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はてなキーワード: 適応障害とは

2022-05-26

大事オカマのおじさんが死んだ

さっき葬式に出た。まだ気持ちの整理がついていない。

オカマのおじさんというのも変な呼び名だが、友達に話すときはいつも「オカマのおじさんがさぁ」と言っていたのでそのまま書いてみる。

22くらいの時に、路上で泣いてる私を気に留めて話しかけてくれ、あったか飲み物をくれたのがきっかけで知り合った。

お金もなく仕事もうまくできず、適応障害っぽくなっていろんなことがうまくできなくて、繁華街の隅っこで静かに嗚咽してた時にパーっと寄ってきて世話焼いてくれた。今考えてもちょっとウケる歌舞伎町やぞ。ただの酔っ払い可能性もあるのに、私が泣いてる感じがしたから声をかけてくれたんだそうだ。

おじさんはオカマだが(ゲイ)、その時たまたま女装していただけで普段は男の格好をしていた。缶に入ったお茶かなんかをもらってそれで手をあっためて、感情失禁みたいになってた私は自分の置かれた状況を聞かれてもないのにただ話した。おじさんは聞いてくれた。なんかいい人そうだったので連絡先を交換した。

別に魔法みたいなことは何も起きなくて、おじさんの知り合いがやってる工場仕事を紹介してもらって(一人で黙々とできるから人に気使わなくて疲れないんじゃない?とのことでやってみたら自分的にとても良かった)時どきLINEしたり飯に行ったりした。

おじさんは酒がほぼ飲めない。一杯飲んだら真っ赤になるタイプからと酒を飲んでるところを見たことがない。バー勤務なのに働いてる時も基本はお茶しか飲んでいなかった。

何ヶ月かに一回おじさんに話を聞いてもらいにおじさんが働いていたゲイバーに遊びに行った。

そしてその店で知り合った別のゲイの人に、おじさんが亡くなったことを教えてもらい葬式に出た。

コロナほとんどおじさんに会えず(2回くらい新宿ですれ違って少し離れたところから近況を叫び合った)、体調がちょっとね〜なんて話を聞いていたのだがおじさんはエイズだったのだそうだ。

ここで私が言いたいのは「会いたい人には会える時にあっておいてね」みたいな綺麗事ではなく、頼むからみんな性病検査に行ってくれよなということです。

おじさんは人の世話は散々焼いていたが、自分の体調には無頓着で、しっかりエイズ発症するまで病院に行くことがなかった。

おじさんが昔は普通に結婚していて、でもやっぱりゲイである自分を偽れなくて離婚して、ゲイとして新しい人生を歩んで、そして私におせっかいを焼いて、エイズになって塵みたいに消えてしまった。

消えちゃったよ。もうどこにもいないよ。

めっちゃ優しい人ってわけでもなく結構女嫌いなのかな?って思うくらい口悪い時もあったし、100パーいい人って感じでもなかったが、おじさんがいなかったら今の私はいなかったよ。

病気が憎いよ

2022-05-17

白人至上主義ちょっと考えてみた

白人至上主義wikipediaで見ると、

白色人種がそれ以外の人種より優れているという理念」とあった。

それはいから始まったのか。

概ね、大航海時代あたりからのようだ。

それ以前は、自民族中心主義外国人嫌悪はあっても、「人種」という概念存在しなかったらしい。

その大航海時代あたりの事を考えると、白人世界各地に繰り出し、植民地を作ったり、現地人を騙して

白人優位な契約などを結ばせ、白人が現地人(白人以外)から搾取しまくった。そらあ儲けは凄まじかったろう。

アメリカ大陸なんぞは白人の居なかった世界。現地人を騙して搾取し、ついには領土まで全てもぎ取ってしまった。

その頃の日本は、世界雰囲気を察してか鎖国を行う。奴らと仲良くしていればロクな事にならんと判断した訳だ。

現地人を騙して搾取する。当時それが容易に行えた(それなりの失敗や抵抗もあったろうが)と言うことは、つまり

白人が優れていた。と言ってもいいのではないだろうか。

その当時において、白人至上主義はたんに事実を元に語られ始めたのでは無いだろうか。

そもそも教育軍隊規律など当然、黒人国家アジア人国家より優れていたのであろう、そういうものを背景に

有利に立ち回って来たのだから、当たり前といえば当たり前の話ではないだろうか。

人類誕生アフリカのどこかと聞く。そしてそれは黒人であるとも聞く。

その頃は、単なる動物であった人類祖先は、ある時からヒトとして動き始める事になるけど、想像するに最初人類

やや動物寄りであったんだろうという想像は当たらずとも遠からずのように思える。

現代でも黒人運動能力が高いとされている。体もデカいし、力もあるだろう。身体能力を生かして厳しい自然の中で

勝ち抜き、生き抜いてきたはずだ。その当時の各個人評価は、力が強い、獲物をたくさん取ってくる、子供を沢山産む、

などなど、そういった人間動物的な能力評価されていたに違いない。その能力アフリカから世界に広がっていった。

黒人達の動きがなければ、今の人類は成り立たない。そういう意味では白人アジア人黒人感謝しなくてはならない。

黒人が全世界渡り、色々と枝分かれしていく。人類はどんどん進化していく。

その進化の際に、文明が生まれ現代定義しただけの話であるが、世界四大文明が生まれる事になる。

そこには黒人文明は無い(これそのもの黒人差別なのかもしれない。文化文明的なものが全く無いとは思えないし)

黒人以外の視点から見ると、近代文明を作り上げ、知恵で世界を切り拓いていったのは白人アジア人である

であるならば、やはり白人至上主義中華思想のようなものは単なる当時からすれば事実しか無いように思える。

黒人白人アジア人、どの人種が優れているのか。

人類誕生してからのしばらくは黒人が優れていたのは間違いない。黒人しかいないし、その黒人世界に広がらなければ、

現代白人アジア人もいない。間違いなく黒人は優れている。優れていないのならば、地球上に生まれては絶滅していく

様々な動物の1つでしか無かった事になってしまう。ご先祖様を敬う宗教があるのであれば黒人感謝しなくてはならない。

しかし、様々な文明世界各地で起こり、融合、分離、していくうちに黒人の影は薄くなっていく。

身体能力のものはそれほど重視されなくなっていく。各個人能力評価は、体力だけでなく知恵が重要になってくる。

体力だけでは他の文明国家には太刀打ち出来なくなってくる。知恵がなければ、武器作戦で勝てないし、騙されもする。

大航海時代より、本格的に非白人国家搾取される事になるのは知恵の問題である。(知恵の足りない白人国家搾取されるが)

体力、武力を知恵により上回る白人国家の天下になっていく。

こういった面において、白人は優れているといえる。

現代では、白人国家搾取されていない非白人国家は無いと言えるくらい、白人国家成功しているのではないか

どっかで何かのコピペ的なものを見た。

古代では、力や体力が全てなので、体に障害を持つものは一人前とは見做されなかった。

知的障害精神障害などの概念が無かった。パワーこそが全てなのだから

中世では、知恵が重要になって来たので(体力は当然として)、知的障害を持つものは一人前と見做されなかった。

知恵が重要なので、精神的なナニは重要視されない。現代になって、偉人とされている誰それは〇〇障害では無いのか-

などという話はよく聞く話である精神的な情緒より、知恵が重要視されていたのでは無いだろうか。

時代が進むとともに人類として様々な能力が備わっていないと、一人前と見做されなくなっていく。

現代になって、発達障害適応障害などという言葉が出てきた。昔から症状はあったんだろうが、現実には変わり者、頑固者、

気弱な人、大人しい人、まあああいう人だから、という認識でさほどカテゴライズされる人達では無かったように思える。

まり現代では、体力+知力+他者とうまくやる能力が求められている。これがセットで揃っていないと一人前と見做されない。

こんな話を見た時、白人至上主義と何かがリンクしたように思えた。

古代優位の黒人、パワーこそが全て

中世優位の白人搾取こそが全て

中世以降、現代まで白人優位の時代が続くものの、搾取の網も世界中に広がり簡単には行かなくなってきた。

強い搾取者が弱い搾取者を取り込んでいく、搾取していくにも限界が近いのではないか

国家他国家を搾取していくにも限界が近いのではないか

限界が近い為、国家内でも喰い合いが続き、上が下を食い尽くす。その先に何があるのか。

中世はずっと続くのであろうか。

この先、いつか時代が変わる。その時、必要になる優位差はなんなのか。他者とうまくやる能力では無いだろうか。

白人国家黒人国家に比べ、アジア人国家歴史が長いように思える。様々な事に巻き込まれ、流されながらも国を

維持してきた。それはつまり他者とうまくやってこれたからではないか

少々乱暴ではあるが、これからアジア人時代では無いだろうか。

それを敏感に感じている白人どもが暴れてるんじゃ無いだろうか。

白人至上主義、それが事実である時代が続いて欲しいのでは無いだろうか。

今後は、日本中国インド中東イスラム国家世界を席巻していくのでは無いだろうか。

日本白人国家にヘイこらしている場合なのか。中世を続けたいのか。もっと未来を見た方がいいのでは無いだろうか。

中国インドイスラム国家はずっとずっと未来投資しているように見える。

白人至上主義ちょっと考えてみた

白人至上主義wikipediaで見ると、

白色人種がそれ以外の人種より優れているという理念」とあった。

それはいから始まったのか。

概ね、大航海時代あたりからのようだ。

それ以前は、自民族中心主義外国人嫌悪はあっても、「人種」という概念存在しなかったらしい。

その大航海時代あたりの事を考えると、白人世界各地に繰り出し、植民地を作ったり、現地人を騙して

白人優位な契約などを結ばせ、白人が現地人(白人以外)から搾取しまくった。そらあ儲けは凄まじかったろう。

アメリカ大陸なんぞは白人の居なかった世界。現地人を騙して搾取し、ついには領土まで全てもぎ取ってしまった。

その頃の日本は、世界雰囲気を察してか鎖国を行う。奴らと仲良くしていればロクな事にならんと判断した訳だ。

現地人を騙して搾取する。当時それが容易に行えた(それなりの失敗や抵抗もあったろうが)と言うことは、つまり

白人が優れていた。と言ってもいいのではないだろうか。

その当時において、白人至上主義はたんに事実を元に語られ始めたのでは無いだろうか。

そもそも教育軍隊規律など当然、黒人国家アジア人国家より優れていたのであろう、そういうものを背景に

有利に立ち回って来たのだから、当たり前といえば当たり前の話ではないだろうか。

人類誕生アフリカのどこかと聞く。そしてそれは黒人であるとも聞く。

その頃は、単なる動物であった人類祖先は、ある時からヒトとして動き始める事になるけど、想像するに最初人類

やや動物寄りであったんだろうという想像は当たらずとも遠からずのように思える。

現代でも黒人運動能力が高いとされている。体もデカいし、力もあるだろう。身体能力を生かして厳しい自然の中で

勝ち抜き、生き抜いてきたはずだ。その当時の各個人評価は、力が強い、獲物をたくさん取ってくる、子供を沢山産む、

などなど、そういった人間動物的な能力評価されていたに違いない。その能力アフリカから世界に広がっていった。

黒人達の動きがなければ、今の人類は成り立たない。そういう意味では白人アジア人黒人感謝しなくてはならない。

黒人が全世界渡り、色々と枝分かれしていく。人類はどんどん進化していく。

その進化の際に、文明が生まれ現代定義しただけの話であるが、世界四大文明が生まれる事になる。

そこには黒人文明は無い(これそのもの黒人差別なのかもしれない。文化文明的なものが全く無いとは思えないし)

黒人以外の視点から見ると、近代文明を作り上げ、知恵で世界を切り拓いていったのは白人アジア人である

であるならば、やはり白人至上主義中華思想のようなものは単なる当時からすれば事実しか無いように思える。

黒人白人アジア人、どの人種が優れているのか。

人類誕生してからのしばらくは黒人が優れていたのは間違いない。黒人しかいないし、その黒人世界に広がらなければ、

現代白人アジア人もいない。間違いなく黒人は優れている。優れていないのならば、地球上に生まれては絶滅していく

様々な動物の1つでしか無かった事になってしまう。ご先祖様を敬う宗教があるのであれば黒人感謝しなくてはならない。

しかし、様々な文明世界各地で起こり、融合、分離、していくうちに黒人の影は薄くなっていく。

身体能力のものはそれほど重視されなくなっていく。各個人能力評価は、体力だけでなく知恵が重要になってくる。

体力だけでは他の文明国家には太刀打ち出来なくなってくる。知恵がなければ、武器作戦で勝てないし、騙されもする。

大航海時代より、本格的に非白人国家搾取される事になるのは知恵の問題である。(知恵の足りない白人国家搾取されるが)

体力、武力を知恵により上回る白人国家の天下になっていく。

こういった面において、白人は優れているといえる。

現代では、白人国家搾取されていない非白人国家は無いと言えるくらい、白人国家成功しているのではないか

どっかで何かのコピペ的なものを見た。

古代では、力や体力が全てなので、体に障害を持つものは一人前とは見做されなかった。

知的障害精神障害などの概念が無かった。パワーこそが全てなのだから

中世では、知恵が重要になって来たので(体力は当然として)、知的障害を持つものは一人前と見做されなかった。

知恵が重要なので、精神的なナニは重要視されない。現代になって、偉人とされている誰それは〇〇障害では無いのか-

などという話はよく聞く話である精神的な情緒より、知恵が重要視されていたのでは無いだろうか。

時代が進むとともに人類として様々な能力が備わっていないと、一人前と見做されなくなっていく。

現代になって、発達障害適応障害などという言葉が出てきた。昔から症状はあったんだろうが、現実には変わり者、頑固者、

気弱な人、大人しい人、まあああいう人だから、という認識でさほどカテゴライズされる人達では無かったように思える。

まり現代では、体力+知力+他者とうまくやる能力が求められている。これがセットで揃っていないと一人前と見做されない。

こんな話を見た時、白人至上主義と何かがリンクしたように思えた。

古代優位の黒人、パワーこそが全て

中世優位の白人搾取こそが全て

中世以降、現代まで白人優位の時代が続くものの、搾取の網も世界中に広がり簡単には行かなくなってきた。

強い搾取者が弱い搾取者を取り込んでいく、搾取していくにも限界が近いのではないか

国家他国家を搾取していくにも限界が近いのではないか

限界が近い為、国家内でも喰い合いが続き、上が下を食い尽くす。その先に何があるのか。

中世はずっと続くのであろうか。

この先、いつか時代が変わる。その時、必要になる優位差はなんなのか。他者とうまくやる能力では無いだろうか。

白人国家黒人国家に比べ、アジア人国家歴史が長いように思える。様々な事に巻き込まれ、流されながらも国を

維持してきた。それはつまり他者とうまくやってこれたからではないか

少々乱暴ではあるが、これからアジア人時代では無いだろうか。

それを敏感に感じている白人どもが暴れてるんじゃ無いだろうか。

白人至上主義、それが事実である時代が続いて欲しいのでは無いだろうか。

今後は、日本中国インド中東イスラム国家世界を席巻していくのでは無いだろうか。

日本白人国家にヘイこらしている場合なのか。中世を続けたいのか。もっと未来を見た方がいいのでは無いだろうか。

中国インドイスラム国家はずっとずっと未来投資しているように見える。

2022-05-10

俗にいう「地雷系」ファッションの「メンヘラ」って幼稚な子多すぎない?

仕事関係うつ病とか適応障害の知人結構見てきたけど、みんな責任感すげえ強いし真面目な人多かったから本当に心傷んだんだけど、

とある機会に黒髪で前髪パッツンツインテールしてる自称メンヘラの子と喋る機会があったんだけど自己愛強すぎる故に周りに攻撃的で、その上「自分はいつも独りぼっち」みたいな事言い出して「あわわ……地雷系じゃないくて魚雷系に改名してはいかが……」って喉まで出かけてしまった。

ネトナン好きな友人が「あの手のバカ女ってこんなのばっかだぞ」って言ってたけどちょっと陰惨とした気持ちになってしまった……。

まあ、百歩譲って本人が生きづらさを抱えてるとして、ああいう子を増長させてしま社会ちょっと色々アレだよなな。なんだかな。

2022-05-06

anond:20220506122649

からなりかけ(適応障害)かなって話をしてるんだが

理解のある彼くんに拾われてしまった

衣食住が自分で賄えない。

それが自分が怠けているからなのか病気のせいなのかすらわからない。

なんなら鬱なのかどうかすらよくわかってない。

ADHDASDは診断された。他はうつ状態とか適応障害とかそんなやつ。

仕事は在宅。人間関係はうまくいかないけどなんとか自分の食い扶持くらいは稼いでる。

理解のある彼くんに拾われたのはもう何年も前の話で、私がまだ人の形を保って新卒としてスーツを着て毎朝満員電車に揺られて仕事をしていた頃だった。

なんでかわかんないけど気に入ってくれて、何にも出来ない私を拾ってくれた。

結婚してから一緒に暮らして、仕事家事もしてくれる。

育ててもらってる。

社会適応できないなら出来ないなりに社会福祉に引っかかる基準な気もしてるけど、理解ある彼くんのおかげで生きられているのでとりあえずぬくぬくしてる。

でも彼くん年上だからいつか一人ぼっちになるかもしれない。そうなったら私はどうすればいいんだろう。

2022-05-05

かゆうま」みたいなノリで匿名日記を書くサイト作って2年が経った

「かゆうま」みたいなノリで匿名日記を書くサイト作った

「かゆうま」みたいなノリで匿名日記を書くサイト作って1年が経った

去年の投稿で「今では日500人切れば緊急事態宣言解除してもいい流れになってたり」と書いていたが、今や日3000人超えてても行動制限なしでゴールデンウィークは各地が賑わうと、すっかり世界が変わってしまった。

日本ではまだマスク着用が多いが、マスク着用義務廃止した国も出てきているし、来年の今頃はマスク着けないがスタンダードになっているかもしれない。

まあワクチン打ってる人も増えてるし、オミクロン株は弱毒化してるということで、ウィズコロナ時代になったのだろう。

このまま終息してアフターコロナになることを願いたい。


サイト的にはこの1年は穏やかだった。

大きなバズはないが、投稿数が減ることもなく、むしろちょっとずつ増えてる感もある。

長く投稿してくれてる人、新たに書き込んでくれる人などなど大変ありがたい。

今年の2月にはfaviconを作ってくれた人もいた。ちょうど見かけたのでサイトに設定した。嬉しい。


自分ごとでいうと、去年の6月適応障害になってしま半年ほど倒れていた。

ある日の午後、15分ほどの軽いオンラインミーティング後に「さて、作業するかー!…あれ何するんだっけ……」と頭が真っ白になった。

とりあえずその日は午後休をもらい休んだが、翌日になっても翌々日になっても思考がボヤボヤしたままだった。

「これはヤバいやつな気がする…」と思い心療内科に行ったところ診断が出て休職になった。

休み中はとにかく眠くて、日中も5時間以上昼寝して、夜も8時間以上寝るでとにかく寝ていた。

短期記憶が死んでいて、麦茶を沸かそうとしても湯を沸かしっぱなしにしたり、火は止めたけどティーバッグを入れ忘れたり、ティーバッグを入れたまま翌日まで放置したりと散々だった。

本や漫画を読もうにも前のページのことを忘れるし、プログラミングしようにも1行書くと次の行に何書こうか忘れる状態

それまでの趣味全然できず、麦茶を忘れないようにしたり、料理食材調味料を入れ忘れないので精一杯だった。

4ヶ月くらいして徐々に眠気も緩和し、思考記憶回復してきた。

少しやる気も出てきたので、リハビリを兼ねて前々から読みたいと思っていたビジネス書を読もうとしたり、忙しくてなかなか時間が取れてなかった資格勉強を再開しようとしてみた。

しかイマイチ食指が動かない。

元々時間が出来たら読みたい本リストややりたいことリストを作っていたのだか、どれもいまいちピンとこなかった。

そんな中ある日、本屋に行ったときに手にとったのが「ゼロからOS自作入門」だった。

OS自作は実はやらないことリストに入れていた。

時間がかかり、それでいて仕事への費用対効果はほぼ無い。あくま自分コンプレックスから興味があると思っているだけ。それだったら仕事に効きそうなことを優先しようと封印していた。

正直理解は追いつかなくて写経するだけで精一杯だった。

ポインタに触れるのが久しぶりすぎて15年以上ぶりにC言語ポインタ完全制覇を引っ張り出してきて復習したり、図書館オペレーティングシステムの本を借りてきて読んだり、学生時代に戻ったみたいだった。(たぶん学生時代はこんなにポインタとかOSの本を読んでなかったと思う)

理解は追いつかなかったが、UEFIとEDK IIの存在を知ったこと、CPUリングプロテクションや専用レジスタがあることを初めて知ったりなどなど、どんどん新しいことを知れてとても楽しかった。

仕事への効果はいまのところ感じられないし、おそらく今後も効果を発揮する場面はなさそうだ。

でも人生満足度は爆上がりした。

倒れている間はなかなかしんどかったけど、仕事キャリアの面から「やりたいと思い込んでいたこと」と、仕事全然効かないけど「人生満足度が上がるやりたいこと」がクリアになったのはいい機会だった。

いまは休みの日に合間を見て「コンピュータシステム理論実装」をやってる。これも楽しい。ゆるゆる進めていきたいと思う。


すっかり話が脱線してしまった。

サイトの方も引き続きゆるゆる続けていきたいと思う。

COVID-19流行下の日々を集団で記録する日誌 https://enigmatic-brushlands-82725.herokuapp.com/

2022-04-25

仕事を辞めた

今月の頭に仕事を辞めた

今回の職場は7ヶ月しかもたなかった

しかも半分は適応障害による休職期間だった

次を探そうにも何もやる気がしない

それでも次を探さないと

2022-04-07

適応障害ですね〜

仕事続ける?休む?辞める?

あ、休む感じね

じゃ、二ヶ月休職する感じで良いですかね

って精神科流れるように診断書もらって仕事休んで1ヶ月

完全に昼夜が逆転した

寝付けない、2、3時間で目が覚めるとか不眠の気はあったけど、休み出してから、眠くなったら寝る、目が冴えたら起きる、とかいう自堕落暮らしをしているから完全に自業自得

実際寝てる以外何もやることがない

やることないというか、休職中に資格とるとか、転職活動するとか、やるべきことはあるはずなんだけど何にもやる気が出ない

たまたまAmazonやら何やらでレトルトご飯とかインスタント食品とか買い込んだタイミングだったから一ヶ月ゴミ出し以外で外に出てない

昨日家の玄関に桜の花びらが落ちててもう桜咲いてんの?!って超驚いた

会社からは後日休職手続きの連絡するってメール来てから一ヶ月音沙汰がない

貯金尽きる前に傷病手当とか手続きしたいんだけど期末期初の忙しい時に催促するのもなんか悪いしな…

は〜〜〜この先人生どうしようかね〜〜〜

どうしようもねぇ〜〜〜〜

2022-04-04

適応障害と診断されてからの記録 1年後

新年度が始まってTwitterトレンドに「適応障害」が入っていたので、なんとなく思い出して書いてみることにした。

ちょうど1年前の今頃に適応障害発症して、新卒から10年以上勤めていた会社休職した。

詳しい経緯は以下に書いている。

適応障害と診断されてからの記録①

適応障害と診断されてからの記録②

適応障害と診断されてからの記録③

適応障害と診断されてからの記録④

適応障害と診断されてからの記録⑤

適応障害と診断されてからの記録 まとめ

適応障害発症から1年経って

休職自体半年くらいで、その間に別の会社転職し、今は服薬も通院もせず、夜もちゃんと眠れている。

それでも以前の自分とは違う感覚があって、もうあの頃のようには戻れないんだろうなという気持ちがある。

このコロナで、今でも完全リモートワークをしているし、友人にもたまにしか会わない状況なのでそのせいなのかもしれないが、発症前の自分が元気100%だったとしたら、今は常に60%くらいの感じ。

何かを見て楽しいとかそういうポジティブな方向に感情が振れにくくなった。

週末は必ず予定を入れていて、人に会わなくても精力的に活動していたのに、今は土日のどっちかは家で休まないと気力が持たない。(単に年齢的な体力の衰えかもしれないが)

以前は向上心の塊みたいな人間で、いつも何かしらの勉強をしていたし、目標を持って仕事に邁進していた。

今はこれ以上踏み込むとまた病気になりそうという気持ちがあって、意識的セーブしてしまう。

仕事でここを頑張れば次のステップに進めるとか、そういう前向きな気持ちみたいなものが湧かなくなってきて、ただただ疲れない程度に目の前の仕事をこなそうという姿勢になった。

体に良い食事自炊する気力もないので、外食デリバリーで脂っこいものばかり食べている。

世の中の頑張っている人たちのブログ努力甲斐あって海外大学院に進学しました!とかGAFA退職してスタートアップ転職します!)とか読んではモチベーションを上げていたのに今は辛くて読めない。もう自分はこんなふうに頑張れないと思ってしまう。

今でも当時の上司の声が聞こえてくるような感覚がある。

もう仕事中に泣いたり、耐えられなくなって家の壁を殴ったりはしないが、不意に思い出して暗い気持ちにはなる。

もう少し時間が経てば良くなるのかもしれないが、一年後(通院をやめてから半年)はこんな感じだ。

また半年後くらいに書こうと思う。

2022-04-03

「体調が悪いのでネット言論放火して溜飲を下げる」行為

めまいがした」「手が震えた」「目の前が真っ暗になった」「頭をガーンと殴られたような衝撃」

これってさあ、そもそも体調不良じゃね? そうじゃなかったら、鬱とか適応障害とか職場いじめとか発達障害とか、何かの精神障害レベル苦痛別に存在してね?

ネット炎上放火魔ってこういう表現をよく使うけど、普通に文字を読んでてこういう症状が出るっておかしいだろ。

って認識を定着させた方がよくね? トーンポリシングっていうか、トーン・ラベリングっていうかさあ。

2022-03-29

新卒の頃市役所辞めたくておしえてgoo人生相談したら散々罵倒された

「そんなんじゃ民間でもやっていけない」「私は民間ですか新人の頃は夜遅くまで残って吐血しました」「あなたみたいな人間税金を払うのは無駄なので今すぐ辞めろ」みたいなこと言われたのすげえ覚えてる。

結局SAD発症してて適応障害になって仕事辞めていま民間普通に働いてるけど、仕事の適性の問題民間公務員で括って語るのマジでおかしいって今更ながら思うわ。

2022-03-24

anond:20220324085401

無能サイドの人って大体精神病んじゃうからな……。適応障害とか多いでしょ。資産なくて親族に根回ししとけば行けるんじゃねえかな。

2022-03-21

2021年深田恭子適応障害には「ゆっくり休んで」という雰囲気社会からまれたが、

2011年頃に私が適応障害理由に申し出た休職に対する上司の返答は「いつ復帰するの?」「わからないんだから会社辞めたほうがいいよね」だった。

2022-03-20

当方現在適応障害休職中。

私用の携帯電話番号教えていない会社ジジイからバンバン電話がかかってくる。

限界なのでもう退職しようかと思う

2022-03-18

うつ休職する人は

うつ病とか適応障害休職する人は、どのくらい酷くなって休職するんだろうか。

死にたくなったら?仕事をしたくなくなったら?突発休が増えたら?仕事をしようとしても布団から出られなくなったら?

学生時代からうつ病持ちだから、どこまで悪化ボーダーラインか知りたい。

2022-03-17

人生詰んでる24独身

絵を描くのが好きだった。

話を作るのも好きだった。

感動した、好きだと僅かながら言って貰えることもあった。プロになりなよと友人たち人に言われた。

私は馬鹿から真に受けとって、あわよくばプロになれたらな、なんて考えていた。23歳の独身女が現実から目を逸らした夢物語だった。

それから誕生日を迎えた。24歳になった。

20卒で入った企業適応障害になって1年で辞めて、新しい職場に入れたが1年経った今適応障害の症状が出始めて辞めたくて仕方がない。

田舎中小企業で年間休日94日という求人詐欺会社だ。唯一良いところは早く帰れるところ。

私は早く帰宅して絵を描き続けた。創作漫画も完成させた。ネット投稿もしたし、応募もした。

バズったらどうしようなんて心配もしていたが、杞憂に終わった。かすりもしない。世間に私の漫画なんて求められてなかった。

褒めてくれるのは周りの友人と僅かながら届いたコメントだけ。

おかしいな、色んな人にプロになりなよと言われるぐらいのはずなのに。そう思いながらも私は徐々に現実が見えてきた。

メールアドレス出版社から不採用の通知が届いた。それを見てショックもうけたが、そりゃそうだとどこか納得してしまった。バズりもしない漫画なんて誰も求めないよな。私はいらないのだと実感した。

現実に戻ってきて鏡を見ると褒め言葉をそのまま受け取って勘違いした滑稽な女が映っていた。

1年間、絵を描くだけにあてたのだ。貴重な時間をドブに捨てたようなものだった。資格勉強もせず、なにも技術がない女がそこにはいた。

結婚願望もなけりゃ、彼氏も欲しくない。

でも一人で生きていくにはあまりにも情けなくて初期装備すぎる24歳。

やりたいことを追い求めれるほどリスクに走る勇気もなけりゃ、割り切ることもできない。

やりたくない事だらけで人生詰みだ。

今は資格勉強しているが、正直割りきれてない。

やりたくないのに生きていくために努力していくのがつらい。つらいけど努力しないと抜け出せない。

けどそこまでして生きたいとも思えない。かといって死ぬ勇気もない。クソみたいに中途半端だ。

寿命なんてもういらない。

2022-03-16

anond:20220316114344

適応障害会社にいてウザい」

を読んで煽りを思いついただけのエアプだろお前

実際いたらただ迷惑なだけで遊んでる余裕なんてないよ

2022-03-01

適応障害休職して1ヶ月

なんかちょっとずつやる気が出てきた。

金かからなくて体力と頭使わない暇つぶしおしえて

2022-02-28

すまん、ただの愚痴

俺、既婚子持ちの40歳

30過ぎて技術から営業に異動したのがきっかけでADHDが発覚。全検IQMENSAには全然入れる程ではないもの比較的高めだったし、1番低いWMでも102だったので、2Eかそれに近いタイプなんだと思う。

一応オープン就労ではあるけれど、特に個別配慮を受けてる訳ではなく。というか障害関係なく、困り事があって業務遂行問題がある場合は、障害の有無関係なく話を聞いてくれて、何かしらのサポートをしてくれる、超ホワイト企業

後出しジャンケンオープンってのもあって、この前の源泉徴収票では600万円超えてた。それだけの働きが出来ていたのか、正直貰いすぎなのかは何とも言えんけど。ちなみに社内の40歳男子平均で見ると、これでもぶっちぎりで平均以下。なので、社内ではやっぱり期待値ほどはまだまだ成果足りてないよね、という扱いなはず。

妻が結婚直前に、何かしらの発達の疑いを自覚していたことをカミングアウト。とは言えもう惚れ込んでたし、今更それだけを理由婚約破棄ってのも考えられず、予定通り結婚

年末、めでたく長男が生まれました。1歳半検診で指摘があり、その後知的ボーダーASDが発覚。

根はクソ真面目なパパ。発覚と同時にうーんこれは、子供の各成長段階で最適な療育なり福祉支援をしてやらなきゃいかんねと。そのためには親がちゃん福祉理解してないとってことで、通信制の某マンモス福祉大学入学。これはADHD特有衝動性もあったかもしれん。今思うと、何で社福を選ばなかったんだろうなんだけど、仕事と並行して、大学単位戻り、実習も経験してから精神保健福祉士も無事取って、大学卒業

よーしパパ、これから日々家庭内ソーシャルアクションをやるぞー、って張り切ってたのですが、ここら辺で燃え尽きました……。

適応障害って診断されたけど、もう半年以上経って回復してないから、反復性うつ病障害シフトしてる感覚はある。あと、神経過敏とADHD特有衝動性が相まって、攻撃的な性格になったり、多弁傾向が強くなったりと、躁転の症状も出てる。現に、こんなクソ長いまとまりのない文章を垂れ流してる段階でお察し。

理由は全く想定外していなかったADHD父とASD男児の相性の悪さ。毎日家庭内で息子からストレスを浴びせられる毎日

そして妻はメシは作れるし美味いんだけど、家事能力無しの汚部屋製造機でした。厳密には、他人から指示されると作業は出来る。でも、自分段取りを決めて、主体的に動くってのが出来ないみたい。

それでコロナ禍の影響で、汚部屋環境下で耐えながら日々続ける在宅勤務。もともとストレス耐性はそんな強い方ではないので、半年くらいでパンクしました。で9月から休職中。手帳は元々持ってましたが、加えて障害支援区分2を取って、身体介護家事援助の居宅介護を取りました。妻が家事出来ない分、私の枠を使ってなんとかしのいでる状況。

から主治医からは家庭環境起因の発症から家族と別居して環境を変えない限りは治らないと言われています。実際、3週間入院した時はすっかり寛解したんだけど、自宅に戻ったら2週間で再燃しました。

今、妻にも心理検査を受けさせてます。でもウェクスラーは終わったっぽいけど、MSPAがまだみたいで、順番待ちでざっと半年待ちだとか。最近発達障害ブームに加え、コロナ禍で今まで見えてこなかったグレーゾーンの人が一斉に顕在化したんだろうから、そりゃそうだろうなとは思います。で、妻の判定は相当先になりそうなので、先に障害支援区分を取らせて、妻にも居宅介護がつけられるように、現在画策中です。

これが済んだら、私はショートステイグループホームに移って、擬似的単身赴任みたいな感じで家族と別居生活をする予定。家族と同居してると、一向に治らんので。

月々の生活費は、元々の基本給が35万円くらいあったので、それベース傷病手当金健保組合から出てるので、意外と困ってない。ずっと働けてなかったので、まだ有給休暇のうちに障害年金を申請して3級は通ったんだけど、就労不能で3級はねえだろと、審査請求視野に入れて原因分析中です。

ここまでなんやかんやでギリギリやれてるのも、自分がMHSWの資格所持者で、計画相談支援とか、その手のサービスが世の中にある事を知ってたからだろうなあと思う。

一方で、会社の人事がここら辺の知識無能過ぎるのが問題復職支援ではなく、復職邪魔をしている。完全に治るまでは会社敷地を一歩も通させん、という姿勢なので、これじゃ治るもんも治らない。

ここまで書いて気付いたんだけど、これ愚痴じゃなくてただの自己紹介だよね。ADHDだと、主部と述部が全く異なるはよくある話。

2022-02-23

適応障害」って要は「怒られて落ち込んでいる状態」だよな

怒られて別に何とも思わない方がおかしいと思うが

2022-02-20

自分仕事ができないことを認識したら全てが上手くいった

仕事ができないと言われたくなかった。

「俺、コミュ障だし」「俺、アスペだし」とは笑って言えるのに、「俺、仕事できないし」とは言えなかったのである

現代社会においてコミュ障であることは、仕事ができないことに等しいのは明白なのにだ。

俺はコミュ障だが勉強だけはそこそこ出来た文系という、最も潰しの効かないタイプゴミである

ということで、仕事は勿論うまくいかなかった。

まず俺は締め切りが億劫で守れない。

それに叱られるのが怖くて問題先延ばしにする上、報連相不能典型的な使えない新人だった。

取引相手につい嘘をついてしまい、会社にあらぬ損失を与えたことも何度もある。

こういう時、職場はこいつは排除しよう、という正当な動作をする。ということで俺は孤立した。

さっさと辞めちまえ、という周囲の心の声が聞こえてくるようだった。「仕事ができない」ことを認めたくない俺のプライドはズタズタである

病院ググるのが面倒なので病院はいかなかったが、当時は掃除洗濯風呂に入るという行為が1週間に一度くらいしかできなかったので、多分適応障害かプチ鬱病だったのだと思う。飯も録に食えなかった。

そんな俺の転機は、同じ社の、俺の尊敬する穀潰しの先輩にアドバイスをもらった時に訪れた。

彼は始末書レコード記録と横領じみた行為の数々による犯罪者スレスレの経歴を持ち、

議事録を社内サーバーに上げておく」というだけの仕事を振られていた伝説カス社員だった。

しかもその仕事すらサボり散歩コーヒーブレイクだけをしに会社に来ていたという偉人である

だが、そんな先輩の栄光の日々も、ついに終わる時は来たのだ。社が新たなビル移転する際に、更なる完全窓際部署へと追いやられることになっていた。

使えない新人として名を馳せていた俺は、その人の溜め込んだタコ焼き器だとか、やたら派手な扇風機だとか、そういうガラクタを含めた机回りの移動という雑用を振られた。

あらかた俺に荷物を運ばせた先輩は、俺の買ったコーヒーを飲みながら言ってくれたのだ。

「君なら、僕みたいになれる」、と。

その時、俺は目が覚めた。

「そうか、自分は、仕事ができないサイドの人間だったんだ!」と、ストンと胸になにかが落ちた。

それから、俺は使えないサイドの人間として、積極的会社を使い潰してやろうという意識が生まれた。

その時、ようやくわかったのだと思う。俺は、他人というものが、集団というものが、ルールというものが、嫌いだったのだ。

なぜ生まれた時から法律なんてもの強制されるのかわからず、法律科に行った時の、初心を思い出したような気分だった。

俺は社会人であり、社会恩恵を受けながら、社会というものが嫌いでたまらなかったのだ。

楽しそうな人間は楽しそうだから嫌いだし、つまらなそうな人間はつまらなそうだから嫌いだった。

この世の、ありとあらゆるコミュニケーションが嫌いだった。好きになる理由がなかった。

おそらく、先輩は俺にそういうことを伝えたかったのでは全くないと思うが、彼の言葉が俺の頭の中のスイッチを押して、回路が上手く繋がったのである

社会が嫌いなのに、社会に報いようだとか、社会ルールを守ろうだとか考えていた方がおかしかったのだ。

ということで、「仕事ができない男ですが?」という、ある種の開き直りをした俺の快進撃が始まった。

まず、俺は意図的に締め切りを守らないことにした。

あと、挨拶はしない、電話は取らない、メールは気分が乗った時だけ返す、といった自分ルールを設けるようにした。

さらに、積極的会社になるべく損失を与えるギリギリラインをつく仕事をするよう心がけた。

するとどうだろうか。

仕事が、上手く回りだしたのである

そもそも、俺はルールが嫌いで、ルールを守れない。その病気を上手く利用した形になる。

意図的に締め切りを守らない」という自分ルールが守れず、そこそこ締め切りを守るようになったのだ。

さらに、締め切りを守らないぞ!という意思は逆に締め切りを意識させることに繋がった。締め切りを完全に忘却していなければ、締め切りを破ってもどうとでもなった。

さらに、会社になるべくダメージを加えようという姿勢は、逆に業務を知ることに繋がったのだ。

例えば、うちの会社マニュアルPDF化すらしてなかったので、そのマニュアル悪戯勝手改竄する計画なんかを練ったわけだが、

どこを改竄すれば訴えられず、かつそこそこのダメージを社に与えられるか、というような遊びをしているうちに俺はすっかりマニュアルを暗記していた。

情報に捕まらないように、IT知識自分会社セキュリティ脆弱性に滅茶苦茶に詳しくなった。

勿論俺はそもそも仕事が出来なかったので、ミスは起きたし、会社に損害も与えた。

始末書顛末書も幾度も書いた。だが、左遷されるようなことはなかったし、懲戒減給もなかった。上手く綱を渡れたのだ。

そして、何度もやらかしているうちに周囲の評価も変わった。

「どれだけ叱られても会社に残る根性のあるやつ」という評価になったのである大丈夫かよこの会社、と思ったがとりあえず人間関係もまともになった。

仲良くなると、個人情報結構教えてもらえるようになったので、それも利用できるようになってまさにギブ&ギブの素晴らしい関係だったと言えるだろう。

人間は1人で生きるのではない。俺ような人間ミスカバーしてくれるアホ共がいるから世の中は回るんだな、と心が温かくなったのを覚えている。

あと、ニュース報道される、不正を行った人達も優しい目で見られるようになった。人は罪を許し、助け合うことが大事なのだ

しかし、いよいよ俺の薄汚いリーマン生命でもって罪を償わなければならない時がきてしまった。

まあ無能からいつか来る話ではあったが。

うっかり、社に億に近い額の損失を与え、しかも太い取引先を激怒させてしまったのだ。

今回ばかりはヤバい、という空気をヒシヒシと感じた俺は、世話になった会社に報いるべく、何とか多くの人間を巻き込んでメガンテを撃てないか考えた。

だが、告発書をしたためたり、転職サイトに悪評を流そうとか、上司名刺コピーを色街にバラ撒こうとか考えていた折、

なんと俺を救ってくれる人間が現れたのである。それは、例の左遷されたはずの、穀潰しの先輩だったのだ。

彼は役員になっていた。

俺はビビった。この会社大丈夫かと思ったが、カラクリ簡単な話で、その先輩は創業者から直接の血が流れる男だったのだ。

仕事なんてしてなくても、していても関係なくいつか役員になる、そういう運命の元に生まれていた人だった。だからこそ大出を振ってサボれていたというわけだ。

とにかく、彼のおかげで俺はクビにはならずに済んだ。

それどころか、俺は業務改善や社内法規を決める部署に転属になったのだ。会社的には出世である

顔に小じわの増えた、クズの先輩はこう語った。

法律ってのは犯罪者が作らないとダメなんだ」と。

ルールを破らない人間が作るルールほど穴だらけになるものはない、と。なるほど、と思うと同時に、その時、俺は先輩の隠れたメッセージを受け取ったのだ。

「俺達のような人間出世させる、こんな会社復讐してやれ」と。

俺は密命を果たすべく努力しまくった。明文化されていないが仕事を円滑にするためにあえて定まっていないルールというもの会社には多い。

からこそ法や業務効率の名の元に、仕事ものすごくやりにくくなるやろうなあ、という社内ルールを通すべく俺はあらゆる手を使った。

会社がどんどんギスギスしていく姿に、きっと役員の先輩も喜んでいてくれているに違いなかった。

そういう日々が続くうちに、俺にもいつの間にか妻と子供が出来た。(こればかりは本当に相性のいい人とたまたま出会った)。

基本的残業は一切しないので、子供の世話もしているが、仕事と違って楽しいものだ。手当も出て給料も上がり、順風満帆人生を送っている。

何故幸せになれたのかというと、やはり「仕事ができない人間である」というのを認められたからだと思う。

自分が正しい人間だとか、優れた人間だとか、そういうところから脱却するのが肝要だ。

そもそも大した世の中ではないのだから、世の中に報いようなんて考えなくていいのだ。

俺は仕事ができない。だが、それでも幸せに生きて良い。そう思うのが何より大事な事だ。

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