2019-04-15

正社員ノブレス・オブリージュ

港湾労働者ストライキ話題ですが、現在ストが少ない理由労使交渉手段としてストを選択肢にしない理由はあまり知られていないようです。

労使交渉にストが用いられなくなった理由は主に二つ。

一つは職場非正規が多くなったから。もう一つはストにはお金がかかるから

ほとんどの労組非正規組合員しません。大きな会社だと正社員組合非正規組合というように別れているところもあるかもしれませんが、ほとんどの非正規労働組合に入っていないと思います

ストライキやろうぜ!って音頭を取るのは労組ですが、同じ職場複数労組があれば労組間で足並みを揃える必要がありますし、労働組合に入っていない労働者にはストを強要するわけにもいきません。

労働者がいっせいにストをすることが難しい職場が多いためストライキが難しくなっています

次にストにかかるお金について。

ストライキ中、労働者は働いていないので給料は発生しません。

なので、労組はその分をある程度補填する決まりになっていると思います。そうじゃないと組合員同意が得られず足並みが揃いません。同じ職場労働者がみんなでやらなければストの効果が(あまり)ありません。

仮にスト1日に対して1万円を補填するという場合組合員100人いれば1日100万円必要になります港湾労働組合10連休ずっとストを続ける場合組合はどれだけのお金必要になるか考えると現実的ではないことはわかると思います

外野応援したところで背に腹は代えられないというか、続けられるものじゃありません(20年間、組合費を貯めながらストの効果が最大になるタイミングを伺っていたのかもしれません)。

労組は毎月天引きされる組合費をコツコツとプールしていないとストができません。

しかしながら、労働組合組織率は低く組合費も集まらないのでストを諦めている組合も多いのではないかと思います

ストライキ労使交渉に復活させるためには正社員非正規の分も組合費を負担したらいいと考えています

非正規ストライキ中の金銭保証を行いストに参加してもらう。

上野千鶴子祝辞じゃないですが、非正規と比べたら正社員も恵まれ環境にあったことで得られたのかもしれないのだから非正規のストに必要お金負担しよう!と声を上げるべきでしょう。

  • 今まさに港湾労働者がストやってるけどそれは? https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190415/k10011884581000.html  組織率あがるようなこといえてないもんな お手盛り労組だから

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