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( 2018年秋アニメ2話までほぼ全部観たから感想書く その1 からの続き)
暮らしの知恵を得たDIO様の日常。良い最終回だった。4コマ漫画原作らしいテンポ感を感じる作品。
吸血鬼ちゃんの吸血鬼性は「亜人ちゃんは語りたい」の小鳥遊ひかり < これ ≦「傷物語」の阿良々木暦 ≦ DIO様 (<「傷物語」のキスショット)くらい吸血鬼。吸血鬼ちゃんがインタビュイー、普通の女の子がインタビュワーとなって「吸血鬼ってこんなんやで」を掘り下げていくお話になっている。これを見てDIO様のお気持ちを学ぼう。
制作は「結城友奈は勇者である」のスタジオ五組。かつキャラデザが酒井孝裕なので、平和な日常を観ているとなぜか泣けてくる。そんな日常を彩る劇伴は「スロウスタート」でお馴染み藤澤慶昌。もしかしたら私は同氏のファンなのかもしれない。最近のイチオシは「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」の劇中歌アルバム「ラ レヴュー ド マチネ」より「誇りと驕り」(作詞:中村彼方/作曲・編曲:藤澤慶昌)、「ラ レヴュー ド ソワレ」より「RE:CREATE」(作詞:中村彼方/作曲・編曲:三好啓太/オーケストラアレンジ:藤澤慶昌)、「スタァライト」(作詞:中村彼方/作曲・編曲:加藤達也・藤澤慶昌)。
5期。スタッフは続投。イタリアのマフィアのお話。1話早々おっ始めている。現代の日本を舞台にした世界とは違う力学が働く世界観が面白い。「悪いことをしたら警察に捕まる」→「悪いことをするときは必ず警察に賄賂を渡さなければならない」みたいな。
毎期ごとに絵の雰囲気を変えていくスタイルゆえ、4期と雰囲気が異なっている(4部に登場したキャラクターを見るとわかりやすい)。今期は特に動かしづらそうなキャラデザなので、アクションでゴリゴリ動かすようなシナリオではなく会話劇のような作品なのかな。ただ、JOJOの特徴として「トメ絵」でアクションシーンを決める演出が多いので、1話でもそういった趣向のアクションシーンになってる。そういう意味では非常にアクション映えを意識したバトルアニメ。特に2話のvsブチャラティ戦は情報量が多すぎて頭がパンクしそう。
今期も神風動画は絡みなし。残念!でもEDのチョイスがやっぱり良い。
ガッチャマンになった女の子の成長を描く日常アニメ。キャッチーなOPが印象的な作品。原案:タカヒロ(「結城友奈は勇者である」原案)、キャラデザ:なもり(「ゆるゆり」原作)。めっちゃカレー食べたい。
なもりさんのキャラがめっちゃかわいい。特に制服のデザインが秀逸。ゆるゆりと比べやや等身が高くなっているのはアクション映えを意識したのかな。日常パートかわいく、アクションパートはかっこよく。
日常パートがとにかく平和なはずなのに、なぜか背筋がざわざわする感じがタカヒロっぽい。主人公の動機づけとかもゆゆゆっぽい。そういう視聴者のカンを察してか、2話ではスパイスの作用、副作用についてちゃんと説明がなされている。「安心して、これは満開システムじゃないよ」というメッセージかな?
音楽の使い方が好き。特に音楽のないシーン。日常、非日常と強い緩急のあるシナリオにうまくマッチしてる。1話なら 日常(音楽なし)→不穏(音楽なし)→戦闘(高BPMのバリバリEDM)みたいな。
ゆゆゆはもともと日常半分非日常半分のアニメだけれど、甘さと辛さのバランスがやや辛さ寄りに仕上がっている。対して本作は(今の時点では)日常パートに尺を多くとって甘さ寄りに仕上がっているので、丁度ゆゆゆとゆるゆりの間くらいを目指しているのかな。一握りのスパイス。
スパイx女子高生といえば「プリンセス・プリンシパル」も同じコンセプトを持つ作品だけれど、プリプリは「組織の犬としてがんばったりする話」という諜報員っぽい話なのに対し、本作は「正義の味方として、悪の組織をやっつけるためならエンヤコーラ」という勧善懲悪モノに近い。敵のデザインを見ても、プリプリの敵は憎めないヤツがとても多かったが、本作の敵はなんだか昔見たことのあるようなパリッとした「THE WARUMONO」というデザインになっている。ロボのデザインとか昔なつかし系を意識してるのかな。合体技とかビックリドッキリメカは未登場だけど、科学忍法で戦う姿はまさにガッチャマン。1話でも忍法・ヘカートⅡとか忍法・ミサイルとか使うし。2話以降の科学忍法が楽しみ。
ガッチャマンといえば、あの作品は割と主人公たちに厳しい世界だったので本作もまたあれくらい厳しい世界なのかもしれない。昔のヒーロー作品は「悲しみを乗り越え、悪と戦う主人公」というモチーフの作品が多い印象なので、そういう流れをくむ作品だったりして。おのれタカヒロ。
TRPGリプレイ。「DARK SOULS」並に強烈なハイ・ファンタジー系冒険アニメ。元ネタはやる夫スレに投稿されていたもの。良い最終回だった。きびしいせかい。
物語は中世~近世を舞台に、人々の暮らしとともにあるギルドの冒険者の日常を描く…のだが。シナリオは「灰と幻想のグリムガル」をハードにした感じ。本作の監督、音楽、制作スタジオが作ってるアニメ「少女終末旅行」よりずっとハード。殺戮アニメ「オーバーロード」よりもキツイ。「灰と幻想のグリムガル」が描くのは「見てみて、世界ってこんなに美しいんだよ」という世界だけれど、本作にそういう趣向は無く(キャラは世界を語るためのロール、という部分は似ているが)、人とゴブリンの間にある確執、業、罪深さ、わかり会えない存在、といった深い谷を丁寧に描いている。
基本は毎話ゴブリンスレイヤーとゴブリンの戦いを描くのだが、「主人公たちが油断して敵に追い詰められる(敵の見せ場)」→「逆境パワーで敵を蹴散らす(主人公の見せ場)」という定番ではなく「ナメてかかった冒険者たちがゴブリンに惨殺される(敵の見せ場)」→「ゴブリンスレイヤーがゴブリンを惨殺する(主人公の見せ場)」という構成になっている。単純に見せ場を作るだけのギミックではなく、ゴブリンとゴブリンスレイヤーの対比構造を強調しているのが印象的だった(特に2話)。その残虐性、執念、狡猾さ。結果とんでもなくダークなヒーローになっている。
そんな戦闘演出について、ゴブリンの殺し方、殺され方がグロい。「灰と幻想のグリムガル」で最初にゴブリンをぶっ殺すシーンも大概エグかったけれど、こっちはもっとエグい。丁寧な流血表現の作画、末廣健一郎の音楽、古谷友二の音響効果等も相まってドキドキが止まらない。本作のシリーズ構成・倉田英之が関わった「メイドインアビス」では、例のシーンについて放送の審査を通すのが大変だったみたいな話を聞いていたのだけれど、本作はどうやって審査を通したのだろう(直接表現が無いから問題なかったのかな)。
あと「少女終末旅行」1話冒頭の白昼夢みたいな演出が好きだったので、あれをまた観ることが出来て嬉しい。
ダテコーアベンジャーズ。てさぐれ!みたいな3DCGショートアニメ。続投スタッフとしては監督・脚本のダテコーの他に主題歌、劇伴の井上純一/Hajime。制作はirodoriからリンクトブレインに(ゲーム用グラフィック開発等の会社で、アニメ制作実績はほとんどなし)。キャラクターのアニメーションはirodori版よりも硬め。やっぱりたつき監督は凄い。
毎話シナリオパートとアドリブパートがあり、シナリオパートは本編の配信に先駆けて公式ラジオで(ほぼ全部)放送された。なのに改めて絵がつくと面白く感じるので、散々言われていた「これラジオでいいじゃん」説を真正面から検証していくスタイル好き。ちなみに1、2話はアドリブパートが1分程度。BDにロングバージョンが収録されるとのことや、「もともと本作が放送されるのは去年の年末頃だった」のが延期に延期を重ねた事情を顧みるに、ダテコーはやはり罪深い作品を作る人なのだなぁ、としみじみ。
それぞれのキャラクターは中の人のパーソナリティが反映されていたりする。そのあたりはダテコーとの関係性が為せるやり方。そもそもこのキャスティングは誰もが思いつきこそすれ、実現できるのは日本でダテコー一人だけな気がする。これだけ人気声優を集めた上で同時にアフレコをするのは困難だろうと思っていたけれど、アドリブパートは必ず全員揃っているわけではない模様。
そのアドリブパートについて、カメラのアングルは固定(てさぐれ!ではカメラワークに相当拘っていることがわかる)。引きのほうがテンポ感が出しやすい(発言がかぶってもカメラ切り替えしなくていいし)ので、結果てさぐれ3期最終回のてさぐれグランプリみたいなワチャワチャ感がある。内容は相変わらずシモネタを自重しないスタイル。
略称はだかいち。芸能人の日常アニメ。ガチのBL。抱かれたい男1位と2位の自給自足アニメ。同性愛を描くアニメといえば今年は「citrus」を観たけど、こっちは登場人物が成人ゆえ、もう完全にエロに振り切っている(citrusもエロいけど)。
…と、思ったら監督の龍輪直征はcitrusのチーフ演出だった。同氏が監督を務めるアニメ「ニセコイ」「幸腹グラフィティ」はエロいのかな。
仕事とプライベートで力関係が逆転するってド定番だけど面白い。常に厳し目のツッコミを入れ続けているのに、プライベートではそのまま押し切られるくだりが好き。2話ではプライベートでの力関係が逆転する展開になってたり、心の振れ幅というか人間臭さの強い恋愛モノになっている。背景美術の感じとか、全体的にTVドラマっぽいかも。
そして二人の裸が良い。高人の(リアルに)骨ばった肩や腕、首筋に対し、准太の筋肉質な体躯。特に2話シャワーシーンで見える腹部の、外腹斜筋がキレイ。ちなみに、ちょくちょく准太の背中に生えている羽は犬のしっぽみたいな機能。
あと各話ともガッツリSEXシーンを描いている(流石に秘部は隠してるけど)。これでも原作よりソフトな表現になってるのかしら。
AmazonPrimeVideo独占
「うしおととら」に続く名作のアニメ化。制作は同作と同じスタジオVOLN。原作は既刊43巻で、アニメは3クールの予定。一般的に単行本1冊あたりアニメ2~3話程度のボリュームになることが多いので、本作の圧縮率は3倍くらい?シナリオ再構成には原作者が参加している。
OPEDがめっちゃかっこいい。制作したのは「へー、このアニメのPVも作ってるんだ」でおなじみの10Gauge。
多様な劇伴がすごく好き。何でもできるんじゃねえのこの人(劇伴は林ゆうき。今期「ダグ&キリル」「風が強く吹いている」「HUGっと!プリキュア」もこの人が担当している)。
97年~連載作品だけに、キャラデザのリブートをするかどうか気になったのだけれど、90~00年代のアニメを思わせる吉松孝博のキャラデザはやはり最高。同氏が活躍した本年(よりもい、オバロ、そして本作)に想いを馳せるうち、今が2018年であることを忘れそう。
本作は人間より大きい人形を戦わせるという作品なのだけれど、操作されている人形のアクションシーンが非常に良い。人形ゆえ複雑な四肢を複雑に動かすアクションは3DCGと作画をうまく使い分けている。アルルカンとか「へーそうやって出し入れするんだ」ってなるやつ。
メインキャスト3人が強すぎる。林原めぐみ&小山力也て。1話の「アルルカン!」で鳥肌が立った。そして主役の上田千尋は大規模なオーディションで選ばれた(公式では2500人って言ってた)そうなので、いかに力を入れているかが分る。
「gdgd妖精‘s」でおなじみ菅原そうたによるショートアニメ。本作も風刺ネタが多めのギャグ。ちゃんといつものアレもある。今回の被害者は三森すずこ、井口裕香、花澤香菜。
制作がいつもと違うので、作風も変わっている。全体的にカクカク。かつ目がチカチカする。
本編(10分頃)には回し役としてふかわりょうが参加しているのだが、やっぱりプロの芸人さんはすごい。このシリーズの作品は「散々ネタを出し尽くしたため、いよいよ出がらししか出てこなくなるやつ」がすごい好きなんだけど、ふかわりょうがいるとあらゆるボケを拾って笑いに変える力を感じるし、かつスムーズな流れを作ってくれるので短い時間でも十分面白い。やっぱりプロはすごい。
ヒーローに憧れる男の子が主人公の、SF刑事ドラマ。ノリはかなり柔らかめ。特に主人公がバカ。
キャラデザがかなりゴツい。アメコミのヒーローを意識したのかな。またセットやノリがアメリカのTVドラマっぽい。舞台もニューヨークっぽいし。
「TIGER & BUNNY」シリーズに続くバディもの。いろんな事件と並行して刑事たちの群像劇を描く。タイバニと比べると「踊る大捜査線」みたいな土臭いシナリオになっている。SFチックな展開は「メン・イン・ブラック」に近い。3DCGで描かれるメカアクションは流石サンライズといった感じ。プロデューサー曰く「多くの刑事モノ作品のオマージュを取り入れたシナリオになっている」とのことなので、刑事モノが好きな人は楽しみが多い。
音楽は林ゆうき。どちらかといえば刑事モノのTVドラマでお馴染みの人で、個人的にフジテレビ系のTVドラマ「BOSS」が好き。本作もそういったブラバンの劇伴がマッチしている。
人々の暮らしを象徴するシーンとして街の遠景+行き交う車+タイムラプス風演出を使っているけど、どうやってるんだろ。めっちゃすごい。
制作は鷹の爪でおなじみDLE。本屋さんの日常を描くFLASHアニメ。「本屋さんってみんなが思っている以上に大変な仕事なんだよ」という強いメッセージを感じる。モデルになっているのは都心にある「とらのあな」みたいな書店。作者の実体験が元ネタとのこと。
会話劇というより、半分くらい主人公(CV.斉藤壮馬)の一人漫談。主人公のモノローグを中心に展開されていくのだが、表情筋が全く動かないキャラデザとは裏腹のハイテンションな演技が光る。非常にテンポがよく、感情がほとばしっている。特に1話の「ファッ!?!?!!?」が好き。2話以降は「イカれたメンバーを紹介するぜ!」という副題どおりの展開なので楽しみが多い作品。
ショートアニメ。1期の続き。内容はいつもどおり。知らない人向けにざっくり説明するなら「シリアスな王道ロボットアニメ」。1期もそうだけれど、OPEDの「曲」は非常に真面目な作りになっている。
主にキャラクターの動作に関して原画(=キーフレーム)と原画の間を埋める絵。中割ともいう。
完パケしたムービーファイルを動画と呼ぶようになってしまったため混乱が生じている(むしろこっちが問題)。
80年代に英語圏で流通して80年代で終了しているのに、90年代に「これからはジャパニメーションだ」と日本国内で言われて未だに使っている人がいる。
現在はクールジャパンと一緒に使われる場面が多い事から、半ば揶揄としての用語になっている(それに気づかずに使う人が後を絶たない)。単にアニメで通じる。
スタッフリストを見ると分かるように、アニメーション制作・元請けスタジオ名の並びになっており、アニメの呼称は制作ではなく作品に限られる。
作品自体としては、日本のマンガに見られるようなキャラクターが出てくるもの以外を指す。文章としては字数に余裕がある場合や、ジャパニメーションと同義でドヤ顔したい時に使われる。
そもそも制作ソフトとFlash Playerが必要な視聴環境・コンテンツを同じ名称にしてしまったのが混乱の始まり(前者はAnimateに改名・後者は2020年に終了)。
デジタル作画として使う場面も多いのに2Dにおいて手描きと別枠になっている。IT業界ゲーム業界で制作ソフト名やプログラミング言語などを冠して○○アニメと呼ぶ傾向が流入?GIF・CSS…等々。
だいたい何でも受け入れるか受け流すので昨今の人々は大変だなと思う
多分昔のインターネットとかで突然グロいFlashかまされまり
タイトルとポエムめいた紹介文から作品や絵を読んで「あちゃーこれ苦手な話(絵)だわ」ってなったり
なんかその混沌としたところから自分の好みを見つけて行くってことが多かったんだよね
でも今って自分に気持ちよくないものが目に入っただけで発狂してそのものを根絶しようとする人がいて
って書いてて思ったけど昔もきっといたんだろうな?数が増えただけ?ツイッターとかで目につきやすくなっただけ?
ともかく昔は男性向けエロとか全く無理無理って感じだったけどあるキッカケで好きになったし
逆にノーマルカップリングはずっと無理でうっかり見たりするとマジでげんなりするけど
ノーマルカップリングを根絶やしにしてやるとかは思わないわけですよ
アラサーぐらいの人が語る思い出、デジモン・ミニ四駆・ポケモン・ニコニコ・2ch・オンラインゲーム・型月・葉鍵・深夜アニメ・RPGツクール・FLASH黄金時代、そういった中に東方Projectはもう存在しない。
東方プロジェクトは一時期あれほどまでに盛り上がったのに、燃え上がりすぎて燃え尽きてしまった。
思い出そうとしても、何だかうまく映像が出てこなくて、それなのに今でも世界のアチコチには残滓が残っている。
今でもまだブームはどこかで続いているはずなのに、その姿は時折見かけるかどうかだ。
多くの人が思い出の中にある東方を語る。
今でもまだ誰かが同人誌を同人ゲームを作っているし、本編だって続いている。
昔のネットはね、完全なアマチュアなのにそれはそれはすごい人達が沢山いたんだ。
本当の本当に無償で、アフィリエイトの1つすら貼らずに凄いソフトとか凄い漫画とか作りまくってた(レンタルサーバーが勝手に貼ってくる鯖代維持用の奴はあったけど)。
AA職人、FLASH職人、エンジニア、ゲームクリエイター、ニュースサイト、各種情報提供者、おもしろブロガー、とんでもない天才たちが皆して広告収入すら得ること無く娯楽を提供していた。
今だってそういう人達が消えたわけじゃないけど割合はずっと少なくなった。
ある一定以上の実力を持っている人の中で、それ相応のお金を稼いでいる人の割合は昔の一体何倍になったのだろう。
そのことに僕は感謝したい。
だってさ、昔はさ、インターネットにいる一平民(いちへいみん)というカーストの中にバケモノがウヨウヨいたんだ。
お金を稼ぐ側とお金を稼ぐ人に広告料を運ぶ側、その違いが結果として僕を救ったんだ。
相手は自分とは住む世界が違う、生活がかかっているから頑張っているんだ、あんなに頑張れるのはきっとアフィリエイトや売名が目当てなんだろう。
そう信じ込む余地が出来た。
救われたよ。
お金を払うという行為で人は救われることがあるというが、お金を誰かが受け取っていると考えることで救われることもあるんだ。
プロのいない世界でクソザコ消費者をするより、ずっと心が楽なんだ。
伝わるだろうか。
わかるだろうか。
BUMP OF CHICKENを聴きながら勉強をした。
入ったのは、文科一類。
順当に行けば法学部に進学するところだ。
東大には、語学別のクラスがあり、顔合わせ的な意味でクラスごとに旅行にいったりする。
おかげで顔見知りくらいはできたが、友達ができることはなかった。
ガリ勉ばかりだと思ってた東大だが、「チャラい」人の方がむしろ多かった。
大学の授業には、最低限だけ出席し、Flashやテキストサイトを見て時間を潰すことが増えた。
就活に使えるようなガクチカエピソードもなく、コミュ障が面接をクリアできるとも思えなかったので、ロースクールに進学することにした。
そんな安易な発想だ。
ソクラテス・メソッドの名の下に、授業で発言を要求されるのには困ったが、学問的な内容であればまだ発言しやすい。
有志で勉強会をする人たちもいたが、ひたすら一人で勉強をした。
アラサーの男女が高校生みたいな色恋沙汰を繰り広げるのを横目に見ながら、判例や学説を頭に叩き込んだ。
テキストサイトはその黄金時代を終え、息抜きは2ちゃんねるに変わった。
ペーパーテストは昔から得意だし、他の人が人間関係に充てている時間を勉強に注ぎ込んだのだから、当然の結果だろう。
勉強ができる上に、顔も良くてコミュ力もある化け物のような人達に就活では負け続けた。
唯一、拾ってくれたのが今の事務所だ。
おかげで、なんとか今は生きている。
大学生のときは何も考えていなかったが、弁護士はコミュニケーション能力も重要だ。
劇団PEACEにて、和田(劇団主催者)企画演出、荒木(劇団員)脚本の舞台『GHOST IN THE BOX!』が公開
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上田(映画監督)、友人の大坪(劇団員)が出演していた舞台『GHOST IN THE BOX!』を見る
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上田、大坪に『GHOST IN THE BOX!』の映画化を提案
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上田、大坪経由で荒木にも声をかけて三人で映画化を進めるも頓挫
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上田、一人で映画制作再開、オリジナル作品として脚本を書き直す
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(クレジットにいれたことのみの連絡はあったが、許諾に関する話や謝礼はなし)
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市橋(プロデューサー)が上田に『GHOST IN THE BOX!』の名前を出さないよう指示
上田はパンフレットやインタビューなどでは「とある小劇団の舞台に影響を受けた」と発言するに留める
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和田、クレジットに原作『GHOST IN THE BOX!』と劇団名を記載してほしいと申し出るも上田は拒否
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市橋が「配給拡大が決定していてクレジット変更が効くのは今日迄で時間がない、ひとまず原案としてクレジットして、原作かどうかは再度協議しよう」と提案
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『カメラを止めるな!』の配給拡大
上田、原案クレジットされたことで『GHOST IN THE BOX!』の名前を公言するようになる
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リメイクや二次利用の権利破棄を求めた原案利用契約書が送られてきてブチギレ
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プラットフォームがTVや地下劇場やラジオじゃなくて配信サイトになっただけ。
前からプロが参入してたぞとかそういうんじゃなくて芸風の話ね。
そういう方向に舵を切るって業界そのものが動き出しているんだろうな。
委員長とかも元々はサブカル配信おばさんだったのにいつの間にか不思議系アイドルになってしまった。
今にじさんじでアイドルではなく配信者の魂を持って活動できているのはケリンぐらいだ。(ケリンは本当に凄いぞ。誰も彼もがキャラクター商売でアイカツ頑張っている中で何食わぬ顔でFLASH黄金時代のインターネッツ魂を引き継いだ動画をアップロードし続けている。ああいう配信者が居なくなった時がインターネットが独立自治区でなくなる時だ。ああいう連中こそを評価しないといけないんだ)