はてなキーワード: 月天とは
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その2で終わりです。
この巻では、太助とシャオに試練が降りかかる。太助はなんとか突破するのだが、ここでシャオが恋愛感情について○△◇~といった事情で、とてつもない壁があることを思い知る。
でも、シャオも止まってばかりじゃなくて、恋愛感情の生まれかけみたいな想いと向き合って、自分をちょっとずつ変えていこうとする。
⑥シャオリンが新春カルタ取りで一番になれなかった後、山野辺と帰る時のシーン
「あーあちょっと残念だったです」
「ん?」
「なんか叶えてほしい願いでもあんのか?」
「願いっていうかね 神様に許してほしいんです」
「?」
「太助様が言ってました 俺に頼れって… だけどね… …不安なの 本当に太助様に頼っていいのかわからないから… 本当に私… 変わっていっていいのかわからないから… 神様に聞いても答えてくれないでしょ だからカルタ大会で一番になって 許してほしいなって思ったんです」
(あちゃ――ウソついてまずかったかな――なんか罪悪感 でも…ま……いっか)
「神様は許してるよ シャオは 七梨に頼っていいし変わっていっていいんだ あたしがさっき願っといたからさ シャオの願いが叶いますようにって そんでもって あたしってばカルタ大会で一番になったことなんて 数えきれないほどあるんだぜ!!」
「翔子さん…」
(――ありがとう…)
シャオは素直である。山野辺の「新春カルタで一番になったら願いが叶う」という嘘を信じて、神社でのカルタ取りに挑戦する。
このあたりから、シャオが気になってしょうがなかった。果たしてシャオの心を変えることはできるんだろうか? 実は、そのあたりの伏線は登場している。その原因についての。
もし俺が15才とかだったら、すっかりシャオが大橙好きになっていたと思う。今は40代のおじさんだから、素直に好感が持てるとか、そんな月並みな印象でしかないのだが。いずれにしても、実弟がドはまりした理由がこれでわかった。
この『まもって守護月天!』というのは、絵柄の綺麗さもあるけれども、なにより男女に共感される形で登場人物のリアルな感情の動きがわかったり、それを具体的な行動に落とすところとか、そういう所作がハイレベルである。
現代漫画だと、『鬼滅の刃』とか『恋は雨上がりのように』とか『Vivy』とか『僕の心のヤバイやつ』とか、そういう畢生の作に連なるものがある。
バレンタインデーが舞台だ。リアル増田は、2/14頃にこの日記の初稿に取りかかっている。
え、俺がもらったチョコレート? ……会社の若い子からひとつもらえたよ。事務のおばさんからもひとつ。義理チョコだけどな。
ああ、あとは妻からもチョコレートをもらえたよ。義理チョコだけどな。
⑦-1ひと悶着ありつつも、河川敷でシャオが太助にチョコを渡した後のシーン
「翔子さんに教えてもらいました今日はバレンタインデーっていう日だって…」
「そ…そう」
「太助様」
「ハ…ハイ!!」
「気持ちって なんですか?」
(へ………?)
「バレンタインデーにチョコと一緒に伝える気持ちってなんですか?」
「……………」
「気持ちを伝えたい人はいっぱいいちゃダメなの? 一人だけに伝えるの?どうして一人だけなの? 伝えるのどうなるの? 翔子さんに教えてもらったこととか 私の気持ちとか…考えたらよくわからなくなっちゃって… …でもね そのチョコ買ってここに来るまで なんだかそわそわしちゃいました …えっと 太助様 そのチョコ受け取ってもらえますか? まだ気持ちは伝えられないけど…」
「もちろん!」
⑦-2キリュウに不敵な内容の試練をメモ書きで要求し、突破した後のシーン
「…………」
「約束だ なんでこんなもの[※メモ]を私に渡したか教えてくれ」
「自分で望まなきゃ 試練にならないと思ったんだよ そうでなきゃ与えられた辛いことに耐えてるだけで 越えられないだろ もったいないじゃん せっかく成長できるチャンスなのに いやいや受けてるよりは 試練とだって仲良くした方が効果あると思わないか?」
「…ああ そうかもな…」
キリュウというのは、この7巻からの新キャラである。万難地天という、主人に試練を与えるキャラクターである。物理的にモノを巨大にできる。やはり、この時代のラブコメは暴力性が強い。ジョジョ5部に出てくるホルマジオの「リトル・フィート」を思い出した。あっちは小さくするんだっけ。
上記の場面で太助は、この試練を利用して力をつけ、シャオとの心の距離を埋めて一緒になることを意図している。
文学性とでも言おうか。レベルが高い漫画って、文学みたいだよな。
『百年の孤独』とか『ライ麦畑でつかまえて』とか『わたしを離さないで』みたいなガッツリしたやつじゃないにしても、キャラと行動が嚙み合っていて、しっくりときて、心にスッと入ってきて、それで自然と涙が出てくる。そんなやつである。
この巻あたりから、シャオ自身が太助に近づこうとしてアプローチをがんばる場面が出てくる。あくまで俺の考え方だが、恋愛って、基本は男性→女性にいくものだ。恋愛に必要なステップが10あったとすると、そのうち9くらいは男性が引っ張っていく必要がある。
ラブコメ作品では、現実世界よりはるかに――女性が恋愛に積極的である。現実にいたとしたら痴女か恋愛ハンターである。そんなレベルの恋愛Junky。
しかし、シャオリンの場合は、奥ゆかしさがあるというか。最初のきっかけはシャオが作ることもあるけど、最後は太助がバッチリ決めようとする。空振りになることも多いが笑
⑧-1その年の梅雨最初に振った雨が止むまでに誰とも話さなかった二人は……夏に幸せになれるという山野辺の嘘を真に受けたシャオリンが太助と一緒に路上を走っているところ
(――ねぇ翔子さん 私… わがままなのかな ずっと雨止まないでほしいなって 思っちゃうの)
⑧-2太助と一緒に登山中、遭難して夜になり山林で小休止しているシーン
「…俺 もうちょっとまわり見てくるから シャオはそこで待ってな」
「――え… ――太助様… ねぇ離珠 太助様怒っちゃったかな …私守護月天なのに 支天輪忘れてきたなんて言ったから[※太助に嘘をついた] 役立たずだ………って 思われちゃったかな………」
シャオは、太助に近づこうとしている。不安げな気持ちが読者に伝わってくる。自分の気持ちに向き合おうとする姿が印象的だった。ピュアと言うほかないのだが、大人になって忘れていた感情を思い出した。
ただ、やはり非現実的な描写が目立つ気がする。この回では、乎一郎が山中の樹木の上に夜中じゅう放置されて終わりという、トンデモエンドを迎えてしまう。しかも、ルーアンが気が付いたのは次の日の朝という……。
太助の家族の話だ。本来は4人家族で、一緒の家に住んでいるはずなのだが、みな海外に旅に出ている。普段、家には中学2年生の太助しかいない。ラブコメ的な都合にしてもちょっとひどい。
この巻では、太助の母であるさゆりが出てくる。実は、太助が赤子の時に旅に出ているため、彼からすると他人状態である。
実際、太助もそんな人間を母と認めるような甘いことはせず、放置気味にさゆりを突き放すのだが、とはいえ母親が恋しい感情もある。そんな葛藤を描いた巻である。
⑨太助が放置親への感情を整理した後、シャオがその手を握りしめた直後のシーン
「え…?」
(私が ここに来たのは あなたの中にある孤独や寂しさが 私にはよくわかったから あなたのその気持ちが 言葉じゃなく 私の心に 届いたから ――ねえ太助様 大切なのは 話すことじゃなくて お母さんのことを知りたいと思えたその気持ち そのことにどうか気づいてほしいの)
実の母親は実弟ばかり可愛がっていた……まあしょうがない。俺は、小学生の頃から警察に補導されてばかりだった。母親が、俺を損切りして弟をかわいがるのは当然だったかもしれない。
大学生になっても、京都の祇園や木屋町とかの飲み屋街で暴力沙汰を起こして、何度もパトカーに乗せられたよ。俺はそっち側の人間だった。母の判断は正しかったのだ。
ただ、かくいう俺も実弟がかわいいとは思っていた。ドジだったけど、優しい気質だった。将来どんな人間になるのか楽しみだった。事故で死んでいなければ、まともな社会人になっていたと思う。「家栽の人」になっていたかもしれない。
これを含めてあと2巻である。
この巻はキリュウが主役だ。7巻から出てきたキリュウだが、俺はこの子が気に入った。シャイキャラで、芯が強いみたいな感じだ。この作品についてはググらないと決めていたのに、この子についてはググってしまった。キャラ人気では相当上位らしい。
第9巻の冒頭にあった人気投票でも、主人公である太助が5位で、キリュウは2位だった。シャオリンが1位を獲得。
⑩キリュウが太助の姉との関係性の悩み(※嫌われるのが当然なのになぜか好かれる)をルーアンに相談するシーン
「ルーアン殿は自分が変わっていくことについてどう思う シャオ殿が言ってた ここは昔と違うことが多くて自分を変えなきゃいけない シャオ殿は自分を変えたいと思ってる でも変わるのは怖いと言ってた」
「……………」
「ルーアン殿は変わったな こうやって私の愚痴を聞いている ルーアン殿は変わるのは怖くないのか?」
「変わるって何? あたしは変わってないわよ 変わるってなんだと思ってるの? 何か今まで気付かなかったことに気付くこと? あたしはここに来ていろんなことに気付いたけど 変わったなんて思わないわよ? 変わったんじゃなくて… 知る暇もなかった知らないことに 気づける余裕が出来ただけ」
「……………」
(ルーアン殿の言う通り 「変わること」が「気付くこと」なら 私はもう気付いてる ここには今まで感じたことのない 優しさがあって安らぎがあって 悲しくなる程の幸せがある でも…だから私は そのことに気付かない振りをしてるのに…)
この巻では、登場人物それぞれの悩みをガッツリ表現している。キリュウは、「ご主人に試練を与える」という性質上、主やその家族に必然嫌われることになる。ずっとそうだったのだが、ここは現代社会である。昔に比べると価値観が相当異なる。そんな中で、彼女らも『気付いて』変わっていかないといけない、というのが上記の会話のテーマである。
キリュウは、幸せになることを受け入れたくない、変わりたくないと思っている。だが、ラストでそれに向き合おうという気持ちに変化している。
キャラの心情を精緻に描いている作品は少ない。物語作ってるプロの人ってさ、やっぱりこれくらい悩むものなのだろうか。自分の分身であるキャラそれぞれの心持ちについて、本気で考えてるんだろうな。きっと。
この巻で終わりである。実は当初、全11巻で一応の完結が見られると思っていた。そんなことはぜんぜんなかった。
この巻では、10巻からの一連の流れで、キリュウがこれまでと趣向を変えた試練を太助に与えている。シャオが○○して、これはもうダメかも……と思わされるのだが、太助がその試練を乗り越えて、シャオと対話をして、心で向き合うことができて、今後にご期待ください~といった具合で11巻は終わる。
どこかを引用しようと思ったが、やめておこう。もしかしたら、まもって守護月天!が大事な思い出になっている増田読者の方で、電子書籍で読んでみたいという人がいるかもしれない。うん、きっとそれがいい。
代わりに、カバー裏にあった桜野みねね先生によるおまけコーナーを紹介したい。
巻の⑪です――。
ここらでここに描くものもちょっと変えたいなーってことで今回は、
前回までやってた「のたもーた」とかは、まだやってないキャラもいるので、そのうちまたやろうかな、と思っているわけなのです。
ではまた12巻で~~。 みねね
これで最後だ。
弟なんだけどさ、交通事故で病院に入ってからは大変だった。自転車で走っている最中、真後ろからトラックにぶつけられたのだ。それで轢かれたらしい。外傷だけじゃなく内臓もやられていた。苦しんでいる姿がストレートに目に入ってきた。
それでも、お見舞いに行く度に、病室には守護月天の漫画が置いてあってさ。何度も繰り返し読んでたんだろうなって。
今、俺が手に取っているのはまさにそれである。本自体、相当なダメージを受けている。何回読み返したんだろう。弟は、セリフの細かい字面とか、…の数も気にして読むタイプの人間だった。漢字で書ける台詞がひらがなになってるとかも。
ただ、何度繰り返し読んだとしても、この作品であれば楽しめたのではないか。
桜野みねね 様
幣日記をご覧になる機会はないとは存じますが、このようなメッセージを失礼いたします。
桜野先生の作品を読ませていただき、家族について考える機会をいただき、感謝でいっぱいです。
実弟も、病院の中で苦しんで逝ったとは思います。でも、弟は先生の作品に出会いました。痛みや苦しみの中でも、僅かばかりの楽しい時間を過ごすことができました。
一人の読者の家族として、重ねて感謝いたします。『まもって守護月天!』という作品を世に産みだしてくださり、誠にありがとうございました。
令和6年3月16日
数年前に父が亡くなり、半年前に母も亡くなった。ずっと実家暮らしで、会社仕事の合間に農業をやっていたが、そろそろこの家ともお別れである。家族が俺一人になったので、土地と建物を売りに出して、会社の近くにある空き家ハウスに引っ越すのである。
相続が終わってから、遺品整理屋とかリサイクル屋とか解体屋さんと話をすることが多くなった。処分すべき財産はあっという間に片付いたが、最後に残ったのが……西暦で言うと2000年頃に亡くなった実弟の漫画だった。部屋を共有していたので、本棚には俺と弟の漫画が並んでいた。
その大半は、ブックオフでも1冊10円すらつかないモノだった。メルカリで売るにも手間がかかりそうだ。遺品整理屋も「今のご時世、紙のマンガは売れないんですよ」と引き取りを断った。ほかの価値のなさそうなモノは、タダ同然でも引き取ってもらえたのだが。
何か月か経って、今年の正月を過ぎた頃だった。
実家の本棚にあった俺の漫画を何冊か、手に取って読んでみた。うーん、これは……「懐かしい」という感情が僅かにあった。一番好きだった漫画、『天使禁猟区』『スカイハイ』『クロマティ高校』を読んでみたが、いまいちピンとこない。楽しい思い出が蘇ってこない。お楽しみの記憶は脳裏から消えてしまったのだ……。
ふとここで、亡き弟の漫画を手に取った。あいつは将来裁判官になりたいと言ってたっけ。『家栽の人』が本棚の目につくところに置いてあった。一番上の段だった。
そして、一番下の段に視線を移すと……ここで一番、ドーン!! と、当時の記憶が蘇った。それは、『まもって守護月天!』だった。弟が一番好きだった漫画。
家族で食卓を囲んでいる時も、旅行をしてる時の車内でも、何気ない団らんの瞬間でも、とにかく弟は、この漫画の話をしてることが多かった。
弟の死因は、自動車に轢かれた後の外傷から、内臓の疾患にかかったことにある。交通事故の原因の半分は弟にあり、当時は自業自得だと冷たいことを思ってたけど、まさか亡くなるとは……。病院でお見舞いをしてる時にも、弟はこの漫画を繰り返し読んでいて、ずっとその話の内容とか喋ってるんだよ。どんだけ好きなんだよって思った。
確か、アニメも観たいって言ってたかな。病室にテレビはあったけど、ビデオを再生できるものがなかった。弟は泣いて悔しがっていた。
さて、当時の俺は高校生であり、ガンガンコミックスの漫画を読むことはなかった。守護月天の漫画を読んでみたことはあったが、すぐに読むのをやめた。「稚拙だな」と思ったのもあるし、「絵がちょっとな~」という思いもあった。当時の俺は、CLAMPが描くような、Xとか聖伝とか、ああいう精緻な絵柄のエログロが好きだった。
とにかく弟は『まもって守護月天!』が好きだった。それを、この本棚を見ていて思い出した。この日は休日であり、時間がたくさんあった。せっかくなので、この日から一週間ほどかけて、全11巻を読んでみることにした。
読んでみた感想を、以下に綴っていこう。感想を交えつつ、各巻に1~2箇所ずつ、印象的だったところを抜き出して引用する。
ネタバレがあるように見えるけど、本当に大事なところは抜き出してない。隠してる。まあ、俺の人生で『まもって守護月天!』を取り上げるのはこれっきりなんだし、少しくらいは許してくれ……。
その前に、これはどういう漫画やねん、と気になった方はWikipediaでググってほしい。あらすじは、概ねこんな感じである。
~ブックライブ!から引用~
一人暮らしで寂しさを抱える少年と、ご主人様をあらゆる不幸から守る役目を持つ守護月天の美少女とのファンタジー・ラブストーリー。 一人暮らしの中学2年生・七梨太助(しちり・たすけ)は、中国を旅する父親から支天輪(してんりん)という八角の輪を送られる。
つまり、主人公の何気ない行動をきっかけとして、小璘(シャオリン)という女神様のようなものがやってくる。お互いに惹かれつつ、ラブコメディが進行していく。その中で、超えないといけない壁がいくつもあって、主人公である太助がシャオにふさわしい男になるために奮闘する物語である。
では、さっそく始める。
読み始めは、正直キツかった。絵柄が古いのもあるし、漫画表現が昔風なのもあるし、ラブコメを読んだ経験がない人間には何がどう面白いのかわからない。
あまり楽しめないのは、すでに四十を過ぎているからだろう。子どもの頃であれば、まだマシだったのかもしれない。ただ、まあ……コンセプトはいいと思う。すごく。
なんとなくだが、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』という映画を思い出した。某グルメ漫画でいうと、「うん こういうのでいいんだよ こういうので」を地で行く。
①シャオリンが「この平和な時代に、どんなものからご主人様を守るか」を決めたシーン
「太助様…」
「…え……」
「もし迷惑でなければ あなたの中にある「孤独」や「寂しさ」から あなたを守ってさしあげたいのですが それではいけませんか?」
シャオが歴代の主を守ってきた手段は、主に暴力である。星神を呼び出して使役し、主人を狙う者を撃退する日々を過ごしてきた。だが、平和な現代でそんな行為に需要があるはずもなく。シャオは、呼び出されてすぐにお役御免になってしまう。
ならば、主人である太助をどのように守ればいいのか――その答えが上記の台詞である。命を狙う敵がいないのであれば、孤独や寂しさから主人を守るのだ。太助には家族が3人いるが、全員家を離れて放浪の旅をしている。ネグレクトに限りなく近いものがあるが、ラブコメの都合というものだ。
このあたりは、まだだるかった。物語の登場人物は揃いつつあるのだが、展開が退屈でなかなか話が進まない。この巻から、慶幸日天の汝昴(ルーアン)という主人公の恋路を邪魔する、まさにお邪魔キャラみたいな人が出てくる。
別に、なんということはない恋愛妨害工作なのだが、この時代のラブコメは高橋留美子の影響がまだ色濃いのだろうか、暴力性が強い。この巻以外にも「死ぬやろ……」というシーンがけっこうある。昔は気にならなかっただろうが、やはり時代というものか。
②ルーアンの計略によりシャオが太助の元から離れようか迷っているシーン ※太助が駆けつける
「えーっと 今はうまく言えないけど… 俺はシャオにずっとここにいてほしいんだ ――それだけじゃここにいてもらう理由にならないかな……」
ルーアンがそれっぽい発言をして、「シャオは現代には不要ではないか」という意見を伝える(あなたなんて いても邪魔なだけなのよ)。シャオは真に受けてしまって、支天輪に帰ろうとするのだが……すんでのところで太助がやってくる。そして、ふたりきりの状態で上のような会話をする。
この場面は気に入っている。シャオの気持ちも、太助の気持ちもリアルに描いていたからだ。ストレートさがいい。
このあたりから恋愛路線に入ってくる。太助がシャオに愛情を意識する場面が出てくる。
ネタバレは避けるが、シャオには恋愛ができない事情がある。本人ですら認識できない事情が。
以下の山野辺というのは、最初の頃は万引きとかするキャラとして描かれていた。物語が進むにつれて応援キャラになっていく。
③シャオと山野辺が一緒に温泉に入っているシーン
「なあ シャオ…」
「…………」
「シャオ?」
「はい?」
「なんか元気ないけど七梨と何かあったのか?」
「翔子さん…………私 病気かもしれないです なんだか…ね 胸が苦しい… 太助様がルーアンさんと一緒にいると とっても胸が苦しくなります さっきなんか どうしてだか自分でもわからないけど そっけない態度とっちゃったし太助様が話しかけてくれたのに 太助様にきっと変に思われちゃった きっと悪い病気にかかっちゃったんです ――でも どうしたらいいのか わからなくて…」
(へえ…精霊ってのも 人を好きになったりするんだあ…)
うん。女性作者が描いてるラブコメってさ。女性側の心理描写がリアルだよな。女の子ってさ、好きな男性の目の前だと萎縮することがあるじゃん。意中の人を目の前にすると、体がつい後ろに下がってしまうとか、廊下を走って逃げだす子とかいるよな。
なんかこう、恋愛感情に対して不安になった時の女性心理というか。リアルさが伝わってくる。子ども時代に読んでも全く認識はできなかったろう。
この巻くらいになると、ストーリーの基本線が定まってくる。何らかの事件やイベントが起こって、太助とシャオが巻き込まれて、レギュラーキャラがそれぞれの立ち位置で動き回って、なんやかんかで解決して、ふたり(又はほかのキャラ同士)の間柄が深まって……という流れである。
基本は、太助~シャオの関係性がメインだ。この作品のうまいところは、ふたりばかりを推すのではなく、ほかのキャラクター間の友情とか愛情もガッツリ描いてる。
この巻だと、2つの場面が印象に残っている。いずれも、ルーアンがふたりの仲を妨害するための工作を試みて、やってしまった結果である。
④-1太助が高速道路を自転車で走行中にタイヤがバースト、そして前方車両(トラック)と自転車を括っていたロープが取れて転倒した後のシーン
「………え 太助様!? 太助様太助様!! 太…助様あ… ……う…」
「あ…あの小璘さん…」
「どうしよう…どうしようどうしよう ルーアンさん! ――太助様が 死んじゃったらどうしよう!!」
「あ…いや まさかそんなあ」
「どうして支天輪を車に乗せちゃったりしたんですか 私……太助様に何かあったら ルーアンさんのこと絶対許さない!!」
「…………」
「太助様に…太助様に何かあったら… 太助様… 太助様早く帰って来てください」
「小璘…………あんた」
④-2保健室で、シャオがベッドに横たわって寝ているシーン
「なあ…ルーアン」
「はい!?」
「…俺シャオのこと 好きにならない方がいいのかな…」
「………… あんたあのおじょーちゃんになんか言われたでしょ ――じゃあひとつ聞くけどなんでそう思うの?」
「――…」
「…………」
「…ねえ たー様 あたしは たー様のこと好きよ 考えれば悩みなんていくらでも出てくるけど 一番大切なのは自分の気持ちでしょ だからあたしはあんたみたいに悩まない 悩んでも変わらない想いなら 悩むだけ損だと思わない?」
気持ち、とでもいうのかな。かの有名な『BLEACH』でいうと、ウルキオラ・シファーの名台詞のひとつである、
心か
みたいな感じだ。登場人物の心境がさ、わかるんだよな。喜んでるのもわかるし、苦しんでるのもわかる。そんな中でキャラクターが足掻いている姿が印象に残った。
漫画を読む前に下調べはしなかった。今も一切してない。よって推測になるんだけど、この作者である桜野みねねっていう人は、この時(1998頃?)は大学生かそこらの年齢なんだよな。作者あとがきを読むと、若いんだなというのは伝わってくる。
俺が二十代前半の頃は、地面から出てきたばかりのカブトムシの如き勢いでスポーツをするか、水道工事の現場であくせく働くか、盛りのついた獣のように女を口説いて、年間に何人とセックスしたか記録を付けるとか……同じ会社の女の子と無理やりそういうことをした後でも、最後にベッドの上で「愛してるよ」と言ったら許されるから大丈夫とか、そんなことしか考えてなかった。人間性が動物レベルだった。
でも、この桜野みねねという人は、そんなどす黒い人間の対極を行く感性がある。この作者は凄い……と、いい年になったおっさんは感じた。※私個人と作者の年齢差は、干支0.5周り分ほどと思われる。
20年以上前の漫画なので、さすがに創作でも……というシチュエーションが生じることがある。作品内では、たまに登場人物がみんなで旅行とか海とか温泉に行くのだが、メインキャラがほぼ中学生で、20才以上は大変少ない。無理があるし違和感がある。
しかし、旅行とかでないと表現できないラブコメ的なシチュエーションもあると思うので……そこが創作の難しいところである。いや、文学作品の創作とかしたことないからわかんないけどさ。
⑤仲間と海に来ていて、ようやく夜の海岸で二人で話ができたシーン
「なんだかね………私 太助様ととってもお話したかったです 別にお話したいことがあるわけじゃないの… でも… 太助様とお話してるととっても落ち着くから…」
「……シャオ」
太助とシャオは、何度もこういうシチュエーションになっている。が、恋愛が進む気配はない。事情はあるのだが、あまりに絶望的な事情なのだ。
あと、文章量の都合で載せなかったが、クラス演劇(かぐや姫)の数話分も大変よかった。ルーアンと、ほぼサブキャラの乎一郎が主体の話なのだが、中学校の学芸会でかぐや姫をやることを通じて、「離れていても心は繋がってる」という要素を表現している。
この回は、大人ながらにしみじみときた。気になる人は、是非5巻を読んでほしい(ダイレクトマーケティング決行)。
大まかな流れを言うと、ラストのお別れシーンでかぐや姫役のルーアンが台本にないセリフを言う → 月の使者役のシャオがお迎えを中止発言 → 乎一郎がそれを制止 → その後の会話のやりとりで、離れていても心は繋がっていることを示唆~といった具合である。
ここまで五千字以上は書いている。一旦切ることにする。
文量の都合で2分割。
次に続きます。
CMで他のアニメのビデオとかやるじゃん。あれが堪らなく好きでもあり、同時に恐怖でもあったんだよね。
アニメの海の深さというか広さというか、自分が見ているものが極々一部に過ぎず無限に広がっているという事実がね。
灰羽連盟とか魔法遣いに大切なこととかそのへんを見てて、CMでアベノ橋魔法☆商店街とか知らないアニメやってるとワクワクと恐怖が両方来るんだよね。うまく言えないんだけど。
TBSラジオとか文化放送とかで今夜も守護月天とか広井王子のマルチ天丼とか聞いてるとPCゲームのCMまで出てきて、色んな意味で鳥肌がたった。ハイポジのテープで録音して、ラジオのノイズとテープのノイズが合体したような音質で聞くあのCMが、いまでも心に残ってるのよね。
結局そこからディープな世界に行くことはなかったんだけど、それで良かった気もするしハンパ者で終わった自分が情けなく感じることもある。ある種のコンプレックスなんだよね。凝れない性というか。
今はソフトウェアやインフラのエンジニアになってるんだが、やはり凝れない性みたいなのは健在で、広く浅くやってるんだよね。
技術としてすごく深い人の話を聞くと、あの日のCMを聞いたときのような感覚が蘇ってくる。
あのときアニメから逃げた自分と今の自分はやっぱり繋がってて、でも今となってはそれが自分の良いところなんだって言い聞かせて仕事していってる。生きたとおりに考えてしまうけど、それを肯定して生きていく方がいいよねって思うんだ。
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
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00 | 98 | 17436 | 177.9 | 42 |
01 | 116 | 7681 | 66.2 | 40 |
02 | 65 | 8644 | 133.0 | 55 |
03 | 26 | 7524 | 289.4 | 55.5 |
04 | 18 | 1873 | 104.1 | 79.5 |
05 | 8 | 1231 | 153.9 | 62.5 |
06 | 24 | 6080 | 253.3 | 88.5 |
07 | 27 | 6837 | 253.2 | 55 |
08 | 34 | 6085 | 179.0 | 71 |
09 | 77 | 10677 | 138.7 | 45 |
10 | 87 | 6741 | 77.5 | 50 |
11 | 149 | 14401 | 96.7 | 43 |
12 | 135 | 10114 | 74.9 | 36 |
13 | 121 | 11178 | 92.4 | 42 |
14 | 171 | 11948 | 69.9 | 22 |
15 | 149 | 9337 | 62.7 | 28 |
16 | 133 | 13106 | 98.5 | 43 |
17 | 98 | 10475 | 106.9 | 33.5 |
18 | 83 | 9082 | 109.4 | 34 |
19 | 122 | 13688 | 112.2 | 41 |
20 | 151 | 13379 | 88.6 | 53 |
21 | 126 | 9129 | 72.5 | 35 |
22 | 142 | 9969 | 70.2 | 32 |
23 | 137 | 9779 | 71.4 | 40 |
1日 | 2297 | 226394 | 98.6 | 40 |
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こんなことは増田でしか書けない。先日、と言ってもコロナの前だから2月だけど、職場の同僚たちと数人で飲んでいた。その中に去年離婚した女性がいて、仮にAとしよう。Aは新しい彼氏候補を探していると言っていた。俺は、この場にいない同僚の男性の名前、Sを出して、「Sさんはどう?独身だよ」と勧めてみた。うちはときどき職場結婚もあり、職場の人間同士が付き合っても特に後ろめたさを感じない。
俺「そう?めっちゃいい人だと思うけど」
A「めっちゃいい人なのはわかる。でもSさんは、そういう対象じゃないかなー…ねえ?」
C(女)「うん、そうだね…。Sさんすごいいい人なんだけど、付き合うとかって、ちょっと考えられないかな…」
その場に居た女性陣全員がSさんを「付き合ったり結婚は考えられない」と暗に匂わしてきた。俺は悪気があってSさんの名前を出したつもりはなかったけど、なんとなくそうなるのかなとは薄々思っていた。
Sさんは、いわゆるインセルだ。うちには転職で入ってきたから俺より年上だけど、同僚ぐらいの感覚で会話をしている。今まで何度も転職を繰り返してきたらしい。Sさんは古典的なオタクで、世代的にはオタク第3世代にあたるのかな。エヴァの洗礼を受け、萌系全盛時に10代後半から20代前半を捧げたような。生涯で一番好きな作品は『守って守護月天』だと言っていた。若い頃から休日のアキバ通いを続けており、王道SFのスターウォーズや、特撮も超好き。あと全然関係ないけれど万年筆を集めていたりもする。今から考えると古いオタク。俺らが子供の頃には気持ち悪いオタクとして蔑まれていたけれど、現在は市民権を得ている。と思っていた。
確かにオタク趣味そのものが気持ち悪いとは言われなくなった。しかし、Sさんはいまだ恋愛対象として見られないらしい。Sさんにも彼女がいたことはあったそうで(中国人と言っていた)、誰しもがSさんを恋愛対象と見ないわけではないが、今回の飲み会での周りの反応を見る限り、Sさんはその生涯において、恋愛経験を積むのが難しかったのではないかと思う。だから勝手にインセルじゃないかと思っている。
モテるオタクはたくさんいて、顔がブサイクでも太っていても彼女いる人はたくさんいる。でもその中にはSさんみたいに、恋愛対象として見られない人がいる。カテゴリは全然関係ないのかもしれない。でもやはりブサイクとか気持ち悪いと言われる人の方が、インセルである確率は上がるんじゃないか。
俺はモテる方ではないが、経験人数は10人(プロを除いて)を超えている。付き合った人数は3人いる(1〜2年続いてフられる)。数は決して多くはない。だから、明らかにモテない側として今まで生きてきたし、周囲にもそう振る舞ってきた。だが、やはり素人童貞や彼女いない歴=年齢とは一線を画す。
よく「童貞をこじらせて」とか「モテない人間の逆恨み」みたいな例を出されたとき、まだ童貞だった10代のときは共感できた。でもそういうのを通り過ぎた今、「あれは若いときだけの悩み」という感覚に変わってしまっている。
しかし実際には、20代になっても30代になってもあの頃のままの人たちがいる。一昔前は「妖精になれる」と言われた人たち。彼らの人生を想像するだけで恐ろしい。若い盛りを「対象外」として過ごし、そのまま歳を重ねていく彼ら。その内側に募った感情というのは、もう想像を絶する。ただ恐怖だけがある。自分がいくら嫌なことがあったとか、苦労したとか、つらい経験をしたといっても、彼らの人生の悲惨さに比べたら、毛ほどの痛みもないんじゃないか。
それは例えば、ペニスを失う苦しみに近いのではないだろうか。彼らにはペニスはあっても、身体的快楽を得ることはできても、男性として人に好かれたりときめかれたり、愛されたりすることがない。「いい人だけど…」と言われながら男としては見られない。それが身近な一人や二人からではなく、誰からも、生涯において対象外とされる恐怖。そんな人生をどうやって生きていけばいいのだろう…。
恐らく一割以下、数パーセントだろう。
https://news.yahoo.co.jp/byline/torizukaakira/20190818-00138787/
ここの最後の方に書いてあるけど、ストライキを行う場合、普通はストライキ中の給料を労組が補填することになっていて、その資金は毎月天引きする組合費から賄うことになっている。
例えば、組合員が100人いたら、1日あたり1万円補填するとしてストライキ1日につき100万円必要になる。一週間、5日なら500万円。
組合員100人程度の労組だと恐らくプールしている組合費は500万もないところがほとんどだろう。
上の記事を書いた方は30年前に組合費を毎月1万円払っていたそうだけど、今は1万円も取る組合はほぼない。
しかしながら、平均とされる月3000円前後の組合費ではストに備える闘争資金には到底足りない。
(有給使ってストをしろなんてはてなーでもさすがに言わないだろう)
さらに、労組の組織率が低い。正社員の他に非正規が増えていること、会社によっては正社員でも労組に入らない人もいる。
というわけでストライキなんて現実的な労使交渉の手段として現在成立しない。
(上の記事では豊かになったからと書いてあるけど、労働組合は貧しくなったためストが出来なくなったのが現実)
ストライキは労働者の権利だけれども、ストをやれ!なんてのはカップラーメンの値段を400円と答えるのと同じかそれ以上に現状と感覚がずれている。
NTT労組は、自宅に届けられる組合新聞的なものの印刷業者との癒着も疑わしい。あんなもんPDFでメールしてくれればいいのに。
あと、民進党議員を応援する名目で一口千円とかの寄付を募られるんだけど、これを断ると同額のクオカードあげるから、とか、ディズニーランドに安く行けるから、みたいな手も使ってくる。その原資は当然毎月天引きされてる組合費。つまり、組合費を集めて政治献金してるようなもんじゃねえかと思ってた。そんなんありかよ。
だいたい、NTT労組なんて、トップの方は管理職に達しなかったおじさんの吹き溜まりになりがちで、コンプライアンス意識も低いしマネジメント力も無きに等しいし、世の中を良くしようなんて気持ちも持ってない。そんな連中に金と権力を預けてんのがバカバカしいから、スリム化を図るべき。
組合員同士のカップリングパーティーとか、慶弔の一時金給付とか、ソフトボール大会とか、ゴルフとか旅行の補助とか、特定政党の政治家のヨイショとか、そういうくだらないプレゼンス向上施策はやめて、月々の組合費を下げることが一番の改革。
あとは春闘の会社との交渉とか、ハラスメントの相談窓口とか、オトクな保険商品の企画(これも過剰な勧誘は良くないが)とか、組合員全体に等しく利益になることだけに、機能を絞る。それなら存在意義がある。
港湾労働者のストライキが話題ですが、現在ストが少ない理由、労使交渉の手段としてストを選択肢にしない理由はあまり知られていないようです。
一つは職場に非正規が多くなったから。もう一つはストにはお金がかかるから。
ほとんどの労組は非正規を組合員としません。大きな会社だと正社員の組合、非正規の組合というように別れているところもあるかもしれませんが、ほとんどの非正規は労働組合に入っていないと思います。
ストライキやろうぜ!って音頭を取るのは労組ですが、同じ職場に複数の労組があれば労組間で足並みを揃える必要がありますし、労働組合に入っていない労働者にはストを強要するわけにもいきません。
労働者がいっせいにストをすることが難しい職場が多いためストライキが難しくなっています。
次にストにかかるお金について。
なので、労組はその分をある程度補填する決まりになっていると思います。そうじゃないと組合員の同意が得られず足並みが揃いません。同じ職場の労働者がみんなでやらなければストの効果が(あまり)ありません。
仮にスト1日に対して1万円を補填するという場合、組合員が100人いれば1日100万円必要になります。港湾労働組合が10連休ずっとストを続ける場合、組合はどれだけのお金が必要になるか考えると現実的ではないことはわかると思います。
外野が応援したところで背に腹は代えられないというか、続けられるものじゃありません(20年間、組合費を貯めながらストの効果が最大になるタイミングを伺っていたのかもしれません)。
労組は毎月天引きされる組合費をコツコツとプールしていないとストができません。
しかしながら、労働組合は組織率は低く組合費も集まらないのでストを諦めている組合も多いのではないかと思います。
ストライキを労使交渉に復活させるためには正社員が非正規の分も組合費を負担したらいいと考えています。
上野千鶴子の祝辞じゃないですが、非正規と比べたら正社員も恵まれた環境にあったことで得られたのかもしれないのだから、非正規のストに必要なお金を負担しよう!と声を上げるべきでしょう。