はてなキーワード: 腹腔鏡とは
4月入ってすぐに胆石胆嚢炎で緊急入院して、即日手術になったのよ。
思ったより、悪くてね。
腹腔鏡じゃダメだった。開腹しなくちゃいけなくてさ。結構しんどかったけど、今になり、ようやく携帯が触れる余裕が出てきたんだ。
でさ、俺、いま、関東県の端に住んでるんだけど、俺の住んでる市とか総合病院が1つしかないわけよ。
この病院に入院できなかったら、地味に危なかったと思う。俺はついてる。きっと、運がよかったんだと思う。
思えばさ、ここにいるお前らみんなが、それなりに文句言いながらも自粛を頑張ってくれたから、俺は助かったんだ。
みんな、ありがとう。
俺もなんとか、次の人に還元できるように、出来ることを出来るだけするよ。
開腹手術後だから、腹を割って話したんだぜ!
先日、男性不妊治療を受けてきた。約2.5cmを開腹する手術だ。手術は無事済んで、今は次の検査まで経過を見ている段階だ。
今まで開腹手術を受けたことがなくて、不安で男性不妊治療について調べてみたところ、男性不妊治療の当事者による記事がかなり少なくて驚いた。多くが奥さんの不妊治療ブログの中で「夫から聞いた」という体で書かれており、男性不妊治療を受けた当事者からの声ではなかった。
そういうわけで、当事者から男性不妊治療に関して何かしら情報を発信出来たらよかろうということで、この日記を書くことにした。
私が診断は精索静脈瘤による造精機能障害だった。精巣の周りに静脈瘤が出来て、その熱により精巣の機能が低下する障害だ。↓のサイトが詳しい。
http://www.kameda.com/patient/topic/reproductive_technique/04/index.html
症状は、精巣の機能低下によって、精液中の精子の運動率(運動が活発な精子の割合)が低下するものだった。運動率が低下すると、それだけ子宮まで到達できる精子の数が減ることになる。精索静脈瘤を改善するメリットとして受けた解説は以下の通り。
・運動率、正常形態精子の割合向上(無精子症の人も精子出現に至るケースがある)
・精巣機能の悪化予防(二人目不妊の要因の多くが精索静脈瘤によるものらしい)
・陰嚢痛等の違和感解消
精巣周りの静脈が太くなりすぎて熱を持つ状態になっているのが問題なので、余分な静脈を結紮(けっさつ。縛って止めること)して切断する手術を行うことになる。手術は二通り紹介され、一つが鼠蹊部を2,3cmほど開腹して顕微鏡で患部を見ながら手術を行う方法(顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術)、もう一つが5㎝程4か所開腹して内視鏡を入れて患部を手術する腹腔鏡手術だ。それぞれの違いを示すと大体こんな感じだ。
比較項目 | 顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術 | 腹腔鏡手術 |
---|---|---|
入院期間 | 日帰り | 3日程度 |
値段 | 30万円前後 | 15万円前後 |
再発率 | 低 | 高 |
合併症発生リスク | なし | あり |
結論から言うと、顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術を選択した。健康に関することはできるだけの出費をしていきたい。体は資本だ。
蛇足だが、治療法の説明の中で執刀医の大切さを主治医に教えてもらった。主治医によれば、間違えて精管や尿管を切ってしまい担ぎ込まれた患者がいたそうだ。他にも、動脈を切ってしまい、逆に精巣の機能が低下してしまった患者も診てきたらしい。これから精索静脈瘤の治療をする人には、執刀医選びに細心の注意を払うことを強くお勧めしたい。
手術前は陰毛を全部剃るように言われる。手術の患部なので、丁寧に剃っておいた方がいい。剃ると意外とさっぱりして良い。毛も床に落ちない。
手術は部分麻酔で行われた。麻酔がよく効いて痛みはなかったものの、体内から血管やその他諸々の管が引っ張り出される感覚はある。精巣に伸びている静脈が引っ張られるので、自然と精巣の中の管も引っ張られる感じがする。私の時は大きなディスプレイに顕微鏡で映し出された映像が投影されていた。執刀医が活き活きと「この透明なのがリンパでね、このドクドク動いてるのが動脈。おっ、この静脈太いねー」と手術実況ライブをしてくれた。手術時間は手術室に入って出るまででおよそ1時間。開始時は緊張したものの、看護師さんと雑談しているうちに緊張がほぐれて、手術実況ライブを見る頃には完全に慣れていた。
手術後(当日)は食事後にすぐ痛み止めを飲んだ。痛み止めは痛くなってから、と聞いていたが、親知らずを抜いた時に即痛み止めを飲んでいたことを思い出して迷わずすぐ飲んだ。
術後一日目は、ちょっと試したくなって痛み止めを止めてみた。痛み止めが切れる10時間後頃になると、やっぱり痛みが出てきた。仕事(デスクワーク)にあまり集中できない程度の痛みになるので、痛み止めはまだ必要だった。通勤時間が1時間を超える人は、有休取得か痛み止め常備を強くお勧めする。
術後二日目も、痛み止めを止めるとまだ痛みが出てきた。ただ、一日目とは違ってやや鈍痛に近い感じになってきていて、対一日目比で7割くらいの痛みだった。かなり集中して仕事をすれば、一定時間は痛みを忘れられるくらいの痛みではあるが、痛み止めは常備しておいた方が良い。
術後三日目になると、痛み止めを止めても割といける感じになった。二日目と三日目の差は大きい。まだ若干痛かったが、耐えられない痛みではなかった。痛み止めは仕込んでおいた方が安心。
術後四日目以降は、痛み止めなしでも普通に生活を送れるようになってきた。ただ、歩く早さは六日目くらいまでいつもの早さに戻らなかった。(大体速度半減くらい)
術後十日目になると、手術前にだいぶ近づいてくる。十四日後になる頃には、「患部に触れるとちょっと鈍痛がするが、日常生活上では気にならない」くらいになり、状態が安定する。これはどの手術でも同じだと思われるが、半年くらいは患部が固く膨らんだ状態になるらしい。
私みたいに試そうと思わなければ、四日目まで痛み止めを飲んでおけばほとんど痛みなしで生活を送れる。
術後精液検査はまだ行っていないため、成果はわからない。ただ、目視で確認しても濃度?鮮度?の向上を感じられた。量も少し増えたかな。割と成果を期待してる。
今回の一件で不妊治療についてググったけども、その苦悩の多くは女性から発されるものだった。「不妊は女性のせいにされがち」とは話で聞いてはいたものの、実際に目の当たりにするとこれほど思い悩んでいるのか、と認識を新たにした。
いろいろ読んでみると、この精索静脈瘤については若干とはいえ開腹を行うため、尻込みする男性が多いようだ。そういった男性に、手術を経験した身として少しでも実際を伝えられれば、腹積もりが出来て幾許かの不安を取り除けるのではないかと願っている。
まぁ、こうした治療以前に、不妊治療自体が男女両方をまとめて診るのが標準になってくれるといいのだけど……。
登録した後に精液検査を受けてきた話とそれにぶら下がってる記事を知った。関連性高いからこの辺の記事への反応で書いても良かったな。
精索静脈瘤、意外とよくある症状??
主治医によると、レアな症状ではないとのことです。特に、2人目を授かりにくい原因の8割弱が、精索静脈瘤によるものとのことでした。
書き漏れていたのですが、全症状について手術する必要があるわけではなく、触ってもわからないレベルの静脈瘤であれば薬で処置が可能とのことです。ただ、「陰嚢を触って血管が太いような感触がする」「陰嚢内の血管がふっくら浮き出ている」といった症状がある場合は、手術が必要と言われました。精索静脈瘤の診断は、10分程度の診察とエコー検査のみで簡単にわかります。私の場合は、初診料を除いて7,500円ほどでした。
ちなみに、精索静脈瘤は片方の陰嚢にしかなくても、もう片方にも悪影響がでる場合があります。精巣の温度は体温より2~3度低い状態が正常です。そのため、例えば右の陰嚢に精索静脈瘤がある場合、その精索静脈瘤の熱が左の陰嚢に伝わり、左の精巣の機能を低下させうる、ということです。
胆のうの摘出手術を行った。
深夜3時くらいになるとみぞおちの右手側の痛みで目が覚めて痛みに苦しんでた。
タイミングよく人間ドックを受けたら、大きめの胆石とポリープが見つかったため精密検査送りとなった。
面倒なので放置していたら、ある日、今までより強く、長い痛みがきた。
そして、今まではなかった吐き気がでたのですぐに病院に行って受診した。
MRI、CT、超音波、レントゲン、採血、胃カメラなどいろいろな検査を受けたが「胆石発作」と言うことになり胆のうを取ることになった。
心配なのでセカンドオピニオンや会社お抱えの産業医などに相談したが、全員一致で「胆のうを取った方がいい」と言うことになり観念した。
手術自体は、2時間程度で終わった。単孔式腹腔鏡下手術と言う手術法で手術されたようで、本当におへその中にしか傷口がないのは驚いた。
3cm弱の楕円形の胆石がきれいな小瓶に入れられて渡された、この胆石のためにここ数カ月苦しんでいたんだな、と思うと変な感じだった。
術後の経過は順調で、さすがに手術当日は痛みがあったが、鎮痛剤がよく効いてくれたのでよく眠ることができた。
寝返りが打てないのは辛かったが、睡眠薬も飲んでしまえばあっという間に寝てたので、きっと楽な方だったのだろう。
手術3日後に退院、退院後は腹筋を使う動作は凄くゆっくりだが、何もかもが元通りの生活だった。医療技術の進歩に感謝感激した。
だが、1週間後にちょっと嫌なことがあった。
摘出された胆のうに、病理検査を実施してもらったところ、癌だったと言うのだ・・・
「上皮内癌」だから転移などはなく胆のう摘出で、治療終了と言われたがちょっと信用できない。そういうものなのだろうか。
そもそも、担当医もセカンドオピニオン医も画像を見て「良性のポリープ」と言ってたじゃないか。
と思ったが、確認したところ「実際問題、胆のうを取ってみないとわからない」と言うことらしい。
単純な腹痛だと思っていたら、胆石があって、その先は胆のう癌だったってお話し。
あ~あ、この先長生きできるのだろうか。。。と思ったが、別に長生きしても楽しくなかったりして・・・☺
はてなブックマークのコメントや、Twitterの反応も見ました。
みんな優しいですね、ありがとう。30代で癌になった方も居るようです、戦友として一緒に頑張っていきましょう!
とにかくラッキーだったと言ってもらって、運がよかったと感じています。
「とにかく脂質を取らない」を徹底しました。草食動物のように野菜と、ご飯やうどんの炭水化物、そしてほんの少量の鳥のササミだけを摂取していました。
胆石発作とわかってから摘出手術するまでのおよそ2か月間、上記の食事をすることで発作は起こりませんでした。
(このことで、自分の中でも原因がすんなり飲み込めて、「胆のう取るしかないのね・・・」と覚悟を決めました。)
大きさは、1.3 x 1.2 x 0.8cm らしい。乳頭状ポリープとの記載がある。
8年前の人間ドックから詳細な結果が手元にあるので確認したところ、ポリープは7年前からあった。ただし、とても小さいので経過観察とのメモ。なお、この時は結石は見つかっていない。
その後、毎年受けている人間ドックでは、ポリープについてのコメントは特にない(見つからなかった?見落とした?)。今年になって急に再度ポリープがあるとの診断になっていた。
この1年で成長したのか、数年間見落としていたのかは不明。
3年前から人間ドックで結石が見つかっている、一度発見されてからは2年前、1年前、今年と毎年見つかっていて順調に成長していた模様。
今年は、「かなり大きくなったんで、ポリープの件と合わせて、そのままで良いか精密検査をうけて」と言われている。
超音波検査の見立てでは3cm弱。摘出後確認したところ、同じサイズだった。超音波検査のあの分かりにくい画面からよくわかるな。と感心した。
手術後、翌日から1人で歩ける。ただし、振動が来ると痛いのでおなかを抱えてゆっくり歩くことになった。
手術後、3日で退院。相変わらず歩くのは遅いがゆっくりであれば、長い距離歩ける。1kmくらい歩いて家まで帰った。
退院翌日から会社に出社。事務職なので椅子に座ってしまえばOKなので業務に特段支障なし。
> えっ昨日夜中の3時に覚えのない腹痛で目が覚めて小一時間うなされてたんだけどもしかして?
すぐに検査を受けてください!
MRIとCTと超音波の検査を全部受けても1万円ちょっとだとおもいます。早めに対応できれば何度も苦しまなくて良いと思います。
(一方で、「わからないまま」って事もあるのが、モヤモヤしますが)
セカンドオピニオンの助言などは、なるほどねーと思いましたので受けてみようと思う。病理検査に回された胆のうは残されているのだろうか。
今回の件は本当にラッキーでした、胆石からいただいたこの命、大切にしたいと思います。
あ、そうだ、病院食はあまり堪能できませんでした。ちょっと好みじゃなかったです☺
半年ごとにCTやMRIの検査をやりましたが、問題ありませんでした。
手術前に私もブログで情報を得て助けられたので、「わたしの場合の記録」を残しておく。
1日目 | 午後入院 | 夕食あり | 22時以降食事禁止 |
2日目 | 手術日 | 食事なし | 10時ごろまでにOS1を1㍑飲む、午後手術(3〜4時間)、術後酸素マスクが外れたら水を飲んでよい(一番つらかった夜) |
3日目 | 朝食:なし、昼:粥食、夜:常食 | ゆっくりお手洗いまで歩けたら色んな管を抜いてもらえる、食べたり歩くと熱が出る。 | |
4日目 | 3食常食 | 前かがみになるが、歩ける。いつもどおりの勢いで食べると痛くてしんどい。チップスター美味しい。 | |
5日目 | 3食常食 | 食べるペースもつかめ、前かがみ具合も少し改善。笑ったり咳をすると痛い。アルフォート最高。 | |
6日目 | 午前中退院 | 朝食のみ | 一日ずつ回復していることを実感 |
7日目 | 休憩しながらも、一日庭仕事できる。 |
8日目 | 近所を散歩するが、陽の下は辛く1時間程度で引き上げる。くしゃみに耐えれるようになる。 |
9日目 | 念の為一日療養する |
10日目 | 仕事復帰。(デスクワーク)6割くらいで仕事できる。 |
20代前半の子宮頸がん検診にて、腫瘍があるとは聞いていたがよくあることなので放置していた。日常生活に影響なし。
年々月経時の症状が辛くなってくることを感じ、2〜3年前から婦人科へ通院を始め、漢方治療を行っていた。(この頃は出産の予定なし)
通院して1年が過ぎ、症状の緩和は見られなかったので、なんとなく婦人科への足は遠のきはじめる。
その後家族計画を始めると、初回から不正出血が数回あり、3ヶ月目に再び婦人科へ。
すぐに癌検査を行ったがこちらは問題なし。大きめの子宮筋腫があると言われる。
-どうするかは家族で決めてね
と言われる。
数ヶ月挑戦するが、心折れ、「この月にだめなら手術しよう!」と摘出を決意。
すぐ手術できるかと思いきや、筋腫を小さくするため「リュープリン注射」を2回(一ヶ月に1回)打たないといけないとのことで、2ヶ月先の手術が決定。
リュープリン注射1回目は生理1日目、2回目は生理の有無関係なく指定された日に実施。
2回目の時期は注射の影響で生理は来ないか、量がとても少ないらしい。
注射のほか、採血数回、貯血(400cc)2回を何日かに分けて行い、貧血になる。
手術を決める前は、いろんな気持ちが顔に出ていたのか、会社の偉い人からも「どうしたの?なにかあったの?」と呼び出される始末。(ありがたい)
人の妊娠・出産も祝えず、これは健康な状態でないと思い、手術を決意。
手術を決めてからは心がすごく軽くなり、心の辛さがなくなった。旦那には、手術までして妊娠しなくても私は今が幸せだからね!!と強く伝える。
あと、術後半年は避妊してくださいとのことなので、もうしばらく趣味に没頭して頑張りたい。
正社員になれないのもわかってる。
保険とかもろもろややこしいものもいらないから、お金を稼ぎたいです。
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僕のスペック
・中卒(正確には高校中退)
・年齢20代
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中学生のころにクローン病という病気を発症。当時は過敏性腸症候群だと診断された。
その後腹痛で通学できなくなり、不登校状態で卒業。通信制の高校に進学したが三年で卒業できないとわかった頃、クローン病だと診断されて退学した。
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クローン病ってなに?って人向けに説明すると、粘膜に炎症が起きる病気。原因がわからないので、完治はできない。症状をコントロールするのが目標。
僕の場合症状がでてから診断されるまで間があったので治療が遅れた。クローン病だとわかったときには小腸や大腸で炎症がおきていて、狭窄ができていた。
腸管内で繰り返し炎症がおきて、傷口にできるかさぶたが積み重なって狭くなったといえばイメージしやすいかもしれない。
炎症を抑えるために免疫抑制剤を使いながら様子を見てたんだけど、狭窄の痛みが酷かったので腹腔鏡手術で切除した。
手術のおかげで狭窄の痛みはなくなったけど、これが原因で現在は慢性的な下痢に苦しんでる。
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慢性的な下痢になると、痔になる。酒飲みのおっさんみたいだが、笑えない。酒飲みは酒を絶てば治るが、僕の場合食生活ではなく腸のせいだから治らない。
痔が慢性化すると、膿んで痔瘻になる。こうなると発熱するし、痛くて座れなくなる。肛門周囲に膿が溜まって、水ぶくれができて、その後自壊(破裂)して中身が垂れてくる。
痔瘻の手術もした。シートン法といって、膿んだ部分をくり抜いて、ストローみたいなチューブをぶっ刺すんだ。
こうするとチューブが邪魔でくり抜いた部分がいつまでたっても埋まらない。その間ずっと膿が出てくるわけだ。
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毎日の排泄が辛い。トイレにいくたび痔瘻が腫れる。トイレにいって、横になって、なにやってるんだろうと思う。
トイレにいく回数がふえるだけで、横になる時間が増える。これじゃ予定も入れられない。
「治してからにしてください」
いや、治したいよ。だけど、治せんのよ(´・ω・`)
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無理して両親のつてで土木建築の現場を紹介してもらい、バイトをしたこともある。
だけど、現場のトイレは使えないからコンビニまで行かなきゃいけないし、下痢プラス痔瘻のコンボで漏らしてしまった(文字通り)。
それ以前に、免疫抑制剤のせいで道具を握れば突発性じん麻疹が出てしまう。
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どうしようもないが、悲しいし、悔しい。
クローン病の患者の会に出席したことがある。職業について語る場面で、普通に「生活保護です」と喋っている人たちがいた。
いずれ僕もそうなるんだろう、とは感じてる。だけど、今は働きたい。20代で諦めたくない。
だけど、手伝ってくれる人なんて周囲にいないし、相談相手もいない。金もない、仕事探しに使える資格もない。学校通ってないから友達もいないし、ネット上の友達っぽい人もいない。ヒモになれるイケメンでもない(というか、ブスだ)。体力もないし、すぐじん麻疹でるし、かゆみから貧乏ゆすりがとまらないどうしようもない人間だけど、それでも諦めるのは辛いんだ。
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両親には今まで数多くの迷惑をかけてしまった。顔を見ただけで疲労困憊しているのがわかる。申し訳なく思う。
だからこそ、経済的に自立、もしくは家計を手助けするぐらいのことをしたい。
だけどネットの求人を探しても、中卒の病気持ちを雇ってくれるところはない。学歴不問のラブホの厨房のような仕事でも、スケジュールに穴を空けられると困るし、勤務中にトイレに行くのは困ると言われてしまった。
狭い知見しか持ち合わせていないから、これ以上僕一人でできることはない。
雇ってくれる経済力のある人は自殺者1人減らすと思って声をかけてほしい。雇用者じゃない人も、こういう仕事ならいけるんじゃね?と思ったら書き込んでほしい。
今現在夢も希望もないが、ここに書き込めばなにか見つかるかもしれないと思った次第。できるだけ返信はするので、よろしく。
Twitter https://twitter.com/kuron_hatena
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まず高校を卒業したら?と考える人がいるかもしれないけど、親父が借金抱えていて経済的な余裕がないんです。学歴のせいで中卒OKなバイト探すだけでも苦労する有様なので、将来的には高校を卒業したいと思っています。だけど、まずはお金です。そういうこともあって、この日記を書きました。
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追記2
クローン病患者なので、特定疾患による医療費の助成は受けていますが、障害者ではありません。だから、障害者雇用枠で就職することは出来ません。
障害者と健常者の間でセーフティーネットからこぼれ落ちた男の話として読んでもらえれば理解しやすいかと思います。
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追記3
>>住み込みや単身赴任でもいいのだろうか。通院があるから難しい? 希望勤務地とかそのあたりの条件が意外とポイントじゃない? 引っ越しも可なら、意識高い系の農業法人とかなら宣伝も兼ねてワンチャンないかな?
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二ヶ月に一度通院して、ヒュミラをもらうサイクルを繰り返しています。
二ヶ月に一度なのは、特定疾患の助成の度合いが「高額かつ長期であるか」で決まるからです。都道府県によって違うみたいですが、僕の県では高額の支払いが年6回以上あって、世帯収入が低収入の場合、月の支払い上限額は5000円になります。ヒュミラ二ヶ月分で30万円ほどかかっているので、一割負担でも三万円。かなりデカいです。
なので、二ヶ月に一度クローン病(IBDでもいい)に詳しい先生がいる病院に通院ができて(高額かつ長期のための実績づくり)、ヒュミラが受け取れて、医療費の助成が受けられる立地なら、どこでもいいです。
もちろん農業もばっちこいです。ただし、ヒュミラのせいで感染症になりやすかったり、怪我が治りにくかったりするので、そういう仕事には注意が必要です。
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追記4
>>gonzales66 京都難病支援パッショーネ 上野山さんの京都新聞の連載 > 難病患者 就労への挑戦
>> 「41歳男性、難病患者で通院中、はい、重症筋無力症という病気です。短時間労働を希望しています。はい、障害者手帳は持っていません。あ、そうですか…失礼します」。おおむねこんなパターンで撃沈します。後で担当者からいつ頃病気は治るのですかと聞かれ、「いやあ基本治らないっすわあ」とこのくだりまでがいつもの流れです。
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僕のバイトの面接もこんな感じでしたね。この気まずさ痛いほどわかります。
長時間労働希望のほうがシフト埋めやすいのはわかるんですが、慢性的な下痢で痔瘻患ってるとトイレが長いんでワンオペ無理です、短時間労働希望です、と告げると理由を聞かれます。
病気を告げると、障害者手帳の話になり、持ってないというと、いつ治るの?と聞かれて撃沈。
唯一の例外は新聞配達のバイトでしたね。人柄採用でした。下血が酷くなり痔瘻が悪化、患部が腫れて自転車を漕げなくなり、一週間の研修が終わると同時にやめちゃったんだけどね(´・ω・`)
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追記5
>>worris 戀塚昭彦さんがUCで在宅勤務ですね。私はCDで経腸栄養剤を補助的に摂取して通勤できています。
僕もそれ試してみたんだけど、経腸栄養剤(エレンタール)にすると下痢の回数が増えちゃうんだよね……浸透圧のせいかと思って薄めに作ったり、鼻チューブで就寝中に一滴ずつおとすのとか試したんだけど、お腹ゴロゴロして日中なにもできないわ、下痢の回数増えて痔瘻が悪化して、外科の先生に排膿(患部を切開)してもらうことになったりと散々だった。主治医のススメで栄養指導も受けたんだけど、エレンタール無理なら他にない、とさじを投げられてしまった。
クローン病の好発部位である回腸を切除すると下痢になりやすくなるみたい。
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追記6
>>a254103 患者の会に生活保護を受けていない人たちもいそうだけど、その人たちはどんな仕事をやってるのだろう?参考にならないかな??
患者の会は今現在健康的な生活を送れている人しかこないので、あんまり参考にならないんですよ。
パターンA、下痢や痔瘻に悩んだことはないし、狭窄になったこともない。免疫抑制剤やエレンタールでコントロールできている人。
パターンB、下痢や痔瘻や狭窄に苦しんだが、ストーマ造設手術を行い、オストメイトになった。現在は障害者として普通に生活できている人。
だから参考にならないし、相談するとストーマにしちゃえば?としか言われない。主治医にそのことを伝えると、クローン病自体はコントロールできている(実際小腸、大腸の縫合後に潰瘍が見られる以外再燃していない)。QOL(生活の質)と就職は別問題(なので関知しない)と言われました。
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追記7
自分の健康面での将来が不安で「クローン病を患っていて、とうとうストーマになった患者さんのブログ」を見ていたんですが、コメント欄をみてもアドバイスが殆どなかったんですよ。僕自身fc2(アメーバだったかも)で一度記事を書いたことあったんですけど、最初のコメントが通販でサプリメント売りつけている別ユーザーの慰めのコメントでした。そういうのはもうお腹いっぱいなので(いっぱいなので)あえて増田かな、と。
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追記8
>>pmonty きっついね。自助努力ならプログラミングだと思う。あとブロガー(文才あるよね)。流行りならYoutuber, Vtuber とか?住んでる県か市くらい明らかにした方が救済が期待できるのではないかと。
どこまで書いていいのかわからなかったので書いてなかったんですが、大阪府在住です。
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追記9
>>いちおう欲しい収入は書いたほうがいいんじゃね
本音でいうと、お金をもらえるなら具体的な金額はどうでもいいです。10円とかじゃ困るけど……。
高校をちゃんと卒業するためのお金を貯めたいって目標はあるのですが、それだって残ってる単位40ほど×1単位9000円でけっこうな額になっちゃうし、入学費用(退学してるので)も含めるともっと増える。
二年以上新しく服買えていない(バイトの面接でジーンズダメと言われて本気で困った)、未払いで電話が止まること多い、というかクレカが全部死んでる、家差し押さえられた、車手放した状況なんで、世帯収入増えるならなんでもいいです。
そのうえでですが、僕の医療費の支払い上限は5000円で、特定疾患による医療費の助成表から逆算すると世帯収入は370万円以下のはずです。これが370万円~810万円になると、上限が10,000円になります。年6回通院なので、30,000円の負担増がペイできて、家計に貢献できるならうれしいです。
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みんないろいろありがとう。まだ報告できることはないけど、TwitterのアカウントにDMがたくさん来て嬉しいよ。
ブログやらないの?って書き込みはあったけど、このアカウント思いつきで取ったので、IDがkawango2525なんだよね。誤解しか生まないからどうしようか悩んでるよ。
ちなみにkawango2525なのは、Twitterで低能先生がトレンド入り→kawango2525のつぶやきが話題になってるのを知る→低能先生についてのはてなアノニマスダイアリーの記事を読む→自殺を考える→禁止されていた飲酒をする→酔った勢いではてなアノニマスダイアリーに記事を投稿しようと思い至る→アカウントを取得するって流れだったからだよ。
Twitterのアカウントは見ているので、なにか用事のあるかたはDM送ってくれたらと思うよ。
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来週中になにか報告できるかもしれません。DM送ってくれた皆さん本当にありがとう。この恩は働いて返します。
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嘘のような本当の話だ。
昨日の人気エントリーに入っていた研修医2年目の子の話https://anond.hatelabo.jp/20180630150652を読んで俺も書こうと思った。これは俺個人の意見だから、外科の先生みんながそう思っているわけじゃない。だから批判するなら俺だけにしてほしい。
俺のころはまず初期臨床研修制度ってものがなかった。2年間いろんな科をローテーションするってやつがなかった。だから当時俺たちは卒後すぐに診療科を決めなくちゃいけなかった。俺は家が病院ってわけでもなかったから、何科に行くのも自由だった。だからこそ悩んだよ。だってまだ俺その時25才だぜ?25才で一生やってく仕事なんてそんな簡単に決められねーよ。学生時代に2週間ぽっち診療科をグルグル見たってさ、たった2週間だぞ、そんなんで決められねーよ。
でさ、悩んだ挙句俺は呼吸器外科に入ったよ。入った理由はさ、バスケ部の先輩にグイグイ引っ張られてっていうただそれだけ。2個上の可愛がってくれた先輩が「外科はおもしれーぞ。俺んとこ来いよ」って飲み会の席で肩に手を回してきて「外科はいいぞ、毎日楽しい」って言うもんだから酒の力もあって俺は入局宣言した。でも別にこれは今でいうパワハラなんかじゃなかった。嫌ですって断ったらきっとすぐ解放してくれたろうし、何よりその外科を語る先輩がすごく楽しげだったんだよ。
入局してからはさ、毎日忙しかったよ。でも楽しかった。最初のころは丁稚奉公みたいな感じで上の先生のアシスタントとしてちょこちょこ術野を動き回ってた。外科系は体育会系の熱いやつらが多くていっぱい叱られたよ。でも仕事が終わった後医局でたまに開かれる飲み会はいつもベロンベロンになっていた。みんな外科が好きで、いつもこの前ああ切った、あの時もっとああすればってのを酔っぱらいながら話すんだ。うちのとこは教授もガンガン術野に入った。雲の上の存在だと思ってた教授だったけど術野で隣にいると不思議と距離が近いように感じたよ。教授が大事にしている日本酒をこっそり講師の先生が出してきて飲んだのもいい思い出だ。
外科のいいところは昨日出来なかったことが努力次第でできるようになるところだ。最初は教えられた外科結びを先輩に遅せぇなぁとからかわれながらやっていた。でもやればやるだけ少しずつ速くなる。今ではすっかり俺も教える側でからかう側だ。
術式もどんどん新しくなっていく。より侵襲が少なく、より速くに進化していくんだ。今は開胸よりも今は胸腔鏡手術が主要になってきた。胸腔鏡手術…VATSっていうのは胸に2,3cmくらいの穴あけてそこから細長い鉗子やカメラを突っ込んで、画面見ながら手術するんだよ。すげぇよな、胸開かなくていいんだぜ?俺も初めてやった時、すげぇな、本当に面白れぇなって思った。群馬大の腹腔鏡手術の件は医局でも結構話題になった。やっぱり腹腔鏡とか胸腔鏡ってのはすごく難しい。一朝一夕でどうにかなるもんじゃない。俺のいる大学病院は週3回、大体一日2件手術があるけど、自分が入る手術はその半分くらいだ。それだけの手術じゃ上手くなりようがないから時間外にトレーニングルームに籠って練習する。でも努力した分今日やったことが明日はもっと速く、正確に、できるようになる。だから俺は結構好きだし他のやつらも結構好きなんじゃないかと思う。
たださ、若いやつらはどうなんだろうな。外科系は肉体的にキツいってのは本当だからさ。俺の所属する呼吸器外科はまだ手術時間は短い方だと思う。大体3~4時間だ。胸膜の癒着とかあれば6時間とかになることもあるけれどそんなのは大したことじゃないさ。心臓血管外科や脳神経外科なんて1日術野に籠りっぱなしだ。中には椅子がなくて座らずにサポートする先生もいる。昼食休憩や交代はあるところはある、ないところはない。だから外科の先生は基本的に痩せているよ、食う暇がないから。
実習生や研修医はそれを見て外科に入りたいって思うのか、心配だった。俺のころとは随分違って彼ら彼女らは吟味する時間が十分に与えられている。外科を選ばなくていい理由なんか山ほどあるんだ。眼科・耳鼻科・皮膚科・泌尿器科のようなマイナー科の誘い文句は「内科系の管理も外科系の手術もうちの科は出来ますよ」だ。内科業務の合間にちょっとした手術もなんてまさにいいとこどりで魅力的な話だと俺も思う。眼科の白内障の手術なんて30分ごとに患者交代で1日10件もやれる。
次に俺たちは思っている以上に開業が難しいってことだ。体力が落ちてきたら町医者開業って未来がない。いくらVATSが出来るようになっても医局や大病院を出てしまえばそんな手術できない、器具も設備もオペ看もないからな。その点内科やマイナー科は忙しい業務が辛くなれば辞めて開業して悠然と働けるじゃないか。賢いというか自分の将来を見据えている学生や研修医ほど外科を選ばない時代がきているのだと思う。
俺の奥さんは専業主婦で家のことは全部やってくれている。俺はひたすら手術に打ち込んでて家事や育児をそこまで手伝ってあげられなかった。それでもうちの奥さんは優しくて毎日アイロンの効いたシャツを渡してくれるし、息子は息子で部活のことをそこそこ話してくれる。家族に恵まれたと思う。本当に感謝しているよ。だから、もし俺がもう少し忙しくなかったら家族にもっとしてあげられることがあったんじゃないか、と考えることがないわけじゃない。
成績順で上から決まってくアメリカと違って日本の医師は自分の希望する診療科に就くことが出来る。だから一回「辛い、キツイ」って印象がついた科は敬遠される。敬遠された科は残された人の業務が増えますます「辛い、キツイ」の印象が強くなる。このまま外科に入局する研修医がいなかったら、外科の世界はどんどん高齢化していく。農業や伝統工業のように継承していく若者がいなかったらきっと衰退していく。内科が行う内視鏡やカテーテルで診断はつきました、ただ切って治す人はいませんの時代が来るのかもしれないな。
「これ、いくらだと思う?」
術野に入る学生にはこうしてVATSの自動縫合器を見せるようにしている。一緒に入るオペ看や助手にはまたその話かって目で見られるけれど、この機械がカートリッジだけでなく本体すら使い捨てで数万円~数十万だと言うと彼らは驚いた顔をする。その顔を見るのが好きだ。そうだ。俺たちはここで、最新式の機械で最新式の術式で最高の医療を届けているんだよ。こんな些細な会話が彼らの胸のどこかに刺さって、外科に興味を持ってくれたらいいと思う。俺も教授や先輩から教えられた技術や経験もお前に教える、何よりさ
外科はおもしれーぞ。俺んとこ来いよ
痔とうんこ漏らすのを比べると、はてな的にはどっちが重大事なのかなあ。
本人的にはけっこうへこんでる。
なお、まだ漏らしたことはない。
追記。
状態は出口からなんか見えるくらいで、飛び出してきてはいない。痛くもないけど違和感は無視できないってとこかな。
座りすぎなのと、最近お腹の具合が良くなくてトイレにこもる時間が長かったせいかなーという自覚はある。
もうイボ痔の空耳は気軽に歌えないな…
あとトラバの増田へ。実はうちも家族が大腸ガンで手術してる。腹腔鏡手術で済んだけど、当時は大騒ぎだったよ。予後が良い方じゃない部位だからね。
トラバ増田はもしかしてストマなのか。気分を悪くさせたならすまなかった。
卵巣のう腫は、卵巣の中になんか出来ちゃうやつ。
中身はまちまち、人によってはお腹がぽっこりするくらい大きくなったりする。
気付かないことも多いけれど、大きくなった卵巣がコロンとひっくり返って卵管が捻れたり、破裂したりすると一大事。
https://jsgo.or.jp/public/ransou.html
私の場合はこうだった、というのを書く。
婦人科系の症状は個人差大きいので、あまり参考にならないと思う。気になることがあったら病院へどうぞ。
※後半に摘出した部位を食べ物に例える描写があるから、苦手な人は気を付けて
1.発覚
社会人なりたての頃に「自治体から子宮頸がん検査の無料チケットが届いたから」とか「生理痛しんどい」とかそんな理由で近所の婦人科にかかった時に、ついでに発覚。
「片方の卵巣デカいですねー。卵巣のう腫でしょう。現状問題ないので年1回くらい様子見ましょう。」とのこと。
この時、痛いとかお腹出てるとかそういう症状はなかった。全然気が付いてなかった。生理痛はそこそこ重かったけど、のちにチョコ菓子を控えるようになったら軽減されたので卵巣のう腫とはあまり関係ないと思っている。
2.手術を決めたタイミング
時は流れて30代手前、「年1で」と言われていた検査のこともすっかり忘れた頃に結婚が決まり、別の病院でブライダルチェックを受けた。
特に問題はなかったけれど、そこでも言われる「片方卵巣デカいですねー」。
近所の病院に通ってた時よりも少し大きくなっていた。この時で6cmちょっと。通常は2〜3cmで、大体クルミと同じくらい。
このままにしておいても問題はないけれど、妊娠・出産を考えるなら早めに取っちゃった方がいいですよ、とのこと。
やっぱり捻れたりするのが怖いし、妊娠中にのう腫を取ることも出来るけど、今の内の方がリスク少ないし楽なんだって。
それまで手術も入院もしたことがなくて好奇心はあったし、その場で手術が出来る病院を紹介してもらった。
3.手術の内容
へそとその周辺数ヶ所に開けた穴からガスとカメラと器具入れて患部を切ってもらうタイプ。術中は全身麻酔、入院はトータル1週間。お腹を切って開ける開腹手術よりも、術後が楽で回復が早いらしい。
「のう腫部分のみ切除します。術後の生殖能力には影響はないですよ」の言葉に安心したのをよく覚えている。
ちなみにこの時点ではのう腫が良性か悪性か分からない。
担当医曰く「検査した結果を見ると良性っぽいけど、のう腫を摘出して中身見ないと分からない」らしい。
なんとなく、生理予定日を避けて手術の日程を決めた。
入院の少し前、採血・採尿・心電図・肺気量・MRI……色々やった。
クリアファイルを片手にスタンプラリー気分で大きな病院内をウロウロ。
みなさん手術や業務の合間を縫って時間を作ってくださったようで、とても忙しそう。
麻酔担当・手術の際立ち会ってくれる看護師さん・病棟でお世話してくれる看護師さん……他にもいらしたかもしれない。
「こんな手術します、こんなケアします、これ準備してください、もしもの場合も一応覚悟しておいて下さい、質問ありますか、では書類にサインを」大体こんな感じ。とにかく書類が多い。
5.手術当日
「浣腸の後、出来るだけトイレ我慢して下さいね。5分頑張って!」と言われたものの、1分で脱落。今入れたものがそのまま出てきた。無力。
病室で手術着に着替えてから、歩いて手術室に向かう。
手術室は予想に反して朗らかな雰囲気で驚いた。
ベッドに横になり、手術担当の看護師さんとおしゃべりしている内に麻酔が始まり、気付いたら病室に戻っていた。2時間は経っていたらしい。
夫と親の顔を確認して、その後は丸一日眠った。
時折、看護師さんが私の股座をゴソゴソと開けてチェックし、時に拭い、そっと戻して去っていった。事前の浣腸、もっと頑張ればよかった。
腕からは点滴、腰付近からは痛み止め用の管、尿道からは私が麻酔で眠った後に入れたらしい管がそれぞれ出ていた。
腰から出た管は小振りな筒に繋がっていて、痛みで辛い時に自分でその筒のボタンを押すと痛み止めを注入出来る。幸い使う機会は無かった。
点滴のおかげで喉の渇きや空腹感はないけれど、口が渇くので看護師さんが様子を見にきてくれる度にうがいをさせてもらった。
6.術後1〜2日目
手術から丸一日経つと、自分で歩いてトイレに行くくらいは出来るようになった。
多少下腹に痛みがあったけれど、それ以上に丸一日寝ていたせいで体力が落ちたのがしんどい。
あまり寝っぱなしでいると臓器が癒着するからどんどん動けと言われたので、トイレの他にも病室近くの談話スペースで漫画借りて読んだりテレビ観たり、ベッドから出てる時間を増やした。
食事も徐々にあからさまな病人食から普通の食事に変化していった。
7.退院
手術したのが月曜日、退院予定は金曜日だったが、木曜の朝に「元気そうだから後で診察して問題なければ今日退院していいよ」と言われた。
執刀医2人と面談、診察してOKが出たので会計を済ませて退院した。こうもアッサリ終わるものなのかと大層驚いた。
退院後1〜2日はゴロゴロしていたが、3日目から散歩に出て、4日目には仕事に復帰した。元々暇な座り仕事なのですぐ復帰出来たけれど、そうでなければもう少し自宅で安静にしていたかもしれない。
摘出したのう腫の写真には、髪の毛がピンピン飛び出した鶏皮の塊のようなものが写っていた。
中身は歯・骨・髪・脳・脂肪等。
流石は人間の素が入ってる臓器、中身のバリエーションに富んでる。実物は見せてもらえなかった。残念。
8.手術痕
私の場合は腹の4ヶ所に穴を開けたらしい。
へそ・へその下・そこから拳1つ分を空けて左右2ヶ所。
小さな穴ではあるけれど、放っておけば勝手になくなるタイプの糸で縫合されていた。
術後数週間で穴の一つから糸が出てきて抜けた時は驚いたが、あとで正直に担当医に報告したら「別にいいですよー、また出てきたら抜いちゃって下さい」と言われてホッとした。糸が残っている間は少ししこりのようなものがあるが、気付いたらなくなっていた。
傷口の赤み・痒みは時間と共に薄れて、今では乳首色で小指の爪サイズの痣が3ヶ所あるだけになった。
いちばん大きな穴はへそに開けたそうだが、見た目は全く分からない。
手術前が決まった頃、会社に指示を仰いで「健康保険限度額適用認定申請書」なるものを用意した。
医療費がめっちゃかかるというのが事前に分かっていれば、最初から自己負担限度額で請求してくれるらしい。
これを出さない場合は、かかった費用を一旦自分で全額支払い、後日全額から自己負担限度額を差っ引いた額を戻してもらう為の申請が必要になる。
どっちにしろ、支払う額は変わらない。
詳しくはこのあたりを参考にどうぞ。
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat550/1137-91156
私の場合、通院から手術まで全部合わせてトータル10万行くか行かないかくらいだったかなぁ……
もちろんおりた。
それなりに女性特約をつけた生命保険だったので、今回の治療費をペイ出来るどころかあと2回同じ手術受けられるくらいおりた。月々安くない金額払っているだけある。
今回の費用を余裕で払える程度の貯金はあったのでお金については心配していなかったけれど、入院手術で心身しんどかった後にちょっとしたお金が貰えたことで少し気持ちが上向いたのはありがたい。
書くまでもないと思うけれど、貰える金額は各々の契約内容次第なので、私のもらった額は全く参考になりません。
11.その他
意外なことに、術後割とすぐ子作り可と言われた。人によるかもしれないので、同じ手術を受ける人は担当医にちゃんと確認してほしい。
生理周期もズレたりするかと思いきや、変化なし。
変わったことと言えば、他に要因があるのかもしれないけれど、おりものの臭いが軽減され、へその臭いがキツくなった。なんで?
以上です。