センター試験廃止は世界経済ルールが変わったか

今までの大学教育改革と今回の大学教育改革では本質が違う。

本質大学を取り巻くゲームルールがかわったということだ。

もっと正確に言うと経済ルールが変わるからそれに合わせないといけなくなったという事なのだ


昔のルールは;お金を稼ぐのは日本国内で日本語を話していればいいよって言うルール

これからルールは:国内お金だんだん少なくなるからお金を稼ぐのなら英語を使って海外で稼いでねーっていうルール


ルールが変わったかゲームプレーヤー(この場合国民とか産業とか小さな意味では先生とか学生)はこれに適応しなければ生存できなくなるかもっていうこと。

それを分かっていないと、小手先の議論になってしまって、入学試験制度大学が自由に作れるはずとか、高校生の基礎学力が落ちているとか、今の大学制度に問題はないのに

なせかえるんだとか、入試制度を変えれば問題が解決する訳ではないとか (おもにここに書いてある事だが(笑)http://blogos.com/article/63882/?axis=&p=1

みたいなイシュー無視した話をする人が出てくるんだと思う。


今までのルール

1)戦後復興日本経済発展

2)経済発展に伴って人口爆増

3)内需経済万歳


と言う形。日本は確かに輸出で儲けたがそれでも経済内需型。2010年の対GDP比で輸出依存度は11.4%で先進国ではアメリカに次いで低い。

ちなみに韓国は43%、ドイツ33%、中国でも24%。2010年でもその程度なのでそれ以前はもっと低い。一桁だったときもある。

そのような経済状況で必要教育内需経済のために必要教育でいい。

から国内大学同士を競わせ、優劣を付け、教育レベルをあげるというのでよかった。英語教育もいらない。英語は優劣を付けるための手段であり、

英語を話せる人材を育成する必要がなかったのだ。


では、これから20年後どうなるのか?


1)日本人口減少

2)内需の縮小

3)経済グローバル化、知識のグローバル化による日本産業競争力の低下


が見込まれる。っていうかもう始まってる。

日本経済を成長させ続けるためには本格的に外需で食べる事が出来るような体力をつけないと、

本当に日本はだめになってしまう可能性があるのだ。


そうなると日本国策として国内大学同士を競わせて内需向けの労働者大学で育成しても

貴重な外貨を稼ぐ事が出来ない。

また、人口が少なくなる中、海外からの優秀な頭脳を取り入れなければ競争力を持続できないが、

日本語が壁になって流入する研究者が少なくなる。

インターネットをつかったコンピューターネットワークが出来てしまった事によって英語の優位性は

もう既に決まってしまった。今後300年くらいっていうか未来永劫英語世界言語になってしまった。

それ以外の言葉はあまりにもお金を稼ぐのに不利になってしまったんだ。


お金を稼ぐルールが変わってしまった以上、プレイヤールールに従ってお金を稼ぐしかない。

で、いままでのルールでは日本国内だけで競っていれば良かったものが、国外経済と競わなければならなくなった。

内需ならばいくらでも保護貿易できたんだけど、外に行くとなると保護できない。それどころか排除される側。

しかも輸出したい国は中国韓国はじめとする新興国から欧米先進国まですべての分野で競争相手がいるのだ。

また競争するためには時には相手とくむ事だってある。そのときの相手も日本語話してくれない。

まり英語使って交渉できなければ売る事も研究も、つまるところ仕事ができないのだよ。


今回の入試改革によって入学試験学力の面では圧倒的に緩和されるだろう。

そして大学に入るのには、勉強するに足りる基礎学力特に理数系)、仕事に使う英語、交渉の際に必要論理性の3つにおいて

ある程度のレベルを達していればよいとなるはずだ。

またそのためには勉強スコアだけではなくて面接特に英語論理性)が試されるようになるに違いない。

入学試験学力学生を選抜する試験ではなく、学生の適正、能力、伸びしろをみるための試験となる。

一部の一芸に非常に優れた学生(たとえば数学オリンピックに出るような才能)はその枠で、

それ以外の学生に対しても可能性という枠で席を与えていかねばならないのだ。

ある意味アメリカ大学入試システムに近いものになるだろう。


そしてここが一番大学関係者に心して欲しい。

勉強のできる学生が選抜されて入ってくる従来の制度では大学入試大事であとは学生勝手勉強してくれた。

これからは可能性のある学生が入ってくるのであとは「大学が育てる」という形になるはずだ。

故に大学は本当に勉強も教えなければいけなくなるだろう。また勉強だけではなくてコミュニケーション論理性を育てる場所である必要がある。

これまで大学国内学生の選抜システムという形で機能していたが、これからは本当の意味での「学びの場」にならねばならぬのだ。


これはある意味多くの大学に取っては大きなチャンスだ。

ルールが変わったのだから今までの国内ランキングなど関係なく東大を抜かす事だって出来るのだ。

この変革によって大学レベルはより平準化され、専門化される。そしてその事が日本大学のへきんレベル底上げするだろうし、一部の学校

世界レベルでのエリート校になりうるのだと思う。


最初に話したようにセンター試験ルールがかわったからだ。

変わったルールにいち早く適応したものが勝者になる。文句いってるやつは間違いなく遅れていく。絶対だ。

2013-06-04

読みたい本がない

にきび跡、肌荒れ酷い、不細工、発達障害ADHD)、腎臓疾患(ネフローゼ)持ち、身長170cmどまり中学受験で入った自称進学校で進級すら危うかった超低スペック高校2年生だ。

新宿紀伊国屋書店に行ったのだけれども、全く読みたい本がない。

本の売れ筋ランキングを見ると 新興宗教教祖の薄い内容の本や、タレントが書いた自己啓発っぽい新書病気新書月9ドラマ化でもしてほしそうな文芸本がランクインしている。

なんて言うか読みたいと思わない。

からって興味のある分野があるわけでもないので、専門書を読もうとは思わない。

僕の自称進学校図書館では よくわかる時事問題みたいな本とか とか 大学入試によく出てくる評論の本とかばっかりだ。

今年は糞老人の理事長が「グローバル化」という言葉が大好きなので英語の簡単な物語を増やしてくれたそうだ。

どれもそそらない。

ニーチェとかデカルトとかそれまた小難しいインテリ気取りの名著と言われる本を読もうとも思わない。読んでも面白くないし。

読まなきゃいいだけだ 死ね 勉強してろ って言われればその通りなんだろうけど最近無気力感を打破するためにも素晴らしい本を探している。

2013-05-19

http://anond.hatelabo.jp/20130519100942

グローバル化言われてるし、需要あるから研究費も集まる。10年以内にいけるっしょ。

2013-05-14

http://anond.hatelabo.jp/20130514233334

いや、なんでもいいけど。

自分常識は正しいから、故に、あいての常識は間違っているという思想はグローバル化社会では通じないぞ。

食べ物は残すのが美徳ではなく、食べ物は満腹になるまで提供するのが幹事美徳だ。

結果、満腹になるまで提供したので わずかに残る。ということであって、残すのが美徳ではない。

故に、客は 満足満足もう満腹ですと、わずかに残すということだ。 食べきるという行為は おかわりという意味だ。

日本で言うなら、わんこそばが近い。

 

日本場合は 食べ物は残さないのが美徳ではなく、腹八分目に抑えるのが美徳で結果残らない。という事だ

からわずかに少なく 出すのが幹事の腕前。

食べきれない量が出てきたら残すのが当たり前。

 

http://anond.hatelabo.jp/20130514155609

横だが、廃れるも何も・・・なんだろうな。ニッチローカルしてたら、オマエラそれじゃァ世界市場じゃやってけないぞ!

グローバル化した挙句文化その物が散失みたいな?空気かもされても。

流行ればいいというものじゃないだろ。

2013-05-03

TPPについて

ある趣味に没頭してるんだけど、その関係でよく外国人(主に日系ブラジル人)と揉めることが多くて、やっぱり外国人と付き合うのって大変だなって思う。

でも、さすがに、

あいつらのせいで仕事が奪われてる」

あいつらさえいなくなれば日本がよくなる」

ってことは思わないな。

確かに、彼らが奪った仕事もあるし、彼らが来たせいで起きた問題もある。

でも、彼らが奪わなかったら、シェアまるごと中国に奪われていたりするわけだったりして、お互いウィンウィンな部分もあるわけで。

経済活動というものはさ、売る方も買う方も、納得して売り、納得して買うわけでしょ。

雇用主と、被雇用者関係だってそう。

安価に雇いたい雇用主と、安く請け負うブラジル労働者がウィンウィンなのを、

あいつらが安い給料で働くから、俺の仕事がない」

というのはどうなのか。

農業研修生として、最低賃金以下で中国人に農作業させたりするのは、それは叩かれても仕方ないと思うけどね。

グローバル化の流れの中での必然で、人とモノの流れが激しくなるのは仕方ない。

iPhoneアンドロイドを禁止すれば、国産ガラケーが復活して、富士通シャープが蘇って、着うたJASRACアーティストが潤って、俺らの給料も増えて、ってんならTPPに反対すればいい。

2013-04-24

http://anond.hatelabo.jp/20130424093315

お金がなくちゃ生活できない人が世界にはあふれているのでどんなに悪条件だろうと受け入れざるを得ない状況になってる。

人類史上今まで死んでいった人より、今生きている人のほうが多いほど人口は爆発的に増え、

効率化、大規模化、いわゆるグローバル化により仕事の量自体が減っていっている。

 

この構造の変化自体が問題。

所得の人から積極的に課税して、生活保証していかないと、

生活人質に悪い条件を飲ませられる状態は改善しない。

 

課税すると逃げる。法人化して資産保護して逃げる。

国がバラバラだから逃げ道だらけ。

 

お金持ちに有利なルール世界的に今はなってるので、嫌われようがなんだろうが合理的な選択になってる。

2013-04-23

ユニクロ柳井正の見落とし、あるいはGrow or Killについて

例のユニクロ柳井氏の発言について

http://www.asahi.com/business/update/0423/TKY201304220465.html

ま、ここで、柳井氏は、国際的な競争下においては成長なければ死ぬしかない、ゆえに世界同一賃金競争を強化し、ありていに言えば従業員をふるい落としていくことを言っているわけですな。

Grow or Dieという言葉で彼はその考えを端的に示しているわけです。

でもさ、よく考えてみなさいよ、何で従業員が死ななきゃならんのか? いやむしろ死ぬなら柳井氏もろともって考えてもおかしくないでしょう。

彼はナチュラル資本主義における競争の敗者は死ぬ、と考えているけど資本主義ルールに則った戦いをしなければならないというのは、まさに彼の勝手固定観念なわけで。資本主義以外の方法論で戦っているマオイストやムジャヒディーンは世界中に掃いて捨てるほどいるわけです。アメリカじゃ、職場に銃を持ってryなんて事件は普通にあるわけでして。

まさに、グローバル化の一側面しか彼は見ていないんだね。グローバル化は単に資本主義グローバル化するというだけじゃなく、もっといろいろな意味があるわけだよ。うん。

柳井氏は確かに才覚のある経営者で、お金も持っている。しかし、彼は24時間ボディガードをつけられるか? と聞かれれば、できなくもないだろうけど、ちょっと難しい面があると思う。

そういったボディガードを付けて、さらに防弾車に乗って移動する生活ならかなりの危険は防げるけど、いろいろと困難さはつきまとう。

たとえば、日本でも比較的容易にショットガンを持つことができるし、ソードオフ加工をすることは違法だけど難しいことじゃない。大口径のスラグとか防弾チョッキ着ててもヤバイ

さらに言えば、信号自分の通行に合わせて切り替えるなんてのも普通はできないわけで、ANFO満載のワゴン車に横づけされても大丈夫な防弾車なんてそれこそ大統領専用車両ぐらいしかない。

しかも恨みを抱くのは従業員なわけだから比較的接近もしやすい。

資本主義ルール大前提とした考え、ロック主義的なそれはスマートだし、まぁそれなりに合っている部分もあるけど、解雇規制なんかまさにロック主義的な所有と契約関係ルソー的な社会契約という名の暴力現実的には労基やね)が圧倒している実例なわけですよ(それを山口巌というコンサルは微塵もわかってないhttp://blogos.com/article/60841/)。あるいは、ウェーバーのいう「国家とは暴力の合法的独占ry」という部分もあるわけでしてね。

私はユニクロの従業員でもなんでもないか別に彼に恨みはないけど、あまり従業員なめてるとよろしくないんじゃないかなーと老婆心ながらに思いました(まる)

グローバル化の中どうすれば給与が上がるか考えたい。

まず、何が問題かと言うと労働市場の中で

日本人パイ海外労働力に食われているという事だ。

 

例えば、インターネットが発達するまで日本プログラマ

同じ、日本国内のプログラマ競争すれば良かった。

しかし、IT革命によってインターネットが普及しだすと

オフシェアが可能になり、その結果海外プログラマとの競争に巻き込まれた。

その結果、安い賃金で同等のスキルを持つ海外新興国プログラマ

仕事を奪われた日本人プログラマはより厳しい労働環境を強いられるようになった。

すなわち、こうした事がプログラマ以外にも

IT化とグローバル化にとって参入障壁の低い職種は次々と新興国の安い労働力代替している。

また、IT化とグローバル化仕事が奪われた人材殆ど

まだ、それに直接影響を受けていない職種に流れるだろうから

結局全ての職種が間接的に影響を受ける。

 

2013-04-17

ファーストリテイリング会長インタビュー記事をよんだ。

時代グローバル化だ、そうだ。そもそもグローバル化ってなんだろう。辞書的な意味は、国家なんかの垣根をこえて自由に経済しましょう、ということだろう。境界無視/自由という語感から、慣習からの脱却(年功序列、必ず問屋を通す?みたいな)と同一視されているかもしれない。昔にはやったデータマイニングちょっと前にはやったクラウド、そして旬なビッグデータと同じでバズワードじゃね、と個人的には思う。

意味定義もよく分からないが刺激的で万能薬みたいな効果がありそうな単語流行らせ、その単語を冠した商品を買わせよう、というやつだ。グローバル化も、そのグローバル化を声高に叫んでいるひとたちが得するわけで、その賛同者や感化されたひとが得するわけじゃない、構造ネズミ講と同じだと思っている。親とそのすぐ下の子ぐらいまでは儲けがあるじゃね、的な。

まあ、それは横道で。

年齢を問わずに実力でひとを評価しよう、と言っていた。うん、慣習からの脱却だね、年功序列の否定。でも、同じ口で、25ぐらいまでに基本的な考えをまとめて、努力を重ねて35ぐらいまでに執行役員・・・という。これと同じ言葉を知っている。「吾れ十五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず・・・孔子というひとの言葉だとすれば、15歳で学を志そう、と基本的な考えをまとめ、努力して30で学の分野で責任を取れるようになった、と。たぶん、そんな感じ。とてもファジー。や、すごいね旧弊だという儒教的な価値観のほうがそのひとの価値をバッサリと切り捨てる年の頃がずいぶん早い、ただ努力にかかる時間は長いよね。

親を敬え、という儒教的な価値観根付いた年功序列とかを破壊したいひとの口から儒教的な価値観に縛られた言葉がでてくる。それは、そもそもの話として慣習というのは弊害がありながらも価値があるということか、人間ていうのはどんなに聡明でも「信じたいものけが存在し、信じられないもの存在しない」という枠から完全に脱することはできないのか、どっちだろう。

最後

よく破壊なくして創造なし、とかいうけど、新しいもの創造したらそれに噛みあわない既存が壊されるだけであって、既存破壊の理由に創造を付けたら、それはただの破壊だよね、何も生まないし、だれも得しない。

2013-04-05

http://anond.hatelabo.jp/20130405065417

外国の作った試験を自国の教育に公的な形で組み込むとか、本当に正気の沙汰とは思えない。この場合はしかも、いちNPOが作っている試験だ。その試験に対しては、一体誰が責任をとるのか。

たとえばTOEFL大学受験もしくは卒業あたりの目標として設定するとする。そうすると中、高の英語教育ではその目標に向かって勉強が進められるようになる。推進論者は、「そのことによって英語能力があがる!コミュニケーション取れるようになる!グローバル化!」と主張する。

だけど、この試験作成に、ある種の「悪意」が入らないと誰が言えるのだろうか。

たとえば、TOEFLリーディングセクションで、何らかの問題で、そのような解決策をとればアメリカに有利になるような言説ばかりを読ませるようにしたらどうだろう。あるいはライティングで、日本に不利でアメリカに有利になるような論の展開をとらないと減点される、という状況になったらどうだろう。子どもたちは一生懸命そういう「言説」を勉強するだろう。そしてそれをそのまま主張するようになるだろう。ライティングスピーキングという意見表明が求められるセクションがある以上この危険性は大きいと思う。(それゆえ、移民に対する語学試験は思想調査とふるい分けの機能をも持ちうる)

語学試験からといって、そこに思想の偏向が入らないとは限らない。「日教組偏向教育」には声を大にして異を唱えるのに、教育外国に丸投げするような政策にはなぜ抗議の声があがらないのか。意味がわからない。

2013-03-04

ブラック企業」だけを声高に糾弾しても、多くの労働者は救われない

文春新書の『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』が話題だ。著者の今野晴貴氏は、POSSE(ポッセ)という労働NPOを作り、1500件もの労働相談を受けてきた。仕事を通じて心身を壊してしまった若者からブラック企業の悪行を耳にしている人物である

そのような活動によって、命を救われた人もいることだろう。そのこと自体は価値あることであることは間違いない。ただし、傷つく社員立場から呼びかける対策だけでは、たぶんに対症療法的になりがちになるのが惜しい。

例えば、ブラック企業誕生の背景には、経済グローバル化の影響などがあるはずだが、本書ではそういった経済的な要因への考察がなく、それに基づく労働者未来に対する助言もない。

読後感がよくないのは、ブラック企業の醜悪さに吐き気がしたからではなく、こういう問題の捉え方だけでは救われる人は多くないのではないかという漠然とした不満のためだ。資本主義社会では、競争が基本原則であることは変えられない。セーフティネットは不可欠だが、セーフティネット論理だけで全体を覆うことはできない。

「すべての日本企業ブラック企業となりうる」という企業敵視が強すぎるのではないか。良し悪しや倫理的な判断は別として、まずは現実に起こっていることを幅広く見て、そこに関わる会社経営者がどういうインセンティブで動いているかを要因分析し、それを根本から変えさせるアプローチを取るのでなければ、企業批判は空回りし実効性はあがらない。

成長企業が「選抜」と「従順」を求めて何が悪いのか

結論ありきの企業批判がマズイのは、真の「問題」を捉え損なうからだ。本書は典型的ブラック企業として、あるIT企業アパレル企業の2社の例をあげている。そして共通点として、入社してからも終わらない「選抜」があることと、会社への極端な「従順」を求められることを問題視している。

しかし「選抜」と「従順」の何が悪いのか、落ちこぼれしまった人の悲惨な例を読むだけでは、いまひとつ判然としない。ITアパレルという競争の激しい業界において、この時代に生き残るためには「選抜」も「従順」も必要な手段であり、それに耐えられる人だけが働けばいい。

これを問題とする視点は、「普通の人が(無理をしなくても)生きていけるモデル」をあらゆる企業に当てはめようとする、一種の非現実から来ていると考えられる。

私企業であるユニクロ店舗が、激務で高給な一握りの「スーパー正社員」と、その指示に忠実に従う数多くの「普通以下の契約社員アルバイト」(薄給ですぐ辞める)で構成されていることに、なんら問題はないはずだ。それが顧客の満足や、世界的な競争力につながってもいる。

仮にユニクロの店員がすべて、そこを訪れる客よりも高い給料保証されつつ、「選抜」にも「従順」にもさらされていない正社員であったら、客はどう思うだろう。価格は2倍に釣り上がり、商品は売れず倒産することになる。

しかすると、「日本人正社員で雇い、ゆとりある労働環境で働かせることができない会社など出て行け。潰れてしまえばいい」と考えている人がいるかもしれない。しかユニクロが潰れれば何万人もの雇用が失われ、外資の同じようなSAP市場を席巻するだけだ。

「嫌なら辞められる」世の中にするしかない

ブラック企業」問題が解決された世の中とは、どんな状態になっているのか。すべての企業普通の人を温かく受け入れてくれる世の中を望んでも、絵空事だろう。ハードワークで高給を得たい人も、労働時間給与がそこそこの人も居場所を見つけることができる「雇用多様化」が現実的な目標ではないか

そのためには、まずは「嫌なら辞められる」人を増やす世の中を作ることである。これを実現するためには、セーフティネット付きで雇用流動性を高めることが必要だ。解雇規制を緩和し、企業に負わせている過重な社会保障を軽減することで、起業雇用を増やすことが考えられる。

優秀な人材が集まらなくなれば、企業はやり方を変えざるを得ない。経済合理性で動く企業を動かすためには、このようなアプローチしかない。しかし、企業を敵視する本書には、このような視点がないどころか、逆の手段を取ろうとしているように見える。

例えば、「労働組合NPOへと相談し、加入し、新しいつながりを作る」ことがブラック企業をなくす社会的戦略としているが、強い組合が総合電機メーカーリストラを阻止してきたことを考えても、流動化と逆行する方法が全体を改善するようには思えない。

また、「『正社員であること』を唯一の解答として与えられてきた若者」に、正社員になっても安定が保証されない現実を「残酷しかいいようのない事態」としているが、バブル崩壊から20年も経とうというのに、そんな甘い「解答」を持った若者などいるのか。

本書には「有益若者」という表現が何度か出てくるが、いくら有名大学卒でも、人文系出のお嬢様を多くの企業は「有益人材」と見なしていない。ここに学生企業の大きな認識ギャップがあり、職場とのミスマッチが起きる一因にもなっている。こういう点についても、現実企業視点を冷静にとらえて、多くの若者が本当に救われる助言をしてもらいたいものだ。

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