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はてなキーワード: 製本とは

2014-03-21

https://kalapattar.stores.jp/#!/items/52ea2a2583f153dafb00019a

写真集自費出版ってすごいと思って1冊買ってみたけど、印刷製本ボロボロでひどいもんだった。

作った本人は浮かれてるみたいだけど、これを売って平気な顔でいるのは詐欺に近いと思うぞ。

作者は写真展やるなんてはしゃいでいるけどボロボロ製本まで補償してくれよな。

2014-03-14

卒業生に冷たいなあ

小保方氏は電子メールで「現在マスコミに流れている博士論文審査合格したものではなく下書き段階の物が製本され残ってしまっている」と説明。

早稲田大学広報担当者は、そのような要請認識しておらず、別版の博士論文についても知らないと述べた。また、大学による博士論文について指摘された疑問点に関する調査は継続中だと話した。

http://anond.hatelabo.jp/20140314153748

博士論文は以前までなら大学には無いよ。全部国会図書館

小保方氏は14日朝にウォール・ストリート・ジャーナルWSJ)宛てに電子メールを送り、2011年博士号を取るため早稲田大学に提出した博士論文無断引用疑惑について回答した。

小保方氏は電子メールで「現在マスコミに流れている博士論文審査合格したものではなく下書き段階の物が製本され残ってしまっている」と説明。

大学側には、小保方氏が下書きだとしているこの論文撤回要請したという。

これ、何も知らない馬鹿擁護者か、もしくは余計に混乱させて楽しもうとしてる馬鹿なのか知らんが、

流石に本人じゃないと思うけど。

そもそもなんでWSJに送るんだよ、いみわからんだろ。

2014-02-23

アンネの日記を破損する意図がわからない

この世に現存するアンネの日記を全部焼き払ったところで、著作権切れの本、しかも有名本なんていくらでも製本できると思うんだが。

仮に、現存するアンネの日記と、出版社デジタルデータを全部消去できたところで、ホロコーストをなかったことになど出来ないと思うんだが。

ホロコーストをなかったことにする派の犯行に見せかけた犯行

うーん、それだって無意味だよな。

わからんホントわからん

2014-01-04

同人誌の簡単な作り方

別に仲間は後からついてくるから、とりあえず申し込み書を取り寄せて、申し込んで本を作ればいい。

同人誌なんだから最初は手製本で十分。パソコンプリンタがあれば簡単にできる。

別に手書きでコンビニコピー機で複製でも構わない。いきなり印刷所に出すこともない。

同人誌を作りたい対象をめちゃくちゃ好きになる。

好きが足りないと途中で面倒になる。とにかく誰よりも好きになる覚悟があるとあとは作業だ。

ネタ出しをする

好きなもの面白そうなことを考える。内容は人による。できればオリジナルがいい。長続きする。

パロディならば、何かと何かを掛け合わせる。オズボーンのチェックリストを使うといい。

アイディアが膨らむ。

表現方法を決める

絵が描ければまんがだろうし、文章が好きなら小説だ。どちらも苦手なら、データを集めてデータ集にする。

CD-ROM画集PCゲームもありだ。

台割を作る

本とというのは、大体4の倍数のページ単位でつくる。

後で製本したとき無駄がでない。

最初にもくじがあって、はしがきがあって、本編があって、おまけがあって、あとがきがあってでいい。それぞれ何ページ使うかを大体決めておく。

ここで、本の綴じ方を決めておく。袋綴じならば気にしなくてもいい。ホチキスで留めて折る針金綴じや木工用ボンドを使った簡易無線綴じのときは、ページの割り振りを考えておく。

ページ数は、24から32ページくらいを考えておいたほうがいい。本のサイズはA4を半分に折ったA5が作りやすい。

書く、描く

手を動かす。ここがいちばん楽しいところ。あんまり時間がないかもしれないが、余暇時間をすべてつぎ込む。

時間切れ(自分が作った締め切り)にむかって、納得がいくまで試行錯誤を繰り返す。

表現がつたなくていやになることもある。自分の力のなさに絶望することもある。

苦悩する漫画家小説家を疑似体験できる。ギャラはないけど。

簡単な方法だと文字をwordか何かで打ってプリンタから出力。

絵は、原稿用紙(ケント紙)に描く。絵を描いた原稿に文字を切り貼りする。丁寧に作業をする。

表紙はキャッチーなほうがいい。遠くから見て目立つほうが売れる。

校正

誤字を確かめたり、矛盾がないかチェックする。てにをはも確認する。

プリントアウト

印刷だ。原稿ができてしまえば、完成は近い。家庭用の複合機プリンタならば、コピーモードで複製できるし、工夫すれば両面印刷もできる。

なければ、コンビニでがんばる。コンビには両面印刷は難しいかもしれない。20から30冊つくればいいと思う。

製本

印刷した紙を折る。次にページの順番に並べて、1冊ずつに分ける。

ホチキス木工用ボンドで留める。この作業は、間違えるとやり直しが難しいので、単調な作業ながら気を使う。

最後に本の背以外の三方カッターで1mmくらい切ってきれいに整える。

以下は、余力があったらやってみると面白い

小間(ブース)の飾りつけ

だいたい本ができると力尽きる。もしかすると前日にできたりする。できれば、小間の飾りつけを考えておいたほうが売れる。

会議室のテーブルにかけるきれいな布やテーブルクロスを用意しておく。これだけでだいぶ小ぎれいに見える。

看板を作る。会場内の場所を表す記号を書いたり、サークル名を書いておく。テーブルの前にテープで留めてもいいし、背後にのぼりのように掲げてもいい。

無償頒布

無料で配れるものがあると立ち止まってもらいやすい。しおりでもラミカードでも名刺でも配れるものを作っておく。

余談。会場に着いたら。

服装

女性だと盛装している人がいる。そこまでいかなくても、普段よりおしゃれしていく。面倒ならスーツ。もしくはクールビズっぽく。一瞬の出会いは、その場の見た目が重要なので、気をつけておくに越したことはない。

あいさつ

おとなりの小間の人や会場の係りの人にはしっかりとあいさつする。

立って声を出す

このあたり好みが分かれるが、立って声を出してみると人が振り返る。

「新刊です。どうごお手にとって見てください。」と通りかかる人に声をかけてみる。

これだけで、ぐっと売れる。売れたほうが楽しいよね。

ご健闘をお祈りいたします。

http://anond.hatelabo.jp/20140104170113

2013-12-16

http://anond.hatelabo.jp/20131216003028

あの件に関しては作者が無知すぎたことより、出版社がアホすぎたのが原因

どう考えても、芸大出の絵描きがあんなに他種類の虫の交尾の資料を自前で用意できるはずがない

とすると必然図鑑なりネット写真なり、絶対に他人の著作物を使ってる

これはほぼ確実

世間知らずの芸大生ならともかく出版社がこれに思い至らんハズはない

有耶無耶にできると思ったのかばれないと思ったのか、ともかく浅慮で出版社側はこれをスルーした

しかし冷静に十秒考えて、出版社のやるべき仕事ってここだろ

ただ製本して流通させるだけならだれでもできる

権利関係やらの著者がやらない仕事代理するエージェントから高くない金を持ってくのに

よほど弱小だったのか、日本出版全体が沈没してるのかしらんけど

その後の対応も含めて馬鹿すぎる

これからはこういう出版が世にあふれていることを理解して

絵描きやら小説家やらの表現者代理人雇うなり自分勉強するなり自衛しないといけない時代

2013-12-04

Re: http://anond.hatelabo.jp/20131203184609

公共財価値を損ねることには抵抗があります。父は貧乏ではないですが、読む本を全て買っていたら本棚の整理頻度(処分)が高くなりすぎてめんどうだろうし、やはり節約意味もあるとおもいます。買った本も、参考書の類以外は付箋すらつけていないですね。新聞書評欄が主な情報源だと思うので、大抵は置いてあるのだと思います。待つことには抵抗なさそうです。

俺は貧乏なので、雑誌文庫新書以外の単行本は購入前に一度じっくり読みたいです。専門書やレファレンスなどは買いますが、例えば友人の病気の専門書を読んでみたいというような場合には図書館を頼りますね。手間がかかるがじっくり読める立ち読み、みたいなものでしょうか。

愛書というか、物理的な書籍に関するフェチズムみたいなものは理解はできます。俺にはないけど。電子化から製本はまだコモディティとは言えないでしょう。ぼろぼろになるまで読んだ本は、岩波文庫の薄いの((ショウペンハウエル読書について、とか))くらいなら数冊ありますね。

図書館ボロボロになるのはベストスラー小説くらいだとおもいます。ここで言うのはあくまで綴じ部の近くの開き癖ですね。背表紙が軽く曲がるような感じの。

2013-12-03

http://anond.hatelabo.jp/20131203181606

あんま関係ないけど、そもそも図書館で本を借りるという習慣が全くない俺は好きなように読めばいいじゃんとしか思えない。

読みたい本は全部買うし、そもそも図書館に俺の読みたい本なんてまず置いてないし、読みたいのに取り寄せで何週間とか待ってらんないし、思い出したときに参照したり比較したりしたいのに一定期間しか手元に置けないとか有り得ない。

という感じである図書館を頻繁に利用する人ってどういう文化圏の人なんだろうか。

あ、他の増田レスにある「愛書」という感覚が理解できないな。

本っつーのは単に情報のかたまりであって媒体本質的じゃないよねって思う。

読みやすいから紙に印刷された方がいいってのはあるけど。

汚れたりバラバラになったりで読みづらくなるのは困るけど、それは読みづらいから困るのであって媒体のものへの愛着ではないな。

古い本に書いてある内容が大事なんだったら内容を電子化して再度製本すればいいじゃんって思う。

それに1冊の本をそこまでボロボロになるまで読むのは時間的意味物理的に不可能だ。そんな簡単に1回あたり短時間で読めるような本は持ってない。

という感じ。

2013-08-12

小学校の「課題図書特需と弊害

子供夏休みの「読書感想文」で「課題図書」が指定されてるが、

自分の住んでる区」の図書館では、課題図書の本が予約殺到で、入手できなかった。

ところが、「自分の勤務先の区」の図書館検索すると、全く余裕で図書館予約できた。

まり小学校夏休み課題図書って、全国共通なんじゃなくて、

区によって違うから、A区では予約殺到でも、B区では余裕があったりするんだなあ。

しかし、これ仮に、特定の図書が「全国共通で課題図書に指定」されたりしたら、

その学年の児童数だけ書籍が売れちゃうからカンタンミリオンセラーなっちゃうんだなあ・・・

全国区課題図書指定されたら、図書館の蔵書数では対応不能)

そうすると、教育ギルドの胸先三寸で、課題図書を指定することで、

保護者経済負担と引き換えに)「課題図書特需」を作ることも出来る。

一方、印刷能力製本能力にも限界があるから

例えば「小学校4年生の課題図書に●●を指定しました」と7月に発表しても、

夏休み開始までに100万部も印刷できないから、入手できない児童が出てくる・・・

実際、市町村教育委員会レベル課題図書指定でも、

地元本屋で売り切れ」のような弊害は散見されるようだ。

あと、工作の課題とかで「●●を次の週までに用意してください」と言われても、

地元スーパーでは「●●を学級全員が買い求めてしまうため、売り切れ」なんてこともある。

こう考えると、教育美名で、結構経済活動を歪ませているんだなあ・・

2013-05-17

enchantMOONデモ動画を見た

実際に触ってない野次馬の戯言です。

なんで指を使うの?

ボタンとかはペンで押せば認識するようにしたほうがよくね?

あ、「ペンで押しても反応しますがデモでは指を使ってます」ならいいんだけど。

ペングシャグシャ→消えるってどうなの?

個人的にはペンの反対側が消しゴムのほうがいい感じ。

そっちのが「消してる」感あるし、消しゴムの接地面積(?)的にガシガシ消せるし。

「間違ったらペングシャグシャ」と「間違えたらペンをクルッと回して消しゴムでゴシゴシ」だったら、後者のが直感的じゃね?みたいな。

まあこれはマウスボタンの個数論争みたいなもんだろうけど。

これがもっと大判で、楽譜表示できるといいなあ

当方アマチュアだけどオーケストラ演奏する人間として思った。

PDF楽譜iPadで表示するのはもはや当たり前なので、それの延長かも知れない。

楽譜製本めんどいし、練習のときに色々走り書きしたり消したりが綺麗に素早く出来ると助かる。

ペンで書ける・消せるだけじゃなく、指でなぞって譜めくりとか、練習番号を指定したらそこに飛ぶとか、書き込みの全ページ消しと1ページ消しをボタン一発で実行する機能も欲しい。

ステージ演奏オケピットと野外演奏では周囲の明るさが違うので、いずれにも対応するのは難しそうだけど。

2013-03-07

エロゲーは何故長くなるのか。

※ムダに長いよ。時間のあるとき暇つぶしに読むとよい

※あまり正確でないまとめ

1. あらゆるものは長くなる。よってエロゲーも長くなる

2. 長さを制限しようとするストッパーエロゲーにはあまり無い

3. 日本経済デフレのせいもあるかもね

4. 長大化で小回りが利かなくなったので衰退した

~~~~~~~~~~~~~

積んでた夏空のペルセウスやってたらこんな記事が話題になってたので、以前考えてたことを出力してみた。

エロゲーは何故長くなるのか。長くならない理由がないから。

まずもって、世の中のたいていのものは放っておくと長くなる。全部突っ込めばそれだけ長くなるし、切り捨てるのにはセンス覚悟が要求される。

論点を置き換えて「他のジャンルの作品は何故長くならないのか」と問うてみた方が話が早くて、フォーマット制作体制や商業事情物理法則に種々のストッパーを見つけることができる。テレビアニメには放送枠があるから1話30分弱に収まるし、読者アンケートの結果が悪い漫画は打ち切られる。ボリューム制作期間と費用は通常比例するから10時間映画はペイしづらい。観客の体力も保たない。製本技術には限界があるので京極夏彦川上稔がある種のチャレンジャーとして驚かれる。商業作品である以上、諸々の制約と歴史的経緯によって現在ジャンルの姿がけしてベストな形ではないにしろあり、いまも着々と変化している。

ところで家庭用ビデオゲームというのはある意味で特殊なジャンルで、この手の制約が相対的に弱い。(どういう経緯があったからかは知らないが)企業成果物として単品売り切りで販売されるために一作で完結していることをより強く求められる。連載形式や短編連作は馴染んでいない。アーケードのように課金制ではないため私的な場で長時間にわたってプレイされる。デジタルデータであるがゆえにボリュームの制約が相対的に弱い(勿論家庭用ゲーム機歴史とは一側面ではすなわちデータ容量との戦いでもあったということを知らないわけではないが、しかしそれは、書籍のページ枚数やテレビの放送時間とは本質的に異なった枠組みだろう)。そしてエロゲーもこの例に漏れない。

いま、エロゲーを長くさせない/シナリオ量やCG枚数や楽曲数やキャスト数、ゲームエンジンの性能、その他全てを含めて総体的に立ち現れる「ボリューム」を一定程度にとどめようとするなにがしかの制約を想定してみたとき、せいぜいメーカー経営体力とメディアの容量、それからマシンスペックくらいしか思い浮かばない。後ろ2つは開発環境消費者プレイ環境にある程度近いのもさることながら、そもそもPCの廉売とスペック進歩、間接的にはブロードバンド環境の普及がエロゲーの長大化を物理面で下支えしてきたように中長期的にはむしろブースターとして働いている節がある。トップブランドフラッグシップタイトルが折に触れて消費者側のマシン更新を促してきた事実もあるように、決定的な歯止めとなっているようには見えない。1点目にしたところで、勿論この業界の危うさ、開発企業経営基盤脆弱さは消費者にもつとに知られたところではあるが、零細ゆえに諸々の手段で延命可能であることもまた、たとえば半ばアパレルメーカーと化し盆と正月衣服楽器を売りさばく某ブランドの例から知ることができよう(もっともこの手の主客転倒した経営と現状の市場を席巻している初回特典偏重商法が相まっていくらかのエロゲーメーカーのグッズ屋化を促進しているのだが、さすがに本論から逸れているので一旦措く)。そもそも零細的な企業体制でも比較的手軽に参入可能な市場として開発者の側からかつてエロゲーは持て囃されたという歴史もある。

ところで、「ボリューム」と書いた。実は「CG枚数や楽曲数やキャスト数」は、これはきちんとデータをとって検証したわけではないけども(誰かやってください、というかもう先行記事があるでしょう)、一部の大作を除けば体感としてはここ10年、さして増加はしていない。勿論マシンスペックの向上に伴って画質も音質も向上してきたが、数量としてはほぼ横這いじゃなかろうか。むしろ攻略ヒロイン数なんかは全体として微減の印象がある。じゃあどこに工数が注ぎ込まれて「ボリューム」感を実現しているのかっていうと演出のスクリプトゲームエンジンの融通とシナリオ量で、だから「長大化」として語られる。そうしてヒロイン数が割を食う。

畢竟、「これ以上長くすると開発スタッフ死ぬ」以外に天井が見当たらないのがエロゲーであり(実際菜種油を搾るように業界人の首が絞められた末に納品された成果物を今われわれはプレイしている)、そして消費者ぼんやりと長大化を期待した。マルチエンディングADV市場大勢を占めるようになったがために、ビデオゲームでありながら作品間で「ボリューム」を直接的に比較することが可能となったのも後押ししたのかもしれない。あるいは国内経済デフレーションと関連付けることだって可能で、フルプライス=税抜8,800円の価格設定はここ10年以上にわたってほとんど揺らいでいない。数年前からいくつかの大手メーカーが大作に限ってようやく税抜9,800円に手をつけた程度のありさまで、であれば同一価格内での「品質向上」を求める圧力が加わるのは自然の成り行きだろう。それでなくても市場2000年前後をピークかくしてエロゲーは長大化の一途を辿り、ジャンルとしては衰退した。

これは当然の展開で、しばしば指摘されるように現代コンテンツ飽食の時代趣味時間の食い合いとなるので長ければ長いほど不利になる。そんなの知ったこっちゃねえ俺は何十時間何百時間でもエロゲーを続けるぜって御仁には頭が下がるばかりだが、ジャンルの/市場健全性とはかようなストイシズムとは対極の、ヌル裾野の広がりによって担保されるのであって、エロゲー修験者ばかりではジャンルは早々に先細る。複数買い&積みで支援するのも似たようなもので、そこに健全な言説(そもそもインターネット上のエロゲーについての言説が「健全」であったためしなぞいまだかつてあったのか甚だ疑問だが)は生まれ得ないし、エロゲーは他のオタフィクション同様、本質的には中・下層の大衆賃金労働者の変種としてのオタクによって担われる速度重視のサブカルチャーの一種であるのだからルネサンス期のメインカルチャーのような貴族パトロンによる全面的支援などという夢は早晩挫折しよう。

速度。現代インターネットで語られるオタフィクションとしては何よりも速度、1単位コンパクトさと間口の広さ、新陳代謝の活発さが重要で、そして先にも触れたように「ボリューム」と開発期間はふつう比例する。込められたアイディアも思想も発売時には陳腐化している。ゆえに、足回りの悪くなったエロゲーが往時の勢いを失うのも自然の流れだろう。

・おわりに

突っ込みどころ多いしエビデンス挙げてないし、取り扱うのが面倒でわざとスルーした話題がいくつかあるけどまあいいや。気力の保つあたりでアップしておく。

それにしても、平均年収300万円以下って、まあ天引きor確定申告前の数字なんだろうけど、俺より貰ってるじゃねーか。まあ激務やスキルクリエイター幻想に見合わないって趣旨なんだろうけど。

この手の、市場の縮小と消費者層の年収減と割れの話はオバフロの人はじめ、色んな人が語ってるから適宜ググるといいと思うよ。

夏空のペルセウスは大変エロかったですが他に言うことがありません。minoriの歴代作品に比べて開発期間=資金の限られている中で最善を尽くしたんだろうなあ、とは思うけど。

すぴぱらの続きマダー?

2012-11-20

日曜に開催されたコミティア102で青二才小説を買った。(その2)

http://anond.hatelabo.jp/20121120220837

まず叫びたい。

推敲しろ推敲しろ推敲しろ

大事なことなので三回言いました。推敲大事

以下のやりとり

https://twitter.com/siyo77/status/267549568416223232

https://twitter.com/tm2501/status/267552746234839040

http://d.hatena.ne.jp/TM2501/20121009/1349714145コメント欄

http://d.hatena.ne.jp/TM2501/20121017/1350423259コメント欄

を読む限り青二才は誤字脱字をあまり気にしないと明言しておられる。

誤字・脱字があっても読めるさ、確かに。人間の脳は優秀だから補完してくれる。

ケンブリッジ大学コピペは確かに読める。 

でも今回の小説って青二才にとって初めて作った同人誌なんでしょ?

大事大事なハテブタワーができたブログの延長線なんでしょ?

にも関わらず誤字・脱字・誤植が無いページが無い、って

ブログ、文章、同人誌に対する愛が足りないとしか思えない。

しかも基礎中の基礎で間違えて…

改行したら一文字下げる、なんて小学校読書感想文でも指摘されるレベルだよ。

 小 学 校 !

今まで誰からも言われなかったの?小説にも作法ってあるんですよ。

今まで二十三年間一度たりともまともに小説を読んでもらえなかったんだね。

高校でもmixiでも楽天ソーシャルでもはてなでも。

可哀想に。

読者舐めてるよ。正直。

偉そうにhttp://d.hatena.ne.jp/TM2501/20121119/1353321312

蟹丹って絵師批判してるけどさ。

何が”500円で高いイラストもある”だよ。

俺の600円返せよ。

すべてのページに誤字・脱字・誤植がある同人誌なんてありえないよ。

中身について

誤字脱字だけじゃない。

小説としても読みづらい。まず、人物描写が適当すぎるよ。

なんで主人公高校生新聞部員だ、ってことすら

56ページ中20ページまで読まないとわからない構成になってんの?

もう1/3過ぎちゃったよ!

廣井一真が「白黒はっきりつけようや」ってパンダが言ってるTシャツを着ている、

なんてもっと優先順位が低い情報だよ。

もし構成が変えられない、これで完成されてるんだ!って言うならせめて

登場人物紹介を表紙の裏でも挟み込みでもいいから書いて下さい。

あとヒロイン。神美木うたちゃん。

ヒロインなんだよね…ヒロイン主人公小説の中で初めて出会った時の描写が

”そこへ、中学生ぐらいかな?若い子がメモを持ってやって来た。”

の一行だけ。そのあとは桃の値引きの描写に移るわけだが。

いや、何ページ削ったか知らないけど、ヒロインの初描写が一行だけって…

その後も外見の描写がほとんどない。

髪が長いか短いのか、メガネの有無、服装、色白なのか色黒なのかetc

小説には絵がないからそういう描写をきちんとしてくれないと困ります

もっと神美木うたを読者が想像できるように書いて欲しかった。

神美木うたの言動って結構可愛いとこあるのに全く生かせてないよ。

作者の見ている世界解像度が低すぎる。

もっと女の子観察して女の子の魅力が伝わる文章を書く練習をすべきだった。

山白様との対面した時との描写もそう。

これクライマックスの一つでしょ?

そもそもこの小説って

廣井一真がサイボーグの友人の助けになるために、現在行方不明サイボーグ開発の権威である

六田豊の居場所を知っている可能性がある神様「山白様」に会いに行く、って話でしょ。

で、山白様に会うために神美木うたのおじいちゃんを説得して案内人である

神美木うたと一緒に登山して、やっと山奥にある山白神社にたどり着いたわけだ。

で、いよいよ山白様との対面なわけだけど。

廣井一真の心情が一切読めない。

緊張してるのか、興奮しているのか、達成感を感じているのか。

いや、あんた神様と対面してるんだよ?神様。汗の一つくらいかいてもよくない?

あとそうそう。

山白様に会う目的サイボーグの友人の助けになるため、ってことは

p50で廣井一真が山白様に説明するんだけどさ。正直目が点になったよ。

サイボーグ?え?今までこの物語世界SF要素あった?

携帯すら登場してないじゃん。いや…もし驚かすのが目的だった、

て言われればはい、そうですか、ってなるけども。

時代背景をもっと説明して欲しい。

作者の見えてる世界、作者の当然って言葉にしてくれないと伝わらないんです。

自分結構頑張って読もうとしました。

この小説タイトルでもあり、繰り返し本文中でも使われていた

「自由にしたらいい」

ってフレーズはどう評価していいのかまだわかりません。

主人公に影響されて神美木うたが変化してるのはわかるけど、

主人公ってそんなに自由だったかなあ。

「らしさ」と「創作」と「想像力」と…

http://d.hatena.ne.jp/TM2501/20120810/1344553250 という記事の中で

私の中で、創作のもの冒涜されたような憤りを谷川ニコ氏に覚えたので、

「教えてやる」ぐらいのお節介と、「腕切り落として、漫画家なんぞやめちまえ」という殺意を込めて、

記事を書かせてもらいましょう。

なんて書いてるけどさ、創作のもの冒涜してるのって青二才その人だよ。

ネタで作るにしろ、真面目にやるにせよここまでつまんない(&バカ)な作品を作る奴にアニメとか社会とか語って欲しくない。

最後ボーカロイドの曲以外何にもいいところない。 / “AZM48 the movie ビギンナイト(低画質版) ‐…” http://htn.to/DQBeiu

https://twitter.com/tm2501/status/267748014754516993

いやはやごもっとも。

”ここまでつまんない(&バカ)な作品を作る奴にアニメとか社会とか語って欲しくない。”

内容についての言及ラスト

この記事は初めて見たけど、僕が今回の同人誌でやったことがいくつか入ってたので

「これは信憑性がある」と思う。 /

マンガ小説ネタに困っているあなたへ。最高に面白いSFストーリーを作るための

10アイディア : Kotaku JAP…” http://htn.to/vghTEW

https://twitter.com/tm2501/status/269112902043201537

って言ってるけどどのアイデアを使ったのか自分にはわからなかった。

というかラスト七ページまでSFだって気づかなかった。

修行が足りないのか。

販売について

その1でも書いたけど、

あとがき、連絡先、印刷製本、発行日、あらすじが何処にも記載されていない”

って正直手抜き感がやばいです。ビンビン伝わっちゃいます

今回コミティアで十四冊買ったけどここまで何も無い同人誌青二才のものだけ。

自分でもわかってるから自己採点45点、なんだろうな。

僕の場合は、同人誌だすとしてもブログと一体で認知されないとあんまり意味がない。

どっちがメインかではなく、相乗効果から。結局は色んな人を繋ぐ事が

文を通じてやって来たことだから、僕個人のロイヤリティーはその知名度だったり、

オタク経済も両方のモノが出せることにあるんだわ。

https://twitter.com/tm2501/status/269009686911676417

いやブログurl載ってないんだけど……

前半四つはまあいいとしても

(普通は奥付に書く

参考↓

http://www.paradisearmy.com/doujin/pasok5i.htm

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1431302149)

あらすじが何処にもないって文章系の同人誌として結構致命的じゃない?

売り子に聞いてもわからないようだったし。

商売とは客を見抜くこと。

https://twitter.com/tm2501/status/267962003950292992

うん、いいこと言うじゃない。でさ、想像してみようよ。

文章系の同人誌を買う客が仮に「自由にすればいい」を手に取ったとしよう。

あらすじはない。登場人物紹介はない。あとがきもない。手書きポップもない。

売り子に聞いてもあらすじがわからない。表紙も手抜き。

パッと開くと文字密度ラノベ以下。

買うと思う?普通に考えて。商売に詳しいんでしょ?

ブログでもツイッターでも小説のあらすじを一切示していないのだから

せめて背表紙にあらすじを載せた方が購入しやすいのでは?

2012/11/21 訂正 背表紙→裏表紙 他人の文章の誤字を指摘する文章内に誤字があり恥ずかしいかぎりです。謝罪し訂正いたします。) 

まとめ

商売としても内容としても正直金とれるとは思えないです。おそらく現時点で世界で一番青二才小説を読み込んだ読者としての感想

無料公開、無料配布をオススメ

で、多分叩かれると思うので、それでももしやる気があるならその批判の中から

有用なのを吸い取れれば次回に生かせる……かも。

フォロー

去年の五月時点で本人曰く ”自分の中で『なかなかのデキ』”

が以下の小説であることを前提にすると、成長はしているかな、とは思う。

フォトグラフ恋愛小説風味の妄想http://d.hatena.ne.jp/TM2501/20110529/1306599193

訂正

以下の五カ所で漢数字算用数字の統一、全角と半角の統一がなされておりませんでした。

2→二

23二十三

7→七

14→十四

その1(全角)→その1(半角)

謝罪し訂正いたします。顔枕に埋めてバタバタするレベルです。ご指摘もっともです。

日曜に開催されたコミティア102で青二才小説を買った。(その1)

予想より遥かに長くなったので二つに分ける。増田青二才小説校正を書くには狭すぎる…

まずは感想ではなく事実関係のみで。

基礎データ

タイトル自由にすればいい-唐沢高校新聞部00-
サークルとある青二才の斜方前進
価格600円
印刷部数70部
ページ数56ページ
サイズA6
文字数45文字
行数12

出した短編の数が九月の予告と違う 

前回のコミティア(9/4)を欠席した時に書いた記事

おわびと予告http://d.hatena.ne.jp/TM2501/20120904/1346755726

では今回のコミティア11/18)で短編三つを収録した同人誌を二冊出す(短編計六つ)

と書いていたが、今回出したのは短編一つを収録した同人誌一冊。

誤字・脱字・誤植が無いページが無い

1.改行後や、段落最初の行頭は一字下げてから
  • p01 2行目 
  • p02 9
  • p03 2
  • p04 10
  • p05 9
  • p06 11
  • p07 2,8,11
  • p08 1,10
  • p09 1
  • p10 7,12
  • p11 3,5,8,10,12
  • p12 4,7,11
  • p13 1,8
  • p14 10
  • p15 2,5,10
  • p16 1,4,6,11
  • p17 1,3,6
  • p18 1,6,8,10,11
  • p19 2,4
  • p20 2,12
  • p21 7,12
  • p22 4,8,11
  • p23 7
  • p24 4,8
  • p25 1
  • p26 11
  • p27 3,8,10,12
  • p28 3
  • p29 2,8
  • p30 6,12
  • p31 3,7,12
  • p32 2,5,9,12
  • p33 3,6,10
  • p34 1,7,12
  • p35 5
  • p36 1,9
  • p37 1,4
  • p38 4,9
  • p39 4
  • p40 4
  • p41 4,7
  • p42 6,8
  • p43 4,6,10
  • p44 6
  • p45 8
  • p46 4,6
  • p47 2,7,9
  • p48 1,3
  • p49 1,5,11
  • p50 5,7,10
  • p51 6
  • p52 7,10
  • p53 8,11
  • p55 7,9
  • p56 4,6,10
2.会話文中の「」(カギ括弧)を閉じる直前に、「。」(句点)は置かない

全ページに対して。数えきれず。

3.日本語として成立していない文
  • p04 7行目 ネギをお買ったのおばあさんと笑顔で会話していた。
  • p14 11行目 言い換え次第で良くなったり悪くなりする語彙表現
  • p18 2行目 良き客とは、良い商売を広め・商売人に気持よく商売するお客のこと。
  • p20 8行目 廣井は座って彼を一目見るなり、彼に警戒心を吸い取られるような感覚
  • p21 7行目 ビクリとして、背筋を伸ばして反論した伸ばして慌て気味に応える。
  • p24 5行目 そんな新聞部はそんなたいしたもんじゃないですよ。
  • p36 6行目 そして、汗一つかいてない廣井はうたが問う。
  • p38 9行目 何も言ってくれないヒロの沈黙不安に感じたうたはチグハグ
  • p52 5行目 よかれと思うこと、自分が何者かだと重いことしかできない生き物です。

4.変換ミスてにをはミス、脱字
  • p05 12行目 強い口調「甘い!」と答えた
  • p06 1行目 満足気に彼女「おいしいの
  • p06 11行目 店員まで巻き込んで小玉スイカ食い始めた
  • p09 1行目 合いの手を売った
  • p11 3行目 やる気なさげに返事する
  • p13 1行目 知ったきがした
  • p16 9行目 【神美木】向かって入っていく
  • p17 8行目 では入りするらしい
  • p29 3行目 口を聞く
  • p29 10行目 ありが~い御神木なのだそうだ
  • p29 12行目 その一本で眠。
  • p36 1行目 急に歌のからだの肉付きを
  • p37 4行目 うたの後をあるいた。
  • p37 5行目 授業聞いて
  • p40 4行目 ヒロに期待したウチの半分ぐらいの返事しか
  • p45 4行目 自分は何物でもない
  • p46 4行目 ヒロはランタンを持って立ち上がった、立ち上がって
  • p49 1行目 烏帽子被り、和装礼服を着た老人が
  • p51 2行目 真実を知っている人達が嘘を本気にしま
  • p52 7行目 先回りして述べる。、今度は
  • p53 11行目 首を横に降って
  • p56 6行目 振り絞ってひろの手を握った
5.作中の地の文台詞の中で言葉の統一

同一の人やモノを指すのであれば表記を統一することが一般的。

漢字仮名の統一

  • p04 7行目 おばあさん    
  • p04 10行目 お祖母さん   
  • p06 7行目 オッサン
  • p06 8行目 おじさん

漢数字算用数字の統一

  • p08 11行目 2つ
  • p13 4行目 1つ
  • p37 8行目 3つ
  • p42 7行目 2つ

○登場人物の地の文での表記の統一

(1)神美木うたは地の文で「うた」と表記されていたが下記の箇所のみ表記が異なる。

  • p53 6行目 神美木とヒロはほぼ同時に

(2)廣井一真は地の文でp30までは「廣井」と表記されていたが

  • p30 6行目 ヒロはうたが適当

以降「ヒロ」と「廣井」の表記が混在する。

○登場人物同士の呼称、登場人物の一人称の統一

(1)女性店員が桃売りの青年に呼びかける際

  • p06 10行目 お兄さん
  • p09 4行目 店長
  • p11 7行目 おじさん

の三通りの呼称を使っている。

(2)桃売りの青年が神美木うたに呼びかける際

の二通りの呼称を使っている。

(3)廣井一真は会話文中で「俺」を一人称として使うが下記の箇所のみ表記が異なる。

  • p09 7行目 「お兄さん、僕がこのかわいい子の代わりに
6.その他

○廣井一真が神美木家で神美木優里に自身の来訪の目的を告げる際、

  • p26 8行目 理事長「唐沢」によれば

と神美木優里の幼馴染である唐沢聡理事長呼び捨てにしているが、これは失礼なのではないか

○廣井一真と神美木うたが山白様のもとへ登山する際

  • p32 10行目 長らく直した形跡のないボロい山道を歩いて行く

とあるが、これはその後彼らが赤い旗を見つけて山道から外れたルートを取る時の

  • p34 8行目 整備された道を外れて山へと入っていった。

という描写と矛盾しないか

まり、「ボロい山道」を歩いていたはずなのに、いつのまにか「整備された道」を歩いていたことになっていないか

○この小説の独自ルールとして、神美木うたの会話文には「」(カギ括弧)を用いず、文頭に―(ダッシュ)を用いるというルールがある。

(1)下記の箇所は神美木うたの会話文と推測されるが、「」(カギ括弧)を用いている。

  • p41 2行目 「そう。『何か
  • p41 5行目 「オシャレね。」
  • p42 4行目 「お母さんが
  • p43 5行目 「知らない世界
  • p43 9行目 「ヒロ、夜って
  • p45 9行目 「灯りのない
  • p46 9行目 「ほんとうだ…。」
  • p56 8行目 「楽しかった

(2)一方、下記の箇所は廣井一真の会話文と推測されるが、文頭に―(ダッシュ)を用いている。

  • p45 7行目 ―その話がこの星と

○一般的には…(三点リーダー)、―(ダッシュ)は二文字つなげて使うが、この小説ではすべて一文字で使っている。

○一般的には?(疑問符)・!(感嘆符)後は一字空ける。ただし、その直後に括弧を閉じる場合は空けない。この小説では一字空けたり空けなかったりしている。

○「5」の部分が縦書きだが数字が横に寝ている。

  • p48 5行目 5、エゴパワー

○今までの章タイトル(0~5)はすべて太字で強調されているが下記の箇所のみ太字になっていない。

  • p53 2行目 6、会いに行くから!絶対に会いに行くから

○この小説では地の文が基本的には三人称一元視点なのだが、突然三人称多元視点一人称になる。

あとがき、連絡先、印刷製本、発行日、あらすじが何処にも記載されていない。

2012-01-22

から思っていたけど

電子書籍って必要かな?いやメディアの形式として。

折角デジタルで文字情報の詰まったフォーマットがあるのに、それを「改行」はともかく(これはPC画面でもあるから)、「改ページ」という情報の途切れを生じさせるものをわざわざ追加している特殊フォーマットに拘る必要があるのかなぁ?

 

・・・いや、申し訳ない、何で拘るかは本当は分かっている。【最終的には(あるいはなんかあった時の為に)印刷したい】人と【だって本の形式になってた方がちゃんとした情報っぽいじゃんと思う人】が結構いるからだ。

 

でもさ、生まれたときからiPadとかあって、全く印刷製本形態メディアに親しんでいない世代ってのがこれから出てくるんじゃないかと思うんだ。教科書内容は全てデジタル情報化可能だし、まぁ、将来的にもう1個か2個技術的な革新が起これば、インプットもっと自然でやりやすくなるんじゃないかと思うし。例えば50年後くらいには、「何でわざわざリンクも貼れない、改ページとかいう見難い仕様の形式に変換しなきゃいけないの?」「書籍形式だとページの端にかかる所を読む時にいちいち0.5秒くらいかかる、これは時間の損失だ」とかいう人が多くなるんじゃないかと。んでそうなったら、殆ど書籍は、例えば1部だけPDF?を国立図書館かなんかに納めて(何かあった時の為に)、いろんな動画とか画像とかにリンクを貼ったままやり取り出来るようなフォーマット現在書籍」として流通している情報代替になるんじゃないかと。

 

何が言いたいかというと、電子書籍メディア変遷の過渡期に出現した相当temporaryなフォーマットになるんじゃないか、ということ。

 

まり、「電子書籍vs書籍」って何かヘンだよね、ってこと。

自分の中では「リンク付き/改行なし情報vs書籍形態情報」の差に比べれば、「電子書籍vs書籍」の差なんて無視出来るくらいのものなので、電子書籍書籍は敵ではなく仲間なんだけどなぁ。

2012-01-21

咀嚼音が聞こえる飲み会にて。

文芸部を、大学3年の夏に退部した。


私の大学文芸部は強豪や有名とは程遠い。

年数回、小説製本してはいものの、

おたく仲間を探しに入部した部員ほとんどだ。

部室は日々マンガアニメ小説の話題で溢れていた。

何のアニメが、このマンガが、と部員は常に自分世界に入って語る。

有名なものしか知らない私にはついて行けなかった。

大学学部など共通の話題をふっても、結局また私の知らない小説マンガで盛り上がる。

自分言葉表現出来ないが、心に何か嫌な気分がこの時芽生えた。

何も変わらないまま、秋が来た。卒業生が来て飲み会を行う行事がうちにあった。


飲み会担当の先輩により、会中におたく話が禁忌となった。

みっともないから、だそうだ。

同意だ。

大学生にもなって、卒業生が来る飲み会サブカルチャーだけの話題しかできないのは情けない。

会が始まった。

葬式のようだった。

乾杯以降、聞こえるのは皿を置く音、咀嚼の音、注文のピンポーン。

常に自分世界趣味しか話せない人間趣味をとったら何もない。

驚いたのは、会中にポケモンをし始めたり、

ワンセグを見始めたりする人間もいたことだ。


私はこのような人間になりたくない。

こんな人間味のない人間ではない。


入部当初芽生えた気持ちを、その時やっと形容する事ができた。

私なりに、話を続けようと頑張った。大学の話や今と昔の部活など、身近のものから、悩み、夢、恋愛話など。

コミュ力が無い私だが、お酒の力もあって驚くほどに話す事ができた。

一生懸命話したら、相手も乗ってくれて、話をしてくれた。

卒業生と個人的に遊びにいく、という仲になった。

少なくとも私のテーブルは盛り上がったと思う。



また、同時に私はこの文芸部に見切りを付けた。

趣味しか話せない人間が、小説で何を書けるのか。

目の前にいる人すら退屈させる人間が、読者を楽しませられるか。

所詮このような人間は、どこかで聞いたようなセリフを切り貼りした小説しか書けないと思う。

2011-11-14

キャラ自分コンプレックスから開き直った話

俺は、物心ついた頃から家にコンピュータがあり、MS-DOSも、Windows 3.1も、PC-9801も触ってた。小学校時代には市内にプロバイダーが一個しかない頃からダイヤルアップ28.8kbpsでインターネットしてたし(時代テレホーダイ)、中学時代にはWeb制作プログラミングを覚えてた。高校時代には自作プログラムを配布したりしてたし、大学時代には代行制作お金もらったりもしていて、今はIT企業に勤めて2年目になる。つまり何が言いたいかと言うと、俺は昔からインドアの陰キャラ陰毛野郎で、コンピュータ友達みたいな奴だった。余暇ほとんどをコンピュータと共に過ごしたし、それはそれで楽しかった。

でもそのせいで、他のみんなが興味を持つことに対して興味を失ってしまった。テレビみないし、基礎体力づくりができてないかダイビングとかスノボとか誘われても行きたくないし、みんなでスマブラやろってなっても俺だけ弱い。俺がコンピュータに向き合っていた時間と同じだけ、他のみんなはテレビを見て話題づくりをしていたし、サッカーとかして基礎体力づくりをしていたし、スマブラの練習をしていた。対して俺は、人間ではなくコンピュータ友達に選んでいたのだ。この結論に達したとき、なんともいえぬ空虚感にさいなまれた。俺は、人と違うことを選んでしまったがために、人が楽しめることを楽しめない人間なんだ、と思いながら生きてきた。

先日、大学時代の友人の結婚披露宴に招待されて行ってきた。余興を頼まれていたので、得意のコンピュータを活かしてビデオレターを作って流してプレゼントした。披露宴二次会の様子を趣味デジイチで撮った写真製本してプレゼントした。参加者に向けて写真ビデオをまとめて思い出サイトも作った。そしたら、ものすごく喜んでもらえた。あ、こんなにも喜んでもらえるんやったら、今まで俺がしてきた時間の使い方、一概に間違いと決めつけるのも良くないのかもな、と思った。生きてたら何かしら経験してるはずで、経験値を得てるんよな。できないことがあっても、できることがあったらええやんな。さ、今週もがんばって働こー!

2011-10-29

電子出版を巡る出版社立場お金編)

つうか、Amazon kindle上陸の話な。

電子出版で、Amazonの取り分が55%もあるので論外だとかなんとか。

最初に書いとくと、その取り分は絶妙妥当だ。

匿名としてリークさせてる記事があったり、何でそんなことになってるか、なんで出版社はそれが正しいと思ってるか、

(あくまでも友人が出版社につとめていてその話を聞いた中から)説明しようと思う。

迷惑かからない範囲でぼかすし、全ての出版社がそうではないし、危機感を持ってる若手は多いというのも念頭においといて欲しい。

まず、出版の経路から。7割を占めるのが一般書店だ。(残りはコンビニとかね)

作者→出版社→取次→書店→読者

それぞれの役割を簡単に振り返っておこう。

出版と取り次ぎだけ補足しておこう。

出版社は、紙に印刷するダケじゃなくて、編集して校正して割付して校了してと、色々調整してくれたり売り込んでくれたりと本当に色々やってる。なので高給取り。

取次が何であるかというと、出版大手5社で3割を占めるとは言っても、細々した出版社が数千社ある。数万ある本屋といちいちやりとりしてらんないので間に挟む。

で、Amazonの55%ってのが一人歩きしても変なので、まず今までの金の取り分を見ておこう。

さ、コレを見てAppleの30%が取りすぎだ!とか言ってた人は少し考えてみよう。

書店出版社の人がパーセンテージに関してあまり触れないのは、当然この割合が念頭にあるからだ。

小売りや飲食店など、商売をした人ならわかる通り、経路が存在すれば当然その人たちに払うお金がある。

本屋は当然ボランティアじゃない。売ったらお金をもらえるからやっとるわけだ。

1500円の本を売れば、330円本屋の儲けになるわけだ。取次は120円、著者は150円出版社が900円。

(実際には金融揶揄されるぐらいややこしくて酷い事になってるけど、まずは割合で)

よく、取次だとか印刷をすっとばせるから電子書籍は安くできるはずだ!と言われている。

出版社の6割の取り分のうち、紙への印刷が大部分を占めてれば確かにそうだ。でもそうじゃないことが多い。

また取次も8%なので、そんなに減らない。

具体的に1500円の本で考えてみよう。

これぐらいが、おそらく既存出版社が考える限界ラインだ。

どうだろう、安いだろうか?高いだろうか?

ただ(出版社最後まで印刷にかかる経費の割合を出さないだろうけども)印刷諸経費は20%〜30%ってとこだろう。

電子出版なら、出版社の取り分は、さらに削ろうと思ったら削れる。

割付を無視したり、印刷製本営業を削れるからだ。

さて、黒船Amazonを振り返ってみよう。

紙の本より安く売る、55%が取り分だ、かなり豪快に見える。

出版社の取り分が45%になるわけだ。

希望小売価格から55%を引いた額となっているのは、Amazon100円セールで売って45円払うわけじゃないよ、と言ってるのだろう)

ここで、日本で受け入れられるであろう電子書籍希望小売価格を考えてみよう。

紙の新書1500円を電子1000円で売るのなら、まあ納得してもらえるだろう。

1000円なら、Amazonが550円(55%)、出版社が450円(45%)となる。

ただし、出版社は著者に印税を払うから、450-150=300円(30%)の取り分になる。

ここで「あれ?印刷費は2〜3割を占めてたんだから妥当じゃない?」と思ってはいけない。元々1500円の本だったハズなのだ。

まり、900円(1500円の60%)のうち、印刷製本が半分を占めていたとしても450円(1500円の30%)が出版社の取り分だった。

これが、300円(1000円の30%、1500円なら20%!)になってしまう。出版社は、努力しなければ達成できない数字だ。

まとめよう。

Amazonは、取次8%+書店22%+印刷25%=55%を寄越せと言ってきている。

これはまあまあ妥当な金額だ。(判型を合わせる手間で5%ってのもまあ妥当

問題は、電子書籍は安いはずだという圧力から希望小売価格」を下げざるを得ないことだ。

すると、割合は妥当でも、金額で一冊あたりの儲けが減る。これが難しい。

しかし、自分出版社けがkindleから出ないのは怖い。だから、牽制し合う。

(これに小売りである書店との関係だとか、自前の電子書店だとかが絡むと、とてもややこしい)

正直、弱小の出版社だったら飛びついてもおかしくない。

在庫抱えなくて良いし、電子化もやってくれるってんだから

流石にアマゾン日本出版社が飲めなくもないギリギリの金額で攻めてきている。

出版社はイヤなので、55%だとか60%がすごく大きい金額だと思って欲しい。

さらに、電子書籍からって安くならないよ、とアピールしたい。

それが今Amazon Kindleを巡る出版社立ち位置になる。

2010-12-08

http://anond.hatelabo.jp/20101208191140

そんなもん一人でできる仕事でしょ

印刷製本はかなりの手作業はいるし、人件費高いよ

それを同等のコストだと主張してる著者、出版社アンフェア振りが気に食わない

廃棄の費用もないでしょ?

モノがないってことはものすごい低コストなんだよ

http://anond.hatelabo.jp/20101208184433

印刷製本人件費が要らなくなるジャン

おまけに紙って時価あるだろ

ディスクは時価ないだろ

倉庫要らないだろ

輸送コストもないだろ

原価、人件費とも圧倒的に低いはず

これで消費者納得するかねえ

2010-10-22

水道水500mlに100円も出すとかバカだろ」

みたいな事を言ってるとある英文記事が面白かったので訳してみた。

********************

http://www.cracked.com/article_18817_5-reasons-future-will-be-ruled-by-b.s..html

未来がハッタリによって支配される5つの理由

理想未来を思い浮かべてみよう。いや、地球最期の男になった自分ゾンビの群れを蹴散らす妄想じゃなくて、社会から見た理想未来を。エネルギークリーンで無尽蔵、品物は豊富で汚い仕事機械が全てやってくれる。みんな幸せでしょ?

でも実は、この未来は既に色んな意味で実現している。そしてこの未来を表す言葉は「屁」だ。

とりあえず説明しようか。

#5.

スタートレック風のユートピアは既に実現してる……っぽい

まず最初ポルノと死んだ赤ちゃんの話をしよう。

もし俺がお前に「予算ゼロで可能な限りのポルノネットから持ってきてくれ」と言ったら、どれだけのエロ画像エロ動画を持ってくる?

多分答えは「全部」じゃないだろうか。

これがちょっと面白い話につながる。ここ数十年、発展途上国では汚染された乳児用粉ミルクで何千もの赤ん坊が死んでいる。あれ、面白いって言っちゃった?ごめん、使う単語を間違えた。とにかく、何が起きてるかって言うと、衛生環境が悪いため母親は粉ミルクを汚染された水で溶かしている。んじゃ何で自分の身体からタダでミルクが作れるのに、わざわざ毒の粉ミルク赤ん坊に与えるのか?それは粉ミルクの製造社であるネスレがそうしろと言ってるからだ。

企業はタダで手に入れられるものに対してお金を出すよう説得する……みんなが知りたかった未来の姿がこれだ。

みんな俺がファイル共有やデジタル著作権や、腹黒なレコード会社の話をするんじゃないかと思うだろうけど、あんなのはこれから来る未来のほんの一片にすぎない。世界は変わった。生まれた時から俺達の頭に叩き込まれた社会ルールはひっくり返されようとしている。

未来学者やSF作家はよく「欠乏のない社会」――スタートレックのように、物質複製機やフュージョンアクターが全ての欠乏を終わらせた社会について口にする。確かに物凄く無茶な妄想に聞こえなくもないけど、俺たちの生活の中では、これが既に実現してる部分が沢山ある。エロなんかそう。今ポルノ空気よりも豊富だ。空気は有限だけど、今人類宇宙燃え尽きるまでエネルギーおっぱいのJPG画像に変換する機械を手にしている。今やおっぱいは無尽蔵なのだ。

さて、ツイスターゲームすら出来ないような狭い部屋でも、そこで過ごす時間のほぼ全てをネットサーフィンネットゲームに使うんだから構わないっていう人がどれだけいるか。彼らは別にプール付きの二階建ての一軒家が欲しい訳じゃない。300ドルネットブックと月額20ドルネット接続があれば、友人、出会い、娯楽、趣味、そして家族や同僚との連絡全てが可能になる。家で仕事をする事すら可能になる。

マズローの欲求段階の多くがデジタルのみで満たされる事が可能なのが今の時代だ。

俺たちネット住民はゲームデジタル著作権等についてぎゃーぎゃー騒いでるだけで、事のスケールの大きさに全く気が付いていない。まるで生まれた時からずっとフェンスの中に閉じ込められた犬が、嵐でフェンスが吹き飛ばされて、周りを見渡して「すげぇ、庭だ!」ってはしゃいでるようだ。

違うぞハチ公。目の前に広がってるのは庭じゃなく、世界そのものだ。

#4.

ビジネスは、生き延びるために無尽蔵な製品が有限であるフリをしなければならない。

というわけで……理想郷が実現した!人類の勝利だ!もうこんな記事読むのやめてパーティでも始めようぜ!

いや、ちょっと待て。粉ミルクの件を忘れてないか?

ここから話が色々とトチ狂ってくる訳で。例えば、公共の図書館は過去500年もの間本を無償で貸し出してきた。出版社は、図書館が本を買っているからこれを良しとしているし、人気のある本なら一度に何冊も貸し出せるよう複数冊購入してくれる。そして何度も読まれると本はボロボロになるから、数年置きに買い換えてもくれる。

そこで、出版社はより優れた本を作り出した。電子書籍と言う、100億回読まれても傷一つつかない不滅の本だ。このとんでもない代物を生産するのに幾らかかるかって言うと、これが1円もかからない。出版社に何も支払わなくても、読者は自分で本の複製品を「生産」して自分パソコンに保存する事もできる。この本もまた「無尽蔵」だ。

なので、出版社にとって次のステップは単純明確だった:本が自滅する仕様にする事。

図書館に売られた電子書籍は1年後、もしくは特定の回数だけ貸し出された後に自動削除されるようになった。これは出版社公共図書館の間でとんでもない論争の種になった。何せどちらも社会の構造をバラバラにするような「ほつれ」を見つけてしまったのだから。考えてもみよう:

A. 自然劣化しないのなら、客に必要な分だけの電子書籍を買い集めて永久に保存する事も出来るんじゃないの?

B. ちょっと待てよ。ただの電子ファイルだろ?じゃ1冊だけ買って、後は読みたいって言う客に対してコピペしてあげればいいんじゃないの?

C. ちょっと待てよ。そもそも図書館なんて必要か?出版社から買って自分で友達にコピーしたものを“貸して”やればいいんじゃないの?

D. ちょっと待てよ。印刷製本も必要ないのなら、そもそも出版社なんているの?作者から直接買えばいいんじゃないの?

E. ちょーーーっと待てよ。作者が作った1冊を用意すれば、あとはみんなそれをタダでもらっちゃえばいいんじゃないの?

ここで何が消滅したかをちょっと考えてみよう。出版会社社員が詰まった高層ビル、本が詰まった倉庫本屋図書館印刷機が並んだ工場、製紙工場、作者が印税で買ったいろんな物。これら全てが消滅。

これら全てを何とか維持していく為、出版社はFARTSと呼ばれるものを利用している。FARTSとはForced ARTificial Scarcityの略で、直訳すると「強制人工欠乏」という意味だ。いや、こう呼んでるのは俺なんだけど、俺くらいのネーミングセンスが連中にもあればみんなこう呼んでるはず(訳注:FARTS=「屁」。以降はこれを「屁」と訳す)。

みんなよく聞け:未来はFARTSに支配される。

みんなソニーマトリックスみたいな近未来バーチャル世界「Playstation Home」がデビューした時を覚えてるか?その時なんとも衝撃的な事件があった。人気ウェブ漫画Penny Arcadeの連中がバーチャルボーリング場にログインして、レーンが開くのを待つため並んでいたボーリング場なんて本当は存在しないはずのバーチャル空間で、だ。全てがサーバ上で0と1で作られてる世界なら、レーンなんて実質的無限に用意できるはずだ。誰でもいつでも使えるレーンが何千も用意されててもおかしくはないのに、俺らに用意されたのは「屁」だ。

#3.

曖昧製品制限が未来の姿

娯楽やコミュニケーションから仕事をするのに必要なソフトまで、あらゆるデジタル製品に言える事だが、俺たちの経済の大半は「屁」によって機能しているのが現状だ。そして時間が過ぎれば過ぎるほど、日常的に利用しているもの全てがその見えない雲に覆われていく。

凄いだろ?でもまぁ、お前さんは上の連中の言われた通りの事なんてしないだろう。企業が何もしなくても手に入るようなものに対して好き勝手に値札をつけるような未来、許すはずもない。これじゃあまるで……うーん……女性自分の体液を使えば済むような事で大量のお金を使ってしまうようなもんじゃないか。

俺だってそう思ったよ。俺は情報強者なんだぜっつって。んで、机の周りを見渡してみた。

俺の隣にはAquafina天然水のペットボトルがある。何故かというと:1990年代ペプシ社とコカコーラ社がペプシコーラの売り上げが伸びない事に気付いて、実質無限にあるはずの水道水を買って、ボトルに詰めて、山の絵が印刷させたラベルをつけて、値段を200倍にして、そんで俺がそいつを買った、という訳。

水の隣には頭痛薬のExcedrinがある。そりゃあ店がローカルで出してる銘柄だって分子構造レベルまで一緒だろうけど、俺は倍の金を出してこっちを買った。だってExcedrinだぜ?キャッチフレーズが「ザ・頭痛薬」なんだぜ?んでその下にあるのがローン支払いの明細書で、「手数料:$5.00」と書かれている。

俺のパソコンなんてもっとやばいぞ。Windows 7インストールしてあるんだけど、新品のHDDだったんで入れたのは200ドルのフルインストール版だ。アップグレード版は100ドルなんだけど、ちなみにどっちもディスクの中に入ってるデータは実は全くの一緒。安い方はただ前のバージョンインストールされてるかどうかが分かる機能があって、無ければインストールさせてくれない仕様なだけ。

パソコンを新調する事になったら、今インテルテストマーケティングしてる新しいプロセッサを入れるかもしれない。で、そのプロセッサ、一部の機能が事前に意図的にブロックされてる。何故かと言うと、そのブロックされた機能が使えるようになる「アップグレードカード」を50ドルで売りつけるためだ。

連中は俺達を虚無に対して金を支払うよう教育してて、俺達はずっとそれに従ってきた。お前の机の上にだって「屁」があるだろ?

#2.

未来世界では俺達全員がラーズ・ウルリッヒとなる

さっき電子書籍を例に出したのは理由がある。俺は機会がある度に本を出してる事を宣伝してる(内容は怪物とチ○コのお話。今はペーパーバック版が10ドルくらいで出てる。書くのに5年かかった。けど現実は、もしアンタが電子コピー版を入手しようと思ったら、それが可能だって事。お前に金を出させるための「欠乏性」は俺達の妄想の産物にすぎない。John Dies at the Endは350ページ分の「屁」だ。

Amazon.comと大手出版会社の議論の原点はそこにある。誰も値段をいくらにすればいいのか分からない。何となーく適当に決めなきゃいけない。どうせ最初の一部を作ってしまえば後は生産費はかからないんだから。

その一方、俺と俺の家族と俺が賃貸と車のローンを借りてる銀行とIRSと俺が飯を買ってるスーパーは、みんな少し手を伸ばせば俺の本のコピーがすぐにタダで手に入れられてしまう事に気付かないという共通の期待を抱いている。やがて世界中が同じ期待を抱くようになるだろう。

で、その問題を何とかするのが、知的財産権侵害する人間に対して、誰であろうと鉄槌を下す世界規模の条約b>ACTAだ。ネットの住民はみんなこいつを嫌ってる。何故なら①みんなのHDDを覗き見出来るレベルプライバシー侵害が出来ないと実施出来ない事と、②無意味だからだ。まるで沈んでいる船が海に大砲を向けて威嚇しているようなものだ。

何でこんな事をするのか?大企業レコード会社アクティビジョン利益を守るためか?メタリカの反海賊版活動家(笑)ラーズ・ウルリッヒが純金じゃなくプラチナで出来た飛行機を買うためか?どっかのライターサルオートバイの乗り方を教えるためか?ふざけんな!

でも犬とフェンスの話を忘れちゃいけない。世界は変わった。全員にとって。俺もラーズ・ウルリッヒと同じ状況になったし、お前だってそうなんだ。

ラーズは音楽を売って飯を食って、お前は自分労働力を売って飯を食ってる。いずれは氏の音楽と動揺、お前の人としての労働力電子化されて低コストで代用が効くようになり、お前の技術は完全に無価値になる。

どっかのゲーム屋さんで働いてるって?次の世代のゲーム機ゲームを直接ダウンロード出来る仕様になるからゲーム屋なんていらなくなる。ビデオ屋だって同じだ。ブルーレイは多分俺達が最後に目にする物理的なメディアだろう。レジバイトセルフレジ仕事が取られるどころの話じゃないぞ。将来的にはRFIDシステムを導入して、買い物品を持ったままセンサーを通りすぎれば自動的に口座から引き落とすシステムになる。スターバックス?お前のやってる仕事の何が機械で出来ないって言うんだ?郵便局?あそこで働いてる奴は実質人間スパム配信機でしかないだろ。郵便物の半数以上は真っ先にゴミ箱行きになる不用品だ。メール社会となった今、郵便局にとって利益が得られる客はダイレクトメール業者しか残っていない

ちなみに俺がサービス業ばかり挙げているのは、お前らの中の殆どが製造業で働いてるはずが無いからだ。そういう仕事の殆どはもうロボットアウトソーシングされてる。

技術力の発展のお陰で、雇い主にとって労働の殆どはお前らにとってのネットポルノと同じ「欠乏のない」ものになる。連中にとってコイツはポルノと同じくらい勃起させてくれるものだ。

ACTAやMPAARIAAをどれだけ憎もうが、お前の給料は既に「屁」で支払われている。

#1.

文明を救うのは「ハッタリ」

こうして俺らは貪欲な企業どもに金を支払わなくても大抵のものはタダで手に入る事を喜んでるが、それは同時に企業どもが俺らに金を支払う必要もなくなってるって事だ。どちら側も、将来人々は特に理由もなく「“支払う”事を選択する」事を期待している。ゲーム屋さんなら、店員も会社も客が唐突ゲームに対して対価を払う事を選択し、それを人から受け取る事を選択してくれるようにと願っている。

「良い仕事をすれば社会はそれに対して喜んで対価を支払う」みたいな屁理屈はいらない。ネットの住人の俺は、その理屈がどうなってきたか見てきた。サーバが落ちるくらいトラフィックが多い人気サイトが、PayPal募金口座で閑古鳥が鳴くばかりという理由で閉鎖に追い込まれるなんて何度見てきたことか。もしその仕事に対しての生来価値に見合った対価を支払うのが人間なのなら、Achewoodが「お金ください」とお願いする事もなかった。

自分で払う対価を決める」という制度は最終的には募金だ。そして人は特定の気分にいるか、余分なお金を持っている時にしか募金をしない。商業の代わりには成り得無い。

別に給料の話に限って言ってる訳じゃない。人間社会ってのは、人が作ったものを人が必要としてるから成り立っている。総合的なニーズが人を集結させ、リソースを共有させ、そうやって最初集落が生まれていった。人はモノが必要で、他人が俺らに必要なモノを与えてくれるためにも、俺らが作ったモノを他人が必要としてくれなくちゃいけない。これが何千年も続いてきた人間社会歯車だ。そして今その歯車が止まろうとしている。

という訳で、社会を救うためにも、今まで何度も人類を救ってきた見えないチカラに頼らないといけないようだ。俺はこいつを「ハッタリ」と呼びたい。

ハッタリは次の成長産業だ。ペットボトルの中の水が山の天然水だと、汚染された粉ミルクは乳児に命を吹き込むと俺らや教育を受けていない母親達に信じさせてきたアイツらは、将来的には外科医よりも重宝される事になる。

文明の発展と同時に、彼ら「屁」の守護者達は俺達が無から作れるものに対して、「良い人であるために」みたいな曖昧価値観を元に、対価を支払う文化を形成するだろう。丁度Appleロゴが、既に安価で出回ってるものと同価値のものに対して2倍の金を出させる洗脳効果があるのと同じように。

そしてやがて常温核融合炉やナノテク生産人間一人につき100GB/秒のWi-Fi接続で電子コンタクトレンズに色々とダウンロードできる技術が実現化した時代になっても、ハッタリ師達は「古き伝統」を守り続けているだろう。3セントで複製機が吐き出してくる靴よりも、80ドルの靴を買えと。何せこっちは「手作り」なんだから。

「支払のための支払」を新時代のモラルとするかもしれない。それか「屁」を中心とした新興宗教か……

少なくとも俺らが他の方法を思いつくまでは。

2010-08-24

マンガ家が「違法配信は万引きと同じだ」って言ってるけど

今気がついた。

現実万引きって、作者に金が支払われるんだよな。

出版社や取り次ぎにしてみたら返品されなきゃ販売したってみなされて、小売店が自腹切ってるんだよ。

しかしマンガ家たち、今回ほど真剣に(過激に)万引き非難キャンペーンってやったことあるか?

基本的に万引きってのはブツを金払わずに持って行っちゃう行為であって、

ブツが動かなければ製本された紙の束とか光媒体円盤状の内容だけを持ち出すことは不可能なんだから、

万引きとは見なされないんだよ。コピームーブの違い。

もちろん法解釈は難しい問題で「それも万引きなんだ」って人がいて俺が間違っているかもしんないけどさ、

小売店が潰れることよりブツが売れなくなって初めて額に青筋たてて怒り出すってのは、

人としてどうなんだよ!

2010-08-23

http://www.asahi.com/digital/internet/NGY201008210003.html

http://www.asahi.com/digital/internet/NGY201008200021.html

電源スイッチオンオフしか出来ない自称エンジニアになりたいという話。

このご時世で、その程度の能力で一人月50万円取れる仕事なんて、一般向けには無い。こういう人は、どんなに無能でもリストラされないだけの理由がある人である。

たとえば、指定校制で定期採用していて、解雇すると関係が壊れるから出来ないとか、取引先や監督官庁の幹部の子弟縁戚とか、

今回の三菱電機インフォメーションシステムズのような談合有りの詐欺同然という商売をやっている所では、万が一の時に、自分の一存でやりました上司は何も知らないし無関係ですと、警察に行って自白して前科を背負う懲役要員といった役割が期待されている人という事である。

コネ前科を背負うほどの忠誠心も無い一般の人には、このような美味しい仕事は回ってこないし、そういうしがらみやヤバイところを抱え込んでいるような企業でないと、官公庁相手の美味しいお仕事には参加できないのである。

あと、図書の予約冊数や貸し出し冊数制限を撤廃すると、貸し出し冊数が増えて、図書館間の運送便の負担が増え、予算が足りなくなるから出来ないという反論があるようだが、図書の利用が増える事は、図書館の本分であるという事を忘れているようである。

インクのついた紙の束という物質を運ばなければならないという点に問題があるということであって、インターネットから予約できるのであれば、電子書籍化してインターネット経由で閲覧できるようにするという解決方法がある。

横持ちコストを消滅させられるし、実本の傷みや紛失や盗難を避ける事も出来るようになる。

実本を貸し出したのと同じ状態にする為に、実本一冊あたり一つしか閲覧許可を出さず、閲覧許可が返却されない限り、次の人に閲覧許可を出さないというやり方が、図書館の特例として認められるかという点が問題であろう。

実本と閲覧許可の紐付けを外し、貸し出し一回ごとに、図書の横もち費用図書館カウンター業務コストの合計額よりも安価であることを条件に、著作権料を出すという考え方は、面白いのだが、図書館という仕組みの否定となる。それは、閲覧権の購入であって、販売行為である。

本を運ぶトラック図書館で働く人を養う為に使われているお金を、著作者に渡す事が出来るようになるという事は、重要な事であるが、

そもそも。インクのついた紙の束を作って、運び、店舗で販売する為に、定価の90%以上のコストがかかっていて、著作者には良くて10%、下手をすれば7%以下という搾取されている状態の方が、はるかに大きな問題である。

それらでメシを食っている宣伝や製紙業界印刷製本業界運送業界や書店業界で暮らしている人々にとっては、メシの種が奪われるということで、とんでもない話なのだろうが、

Amazon Kindleや、Apple iPadといったタブレットPCによる電子書籍販売システム日本にも乗り込んで来ている。

日本語対応が不十分なうちは、のんびりとしていられるが、対応してきた時に、売り上げを根こそぎ持っていかれる事を覚悟しているのであろうか。

2009-07-30

入社二年目のプログラマ。今までプログラミングとは縁のない分野から就職

このところ調子が悪い。

経験なりにがんばってみた。たとえば資格を取ってみたりとか。

というわけで、比較的同期やベ上司からの評価は悪くないらしい。

けど、なんか別の仕事に尽きたい。物作りたい。

プログラミングものづくりに近いものがあるよ」っていわれてこの業界に来たけど、

ものづくりっぽいプログラミングって多分すごい限られてるんだと思う。

就活のときにメーカーとかも見て回ったけど、ライン管理とかそういうことでもないんだ。

一人で上から下まで何か物を作ってみたい…。

そういう職業って何があるんだろうか。デザイナーとかかなあ。

今日本屋製本に関する書籍を見て、とても格好いいと思った。

日本にはああいう職人さんはまだいるのだろうか。

和とじ製本もあまりないだろうし、今は大量生産が基本だろうしなあ。

2009-07-17

http://anond.hatelabo.jp/20090717115142

3だな。

骨董市で某マンガの主人公が描かれた著者のサイン色紙が売られていて、4万円で買った。

しかし周囲から「偽物じゃん」と突っ込まれまくった。

たまたま東京国際ブックフェア行ったら著作権ブースがあったので聞いてみたら、

出版社の権利は製本された物体にあり、イラストだと著者が文句を言わないとどうしようもない。

あるいはその作者が原作者組合に入ってるかもしれないから、問い合わせてみたらどうか」

アドバイスをくれた。

そこで作者にメールを出して聞いてみたら、

「そのキャラサイン入り色紙は描いたことがありません。嘆かわしいことです」

で終わった。(組合には入ってなかった)

作者に動く意志がない以上、俺自身が詐欺罪か何かで訴えないといけないわけだが、

別に領収書貰ったわけでもなく譲渡の瞬間を撮影しているわけでもないので

「うちから買った?売った覚えないな」と言われたら終了なので打つ手がない。

その店は今でも骨董市に出店しているが、狙っているのか日本骨董市の体質なのか、客に対して

贋作を出している店を発見しましたらご一報ください」なんて部署が存在しない。

俺にしてみれば作者も現実肯定してて頭にくる。

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