2021-09-19

適応障害と診断されてからの記録②

適応障害と診断されてからの記録①の続き

心療内科を予約するまで

会社カウンセリングを受けて、やはり自分心療内科に行ったほうがいい状態なんだなぁとぼんやり思った。

その頃、たまたまTwitter適応障害という病気を知り、色々とインターネットで調べたり、心療内科ウェブサイトかにある簡易的なうつ病診断をしたり、本を買って読んだりした(「なんで私が適応障害!?」という本は漫画で読みやすかった)

自分病院にかかるほど深刻ではないという気持ちと、診断書が出れば休めるんだ(休みたい)という気持ちでせめぎ合っていた。

この頃のツイートを見ると「会社辞めたい」といったネガティブな内容のものが続いている。

カウンセリングを受けてから数日後、ずっしりと体の重い状態は続き、ついには朝起きた時に胃がキリキリと痛むようになった。

もういい加減限界だと思い、心療内科の予約を取った。明日すぐに診てくれるようなところはなかなか見つからず(初診は大体二週間後くらい)、ネットで家から近い病院を順番に検索して、翌週予約が取れるところをなんとか見つけ予約を取った。こんなに心療内科に通っている人がいるんだなぁと思った。

ただ、胃痛はひょっとしたら心理的ものではなくて内科的なものかもと思い、念の為内科にも行ってみた。

かかりつけの内科に行って問診票に「夜は眠れているか」「不安気持ちはあるか」という項目ほぼ全てにチェックをしたら「心療内科に行ったほうがいい」という診断が下された。(一応診察もしてはくれた)

内科での診察中もボロボロと涙を流していて、気持ち落ち着けるために別室に案内されたほどだった。今思い返すと全く正常ではない状態なのだが、当時の自分はこれでも大したことはないと思っていた。

内科に行ったものの薬などを処方されたわけでもないので胃痛は治らなかった。2日後くらいに起きようとするとキリキリと痛むので、もう休もうと思い「腹痛がひどいので午前半休で病院に行きます」と上司に連絡。「お大事に、無理せずに全休でもいいですよ」と返信が来た。メールを送ると胃痛はすっと消え、気持ちが楽になった。病院に行くというのは嘘なので、午前中ゆっくりと過ごした。突発休をすることで、休職に向けた布石を打つ狙いも少しあった。

診察

こうして第三者たちに病院に行ったほうがいいと再三言われ、緊張しながら心療内科に向かった。

問診票には先日内科記載したような確認項目があり、ほぼ全てに当てはまっていた。

病院によって違うかもしれないが、初診時は心理士がまず出てきて、具体的な症状やきっかけなどをヒアリングされた。もう症状を話すのは3回目なのでだいぶまとまった話ができたのではないかと思う。また、どうしてそのような症状が出たのか、何がきっかけだったのかという話も詳細に話す必要があった。ずるずるに涙と鼻水を流しながら状況を話した。その内容がきれいにまとめられ、医師のもとへデータで送られた。最後に「今後どうしたいですか?」と聞かれた。社内カウンセラーにも聞かれたので、テンプレなのかもしれない。「もうどうしたいのかわかりません。何もしたいことが浮かばないんです」と答えた。

次に診察室に呼ばれ、ずるべたに泣きながら、医師に症状を話した。朝起きられないこと、ジムに行ったときに大泣きしてしまたこと、突発的に壁を殴ったり、明日仕事をするためだけに無理して眠っていること、胸のあたりがざわざわすること、部屋は荒れ、掃除や片付けをする気力もないこと。

適応障害か軽度うつかなぁ〜、、うーん、適応障害にしとくか。とりあえず休職1ヶ月で診断書出しときますね」と、なんとも軽い感じで診断書が発行された。

「とりあえず休んでください。休めば絶対良くなりますから。休んだらもう仕事できなくなるんじゃってみなさん心配されますけどそんなことないですから全然普通に仕事できますから。今仕事するために生きてるでしょう、普通逆ですから

そのあと、薬の説明と、生活面での注意を受けた。

気持ち落ち着ける薬を出しますので、きちんと飲んでください。食事は取れてますか?」

「食欲はあるんですが、準備するのができなくて…」

カップ麺とかでもいいですから食べてください。今デリバリーもあるし、みんな使ってますよ」

デリバリーもたまに頼むんですけど、自分みたいな人間が、こんな贅沢していいのかって気持ちになるんです」

「そんないいもん食ってんの?!1000円とか2000円くらいでしょ?」

ここで、自分認知の歪みに気づかされた。

この世に何も生み出していないのにデリバリー外食で1000円も超えて食事を取るなんて贅沢だ、こんな贅沢をしてごめんなさいと本気で思っていた。普通なら、自分の稼いだ給料で美味しいご飯を食べたら美味しいなぁ、幸せだなぁと思うはずなのだ

「あとはとにかくダラダラしてください。やりたいことだけやって、やりたくないことは何もやらなくていいですから自炊掃除もしなくていいですから。あと、ちょっと元気になってくるといきなり自殺したりする人とかいるんで死んだりしないでくださいねジムとか絶対無理なんで、家でゆっくりしてください」

えらく軽いノリの医者だったが、すんなりと診断書処方箋を出してもらいその日の診察は終わった。

時間にして30分くらいだったが診察室を出ると待ちが発生していて、予定より随分と長く時間をとってしまったようだ(コロナの影響もあり、完全予約制で基本は待ちが出ないようになっている)

一週間後に再診の予約を取って病院を後にした。

休職開始

もともと休日受診していたので、その日は休みで、明日上司にどうやって連絡しようと考えていた。

休職 メール 書き方」とかで検索した。(Google先生はなんでも教えてくれる)

このサイトが一番参考になった。

初めて休職される方へ。適応障害の治療の流れについて解説します(メール例文つき) | 早稲田メンタルクリニック

翌日、とりあえず勤務開始して、人事規約などを読んで休職ルール確認しつつ、上司メールを送った。

メールしたのち電話でも話して、実際の体調はどういう状態なのか、医者にどのように言われたかなどを報告した。上司から診断書の提出方法などを指示されて、療養に専念するようにと言われた。

その日のうちに関係者には休職する旨を伝え、引き継ぎ事項などを済ませた。もともとパフォーマンスの悪さゆえに抱えているものも少なく、連絡を終えてみて「全然仕事してないな、いなくてもいい存在だな」と思ってまた落ち込んだ。

薬のおかげか、休むことができた安心感か、ずっと胸のあたりがざわざわしていた感覚も、頭の中が不安や焦りの感情でごちゃごちゃになっていたのも少し落ち着いた。

上司から休職の手引きのようなものメールで送られてきたが、とても目を通すことができなかった。とりあえずPCを閉じて横になった。

翌日、目覚ましをかけずに眠ったが普段と同じくらいの時間に目が覚めた。ただ、いつもはそこから起き上がることができなかったのに、もう会社に行かなくていいんだ(もともと在宅勤務だが)と思うとホッとして、すんなり起き上がることができた。

テレビをつけてみるがごちゃごちゃとうるさくてすぐに消した。ゆっくりと身支度をして、ぼーっとしていた。

Twitter適応障害検索して自分と同じ症状の人を探した。そしてどのくらいで復帰したのかなどをずっと調べていた。

ちょうど自分と近い時期に発症した適応障害と診断されまして… vol.1 - 霏々 というブログを見つけて読み耽っていた。

休めて嬉しいという気持ちよりはついに休んでしまったという気持ちと、もう自分はだめなのかもしれないという気持ちが強かった。今までバリバリ働いていたので、人生終わったかのような気持ちになった。

Twitterを眺めながら気づいたら眠っていて、夕方に目が覚めた。とりあえず何か食べるかと思い起き上がる。外に買いに行く気力はないのでデリバリーにはめちゃくちゃお世話になった。医者から食べていいと言ってもらえたおかげで、罪悪感は薄まっていた。

つづく→適応障害と診断されてからの記録③

適応障害と診断されてからの記録④

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