適応障害と診断され、回復するまでに取った行動や参考になった本、動画などを紹介していく。
周囲との接し方なども書いていくので、自分自身が今病気で悩んでいる人、身近な人が病気になってしまった場合の参考になると嬉しい。
あくまで個人の体験、感想であり、全ての人に効果を保証するものではない。
これまでの過程
適応障害と診断されてからの記録①
適応障害と診断されてからの記録②
適応障害と診断されてからの記録③
適応障害と診断されてからの記録④
適応障害と診断されてからの記録⑤
症状について
- 睡眠障害
- 朝起きられない
- 正確には、目は覚めているのだが起き上がることができない。
- 体がずっしり重い感じがあり、ただひたすら仕事したくないという気持ちがうずまく。
- 腹痛を伴うこともある。
- 胃痛
- 朝起きられないの項でも書いたが胃がキリキリと痛む。仕事を始める前、会議中などキリキリ痛んで押さえながらなんとか働いていることが多々あった。
- 胸のざわつき
- なんでもない時に胸のあたりがざわざわして落ち着かないことがよくあり、すごく不安な気持ちになった。
- 涙が出る
- 何もないのに不意に涙が出る、些細なことで異常に動揺してしまい泣いてしまう。
- 自分の場合は泣きながら仕事をしていた。在宅勤務なので、突然わーっと泣き叫び暴れることもあった。
- 暴力的になる
- 泣きながら壁を殴ったり、唐突に暴れたくなる衝動に駆られる。
- 夜寝る前に感情が抑えられなくなり、叫びながらベッドの横の壁を何度も殴った。
- 仕事が捗らない
- 自分を責める気持ちが強くなる
- 自分の場合は食欲は普通にあったのだが、いざ食事をとろうとすると「自分のようなこの世に何も生み出していない人間が食事なんか取って許されるのだろうか」という気持ちになった。
- あとは、職場で上司に注意をされたりすると「自分のことをダメな人間だと思っているんだ」と過剰に反応したり、同僚たちに対しても「優しくしてくれているけど内心では『無能早く辞めろ』って思っているんだ」と根拠のない被害妄想で自分をどんどん追い詰めていった。
- 今まで楽しんでいたことが楽しめない
- 美味しいものを食べて美味しいなあと思ったり、週末どこに行こうとか仕事が終わったら何しようとかを一切考えられなくなった。
- 仕事が終わるとすぐに横になり、次の日働くために眠った。週末も出かける気力がなく、気づけば昼までベッドの上にいて、夕方ごろにようやく起き上がることができるという状態だった。
- 適応障害と診断される前に、楽しみにしていた舞台を友人と観にいったが、全く心が動かなかった。(友人はいたく感動していた)
- 部屋が荒れる
- 希死念慮
療養中にやったこと
- 寝る
- 寝ている間に脳が修復されるらしいので、とにかく寝る。寝られない場合は医者に薬を処方してもらうのが良い。昼寝もほぼ毎日していた。
- 日記を書く
- 療養中に感じたこと、やったことなどを日々記録した。
- 長文でなくても、朝起きられたか、食事が取れたか、出かけたか、どんなことができたか、体調はどうかなどを記録しておくだけでも後から読み返して回復を感じることができる。
- 初期の頃は心がしんどかったので長文でこまめに書いていたが回復してからは書く頻度も下がり、内容も薄くなってきて、日記に頼らなくてもよくなったのを感じた。
- ストレス源から離れる
- 仕事を休むのはもちろん、仕事を思い起こすようなものをできる限り遠ざける。
- 仕事に使っていたパソコンや本をしまい込んで見えないようにしたのは割と効果があったが、通院のたびに上司に報告しないといけないのはかなりきつかった。
- あと、初期に人に会うのもできれば避けたほうがいい。無理して元気なふりをして余計に疲れるし、些細なことでも傷つきやすくなっているので、どんなに仲が良くてもその後爪痕として残るようなことを言われかねない。
- 食事をとる
- 散歩
- 体調が良い時は朝に散歩をするようにした。できるだけ日光を浴びて、自然を眺めながらぼーっとした。朝の時間に出かけられてえらいと自分を褒めてやることで気持ちもだんだん上向いていった。
- あと、電車に乗るのも怖くなっていたので、徒歩30分くらいならどこでも歩いていった。
- 部屋の掃除
- スキンシップ
- 読書
- 映画、ドラマ鑑賞
- 創作活動
- ストレッチ、筋トレ、運動
療養中にしないほうがよかったこと
- 人に会う
- すでに書いたが、無理して人に会うと元気なふりをしてしまって余計に疲れる。理解のある人ばかりではないので、些細な言動に傷ついてしまい、のちの人間関係にも影響を及ぼしかねないのでやめたほうが良い。
- 難しい本を読む、勉強する
- SNS
- 一時期「適応障害」「復職 どのくらい」とかでひたすら検索していた。人それぞれだし、不安を煽るのでみないほうが良い。
- 医者の言うことを聞かない
- 医者以外の言うことを聞く
- 友人に「歩いたり体動かしたほうがいいよ」「無理してでも外に出ないとどんどんダメになるよ」と言われたのを気にしたり、インターネットで調べた信憑性の薄い記事を真に受けたりしたが余計に気持ちが落ち込んだり、体力的にしんどくなったりしたので、素人の言うことにあまり振り回されないほうがいい。
- 仕事のメールを見る
とにかく無理をすること、やりたくないことをやることは徹底的に避けて、療養に専念するのが良いと思う。
役に立った本、動画など
【本】
周りの人へ
身近な人が適応障害になってしまった時の言動についてまとめる。
避けてほしいこと
- 過剰に反応する
- 「病は気から」という
- 休職を休暇ととらえる
- 「休めていいな〜俺も休みたいよ」「どっか旅行でもいくの?」「毎日暇じゃない?何してるの?」という質問をよくされるが、何かをする気力がないから「療養」をしているのであり、心身ともに健康で元気に働けるほうが良いに決まっている。サボりではないかと自分自身が一番気にしているので、休暇扱いはやめてほしい。
- こまめに連絡する
- 心配してもらえるのはありがたいが、返信をするだけでも結構疲弊する。レスポンスが遅くても気長に待っていてほしい。
してくれると嬉しいこと
じゃあどうすればいいんだと思われると思うので、自分がしてもらって嬉しかったことをまとめる。
- 必ずよくなるよ、大丈夫だよ
- いつも通りに接する
- 過剰に反応したり、気を使いすぎず、いつも通りに接してほしい。
- 体力的に弱っている部分もあるので、早く帰ったりいつも通りのペースで行動できないことは理解してくれると嬉しい。
長々書いてしまったが以上。
あくまで個人の経験に基づくものなので、全ての人に当てはまるものではないと思うが、誰かの参考になると嬉しい。
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